JP2016094103A - 乗物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートフレームに連結された部材が格納部の近傍に位置していない構造であっても、バックル部材のシート幅方向外側への移動が抑制できる乗物用シートを提供すること。
【解決手段】乗物用シートは、クッションパッド20と、クッションカバー30と、着座乗員の身体を拘束可能なシートベルトと、を備えている。シートベルトは、ベルト部材を乗物ボデーに対して係止するバックル部材3Cを備えている。クッションパッド20の左面部24には、バックル部材3Cを格納可能な凹部26が形成されている。クッションカバー30は、凹部26の表面を覆う凹部表面カバー部36と、凹部26の左面部24における開口部の両端部を連結する開口カバー部34Cと、を備えている。開口カバー部34Cには、クッションカバー30を構成する表皮よりも高剛性の面状部材50が取付けられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、シートベルトを備えている乗物用シートに関する。
乗物用シートには、シートクッションと、シートバックと、シートベルトと、を備えているものが知られている。シートベルトは、ベルト部材と、バックル部材と、を備えている。
ベルト部材は、着座乗員の身体を拘束するために、着座乗員の身体の前側をシート幅方向一方側から他方側へと掛け渡される帯状部材である。バックル部材は、上記ベルト部材を乗物フロアに係止するために、上記ベルト部材に取付けられたタングと連結できるよう構成される部材である。
バックル部材は、シートクッションの側面部に形成された格納部内に配設されることがある。特許文献1に開示された発明では、シートクッションの側面部後端に形成された格納部である切り欠き部近傍に、フレーム部材(シートフレームに連結された部材。例えば、チルトダウン機構のリアリンク)が配設されており、当該フレーム部材のシート幅方向内側に、面状部材が取付けられている。面状部材は、クッションカバーを構成する表皮よりも高剛性の樹脂製部材である。即ち、面状部材によって、バックル部材のシート幅方向外側への移動が抑制された状態になっている。
特開2014−83954号公報
特許文献1に開示された発明では、面状部材は、格納部近傍に位置している上記フレーム部材のシート幅方向内側部分に対して取付けられることで、バックル部材のシート幅方向外側への動きを規制している。ここで、上記フレーム部材が格納部近傍に位置していない乗物用シートでは、面状部材が固定できず、バックル部材のシート幅方向外側への移動が抑制できないという問題があった。
この問題に鑑み、本発明の課題は、シートクッションの側面部にシートベルトのバックル部材が格納される格納部を備えている乗物用シートにおいて、上記フレーム部材が格納部の近傍に位置していない構造であっても、バックル部材のシート幅方向外側への移動を抑制できる乗物用シートを提供することである。
本発明の第1発明は、クッション材であるクッションパッドと、該クッションパッドを覆う表皮材であるクッションカバーと、着座乗員の身体を拘束可能なシートベルトと、を備えている乗物用シートであって、前記シートベルトは、ベルト部材と、該ベルト部材を乗物ボデーに対して係止するバックル部材と、を備えており、前記クッションパッドの側面部には、シート上下方向に延びる溝状であるとともに、前記バックル部材を格納可能な凹部が形成されており、前記クッションカバーは、前記クッションパッドの前記凹部の表面を覆う凹部表面カバー部と、前記クッションパッドの前記凹部の前記側面部における開口部の両端部を連結する開口カバー部と、を備えており、前記開口カバー部には、前記クッションカバーを構成する表皮よりも高剛性の面状部材が取付けられていることを特徴とする。
第1発明によれば、クッションパッドの側面部に、シートベルトのバックル部材を格納可能な凹部が形成されている。凹部の表面は、クッションカバーの凹部表面カバー部によって覆われており、凹部の側面部における開口部は、クッションカバーの開口カバー部によって覆われている。したがって、凹部表面カバー部と開口カバー部との間に形成される空間部が、バックル部材を格納する格納部となる。開口カバー部は、凹部の側面部における開口部の両端部を連結しているとともに、取付けられた高剛性の面状部材によって補強されているため、バックル部材のシート幅方向外側への動きを効率良く支えることができる。よって、シートフレームに連結された部材が凹部の近傍に位置していない乗物用シートであっても、バックル部材のシート幅方向外側への移動を抑制できる。
本発明の第2発明は、第1発明において、前記開口カバー部は、前記クッションパッドの前記側面部において、前記凹部よりも前方及び前記凹部よりも後方を覆う前記クッションカバーのカバー側部と一体に設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、クッションカバーの開口カバー部が、クッションパッドの側面部において、凹部よりも前方及び凹部よりも後方を覆うクッションカバーのカバー側部と一体に設けられている。これによって、クッションパッドの側面部に張設されたクッションカバーが面一となり、シートクッションの側面部の見栄えが向上する。
本発明の第3発明は、第2発明において、前記面状部材は、前記凹部の前記側面部における開口部の両端部に架け渡された矩形の橋架部と、該橋架部の長手方向中間部分から前記橋架部に対して垂直に延びる延設部と、を備えた平面視逆T字形に形成されているとともに、前記橋架部の長手方向両端部の位置で、前記カバー側部に対して縫着されていることを特徴とする。
面状部材は、クッションカバーを構成する表皮よりも剛性が高く硬質であるため、表皮よりも縫い針が通り難い。このため、面状部材をカバー側部に縫着する際に、縫製部位に生じる縫い目が蛇行して形成される場合がある。この場合、面状部材のカバー側部に対する縫製部位が長く設定されていると、当該縫製部位に生じる縫い目の蛇行が大きくなり、皺が形成されるおそれがあった。第3発明によれば、面状部材は、橋架部の長手方向両端部の位置で、カバー側部に対して縫着されている。したがって、例えば、正方形の面状部材がその両端部の位置で縫着されている場合と比べて、面状部材のカバー側部に対する縫製部位が短くなる。よって、当該縫製部位近傍に皺が形成され難くなる。
本発明によると、シートフレームに連結された部材が凹部の近傍に位置していない乗物用シートであっても、バックル部材のシート幅方向外側への移動を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る乗物用シートを、斜め前から見た斜視図である。 上記実施形態に係る乗物用シートのシートクッションの平面図である。 上記実施形態に係る乗物用シートのシートクッションの側面図である。 図2のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 図5の部分VIの拡大図である。 図2のVII−VII線断面図である。 図3のVIII−VIII線断面図である。 上記実施形態に係る面状部材の斜視図である。
図1〜図9は、本発明の一実施形態である自動車用シート1を示す。自動車用シート1は、自動車のリア右側席のシートである。各図中、矢印により自動車用シート1を自動車に取付けたときの自動車の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
自動車用シート1は、その右側に自動車の乗降口が配設されており、その左側にセンターコンソール(図示しない)が配設されている。自動車用シート1は、図1に示すように、着座部となるシートクッション10と、背凭れとなるシートバック2と、を備えている。また、自動車用シート1は、着座乗員の身体を拘束するシートベルト3を備えている。シートバック2については、公知のものであるので説明を省略する。シートベルト3は、いわゆる3点式のシートベルト装置であり、ベルト部材3Aと、バックル部材3Cと、を備えている。ベルト部材3Aは、着座乗員の身体を拘束するために、着座乗員の身体の前側を右方から左方へと掛け渡される帯状部材であり、シートクッション10の右側上方の構造体(例えば、車室壁体等)から引き出し可能に設けられている。バックル部材3Cは、ベルト部材3Aをフロアに対して係止するために、ベルト部材3Aに取付けられたタング3Bと連結できるよう構成される部材であり、フロアと連結されて後述するシートクッション10の格納部17内に配設可能とされている。着座乗員は、ベルト部材3Aを自身の前側を通して右方から左方に向かって掛け渡し、タング3Bをバックル部材3Cに係止させることで、身体を車体に対して拘束した状態にできる。以降、シートクッション10について説明していく。
シートクッション10は、骨格部材であるシートフレームワイヤ(図示しない)がインサートされた状態で一体成形されたクッションパッド20と、該クッションパッド20を覆うクッションカバー30と、を備えている。
クッションパッド20は、ウレタン発泡体(密度:10kg/m3〜60kg/m3)製のクッション材である。クッションパッド20は、着座乗員の尻部及び大腿部を支持可能な形状に形成されている。クッションパッド20は、図2、図4、図5及び図7に示すように、扁平な直方体状に形成されており、上面部21と、前面部22と、右面部23と、左面部24と、後面部25と、を備えている。上面部21は、図4に示すように、シート幅方向両外側に向かうにつれて上方に向かって張り出していく形状に形成されている。上面部21と前面部22とは、図7に示すように、滑らかに連続している。左面部24のシート前後方向中央よりも若干後方の箇所には、図2、図5及び図7に示すように、上下方向に向かって延びる凹部26が形成されている。凹部26は、上方に向かうにつれて若干前方及び右方に傾斜する溝状であるとともに、バックル部材3Cを格納可能に構成されている。左面部24は、図3及び図8に示すように、凹部26によって、凹部26よりもシート前方側である第1左面部24Aと、凹部26よりもシート後方側である第2左面部24Bと、に区画されている。凹部26における側面部26Aは、該側面部26Aのシート前後方向端部から、シート幅方向外側に向かって延びる前面部26B1及び後面部26B2を介して、第1左面部24A及び第2左面部24Bと、連続している。凹部26における前面部26B1及び後面部26B2のシート幅方向の長さは、図8に示すように、バックル部材3Cのシート幅方向の寸法と、略同一に形成されている。
クッションカバー30は、クッションパッド20を覆う表皮材である。クッションカバー30は、布帛(織物、編物、不織布等)若しくは皮革(天然皮革、合成皮革等)を用いて製造することもできる。クッションカバー30は、複数のカバーピース(座面部カバーピース31、右面部カバーピース33、左面部カバーピース34、後面部カバーピース35、凹部カバーピース36等)を袋状に縫合することで形成されている。このうち、座面部カバーピース31は、図7に示すように、クッションパッド20の上面部21及び前面部22を覆うカバーピースである。また、右面部カバーピース33は、図2及び図4に示すように、クッションパッド20の右面部23を覆うカバーピースである。また、左面部カバーピース34は、図2、図4及び図8に示すように、クッションパッド20の左面部24を覆うカバーピースである。また、後面部カバーピース35は、図2及び図7に示すように、クッションパッド20の後面部25を覆うカバーピースである。また、凹部カバーピース36は、図2、図5、及び図6〜図8に示すように、クッションパッド20の凹部26の表面を覆うカバーピースである。凹部カバーピース36は、凹部26の表面形状に追従させた状態で張設されている。凹部カバーピース36は、図8に示すように、凹部26の側面部26Aを覆う側面部36Aと、凹部26の前面部26B1を覆う前面部36B1と、凹部26の後面部26B2を覆う後面部36B2と、前面部36B1及び後面部36B2のシート幅方向外側の各端末部から延びる縫い代部分36Cと、を備えている。シート前方側の縫い代部分36Cは、クッションパッド20の第1左面部24Aに沿って、該第1左面部24Aに対向すべく前方に向かって延びており、シート後方側の縫い代部分36Cは、クッションパッド20の第2左面部24Bに沿って、該第2左面部24Bに対向すべく後方に向かって延びている。左面部カバーピース34は、図2及び図3に示すように、クッションパッド20の第1左面部24Aを覆っている第1左面カバー部34Aと、第2左面部24Bを覆っている第2左面カバー部34Bと、凹部26の左面部24における開口部を覆っている第3左面カバー部34Cと、を備えている。第3左面カバー部34Cには、折り返し部38が形成されている。折り返し部38は、図6に示すように、面状部材50を上側から覆う第1部分38Uと、面状部材50をシート幅方向内側から覆う第2部分38Rと、を備えている。折り返し部38の第2部分38Rのシート前後方向の端末部には、図8に示すように、縫い代部分38RCが形成されている。シート前方側の縫い代部分38RCは、凹部カバーピース34のシート前方側の縫い代部分36Cに沿って、シート前方に向かって略同じ長さだけ延びており、シート後方側の縫い代部分38RCは、凹部カバーピース34のシート後方側の縫い代部分36Cに沿って、シート後方に向かって略同じ長さだけ延びている。折り返し部38の第2部分38Rには、面状部材50が縫着されている。なお、座面部カバーピース31の、凹部26の上面部21における開口部に対応する部分は、図2及び図7に示すように、当該開口部の形状に切り欠かれている。凹部カバーピース36が、特許請求の範囲の「凹部表面カバー部」に相当する。第3左面カバー部34Cが、特許請求の範囲の「開口カバー部」に相当する。左面部カバーピース34が、特許請求の範囲の「カバー側部」に相当する。
面状部材50は、クッションカバー30を構成する表皮よりも高剛性の樹脂製平板材である。面状部材50は、図9に示すように、略矩形の橋架部51と、該橋架部51の長手方向中間部分から橋架部51に対して垂直に延びる延設部52と、を備えており、平面視において略逆T字形に形成されている。橋架部51は、図3及び図7に示すように、凹部26のシート前後方向の幅よりも長い寸法に形成されている。これに対して、延設部52は、凹部26のシート前後方向の溝幅よりも短い寸法に形成されている。面状部材50は、バックル部材3Cのシート幅方向外側への移動を抑制するために、左面部カバーピース34の第3左面カバー部34Cを、補強している。
各カバーピース同士の縫着の仕方、について説明する。各カバーピース同士は、各カバーピースの端末部の位置で、図4〜図8に示すように、クッションパッド20方向に向かって折り返されたのちに、縫着されている。即ち、図4及び図5に示すように、座面部カバーピース31の右側端末部と、右面部カバーピース32の上側端末部と、が縫着部位H1で縫着されている。また、図4に示すように、座面部カバーピース31の左側端末部と、左面部カバーピース34の上側端末部と、が縫着部位H2で縫着されている。また、図7に示すように、座面部カバーピース31の後側端末部と、後面部カバーピース35の上側端末部と、が縫着部位H3で縫着されている。さらに、図示を省略するが、右面部カバーピース32の後側端末部と、後面部カバーピース35の右側端末部と、が縫着されており、後面部カバーピース35の左側端末部と、左面部カバーピース34の後側端末部と、が縫着されている。また、図5〜図7に示すように、凹部カバーピース36の上側端末部と、座面部カバーピース31の切り欠き部分と、が縫着部位H4で縫着されている。また、図8に示すように、左面部カバーピース34の第3左面カバー部34Cにおける折り返し部38の第2部分38Rの縫い代部分38RCと、凹部カバーピース36の縫い代部分36Cと、が縫着部位S2で縫着されている。
面状部材50と左面部カバーピース34との縫着の仕方、について説明する。面状部材50は、第3左面カバー部34C及び折り返し部38によって、図6及び図8に示すように、シート幅方向外側の面と、上側と、シート幅方向内側の面と、が覆われた状態になっている。図6に示すように、第3左面カバー部34Cの下端部と、折り返し部38の第2部分38Rの下端部と、が面状部材50の下側に位置する縫着部位S3で縫着されて、シート前後方向に開放される略筒状に形成されている。面状部材50は、図8に示すように、橋架部51の前端部51A及び後端部51Bの位置で、折り返し部38の第2部分38Rの縫い代部分38RCに対して、縫着部位S1の位置で縫着される。そして、縫着部位S1のシート前後方向の間に位置する縫着部位S2で、面状部材50の橋架部51の前端部51A及び後端部51Bと、第2部分38Rの縫い代部分38RCと、凹部カバーピース36の縫い代部分36Cと、が、縫着される。したがって、縫着部位S1及びS2に形成される縫い目は、凹部カバーピース36の側面部36A、前面部36B1、後面部36B2、及び、折り返し部38の第2部分38R、のいずれにも表れない。
各カバーピースが上記のように縫着されて製造されたクッションカバー30を、クッションパッド20に被せ付けたのち、クッションカバー30の各端末部に取付けられたクリップ37等の係止部材を、クッションパッド20の裏面側に設けられた係止溝部27等の係止部分に対して嵌め込んで係止させることで、クッションカバー30をクッションパッド20に張設することができる。これにより、図2、図3、図5、図6、図8に示すように、左面部カバーピース34の第3左面カバー部34Cにおける折り返し部38の第2部分38Rと、凹部カバーピース36の側面部36A、前面部36B1及び後面部36B2と、の間に、バックル部材3Cが格納可能な空間部である格納部17が形成される。格納部17は、クッションパッド20の凹部26に対応した形状を有しており、上方に向かうにつれて若干前方及び右方に傾斜するトンネル状になっている。このとき、図3及び図8に示すように、面状部材50が、凹部26の左面部24における開口部近傍に配設され、その橋架部51が、凹部26の左面部24における開口部の両端部に架け渡された状態になる。面状部材50の延設部52は、凹部26に沿って上方に向かって延在した状態になり、第3左面カバー部34Cを、上下方向に広い面積で補強している。面状部材50の橋架部51は、凹部26の上下方向において、図3及び図7に示すように、面状部材50延設部52の端末部が、凹部26の上面部21における開口部よりも上方に突出しない程度の位置に配設される。
以上のように構成される本実施形態は、以下のような作用効果を奏する。クッションパッド20の左面部24に、シートベルト3のバックル部材3Cを格納可能な凹部26が形成されている。凹部26の側面部26A、前面部26B1及び後面部26B2は、クッションカバー30の凹部カバーピース36によって覆われており、凹部26の左面部24における開口部は、クッションカバー30の左面部カバーピース34の第3左面カバー部34Cによって覆われている。したがって、凹部カバーピース36と、第3左面カバー部34Cと、の間に形成される空間部が、バックル部材3Cを格納する格納部17となる。第3左面カバー部34Cは、凹部26の左面部24における開口部の両端部を連結しているとともに、取付けられた高剛性の面状部材50によって補強されているため、バックル部材3Cのシート幅方向外側への動きを効率良く支えることができる。よって、シートフレームに連結された部材が凹部26の近傍に位置していない乗物用シートであっても、バックル部材3Cのシート幅方向外側への移動を抑制できる。また、第3左面カバー部34Cが、第1左面カバー部34A及び第2左面カバー部34Bと一体に設けられている。これによって、クッションパッド20の左面部24に張設されたクッションカバー30が面一となり、シートクッション10の左面部の見栄えが向上する。また、面状部材50は、橋架部51の長手方向両端部の位置で、折り返し部38の縫い代部分38RCに対して縫着されている。したがって、例えば、正方形の面状部材がその両端部の位置で縫着されている場合と比べて、面状部材50の折り返し部38の縫い代部分38RCに対する縫製部位(縫製部位S1及びS2において前端部51A及び後端部51Bに対応する部分)が短くなる。よって、表皮よりも縫い針が通り難く、縫い目が蛇行しやすい縫製部位が短くなって、当該縫製部位近傍に皺が形成され難くなる。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
例えば、本実施形態では、樹脂製の面状部材50を用いた。しかし、これに限定されず、面状部材50がクッションカバー30よりも剛性がありさえすれば、面状部材50を他の材料で製造することもできる。即ち、面状部材50は、例えば、剛性を有するフェルト製であってもよい。
また、本実施形態では、平面視において略逆T字形に形成された面状部材50を用いた。しかし、これに限定されず、面状部材50の形状は矩形状等であってもよい。
また、本実施形態では、面状部材50が、縫着部位S1と縫着部位S2で、左面部カバーピース34に対して、縫着によって取付けられている構造とした。しかし、これに限定されず、どのような方法で取付けられていてもよい。また、このとき、面状部材50のシート幅方向両面側が、覆われていなくてもよい。
また、本実施形態においては、本発明を自動車のシートに適用したが、飛行機、船、電車等に搭載されるシートに適用してもよい。
1 自動車用シート(乗物用シート)
3A ベルト部材
3C バックル部材
10 シートクッション
20 クッションパッド
24 左面部(側面部)
26 凹部
30 クッションカバー
34A 第1左面カバー部(カバー側部)
34B 第2左面カバー部(カバー側部)
34C 第3左面カバー部(開口カバー部)
36 凹部カバーピース(凹部表面カバー部)
50 面状部材
51 橋架部
52 延設部

Claims (3)

  1. クッション材であるクッションパッドと、該クッションパッドを覆う表皮材であるクッションカバーと、着座乗員の身体を拘束可能なシートベルトと、を備えている乗物用シートであって、
    前記シートベルトは、ベルト部材と、該ベルト部材を乗物ボデーに対して係止するバックル部材と、を備えており、
    前記クッションパッドの側面部には、シート上下方向に延びる溝状であるとともに、前記バックル部材を格納可能な凹部が形成されており、
    前記クッションカバーは、前記クッションパッドの前記凹部の表面を覆う凹部表面カバー部と、前記クッションパッドの前記凹部の前記側面部における開口部の両端部を連結する開口カバー部と、を備えており、
    前記開口カバー部には、前記クッションカバーを構成する表皮よりも高剛性の面状部材が取付けられている乗物用シート。
  2. 請求項1において、
    前記開口カバー部は、前記クッションパッドの前記側面部において、前記凹部よりも前方及び前記凹部よりも後方を覆う前記クッションカバーのカバー側部と一体に設けられている乗物用シート。
  3. 請求項2において、
    前記面状部材は、前記凹部の前記側面部における開口部の両端部に架け渡された矩形の橋架部と、該橋架部の長手方向中間部分から前記橋架部に対して垂直に延びる延設部と、を備えた平面視逆T字形に形成されているとともに、前記橋架部の長手方向両端部の位置で、前記カバー側部に対して縫着されている乗物用シート。

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