JP2016093926A - 樹脂成形品、射出成形金型及び射出成形金型の製造方法 - Google Patents

樹脂成形品、射出成形金型及び射出成形金型の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂成形品の成形時に形成された符号を正確に、かつ、容易に認識できるようにする。
【解決手段】符号14は、符号形成面11から突出した凸部12と、符号形成面11における凸部12、12間の面からなる平面部13とで構成されている。平面部13は鏡面とされている。凸部12の外面12a、12bは艶消し処理されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばマトリクス型二次元コード等からなる符号を備えた樹脂成形品、その樹脂成形品の成形するための射出成形金型、及び射出成形金型の製造方法の技術分野に属する。
従来より、例えば自動車部品等の樹脂成形品には、部品を識別するためのマトリクス型二次元コード等からなる符号が記載されたシールを貼り付ける場合がある。ところが、シールを貼り付ける方法の場合、部品の成形後に、各部品にそれぞれシールを貼り付ける作業が必要になり、作業工数の増大を招く。
そこで、例えば、特許文献1に開示されているように、樹脂成形品の成形時に、金型によって樹脂成形品に符号も同時に形成することにより、符号を備えた樹脂成形品を得る方法が知られている。特許文献1では、平滑度が異なる2種類の領域を樹脂成形品に形成することで、読み取り装置が2種類の領域を区別できるようにしている。
特許第3707800号公報
ところで、特許文献1では、樹脂成形品に形成した平滑度が異なる2種類の領域を符号の読み取り装置によって区別可能にしており、これにより、符号が形成された領域とそれ以外の領域との区別をはっきりとさせることができると考えられる。しかしながら、符号が形成された領域を特許文献1のようにはっきりと区別できるようにしたとしても、最終的には、当該領域に形成されている符号がどのようなパターンであるかを正確に、かつ、容易に認識できるようにしなければならない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、樹脂成形品の成形時に同時に形成された符号を正確に、かつ、容易に認識できるようにすることにある。
第1の発明は、
読み取り装置で読み取られる符号(14)が形成された符号形成面(11)を有する樹脂成形品(1)において、
上記符号(14)は、上記符号形成面(11)から突出した凸部(12)と、上記符号形成面(11)における上記凸部(12、12)以外の面からなる平面部(13)とで構成されており、
上記平面部(13)は鏡面とされ、
上記凸部(12)の外面(12a、12b)は艶消し処理されていることを特徴とする。
この構成によれば、符号を構成する平面部が鏡面となる一方、凸部が艶のない状態になるので、読み取り装置で読み取る際に、平面部と凸部との差が読み取り装置によって明確に区別されやすくなり、符号が正確に、かつ、容易に認識されるようになる。
第2の発明は、第1の発明において、
上記符号形成面(11)は、上記凸部(12)及び上記平面部(13)を囲む枠型領域(11a)を有しており、該枠型領域(11a)は鏡面とされ、
上記枠型領域(11a)の幅は、上記凸部(12)の幅以上に設定されていることを特徴とする。
この構成によれば、符号を構成している凸部及び平面部を囲む枠型領域が鏡面となり、その枠型領域の幅が凸部の幅以上となることで、符号形成面が、樹脂成形品の符号形成面以外の領域と区別され易くなる。
第3の発明は、
読み取り装置で読み取られる符号(14)が形成された符号形成面(11)を有する樹脂成形品(1)を成形する射出成形金型(20)において、
上記射出成形金型(20)は、上記符号形成面(11)から突出する凸部(12)と上記符号形成面(11)における上記凸部(12)以外の平面部(13)とで構成された符号(14)を上記樹脂成形品(1)に成形するための符号成形型(23)を有しており、
上記符号成形型(23)は、上記凸部(12)を成形するための凹型成形面(24)と、上記平面部(13)を成形するための平坦成形面(25)とを有し、
上記平坦成形面(25)は鏡面とされ、
上記凹型成形面(24)は艶消し処理されていることを特徴とする。
この構成によれば、平面部と凸部とで構成された符号が、樹脂成形品の成形時に該樹脂成形品に同時に形成される。そして、符号の平面部が鏡面となり、凸部が艶のない状態になるので、読み取り装置で読み取る際に、平面部と凸部との差が読み取り装置によって明確に区別されやすくなり、符号が容易に認識されるようになる。
第4の発明は、第3の発明において、
上記符号成形型(23)は、上記射出成形金型(20)の本体部とは別体とされるとともに、上記射出成形金型(20)の開閉方向と交差する方向にスライドするスライド型で構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、樹脂成形品における符号の形成される面が、射出成形金型の開閉方向と交差する方向に延びる面であった場合に、脱型前に符号成形型をスライドさせることで、脱型時に符号が傷つくことはなく、鮮明な符号が得られる。
第5の発明は、
読み取り装置で読み取られる符号(14)が形成された符号形成面(11)を有する樹脂成形品(1)を成形する射出成形金型(20)の製造方法において、
上記符号形成面(11)から突出する凸部(12)と、上記符号形成面(11)における上記凸部(12)以外の平面部(13)とで構成された符号(14)を上記樹脂成形品(1)に成形するための符号成形型(23)に、上記凸部(12)を成形するための凹型成形面(24)と、上記平面部(13)を成形するための平坦成形面(25)とを形成する際、上記平坦成形面(25)となる部位をマスキング部材(M)によってマスキングするとともに上記凹型成形面(24)となる部位を露出させた状態でエッチング処理した後、上記マスキング部材(M)を除去して上記凹型成形面(24)及び上記平坦成形面(25)となる部位にブラスト処理し、しかる後、上記平坦成形面(25)となる部位を鏡面仕上げすることを特徴とする。
この発明に係る射出成形金型で成形された符号の平面部が鏡面となり、凸部が艶のない状態になるので、読み取り装置で読み取る際に、平面部と凸部との差が読み取り装置によって明確に区別されやすくなり、符号が容易に認識されるようになる。
射出成形金型の製造時には、マスキング、エッチング処理、ブラスト処理、鏡面仕上げを行うことで、上記のような符号を形成可能な射出成形金型が容易に得られる。
第1の発明によれば、符号を構成する平面部を鏡面仕上げとし、凸部の外面を艶消し処理したので、樹脂成形品の成形時に形成された符号を読み取り装置によって正確に、かつ、容易に認識することができる。
第2の発明によれば、符号形成面が、凸部及び平面部を囲む枠型領域を有しており、枠型領域を鏡面仕上げとし、枠型領域の幅を凸部の幅以上に設定したので、符号をより一層容易に認識することができる。
第3の発明によれば、第1の発明と同様に符号を読み取り装置によって容易に認識できる樹脂成形品を得ることができる。
第4の発明によれば、射出成形金型の開閉方向と交差する方向にスライドするスライド型で符号成形型を構成したので、樹脂成形品における符号の形成される面が、射出成形金型の開閉方向と交差する方向に延びる面であった場合に鮮明な符号を得ることができる。
第5の発明によれば、読み取り装置によって正確に認識することができる符号を成形する射出成形金型を容易に得ることができる。
実施形態に係る樹脂成形品の側面図である。 図1におけるII−II線の部分拡大断面図である。 樹脂成形品を成形した射出成形金型の断面図である。 射出成形金型の符号成形型近傍を拡大して示す断面図である。 符号成形型の製造方法を示す拡大断面図であり、(a)はマスキング工程、(b)はエッチング工程、(c)はマスキング除去工程、(d)はブラスト工程、(e)は鏡面仕上げ工程をそれぞれ示している。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂成形品1の側面図である。樹脂成形品1は、例えば自動車部品、電気機器用部品、各種容器等を挙げることができ、読み取り装置(図示せず)で読み取られるマトリクス型二次元コードやバーコード等からなる符号14を備えている。符号14は、例えば樹脂成形品1の品番や材質等を示すためのものであり、この実施形態では樹脂成形品1の成形時に同時に形成される。尚、読み取り装置は、従来から一般に使用されている光学式の読み取り装置を使用することができる。
樹脂成形品1は、図3に示すような射出成形金型20を用いて射出成形されたものであり、中空状となっている。図1に示すように、樹脂成形品1の側板部10は、上下方向に延びており、符号14が形成された符号形成面11を有している。この実施形態では、図1において略正方形の四角形Aで囲まれた領域が符号形成面11である。符号形成面11を設ける部位は樹脂成形品1の側板部10に限られるものではなく、樹脂成形品1の任意の部位に設けることができ、例えば樹脂成形品1の底面や内面等に設けてもよい。
符号14は、符号形成面11から突出した複数の凸部12と、平面部13とで構成されている。尚、凸部12は1つであってもよい。図1では、凸部12を黒色の塗りつぶしで示し、平面部13を白で示している。
マトリクス型二次元コードの場合、凸部12は、図1に示すように小さな正方形のものや、長方形のものもあり、凸部12の配置によって様々なパターンが構成される。そして、符号形成面11における凸部12と凸部12の間の面が平面部13となる。
図2に示すように凸部12は断面が矩形状となっている。凸部12の突出方向の先端面(外面)12aは側板部10と同方向に延びている。凸部12の外周面(外面)12bは、側板部10に対し直交する方向に延びている。凸部12の先端面12a及び外周面12bは、艶消し処理されている。すなわち、算術平均粗さRa1.10〜1.17の範囲となるように凸部12の先端面12a及び外周面12bが成形されている。凸部12の先端面12a及び外周面12bは、Ra1.16となるように成形するのが好ましい。
平面部13は鏡面仕上げとされている。すなわち、Ra0.1以下となるように平面部13が成形されている。平面部13の粗さはRa0.09であってもよく、例えばRa0.1〜0.09の範囲が好ましい。
また、図2に示すように、符号14の凸部12の高さ、即ち、平坦部13から凸部12の先端面12aまでの寸法Hは、50μmに設定されている。寸法Hは、例えば40μm〜70μmの範囲に設定することができる。この寸法Hは、樹脂成形品1の成形後の寸法である。
図1に示すように、符号形成面11は、凸部12及び平面部13を囲む枠型領域11aを有している。この実施形態では、枠型領域11aが正方形の枠状をなしており、符号形成面11のうち、凸部12及び平面部13以外の面が枠型領域11aとなっている。枠型領域11aは平面部13と同様に鏡面とされている。枠型領域11aの幅W1は、凸部12の幅W2以上に設定されている。幅W2は、符号形成面11の外周側に位置する凸部12の幅であり、正方形の凸部12の場合は一辺の長さであり、長方形の凸部12の場合は短辺の長さとなる。
次に、符号14を備えた樹脂成形品を成形する射出成形金型20の構造について図3及び図4に基づいて説明する。図3に示すように、射出成形金型20は、上型21と下型22と符号成形型23とを備えている。上型21は、図示しないが型駆動装置によって下型22に接離する方向(上下方向)に移動して開閉動作するようになっている。つまり、射出成形金型20の開閉方向は上下方向である。尚、射出成形金型20の開閉方向は水平方向であってもよく、この場合は、図3に示す射出成形金型20を左または右に90°回動させた構造とすればよい。
上型21の成形面21aは樹脂成形品1の内面を成形するものであり、下方へ突出している。また、下型22の成形面22aは樹脂成形品1の外面を成形するものであり、上型21の成形面21aを挿入することができるように窪んでいる。下型22には、該下型22を水平方向に貫通する貫通孔22bが形成されている。貫通孔22bの形成位置は、樹脂成形品1の符号14が形成される部位である。貫通孔22bには、符号成形型23が挿入されている。符号成形型23は、符号14を樹脂成形品1に成形するためのものであり、貫通孔22bの延びる方向にスライドするスライド型で構成されている。したがって、符号成形型23は、射出成形金型20の開閉方向と交差する方向にスライドすることになる。符号成形型23は、図示しない型駆動装置によって駆動される。
符号成形型23における下型22内へ臨む面には、図4に一部を拡大して示すように、符号14の凸部12を成形するための凹型成形面24と、符号14の平面部13を成形するための平坦成形面25とが形成されている。凹型成形面24は、凸部12の先端面12aを成形するための底面24aと、凸部12の外周面12bを成形するための内周面24bとで構成されている。底面24a及び内周面24bは、艶消し処理されている。底面24a及び内周面24bの艶消し処理は、凸部12を上述のように艶消し処理するためのものであり、したがって、底面24a及び内周面24bの表面粗さは凸部12の外面と同じである。この実施形態では、凹型成形面24の底面24a及び内周面24bに対してブラスト加工(例えばサンドブラスト加工)による艶消し処理をしている。
平坦成形面25は鏡面仕上げを行うことによって鏡面となっている。平坦成形面25の鏡面は、符号14の平面部13を鏡面にするためのものであり、したがって、平坦成形面25の表面粗さは平面部13と同じである。この実施形態では、平坦成形面25を研磨することによって鏡面にしている。
次に、射出成形金型20の製造方法について説明する。上型21及び下型22は一般的な金型の製造方法と同様にして製造する。符号成形型23の製造方法は図5に示す通りであり、まず、図5(a)に示すように、符号成形型23における下型22内に臨む面にマスキング部材Mを付着させてマスキング処理を行う。この工程がマスキング工程である。マスキング部材Mは後述するエッチング処理時に使用するエッチング液によって溶解しない材質からなるシート状のものである。マスキング部材Mは、平坦成形面25となる部位Cをマスキングし、かつ、凹型成形面24となる部位Bを露出させるように形成されている。
平坦成形面25となる部位Cをマスキング部材Mによってマスキングするとともに凹型成形面24となる部位B(図5(a)に示す)を露出させた状態でエッチング処理を行う。この工程がエッチング工程である。このエッチング工程では周知のエッチング液を使用して凹型成形面24となる部位Bのみ溶解する。これにより、図5(b)に示すように、上述した符号14の凸部12を成形することのできる所定深さの凹型成形面24が得られる。
次いで、図5(c)に示すようにマスキング部材Mを符号成形型23から除去し、その後、図5(d)に示すようにブラスト処理を行う。この工程がブラスト工程である。このブラスト工程では、凹型成形面24及び平坦成形面25となる部位Cが、Ra1.10〜1.17の範囲の粗さとなるようにブラスト処理を行う。ブラスト処理で使用する粒体(砂)は粒径が0.5mm程度のものが好ましいが、これに限られるものではなく、Ra1.10〜1.17の範囲の粗さを実現できる粒体として例えば砂やガラスビーズや鉄製の粒体やアルミニウム合金製の粒体等を使用することができる。ブラスト工程では、凹型成形面24及び平坦成形面25となる部位Cの全体の表面粗さが粗くなる。尚、この実施形態ではブラスト処理によって表面粗さを粗くしているが、表面粗さを粗くする方法はブラスト処理に限られず、例えば、粒度の大きな研磨剤で研磨する方法であってもよい。また、放電加工やレーザー加工によって表面を粗くしてもよい。
しかる後、図5(e)に示すように、平坦成形面25となる部位Cを、鏡面仕上げ用の研磨装置(図示せず)によって鏡面仕上げする。この工程が鏡面仕上げ工程である。鏡面仕上げ工程は、仕上げ面の粗さがRa0.1〜0.09の範囲となるように研磨する。
上記の工程を順に行うことによって艶消し状態の凹型成形面24と、鏡面状態の平坦成形面25とが得られる。符号成形型23における凹型成形面24及び平坦成形面25が形成された範囲外は、平坦成形面25と同様に鏡面仕上げされていて、符号形成面11の枠型領域11aを成形するようになっている。
次に、上記のように構成された射出成形金型20によって樹脂成形品1を成形する場合について説明する。まず、上型21と下型22を閉じた状態にして上型21と下型22との間にキャビティ(図示せず)を形成する。このとき、符号成形型23は前進させ、符号成形型23における下型22内に臨む面を、下型22の内面と面一にしておく。
そして、図示しない射出成形機のシリンダから溶融樹脂材を上型21と下型22との間のキャビティに射出する。溶融樹脂材は上型21の成形面21a及び下型22の成形面22aによって成形され、また、符号成形型23の凹型成形面24及び平坦成形面25によって符号14が同時に成形される。このとき、符号成形型23により、符号形成面11の枠型領域11aも同時に成形される。溶融樹脂材の色は、例えば黒色であるが、これに限られるものではなく、黒色以外であってもよい。
樹脂材が固化した後、符号成形型23を後退させるとともに上型21を上方へ移動させ、その後、樹脂成形品1を脱型する。符号成形型23を後退させるタイミングと、上型21を上方へ移動させるタイミングとは同じであってもよいし、どちらかを早くしてもよい。
以上のようにして得られた樹脂成形品1の側板部10には、符号14が形成されている。符号14を構成する凸部12の先端面12a及び外周面12bは艶消し処理され、符号14を構成する平面部13は鏡面とされているので、読み取り装置で読み取る際に、凸部12と平面部13との差が読み取り装置によって明確に区別されやすくなる。これにより、符号14を正確に、かつ、容易に認識できる。
また、符号形成面11が、凸部12及び平面部13を囲む枠型領域11aを有しており、枠型領域11aを鏡面仕上げとし、枠型領域11aの幅W1を凸部12の幅W2以上に設定したので、符号14をより一層容易に認識することができる。
また、この実施形態では、樹脂成形品1の符号形成面11が、射出成形金型20の開閉方向と交差する方向に延びる面となっているが、樹脂成形品1の成形時には、射出成形金型20の開閉方向は交差する方向(符号形成面11に直交する方向)にスライドするスライド型で符号成形型23を構成しているので、脱型時に符号14が傷つくことはなく、鮮明な符号14を得ることができる。
また、射出成形金型20の符号成形型23の製造時には、マスキング、エッチング処理、ブラスト処理、鏡面仕上げを行うことで、符号成形型23を容易に得ることができる。
尚、射出成形金型20の符号成形型23の製造時には、マスキング、エッチング処理に変えて、放電加工又はレーザー加工を行って所定深さの凹型成形面24を形成し、その後、ブラスト処理、鏡面仕上げを行うこともできる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明は、例えば自動車部品等の樹脂成形品として使用することができる。
1 樹脂成形品
11 符号形成面
12 凸部
12a 先端面(外面)
12b 外周面(外面)
13 平面部
14 符号
20 射出成形金型
23 符号成形型
24 凹型成形面
25 平坦成形面

Claims (5)

  1. 読み取り装置で読み取られる符号(14)が形成された符号形成面(11)を有する樹脂成形品(1)において、
    上記符号(14)は、上記符号形成面(11)から突出した凸部(12)と、上記符号形成面(11)における上記凸部(12)以外の面からなる平面部(13)とで構成されており、
    上記平面部(13)は鏡面とされ、
    上記凸部(12)の外面(12a、12b)は艶消し処理されていることを特徴とする樹脂成形品(1)。
  2. 請求項1に記載の樹脂成形品(1)において、
    上記符号形成面(11)は、上記凸部(12)及び上記平面部(13)を囲む枠型領域(11a)を有しており、該枠型領域(11a)は鏡面とされ、
    上記枠型領域(11a)の幅は、上記凸部(12)の幅以上に設定されていることを特徴とする樹脂成形品(1)。
  3. 読み取り装置で読み取られる符号(14)が形成された符号形成面(11)を有する樹脂成形品(1)を成形する射出成形金型(20)において、
    上記射出成形金型(20)は、上記符号形成面(11)から突出する凸部(12)と上記符号形成面(11)における上記凸部(12)以外の平面部(13)とで構成された符号(14)を上記樹脂成形品(1)に成形するための符号成形型(23)を有しており、
    上記符号成形型(23)は、上記凸部(12)を成形するための凹型成形面(24)と、上記平面部(13)を成形するための平坦成形面(25)とを有し、
    上記平坦成形面(25)は鏡面とされ、
    上記凹型成形面(24)は艶消し処理されていることを特徴とする射出成形金型(20)。
  4. 請求項3に記載の射出成形金型(20)において、
    上記符号成形型(23)は、上記射出成形金型(20)の本体部とは別体とされるとともに、上記射出成形金型(20)の開閉方向と交差する方向にスライドするスライド型で構成されていることを特徴とする射出成形金型(20)。
  5. 読み取り装置で読み取られる符号(14)が形成された符号形成面(11)を有する樹脂成形品(1)を成形する射出成形金型(20)の製造方法において、
    上記符号形成面(11)から突出する凸部(12)と、上記符号形成面(11)における上記凸部(12)以外の平面部(13)とで構成された符号(14)を上記樹脂成形品(1)に成形するための符号成形型(23)に、上記凸部(12)を成形するための凹型成形面(24)と、上記平面部(13)を成形するための平坦成形面(25)とを形成する際、上記平坦成形面(25)となる部位をマスキング部材(M)によってマスキングするとともに上記凹型成形面(24)となる部位を露出させた状態でエッチング処理した後、上記マスキング部材(M)を除去して上記凹型成形面(24)及び上記平坦成形面(25)となる部位にブラスト処理し、しかる後、上記平坦成形面(25)となる部位を鏡面仕上げすることを特徴とする射出成形金型(20)の製造方法。
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