JP2000322506A - プラスチック部品における材料名表示・識別システム - Google Patents

プラスチック部品における材料名表示・識別システム

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JP2000322506A
JP2000322506A JP11133175A JP13317599A JP2000322506A JP 2000322506 A JP2000322506 A JP 2000322506A JP 11133175 A JP11133175 A JP 11133175A JP 13317599 A JP13317599 A JP 13317599A JP 2000322506 A JP2000322506 A JP 2000322506A
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plastic part
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plastic
identifying
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Koji Ogiya
幸治 扇谷
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いかなる環境でも、確実に材料名表示を識別
できる自動読み取り手段が採用できる、プラスチック部
品における材料名表示・識別システムを提供する。 【解決手段】 プラスチック部品に材料名を表示し、該
材料名を識別することで、当該プラスチック部品の選択
を行う場合において、前記プラスチック部品の表面の所
要個所には、コード化した凹凸で、その材料名を表示し
ており、該材料名の識別には、前記凹凸からコードを読
み取り、材料名を認識する識別手段が用いられることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック部品
における材料名表示・識別システムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プラスチック部品への材料名の表
示は、材料名を、成形すべきプラスチック部品の成形金
型に、彫刻あるいは刻印加工によって、反転形成し、こ
れを成形時に、プラスチック部品の表面に転写し、例え
ば、材料名を凸文字として表示するという方法が用いら
れている。
【0003】図10には、金型101へ彫刻あるいは刻
印加工された、材料名表示の反転文字103が、プラス
チック部品102に転写される様子が示されている。こ
こでは、例えば、金型を加熱しておいて、これをプラス
チック部品102の所要個所に押し付け、金型に加工さ
れた材料名表示の反転文字103を、プラスチック部品
102の局部的な軟化状態の元で、転写するのである。
なお、図11は、プラスチック部品102に転写された
材料名表示104を表わしている。
【0004】次に、プラスチック部品の使用に際して
は、その材料(材質)による選択が必要となるが、この
材料名の識別には、作業者の目視による読み取り手段が
適用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来か
ら、プラスチック部品に表示された材料名は、目視によ
って確認されるため、環境によっては、読み取りが極め
て困難だったり、無理やり確認しようとすることによ
り、目が疲れたり、読取り間違いを犯したりする畏れが
あった。
【0006】その主たる理由は、材料名の表示が、プラ
スチック部品の同一色面での凸文字などの、凹凸形状で
あるために、薄暗い場所、あるいは、光の照射の加減に
より見え難くなるなどが挙げられる。
【0007】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、いかなる環境でも、確実に材料名表示を識別でき
る自動読み取り手段が採用できる、プラスチック部品に
おける材料名表示・識別システムを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
プラスチック部品に材料名を表示し、該材料名を識別す
ることで、当該プラスチック部品の選択を行う場合にお
いて、前記プラスチック部品の表面の所要個所には、コ
ード化した凹凸で、その材料名を表示しており、該材料
名の識別には、前記凹凸からコードを読み取り、材料名
を認識する識別手段が用いられることを特徴とする。
【0009】この場合、本発明の実施の形態として、前
記凹凸の表示領域では、前記識別手段のコード読み取り
を確保するための手段が施されていること、前記識別手
段が、光の強度差で、コードの読み取りを行うセンサを
備える場合、前記表示領域では、前記凹凸の一方が、他
方の光反射率と相違する反射率となる表面処理であるこ
と、更には、前記表面処理は、プラスチック部品の表面
に形成したシボ加工であることなどが有効である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプラスチック部品
における材料名表示・識別システムについて説明する。
ここでは、プラスチック部品5(図4、5を参照)に、
材料名を、ある規則に沿って、コード化した凹凸、特
に、この実施の形態では、二次元バーコードのような、
凸部6(図5を参照)を設け、この凸部6の先端7(図
7を参照)にシボ加工を施している。
【0011】そして、このシボ加工を施すことにより、
凸部6と、その凸部以外の領域(図6、7を参照、バー
コード領域の内外の、符号8の部分)との間の光反射率
に所要の差を持たせ、バーコードリーダーのような、赤
外線発光部と赤外線受光センサーとを備えた、識別手段
としての、光学式読取り装置9(図8)によって、凸部
6とそれ以外の部分8を識別する。このようにして、前
記識別手段で読み取られたコード信号から、そのプラス
チック部品5の材料名を特定することができる。
【0012】図1は、本発明のプラスチック部品5へ材
料名表示をするための、反転形状2を形成した成形金型
1の構成を示している。特に、反転形状2は、図2に示
すように、縦・横の碁盤目で区切られた方形領域に、材
料表示名をコード化した凹凸にて、構成したもので、プ
ラスチック部品5の凸部6の領域に対応し、その先端7
に対応する凹部3を金型1の反転形状2の表示面4に形
成している。ここでは材料名のみを表示したが、コード
化によって、表示領域を細密化できるので、これに付帯
して、材料メーカー名や難燃グレード、材料色名など
も、合わせて表示することができる。
【0013】なお、図3は、その断面A−Aの形状を示
しており、この実施の形態では、凹部3の底面には、シ
ボ加工が施される。また、図4は、図1の成形金型1を
使用して、プラスチック部品5の表面8(バーコード領
域内外を指す)に凸部6を成形する状態を示している。
その結果として、図5に示すように、プラスチック部品
5に、コード化された材料名表示がなされる。この材料
名表示は、既に説明したように、成形金型1に加工され
た材料名表示が反転されたものとなり、図6、図7に示
すように、成形金型1に加工された反転形状2とは、凹
凸および左右が反転されている。
【0014】本発明では、図8に示すように、プラスチ
ック部品1に反転転写された材料名表示としての、凸部
6と平坦部(表面8)に対して、光学式読み取り装置9
の発光部を対応させ、例えば、赤外線のような光線10
を発信する。
【0015】そして、凸部6の先端7で反射した光線1
1は、先端7のシボ加工により乱反射して、平坦部で反
射した光線12と比較すると、弱いものとなる。この反
射光11および12の強弱を、光学式読み取り装置9の
受光センサーで受信し、電気信号に変換し、コードとし
て認識するのである。
【0016】当然、本発明での識別手段では、このコー
ドを、予め決めておいた文字など、人間が認識できる形
に変換して、読み取り装置9に接続された表示装置13
に表示する。この表示装置13は、液晶やCRTなど、
環境に合わせて、確認しやすいものを選択できる。
【0017】なお、上述の実施の形態では、材料名表示
領域で、凸部6を読み取り対象としたが、逆に、凹部
(成形金型の凸部で形成される反転形状)を読み取り対
象とするコード化が行われてもよい。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上詳述したようになり、プ
ラスチック部品に材料名を表示し、該材料名を識別する
ことで、当該プラスチック部品の選択を行う場合におい
て、前記プラスチック部品の表面の所要個所には、コー
ド化した凹凸で、その材料名を表示しており、該材料名
の識別には、前記凹凸からコードを読み取り、材料名を
認識する識別手段が用いられることを特徴とする。
【0019】その第1の効果は、センサーによる読み取
りのため、周囲の環境に左右されず、目視の時のよう
な、読み取り間違いも発生せず、人間の目への負担もな
くなる。
【0020】また、第2の効果は、センサーによる読み
取りのため、材料名の識別を自動化できる。これは、例
えば、プラスチック部品のリサイクルにおいて、その材
料選別は、必須事項であるが、本発明によって、その工
程を自動化することにより、効率良く、材料選別を行う
ことができる。
【0021】第3の効果は、材料名表示を、文字からコ
ードに変更することにより、同面積において、その他の
付帯的な、より多くの情報を表示することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための成形金型
を示す斜視図である。
【図2】図1における材料名の表示部分の詳細平面図で
ある。
【図3】図2のA−A線の断面図である。
【図4】図1の金型でプラスチック部品へ材料名表示を
形成する場合の斜視図である。
【図5】プラスチック部品への材料名表示状態の事例の
平面図である。
【図6】同じく、表示部分の詳細平面図である。
【図7】図6のB−B線の断面図である。
【図8】本発明での、表示部分からの読取り状態を示す
縦断側面図である。
【図9】同じく、斜視図である。
【図10】従来技術のプラスチック部品への表示部の形
成加工を示す斜視図である。
【図11】同じく、従来技術のプラスチック部品の平面
図である。
【符号の説明】
1 金型 2 プラスチック部品へ材料名表示の反転形状 3 成形金型の表面上の凹の部分 4 成形金型の表面上の未加工の部分(平坦部) 5 材料名表示を行うプラスチック部品 6 プラスチック部品への材料名表示部分 7 材料名表示の構成部分でプラスチック部品の表面
上の凸の部分 8 材料名表示の構成部分でプラスチック部品の表面
上の平坦な部分 9 光学式読取り装置 10 発信光線 11 材料名表示部分の凸部に反射した光線 12 材料名表示部分の平坦部に反射した光線 13 表示装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック部品に材料名を表示し、該
    材料名を識別することで、当該プラスチック部品の選択
    を行う場合において、前記プラスチック部品の表面の所
    要個所には、コード化した凹凸で、その材料名を表示し
    ており、該材料名の識別には、前記凹凸からコードを読
    み取り、材料名を認識する識別手段が用いられることを
    特徴とする、プラスチック部品における材料名表示・識
    別システム。
  2. 【請求項2】 前記凹凸の表示領域では、前記識別手段
    のコード読み取りを確保するための手段が施されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の、プラスチック部品
    における材料名表示・識別システム。
  3. 【請求項3】 前記識別手段が、光の強度差で、コード
    の読み取りを行うセンサを備える場合、前記表示領域で
    は、前記凹凸の一方が、他方の光反射率と相違する反射
    率となる表面処理がなされていることを特徴とする請求
    項2に記載の、プラスチック部品における材料名表示・
    識別システム。
  4. 【請求項4】 前記表面処理は、プラスチック部品の凹
    凸の一方の表面に形成したシボ加工であることを特徴と
    する請求項3に記載の、プラスチック部品における材料
    名表示・識別システム。
JP11133175A 1999-05-13 1999-05-13 プラスチック部品における材料名表示・識別システム Pending JP2000322506A (ja)

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