JP2016093471A - 放射状ブラシ - Google Patents

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時悟 柳
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Abstract

【課題】シンプルで制御が容易な放射状ブラシを提供することを目的とする。【解決手段】放射状ブラシ(1)をブラシ床(3)と、複数のブラシ体(7)と、から構成する。当該ブラシ床は、実質的に半球形状の植毛面と、当該植毛面上に相互に周方向所定間隔を隔てた複数の仮想経線の上に各々配された床側取付け構造(11)と、を備えている。当該ブラシ体の各々は、当該床側取付け構造に取り付けるためのブラシ側取付け構造を有するブラシ基部(21)と、当該ブラシ基部から放射状に延びるブラシ毛群(23)を備え、当該床側取付け構造の各々に、当該ブラシ側取付け構造を取付けることにより当該ブラシ床に当該ブラシ体を固定してある。放射状ブラシは、2個を一体化させたものでもよい。放射状ブラシを柄部(95)の一端に回転自在に取付け、歯ブラシ等として使用してもよい。【選択図】図9

Description

本発明は、本発明は放射状ブラシに関し、詳しくは、歯ブラシや各種清掃、あるいは液体塗布等に使用可能な放射状ブラシと放射状ブラシの製造方法に関する。
特許文献1には、半球形状頭部の外面に一端が固定された毛部が連続配列してなる放射状ブラシ(以下、「第1の従来ブラシ」という。)が開示されている。特許文献2には握り柄の先端に設けた球形状の植毛部と、直毛部から放射状に埋め込まれたブラシ毛を備える球形の放射状ブラシ(以下、「第2の従来ブラシ」という。)が示されている。特許文献3には、繊維束の中央を一組のU字ワイヤーで挟持して相反する方向にけん引しひねることによって固定し、繊維束繊維の弾性反発を利用して繊維の自由端を拡散展開した後、繊維束の挟持部分の一方又は両方を切除してなる放射状ブラシ(以下、「第3の従来ブラシ」という。)が記載されている。最後に特許文献4には、長尺繊維を短繊維状に切断して束ねた多数の短繊維からなる繊維束を作成し、この繊維束の長軸方向の一端側を溶融、圧縮、融着することによって、繊維は変形し繊維束の繊維間の空隙は消失すると供に溶融された繊維は圧縮変形し繊維束断面積を減少させながら溶着し一体化されてなる放射状ブラシ(以下、「第4の従来ブラシ」という。)が記述されている。この第4従来ブラシは、溶融、圧縮、融着された一端側の繊維束間空隙は消失し、更に溶融された繊維維自体も圧縮変形し断面積を減少させるので、一端側繊維束断面積と自由端繊維束断面積間に差異が生じ、一端側直近の自由端繊維束は押し広げられて放射状に拡散される。特許文献5には、内周に中空の環状溶着部を備え、環状溶着部から放射状にブラシ毛が伸びる円形ブラシ(以下、「第5の従来ブラシ」という。)が開示されている。
特許第5373763号公報(段落0034) 特開2001−238729号公報(段落0005) WO2009/078349号公報(段落0005) 特開平06−123343号公報(段落0005、0006) 特許第4037739号公報(段落0013〜0016)
しかしながら、第1の従来ブラシ及び第2の従来ブラシについて、放射状に植毛することは大変難しい作業であり当業者にとって自明事項ではない。しかし、特許文献1及び特許文献2は、ブラシ毛の植毛方法について具体的な開示がない。第2の従来ブラシは、ワイヤーを使うものであるが、繊維束を挟持した一組のU字ワイヤーを相反する方向にけん引しひねる作業は、理論的には可能なものであるが、これを大量生産のため機械化しようとしたとき、たいへん複雑な機構が必要となるので現実的ではない。第4の従来ブラシは、溶融による繊維の収縮を利用して収縮しない自由端を拡散させるものであるが、その拡散は3次元的に行われるため、その制御が難しいという問題点がある。さらに、第5の従来ブラシは、円形ブラシであって、そのままでは3次元放射ブラシを構成するものではない。
本発明は、上述した第1〜第4の従来ブラシでは達成できない、シンプルで制御が容易な放射状ブラシを提供することを目的とする。なお、第5の従来ブラシは放射状ブラシを構成するものでないことは上述した通りであるが、本発明に係る放射状ブラシに必要な技術の一部は、第5の従来ブラシに係る技術の応用であってもよい。この点は、後述する。
上記目的を達成するため、本発明は、次の構成を備えている。なお、いずれかの請求項記載の発明を説明するに当たって行う用語の定義等は、記載順等に関わらず、かつ、その性質上可能な範囲において他の請求項記載の発明にも適用があるものとする。
(請求項1記載の発明の特徴)
請求項1記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項1のブラシ」という)は、ブラシ床と、複数のブラシ体と、を有する放射状ブラシである。当該ブラシ床は、実質的に半球形状の植毛面と、当該植毛面上に相互に周方向所定間隔を隔てた複数の仮想経線に沿って設けられた複数の床側取付け構造と、を備えている。植毛面は、完全に半球形状である必要な必ずしもなく、たとえば、楕円球や楕円体の一部に類する形状や、多少の凹凸や平面を含む形状であっても、これらは実質的半球形状に含まれる。当該ブラシ体の各々は、当該床側取付け構造各々に対応するブラシ基部と、当該ブラシ基部から放射状に延びるブラシ毛群と、当該床側取付け構造との協働により当該ブラシ体を当該ブラシ床に取付けるためのブラシ側取付け構造と、を備えている。当床側取付け構造へのブラシ側取付け構造の取付けは、たとえば、いずれか一方もしくは双方が含む接着剤層や溶着層のほか、物理的な嵌合構造、さらに、これらの組み合わせ構造の作用によるものがある。なお、ブラシ毛群のブラシ毛密度はいずれの部位においても均等とすることもできるが、ブラシの用途や構造上の要請などに応えるため不均等とすることもできる。
請求項1のブラシによれば、栗のイガのように等間隔に並ぶブラシ毛ではなく、仮想経線状に並ぶ複数筋のブラシ毛群によって放射状ブラシが形成される。ブラシ毛もしくはブラシ毛小束を逐次植毛するのではなく、ブラシ床への取付けをブラシ体単位で一括して行うため、簡単に製造でき大量生産になじみ易い。したがって、上記構造によれば、放射状ブラシを大量かつ安価に製造することができる。
(請求項2記載の発明の特徴)
請求項2記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項2のブラシ」という)は、請求項1のブラシの好ましい態様として、前記床側取付け構造各々は、前記仮想経線各々に沿って形成された複数の取付け溝を含めて構成され、かつ、前記ブラシ側取付け構造各々は、当該取付け溝に圧入可能な扇形状の前記ブラシ基部により構成されている。
請求項2のブラシによれば、請求項1のブラシの作用効果が、取付け溝とブラシ基部の間の圧入に伴う挟持によって生じる。取付け溝にブラシ基部を圧入するだけのシンプルな構造でありながら、放射状ブラシを生産し使用するために十分な機能を発揮する。
(請求項3記載の発明の特徴)
請求項3記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項3のブラシ」という)は、請求項1または2のブラシの好ましい態様として、前記ブラシ基部は、前記取付け溝に圧入された状態で、固定手段により前記ブラシ床に固定されている。
請求項3のブラシによれば、請求項1または2のブラシの作用効果に加え、ブラシ床に対するブラシ体の取付けをより強固なものとすることができる。
(請求項4記載の発明の特徴)
請求項4記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項4のブラシ」という)は、請求項1ない3いずれかのブラシの好ましい態様として、前記ブラシ毛群は、前記ブラシ基部の両端近傍部位におけるブラシ毛密度が当該両端近傍部位以外の部位におけるブラシ毛密度よりも疎となるように構成されている。
請求項4のブラシによれば、請求項1ないし3いずれかのブラシの作用効果に加え、両端近傍部位のブラシ毛が過度に密集することを防止することができる。ブラシ体が仮想経線の上に配されているため、ブラシ体の両端近傍部位においてブラシ体の両端同士が近接し、この結果、ブラシ毛群が過度に密集する場合がある。この密集がブラシ毛圧の不均衡や磨き辛さなどの悪影響を及ぼす恐れがあるとき、両端近傍部位のブラシ毛密度を疎にしてブラシ毛密度を調整する。
(請求項5記載の発明の特徴)
請求項5記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項4のブラシ」という)は、請求項2ないし4いずれかのブラシの好ましい態様として、前記ブラシ毛群は、合成樹脂製のブラシ毛素線の集合体であって、前記ブラシ基部は、ブラシ毛群の一端を溶着することにより形成されている。ここで、溶着とは、ブラシ毛群の一端を熱で溶かして接着させることをいい、たとえば、高周波溶着、熱溶着、超音波溶着などの方法がある。
請求項5のブラシによれば、請求項2ないし4いずれかのブラシの好ましい態様として、溶着というシンプルな工程によって簡易にブラシ基部を形成することができる。
(請求項6記載の発明の特徴)
請求項6記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項6のブラシ」という)は、請求項4または5のブラシの好ましい態様として、前記ブラシ基部の扇形状の内周面及び両端面には、それぞれ機械的な切断跡が存する。
請求項6のブラシによれば、請求項4または5のブラシの作用効果に加え、ブラシ体の製造をさらに容易に、かつ、高精度にすることができる。すなわち、ブラシ毛の一端を溶着すると、たとえば、溶着前の溶融条件やブラシ毛の収縮度の違いなどによってはブラシ毛の長さが不揃いになる恐れがあるが、不揃いのままでは取付け溝に圧入しづらいことが起こるかもしれない。そのような恐れを払しょくして効率よい取付けを行うため、ブラシ基部の内周面を半円形状(扇形状)に切断する。この結果、内周面に切断跡(内周切断跡)が存することになる。また、取付け溝に圧入しやすいようにブラシ基部の周方向長さを切断調整した結果、ブラシ基部の両端面にも切断跡(端部切断跡)が存することになる。さらに、ブラシ基部が半円形状であるなら、円形状から2個取りする目的で、まず、円形のブラシ基部を製造してから中心を円形に切断する(円形内周面に切断跡が形成される)。さらに、これを2つに等分断すれば、それぞれの両端部に端部切断跡が形成される。この方法によれば、各々内周面及び両端に切断跡を有する半円形状のブラシ基部を同時に2個製造することができるので、たいへん経済的である。
(請求項7記載の発明の特徴)
請求項7記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項7のブラシ」という)は、請求項2のブラシの好ましい態様として、前記ブラシ基部には、長さ方向に間隔を隔て厚み方向に貫通する複数の貫通孔または反放射方向に開口する切欠きが形成してあり、前記ブラシ毛群は、ブラシ毛素線の集合体であって、当該ブラシ毛素線の小束を当該貫通孔または切欠きの各々に貫通させた状態で略U字状または略コの字状となるように両端を前記放射方向に折り曲げたままで前記ブラシ基部に固定する固定構造を備える。固定構造は、たとえば、接着剤によって構成される接着層や溶着によって形成された溶着層、物理的な固定構造、さらに、複数の要素や構造の組み合わさったものが該当する。
請求項7のブラシによれば、請求項2のブラシの好ましい態様として、ブラシ毛素線の小束が貫通孔または切欠きと固定構造の作用によってブラシ基部によって確実に保持されるので、ブラシ毛素線が簡単に抜け落ちることが未然防止される。用途によっては、高いブラシ毛圧が必要な場合は、ブラシ毛素線の引き抜き方向に強い力が働くことがあるが、特にそのような用途に向いている。
(請求項8記載の発明の特徴)
請求項8記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項8のブラシ」という)は、請求項7のブラシの好ましい態様として、前記固定構造は、前記ブラシ毛素線の集合体それぞれを両面から押え固定するために前記ブラシ基部に嵌合した断面略U字状の押え部材を備え、当該押え部材は、前記ブラシ基部に嵌合させた状態で前記取付け溝に圧入可能な半円形状に構成されている。
請求項8のブラシによれば、請求項7のブラシの作用効果が、押え部材の押え作用によって実現される。すなわち、ブラシ毛素線の小束のそれぞれが押え部材によってブラシ基部に押え固定されることは、固定作業を一括して行うことを可能とするとともに、その押え作用とともに、取付け溝への圧入作業を容易にすることができる。なお、必要に応じて、固定構造として接着剤により構成される接着層を、固定構造として併用することを妨げない。
(請求項9記載の発明の特徴)
請求項9記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項9のブラシ」という)は、請求項1のブラシの好ましい態様として、前記ブラシ基部各々は、扇形状のブラシ基部本体と、前記ブラシ毛群を並列状態で保持するブラシ保持部材を備えている。当該ブラシ基部本体各々の放射方向側には、円周方向に延びる溝底と当該溝底両端から対向起立する両側壁に囲まれた取付け溝が形成され、当該ブラシ保持部材各々は、当該取付け溝各々の溝底上に設置可能に形成されている。前記ブラシ毛群は、当該ブラシ保持部材が当該溝底上に設置された際に両先端が放射方向に向くように当該両側壁に案内される。ブラシ保持部材各々は、溝底各々もしくは両側壁などへ固定するように構成することができ、そうすれば、組み立てをより簡単にすることができる。
請求項9のブラシによれば、請求項1のブラシにおけるブラシ毛群は、まずブラシ保持部材によって保持された状態で取付け溝ないに設置される。この設置の際にブラシ毛群は両側壁に案内されて屈曲し両先端が放射方向に向く。
(請求項10記載の発明の特徴)
請求項10記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項10のブラシ」という)は、請求項9のブラシの好ましい態様として、前記ブラシ毛保持部材各々は、一方のベルト層と他方のベルト層の2層を積層してなり、前記ブラシ毛群は当該一方のベルト層と他方のベルト層とのの間に配されている。
請求項10のブラシによれば、ブラシ毛群が一方のベルト層と他方のベルト層の間に配されるので、その保持が確実となる。したがって、特に組み立て時の作業効率を高める効果がある。
(請求項11記載の発明の特徴)
請求項11記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項11のブラシ」という)は、請求項10のブラシの好ましい態様として、前記ブラシ毛保持部材各々は、溶着もしくは接着層を介し前記ブラシ毛群に固定されている。
請求項11のブラシによれば、請求項10のブラシに比べ、溶着もしくは接着層の作用によって、よりその保持が確実となり、それだけ組み立て時の作業効率を高めることができる。
(請求項12記載の発明の特徴)
請求項12記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項12のブラシ」という)は、請求項9ないし11いずれかのブラシの好ましい態様として、前記ブラシ基部各々は、さらに、固定部材を含み、当該固定部材は、略U字状のU字部材本体と、当該U字部材本体の両先端部位から互いに向かい合って突出して前記ブラシ側取付け構造として機能する一対の係合爪を含めて構成され、前記床側取付け構造各々は、前記ブラシ基部各々が取付けられた際に当該両係合爪と係合する一対の係合孔を含めて構成されている。
請求項12のブラシによれば、請求項9ないし11いずれかのブラシにおいて、ブラシ床へのブラシ体の取付けが一対の係合爪と、これらと係合する一対の係合孔という非常にシンプルな構造によって達成される。
(請求項13記載の発明の特徴)
請求項13記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項13のブラシ」という)は、請求項12のブラシの好ましい態様として、前記U字部材本体各々には、前記両係合爪の内側の中間部位に、互いに向かい合って突出する一対の係止爪が形成され、当該一対の係止爪は、前記ブラシ基部本体の反放射方向側の端面に当接することにより前記ブラシ保持部材を前記ブラシ基部本体に固定するように構成されている。
請求項13のブラシによれば、一対の係止爪とブラシ基部本体との相互作用によりブラシ保持部材をブラシ基部本体に固定することができる。
(請求項14記載の発明の特徴)
請求項14記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項14のブラシ」という)は、請求項1のブラシの好ましい態様として、前記ブラシ基部各々は、溝底と当該溝底両端から対向起立する両側壁に囲まれた取付け溝と、当該取付け溝各々の溝底上に設置されるブラシ保持部材と、を備え、当該ブラシ保持部材は扇形状の両面を有する平板によって構成され、当該両面にブラシ毛群の基部が固定されている。
請求項14のブラシによれば、ブラシ保持部材の両面にブラシ毛群を固定することになるので、ブラシ保持部材の端面(植毛面)から直接起立させる場合に比べ接触面積を広くすることができる。接触面積が広くなればその分引っ張り力に抗する力が大きくなるので、抜け毛の少ないしっかりとしたブラシとすることができる。
(請求項15記載の発明の特徴)
請求項15記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項15のブラシ」という)は、請求項1ないし14いずれかのブラシの好ましい態様として、請求項1ないし14いずれか記載の放射状ブラシ2個を、前記植毛面同士を互いに反対方向に向けた状態で備える。もともと別のブラシ床を2つ合体させた実質的な球形状を形成してもよいし、最初から実質的な球形状に形成してもよい。
請求項15のブラシによれば、請求項1ないし14いずれかのブラシの作用効果に加え、全方向型の放射状ブラシを得る。全方向型のブラシにすることにより、たとえば、歯ブラシのように、回転させながら使用するブラシとして好適に用いることができる。
(請求項16の発明の特徴)
請求項16の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項16ブラシ」という)は、請求項15ブラシの好ましい態様として、前記ブラシ床から突出する柄部を備えるブラシである。
請求項16のブラシによれば、請求項15のブラシの作用効果に加え、柄部を持ってブラシを操作することが可能になる。これにより、磨きづらいところでも磨けるようになるなど、使用用途を広くすることができる。
(請求項17記載の発明の特徴)
請求項17記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項17のブラシ」という)は、請求項15のブラシの好ましい態様として、前記ブラシ床と、前記他のブラシ床との間に所定長さの支持部を設けてある。
請求項17のブラシによれば、請求項15のブラシの作用効果に加え、支持部を有することにより、放射状ブラシの用途を拡大することができる。すなわち、支持部に、たとえば、柄やハンドルを取り付けることにより、ブラシ毛に影響を与えずに放射ブラシを保持できるようになる。
(請求項18記載の発明の特徴)
請求項18記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項18のブラシ」という)は、請求項17のブラシの好ましい態様として、前記2個のブラシ床と前記支持部が一体成形された合成樹脂製である。
請求項18のブラシによれば、請求項17のブラシの作用効果に加え、2個のブラシ床と支持部が合成樹脂を一体成形したものであることから、これらを組み立てる手間が省けるので、製造がより簡単になる。
(請求項19記載の発明の特徴)
請求項19記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項19のブラシ」という)は、請求項18のブラシの好ましい態様として、前記支持部は回転軸として機能するように構成してあり、かつ、前記支持部を回転自在に支持する支持機構を一端部に有する柄部を設けてある。
請求項19のブラシによれば、請求項18のブラシの作用効果に加え、柄部に対しブラシを回転自在とすることができる。これにより、放射状ブラシを、より広い用途に使用することができる。
(請求項20記載の発明の特徴)
請求項20記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項20のブラシ」という)は、請求項19のブラシの好ましい態様として、前記ブラシは、人や動物の口腔内部位を磨くための歯ブラシである。
請求項20のブラシ体によれば、請求項19のブラシの作用効果に加え、これを歯ブラシに使用して、各歯ブラシの特徴を保持しながら口腔内の歯等を傷つけずに効率よく磨きもしくはブラッシングすることができる。
(請求項21記載の発明の特徴)
請求項21記載の発明に係る放射状ブラシ(以下、適宜「請求項21のブラシ」という)は、請求項15ないし20いずれかのブラシの好ましい態様として、外観形状が実質的に球形状である。
請求項21のブラシによれば、請求項15ないし20いずれかのブラシの作用効果に加え、放射状ブラシの外観形状が実質的に球形状になるため、美感的に優れたブラシを提供することができる。
本発明によれば、シンプルで制御が容易な放射状ブラシを提供することができる。
第1の形態に係る放射状ブラシの正面図です。 第1の形態に係る放射状ブラシの平面図である。 第1の形態に係る放射状ブラシの分解斜視図である。 第1の形態に係るブラシ床の斜視図である。 第1の形態に係るブラシ床の平面図である。 第1の形態に係るブラシ体の製造工程を示す概略図である。 第1の形態に係るブラシ体の製造工程を示す概略正面図である。 第2の形態に係る放射状ブラシの平面図である。 第3の形態に係る放射状ブラシの斜視図である。 第3の形態に係る放射状ブラシの平面図である。 第3の形態に係る放射状ブラシの展開斜視図である。 変形例に係るブラシ体の斜視図である。 変形例に係るブラシ体の製造手順を示す分解斜視図である。 押え部材とブラシ体の斜視図である。 押え部材を嵌合したブラシ体の正面図である。 第4の形態に係るブラシ体の分解斜視図である。 図16に示すブラシ体の製造手順を示す社伊豆である。 図16に示すブラシ体をした斜めから見た分解斜視図である。 第4の形態に係る放射状ブラシの部分破断図である。 図19に示す放射状ブラシの分解斜視図である。。 第4の形態に係るブラシ床の平面図である。。 図21に示すブラシ床の側面図である。 第4の形態の変形例に係るブラシ体の分解斜視図である。 図23に示すブラシ体のX−X断面図である。 第5の形態に係る放射状ブラシの分解斜視図である。 図24に示すブラシ体の正面図である。 応用例に係る放射状ブラシの分解斜視図である。 応用例に係る放射状ブラシの斜視図である。
各図に基づき、発明を実施するための形態(以下、適否「本実施形態」という)について説明する。本実施形態に係る放射状ブラシは、5つの形態、1つの変形例、および1つの応用例に分かれている。本実施形態の第1の形態は、植毛面が実質的に半球形状の放射状ブラシであり、同じく第2及び第3の形態は、植毛面が実質的に球形状の放射状ブラシである。同じく応用例は、放射状ブラシを用いた歯ブラシである。以下、順次説明する。
(第1の形態)
各図を参照しながら、本実施形態の第1の形態について説明する。ここで説明するのは、実質的に半球形状の放射状ブラシである。
(放射状ブラシの概略構造)
第1の形態に係る放射状ブラシ1は、図1〜7に示すように、ブラシ床3と複数(第1の形態では5個)のブラシ体7から概ね構成されている。ブラシ床3は、実質的に半球形状の植毛面3aと、植毛面3aとともにブラシ床3の全体を形成する内面3bを有している。
(ブラシ床の構造)
ブラシ床3の植毛面3a上には、相互に周方向所定間隔を隔てた複数の仮想経線(図示せず)に沿って各々配された取付け溝(床側取付け構造)11と、が設けられている。もともと経線とは、地球上の位置をきめるために、北極と南極を結んで地球の表面にひいた、経度を示す仮想の線のことをいうが、半球形状のブラシ床3に北極と南極のそれぞれに対応する仮想点をおき両仮想点を結んだ仮想線のことを、本明細書では仮想経線とよぶ。図5に示す仮想点Pが一方の極に該当する点であり、他方の仮想点は同図の裏側に位置する。内面3bは平面であり、垂直方向に柄部5が突き出している。ブラシ床3と柄部5は、第1の形態では合成樹脂を一体成形して構成されている。
ブラシ床3と柄部5は、もともと別体だったものを一体化するなど、上記以外のいずれの構成手段の採用を妨げない。また、取付け溝11は、成形時に形成する場合の他、溝なしの半球形状のブラシ体3を成形しておき、その後に取付け溝11を形成してもよいし、これ以外の方法で形成してもよい。なお、ブラシ床3の大きさは、完成品である放射状ブラシ1の用途に合わせて設定すべきことは言うまでもない。合成樹脂の代わりに金属や合成樹脂と金属等を組み合わせてブラシ床3を構成する場合は、その素材に応じた方法を適宜選択して採用することができる。
(ブラシ体の構造)
図1〜3に示すように、ブラシ体7の各々は、床側取付け構造として機能する取付け溝11に取り付けるためのブラシ基部(ブラシ側取付け構造)21と、ブラシ基部21から放射状に延びるブラシ毛群23を備えている。ブラシ床3の植毛面3aが半球形状であるため(図5)、これに取付けられるようにブラシ基部21はアルファベットのCに似た半円形状に形成されている。そして、このブラシ基部21の外周面から放射状にブラシ毛群23が突き出し、全体として扇型のブラシ体7が形成される。第1の形態では、ブラシ毛群23は合成樹脂のブラシ毛素線の集合体であり、ブラシ基部21は、ブラシ毛群23の一端を溶着することにより形成する。溶着以外の方法を妨げないが、後述するように、溶着を用いたブラシ体7の製造方法によれば、効率的にブラシ体7の製造を行うことができる。
なお、第1の形態では、図1〜3に示すように、ブラシ毛素線1本1本がブラシ基部21の長さ方向に1列に並んで植毛されているが、これが複数列であったりランダムであったりしてもよい。さらに、ブラシ毛素線1本1本が、図示は省略するがより細いブラシ素線を束ねたものであってもよい。加えて、第1の形態では、ブラシ毛素線の1本1本を同じ長さと太さに形成してあるが、必要に応じて、それぞれを異ならせることを妨げない。さらに、ブラシ毛群23のブラシ毛密度は、ブラシ基部21の全域にわたって均等であることが一般的であるが、その使用用途や使用者嗜好などに合わせ部位によって異ならせることを妨げない。
たとえば、図示はしないが、ブラシ基部21の両端近傍部位におけるブラシ毛密度を当該両端近傍部位以外の部位におけるブラシ毛密度よりも疎となるように構成すると、仮想経線の上に配されているブラシ体21の両端近傍部位においてブラシ体21の両端同士が近接することになるためブラシ毛群23が過度に密集する場合がある。この密集がブラシ毛圧の不均衡や磨き辛さなどの悪影響を及ぼす恐れがあるとき、両端近傍部位のブラシ毛密度を疎にしてブラシ毛密度を調整することができる。
ブラシ基部21は、ブラシ床3が有する取付け溝11より僅かに肉厚に形成してあり、これにより、各取付け溝11への各ブラシ基部21の取付けは圧入によって行うようになっている。ブラシ床3は合成樹脂製であるから、ブラシ基部21が取付け溝11に圧入される際に、適度に弾性変形し圧入後に復帰してブラシ基部21をしっかりと挟持するようになっている。補強のため必要であれば、取付け溝11へ圧入した状態のブラシ床3を、たとえば接着剤によってブラシ床3に接着するなど何らかの方法で固定するようにしてもよい。ブラシ床3にすべてのブラシ体7を取り付けところで放射状ブラシ1が完成する。
(ブラシ体製造装置)
図6及び7を参照しながら、ブラシ体製造装置31を用いたブラシ体11の製造方法を説明する。ブラシ体製造装置31は、テーブル33、チャック37、コーン部材39、押え筒体41、溶着装置43、円形切断装置45、直線分断装置47およびこれらを適宜駆動する駆動装置(図示を省略)を備えている。
テーブル33は、縦方向にブラシ毛群23を通す円形の挿通孔35を備えている。チャック37は、テーブル33の下方領域に位置しブラシ毛群23を開放可能に挟持して上下動させる機能を備える(図6(a))。コーン部材39は、逆さ円錐形の先端部39aを備え、テーブル33の挿通孔35との上方に挿通孔35と先端部39aが同心状となるように配してある。コーン部材39は、チャック37の上昇に伴いテーブル33の挿通孔35から上方に突き出したブラシ毛群23の中央に差し込まれ、これによりブラシ毛群23が放射方向に押し開かれるようになっている(図6(a))。押え筒体41は、円筒形状の部材であり、テーブル33の上方に設けられている。押え筒体41は、押し開かれたブラシ毛群23をテーブル33の上面の上に押し付け固定する役目を担う(図6(b))。
溶着装置43は、テーブル33の上方にあり、下向き円錐形状の溶着先端部43aを中心とする円形形状の底辺を有する。溶着装置43は、ブラシ毛群23をテーブル33に固定した状態でブラシ毛群23の中心部分を溶着する手段である(図6(c))。第1の形態では、超音波を利用した溶着を行うようになっているが、熱溶着や化学的溶着等を適宜採用してよい。溶着部分の一部は、後述のとおりブラシ基部21となる。円形切断装置45は、下端の外周面が中心線に対して下端に向かって先細り傾斜する短尺円錐面45aを有し、この短尺円錐面45aの最大外径は挿通孔35aの内径よりも大径になっていて、下降時にテーブル33の円形の挿通孔35の上端周縁35aとの間にブラシ毛群23を挟んで円形切断するための装置である(図6(d))。直線分断装置47は、円形切断装置45による円形切断して得たドーナツ状のブラシ体素材(後述)を2分割するための分割装置である(図6(d))。
(ブラシ体製造方法)
図6及び7を参照しながら、ブラシ体製造装置31を用いたブラシ体製造方法について説明する。先ず、図6(a)に示すように、熱可塑性樹脂製のブラシ毛素線(第1の形態ではナイロン)を断面が円形に近くなるように束状に集合させてなるブラシ毛群23をつくり、これをチャック37に挟持させる。この状態でチャック37を上昇させると、ブラシ毛群23の一部がテーブル33の挿通孔35から上方に突出した状態で保持される。このとき、図示は省略するが挿通孔35から突き出したブラシ毛群23は起立状態にある。
次に、図6(a)に示すように、コーン部材39が下降し、その先端部39aが起立状態にあるブラシ毛群23の中心に差し込まれてブラシ毛群23が放射方向に押し開かれる。これに続いて、図6(b)に示すように、コーン部材39はそのままで、その周りを囲むように円筒形状の押え筒体41が下降してブラシ毛群23が押し開かれた状態でテーブル33上に固定される。押え筒体41は放射方向に押し開かれたブラシ毛群23の中心部やや外側を押え、押えた状態でコーン部材39のみを上方に後退させ、さらに、側方に移動させて押え筒体41の上方領域を自由空間にする。
続いて、図6(c)に示すように、溶着装置43をブラシ毛群23の中心真上位置にまで移動させて押え筒体41の内部に降下させる。押し広げられたブラシ毛群23の中心の円錐ゾーンに溶着先端部43aを合わせつつ溶着装置43をブラシ毛群23の中心周縁部位の上に着座させる。このとき、ブラシ毛群23の中心周縁部位25は、テーブル33の上にある。すなわち、中心周縁部位25は、溶着装置43とテーブル33に挟まれた状態にある。ここで、溶着装置43を駆動して押し開かれた状態のブラシ毛群23の中心部周縁25を環状に溶着する。
溶着後は溶着装置43を上方に後退させ、さらに側方に移動させて押え筒体41の上方領域を自由空間にする。これに続いて円形切断装置45をブラシ毛群23の中心真上位置にまで移動させ押え筒体41の内部に下降させる。この下降により、円形切断装置45の短尺円錐面45aが挿通孔35の上端周縁35bとの間にブラシ毛群23の溶着部を挟み、さらなる下降によってこれを円形切断する。切断後も、テーブル33上にあった中心周縁部位25は残り、そこから放射状にブラシ毛群23が伸びた状態にある。この状態のブラシ体を環状ブラシ体(図示を省略。図7は分断後を示す)とよぶ。それに続き、円形切断装置45を押え筒体41とともにテーブル33上から退去させ、環状ブラシ体を露出させる。最後に、上から見たとき円形ブラシ体の中心を通過する位置まで直線分断装置47を移動させてから下降させ、環状ブラシ体を中心周縁部位25とともに2分割する(図7)。2分割により、1個の環状ブラシ体から2個のブラシ体3を得る。以上の工程を繰り返すことにより、ブラシ体3の大量生産が可能になる。なお、ブラシ体製造装置31は、直線分断装置47による環状ブラシ体の分割工程を含むがこれを省略し、環状ブラシ体の製造工程まで行うようにしてもよい。この場合に、分断工程だけ、多数の環状ブラシ体をまとめて行うことになる。他の工程との関係もあるが、一般的に、まとめて分断すれば、より効率的な作業が期待できる。
分割によって得たブラシ体3は、上記工程を経ていることから、図7に示すような内周切断面21aを1面と、端部切断面21bを2面と、を備えている(他の切断による切断面が含まれる場合もある)。内周切断面21aに存する切断跡は、円形切断装置45を用いた円形切断によって形成されたものであるが、この切断跡は、切断装置や切断方法等の違いによってさまざまである。同様に、端部切断面21bに存する切断跡は、直線分断装置47を用いた直線分断によって形成されたものであるが、この切断跡も切断装置や切断方法によって異なる。なお、第1の形態では、ブラシ体3が半径形状であるため環状ブラシ体から2個取りしているが、分断角度を変更することにより、同じ形状のものを3個以上、取れるようにしてもよい。
(第2の形態)
図8を参照しながら、本実施形態の第2の形態について説明する。ここで説明する放射状ブラシ51は、第1の形態で用いた放射状ブラシ1を2個、植毛面同士を反対方向に向けた状態で備える構造と同等の構造を備えている。すなわち、放射状ブラシ51は、実質的に半球形状の植毛面3´a同士を互いに反対方向に向け背中合わせ状態のブラシ床3´を2個分備え、各取付け溝11´にブラシ体7´が圧入されている。2個のブラシ床3´は、実質的に球形状を構成する。この球形状のブラシ床は、2個の半球形状のブラシ床を合体させて構成してもよいし、実質的に球形状のブラシ床を製造し、これにより構成してもよい。ブラシ体7´は、先に述べたブラシ体7と同等構造を備え、ブラシ体7´各々が有するブラシ毛の長さをほぼ同じに形成してある。このため、放射状ブラシ51の外観形状は、実質的に球形状になっている。なお、符号5´は、ブラシ床3´から突出する柄部を示す。使用者は、柄部5´を持ってブラシを操作することが可能になる。これにより、磨きづらいところでも磨けるようになるなど、使用用途を広くすることができるので便利である。
(第3の形態)
図9〜11を参照しながら、第3の形態に係る放射状ブラシを説明する。放射状ブラシ71が第2の形態に係る放射状ブラシ51と異なる点は、放射状ブラシ51が有していない支持部を放射状ブラシ71が有している点である。以下、この異なる点を中心に説明を行い、両ブラシ間で共通する点については重複を避けるために説明を省略する。これと同趣旨で、図8で用いた符号と同じ符号を、可能な半柄で図9ないし11で使用する。
図9〜11に示すように、放射状ブラシ71は、放射状ブラシ1´を2個、植毛面同士を反対方向に向けた状態で備える構造と同等の構造を備えている。その上で、一方の放射状ブラシ1´の内面3´bと、他方の放射状ブラシ1´の内面3´bを対向させ両者間に所定長さの支持部75を設けてある。これら2個の放射状ブラシ1´と支持部75を備えるブラシ床のことを、以下ではブラシ床73という。ブラシ床73は、一体成形した合成樹脂製が好ましい。組み立ての手間が省けるし、材料コストも安価であるからである。なお、支持部75の断面形状は、基本的にどの形状でもよいが、ここでは、円形とした。支持部75に柄部(図示を省略)を設けることもできる。
(ブラシ体の変形例)
図12および13を参照しながら、第1〜第3の形態に用いることのできるブラシ体の変形例(以下、「本変形例」という)を説明する。本変形例に係るブラシ体81は、略半円環状(扇形状)のブラシ基部83と、ブラシ基部83から放射状に延びるブラシ毛群85を備えている。ブラシ基部83には、長さ方向(円周方向)に等間隔を隔て厚み方向に貫通する複数の貫通孔89を形成してある。ブラシ基部83は、合成樹脂を射出成形して構成してある。ブラシ毛群85はそれぞれを熱溶融性のブラシ毛素線87で構成してある。なお、貫通孔83を反放射方向に開口する切欠き(図示を省略)によって構成してもよい。
ブラシ基部83の各貫通孔89には、ブラシ毛素線87の小束を貫通させ(図13(a)、その状態で略U字状または略コの字状となるように両端を図13(b)に示す矢印a、矢印bの順で放射方向に折り曲げ、この工程を全部の貫通孔89の全部に施したところで(図13(C))、各ブラシ毛素線87を、たとえば、固定構造(図示を省略)となる溶着や接着によりブラシ基部83に固定してブラシ体81を完成させる(図13(d))。なお、図12に示すように、本変形例での好ましい態様として、ブラシ基部83の両端近傍部位とそれ以外の部位でブラシ毛素線87の本数を異ならせ両端部位において疎となるように構成するとよい。図10に示すようにブラシ床に取付けたときに両端近傍部位にブラシ毛群85(ブラシ毛素線87)が過度に密集しないようにするためである。
一方、上述した固定構造の代わりに、次に述べる基部カバーを固定構造とすることもできる。具体的には、図14および15に示す基部カバー90が固定構造に該当する。基部カバー90は、互いに対向する側壁90aと側壁90bと、側壁90aの一端と側壁90bの一端を連結する底部90cとを備え、半円形状(扇形状)の外観と略U字状の断面形状を有している。ここで、図12に示すブラシ体81をそのままに、ブラシ体81が有するブラシ基部83に、基部カバー90を嵌合してブラシ毛素線の集合体(ブラシ毛群85)それぞれをブラシ基部83の両面から押え固定できるように構成してある。さらに、基部カバー90は、ブラシ側取付け構造として機能するように、ブラシ基部83に嵌合させた状態で図2に示す取付け溝11に圧入可能な形状に構成してある。
(第4の形態)
図16ないし22を参照しながら、第4の形態について、ブラシ体、ブラシ床の順で説明する。まず、図16に基づき、第4に形態に係るブラシ体101の概略構造について説明する。ブラシ体101は、扇形状のブラシ基部本体111と、ブラシ毛群105を並列状態で保持するブラシ保持部材113と、ブラシ保持部材113をブラシ基部本体111に固定するU字状固定部材115と、を備えている。
ブラシ基部本体111は、放射方向側には、円周方向に延びる溝底111a(図16(a))と、溝底111aの両端から対向起立する両側壁111b,111cに囲まれた取付け溝111gと、両底部111e各々に取付け溝111gに沿って切り欠いたスリット11d,111dとを備えている。なお、符号111pは、位置決めピンを示す。
ブラシ保持部材113は、その全体は合成樹脂製であった、ブラシ基部103の取付け溝111g(図16(a))の中に設置できる幅寸法の部材本体113aと部材本体113aの両端に形成された抜け止め片113b、113bにより構成してある。部材本体113aと両抜け止め片113b,113bには幅狭部113c,113cを形成してある。幅狭部113c,113cは、図16及び図19に示すように、ブラシ保持部材113を取付け溝111g内に設置するとき、ブラシ基部本体111の両スリット111dを通過する部位であり、両抜け止め片113b,113bは部材本体113aが取付け溝111g内から抜け出ることを防止するための部位である。
次に、ブラシ保持部材113の製造手順を説明する。製造手順の説明に当たり、ブラシ保持部材113は同形状の一方のベルト層113pと他方のベルト層113pの2層を積層してなるものであることを前提とする。ブラシ毛群105は、一方のベルト層113pと他方のベルト層113pとのの間に配されている。
図17に示す金型151を構成する雌型153が有する受け溝153gの中に中型155を配置し、中型155の位置決め溝155fの中に一方のベルト層113pを設置する。中型155の頂部にはブラシ毛群105のブラシ毛素線を受け入れて整列保持するための整列溝155gが多数形成されている。この状態で整列溝155g各々の中にブラシ毛素線を入れれば、ブラシ毛素線が整列したブラシ毛群105を得る。ここで、ブラシ毛群105の上から他方のベルト層113pを載せ、さらにその上から雄型157で押圧する(図17(a))。中型155と雄型157は、図外のヒーターによって加熱してあるので、この加熱状態における押圧によって両ベルト層113p,113pとブラシ毛群105が溶着固定される。溶着以外の、たとえば、接着剤を用いた接着層を介した固定であってもよい。このような固定を行うのは、ブラシ毛群105がブラシ保持部材113から抜け出るのを防止するためである。図17(b)は、ブラシ毛群105の溶着を終え金型151から取り出したブラシ保持部材113を示す。
ブラシ保持部材113により保持されたブラシ毛群105をブラシ基部本体111に設置する際、ブラシ毛群105がブラシ基部本体111の両側壁111b,111cに邪魔されて取付け溝111g内に入れづらいが、この状態のままブラシ保持部材113を取り付け溝111g内に押下げると、ブラシ毛群105を強制的に屈曲させ両側壁111b,111cの案内で両先端を放射方向に向かせることができる(図16(b))。
図16および図18〜図20を用い、固定部材115について説明する。固定部材115は、ブラシ保持部材113を取付け溝111に固定するとともに、ブラシ体101をブラシ床(後述)に取付けるためのブラシ側取付け構造として機能する。固定部材115は、合成樹脂を成形して外観が略U字形状に形成してある。具体的な固定部材115は、略U字形状のU字部材本体115aと、U字部材本体115aの両先端部位から互いに向かい合って突出する一対の係合爪115b,115bを備えている。これらの係合爪が、第4の形態におけるブラシ側取付け構造を構成する。また、U字部材本体113aの両係合爪115b,115bより内側の中間部位に、互いに向かい合って突出する一対の係止爪115c,115cを形成することが好ましい。好ましいとする理由は、次項で説明する。
固定部材115(U字部材本体115a)は、その弾性を利用して両係合爪115b,115b間に離れる方向に力を加えると若干広がり、力を取り去ると弾性復帰するようになっている。この性質により、U字部材本体115aをブラシ基部本体111に取付ける。すなわち、図18(a)の状態にある固定部材115をブラシ基部本体111に向かって押下げると係合爪115b,115bがブラシ基部本体111の溝底111a(図16(a))に当接する。さらに押し下げると、溝底111a、より正確には溝底111aの上に設置されたブラシ保持部材113から受ける反力によって係合爪115b,115bが互いに離れる方向に移動させられて溝底111aを通過する。引き続き、これと同じ作用により係止爪115c,115cも溝底111aを通過する。通過したところで弾性復帰し、図18(b)の部分拡大図に示すように、係止爪115cがブラシ基部本体111の底部111eに引っ掛かり固定部材115をブラシ基部本体111に固定する。この固定によりブラシ保持部材113を含むブラシ毛群105の固定がより確実なものとなり、ブラシ体101が完成する。係止爪115c,115cを形成していないとすればこの固定は不安定なものになるが、形成すれば安定する。これが係止爪115c,115cを形成した理由である。
次は、図19ないし22を用い、第4の形態に係るブラシ床121を説明する。図19及び図20には、2個のブラシ床121が植毛面同士を互いに反対方向に向けた状態で示してあるが、以下の説明は一方のブラシ床121のみについて行う。
ブラシ床121は、円板状の着座123、着座123の上の楕円ドーム部125と、楕円ドーム部125の短軸方向によって両脇にある半円筒状の受け台129と、を備えている。楕円ドーム部125の外周には、その長軸方向に沿って等間隔に並ぶ複数の仕切り突起127,..が設けてあり、仕切り突起127,127間には、位置決めピン111pを差し込んでブラシ体101の位置決めをするための位置決め孔133を形成してある。受け台129は、取付けたブラシ体101を下支えするための部位であり、その開放端面には周方向に等間隔で並ぶ複数の係合孔131,...を備えている。この係合孔131各々は、ブラシ床側取付け構造の一部として、係合爪115b各々と係合する孔である(図20参照)。なお、楕円ドーム部125を水平視円形ではなく楕円とした主目的は、楕円とすることにより、楕円ドーム125の側面と着座123との間に収納空間124を形成するためである(図19、21参照)。収納空間124を設けることにより、ブラシ基部本体111の底部111eから突き出す抜け止め片113bを収納することが可能になる。
(第4の形態の変形例)
図23及び図24に、第4の形態の変形例を示す。第4の形態と第4の形態の変形例が異なる点は、第4の形態における固定部材115とブラシ保持部材113の機能を、第4の形態の変形例における固定部材115´が兼ね備えている点である。ブラシ基部本体111とその機能については、両者間で異ならない。よって、図21及び図22において、図16(a)で使用したブラシ基部本体111を変更なくそのまま表示し、その説明は省略する。
図23および図24に示す固定部材115´は、固定部材115と同じく、合成樹脂を成形して外観が略U字形状に形成してある。具体的な固定部材115´は、略U字形状のU字部材本体115´aと、U字部材本体115´aの両先端部位から互いに向かい合って突出する一対の係合爪115´b,11´5bを備えている。また、好ましい形態として、U字部材本体113´aの両係合爪115´b,115´bより内側の中間部位に、互いに向かい合って突出する一対の係止爪115´c,115´cを形成することが好ましい。係合爪115´bは係合爪115bと、係止爪115´cは係止爪115cと、それぞれ同等に機能を有している。
U字部材本体115´aとU字部材本体115aが異なる点は、後者が有していない複数の切欠き115´gを前者が有している点である。切欠き115´g各々は、U字部材本体115´aの周方向に等間隔に、かつ、扇形状の反放射方向に開口するように形成してある。切欠き115´g各々は、そこに貫通させたブラシ毛群105´の小束を保持する機能を有する。切欠き115´g各々は、これを孔によって構成してもよい。図21に示すブラシ毛群105´は、切欠き115´gの各々に貫通させた後、その両端を放射方向に屈曲させた状態でU字部材本体115´aの側面に溶着により(接直層を形成してもよい)固定してからブラシ基部本体111に取付けるようになっているが、この溶着を省略することを妨げない。固定部材115´をブラシ基部本体111に取付ける際の作用効果は、固定部材115のそれと同じであるから、その説明は割愛する。
(第5の形態)
図25および26に、第5の形態を示す。第5の形態に係るブラシ体141は、図24に示すブラシ床121と同じブラシ床に取付けるものである。このため、図20に示す部材番号と同じ部材番号を図23に示し、第5の形態ではブラシ床に関する説明を省略する。
ブラシ体141は、扇形状で平板状のブラシ基部143と、ブラシ基部143の側面に基端部が固定されたブラシ毛群145と、ブラシ基部143の両端内側から円周方向に突出する一対の固定部材147,147と、両固定部材147,147の先端部から互いに向かい合って突出する一対の係合爪149,149とを備えている。また、ブラシ基部143の両端を、係止爪115´c,115´c(図24)と同様に機能するように生成することが好ましい。ブラシ基部143の両端と、両係合爪149,149の協働によってブラシ体141をブラシ床122(図22)に確実に固定するためである。
(本実施形態の応用例)
ここでは、放射状ブラシ71を応用した歯ブラシを説明する。図27および28に示すように、放射状ブラシ71の支持部75は断面円形であり、回転軸として機能するように構成してある。歯ブラシ91は、放射状ブラシ71と、放射ブラシ71の支持部75を、支持機構93を介して回転自在に支持する柄部95を設けてある。支持部75は、支持機構93の支持により、柄部95に対し双方向回転可能に保持され、放射状ブラシ71は、支持部75と一体回転するように固定されている。
支持機構93は、柄部95の一端に設けられた上向き開放C形状の軸受け本体95aと、軸受け本体95aの開放部を閉鎖するために軸受け本体95aに対し着脱自在に形成された閉鎖部材95bとから構成されている。閉鎖部材95bは、軸受け本体95aの中に支持部75を開放部から嵌め入れ、双方向回転を許容しつつ抜けないようにするための部材である。
以上の構成により、放射状ブラシ91は、ブラシ毛群23´が口腔内部位(図示を省略)と転がり接触することにより回転する。そうすると、口腔内部位、たとえば、上の歯と歯茎に対しブラシ毛群23´が転がり接触するので、回転せずに摺動するだけの場合に比べこれらを傷つける可能性がきわめて低い。
なお、放射状ブラシ91は、歯ブラシの用途以外の様々な用途、たとえば、顔面マッサージをするための顔面ブラシや塗料塗布や洗浄用のブラシとしても使用可能である。放射状ブラシ91は一方向だけの回転であるが、支持部75自体を軸回りに双方向回転できる機構を設けることにより、放射状ブラシ71を互いに独立した2種類の回転を可能とするブラシとすることもできる。
1,1´ 放射状ブラシ
3,3´ ブラシ床
3a,3´a 植毛面
3b,3´b 内面
5,5´ 柄部
7,7´ ブラシ体
11 取付け溝(床側取付け構造)
21 ブラシ基部(ブラシ側取付け構造)
21a 内周切断面
21b 端部切断面
23,23´ ブラシ毛群
25 中心周縁部位
31 ブラシ体製造装置
33 テーブル
35 挿通孔
37 チャック
39 コーン部材
39a 先端部
41 押え筒体
43 溶着装置
43a 溶着先端部
45 円形切断装置
45a 短尺円錐面
47 直線分断装置
51 放射状ブラシ
71 放射状ブラシ
73 ブラシ床
75 支持部
81 ブラシ体
83 ブラシ基部
85 ブラシ毛群
87 ブラシ毛素線
89 貫通孔
90 基部カバー
90a,90b 側壁
90c 底部
91 歯ブラシ
93 支持機構
93a 保持軸受
93b 閉鎖部材
95 柄部
100 放射状ブラシ
101 ブラシ体
103 ブラシ基部
105 ブラシ毛群
111 ブラシ基部本体
111a 溝底
111b 側壁
111c 側壁
111d スリット
111e 底部
111g 取付け溝
111p 位置決めピン
113 ブラシ保持部材
113a 部材本体
113b 抜け止め片
113c 幅狭部
113b ベルト層
115,115´ 固定部材
115a,115´a U字部材本体
115b、115´b 係合爪
115c,115´c 係止爪
121 ブラシ床
122 図22に追加
123 着座
124 収納空間
125 楕円ドーム部
127 仕切り突起
129 受け台
131 係合孔
133 位置決め孔
141 ブラシ体
143 ブラシ基部
145 ブラシ毛
147 固定部材
149 係合爪
151 金型
153 雌型
153g 受け溝
155 中型
155f 位置決め溝
155g 整列溝
157 雄型

Claims (21)

  1. ブラシ床と、複数のブラシ体と、を有する放射状ブラシであって、
    当該ブラシ床は、実質的に半球形状の植毛面と、当該植毛面上に相互に周方向所定間隔を隔てた複数の仮想経線に沿って設けられた複数の床側取付け構造と、を備え、
    当該ブラシ体の各々は、当該床側取付け構造各々に対応するブラシ基部と、当該ブラシ基部から放射状に延びるブラシ毛群と、当該床側取付け構造との協働により当該ブラシ体を当該ブラシ床に取付けるためのブラシ側取付け構造と、を備えている、
    ことを特徴とする放射状ブラシ。
  2. 前記床側取付け構造各々は、前記仮想経線各々に沿って形成された複数の取付け溝を含めて構成され、かつ、
    前記ブラシ側取付け構造各々は、当該取付け溝に圧入可能な扇形状の前記ブラシ基部により構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の放射状ブラシ。
  3. 前記ブラシ基部は、前記取付け溝に圧入された状態で、固定手段により前記ブラシ床に固定されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の放射状ブラシ。
  4. 前記ブラシ毛群は、前記ブラシ基部の両端近傍部位におけるブラシ毛密度が当該両端近傍部位以外の部位におけるブラシ毛密度よりも疎となるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の放射状ブラシ。
  5. 前記ブラシ毛群は、合成樹脂製のブラシ毛素線の集合体であって、
    前記ブラシ基部は、ブラシ毛群の一端を溶着することにより形成されている
    ことを特徴とする請求項2ないし4いずれか記載の放射状ブラシ。
  6. 前記ブラシ基部の扇形状の内周面及び両端面には、それぞれ機械的な切断跡が存する
    ことを特徴とする請求項4または5記載の放射状ブラシ。
  7. 前記ブラシ基部には、長さ方向に間隔を隔て厚み方向に貫通する複数の貫通孔または反放射方向に開口する切欠きが形成され、
    前記ブラシ毛群は、ブラシ毛素線の集合体であって、当該ブラシ毛素線の小束を当該貫通孔または切欠きの各々に貫通させた状態で略U字状または略コの字状となるように両端を前記放射方向に折り曲げたまま前記ブラシ基部に固定する固定構造を備える
    ことを特徴とする請求項2記載の放射状ブラシ。
  8. 前記固定構造は、前記ブラシ毛素線の集合体それぞれを両面から押え固定するために前記ブラシ基部に嵌合した断面略U字状の押え部材を備え、
    当該押え部材は、前記ブラシ基部に嵌合させた状態で前記取付け溝に圧入可能な半円形状に構成されている
    ことを特徴とする請求項7記載の放射状ブラシ。
  9. 前記ブラシ基部各々は、扇形状のブラシ基部本体と、前記ブラシ毛群を並列状態で保持するブラシ保持部材を備え、
    当該ブラシ基部本体各々の放射方向側には、円周方向に延びる溝底と当該溝底両端から対向起立する両側壁に囲まれた取付け溝が形成され、
    当該ブラシ保持部材各々は、当該取付け溝各々の溝底上に設置可能に形成され、
    前記ブラシ毛群は、当該ブラシ保持部材が当該溝底上に設置された際に両先端が放射方向に向くように当該両側壁に案内される
    ことを特徴とする請求項1記載の放射状ブラシ。
  10. 前記ブラシ毛保持部材各々は、一方のベルト層と他方のベルト層の2層を積層してなり、前記ブラシ毛群は当該一方のベルト層と他方のベルト層とのの間に配されている
    ことを特徴とする請求項9記載の放射状ブラシ。
  11. 前記ブラシ毛保持部材各々は、溶着もしくは接着層を介し前記ブラシ毛群に固定されている
    ことを特徴とする請求項10記載の放射状ブラシ。
  12. 前記ブラシ基部各々は、さらに、固定部材を含み、
    当該固定部材は、略U字状のU字部材本体と、当該U字部材本体の両先端部位から互いに向かい合って突出して前記ブラシ側取付け構造として機能する一対の係合爪を含めて構成され、
    前記床側取付け構造各々は、前記ブラシ基部各々が取付けられた際に当該両係合爪と係合する一対の係合孔を含めて構成されている
    ことを特徴とする請求項9ないし12いずれか記載の放射状ブラシ。
  13. 前記U字部材本体各々には、前記両係合爪の内側の中間部位に、互いに向かい合って突出する一対の係止爪が形成され、
    当該一対の係止爪は、前記ブラシ基部本体の反放射方向側の端面に当接することにより前記ブラシ保持部材を前記ブラシ基部本体に固定するように構成されている
    ことを特徴とする請求項12記載の放射状ブラシ。
  14. 脇固定
    前記ブラシ基部各々は、溝底と当該溝底両端から対向起立する両側壁に囲まれた取付け溝と、当該取付け溝各々の溝底上に設置されるブラシ保持部材と、を備え、
    当該ブラシ保持部材は扇形状の両面を有する平板によって構成され、
    当該両面にブラシ毛群の基部が固定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の放射状ブラシ。
  15. 請求項1ないし4いずれか記載の放射状ブラシ2個を、前記植毛面同士を互いに反対方向に向けた状態で備える
    ことを特徴とする放射状ブラシ。
  16. 前記ブラシ床から突出する柄部を備えるブラシである
    ことを特徴とする請求項15記載の放射状ブラシ。
  17. 前記放射状ブラシ2個の前記ブラシ床間に、所定長さの支持部を設けてある
    ことを特徴とする請求項15記載の放射状ブラシ。
  18. 前記2個のブラシ床と前記支持部が一体成形された合成樹脂製である
    ことを特徴とする請求項14記載の放射状ブラシ。
  19. 前記支持部は回転軸として機能するように構成してあり、かつ、
    前記支持部を回転自在に支持する支持機構を一端部に有する柄部を設けてあるブラシである
    ことを特徴とする請求項14記載の放射状ブラシ。
  20. 前記ブラシは、人や動物の口腔内部位を磨くための歯ブラシである
    ことを特徴とする請求項19記載の放射状ブラシ。
  21. 外観形状が実質的に球形状である
    ことを特徴とする請求項15ないし20いずれか記載の放射状ブラシ。
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