JP2016093464A - リブ生地縫い付け用ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】二つ折りされた環状のリブ生地の上下折り返し部分の端縁に生じる外向きのカールを縫製部に送り込まれる前に矯正し、体裁のよい縫い仕上がりを得るリブ生地縫い付け用ミシンを提供する。
【解決手段】二つ折りして上下折り返し生地部分の端縁が揃えられた環状リブ生地R及びその外側に重ね合わせた環状身生地Tの開口部位T1を縫製部3の押え金4の手前で縫製作業位置近くの箇所と縫製部の後部箇所とに亘って巻き掛けて送り込む第1及び第2の生地送り用ガイドローラ11,12と、第1の生地送り用ガイドローラによるリブ生地の下方から上方へのリターン部の直前箇所で、リブ生地の上下折り返し生地部分R1,R2に摺接し、それらの端縁に生じる外向きカールを矯正する第1カール矯正部材5と、押え金の直前箇所の上下位置に配置さ、リブ生地の上下折り返し生地部分に摺接し、端縁の外向きカールを矯正する上下一対の第2カール矯正部材6を具備する。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、Tシャツやトレーナなど環状身生地の首廻り部分や袖口部分等の開口部位に環状形に作製されたリブ生地を縫い付ける場合に使用されるオーバーロックミシン等のリブ生地縫い付け用ミシンに関する。
この種のミシンにおいては、帯状生地を幅方向で二つ折りして上下折り返し生地部分の端縁が揃えられ、かつ、環状形に作製されたリブ生地を、まず縫製部における押え金の手前で縫製作業位置近くの箇所と縫製部の後部箇所とに設置された第1及び第2の生地送り用ガイドローラ間に亘って周回移動可能に巻き掛ける。次に、その巻き掛けたリブ生地の外側に環状身生地を重ね合わせ、この内外重ね合わせ状態で両生地を縫製部に順次送り込んで両者の縫い付けを行うという縫い付け作業形態が採られる。
ところで、前記環状形のリブ生地としては、一般的にTシャツやトレーナ等の身生地と同一あるいは同様の薄い生地が用いられることが多い。このような薄い生地を二つ折りして作製されたリブ生地は、上下折り返し生地部分の端縁のそれぞれに外向き(上生地部分は上向き、下生地部分は下向き)のカールが発生している。更に、縫い付けに際して、リブ生地は前記第1及び第2の生地送り用ガイドローラ間に亘って環状身生地に合わせるように全体的に輪が大きくなるように少し引き伸ばされた状態で巻き掛けられるため、端縁の外向きカールが助長されて大きな波状のカールになる。このような大きな波状カールのままで縫製部に送り込まれると、リブ生地の身生地への縫い付けが不安定、不確実なものとなり、縫い付け不良が発生したり、縫い仕上がりが不体裁になったりすることは避けられない。
従来、折り返し状態で縫製部に向けて送り込まれてくる生地の下面に摺接することにより、折り返し下側生地部分の端縁に生じている外向き(下向き)カールを矯正する薄いへら状のカール矯正部材を縫製部直前の一箇所に設けたミシンが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2010−201136号公報 特開2003−144781号公報
しかしながら、特許文献1、2に示されているようなカール矯正部材は、折り返し生地の下側生地部分の端縁に生じている下向きのカールを矯正できるのみであって、二つ折りして上下折り返し生地部分の端縁が揃えられた環状形のリブ生地の上下生地部分の端縁のそれぞれに生じている上下向きカールの両方を矯正することはできない。特に、上述したように、第1及び第2の生地送り用ガイドローラ間に亘って少し引き伸ばされた状態で巻き掛けられることから、大きな波状になっている上下向きの両カールを所定の縫い付けが良好に行えるまでに矯正することはできない。
また、特許文献1、2に示されているように、縫製部直前の一箇所のみにカール矯正部材を設けるだけでは、仮に上下生地部分の上面及び下面のそれぞれに摺接する上下一対のカール矯正部材を配置する構成を採用したとしても、縫製部直前の一箇所のみで大きな波状のカールを、縫い付け不良や縫い仕上がりの不体裁さが解消されるまでに矯正することは非常に困難ないし実質的に不可能と言って過言でないという問題があった。
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、薄い生地を二つ折りして作製されたリブ生地の上下折り返し生地部分の端縁のそれぞれに生じている上下向きの大きな波状のカールを、リブ生地が縫製部に送り込まれるまでに確実かつ安定的に矯正することが可能で、良好かつ体裁のよい縫い仕上がりを得ることができるリブ生地縫い付け用ミシンを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために案出された本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシンは、帯状生地を幅方向で二つ折りして上下折り返し生地部分の端縁が揃えられ、かつ、環状形に作製されたリブ生地及びこのリブ生地の外側に重ね合わせた環状身生地の開口部位を、縫製部に向けて送りながら、両生地を縫い付けるリブ生地縫い付け用ミシンであって、内外に重ね合わせた前記リブ生地及び環状身生地を、前記縫製部における押え金の手前で縫製作業位置近くの箇所と前記縫製部の後部箇所とに亘って周回移動可能に巻き掛けて両生地を順次縫製部に送り込み案内する第1及び第2の生地送り用ガイドローラと、前記第1の生地送り用ガイドローラによるリブ生地の下方から上方へのリターン部の直前箇所に配置されて、前記リブ生地の上下折り返し生地部分にそれぞれ摺接することにより上下折り返し生地部分の端縁にそれぞれ生じている外向きカールを矯正する第1カール矯正部材と、前記縫製部における押え金の直前箇所の上下位置に配置されて、前記リブ生地の上下折り返し生地部分にそれぞれ摺接することにより前記上下折り返し生地部分の端縁それぞれの外向きカールを矯正する上下一対の第2カール矯正部材と、を具備していることを特徴とする。
上記のごとき特徴を有する本発明によれば、二つ折りした環状形のリブ生地を第1及び第2の生地送り用ガイドローラ間に亘って周回移動可能に巻き掛け、その外側に身生地を重ね合わせた状態で両生地を縫製部に順次送り込むという縫い付け作業において、まず縫製部における押え金手前の縫製作業位置近くで第1の生地送り用ガイドローラによるリブ生地の下方から上方へのリターン部の直前箇所に配置されている第1カール矯正部材をリブ生地の上下折り返し生地部分にそれぞれ摺接させることにより、少し引き伸ばされた状態で第1及び第2のガイドローラ間に巻き掛けることに伴い、大きな波状になって上下折り返し生地部分の端縁に生じている外向き(上下向き)のカールに対する第一段階の矯正が行われる。次に、両生地が第1の生地送り用ガイドローラから第2の生地送り用ガイドローラ間を周回移動しつつ縫製部に送り込まれる際、縫製部における押え金の直前箇所の上下位置に配置されている上下一対の第2カール矯正部材をリブ生地の上下折り返し生地部分にそれぞれ摺接させることにより、第一段階の矯正が行われても上下折り返し生地部分の端縁に残っているカール及び第一段階の矯正後の送り移動時に新たに生じる僅かな外向き(上下向き)のカールに対する第二段階の矯正が行われる。
このように縫製作業位置近くと縫製部の直前との二箇所に配置した第1カール矯正部材と第2カール矯正部材とによって、リブ生地の上下折り返し生地部分のそれぞれに生じているカールを二段階で矯正することにより、薄い生地を二つ折りして作製されたリブ生地の上下折り返し生地部分の端縁のそれぞれに生じている上下向きの大きな波状のカールであっても、リブ生地が縫製部に送り込まれるまでに確実かつ安定的に矯正することができる。したがって、上下折り返し生地部分の端部のそれぞれに外向きの大きな波状のカールが生じることが避けられないリブ生地が縫い付け対象であっても、その波状のカールを縫い付け不良や縫い仕上がりの不体裁さが解消されるまでに矯正して該リブ生地を身生地に対して確実、良好かつ体裁よい仕上がりに縫い付けることができるという効果を奏する。
本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシンにおいて、前記第1カール矯正部材は、前記リブ生地の上下折り返し生地部分のうち一方の折り返し生地部分に摺接して当該生地部分の端縁の外向きカールを矯正する先行カール矯正部と他方の折り返し生地部分に摺接して当該生地部分の端縁の外向きカールを矯正する後続カール矯正部とを有し、これら2つのカール矯正部は、前記リブ生地が上下に蛇行して上下折り返し生地部分が順に摺接移動するように、一枚の板状部材の折り曲げ加工により一連一体物に形成されていることが好ましい(請求項2)。
このように前記第1カール矯正部材を1枚の板状部材の折り曲げ加工により一方の折り返し生地部分に摺接する先行カール矯正部と他方の折り返し生地部分に摺接する後続カール矯正部とを一連一体物に形成することにより、該第1カール矯正部材を単一部材として取り扱うことが可能となり、第1カール矯正部材の取り付けを単純化、容易化することができると共に、環状リブ生地の径(輪の大きさ)変化等に対応して取り付け位置を調整する場合でも先行及び後続の2つのカール矯正部に対してリブ生地が上下に蛇行して順に摺接移動する状態を簡単かつ高精度に現出し確保することができる。これにより、第一段階のカール矯正作用を常に確実かつ安定よく行わせることができる。
また、本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシンにおいて、前記第1カール矯正部材の後続カール矯正部は、前記両生地の縫い始め端が該後続カール矯正部に到達したとき、両生地を所定の周回移動経路から生地送り方向の左方にずらせるような形状に形成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合は、縫い付け作業の進行に伴い前記両生地の縫い始め端が後続カール矯正部に到達したとき、両生地を所定の周回移動経路から生地送り方向の左方に自然にずらすことが可能である。これによって、通常(縫い始め端が後続カール矯正部に到達する以前)、後続カール矯正部の上面部に沿って移動しているリブ生地とその外側の身生地との縫い始め端が後続カール矯正部に引掛かり、縫い始め端の縫い付けが破損されるとか、それ以上の送り(縫い付け)ができなくなるとかいったトラブルの発生を回避することができる。そして、縫い始め端が左方にずれた後は、両生地を後続カール矯正部の下面側に入り込ませて所定の周回移動状態に復帰させて残りの未縫い付け部分の縫い付けを継続して行うことができる。したがって、縫い付け作業の途中で縫製作業者等が縫い始め端を左方へずらせるといった面倒な人手作業は全く不要であり、良好かつ体裁のよい仕上がりの所定の縫い付けを省力的、能率的に行うことができる。
また、本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシンにおいて、前記上下一対の第2カール矯正部材のうち上部の第2カール矯正部材は、生地送り方向において二股状に形成されており、そのうち前記縫製部に近い側のカール矯正部分はその先端部が前記縫製部に遠い側のカール矯正部分の先端部よりも生地送り方向に直交する方向に長く突出していることが好ましい(請求項4)。
この場合は、縫製部の直前箇所に配置されて第二段階のカール矯正を行う上部の第2カール矯正部材によるカール矯正において、縫製部に遠い側で先端部の突出長さの短いカール矯正部分と縫製部に近い側で先端部の突出長さの長いカール矯正部分との二段構えで外向きカールを無理なく確実スムーズに矯正することができ、一層体裁のよい仕上がりの縫い付けを実現することができる。また、二股状に形成されていることから、二つのカール矯正部分間の隙間からカール矯正の状況を目視確認することができる。
また、本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシンにおいて、前記縫製部における押え金の直前箇所には、前記第2カール矯正部材の他に、前記リブ生地を前記生地送り方向に直交する左右方向から挟む状態でガイドする左右一対のガイドを更に具備しており、この左右一対のガイドは、前記リブ生地のセット前には互いに離間し、セット後には互いに近接してリブ生地を左右方向から挟む状態となるように左右方向に背反的に駆動移動可能に構成されていることが好ましい(請求項5)。
この場合は、リブ生地のセット時には、左右一対のガイドが互いに離間されているので、リブ生地を第1及び第2の生地送り用ガイドローラ間に亘って周回移動可能に巻き掛けるセット作業をガイドに邪魔されることなく容易に行うことができるものでありながら、セット後には左右一対のガイドを互いに近接させてリブ生地を左右方向から挟ませることにより、リブ生地を所定の縫い付け位置(周回移動経路)に確実にセット保持し、かつ、左右に蛇行させることなく、直線移動状態にカイドすることができ、一層仕上がりのよい縫い付けを行わせることができる。
更に、本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシンにおいて、前記第1の生地送り用ガイドローラには、前記リブ地の生地送り方向に直交する方向の左端縁に摺接して該左端縁の移動をガイドするガイドリングが設けられていることが好ましい(請求項6)。
この場合は、前述した第1カール矯正部材による第一段階でのカール矯正直後のリブ生地の左端縁が前記第1の生地送り用ガイドローラのガイドリングに摺接して該左端縁の移動がガイドされることになるため、第一段階で矯正されたカールが元に戻ることを抑制できると共に、リブ生地を縫製部に向って直線移動案内することができる。これによって、第二段階でのカール矯正をより確実なものとして一層仕上りのよい縫い付けを行わせることができる。
本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシンによる縫い付け対象の身生地の一例としてのTシャツの説明図である。 Tシャツの開口部位にリブ生地が縫い付けられる状態を示す要部の拡大斜視図である。 本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシン全体の概略構成を示す分解斜視図である。 同上ミシンの要部の拡大斜視図である。 同上ミシンにリブ生地をセットした状態を示す全体斜視図である。 図5のC−C線に沿った縦断面図であり、(b)はミシンにセットされたリブ生地の上下折り返し生地部分の端縁に生じている大きな波状のカールを示し、(a)は小さいカールを示す。 同上ミシンに身生地をセットした状態を示す全体斜視図である。 第1カール矯正部材及び第1の生地送り用ガイドローラの構成を示す要部の拡大一部切欠き平面図である。 図8のA−A線に沿った縦断面図である。 同上第1カール矯正部材及び第1の生地送り用ガイドローラの構成を示す要部の拡大一部切欠き底面図である。 第2カール矯正部材及び左右一対のガイドの構成を示す要部の拡大一部切欠き平面図である。 図11のB−B線に沿った縦断面図である。 同上第2カール矯正部材及び左右一対のガイドの構成を示す要部の拡大一部切欠き底面面図である。 第1カール矯正部材の後続カール矯正部に縫い始め端が到達した状態を示す要部の拡大平面図である。 同上第1カール矯正部材の後続カール矯正部により縫い始め端が左方へずれ始めた状態を示す要部の拡大平面図である。 同上第1カール矯正部材の後続カール矯正部により縫い始め端が左方へ大きくずれた状態を示す要部の拡大平面図である。 同上第1カール矯正部材の後続カール矯正部により一旦左方へ大きくずれたリブ生地が第1カール矯正部材の後続カール矯正部の下側に入り込んだ状態を示す要部の拡大平面図である
以下、本発明の実施の形態を図面にもとづいて説明する。
まず、縫い付け対象及び縫い付け状態について説明する。図1は縫い付け対象の身生地の一例としてのTシャツの説明図、図2はTシャツの開口部位にリブ生地を縫い付ける状態を示す要部の拡大斜視図である。
本発明に係るミシンは、図1に示すようなTシャツTを縫い付け対象の身生地の一例とするものであり、該TシャツTの首廻り部分や袖口部分等の開口部位T1の内周面側に、環状形に作製されたリブ生地Rを、図2に示すように縫い付けるように用いられる。リブ生地Rは、TシャツTと同一あるいは同様の薄い生地が使用され、かかる薄い生地を帯状に裁断した帯状生地を幅方向で二つ折りして上下折り返し生地部分R1、R2の端縁R1e,R2eが揃えられ、かつ、環状形(輪状)に作製されている。このように作製されるリブ生地Rの上下折り返し生地部分R1、R2の端縁R1e,R2eには、それぞれ外向き(上下向き)のカール(後述する)が生じている。
次に、本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシンの構成について説明する。図3は本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシン全体の概略分解斜視図、図4は同ミシンの要部の拡大斜視図、図5は同ミシンにリブ生地Rをセットした状態を示す全体斜視図、図6は同ミシンにセットされたリブ生地に生じているカールの状態を説明する縦断面図、図7は同ミシンに身生地であるTシャツTをセットした状態を示す全体斜視図である。
図3ないし図5及び図7に示すように、リブ生地縫い付け用ミシン1は、大別して、オーバーロックミシン本体(以下、ミシン本体という)2と、環状形に作製された前記リブ生地Rを前記ミシン本体2の縫製部3における押え金4の手前で縫製作業位置近くの箇所から前記縫製部3の後部箇所に向けて送り込み案内する生地送り用ガイドローラ装置と、前記縫製部3における押え金4の手前で縫製作業位置近くに配置される第1カール矯正部材5と、前記縫製部3における押え金4の直前箇所に配置される第2カール矯正部材6と、前記縫製部3における押え金4の直前箇所に配置される環状リブ送り込み用ガイド装置と、を備えている。
前記ミシン本体2は、その左端部に針落ち部及び送り歯(図示省略)等を備えた針板8が設けられる。この針板8の上方部に押え金4、針9等が配備され、これらにより前記縫製部3が構成されている。また、前記ミシン本体2の前面部には、後述する前記環状リブ送り込み用ガイド装置の取付け台10が固定されている。
前記生地送り用ガイドローラ装置は、前記縫製部3における押え金4の手前で縫製作業位置近くの箇所に配置された第1の生地送り用ガイドローラ11と、前記縫製部3の後部位置に上下に配置された第2の生地送り用ガイドローラ12と、から構成される。前記第1の生地送り用ガイドローラ11は、図示省略された作業テーブルの下面に固定された取付け板13に挿通保持されて手前(前方)側に延びると共に上方に垂直に立ち上がるように折り曲げられ、更に左方に水平に延びるように折り曲げられたロッド状部材14の上端水平部に回転自在に支持されている。前記第1の生地送り用ガイドローラ11には、前記リブ生地Rの生地送り方向aに直交する方向の右端縁に摺接して該右端縁の移動をガイドするガイドリング18が嵌合固定されている。また、前記第2の生地送り用ガイドローラ12は、前記縫製部3の後部位置に水平姿勢に固定された軸(図示省略)に回転自在に支持されている。
前記リブ生地Rは、図5に示すように、前記生地送り用ガイドローラ装置の第1の生地送り用ガイドローラ11と前記第2の生地送り用ガイドローラ12とに亘って周回移動可能に巻き掛けられる(セットされる)。このセット時において、リブ生地Rは、TシャツTの開口部位T1の輪の大きさに合わせるために、全体的に輪が大きくなるように少し引き伸ばされた状態にセットされる。そのため、リブ生地Rの上下折り返し生地部分R1,R2の端縁R1e,R2eには、図6(b)に示すように、セット前のカールより更に大きな波状のカールcu1,cu2が生じていることになる。
身生地であるTシャツTは、図7に示すように、開口部位T1を前記リブ生地Rの外側に重ね合わせるように、前記生地送り用ガイドローラ装置の第1の生地送り用ガイドローラ11と前記第2の生地送り用ガイドローラ12とに亘って周回移動可能に巻き掛けられる(セットされる)。このように、内外に重ね合わせた前記リブ生地R及びTシャツTの開口部位T1を、前記生地送り用ガイドローラ装置の第1の生地送り用ガイドローラ11と前記第2の生地送り用ガイドローラ12とに亘って周回移動させる状態で前記前記縫製部3における送り歯の強制送り力を介して縫製部3に順次送り込むことによって、両生地R,Tを縫い付けるように構成されている。
カール矯正部材のうち、前記第1カール矯正部材5は、図3乃至図5に示すように、前記第1の生地送り用ガイドローラ11によるリブ生地Rの下方から上方へのリターン箇所の直前箇所に配置されて、前記リブ生地Rの上下折り返し生地部分R1,R2に摺接することにより、それら生地部分R1,R2の端縁R1e,R2eにそれぞれ生じている外向き(上下向き)の大きな波状のカールcu1,cu2を矯正する。この第1カール矯正部材5は、前記ロッド状部材14の垂直部分に取付け筒部材15を介して上下位置調整可能に取り付けられている。前記第1カール矯正部材5により大きな波状のカールcu1,cu2が矯正されたリブ生地Rの両端縁R1e,R2eは前記第1の生地送り用ガイドローラ11に嵌合固定された前記ガイドリング18に摺接しながら、前記第1の生地送り用ガイドローラ11の周りを下方から上方にリターンする。これにより、前記第1カール矯正部材5により矯正されたカールの戻りが抑えられる。
一方、前記第2カール矯正部材6は、図3乃至図5に示すように、前記縫製部3における押え金4の直前箇所の上下位置に配置されて、前記リブ生地Rの上下折り返し生地部分R12,R2に摺接することにより、前記第1カール矯正部材5により大きな波状のカールcu1,cu2が矯正された後、前記縫製部3に向けて送られる際に上下折り返し生地部分R1,R2の端縁R1e,R2eにそれぞれ生じる図6(a)に示すような小さい外向き(上下向き)のカールcu11,cu21を矯正する。この第2カール矯正部材6は、上下一対、すなわち、上部のカール矯正部材6Aと下部のカール矯正部材6Bとからなり、これらの上下一対のカール矯正部材6A,6Bは後述する環状リブ送り込み用ガイド装置における左右方向への水平駆動移動部材16,17のうち下側の水平駆動移動部材17に固定支持されている。なお、上側の水平駆動移動部材16は、縫製部3に送り込まれるリブ生地Rを上下折り返し生地部分R1,R2に分離するセパレータの役目を有する。
次に、前記第1カール矯正部材5及び前記第2カール矯正部材6の詳細な構成について説明する。
前記第1カール矯正部材5は、図8乃至図10に示すように、前記リブ生地Rの上下折り返し生地部分R1,R2のうち下側の折り返し生地部分R2の面(輪の内面)に摺接して当該生地部分R2の端縁R2eに生じている外向き(上向き)の大きな波状のカールcu2を矯正する先行カール矯正部5Aと上側の折り返し生地部分R1の面(輪の外面)に摺接して当該生地部分R1の端縁R1eに生じている大きな波状の外向きカールcu2を矯正する後続カール矯正部5Bとを有している。先行カール矯正部5Aは、図9に明示のように、リブ生地Rの下側周回移動方向(生地送り方向)aの上手側から下手側にかけて上り勾配の傾斜状に形成され、かつ、後続カール矯正部5Bは前記生地送り方向aに沿ってほぼ水平状に形成されている。このように第1カール矯正部材5の先行及び後続の2つのカール矯正部5A,5Bは、前記リブ生地Rが上下波打ち状に蛇行通過して上下折り返し生地部分R1,R2が順に摺接移動するように、一枚の板状部材の折り曲げ加工により一連一体物に形成されている
また、前記第1カール矯正部材5の後続カール矯正部5Bは、そのカール矯正端縁5Beが前記両生地R,Tの縫い付け位置に対応する箇所を頂点5Btとし、該頂点5Btから左方に行くにしたがって前記生地送り方向aの下手側に位置する傾斜状に形成されている。これによって、前記両生地R,Tの縫い始め端S(図14乃至図17参照)が前記後続カール矯正部5Bに到達したとき、両生地R,Tを所定の下側周回移動経路から前記生地送り方向aの左方にずらせることが可能である。
なお、前記第1カール矯正部材5の先行カール矯正部5Aの上面には、前記両生地R,Tの縫い付け位置が前記縫製部3における針9の上下往復運動経路と略同一線上に位置するように両生地R,Tをセットするための合マーク5Amが設けられている。この合マーク5Amと前記両生地R,Tの縫い付け位置とが略同一線上にセットされているか否かの確認は試縫いによって行う。
前記第2カール矯正部材6は、図11乃至図13に示すように、前述のとおり、後述する環状リブ送り込み用ガイド装置における下側の水平駆動移動部材17に固定支持される上部のカール矯正部材6Aと下部のカール矯正部材6Bとの上下対からなる。これらの上下一対のカール矯正部材6A,6Bのうち、下部のカール矯正部材6Bは、上部のカール矯正部材6Aよりも少し生地送り方向aの上手前に配置されて、リブ生地Rの下側折り返し生地部分R2の下面に摺接してそれの端縁R2eに生じている小さいカールcu21を矯正する。
一方、前記第2カール矯正部材6の上部の第2カール矯正部材6Aは、図11及び図13に明示のように、前記生地送り方向aにおいて二股状に形成されている。そのうち、前記縫製部3に近い側のカール矯正部分6A2は、その先端部が前記縫製部3に遠い側のカール矯正部分6A1の先端部よれも生地送り方向aに直交する右方向に長く突出している。これら長短2つのカール矯正部分6A1,6A2は、前記リブ生地Rの上側折り返し生地部分R1の上面に順番に摺接してそれの端縁R1eに生じている小さいカールcu11を二段構えで矯正する。
次に、前記環状リブ送り込み用ガイド装置について説明する。
環状リブ送り込み用ガイド装置は、前記縫製部3における押え金4の直前箇所に配置されて、前記縫製部3に向けて送り込まれるリブ生地Rを生地送り方向aに直交する左右方向から挟む状態でガイドする左右一対の挟みガイド19,20を有する。これら左右一対の挟みガイド19,20のうち左側の挟みガイド19は、前記第2カール矯正部材6における二股状の上部のカール矯正部材6Aの下部において前記下側の水平駆動移動部材17の上面に固定されている。一方、右側の挟みガイド20は、前記左側の挟みガイド19に相対向させて前記上側の水平駆動移動部材16の上面に固定されている。
前記上下の水平駆動移動部材16,17は、前記取付け台10に連なる部材に支持されたエアシリンダー21,22を介して左右方向に背反的に駆動移動可能に構成されている。これらエアシリンダー21,22により上下の水平駆動移動部材16,17及び左右一対の挟みガイド19,20を左右方向に背反的に駆動移動させることによって、左右一対の挟みガイド19,20が互いに離間した開き状態と左右一対の挟みガイド19,20が互いに近接してリブ生地Rを左右方向から挟む状態とに切替え可能に構成されている。
なお、図3〜図5及び図7中23は、身生地の一例であるTシャツTの開口部位T1の端縁部に生じているカールを矯正するための身生地カール矯正部材である。この身生地カール矯正部材23は細い金属線材の折り曲げ加工により製作されたものであり、前記右挟みガイド20と一緒に前記上側の水平駆動移動部材16の上面に固定されている。
次に、上記のように構成されたリブ生地縫い付け用ミシンミシン1を用いて、例えば、図1に示すTシャツTの首廻り部分や袖口部分等の開口部位T1の内周面側に、環状形に作製されたリブ生地Rを縫い付ける動作について、図5、図7及び図14〜図17を参照しながら説明する。
まず、前記環状リブ送り込み用ガイド装置における左右一対の挟みガイド19,20を互いに離間した開き状態とした上で、図5に示すように、前記リブ生地Rを、前記合マーク5Amを見ながら縫い付け位置が前記縫製部3における針9の上下往復運動経路と略同一線上に位置するように調整して、前記生地送り用ガイドローラ装置の第1の生地送り用ガイドローラ11と前記第2の生地送り用ガイドローラ12とに亘って周回移動可能に巻き掛けてセットする。このセット時において、リブ生地Rは、TシャツTの開口部位T1の輪の大きさに合わせるために、全体的に輪が大きくなるように少し引き伸ばされた状態にセットされる。これによって、リブ生地Rの上下折り返し生地部分R1,R2の端縁R1e,R2eに生じているカールは、図6(b)に示すように、更に大きな波状のカールcu1,cu2になっている。
前記リブ生地Rのセット後は、前記環状リブ送り込み用ガイド装置における左右一対の挟みガイド19,20を互いに近接させて前記リブ生地Rを左右方向から挟んで送りをガイドする状態に切替える。
続いて、図7に示すように、身生地であるTシャツTの開口部位T1を前記リブ生地Rの外側に重ね合わせるように、TシャツTの開口部位T1を前記生地送り用ガイドローラ装置の第1の生地送り用ガイドローラ11と前記第2の生地送り用ガイドローラ12とに亘って周回移動可能に巻き掛けるようにセットする。
このように前記リブ生地RとTシャツTの開口部位T1とを内外に重ね合わせた状態のセットが完了したならば、ミシン本体2の運転を開始する。これによって、前記生地送り用ガイドローラ装置の第1の生地送り用ガイドローラ11と前記第2の生地送り用ガイドローラ12とに亘って巻き掛けられた両生地R,Tは、前記前記縫製部3における送り歯の強制送り力を介して前記第1の生地送り用ガイドローラ11と前記第2の生地送り用ガイドローラ12とに亘って周回移動されながら、縫製部3に順次送り込まれて両生地R,Tが縫い付けられる。
かかる縫い付け作業時において、まず縫製部3における押え金4手前の縫製作業位置近くで前記第1の生地送り用ガイドローラ11によるリブ生地Rの下方から上方へのリターン部の直前箇所に配置されている第1カール矯正部材5の先行及び後続の2つのカール矯正部5A,5Bにリブ生地Rの上下折り返し生地部分R1,R2がそれぞれ順に摺接移動する。これにより、少し引伸ばされた状態で第1及び第2のガイドローラ11,12間に巻き掛けることに伴い、大きな波状になって上下折り返し生地部分R1,R2の端縁R1e,R2eに生じている外向き(上下向き)のカールcu1,cu2に対する第一段階の矯正が行われる。
続いて、両生地R,Tが第1の生地送り用ガイドローラ11から第2の生地送り用ガイドローラ12間を周回移動しつつ縫製部3に送り込まれる際、縫製部3における押え金4の直前箇所の上下位置に配置されている上下一対の第2カール矯正部材6A,6Bにリブ生地Rの上下折り返し生地部分R1,Rがそれぞれ摺接移動する。これにより、第一段階の矯正が行われても上下折り返し生地部分R1,R2の端縁に残っているカール及び第一段階の矯正後の送り移動時に新たに生じる僅かな小さい外向き(上下向き)のカールcu11,cu21に対する第二段階の矯正が行われる。
このように縫製作業位置近くと縫製部3の直前との二箇所に配置した第1カール矯正部材5と第2カール矯正部材6とによって、リブ生地Rの上下折り返し生地部分R1,Rのそれぞれに生じている大きな波状のカールcu1,cu2及び小さいカールcu11,cu21を二段階で矯正することにより、薄い生地を二つ折りして作製されたリブ生地Rの上下折り返し生地部分R1,R2の端縁R1e,R2eのそれぞれに上下向きの大きな波状のカールcu1,cu2が生じている場合であっても、リブ生地Rが縫製部3に送り込まれるまでに確実かつ安定的に矯正し、リブ生地RをTシャツTに対して確実、良好かつ体裁よい仕上がりに縫い付けることができる。
ここで、前記第1カール矯正部材5を1枚の板状部材の折り曲げ加工により下側の折り返し生地部分R2に摺接する先行カール矯正部5Aと上側の折り返し生地部分R1に摺接する後続カール矯正部5Bとを一連一体物に形成することにより、該第1カール矯正部材を単一部材として取り扱うことが可能となり、第1カール矯正部材5の取り付けを単純化、容易化することができると共に、環状リブ生地Rの径(輪の大きさ)変化等に対応して取り付け位置を調整する場合でも先行及び後続の2つのカール矯正部5A,5Bに対してリブ生地Rが上下に蛇行して順に摺接移動する状態を簡単かつ高精度に現出し確保することができる。これにより、第一段階のカール矯正作用を常に確実かつ安定よく行わせることができる。
また、前記上下一対の第2カール矯正部材6のうち上部の第2カール矯正部材6Aを、生地送り方向aにおいて二股状に形成し、そのうち前記縫製部3に近い側のカール矯正部分6A2の先端部長さを前記縫製3部に遠い側のカール矯正部分6A1の先端部よりも生地送り方向に直交する方向に長く突出させることにより、リブ生地Rの上側生地部分R1の端縁に生じている小さいカールcu11,cu21を二段構えで無理なく確実スムーズに矯正することができ、一層体裁のよい仕上がりの縫い付けを実現することができる。また、二股状に形成されていることから、二つのカール矯正部分6A1,6A2間の隙間からカール矯正の状況(良否)を目視確認することができる。
上述のような第一段階及び第二段階でのカール矯正作用を伴いつつ所定の縫い付け作業が進行する。そして、縫い付け作業の進行に伴い、図14に示すように、両生地R,Tの縫い始め端Sが前記第1カール矯正部材5の後続カール矯正部5Bに到達したとき、その縫い始め端Sが後続カール矯正部5Bの頂点5Btに当接後、両生地R,Tは左前方に向けて傾斜するカール矯正端縁5Beに沿って、図15に示すように、自然に左方へずらされる。そして、図16に示すように、縫い始め端Sが左方に大きくずれた後、両生地R、Tは図17に示すように、後続カール矯正部5Bの下面側に入り込むように所定の周回移動状態に復帰して残りの未縫い付け部分の縫い付けを継続する。このように、縫い付け作業の途中で縫製作業者等が縫い始め端を左方へずらせるといった面倒な人手作業を要することなく、縫い始め端Sが後続カール矯正部5Bに引掛かって縫い始め端の縫い付けが破損されるとか、それ以上の送り(縫い付け)ができなくなるとかいったトラブルの発生を回避することができる。
また、本実施の形態では、前記縫製部3における押え金4の直前箇所に、前記リブ生地Rを前記生地送り方向aに直交する左右方向から挟む状態でガイドする左右一対の挟みガイド19,20を備えた環状リブ送り込み用ガイド装置が設けられている。また、この左右一対の挟みガイド19,20は、前記リブ生地のセット前には互いに離間し、セット後には互いに近接してリブ生地Rを左右方向から挟む状態となるように左右方向に背反的に駆動移動可能に構成されている。
このような構成の環状リブ送り込み用ガイド装置を設けることにより、リブ生地Rのセット時には、左右一対の挟みガイド19,20を互いに離間させることで、リブ生地を第1及び第2の生地送り用ガイドローラ11,12間に亘って周回移動可能に巻き掛けるセット作業を挟みガイド19,20等に邪魔されることなく容易に行うことができるものでありながら、セット後には左右一対の挟みガイド19,20を互いに近接させてリブ生地Rを左右方向から挟ませることにより、リブ生地Rを所定の縫い付け位置(周回移動経路)に確実にセット保持し、かつ、左右に蛇行させることなく、縫製部3に直線移動状態にカイドして送り込むことができ、一層仕上がりのよい縫い付けを行わせることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されることなく、種々の形態で実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態では、前記縫製部3における押え金4の直前箇所に左右一対の挟みガイド19,20を備えた前記縫製部3における押え金4の直前箇所に、前記リブ生地Rを前記生地送り方向aに直交する左右方向から挟む状態でガイドする左右一対の挟みガイド19,20を備えた環状リブ送り込み用ガイド装置を設けたが、このような環状リブ送り込み用ガイド装置は必ずしも必要とするものではない。
また、上記実施の形態においては、前記第1カール矯正部材5の先行及び後続の2つのカール矯正部5A,5Bを、一枚の板状部材の折り曲げ加工により一連一体物に形成したもので説明したが、先行カール矯正部5Aと後続もカール矯正部5Bとを別体物に形成してもよい。
また、上記実施の形態では、前記第2カール矯正部材6の上部の第2カール矯正部材6Aを上述のようにカール矯正に優れた機能を発揮する二股状に形成したものについて説明したが、身生地及びリブ生地の素材によっては単一形状のものであってもよい。
更に、本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシン1のミシン本体2としてオーバーロックミシンを適用するものについて説明したが、これに限定されず、平ミシン等に適用しても、上記実施の形態と同様な効果を奏する。
1 リブ生地縫い付け用ミシン
2 ミシン本体(オーバーロックミシン)
3 縫製部
4 押え金
5 第1カール矯正部材
5A 先行カール矯正部
5B 後続カール矯正部
6 第2カール矯正部材
6A 上部の第2カール矯正部材
6B 下部の第2カール矯正部材
6A1 縫製部に遠い側のカール矯正部分
6B2 縫製部に近い側のカール矯正部分
11 第1の生地送り用ガイドローラ
12 第2の生地送り用ガイドローラ
18 ガイドリング
19,20 左右一対のガイド
R リブ生地
R1,R2 上下折り返し生地部分
R1e,R2e 端縁
T Tシャツ(身生地の一例)
T1 開口部位
cu1,cu2 大きな波状のカール
cu11,cu21 小さいカール
更に、本発明に係るリブ生地縫い付け用ミシンにおいて、前記第1の生地送り用ガイドローラには、前記リブ生地の生地送り方向に直交する方向の左端縁に摺接して該左端縁の移動をガイドするガイドリングが設けられていることが好ましい(請求項6)。

Claims (6)

  1. 帯状生地を幅方向で二つ折りして上下折り返し生地部分の端縁が揃えられ、かつ、環状形に作製されたリブ生地及びこのリブ生地の外側に重ね合わせた環状身生地の開口部位を、縫製部に向けて送りながら、両生地を縫い付けるリブ生地縫い付け用ミシンであって、
    内外に重ね合わせた前記リブ生地及び環状身生地を、前記縫製部における押え金の手前で縫製作業位置近くの箇所と前記縫製部の後部箇所とに亘って周回移動可能に巻き掛けて両生地を順次縫製部に送り込み案内する第1及び第2の生地送り用ガイドローラと、
    前記第1の生地送り用ガイドローラによるリブ生地の下方から上方へのリターン部の直前箇所に配置されて、前記リブ生地の上下折り返し生地部分にそれぞれ摺接することにより上下折り返し生地部分の端縁にそれぞれ生じている外向きカールを矯正する第1カール矯正部材と、
    前記縫製部における押え金の直前箇所の上下位置に配置されて、前記リブ生地の上下折り返し生地部分にそれぞれ摺接することにより前記上下折り返し生地部分の端縁それぞれの外向きカールを矯正する上下一対の第2カール矯正部材と、
    を具備していることを特徴とするリブ生地縫い付け用ミシン。
  2. 前記第1カール矯正部材は、前記リブ生地の上下折り返し生地部分のうち一方の折り返し生地部分に摺接して当該生地部分の端縁の外向きカールを矯正する先行カール矯正部と他方の折り返し生地部分に摺接して当該生地部分の端縁の外向きカールを矯正する後続カール矯正部とを有し、これら2つのカール矯正部は、前記リブ生地が上下に蛇行して上下折り返し生地部分が順に摺接移動するように、一枚の板状部材の折り曲げ加工により一連一体物に形成されている請求項1に記載のリブ生地縫い付け用ミシン。
  3. 前記第1カール矯正部材の後続カール矯正部は、前記両生地の縫い始め端が後続カール矯正部に到達したとき、両生地を所定の周回移動経路から生地送り方向の左方にずらせるような形状に形成されている請求項1又は2に記載のリブ生地縫い付け用ミシン。
  4. 前記上下一対の第2カール矯正部材のうち上部の第2カール矯正部材は、生地送り方向において二股状に形成されており、そのうち前記縫製部に近い側のカール矯正部分はその先端部が前記縫製部に遠い側のカール矯正部分の先端部よりも生地送り方向に直交する方向に長く突出している請求項1又は2に記載のリブ生地縫い付け用ミシン。
  5. 前記縫製部における押え金の直前箇所には、前記第2カール矯正部材の他に、前記リブ生地を前記生地送り方向に直交する左右方向から挟む状態でガイドする左右一対のガイドを更に具備しており、この左右一対のガイドは、前記リブ生地のセット前には互いに離間し、セット後には互いに近接してリブ生地を左右方向から挟む状態となるように左右方向に背反的に駆動移動可能に構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載のリブ生地縫い付け用ミシン。
  6. 前記第1の生地送り用ガイドローラには、前記リブ地の生地送り方向に直交する方向の左端縁に摺接して該左端縁の移動をガイドするガイドリングが設けられている請求項1ないし4のいずれかに記載のリブ生地縫い付け用ミシン。
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