JP2016093283A - 散薬供給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】開閉弁61を閉状態にするとともに重量測定対象の第1支承部材71に計量ホッパ60を支承させてから散薬連続送出部20〜52に散薬排出を行わせつつ重量計測部材74にて重量測定を行い、その重量測定結果に基づいて一分割量の散薬排出の完了を検知すると散薬連続送出部20〜52に散薬排出を停止させるとともに昇降機構73の支承部材切替機能にて第2支承部材72に計量ホッパ60を支承させてから開閉弁61を開状態にするとともに叩打子81で計量ホッパ60を叩くようにする。また、開閉弁61とホッパ開閉駆動機構62とを着脱式にする。さらに、叩打機構80を重量計測対象外に置く。
【選択図】 図1
Description
後者の回転配分式の散薬供給装置は(例えば特許文献1,2参照)、散薬を定量で又は可変量で少しずつ逐次供給する散薬フィーダと、散薬フィーダから供給された散薬を回転しながら受けることにより散薬を均等に分布させて保持する回転式環状受部材と、回転式環状受部材から一包分ずつ分割して包装装置へ送り込む分割機構とを備えている。
容積計測方式や重量計測方式は、それだけで微量の散薬を精度良く測定しようとすると時間とコストが嵩むため、一包分ずつの散薬分割でなく、一患者分ずつの散薬分割に用いられてきたが(例えば特許文献1,2参照)、撮像計測方式や、それと重量計測方式との組合せ方式は、一包分ずつの微少な散薬の分割まで実用に適うものとなっている(例えば特許文献3参照)。
そして、このような散薬カセットを用いる散薬供給装置は、散薬カセットが装着されると、容器部を固定した状態で可動部材を軸回転させることによって散薬カセットから散薬を逐次排出させ、軸回転を止めることで散薬逐次排出を停止させるようになっている。
そして、このような散薬カセットを用いる散薬供給装置は、散薬カセットが縦向きでなく横向きで装着されるようになっており、散薬カセットが装着されると、円筒状の散薬カセットを円筒軸方向横向き状態で保持しながら、蓋を少しだけ開けて容器部を軸回転させることにより、可動部材が内装されていなくても散薬を少しずつ落下排出させるとともにその際には開口の縁に沿って排出散薬を薄く広げて落下させるものとなっている。
また、散薬を排出し終えたときの処理に関しては、散薬収容器の内壁面に付着して残留しようとする散薬までも強制的に下方へ落下させるために叩打子にて散薬収容器を繰り返し軽く叩打するようになった散薬フィーダが知られている(例えば特許文献5参照)。
さらに、撮像計測方式も採用したうえで、散薬カセットから排出される散薬がカセット口のところで恰も薄く且つ幅広く引き伸ばされたかのような展開状態になってから落下することに受入部材を適合させるために、断面V字形の長い樋状部材を受入部材に採用するとともに、それを旋回させて薬剤を包装紙に投入するようになっている。
そこで、散薬カセットから少しずつ排出された散薬を開閉式ホッパにて迅速かつ正確に微量分割しうる計量分割式の散薬供給装置を実現することが技術的な課題となる。
従って、この発明によれば、散薬カセットから少しずつ排出された散薬を開閉式ホッパにて迅速かつ正確に微量分割しうる計量分割式の散薬供給装置が簡便に実現される。
しかも、そのように開閉弁ひいては計量ホッパがホッパ開閉駆動機構に対して着脱可能になっていることと、上述したように計量ホッパが第1,第2支承部材に対しても取り外し可能になっていることとが相まって、計量ホッパは、受動部材だけからなり而も散薬供給装置に対して着脱可能なものとなっているので、計量ホッパを散薬供給装置から取り外して行う洗浄等の作業が遣りやすいものとなっている。
しかしながら、初期に開発された円筒カセット回転方式の散薬供給装置は(例えば特許文献3図6(b)参照)、装着された散薬カセットをほぼ水平な状態で保持するようになっていた。このため、散薬カセットに収容されている散薬が少なくなると、散薬の排出速度が下がって、散薬供給や散薬分包の能率が低下する、という不都合があった。
そこで、散薬カセットの収容散薬量が減っても散薬の排出速度がさほど下がらない円筒カセット回転方式の散薬供給装置を実現することが求められる。
更に、前記散薬カセットの口から排出されて落下している散薬を撮像装置で撮ってその画像から散薬送出量を算出する撮像計測手段(第4解決手段では前記撮像計測手段)を備え、前記計量ホッパの上部開口が、前記散薬カセットの前記口より幅広になっており、前記カセット保持機構が、前記散薬カセットを底側より口側の低い傾斜状態で保持するようになっていることを特徴とする。
従って、第1実施形態によれば、散薬カセットの収容散薬量が減っても散薬の排出速度がさほど下がらない円筒カセット回転方式の散薬供給装置を実現することができる。
また、初期に開発された円筒カセット回転方式の散薬供給装置は(例えば特許文献3図6(b)参照)、ほぼ水平な散薬カセットの円筒後端部を回転輪に載せて回転輪外周面と散薬カセット外周面との接触摩擦にて回転駆動を行うようになっていた。このため、回転駆動状態が散薬カセットの円筒端部の外周面の状態や散薬カセットの収容散薬量の変化に影響され、それによっても散薬の排出速度が不所望に変化することがあった。
そこで、散薬カセットの回転速度が変動しにくい円筒カセット回転方式の散薬供給装置を実現することも求められる。
更に、前記散薬カセットの口から排出されて落下している散薬を撮像装置で撮ってその画像から散薬送出量を算出する撮像計測手段(第4解決手段では前記撮像計測手段)を備えており、前記計量ホッパの上部開口が、前記散薬カセットの前記口より幅広になっており、前記回転駆動機構が、前記散薬カセットの底面中央に形成されている穴に駆動軸の先端部を軸方向遊嵌状態かつ回転方向係止状態で嵌合させて前記散薬カセットを軸回転させるようになっていることを特徴とする。
又は上述した第1実施形態の散薬供給装置であって、前記回転駆動機構が、前記散薬カセットの底面中央に形成されている穴に駆動軸の先端部を軸方向遊嵌状態かつ回転方向係止状態で嵌合させて前記散薬カセットを軸回転させるようになっていることを特徴とする。
従って、第2実施形態によれば、散薬カセットの回転速度が変動しにくい円筒カセット回転方式の散薬供給装置を実現することができる。
第3実施形態の散薬供給装置は、上記第1,第2の実施形態の散薬供給装置であって、前記カセット開閉機構が、前記散薬カセットの蓋の最上部を前記散薬カセットの口に当接させつつ前記散薬カセットの蓋の下部を前記散薬カセットの口から離隔させることにより前記散薬カセットの口を開けるようになっていることを特徴とする。
第4実施形態の散薬供給装置は、上記第3実施形態の散薬供給装置であって、前記カセット保持機構が、(保持している)前記散薬カセットの軸回転を許容しつつ前記散薬カセットを下から支える支承部材を具備しており、前記支承部材が、前記散薬カセットの外周面に形成されている(環状溝や鍔状張出などの)環状係合部に上端部を(遊挿や遊嵌などで)係合しうるものであって、係合時に前記散薬カセットの落下と前進を阻止するようになっていることを特徴とする。
図1〜4に示した実施例1は、上述した解決手段1〜4(出願当初の請求項1〜4)及び第1〜第4の実施形態を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
さらに、散薬カセット90の底面の中央には穴94が形成されている(図3(c),(d)参照)。図示した穴94は断面が六角形のものであるが、後述する駆動軸32を軸方向遊嵌状態で挿抜できて挿入時には回転方向係止状態で回転運動を伝達できるようになっていれば、十字状や内歯状など他の形状のものであっても良い。
ホッパ保持部70は、計量ホッパ60を支承する部材として支承位置・支承時高度を異にする二つの第1支承部材71及び第2支承部材72と、第1支承部材71を支持してその重量を測定する重量計測部材74(重量計測手段)と、第2支承部材72を支持するとともにそれを昇降させて両支承部材71,72の相対距離を拡縮することで両支承部材71,72の何れか一方にだけ計量ホッパ60を支承させる昇降機構73(支承部材切替手段)と、第1支承部材71を支持するとともにそれを重量測定対象とする重量計測部材74(重量計測手段)とを具備している。
カセット保持機構20は(図2参照)、散薬カセット90を載せられるとそれを傾斜角θの前下がり姿勢で軸回転可能に保持するために、後側支持部13と前側支持部12とによって底板11の上方に傾斜角θの前下がり姿勢で保持されている傾斜板21と、傾斜板21の上面の前寄り部位に立設された前側支承部材22と、傾斜板21の上面の後寄り部位に立設された後側支承部材23とを具えている。前側支承部材22も、後側支承部材23も、滑らかな上端面を散薬カセット90の外周面に下から当接させることで、散薬カセット90の軸回転を許容しつつ散薬カセット90を下から支えるようになっている。そのうち前側支承部材22は、上端部の厚みが散薬カセット90の外周面の環状溝93(環状係合部)の幅より薄いので、上端部を環状溝93に遊挿(係合)しうるものとなっており、上端部を環状溝93に挿入(係合)した状態では上端面を溝底面に当てて、散薬カセット90の軸回転を妨げることなく散薬カセット90の落下を阻止することに加え、上端部側面を溝壁面に当てて散薬カセット90の前進を阻止するようになっている。
制御プログラムの実行によってコントローラ50は、図示しない付属の操作表示ユニットや上位の調剤管理装置などから分包量や分包数などの調剤指示データを取得して、そのデータに基づき散薬連続送出部20〜52と散薬貯留分割部60〜86とが的確に協動するよう更に包装装置が連結されている場合はそれも含めて的確な分包動作がなされるよう、それらの動作を制御するようになっている。なお、撮像計測プログラムと重量計測プログラムと支承部材切替プログラムについては該当する機構等の説明と共に後述する。
そして、コントローラ50の制御に従って開閉弁61を閉じた状態で、散薬カセット90の口から落下した散薬を上端開口から受け入れて、一包分など一纏まりの所定量が集まるまで散薬を中空内・腔内に一時貯留するとともに、所定量の散薬が集まったことを確認したコントローラ50の制御に従い、開閉弁61を開けて貯留散薬を下部開口から放出して落下させるようになっている。
そのうち第1支承部材71は、底板11に固設された重量計測部材74によって基部が支持されているので、支承中の計量ホッパ60及び開閉弁61と共に、重量計測部材74の重量測定対象になっている。なお、上述したように底板11に固設されたホッパ開閉駆動機構62は重量計測部材74の重量測定対象から外れている。
しかも、上述した第1支承部材71及び第2支承部材72の高低差と支承部分形状差とが、第2支承部材72を下降させた状態では(図1(c)参照)第1支承部材71だけが計量ホッパ60を支承し、第2支承部材72を上昇させた状態では(図1(d)参照)第2支承部材72だけが計量ホッパ60を支承するようになっているので、昇降機構73は、第2支承部材72を昇降させて両支承部材71,72の相対距離を拡縮することで何れか一方にだけ計量ホッパ60を支承させるものとなっている(支承部材切替手段)。
これに対し、第2支承部材72が上昇して計量ホッパ60が第2支承部材72に支承されている状態では(図1(d)参照)、開閉弁61も上昇位置に来ていて、開閉弁61とホッパ開閉駆動機構62とが係合するようになっている。
この叩打機構80も図示のように底板11に固設されていて或いは図示は割愛したが第2支承部材72や昇降機構73に装着されていて、叩打機構80と叩打子81も、重量計測部材74の重量測定対象から外れたものとなっている。
そのため、一包量(分割量)の散薬99が計量ホッパ60から速やかに而もほとんど残ることなく下流の包装装置等へ送り込まれる。
こうして、横置き円筒カセット回転方式で散薬供給が行われるが、散薬供給装置10は幾つかの点で改良されているので、精度も能率も向上している。
また、散薬カセット90と回転駆動機構30との回転伝動が穴94と駆動軸32との機械的係止にてなされるので、散薬カセット90の回転状態が安定する。
さらに、蓋95の最上部を口92に当接させつつ蓋95の下部を口92から離隔させて散薬カセット90の口を開けるようにしたので、散薬カセット90の前向き位置ずれが簡便に防止されるとともに、散薬99の落下排出状態が安定する。
また、重量測定対象が第1支承部材71と計量ホッパ60と一時貯留散薬に限定されて軽量になっているので、散薬分割量が微小でも精度良く測定することができる。
また、散薬放出性能向上のため計量ホッパ60を叩くようになったが、叩打時には計量ホッパ60が第1支承部材71及び重量計測部材74から離れているので、ロードセル等が叩打によって害されるおそれが無い。
上記実施例では、第2支承部材72が計量ホッパ60の上側部分を支承する一方それより下側の部分を第1支承部材71が支承するようになっていたが、第1支承部材71と第2支承部材72との上下配置がそのような配置に限定されるものではないので、第1支承部材71が計量ホッパ60の上側部分を支承する一方それより下側の部分を第2支承部材72が支承するようにしても良い。
また、上記実施例では、第2支承部材72が昇降して第1支承部材71と第2支承部材72との相対距離を拡縮させるようになっていたが、両部材71,72の相対距離は両部材71,72又は第1支承部材71の昇降で拡縮させるようにしても良い。
上記実施例では、カセット保持機構20等が傾斜板21の上に設置されているのに対しカセット開閉機構40が前側支持部12の上に設置されていたが、カセット開閉機構40が傾斜板21の上に設置されていても良い。傾斜板21が枠体になっていても良い。
上記実施例では、散薬カセット90をカセット保持機構20に保持させる際、駆動軸32と穴94との嵌合を先に行いその後に前側支承部材22の環状溝93への挿入を行ったが、先ず駆動軸32を後方へ退避させておき上記手順と逆順で行うようにしても良い。
11…底板、12…前側支持部、13…後側支持部、
20〜52…散薬連続送出部、
20…カセット保持機構、21…傾斜板、θ…傾斜角、
22…前側支承部材、23…後側支承部材、
30…回転駆動機構、31…モータ、32…駆動軸、
40…カセット開閉機構、41…揺動駆動部、42…蓋保持具、43…アーム、
50…コントローラ(撮像計測手段,重量計測手,段支承部材切替手段)、
51…撮像装置(撮像計測手段)、52…背景部材、
60…計量ホッパ、61…開閉弁、62…ホッパ開閉駆動機構、
70…ホッパ保持部、71…第1支承部材、72…第2支承部材、
73…昇降機構(支承部材切替手段)、74…重量計測部材(重量計測手段)、
80…叩打機構、81…叩打子、
90…散薬カセット、91…有底円筒状容器、92…口、
93…環状溝(環状係合部)、93a…鍔状張出(環状係合部)、
94…穴95蓋、96…掛止部、97…円板、99…散薬
Claims (4)
- 散薬カセットから散薬を少しずつ落下排出させる散薬連続送出部と、その落下散薬を受け入れて一時貯留する開閉弁付き計量ホッパと、前記計量ホッパを支承しうる第1支承部材と、前記計量ホッパを支承しうる第2支承部材と、前記第1支承部材と前記第2支承部材との何れか一方または双方を昇降させて相対距離を拡縮することで何れか一方にだけ前記計量ホッパを支承させる支承部材切替手段と、前記第1支承部材を測定対象とする重量計測手段と、前記計量ホッパを叩く叩打機構と、前記開閉弁を開閉させるホッパ開閉駆動機構とを備えた散薬供給装置であって、前記ホッパ開閉駆動機構にて前記開閉弁を閉状態にするとともに前記支承部材切替手段にて前記第1支承部材に前記計量ホッパを支承させてから前記散薬連続送出部に散薬排出を行わせつつ前記重量計測手段にて重量測定を行い、その重量測定結果に基づいて一分割量の散薬排出の完了を検知すると前記散薬連続送出部に散薬排出を停止させるとともに前記支承部材切替手段にて前記第2支承部材に前記計量ホッパを支承させてから前記ホッパ開閉駆動機構にて前記開閉弁を開状態にするとともに前記叩打機構にて前記計量ホッパを叩くようになっていることを特徴とする散薬供給装置。
- 前記ホッパ開閉駆動機構と前記開閉弁とが着脱可能なものであり、前記計量ホッパが前記第1支承部材に支承されている状態では前記ホッパ開閉駆動機構と前記開閉弁とが離脱し、前記計量ホッパが前記第2支承部材に支承されている状態では前記ホッパ開閉駆動機構と前記開閉弁とが係合するようになっていることを特徴とする請求項1記載の散薬供給装置。
- 前記叩打機構が前記重量計測手段の測定対象から外れた所に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載された散薬供給装置。
- 前記散薬カセットの口から排出されて落下している散薬を撮像装置で撮ってその画像から散薬送出量を算出する撮像計測手段を備え、前記重量計測手段の重量測定結果と前記撮像計測手段の算出結果とに基づいて一分割量の散薬排出の完了を検知するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された散薬供給装置。
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