JP6226329B2 - 散薬供給装置 - Google Patents
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Description
後者の回転配分式の散薬供給装置は(例えば特許文献1〜4参照)、散薬を定量で又は可変量で少しずつ逐次供給する散薬フィーダと、散薬フィーダから供給された散薬を回転しながら受けることにより散薬を均等に分布させて保持する回転式環状受部材と、回転式環状受部材から一包分ずつ分割して包装装置へ送り込む分割機構とを備えている。
容積計測方式や重量計測方式は、それだけで微量の散薬を精度良く測定しようとすると時間とコストが嵩むため、一包分ずつの散薬分割でなく、一患者分ずつの散薬分割に用いられてきたが(例えば特許文献3,4参照)、撮像計測方式や、それと重量計測方式との組合せ方式は、一包分ずつの散薬分割まで実用に適うものとなっている(例えば特許文献5参照)。
そして、このような散薬カセットを用いる散薬供給装置は、散薬カセットが装着されると、容器部を固定した状態で可動部材を軸回転させることによって散薬カセットから散薬を逐次排出させ、軸回転を止めることで散薬逐次排出を停止させるようになっている。
そして、このような散薬カセットを用いる散薬供給装置は、散薬カセットが縦向きでなく横向きで装着されるようになっており、散薬カセットが装着されると、円筒状の散薬カセットを円筒軸方向横向き状態で保持しながら、蓋を少しだけ開けて容器部を軸回転させることにより、可動部材が内装されていなくても散薬を少しずつ落下排出させるとともにその際には開口の縁に沿って排出散薬を薄く広げて落下させるものとなっている。
そこで、散薬カセットの収容散薬量が減っても散薬の排出速度がさほど下がらない円筒カセット回転方式の散薬供給装置を実現することが第1課題となる。
そこで、散薬カセットの回転速度が変動しにくい円筒カセット回転方式の散薬供給装置を実現することが第2課題となる。
したがって、この発明によれば、散薬カセットの収容散薬量が減っても散薬の排出速度がさほど下がらない円筒カセット回転方式の散薬供給装置を実現することができ、その結果、第1課題が解決される。
したがって、この発明によれば、散薬カセットの回転速度が変動しにくい円筒カセット回転方式の散薬供給装置を実現することができ、その結果、第1課題に加えて第2課題も解決される。
したがって、この発明によれば、散薬カセットの回転速度が変動しにくい円筒カセット回転方式の散薬供給装置を実現することができ、その結果、第2課題が解決される。
図1〜2に示した実施例1は、上述した解決手段1〜5(出願当初の請求項1〜5)を総て具現化したものである。
なお、それらの図示に際しては、簡明化等のため、ボルト等の締結具や,ヒンジ等の連結具,モータドライバ等の電気回路,コントローラ等の電子回路の詳細などは図示を割愛し、発明の説明に必要なものや関連するものを中心に図示した。
また、図2(a)〜(c)は、散薬カセット90の構造を示し、(a)が閉状態の斜視図、(b)が開状態の斜視図、(c)が低面図である。
ここでは、散薬供給装置10に着脱される散薬カセット90を先に説明し、その後、装着された散薬カセット90から散薬を送り出す散薬供給装置10を説明する。
さらに、散薬カセット90の底面の中央には穴94が形成されている(図2(c)参照)。図示した穴94は断面が六角形のものであるが、後述する駆動軸32を軸方向遊嵌状態で挿抜できて挿入時には回転方向係止状態で回転運動を伝達できるようになっていれば、十字状や内歯状など他の形状のものであっても良い。
そして、コントローラ50の制御に従う開閉弁を閉じた状態で、散薬カセット90の口から落下した散薬を上の開口から受け入れて、一包分など一纏まりの所定量が集まるまで散薬を一時貯留するとともに、所定量が集まったことを確認したコントローラ50の制御に従い、開閉弁を開けて散薬を下の開口から放出して落下させるようになっている。
こうして、横置き円筒カセット回転方式で散薬供給が行われるが、散薬供給装置10は幾つかの点で改良されているので、精度も能率も向上している。
上記実施例では、重量計測手段が、排出ホッパ61を含んだ下流側の機械部分の重量をホッパ保持部60のロードセルで測定してその重量変化からコントローラ50が散薬送出量を算出するようになっていたが、カセット保持機構20を含んだ上流側の機械部分の重量を例えば傾斜板21の下に設けたロードセルで測定してその重量変化からコントローラ50が散薬送出量を算出するようにしても良く、両ロードセルで上流側の機械部分の重量と下流側の機械部分の重量とを測定してそれらの重量変化からコントローラ50が例えば重み付き平均などで一つの散薬送出量を算出するようにしても良い。
上記実施例では、カセット保持機構20等が傾斜板21の上に設置されているのに対し開閉機構40が前側支持部12の上に設置されていたが、開閉機構40が傾斜板21の上に設置されていても良い。傾斜板21が枠体になっていても良い。
上記実施例では、散薬カセット90をカセット保持機構20に保持させる際、駆動軸32と穴94との嵌合を先に行いその後に前側支承部材22の環状溝93への挿入を行ったが、先ず駆動軸32を後方へ退避させておき上記手順と逆順で行うようにしても良い。
11…底板、12…前側支持部、13…後側支持部、
20…カセット保持機構、21…傾斜板、θ…傾斜角、
22…前側支承部材、23…後側支承部材、
30…回転駆動機構、31…モータ、32…駆動軸、
40…開閉機構、41…揺動駆動部、42…蓋保持具、43…アーム、
50…コントローラ(撮像計測手段,重量計測手段)、
51…撮像装置、52…背景部材、
60…ホッパ保持部(重量計測手段)、61…排出ホッパ、
90…散薬カセット、91…有底円筒状容器、92…口、
93…環状溝(環状係合部)、93a…鍔状張出(環状係合部)、
94…穴、95…蓋、96…掛止部、97…円板、99…散薬
Claims (4)
- 有底円筒状容器の口に蓋をした散薬カセットを着脱可能に保持するカセット保持機構と、前記散薬カセットを軸回転させる回転駆動機構と、前記散薬カセットの蓋に作用して前記散薬カセットの口を開け閉めする開閉機構と、前記散薬カセットの口から排出されて落下している散薬を撮像装置で撮ってその画像から散薬送出量を算出する撮像計測手段とを備えた散薬供給装置において、前記カセット保持機構が、前記散薬カセットを底側より口側の低い傾斜状態で保持するようになっており、更に、前記カセット保持機構が、前記散薬カセットの軸回転を許容しつつ前記散薬カセットを下から支える支承部材を具備しており、前記支承部材が、前記散薬カセットの外周面に形成されている環状係合部に上端部を係合しうるものであって、係合時に前記散薬カセットの落下と前進を阻止するようになっていることを特徴とする散薬供給装置。
- 有底円筒状容器の口に蓋をした散薬カセットを着脱可能に保持するカセット保持機構と、前記散薬カセットを軸回転させる回転駆動機構と、前記散薬カセットの蓋に作用して前記散薬カセットの口を開け閉めする開閉機構と、前記散薬カセットの口から排出されて落下している散薬を撮像装置で撮ってその画像から散薬送出量を算出する撮像計測手段とを備えた散薬供給装置において、前記回転駆動機構が、前記散薬カセットの底面中央に形成されている穴に駆動軸の先端部を嵌合させて前記散薬カセットを軸回転させるようになっていることを特徴とする散薬供給装置。
- 前記カセット保持機構が、前記散薬カセットの軸回転を許容しつつ前記散薬カセットを下から支える支承部材を具備しており、前記支承部材が、前記散薬カセットの外周面に形成されている環状係合部に上端部を係合しうるものであって、係合時に前記散薬カセットの落下と前進を阻止するようになっていることを特徴とする請求項2記載の散薬供給装置。
- 前記カセット保持機構を含んだ機械部分の重量と,前記散薬カセットの口から落下した散薬を受け入れて一時貯留する排出ホッパを含んだ機械部分の重量と,のうち何れか一方または双方を計測してその重量変化から散薬送出量を算出する重量計測手段を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載された散薬供給装置。
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