JP2022169438A - 薬剤フィーダ及び薬剤払出し装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また本発明は、薬剤フィーダを内蔵した薬剤払出し装置に関するものである。
特許文献1に開示された旧来の薬剤払出し装置は、人手によって薬棚から処方された散薬が入った薬瓶を取り出し、天秤等の秤を使用して処方された特定の散薬の総重量を量り出す作業を行う必要があり、完全自動装置とは言いがたい。
本出願人は、この問題に対処するため、特許文献2、3に開示された薬剤払出し装置を実用化した。
容器載置装置は、水平姿勢の振動部材と、薬剤容器の重量を測定する重量測定手段を有している。そして薬剤容器を振動部材に載置し、振動部材を振動させて前記散薬排出部から薬剤を少量ずつ排出し、重量測定手段によって薬剤の排出量を検知する。
特許文献2に開示された薬剤フィーダは、略四角柱形状の薬剤容器が容器載置装置に横置きされており、薬剤フィーダとして組み合わされた状態においては、薬剤容器は水平方向の長さに比べて高さが低い。
また、特許文献2、3に開示されている薬剤払い出しのための装置では、ロボットによって薬剤容器を所定位置に搬送し、ロボットによって薬剤容器の蓋の開閉を行っている。
また特許文献2、3に開示された薬剤払出し装置は、部品点数が多いという問題がある。
さらに、特許文献2、3には、ロボットによって薬剤容器を搬送し、薬剤容器の蓋を開閉する薬剤払出し装置が開示されているが、このような薬剤払出し装置は、装置全体が大型化する場合が多く、小規模の薬局等には導入し難いという問題があった。また、このような問題を解決するため、ロボット機構を無くし、手動によって薬剤容器を所定位置に載置するという装置を考えた場合、蓋を開閉させる機構をできるだけコンパクト化して他の部材に具備させ、装置全体の小規模化を図りたいという欲求があった。なお、この場合、手動で薬剤容器を搬送するため、人の持ちやすさを考慮することが好ましい。
また、特許文献4に開示された薬剤払出し装置は、簡易な構造で薬剤の排出量を細かく調整するという観点から、改良の余地があった。
本態様の薬剤フィーダは、幅が狭く、小さいスペースにより多くの薬剤フィーダを並べることができる。
本実施形態の薬剤払出し装置1は、筐体2によって囲まれており、その内部は、錠剤手撒き領域300と、散薬分割領域301と、薬剤包装領域302に分かれている。
筐体2には、図1の様に上蓋3がある。上蓋3は、図示しないヒンジで筐体2の本体部に取り付けられている。
錠剤手撒き領域300には錠剤手撒き装置303が設けられている。
錠剤手撒き装置303は公知であるから、詳細な説明を省略する。
薬剤包装領域302には、図2に概念的に表示した様に薬剤包装装置305が内蔵されている。薬剤包装装置305は、薬剤を一服用分ずつ包装する機械であり、分包紙供給装置306(分包紙供給部)と、分包装置308(シール部)を有する。また薬剤包装装置305には、分包装置308の上方に、薬剤を投入する散薬投入ホッパー310が設けられている。
作図の関係上、散薬投入ホッパー310を分配皿6から離れた位置に図示しているが、実際には、散薬投入ホッパー310の上端は、分配皿6の機材収納開口15内にある。
また、薬剤包装装置305は、図示しない印刷機構(印刷部)を有している。
薬剤包装装置305では、ロールペーパーから繰り出された分包紙が印刷機構に導入され、患者名、薬剤名称、服用日時等の情報(処方に関する情報であり、提供する薬剤に関する情報)が印刷される。その後、所定の情報が印刷された分包紙は、上向きに開口された状態にされる。そして、その状態で、散薬投入ホッパー310から落下(供給)された薬剤(散薬)を受け入れる。
さらに、薬剤を受け入れた分包紙が、シール部(分包装置308)に導入され、シール部で縦方向と横方向にシールされ、受け入れた薬剤を順次包装していく。このことにより、薬剤を一服用分内包した薬剤包装が形成され、薬剤包装が装置外部まで搬送される。
このとき、薬剤包装が複数包連続した薬剤包装帯を形成し、装置外部まで搬送する。しかしながら、薬剤包装帯ではなく、一又は複数の個別の薬剤包装を形成し、装置外部まで搬送してもよい。
なお、上記した横方向は、分包紙の繰出方向(送出方向)であり、縦方向は、分包紙の繰出方向と交差する(直交する)方向である。
そして、ロールペーパーを分包紙供給装置306に装着するとき、装着しようとする装置との照合、即ち、所定のロールペーパーが正しく装置に装着されようとしているか否かを判別する動作を実行してもよい。また、識別子にロールペーパーが未使用であることを識別するための情報を記憶させ、装着する際に、ロールペーパーが未使用か否かを判別する動作を実行してもよい。さらに、ロールペーパー(分包紙ロール)を分包紙供給装置306の本体に装着したときの分包紙の残量に関する情報を記憶させてもよい。また、薬剤を包装する分包動作が実行されたとき、分包動作中の適宜な時点での残量を記憶させてもよい。この残量に関する情報は、例えば、分包動作中に記憶させてもよい。この他、分包動作後に分包動作の終了時の残量を記憶させてもよい。即ち、薬剤払出し装置1を運用する際、適宜なタイミングで残量に関する情報を記憶させていってもよい。
分配皿6及び掻出装置8は公知であり、簡単に説明する。
分配皿6は、「凹溝」とも称され薬剤投入溝13(投入溝)が設けられた円板状の部材である。薬剤投入溝13は、分配皿6の外縁を環状に取り巻いている。分配皿6は、中央に機材収納開口15が設けられている。なお図2ではその大部分が蓋で覆われている。
機材収納開口15に、前記した散薬投入ホッパー310が設置されている。
分配皿6は、一定速度で回転させることができる。また所定の角度だけ回転させることもできる。
掻出装置8の根本部分は、分配皿6の機材収納開口15内に設置されている。そして分配皿6の中央からは、掻出装置8の掻出用アームが突出している。なお、掻出装置8は、ターンテーブルを設けず、全体が旋回しないものであって、掻出用アームが揺動可能であるものでもよい。
ここで、本実施形態の薬剤払出し装置1は、図2で示されるように、散薬投入ホッパー310の薬剤投入口となる上部開口が分配皿6の内側に位置する。即ち、散薬投入ホッパー310の外側で分配皿6が環状(円環状)に連続しており、平面視において分配皿6で囲まれた領域に散薬投入ホッパー310が位置する。そして、掻出装置8もまた、分配皿6の内側に位置させている。
そして、掻出装置8によって分配皿6上の散薬を掻き出して散薬投入ホッパー310に投入する際、散薬を分配皿6の内側に向かって掻き出している。即ち、分配皿6上の散薬を分配皿6の内側に移動させるように、回転板12を回転させて掻き板を移動させている(掻き板が分配皿6の外縁側から内縁側に向かって横断する方向で移動するように、回転板12を回転させている)。
本実施形態では、分配皿6の内側に掻出装置8を設け、分配皿6の内側に向かって散薬を掻き出すことで、分配皿6の外側の部材数を少なくしている。即ち、分配皿6の外側であり、薬剤フィーダ5の周辺に広いスペースを確保し、フィーダ本体10に対する薬剤容器20の着脱を手作業で行う際、作業をやり易くすると共に、薬剤払出し装置1の装置全体の小型化に寄与している。
フィーダ本体10は、図8の様に、機構上、容器支持部23と、重量測定部24と、土台部26に分けられる。
容器支持部23は、図8の様に、支持台27と、振動部材16(容器保持部)及び加振手段30a,30bを有している。加振手段30a,30bは、圧電素子であり、板状を呈している。この振動部材16及び加振手段30a,30bは、薬剤容器20を振動させる振動装置でもある。
即ち支持台27は、図7、図8、図11の様に、支持側水平部30と、支持側垂直壁部31を有している。
振動部材16は、容器保持部としても機能するものであり、振動側水平部32と、振動側垂直壁部33(縦壁)を有している。振動側垂直壁部33には、薬剤容器20と係合する係合部(保持部側係合部であり、後述する溝状の係合部48(台形の係合部47)と、係合片(保持部側係合部)50の2つ。図10参照)が設けられている。
振動側水平部32と支持側水平部30との間は実質的に非接触である。従って、加振手段30a,30bに通電すると、振動部材16が振動する。
重量測定手段25の検知部に容器支持部23(支持台27、振動部材16、加振手段30a,30b)が接続されている。また土台部26は、重量測定部24の防振部材28を介して、上部の部材(支持台27、振動部材16、加振手段30a,30b)を支持している。
容器支持部23の重量は、重量測定手段25で検知される。防振手段18の重量は、土台部26に掛かるが、重量測定手段25には掛からない。従って、容器支持部23(支持台27、振動部材16、加振手段30a,30b)の重量は、重量測定手段25によって検知される。
薬剤容器20は、正面壁35と、背面壁36と、左右側面壁37と、天面壁38及び底面壁40に囲まれている。
薬剤容器20の底面壁40であって、正面壁35近傍に開閉可能な散薬排出部11がある。
また背面壁36の縦辺と、下部に係合部(係合溝130、係合凹部131、図6参照)がある。
また薬剤容器20の係合部が、それぞれ振動部材16の二か所の係合部(後述する溝状の係合部48(台形の係合部47 保持部側係合部)と、係合片(保持部側係合部)50の2つであり、図10参照)と係合している。そのため、薬剤容器20は、振動部材16と一体化されており、振動部材16と共に振動する。
この情報読書手段66は、フィーダ本体10に薬剤容器20が取り付けられた状態において、情報記憶手段65の外側となる位置であり、情報記憶手段65からやや離れた位置に配される(図3、図4参照)。なお、情報読書手段66に替わって、情報の読取と書き込みのそれぞれが可能な情報読取手段、情報書込手段等を設けることも考えられる。
分銅載置部材43は、フィーダ本体10の容器支持部23に固定されている。従って分銅載置部材43の重量は、重量測定手段25に付加される。
一方、分銅支持部材45は、フィーダ本体10の土台部26に荷重が付加されるように配されている。従って分銅支持部材45の重量は、重量測定手段25に付加されない。
そして処方箋に基づき、特定の薬剤フィーダ5が駆動され、散薬が分配皿6に投入される。具体的には、図示しない制御装置の信号によって、特定の薬剤フィーダ5の加振手段30a,30bに一定周波数の電流を通電して振動を発生させ、この振動によって振動部材16(容器保持部)を振動させる。
また振動開始と前後して分配皿6を回転させる。
散薬排出前の薬剤容器20の重量は、原重量Gとして記憶される。また薬剤容器20の重量は、常時監視される。即ち薬剤容器20の現在の重量は、現重量gとして監視される。
そして散薬の総落下量Hが所望の重量となったところで、振動部材16の振動を停止する。
重量測定手段25が正常であるか否かを確認する際には、分銅支持部材45を動作させて分銅42を分銅載置部材43に載せる。
その結果、分銅42の重量が、重量測定手段25に掛かり、分銅42の重量が検知される。
ここで分銅42の重量は既知であるから、分銅42を載せたことによる検知重量の増加分が、分銅42の重量と等しければ、重量測定手段25が正常であと言える。逆に、分銅42を載せたことによる検知重量の増加分が、分銅42の重量と異なっていれば、重量測定手段25が故障していると言える。
(1)フィーダ本体10
フィーダ本体10は、前記した様に、容器支持部23と、重量測定手段25と、土台部26に分けられる。
また容器支持部23は、支持台27と、振動部材16(容器保持部)及び加振手段30a,30bを有している。
振動部材16の外観形状は、図4乃至図12の通りであり、略「L」形状である。即ち振動部材16は、振動側水平部32と、縦壁たる振動側垂直壁部33を有している。
内張り部材46は、図10の様に、全体形状が概ね長方形の板状であり、表面側に係合部47が設けられている。
係合部47は、正面視が、長方形に近い台形である。ただし一方の斜辺の下部には膨らみ部58がある。そして当該台形形状の斜辺に相当する辺に、あり溝状の係合部(保持部側係合部)48が設けられている。
係合片50は、出し入れ機構に接続されており、開口51から出没する。
振動側水平部32の一方の辺部には、図9、図10、図13の様に、シャッター開閉機構55(開閉機構部)が設けられている。シャッター開閉機構55は、薬剤容器20から散薬を定量排出するための開閉機構である。
シャッター開閉機構55は、図10、図13の様に、係合片保持部56とアーム57によって構成されている。また、アーム57を動作(直線移動)させる動力部を有する。この動力部は、モータ等から構成されている。
係合片保持部56は、略直方体形状であり、上面に係合部60となる凹部が設けられている。
アーム57は、一端側が係合片保持部56に接続されており、他端側は、振動側垂直壁部33内に収容されている。
そして、前記した出し入れ機構に接続されている。
また、係合片保持部56は、側面に押圧突起部56a(図14(a)右図参照)を有する。
そして、係合片保持部56が振動側垂直壁部33の近傍に位置した状態では、図14(b)の左図で示されるように、押圧突起部56aが当接部210bを振動側垂直壁部33に向かう方向に押圧する。このことにより、係合用部材210が付勢力に抗して押圧され、係合片50が開口51に没入された状態となる。
対して、係合片保持部56が振動側垂直壁部33から離れた位置に移動した状態では、図14(b)の右図で示されるように、係合用部材210が付勢部材によって押圧されて移動し、係合片50が開口51から突出した状態となる。このように、係合用部材210が振動側水平部32に形成された溝(凹部)内で移動する。
支持側垂直壁部31の前面側にも、図示されない傾斜面があり、当該傾斜面は、加振手段30a,30bを取り付ける座面として機能する
そして、支持側垂直壁部31の凹面側と、振動側垂直壁部33の凸面側の間が、二枚の加振手段30a,30bで接続されている。加振手段30a,30bは、いずれも、支持側垂直壁部31側が上、振動側垂直壁部33側が下となる方向に傾斜して取り付けられている。
振動側水平部32と支持側水平部30との間は実質的に非接触である。
防振枠135は、図12に示すように、高部枠136と、支持台部137を有している。
高部枠136は、平行に配された防振部材取り付け板140を有している。支持台部137は、防振部材取り付け板140の間であって、高部枠136よりも下の位置に設けられている。
防振部材取り付け板140の四隅であって、下部側に、防振部材28が取り付けられている。
また支持台部137の上に、重量測定手段25が固定されている。支持台部137は、高部枠136よりも下の位置にあるから、重量測定手段25の大部分は、高部枠136よりも下の位置にあるが、重量測定手段25の上面は、高部枠136よりも上の位置にある。
重量測定部24の重量測定手段25の上面に、容器支持部23が固定されている。具体的には、容器支持部23の支持側水平部30が、高部枠136から突出する重量測定手段25の上面に固定されている。
また重量測定部24の防振部材28が土台部26に設置されている。
本実施形態では、重量測定手段25の上面に載置されているのは、容器支持部23(支持台27、振動部材16、加振手段30a,30b)であり、重量測定手段25は、これらの重量を正確に測定することができる。
そのため加振手段30a,30bが薬剤容器20の下にあるようなレイアウトに比べて薬剤容器20を低い位置に置くことができ、薬剤容器20の散薬排出部11を分配皿6に近づけることができ、散薬の跳ねを少なくすることができる。
次に薬剤容器20について説明する。以下の説明において、縦横の方向は、薬剤容器20がフィーダ本体10に設置された姿勢を基準とする。
薬剤容器20は、密閉可能な容器本体70を有している。
また薬剤容器20は、図6、図15の様に、内部に仕切り板68(仕切り部材)と、整流部材72と、シャッター構造部73を有している。
容器本体70は、側面形状が略正方形の直方体である。即ち薬剤容器20は、大面積側側面61と小面積側側面62を有していて、幅Wに対して高さHが高い。
容器本体70は、正面壁35と、背面壁36と、左右側面壁37と、天面壁38及び底面壁40が囲まれている。
正面壁35及び背面壁36とは、小面積側側面62であり、縦長の長方形である。左右側面壁37は、正方形に近い長方形であり、大面積側側面61である。天面壁38及び底面壁40は長方形である。
係合溝130は、背面壁36の左右の縦辺に沿って設けられた内側に向かって開く縦溝である。
係合凹部131は、背面壁36の下部に設けられたくぼみである。
箱部71は、容器本体70の各壁の内、一方の側面壁を除く5面を構成するものである。箱部71の開口部には図示しないパッキンが装着されている。箱部71の正面壁35の開口側には図17の様に、係合部81が設けられている。
蓋部材75は、容器本体70の各壁の内、一方の側面壁(大面積側側面61)を構成するものである。
蓋部材75は、箱部71の背面壁36にヒンジ120(図15(a)参照)を介して揺動可能に取り付けられている。
蓋部材75の自由端側には、締め付け部材76が設けられている。締め付け部材76は、トグル式の締め付け手段を採用するものであり、ヒンジ121(図15(a)参照)を介して揺動可能な締め付け片78を備えている。締め付け片78の内側には、係合凹部80が設けられている。
その結果、蓋部材75の自由端側が、箱部71の開口部に引き寄せられ、蓋部材75の内面側が、箱部71のパッキンと接して容器本体70の内部が密閉される。
また締め付け片78は、箱部71の正面壁35と略平行姿勢となる。
このため、図18(a)で示されるように、締め付け片78は、外形が略三角柱状であり、自由端側に向かうにつれて厚さが薄くなる形状としている。そして、締め付け片78は、閉じた状態で正面壁35側とは逆側となる部分に傾斜面が形成される一方で、正面壁35側の部分の一部を除いた略全体が正面壁35と隙間なく密着する。詳細には、締め付け片78の自由端側に切り欠き部78aが形成されており、この切り欠き部78aと隣接する部分(締め付け片78の基端側に位置する部分)では、正面壁35との間に微細な隙間(図示しない)が形成されている。そして、外部の装置や治具の一部を切り欠き部78aからこの隙間に挿入し、締め付け片78を姿勢変更することで締め付け状態を解除する。この切り欠き部78aや、切り欠き部78aと隣接する隙間は、一般的な成人の指が入らない大きさとしている。
この薬剤容器は、締め付け片278が上記した薬剤容器20とは異なる。したがって、締め付け状態としたとき、図18(b)で示されるように、締め付け片278と正面壁35との間に隙間279が形成される。この隙間279は、比較的大きな隙間であり、一般的な成人の指が余裕をもって入る程度の大きさとしている。
詳細には、締め付け状態とした締め付け片278を平面視したとき、締め付け片278の正面壁35側の縁部分のうち、半分以上の部分が正面壁35から離れた位置に配される。また、図18(b)の右図で示すように、隙間279は、締め付け片278の自由端側(図18の上側)が最も広く、同基端側(図18の下側)に向かうにつれて狭くなる。
以上のことから、使用者が隙間279に指を挿入して締め付け片278を姿勢変更することで、締め付け状態(ロック状態)の解除が可能となる。
仕切り板68(仕切り部材)は、中央部に水平部146あり、その両脇に大傾斜部143と小傾斜部145が形成され、さらにその両脇に接壁部141、142が形成されたものである。
大傾斜部143と小傾斜部145は、容器本体70に設置された際に水平部146に向かって傾斜する姿勢となる部位であり、大傾斜部143は、小傾斜部145に比べて長い。傾斜部143、145の傾斜角度は、同等である。
接壁部141、142は、容器本体70に設置された際に垂直姿勢となる部位である。
ガイド部材90は、側面形状が凹形の部材であり、上部側水平壁95と、下部側水平壁96と、両者を繋ぐ奥壁97を有している。
閉鎖壁110は、取り付けられた状態では水平姿勢となるものである。閉鎖壁110は、斜辺138を有している。
ガイド壁部111は、閉鎖壁110に対して平行となる壁面である。連結壁112は、ガイド壁部111と閉鎖壁110を接続する垂直壁である。
閉鎖壁110と連結壁112とガイド壁部111によって凹形が形成されている。
ストッパ壁113は、ガイド壁部111の自由端側から垂直に立ち上がる小壁である。
伝動部材92の一端には、シャッター側取り付け部118が設けられている。伝動部材92の他端には、切り欠き部115があり、切り欠き部115よりも先の部分が係合部116となっている。
伝動部材92は、シャッター側取り付け部118がシャッター部材91に取り付けられており、シャッター部材91と一体となっている。
仕切り板68(仕切り部材)の傾斜部143、145と、水平部146は、あたかも容器本体70の正面壁35と背面壁36のから吊り下げられた状態となっている。仕切り板68(仕切り部材)の大傾斜部143は、正面壁35から容器本体70の中心に至る位置にある。
水平部146は、容器本体70の底面壁40の近傍にあるが、底面壁40とは接しておらず、両者の間に散薬が通過する散薬通路117が形成されている。
シャッター構造部73のガイド部材90は、奥壁97を背面壁36側に向けた姿勢で配置されている。
シャッター部材91は閉鎖壁110と連結壁112とガイド壁部111によって構成される凹形部分が、ガイド部材90の凹部と噛み合う様な姿勢となっている。即ち、シャッター部材91のガイド壁部111の下面が、ガイド部材90の下部側水平壁96と接している。
またシャッター部材91の閉鎖壁110は、容器本体70の底面壁40の外側と接している。
伝動部材92は、図21に示すように、前記した様に容器本体70の外にあり、側面壁に沿って背面壁36側にのびている。
シャッター部材91は、凹部がガイド部材90と、容器本体70に接しており、これらに規制されて直線移動する。
伝動部材92が、最も背面壁36側にある際は、シャッター部材91の閉鎖壁110が、容器本体70の下部の欠落部77を覆い、散薬が排出される開口部であるところの当該欠落部77を封鎖する。
伝動部材92が、最も正面壁35側にある際は、シャッター部材91の閉鎖壁110が、容器本体70の下部の欠落部77の傾斜辺(背面壁36側の斜辺)を離れ、容器本体70の下部が開く。
ここで、容器本体70の欠落部77の開口端(欠落部77の底面壁40の正面壁35側の部位)は、傾斜であり、シャッター部材91の自由端も傾斜辺138であるから、散薬排出部11となる開口は、図24(a)(b)の様な斜め姿勢のスリット148となる。
本実施形態の薬剤フィーダ5は、スリット148の幅の開き具合を調整可能であり、制御装置(図示しない)からの信号に基づいて開き具合の変更(開き具合を調整する制御)が可能となっている。この制御は、伝動部材92の移動距離の制御でもある。なお、スリット148の開き具合は、薬剤容器20から排出させる薬剤の種類(散薬の種類であり、流れ易さや粒径等)や、薬剤の排出量に応じて(基づいて)変更してもよい。
シャッター部材91は、付勢部材93によって散薬排出部11が閉じる方向に押圧されており、伝動部材92を正面壁35側に移動させることによって散薬排出部11が開く。
薬剤フィーダ5は、図2の様に、分配皿6の周囲に複数個並べて設置されている。
薬剤フィーダ5は、いずれも分配皿6に対して法線方向に向いている。
本実施形態の薬剤フィーダ5は、幅が狭いので狭い領域に多数配置することができる。このため、多数、分配皿6の周囲に並べることができる。本実施形態では、分配皿6の手前側半周部分に、薬剤フィーダ5が6個、放射状に並べられている。
本実施形態の薬剤フィーダ5は、薬剤容器20の背面壁36をフィーダ本体10の振動側垂直壁部33で片持ち状に支持するものであるから、薬剤容器20の多くの部分は、フィーダ本体10から片持ち状に突出する。
そして図22、図23の様に、薬剤容器20の正面壁35側に設けられた散薬排出部11の位置が、分配皿6の薬剤投入溝13の真上の位置となる。
本実施形態の薬剤払出し装置1では、前記した様に、あらかじめ各薬剤フィーダ5の薬剤容器20に異なる薬剤が充填されている。
散薬の充填時には、薬剤容器20をフィーダ本体10から取り外し、図16の様に薬剤容器20を平置きにする。そして蓋部材75を開き、薬剤容器20の大面積側側面61側
から散薬を充填する。
その後、蓋部材75を閉じて薬剤容器20内を密閉状態とする。
その際、フィーダ本体10は、図13(a)の様に待機状態となっている。具体的には、フィーダ本体10の出し入れ機構が収納姿勢となっており、振動側垂直壁部33の係合片50は開口51内に没入している。
またシャッター開閉機構55は、アーム57が振動側垂直壁部33側に引き寄せられており、係合片保持部56は、振動側垂直壁部33の近傍にある。
一方、薬剤容器20は、伝動部材92を背面壁36側に引き、容器本体70の下部の開口を封鎖しておく。
ここで、振動側垂直壁部33には、台形の係合部47があり、当該台形形状の斜辺に相当する辺に、あり溝状の係合部(保持部側係合部)48がある。一方、容器本体70の背面壁36には、一対の係合溝130がある。
そのため、薬剤容器20の背面壁36をフィーダ本体10の振動側垂直壁部33に沿って上部から差し込むことにより、容器本体70の係合溝130を、振動側垂直壁部33の係合部48に係合させることができる。
なおこのとき、振動側垂直壁部33の係合片50は開口51内に没入しているから、薬剤容器20を差し込む際の障害とはならない。
そして前記した様に、処方箋に基づき、特定の薬剤フィーダ5が選択されて駆動される。ここで、本実施形態では、選択された薬剤フィーダ5は、出し入れ機構が突出姿勢となり、図13(c)の様に、振動側垂直壁部33の係合片50が開口51から突出する。その結果、振動側垂直壁部33の係合片50が、薬剤容器20の背面壁36の係合凹部131と係合し、薬剤容器20が振動部材16に強固に固定される。
また出し入れ機構が突出姿勢となることにより、図13(c)の様に、係合片保持部56が正面壁35側に移動し、伝動部材92が前方に摺動して、シャッター部材91を移動させ、容器本体70の下部の散薬排出部11が開く。
本実施形態の薬剤容器20では、内部に仕切り板68(仕切り部材)が設けられており、容器本体70の中が上下に仕切られている。そして、仕切り板68の下部に、散薬が通過する空間(散薬通路117)が確保されている。
そのため、散薬通路117内の散薬に、上部側の散薬の重量が掛かりにくく、散薬が動きやすい。
そのため、仕切り板68(仕切り部材)が無ければ、底面壁40の近傍の散薬は、上部の散薬に押し付けられて固まり、動きが悪くなる懸念がある。
本実施形態では、上部側の散薬の重量を、仕切り板68で支持するので、底面壁40の近傍の散薬が押し付けられず、振動による流れが円滑である。さらには、散薬の排出動作の際に薬剤容器20を振動させることで、薬剤容器20内の散薬は、仕切り板68(水平部146)の上側の空間である貯留空間内で攪拌される。この際、貯留された散薬の一部が大傾斜部143を上る方向に移動し、水平部146よりも上方向で、水平部146側へと移動することとなる。このため、水平部146の小孔(スリット)上において、散薬による上方から下方に押し付ける力が掛かり難く、攪拌によって流れる散薬が適切に小孔(スリット)から落下するので、散薬の円滑な排出が可能となる。
散薬通路117内の散薬が不足すると、水平部146に設けられた小孔147から散薬通路117に散薬が落下し、散薬が散薬通路117に補充される。
また水平部146と正面壁35との間には、大傾斜部143があるので、散薬の進行方向の前側は、空間がより広くなっている。具体的には、空間の高さが高くなっている。そのため、散薬通路117を流れる散薬の上に空間ができる。そのため散薬は、散薬通路117を進むうちに散薬の流れが整流され、層流化が進み、高度に層流化する。
散薬は、シャッター部材91の散薬排出部11から落下し、下の分配皿6の薬剤投入溝13に入る。
即ち、本実施形態の薬剤フィーダ5は、散薬排出部11の形状がスリット状であり、且つ容器本体70に対して傾斜している。
そのため、前記した様に散薬排出部11は、薬剤投入溝13の幅A方向に広がりがある。散薬は、薬剤投入溝13の幅A方向に広がりをもって落下するから、薬剤投入溝13の幅A方向にまんべんなく落下する。
そのため、後の工程で散薬をかき寄せる際に、かき寄せた散薬の集合が崩れにくい。
そのため図24(a)の様に、閉鎖壁110の移動量を大きくすると、底面壁40の全幅から散薬を落下させることができる(図23(a)参照)。
これに対して、図24(b)の様に、閉鎖壁110の移動量が少ないと、閉鎖壁110の急傾斜部150と底面壁40の斜辺との間だけが開口するので、有効な開口幅が狭くなる(図23(b)参照)。
散薬を大量に排出する必要がある場合には、図23(a)、図24(a)の様に、閉鎖壁110の移動量を大きくして底面壁40の全幅から散薬を落下させ、散薬の排出量が少ない場合には、、図23(b)、図24(b)の様に閉鎖壁110の移動量を少なくして狭い幅から散薬を落下させる。
その後、フィーダ本体10の出し入れ機構を引き込み側に動作させる。その結果、係合片保持部56が背面壁36側に移動し、伝動部材92が後方に摺動して、シャッター部材91を移動させ、容器本体70の下部の開口が閉じる。
同時に、フィーダ本体10の出し入れ機構が収納姿勢となり、振動側垂直壁部33の係合片50が、薬剤容器20の係合凹部131から離脱する。
このような構造によると、散薬を排出させる際、散薬が薬剤容器20の幅方向の片側に集まり易くなるため、散薬を少量排出させる場合であっても正確且つ安定した排出が可能となる。
なお、この底面を散薬排出部11に向かって下り勾配となるように形成することも考えられる。即ち、平面視で幅方向と直交する方向において、一方端側から他方端側に向かうにつれて下り勾配となるように形成することも考えられる。
取付片部251は、図25(c)で示されるように、斜め方向に延びている。なお、斜め方向とは、平面視において、上記した薬剤容器20の幅方向(図25(c)の左右方向)と、排出時における散薬の流れ方向(図25(c)の上下方向)のそれぞれと傾斜する方向となる。
なお、以下のシール部材250の説明において、薬剤容器20の幅方向(図25(c)の左右方向)を左右方向とも称し、散薬の流れ方向(図25(c)の上下方向)を前後方向とも称す。このとき、図25(c)の下方を前方とする。
このため、第一突出片部260の突出端面と、第二突出片部261の突出端面は段差を介して連続している。そして、第二突出片部261の突出端面は、上記した取付片部251の主面と直交する方向において、第一突出片部260の突出端面よりも後方側に位置する。そして、第三突出片部262の突出端面は、同方向において、第二突出片部261の突出端面よりもさらに後方側に位置する。
即ち、平板部280は、平面視形状が略台形状となる板状体に対して切り欠き状の欠落部を形成し、一部を欠落させた形状となっている。
具体的には、図26(a)乃至図26(c)のように、シャッター部材91を移動させて閉状態と開状態を切り替えるとき、第三突出片部262の少なくとも一部が薬剤容器20の内部に常時挿入された状態で、シャッター部材91が移動する。このため、シール部材250は、シャッター部材91を移動させる際のガイドとしても機能する。
このため、散薬排出部11のうち、第一突出片部260と離間対向する部分と、第二突出片部261と離間対向する部分の双方から散薬が排出される。また、散薬排出部11を形成する開口の一部が第三突出片部262によって閉塞される。言い換えると、散薬排出部11と第一突出片部260の間の空間と、散薬排出部11と第二突出片部261の間の空間から散薬が落下することとなる。
このため、散薬排出部11のうち、第一突出片部260と離間対向する部分が内外を連通した状態となり、この部分から散薬が排出される。また、散薬排出部11を形成する開口の一部が第二突出片部261、第三突出片部262によって閉塞される。言い換えると、散薬排出部11と第一突出片部260の間の空間から散薬が落下することとなる。このように、シャッター部材91の移動量が少ない場合、散薬の排出のために有効な開口幅が小さくなる。換言すると、散薬排出部11のうちで散薬を排出するのに有効な部分の開口面積が小さくなる。
対して、散薬排出部11は、斜め方向に延びている。そして、底面壁40の前端部分もまた平面視で斜め方向に延びている。なお、この底面壁40の前端部分は、底面壁40と、正面壁35側の欠落部77(図19等参照)の境界部分でもある。
図27(a)の状態からシャッター部材231が閉方向に移動すると、図27(b)で示されるように、閉鎖壁232の一部が底面壁40の下方側に位置し、底面壁40と上下方向(図27(a)では奥行方向)で重なった状態となる。このとき、平面視において、散薬排出部11の一部(底面壁40の前端部分の一部)が辺232aよりも前方に位置し、他の部分が辺232aよりも後方に位置した状態となる。
このため、シャッター部材231が閉方向に移動し、底面壁40と閉鎖壁232の重なりが大きくなるにつれ、散薬の排出のために有効な部分の開口幅が小さくなる。反対に、シャッター部材231が閉方向に移動し、底面壁40と閉鎖壁232の重なり部分が小さくなるにつれ、散薬の排出のために有効な部分の開口幅が大きくなる。
なお、全閉状態とするときには、図27(c)で示されるように、散薬排出部11及び底面壁40の前端(図27では右端)の全体が、辺232aよりも前方に配された状態となる。
これに対して、シャッター部材91の閉鎖壁110を、容器本体70の底面壁40の内側と接する構成としてもよい。
そのため、次回、閉鎖壁110を開いたときに、散薬が零れ落ちることが防がれる。
仮受け板152を設けることにより、上部側の散薬の重量が下の散薬にかかることを防ぐことができる。
仮受け板152に開口が設けられていてもよい。
シャッター161は、手動で開閉されるものである。
第二仕切160を設けることにより、散薬の先入れ・先出を促進することができる。
例えば図30の様に、シャッター部材91と、第二仕切160のシャッター161をばね170で連結し、シャッター部材91と、第二仕切160のシャッター161を連動させる。
連動させるばね170は、シャッター部材91を閉方向に付勢する付勢部材93のばねよりも弱いばねであることが望ましい。
この理由は、散薬の残量が多い場合、第二仕切160のシャッター161に散薬が詰まって第二仕切160のシャッター161が閉じなくなる場合があるためである。
第二仕切160のシャッター161は、必ずしも全閉にする必要が無い。ばね170を弱くすることにより、第二仕切160のシャッター161を半開き状態とすることができる。
例えば、薬剤容器の上面側から散薬を導入してもよい。
また図31の様に、上面側が解放された薬剤容器172を使用してもよい。例えば、一つ又は複数のフィーダ本体10に上面側が解放された薬剤容器172を装着しておく。そして、使用頻度が少ない散薬を分包する場合、当該散薬を直接的に、上部の開口から投入し、分包する。
ここで、散薬投入ホッパー310の開口部の高さは、図32の様に分配皿6よりもわずかに低いことが望ましい。
散薬投入ホッパー310の開口部の高さを散薬投入ホッパー310よりも低くし、且つ回転板12を比較的ゆっくり回転させることにより、散薬を散らすことなく散薬投入ホッパー310に入れることができる。
そして、薬剤容器420は、底面壁440のうちで正面壁435の近傍となる位置に、開閉可能な散薬排出部411(図35参照)がある。また、薬剤容器420は、シャッター構造部473を有する。
保持突起部525は、上下それぞれから互いに近づく方向に延びる一対の突起部分である。この保持突起部525の内側に形成された溝状部分に、伝動部材492の一部が挿通されている。
係止突起部526は、前後に位置する板ばね部材520の平板状部分と一体に形成された突起であり、2つの平板状部分の間で側面視略V字状に延びる板状の部分である。この係止突起部526は、前後の平板状部分と共に薬剤容器420の幅方向外側に片持ち状に張り出しており、平板状部分と共に弾性変形する。この係止突起部526は、伝動部材492の上方(係合部116の上方)に形成された切欠部分(係止部)と係合することで、伝動部材492の意図しない移動を規制する。
ここで、蓋部材475は、乾燥剤等を収容可能な空間である蓋内収容部527を有している。本実施形態の蓋内収容部527には、調湿剤が収納される。そして、小蓋部475bを揺動させることで蓋内収容部527の開閉が可能となる。即ち、蓋内収容部527は、蓋本体部475aと小蓋部475bの間に形成される空間である。詳細には、蓋部材475を閉状態とし、小蓋部475bを閉状態としたとき、小蓋部475bの大部分の上方に位置する空間である。
蓋側係止片部476は、図35で示されるように、立てた姿勢で内側となる面に係止突起476aを有する。この係止突起476aは、蓋部材475を閉状態としたとき、正面側から背面側に向かって延びる突起であり、箱部471に形成された突起部600と係合可能な突起である。つまり、係止突起476aと突起部600は、対となる係合部であって互いに係合する。そして、これらが係合することで、蓋部材475がロック状態(強固に閉状態を維持した状態)となる。なお、箱部471には、蓋部材475を操作するための操作用切欠部601(図34(a)参照)が形成されている。この操作用切欠部601は、蓋部材475をロック状態としたとき、蓋部材475の側方(幅方向の片側側方)に位置する。
仕切り部材606は、平板状の本体部606aと、本体部606aの上面から上方に突出する被押さえ板部606bと、本体部606aの下面側に形成された整流部472(図37参照)を有する。
仕切り部材606を境として下部側が散薬通路517となっている。散薬通路517は、散薬排出部411に至る通路であり、箱部471の底部と、側壁下部と、仕切り部材606で囲まれている。
ここで、整流部472に属する複数の突起部は、千鳥状に配列されている。つまり、整流部472は、前側の第一突起列472aと、後側(連通孔形成部546側)の第二突起列472bから構成される。それぞれの突起列では、複数(本実施形態では4つ)の突起部が、薬剤容器420の幅方向で間隔を空けて並列している。そして、第一突起列472aに属する突起部の後側部分が、第二突起列472bに属する突起部の前側部分の側方に位置する。したがって、第一突起列472aに属する突起部の一部は、後側部分が第二突起列472bに属する2つの突起部の間に配される。そして、薬剤容器20の幅方向で向かいあう位置に配された第一突起列472aに属する突起部の側面と、第二突起列472bに属する突起部の側面との間には、隙間が形成される。
なお、図37(b)で示されるように、整流部472に属する複数の突起部は、それぞれの下端面の高さ方向における位置が異なる。即ち、突起部の配置位置が、幅方向の一方端(図10(b)では右側)に近づくにつれ、下端面の位置がより低位置となる。
ここで、図36で示されるように、箱部本体605の左右側面壁のそれぞれには、箱側係合部612が形成されている。箱側係合部612は、側面壁を貫通する孔であり、取付用操作部610の突起部分と係合する。つまり、2つの取付用操作部610と、2つの箱側係合部612が係合することで、押さえ板部材607が箱部本体605に取り付けられる。
また、整流部472に属する複数の突起部は、いずれも下端部分が散薬通路517の底部分と密着している。このため、散薬が整流部472を通過するとき、2つの突起部の間、又は、一つの突起部と薬剤容器420の側面壁437の間を通過する。つまり、散薬が整流部472を通過するとき、小さな隙間(幅の狭い流路)を通過し、薬剤の流れが平滑化される。
本実施形態においても、薬剤容器420を振動させることで、散薬が貯留空間613内で攪拌される。この際、貯留された散薬の一部が大傾斜部543を上る方向に移動し、連通孔形成部546よりも上方向で、連通孔形成部546側へと移動する。つまり、上記と同様に、連通孔形成部546に対して散薬による押し付ける力が掛かり難く、散薬の円滑な排出が可能となる。
薬剤容器701及びフィーダ本体702の基本構成と、機能は前記した薬剤容器20,172,420及びフィーダ本体10と同じであるから、改良点のみ説明する。
本実施形態のフィーダ本体702は、薬剤容器701を取り外す際に使用する離脱補助部材705を備えている。またフィーダ本体702は、シャッター開閉機構706に、シャッター707をロックする機能が付加されている。
一方、第三実施形態の薬剤容器701には前記した離脱補助部材705が係合する係合部710が設けられている。また薬剤容器701も散薬排出部711が(シャッター)不用意に開かないように閉鎖状態を維持するロック機構を備えているが、その構造は、前記した薬剤容器420とは異なる。
さらに、薬剤容器701は、図42の様に、散薬排出部711及びシャッター構造部713の構造が前記した薬剤容器20,172,420とは異なる。以下、説明する。
離脱補助部材705は、図39、図40、図41の様に、水平に設けられた軸720を中心として回動するレバーであり、操作部721と作用部722を有している。
操作部721は、上向きの弓状であり、係合用押圧部723と解除用押圧部725とを有している。
作用部722は、爪である。
縦辺部727と横辺部728の接続部分であって外側の部分は、着座部731として機能する部分であり、平面である。
本実施形態では、それに加えて、係合片保持部735の上面に突起物737が設けられている。突起物737は、傾斜面738を有している。傾斜面738の傾斜方向は、アーム57の突出方向側を基準として前側が低く,後方が高い。
前記した様に、薬剤容器701には前記した離脱補助部材705が係合する係合部710が設けられている。係合部710は、背面壁436に設けられた凸部である。係合部710の位置は任意であり、側面壁437や底面壁440にあってもよい。
伝動部材741の上辺には、第二実施形態の薬剤容器420と同様、図39の様に、切り欠き742が設けられている。切り欠き742の前方側傾斜743は緩傾斜であり、後方側傾斜745は急傾斜である。
また本実施形態の薬剤容器701も、板ばね部材748と、係止突起部747を有している。
板ばね部材748は、薬剤容器701の幅方向外側に片持ち状に取り付けられている。係止突起部747は、概略三角形の部材であり、板ばね部材748に一体的に固定されている。
係止突起部747の下面には、図39の様に前方側傾斜750と、後方側傾斜751がある。係止突起部747の前方側傾斜750は緩傾斜であり、後方側傾斜751は急傾斜である。
突出部760の断面形状は、図42の様な略三角形であり、上面761が略水平であり、下面762が傾斜面である。突端部763は、略垂直面である。
下面762が傾斜角度は、30度以下である。下面762の傾斜角度は、薬剤容器701に収容する散薬の安息角よりも小さいことが望ましい。
本実施形態では、散薬通路517の天井壁に相当する仕切り部材620に、散薬通路517側(下側)に向かって突出する仕切部766がある(図42、図45、図46)。仕切部766の高さ(垂下量)は、1.2mm~3.0mm、もしくは、通路高さに対して、5分の1~5分の3の高さである。
シャッター部材740(開閉部材)が散薬排出部711を閉鎖したときに突出部760の突端部763が仕切部766に極めて近づく。
また突出部760の上面761は、散薬通路517の天井壁に相当する仕切り部材620に、極めて近づく。
突出部760の下面762と散薬通路517の底面との間の角度Dは、散薬の安息角以下の角度をなす。
またシャッター部材740の突出部760の上面761と散薬通路517の天井壁との間は散薬が入り込む空間が小さいので、突出部760の上面761に散薬が乗りにくく、シャッター部材740を開いたときに、突出部760の上面761から散薬が零れ落ちにくい。
シャッター部材740の突出部760の突端部763と仕切部766の間は散薬が入り込む空間が小さいので、突出部760の突端部763に散薬が付着しにくく、シャッター部材740を開いたときに、突出部760の突端部763から散薬が零れ落ちにくい。
薬剤容器701が取り付けられていない状態においては、フィーダ本体702は、図40(a)の様に待機状態となっている。具体的には、離脱補助部材705の横辺部728が、付勢部材732に押圧され、離脱補助部材705が全体的に傾斜姿勢となっている。振動側垂直壁部33の係合片50は開口51内に没入している。
なおこの時、一旦、薬剤容器701の散薬排出部711が上になるように傾斜させてから振動側垂直壁部33に差し込むことが望ましい。こうすることにより、薬剤容器701の散薬通路517の散薬が、散薬排出部711から離れ、シャッター部材740を開いたときに、散薬が零れ落ちにくい。
振動側垂直壁部33の係合片(保持部側係合部)50は開口51内に没入している。
さらに薬剤容器701を差し込んでいくと、離脱補助部材705の作用部722が薬剤容器701に押されて回動し、縦辺部727が垂直姿勢となり、横辺部728が水平姿勢となって離脱補助部材705が安定した姿勢となる。
前記した様に、薬剤容器701を差し込んでいくことによって、離脱補助部材705を回動させることができるが、補助的に操作部721の係合用押圧部723を押して離脱補助部材705を回動させてもよい。
いずれにしても、薬剤容器701が正しくフィーダ本体702に装着されると、離脱補助部材705の横辺部728が図40(c)のように水平姿勢となる。そのため、上から見て操作部721が水平になっていることを目視で確認することによって、確実に薬剤容器701がフィーダ本体702に装着されたことを認識することができる。
即ち本実施形態の薬剤払出し装置1では、薬剤フィーダ5、700が密に配置されているから、薬剤容器701間の隙間が少なく、指を入れにくい。本実施形態の薬剤フィーダ700によると、薬剤容器701の間に指を入れる必要が無いので、薬剤容器701の取り外しが容易である。
そのため、薬剤容器701のシャッター707は、ロック状態となり、シャッター707は開かない。
その結果、板ばね部材748に取り付けられた係止突起部747が、伝動部材741の切り欠き742を離れ、板ばね部材748に取り付けられた係止突起部747と伝動部材741の切り欠き742との係合が解除される。
係合片保持部735が正面壁35側に移動し、伝動部材741が前方に摺動して、シャッター707を移動させ、薬剤容器701の散薬排出部711が開く。
本実施形態では、振動側垂直壁部33の係合片50が引き込むと、薬剤容器20を固定する規制が解除され、付勢部材770によって薬剤容器20が上方に持ち上げられる。
例えば図44の様に、ばね780で係合片50が突出する方向に付勢されており、レバー781を操作することにより、係合片50を引き入れ、薬剤容器20との係合を解消することができる。
本実施形態によると、シャッター開閉機構55のアクチェータに頼ることなく係合片50を引き入れ、薬剤容器20をフィーダ本体から取り外すことができる。
例えば、図45、図46に示す小孔(開口)782は、容器本体70の背面壁36側から、正面壁35にのびるスリット状である。
小孔(開口)782の平面視は、細長い三角形であり、正面壁35側に向かうにつれて開口幅が広くなっている。
実験によると、小孔(開口)782の形状を、図45、図46の形状としたことにより、散薬の流れがより円滑なものとなった。開口の形状は図45、図46に示した形に限定されるものではない。
凹凸の形状は鋸刃状や波型に限定されるものではなく、例えば゛円錐形な三角錐といった錐形でもよい。
センサの構造は任意であるが,光電センサや近接センサの様に、物体を検知することができるものが望ましい。センサの取り付け位置は任意であるが,フィーダ本体10の振動側垂直壁部33や振動側水平部32が取り付け位置の候補としてあげられる。
ARマーカーは、カメラで認識することができる。ここで近年、薬剤の払い出し工程を監視し、後で確認することができるように、装置内にカメラが複数設置される傾向がある。例えば、薬剤フィーダ5の近くに、払い出し監視用のカメラが設置される場合がある。例えばそのカメラを利用してARマーカーを撮影し、薬剤容器20の識別を行う。
これにより処方情報に基づく薬剤情報と照合し正しく薬剤容器がセットされているかの確認を行うことができる。
RFIDタグは、検出距離を確保する必要があるのに対し、ARマーカーはそのような制約が少ない。また監視用カメラを、ARマーカーの撮影に兼用することができるので、RFIDタグに代わってARマーカーを採用すると、RFIDタグ読み取り用の部品を減らすことができる。
また、上記した薬剤払出し装置1では、一つの薬剤フィーダ5の薬剤容器20内に一種類の散薬が収容されている。つまり、一つの薬剤フィーダ5の薬剤容器20と予め決められた散薬とが一対一に割り付けされている。このとき、薬剤容器20には、一服用分以上の量を収容してもよい。そして、上記した散薬を排出する動作を実行する際には、複数の薬剤フィーダ5の中から排出する散薬が割り当てられた薬剤フィーダ5が選択され、選択された薬剤フィーダから一服用分の量の散薬を排出させることが可能である。
また、一又は複数の薬剤フィーダ5から一又は複数種類の散薬を排出させる際、選択された一又は複数の薬剤フィーダ5から所定量の散薬を分配皿6に排出(払い出し)してもよい。
本実施形態の薬剤払出し装置1では、このような場合、使用者(薬剤師等)が薬剤容器20をフィーダ本体10から取り外し、薬剤容器20に散薬を充填した後、薬剤容器20を再度フィーダ本体10に取り付ける作業を行う。つまり、いずれかの薬剤フィーダ5で散薬が無くなった(又は無くなることが予測された)場合、報知動作等でその報知を受けた使用者が、上記の作業を行う。
ここで、本実施形態の薬剤払出し装置1では、薬剤容器20を再度取り付ける際、薬剤容器20が元々取り付けられていたフィーダ本体10に加え、他のフィーダ本体10にも取り付けが可能である。即ち、元々のフィーダ本体10の他に薬剤容器20が取り付けられていないフィーダ本体10があれば、そのフィーダ本体10にも取り付けが可能である。つまり、再度の取り付けをする際には、その時点で薬剤容器20を保持していない全てのフィーダ本体10から選択される任意の一つに対し、薬剤容器20の取り付けが可能である。このことから、使用者が薬剤容器20をどこに取り付ければよいか考える必要がなく、上記作業が容易となる。
そこで、上記した薬剤払出し装置1は、ジャイロセンサ(傾き検知手段であり、水平器)を備えたものであってもよい。また、ジャイロセンサが検知した情報(ジャイロセンサから発信された信号)に基づいて、筐体2の傾きを報知する傾き報知動作を実行してもよい。
この傾き報知動作は、ジャイロセンサによって検知した装置全体の傾きが規定値を超過したことを条件として、その旨を報知する動作である。この動作は、薬剤払出し装置1の電源を投入したことを条件として実行される動作であってもよい。また、例えば、薬剤払出し装置1にスピーカ等の音声発生手段を設け、警告音(アラート)やメッセージを出力する動作であってもよい。
3軸加速度センサは加速度の測定を目的とした慣性センサの1つで、3次元の慣性運動(直行3軸方向の並進運動)を検出することができる。3軸加速度センサは、重力、動き、振動、衝撃を測定する事ができる。
例えば薬剤払出し装置1を所定の位置に設置し、筐体2の水平調整を行った後の3軸加速度センサの各軸に関する出力値を記憶しておく。3軸加速度センサは、重力加速度を検知することができ、垂直方向には常に重力加速度が掛かっているため、筐体2が傾くと、3軸の各検出値が変化する。
当該検出値の変化に基づいて、筐体2の傾き具合を演算し、筐体2の傾きを検出する。どの様に姿勢を修正すれば、水平姿勢に戻るかを表示してもよい。
逆に、3軸の各検出値の変化が一定未満である場合には、薬剤払出し装置1は傾いておらず姿勢が安定しいていると判断できる。
ここで、閉状態振動動作は、開状態振動動作よりも薬剤容器20を強振動させる動作であってもよい。つまり、薬剤フィーダ5は、振動数(周波数)や振幅の大きさを変更可能な構成としてもよい。そして、閉状態振動動作を開状態振動動作よりも振動量(振動の大きさ)が大きな動作としてもよく、より単位時間当たりの振動回数が多い動作としてもよい。また、閉状態振動動作は、最も強い振動で薬剤容器20を振動させる動作、即ち、最大振動としたり、単位時間当たりの振動回数を最大としたりする動作でもよい。
詳細に説明すると、薬剤容器20に薬剤を充填した直後等では、散薬排出部11の付近に散薬がない状態となることがある。このような状態で通常の散薬の排出動作を実行したのでは、少量の散薬を排出させる場合に時間がかかってしまう可能性がある。即ち、散薬排出部11を開いて薬剤容器20を強振動で振動させると、散薬が実際に排出され始めた際に一度に多量の散薬が落下してしまうことがある。このため、少量の排出を行う際には、薬剤容器20を強振動で振動させることが難しい。また、振動を弱くすると、散薬が実際に排出され始めるまでに長い時間が必要となってしまう。
そこで、上記した閉状態振動動作、開状態振動動作を実行して散薬を排出させることで、上記した少量の散薬を排出させる場合においても、散薬の排出のために必要な時間を短縮できる。
また、図1、図2で示されるように、上記した清掃装置7は、錠剤手撒き装置303の下側に配されている(図1参照)。ここで、清掃装置7は、図示しない吸引装置に接続された吸引口7aを有しており、負圧を発生させて空気と共に汚れ(残存散薬や塵等)を吸い込む装置である。詳細には、清掃装置7は、分配皿6の外側から内側に向かって延びる延設部7bを有し、この延設部7bに吸引口7aが形成されている。また、清掃装置7は、分配皿6を清掃するものであり、通常、吸引口7aが下側を向いた状態となっている。
このような構成によると、清掃装置7の吸引口7aの周辺が汚れているか否かを使用者が確認しやすくなる。即ち、使用者が錠剤手撒き装置303を姿勢変更することで、図示しないセンサ等によってこの姿勢変更が検知され、清掃装置7が自動で回転を始める。このように清掃装置7が動くことで、清掃装置7に使用者の目を行き易くすることができる(使用者の注意を引き易くすることができる)。また、吸引口7aの周辺の汚れやすい部分であり、通常姿勢のままでは見え難い部分が見易くなる。つまり、吸引口7aの周辺が汚れていた場合、使用者に汚れを気付かせることができる。延いては、使用者に対し、清掃装置7に対する清掃(清掃装置7のメンテナンス)が必要か否かの判断を促すことができる。
電光表示800は、複数の発光部802が列状に並んだ複数の発光群801aから801fがある。各発光群801aから801fは、散薬分割領域301の薬剤フィーダ5と対応している。即ち散薬分割領域301には、薬剤フィーダ5が6基設置されている。
発光群801aは薬剤フィーダ5aに対応し、発光群801bは薬剤フィーダ5bに対応し、発光群801cは薬剤フィーダ5cに対応し、発光群801dは薬剤フィーダ5dに対応し、発光群801eは薬剤フィーダ5eに対応し、発光群801fは薬剤フィーダ5fに対応している。
本実施形態では、発光群801a-801fは、扇状に配列されている。
発光群801に属する発光部802は、色及び又は輝度が異なるものが混在しており、中心側から外側に向かって色等がなだらかに変化するよう段階的に配列されている。本実施形態では、中心側が淡い色であり、外側に向かうほど濃い色に発光する。
薬剤払出し装置1を起動し、準備段階である場合は、準備状況に応じて発光群の発光部が順次発光してゆく。輝度や色彩が変わってもよい。例えばヒートシールのヒータの温度上昇に応じて順次発光する。錠剤手撒き装置303が準備段階である場合も同様に、準備段階に応じて発光状態が変化する。
薬剤払出し装置1の停止時は、ヒータを冷却するためのファンを駆動し、冷却状況に応じて、発光群の発光部を消灯してゆく。発光群が複数ある場合には、発光群ごと消灯してもよい。
一日の作業完了後は、薬剤容器20をフィーダ本体10から取り外すが、取り外し忘れがある場合は、該当する発光群801の発光部802を発光させて警告する。時間の経過とともに、発光させる発光部802や発光群801の数を減らしてゆくことが望ましい。発光色や輝度を変えてもよい。
要求される払い出し量に対して、薬剤容器20が保有する薬剤量が足りない場合は、対応する発光群801の発光部802が通常とは異なる表示を行う。例えば、通常の場合とは逆に手前から奥に向かって発光させたり、濃い側から薄い側に向かって発光させる。
薬剤容器20の内の薬剤がすべて払い出されてしまい、薬剤容器20が空になってしまった場合は、対応する発光群801が特定の発光状態となる。
エラーの種類は限定されるものではなく、薬剤容器20の異常、フィーダ本体10の異常、その他の異常が考えられる。またその他の異常には錠剤手撒き装置303の異常も含まれる。
以下に示す発光状態は例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
例えば薬剤容器20が取り付けられていない場合は、対応する発光群801が所定の発光状態となり、薬剤容器20が取り付けられている場合は、これとは異なる発光状態となる。例えば、薬剤容器20が取り付けられていない場合は、対応する発光群801が消灯しており、薬剤容器20が取り付けられている場合は淡い色や、輝度が低い状態で発光する。
薬剤容器20から薬剤が払い出されている場合は、対応する発光群801が所定の発光状態となり、薬剤容器20からの払い出しを一時停止している場合は、これとは異なる発光状態となる。例えば、薬剤容器20から薬剤が払い出されている場合は、対応する発光群801の発光部802が連続点灯し、薬剤容器20からの払い出しを一時停止している場合は、対応する発光群801の発光部802が点滅する。
薬剤容器20の払い出しが終了した場合は、発光していた発光部802が消灯する。
特定のフィーダ本体10に薬剤容器20を設置すべき場合には、対応する発光群801が所定の発光状態となる。
たとえば、yuyamaロゴに最も近い円弧の発光部802aが回転方向と同じ方向に細かく分割されて点灯点滅する。
メンテナンス要員が、所定の操作をすることにより、薬剤払出し装置1の状況に応じて所定の発光状態となるものであってもよい。
図49に示したカバー616は、図49(b)の様に、奥側にスライドさせることが可能であり、カバー616を奥側に移動させて上蓋615の一部を開放することができる。
本発明の薬剤払い出し装置は、薬剤師のような有資格者が実施すべき散薬秤量等の散薬監査作業を無くすことで、テクニシャン等の非薬剤師においても実施できる装置である。具体的には、作業者は薬剤であることを意識することなく、処方情報に基づいて指定された薬剤容器の番号、または棚等に配置されている場合はランプ等で指定された薬剤容器を取り出して、薬剤払い出し装置に載置するだけで、処方に必要な分包作業を確実に実行し完了できるものである。これにより、有資格者である薬剤師は調剤作業という対物業務から、患者と向き合う対人業務にシフトできると共に、必要な調剤作業を非薬剤師等で実施できることから、「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」という持続可能な開発目標(SDGs)の第3の目標を達成し得るものである。
また本発明は、人件費を低減し、経済生産性を向上させることができる。これによっても、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できる。
705;離脱補助部材、710;係合部、760:突出部、766;仕切部
Claims (13)
- 散薬が収容される薬剤容器と、当該薬剤容器を保持する容器保持部と、前記薬剤容器の重量を直接的または間接的に測定する重量測定手段とを有し、前記薬剤容器を振動させて前記薬剤容器から散薬を排出し、前記重量測定手段によって散薬の排出量を検知することが可能である薬剤フィーダにおいて、
前記薬剤容器は、散薬排出部から散薬を外部に排出するものであり、前記散薬排出部を開閉する開閉部材を備え、
開閉機構部をさらに有し、
前記開閉機構部は、前記開閉部材に直接又は間接的に力を付与し、前記開閉部材の少なくとも一部を移動させて前記散薬排出部を開閉させるものであり、前記散薬排出部を開状態とする際と、閉状態とする際のそれぞれにおいて前記開閉部材に力を付与する、薬剤フィーダ。 - 前記薬剤容器は、前記容器保持部に手動で保持させることが可能であり、前記容器保持部から手動で取り外すことが可能であって、
前記薬剤容器を前記容器保持部から取り外すことで、前記薬剤容器が前記容器保持部及び前記開閉機構部から離反する、請求項1に記載の薬剤フィーダ。 - 前記散薬排出部を開状態とするとき、前記散薬排出部の開度を段階的に調節可能である、請求項1又は2に記載の薬剤フィーダ。
- 前記散薬排出部は、斜め方向に延びるスリットであり、
前記開閉部材は、前記散薬排出部の下方側で移動する閉鎖壁を備え、
前記閉鎖壁は、前記薬剤容器の幅方向に延びた形状であり、前記開閉部材が閉方向に移動するにつれて、前記閉鎖壁と前記散薬排出部の重なり部分が大きくなり、前記散薬排出部における散薬の排出のために有効な開口幅が小さくなる、請求項1又は2に記載の薬剤フィーダ。 - 前記容器保持部は縦壁を有し、当該縦壁が加振手段によって振動し、前記縦壁に前記薬剤容器が固定されて振動される、請求項1乃至4のいずれかに記載の薬剤フィーダ。
- 前記薬剤容器は、大面積側側面と小面積側側面を有していて、幅に対して高さが高く、底面の辺部及び/又は底面近傍の側面に前記散薬排出部があり、
底面の近傍に開口を有する仕切り部材があり、散薬が前記開口を通過して前記仕切り部材と前記底面との間に入り、前記薬剤容器を振動させた際に、前記開口を通過した散薬が、仕切り板と前記底との間を移動して前記散薬排出部に至る、請求項1乃至5のいずれかに記載の薬剤フィーダ。 - 前記散薬排出部は斜め方向に延びるスリット状である、請求項1乃至6のいずれかに記載の薬剤フィーダ。
- 前記薬剤容器は、大面積側側面と小面積側側面を有していて、幅に対して高さが高く、前記大面積側側面を開放可能であり、
前記薬剤容器は、前記容器保持部に対して着脱可能であり、前記薬剤容器を前記容器保持部から外した状態で前記大面積側側面を開放して散薬を充填するものである、請求項1乃至7のいずれかに記載の薬剤フィーダ。 - 前記薬剤容器の高さ方向の中間部に庇状の仮受け板が設けられている、請求項1乃至8のいずれかに記載の薬剤フィーダ。
- 前記散薬排出部を閉じた状態で、前記開閉部材をロックするロック機構を有し、前記薬剤容器を前記容器保持部に保持させることによって前記ロック機構が解除されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の薬剤フィーダ。
- 前記容器保持部は縦壁を有し当該縦壁に保持部側係合部があり、前記薬剤容器は前記保持部側係合部が係合して前記薬剤容器が前記容器保持部に保持され、
前記薬剤容器に係合部があり、前記容器保持部に前記係合部と係合し前記薬剤容器を前記容器保持部から離脱する方向に押圧する離脱補助部材を有することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の薬剤フィーダ。 - 前記薬剤容器内に前記散薬排出部に繋がる散薬通路があり、散薬は前記散薬通路を移動して前記散薬排出部から排出されるものであり、前記散薬通路には天井壁があり、
前記開閉部材は、前記散薬排出部を閉鎖したときに前記散薬通路側に突出する突出部を有し、
前記天井壁に前記散薬通路内の下に向かって突出する仕切部があり、前記開閉部材が前記散薬排出部を閉鎖したときに前記突出部が仕切部の近傍に至ることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の薬剤フィーダ。 - 薬剤容器から所定量の散薬を取り出し、これを所定の数に分割し、さらに個別に包装して排出する薬剤払出し装置であって、
薬剤投入溝が設けられ動力によって回転される分配皿を有し、
当該分配皿の近傍に、請求項1乃至12のいずれかに記載の薬剤フィーダが複数設置され、薬剤容器から散薬を排出させて分配皿の薬剤投入溝に投入する、薬剤払出し装置。
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