JP2016092902A - 駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来のスプリングブレーキ装置を用いた駆動装置と比べて、より小型化した駆動装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明の駆動装置1は、作動ギヤ21aが設けられた作動軸2と、作動ギヤ21aと歯合して作動する作動部材3と、作動軸2が一方に回転すると径が拡大するように作動軸2に係合する係合部4a、4bを有するスプリング4と、作動軸2と作動部材3とスプリング4とを収容し、作動軸2の回転によりスプリング4が径拡大したときにスプリング4と当接する壁部52cを有するハウジング5と、出力軸61を有するモータ6とを備え、出力軸61は出力ギヤ61aを有し、作動軸2には出力ギヤ61aを歯合可能な歯合孔22aが形成され、ハウジング5は、スプリング4及び作動軸2がハウジング5に収容された収容状態で、ハウジング5の外側から歯合孔22aに出力ギヤ61aを歯合可能な開口52eを有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、被駆動部材に接続されて、駆動源からの入力により被駆動部材を駆動し、被駆動部材からの入力による被駆動部材の動作を制限する駆動装置に関する。
シートリフター、ウィンドレギュレータなどの駆動装置に使用されるスプリングブレーキ装置が特許文献1に開示されている。特許文献1のスプリングブレーキ装置100は、図4に示されるように、一方が開口した有底筒状のハウジング101と、図示しない操作装置に連結されるコア102と、図示しないシートリフター等のギヤに歯合するピニオン104が設けられ、コア102の回動に連動する係合体103と、ハウジング101の内面にコイル部が圧接したスプリング(図示せず)とを備えている。スプリングブレーキ装置100は、コア102の軸部102aのセレーション部102bに、手動操作用のハンドル又は電動モータ等の、駆動力を入力するための操作装置が連結されて駆動装置として使用される。スプリングブレーキ装置100のスプリングは、ピニオン104側からの入力に対して、スプリングのコイル部が拡径してハウジング101の内面に強く圧接して制動力を作用させるので、ピニオン104側からの入力がコア102側に伝達されない。逆に操作装置によるコア102側からの入力に対しては、スプリングは、コイル部が縮径して制動力を解放し、ギヤに回転力をさほどの抵抗なく伝達できるように構成されている。
特開平8−99569号公報
特許文献1のスプリングブレーキ装置100では、図4に示されるように、駆動力が入力される軸部102aがハウジング101の外部に突出して延びている。このようなスプリングブレーキ装置100に操作装置を連結して駆動装置として使用する場合、突出して延びる軸部102aや、軸部102aに連結される操作装置により、駆動装置が大型化してしまう。したがって、特許文献1のスプリングブレーキ装置100を用いた駆動装置は、設置スペースを十分に確保することができない用途に適用することが困難である。
そこで本発明は、かかる問題に鑑み、従来のスプリングブレーキ装置を用いた駆動装置と比べて、より小型化した駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の駆動装置は、作動ギヤが設けられた作動軸と、前記作動ギヤと歯合して作動する作動部材と、前記作動軸が一方に回転すると径が拡大するように前記作動軸に係合する係合部を有するスプリングと、前記作動軸と前記作動部材と前記スプリングとを収容し、前記作動軸の回転により前記スプリングが径拡大したときに前記スプリングと当接する壁部を有するハウジングと、出力軸を有するモータとを備え、前記出力軸には出力ギヤを有し、前記作動軸には、前記作動軸に前記スプリングが外嵌した状態で、前記出力ギヤを歯合可能であって、前記出力ギヤの回転によって前記作動軸が軸周り方向の回転が可能な歯合孔が形成され、前記ハウジングには、前記係合部が前記作動軸と係合し、前記スプリングが前記作動軸に外嵌し、前記スプリング及び前記作動軸が前記ハウジングに収容された収容状態で、前記ハウジングの外側から前記歯合孔に前記出力ギヤを歯合可能な開口を有することを特徴とする。
また、前記作動部材に入力された力による、前記一方の作動軸の回転を抑制することが好ましい。
また、前記作動軸が、前記作動ギヤが設けられた第1作動軸と、前記第1作動軸と係合し、前記歯合孔が形成された第2作動軸とを備え、前記第1作動軸に、前記スプリングの軸方向の一端側に設けられた一方の係合部と当接する当接面が設けられ、前記ハウジング内に前記スプリングが収容されたときに、前記当接面及び前記ハウジングの内面により、前記スプリングが押圧されて挟持されることが好ましい。
本発明によれば、従来のスプリングブレーキ装置を用いた駆動装置と比べて、より小型化した駆動装置を提供することができる。
本発明の駆動装置の一実施形態を示す分解斜視図である。 図1の駆動装置の作動ギヤ、作動部材、スプリングを部分的にハウジング内に収容した状態を示す。 図1及び図2の駆動装置が組み立てられた状態において、モータ側から見たハウジング内の構造を示す図である。 従来の駆動装置に用いられるスプリングブレーキ装置の斜視図である。
以下、図面を参照し、本発明の駆動装置を詳細に説明する。
本発明の駆動装置1は、図1に示されるように、作動ギヤ21aが設けられた作動軸2と、作動ギヤ21aと歯合して作動する作動部材3と、作動軸2が一方に回転すると径が拡大するように作動軸2に係合する係合部を有するスプリング4と、作動軸2と作動部材3とスプリング4とを収容し、作動軸2の回転によりスプリング4が径拡大したときにスプリング4と当接する壁部52c(図3参照)を有するハウジング5と、出力軸61を有するモータ6とを備えている。
本実施形態の駆動装置1では、モータ6が駆動されると、作動軸2が回転し、作動軸2の回転により、作動部材3が駆動される。一方、作動部材3側から作動軸2への入力があると、スプリング4が径拡大してハウジング5の壁部52cと当接してブレーキとなることにより、作動部材3側の動作が制限される。駆動装置1は、例えばプラグインハイブリッド車の充電口のリッドの開閉機構に用いることができ、その場合、モータ6からの入力で作動部材3を介して図示しないリッドを開閉し、リッド側などからの外部から作動部材3に対して力が入力されても作動部材3の動きが制限されてリッドの動作が制限される。ただし、本発明の駆動装置1は、モータ6からの入力によってリッド等の被駆動部材が駆動され、被駆動部材側からの入力による被駆動部材の動作が制限可能な他の用途の駆動装置にも用いることができる。したがって、本発明の駆動装置は、人の操作でプラグの脱着可能な状態とすることが防止された、プラグインハイブリッド車の充電口のリッドのモータ開閉機構だけでなく、例えばフューエルリッドの開閉機構やウィンドレギュレータの駆動機構など他の機構にも適用することができる。
駆動装置1を駆動するモータ6は、図1及び図2に示されるように、出力軸61を有し、出力軸61は作動軸2に接続される。モータ6は、例えば正逆回転可能な電動モータを用いることができ、作動軸2を軸周りに正逆回転させる。本実施形態では、モータ6は、ハウジングカバー52の外側からハウジング5に接続し、ハウジングカバー52とモータカバー7とにより覆われている。このとき、モータ6は、ハウジングカバー52の突出部52bの底部52dに当接し、モータカバー7とハウジングカバー52とにより挟持されて、軸方向の移動が制限されるように、ハウジング5にネジ8等、公知の固定手段により固定される。軸方向の移動が制限されるようにモータ6がハウジング5に固定されることで、出力軸61は作動軸2に確実に接続される。
作動部材3は、作動ギヤ21aと歯合しているため、モータ6により駆動された作動軸2の回動により作動する。本実施形態では、作動部材3は、図1に示されるように、作動部材本体31並びに、作動軸2の作動ギヤ21aと噛み合うラックギヤ32を有している。ラックギヤ32は、ロックピンである作動部材本体31の一端側に設けられているが、ロックピンに接続され、またはロックピンと一体的に形成されてもよく、ロックピンが作動することにより、図示しないリッドを開閉可能にする。本実施形態では、作動部材3は、ラックギヤ32が用いられているが、作動軸2の作動ギヤ21aと歯合するギヤが設けられていれば他の部材であってもよく、例えば、円形ギヤが設けられて回転運動する部材であってもよいし、作動ギヤ21aにスプライン嵌合する部材であってもよい。
ハウジング5は、作動軸2とスプリング4とを係合した状態で収容し、作動部材3の少なくとも一部をも収容する。本実施形態では、ハウジング5は、図1に示されるように、ハウジング本体51と、ハウジング本体51の開口を覆って作動軸2とスプリング4とが収容される収容部をハウジング5の内側に形成するハウジングカバー52とを備えている。本実施形態では、ハウジング本体51は、図1及び図2に示されるように、内部に作動軸2および作動部材3の少なくとも一部を収容する収容部を有している。ハウジングカバー52は、ハウジング本体51にネジや係合爪等の公知の固定手段により取り付けられ、作動軸2と作動部材3とスプリング4とをハウジング5内で保持する。
本実施形態では、ハウジングカバー52は、平板状の基部52aと、基部52aから突出した有底筒状の突出部52bを有している。本実施形態では、図3に示されるように、突出部52bの内周面が、スプリング4が径拡大したときに当接する壁部52cを構成している。また、図1及び図2に示されるように、有底筒状の突出部52bの底部52dには、後述する開口52eが形成されている。突出部52bは、スプリング4が外嵌した作動軸2が収容され、作動軸2とスプリング4と同軸となっている。
なお、ハウジング5は、作動軸2と作動部材3とスプリング4とが、分離されることなく一体となった状態で、モータ6の出力軸61が作動軸2と嵌合できるように収容されていれば、例えばハウジングカバー52とハウジング本体51の間に作動軸2とスプリング4とを部分的に覆って挟持していてもよく、またその形状も特に限定されることはない。また、ハウジング5の壁部52cは、作動軸2によって拡径したスプリング4がブレーキとなって作動部材3移動を抑制できるように当接できれば、本実施形態のように突出部52bの内周の全てではなく、周方向の一部がスプリング4と当接可能であればよい。
作動軸2は、モータ6の出力軸61と嵌合して、モータ6の回転力が伝達されて回転し、作動部材3と歯合して、その回転によって作動部材3を作動する。また、作動軸2は、作動部材3からの入力により一方に回転すると、スプリング4の係合部と係合し、スプリング4が径拡大することによって、その回転が抑制される。例えば、本発明の駆動装置1では、作動部材3からの入力により作動軸2が一方に回転しても作動軸2と係合部4aとの係合によってスプリング4および作動軸2の回転が抑制されるが、モータ6からの入力により作動軸2が他方に回転することで作動部材3がハウジング5から突出するように作動される。本実施形態では、作動軸2は、図1に示されるように、作動ギヤ21aが設けられた第1作動軸21と、第1作動軸21と係合し、後述する歯合孔22aが形成された第2作動軸22とを備えている。第2作動軸22は、モータ6の出力軸61と嵌合してモータ6の回転力が伝達されて回転する。第1作動軸21は、第2作動軸22と係合して第2作動軸22の回転と連動して回転し、作動部材3と歯合して作動部材3を作動する。また、第1作動軸21の突部21cが、切欠き部22bの側部22c、22dと隙間を有して嵌め込まれ、突部21cと側部22c、22dとの間に係合部4a、4bが位置するので、第1作動軸21は、作動部材3からの入力により一方に回転すると、スプリング4の係合部4a、4bと係合することによってスプリング4が拡径して、その回転が抑制される。
本実施形態の第1作動軸21は、略円柱状に形成された本体21bと、本体21bの軸方向における一方の端面周縁部から回転軸に略平行に延びる突部21cと、本体21bの他方の端面に、本体21bと同軸上に延びる作動ギヤ21aとを備えている。突部21cの周方向の両端には、スプリング4の係合部4a、4bが係合可能な被係合部21d、21eが設けられている。被係合部21d、21eは、回転軸周りに第1作動軸21が回転したときに、スプリング4の係合部4a、4bが回転方向で係合し、スプリング4の径を拡大するように構成されている。被係合部21d、21eは、本実施形態では突部21cの周方向の両端に形成された側壁であるが、スプリング4の係合部4a、4bが係合可能であれば、例えば突起など他の形態であってもよい。
第1作動軸21は、本実施形態では、第1作動軸21の回転軸に沿って設けられた図示しない突起が、ハウジング5に設けられた孔51a(図1参照)に嵌入されることにより、ハウジング5に回転可能に軸支される。第1作動軸21の軸支の方法は、本実施形態に限定されることはなく、例えばモータ6の出力軸61を、第1作動軸21の中心に設けられた挿通孔21gに挿通して、ハウジング5に設けられた孔51aに嵌入することにより、第1作動軸21を軸支しても構わない。
本実施形態の第2作動軸22は、柱状に形成され、第2作動軸22の外周部に、スプリング4の係合部4a、4bが係合可能な側部22c、22dが周方向の両端に形成された切欠部22bが形成されている。側部22c、22dは、回転軸周りに第2作動軸22が回転したときに、スプリング4の径を縮小するように係合部4a、4bと当接する面を有する。本実施形態では、第2作動軸22は、略円柱状の部材から横断面扇状に外周より切り欠いた部分である切欠部22bと、第2作動軸22の外周を形成する、中心軸から突出した略円弧状外周を有する扇状凸部を有し、第1作動軸21の突部21cの外周と第2作動軸22の扇状凸部の外周とにより形成された略円筒状の周面に、スプリング4が外嵌可能となっている。
第1作動軸21及び第2作動軸22は、図2及び図3に示されるように、第1作動軸21の突部21cが第2作動軸22の切欠部22b内に回転方向で遊嵌されることによって、同軸上で回転可能に互いに連結される。第1作動軸21及び第2作動軸22は、突部21cの周方向の側壁である被係合部21d、21eと切欠部22bの周方向で隣接する壁面である側部22c、22dとがスプリング4の係合部4a、4bを介して係合することで、互いに連動して回転する。
作動軸2は、本実施形態では、第1作動軸21及び第2作動軸22の2つの部材を備えているが、モータ6の出力軸61と嵌合し、スプリング4の係合部と係合すれば1つの部材であってもよく、用途に応じて適宜変更することができる。また、第1作動軸21及び第2作動軸22の形状は、第1作動軸21及び第2作動軸22が連動して回転可能であり、作動部材3側からの入力があった場合にスプリング4が径拡大可能に係合するものであれば特に限定されない。
スプリング4は、作動軸2と同軸になるように作動軸2に外嵌され(図2及び図3参照)、作動部材3からの入力により作動軸2が一方に回転すると、係合部4a、4bの一方が作動軸2と係合して径が拡大し、作動部材3に入力された力による、一方の作動軸2の回転を抑制し、他方に回転すると作動軸2とともに回転しないように構成されている。スプリング4は、拡径するとハウジング5の壁部52cに当接して壁部52cとの間に摩擦力を生じさせ、作動軸2の回転を抑制する。本実施形態では、図1に示されるように、スプリング4はコイルスプリングである。
また、本実施形態のスプリング4の線材の両端部には、図1及び図3に示されるように、径方向内側を向いて延びる係合部4a、4bが形成されている。スプリング4は、2つの係合部4a、4bがそれぞれ、第1作動軸21の突部21cの周方向の一端側に位置する被係合部21dと第2作動軸22の切欠部22bの側部22cとの間、及び第1作動軸21の突部21cの周方向の他端側に位置する被係合部21eと第2作動軸22の切欠部22bの側部22dとの間に位置するように、作動軸2に外嵌する。本実施形態では、作動軸2が2つの係合部4a、4bとそれぞれ独立して係合するので、作動部材3からの入力によりいずれの方向に作動軸2が回転しても、その回転が抑制される。しかし、本発明のスプリング4は、本実施形態に限定されることはなく、作動軸2の回転を抑制する用途に応じて、例えば2つある係合部4a、4bを1つにして一方の回転だけが抑制されるように構成することもできる。
また、本実施形態のスプリング4は、ハウジング5に収容された際に、作動軸2により軸方向に押圧されて、ハウジング5の底部52dの内側面(ハウジング5内部側の面)との間に生じる摩擦力によって、作動軸2とともに回転しないようにハウジング5に係合される。より具体的には、第1作動軸21に、スプリング4の軸方向の一端側に設けられた一方の係合部4aと当接する当接面21fが設けられ、スプリング4は、ハウジング5内に収容されたときに、第1作動軸21の当接面21f及びハウジング5の内面(底部52dの内側面)により押圧されて挟持される。このように、当接面21fがスプリング4を軸方向に押圧してスプリング4をハウジング5に係合させることにより、駆動装置1の組み付けが容易となる。
図1及び図2に示されるように、モータ6の出力軸61には出力ギヤ61aが設けられ、作動軸2には、作動軸2にスプリング4が外嵌した状態で、出力ギヤ61aを歯合可能であって、出力ギヤ61aの回転によって作動軸2が軸周り方向の回転が可能な歯合孔22aが形成されている。また、ハウジング5には、係合部4a、4bが作動軸2と係合し、スプリング4が作動軸2に外嵌し、スプリング4及び作動軸2がハウジング5に収容された収容状態で、ハウジング5の外側から歯合孔22aに出力ギヤ61aを歯合可能な開口52eを有している。
出力ギヤ61aは、モータ6が駆動されたときに出力軸61と一体となって回転するように設けられる。出力ギヤ61aは、出力軸61と一体的に回転すればよく、出力軸61と一体で形成されても、出力軸61と別体で形成された後に出力軸61に固定されてもよい。
歯合孔22aは、出力ギヤ61aが設けられた出力軸61を作動軸2に対して差し込み等により接続可能に構成され、出力ギヤ61aに対応した形状に形成される。開口52eは、本実施形態では円形状に形成されているが、モータ6の出力軸61が挿通可能であれば矩形状など他の形状に形成されてもよい。作動軸2とスプリング4とがハウジング5に収容された状態で、歯合孔22aに出力ギヤ61aを差し込むことで、モータ6の駆動力を作動部材3に伝達することができるので、出力軸61を作動軸2に圧入するのと比べて、作動軸2に大きな力が加わることなく、スプリング4がハウジング5内で作動軸2からずれることもない。
本発明の駆動装置1では、図2に示されるように、作動軸2と作動部材3とスプリング4とが一体となってハウジング5内に保持された状態で、ハウジング5の外側からハウジング5の開口52eを介してモータ6の出力軸61を作動軸2と嵌合させることができる。図2に示されるように、作動軸2には出力軸61の出力ギヤ61aが歯合する歯合孔22aが形成されており、その歯合孔22aにモータ6の出力軸61を嵌合することで、作動軸2と作動部材3とスプリング4とが一体となって収容された状態のハウジング5にモータ6を直接接続することが可能となる。これにより、例えば従来技術のようなハウジングの外に突出して延びる軸部102a(図4参照)が必要なくなり、駆動装置1を小型化することができる。特に、プラグインハイブリッド車の充電口のリッドの開閉機構のように、駆動機構を設置するためのスペースがほとんどない場合であっても、出力軸61をハウジング5の外部に突出させることなく駆動装置1を設置することができる。
また、例えば、歯合孔を設けない作動軸(例えば、出力軸を嵌合する円形の嵌合孔が形成された作動軸)に、出力ギヤのないモータの出力軸を直接圧入するような場合には、出力軸が作動軸を押圧する力により作動軸とスプリングとがずれてしまう可能性があり、作動軸及びスプリングを同軸に保ちながら出力軸を作動軸と嵌合させることが難しい。しかし、本発明の駆動装置1では、作動軸2と作動部材3とスプリング4とが一体となって保持された状態で、作動軸2に設けられた歯合孔22aに出力ギヤ61aが歯合可能であるため、出力軸を圧入する場合と比べて小さい押圧力で出力軸61を作動軸2と嵌合させることができ、各部材がずれることなく容易に出力軸61を作動軸2と嵌合させることができる。したがって、本発明の駆動装置1は、組み付ける際に作動軸2と作動部材3とスプリング4とがずれることを防止するための部材が必要ないのでより小型化することができるとともに、組み付けが容易で、迅速な組み付けが可能となり、それによって量産性が向上する。
1 駆動装置
2 作動軸
21 第1作動軸
21a 作動ギヤ
21b 本体
21c 突部
21d、21e 被係合部
21f 当接面
21g 挿通孔
22 第2作動軸
22a 歯合孔
22b 切欠部
22c、22d 側部
3 作動部材
31 作動部材本体
32 ラックギヤ
4 スプリング
4a、4b 係合部
5 ハウジング
51 ハウジング本体
51a 孔
52 ハウジングカバー
52a 基部
52b 突出部
52c 壁部
52d 底部
52e 開口
6 モータ
61 出力軸
61a 出力ギヤ
7 モータカバー
8 ネジ

Claims (3)

  1. 作動ギヤが設けられた作動軸と、
    前記作動ギヤと歯合して作動する作動部材と、
    前記作動軸が一方に回転すると径が拡大するように前記作動軸に係合する係合部を有するスプリングと、
    前記作動軸と前記作動部材と前記スプリングとを収容し、前記作動軸の回転により前記スプリングが径拡大したときに前記スプリングと当接する壁部を有するハウジングと、
    出力軸を有するモータとを備え、
    前記出力軸には出力ギヤを有し、
    前記作動軸には、前記作動軸に前記スプリングが外嵌した状態で、前記出力ギヤを歯合可能であって、前記出力ギヤの回転によって前記作動軸が軸周り方向の回転が可能な歯合孔が形成され、
    前記ハウジングには、前記係合部が前記作動軸と係合し、前記スプリングが前記作動軸に外嵌し、前記スプリング及び前記作動軸が前記ハウジングに収容された収容状態で、前記ハウジングの外側から前記歯合孔に前記出力ギヤを歯合可能な開口を有する
    駆動装置。
  2. 前記作動部材に入力された力による、前記一方の作動軸の回転を抑制する請求項1に記載の駆動装置。
  3. 前記作動軸が、前記作動ギヤが設けられた第1作動軸と、前記第1作動軸と係合し、前記歯合孔が形成された第2作動軸とを備え、
    前記第1作動軸に、前記スプリングの軸方向の一端側に設けられた一方の係合部と当接する当接面が設けられ、
    前記ハウジング内に前記スプリングが収容されたときに、前記当接面及び前記ハウジングの内面により、前記スプリングが押圧されて挟持される請求項1又は2に記載の駆動装置。
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