JP2016092569A - ノイズフィルタ - Google Patents

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武史 相澤
Takeshi Aizawa
武史 相澤
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Abstract

【課題】ノイズフィルタを導電路に位置決めする。【解決手段】ノイズフィルタAは、導電路Waを挿通させる挿通孔12を有するフェライトコア10と、一対のケース構成体21を合体して構成され、フェライトコア10を収容するフィルタケース20と、一対のケース構成体21に突出形態で形成され、一対のケース構成体21が合体した状態では導電路Waを挟むように配される一対のアーム部28と、一対のアーム部28の外面に形成されたネジ構成部29と、一対のネジ構成部29にねじ込まれることで、一対のアーム部28を導電路Waの外周に押圧した状態に保持する保持部材34とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ノイズフィルタに関するものである。
特許文献1には、導電路を挿通させる挿通孔を有するフェライトコアと、一対のケース構成体を合体させてフェライトコアを包囲するフィルタケースとを備えたノイズフィルタが開示されている。一対のケース構成体には、導電路の外周に沿うように突出させたアーム部が形成されている。挿通孔に導電路を挿通して一対のケース構成体を合体した後、粘着テープをアーム部と導電路とに巻き付けると、ノイズフィルタが導電路に固定されるようになっている。
特開2014−110343号公報
この種のノイズフィルタは、導電路の外径にバラツキが生じることを勘案し、挿通孔の内径を導電路の外径よりも少し大きい寸法に設定している。そのため、挿通孔に導電路を挿通させてケース構成体を合体してから、粘着テープを巻き付けるまでの間に、ノイズフィルタが導電路に対して軸線方向に相対移動する可能性がある。特に、導電路のうち挿通孔に挿通される領域が、上下方向や水平に対して斜め方向にとなっている場合は、ノイズフィルタが滑り落ちる虞があるため、粘着テープを巻き付ける際には、ノイズフィルタを手で支えておかなければならず、作業性が悪い。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ノイズフィルタを導電路に位置決めすることを目的とする。
本発明は、
導電路を挿通させる挿通孔を有するフェライトコアと、
一対のケース構成体を合体して構成され、前記フェライトコアを収容するフィルタケースと、
前記一対のケース構成体に突出形態で形成され、前記一対のケース構成体が合体した状態では前記導電路を挟むように配される一対のアーム部と、
前記一対のアーム部の外面に形成されたネジ構成部と、
一対の前記ネジ構成部にねじ込まれることで、前記一対のアーム部を前記導電路の外周に押圧した状態に保持する保持部材とを備えているところに特徴を有する。
保持部材をネジ構成部にねじ込むと、一対のアーム部が導電路の外周を押圧する状態に保持されるので、ノイズフィルタは、導電路に対する軸線方向への相対変位を規制され、位置決め状態に保持される。
実施例1のノイズフィルタを導電路に取り付けた状態をあらわす正断面図 ノイズフィルタの分解状態をあらわす正断面図 図1のX−X線断面図 実施例2のノイズフィルタを導電路に取り付けた状態をあらわす正断面図 フィルタケースとフェライトコアの分解状態をあらわす正断面図 2つの保持部材の一部切欠正面図 図4のY−Y線断面図 参考例のノイズフィルタを導電路に取り付けた状態をあらわす正断面図
本発明のノイズフィルタは、前記保持部材を前記ネジ構成部にねじ込むことで、前記一対のケース構成体が合体状態にロックされるようになっていてもよい。この構成によれば、ケース構成体を合体状態にロックする手段をケース構成体に形成する場合に比べると、ケース構成体の形状の簡素化を図ることができる。
本発明のノイズフィルタは、前記保持部材に、前記導電路の通過を許容する切欠部が形成されていてもよい。この構成によれば、導電路におけるノイズフィルタの取付け位置が導電路の端部から離れている場合でも、保持部材に導電路を挿通させる作業を容易に行うことができる。
本発明のノイズフィルタは、ワイヤーハーネスをコルゲートチューブで包囲した形態の前記導電路に適用されるものであって、前記保持部材には、前記コルゲートチューブの外周に形成されている複数の溝部のうちいずれかの前記溝部に対して選択的に係止可能な係止部が形成されていてもよい。この構成によれば、溝部と係止部との係止により、導電路に対するノイズフィルタの位置ずれが確実に防止される。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図3を参照して説明する。本実施例1のノイズフィルタAは、1本の円形断面の電線、又は複数本の電線(図示省略)を束ねた円形断面のワイヤーハーネスからなる導電路Waに適用される。ノイズフィルタAを、導電路Waに対し同軸状に包囲するように取り付けると、導電路Waのノイズがフェライトコア10によって除去される。
尚、以下の説明において、上下方向については、図1〜3にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右方向については、図1,2にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。導電路WaのうちノイズフィルタAが取り付けられる領域の中心軸を「軸線」と定義する。この軸線は、左右方向を向いている。
ノイズフィルタAは、円環形をなすフェライトコア10と、フェライトコア10を収容するフィルタケース20と、左右一対の保持部材34とを備えている。フェライトコア10は、半円筒形をなす上下一対のコア構成体11を合体して構成される。フェライトコア10の中心には、導電路Waを挿通するための円形の挿通孔12が同軸状に形成されている。挿通孔12(フェライトコア10)の内径は、導電路Waの外径より少し大きい寸法に設定されている。
フィルタケース20は、合成樹脂製からなる上下一対のケース構成体21によって構成されている。一対のケース構成体21を合体させると、全体として導電路Waの軸線と同軸状の円筒形をなすフィルタケース20が構成される。フィルタケース20は、フェライトコア10を収容するための円筒形のコア収容部22と、導電路Waを上下に挟み付けて保持するための一対の円筒形の挟持部23とを備えて構成されている。コア収容部22の軸線方向(左右方向)における両端部には、円環形をなす外壁部24が形成されている。挟持部23は、外壁部24の中心孔の開口縁から外方(左方又は右方)へ同軸状に突出した形態である。挟持部23の内径は、導電路Waの外径と同じか、それよりも少し小さい寸法に設定されている。
ケース構成体21は、半円筒形をなす周壁部25と、半円弧形をなす左右一対の端壁部26と、半円筒形をなす左右一対のアーム部28と備えている。一対の端壁部26は、周壁部25の軸線方向両端縁から径方向内向きに突出し、外壁部24を構成する。一対のケース構成体21を合体すると、一対の周壁部25の周方向における両端縁同士が当接するとともに、一対の端壁部26の周方向における両端縁同士が当接する。合体状態では、一対の周壁部25と二対の端壁部26とによってコア収容部22が構成される。そして、コア収容部22の内部には、フェライトコア10を収容するための収容空間27が構成される。
一対のアーム部28は、コア収容部22と同軸状をなし、一対の端壁部26の内周縁から軸線方向において外方(収容空間27とは反対方向)へ片持ち状に突出した形態である。一対のケース構成体21を上下に合体させると、軸線方向左側に位置する上下一対のアーム部28によって、左側の挟持部23が構成され、軸線方向右側に位置する上下一対のアーム部28によって、右側の挟持部23が構成される。
各アーム部28の外周面には、フィルタケース20と同軸状のネジ構成部29が形成されている。上下で対をなすアーム部28のネジ構成部29は、ピッチや有効径等が同一である。したがって、一対のアーム部28を合体させると、挟持部23の外周に1つの雄ネジ部30が構成される。この雄ネジ部30の有効径は、導電路Waの外径(挟持部23の内径)に対して充分に大きい寸法に設定されている。これは、後述する保持部材34の内径寸法と、切欠部36の周方向の開口寸法との寸法差を大きく確保するためである。
また、雄ネジ部30の有効径と挟持部23の内径との寸法差を大きく確保するため、アーム部28の径方向の肉厚寸法が大きくなっている。つまり、上下で対をなすアーム部28を合体させたときの、両アーム部28の合せ面31における径方向の寸法が大きい。そこで、この合せ面31の広さを利用し、各アーム部28における一方の合せ面31には、位置決め突起32が形成され、他方の合せ面31には位置決め凹部33が形成されている。つまり、1つのケース構成体21には2つの位置決め突起32と2つの位置決め凹部33が形成されている。
そして、一対のアーム部28が合体する過程では、上下に対向する2つの合せ面31のうち一方の合せ面31に形成されている位置決め突起32と、他方の合せ面31に形成されている位置決め凹部33とが嵌合するようになっている。この位置決め突起32と位置決め凹部33の嵌合は、前後方向及び左右方向に離間した4箇所で行われる。配されることになる。この嵌合により、上下一対のケース構成体21が、合体の過程で前後方向及び左右方向に位置決めされるので、正しい位置関係で合体される。
保持部材34は、合成樹脂からなり、軸線方向と平行に見たときに円弧形をなしている。保持部材34は、軸線方向の寸法に比べて外径寸法の大きい形状である。保持部材34の内周には、雌ネジ部35が形成されている。雌ネジ部35のピッチと有効径は、雄ネジ部30と同じである。したがって、保持部材34は、雄ネジ部30(挟持部23の外周)にねじ込むことができるようになっている。また、保持部材34の外周には、作業者が保持部材34を掴んで回転する際の作業性向上を図るため、セレーション等の滑り止め部(図示省略)が形成されている。
保持部材34には、その内周から外周に連通する切欠部36が形成されている。切欠部36は、保持部材34の軸線方向における全領域に亘って形成されている。切欠部36の周方向における開口寸法は、導電路Waの外径と同じかそれよりも少し大きい寸法に設定されている。したがって、導電路Waに対しその径方向に保持部材34を接近させ、切欠部36に導電路Waを通すことにより、導電路Waを切欠部36内に収容することが可能である。また、切欠部36の周方向の開口寸法は、保持部材34の内径寸法よりも充分小さく設定している。これにより、雌ネジ部35の周長は、半周以上に亘る充分な長さが確保されている。
次に、本実施例1のノイズフィルタAの組付けと、ノイズフィルタAの導電路Waへの取り付けの手順を説明する。まず、各ケース構成体21内に、夫々、コア構成体11を収容し、一方のケース構成体21のコア構成体11に導電路Waを載せ、その上から他方のケース構成体21とコア構成体11を被せるように合体させる。合体状態では、両ケース構成体21によりフィルタケース20が構成されるとともに、両コア構成体11がフィルタケース20内で合体してフェライトコア10が構成される。同時に、フェライトコア10の挿通孔12に導電路Waが挿通された状態となる。この状態では、両ケース構成体21は合体状態にロックされていないので、両ケース構成体21が分離しないように手で抑えておく。
この後、左右両挟持部23の雄ネジ部30に、夫々、保持部材34の雌ネジ部35をねじ込む。このとき、上下で対向するアーム部28の合せ面31が離れていれば、両アーム部28を密着させる。また、挟持部23の内径が導電路Waの外径より小さければ、導電路Waの外周が縮径変形する。雄ネジ部30に保持部材34をねじ込むと、挟持部23を構成するアーム部28は離間せずに、導電路Waの外周面に対し上下から挟むように押圧した状態に保持される。この押圧力により生じる導電路Waとアーム部28との間の摩擦により、ノイズフィルタAは導電路Waに対して軸線方向への相対移動を規制される。以上により、ノイズフィルタAの組付け作業と、ノイズフィルタAに導電路Waを挿通させる作業が完了する。
本実施例1のノイズフィルタAは、導電路Waを挿通させる挿通孔12を有するフェライトコア10と、一対のケース構成体21を合体して構成され、フェライトコア10を収容するフィルタケース20とを備える。一対のケース構成体21には、一対のケース構成体21が合体した状態で導電路Waを挟むように配される一対のアーム部28が突出形成されている。一対のアーム部28の外面にはネジ構成部29が形成されており、一対のネジ構成部29に保持部材34をねじ込むことで、一対のアーム部28が導電路Waの外周を押圧した状態に保持される。このように、ノイズフィルタAは、導電路Waに対する軸線方向への相対変位を規制され、位置決め状態に保持される。
また、保持部材34をネジ構成部29にねじ込むと、両アーム部28が離間しないように固定されるので、一対のケース構成体21が合体状態にロックされる。この構成によれば、ケース構成体21を合体状態にロックする手段をケース構成体21に形成する場合に比べると、ケース構成体21の形状の簡素化を図ることができる。また、保持部材34には、導電路Waの通過を許容する切欠部36が形成されている。この構成によれば、導電路WaにおけるノイズフィルタAの取付け位置が導電路Waの端部から離れている場合でも、保持部材34に導電路Waを挿通させる作業を容易に行うことができる。
<実施例2>
次に、本発明を具体化した実施例2を図4〜図7を参照して説明する。本実施例2のノイズフィルタBは、複数本の電線(図示省略)を束ねたワイヤーハーネスHをコルゲートチューブTで包囲した形態の導電路Wbに適用される。ノイズフィルタBを、導電路Wbに対し同軸状に包囲するように取り付けると、導電路Wbのノイズがフェライトコア10によって除去される。
尚、以下の説明において、上下方向については、図4〜7にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右方向については、図4,5にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。導電路WbのうちノイズフィルタBが取り付けられる領域の中心軸を「軸線」と定義する。この軸線は、左右方向を向いている。
ノイズフィルタBは、円環形をなすフェライトコア10と、フェライトコア10を収容するフィルタケース40と、左右一対の保持部材60とを備えている。フェライトコア10は、半円筒形をなす上下一対のコア構成体11を合体して構成される。フェライトコア10の中心には、導電路Wbを挿通するための円形の挿通孔12が同軸状に形成されている。挿通孔12(フェライトコア10)の内径は、導電路Wbの外径より少し大きい寸法に設定されている。
フィルタケース40は、合成樹脂製からなる上下一対のケース構成体41によって構成されている。一対のケース構成体41を合体させると、全体として導電路Wbの軸線と同軸状の円筒形をなすフィルタケース40が構成される。フィルタケース40は、フェライトコア10を収容するための円筒形のコア収容部42と、導電路Wbを上下に挟み付けて保持するための一対の円筒形の挟持部43とを備えて構成されている。コア収容部42の軸線方向(左右方向)における両端部には、円環形をなす外壁部44が形成されている。挟持部43は、外壁部44の中心孔の開口縁から外方(左方又は右方)へ同軸状に突出した形態である。挟持部43の内径は、導電路Wbの外径と同じか、それよりも少し小さい寸法に設定されている。
ケース構成体41は、半円筒形をなす周壁部45と、半円弧形をなす左右一対の端壁部46と、半円筒形をなす左右一対のアーム部48と備えている。一対の端壁部46は、周壁部45の軸線方向両端縁から径方向内向きに突出し、外壁部44を構成する。一対のケース構成体41を合体すると、一対の周壁部45の周方向における両端縁同士が当接するとともに、一対の端壁部46の周方向における両端縁同士が当接する。合体状態では、一対の周壁部45と二対の端壁部46とによってコア収容部42が構成される。そして、コア収容部42の内部には、フェライトコア10を収容するための収容空間47が構成される。
一対のアーム部48は、コア収容部42と同軸状をなし、一対の端壁部46の内周縁から軸線方向において外方(収容空間47とは反対方向)へ片持ち状に突出した形態である。一対のケース構成体41を上下に合体させると、軸線方向左側に位置する上下一対のアーム部48によって、左側の挟持部43が構成され、軸線方向右側に位置する上下一対のアーム部48によって、右側の挟持部43が構成される。
各アーム部48の外周面には、フィルタケース40と同軸状のネジ構成部49が形成されている。上下で対をなすアーム部48のネジ構成部49は、ピッチや有効径等が同一である。したがって、一対のアーム部48を合体させると、挟持部43の外周に1つの雄ネジ部50が構成される。この雄ネジ部50の有効径は、導電路Wbの外径(挟持部43の内径)に対して充分に大きい寸法に設定されている。これは、後述する保持部材60の内径寸法と、切欠部65の周方向の開口寸法との寸法差を大きく確保するためである。
また、雄ネジ部50の有効径と挟持部43の内径との寸法差を大きく確保するため、アーム部48の径方向の肉厚寸法が大きくなっている。つまり、上下で対をなすアーム部48を合体させたときの、両アーム部48の合せ面における径方向の寸法が大きい。そこで、この合せ面の広さを利用し、各アーム部48における一方の合せ面には、位置決め突起52が形成され、他方の合せ面には位置決め凹部53が形成されている。つまり、1つのケース構成体41には2つの位置決め突起52と2つの位置決め凹部53が形成されている。
そして、一対のアーム部48が合体する過程では、上下に対向する2つの合せ面のうち一方の合せ面に形成されている位置決め突起52と、他方の合せ面に形成されている位置決め凹部53とが嵌合するようになっている。この位置決め突起52と位置決め凹部53の嵌合は、前後方向及び左右方向に離間した4箇所で行われる。配されることになる。この嵌合により、上下一対のケース構成体41が、合体の過程で前後方向及び左右方向に位置決めされるので、正しい位置関係で合体される。
保持部材60は、合成樹脂からなり、軸線方向と平行に見たときに円弧形をなしている。保持部材60は、本体部61と、本体部61の軸線方向なおける一方の端縁部から径方向内向きに壁状に突出した形態の位置決め部62とから構成されている。本体部61の内周には、雌ネジ部63が形成されている。雌ネジ部63のピッチと有効径は、雄ネジ部50と同じである。したがって、保持部材60は、雄ネジ部50(挟持部43の外周)にねじ込むことができるようになっている。
尚、保持部材60の外周には、作業者が保持部材60を掴んで回転する際の作業性向上を図るため、セレーション等の滑り止め部(図示省略)が形成されている。位置決め部62の内周には、コルゲートチューブTの外周に形成されている複数の溝部Gのうちいずれかの溝部Gに選択的に係止される係止部64が形成されている。
保持部材60には、その内周から外周に連通する切欠部65が形成されている。切欠部65は、保持部材60の軸線方向における全領域に亘って形成されている。つまり、切欠部65は、本体部61と位置決め部62の両方に形成されている。切欠部65の周方向における開口寸法は、導電路Wbの外径と同じかそれよりも少し大きい寸法に設定されている。したがって、導電路Wbに対しその径方向に保持部材60を接近させ、切欠部65に導電路Wbを通すことにより、導電路Wbを切欠部65内に収容することが可能である。また、切欠部65の周方向の開口寸法は、保持部材60の内径寸法よりも充分小さく設定している。これにより、雌ネジ部63の周長は、半周以上に亘る充分な長さが確保されている。
次に、本実施例2のノイズフィルタBの組付けと、ノイズフィルタBの導電路Wbへの取り付けの手順を説明する。まず、各ケース構成体41内に、夫々、コア構成体11を収容し、一方のケース構成体41のコア構成体11に導電路Wbを載せ、その上から他方のケース構成体41とコア構成体11を被せるように合体させる。合体状態では、両ケース構成体41によりフィルタケース40が構成されるとともに、両コア構成体11がフィルタケース40内で合体してフェライトコア10が構成される。同時に、フェライトコア10の挿通孔12に導電路Wbが挿通された状態となる。この状態では、両ケース構成体41は合体状態にロックされていないので、両ケース構成体41が分離しないように手で抑えておく。
この後、左右両挟持部43の雄ネジ部50に、夫々、保持部材60の雌ネジ部63をねじ込む。このとき、上下で対向するアーム部48の合せ面が離れていれば、両アーム部48を密着させる。また、挟持部43の内径が導電路Wbの外径より小さければ、導電路Wbの外周が縮径変形する。雄ネジ部50に保持部材60をねじ込むと、挟持部43を構成するアーム部48は離間せずに、導電路Wbの外周面に対し上下から挟むように押圧した状態に保持される。この押圧力により生じる導電路Wbとアーム部48との間の摩擦により、ノイズフィルタBは導電路Wbに対して軸線方向への相対移動を規制される。以上により、ノイズフィルタBの組付け作業と、ノイズフィルタBに導電路Wbを挿通させる作業が完了する。
本実施例2のノイズフィルタBは、導電路Wbを挿通させる挿通孔12を有するフェライトコア10と、一対のケース構成体41を合体して構成され、フェライトコア10を収容するフィルタケース40とを備える。一対のケース構成体41には、一対のケース構成体41が合体した状態で導電路Wbを挟むように配される一対のアーム部48が突出形成されている。一対のアーム部48の外面にはネジ構成部49が形成されており、一対のネジ構成部49に保持部材60をねじ込むことで、一対のアーム部48が導電路Wbの外周を押圧した状態に保持される。このように、ノイズフィルタBは、導電路Wbに対する軸線方向への相対変位を規制され、位置決め状態に保持される。
また、保持部材60をネジ構成部49にねじ込むと、両アーム部48が離間しないように固定されるので、一対のケース構成体41が合体状態にロックされる。この構成によれば、ケース構成体41を合体状態にロックする手段をケース構成体41に形成する場合に比べると、ケース構成体41の形状の簡素化を図ることができる。また、保持部材60には、導電路Wbの通過を許容する切欠部65が形成されている。この構成によれば、導電路WbにおけるノイズフィルタBの取付け位置が導電路Wbの端部から離れている場合でも、保持部材60に導電路Wbを挿通させる作業を容易に行うことができる。
また、本実施例2のノイズフィルタBは、ワイヤーハーネスHをコルゲートチューブTで包囲した形態の導電路Wbに適用されるものである。そこで、コルゲートチューブTの外周には複数の溝部Gが軸線方向に並ぶように形成されている形態に着目し、保持部材60には、複数の溝部Gのうちいずれかの溝部Gに対して選択的に係止可能な係止部64を形成した。この構成によれば、溝部Gと係止部64との係止により、導電路Wbに対するノイズフィルタBの位置ずれが確実に防止される。
<参考例1>
次に、本発明に関する参考例1を図8を参照して説明する。本参考例1のノイズフィルタCは、実施例2と同じく、複数本の電線(図示省略)を束ねたワイヤーハーネスHをコルゲートチューブTで包囲した形態の導電路Wbに適用される。ノイズフィルタCを、導電路Wbに対し同軸状に包囲するように取り付けると、導電路Wbのノイズがフェライトコア10によって除去される。
尚、以下の説明において、上下方向については、図8にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右方向については、図8にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。導電路WbのうちノイズフィルタCが取り付けられる領域の中心軸を「軸線」と定義する。この軸線は、左右方向を向いている。
ノイズフィルタCは、円環形をなすフェライトコア10と、フェライトコア10を収容するフィルタケース70とを備えている。フェライトコア10は、半円筒形をなす上下一対のコア構成体11を合体して構成される。フェライトコア10の中心には、導電路Wbを挿通するための円形の挿通孔12が同軸状に形成されている。挿通孔12(フェライトコア10)の内径は、導電路Wbの外径より少し大きい寸法に設定されている。
フィルタケース70は、合成樹脂製からなる上下一対のケース構成体71によって構成されている。一対のケース構成体71を合体させると、全体として導電路Wbの軸線と同軸状の円筒形をなすフィルタケース70が構成される。フィルタケース70は、フェライトコア10を収容するための円筒形のコア収容部72と、導電路Wbに係止するための一対の円筒形の位置決め部73とを備えて構成されている。
コア収容部72の軸線方向(左右方向)における両端部には、円環形をなす外壁部74が形成されている。位置決め部73は、外壁部74の中心孔の開口縁から外方(左方又は右方)へ同軸状に突出した形態である。位置決め部73の内周には、コルゲートチューブTの外周に形成されている複数の溝部Gのうちいずれかの溝部Gに係止可能な係止部75が形成されている。
ケース構成体71は、半円筒形をなす周壁部76と、半円弧形をなす左右一対の端壁部77と、半円筒形をなす左右一対のアーム部78と備えている。一対の端壁部77は、周壁部76の軸線方向両端縁から径方向内向きに突出し、外壁部74を構成する。一対のケース構成体71を合体すると、一対の周壁部76の周方向における両端縁同士が当接するとともに、一対の端壁部77の周方向における両端縁同士が当接する。合体状態では、一対の周壁部76と二対の端壁部77とによってコア収容部72が構成される。そして、コア収容部72の内部には、フェライトコア10を収容するための収容空間79が構成される。
一対のアーム部78は、コア収容部72と同軸状をなし、一対の端壁部77の内周縁から軸線方向において外方(収容空間79とは反対方向)へ片持ち状に突出した形態である。一対のケース構成体71を上下に合体させると、軸線方向左側に位置する上下一対のアーム部78によって、左側の位置決め部73が構成され、軸線方向右側に位置する上下一対のアーム部78によって、右側の位置決め部73が構成される。そして、各アーム部78の内周には、係止部75が形成されている。また、上下で対をなすアーム部78を合体させたときの、両アーム部78の合せ面には、実施例1,2と同様、上下一対のケース構成体71を合体過程で前後方向及び左右方向に位置決めするための手段として、位置決め突起80と位置決め凹部81が形成されている。
次に、本参考例1のノイズフィルタCの組付けと、ノイズフィルタCの導電路Wbへの取り付けの手順を説明する。まず、各ケース構成体71内に、夫々、コア構成体11を収容する。そして、一方のケース構成体71のコア構成体11に導電路Wbを載せ、その導電路WbのコルゲートチューブTの外周に形成されている溝部Gを、一方のケース構成体71の係止部75に係止させる。そして、その上から他方のケース構成体71とコア構成体11を被せるように合体させる。このときも、他方のケース構成体71の係止部75を溝部Gに係止させる。
両ケース構成体71が合体すると、フィルタケース70が構成されるとともに、両コア構成体11がフィルタケース70内で合体してフェライトコア10が構成される。同時に、フェライトコア10の挿通孔12に導電路Wbが挿通された状態となる。この状態では、両ケース構成体71は合体状態にロックされていないので、両ケース構成体71が分離しないように手で抑えておく。このようにすれば、ノイズフィルタCが導電路Wbに対して軸線方向へ位置ずれすることを防止できる。
合体後は、ケース構成体71を分離しないように手で押さえた状態で、位置決め部73(アーム部78)を含むフィルタケース70全体の外周と、導電路Wbのうちフィルタケース70から突出している部分とに亘り、粘着テープ83を巻き付ける。これにより、位置決め部73を構成するアーム部78が離間せずに、導電路Wbの係止部75がコルゲートチューブTの係止部75に係止した状態に保持される。この係止部75と溝部Gとの係止作用により、ノイズフィルタCは導電路Wbに対して軸線方向への相対移動を規制される。以上により、ノイズフィルタCの組付け作業と、ノイズフィルタCに導電路Wbを挿通させる作業が完了する。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1,2では、保持部材をネジ構成部にねじ込むことで一対のケース構成体を合体状態にロックするようにしたが、専用のロック手段によって一対のケース構成体を合体状態にロックしてもよい。
(2)上記実施例1,2では、保持部材に、導電路を通過を許容する切欠部を形成したが、保持部材は、全周に亘って繋がった形態であってもよい。この場合、保持部材は、導電路の端部に外嵌した後、ノイズフィルタの取付け位置まで軸線方向にスライドさせればよい。
(3)上記実施例1,2では、1つのフェライトコアに1つの挿通孔が形成されているが、1つのフェライトコアに複数の挿通孔を形成してもよい。
(4)上記実施例1,2では、フィルタケースが別体部品である一対のケース構成体で構成されているが、フィルタケースは、一対のケース構成体をヒンジで連結した単一部品であってもよい。
(5)上記実施例1,2では、フェライトコアが2つのコア構成体で構成されているが、フェライトコアは円環形をなす単一部品であってもよい。
(6)上記実施例1では、保持部材の雌ネジ部の内径を一定としたが、雌ネジ部の内径をテーパ状とし、保持部材をネジ構成部にねじ込むのに伴い、一対のアーム部が導電路の外周に食い込むようにしてもよい。
(7)上記実施例2において、アーム部の内周にコルゲートチューブの溝部に進入する突起を形成してもよい。
(8)上記実施例1,2では、ケース構成体の両端部に一対ずつアーム部を形成したが、ケース構成体の一方の端部と他方の端部に、夫々、アーム部を1つずつ形成し、一対のアーム部が、左右方向に間隔を空けて対をなす形態としてもよい。
A…ノイズフィルタ
Wa…導電路
10…フェライトコア
12…挿通孔
20…フィルタケース
21…ケース構成体
28…アーム部
29…ネジ構成部
34…保持部材
36…切欠部
B…ノイズフィルタ
Wb…導電路
H…ワイヤーハーネス
T…コルゲートチューブ
G…溝部
40…フィルタケース
41…ケース構成体
48…アーム部
49…ネジ構成部
60…保持部材
64…係止部
65…切欠部

Claims (4)

  1. 導電路を挿通させる挿通孔を有するフェライトコアと、
    一対のケース構成体を合体して構成され、前記フェライトコアを収容するフィルタケースと、
    前記一対のケース構成体に突出形態で形成され、前記一対のケース構成体が合体した状態では前記導電路を挟むように配される一対のアーム部と、
    前記一対のアーム部の外面に形成されたネジ構成部と、
    一対の前記ネジ構成部にねじ込まれることで、前記一対のアーム部を前記導電路の外周に押圧した状態に保持する保持部材とを備えていることを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 前記保持部材を前記ネジ構成部にねじ込むことで、前記一対のケース構成体が合体状態にロックされるようになっていることを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ。
  3. 前記保持部材に、前記導電路の通過を許容する切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のノイズフィルタ。
  4. ワイヤーハーネスをコルゲートチューブで包囲した形態の前記導電路に適用されるものであって、
    前記保持部材には、前記コルゲートチューブの外周に形成されている複数の溝部のうちいずれかの前記溝部に対して選択的に係止可能な係止部が形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のノイズフィルタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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