JP2016082058A - ノイズフィルタ - Google Patents

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武史 相澤
Takeshi Aizawa
武史 相澤
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Abstract

【課題】組付け時に導電路が噛み込むのを防止する。【解決手段】ノイズフィルタFaは、第1ケース構成体11と第2ケース構成体16を合体して構成されるフィルタケース10と、第1ケース構成体11の内面に保持された第1コア構成体31と、第2ケース構成体16の内面に保持された第2コア構成体32と、第1コア構成体31と第2コア構成体31を合体して構成され、導電路Wを挿通させる挿通孔33を有するフェライトコア30と、第1コア構成体31に形成され、第2ケース構成体16を第1ケース構成体11に対して位置決めする位置決め部36とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、ノイズフィルタに関するものである。
特許文献1には、半円弧形をなす一対のコア構成体を円筒状に合体して構成されるフェライトコアと、略半円弧形をなす一対のケース構成体を円筒状に合体して構成されるフィルタケースとを備えたノイズフィルタが開示されている。フェライトコアは、フィルタケース内に収容された状態で導電路を包囲し、導電路のノイズを除去する。ケース構成体の軸線方向における両端縁には、内側へ半円弧形に張り出した形態の一対の端板が形成されている。フェライトコアは、一対の端板で挟まれることによりフィルタケース内に保持されている。ノイズフィルタを組み立てる際には、予め各ケース構成体にコア構成体を取り付けておき、導電路を挟み込むようにしながら、一対のケース構成体と一対のコア構成体を合体させる。
特開2014−110343号公報
一対のケース構成体と一対のコア構成体を合体させるときに、ケース構成体同士が位置ずれした場合、導電路の外周部がコア構成体の間やケース構成体の間に噛み込むことが懸念される。この噛み込みは、一対のケース構成体が別体部品である場合は勿論、一対のケース構成体がヒンジで連結された単一部品である場合にも起こり得る事象である。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、組付け時に導電路が噛み込むのを防止することを目的とする。
本発明のノイズフィルタは、
第1ケース構成体と第2ケース構成体を合体して構成されるフィルタケースと、
前記第1ケース構成体の内面に保持された第1コア構成体と、
前記第2ケース構成体の内面に保持された第2コア構成体と、
前記第1コア構成体と前記第2コア構成体を合体して構成され、導電路を挿通させる挿通孔を有するフェライトコアと、
前記第1コア構成体に形成され、前記第2ケース構成体を前記第1ケース構成体に対して位置決めする位置決め部とを備えているところに特徴を有する。
この構成によれば、第1コア構成体の位置決め部により、第2ケース構成体が第1ケース構成体に対して位置決めされる。そして、両ケース構成体が位置決めされることで、第1コア構成体と第2コア構成体も位置決めされる。これにより、導電路が、第1ケース構成体と第2ケース構成体との間に噛み込むことや、第1コア構成体と第2コア構成体との間に噛み込むことを防止できる。
実施例1のノイズフィルタの断面図 ケース構成体とコア構成体の合体前の状態をあらわす断面図 実施例2のノイズフィルタの断面図 ケース構成体とコア構成体の合体前の状態をあらわす断面図
(1)本発明のノイズフィルタは、前記第1コア構成体が円弧状をなし、前記位置決め部が、前記第1コア構成体の周方向における両端部を、前記第1ケース構成体における前記第2ケース構成体との合せ面から突出するように延長させた形態であってもよい。この構成によれば、両ケース構成体を合体させる過程で、第2ケース構成体は、位置決め部の外面に当接することにより、第1ケース構成体に対して位置決めされる。位置決め部の形状を複雑にする必要がないので、製造コストの低減と、フィルタ機能の信頼性向上を図ることができる。
(2)本発明のノイズフィルタは、(1)において、前記第1コア構成体が、半周以上の周長を有する円弧形をなしていてもよい。この構成によれば、両コア構成体を合体していない状態で、導電路を第1コア構成体に取り付けたままにしておくことができるので、合体する際の作業性がよい。
(3)本発明のノイズフィルタは、(2)において、前記第1コア構成体には、前記導電路を収容可能であり、開口部が一対の前記位置決め部で構成された収容凹部が形成され、前記位置決め部の内面には、前記収容凹部の開口部の間隔を外方に向かって拡大させる誘導面が形成されていてもよい。この構成によれば、導電路を収容凹部内に収容する際の作業性がよい。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図2を参照して説明する。本実施例1のノイズフィルタFaは、導電路Wのノイズを除去するためのものであり、フィルタケース10と、フェライトコア30とを備えて構成されている。導電路Wは、1本の電線、複数本の電線を束ねたワイヤーハーネス等であり、断面が円形をなしている。
フィルタケース10は、合成樹脂製であり、第1ケース構成体11と、第2ケース構成体16とをヒンジ21を介して連結した単一部品である。第1ケース構成体11は、半周よりも小さい範囲の円弧状をなす第1周壁部12と、平板状の扇形をなす一対の第1端壁部13とを有している。第1周壁部12の円弧の中心軸と平行な向き(図1,2の紙面と直交する方向)を軸方向と定義したときに、一対の第1端壁部13は、第1周壁部12の軸方向における両端縁から径方向内側へ略直角に張り出した形態である。
周方向における第1端壁部13の形成範囲は、第1周壁部12と同じである。第1周壁部12と一対の第1端壁部13とで囲まれた空間は、第1収容空間14となっている。第1端壁部13の内周縁は、第1周壁部12と同心状の円弧形をなしている。第1周壁部12の内周には、複数の第1保持突起15が、周方向及び軸方向に間隔を空けて形成されている。
第2ケース構成体16は、半周よりも大きい範囲の円弧状をなす第2周壁部17と、平板状の扇形をなす一対の第2端壁部18とを有している。第2周壁部17の内周面の曲率半径は、第1周壁部12の内周面の曲率半径と同じ寸法である。一対の第2端壁部18は、第2周壁部17の軸方向における両端縁から径方向内側へ略直角に張り出した形態である。周方向における第2端壁部18の形成範囲は、第2周壁部17と同じである。第2周壁部17と一対の第2端壁部18とで囲まれた空間は、第2収容空間19となっている。第2端壁部18の内周縁は、第2周壁部17と同心状の円弧形をなしている。第2周壁部17の内周には、複数の第2保持突起20が周方向及び軸方向に間隔を空けて形成されている。
ヒンジ21は、周壁部12,17よりも肉薄の板状をなし、自由状態(弾性変形していない状態)では弧状に屈曲している。ヒンジ21の一方の端部は、第1周壁部12の図1,2における反時計回り方向の先端縁に連なっている。ヒンジ21の他方の端部は、第2周壁部17の図1,2における時計回り方向の先端縁に連なっている。第1ケース構成体11と第2ケース構成体16は、ヒンジ21を支点として、図1に示す合体状態と図2に示す拡開状態との間で相対的に揺動(回動)し得るようになっている。
第1ケース構成体11と第2ケース構成体16を合体すると、第1周壁部12と第2周壁部17が円筒を構成し、フィルタケース10がフェライトコア30を収容する状態となる。両ケース構成体11,16を正しく合体すると、両ケース構成体11,16に形成されている周知のロック手段(図示省略)の係止作用により、両ケース構成体11,16が合体状態にロック(保持)されるようになっている。また、第1収容空間14の開口縁は第1合せ面22(請求項に記載の合せ面)となっており、第2収容空間19の開口縁は第2合せ面23となっている。第1ケース構成体11と第2ケース構成体16を合体すると、第1合せ面22と第2合せ面23が、当接又は接近して対向する位置関係となる。
フェライトコア30は、第1コア構成体31と第2コア構成体32とを合体することにより円筒形に構成されている。両コア構成体31,32を合体すると、フェライトコア30の中心孔は、導電路Wを挿通させるための円形の挿通孔33として機能する。挿通孔33の内径は導電路Wの外径とほぼ同じ寸法に設定されている。また、挿通孔33の内径(半径)は、端壁部13,18の内周縁の曲率半径と同じか、それよりも少し小さい寸法に設定されている。
第1コア構成体31と第2コア構成体32は、形状と寸法が同一であり、半円筒形をなす共通の半割部品である。両コア構成体31,32の外周面の曲率半径は、両ケース構成体11,16の内周面の曲率半径と同じか、それよりも僅かに小さい寸法に設定されている。両コア構成体31,32の内周面の曲率半径は、導電路Wの外周の半径と同じか、それよりも僅かに大きい寸法、あるいは僅かに小さい寸法に設定されている。
両コア構成体31,32の軸方向の長さ寸法は、ケース構成体11,16の軸方向の長さ寸法、即ち端壁部13,18の軸方向の間隔と同じか、それよりも僅かに小さい寸法に設定されている。また、第1コア構成体31の外周には、第1保持突起15と嵌合可能な複数の第1保持凹部34が形成され、第2コア構成体32の外周には、第2保持突起20と嵌合可能な複数の第2保持凹部35が形成されている。
第1コア構成体31の周方向における両端部は、位置決め部36として機能する。第1コア構成体31を第1ケース構成体11に取り付けた状態では、一対の位置決め部36が第1収容空間14の外部へ突出する。即ち、2つの位置決め部36は、第1ケース構成体11の第1合せ面22よりも外方へ突出した状態となる。この位置決め部36の突出方向は、第1ケース構成体11と第2ケース構成体16の合体過程の終期において、両ケース構成体11,16の相対変位方向とほぼ平行な向きとなる。
本実施例1のノイズフィルタFaを組み付ける際には、フィルタケース10を開放状態にしておき、第1ケース構成体11の第1収容空間14内に第1コア構成体31を収容する。このとき、第1コア構成体31を一対の第1端壁部13の間に嵌め入れ、第1コア構成体31の外周面を第1ケース構成体11の内周面に当接又は接近して対向させて、複数の第1保持突起15に複数の第1保持凹部34を嵌合させる。これにより、第1コア構成体31が第1ケース構成体11に取り付けられた状態に保持される。
第1コア構成体31を第1ケース構成体11に取り付けた状態では、第1コア構成体31の周方向における両端部の位置決め部36が、第1収容空間14の外部へ突出する。位置決め部36の突出方向は、第1ケース構成体11と第2ケース構成体16の合体過程の終期において、両ケース構成体11,16の相対変位方向とほぼ平行な向きである。第1コア構成体31を第1ケース構成体11に取り付けた後は、導電路Wを、第1コア構成体31に対しその内周面に密着させるように仮保持する。
一方、第2ケース構成体16の第2収容空間19内には、第2コア構成体32を収容する。このとき、第2コア構成体32を一対の第2端壁部18の間に嵌め入れ、第2コア構成体32の外周面を第2ケース構成体16の内周面に当接又は接近して対向させて、複数の第2保持突起20に複数の第2保持凹部35を嵌合させる。これにより、第2コア構成体32が第2ケース構成体16に取り付けられた状態に保持される。
第2コア構成体32を第2ケース構成体16に取り付けた状態では、第2コア構成体32の周方向における両端部が、第2合せ面23よりも凹んだ状態となっている。これにより、第2周壁部17の内周面のうち第2合せ面23に沿った開口縁領域は、第2コア構成体32によって覆われずに露出する位置決め面24として機能する。
この後、ヒンジ21を変形させながらヒンジ21を支点として両ケース構成体11,16を合体させる。両ケース構成体11,16を合体させる過程では、第2ケース構成体16のヒンジ21から遠い側の位置決め面24が、第1コア構成体31の位置決め部36の外周突出端に摺接する。この摺接作用により、第1ケース構成体11に対する第2ケース構成体16の接近経路が安定する。これにより、第1ケース構成体11と第2ケース構成体16が、軸方向や径方向(図1,2における左右方向)に位置ずれすることなく正しい位置関係で合体し、第1合せ面22と第2合せ面23が当接又は接近して対向する。
また、両ケース構成体11,16が合体するのに伴い、両コア構成体31,32が合体してフェライトコア30が構成されるとともに、両コア構成体31,32の間に導電路Wが挟み付けられる。そして、両コア構成体31,32の合体によって形成された挿通孔33に導電路Wが貫通した状態となる。挿通孔33の内径と、端壁部13,18の内周縁によって形成される円形の窓孔25の内径は、導電路Wの外径とほぼ同じ寸法であるから、導電路Wは、フェライトコア30とフィルタケース10に対して径方向に相対変位しないように位置決めされる。
ところが、この導電路Wを径方向に位置決めする構造では、第1ケース構成体11と第2コア構成体32が、第2ケース構成体16と第2コア構成体32に対して径方向(図1における左右方向)に位置ずれした状態で合体した場合に、コア構成体31,32やケース構成体11,16の端壁部13,18が導電路Wの外周部に食い込む虞がある。しかし、本実施例1のノイズフィルタFaは、第1コア構成体31に設けた位置決め部36によって、第2ケース構成体16を第1ケース構成体11に対して位置決めしている。そして、両ケース構成体11,16が位置決めされることで、第1コア構成体31と第2コア構成体32も位置決めされる。したがって、導電路Wが、両ケース構成体11,16の間に噛み込むことや、両コア構成体31,32の間に噛み込むことを防止できる。
具体的には、第1コア構成体31は円弧状をなしていて、位置決め部36が、第1コア構成体31の周方向における両端部を、第1ケース構成体11において第2ケース構成体16と当接又は対向する第1合せ面22から突出するように延長させた形態としている。この構成によれば、両ケース構成体11,16を合体させる過程で、第2ケース構成体16は、位置決め部36の外面に当接することにより、第1ケース構成体11に対して位置決めされる。この位置決め部36は、第1コア構成体31の円弧形状の一部を構成するシンプルな形状であるから、フェライトコア30の製造コストの低減と、フェライトコア30によるフィルタ機能の信頼性向上を図ることができる。
<実施例2>
以下、本発明を具体化した実施例2を図3〜図4を参照して説明する。本実施例2のノイズフィルタFbは、導電路Wのノイズを除去するためのものであり、フィルタケース40と、フェライトコア60とを備えて構成されている。導電路Wは、1本の電線、複数本の電線を束ねたワイヤーハーネス等であり、断面が円形をなしている。
フィルタケース40は、合成樹脂製であり、第1ケース構成体41と、第2ケース構成体46とをヒンジ51を介して連結した単一部品である。第1ケース構成体41は、半円弧状をなす第1周壁部42と、平板状の扇形をなす一対の第1端壁部43とを有している。第1周壁部42の円弧の中心軸と平行な向き(図3,4の紙面と直交する方向)を軸方向と定義したときに、一対の第1端壁部43は、第1周壁部42の軸方向における両端縁から径方向内側へ略直角に張り出した形態である。
周方向における第1端壁部43の形成範囲は、第1周壁部42と同じである。第1周壁部42と一対の第1端壁部43とで囲まれた空間は、第1収容空間44となっている。第1端壁部43の内周縁は、第1周壁部42と同心状の円弧形をなしている。第1周壁部42の内周には、複数の第1保持突起45が、周方向及び軸方向に間隔を空けて形成されている。
第2ケース構成体46は、第1ケース構成体41と対称な形状である。即ち、第2ケース構成体46は、第1ケース構成体41と同じく半円弧状の第2周壁部47と、平板状の扇形をなす一対の第2端壁部48とを有している。第2周壁部47の内周面の曲率半径は、第1周壁部42の内周面の曲率半径と同じ寸法である。一対の第2端壁部48は、第2周壁部47の軸方向における両端縁から径方向内側へ略直角に張り出した形態である。周方向における第2端壁部48の形成範囲は、第2周壁部47と同じである。第2周壁部47と一対の第2端壁部48とで囲まれた空間は、第2収容空間49となっている。第2端壁部48の内周縁は、第2周壁部47と同心状の円弧形をなしている。第2周壁部47の内周には、複数の第2保持突起50が、周方向及び軸方向に間隔を空けて形成されている。
ヒンジ51は、周壁部42,47よりも肉薄の板状をなし、自由状態(弾性変形していない状態)では弧状に屈曲している。ヒンジ51の一方の端部は、第1周壁部42の図3,4における反時計回り方向の先端縁に連なっている。ヒンジ51の他方の端部は、第2周壁部47の図3,4における時計回り方向の先端縁に連なっている。第1ケース構成体41と第2ケース構成体46は、ヒンジ51を支点として、図3に示す合体状態と図4に示す拡開状態との間で相対的に揺動(回動)し得るようになっている。
第1ケース構成体41と第2ケース構成体46を合体すると、第1周壁部42と第2周壁部47が円筒を構成し、フィルタケース40がフェライトコア60を収容する状態となる。両ケース構成体41,46を正しく合体すると、両ケース構成体41,46に形成されている周知のロック手段(図示省略)の係止作用により、両ケース構成体41,46が合体状態にロック(保持)されるようになっている。また、第1収容空間44の開口縁は第1合せ面52(請求項に記載の合せ面)となっており、第2収容空間49の開口縁は第2合せ面53となっている。第1ケース構成体41と第2ケース構成体46を合体すると、第1合せ面52と第2合せ面53が、当接又は接近して対向する位置関係となる。
フェライトコア60は、第1コア構成体61と第2コア構成体62とを合体することにより円筒形に構成されている。両コア構成体61,62を合体すると、フェライトコア60の中心孔は、導電路Wを挿通させるための円形の挿通孔63として機能する。挿通孔63の内径は導電路Wの外径とほぼ同じ寸法に設定されている。また、挿通孔63の内径(半径)は、端壁部43,48の内周縁の曲率半径と同じか、それよりも少し小さい寸法に設定されている。
第1コア構成体61と第2コア構成体62は、形状と寸法が異なっている。第1コア構成体61は、半周よりも大きい範囲に亘る円弧状をなす。第1コア構成体61の外周面の曲率半径は、第1ケース構成体41の内周面の曲率半径と同じか、それよりも僅かに小さい寸法に設定されている。第1コア構成体61の内周面の曲率半径は、導電路Wの外周の半径と同じか、それよりも僅かに大きい寸法、あるいは僅かに小さい寸法に設定されている。
第2コア構成体62は、半周よりも小さい範囲の円弧状をなす。第2コア構成体62の外周面の曲率半径は、第1コア構成体61の外周面の曲率半径と同じ寸法であり、第2ケース構成体46の内周面の曲率半径と同じか、それよりも僅かに小さい寸法に設定されている。第2コア構成体62の内周面の曲率半径は、導電路Wの外周の半径と同じか、それよりも僅かに大きい寸法、あるいは僅かに小さい寸法に設定されている。
両コア構成体61,62の軸方向の長さ寸法は、ケース構成体41,46の軸方向の長さ寸法、即ち端壁部43,48の軸方向の間隔と同じか、それよりも僅かに小さい寸法に設定されている。また、第1コア構成体61の外周には、第1保持突起45と嵌合可能な複数の第1保持凹部64が形成され、第2コア構成体62の外周には、第2保持突起50と嵌合可能な複数の第2保持凹部65が形成されている。
第1コア構成体61の周方向における両端部は、位置決め部66として機能する。第1コア構成体61を第1ケース構成体41に取り付けた状態では、一対の位置決め部66が第1収容空間44の外部へ突出する。即ち、2つの位置決め部66は、第1ケース構成体41の第1合せ面52よりも外方へ突出した状態となる。この位置決め部66の突出方向は、第1ケース構成体41と第2ケース構成体46の合体過程の終期において、両ケース構成体41,46の相対変位方向とほぼ平行な向きとなる。
また、第1コア構成体61の内周面によって区画された空間は、導電路Wを収容するための収容凹部67となっており、両コア構成体61,62を合体したときに挿通孔63を構成する。収容空間は、一対の位置決め部66の間から第1コア構成体61の外周側へ開放されている。そして、一対の位置決め部66の内面には、誘導面68が形成されている。誘導面68を形成したことにより、一対の位置決め部66の間隔は、収容凹部67内から第1コア構成体61の外周側に向かって拡がっている。
本実施例2のノイズフィルタFbを組み付ける際には、フィルタケース40を開放状態にしておき、第1ケース構成体41の第1収容空間44に第1コア構成体61を収容する。このとき、第1コア構成体61を一対の第1端壁部43の間に嵌め入れ、第1コア構成体61の外周面を第1ケース構成体41の内周面に当接又は接近して対向させて、複数の第1保持突起45に複数の第1保持凹部64を嵌合させる。この嵌合により、第1コア構成体61が第1ケース構成体41に取り付けられた状態に保持される。
第1コア構成体61を第1ケース構成体41に取り付けた状態では、第1コア構成体61の周方向における両端部の位置決め部66が、第1収容空間44の外部へ突出する。換言すると、2つの位置決め部66は、第1ケース構成体41の第1合せ面52よりも外方へ突出した状態となる。この位置決め部66の突出方向は、第1ケース構成体41と第2ケース構成体46の合体過程の終期において、両ケース構成体41,46の相対変位方向とほぼ平行な向きである。
第1コア構成体61を第1ケース構成体41に取り付けた後は、導電路Wを、第1コア構成体61の収容凹部67に仮保持する。収容凹部67の内周面の曲率半径は導電路Wの外周の曲率半径とほぼ同じ寸法であり、収容凹部67の内周面は半周以上に亘って延びている。したがって、導電路Wを一対の位置決め部66の間に通して収容凹部67に収容しようとすると、位置決め部66の先端部に導電路Wの外周部が引っ掛かることが懸念される。しかし、一対の位置決め部66の内面には誘導面68が形成されていて、両位置決め部66の間隔が第1コア構成体61の外周側に向かって拡大しているので、導電路Wを一対の位置決め部66の間に通して収容凹部67内に収容する作業は、支障なく行うことができる。
一方、第2ケース構成体46の第2収容空間49内には、第2コア構成体62を収容する。このとき、第2コア構成体62を一対の第2端壁部48の間に嵌め入れ、第2コア構成体62の外周面を第2ケース構成体46の内周面に当接又は接近して対向させて、複数の第2保持突起50に複数の第2保持凹部65を嵌合させる。これにより、第2コア構成体62が第2ケース構成体46に取り付けられた状態に保持される。
第2コア構成体62を第2ケース構成体46に取り付けた状態では、第2コア構成体62の周方向における両端部が、第2合せ面53よりも凹んだ状態となっている。これにより、第2周壁部47の内周面のうち第2合せ面53に沿った開口縁領域は、第2コア構成体62によって覆われずに露出する位置決め面54として機能する。
この後、ヒンジ51を変形させながらヒンジ51を支点として両ケース構成体41,46を合体させる。両ケース構成体41,46を合体させる過程では、第2ケース構成体46のヒンジ51から遠い側の位置決め面54が、第1コア構成体61の位置決め部66の外周突出端に摺接する。この摺接作用により、第1ケース構成体41に対する第2ケース構成体46の接近経路が安定する。これにより、第1ケース構成体41と第2ケース構成体46が、軸方向や径方向(図3,4における左右方向)に位置ずれすることなく正しい位置関係で合体し、第1合せ面52と第2合せ面53が当接又は接近して対向する。
また、両ケース構成体41,46が合体するのに伴い、両コア構成体61,62が合体してフェライトコア60が構成されるとともに、両コア構成体61,62の間に導電路Wが挟み付けられる。そして、両コア構成体61,62の合体によって形成された挿通孔63に導電路Wが貫通した状態となる。挿通孔63の内径と、両端壁部43,48の内周縁によって形成される円形の窓孔55の内径は、導電路Wの外径とほぼ同じ寸法であるから、導電路Wは、フェライトコア60及びフィルタケース40に対して径方向に相対変位しないように位置決めされる。
ところが、この導電路Wを径方向に位置決めする構造では、第1ケース構成体41と第2コア構成体62が、第2ケース構成体46と第2コア構成体62に対して径方向(図3における左右方向)に位置ずれした状態で合体した場合に、コア構成体61,62やケース構成体41,46の端壁部43,48が導電路Wの外周部に食い込む虞がある。しかし、本実施例2のノイズフィルタFbは、第1コア構成体61に設けた位置決め部66によって、第2ケース構成体46を第1ケース構成体41に対して位置決めしている。そして、両ケース構成体41,46が位置決めされることで、第1コア構成体61と第2コア構成体62も位置決めされる。したがって、導電路Wが、両ケース構成体41,46の間に噛み込むことや、両コア構成体61,62の間に噛み込むことを防止できる。
具体的には、第1コア構成体61は円弧状をなしていて、位置決め部66が、第1コア構成体61の周方向における両端部を、第1ケース構成体41において第2ケース構成体46と当接又は対向する第1合せ面52から突出するように延長させた形態としている。この構成によれば、両ケース構成体41,46を合体させる過程で、第2ケース構成体46は、位置決め部66の外面に当接することにより、第1ケース構成体41に対して位置決めされる。この位置決め部66は、第1コア構成体61の円弧形状の一部を構成するシンプルな形状であるから、フェライトコア60の製造コストの低減と、フェライトコア60によるフィルタ機能の信頼性向上を図ることができる。
また、第1コア構成体61は、半周以上の周長を有する円弧形をなしているので、両コア構成体61,62を合体していない状態で、導電路Wを第1コア構成体61に取り付けたままにしておくことができる。したがって、ケース構成体41,46とコア構成体61,62を合体する際の作業性がよい。また、第1コア構成体61には、導電路Wを収容可能であり、開口部が一対の前記位置決め部66で構成された収容凹部67が形成されている。そして、位置決め部66の内面には、収容凹部67の開口部の間隔を外方に向かって拡大させる誘導面68が形成されている。したがって、導電路Wを収容凹部67内に収容する際の作業性がよい。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例1,2では、位置決め部が、第1コア構成体の周方向両端部を第1ケース構成体の合せ面から突出させた形態としたが、位置決め部は、第1コア構成体の周方向における一方の端部のみを、第1ケース構成体の合せ面から突出させた形態であってもよい。
(2)上記実施例1,2では、フィルタケースとフェライトコアが円形をなしているが、フィルタケースとフェライトコアは、長円形や略方形等、円形以外の形状であってもよい。
(3)上記実施例1,2では、フェライトコアに1つの挿通孔が形成されているが、1つのフェライトコアに複数の挿通孔が形成され、各挿通孔に導電路が挿通されていてもよい。
(4)上記実施例1,2では、一対のケース構成体がヒンジによって連結されているが、一対のケース構成体が別体の部品であってもよい。
Fa…ノイズフィルタ
W…導電路
10…フィルタケース
11…第1ケース構成体
16…第2ケース構成体
22…第1合せ面(合せ面)
30…フェライトコア
31…第1コア構成体
32…第2コア構成体
33…挿通孔
36…位置決め部
Fb…ノイズフィルタ
40…フィルタケース
41…第1ケース構成体
46…第2ケース構成体
52…第1合せ面(合せ面)
60…フェライトコア
61…第1コア構成体
62…第2コア構成体
63…挿通孔
66…位置決め部
67…収容凹部
68…誘導面

Claims (4)

  1. 第1ケース構成体と第2ケース構成体を合体して構成されるフィルタケースと、
    前記第1ケース構成体の内面に保持された第1コア構成体と、
    前記第2ケース構成体の内面に保持された第2コア構成体と、
    前記第1コア構成体と前記第2コア構成体を合体して構成され、導電路を挿通させる挿通孔を有するフェライトコアと、
    前記第1コア構成体に形成され、前記第2ケース構成体を前記第1ケース構成体に対して位置決めする位置決め部とを備えていることを特徴とするノイズフィルタ。
  2. 前記第1コア構成体が円弧状をなし、
    前記位置決め部が、前記第1コア構成体の周方向における両端部を、前記第1ケース構成体における前記第2ケース構成体との合せ面から突出するように延長させた形態であることを特徴とする請求項1記載のノイズフィルタ。
  3. 前記第1コア構成体が、半周以上の周長を有する円弧形をなしていることを特徴とする請求項2記載のノイズフィルタ。
  4. 前記第1コア構成体には、前記導電路を収容可能であり、開口部が一対の前記位置決め部で構成された収容凹部が形成され、
    前記位置決め部の内面には、前記収容凹部の開口部の間隔を外方に向かって拡大させる誘導面が形成されていることを特徴とする請求項3記載のノイズフィルタ。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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