JP2016092049A - セラミックス金属接合体およびこれを用いた回路基板 - Google Patents

セラミックス金属接合体およびこれを用いた回路基板 Download PDF

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Abstract

【課題】熱が繰り返しかかってもクラックが生じにくいセラミックス金属接合体およびこれを用いた回路基板を提供する。【解決手段】円板状のセラミックス基板1と、セラミックス基板1の一方主面1A側に第1金属層2を介して接合された第1金属部材3と、セラミックス基板1の他方主面1B側に第2金属層4を介して接合された第2金属部材5とを有するセラミックス金属接合体10であって、第1金属部材3は、セラミックス基板1の一方主面1Aと対向する円状の第1主面P1と、第1主面P1と反対の側の円状の第2主面P2とを有し、第2主面P2に比べて第1主面P1の面積が小さいセラミックス金属接合体10である。【選択図】図1

Description

本発明は、セラミックス金属接合体およびこれを用いた回路基板に関するものである。
近年、絶縁ゲート・バイポーラ・トランジスタ(IGBT)素子,金属酸化膜型電界効果トランジスタ(MOSFET)素子,発光ダイオード(LED)素子,フリーホイーリングダイオード(FWD)素子,ジャイアント・トランジスタ(GTR)素子等の半導体素子,昇華型サーマルプリンタヘッド素子,サーマルインクジェットプリンタヘッド素子およびペルチェ素子等の各種電子部品が回路基板の回路部材上に搭載された電子装置が用いられている。
電子部品を搭載する回路部材を設けてなる回路基板としては、絶縁性のセラミックス基板の両側の主面に、例えば、複数の金属層が積層された積層材が用いられている。
そして、このような積層材を用いた回路基板の例として、例えば、特許文献1では、AlN、Al、Si、SiC、Y、CaO、BNおよびBeOよりなる群から選ばれた1種のセラミックからなる基板(以下、セラミックからなる基板をセラミックス基板という)と、基板の一面に形成され、かつAl粉末、Cu粉末、Ag粉末、Au粉末、Al合金粉末、Cu合金粉末、Ag合金粉末およびAu合金粉末よりなる群から選ばれた1種の金属粉末からなる第1焼結体層と、基板の他面に形成され、かつCu粉末とMo粉末との混合粉末、Cu粉末とW粉末との混合粉末、Al粉末とSiC粉末との混合粉末、Al粉末とAlN粉末との混合粉末、Si粉末とSiC粉末との混合粉末、Alと短炭素繊維との混合粉末およびAlと炭素粒子との混合粉末よりなる群から選ばれた1種の混合粉末からなる第2焼結体層とを備えており、第1および第2焼結体層が、上記粉末と、樹脂および可塑剤を混ぜて成形したグリーンシートを使用するとともに、当該グリーンシート中の粉末を放電プラズマ焼結法により焼結することによって形成された絶縁積層材が提案されている。
特開2011−71260号公報
しかしながら、特許文献1で提案された絶縁積層材は、第1焼結体層および第2焼結体層の各外周面が断面視で基板に垂直に、かつセラミックス基板の外周面と面一に構成されているため、第1焼結体層や第2焼結体層の膨張や収縮にともなう応力が、セラミックス基板の外周面に直接的に作用し易い。このため、セラミックス基板に長期間に亘って熱が繰り返しかかると、セラミックス基板に、外周面を起点とするクラックが生じやすいという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みて案出されたものであり、熱が繰り返しかかってもクラックが生じにくいセラミックス金属接合体および回路基板を提供することを目的とするものである。
本発明の一態様によるセラミックス金属接合体は、円板状のセラミックス基板と、該セ
ラミックス基板の一方主面側に第1金属層を介して接合された第1金属部材と、前記セラミックス基板の他方主面側に第2金属層を介して接合された第2金属部材とを有するセラミックス金属接合体であって、前記第1金属部材は、前記セラミックス基板の前記一方主面と対向する円状の第1主面と、前記第1主面と反対の側の円状の第2主面とを有し、前記第2主面に比べて前記第1主面の面積が小さいことを特徴とする。
また、本発明の一態様による回路基板は、上記構成の本発明の一体様によるセラミックス金属接合体を用いたことを特徴とするものである。
本発明の一態様によるセラミックス金属接合体および回路基板は、セラミックス基板に生じるクラック等の損傷を抑制することができる。
本実施形態のセラミックス金属接合体の一例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’における断面図、(c)は底面図である。 本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C’における断面図、(c)は底面図である。 本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D’における断面図、(c)は底面図である。 本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E’における断面図、(c)は底面図である。 本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のF−F’における断面図、(c)は底面図である。 本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のG−G’における断面図、(c)は底面図である。 本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のH−H’における断面図、(c)は底面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。ただし、本明細書の全図において、混同を生じない限り、同一部分には同一符号を付し、その説明を適時省略する。
図1は、本実施形態のセラミックス金属接合体の一例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A’における断面図、(c)は底面図である。
図1に示すセラミックス金属接合体10aは、円板状のセラミックス基板1と、セラミックス基板1の一方主面1A側に第1金属層2を介して接合された第1金属部材3と、セラミックス基板1の他方主面1B側に第2金属層4を介して接合された第2金属部材5とを有する。第1金属部材3は、セラミックス基板1の一方主面1Aと対向する円状の第1主面P1と、第1主面P1と反対の側の円状の第2主面P2とを有し、第2主面P2に比べて第1主面P1の面積が小さい。
図1では、第1金属部材3および第2金属部材5がいずれも円板状である例を示したが、第1金属部材3および第2金属部材5の少なくともいずれかが円柱状であってもよい。
上述したセラミックス金属接合体10aでは、第1金属部材3の第1主面P1と第2主面P2とが円状であるので、これら第1主面P1と第2主面P2はある程度の大きさの面積をもちながら、周縁線の長さは比較的短い。第1金属部材3が熱膨張や熱収縮する際、
これら第1主面P1の周縁線部分や第2主面P2の周縁線部分が、第1金属層2を引き剥がしたり圧縮したりする力の起点部分となる。特に周縁線部分に角状部がある場合など、この角状部に、熱膨張や熱収縮にともなう応力が集中するようにかかり易く、セラミックス基板1が損傷し易い。本実施形態のセラミックス金属接合体10aでは、第1金属部材3の第1主面P1と第2主面P2とが円状であるので、これら応力が集中し易い部分がなく、第1金属層2を引き剥がしたり圧縮したりする力が第1金属層2やセラミックス基板1にかかり難い。また、第1金属部材3の第2主面P2に比べて第1主面P1の面積を小さくすることで、第1主面P1近傍部における熱膨張や熱収縮の程度を、第2主面P2における熱膨張や熱収縮の程度に比べて小さくしており、セラミックス基板1を拘束する側の第1主面P1からセラミックス基板1にかかる熱応力自体が比較的小さくされている。セラミックス金属接合体10aでは、セラミックス基板1にかかるクラック等の損傷が抑制されている。また第1金属部材3の第2主面P2は、セラミックス基板1の熱を放熱する放熱面としても機能する。セラミックス金属接合体10aでは、第2主面P2の側の面積を比較的大きく保つことで、第1金属部材3の熱膨張の程度や熱収縮の程度自体を抑制しており、セラミックス基板1の損傷がより確実に抑制されている。
また図2は、本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C’における断面図、(c)は底面図である。図2でも、図1と同様の構成について、図1と同じ符号を用いている。図2に示す例のセラミックス金属接合体10cも、第1金属部材3はセラミックス基板1の一方主面1Aと対向する円状の第3主面P3と、第3主面P3と反対の側の円状の第4主面P4とを有し、第4主面P4に比べて第3主面P3の面積が小さい。図2に示す例のセラミックス金属接合体10cは、第1金属部材3にスリット部3Aが設けられており、第1金属部材3がスリット3Aを介して複数部分に分割されている点で、図1に示すセラミックス金属接合体10aと異なっている。第1金属部材3を、それぞれ電気的に独立した複数の部分に分割して用いたい場合など、このように第1金属部材3が複数の部分に分割されていてもよい。この場合も、金属部材3の各部分は、第1主面P1の周縁線部分や第2主面P2の周縁線部分は円弧状部分を有し、周縁線が複数の角部を有する形状である場合に比べて、周縁線が比較的短く、かつ応力等が集中し易い部分が比較的少ない。また、図示しないが、第2金属部材5も複数の部分に分割されていてもよい。なお、図2に示す例のセラミックス金属接合体10cは、第1金属部材3が2分割されている例であるが、第1金属部材3および第2金属部材5の少なくともいずれかが3分割以上されていてもよい。
図3は、本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のD−D’における断面図、(c)は底面図である。図3に示す例のセラミックス金属接合体10dでは、第1金属部材3は、第1主面P1の近傍部分の外周面に第1の段差12を備えている。具体的には、第1金属部材3は、第1主面P1の近傍部分の外周面の一部分を、周方向に連続して切り欠いたような形状の段差12を有する。段差12を設けることで、第1金属部材3の外周面のセラミックス基板1の近傍における面積を比較的大きくすることができる。第1金属部材3の外周面の面積とは、段差12に対応する部分の図3(b)中下側方向を向く部分も含む全ての面積のことをいう。また第1主面P1の近傍部分とは、第1主面P1と第2主面P2との間を、第1主面P1および第2主面P2に平行な平面に沿って2分割した場合の、第1主面P1を含む側の部分のことをいう。図3の実施形態では、段差部12によって、第1金属部材3の、セラミックス基板1の近傍の放熱特性が比較的高いので、第1主面P1近傍部における熱膨張や熱収縮の程度を、第2主面P2における熱膨張や熱収縮の程度に比べてさらに小さくすることができる。
また図4は、本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E’における断面図、(c)は底面図である。図4に示す例のセラミックス金属接合体10eは、図1に示す例のセラミックス金属接合体10aを基本構成
とするセラミックス金属接合体であって、第2金属部材5は、セラミックス基板1の他方主面1Bと対向する円状の第3主面P3と、第3主面P3と反対の側の円状の第4主面P4とを有し、第4主面P4に比べて第3主面P3の面積が小さい。
このような構成であると、第1金属部材3のみならず第2金属部材5においても、第2金属部材5の第3主面P3近傍の熱膨張や熱収縮の程度を、第4主面P4における熱膨張や熱収縮の程度に比べて小さくすることができ、セラミックス基板1の損傷をさらに確実に抑制することができる。
また図5は、本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のF−F’における断面図、(c)は底面図である。図5に示す例のセラミックス金属接合体10fでは、第2金属部材5は、第3主面P3の近傍部分の外周面に第2の段差13を備えている。具体的には、第2金属部材5は、第3主面P3の近傍部分の外周面の一部分を、周方向に連続して切り欠いたような形状の段差13を有する。段差13を設けることで、第2金属部材5の外周面のセラミックス基板1の近傍における面積を比較的大きくすることができる。第2金属部材5の外周面の面積とは、段差13に対応する部分の図5(b)中下側方向を向く部分も含む全ての面積のことをいう。また第3主面P3の近傍部分とは、第3主面P3と第4主面P4との間を、第3主面P3および第4主面P4に平行な平面に沿って2分割した場合の、第3主面P3を含む側の部分のことをいう。図5の実施形態では、段差部13によって、第2金属部材5の、セラミックス基板1の近傍の放熱特性が比較的高いので、第3主面P3近傍部における熱膨張や熱収縮の程度を、第4主面P4における熱膨張や熱収縮の程度に比べてさらに小さくすることができる。
また、図6は、本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のG−G’における断面図、(c)は底面図である。図6に示す例のセラミックス金属接合体10gは、図5に示す例のセラミックス金属接合体10fを基本構成として、第1金属部材3が銅を主成分とし、第1金属層2と第1金属部材3との間に銅を主成分とする第1結合層6を配置している。このような構成とすると、第1金属層2と第1金属部材3とを低い温度(例えば、325℃)で接合することができることから、第1金属部材3が反りにくくなるので、その厚みを増やすことができ、高い放熱特性を得ることができる。
また図7は、本実施形態のセラミックス金属接合体の他の例を示す、(a)は平面図、(b)は(a)のH−H’における断面図、(c)は底面図である。図7に示す例のセラミックス金属接合体10nは、図6に示す例のセラミックス金属接合体10gを基本構成として、第2金属部材5が銅を主成分とし、第2金属層2と第2金属部材5との間に銅を主成分とする第2結合層7を配置してなる。このような構成とすると、第2金属層4と第2金属部材5とを低い温度(例えば、325℃)で接合することができることから、第2金属部材5が反りにくくなるので、その厚みを増やすことができ、より高い放熱特性を得ることができる。
なお、第1結合層2および第2結合層4の主成分である銅は、無酸素銅,タフピッチ銅およびりん脱酸銅から選ばれる1種以上であることが好適である。特に、無酸素銅のうち、銅の含有量が99.995質量%以上である線形結晶無酸素銅,単結晶状高純度無酸素銅お
よび真空溶解銅のいずれかを用いることが好適である。
図1〜7で示したセラミックス基板1は、例えば、主成分が窒化珪素、窒化アルミニウムまたは酸化アルミニウムであって、第1金属部材3および第2金属部材5は、銅またはアルミニウムを主成分とする。セラミックス基板1の主成分が酸化アルミニウムである場
合には、放熱特性が高いという点で、酸化アルミニウムの単結晶(サファイア)であることが好適である。本実施形態における主成分とは、上記部材をそれぞれ構成する全成分100質量%のうち、60質量%以上を占める成分であり、80質量%以上を占めることがより好適である。主成分の同定については、X線回折法を用い、主成分の含有量については蛍光X線分析法またはICP発光分光分析法により求めればよい。具体的な主成分の含有量の求め方については、セラミックス基板1の主成分が窒化珪素であるときには、蛍光X線分析法またはICP発光分光分析法で珪素の含有量を求め、窒化物に換算して窒化珪素の含有量を求めればよい。また、セラミックス基板1の主成分が窒化アルミニウムであるときには、上記と同様の方法でアルミニウムの含有量を求め、窒化物に換算して窒化アルミニウムの含有量を求めればよい。。第1金属部材3,第2金属部材5,第1結合層6および第2結合層7の各主成分が銅である場合には、電気抵抗が低く、熱伝導率が高く、放熱特性に優れたものとすべく、銅の含有量の多い無酸素銅,タフピッチ銅およびりん脱酸銅から選ばれる1種以上であることが好適である。特に、無酸素銅のうち、銅の含有量が99.995質量%以上である線形結晶無酸素銅,単結晶状高純度無酸素銅および真空溶解
銅のいずれかを用いることが好適である。
ここで、セラミックス基板1は、例えば、直径が50mm以上100mm以下であって、厚みが0.3mm以上12mm以下である。また、第1金属部材3は、例えば、第1主面P1および第2主面P2の直径がそれぞれ30mm以上38mm以下、40mm以上48mm以下であって、厚みが2mm以上20mm以下である。また、第2金属部材5は、例えば、第3主面P3および第4主面P4の直径がそれぞれ30mm以上38mm、40mm以上48mm以下であって、厚みが2mm以上20mm以下である。
また、第1金属層2および第2金属層4は、いずれも厚みが、例えば、0.1mm以上0.6mm以下である。
また、第1金属層2および第2金属層4は、例えば、銀および銅と、インジウム,亜鉛および錫から選択される少なくとも1種の元素Aと、チタン,ジルコニウム,ハフニウムおよびニオブから選択される少なくとも1種の元素Bと、モリブデン,オスミウム,レニウムおよびタングステンから選択される少なくとも1種の元素Cとを含み、銀、銅、元素A,BおよびCの含有量の合計100質量%のうち、銅の含有量が35質量%以上50質量%以下、元素A,BおよびCの各含有量がそれぞれ2質量%以上22質量%以下、1質量%以上8質量%以下、1質量%以下8質量%以下であり、残部が銀からなることが好適である。
また、第1結合層6および第2結合層7は、いずれも厚みが、例えば、0.02mm以上0.1mm以下である。
そして、本実施形態の回路基板は、上述したセラミックス金属接合体を用いたものであって、第1金属部材3または第2金属部材5のうち一方が電子部品が搭載される回路部材に、第1金属部材または第2金属部材5の他方(上記一方と異なる方の金属部材)が、発熱した電子部品の熱を放熱する放熱部材に相当する。本実施形態の回路基板は、上述した通り、少なくともセラミックス基板1における第1金属部材3側の外周面を起点とするクラックが入りにくく、長期間に亘って信頼性を維持することができる。
次に、本実施形態のセラミックス金属接合体の製造方法の一例について説明する。
まず、円板状のセラミックス基板1を大気雰囲気中、800℃以上900℃以下で熱処理することで、セラミックス基板1の表面に付着した有機物や残留炭素を除去する。
次に、熱処理したセラミックス基板1の一方主面1Aおよび他方主面1Bの略全面に、ペースト状のろう材を第1金属部材3および第2金属部材5の配置に合わせて、スクリーン印刷法,加圧印刷法および刷毛塗り法等のいずれかの方法で塗布した後、120℃以上150℃以下で乾燥させる。
ここで、ろう材の成分は、第1金属層2および第2金属層4をそれぞれ構成する成分である。そして、セラミックス基板1の一方主面1Aに塗布して乾燥させたろう材の上に、例えば、図1〜8のいずれかに示す形状の第1金属部材3を配置し、また、他方主面1Bに塗布して乾燥させたろう材の上に、図1〜8のいずれかに示す形状の第2金属部材5をそれぞれ配置し、真空雰囲気中、800℃以上900℃以下の範囲で加熱することにより、第1金属部材3および第2金属部材5を、それぞれ第1金属層2および第2金属層4を介してセラミックス基板1に接合することができる。
そして、接合された第1金属部材3および第2金属部材5の表面にレジストを印刷して、120℃以上150℃以下でレジストを乾燥させて、硝弗硫酸,弗硝酸、塩酸または塩化第2鉄水溶液等を用いてエッチングすることにより、第1金属部材3および第2金属部材5のそれぞれ周囲におけるレジストが印刷されていない第1金属層2および第2金属層4の不要な部分を除去することができる。そして、水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液を用いてレジストを除去することで、セラミックス金属接合体10a〜10kのいずれかを得ることができる。
また、図6に示すセラミックス金属接合体10gを得るには、セラミックス基板1の第1主面に塗布して乾燥させたろう材の上に、銅を主成分とする金属箔を、第2主面に塗布して乾燥させたろう材の上に、図6に示す形状の第2金属部材5をそれぞれ配置し、真空雰囲気中、800℃以上900℃以下の範囲で加熱することにより、金属箔および第2金属部材5をそれぞれ第1金属層2,第2金属層4を介してセラミックス基板1に接合することができる。
そして、金属箔の主面を研磨した後、第1金属部材3を配置して、水素、窒素,ネオンまたはアルゴン等のいずれかから選ばれる雰囲気中、300℃以上500℃以下で加熱し、30MPa以上の圧力で加圧した後、銅が酸化しない温度(50℃)まで冷却し、この温度以下になった後、加圧を終了することにより第1金属層2および第1結合層6を介して第1金属部材3をセラミックス基板1に接合することができる。
そして、接合された第1金属部材3および第2金属部材5の表面にレジストを印刷して、120℃以上150℃以下でレジストを乾燥させて、硝弗硫酸,弗硝酸、塩酸または塩化第2鉄水溶液等を用いてエッチングすることにより、第1金属部材3および第2金属部材5のそれぞれ周囲におけるレジストが印刷されていない第1金属層2,第1結合層6および第2金属層4の不要な部分を除去することができる。そして、水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液を用いてレジストを除去することで、セラミックス金属接合体10gを得ることができる。
また、図7に示すセラミックス金属接合体10hを得るには、セラミックス基板1の第1主面および第2主面に塗布して乾燥させたろう材の上に、それぞれ銅を主成分とする金属箔を配置して、真空雰囲気中、800℃以上900℃以下の範囲で加熱することにより、金属箔をそれぞれ第1金属層2,第2金属層4を介してセラミックス基板1に接合することができる。
そして、両方の金属箔の主面を研磨した後、第1金属部材3および第2金属部材5を配置して、水素、窒素,ネオンまたはアルゴン等のいずれかから選ばれる雰囲気中、300
℃以上500℃以下で加熱し、30MPa以上の圧力で加圧した後、銅が酸化しない温度(50℃)まで冷却し、この温度以下になった後、加圧を終了することにより第1金属層2および第1結合層6を介して第1金属部材3を、また、第2金属層4および第2結合層7を介して第2金属部材5をそれぞれセラミックス基板1に接合することができる。
そして、接合された第1金属部材3および第2金属部材5の表面にレジストを印刷して、120℃以上150℃以下でレジストを乾燥させて、硝弗硫酸,弗硝酸、塩酸または塩化第2鉄水溶液等を用いてエッチングすることにより、第1金属部材3および第2金属部材5のそれぞれ周囲におけるレジストが印刷されていない第1金属層2,第1結合層6,第2金属層4および第2結合層7の不要な部分を除去することができる。そして、水酸化ナトリウム水溶液や水酸化カリウム水溶液等のアルカリ水溶液を用いてレジストを除去することで、セラミックス金属接合体10hを得ることができる。
以上のような製造方法で得られたセラミックス金属接合体10は、熱が繰り返しセラミックス基板1にかかっても、第1金属部材3側の外周部における拘束が低減して
また、上述した特性を有する本実施形態のセラミックス金属接合体を用いた回路基板は、セラミックス基板1における第1金属部材3側の外周面を起点とするクラックが入りにくくなっているので、長期間に亘って信頼性を維持することができる。
1:セラミックス基板
2:第1金属層
3:第1金属部材
4:第2金属層
5:第2金属部材
6:第1結合層
7:第2結合層
10:セラミックス金属接合体

Claims (7)

  1. 円板状のセラミックス基板と、該セラミックス基板の一方主面側に第1金属層を介して接合された第1金属部材と、前記セラミックス基板の他方主面側に第2金属層を介して接合された第2金属部材とを有するセラミックス金属接合体であって、
    前記第1金属部材は、前記セラミックス基板の前記一方主面と対向する円状の第1主面と、前記第1主面と反対の側の円状の第2主面とを有し、前記第2主面に比べて前記第1主面の面積が小さいことを特徴とするセラミックス金属接合体。
  2. 前記第1金属部材は、前記第1主面の近傍部分の外周面に第1の段差を備えていることを特徴とする請求項1に記載のセラミックス金属接合体。
  3. 前記第2金属部材は、前記セラミックス基板の前記他方主面と対向する円状の第3主面と、前記第3主面と反対の側の円状の第4主面とを有し、前記第4主面に比べて前記第3主面の面積が小さいことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のセラミックス金属接合体。
  4. 前記第2金属部材は、前記第3主面の近傍部分の外周面に第2の段差を備えていることを特徴とする請求項3に記載のセラミックス金属接合体。
  5. 前記第1金属部材は銅を主成分とし、前記第1金属層と前記第1金属部材との間に銅を主成分とする第1結合層を配置してなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のセラミックス金属接合体。
  6. 前記第2金属部材は銅を主成分とし、前記第2金属層と前記第2金属部材との間に銅を主成分とする第2結合層を配置してなることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のセラミックス金属接合体。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のセラミックス金属接合体を用いたことを特徴とする回路基板。
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