JP2016090789A - 顕微鏡システム - Google Patents

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Abstract

【課題】微弱光を観察する場合に、短時間かつ高精度にフォーカス調整を行う。【解決手段】標本Aの画像を取得する顕微鏡本体2と、該顕微鏡本体2により焦点位置を移動させながら視野範囲内に設定された少なくとも1以上の評価領域において、フォーカス評価値を算出するフォーカス評価値算出部25と、該フォーカス評価値算出部25により算出されたフォーカス評価値を時系列に表示する表示部31とを備える顕微鏡システム1を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、顕微鏡システムに関するものである。
従来、光学顕微鏡等の測定装置に搭載されているオートフォーカス装置においては、標本の画像のコントラストを演算し、得られたコントラストを用いた評価値に基づいてオートフォーカスを行う手法や、画像の空間周波数を解析し、得られた空間周波数のスペクトル強度を用いた評価値に基づいてオートフォーカスを行う手法が知られている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開2002−162558号公報 特開2006−301270号公報
しかしながら、蛍光観察のように微弱光を観察する場合には、露出時間が数十秒に及ぶ場合があり、観察画像の取得を待ってフォーカス調整を行うのでは時間がかかってしまうという問題がある。一方、フォーカス調整中は露出時間を短くすることも考えられるが、微弱光に対して十分な露出時間をとらない場合にはSN比が低下し、精度よくフォーカス調整を行うことができないという不都合がある。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、微弱光を観察する場合に、短時間かつ高精度にフォーカス調整を行うことができる顕微鏡システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、標本の画像を取得する顕微鏡本体と、該顕微鏡本体により焦点位置を移動させながら取得された画像内に設定された評価領域において、フォーカス評価値を算出する評価値算出部と、該評価値算出部により算出されたフォーカス評価値を時系列に表示する表示部とを備える顕微鏡システムを提供する。
本態様によれば、顕微鏡本体において標本に対するフォーカス調整が開始されると、顕微鏡本体により焦点位置が移動させられながら標本の画像が取得され、評価値算出部により、画像内に設定された評価領域におけるフォーカス評価値が算出される。そして、算出されたフォーカス評価値が、表示部に時系列に表示されることにより、観察者は、フォーカス評価値の時間変化を視覚的に確認することができ、フォーカス評価値が極大値となる焦点位置を容易に発見することができる。
この場合において、フォーカス評価値を算出する画像を取得するための露出時間を、標本の観察に必要な画像を取得するための露出時間より十分に短くしても、評価領域におけるフォーカス評価値の時間変化を表示することにより、フォーカス評価値が極大値となる焦点位置を顕在化させることができる。したがって、微弱光を観察する場合において、標本の観察に必要な画像を取得するための露出時間を待たずに取得されたSN比の低い画像を用いても、十分に短い時間で高精度にフォーカス調整を行うことができる。
上記態様においては、前記評価値算出部が、取得された画像内に設定された複数の前記評価領域において前記フォーカス評価値を算出してもよい。
このようにすることで、顕微鏡本体により焦点位置を移動させながら画像内の複数位置におけるフォーカス評価値の時間変化を視覚的に確認することができる。したがって、微弱光を撮影した画像においてターゲット部位の位置を特定できない場合においても、フォーカス評価値の時間変化を表示することにより、標本面と標本面以外の物体面のフォーカス状態を識別することができる。
また、上記態様においては、複数の前記評価領域の中から前記フォーカス評価値が所定の閾値を超える前記評価領域を選択する評価領域選択部を備え、前記表示部が、前記評価領域選択部により選択された評価領域の前記フォーカス評価値を表示してもよい。
このようにすることで、評価領域選択部によりフォーカス評価値が所定の閾値を超える評価領域のみが選択される。そして、選択された評価領域のフォーカス評価値が、表示部に時系列に表示されることにより、ターゲット部位の存在する可能性の高い評価領域のフォーカス評価値の時間変化を視覚的に確認することができる。すなわち、ターゲット部位の存在する可能性の低い評価領域におけるフォーカス評価値を表示対象から除くことにより、フォーカス調整作業を容易にすることができる。
また、上記態様においては、複数の前記評価領域について前記評価値算出部により算出されたフォーカス評価値の所定時間範囲内における変化量を算出し、該変化量に基づいて前記所定の閾値を設定する評価値変化量算出部を備えていてもよい。
このようにすることで、評価値変化量算出部により評価領域毎に算出された所定時間範囲内におけるフォーカス評価値の変化量に基づいて、評価領域選択部により評価領域を選択する際に用いる所定の閾値を適正な値に設定することができる。
また、上記態様においては、前記評価値算出部により検出されたフォーカス評価値が極大値であることを判定する極大値判定部と、該極大値判定部により極大値であると判定された前記フォーカス評価値が所定の閾値を超えている場合に、合焦状態であることを報知する合焦報知部とを備えていてもよい。
このようにすることで、フォーカス評価値が、極大値判定部により極大値であると判定され、かつ、所定の閾値を超えている場合に、合焦状態であることが合焦報知部により報知されることにより、観察者がより容易に合焦状態を確認することができる。
また、上記態様においては、前記顕微鏡本体が、焦点位置を所定範囲内において複数回移動させ、前記合焦報知部により報知された合焦状態を識別情報とともに記憶する合焦状態記憶部と、該合焦状態記憶部により記憶された合焦状態が、前記合焦報知部により再度報知されたときに、前記合焦状態記憶部に記憶されている識別情報を報知する識別情報報知部とを備えていてもよい。
このようにすることで、最初の焦点位置の移動において合焦状態が報知されたときに、その合焦状態が識別情報とともに合焦状態記憶部に記憶され、再度その焦点位置を通過する際に同じ合焦状態が報知された場合に、識別情報報知部により識別情報が報知される。例えば、顕微鏡本体において標本に対して焦点位置が往復させられる場合に、往路で2回合焦状態が報知された場合には、各報知時における合焦状態が、識別情報「TargetA」、「TargetB」とともに合焦状態記憶部に記憶されるものとすると、復路では、各合焦位置において識別情報が「TargetB」、「TargetA」の順に報知され、観察者がより容易に合焦状態を確認することができる。
本発明によれば、微弱光を観察する場合に、短時間かつ高精度にフォーカス調整を行うことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る顕微鏡システムを示す全体構成図である。 図1の顕微鏡システムにより取得された画像上に設定された評価領域を示す図である。 図1の顕微鏡システムにより取得された合焦状態の画像例を示す図である。 図2のRの範囲の各評価領域におけるフォーカス評価値の時系列データを示す図である。 (a)〜(e)励起光の標本に対する焦点位置を順次ずらした状態をそれぞれ示す側面図である。 カバーガラスに付着したゴミを示す図である。 図5(b)の焦点位置において取得された蛍光画像を示す図である。 図5(d)の焦点位置において取得された蛍光画像を示す図である。 図4の時系列データに識別情報を表示した一例を示す図である。 フォーカス評価値が極大値となる状態を文字表示で報知した一例を示す図である。 図4のフォーカス評価値の差分値の時系列データのグラフを示す図である。 本発明の一実施形態の変形例に係る顕微鏡システムのコンピュータ部分のみを示す部分構成図である。
本発明の一実施形態に係る顕微鏡システム1について、図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム1は、標本Aに励起光Lを照射して蛍光を観察する蛍光顕微鏡システムであって、図1に示されるように、顕微鏡本体2と、該顕微鏡本体2に接続される処理装置3と、該処理装置3に接続されたコンピュータ4とを備えている。
顕微鏡本体2は、標本Aを搭載するステージ5と、照明光を射出する透過照明光源6および落射照明光源7と、透過照明光源6からの照明光を標本Aに照射するコンデンサレンズ8と、落射照明光源7からの照明光を標本Aに照射するとともに、標本Aからの蛍光を集光する対物レンズ9と、対物レンズ9により集光された蛍光を撮影するカメラ(撮像手段)10とを備えている。
図中、符号11はミラー、符号12はレンズ、符号13は視野絞り、符号14は開口絞り、符号15は対物レボルバ、符号16は蛍光キューブ、符号17は蛍光キューブ16がセットされるターレット、符号18は三眼鏡筒、符号19は接眼レンズである。三眼鏡筒18は、光路を100%接眼レンズ19へ出力する光路と、接眼レンズ19とカメラ10とへ50%ずつ振り分ける光路と、100%カメラ10へ出力する光路とを切り替えることができるようになっている。
処理装置3は、カメラ10内の撮像素子(例えばCCD)から出力された信号を画像信号化する前処理部20と、該前処理部20から出力された画像信号をディジタル信号に変換するA/D変換部21と、A/D変換部21から出力された画像信号に対してRGB補間、色マトリクス補正、階調変換等の画像処理を施すRGB補間部22、色マトリクス補正部23、階調補正部24として機能するとともに、フォーカス評価値を算出するフォーカス評価値算出部(評価値算出部)25として機能する画像処理部26と、コンピュータ4との情報のやりとりを行うI/F部27と、I/F部27を介して入力されてくるコンピュータ4からの指令信号によって、顕微鏡本体2および画像処理部26を制御する制御部28とを備えている。
ここで、処理装置3は、カメラ10と別々としてもよいし、カメラ10に内蔵させてもよい。処理装置3をカメラ10に内蔵させる場合、制御部28がカメラ10のみを制御するカメラ制御部として機能し、このカメラ制御部とは別にカメラ10を除く顕微鏡本体2のみを制御する顕微鏡制御部を新たに備える。顕微鏡制御部は、コンピュータ4からの指令信号によって、カメラ10を除く顕微鏡本体2を制御する。
コンピュータ4は、例えばパーソナルコンピュータであり、顕微鏡本体2を操作する指示を入力する入力部29と、処理装置3から送られてくる情報を表示するモニタ(表示部)31とを備えている。
画像処理部26は、カメラ10により取得され、前処理部20およびA/D変換部21を介して入力されてきた画像内に、例えば、図2に示されるように複数の評価領域A01〜A20を設定し、各評価領域においてフォーカス評価値を算出するようになっている。フォーカス評価値としては標準偏差が採用されている。
コンピュータ4から蛍光観察の指示が入力されたときには、制御部28は、顕微鏡本体2を制御して、撮像素子による露出時間を数十秒(例えば、20秒)に設定するようになっている。そして、撮像素子により取得され、前処理部20およびA/D変換部21を通過した画像信号に対し、画像処理部26を制御して、RGB補間、色マトリクス補正、階調変換等の画像処理を施させるようになっている。
一方、コンピュータ4からフォーカス調整の指示が入力されたときには、制御部28は、顕微鏡本体2を制御して、撮像素子による露出時間を数分の1秒(例えば、1/10秒)に設定し、数十〜数百倍(例えば、200倍)の増幅処理を行うように設定するとともに、ステージ5を制御して、対物レンズ9の光軸に沿う方向に往復移動させるようになっている。そして、撮像素子により逐次取得され、前処理部20およびA/D変換部21を通過した画像信号に対し、フォーカス評価値を算出させるようになっている。
算出されたフォーカス評価値は、逐次、制御部28およびI/F部27を介してコンピュータ4に送られ、コンピュータ4において、図4に示されるような時系列のグラフが作成されて、モニタ31に表示されるようになっている。
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡システム1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム1を用いて標本Aの蛍光観察を行うには、標本Aをステージ5にセットした状態で、観察者は、まず、コンピュータ4の入力部29からフォーカス調整の指令を入力する。
フォーカス調整の指令はコンピュータ4から処理装置3に送られ、I/F部27を介して制御部28に入力される。制御部28は、顕微鏡本体2を制御して標本Aの画像を逐次出力させるとともに、画像処理部26を制御してフォーカス評価値を算出させる。
さらに具体的には、制御部28は、対物レンズ9の焦点位置O近傍に標本Aが配置される初期位置にステージ5を移動させるとともに、撮像素子を制御して数分の1秒の露出時間で、数フレーム/秒(例えば、10フレーム/秒)のフレームレートで撮影を行わせる。取得された画像は画像処理部26に送られてフォーカス評価値である標準偏差が算出される。
例えば、図3に示される標本Aをステージ5に載せてフォーカス調整の指令が入力されると、対物レンズ9の光軸方向に沿って,ステージ5を図5(a)、(b)、(c)、(d)、(e)、(d)、(c)、(b)、(a)の順に移動させながら撮影が行われ、逐次取得された各画像に対して算出された標準偏差を時系列に並べることにより図4のグラフが作成されつつモニタ31に表示される。図4のグラフは、説明を簡略にするために、図2のRの範囲の評価領域について算出された標準偏差のみを示している。
標本Aとしては、スライドガラス32とカバーガラス33との間に配置されており、カバーガラス33の上に、図6に示されるようなゴミXが付着しているものを例示する。
標本Aに合焦している図5(b)の状態では、図7に示されるような標本Aの蛍光画像が取得され、カバーガラス33の上面に合焦している図5(d)の状態では、図8に示されるようにゴミXが明るく光った蛍光画像が取得されている。
その結果、フォーカス評価値である標準偏差は、図4に示されるように、時刻t1の時点で評価領域A07,A10において極大値となり、時刻t2の時点で評価領域A08において極大値となっている。
さらに時間が経過すると、時刻t3の時点で評価領域A08における標準偏差が極大値となり、時刻t4の時点で評価領域A07,A10における標準偏差が極大値となっている。
スライドガラス32およびカバーガラス33の表面で強い蛍光が検出されることが分かっているため、ステージ5の移動方向と蛍光の発生する順序とから、評価領域A07,A10における極大値が標本Aの蛍光画像の標準偏差であり、評価領域A08における極大値はゴミXの蛍光画像の標準偏差であることが分かる。
したがって、観察者は評価領域A07,A10に極大値が現れるようにステージ5を移動させれば、対物レンズ9に対して図5(b)の状態に標本Aを配置することができ、全ての標本Aに合焦した、図7に示されるような標本Aの蛍光画像を取得可能なフォーカス調整を行うことができる。
そして、このようにしてフォーカス調整を行った後に、コンピュータ4の入力部29から蛍光観察の指示を入力することにより、露出時間が数十秒に設定されて、鮮明な蛍光画像を取得することができる。
このように、本実施形態に係る顕微鏡システム1によれば、画像範囲内に設定した評価領域におけるフォーカス評価値を時系列に表示することで、フォーカス評価値の算出にSN比の悪い画像を用いても、フォーカス評価値の時間変化によって容易に合焦状態となる位置を確認することができる。特に、フォーカス評価値として小さい評価領域の標準偏差を採用することにより、ノイズに強く、かつ、画像の変化に敏感な出力を得ることができて、精度よくフォーカス調整を行うことができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、フォーカス評価値として、標準偏差を採用したが、これに代えて、分散、平均値あるいはコントラスト値、空間周波数解析結果等を採用してもよい。
また、本実施の形態においては、ステージ5は、制御部28で制御することによって対物レンズ9の光軸方向に移動させているが、これに代えて、観察者が手動で操作することによって対物レンズ9の光軸方向に移動させるようにしてもよい。
また、本実施形態においては、特定の評価領域について算出したフォーカス評価値を時系列に表示することとしたが、これに代えて、変化量の大きなフォーカス評価値を選択して表示することにしてもよい。この場合には、コンピュータ4は、図12に示されるように、全ての評価領域について画像処理部26により算出されたフォーカス評価値の所定時間範囲内における変動量(変化量)を算出し、変動量に基づいて所定の閾値を設定する評価値変化量算出部41と、評価値変化量算出部41により設定された所定の閾値を超える評価領域を全ての評価領域の中から選択する評価領域選択部42とを備えていてもよい。
このようにすることで、評価値変化量算出部41により評価領域毎に算出された所定時間範囲内におけるフォーカス評価値の変動量に基づいて、評価領域選択部42により評価領域を選択する際に用いる所定の閾値を適正な値に設定することができる。
処理装置3から出力されてくる全ての評価領域についてのフォーカス評価値について、例えば、コンピュータ4は、明らかに合焦されていない位置におけるフォーカス評価値の変動量と平均値とを算出し、その平均値と変動量との和を閾値として、該閾値を超えるフォーカス評価値が算出される評価領域について、フォーカス評価値を時系列に表示することにすればよい。
すなわち、各評価領域A01〜A20における閾値Thは、
Th=MAX(FNt)−MIN(FNt)+AVERAGE(FNt) (1)
ここで、FNtは、時刻tにおけるフォーカス評価値である。
時刻tを、フレームレートをステップとした時間とし、フレームレートを10フレーム/秒、閾値評価時間を10秒とすると、t=0,0.1,…,10秒となる。
これらの時刻で、FNt>Thとなる評価領域を抽出する。
このようにすることで、焦点位置を変化させる範囲にわたってフォーカス評価値が変化しない領域、すなわち、ターゲット部位が存在しない領域のフォーカス評価値がモニタ31に表示されないようにして、ターゲット部位の存在する領域のみのフォーカス調整を行うことができる。これにより、観察者が、ターゲット部位を特定し易くして、フォーカス調整を容易にすることができる。
また、本実施形態においては、フォーカス評価値が所定の閾値より大きな極大値を有する場合に、その変化のパターンを識別し、フォーカス調整の過程で同じパターンでフォーカス評価値が変化したときに、それを観察者に報知することにしてもよい。
例えば、図5(b)の合焦状態では、図7に示されるように、評価領域A05,A07,A10,A11,A14,A18が抽出され、図5(d)の合焦状態では、図8に示されるように、評価領域A08のみが抽出される。そこで、コンピュータ4は、図12に示されるように、最初に合焦状態が検出されたときに、抽出された評価領域の組合せあるいはフォーカス評価値の値を、例えば、「TargetA」、「TargetB」という識別情報とともに記憶する合焦状態記憶部43と、次に、同じ組み合わせの領域で極大値が抽出されたときに、図9に符号Pで示されるように、識別情報「TargetA」、「TargetB」を時系列のグラフに重ねて表示する識別情報報知部44とを備えていてもよい。
あるいは、時系列のグラフとは別に、フォーカス評価値が極大値となる状態で、音、光、文字、振動等の他の任意の報知手段によって報知することにしてもよい。図10は、時系列のグラフとは別に、符号Qで示されるように、識別情報「Position:TargetB」を文字表示することにより報知した例である。
このようにすることで、観察者は、より簡便にフォーカス評価値が変化したことを認識することができ、フォーカス調整を容易に行うことができるという利点がある。
また、標準偏差のようなフォーカス評価値について、閾値によって極大値を判定することが困難な場合もある。このように場合には、コンピュータ4は、図12に示されるように、フォーカス評価値が算出される都度に、その直前に算出されたフォーカス評価値との差分をとり、差分値がプラスからマイナスに反転する位置でフォーカス評価値が極大値となることを検出する極大値判定部45と、該極大値判定部45において極大値が検出されたときに、これを報知する合焦報知部46とを備えていてもよい。
例えば、上記実施形態の図4に示されるフォーカス評価値の差分値を算出すると、図11の通りとなる。これにより、極大値判定部45は、フォーカス評価値が極大値となった時点を容易に検出することができ、合焦報知部46によって、合焦状態を明確に表示することができる。
なお、合焦報知部46は、極大値となった時点のフォーカス評価値が上述した(1)を満足するか否かによって合焦しているか否かを判断してもよいし、時刻tにおけるフォーカス評価値の差分値ΔFNtを用いて、下式(2)、(3)により閾値ThPΔ,ThMΔを算出し、
ThPΔ=AVERAGE(ΔFNt)+MAX(ΔFNt)−MIN(ΔFNt) (2)
ThMΔ=AVERAGE(ΔFNt)−MAX(ΔFNt)+MIN(ΔFNt) (3)
以下の条件式を満足することを条件として,合焦状態であることを報知してもよい.
ΔFNt>ThPΔ、ΔFNt+STEP<ThMΔ
ここで、ΔFNt+STEPは、極大値であることが判定された時点の次の時点におけるフォーカス評価値の差分値を示している。
また、本実施形態の変形例では、評価値変化量算出部41、評価領域選択部42、合焦状態記憶部43、識別情報報知部44、極大値判定部45および合焦報知部46のそれぞれの機能を実現させるためのコンピュータプログラムが、コンピュータ4にインストールされている。
また、画像処理部26を構成するハードウェアとしては、例えば汎用コンピュータまたはパーソナルコンピュータ等のようにコンピュータプログラムによって作動する汎用的な処理装置を用いることができる。従って、画像処理部26をコンピュータ4に内蔵させることもできる。
1 顕微鏡システム
2 顕微鏡本体
25 フォーカス評価値算出部(評価値算出部)
31 モニタ(表示部)
A 標本

Claims (6)

  1. 標本の画像を取得する顕微鏡本体と、
    該顕微鏡本体により焦点位置を移動させながら視野範囲内に設定された評価領域において、フォーカス評価値を算出する評価値算出部と、
    該評価値算出部により算出されたフォーカス評価値を時系列に表示する表示部とを備える顕微鏡システム。
  2. 前記評価値算出部が、前記視野範囲内に設定された複数の前記評価領域において前記フォーカス評価値を算出する請求項1に記載の顕微鏡システム。
  3. 複数の前記評価領域の中から前記フォーカス評価値が所定の閾値を超える前記評価領域を選択する評価領域選択部を備え、
    前記表示部が、前記評価領域選択部により選択された評価領域の前記フォーカス評価値を表示する請求項2に記載の顕微鏡システム。
  4. 複数の前記評価領域について前記評価値算出部により算出されたフォーカス評価値の所定時間範囲内における変化量を算出し、該変化量に基づいて前記所定の閾値を設定する評価値変化量算出部を備える請求項3に記載の顕微鏡システム。
  5. 前記評価値算出部により検出されたフォーカス評価値が極大値であることを判定する極大値判定部と、
    該極大値判定部により極大値であると判定された前記フォーカス評価値が所定の閾値を超えている場合に、合焦状態であることを報知する合焦報知部とを備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の顕微鏡システム。
  6. 前記顕微鏡本体が、焦点位置を所定範囲内において複数回移動させ、
    前記合焦報知部により報知された合焦状態を識別情報とともに記憶する合焦状態記憶部と、
    該合焦状態記憶部により記憶された合焦状態が、前記合焦報知部により再度報知されたときに、前記合焦状態記憶部に記憶されている識別情報を報知する識別情報報知部とを備える請求項5に記載の顕微鏡システム。
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