JP2016090628A - トナー用結着樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温定着性、現像安定性、及び印字物保管性に優れるトナー用結着樹脂組成物及び該結着樹脂組成物を含有する電子写真用トナーに関すること。
【解決手段】非晶質ポリエステルAと結晶性ポリエステルCを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記非晶質ポリエステルAが、芳香族ジオール及び炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分とを重縮合して得られる非晶質ポリエステルであり、前記結晶性ポリエステルCが、炭素数2以上9以下の脂肪族ジオールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分とを重縮合して得られる結晶性ポリエステルである、トナー用結着樹脂組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等に用いられるトナー用結着樹脂組成物、及び該結着樹脂組成物を含有する電子写真用トナーに関する。
近年、プリンターやコピー機の高速化及び省エネ化に伴い、低温定着性に優れたトナーがますます必要とされている。
例えば、特許文献1には、
少なくとも、着色剤と、
特定の式で表されるエステル濃度Mが0.07≦M≦0.09である結晶性ポリエステルと、
アルコール成分および酸成分を合成してなり、前記アルコール成分のうちビスフェノールAのアルキレンオキシド付加物を50モル%以上90モル%以下用い、且つ前記アルコール成分のうち炭素数8以上20以下の直鎖脂肪族ジオールを10モル%以上30モル%以下用いた非結晶性ポリエステルと、を含み、
前記非結晶性ポリエステルと結晶性ポリエステルとの含有比(質量比)が75:25〜98:2であることを特徴とする電子写真用トナーが開示されている。
特開2008−203779号公報
特許文献1に記載されている電子写真用トナーでは、低温定着性、現像安定性、及び印字物保管性においてまだ十分とは言えない。
本発明は、低温定着性、現像安定性、及び印字物保管性に優れるトナー用結着樹脂組成物及び該結着樹脂組成物を含有する電子写真用トナーに関する。
本発明は、
〔1〕 非晶質ポリエステルAと結晶性ポリエステルCを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記非晶質ポリエステルAが、芳香族ジオール及び炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分とを重縮合して得られる非晶質ポリエステルであり、前記結晶性ポリエステルCが、炭素数2以上9以下の脂肪族ジオールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分とを重縮合して得られる結晶性ポリエステルである、トナー用結着樹脂組成物、並びに
〔2〕 前記〔1〕記載の結着樹脂組成物を含有する、電子写真用トナー
に関する。
本発明のトナー用結着樹脂組成物を含有する電子写真用トナーは、低温定着性、現像安定性、及び印字物保管性において優れた効果を奏する。
本発明の結着樹脂組成物を含有したトナーが、低温定着性、現像安定性、及び印字物保管性を両立することができる理由は定かではないが、次のように考えられる。
本発明の結着樹脂組成物は、特定の原料モノマーを用いて得られる非晶質ポリエステルA及び結晶性ポリエステルCを含むものであり、非晶質ポリエステルAの原料モノマーのアルコール成分が、芳香族ジオールと炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールを含み、結晶性ポリエステルCの原料モノマーのアルコール成分が、炭素数2以上9以下の脂肪族ジオールを含んでいる点に1つの特徴を有する。
非晶質ポリエステルAは、原料モノマーのアルコール成分が、芳香族ジオールと炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールとを含むことで、エステル基濃度が高くなり、親水性が高くなる。この非晶質ポリエステルを、炭素数2以上9以下の脂肪族ジオールを原料モノマーとして含む結晶性ポリエステルCと混合することで、疎水性の高い結晶性ポリエステルCが結晶を析出し易くなると考えられる。さらに、非晶質ポリエステルAの炭素数3以上6以下の脂肪族ジオール部分が、同じ脂肪族ジオール部分を含む結晶性ポリエステルCの結晶析出の場として作用するために、結晶性ポリエステルCが微細な結晶を析出し、低温定着性と高温高湿下での現像安定性、印字物保管性に優れると考えられる。
高温高湿下での現像安定性は、結晶性ポリエステルの結晶サイズが大きいと、トナー粒子が、割れやすく、現像ロール表面に付着して、現像安定性が低下する。
また、印字物保管性は、印字物中の結晶性ポリエステルの結晶化度が低いと、印字後に、結晶性ポリエステルの部分が融着し易くなる。
従って、結晶性ポリエステルが微細な結晶を多量に析出することで、高温高湿下での現像安定性及び印字物保管性が向上する。
これに対し、前記特許文献1では、非晶質ポリエステルに、芳香族ジオールと炭素数8〜20の脂肪族ジオールを用いているため、非晶質ポリエステルの疎水性が高く、結晶性ポリエステルと相溶し易いため、結晶が析出し難く、本発明の効果を奏するものではない。
なお、樹脂の結晶性は、軟化点と示差走査熱量計による吸熱の最高ピーク温度との比、即ち[軟化点/吸熱の最高ピーク温度]の値で定義される結晶性指数によって表わされる。結晶性樹脂は、結晶性指数が0.6〜1.4、好ましくは0.7〜1.2、より好ましくは0.9〜1.2であり、非晶質樹脂の結晶性指数は、1.4を超えるか、0.6未満の樹脂であり、好ましくは1.5を超えるか、0.5以下、より好ましくは1.6以上か、0.5以下である。樹脂の結晶性は、原料モノマーの種類とその比率、及び製造条件(例えば、反応温度、反応時間、冷却速度)等により調整することができる。なお、吸熱の最高ピーク温度とは、観測される吸熱ピークのうち、最も高温側にあるピークの温度を指す。結晶性樹脂においては、吸熱の最高ピーク温度を融点とする。
非晶質ポリエステルは、芳香族ジオール及び炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分とを重縮合して得られる非晶質ポリエステルAを含む。
芳香族ジオールとしては、式(I):
Figure 2016090628
(式中、RO及びORはオキシアルキレン基であり、Rはエチレン及び/又はプロピレン基であり、x及びyはアルキレンオキサイドの付加モル数を示し、それぞれ正の数であり、xとyの和の平均値は1〜16が好ましく、1〜8がより好ましく、1.5〜4がさらに好ましい)
で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物が好ましい。式(I)で表されるビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物としては、ポリオキシプロピレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン等の式(I)においてROがプロピレンオキサイドであるビスフェノールAのプロピレンオキサイド付加物、ポリオキシエチレン(2.2)-2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)プロパン等の式(I)においてROがエチレンオキサイドであるビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
芳香族ジオールの含有量は、非晶質ポリエステルAのアルコール成分中、現像安定性、、印字物保管性、及びトナー帯電性の観点から、10モル%以上が好ましく、30モル%以上がより好ましく、40モル%以上がさらに好ましい。また、現像安定性及び低温定着性の観点から、95モル%以下が好ましく、90モル%以下が好ましく、70モル%以下がより好ましく、60モル%以下がさらに好ましい。
脂肪族ジオールの炭素数は、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性の観点から、3以上であり、4以上が好ましい。また、同様の観点から、6以下であり、5以下が好ましく、4以下がより好ましい。
炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールとしては、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等が挙げられる。
また、炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールは、トナーの低温定着性を向上させる観点から、水酸基を炭素鎖の末端に有するα,ω−脂肪族ジオールが好ましく、α,ω−直鎖アルカンジオールであることがより好ましい。
炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールの含有量は、非晶質ポリエステルAのアルコール成分中、低温定着性及び現像安定性の観点から、5モル%以上が好ましく、10モル%以上がより好ましく、30モル%以上がさらに好ましく、40モル%以上がさらに好ましい。また、現像安定性及び印字物保管性の観点から、90モル%以下が好ましく、70モル%以下がより好ましく、60モル%以下がさらに好ましい。
炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールと芳香族ジオールのモル比(炭素数3以上6以下の脂肪族ジオール/芳香族ジオール)は、印字物保管性及び現像安定性の観点から、9/1以下が好ましく、7/3以下がより好ましく、6/4以下がさらに好ましい。また、低温定着性及び現像安定性の観点から、1/19以上が好ましく、1/9以上がより好ましく、3/7以上がさらに好ましく、4/6以上がさらに好ましい。
炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールと芳香族ジオールの総含有量は、非晶質ポリエステルAのアルコール成分中、80モル%以上が好ましく、90モル%以上がより好ましく、95モル%以上がさらに好ましく、100モル%以下が好ましく、実質的に100モル%がさらに好ましく、100モル%がさらに好ましい。
他のアルコール成分としては、エチレングリコール、炭素数7以上の脂肪族ジオール、ソルビトール、ペンタエリスリトール、グリセリン、トリメチロールプロパン等の3価以上のアルコール等が挙げられる。
非晶質ポリエステルのカルボン酸成分は、低温定着性、現像安定性、トナーの帯電性及び印字物保管性の観点から、芳香族ジカルボン酸化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物を含有していることが好ましい。
芳香族ジカルボン酸化合物としては、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸;それらの酸の無水物及びそれらの酸のアルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられ、これらのなかではテレフタル酸が好ましい。なお、本発明において、カルボン酸化合物には、遊離酸だけでなく、反応中に分解して酸を生成する無水物、及び炭素数1〜3のアルキルエステルも含まれる。
芳香族ジカルボン酸化合物の含有量は、非晶質ポリエステルAのカルボン酸成分中、トナー帯電性及び現像安定性の観点から、40モル%以上が好ましく、50モル%以上がより好ましく、60モル%以上がさらに好ましい。また、低温定着性の観点から、85モル%以下が好ましく、80モル%以下がより好ましく、75モル%以下がさらに好ましい。
脂肪族ジカルボン酸化合物としては、コハク酸(炭素数:4)、フマル酸(炭素数:4)、グルタル酸(炭素数:5)、アジピン酸(炭素数:6)、スベリン酸(炭素数:8)、アゼライン酸(炭素数:9)、セバシン酸(炭素数:10)、ドデカン2酸(炭素数:12)、テトラデカン2酸(炭素数:14)、側鎖にアルキル基又はアルケニル基を有するコハク酸、これらの酸の無水物、それらの炭素数1〜3のアルキルエステル等が挙げられる。
脂肪族ジカルボン酸化合物における鎖状炭化水素基は直鎖であっても分岐鎖であってもよく、脂肪族ジカルボン酸化合物の炭素数は、4以上が好ましく、5以上がより好ましい。また、入手性の観点から、14以下が好ましく、12以下がより好ましい。なお、本発明において、カルボン酸化合物には、遊離酸だけでなく、反応中に分解して酸を生成する無水物、及び炭素数1〜3のアルキルエステルも含まれる。ただし、アルキルエステル部のアルキル基の炭素数は、脂肪族ジカルボン酸化合物の炭素数には含めない。
脂肪族ジカルボン酸化合物、好ましくは炭素数が4以上14以下の脂肪族ジカルボン酸化合物の含有量は、非晶質ポリエステルAのカルボン酸成分中、低温定着性の観点から、2モル%以上が好ましく、3モル%以上がより好ましく、5モル%以上がさらに好ましい。また、印字物保管性及び現像安定性の観点から、30モル%以下が好ましく、20モル%以下がより好ましく、10モル%以下がさらに好ましい。
芳香族ジカルボン酸化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物のモル比(芳香族ジカルボン酸化合物/脂肪族ジカルボン酸化合物)は、印字物保管性及び現像安定性の観点から、4/1以上が好ましく、5/1以上がより好ましく、8/1以上がさらに好ましい。また、低温定着性の観点から、20/1以下が好ましく、15/1以下がより好ましく、12/1以下がさらに好ましい。
芳香族ジカルボン酸化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物の総含有量は、印字物保管性及び現像安定性の観点から、カルボン酸成分中、60モル%以上が好ましく、65モル%以上がより好ましく、70モル%以上がさらに好ましい。低温定着性の観点から、90モル%以下が好ましく、85モル%以下がより好ましく、80モル%以下がさらに好ましい。
また、カルボン酸成分は、印字物保管性及び耐久性の観点から、3価以上のカルボン酸化合物を含有していることが好ましい。
3価以上のカルボン酸化合物としては、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、2,5,7-ナフタレントリカルボン酸、ピロメリット酸及びこれらの酸無水物、低級アルキル(炭素数1〜3)エステル等が挙げられ、これらの中では、トリメリット酸化合物が好ましい。
3価以上のカルボン酸化合物の含有量、好ましくはトリメリット酸化合物の含有量は、非晶質ポリエステルAのカルボン酸成分中、印字物保管性及び耐久性の観点から、8モル%以上が好ましく、15モル%以上がより好ましく、20モル%以上がさらに好ましい。また、低温定着性の観点から、40モル%以下が好ましく、35モル%以下がより好ましく、30モル%以下がさらに好ましい。
アルコール成分には1価のアルコールが、カルボン酸成分には1価のカルボン酸化合物が、適宜含有されていてもよい。
非晶質ポリエステルAのアルコール成分とカルボン酸成分との重縮合反応は、例えば、不活性ガス雰囲気中にて、必要に応じて、エステル化触媒、エステル化助触媒、重合禁止剤等の存在下、200〜250℃程度の温度で行うことができる。エステル化触媒としては、酸化ジブチル錫、2-エチルヘキサン酸錫(II)等の錫化合物、チタンジイソプロピレートビストリエタノールアミネート等のチタン化合物等が挙げられる。エステル化触媒の使用量は、アルコール成分とカルボン酸成分の総量100質量部に対して、0.01〜1.5質量部が好ましく、0.1〜1.0質量部がより好ましい。エステル化助触媒としては、没食子酸等が挙げられる。エステル化助触媒の使用量は、アルコール成分とカルボン酸成分の総量100質量部に対して、0.001〜0.5質量部が好ましく、0.01〜0.1質量部がより好ましい。重合禁止剤としては、tert-ブチルカテコール等が挙げられる。重合禁止剤の使用量は、アルコール成分とカルボン酸成分の総量100質量部に対して、0.001〜0.5質量部が好ましく、0.01〜0.1質量部がより好ましい。
非晶質ポリエステルAの軟化点は、印字物保管性及び現像安定性の観点から、70℃以上が好ましく、85℃以上がより好ましい。また、低温定着性の観点から、160℃以下が好ましく、150℃以下がより好ましい。
非晶質ポリエステルAのガラス転移温度は、耐久性の観点から、40℃以上が好ましく、45℃以上がより好ましく、50℃以上がさらに好ましい。また、低温定着性の観点から、75℃以下が好ましく、70℃以下がより好ましく、65℃以下がさらに好ましい。なお、ガラス転移温度は、非晶質樹脂に特有の物性である。
非晶質ポリエステルAの酸価は、トナー帯電性の観点から、3mgKOH/g以上が好ましく、5mgKOH/g以上がより好ましい。また、印字物保管性の観点から、40mgKOH/g以下が好ましく、35mgKOH/g以下がより好ましい。
結晶性ポリエステルは、炭素数2以上9以下の脂肪族ジオールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分とを重縮合して得られる結晶性ポリエステルCを含む。
炭素数2以上9以下の脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,7-ヘプタンジオール、1,8-オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,9-ノナンジオール等が挙げられる。
脂肪族ジオールの炭素数は、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性の観点から、2以上であり、4以上が好ましく、5以上がより好ましく、6以上がさらに好ましい。また、印字物保管性及び現像安定性の観点から、9以下であり、8以下が好ましく、7以下がより好ましく、6以下がさらに好ましい。
また、炭素数2以上9以下の脂肪族ジオールは、トナーの低温定着性を向上させる観点から、水酸基を炭素鎖の末端に有有するα,ω−脂肪族ジオールが好ましく、α,ω−直鎖アルカンジオールであることがより好ましい。
アルコール成分には、炭素数2以上9以下の脂肪族ジオール以外のアルコールが含まれていてもよいが、炭素数2以上9以下の脂肪族ジオールの含有量は、アルコール成分中、70〜100モル%が好ましく、80〜100モル%がより好ましく、90〜100モル%がさらに好ましい。
炭素数2以上9以下の脂肪族ジオール以外のアルコール成分としては、炭素数10以上の脂肪族ジオール、ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物等の芳香族ジオール、グリセリン等の3価以上のアルコール等が挙げられる。
結晶性ポリエステルのカルボン酸成分は、脂肪族ジカルボン酸化合物を含有していることが好ましい。
脂肪族ジカルボン酸化合物としては、コハク酸(炭素数:4)、フマル酸(炭素数:4)、グルタル酸(炭素数:5)、アジピン酸(炭素数:6)、スベリン酸(炭素数:8)、アゼライン酸(炭素数:9)、セバシン酸(炭素数:10)、ドデカン2酸(炭素数:12)、テトラデカン2酸(炭素数:14)、側鎖にアルキル基又はアルケニル基を有するコハク酸、これらの酸の無水物、それらの炭素数1〜3のアルキルエステル等が挙げられる。
脂肪族ジカルボン酸化合物における鎖状炭化水素基は直鎖であっても分岐鎖であってもよく、脂肪族ジカルボン酸化合物の炭素数は、印字物保管性及び現像安定性の観点から、4以上が好ましく、8以上がより好ましく、10以上がさらに好ましく、12以上がさらに好ましい。また、入手性の観点から、18以下が好ましく、14以下がより好ましい。なお、本発明において、カルボン酸化合物には、遊離酸だけでなく、反応中に分解して酸を生成する無水物、及び炭素数1〜3のアルキルエステルも含まれる。ただし、アルキルエステル部のアルキル基の炭素数は、脂肪族ジカルボン酸化合物の炭素数には含めない。
また、脂肪族ジカルボン酸化合物は、低温定着性の観点から、飽和脂肪族ジカルボン酸化合物が好ましい。
カルボン酸成分には、脂肪族ジカルボン酸化合物以外のカルボン酸化合物が含まれていてもよいが、脂肪族ジカルボン酸化合物、好ましくは炭素数4以上18以下の脂肪族ジカルボン酸化合物の含有量は、カルボン酸成分中、70〜100モル%が好ましく、80〜100モル%がより好ましく、80〜95モル%がさらに好ましい。
他のカルボン酸化合物としては、テレフタル酸、イソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸化合物、炭素数2〜3の脂肪族ジカルボン酸化合物、炭素数15以上の脂肪族ジカルボン酸化合物、トリメリット酸、ピロメリット酸等の3価以上のカルボン酸化合物等が挙げられる。
結晶性ポリエステルの原料モノマーは、低温定着性及び印字物保管性の観点から、炭素数8以上22以下の1価のアルコール及び炭素数8以上22以下の1価のカルボン酸化合物の少なくともいずれかを含有することが好ましく、炭素数8以上22以下の1価のカルボン酸化合物を含有することがより好ましい。
1価のアルコールと1価のカルボン酸化合物の炭素数は、低温定着性及び印字物保管性の観点から、8以上が好ましく、16以上がより好ましく、18以上がさらに好ましい。また、同様の観点から、22以下が好ましく、20以下がより好ましい。
1価のアルコール及び1価のカルボン酸化合物は、低温定着性の観点から、脂肪族が好ましい。
炭素数8以上22以下の1価の脂肪族アルコールとしては、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられ、これらのなかでは、ステアリルアルコールが好ましい。
炭素数8以上22以下の1価の脂肪族カルボン酸化合物としては、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等が挙げられ、これらのなかでは、ステアリン酸が好ましい
炭素数8以上22以下の1価のアルコールと炭素数8以上22以下の1価のカルボン酸化合物の総含有量は、結晶性ポリエステルの原料モノマーである、アルコール成分とカルボン酸成分の総量中、低温定着性及び印字物保管性の観点から、2モル%以上が好ましく、3モル%以上がより好ましく、4モル%以上がさらに好ましい、また、同様の観点から、20モル%以下が好ましく、15モル%以下がより好ましく、10モル%以下がさらに好ましく、8モル%以下がさらに好ましい。
アルコール成分とカルボン酸成分との重縮合反応は、不活性ガス雰囲気中にて、必要に応じて、エステル化触媒、エステル化助触媒、重合禁止剤等の存在下、140〜210℃程度の温度で行うことができる。エステル化触媒としては、酸化ジブチル錫、2-エチルヘキサン酸錫(II)等の錫化合物、チタンジイソプロピレートビストリエタノールアミネート等のチタン化合物等が挙げられる。エステル化触媒の使用量は、アルコール成分とカルボン酸成分の総量100質量部に対して、0.01〜1.5質量部が好ましく、0.1〜1.0質量部がより好ましい。エステル化助触媒としては、没食子酸等が挙げられる。エステル化助触媒の使用量は、アルコール成分とカルボン酸成分の総量100質量部に対して、0.001〜0.5質量部が好ましく、0.01〜0.1質量部がより好ましい。重合禁止剤としては、tert-ブチルカテコール等が挙げられる。重合禁止剤の使用量は、アルコール成分とカルボン酸成分の総量100質量部に対して、0.001〜0.5質量部が好ましく、0.01〜0.1質量部がより好ましい。
結晶性ポリエステルCの軟化点は、保存性の観点から、60℃以上が好ましく、65℃以上がより好ましく、70℃以上がさらに好ましい。また、低温定着性の観点から、120℃以下が好ましく、110℃以下がより好ましく、100℃以下がさらに好ましい。
また、結晶性ポリエステルCの軟化点は、低温定着性の観点から、非晶質ポリエステルAの軟化点よりも低いことが好ましく、その差は、20℃以上が好ましく、20〜50℃がより好ましい。ここで、非晶質ポリエステルの軟化点との差とは、非晶質ポリエステルが複数の樹脂からなる場合、加重平均した軟化点との差をいう。
結晶性ポリエステルCの融点は、保存性の観点から、60℃以上が好ましく、65℃以上がより好ましい。また、低温定着性の観点から、110℃以下が好ましく、100℃以下がより好ましい。
非晶質ポリエステルAと結晶性ポリエステルCの質量比(非晶質ポリエステルA/結晶性ポリエステルC)は、印字物保管性及び現像安定性の観点から、65/35以上が好ましく、70/30以上がより好ましく、80/20以上がさらに好ましく、85/15以上がさらに好ましい。また、低温定着性及び印字物保管性の観点から、97/3以下が好ましく、95/5以下がより好ましい。結着樹脂組成物が、非晶質ポリエステルA以外の非晶質ポリエステル及び結晶性ポリエステルC以外の結晶性ポリエステルを含む場合は、それらも含めた非晶質ポリエステルと結晶性ポリエステルの質量比も上記範囲内であることが好ましい。
非晶質ポリエステルAと結晶性ポリエステルCの総含有量は、結着樹脂組成物中、80質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましく、95質量%以上がさらに好ましく、100質量%以下が好ましく、実質的に100質量%がさらに好ましく、100質量%がさらに好ましい。
本発明の結着樹脂組成物は、印字物保管性、低温定着性及び現像安定性の観点から、軟化点の異なる2種の非晶質ポリエステルを含むことが好ましく、少なくとも一方が前記非晶質ポリエステルAであることが好ましく、いずれもが前記非晶質ポリエステルAであることがより好ましい。
軟化点の異なる2種の非晶質ポリエステルのうち、軟化点の高い方の非晶質ポリエステルAHの軟化点は、印字物保管性、現像安定性及び現像安定性の観点から、120℃を超えることが好ましく、125℃以上がより好ましく、130℃以上がさらに好ましい。また、低温定着性の観点から、170℃以下が好ましく、160℃以下がより好ましく、150℃以下がさらに好ましく、145℃以下がさらに好ましい。
一方、軟化点の低い方の非晶質ポリエステルALの軟化点は、印字物保管性及び現像安定性の観点から、80℃以上が好ましく、85℃以上がより好ましい。また、低温定着性、印字物保管性、及び現像安定性の観点から、120℃以下が好ましく、110℃以下がより好ましく、100℃以下がさらに好ましい。
非晶質ポリエステルAHと非晶質ポリエステルALの軟化点の差は、低温定着性、現像安定性及び印字物保管性の観点から、好ましくは10℃以上、より好ましくは15℃以上、さらに好ましくは20℃以上であり、現像安定性及び印字物保管性の観点から、好ましくは80℃以下、より好ましくは70℃以下、さらに好ましくは60℃以下である。
非晶質ポリエステルAHと非晶質ポリエステルALの質量比(非晶質ポリエステルAH/非晶質ポリエステルAL)は、印字物保管性の観点から、0.2以上が好ましく、0.5以上がより好ましく、0.7以上がさらに好ましく、1.0以上がさらに好ましく、1.5以上がさらに好ましい。また、低温定着性、印字物保管性の観点から、10以下が好ましく、7以下がより好ましく、5以下がさらに好ましく、3以下がさらに好ましい。
本発明の結着樹脂組成物を含有する電子写真用トナーは、低温定着性、現像安定性、及び印字物保管性に優れる。なお、本発明の結着樹脂組成物は、非晶質ポリエステルと結晶性ポリエステルを混合して得られたものを用いてもよく、トナーを製造する際に、それぞれの樹脂を直接原料の混合に供してもよい。
本発明のトナーには、本発明の効果を損なわない範囲で、本発明の結着樹脂組成物以外の公知の樹脂が併用されていてもよいが、本発明の結着樹脂組成物の含有量は、結着樹脂中、80質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましく、95質量%以上がさらに好ましく、実質的に100質量%がさらに好ましく、100質量%がさらに好ましい。
本発明のトナーには、着色剤、離型剤、荷電制御剤、磁性粉、流動性向上剤、導電性調整剤、繊維状物質等の補強充填剤、酸化防止剤、クリーニング性向上剤等の添加剤が含有されていてもよく、着色剤、離型剤及び荷電制御剤が含有されることが好ましい。
着色剤としては、トナー用着色剤として用いられている染料、顔料等のすべてを使用することができ、カーボンブラック、フタロシアニンブルー、パーマネントブラウンFG、ブリリアントファーストスカーレット、ピグメントグリーンB、ローダミン−Bベース、ソルベントレッド49、ソルベントレッド146、ソルベントブルー35、キナクリドン、カーミン6B、ジスアゾエロー等が用いることができ、本発明のトナーは、黒トナー、カラートナーのいずれであってもよい。着色剤の含有量は、トナーの画像濃度及び低温定着性を向上させる観点から、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましい。また、40質量部以下が好ましく、10質量部以下がより好ましい。
離型剤としては、ポリプロピレンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンポリエチレン共重合体ワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の脂肪族炭化水素系ワックス及びそれらの酸化物、カルナウバワックス、モンタンワックス、サゾールワックス及びそれらの脱酸ワックス、脂肪酸エステルワックス等のエステル系ワックス、脂肪酸アミド類、脂肪酸類、高級アルコール類、脂肪酸金属塩等が挙げられ、これらは単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
離型剤の融点は、トナーの低温定着性と耐オフセット性の観点から、60〜160℃が好ましく、60〜150℃がより好ましい。
離型剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、トナーの低温定着性と耐オフセット性の観点及び結着樹脂中への分散性の観点から、0.5質量部以上が好ましく、1質量部以上がより好ましく、1.5質量部以上がさらに好ましい。また、10質量部以下が好ましく、8質量部以下がより好ましく、7質量部以下がさらに好ましい。
荷電制御剤は、特に限定されず、正帯電性荷電制御剤及び負帯電性荷電制御剤のいずれを含有していてもよい。
正帯電性荷電制御剤としては、ニグロシン染料、例えば「ニグロシンベースEX」、「オイルブラックBS」、「オイルブラックSO」、「ボントロンN-01」、「ボントロンN-04」、「ボントロンN-07」、「ボントロンN-09」、「ボントロンN-11」(以上、オリエント化学工業株式会社製)等;3級アミンを側鎖として含有するトリフェニルメタン系染料、4級アンモニウム塩化合物、例えば「ボントロンP-51」(オリエント化学工業株式会社製)、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、「COPY CHARGE PX VP435」(クラリアント社製)等;ポリアミン樹脂、例えば「AFP-B」(オリエント化学工業株式会社製)等;イミダゾール誘導体、例えば「PLZ-2001」、「PLZ-8001」(以上、四国化成工業株式会社製)等;スチレン−アクリル系樹脂、例えば「FCA-701PT」(藤倉化成株式会社製)等が挙げられる。
また、負帯電性荷電制御剤としては、含金属アゾ染料、例えば「バリファーストブラック3804」、「ボントロンS-31」、「ボントロンS-32」、「ボントロンS-34」、「ボントロンS-36」(以上、オリエント化学工業株式会社製)、「アイゼンスピロンブラックTRH」、「T-77」(保土谷化学工業株式会社製)等;ベンジル酸化合物の金属化合物、例えば、「LR-147」、「LR-297」(以上、日本カーリット株式会社製)等;サリチル酸化合物の金属化合物、例えば、「ボントロンE-81」、「ボントロンE-84」、「ボントロンE-88」、「ボントロンE-304」(以上、オリエント化学工業株式会社製)、「TN-105」(保土谷化学工業株式会社製)等;銅フタロシアニン染料;4級アンモニウム塩、例えば「COPY CHARGE NX VP434」(クラリアント社製)、ニトロイミダゾール誘導体等;有機金属化合物、例えば「TN105」(保土谷化学工業株式会社製)等が挙げられる。
荷電制御剤の含有量は、トナーの帯電安定性の観点から、結着樹脂100質量部に対して、0.01質量部以上が好ましく、0.2質量部以上がより好ましい。また、10質量部以下が好ましく、5質量部以下がより好ましく、3質量部以下がさらに好ましく、2質量部以下がさらに好ましい。
本発明のトナーは、溶融混練法、乳化転相法、重合法等の従来より公知のいずれの方法により得られたトナーであってもよいが、生産性や着色剤の分散性の観点から、溶融混練法による粉砕トナーが好ましい。溶融混練法による粉砕トナーの場合、例えば、結着樹脂、着色剤、離型剤、荷電制御剤等の原料をヘンシェルミキサー等の混合機で均一に混合した後、密閉式ニーダー、1軸もしくは2軸の押出機、オープンロール型混練機等で溶融混練し、冷却、粉砕、分級して製造することができる。
本発明のトナーには、転写性を向上させるために、外添剤を用いることが好ましい。外添剤としては、シリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、酸化錫、酸化亜鉛等の無機微粒子や、メラミン系樹脂微粒子、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粒子等の樹脂粒子等の有機微粒子が挙げられ、2種以上が併用されていてもよい。これらの中では、シリカが好ましく、トナーの転写性の観点から、疎水化処理された疎水性シリカであることがより好ましい。
シリカ粒子の表面を疎水化するための疎水化処理剤としては、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)、ジメチルジクロロシラン(DMDS)、シリコーンオイル、オクチルトリエトキシシラン(OTES)、メチルトリエトキシシラン等が挙げられる。
外添剤の平均粒子径は、トナーの帯電性や流動性、転写性の観点から、10nm以上が好ましく、15nm以上がより好ましい。また、250nm以下が好ましく、200nm以下がより好ましく、90nm以下がさらに好ましい。
外添剤の含有量は、外添剤で処理する前のトナー100質量部に対して、0.05質量部以上が好ましく、0.1質量部以上がより好ましく、0.3質量部以上がさらに好ましい。また、5質量部以下が好ましく、3質量部以下がより好ましい。
本発明のトナーの体積中位粒径(D50)は、3〜15μmが好ましく、4〜10μmがより好ましい。なお、本明細書において、体積中位粒径(D50)とは、体積分率で計算した累積体積頻度が粒径の小さい方から計算して50%になる粒径を意味する。また、トナーを外添剤で処理している場合には、外添剤で処理する前のトナー粒子の体積中位粒径をトナーの体積中位粒径とする。
本発明のトナーは、一成分現像用トナーとして、又はキャリアと混合して二成分現像剤として用いることができる。
以下に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によってなんら限定されるものではない。樹脂等の物性は、以下の方法により測定した。
〔樹脂の軟化点〕
フローテスター「CFT-500D」(株式会社島津製作所社製)を用い、1gの試料を昇温速度6℃/minで加熱しながら、プランジャーにより1.96MPaの荷重を与え、直径1mm、長さ1mmのノズルから押し出す。温度に対し、フローテスターのプランジャー降下量をプロットし、試料の半量が流出した温度を軟化点とする。
〔樹脂の吸熱の最高ピーク温度〕
示差走査熱量計「Q-100」(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社製)を用いて、試料0.01〜0.02gをアルミパンに計量し、室温から降温速度10℃/minで0℃まで冷却し、0℃にて1分間保持する。その後、昇温速度10℃/minで測定する。観測される吸熱ピークのうち、最も高温側にあるピークの温度を吸熱の最高ピーク温度とする。
〔樹脂のガラス転移温度〕
示差走査熱量計「Q-100」(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン社製)を用いて、試料0.01〜0.02gをアルミパンに計量し、200℃まで昇温し、その温度から降温速度10℃/minで0℃まで冷却する。次に試料を昇温速度10℃/minで昇温し測定する。吸熱の最高ピーク温度以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移温度とする。
〔樹脂の酸価〕
JIS K0070の方法に基づき測定する。ただし、測定溶媒のみJIS K0070の規定のエタノールとエーテルの混合溶媒から、アセトンとトルエンの混合溶媒(アセトン:トルエン=1:1(容量比))に変更する。
〔離型剤の融点〕
示差走査熱量計「Q-100」(ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社製)を用いて、試料0.01〜0.02gをアルミパンに計量し、昇温速度10℃/minで200℃まで昇温し、その温度から降温速度5℃/minで-10℃まで冷却する。次に試料を昇温速度10℃/minで180℃まで昇温し測定する。そこで得られた融解吸熱カーブから観察される吸熱の最高ピーク温度を離型剤の融点とする。
〔外添剤の平均粒子径〕
平均粒子径は、個数平均粒子径を指し、外添剤の走査型電子顕微鏡(SEM)写真から測定した、500個の粒子の粒径の数平均値をいう。長径と短径がある場合は長径を指す。
〔トナーの体積中位粒径〕
測定機:コールターマルチサイザーII(ベックマンコールター株式会社製)
アパチャー径:100μm
解析ソフト:コールターマルチサイザーアキュコンプ バージョン 1.19(ベックマンコールター株式会社製)
電解液:アイソトンII(ベックマンコールター株式会社製)
分散液:電解液にエマルゲン109P(花王株式会社製、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、HLB(グリフィン):13.6)を溶解して5質量%に調整したもの
分散条件:前記分散液5mlに測定試料10mgを添加し、超音波分散機にて1分間分散させ、その後、前記電解液25mlを添加し、さらに、超音波分散機にて1分間分散させて、試料分散液を調製する。
測定条件:前記電解液100mlに、3万個の粒子の粒径を20秒間で測定できる濃度となるように、前記試料分散液を加え、3万個の粒子を測定し、その粒度分布から体積中位粒径(D50)を求める。
〔樹脂の製造〕
樹脂製造例1〔樹脂AH1〜AH7、AL1〜AL4〕
表1、2に示すアルコール成分及びアジピン酸及び無水トリメリット酸以外のカルボン酸成分と、2-エチルヘキサン酸錫(II)45g及び没食子酸5gとを、窒素導入管、100℃の熱水を通した分留管を装備した脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、180℃で1時間保温した後に180℃から230℃まで10℃/hで昇温し、その後230℃で6時間重縮合反応させた。230℃8.0kPaで1時間反応させた後、さらにアジピン酸及び無水トリメリット酸を210℃で反応させ、10kPaにて表1、2に示す軟化点まで反応を行って、非晶質ポリエステルを得た。
樹脂製造例2〔樹脂AH8、AL5〕
表1、2に示すアルコール成分及びアジピン酸及び無水トリメリット酸以外のカルボン酸成分と、2-エチルヘキサン酸錫(II)45g及び没食子酸5gとを、温度計、ステンレス製攪拌棒、流下式コンデンサー及び窒素導入管を装備した10リットル容の四つ口フラスコに入れ、窒素雰囲気下、マントルヒーター中で235℃で6時間重縮合させた後、200℃まで冷却した。その後、アジピン酸及び無水トリメリット酸を添加した後、210℃に昇温し、重縮合反応を行い、軟化点が表1、2に示す軟化点に達するまで反応させて、非晶質ポリエステルを得た。
Figure 2016090628
Figure 2016090628
樹脂製造例3〔樹脂C1〜C3、C5〜C10〕
表3、4に示すアルコール成分及びカルボン酸成分を、窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、140℃で6時間保持し、さらに200℃まで6時間かけて昇温後、2-エチルヘキサン酸錫(II)20g及び没食子酸2gを入れ、200℃にて1時間反応させた後、8.3kPaにて1時間反応させ、結晶性ポリエステルを得た。
樹脂製造例4〔樹脂C4〕
表3に示すアルコール成分及びカルボン酸成分とtert-ブチルカテコール2gとを窒素導入管、脱水管、攪拌器及び熱電対を装備した10L容の四つ口フラスコに入れ、140℃で6時間保持し、さらに200℃まで6時間かけて昇温後、2-エチルヘキサン酸錫(II)20g及び没食子酸2gを入れ、200℃にて1時間反応させた後、8.3kPaにて1時間反応させて、結晶性ポリエステルを得た。
Figure 2016090628
Figure 2016090628
〔静電荷像現像用トナーの製造〕
実施例1〜21及び比較例1〜6
表5に示す樹脂を混合した結着樹脂100質量部、着色剤「ECB-301」(大日精化社製、C.I.ピグメントブルー15:3)5質量部、負帯電性荷電制御剤「LR-147」(日本カーリット社製)1質量部及び離型剤「NP-105」(三井化学社製、ポリプロピレンワックス、融点:140℃)2質量部を、ヘンシェルミキサーによく攪拌した後、混練部分の全長1560mm、スクリュー径42mm、バレル内径43mmの同方向回転二軸押出機を用いて溶融混練した。ロールの回転速度は200r/min、ロール内の加熱温度は120℃であり、混合物の供給速度は10kg/h、平均滞留時間は約18秒であった。得られた混練物を冷却ローラーで圧延冷却した後、ジェットミルで体積中位粒径(D50)6.5μmのトナー粒子を得た。
得られたトナー粒子100質量部に、外添剤「アエロジル R-972」(疎水性シリカ、日本アエロジル社製、疎水化処理剤:DMDS、平均粒子径:16nm)1.0質量部及び「SI-Y」(疎水性シリカ、日本アエロジル社製、疎水化処理剤:シリコーンオイル、平均粒子径:40nm)1.0質量部を添加し、ヘンシェルミキサーで3600r/min、5分間混合することにより、外添剤処理を行い、体積中位粒径(D50)6.5μmのトナーを得た。
試験例1〔低温定着性〕
得られたトナーを複写機「AR-505」(シャープ(株)製)に実装し、トナー付着量が0.7mg/cm2の未定着画像(2cm×12cm)を得た。複写機「AR-505」(シャープ(株)製)の定着機をオフラインで定着可能なように改良した定着機(定着速度200mm/sec)を用い、定着温度を90℃から240℃へと5℃ずつ順次上昇させながら、各定着温度で定着試験を行った。定着紙には、「CopyBond SF-70NA」(シャープ社製、75g/m2)を使用した。
最低定着温度は500gの荷重をかけた底面が15mm×7.5mmの砂消しゴムで、定着機を通して定着された画像を5往復擦り、擦る前後の光学反射密度を反射濃度計「RD-915」(マクベス社製)を用いて測定し、両者の比率(擦り後/擦り前)が最初に70%を超える定着ローラーの温度を最低定着温度とする。結果を表5に示す。最低定着温度が低いほど、低温定着性に優れ、最低定着温度は、140℃以下が好ましく、130℃以下がより好ましく、125℃以下がさらに好ましい。
試験例2〔高温高湿下での現像安定性〕
非磁性一成分現像装置「OKI MICROLINE 5400」(沖データ社製)のIDカートリッジにトナーを実装し、温度40℃、相対湿度80%の条件下で、70r/min(A4紙縦方向36枚/分相当)で空回し運転を行い、現像ロール表面のスジムラ発生を目視にて観察し、スジムラが発生するまでの時間を測定し、以下の評価基準に従って、高温高湿下での現像安定性を評価した。結果を表5に示す。スジムラが発生するまでの時間が長いほど現像安定性に優れる。なお、スジムラとは現像ロール上に付着しているトナー量にばらつきが発生している状態のことをいい、スジムラの発生により、印字の際に画像濃度に濃淡が発生する。
〔評価基準〕
A:スジムラが発生するまでの時間が1週間以上
B:スジムラが発生するまでの時間が3日以上1週間未満
C:スジムラが発生するまでの時間が1日以上3日未満
D:スジムラが発生するまでの時間が1日未満
試験例3〔印字物保管性〕
各トナーについて、最低定着温度+10℃の温度で、試験例1の未定着画像1枚の定着を行った。定着画像の上に紙を100枚乗せ、さらにその上に2kgの重りを載せ、60℃のホットプレートの上にのせ、5分、10分、20分の3つの条件で放置した。定着画像の紙への融着の程度から、以下の評価基準に従って、短期間高熱暴露における印字物保管性を評価した。結果を表5に示す。
〔評価基準〕
A:20分の放置でも融着しない。
B:10分の放置では融着しないが、20分の放置では一部融着する。
C:5分放置後は融着しないが、10分放置では、一部融着する。
D:5分放置後一部融着する。
E:5分放置後完全融着し、紙と紙が剥がれない。
Figure 2016090628
実施例1〜3の対比においては、非晶質ポリエステルにおける非晶質ポリエステルAH/非晶質ポリエステルAL(質量比)が2.0である実施例1のトナーが、低温定着性、印字物保管性、及び現像安定性がより優れていることが分かる。
実施例1、5〜7の対比においては、結晶性ポリエステルのカルボン酸成分において脂肪族ジカルボン酸化合物の炭素数が12である実施例1のトナーが、印字物保管性及び現像安定性により優れることが分かる。
実施例1、8〜10、比較例3、4の対比においては、結晶性ポリエステルのアルコール成分において脂肪族ジオールの炭素数が6である実施例1のトナーが、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性により優れており、炭素数が10以上の比較例3、4のトナーは、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性がいずれも低下することが分かる。
実施例1、11の対比から、結晶性ポリエステルの原料モノマーが1価のカルボン酸化合物を含有することで、低温定着性及び印字物保管性に優れることが分かる。
実施例1、4、12の対比から、非晶質ポリエステルALと非晶質ポリエステルAHのいずれもが非晶質ポリエステルAである場合に比べて、非晶質ポリエステルALのアルコール成分が炭素数3〜6の脂肪族ジオールを含まない場合は、低温定着性及び現像安定性が低下し、非晶質ポリエステルAHのアルコール成分が炭素数3〜6の脂肪族ジオールを含まない場合は、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性が低下することがわかる。
実施例1と比較例2の対比から、非晶質ポリエステルのアルコール成分が炭素数3〜6の脂肪族ジオールを含まない場合、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性が低下することが分かる。
実施例1、13、14の対比においては、非晶質ポリエステルAHのアルコール成分における炭素数3〜6の脂肪族ジオール及び芳香族ジオールの含有量がいずれも50モル%であり、炭素数3〜6の脂肪族ジオール/芳香族ジオール(モル比)が1/1である実施例1のトナーが、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性により優れることが分かる。
実施例1、16の対比から、非晶質ポリエステルのアルコール成分において脂肪族ジオールの炭素数が4である実施例1のトナーが、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性により優れることが分かる。
実施例4、比較例5、6の対比においては、非晶質ポリエステルAHのアルコール成分において脂肪族ジオールの炭素数が4である実施例4のトナーが、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性に優れ、炭素数が2である比較例5のトナーは、印字物保管性及び現像安定性が低下し、炭素数が9である比較例6のトナーは、低温定着性及び印字物保管性が低下することが分かる。
実施例1、15、18の対比においては、非晶質ポリエステルAHのアルコール成分における脂肪族ジオールの炭素数が4である実施例1のトナーが、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性により優れることが分かる。
実施例1と19、比較例1の対比においては、非晶質ポリエステル/結晶性ポリエステル(質量比)が90/10である実施例1のトナーが、低温定着性、印字物保管性及び現像安定性により優れることがわかる。
実施例1、20、21の比較により、軟化点が120℃を超え、170℃以下の非晶質ポリエステルAHと軟化点が80℃以上120℃以下の非晶質ポリエステルALとを含有する場合、低温定着性、現像安定性及び印字物保管性により優れることがわかる。
本発明のトナー用結着樹脂組成物は、電子写真法、静電記録法、静電印刷法等において形成される潜像の現像等に用いられるトナーの結着樹脂組成物として好適に用いられるものである。

Claims (9)

  1. 非晶質ポリエステルAと結晶性ポリエステルCを含有するトナー用結着樹脂組成物であって、前記非晶質ポリエステルAが、芳香族ジオール及び炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分とを重縮合して得られる非晶質ポリエステルであり、前記結晶性ポリエステルCが、炭素数2以上9以下の脂肪族ジオールを含有するアルコール成分とカルボン酸成分とを重縮合して得られる結晶性ポリエステルである、トナー用結着樹脂組成物。
  2. 非晶質ポリエステルAのアルコール成分中、炭素数3以上6以下の脂肪族ジオールと芳香族ジオールのモル比(炭素数3以上6以下の脂肪族ジオール/芳香族ジオール)が1/19以上9/1以下である、請求項1記載のトナー用結着樹脂組成物。
  3. 結晶性ポリエステルCのカルボン酸成分が、炭素数4以上18以下の脂肪族ジカルボン酸化合物を含有する、請求項1又は2記載のトナー用結着樹脂組成物。
  4. 非晶質ポリエステルAと結晶性ポリエステルCの質量比(非晶質ポリエステルA/結晶性ポリエステルC)が65/35以上97/3以下である、請求項1〜3いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
  5. 軟化点が120℃を超え、170℃以下の非晶質ポリエステルAHと軟化点が80℃以上120℃以下の非晶質ポリエステルALとを含有し、少なくとも一方が非晶質ポリエステルAである、請求項1〜4いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
  6. 非晶質ポリエステルAHと非晶質ポリエステルALの質量比(非晶質ポリエステルAH/非晶質ポリエステルAL)が、0.2以上10以下である、請求項5記載のトナー用結着樹脂組成物。
  7. 結晶性ポリエステルCの原料モノマーであるアルコール成分とカルボン酸成分が、炭素数8以上22以下の1価のアルコール及び炭素数8以上22以下の1価のカルボン酸化合物の少なくともいずれかを含有する、請求項1〜6いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
  8. 非晶質ポリエステルAのカルボン酸成分が、芳香族ジカルボン酸化合物と脂肪族ジカルボン酸化合物とを含有する、請求項1〜7いずれか記載のトナー用結着樹脂組成物。
  9. 請求項1〜8いずれか記載の結着樹脂組成物を含有する、電子写真用トナー。
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