JP2016090284A - ホース長さ測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホースが真っ直ぐな状態で、ホースの長さを正確に測定する。
【解決手段】能動ハンド40は、能動チャック43が第1口金具13に突き当てられた状態で、ホース10を伸ばそうとする向きに、予め定められた所定位置αまでスライドする。受動ハンド50は、受動チャック53が第2口金具15に突き当てられた状態で、能動ハンド40からホース本体11を介して伝わる力により、能動ハンド40に従動してスライドする。位置検出器73は、所定位置αで能動ハンド40が停止した状態のときの、能動ハンド40に対する受動ハンド50の位置を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ホース長さ測定装置に関する。
特許文献1には、ホース(ホース本体および口金具を有するもの)の長さを測定する装置が記載されている。同文献の請求項1には、次の記載がある。「架台と、該架台に固定した・・・被検査高圧ホースを垂直に保持するストツパと、・・・前記各高圧ホースの下端部の位置が所定範囲内にあるか否かを検査する全長寸法検査手段と・・・」。
特公平3−6443号公報
特許文献1に記載の装置では、高圧ホース(ホース)の上端(一端)のみ支持され、下端(他端)は支持されていない状態で、ホースの長さが測定される。そのため、例えば、ホースが曲がった状態で、ホースの長さが測定されるおそれがある。そのため、ホースの長さを正確に測定できないおそれがある。
そこで本発明は、ホースが真っ直ぐな状態で、ホースの長さを正確に測定できる、ホース長さ測定装置を提供することを目的とする。
本発明のホース長さ測定装置は、ホースの長さを測定するものである。前記ホースは、ホース本体と、前記ホース本体の一端側に接続された第1口金具と、前記ホース本体の他端側に接続された第2口金具と、を備える。前記ホース長さ測定装置は、フレームと、能動ハンドと、受動ハンドと、位置検出器と、を備える。前記能動ハンドは、前記フレームにスライド可能に取り付けられ、前記ホースの一端側を支持する。前記受動ハンドは、前記能動ハンドのスライド方向と同じ方向にスライド可能に前記フレームに取り付けられ、前記ホースの他端側を支持する。前記位置検出器は、前記受動ハンドの位置を検出する。前記能動ハンドは、前記ホースの一端側の前記ホース本体を支持する能動チャックを備える。前記受動ハンドは、前記能動チャックと同軸に、前記ホースの他端側の前記ホース本体を支持する受動チャックを備える。前記能動ハンドは、前記能動チャックが前記第1口金具に突き当てられた状態で、前記ホースを伸ばそうとする向きに、予め定められた所定位置までスライドする。前記受動ハンドは、前記受動チャックが前記第2口金具に突き当てられた状態で、前記能動ハンドから前記ホース本体を介して伝わる力により、前記能動ハンドに従動してスライドする。前記位置検出器は、前記所定位置で前記能動ハンドが停止した状態のときの、前記能動ハンドに対する前記受動ハンドの位置を検出する。
上記構成により、ホースが真っ直ぐな状態で、ホースの長さを正確に測定できる。
ホース10およびホース長さ測定装置20を示す図である。 図1に示すホース長さ測定装置20のF2矢視図である。 図1に示す受動ハンド周辺機器60の周辺の拡大図である。 図1に示すF4−F4断面矢視図である。 図3に示すF5−F5断面矢視図である。 図1相当図であり、ホース長さ測定工程前の状態を示す図である。 図2相当図であり、ホース長さ測定工程前の状態を示す図である。
図1〜図7を参照して、図1に示す本発明の実施形態のホース長さ測定装置20、およびホース10について説明する。
ホース10は、流体を移送するための配管である。ホース10は、自動車用、二輪車用、または住宅設備用などである。ホース10は、制動用、空調用、操舵用、または給水用などである。ホース10は、液圧用(油圧用、水圧用など)または空圧用などである。ホース10の軸方向をホース軸方向Hとする。ホース10は、ホース本体11と、第1口金具13と、第2口金具15と、を備える。ホース本体11は、可撓性の管である。
第1口金具13は、ホース本体11の一端側に接続される。第1口金具13は、ホース本体11のホース軸方向H外側両端部のうち一方に接続された、口金具(スカート部が形成されたソケット)である。第1口金具13のホース軸方向H外側には、金属パイプなどが接続される(下記の第2口金具15も同様)(金属パイプなどが接続されなくてもよい)。第1口金具13は、第1口金具内側端部13aを備える。第1口金具内側端部13aは、第1口金具13のホース軸方向H内側の端部(スカート部の端面)である。ホース軸方向Hから見た第1口金具内側端部13aの断面は、環状である(下記の第2口金具内側端部15aも同様)。第1口金具内側端部13aの外径は、ホース本体11の外径よりも大径である(下記の第2口金具内側端部15aも同様)。
第2口金具15は、ホース本体11の他端側に接続される。第2口金具15は、ホース本体11のホース軸方向H外側の両端部のうち、第1口金具13が接続されていない側に接続された、口金具である。第2口金具15は、第2口金具内側端部15aを備える。第2口金具内側端部15aは、第2口金具15のホース軸方向H内側の端部(スカート部の端面)である。
ホース長さ測定装置20は、ホース10の長さを測定する装置である。ホース長さ測定装置20は、ロボットアームA(図2参照)に取り付けられる。ホース長さ測定装置20は、フレーム30と、スライダ35と、能動ハンド40と、受動ハンド50と、受動ハンド周辺機器60と、を備える。
フレーム30は、ロボットアームA(図2参照)に固定される。フレーム30には、各種機器が取り付けられる。フレーム30は、例えば板状などである。フレーム30は、スライダ取付部31と、受動ハンド周辺機器取付部33と、を備える。スライダ取付部31は、スライダ35が取り付けられる部分である。
受動ハンド周辺機器取付部33は、受動ハンド周辺機器60が取り付けられる部分である。受動ハンド周辺機器取付部33は、スライダ取付部31からY2側(下記)に突出する。図3および図4に示すように、受動ハンド周辺機器取付部33は、部分33aと、部分33bと、部分33cと、部分33d(図4参照)と、を備える。部分33aは、スライダ取付部31からY2側に突出する。部分33aは、例えば板状である。部分33bおよび部分33cそれぞれは、部分33aに固定され、部分33aからZ2側(下記)に突出する。図4に示す部分33dは、部分33aに固定され、部分33aからZ1側(下記)に突出する。なお、受動ハンド周辺機器取付部33の形状は適宜変更してもよい。
スライダ35は、図1に示すように、フレーム30に対して能動ハンド40をスライド(直線移動)させる。スライダ35は、フレーム30(スライダ取付部31)に取り付けられる。スライダ35は、例えば電力により作動する電動スライダである(電動アクチュエータである)(空気圧や油圧により作動するアクチュエータでもよい)。スライダ35は、レール35aと、テーブル35bと、モータ35cと、を備える。レール35aは、フレーム30(スライダ取付部31)に固定される。テーブル35bは、レール35aに対してスライド可能に、レール35aに取り付けられる。モータ35cは、レール35aに対してテーブル35bをスライドさせる。モータ35cは、例えばシャフト(図示なし)を回転させることにより、テーブル35bをレール35aに対してスライドさせる。なお、図4では、スライダ35の内部構造を省略した。
(方向の定義)
方向を次のように定義する。図1に示すように、方向には、X方向と、Y方向と、Z方向と、がある。X方向は、レール35aに対するテーブル35bのスライドの方向(スライド方向)である。X方向は、例えば水平方向(横方向)である。X方向において、能動ハンド40から受動ハンド50に向かう側(向き)をX1側とする。X方向におけるX1側とは逆側(逆向き)をX2側とする。Y方向は、X方向に直交し、かつ、フレーム30のスライダ取付部31の表面と平行な方向である。Y方向において、受動ハンド周辺機器取付部33からスライダ取付部31に向かう側をY1側とする。Y方向におけるY1側とは逆側をY2側とする。Z方向は、X方向およびY方向に直交する方向である。Z方向は、フレーム30のスライダ取付部31の表面に直交する方向(フレーム直交方向)である。図2に示すように、Z方向において、ホース長さ測定装置20に支持されたホース10からフレーム30に向かう側をZ1側とする。Z方向におけるZ1側とは逆側をZ2側とする。
能動ハンド40および受動ハンド50は、ホース10を支持する、ロボットハンドである。能動ハンド40および受動ハンド50は、能動チャック43(下記)および受動チャック53(下記)によりホース10を支持する。能動ハンド40および受動ハンド50は、少なくとも能動チャック43(下記)および受動チャック53(下記)の部分では、ホース軸方向Hが水平方向になるように、ホース10を支持する。
能動ハンド40は、ホース10の一端側を支持する。能動ハンド40は、フレーム30にスライド可能に取り付けられる。上記「スライド」とは、X方向の直線移動である(受動ハンド50についても同様)。能動ハンド40は、スライダ35を介してフレーム30に取り付けられる。能動ハンド40は、スライダ35によりスライドさせられる。能動ハンド40は、能動ベース41と、能動チャック43と、を備える。
能動ベース41は、スライダ35に取り付けられる。能動ベース41は、テーブル35b(Z2側の面)に固定される。能動ベース41は、テーブル35bと一体的にスライドする。能動ベース41は、例えば、部分41aと、部分41bと、を備える。部分41aは、テーブル35bに固定される。図1に示すように、部分41aは、テーブル35bからY2側に突出する。図2に示すように、部分41bは、部分41a(X2側端部)から、Z1側およびZ2側に突出する。なお、能動ベース41の形状は適宜変更してもよい。
能動チャック43は、ホース10(ホース本体11)を支持する。能動チャック43は、ホース10の一端側のホース本体11(ホース本体11の一部であって、ホース10の一端側の部分)を支持する。能動チャック43は、能動ベース41に取り付けられる。能動チャック43は、部分41b(Z2側端部)から、Z2側に突出する。図1に示すように、能動チャック43は、2つの爪部43a・43aを備える。2つの爪部43a・43aは開閉可能に構成される。2つの爪部43a・43aは、互いの間隔(Y方向の間隔)を変えることができるように構成される。2つの爪部43a・43aの開閉は、例えば空気圧により動作するアクチュエータ(エアシリンダ、図示なし)により行われる。2つの爪部43a・43aの開閉は、油圧や電力により動作するアクチュエータにより行われてもよい。2つの爪部43a・43aは、ホース10を支持可能に構成される。2つの爪部43a・43aそれぞれは、X方向から見たとき、ホース本体11の外周の形状に対応するような円弧状の凹部を備える(図4に示す受動ハンド50の爪部53aを参照)。
この能動チャック43は、図1に示す2つの爪部43a・43aを開閉することにより、ホース10を解放可能な状態(解放状態)と、ホース10を支持する状態(支持状態)と、を切り替える。上記「解放状態」は、能動チャック43からホース10を、ホース軸方向Hに直交する方向に、取り外すことが可能な状態である。上記「支持状態」には、チャック状態と、ルーズ状態と、がある。上記「チャック状態」は、能動チャック43に対してホース10が固定された状態である。チャック状態は、2つの爪部43a・43aがホース10を挟んだ状態である。上記「ルーズ状態」は、2つの爪部43a・43aが半開きになった状態である。ルーズ状態のときには、能動チャック43からホース10を、ホース軸方向Hに直交する方向に、取り外すことはできない。ルーズ状態のときは、能動チャック43に対してホース10がホース軸方向Hに移動可能である。但し、ルーズ状態であっても、第1口金具13の第1口金具内側端部13aが能動チャック43に突き当てられた状態のときには、ホース10はX1側に移動不可能である(詳細は下記)。
受動ハンド50は、ホース10の他端側を支持する。受動ハンド50は、図2に示すように、フレーム30にスライド可能に取り付けられる。受動ハンド50は、能動ハンド40のスライド方向(X方向)と同じ方向にスライド可能である。受動ハンド50は、スライダ35によって直接スライドさせられることはない(詳細は下記)。受動ハンド50は、受動ベース51と、受動チャック53と、を備える。
受動ベース51は、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33)にスライド可能に取り付けられる。図3に示すように、受動ベース51は、部分51aと、部分51bと、部分51cと、部分51dと、を備える。部分51aは、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33の部分33a)に取り付けられる。図2に示すように、部分51bは、部分51a(X1側端部)から、Z1側およびZ2側に突出する。図3に示すように、部分51cは、部分51a(Z2側の面)からY1側に突出する。部分51dは、部分51b(Y2側端部)からY2側に突出する。なお、受動ベース51の形状は適宜変更してもよい。また、図5では、図3に示す部分51aおよび部分51bを省略した。
受動チャック53は、図2に示すように、ホース10(ホース本体11)を支持する。受動チャック53は、ホース10の他端側のホース本体11(ホース本体11の一部であって、ホース10の他端側の部分)を支持する。受動チャック53は、受動ベース51に取り付けられる。受動チャック53は、部分51aのZ2側端部から、Z2側に突出する。受動チャック53は、能動チャック43と同軸に配置される。受動チャック53および能動チャック43は、ホース本体11をX方向に真っ直ぐに(直線状に)支持できるように配置される。図4に示すように、受動チャック53は、2つの爪部53a・53aを備える。受動チャック53は、2つの爪部53a・53aの開閉により、ホース10を解放可能な状態(解放状態)と、ホース10を支持する状態(支持状態(チャック状態およびルーズ状態))と、を切り替える。2つの爪部53a・53aの機能は、能動チャック43の2つの爪部43a・43aと同様である。
受動ハンド周辺機器60は、図3に示すように、受動ハンド50の作動の規制などを行う。受動ハンド周辺機器60は、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33)に取り付けられる。受動ハンド周辺機器60は、ガイド61と、第1ストッパ63(ストッパ)と、第2ストッパ65と、付勢部材67と、シリンダ71と、位置検出器73(図2参照)と、を備える。なお、図2では、受動ハンド周辺機器60のうち位置検出器73のみを図示した。
ガイド61は、図3に示すフレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33)に対して、受動ハンド50をスライド可能にする。ガイド61は、フレーム30と受動ハンド50とに取り付けられる。ガイド61は、レール部材61aと、スライド部材61bと、を備える。レール部材61aは、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33の部分33aのZ2側の面)に固定される。スライド部材61bは、レール部材61aに取り付けられる。スライド部材61bは、レール部材61aに対して(レール部材61aに沿って)X方向にスライド可能である。スライド部材61bは、受動ハンド50(受動ベース51の部分51aのZ1側の面)に固定される。
第1ストッパ63(ストッパ)は、受動ハンド50のスライドを規制する。第1ストッパ63は、フレーム30に対する、受動ハンド50のX方向のスライドを規制する。第1ストッパ63は、受動ハンド50のX1側へのスライドを規制する。第1ストッパ63は、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33の部分33aのZ2側の面)に固定される。第1ストッパ63は、受動ハンド50(受動ベース51の部分51c(第1ストッパ接触部)のX1側端部)に接触可能な位置に配置される。第1ストッパ63は、部分51cよりもX1側に配置される。例えば、第1ストッパ63は、ガイド61よりもY1側に配置される。例えば、第1ストッパ63は、スライダ35よりもY2側に配置される。第1ストッパ63は、例えば直方体状である(円柱状、角柱状、板状などでもよい)。第1ストッパ63は、連結部材(ボルトなど)により、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33)に対して着脱可能に固定される(図5参照)。
第2ストッパ65は、受動ハンド50のスライドを規制する。第2ストッパ65は、フレーム30に対する、受動ハンド50のX方向のスライドを規制する。第2ストッパ65は、受動ハンド50のX2側へのスライド(第1ストッパ63による規制の向きとは逆向きのスライド)を規制する。第2ストッパ65は、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33の部分33c)に固定される。第2ストッパ65は、受動ハンド50(受動ベース51の部分51d(第2ストッパ接触部)のX2側端部)に接触可能な位置に配置される。第2ストッパ65は、部分51dよりもX2側に配置される。例えば、第2ストッパ65は、ガイド61よりもY2側に配置される。第2ストッパ65は、受動ハンド50のスライドを規制する位置(スライド規制位置)を調整可能に構成される。第2ストッパ65は、フレーム30(部分33c)に対してX方向に進退可能に、フレーム30に取り付けられる。第2ストッパ65は、フレーム30(部分33c)に取り付けられたボルト(ストッパボルト)である。なお、第2ストッパ65は、スライド規制位置の調整が不可能に構成されてもよい。また、第2ストッパ65と同様に、第1ストッパ63は、スライド規制位置を調整可能に構成されてもよい。
付勢部材67は、受動ハンド50を付勢する。図1に示すように、付勢部材67は、能動ハンド40および受動ハンド50に支持されたホース10を、真っ直ぐにのばそうとする向きに、受動ハンド50を付勢する。付勢部材67は、能動ハンド40から受動ハンド50が離れようとする向き(X1側)に、受動ハンド50を付勢する。図3に示すように、付勢部材67の一端部(X2側端部)は、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33の部分33b)に接触する。付勢部材67の他端部(X1側端部)は、受動ハンド50(受動ベース51の部分51cのX2側の面)に接触する。付勢部材67は、ガイド61よりもY1側に配置される。図3および図5に示すように、付勢部材67と第1ストッパ63とは、X方向に直線上に並ぶように配置される。付勢部材67の付勢力の延長線上に第1ストッパ63が配置されるように、付勢部材67が配置される。付勢部材67は、例えばコイルばねである(板ばねなどでもよい)。コイルばねである付勢部材67の軸方向は、X方向である。
シリンダ71は、図3に示す受動ハンド50のスライドを規制する。シリンダ71は、例えば空気圧により動作するエアシリンダである(油圧や電力により動作するアクチュエータでもよい)。シリンダ71は、フレーム30に取り付けられる。例えば、シリンダ71は、ガイド61よりもY2側に配置される。シリンダ71は、第2ストッパ65よりもY2側に配置される。シリンダ71は、シリンダ基部71aと、シリンダロッド71b(押付部)と、を備える。
シリンダ基部71a(シリンダチューブ)は、シリンダロッド71bを進退させる部分である。シリンダ71がエアシリンダの場合、シリンダ基部71aには、空気(空気圧)が供給される。シリンダ基部71aは、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33の部分33aのZ2側の面)に固定される。
シリンダロッド71b(押付部)は、受動ハンド50がスライド可能な状態と、受動ハンド50がスライド不可能な状態と、に切り替える。シリンダロッド71bは、第1ストッパ63に、受動ハンド50(受動ベース51の部分51cのX1側の面)を、押し付けた状態(押付状態)と、押し付けていない状態(非押付状態)と、に切り替える。シリンダロッド71bは、シリンダ基部71aに対してX方向に進退(X1側に進出、X2側に退避)する。シリンダロッド71bの進退により、上記の「押付状態」と「非押付状態」との切り替えが行われる。シリンダロッド71bは、例えばX方向に延びる棒状部材である。シリンダロッド71bの基端部(X2側端部)は、シリンダ基部71aの内部に収容される。シリンダロッド71bの先端部(X1側端部)は、受動ハンド50(受動ベース51の部分51d(押付部接触部)のX2側端部)に接触する。シリンダロッド71bの先端部は、部分51dよりもX2側に配置される。
位置検出器73は、図2に示すように、受動ハンド50の位置(X方向における位置)を検出する。位置検出器73は、フレーム30に対する受動ハンド50の位置を検出することにより、能動ハンド40に対する受動ハンド50の位置を検出する。位置検出器73は、所定位置αで能動ハンド40が停止した状態のとき(詳細は下記)の、能動ハンド40に対する受動ハンド50の位置を検出する。位置検出器73は、接触式であり、例えばリニアゲージである。位置検出器73は、非接触式でもよく、例えばレーザ光や反射光を利用したものなどでもよい。位置検出器73が接触式の場合は、非接触式の場合に比べ、安価な位置検出器73を用いることができる。以下では、位置検出器73が接触式である場合について説明する。位置検出器73は、フレーム30に取り付けられる。例えば、位置検出器73は、受動ハンド周辺機器取付部33(部分33a)よりもZ1側に配置される。位置検出器73は、ゲージ基部73aと、ゲージ接触子73bと、を備える。
ゲージ基部73aは、フレーム30(受動ハンド周辺機器取付部33の部分33d)に固定される。
ゲージ接触子73bは、ゲージ基部73aから突出する。ゲージ接触子73bは、ゲージ基部73aから進退可能にX方向に(X1側に)突出する。ゲージ接触子73bは、例えばX方向に延びる棒状部材である。ゲージ接触子73bの基端部(X2側端部)は、ゲージ基部73aの内部に収容される。ゲージ接触子73bの先端部(X1側端部)は、受動ハンド50(受動ベース51の部分51b(位置検出器接触部)のX2側端部)に接触する。
(作動)
ホース長さ測定装置20は次のように作動する。ホース長さ測定装置20により、口金具接続工程と、ホース長さ測定工程と、が行われる。
口金具接続工程は、図6および図7に示すホース本体11に、第1口金具13および第2口金具15が接続される工程である。口金具接続工程は、ホース10のアセンブリ(組み立て)が行われる工程である。口金具接続工程は、受動ハンド固定工程と、チャック工程と、第1口金具接続工程と、第2口金具接続工程と、を備える。以下、各工程が行われる順に沿って説明する(工程の順序は適宜変更してもよい)。
受動ハンド固定工程は、図6に示すフレーム30に対して受動ハンド50を固定する(スライド不可能にする)工程である。受動ハンド固定工程は、次のように行われる。[工程a1]シリンダロッド71bは、シリンダ基部71aに対して進出する(X1側に移動する)。[工程a2]上記[工程a1]により、シリンダロッド71bは、受動ハンド50(受動ベース51の部分51d)をX1側に押す。その結果、受動ハンド50は、フレーム30に対してX1側にスライドする。[工程a3]上記[工程a2]により、受動ハンド50(受動ベース51の部分51c)は、第1ストッパ63に接触し、第1ストッパ63に押し付けられる。その結果、受動ハンド50は、フレーム30に対してスライド不可能になる。なお、このとき、能動ハンド40は、スライダ35によりフレーム30に対して位置決めされている。そのため、能動ハンド40も、フレーム30に対してスライド不可能になっている(フレーム30に対して固定されている)。
チャック工程は、能動ハンド40および受動ハンド50が、ホース本体11を支持する工程である。チャック工程は、次のように行われる。[工程b1]所定の位置にホース本体11が配置される。[工程b2]図7に示すロボットアームAが作動することにより、ホース長さ測定装置20が移動する。[工程b3]能動チャック43および受動チャック53は、ホース本体11をチャック状態で支持する。能動チャック43および受動チャック53それぞれは、ホース軸方向Hにおけるホース本体11の両端よりも内側部分の所定箇所を支持する。
第1金具接続工程は、第1口金具13がホース本体11に接続される工程である。第1金具接続工程は、次のように行われる。[工程c1]口金具保持装置(口金具を保持する装置、図示なし)は、第1口金具13を保持する。[工程c2]ロボットアームAが作動することにより、ホース本体11の一方側端部が、第1口金具13に挿入される。[工程c3]加締め装置(図示なし)により、ホース本体11に第1口金具13が接続される。[工程d]第2金具接続工程は、第2口金具15がホース本体11の他方側端部に接続される工程である。第2金具接続工程は、第1金具接続工程と同様に行われる。その結果、ホース10が組み立てられる。
ホース長さ測定工程は、ホース長さ測定装置20によりホース10の長さが測定される工程である。ホース長さ測定工程は、口金具接続工程よりも後(例えば直後)に行われる。ホース長さ測定工程で測定される長さは、ホース10を真っ直ぐに伸ばした状態(ホース軸方向Hが直線の状態)での、第1口金具内側端部13aと第2口金具内側端部15aとの距離(ホース軸方向Hにおける距離、間隔)である。ここで、ホース軸方向Hにおける第1口金具13の寸法、および、ホース軸方向Hにおける第2口金具15の寸法は、予め分かっている。そのため、第1口金具内側端部13aと第2口金具内側端部15aとの距離が測定される結果、第1口金具13のホース軸方向H外側端部と、第2口金具15のホース軸方向H外側端部と、の距離を測定できる。ホース長さ測定工程は、測定準備工程と、能動ハンドスライド工程と、受動ハンドスライド工程と、能動ハンド停止工程と、位置検出工程と、を備える。
測定準備工程は、ホース10の長さを測定するための準備が行われる工程である。測定準備工程は、口金具接続工程の後に行われる。測定準備工程は、ホース水平配置工程と、押付解除工程と、ルーズ工程と、を備える。
ホース水平配置工程は、ホース10(ホース本体11)が、水平に配置される工程である。ホース水平配置工程は、次のように行われる。[工程e1]ロボットアームAが作動する(ホース長さ測定装置20全体が移動する)。[工程e2]上記[工程e1]により、少なくとも能動チャック43および受動チャック53の位置では、ホース本体11が(ホース軸方向Hが)水平方向になる。例えば、このとき、ホース本体11の全体が真っ直ぐに配置される。なお、このとき、能動チャック43と受動チャック53との間の位置のホース本体11は、真っ直ぐでなくてもよい(多少(いくらか、少し)撓んでいてもよい)。
押付解除工程は、上記の受動ハンド固定工程での、フレーム30に対する受動ハンド50の固定を解除する工程である。押付解除工程は、次のように行われる。[工程f1]図6に示すシリンダロッド71bは、上記「押付状態」から「非押付状態」になる。具体的には、シリンダロッド71bは、シリンダ基部71aに対して退避する(X2側に移動する)。その結果、図1に示すように、シリンダロッド71bは、受動ハンド50(受動ベース51の部分51d)から離れる。[工程f2]図6に示すように、上記[工程f1]が行われても、受動ハンド50(受動ベース51の部分51c)は、第1ストッパ63に接触した状態を維持する。なぜなら、付勢部材67が、受動ハンド50(受動ベース51の部分51c)を、X1側に付勢しているからである。ここで、付勢部材67の付勢力(受動ハンド50をX1側に押す力)は、シリンダロッド71bの押付力(受動ハンド50をX1側に押す力)よりも小さい。そのため、上記[工程f1]が行われた状態では、[工程f1]が行われる前に比べ、受動ハンド50がX2側に容易にスライド可能な状態となる。
[工程g]ルーズ工程は、能動チャック43および受動チャック53をルーズ状態にする工程である。この工程により、能動ハンド40および受動チャック53に対してホース10がX方向(ホース軸方向H)に移動可能となる。
能動ハンドスライド工程は、能動ハンド40をスライドさせる工程である。能動ハンドスライド工程は、次のように行われる。[工程h1]能動ハンド40は、受動ハンド50から能動ハンド40が離れる向き(X2側)にスライドする。このスライドは、レール35aに対してテーブル35bが作動する(X2側に移動する)ことにより行われる。[工程h2]図1に示すように、上記[工程h1]により、能動チャック43の先端部(X2側端部)は、第1口金具13(第1口金具内側端部13a)に突き当てられる(引っ掛かる)。[工程h3]上記[工程h2]の後、能動ハンド40は、さらにX2側にスライドする。このとき、能動ハンド40は、能動チャック43が第1口金具13に突き当てられた状態で、ホース10を伸ばそうとする向きにスライドする。[工程h4]その結果、ホース10は、能動ハンド40に連れられてX2側にスライドする。
受動ハンドスライド工程は、能動ハンド40のスライドに伴って(能動ハンドスライド工程に伴って)、図6に示す受動ハンド50がスライドする工程である。能動ハンドスライド工程は次のように行われる。[工程i1]上記の[工程h4]では、ホース10がX2側にスライドする。図1に示すように、このホース10のスライドにより、受動チャック53の先端部(X1側端部)は、第2口金具15(第2口金具内側端部15a)に突き当てられる(引っ掛かる)。[工程i2]上記[工程i1]の後、能動ハンド40がさらにX2側にスライドすると、受動ハンド50がX2側にスライドする。さらに詳しくは、受動ハンド50は、受動チャック53が第2口金具15に突き当てられた状態で、能動ハンド40に従動してスライドする。受動ハンド50は、能動ハンド40からホース本体11を介して伝わる力により、スライドする。[工程i3]上記[工程i2]のとき、受動ハンド50は、付勢部材67の付勢力(X1側向きの力)に逆らって、スライドする。その結果、ホース本体11は、確実に真っ直ぐな状態になる。[工程i4]図2に示すように、上記[工程i2]のとき、受動ハンド50がスライド(X2側にスライド)することにより、ゲージ基部73aに対してゲージ接触子73bが押し込まれる(X2側に移動する)。
[工程j]能動ハンド停止工程は、能動ハンド40が、予め定められた位置(所定位置α)で停止する工程である。所定位置αは、ホース10の長さに応じて設定される。所定位置αは、下記の位置検出工程でホース10の長さの検査ができるように設定される。具体的には例えば、所定位置αは、次の条件を満たすように設定される。[所定位置αの条件1]図1に示すように、能動ハンド40が所定位置αにあるときに、受動ハンド50(受動ベース51の部分51c)が第1ストッパ63に接することがないように、所定位置αが設定される。[所定位置αの条件2]能動ハンド40が所定位置αにあるときに、受動ハンド50が過度にX2側に配置されることがないように、所定位置αが設定される。[所定位置αの条件2−1]具体的には例えば、図3に示す受動ベース51の部分51dが、第2ストッパ65やシリンダロッド71bに接することがないように、所定位置αが設定される。[所定位置αの条件2−2]また例えば、図2に示す受動ベース51の部分51bが、受動ハンド周辺機器取付部33の部分33aに接することがないように、所定位置αが設定される。[所定位置αの条件2−3]また例えば、ゲージ基部73aに対してゲージ接触子73bが完全に押し込まれることがないように、所定位置αが設定される。
[工程k]位置検出工程は、所定位置αで能動ハンド40が停止した状態のとき([工程j]の後)の、受動ハンド50の位置を検出する工程である。さらに詳しくは、位置検出器73は、ゲージ基部73aに対するゲージ接触子73bの押し込み量から、フレーム30に対する受動ハンド50の位置を検出する。その結果、能動ハンド40に対する受動ハンド50の位置が特定(測定)される。その結果、第1口金具13と第2口金具15との距離が特定(算出)され、ホース10の長さが特定(算出)される。
上記のように、受動ハンド50(受動チャック53)および能動ハンド40(能動チャック43)は、口金具接続工程に用いられ、かつ、ホース長さ測定工程に用いられる。さらに詳しくは、ホース長さ測定工程に用いられる受動ハンド50および能動ハンド40それぞれは、第1口金具13および第2口金具15をホース本体11に接続するとき(口金具接続工程のとき)にホース本体11を支持するものである。受動チャック53および能動チャック43それぞれは、口金具接続工程からホース長さ測定工程にわたって、ホース10を支持した状態を維持する(口金具接続工程とホース長さ測定工程との間で、解放状態にならない)。
ホース10の長さの測定結果に基づいて、ホース10の長さ検査(合否判定、NG品の選別)が行われる。ホース10の長さ検査は、例えば次のように行われる。[工程l1]ホース長さ測定装置20により、長さが既知のホース10(マスターサンプル)の長さが測定される。このとき、上記[工程i2]のように、ゲージ接触子73bが押し込まれる。[工程l2]上記[工程l1]のときのゲージ接触子73bの押し込み量を、長さ=0[mm]とする。[工程l3]ホース長さ測定装置20により、長さが未知のホース10の長さが測定される。[工程l4]上記[工程l3]で測定されたホース10の長さと、上記[工程l1]で測定されたホース10の長さと、の差異が求められる。この差異が所定範囲内(例えば±5[mm]以内など)であれば、上記[工程l3]で測定されたホース10が「合格」と判定され、所定範囲外であれば「不合格」と判定される。
(効果1)
図1に示すホース長さ測定装置20による効果を説明する。ホース長さ測定装置20は、ホース10の長さを測定する装置である。図2に示すように、ホース10は、ホース本体11と、ホース本体11の一端側に接続された第1口金具13と、ホース本体11の他端側に接続された第2口金具15と、を備える。ホース長さ測定装置20は、フレーム30と、能動ハンド40と、受動ハンド50と、位置検出器73と、を備える。能動ハンド40は、フレーム30にスライド可能に取り付けられ、ホース10の一端側を支持する。受動ハンド50は、能動ハンド40のスライド方向と同じ方向(X方向)にスライド可能にフレーム30に取り付けられ、ホース10の他端側を支持する。位置検出器73は、受動ハンド50の位置を検出する。能動ハンド40は、ホース10の一端側のホース本体11を支持する能動チャック43を備える。受動ハンド50は、能動チャック43と同軸に、ホース10の他端側のホース本体11を支持する受動チャック53を備える。
[構成1−1]能動ハンド40は、能動チャック43が第1口金具13に突き当てられた状態で、ホース10を伸ばそうとする向きに、予め定められた所定位置αまでスライドする(図7および図2参照)。
[構成1−2]受動ハンド50は、受動チャック53が第2口金具15に突き当てられた状態で、能動ハンド40からホース本体11を介して伝わる力により、能動ハンド40に従動してスライドする(図7および図2参照)。
[構成1−3]位置検出器73は、所定位置αで能動ハンド40が停止した状態のときの、能動ハンド40に対する受動ハンド50の位置を検出する。
ホース長さ測定装置20は、上記[構成1−1]および[構成1−2]を備える。よって、能動チャック43および受動チャック53に、第1口金具13および第2口金具15が突き当てられた状態で、能動ハンド40に従動して(引っ張られて)受動ハンド50がスライドする。その結果、ホース10が真っ直ぐな状態になる(略真っ直ぐな状態になってもよい)。この状態で、上記[構成1−3]のように、位置検出器73により、能動ハンド40に対する受動ハンド50の位置が検出される。よって、ホース10が真っ直ぐな状態で、ホース10の長さを正確に測定できる。
(効果2)
図1に示すように、ホース長さ測定装置20は、付勢部材67を備える。
[構成2−1]付勢部材67は、能動ハンド40から受動ハンド50が離れようとする向きに、受動ハンド50を付勢する。
[構成2−2]受動ハンド50は、能動ハンド40に従動するときに、付勢部材67の付勢力に逆らってスライドする(図6および図1参照)。
ホース長さ測定装置20は、上記[構成2−1]および[構成2−2]を備える。よって、受動ハンド50が能動ハンド40に従動するとき、付勢部材67は、ホース10が伸びようとする向きに、受動ハンド50を付勢する。よって、ホース10がより確実に真っ直ぐな状態で、ホース10の長さをより正確に測定できる。
(効果3)
[構成3]能動チャック43および受動チャック53は、ホース軸方向Hが水平方向となるようにホース10を支持する。
ホース長さ測定装置20は、上記[構成3]を備える。また、上記のように、[構成1−1]および[構成1−2]により、能動チャック43および受動チャック53に、第1口金具13および第2口金具15が突き当てられる。よって、第1口金具13または第2口金具15が垂れ下がることが抑制される。よって、第1口金具13または第2口金具15の重量によりホース本体11が伸びる、という問題が抑制される。よって、ホース10の長さをさらに正確に測定できる。
この効果の詳細は次の通りである。上記の特許文献1の第3図には、高圧ホース(3)の上端の口金具(4a)がストッパ(10)に掛けられ、高圧ホース(3)が鉛直方向に懸架されたものが記載されている。同文献の請求項1には、高圧ホース(3)の下端部の位置が所定範囲内にあるか否かを検査する、と記載されている。この技術では、高圧ホース(3)の下端の口金具(4b)の重量により、高圧ホース(3)が伸びるおそれがある。そのため、高圧ホース(3)の長さを正確に測れないおそれがある。一方、本実施形態のホース長さ測定装置20では、主に上記[構成3]により、第1口金具13または第2口金具15の重量によりホース本体11が伸びる、という問題を抑制できるので、ホース10の長さを正確に測定できる。
(効果4)
ホース長さ測定装置20は、図1に示すように、第1ストッパ63と、シリンダロッド71bと、を備える。
[構成4−1]第1ストッパ63は、フレーム30に固定され、受動ハンド50のスライドを規制する。
[構成4−2]シリンダロッド71bは、第1ストッパ63に受動ハンド50を押し付けた状態(押付状態)と押し付けていない状態(非押付状態)とに切り替える(図6および図1参照)。
ホース長さ測定装置20は、上記[構成4−1]および[構成4−2]を備える。よって、図1に示すように、シリンダロッド71bが非押付状態のときは、第1ストッパ63から受動ハンド50が離れることが可能である。よって、受動ハンド50が能動ハンド40に従動できる(上記[構成1−2]の従動ができる)。よって、ホース10の長さを測定できる。図6に示すように、シリンダロッド71bが押付状態のときは、第1ストッパ63に受動ハンド50が押し付けられる。よって、フレーム30に対して受動ハンド50がスライドしない。よって、ホース10の長さを測定しないときに、受動ハンド50でホース10の所定箇所を確実に支持できる。
(効果5)
[構成5]受動ハンド50および能動ハンド40それぞれは、第1口金具13および第2口金具15をホース本体11に接続するときにホース本体11を支持するものである。
ホース長さ測定装置20は、上記[構成5]を備える。よって、第1口金具13および第2口金具15をホース本体11に接続するための装置(口金具接続工程を行うための装置)と、ホース10の長さを測定するための装置(ホース長さ測定工程を行うための装置)と、が共通である。よって、口金具接続工程とホース長さ測定工程とを、別個の装置で行う場合に比べ、コストを削減できる。また、上記[構成5]により、受動ハンド50および能動ハンド40がホース10を支持した状態のままで、口金具接続工程とホース長さ測定工程とを連続して行える。よって、これらの工程を連続して行えない場合に比べ、口金具接続工程およびホース長さ測定工程の作業時間(タクト)を短縮できる。
この効果の詳細は次の通りである。従来、ホース10の長さ検査は、例えば次のように行われていた。ホース10を組み立てる工程(口金具接続工程)で、ホース支持装置(図示なし)により、ホース10が支持される。ホース10の組立後、ホース支持装置から、ホース10が離される(解放される)。このホース10は、ホース支持装置とは異なる検査治具(ゲージ、図示なし)に入れられる。そして、この検査治具により、ホース10の長さ検査が行われていた。このように、口金具接続工程とホース長さ測定工程とが、別個の装置で(連続することなく)行われていた。一方、本実施形態では、上記[構成5]により、口金具接続工程とホース長さ測定工程とを連続して行える。
(変形例)
上記実施形態は様々に変形できる。上記実施形態では、図1に示す能動チャック43および受動チャック53は、ホース軸方向Hが水平方向になるようにホース10を支持した。しかし、ホース軸方向Hが水平方向以外の方向になるように、ホース10が支持されてもよい。例えば、能動チャック43および受動チャック53は、ホース軸方向Hが鉛直方向になるように、ホース10を支持してもよい。例えば、X1側が鉛直方向下向きでもよい。この場合、付勢部材67はなくてもよい。なぜなら、受動ハンド50には、付勢部材67による付勢力(X1側向きの力)に代えて、受動ハンド50の自重(X1側向きの力)が作用するからである。また例えば、X2側が鉛直方向下向きでもよい。この場合、受動ハンド50が第1ストッパ63に押し付けられる程度に、付勢部材67の付勢力を十分大きくする必要がある。
上記実施形態では、押付部(受動ハンド50を第1ストッパ63に押し付ける部分)は、X方向に直線運動するシリンダロッド71bであった。しかし、押付部は、シリンダロッド71bでなくてもよく、X方向に直線運動するものでなくてもよい。例えば押付部は、回転運動するもの(カムなど)でもよい。
上記実施形態では、押付部(シリンダロッド71b)は、受動ハンド50をX1側に押すことで、受動ハンド50(受動ベース51の部分51c)を第1ストッパ63に押し付けた。しかし、押付部は、受動ハンド50をX2側に押すことで、受動ハンド50(受動ベース51の部分51d)を第2ストッパ65に押し付けてもよい。この場合、シリンダロッド71bは、例えば、受動ハンド50(部分51d)をX2側に引っ張ることにより、受動ハンド50(部分51d)を第2ストッパ65に押し付ける。また例えば、シリンダ71が受動ハンド50(部分51d)よりもX1側に配置され、シリンダロッド71bが受動ハンド50(部分51d)をX2側に押してもよい。
10 ホース
11 ホース本体
13 第1口金具
15 第2口金具
20 ホース長さ測定装置
30 フレーム
40 能動ハンド
43 能動チャック
50 受動ハンド
53 受動チャック
63 第1ストッパ(ストッパ)
67 付勢部材
71b シリンダロッド(押付部)
73 位置検出器
73a ゲージ基部
73b ゲージ接触子

Claims (5)

  1. ホース本体と、前記ホース本体の一端側に接続された第1口金具と、前記ホース本体の他端側に接続された第2口金具と、を備えるホースの長さを測定するホース長さ測定装置であって、
    フレームと、
    前記フレームにスライド可能に取り付けられ、前記ホースの一端側を支持する能動ハンドと、
    前記能動ハンドのスライド方向と同じ方向にスライド可能に前記フレームに取り付けられ、前記ホースの他端側を支持する受動ハンドと、
    前記受動ハンドの位置を検出する位置検出器と、
    を備え、
    前記能動ハンドは、前記ホースの一端側の前記ホース本体を支持する能動チャックを備え、
    前記受動ハンドは、前記能動チャックと同軸に、前記ホースの他端側の前記ホース本体を支持する受動チャックを備え、
    前記能動ハンドは、前記能動チャックが前記第1口金具に突き当てられた状態で、前記ホースを伸ばそうとする向きに、予め定められた所定位置までスライドし、
    前記受動ハンドは、前記受動チャックが前記第2口金具に突き当てられた状態で、前記能動ハンドから前記ホース本体を介して伝わる力により、前記能動ハンドに従動してスライドし、
    前記位置検出器は、前記所定位置で前記能動ハンドが停止した状態のときの、前記能動ハンドに対する前記受動ハンドの位置を検出する、
    ホース長さ測定装置。
  2. 請求項1に記載のホース長さ測定装置であって、
    前記能動ハンドから前記受動ハンドが離れようとする向きに前記受動ハンドを付勢する付勢部材を備え、
    前記受動ハンドは、前記能動ハンドに従動するときに、前記付勢部材の付勢力に逆らってスライドする、
    ホース長さ測定装置。
  3. 請求項1または2に記載のホース長さ測定装置であって、
    前記能動チャックおよび前記受動チャックは、前記ホースの軸方向が水平方向となるように前記ホースを支持する、
    ホース長さ測定装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のホース長さ測定装置であって、
    前記フレームに固定され、前記受動ハンドのスライドを規制するストッパと、
    前記ストッパに前記受動ハンドを押し付けた状態と押し付けていない状態とに切り替える押付部と、
    を備える、ホース長さ測定装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のホース長さ測定装置であって、
    前記受動ハンドおよび前記能動ハンドそれぞれは、前記第1口金具および前記第2口金具を前記ホース本体に接続するときに前記ホース本体を支持するものである、
    ホース長さ測定装置。
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