JP2016090210A - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】化粧パネルを厚くすることなく、化粧パネルから吸込グリルの開閉作業性が良好で、意匠性のよい天井埋込型空気調和機を提供する。
【解決手段】化粧パネル4の空気吸込口41に面する側壁43から吸込グリル5を収納する収納面にかけての角部に、吊下部を摺動可能に係止する吊下具係止部44を、係止下端から鉛直に延びる鉛直仮想線に対して上端が斜めに傾斜するように設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、天井埋込型空気調和機に関し、さらに詳しく言えば、化粧パネルの空気吸込口に取り付けられる吸込グリルの取付構造に関する。
例えば特許文献1には、天井裏壁面と天井面との間に形成された空間に本体ケーシングが埋設され、天井面に設けられた天井開口部から本体ケーシングの下面が屋内に向けて開放された天井埋込型空気調和機が示されている。
本体ケーシングの下面には、中央に四角形状の空気吸込口を有し、長方形状をなす空気吹出口が上記空気吸込口の四辺を囲むように配置された化粧パネルが取り付けられている。化粧パネルの空気吸込口には、除塵フィルタを備えた吸込グリルが設けられている。
吸込グリルは、化粧パネルの空気吸込口に合致するように四角形の板状に形成されており、通常は、化粧パネルと同一平面となるように化粧パネルに係止されているが、フィルタ清掃などのメンテナンスのために開閉できるようになっている。
吸込グリルは、化粧パネルから開いた際に床に落下しないように、吊下具によって吊り下げた状態で化粧パネルに保持されるようになっている。特許文献1において、吊下具は、1本の金属棒をリング状に形成したものが用いられて、一端側を化粧パネルに設けられた係止溝に係止させ、他端を吸込グリルの側部に取り付けられた吊下部に係止させることにより、吸込グリルが吊り持ちされるようになっている(特許文献1の図4参照)。
係止溝は、吊下具を上下方向に摺動可能に形成されている。これにより、化粧パネルを吊り下げた状態では、係止溝の下端に吊下部が支持され、化粧パネルに吸込グリルを取り付けた状態では、吊下部が係止溝の上端に移動することにより、係止具が化粧パネルの中に収納されるようになっている。
しかしながら、特許文献1の吊下具は、吊下具の回動軸方向の長さによって回転振り幅が決まるため、化粧パネルの厚さが十分確保できる場合は、軸方向長さを確保できるため問題ないが、化粧パネルと吸込グリルとの間に十分な厚さがない場合には、軸方向長さを確保できず、吸込グリルの着脱開閉がしづらく、メンテナンス性が悪くなる。
また、吊下具の回動軸方向の長さを長く設定した場合、必然的に化粧パネルの厚さが厚くなる。その結果、天井面から化粧パネルの張り出しが大きくなり、天井面から化粧パネルが飛び出して見え、天井面と調和せずに、意匠性を損ねる結果となる。
特開2001−147028号公報
そこで、本発明は、化粧パネルを厚くすることなく、化粧パネルから吸込グリルの着脱作業性が良好で、意匠性のよい天井埋込型空気調和機を提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明は、内部に熱交換器および送風機を有し下面側が開放された天井埋込型の本体ケーシングと、空気吸込口および空気吹出口を有し、上記本体ケーシングの下面側に取り付けられる化粧パネルとを備え、上記化粧パネルの中央には上記空気吸込口を覆う吸込グリルが開閉可能に収納されており、上記吸込グリルを開閉する際、上記吸込グリルが吊下具を介して上記化粧パネルに吊り下げた状態で支持される天井埋込型空気調和機において、上記吊下具は、上記化粧パネルに係止される吊下部と、上記吊下部の両端から同一方向に直角に折り曲げられた一対のアーム部と、上記各アーム部の先端から上記吊下部に対し平行で、かつ、互いに離反または近接する方向に直角に折り曲げられ、上記吸込グリルに係止される支軸部とを有し、上記化粧パネルは、上記空気吸込口に面する側壁から上記吸込グリルを収納する収納面にかけての角部に、上記吊下部が摺動可能に係止される吊下具係止部が設けられており、上記吊下具係止部は、上記吊下具の係止下端から垂直に延びる垂直仮想線に対して上端が斜めに傾斜するように設けられていることを特徴としている。
より好ましい態様として、上記吊下具係止部は、上記吸込グリルが上記化粧パネルに収納されている時に上記吊下具の上記係止部を保持する係止溝と、上記係止溝の間に設けられ上記吸込グリルを開いた時に上記吊下具の上記係止部を支持する支持部とからなり、上記係止溝は、上記側壁の一部を上記化粧パネルの上記収納面から上記側壁の空気吸込口まで繋ぐ第1案内面に沿って斜めに形成されることが好ましい。
また、上記係止溝は、係止下端と係止上端を結んだ長さが、上記アーム部の長さよりも長くなるように形成されていることが好ましい。
さらに好ましい態様として、上記支持部は、上記第1案内面の上端から上記第1案内面に対して所定の間隔をもって平行に配置された第2案内面と、上記第2案内面の下端から、その下端が上記収納面に至るほぼ垂直な第3案内面と、上記第3案内面の下端と上記第1案内面の下端とを結ぶ水平な支持面とによって囲まれることが好ましい。
本発明によれば、吊下具を係止する吊下具係止部を化粧パネルの空気吸込口に面する側壁から吸込グリルを収納する収納面にかけての角部に斜めに配置したことにより、化粧パネルを薄く形成でき、吸込グリルの開閉を簡単に行うことができる。その結果、化粧パネルと天井面との調和の取れた意匠性の高い天井埋込型空気調和機を提供できる。
本発明の一実施形態に係る天井埋込型空気調和機を下側から見た斜視図。 上記天井埋込型空気調和機の吸込グリルを開いて吊り下げた状態を示す斜視図。 上記吸込グリルを化粧パネルの吊下具係止部に吊り下げた状態を示す部分拡大斜視図。 図3のA−A線断面図を吸込グリルを閉じた状態で示す部分拡大断面図。 上記化粧パネルの吊下具係止部を底面側から見た部分拡大図。 吊下具係止部に係止される吊下具の正面図。 (a)〜(c)吊下具係止部に吊下具を取り付ける取付手順を示す説明図。 吸込グリルを吊り下げた状態における吊下具と吊下具係止部の位置関係を示す部分拡大断面図。 吸込グリルの開閉中の状態における吊下具と吊下具係止部の位置関係を示す部分拡大断面図。 吸込グリルを閉じた状態における吊下具と吊下具係止部の位置関係を示す部分拡大断面図。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1および図2に示すように、この天井埋込型空気調和機1は、天井裏壁面と天井面との間に形成された空間に埋設される箱形の本体ケーシング2を有し、本体ケーシング2の内部には、ターボファン3と熱交換器(図示しない)とが収納されている。
本体ケーシング2の下面側には、化粧パネル4が取り付けられている。化粧パネル4は、中央にベルマウス21に連通する四角形状の空気吸込口41を有し、長方形状をなし本体ケーシング2のドレンパン22の吹出口に連通する空気吹出口42が空気吸込口41の四辺を囲むように配置された扁平な角形フレームである。
空気吸込口41から本体ケーシング2内に取り込まれた空気は、ベルマウス21に沿ってターボファン3の内側に導かれ、ターボファン3の外周に向かって吹き出される。ターボファン3から吹き出された空気は熱交換器を通過する際、冷媒と熱交換され、本体ケーシング2内のドレンパン22の吹出口を通って空気吹出口42から室内に吹き出される。
この実施形態において、各空気吹出口42は、それぞれ回動する風向板421によって覆われており、風向板421の背面側に設けられた図示しない回動手段によって運転時に風向板421が回動すると、空気吹出口42が開放される。
化粧パネル4の中央には、空気吸込口41を覆う吸込グリル5が開閉可能に取り付けられる。吸込グリル5は、合成樹脂でなり、扁平な四角形状のフレーム部51と、フレーム部51の中央に空気吸込口41に空気を取り入れるためのドット状の複数の吸込孔52が設けられている。
吸込グリル5のフレーム部51の背面(本体ケーシング2と対向する面)には、吸込孔52を覆うように四角形状のフィルタ枠7が取り付けられている。フィルタ枠7は、図2に示すフレーム部51に設けたフィルタガイド53で支えられ、下方に引き出すことができるようになっており、着脱自在である。フィルタ枠7の中には図示しない除塵フィルタが貼着されている。また、フレーム部51の背面にはフィルタ枠7から離れた位置にフィルタ枠7を囲むようにフレーム部51を補強するリブ54が立設されている。
化粧パネル4は、吸込グリル5を化粧パネル4に取り付けたとき、吸込グリル5のフレーム部51が風向板421と同一平面となるように一段凹んだフレーム収納面411を備える。また、化粧パネル4の空気吸込口41は、フィルタ枠7が収納できるように四角形状に開口されている。そして、空気吸込口41に面した面を側壁43とし、側壁43とフレーム収納面411の間には、リブ54を収納するリブ収納部412が階段状に形成されている。
図3および図4を併せて参照して、吸込グリル5のフレーム部51の背面には、吸込グリル5を化粧パネル4に取り付けるための係止爪511が設けられている。係止爪511は、図8と図9に示すように、吸込グリル5を化粧パネル4から吊り下げた状態において、化粧パネル4側のリブ54に沿って左右に2箇所設けられ、化粧パネル4方向に斜め立ち上げられて、先端が化粧パネル4の外周に向かってほぼ水平に突設された舌片である。
化粧パネル4には、吸込グリル5が化粧パネル4に取り付けられた時にこの各係止爪11を受ける位置に係止孔431が設けられている。係止孔431は、リブ収納部412からフレーム収納面411に至る角部の一部を貫通する孔であり、角部付近に係止爪511を引っ掛けるための支持部431aが設けられている。この係止孔431に係止爪511を差し込み、支持部431aに係止爪511を引っ掛けた状態で、吸込グリル5を水平になるまで回転させることで、吸込グリル5が化粧パネル4に水平に取り付けられる。
再び図2を参照して、吸込グリル4の裏面側にはさらに、吸込グリル5を化粧パネル4に係止するための係止手段としてラッチ部512,512が2箇所に設けられている。各ラッチ部512は、係止爪511に対向するフィルタ枠7の他方の側面(図2では下端側)でリブ54の角部にそれぞれ設けられている。ラッチ部512を化粧パネル4のフレーム収納面411に設けられたラッチ孔48に係止することにより、吸込グリル5を化粧パネル3とほぼ同一平面とした状態で保持することができるようになっている。本発明において、ラッチ部512の具体的な係止構造は任意であってよい。
次に、図5および図6を参照して、吸込グリル5を化粧パネル4に吊り下げる吊下具6について説明する。吊下具6は、1本の鋼線を折り曲げ加工してなり、化粧パネル4の後述する吊下具係止部44に係止される係止部61と、係止部61の両端から同一方向に直角に折り曲げられた一対のアーム部62,62と、各アーム部62の先端から係止部61に対し平行で、かつ、互いに離反する方向に直角に折り曲げられた支軸部63,63とを備えている。尚、鋼線は弾性力のあるバネ用鋼線を用いると尚良い。
吸込グリル5のフレーム部51の裏面には、吊下具6が取り付けられる軸受部513が設けられている。この実施形態において、軸受部513は、フレーム部51の裏面から突設された門型であって、一つの吊下具6に対して2つの軸受部513が設けられる。
この例において、吊下具6は、吸込グリル5を垂直に吊り下げるために2箇所に設けられる。吊下具6によって吊り下げられる軸受部513は、合計4箇所に設けられている。この軸受部513の中央の係止孔に吊下具6の支軸部63が回動可能に差し込まれることにより、吸込グリル5が吊下具6を介して化粧パネル4に吊下状態で支持される。
係止部61は、吊下具係止部44の後述する支持部445の横幅Wよりも、長い長さL1に形成されており、吊下具6を収納している状態で吊下具係止部44内に常時水平に掛け渡される。アーム部62は、その長さL2が、化粧パネル4の側壁43の高さH(図4参照)よりも長く(L2>H)形成されており、吊下具係止部44の両側から吸込グリル5を開いた時に垂直に吊り下げられる。この実施形態において、支軸部63は、アーム部62の先端に互いに離反する方向に向けて突設されているが、互いに近接する方向に向けて形成されていても良い。
再び、図3および図4を参照して、化粧パネル4のフレーム収納面411とリブ収納部412には、吊下具6を係止する吊下具係止部44が設けられている。吊下具係止部44は、吸込グリル5が化粧パネル4に収納された時に吊下具6の係止部61を支持する係止溝440,440,440aと、係止溝440,440,440aの間に設けられ吸込グリル5を開いた時に吊下具6の係止部61を支持する支持部445と、吊下具6を係止溝440に案内する吊下具挿入部45とからなる。
係止溝440は、吊下具6の係止部61が斜め上下に摺動可能な摺動溝であって、係止下端441aから垂直に延びる垂直仮想線に対して上端が化粧パネル4の側壁43に向かって傾斜している。係止溝440は、側壁43の一部を化粧パネル4のフレーム収納面411の空気吹出口42側から側壁43の空気吸込口41側の上端まで繋ぐ第1案内面441に沿って設けられている。この実施形態において、吊下具係止部44には、係止溝440が3箇所設けられているが、中央のすり割り溝440aは必ず設ける必要は無い。
支持部445は、図4に示すように、第1案内面441の上端から第1案内面441に対して所定の間隔Gをもって平行に配置され長さが第1案内面441の半分ほどの第2案内面442と、第2案内面442の下端から、その下端がフレーム収納面411に至るほぼ垂直な第3案内面443と、第3案内面443の下端と第1案内面441の下端とを結ぶ水平な支持面444とによって囲まれている。
第1案内面441は、フレーム収納面411の空気吹出口42側から側壁43の空気吸込口41側の上端に向かって斜めに形成された傾斜面であり、係止下端441aと係止上端441bとを結んだ仮想線の長さL3(この例では第1案内面441の長さに相当)が、吊下具6のアーム部63の長さL2よりも大きく(L3>L2)形成されている。
第2案内面442は、第1案内面441に対して間隔Gをもって平行に配置された傾斜面であり、化粧パネル4から吸込グリル5を開く際、第2案内面442に沿って吊下具6の係止部61が斜め下方向に向かって導く傾斜面である。
第3案内面443は、第2案内面442に導かれた係止部61を真っ直ぐ支持面444に導く垂直面であり、係止部61が第3案内面443を滑り落ち支持面444に支持されることで、吸込グリル5が吊下具6を介して吊り下げられる。支持面444では、吸込グリル5を吊り下げた状態で係止部61を支える。
この実施形態において、側壁43とフレーム収納面411の間には、リブ54を収納するリブ収納部412が階段状に形成されているが、第3案内面443は、リブ収納部412と面一となるように形成されている。
支持面444は、吊下具6の係止部61を水平に支持する支持面であって、この例では吊下具6を前後方向(図8では左右方向)に沿って移動可能とする長さL4を有している。支持面444は、その下面がフレーム収納面411と同一平面となるように形成されている。
ところで、支持部445は、フレーム収納面411と同一平面となるように形成されているため、吊下具係止部44の両側から吊下具6を挿し入れようとすると、吊下具6がフレーム収納面411にぶつかるため、そのままでは吊下具6を吊下具係止部44に挿し入れることができない。
そこで、図5に示すように、フレーム収納面411における吊下具係止部44の係止溝440の両側には、吊下具6を係止溝440に挿入するための吊下具挿入部45,45が設けられている。吊下具挿入部45は、フレーム収納面411から図5において紙面奥行き方向に凹まされた凹部であり、フレーム収納面411と吊下具挿入部45との段差面が吊下具6を係止溝440に導くための案内面451となる。
吊下具挿入部45の案内面451は、開口幅がリブ収納部412(側壁43寄り、図5では上端側)からフレーム収納面411の外周側(図5ではフレーム収納面411の下端側)に向かって漸次大きくなるハの字状に形成されている。この実施形態において、吊下具挿入部45の案内面451のハの字形状は45°に開く傾斜面である。
次に、図7(a)〜(c)を参照して、吊下具6の吊下具係止部44への取付手順について説明する。まず、図7(a)に示すように、吊下具6の支軸部63側を一方の吊下具挿入部45(この例では左側の吊下具挿入部45a)の基端側から差し込む。次に、その支軸部63を左側の吊下具挿入部45aの案内面451に対しアーム部62がほぼ平行とした状態で、左側の係止溝440内に差し込む。
次に、図7(b)に示すように、左側の係止溝440から挿入された吊下具6の支軸部63の先端を、中央の係止溝440a、右側の係止溝440の順に挿通させ、係止部61が左側の支持部445の側面まで差し込む。
さらに図7(c)に示すように、吊下具6を時計回りに回転させつつ、係止部61を左側の支持部445の側面に沿わせながら右方向に移動させることにより、アーム部62が右側の係止溝440から右側の吊下具挿入部45bに抜ける。
この状態で吊下具6をさらに時計回りに回転することで、吊下具6の先端側が他方の吊下具挿入部45bから外側に引き出される。これによれば、化粧パネル4の厚さを薄くして吊下具係止部44を化粧パネル4に埋設したのに伴い、吊下具6を直接、吊下具係止部44内に挿入することができないが、吊下具係止部44の両側に吊下具挿入部45を設けたことにより、吊下具6を化粧パネル4に取り付けまたは取り外しを行うときの作業性を良好にする。
吊下具係止部44に吊下具6を取り付けたのち、吊下具6の各支軸部63,63を内側に弾性変形させて、吸込グリル5の軸受部513に差し込むことにより、図2および図8に示すように、吸込グリル5が吊下具6によって化粧パネル4に吊り下げられた状態で保持される。
図8を参照して、吸込グリル5は、吊下具6を介して化粧パネル4に吊り下げられた状態で保持されるが、その際、支持面444の長さL4の範囲内で、吊下具6が前後にスライド可能である。
これによれば、支持面444に沿って吊下具6がスライドすることにより、メンテナンス時に吸込グリル5の移動量に遊びを持たせることができ、フィルタ枠7の着脱作業を余裕をもって行うことができ、メンテナンス性を高めることができる。
次に、吸込グリル5を化粧パネル4に取り付けるにあたっては、図9に示すように、吸込グリル5を上に持ち上げることで、吊下具6の係止部61が支持面444から持ち上げられる。係止部61は、第1案内面441および第2案内面442に沿って上方へと案内される。
併せて、吸込グリル5の係止爪511を側壁43の係止孔431に差し込んだのち、吸込グリルのラッチ部512を化粧パネル5のラッチ孔48に係止することで、吸込グリル5が化粧パネル4に対して同一平面となるように水平に閉じられる。その際、吊下具6は、図10に示すように、吊下具係止部44の第1案内面441に沿って平行となるようにその内部に収納される。
吸込グリル5を開くに当たっては、ラッチ部512の係止を解き、吸込グリル5の自由端側(ラッチ部512側)を下に開いてゆくと、図10に示すように、吊下具6の係止部61が吊下具係止部44の第2案内面442に沿って下に落ちてゆき、第2案内面442の下端から第3案内面443(垂直面)を通って支持面444まで落ちる。これにより、図8に示す吊り下げ状態となる。
以上説明したように、本発明によれば、吊下具を係止する吊下具係止部を化粧パネルの空気吸込口に面する側壁から吸込グリルを収納する収納面にかけての角部に斜めに配置したことにより、化粧パネルを薄く形成でき、吸込グリルの開閉を簡単に行うことができる。その結果、化粧パネルと天井面との調和の取れた意匠性が得られる。
1 天井埋込型空気調和機
2 本体ケーシング
3 ターボファン
4 化粧パネル
41 空気吸込口
411 フレーム収納面
412 リブ収納部
42 空気吹出口
43 側壁
44 吊下係止部
440,440a 係止溝
441 第1案内面
442 第2案内面
443 第3案内面
444 支持面
445 支持部
45 吊下具挿入部
451 案内面
5 吸込グリル
51 フレーム部
53 フィルタガイド
54 リブ
6 吊下具
61 吊下部
62 アーム部
63 支軸部
7 フィルタ枠

Claims (4)

  1. 内部に熱交換器および送風機を有し下面側が開放された天井埋込型の本体ケーシングと、空気吸込口および空気吹出口を有し、上記本体ケーシングの下面側に取り付けられる化粧パネルとを備え、上記化粧パネルの中央には上記空気吸込口を覆う吸込グリルが開閉可能に収納されており、上記吸込グリルを開閉する際、上記吸込グリルが吊下具を介して上記化粧パネルに吊り下げた状態で支持される天井埋込型空気調和機において、
    上記吊下具は、上記化粧パネルに係止される吊下部と、上記吊下部の両端から同一方向に直角に折り曲げられた一対のアーム部と、上記各アーム部の先端から上記吊下部に対し平行で、かつ、互いに離反または近接する方向に直角に折り曲げられ、上記吸込グリルに係止される支軸部とを有し、
    上記化粧パネルは、上記空気吸込口に面する側壁から上記吸込グリルを収納する収納面にかけての角部に、上記吊下部が摺動可能に係止される吊下具係止部が設けられており、上記吊下具係止部は、上記吊下具の係止下端から垂直に延びる垂直仮想線に対して上端が斜めに傾斜するように設けられていることを特徴とする天井埋込型空気調和機。
  2. 上記吊下具係止部は、上記吸込グリルが上記化粧パネルに収納されている時に上記吊下具の上記係止部を保持する係止溝と、上記係止溝の間に設けられ上記吸込グリルを開いた時に上記吊下具の上記係止部を支持する支持部とからなり、上記係止溝は、上記側壁の一部を上記化粧パネルの上記収納面から上記側壁の空気吸込口まで繋ぐ第1案内面に沿って斜めに形成されることを特徴とする請求項1に記載の天井埋込型空気調和機。
  3. 上記係止溝は、係止下端と係止上端を結んだ長さが、上記アーム部の長さよりも長くなるように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の天井埋込型空気調和機。
  4. 上記支持部は、上記第1案内面の上端から上記第1案内面に対して所定の間隔をもって平行に配置された第2案内面と、上記第2案内面の下端から、その下端が上記収納面に至るほぼ垂直な第3案内面と、上記第3案内面の下端と上記第1案内面の下端とを結ぶ水平な支持面とによって囲まれることを特徴とする請求項2に記載の天井埋込型空気調和機。
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