JP2016089705A - 補強部材、隔壁ユニット、架構、クロスヘッド式内燃機関 - Google Patents

補強部材、隔壁ユニット、架構、クロスヘッド式内燃機関 Download PDF

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Abstract

【課題】補強部材、隔壁ユニット、架構、クロスヘッド式内燃機関において、ガイド板における補強部材の接合部に発生する応力を低減する。【解決手段】クロスヘッド29を上下方向へ移動自在に支持するガイド板28とガイド板28の側部に接続される中間板42とを補強する板形状をなす水平リブ61であって、ガイド板28に接合される第1端面61aと、第1端面61aと直角をなして中間板42に接合される第2端面61bと、第2端面61bに対向する第3端面61cと、第1端面61aに対向して第1端面61aより短い寸法の第4端面61dとを備え、第1端面61aが下底となって第4端面61d辺が上底となる台形形状とし、テンションボルト14が貫通する貫通部72を第1端面61aと第2端面61bとが交差する位置に設け、作用する応力を分散させる切欠部71を第3端面61cに沿って設ける。【選択図】図5

Description

本発明は、ディーゼルエンジンやガスエンジンなどの内燃機関にて、クロスヘッドを上下方向に移動自在に隔壁ユニットに用いられる補強部材、この水平リブを備えた隔壁ユニット、この隔壁ユニットを備えた架構、この架構が適用されるクロスヘッド式内燃機関に関するものである。
一般に、シリンダ内で燃料を燃焼させて動力を発生させるガスエンジンやガソリンエンジンなどの内燃機関は、複数のシリンダの下方にシリンダ配列方向に沿ってクランクシャフトが配置されており、このクランクシャフトは、軸受を介してクランクケースに回転自在に支持されている。
このディーゼルエンジンは、台板の上部に架構が配置され、この架構の上部に燃焼装置が設けられて構成されている。従来の架構としては、例えば、下記特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された架構は、隔壁と、この隔壁の上部に連結される天板と、隔壁の下部に連結される底板と、隔壁の側部に連結される側板とを有している。そして、隔壁は、中央部分を形成する中央板と、燃料ポンプ側部分または排気側部分を形成する中間板と、中央板と中間板の間に配置されるガイド板とを有している。
特開2011−074765号公報
ところで、上述した架構は、クロスヘッドの上下方向の移動により内燃機関における幅方向に対して荷重を受ける。この応力は左右で非対称となっている。そのため、従来の架構では、中間板に補強材としての水平リブを左右で非対称に設けている。しかし、台板と架構と燃焼装置は、上下方向に延在する複数のタイボルトにより一体に締結されていることから、水平リブは、このタイボルトを回避した形状となってしまい、ガイド板と水平リブとの接合部(溶接部)の長さが制限される。ガイド板は、クロスヘッドの上下方向の移動によりサイドフォースを受け、このサイドフォースが水平リブを通して中間板に伝達される。しかし、ガイド板と水平リブとの接合部の長さが制限されていることから、ガイド板から水平リブにて伝達されるサイドフォースの流れが水平リブの外側に集中し、接合部を起点とした疲労による損傷が生じるおそれがある。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、ガイド板における補強部材との接合部に発生する応力を低減することが可能な補強部材、隔壁ユニット、架構、クロスヘッド式内燃機関を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の補強部材は、クロスヘッドを上下方向へ移動自在に支持するガイド板と前記ガイド板の側部に接続される支持板とを補強する板形状をなす補強部材において、前記ガイド板に接合される第1辺と、前記第1辺と直角をなして前記支持板に接合される第2辺と、前記第2辺に対向する第3辺と、前記第1辺に対向して前記第1辺より短い寸法の第4辺と、を備え、前記第1辺が下底となって前記第4辺が上底となる台形形状をなし、連結部材が貫通する貫通部が前記第1辺と前記第2辺とが交差する位置に設けられ、作用する応力を分散させる応力分散部が前記第3辺に沿って設けられる、ことを特徴とするものである。
従って、クロスヘッドがガイド板に支持されて上下方向に移動するとき、ガイド板に対してサイドフォースが作用する。このとき、補強部材の第1辺に対して応力が集中しやすいが、応力分散部が設けられていることから、ここに作用する応力が応力分散部により周囲に分散される。そのため、ガイド板における補強部材との接合部に発生する応力を低減することができる。
本発明の補強部材では、一定の厚さを有して水平方向に沿って配置される水平リブ形状をなすことを特徴としている。
従って、補強部材の構成を簡素化して低コスト化することができる。
本発明の補強部材では、前記第1辺と前記第2辺とが直角をなし、前記第2辺と前記第4辺とが直角をなし、前記第3辺が前記第2辺に対して所定の傾斜角度をなすことを特徴としている。
従って、第3辺が傾斜した台形形状とすることで、補強部材の形状を無駄のないものとして低コスト化することができる。
本発明の補強部材では、前記応力分散部は、前記貫通部より前記第3辺側に設けられることを特徴としている。
従って、応力分散部を貫通部より第3辺側に設けることで、応力がガイド板から第1辺を通って補強部材に伝達されるとき、貫通部により長さの短くなった第1辺における応力を領域内で効率良く分散することができ、第1辺に発生する応力を低減することができる。
本発明の補強部材では、前記応力分散部は、前記第3辺の長手方向における中間位置に設けられることを特徴としている。
従って、第1辺から補強部材に伝達された応力を領域内で効率良く分散することができる。
本発明の補強部材では、前記応力分散部は、前記第3辺に形成される切欠部であることを特徴としている。
従って、応力分散部を切欠部とすることで、簡単な構成で適正にガイド板と補強部材との接合部に作用する応力を分散し、ガイド板と補強部材との接合部への応力集中を抑制することができる。
本発明の補強部材では、前記切欠部は、円弧形状をなすことを特徴としている。
従って、切欠部を円弧形状とすることで、補強部材に角部がなくなり、切欠部における過大な応力集中を抑制し、切欠部を起点とする補強部材の損傷を抑制することができる。
本発明の補強部材では、前記応力分散部は、前記貫通部より前記第3辺側に設けられることを特徴としている。
従って、応力分散部が貫通部より第3辺側に設けられることで、応力がガイド板から第1辺を通って補強部材に伝達されるとき、第1辺における応力を領域内で効率良く分散することができ、第1辺に発生する応力を低減することができる。
本発明の補強部材では、前記応力分散部は、前記第3辺に沿って形成される厚肉部であることを特徴としている。
従って、応力分散部を厚肉部とすることで、簡単な構成で適正にガイド板と補強部材との接合部に集中する応力を分散し、ガイド板と補強部材との接合部に発生する応力を低減することができる。
本発明の補強部材では、前記厚肉部は、前記第1辺に向けて厚くなることを特徴としている。
従って、補強部材に段差部がなくなり、厚肉部における過大な応力集中を抑制し、厚肉部を起点とする補強部材の損傷を抑制することができる。
また、本発明の隔壁ユニットは、クロスヘッドを上下方向へ移動自在に支持する一対のガイド板と、前記一対のガイド板を連結する中央板と、前記一対のガイド板の両側に設けられる一対の支持板と、前記ガイド板と前記支持板とを接続する前記補強部材と、を備えることを特徴とするものである。
従って、ガイド板と補強部材との接合部に応力分散部が設けられていることから、ガイド板と補強部材との接合部に集中する応力がこの応力分散部により分散され、ガイド板における補強部材との接合部に発生する応力を低減することができる。
また、本発明の架構は、頂部に配置されて燃焼装置に接続される天板と、底部に配置されて台板に接続される底板と、側部に配置されて上端部が前記天板に接続されると共に下端部が前記底板に接続される側板と、前記天板と前記底板と前記側板に接続される前記隔壁ユニットと、を備えることを特徴とするものである。
従って、ガイド板と補強部材との接合部に応力分散部が設けられていることから、ガイド板と補強部材との接合部に集中する応力がこの応力分散部により分散され、ガイド板における補強部材との接合部に発生する応力を低減することができる。
また、本発明のクロスヘッド式内燃機関は、台板と、前記台板上に設けられる前記架構と、前記架構上に設けられる燃焼装置と、前記台板と前記架構と前記燃焼装置とを連結する連結部材と、を備えることを特徴とするものである。
従って、ガイド板と補強部材との接合部に応力分散部が設けられていることから、ガイド板と補強部材との接合部に集中する応力がこの応力分散部により分散され、ガイド板における補強部材との接合部に発生する応力を低減することができ、その結果、信頼性が高い内燃機関を提供することができる。
本発明の補強部材、隔壁ユニット、架構、クロスヘッド式内燃機関によれば、クロスヘッドを上下方向へ移動自在に支持するガイド板と中間板とを補強部材により接続し、ガイド板と補強部材との接合部に作用する応力を分散させる応力分散部を設けるので、ガイド板における補強部材との接合部に発生する応力を低減することができる。
図1は、ディーゼルエンジンを表す概略図である。 図2は、第1実施形態の架構を表す斜視図である。 図3は、架構の要部を表す斜視図である。 図4は、隔壁ユニットを表す正面図である。 図5は、ガイド板と中間板と水平リブとの接合関係を表す図4のV−V断面図である。 図6は、水平リブの詳細形状を表す概略図である。 図7は、第2実施形態の架構におけるガイド板と中間位置と水平リブとの接合関係を表す水平断面図である。 図8は、水平リブを表す正面図である。 図9は、水平リブの詳細形状を表す概略図である。 図10は、第3実施形態の架構におけるガイド板と中間位置と水平リブとの接合関係を表す水平断面図である。 図11は、第4実施形態の架構におけるガイド板と中間位置と水平リブとの接合関係を表す水平断面図である。 図12は、水平リブを表す正面図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る補強部材、隔壁ユニット、架構、クロスヘッド式内燃機関の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
[第1実施形態]
図1は、ディーゼルエンジンを表す概略図である。
第1実施形態にて、図1に示すように、ディーゼルエンジン10は、例えば、船舶推進用の主機として用いられ、2ストローク1サイクルのユニフロー掃気方式のクロスヘッド式内燃機関である。このディーゼルエンジン10は、下方に位置する台板11と、台板11上に設けられる架構12と、架構12上に設けられる燃焼装置13とを有している。この台板11と架構12と燃焼装置13は、上下方向に延在する複数のテンションボルト(タイボルト/連結部材)14及びナット15により一体に締結されて固定されている。
燃焼装置13は、シリンダライナ16が設けられており、このシリンダライナ16の上端にシリンダカバー17が設けられている。シリンダライナ16とシリンダカバー17は、空間部18を区画しており、この空間部18内にピストン19が上下に往復動自在に設けられることで、燃焼室20が形成される。また、シリンダカバー17は、排ガス弁21が設けられている。この排ガス弁21は、燃焼室20と排ガス管22とを開閉するものである。なお、排ガス弁21は、燃焼室20と排ガス管22とを開閉する機能を有していればよく、必ずしもシリンダカバー17の中央部に設ける必要はない。
そのため、燃焼室20に対して、図示しない燃料噴射ポンプから供給された燃料(例えば、低質油、天然ガス、またはその混合燃料)と、図示しない圧縮機により圧縮された燃焼用ガス(例えば、空気、EGRガス、またはその混合ガス)が供給されることで燃焼する。そして、この燃焼で発生したエネルギによりピストン19が上下動する。また、このとき、排ガス弁21により燃焼室20が開放されると、燃焼によって生じた排ガスが排ガス管22に押し出される一方、図示しない掃気ポートから燃焼用ガスが燃焼室20に導入される。
ピストン19は、下端部にピストン棒23の上端部が回動可能に連結されている。台板11は、クランクケースとされており、クランクシャフト24を回転自在に支持する軸受25が設けられている。また、クランクシャフト24は、クランク26を介して連接棒27の下端部が回動自在に連結されている。架構12は、上下方向に延在する一対のガイド板28が所定間隔を空けて固定されており、一対のガイド板28の間にクロスヘッド29が上下に移動自在に支持されている。クロスヘッド29は、ピストン棒23の下端部と連接棒27の上端部がそれぞれ回動自在に連結されている。
そのため、燃焼装置13からエネルギが伝達されたピストン19は、ピストン棒23と共に、ディーゼルエンジン10の設置面の方向(台板11側の方向、即ち、鉛直方向における下向き)に押し下げる。すると、ピストン棒23は、クロスヘッド29を同方向に押し下げ、連接棒27及びクランク26を介してクランクシャフト24を回転させる。
ここで、ディーゼルエンジン10を構成する架構12について詳細に説明する。図2は、第1実施形態の架構を表す斜視図、図3は、架構の要部を表す斜視図、図4は、隔壁ユニットを表す正面図、図5は、ガイド板と中間位置と水平リブとの接合関係を表す図4のV−V断面図、図6は、水平リブの詳細形状を表す概略図である。
図2及び図3に示すように、架構12は、天板31と、底板32と、側板33と、複数(本実施形態では、7個)の隔壁ユニット34とを有している。天板31は、頂部に配置されて燃焼装置13(図1参照)に接続される。底板32は、底部に配置されて台板11(図1参照)に接続される。側板33は、左右の側部に配置されてピストン動作方向(上下方向)における一端部(下端部)が底板32に接続され、他端部(上端部)が天板31に接続される。複数の隔壁ユニット34は、クランク軸方向に沿って一定間隔を空けて平行に配置される。
この架構12は、天板31と底板32と側板33と各隔壁ユニット34により空間部Sが形成されている。この空間部Sは、クロスヘッド29(図1参照)がガイド板28に支持されて移動することができる空間部であり、クロスヘッド29は、この空間部Sに収容され、ピストン動作方向(上下方向)を往復移動することができる。
なお、ディーゼルエンジン10にて、この空間部Sの数(Sn)は、燃焼装置13における気筒(燃焼室20)の数(Cn)と一致するように設けられるため、隔壁ユニット34は、Cn+1の数のユニットが必要となる。即ち、本実施形態のように、6気筒のディーゼルエンジン10であれば、7個の隔壁ユニット34が設けられることとなる。
天板31は、架構12におけるピストン動作方向の頂部を構成する板材である。この天板31は、テンションボルト14(図1参照)が貫通する貫通孔31aが複数形成されており、この各貫通孔31aを通るテンションボルト14により燃焼装置13に固定される。底板32は、架構12におけるピストン動作方向の底部を構成する板材である。この底板32は、天板31と同様に、テンションボルト14(図1参照)が貫通する貫通孔32aが複数形成されており、この各貫通孔32aを通るテンションボルト14により台板11に固定される。
側板33は、矩形状をなす平面板であり、側板33におけるピストン動作方向の上端部が天板31に接続され、側板33におけるピストン動作方向の下端部が底板32に接続される。また、側板33は、矩形状をなす平面部が隔壁ユニット34におけるピストン動作方向及びクランク軸方向に直交する方向(内燃機関幅方向)の両側部に接続される。
図4に示すように、隔壁ユニット34は、中央板41と、中間板42と、ガイド板28とを有している。中央板41は、隔壁ユニット34における内燃機関幅方向の中央部分を形成するものである。各中間板42は、隔壁ユニット34における内燃機関幅方向の両端部分を形成するものである。ガイド板28は、隔壁ユニット34における中央板41と各中間板42との間に配置され、溶接により接続されている。
中央板41は、一辺に切欠部41aが形成された矩形状をなす平面板であり、切欠部41aが隔壁ユニット34の下部に位置するように配置される。中央板41は、内燃機関幅方向における両端部がガイド板28に溶接により接続されている。
各中間板42は、上辺が下辺よりも短い寸法に設定され、且つ、上辺と下辺に垂直な一辺を有する台形状をなす平面板であり、隔壁ユニット34に2個設けられている。この各中間板42は、上辺側端部が天板31に接続され、下辺側端部が底板32に接続される。また、各中間板42は、上辺と下辺に垂直な一辺側端部がガイド板28に接続され、他辺側端部がそれぞれ側板33に接続される。
ガイド板28は、クロスヘッド29をピストン動作方向(上下方向)に移動自在に支持できるような左右一対の平面板であり、それぞれが第1矩形部51と、第2矩形部52と、くびれ部53とを有している。第1矩形部51は、クランク軸方向での所定幅を有し、第2矩形部52は、第1矩形部51の幅より小さいクランク軸方向での所定幅を有している。くびれ部53は、第1矩形部51と第2矩形部52との間に位置し、両者の端面を連続させる湾曲形状となっている。この場合、第1矩形部51と第2矩形部52とくびれ部53は、中央板41(中間板42)に対して、左右対称形状となっている。
そして、ガイド板28にて、第1矩形部51と第2矩形部52とくびれ部53を有する平面部のうち、対向する一方の平面部が中央板41の内燃機関幅方向における端部に接続され、対向しない他方の平面部が中間板42の一辺側端部に接続されている。また、第1矩形部51は、上端部が天板31に接続され、第2矩形部52は、下端部が底板32に接続されている。この一対のガイド板28は、中央板41の内燃機関幅方向における端部が接続された一面にクロスヘッド29を移動自在に支持する摺動面28aが形成され、この対向する一対の摺動面28aによりクロスヘッド29を上下方向に移動自在に支持することができる。
下記壁ユニット34は、ガイド板28と中間板42とを接続する水平リブ(補強部材)61,62が設けられている。水平リブ61は、一方(図4にて、左側)の中間板42とガイド板28を接続するように固定され、水平リブ62は、他方(図4にて、右側)の中間板42とガイド板28を接続するように固定されている。各水平リブ61,62は、同形状であって、同じ長さで同じ厚さの板形状をなしている。そして、各水平リブ61,62は、ガイド板28及び中間板42に対して直交するように固定されている。
即ち、各水平リブ61,62は、内燃機関幅方向に長手方向が沿うように中間板42及びガイド板28に接続される。各水平リブ61,62は、クロスヘッド29が上下方向に沿って移動するときに、発生したサイドフォースによりガイド板28の損傷を防止するものであり、サイドフォースによる応力が大きく加わる位置に配置される。本実施形態では、より強いサイドフォースを受ける側(図4にて、左側)のガイド板28に対して、より多くの水平リブ61を配置している。つまり、一方(図4にて、左側)の中間板42とガイド板28に対して所定の位置に複数(本実施形態では、4個)の水平リブ61が鉛直方向(ピストン動作方向)に所定間隔を空けて配置されている。また、他方(図4にて、右側)の中間板42とガイド板28に対して所定の位置に1個の水平リブ62が配置されている。また、水平リブ61,62は、図5に示すように、中間板42における両方の各平面部に対称に配置されている。
このように構成された本実施形態の隔壁ユニット34は、図4及び図5に示すように、ガイド板28と水平リブ61との第1接合部J1に作用する応力を分散させる応力分散部としての切欠部(リセス加工、ヌスミ加工)71が水平リブ61に設けられている。この切欠部71は、複数の水平リブ61のうちの少なくとも1個の水平リブ61に設けられている。この場合、切欠部71は、複数の水平リブ61のうちの強いサイドフォースを受ける位置に配置される水平リブ61に設けることが望ましい。但し、複数の水平リブ61のうちの1個または複数または全ての水平リブ61に設けてもよい。また、ガイド板28と水平リブ61との第1接合部J1に作用する応力を分散させる応力分散部としての切欠部を設けてもよい。
図5及び図6に示すように、水平リブ61は、平面視が台形状(図6の二点鎖線形状)をなす板材であり、所定の一定厚さに設定されている。水平リブ61は、第1端面(第1辺)61aと、第2端面(第2辺)61bと、第3端面(31辺)61cと、第4端面(第4辺)61dが設けられている。ここで、第1端面61aがガイド板28に接合されるものであり、第2端面61bが中間板42に接合されるものであり、第1端面61aと第2端面61bは、直角をなしている。第3端面61cは、第1端面61aに対向する位置に設けられている。第4端面61dは、第1端面61aに対向する位置に設けられ、且つ、第4端面61dと第1端面61aは、平行をなしている。第4端面61dと第2端面61bは、直角をなしている。
また、水平リブ61は、平面視が台形状をなすことから、図6の二点鎖線を含む第1端面61aの長さが、図6の二点鎖線を含む第4端面61dの長さより長く設定されている。即ち、図6の二点鎖線で表す水平リブ61は、第1端面61aが下底となって第4端面61dが上底となる台形形状をなし、第3端面61cが第2端面61bに対して傾斜している。
そして、水平リブ61は、第1端面61aと第2端面61bが交差(直交)する位置に、テンションボルト14が上下方向に貫通する貫通部72が切り欠かれて設けられている。そのため、水平リブ61は、第1端面61aがガイド板28の接合面28bに密着して溶接されることで第1接合部J1が形成され、第2端面61bが中間板42の平面部42a(42b)に密着して溶接されることで第2接合部J2が形成されている。
また、水平リブ61は、第3端面61cに沿って作用する応力を分散させる応力分散部としての切欠部71が形成されている。この場合、水平リブ61にて、切欠部71は、貫通部72より第4端面61d側に設けられており、第1接合部J1に集中する応力を分散させる。また、水平リブ61にて、切欠部71は、第3端面61cの長手方向における中間位置に設けられ、この第3端面61cに形成される切欠部である。
更に、水平リブ61は、第3端面61cと第4端面61dが交差する位置に、切欠部73が形成されている。
このように水平リブ61は、図6に二点鎖線で示すように、台形状をなしているものの、周囲に切欠部71と貫通部72と切欠部73が形成されたものとなっている。なお、水平リブ61は、切欠部71と貫通部72に加えて切欠部73を設けたが、切欠部73はなくてもよいし、また、別の形状であってもよい。即ち、水平リブ61は、第4端面61dの端部の形状が、先細となる台形状または三角形状であってもよい。つまり、本発明の水平リブは、本実施形態のように、台形の角部に切欠部73を設けた形状であってもよいし、図6に二点鎖線に示した台形状であってもよい。また、本発明の水平リブは、切欠部73の一端を第2端面61bと第4端面61d交差部まで延ばした先端三角形状であってもよいし、切欠部73を設けずに第3端面61cの一端を第2端面61bと第4端面61d交差部まで延ばした全体を三角形状であってもよい。水平リブの先端部を三角形状とした場合、図6に点線で示した61eが第4端面となり、61dが第5端面(第5辺)となる。そして、水平リブ61の台形状は、第1端面61aと第4端面61dが平行である必要はなく、第1端面61aに対して第4端面61dが傾斜していてもよい。
ここで、切欠部71は、円弧形状をなしている。そして、水平リブ61の幅(クランク軸方向の長さ)をW、水平リブ61における第1接合部J1(第1端面61a)の幅(クランク軸方向の長さ)をW1、水平リブ61における切欠部71の幅(クランク軸方向の長さ)をW2とすると、W1≦W2<Wに設定することが望ましい。また、切欠部71と貫通部72との最少幅をW3とすると、W3=(1.0〜1.5)W1に設定することが望ましい。更に、水平リブ61における貫通部72の長さ(内燃機関幅軸方向の長さ)をL1、水平リブ61における第1端面61aから切欠部71までの長さ(内燃機関幅軸方向の長さ)をL2とすると、L1≦L2に設定することが望ましい。
そのため、図5に示すように、一対のガイド板28に対してクロスヘッド29が上下方向へ沿って移動するとき、このガイド板28に対してサイドフォースが作用する。このサイドフォースは、ガイド板28から中間板42に入力されるが、その間で水平リブ61が一部を受け止める。つまり、サイドフォースは、ガイド板28から第1接合部J1を通って水平リブ61に伝達され、この水平リブ61から第2接合部J2を通って中間板42に伝達される。このとき、水平リブ61は、ガイド板28との第1接合部(溶接部)J1に応力が集中しやすく、特に、第1接合部J1における第3端面61c側に過大な応力が集中する。
しかし、本実施形態にて、水平リブ61の第3端面61cに切欠部(応力分散部)71が設けられていることから、ガイド板28から第1接合部J1を通って水平リブ61に伝達され応力は、図5に一点鎖線の矢印で表すように、第1接合部J1における第3端面61c側から貫通部72側に向けて水平リブ61の面内方向(クランク軸方向)に分散される。すると、水平リブ61は、第1接合部J1の第3端面61c側に作用する応力が低減される。なお、水平リブ61の第3端面61cに切欠部71を設けたことで、水平リブ61の第1接合部J1に作用する応力が低減される一方、切欠部71に作用する応力が増加するが、切欠部71が溶接部ではないことから、この応力により損傷することはない。
なお、上述の説明では、切欠部71を円弧形状としたが、この形状に限定されるものではない。例えば、直線形状、三角形状などの多角形形状などとしてもよい。また、水平リブ61に1個の切欠部71を設けたが、複数設けてもよい。
このように第1実施形態の補強部材にあっては、クロスヘッド29を上下方向へ移動自在に支持するガイド板28とガイド板28の側部に接続される中間板42とを補強する板形状をなす水平リブ61であって、ガイド板28に接合される第1端面61aと、第1端面61aと直角をなして中間板42に接合される第2端面61bと、第2端面61bに対向する第3端面61cと、第1端面61aに対向して第1端面61aより短い寸法の第4端面61dとを備え、第1端面61aが下底となって第4端面61d辺が上底となる台形形状とし、テンションボルト14が貫通する貫通部72を第1端面61aと第2端面61bとが交差する位置に設け、作用する応力を分散させる切欠部71を第3端面61cに沿って設けている。
従って、クロスヘッド29がガイド板28に支持されて上下方向に移動するとき、ガイド板28に対してサイドフォースが作用する。このとき、水平リブ61の第1端面61aに対して応力が集中しやすいが、切欠部71が設けられていることから、ここに作用する応力が切欠部71により周囲に分散される。そのため、ガイド板28における水平リブ61との第1接合部J1に発生する応力を低減することができる。
この場合、補強部材を水平リブ61とし、応力分散部として水平リブ61に切欠部71を設けている。従って、簡単な構成で適正にガイド板28と水平リブ61との第1接合部J1に作用する応力を分散し、この第1接合部J1への応力集中を抑制することができる。また、補強部材の構成を簡素化して低コスト化することができる。
そして、水平リブ61は、貫通部72が設けられていることから第1接合部J1の領域(面積)が小さくなり、応力がガイド板28から第1接合部J1を通って水平リブ61に伝達されるとき、第1接合部J1における第3端面61c側に応力が集中しやすい。そのため、水平リブ61に切欠部71を設けることで、ガイド板28から第1接合部J1を通って水平リブ61に伝達される応力は、第1接合部J1を通るときに第3端面61c側から貫通部72側に広がって分散されることとなり、この第1接合部J1に発生する応力を低減することができる。
第1実施形態の補強部材では、水平リブ61を貫通部72より第3端面61c及び第4端面61d側に設けている。従って、応力がガイド板28から第1接合部J1を通って水平リブ61に伝達されるとき、第1接合部J1における応力を領域内で効率良く分散することができ、第1接合部J1に発生する応力を低減することができる。
第1実施形態の補強部材では、第3端面61cの長手方向の中間位置に切欠部71を形成している。従って、応力が第1接合部J1を通るときに、この応力が水平リブ61の面内方向に分散されることとなり、第1接合部J1における応力を領域内で効率良く分散することができ、また、水平リブ61における十分な剛性を確保した上で、ガイド板28との第1接合部J1に発生する応力を低減することができる。
第1実施形態の補強部材では、切欠部71を円弧形状に形成している。従って、水平リブ61に角部がなくなり、切欠部71における過大な応力集中を抑制し、切欠部71を起点とする水平リブ61の損傷を抑制することができる。
また、第1実施形態の隔壁ユニットにあっては、クロスヘッド29を上下方向へ移動自在に支持する一対のガイド板28と、ガイド板28を連結する中央板41と、ガイド板28の両側に設けられる一対の中間板42と、ガイド板28と中間板42とを接続する水平リブ61とを設けている。従って、水平リブ61に切欠部61を設けていることから、水平リブ61に作用する応力が切欠部71により周囲に分散される。そのため、ガイド板28における水平リブ61との第1接合部J1に発生する応力を低減することができる。
また、第1実施形態の架構にあっては、頂部に配置されて燃焼装置13に接続される天板31と、底部に配置されて台板11に接続される底板32と、側部に配置されて上端部が天板31に接続されると共に下端部が底板32に接続される側板33と、天板31と底板32と側板33に接続される隔壁ユニット34とを設けている。従って、水平リブ61に切欠部61を設けていることから、水平リブ61に作用する応力が切欠部71により周囲に分散される。そのため、ガイド板28における水平リブ61との第1接合部J1に発生する応力を低減することができる。
また、第1実施形態のクロスヘッド式内燃機関にあっては、台板11と、台板11上に設けられる架構12と、架構12上に設けられる燃焼装置13とを設けている。従って、水平リブ61に切欠部61を設けていることから、水平リブ61に作用する応力が切欠部71により周囲に分散される。そのため、ガイド板28における水平リブ61との第1接合部J1に発生する応力を低減することができる。
[第2実施形態]
図7は、第2実施形態の架構におけるガイド板と中間位置と水平リブとの接合関係を表す水平断面図、図8は、水平リブを表す正面図、図9は、水平リブの詳細形状を表す概略図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第2実施形態の補強部材において、図7及び図8に示すように、ガイド板28は、クロスヘッド29をピストン動作方向(上下方向)に移動自在に支持するものであり、一方の平面部が中央板41の内燃機関幅方向における端部に接続され、他方の平面部が中間板42の一辺側端部に接続されている。ガイド板28は、中央板41の内燃機関幅方向における端部が接続された一面にクロスヘッド29を移動自在に支持する摺動面28aが形成されている。
架構は、ガイド板28と中間板42とを接続する水平リブ(補強部材)81が設けられている。水平リブ81は、クロスヘッド29が上下方向に沿って移動するときに、発生したサイドフォースによりガイド板28の損傷を防止するものであり、サイドフォースによる応力が大きく加わる位置に配置される。そして、架構は、ガイド板28と水平リブ81との第1接合部J11に作用する応力を分散させる応力分散部としての厚肉部82が水平リブ81に設けられている。
水平リブ81は、平面視が三角形状をなす板材であり、所定の厚さに設定され、第1端面81aと第2端面81bと第3端面81cが設けられている。また、水平リブ81は、三角形状の角部、つまり、第1端面81aと第2端面81bが直交する位置に、テンションボルト14が上下方向に貫通する貫通部83が切り欠かれて設けられている。そして、水平リブ81は、第1端面81aがガイド板28の接合面28bに密着して溶接されることで第1接合部J11が形成され、第2端面81bが中間板42の平面部42a(42b)に密着して溶接されることで第2接合部J12が形成されている。
そして、厚肉部82は、貫通部83より第1接合部J11側に設けられ、第1接合部J11に向けて漸次厚くなるように設けられている。即ち、水平リブ81は、貫通部83より第3端面83c側に上面部及び下面部に肉盛り部84,85が設けられている。この肉盛り部84,85は、一端部が水平リブ81の平面部に滑らかに連続し、他端部が水平リブ81の第1端面81aに向けて厚くなる傾斜面を形成している。水平リブ81及び厚肉部82は、第1端面81aと肉盛り部84,85が第1接合部J11によりガイド板28に接合される。
ここで、図9に示すように、水平リブ81における貫通部83の長さ(内燃機関幅軸方向の長さ)をL11、水平リブ81における厚肉部82の長さ(内燃機関幅軸方向の長さ)をL12とすると、L11≦L12に設定することが望ましい。また、クロスヘッドピン29aの外径をR、水平リブ81における厚肉部82の傾斜面の延長線と摺動面28aとの交点における高さ(ピストン動作方向の長さ)をHとすると、水平リブR≦Hに設定することが望ましい。
そのため、図8に示すように、一対のガイド板28に対してクロスヘッド29が上下方向へ沿って移動するとき、このガイド板28に対してサイドフォースが作用する。このサイドフォースは、ガイド板28から中間板42に入力されるが、その間で水平リブ81が一部を受け止める。つまり、サイドフォースは、ガイド板28から第1接合部J11を通って水平リブ81に伝達され、この水平リブ81から第2接合部J12を通って中間板42に伝達される。このとき、水平リブ81は、ガイド板28との第1接合部(溶接部)J11に応力が集中しやすく、特に、第1接合部J11における第3端面81c側に過大な応力が集中する。
しかし、本実施形態にて、水平リブ81の貫通部83に隣接して厚肉部(応力分散部)82が設けられていることから、ガイド板28から第1接合部J11を通って水平リブ81に伝達され応力は、図8に一点鎖線の矢印で表すように、第1接合部J11における第3端面81c側から水平リブ81及び厚肉部82の厚さ方向に向けて水平リブ81の面外方向(ピストン動作方向)に分散される。すると、水平リブ81は、第1接合部J11の第3端面81c側に作用する応力が低減される。
このように第2実施形態の補強部材にあっては、クロスヘッド29を上下方向へ移動自在に支持する一対のガイド板28と、一対のガイド板28を連結する中央板41と、一対のガイド板28の両側に設けられる一対の中間板42と、ガイド板28と中間板42とを接続する補強部材としての水平リブ81と、ガイド板28と水平リブ81との第1接合部J1に作用する応力を分散させる応力分散部としての厚肉部82とを設けている。
従って、クロスヘッド29がガイド板28に支持されて上下方向に移動するとき、ガイド板28に対してサイドフォースが作用する。このとき、ガイド板28と水平リブ81との第1接合部J11に対して応力が集中しやすいが、水平リブ81に厚肉部82が設けられていることから、ガイド板28と水平リブ81との第1接合部J11に作用する応力がこの厚肉部82により周囲に分散される。そのため、ガイド板28と水平リブ81との第1接合部J11に発生する応力を低減することができる。
この場合、応力分散部として水平リブ81に厚肉部82を設けることで、簡単な構成で適正にガイド板28と水平リブ81との第1接合部J11に作用する応力を分散し、この第1接合部J11への応力集中を抑制することができる。
第2実施形態の補強部材では、厚肉部82を貫通部83より第1接合部J11側に設けている。従って、応力がガイド板28から第1接合部J11を通って厚肉部82に伝達されるとき、第1接合部J11における応力を領域内で効率良く分散することができ、第1接合部J11に発生する応力を低減することができる。
第2実施形態の補強部材では、水平リブ81における貫通部83に隣接して厚肉部82を形成している。従って、応力が第1接合部J11を通るときに面外方向に分散されることとなり、第1接合部J11における応力を領域内で効率良く分散することができ、また、厚肉部82における十分な剛性を確保した上で、ガイド板28との第1接合部J11に発生する応力を低減することができる。
第2実施形態の補強部材では、厚肉部82を第1接合部J11に向けて厚くなるように形成している。従って、厚肉部82に段差部がなくなり、厚肉部82における過大な応力集中を抑制し、厚肉部82を起点とする水平リブ81の損傷を抑制することができる。
[第3実施形態]
図10は、第3実施形態の架構におけるガイド板と中間位置と水平リブとの接合関係を表す水平断面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第3実施形態の補強部材は、図10に示すように、ガイド板28と中間板42とを接続する水平リブ(補強部材)91が設けられている。水平リブ91は、クロスヘッド29が上下方向に沿って移動するときに、発生したサイドフォースによりガイド板28の損傷を防止するものであり、サイドフォースによる応力が大きく加わる位置に配置される。そして、架構は、ガイド板28と水平リブ91との第1接合部J21に作用する応力を分散させる応力分散部としての複数の貫通孔92,93,94が水平リブ91に設けられている。
水平リブ91は、平面視が三角形状をなす板材であり、所定の厚さに設定され、三角形状の角部にテンションボルト14が上下方向に貫通する貫通部95が切り欠かれて設けられている。そして、水平リブ91は、一端部がガイド板28の接合面28bに密着して溶接されることで第1接合部J21が形成され、他端部が中間板42の平面部42a(42b)に密着して溶接されることで第2接合部J22が形成されている。
そして、各貫通孔92,93,94は、貫通部95より第2接合部J22側に設けられている。なお、各貫通孔92,93,94の数は、1つでもよいし、複数でもよい。また、各貫通孔92,93,94の形状は、円形、楕円形、多角形などのいずれであってもよく、異なるものを組み合わせてもよい。更に、各貫通孔92,93,94の大きさは、同じでもよいし、相違していてもよい。
なお、本実施形態の作用効果は、第1実施形態とほぼ同様であることから、説明は省略する。
このように第3実施形態の補強部材にあっては、ガイド板28と中間板42とを接続する補強部材としての水平リブ91に、ガイド板28と水平リブ91との第1接合部J21に作用する応力を分散させる応力分散部としての貫通孔92,93,94を設けている。
従って、ガイド板28と水平リブ91との第1接合部J21に対して応力が集中しやすいが、水平リブ91に貫通孔92,93,94が設けられていることから、ガイド板28と水平リブ91との第1接合部J21に作用する応力がこの貫通孔92,93,94により周囲に分散される。そのため、ガイド板28と水平リブ91との第1接合部J21に発生する応力を低減することができる。
[第4実施形態]
図11は、第4実施形態の架構におけるガイド板と中間位置と水平リブとの接合関係を表す水平断面図、図12は、水平リブを表す正面図である。なお、上述した実施形態と同様の機能を有する部材には、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
第4実施形態の補強部材は、図11及び図12に示すように、ガイド板28と中間板42とを接続する水平リブ(補強部材)101が設けられている。水平リブ101は、クロスヘッド29が上下方向に沿って移動するときに、発生したサイドフォースによりガイド板28の損傷を防止するものであり、サイドフォースによる応力が大きく加わる位置に配置される。そして、架構は、ガイド板28と水平リブ101との第1接合部J31に作用する応力を分散させる応力分散部としての薄肉部102が水平リブ101に設けられている。
水平リブ101は、平面視が三角形状をなす板材であり、所定の厚さに設定され、三角形状の角部にテンションボルト14が上下方向に貫通する貫通部103が切り欠かれて設けられている。そして、水平リブ101は、一端部がガイド板28の接合面28bに密着して溶接されることで第1接合部J31が形成され、他端部が中間板42の平面部42a(42b)に密着して溶接されることで第2接合部J32が形成されている。そして、薄肉部102は、貫通部103より第2接合部J32側に設けられている。
なお、本実施形態の作用効果は、第1実施形態とほぼ同様であることから、説明は省略する。
このように第4実施形態の補強部材にあっては、ガイド板28と中間板42とを接続する補強部材としての水平リブ101に、ガイド板28と水平リブ101との第1接合部J31に作用する応力を分散させる応力分散部としての薄肉部102を設けている。
従って、ガイド板28と水平リブ101との第1接合部J31に対して応力が集中しやすいが、水平リブ101に薄肉部102が設けられていることから、ガイド板28と水平リブ101との第1接合部J31に作用する応力がこの薄肉部102により周囲に分散される。そのため、ガイド板28と水平リブ101との第1接合部J31に発生する応力を低減することができる。
なお、上述した各実施形態では、補強部材を水平リブ61,62,81,91,101としたが、この構成に限定されるものでなく、ガイド板28と中間板42とを接続するものであればよい。例えば、傾斜リブや連結ロッドなどでもよい。
また、上述した各実施形態では、ガイド板28を左右一対の平面板としたが、この形状に限定されるものではない。例えば、ガイド板をその摺動面が矩形状の平面板となるように形成してもよく、この場合、ガイド板の製造が容易となる。
また、ガイド板28と各構成部品との接続は、溶接等の冶金学的接合が好ましいが、ボルト止め等の機械的接合によって接続されてもよい。この場合、溶接欠陥等の冶金学的接合に伴う欠陥による接合部の強度不足を考慮する必要がないため、応力集中緩和部を比較的容易に設計することができる。
10 ディーゼルエンジン(クロスヘッド式内燃機関)
11 台板
12 架構
13 燃焼装置
14 テンションボルト(連結部材)
15 ナット
16 シリンダライナ
17 シリンダカバー
18 空間部
19 ピストン
20 燃焼室
21 排ガス弁
22 排ガス管
23 ピストン棒
24 クランクシャフト
25 軸受
26 クランク
27 連接棒
28 ガイド板
28a 摺動面
28b 接合面
29 クロスヘッド
31 天板
32 底板
33 側板
34 隔壁ユニット
41 中央板
42 中間板(支持板)
42a,42b 平面部
51 第1矩形部
52 第2矩形部
53 くびれ部
61,62,81,91,101 水平リブ(補強部材)
61a,81a 第1端面(第1辺)
61b,81b 第2端面(第2辺)
61c,81c 第3端面(第3辺)
61d 第4端面(第4辺)
71 切欠部(応力分散部)
72,83,95,103 貫通部
82 厚肉部(応力分散部)
84,85 肉盛り部
92,93,94 貫通孔(応力分散部)
102 薄肉部(応力分散部)
J1,J11,J21,J31 第1接合部
J2,J12,J22,J32 第2接合部

Claims (13)

  1. クロスヘッドを上下方向へ移動自在に支持するガイド板と前記ガイド板の側部に接続される支持板とを補強する板形状をなす補強部材において、
    前記ガイド板に接合される第1辺と、
    前記第1辺と直角をなして前記支持板に接合される第2辺と、
    前記第2辺に対向する第3辺と、
    前記第1辺に対向して前記第1辺より短い寸法の第4辺と、
    を備え、
    前記第1辺が下底となって前記第4辺が上底となる台形形状をなし、
    連結部材が貫通する貫通部が前記第1辺と前記第2辺とが交差する位置に設けられ、
    作用する応力を分散させる応力分散部が前記第3辺に沿って設けられる、
    ことを特徴とする補強部材。
  2. 一定の厚さを有して水平方向に沿って配置される水平リブ形状をなすことを特徴とする請求項1に記載の補強部材。
  3. 前記第1辺と前記第2辺とが直角をなし、前記第2辺と前記第4辺とが直角をなし、前記第3辺が前記第2辺に対して所定の傾斜角度をなすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の補強部材。
  4. 前記応力分散部は、前記貫通部より前記第3辺側に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の補強部材。
  5. 前記応力分散部は、前記第3辺の長手方向における中間位置に設けられることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の補強部材。
  6. 前記応力分散部は、前記第3辺に形成される切欠部であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の補強部材。
  7. 前記切欠部は、円弧形状をなすことを特徴とする請求項6に記載の補強部材。
  8. 前記応力分散部は、前記貫通部より前記第3辺側に設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の補強部材。
  9. 前記応力分散部は、前記第3辺に沿って形成される厚肉部であることを特徴とする請求項8に記載の補強部材。
  10. 前記厚肉部は、前記第1辺に向けて厚くなることを特徴とする請求項9に記載の補強部材。
  11. クロスヘッドを上下方向へ移動自在に支持する一対のガイド板と、
    前記一対のガイド板を連結する中央板と、
    前記一対のガイド板の両側に設けられる一対の支持板と、
    前記ガイド板と前記支持板とを接続する請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の補強部材と、
    を備えることを特徴とする隔壁ユニット。
  12. 頂部に配置されて燃焼装置に接続される天板と、
    底部に配置されて台板に接続される底板と、
    側部に配置されて上端部が前記天板に接続されると共に下端部が前記底板に接続される側板と、
    前記天板と前記底板と前記側板に接続される請求項11に記載の隔壁ユニットと、
    を備えることを特徴とする架構。
  13. 台板と、
    前記台板上に設けられる請求項12に記載の架構と、
    前記架構上に設けられる燃焼装置と、
    前記台板と前記架構と前記燃焼装置とを連結する連結部材と、
    を備えることを特徴とするクロスヘッド式内燃機関。
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