JP2016089591A - オーニング装置 - Google Patents
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Abstract
Description
前記従来技術によれば、巻取体(20)を繰出し方向へ回転させると、キャンバス(開閉体10)が繰り出されるのに伴って、開閉体支持前枠(11)が巻取体(20)から離れてゆくとともに、伸縮アーム(30)が付勢部材の付勢力によって展開するように伸長する。また、巻取体(20)を巻取り方向へ回転させれば、キャンバス(開閉体10)が巻取体(20)に巻き取られるのに伴って、開閉体支持前枠(11)が巻取体(20)に近づくとともに、伸縮アーム(30)が折れ曲がるようにして収縮する。
ここで、前記「伸縮アーム」には、長手方向へ接続された二本の長尺部材を折り曲げたり展開したりして全体が伸縮する態様や、重ね合わせられた二本の長尺部材をその一方に対し他方をスライドさせて全体が伸縮する態様等を含む。
また、前記「キャンバス」には、部分的にシート材の種類(材質や色等)が異なる態様や、全体が同じシート材により形成された態様等を含む。
前記構成によれば、キャンバスを、第一の巻取装置から繰り出しながら第二の巻取装置により巻き取ったり、逆に第二の巻取装置から繰り出しながら第一の巻取装置により巻き取ったりすることができ、これらの動作により、キャンバスの露出面(使用面)を容易に変更することができる。
ここで、前記「異なる種類」には、材質や色が異なる場合や、透明度が異なる場合等を含む。
前記構成によれば、第一の巻取装置と第二の巻取装置の動作により、キャンバスの露出部分を、種類の異なるシートに容易に変更することができる。
この構成によれば、種類の異なる二つのシートを接続部材によって容易に接続することができる。
この構成によれば、第一のシートと第二のシートとのうち、一方のシートを巻取体に巻き取った際に、接続部材を規制部に当接させて、キャンバスが巻き取られる量を規制することができる。
前記接続部材は、軸方向の一端側に前記棒状部材を挿入可能な開口端部を有する中空筒状に形成され、その周壁における径方向の両側に、第一のシート及び第二のシートを挿入可能且つ前記棒状部材を挿入不能であって前記開口端部に連続する開口部を有する。
この構成によれば、第一のシートの棒状部材と、第二のシートの棒状部材とを、それぞれ、接続部材に対し開口端部から挿入することで、第一のシートと第二のシートを接続することができ、その接続作業を容易に行うことができる。
この構成によれば、キャンバスの露出面(使用面)の変更を、二つの電動駆動源の作動により容易に行うことができる。
このオーニング装置1は、第一の巻取装置20と第二の巻取装置30を同期させて同方向へ回転することで、第一の巻取装置20と第二の巻取装置30のうちの一方からキャンバス10を繰出しながら、その他方によりキャンバス10を巻き取る。
これら第一のシート11と第二のシート12の具体例としては、色が異なる2つのシート材や、透明と不透明の2つのシート材、柄が異なる2つのシート材等とすることができる。
第一のシート11の後端側は、第一の巻取装置20の巻取体21に巻かれ、同様に、第二のシート12の前端側は、第二の巻取装置30の巻取体31に巻かれている。
同様に第二のシート12の後端側も、キャンバス幅方向へわたって断面袋状に形成され、その内部には、棒状部材12aが挿入されている。
棒状部材11a,12aの各々は、剛性材料(例えば、金属や硬質合成樹脂材料等)からなる長尺部材であり、キャンバス10の幅方向の全長にわたり連続している。
第一のシート11と第二のシート12は、それぞれの棒状部材11a(又は12a)を接続部材13に嵌め合せることで、一体化されている。
この接続部材13は、図2に示すように、その内部に、第一のシート11側の棒状部材11aと、第二のシート12側の棒状部材12aを挿入することで、これら二つのシート11,12を接続している。
支持ブラケット61は、その先端側に雨よけカバー62(図2参照)を支持した状態で、基端側が支持基体40に接続されている。この支持ブラケット61は、キャンバス幅方向に間隔を置いて複数設けられる。
雨よけカバー62は、第一の巻取装置20の上方側をキャンバス幅方向へわたって覆う庇状の部材であり、雨等が第一の巻取装置20側の機構内へ侵入するのを防ぐ。
なお、図1中において、内部構造を明瞭に示すために、支持ブラケット61及び雨よけカバー62の図示を省略している。
先端カバー35は、第二の巻取装置30の前半部側を構成しており、円筒状に巻き取られる第二のシート12の外周面を前側から覆って保護する(図2参照)。
この巻取体21の外周面には、キャンバス幅方向へ貫通する切欠部21aが設けられる(図3参照)。この切欠部21aは、第一のシート11の基端止着部材11bを内在し保持している。基端止着部材11bは、キャンバス幅方向へ連続する棒状部材であり、第一のシート11の後端部に止着され、切欠部21aに対し巻取体軸方向の一端側から挿入されている。
支持部材22と巻取体21との間には、図示しない軸受部材が設けられ、該軸受部材は、巻取体21を回転自在に支持している。
この支持部材22の前端側には、後述する伸縮アーム50の基端側が接続される。
この第二の巻取装置30は、第一の巻取装置20と同期して同方向へ回転するように制御されている。すなわち、例えば、第二の巻取装置30の巻取体31が時計方向へ回転した場合に、この回転に同期して、第一の巻取装置20の巻取体21も時計方向へ回転する。また、第二の巻取装置30の巻取体31が反時計方向へ回転した場合に、この回転に同期して、第一の巻取装置20の巻取体21も反時計方向へ回転する。
この巻取体31の外周面には、キャンバス幅方向へ貫通する切欠部31aが設けられる。この切欠部31aは、第二のシート12の基端止着部材12bを内在し保持している。基端止着部材12bは、キャンバス幅方向へ連続する棒状部材であり、第二のシート12の前端部に止着され、切欠部31aに対し巻取体軸方向の一端側から挿入されている。
支持バー32aは、キャンバス幅方向の略全長にわたる部材である。この支持バー32aの長手方向の途中位置には、回転軸を上下方向へ向けるようにして、伸縮アーム50,50の各先端部分が軸支されている。
また、左右の軸受ブラケット32b,32bは、支持バー32aのキャンバス幅方向の両端側に一体に設けられる。各軸受ブラケット32bは、軸受部材等を介して巻取体31を回転自在に支持している。
この支持基体40の正面側には、左右の支持部材22,22が嵌合接続される。また、同支持基体40の背面部は、建物壁面等に止着固定される。
前側の関節アーム51は、後部側をキャンバス幅方向へ回動するように、その前端部が支持バー32aに対し軸支されている。後側の関節アーム52は、後部側をキャンバス幅方向へ回動するように、その前端部が前側の関節アーム51の後端部に対し軸支されている。この軸支部分には、二つの関節アーム51,52間を展開する方向へ付勢するように付勢部材(例えば、コイルスプリングや板バネ等)が設けられる。
後側の関節アーム52は、前部側をキャンバス幅方向へ回動するように、その後端部が傾斜角度調整装置70に軸支されている。
被操作部71は、先端部にフック状部分を有する図示しないクランク棒が掛けられ、該クランク棒によって回転操作されるようになっている。
先ず、伸縮アーム50を収縮させた収納状態(図2参照)において、第一の電動駆動源23又は第二の電動駆動源33に電力供給すると、電力供給された該巻取装置20(又は30)からキャンバス10が繰出される。すると、左右の伸縮アーム50が付勢部材(図示せず)の付勢力により伸長してゆく。すなわち、キャンバス10の繰出し動作と、伸縮アーム50の伸長動作とが同時に進行する。
また、前記動作において、第二の巻取装置30からキャンバス10を繰出した場合には、第二のシート12の露出部分が多くなる。
なお、前記当接時の負荷によって第一の巻取装置20又は第二の巻取装置30を自動停止する構造とすることも可能である。
この収納状態は、両方の巻取装置20,30を拘束状態にしている間は維持される。巻取装置20,30を拘束する手段は、例えば、図示しないブレーキ装置を用いた態様や、第一の電動駆動源23及び第二の電動駆動源33の回転力を、それぞれ、駆動源側のウォームギヤを介して巻取装置20,30に伝達するようにした態様等とすればよい。すなわち、後者態様では、第一及び第二の電動駆動源23,33の各出力軸にウォームギヤを設けるとともに、巻取体21,31には、それぞれ前記ウォームギヤに噛み合うウォームホイールを設ける。この構成によれば、巻取体側の回転力が駆動源側に伝達しないので、巻取装置20,30を拘束することができる。
11:第一のシート
12:第二のシート
13:接続部材
20:第一の巻取装置
21:巻取体
30:第二の巻取装置
31:巻取体
35:先端カバー(規制部)
40:支持基体
50:伸縮アーム
61:支持ブラケット(規制部)
Claims (6)
- 可撓性を有するシート状のキャンバスと、該キャンバスを後方側で巻き取ったり繰り出したりする第一の巻取装置と、同キャンバスを前方側で巻き取ったり繰り出したりする第二の巻取装置と、前端部と後端部の間を伸縮可能に構成した伸縮アームとを備え、前記伸縮アームの後端部を第一の巻取装置側の不動部位に支持するとともに前記伸縮アームの前端部により第二の巻取装置を支持し、第一の巻取装置と第二の巻取装置のうちの一方から前記キャンバスを繰出しながら、その他方により前記キャンバスを巻き取るようにしたことを特徴とするオーニング装置。
- 前記キャンバスは、第一の巻取装置側に位置する第一のシートと、第一のシートよりも第二の巻取装置側に位置し且つ第一のシートとは異なる種類の第二のシートとを接続してなることを特徴とする請求項1又は2記載のオーニング装置。
- 第一のシートと第二のシートとの間に、これら二つのシートを、横幅方向へわたって接続する接続部材を設けたことを特徴とする請求項2記載のオーニング装置。
- 前記キャンバスが第一の巻取装置又は第二の巻取装置に巻き取られた際に前記接続部材に当接して、前記キャンバスが巻き取られる量を規制する規制部を設けたことを特徴とする請求項3記載のオーニング装置。
- 第一のシートと第二のシートの各々には、それぞれ、前記接続部材側の端部に横幅方向へわたる棒状部材が設けられ、
前記接続部材は、軸方向の一端側に前記棒状部材を挿入可能な開口端部を有する中空筒状に形成され、その周壁における径方向の両側に、第一のシート及び第二のシートを挿入可能且つ前記棒状部材を挿入不能であって前記開口端部に連続する開口部を有することを特徴とする請求項3又は4記載のオーニング装置。 - 第一の巻取装置の巻取体を双方向へ回転させる第一の電動駆動源と、第二の巻取装置の巻取体を双方向へ回転させる第二の電動駆動源とを具備し、これら二つの電動駆動源を同期させて同方向へ回転するようにしたことを特徴とする請求項1乃至5何れか1項記載のオーニング装置。
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