JP6716286B2 - オーニング装置 - Google Patents

オーニング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6716286B2
JP6716286B2 JP2016037486A JP2016037486A JP6716286B2 JP 6716286 B2 JP6716286 B2 JP 6716286B2 JP 2016037486 A JP2016037486 A JP 2016037486A JP 2016037486 A JP2016037486 A JP 2016037486A JP 6716286 B2 JP6716286 B2 JP 6716286B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
worm
winding body
input member
canvas
biasing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016037486A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017155427A (ja
Inventor
悠介 城風
悠介 城風
徳彦 橋口
徳彦 橋口
Original Assignee
Bxテンパル株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bxテンパル株式会社 filed Critical Bxテンパル株式会社
Priority to JP2016037486A priority Critical patent/JP6716286B2/ja
Publication of JP2017155427A publication Critical patent/JP2017155427A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6716286B2 publication Critical patent/JP6716286B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Awnings And Sunshades (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Description

本発明は、キャンバスを張出したり収納したりするオーニング装置に関するものである。
従来、この種の発明には、例えば特許文献1に記載のもののように、可撓性を有するシート状のキャンバスと、該キャンバスの前端側が止着されたキャンバス支持枠と、該キャンバスを後方側で巻き取ったり繰り出したりする回転体と、該回転体を手動で駆動回転させる駆動機構と、前記キャンバス支持枠を支持するとともに前後に伸縮可能なアームとを備えたオーニング装置がある。
特開2000−179628号公報
前記従来技術によれば、手動で前記回転体を繰出し方向へ回転させると、キャンバスが繰り出されるのに伴って、前記キャンバス支持枠が前記巻取体から離れてゆくとともに、前記伸縮アームが曲げられた状態から展開されるように伸長してゆく。また、手動で前記回転体を巻取り方向へ回転させれば、キャンバスが前記回転体に巻き取られるのに伴って、前記キャンバス支持枠が前記回転体に近づくとともに、前記伸縮アームが折れ曲がるように収縮する。
このように、手動式のオーニング装置では、キャンバスを張り出す動作と引き込む動作との両方の動作において、手動で前記回転体を回転させなければならない。電動で前記回転体を回転させるようにしたオーニング装置も周知であるが、モータや制御回路、リモコン装置等が必要であり、構造が複雑な上、製造コストも高騰してしまう。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
可撓性シート状のキャンバスと、前記キャンバスを後方側で巻き取ったり繰り出したりするように回転可能に支持された巻取体と、前記キャンバスの前端側に接続されて横幅方向へ連続する支持前枠と、後端部が前記巻取体側の不動部位に支持されるとともに前端部により前記支持前枠を支持し、前記支持前枠を前後移動させて前記不動部位と前記支持前枠の間隔を伸縮する伸縮アームと、前記伸縮アームを伸長方向へ付勢する付勢機構と、入力部材に加えられる動力を前記巻取体に伝達して前記巻取体を巻取り方向へ回転させる動力伝達切断機構とを備え、前記動力伝達切断機構は、前記入力部材と前記巻取体との間の動力伝達経路を、外力により切り離すように構成され、前記動力伝達切断機構は、前記巻取体に連動して回転するウォームホイールと、前記ウォームホイールに噛み合うウォームと、前記ウォームを前記ウォームホイールに噛み合せる接近方向へ付勢する付勢部材と、前記ウォームに対し一体的に回転するように係合した前記入力部材とを具備し、前記ウォームは、前記外力を受けた際に前記付勢部材の付勢力に抗して前記接近方向に対する逆方向へ移動するように支持され、前記入力部材は、前記ウォームに対し一体回転可能に係合し、さらに、前記入力部材は、該入力部材の軸芯部を中心に回転可能であって且つ前記接近方向及び前記逆方向へ回動可能に、不動部位に支持されていることを特徴とするオーニング装置。
本発明に係るオーニング装置の一例を示す斜視図である。 同オーニング装置における伸縮アームの一例を示す平面図である。 同オーニング装置における動力伝達切断機構の一例を示す構造図である。 動力伝達切断ユニット、ロータリーダンパー及び回転芯を示す正面図である。 動力伝達切断ユニットの一例を示す要部構造図であり、(a)は動力伝達経路を接続した状態、(b)は動力伝達経路を切断した状態を示す。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。以下、異なる図における同一符号は略同一の構成を示しており、重複する説明は適宜省略する。
図1は、本発明に係るオーニング装置の一例を示す。
このオーニング装置Aは、可撓性シート状のキャンバス10と、キャンバス10を後方側で巻き取ったり繰り出したりするように回転可能に支持された巻取体20と、キャンバス10の前端側に接続されて横幅方向へ連続する支持前枠30と、後端部が巻取体20側の不動部位に支持されるとともに前端部により支持前枠30を支持し、支持前枠30を前後移動させて前記不動部位と前記支持前枠30の水平方向の間隔を伸縮する伸縮アーム40と、伸縮アーム40を伸長方向へ付勢する付勢機構50(図2参照)と、入力部材64に加えられる動力を巻取体20に伝達して巻取体20を巻取り方向へ回転させる動力伝達切断ユニット60とを備える。
キャンバス10は、例えば、ガラスクロスやシリカクロス等の難燃性布地や、フッ素加工を施した塩化ビニル樹脂シート材、ガラス繊維を含んだ合成樹脂シート材等、耐火性(難燃性を含む)を有する可撓性シート材料によって平面視略矩形状に構成される。
このキャンバス10の前端部は、支持前枠30に止着され、同キャンバス10の後端部は、巻取体20の外周に止着されている。
巻取体20は、キャンバス10の横幅方向の全長と略同等の長さの円筒体状に形成される。
この巻取体20の一端側(図1によれば右端側)は、ベアリング(図示せず)及び支持ブラケット22等を介して、支持基体21に対し回転自在に支持されている。支持基体21は、金属等の剛性材料からなる長尺部材であり、巻取体20の下方側に略平行に配置され、取付ブラケット23(図1参照)により当該オーニング装置Aの設置対象物に固定される。
また、巻取体20の他端側(図1によれば左端側)は、後述する動力伝達切断ユニット60、ダンパー機構71及び回転芯72、支持ブラケット22等介して、支持基体21に対し回転自在に支持されている。
支持前枠30は、キャンバス10の横幅方向の略全長にわたる棒状の部材であり、金属材料や合成樹脂材料等の硬質材料から構成される。
この支持前枠30は、後述する複数(図示例によれば2つ)の伸縮アーム40の前端部によって支持される。
この支持前枠30には、暖簾状の前幕31の上端部が止着されている。この前幕31は省くことも可能である。
伸縮アーム40は、キャンバス10の下方側において、巻取体20と支持前枠30の間における横幅方向の一端側と他端側にそれぞれ配設され、支持前枠30を前後に進退させるように支持している。
各伸縮アーム40は、不動部位である支持基体21に対し略水平な横方向に回動するように枢支された後アーム41と、後アーム41の前端側部分に対し略水平な横方向へ回動するように枢支された前アーム42とから一体的に構成される。
後アーム41と前アーム42は、金属製の角筒状部材であり、ヒンジ等を介してその一方に対し他方が横方向へ回動するように接続されている。
各伸縮アーム40は、後アーム41と前アーム42の間の接続部分を、へ字状に折り曲げるようにしてオーニング装置A内の空間側へ移動させて、前後端部間を収縮させる。
後アーム51及び前アーム52の内部には、付勢機構50(図2参照)が設けられる。
この付勢機構50は、引張りバネ51と、該引張りバネ51に直列に接続されたワイヤー52とを具備する。
引張りバネ51の一端側(図2によれば左端側)は、後アーム41に止着されている。また、ワイヤー52の他端側(図2によれば右端側)は、後アーム41と前アーム42の関節部分を通って前アーム42内に挿入され、該前アーム42に止着されている。ワイヤー52の中途部分は、後アーム41と前アーム42の接続部分に形成された溝(図示せず)に、前後移動可能に挿通されている。
この付勢機構50によれば、伸縮アーム40に力が加わらない状態では、後アーム41及び前アーム42が、付勢機構50の付勢力によって展開方向(伸びる方向)へ付勢される。また、キャンバス10が巻取体20に巻き取られることで、伸縮アーム40に前後方向の圧縮力が加わった場合には、引張りバネ51を伸長させ、後アーム41と前アーム42の間を折り曲げるように回動する。
動力伝達切断ユニット60(動力伝達切断機構)は、入力部材64に加わる動力を巻取体20に伝達したり、その動力伝達経路を外力により切り離したりする機構である。
この動力伝達切断ユニット60は、ケース61内に、巻取体20に連動して回転するウォームホイール62と、ウォームホイール62に噛み合うウォーム63と、ウォーム63に対し一体的に回転するように係合した入力部材64と、入力部材64の上端側を枢支する支持部材65と、入力部材64に対し軸方向へ移動するように嵌り合った抱持部材66と、ウォーム63をウォームホイール62に噛み合せる接近方向へ付勢するように抱持部材66を引っ張る第1の付勢部材67と、抱持部材66を第1付勢部材67による付勢力に対抗するように引っ張るレバー部材68と、ウォーム64を下方へ付勢する第2の付勢部材69とを具備し、入力部材64と巻取体20との間の動力伝達経路を、レバー部材68に加わる外力により切り離すように構成されている。
ケース61は、片半部61aと、該片半部61aに重ね合わせられ止着された他半部61bとからなり、これら片半部61aと他半部61bの内部に、ウォームホイール62、ウォーム63、入力部材64、支持部材65、抱持部材66、第1の付勢部材67、レバー部材68及び第2の付勢部材69等を収容するための空間を有する。
片半部61aは、図示例によれば、中央寄りに凹状の収容空間を有する平面視略矩形状に形成される。この片半部61aにおける前記収容空間の底面には、後述するダンパー機構71の回転軸71aを回転自在に遊挿するための貫通孔61a1が設けられる。
他半部61bは、片半部61aと略同形状に形成され、片半部61aに対し重ね合わせられ、ボルト等の止着具によって止着固定されて、前記収容空間を閉鎖する。
ウォームホイール62は、ウォームギヤ機構を構成するはす歯歯車であり、片半部61aに貫通されたダンパー機構71の回転軸71aに、環状に装着され、回転軸71aと一体的に回転する。
図示例によれば、回転軸71aは角柱状に形成され、この角柱状の回転軸71aに対しウォームホイール62が同芯状に嵌り合っている。
ウォーム63は、ウォームホイール62に噛み合ってウォームギヤ機構を構成するねじ歯車である。
このウォーム63の軸心部には、入力部材64が貫通状に挿通されている。ウォーム63は、入力部材64に対し、一体回転可能且つ軸方向移動可能に装着されている。
図示例によれば、入力部材64の上部側は、角柱状に形成される。ウォーム63の中心側には、角柱状の入力部材64の外周部よりも若干大きい角孔(図示せず)が設けられる。ウォーム63は、角柱状の入力部材64に対し前記角孔を環状に嵌め合せている。
入力部材64は、下方側から回転操作される操作軸部64aと、この操作軸部64aの上端に直線状に接続されて操作軸部64aの回転力を伝達する伝達軸部64bとから一体回転可能に構成される。
操作軸部64aは、金属等の硬質材料から円柱軸状に形成され、その下端側に、先端フック状の手動操作棒(図示せず)を掛止するための環状部64a1を有する。
伝達軸部64bは、下半部側の円軸部64b1と、該円軸部64b1の上側で環状に突出する環状鍔部64b2と、該環状鍔部64b2の上側に同軸状に連続する角軸部64b3と、該角軸部64b3の上側に同軸状に連続する回転軸部64b4とから、一体的な略軸状に構成される。
円軸部64b1は、円柱状又は円筒状に形成される。この円軸部64b1の下端側には、操作軸部64aが同軸状に接続固定されている。また、円軸部64b1の上端側には、筒状の抱持部材66が上下動可能に装着されている。
さらに、この円軸部64b1には、抱持部材66と後述する環状鍔部64b2との間に位置するように、環状弾性体64cが環状に装着されている。この環状弾性体64cは、図示例によれば、複数のOリング等の弾性体である。この環状弾性体64cの他例としては、コイルスプリングや他の環状又は筒状の弾性体とすることが可能である。
環状弾性体64cと環状鍔部64b2の間には、これらの間の摩擦抵抗を軽減するために、単数もしくは複数のワッシャ―64c1が環装される。
環状鍔部64b2は、円軸部64b1と角軸部64b3との間に位置し、角軸部64b3の外周面よりも径外方向へ環状に突出している。この環状鍔部64b2は、角軸部64b3に対し回転不能且つ軸方向移動不能であり、図示例によれば、機械加工により角軸部64b3と一体に形成される。
角軸部64b3は、その外周面を角柱状に形成している。この角軸部64b3には、ウォーム63が上下動可能且つ一体回転可能に装着され、さらに、ウォーム63の上側に第2の付勢部材69が環状に装着されている。
回転軸部64b4は、その外周面を円柱状に形成している。この回転軸部64b4には、ワッシャ64d及びOリング64eが環状に装着される。そして、この回転軸部64b4におけるワッシャ64d及びOリング64eよりも上側の部分は、略筒状の支持部材65に挿入されている。
支持部材65は、上方を閉鎖した略有底筒状の部材であり、入力部材64上端の回転軸部64b4に対し環状に装着され、入力部材64に対し回転可能に嵌り合っている。
さらに、この支持部材65の上端側は、不動部位であるケース61(詳細には片半部61a)に支持された軸部材64fを中心にして回転するように、該軸部材64fに環状に装着さている。軸部材64fは、ケース61の片半部61aからケース内側へ略垂直に突出する軸状の部材であり、図示例によれば、片半部61aを厚み方向へ貫通するボルトである。
抱持部材66は、円軸部64b1に対し上下方向へ移動するように、該円軸部64b1の周囲に環状に嵌め合せられた筒状の部材である。
この抱持部材66の外周部には、後述する第1の付勢部材67とレバー部材68が止着されている。
第1の付勢部材67は、コイルスプリングである。この第1の付勢部材67は、入力部材64を境にしてウォームホイール62側(図3によれば左側)に配置され、その一端側を不動部位であるケース61(詳細には片半部61a)に止着するとともに、その他端側を抱持部材66に止着しており、ウォーム63をウォームホイール62に噛み合せる接近方向へ付勢する。
レバー部材68は、入力部材64を境にしてウォームホイール62の逆側(図3によれば右側)に配置される。このレバー部材68は、回転した際に、抱持部材66を第1の付勢部材67による付勢力に対抗するように引っ張る。
詳細に説明すれば、このレバー部材68は、図示例によれば、回転支点部68aの両側に枢着部68bと被操作部68cとを有する逆三角形状に形成される。
回転支点部68aは、不動部位であるケース61の片半部61aに対し、ボルト等の軸状部材により回転自在に枢支されている。
枢着部68bは、抱持部材66に対し軸状部材等を介して回転自在に接続されている。
被操作部68cには貫通孔が設けられ、この貫通孔には、紐状部材68dの一端側が止着されている。この紐状部材68dの他端側は、下方へ垂れ下げられている。
そして、本実施の形態の好ましい一例によれば、レバー部材68は、回転支点部68aから枢着部68bまでの寸法(距離)よりも、回転支点部68aから被操作部68cまでの寸法(距離)を長くしている。この構成によれば、紐状部材68dに対する比較的軽い引っ張り操作により、入力部材64を回動させることができ、その操作性が良好である。
なお、図示例のレバー部材68は、被操作部68cを外部に露出しているが、他例としては、被操作部68cをケース61内に配置するとともに、紐状部材68dをケース61内に引き込んで被操作部68cに接続した態様とすることも可能である。
第2の付勢部材69は、入力部材64の角軸部64b3に環状に遊挿されたコイルスプリングであり、ウォーム63を、入力部材64に相対し下方へ付勢している。
詳細に説明すれば、圧縮された状態の第2の付勢部材69の上端部は、ワッシャ64d及びOリング64eを介して支持部材65の下端に当接している。また、同第2の付勢部材69の下端部は、ウォーム63の上端部に当接している。したがって、ウォーム63は、第2の付勢部材69により下方へ付勢され、その下端部を、環状鍔部64b2に当接させる。
ダンパー機構71は、略円盤状の本体部71bと、該本体部71bに対し回転する回転軸71aとを備え、流体の粘性抵抗により回転軸71aの一方向のみの回転に抵抗を与えるようにした周知のワンウェイタイプのロータリーダンパーである。このダンパー機構71は、巻取体20の繰り出し回転に抵抗を与え、この抵抗を同巻取体20が逆方向へ巻取り回転する際に解除する。
回転軸71aは、本体部71bを貫通しており、その一端側の角柱状部分を動力伝達切断ユニット60のケース61内に挿入し、ウォームホイール62の中心部に嵌合している。この回転軸71aの他端側には、同軸状に回転芯72が固定される。
回転芯72は、円筒状の部材であり、回転軸71aに対し回転不能に固定されている。この回転芯72の外周部には、巻取体20が一体回転可能に環状に嵌め合せられる。
なお、図1中、符号24は、巻取体20の側方を覆う側面カバーである。符号25は、巻取体20の上方を覆う天面カバーである。
また、図1中、符号53は、各伸縮アーム40と支持基体21の間で、各伸縮アーム40を上下方向へ揺動させる揺動機構である。
この揺動機構53には、手動により伸縮アーム40を上下に揺動させる機構(例えば、特開2010−24761公報参照)、あるいは、電動により伸縮アーム40を上下に揺動させる機構(例えば、特開2013−194483公報参照)等を適用すればよい。なお、揺動機構53を省いて、伸縮アーム40が揺動しない構造にすることも可能である。
次に、上記構成のオーニング装置Aについて、その特徴的な作用効果を詳細に説明する。
先ず、左右の伸縮アーム40を収縮して巻取体20にキャンバス10を巻き取った収納状態では、図5(a)に示すように、ウォームホイール62がウォーム63に噛み合って、巻取体20が回転不能に保持される。
前記状態において、紐状部材68dを下方へ引張り、レバー部材68を一方向(図示例によれば時計方向)へ回動させれば、図5(a)(b)に示すように、回動するレバー部材68によって抱持部材66が引っ張られる。この際、抱持部材66は、環状弾性体64cを収縮させて、入力部材64に沿って上方へ移動しながらウォームホイール62から離れる方向(図示例によれば右斜め上方)へ移動する。
したがって、抱持部材66内に挿入されている入力部材64が、軸部材64fを支点にして回動し、ウォーム63がウォームホイール62から離れ、これらウォーム63とウォームホイール62の噛み合い状態が解除される。
このため、ウォームホイール62、回転芯72及び巻取体20は、自在回転可能な状態になる。この後、付勢機構50の付勢力により両伸縮アーム40が伸長し、支持前枠30が前進するため、この前進に伴って、キャンバス10が巻取体20から繰出され、巻取体20が繰出し方向へ回転する。
そして、この際の回転速度は、ダンパー機構71の抵抗によって抑制される。したがって、キャンバス10は、前方へゆっくりと徐々に張り出されることになる。
キャンバス10の張出し動作中、又はキャンバス10の張出しが完了した後に、紐状部材68dに対する下方への引張力が緩められると、第1の付勢部材67の引張力により、レバー部材68が逆方向へ回動するとともに、入力部材64も元の状態に戻るように下方側を逆方向(図5によれば左方向)へ回動し、ウォーム63がウォームホイール62に噛み合う。このため、ウォームホイール62及び巻取体20等の回転が停止し、キャンバス10の繰り出し動作も停止する。
なお、レバー部材68が前記逆方向へ回動し、及び入力部材64も前記逆方向へ回動すると、抱持部材66は、環状弾性体64cの弾発力により下方へスムーズに移動し、初期位置に戻される。
また、この停止中、巻取体20を巻取り回転させるように、入力部材64に回転力が加えられると、この入力部材64は、支持部材65及び抱持部材66に対し、前記回転力の方向へ回転し、この回転に伴ってウォーム63も同方向へ回転する。なお、この巻取り操作の際は、一方向性のダンパー機構71の抵抗を受けない。
このため、回転するウォーム63に噛み合ってウォームホイール62も回転し、さらに、回転軸71a、回転芯72及び巻取体20が同方向へ回転し、キャンバス10が巻取体20に巻き取られ、両伸縮アーム40が収縮して行く。
そして、巻取体20がキャンバス10を巻き切った後、入力部材64に加わる回転力が継続していた場合には、ウォーム63が第2の付勢部材69の付勢力に抗して上昇しウォームホイール62から上方へ外れる。このため、巻取体20がキャンバス10を巻き過ぎにより破損させてしまうようなことを防ぐことができる。
また、上述した張り出し操作によりキャンバス10が張り出し切った後に、巻取体20を巻取り回転させようとして入力部材64を間違えて逆方向へ回転させてしまった場合にも、ウォーム63が第2の付勢部材69の付勢力に抗して上昇しウォームホイール62から上方へ外れるため、巻取体20がキャンバス10を逆巻きしてしまうのを防ぐことができる。
なお、ウォーム63の上昇等の作用効果は、特許文献1に記載される発明と同様である。
よって、オーニング装置Aによれば、モータ等の電動駆動源を用いたり手動操作棒(図示せず)の連続回転操作をしたりすることなく、レバー部材68の操作のみによってキャンバス10を所望とする位置まで容易に張り出すことができる。
なお、上記実施の形態によれば、伸縮アーム40を後アーム41と前アーム42の2本のアームから構成したが、伸縮アーム40の他例としては、折れ曲がるようにした3以上のアームとした態様とすることも可能である。
さらに、伸縮アーム40の他例としては、後端側を不動部位に枢支するとともに前端側を支持前枠30に枢支した一本のアームとすることも可能である。この他例によれば、前記一本のアームが後端側の前記枢支箇所を支点にして回動するため、該アーム前端の支持前枠30を前後方向へ移動させることができる。
さらに、伸縮アーム40の他例としては、内外に重なりあった複数の筒状部材を互いにスライドさせて伸縮する態様とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、伸縮アーム40を伸縮させるための付勢機構50として引張りバネ51及びワイヤー52を用いたが、付勢機構50の他例としては、後アーム51と前アーム52を軸支する部分にねじりコイルバネや板バネ等を設けた態様等、他の構造とすることも可能である。
さらに、付勢機構50の他例としては、引張りバネ51及びワイヤー52を省いて、伸縮アーム40及び支持前枠30の前側部分の重量のみにより、伸縮アーム40を伸長させる態様とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、ウォームホイール62とウォーム63の間の動力伝達経路を切断するようにしたが、他例としては、図示しない他のクラッチ機構により入力部材64と巻取体20の間の動力伝達経路を切断する構成することも可能である。
また、上記実施の形態によれば、ダンパー機構71としてロータリーダンパーを用いたが、このダンパー機構71の他例としては、ピストン及びシリンダー等を組み合わせた直動式のダンパーを用いることも可能である。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
10:キャンバス
20:巻取体
30:支持前枠
40:伸縮アーム
41:後アーム
42:前アーム
50:付勢機構
51:引張りバネ
52:ワイヤー
60:動力伝達切断ユニット(動力伝達切断機構)
61:ケース
62:ウォームホイール
63:ウォーム
64:入力部材
65:支持部材
66:抱持部材
67:第1の付勢部材
68:レバー部材
69:第2の付勢部材
A:オーニング装置

Claims (5)

  1. 可撓性シート状のキャンバスと、前記キャンバスを後方側で巻き取ったり繰り出したりするように回転可能に支持された巻取体と、前記キャンバスの前端側に接続されて横幅方向へ連続する支持前枠と、後端部が前記巻取体側の不動部位に支持されるとともに前端部により前記支持前枠を支持し、前記支持前枠を前後移動させて前記不動部位と前記支持前枠の間隔を伸縮する伸縮アームと、前記伸縮アームを伸長方向へ付勢する付勢機構と、入力部材に加えられる動力を前記巻取体に伝達して前記巻取体を巻取り方向へ回転させる動力伝達切断機構とを備え、
    前記動力伝達切断機構は、前記入力部材と前記巻取体との間の動力伝達経路を、外力により切り離すように構成され、
    前記動力伝達切断機構は、前記巻取体に連動して回転するウォームホイールと、前記ウォームホイールに噛み合うウォームと、前記ウォームを前記ウォームホイールに噛み合せる接近方向へ付勢する付勢部材と、前記ウォームに対し一体的に回転するように係合した前記入力部材とを具備し、
    前記ウォームは、前記外力を受けた際に前記付勢部材の付勢力に抗して前記接近方向に対する逆方向へ移動するように支持され、
    前記入力部材は、前記ウォームに対し一体回転可能に係合し、
    さらに、前記入力部材は、該入力部材の軸芯部を中心に回転可能であって且つ前記接近方向及び前記逆方向へ回動可能に、不動部位に支持されていることを特徴とするオーニング装置。
  2. 前記入力部材は、前記ウォームの軸心部に貫通状に挿通されていることを特徴とする請求項1記載のオーニング装置。
  3. 前記入力部材に対し軸方向へ移動するように環状に嵌り合った抱持部材と、該抱持部材を前記逆方向へ引っ張るレバー部材とを備え、
    前記付勢部材は、前記抱持部材を前記接近方向へ引っ張るように設けられ、
    前記レバー部材は、不動部位に対し回転自在に支持され、その回転中心部から径方向へ離れた一部分が前記抱持部材に対し回転自在に接続されるとともに、前記回転中心部から離れた他の部分が外部から操作可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のオーニング装置。
  4. 前記付勢機構による付勢力に対抗するように抵抗を付加するダンパー機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載のオーニング装置。
  5. 前記ダンパー機構は、前記巻取体の繰り出し方向の回転に抵抗を付加するように設けられた一方向性のロータリーダンパーであることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載のオーニング装置。
JP2016037486A 2016-02-29 2016-02-29 オーニング装置 Active JP6716286B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016037486A JP6716286B2 (ja) 2016-02-29 2016-02-29 オーニング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016037486A JP6716286B2 (ja) 2016-02-29 2016-02-29 オーニング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017155427A JP2017155427A (ja) 2017-09-07
JP6716286B2 true JP6716286B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=59809388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016037486A Active JP6716286B2 (ja) 2016-02-29 2016-02-29 オーニング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6716286B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111216862B (zh) * 2020-02-11 2023-11-14 中国科学院沈阳自动化研究所 双支点模块化无人帆船转帆装置
DE102020131347A1 (de) 2020-11-26 2022-06-02 Stobag Ag Beschattungsvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017155427A (ja) 2017-09-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6412194B2 (ja) カーテン制御装置及びこのカーテン制御装置を含むカーテンシステム
CN211348979U (zh) 投影幕布装置及车辆
JPH11270089A (ja) 日除ロールスクリーン
US8312912B2 (en) Sunshade assembly having a clutch unit
JP5357018B2 (ja) 引出しの引込み装置
JP6716286B2 (ja) オーニング装置
WO2012020983A2 (ko) 두루마리형 플렉서블 디스플레이 장치
KR20180104741A (ko) 창문 차양 및 창문 차양의 작동 시스템
MXPA01003676A (es) Operador de persiana con freno de liberacion.
MX2007010654A (es) Montaje de toldo que incluye cortina desplegable.
US7367377B2 (en) Winding device for Venetian blind
CN111953821B (zh) 电子设备
JP6000562B2 (ja) 開閉装置及び該開閉装置の製造方法
US20230086941A1 (en) Window shade and actuating system thereof
EP3895961A1 (en) Weather protection screen
JP5428028B2 (ja) 折り畳み収納式ステージ
JP6234156B2 (ja) ロック装置および照明装置
JP2005157155A (ja) スクリーン用巻取ロール機構
KR101223300B1 (ko) 차량용 선바이저
JP6482824B2 (ja) オーニング装置
JP2011094407A (ja) オーニング装置
TWI395050B (zh) 投影幕裝置
JP6016398B2 (ja) オーニング装置
KR20180137822A (ko) 블라인드 장치
JP4703248B2 (ja) 開閉体装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190227

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20190312

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190312

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6716286

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250