JP2016089193A - 表面処理銅箔及び積層板 - Google Patents

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Abstract

【課題】積層板を形成した際の表面処理銅箔と樹脂基材との密着性を維持できるとともに、積層板から表面処理銅箔が除去された後の樹脂基材の透明性を確保できる技術を提供する。【解決手段】銅箔基材と、銅箔基材のいずれかの主面上に設けられる粗化銅めっき層と、を備える表面処理銅箔であって、粗化銅めっき層が設けられた側の面の最大山高さ(Rp)が0.1μm以上3.0μm以下であり、最大谷深さ(Rv)が0.1μm以上3.0μm以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、表面処理銅箔及びこの表面処理銅箔を用いて形成した積層板に関する。
従来より、携帯電話等の電子機器の配線板として、フレキシブルプリント配線板(FPC)等が用いられている。FPCは、例えば、銅箔と、樹脂基材と、を備える積層板で形成されている。積層板には、所定箇所の銅箔がエッチング等により除去されることで、銅配線(回路パターン)が形成されている。積層板には、銅箔と樹脂基材との密着性(以下、単に「密着性」とも言う。)が高く、銅配線が樹脂基材から剥がれにくいことが要求されている。そこで、銅箔として、例えば銅箔基材のいずれかの主面上にめっき粒子を含む粗化銅めっき層を設けることで、アンカー効果を得て密着性を向上させた表面処理銅箔を用いることが提案されている(例えば特許文献1〜3参照)。
特開2004−238647号公報 特開2006−155899号公報 特開2010−218905号公報
しかしながら、上述の密着性を高めるために、めっき粒子の粒子径を大きくし、表面処理銅箔の表面を粗くすると、銅箔が除去された箇所の樹脂基材の透明性が低下してしまうことがある。従って、積層板に電子部品等を実装する際、銅箔が除去された箇所の樹脂基材越しにアライメントマーク等を認識しにくくなり、電子部品等の実装位置の位置決めを行いにくくなることがある。
本発明は、上記課題を解決し、積層板を形成した際の表面処理銅箔と樹脂基材との密着性が維持されるとともに、積層板から表面処理銅箔が除去された後の樹脂基材の透明性が確保される技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、
銅箔基材と、
前記銅箔基材のいずれかの主面上に設けられる粗化銅めっき層と、を備える表面処理銅箔であって、
前記粗化銅めっき層が設けられた側の面の最大山高さ(Rp)が0.1μm以上3.0μm以下であり、最大谷深さ(Rv)が0.1μm以上3.0μm以下である表面処理銅箔が提供される。
本発明の他の態様によれば、
銅箔基材、及び前記銅箔基材の少なくともいずれかの主面上に設けられた粗化銅めっき層、を備える表面処理銅箔と、
前記粗化銅めっき層に対向するように前記表面処理銅箔と貼り合わせられた樹脂基材と、を備え、
前記粗化銅めっき層が設けられた側の面の最大山高さ(Rp)が0.1μm以上3.0μm以下であり、最大谷深さ(Rv)が0.1μm以上3.0μm以下である積層板が提供される。
本発明によれば、積層板を形成した際の表面処理銅箔と樹脂基材との密着性を維持できるとともに、積層板から表面処理銅箔が除去された後の樹脂基材の透明性を確保できる。
本発明の一実施形態にかかる表面処理銅箔を備える積層板の概略断面図である。
(発明者等が得た知見)
まず、本発明の実施形態の説明に先立ち、発明者等が得た知見について説明する。積層板において表面処理銅箔と樹脂基材との密着性を維持しつつ、表面処理銅箔を貼り合わせた後に表面処理銅箔を除去した樹脂基材の透明性(以下では、単に「透明性」とも言う。)を確保するために、樹脂基材に接する表面処理銅箔の面の表面粗さを制御することが考えられている。例えば、樹脂基材に接する表面処理銅箔の面の算術平均粗さ(Ra)及び十点平均粗さ(Rz)を制御することが考えられている。しかしながら、表面処理銅箔の厚さを薄くすると、Ra及びRzの値をそれぞれ所定の範囲に制御した場合であっても、所望の密着性を維持しつつ、所望の透明性を確保することができないことがあることを、本発明者等は見出した。本発明は、発明者が見出した上記知見に基づくものである。
(1)表面処理銅箔及び積層板の構成
本発明の一実施形態にかかる積層板及び表面処理銅箔の構成について、主に図1を参照しながら説明する。
(積層板)
図1に示すように、本実施形態にかかる積層板(CCL:Copper Clad Laminate)10は、少なくともいずれかの主面上に粗化銅めっき層3が設けられた表面処理銅箔1と、粗化銅めっき層3に対向するように設けられた樹脂基材11と、を備えている。例えば、積層板10は、樹脂基材11の両主面上にそれぞれ表面処理銅箔1を貼り合わせることで形成されている。具体的には、積層板10は、樹脂基材11を挟んで表面処理銅箔1が対向するとともに、粗化銅めっき層3が樹脂基材11に対向するように、樹脂基材11の両主面上に表面処理銅箔1を貼り合わせて形成されている。
樹脂基材11として、例えばポリイミド(PI)樹脂フィルムや、ポリエチレンテレフタラート(PET)等のポリエステルフィルムや、液晶ポリマ(LCP)等が用いられる。また、樹脂基材11の表面処理銅箔1との貼り合わせ面には、接着剤層が設けられていることが好ましい。接着剤層としては、例えば熱可塑性ポリイミド(TPI)層を形成することができる。
(表面処理銅箔)
上述の積層板10に用いられる表面処理銅箔1は、銅箔基材2を備えている。銅箔基材2としては、例えば圧延銅箔や電解銅箔を用いることができる。銅箔基材2として、電解銅箔よりも耐屈曲性に優れ、繰り返し折り曲げても破断しにくい圧延銅箔が用いられることがより好ましい。銅箔基材2の厚さは例えば4.4μm以上17μm以下であることが好ましい。
銅箔基材2は、例えば無酸素銅(OFC:Oxygen−Free Copper)やタフピッチ銅(TPC:Tough−Pitch Copper)の純銅から形成されている。無酸素銅とは、JIS C1020やJIS H3100等に規定する純度が99.96%以上の銅材である。無酸素銅には、例えば数ppm程度の酸素が含有されていてもよい。タフピッチ銅とは、例えばJIS C1100やJIS H3100等に規定する純度が99.9%以上の銅材である。タフピッチ銅には、例えば100ppm〜600ppm程度の酸素が含有されていてもよい。銅箔基材2は、無酸素銅やタフピッチ銅に、微量のスズ(Sn)や銀(Ag)等の所定の添加剤が添加された希薄銅合金から形成されていてもよい。これにより、銅箔基材2の耐熱性等を向上させることができる。
銅箔基材2のいずれかの主面上には、粗化銅めっき層3が設けられている。粗化銅めっき層3は、粗化抜けが発生していない状態にあることが好ましい。例えば、粗化銅めっき層3を上面から見た際、銅箔基材2が露出しないように、粗化銅めっき層3が形成されていることが好ましい。
粗化銅めっき層3には、銅箔基材2のいずれかの主面上で所定の成長方向にそれぞれ成長した複数のめっき粒子(粗化粒)が含まれている。めっき粒子は、例えば銅(Cu)(つまりCu単体)で形成されている。めっき粒子は例えばCuからなるめっき液を用いて形成されている。なお、めっき粒子は、例えば、Cuと、めっき粒子の余計な成長(異常な成長)を抑制し(デンドライトの発生を防止し)、めっき粒子の大きさを均一にする金属イオンと、を含むめっき液を用いて形成されていてもよい。このような金属イオンとして、具体的には、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)等が用いられる。例えば、めっき液中に、モリブデン酸ナトリウム(Mo酸Na)を添加することが好ましい。
粗化銅めっき層3は、表面処理銅箔1の粗化銅めっき層3が設けられた側の面(以下、「粗化面」とも言う。)の表面粗さが所定の粗さになるように形成されている。具体的には、粗化銅めっき層3は、表面処理銅箔1の粗化面の最大山高さ(Rp)が例えば0.1μm以上3.0μm以下になり、最大谷深さ(Rv)が例えば0.1μm以上3.0μm以下になるように形成されていることが好ましい。
Rp又はRvの少なくともいずれかが0.1μm未満であると、積層板10において樹脂基材11に接触する表面処理銅箔1の表面積が小さすぎ、アンカー効果を充分に得ることができないことがある。その結果、所望の密着性を維持することができないことがある。なお、密着性とは、積層板10における表面処理銅箔1と樹脂基材11との密着性である。
Rp及びRvをそれぞれ0.1μm以上にすることで、所望の密着性を維持することができる。例えば、表面処理銅箔1を樹脂基材11に貼り合わせた後に表面処理銅箔1を樹脂基材11から引き剥がす際のピール強度(以下、単に「ピール強度」とも言う。)を0.7N/mm以上に維持することができる。
しかしながら、Rp又はRvの少なくともいずれかが3.0μmを超えると、所望の透明性を確保することができないことがある。なお、透明性とは、樹脂基材11を挟んで表面処理銅箔1が対向するとともに、粗化銅めっき層3が樹脂基材11に対向するように、樹脂基材11の両主面上に表面処理銅箔1を貼り合わせた後、樹脂基材11の両主面上から表面処理銅箔1を除去した樹脂基材11(以下、「銅箔除去後の樹脂基材11」とも言う。)の透明性である。ここで、Rp又はRvの少なくともいずれかが3.0μmより大きくなるということは、各めっき粒子のそれぞれの大きさが大きくなるということを実質的に意味している。これにより、表面処理銅箔1と樹脂基材11とを貼り合わせて積層板10を形成する際、表面処理銅箔1の粗化面にめっき粒子により形成される凸部が樹脂基材11に押し当てられることで樹脂基材11に形成(転写)される複数の凹部のそれぞれの大きさが大きくなりすぎる。その結果、銅箔除去後の樹脂基材11の透明性が低下することがある。
また、Rp又はRvの少なくともいずれかが3.0μmを超えると、樹脂基材11に設けられた接着剤層を介して、樹脂基材11と表面処理銅箔1とを貼り合わせた際、表面処理銅箔1の粗化面にめっき粒子により形成された凸部が接着剤層を突き抜ける(突き破る)ことがある。その結果、銅箔除去後の樹脂基材11において、表面処理銅箔1の一部が樹脂基材11の表面に残ってしまうことがある。つまり、いわゆる根残り(エッチング残り)が発生することがある。
Rp及びRvをそれぞれ3.0μm以下にすることで、所望の透明性を確保することができる。例えば、銅箔除去後の樹脂基材11のHAZE値を80%以下にすることができる。なお、HAZE値は、濁度や曇度とも呼ばれ、HAZE値の値が大きくなるほど、透明性が低くなる。また、銅箔除去後の樹脂基材11において、表面処理銅箔1の一部が樹脂基材11の表面に残ることを抑制できる。
粗化銅めっき層3の厚さは、例えば0.1μm以上1.1μm以下であることが好ましい。なお、粗化銅めっき層3の厚さとは、粗化銅めっき層3の凹凸を平均に均した時の厚さ(つまり平均厚さ)である。
粗化銅めっき層3の厚さが0.1μm未満であると、Rp、Rvが0.1μm未満になることがある。また、粗化銅めっき層3を形成するめっき量が少なくなるため、各めっき粒子の成長方向(めっき粒子の主たる成長軸)と銅箔基材2の主面とのなす角度(鋭角側の角度)が小さくなることがある。例えば、めっき粒子が銅箔基材2の主面に沿って成長しやすくなる。つまり、めっき粒子が寝そべりやすくなる。その結果、充分なアンカー効果を得ることができず、所望の密着性を維持できないことがある。なお、めっき粒子の成長方向と銅箔基材2の主面とのなす角度の最大値は90°である。
粗化銅めっき層3の厚さを0.1μm以上にすることで、Rp及びRvをそれぞれ0.1μm以上に、より確実にすることができる。また、めっき粒子の成長方向と銅箔基材2の主面とのなす角度を充分に大きくすることができる。その結果、アンカー効果をより得ることができ、所望の密着性をより確実に維持することができる。例えば、ピール強度を0.7N/mm以上に、より確実にすることができる。
しかしながら、粗化銅めっき層3の厚さが厚くなるほど、Rp、Rvが高くなる傾向にある。このため、粗化銅めっき層3の厚さが1.1μmを超えると、Rp、Rvが3.0μmを超えることがある。例えばRpが3.0μmを超えやすくなる。その結果、所望の透明性を確保できないことがある。また、表面処理銅箔1と樹脂基材11とを貼り合わせた際、表面処理銅箔1の粗化面にめっき粒子により形成される凸部が、樹脂基材11に設けられた接着剤層を突き抜けることがある。その結果、銅箔除去後の樹脂基材11において、表面処理銅箔1の一部が樹脂基材11の表面に残ってしまうことがある。
粗化銅めっき層3の厚さを1.1μm以下にすることで、Rp及びRvをそれぞれ3.0μm以下に、より確実にすることができる。その結果、所望の透明性をより確実に確保することができる。例えば、銅箔除去後の樹脂基材11のHAZE値を80%以下に、より確実にすることができる。また、銅箔除去後の樹脂基材11において、表面処理銅箔1の一部が樹脂基材11の表面に残ることを、より確実に抑制することができる。
銅箔基材2と粗化銅めっき層3との間には、粗化銅めっき層3の下地層として機能する下地めっき層4が設けられていることが好ましい。下地めっき層4は、例えば表面が平坦なめっき層である。下地めっき層4は、例えば銅めっき層で形成されていることが好ましい。
下地めっき層4の厚さは、例えば0.5μm以下であることが好ましい。下地めっき層4の厚さが厚くなるほど、Rp、Rvが低くなる傾向にある。このため、下地めっき層4の厚さが0.5μmを超えると、Rp、Rvが0.1μm未満になることがある。例えばRvが0.1μm未満になりやすくなる。また、下地めっき層4の厚さが厚くなるほど、下地めっき層4を形成するめっき処理のめっき時間が長くなるため、表面処理銅箔1の生産性が低下してしまうことがある。下地めっき層4の厚さを0.5μm以下にすることで、Rp及びRvをそれぞれ0.1μm以上により確実にすることができる。また、表面処理銅箔1の生産性の低下を抑制できる。
また、粗化銅めっき層3の上面には、めっき粒子が銅箔基材2から脱落することを抑制するため、めっき粒子脱落抑制層5が設けられていることが好ましい。めっき粒子脱落抑制層5は、例えば粗化銅めっき層3の少なくとも上面を覆うように設けられている。めっき粒子脱落抑制層5は、例えば銅めっき層で形成されていることが好ましい。
めっき粒子脱落抑制層5の厚さは例えば0.05μm以上0.3μm以下であることが好ましい。めっき粒子脱落抑制層5の厚さが0.05μm未満であると、めっき粒子の脱落を抑制できないことがある。めっき粒子脱落抑制層5の厚さを0.05μm以上にすることで、めっき粒子の脱落を抑制する効果を充分に得ることができる。しかしながら、めっき粒子脱落抑制層5の厚さが厚くなるほど、Rp、Rvが低くなる傾向にある。このため、めっき粒子脱落抑制層5の厚さが0.3μmを超えると、Rp、Rvが0.1μm未満になることがある。めっき粒子脱落抑制層5の厚さを0.3μm以下にすることで、Rp及びRvをそれぞれ0.1μm以上に、より確実にすることができる。
表面処理銅箔1の耐熱性や耐薬品性等を向上させるため、少なくともめっき粒子脱落抑制層5の上面には、防錆層6が設けられていることが好ましい。防錆層6の厚さは例えば6nm以上35nm以下であることが好ましい。防錆層6の厚さが6nm未満であると、表面処理銅箔1の耐熱性や耐薬品性等が不足することがある。防錆層6の厚さを6nm以上にすることで、表面処理銅箔1の耐熱性や耐薬品性等を充分に向上させることができる。しかしながら、防錆層6はエッチングされにくいため、防錆層6の厚さが35nmを超えると、銅箔除去後の樹脂基材11において、表面処理銅箔1の一部が樹脂基材11の表面に残ってしまうことがある。
防錆層6として、例えば、銅箔基材2の側から順に、ニッケル(Ni)めっき層(又はNiとCoとの合金めっき層等のNi合金めっき層)と、Znめっき層(又はZn合金めっき層)と、クロメート処理層(3価のクロム化成処理層)と、化成処理皮膜としてのシランカップリング層と、が設けられていることが好ましい。
Niめっき層の厚さは例えば4nm以上20nm以下であることが好ましく、これにより、表面処理銅箔1中のCuが樹脂基材11側へ拡散することを抑制できる。Znめっき層の厚さは、例えば1nm以上10nm以下であることが好ましく、これにより、表面処理銅箔1の耐熱性をより向上させることができる。クロメート処理層の厚さは例えば1nm以上5nm以下であることが好ましい。また、シランカップリング層の厚さは非常に薄くてよく、これにより、密着性をより向上させることができる。
(2)表面処理銅箔の製造方法
次に、本実施形態にかかる表面処理銅箔1及び積層板10の製造方法の一実施形態について説明する。
[表面処理銅箔形成工程]
まず、本実施形態にかかる表面処理銅箔1を形成する。
(銅箔基材形成工程)
銅箔基材2として、例えば圧延銅箔や電解銅箔を形成する。例えば、銅箔基材2としての圧延銅箔を形成する場合、まず、無酸素銅やタフピッチ銅からなる純銅の鋳塊や、無酸素銅やタフピッチ銅を母相とし、母相中に所定量のSnやAg等の添加剤を添加した希薄銅合金の鋳塊を鋳造する。そして、鋳造した鋳塊に対し、所定の熱間圧延処理、所定の冷間圧延処理、所定の焼鈍処理等を行い、所定厚さ(例えば4.4μm以上17μm以下)の圧延銅箔を形成する。
(下地めっき層形成工程)
銅箔基材形成工程が終了したら、銅箔基材2の少なくともいずれかの主面上に所定厚さ(例えば0.5μm以下)の下地めっき層4を形成する。具体的には、下地めっき層4を形成するめっき液(下地めっき液)中で、例えば下地めっき液の限界電流密度よりも小さい電流密度で電解めっき処理を行い、下地めっき層4を形成する。下地めっき液として、例えば硫酸銅および硫酸を主成分とする酸性銅めっき浴を用いることができる。なお、電流密度を限界電流密度以上にすると、下地めっき層4の表面の凹凸が大きくなり、表面が平坦な下地めっき層4を形成することができないことがある。
下地めっき液の液組成、液温、電流密度等の電解条件は、例えば下記の表1に示す範囲に設定することができる。このとき、陽極としてCu板を用い、めっき処理を施す対象である銅箔基材2自体を陰極とすることが好ましい。
Figure 2016089193
なお、下地めっき層4を形成するめっき処理の電流密度が高くなるほど、また、下地めっき層4の厚さが厚くなるほど(つまり下地めっき層4を形成するめっき処理のめっき時間が長くなるほど)、例えばRvが低くなる傾向にある。従って、Rp、Rvが所望の範囲になるように、電流密度やめっき時間等を適宜調整することが好ましい。
また、表面処理銅箔1の生産性をより向上させるため、電流密度は、限界電流密度よりも小さく、所望のRp、Rvになる範囲内で、できるだけ高くすることが好ましい。
(粗化銅めっき層形成工程)
下地めっき層形成工程が終了したら、例えばロール・ツー・ロール(roll to roll)形式の連続電解(電気)めっき処理により、下地めっき層4上に所定厚さ(例えば0.1μm以上1.1μm以下)の粗化銅めっき層3を形成する。具体的には、粗化銅めっき層3を形成するめっき液(粗化銅めっき液)中で、例えば粗化銅めっき液の限界電流密度以上の電流密度(いわゆる「やけめっき」になるような電流密度)で電解めっき処理(粗化処理)を行い、粗化銅めっき層3を形成する。粗化銅めっき液として、例えば硫酸銅や硫酸を主成分とする酸性銅めっき浴を用いることができる。また、粗化銅めっき液中に所定量のMo酸Naを添加することが好ましい。
粗化銅めっき液の液組成、液温、電流密度等の電解条件は、例えば下記の表2に示す範囲に設定することができる。このとき、陽極としてCu板を用い、粗化処理を施す対象である銅箔基材2自体を陰極とすることが好ましい。
Figure 2016089193
なお、粗化処理の電流密度が高くなるほど、また、粗化銅めっき層3の厚さが厚くなるほど(つまり粗化処理のめっき時間が長くなるほど)、例えばRpが高くなる傾向にある。また、粗化銅めっき液中のMo酸Naの濃度が高くなるほど、つまり粗化銅めっき液中のMoイオンの濃度が高くなるほど、例えばRpが低くなる傾向にある。従って、Rp、Rvが所望の範囲になるように、粗化処理の電流密度、めっき時間、Mo酸Naの濃度等を適宜調整することが好ましい。
(めっき粒子脱落抑制層形成工程)
粗化銅めっき層形成工程が終了したら、粗化銅めっき層3上に所定厚さ(例えば0.05μm以上0.3μm以下)のめっき粒子脱落抑制層5を形成する。具体的には、めっき粒子脱落抑制層5を形成するめっき液中で、例えばめっき液の限界電流密度よりも小さい電流密度で電解めっき処理を行い、めっき粒子脱落抑制層5を形成する。めっき粒子脱落抑制層5を形成するめっき液として、例えば硫酸銅および硫酸を主成分とする酸性銅めっき浴を用いることができる。
めっき粒子脱落抑制層5を形成するめっき液の液組成、液温、電流密度等の電解条件は、例えば下記の表3に示す範囲に設定することができる。このとき、陽極としてCu板を用い、めっき処理を施す対象である銅箔基材2自体を陰極とすることが好ましい。
Figure 2016089193
なお、めっき粒子脱落抑制層5を形成するめっき処理の電流密度が高くなるほど、例えばRpが高くなる傾向にある。また、めっき粒子脱落抑制層5の厚さが厚くなるほど、つまりめっき粒子脱落抑制層5を形成するめっき時間が長くなるほど、例えばRvが低くなる傾向にある。従って、Rp、Rvが所望の範囲になるように、めっき粒子脱落抑制層5を形成するめっき処理の電流密度やめっき時間等を適宜調整することが好ましい。
(防錆層形成工程)
めっき粒子脱落抑制層形成工程が終了したら、めっき粒子脱落抑制層5上に所定厚さ(例えば6nm以上35nm以下)の防錆層6を形成する。例えば、防錆層6として、粗化銅めっき層3の側から順に、所定厚さ(例えば4nm以上20nm以下)のNiめっき層(又はNi合金めっき層)と、所定厚さ(例えば1nm以上10nm以下)のZnめっき層(又はZn合金めっき層)と、所定厚さ(例えば1nm以上5nm以下)の3価クロム化成処理層と、シランカップリング層と、を形成する。3価クロム化成処理層は、例えば3価クロムタイプの反応型クロメート液を用いて形成することが好ましい。
[積層板形成工程]
防錆層形成工程が終了し、表面処理銅箔形成工程が終了したら、表面処理銅箔1と樹脂基材11とを貼り合わせて積層板10を形成する。具体的には、樹脂基材11を挟んで表面処理銅箔1がそれぞれ対向するとともに、粗化銅めっき層3が樹脂基材11に対向するように表面処理銅箔1を樹脂基材11の両主面上に配置し、表面処理銅箔1と樹脂基材11とを貼り合わせて積層板10を形成する。表面処理銅箔1と樹脂基材11との貼り合わせは、例えば、真空プレス機を用い、表面処理銅箔1と樹脂基材11とを所定温度(例えば150℃以上350℃以下)に加熱しつつ、表面処理銅箔1と樹脂基材11とに所定圧力(例えば20MPa以下)を所定時間(例えば1分以上120分以下)加えて行うことができる。
(3)本実施形態にかかる効果
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
(a)粗化銅めっき層3が設けられた側の表面処理銅箔1の面(粗化面)のRp及びRvをそれぞれ0.1μm以上3.0μm以下にすることで、所望の密着性を維持しつつ、所望の透明性を確保することができる。例えば、ピール強度を0.7N/mm以上に維持しつつ、銅箔除去後の樹脂基材11のHAZE値を80%以下にできる。
ピール強度を0.7N/mm以上にすることで、例えば表面処理銅箔1を用いた積層板10で形成したFPCにおいて、表面処理銅箔1の所定箇所をエッチング等により除去することで形成した銅配線が、樹脂基材11から剥がれることを抑制できる。従って、FPCの信頼性の低下を抑制できる。
また、銅箔除去後の樹脂基材11のHAZE値を80%以下にすることで、例えば表面処理銅箔1を用いた積層板10で形成したFPCに電子部品等を実装する際、目視やCCDカメラ等により、表面処理銅箔1が除去された箇所の樹脂基材11越しに銅配線や位置決めマーク等を容易に認識することができる。その結果、例えばFPCに電子部品等を実装する際の実装作業性を向上させることができる。
(b)本実施形態は、表面処理銅箔1の厚さが薄い場合、例えば表面処理銅箔1の厚さが12μm以下である場合に特に有効である。つまり、本実施形態にかかる表面処理銅箔1は、薄肉化しても、所望の密着性を維持しつつ、所望の透明性を確保することができる。これにより、表面処理銅箔1を用いた積層板10で形成したFPCのさらなる薄肉化、小型化を実現できる。その結果、FPCを用いた電子機器のさらなる薄肉化、小型化を実現することができる。
(c)また、表面処理銅箔1を用いて積層板10を形成した際、表面処理銅箔1の粗化面にめっき粒子により形成された凸部が、樹脂基材11に設けられた接着剤層を突き抜けることを抑制できる。これにより、銅箔除去後の樹脂基材11において、表面処理銅箔1の一部が樹脂基材11の表面に残ることを抑制できる。その結果、表面処理銅箔1を用いた積層板10で形成したFPCにおいて、銅配線の配線ピッチをより狭くすることができる。つまり、より精細な銅配線を形成することができる。また、精細な銅配線を形成した場合であっても、FPCの信頼性をより向上させることができる。このように、本実施形態にかかる表面処理銅箔1は、精細な銅配線を形成するFPCに用いられる場合に、特に有効である。
(d)粗化銅めっき層3の厚さを0.1μm以上1.1μm以下にすることで、表面処理銅箔1の粗化面のRp及びRvをそれぞれ0.1μm以上3.0μm以下に、より確実にすることができる。従って、上記(a)〜(c)の効果をより確実に得ることができる。
(e)粗化銅めっき層3を、例えばMo酸Naを添加しためっき液を用いて形成することで、Fe、Ni、W、Co、Zn、Cr等を添加しためっき液を用いて形成する場合に比べて、複数のめっき粒子のそれぞれの大きさをより均一にすることができる。これにより、表面処理銅箔1の粗化面のRp及びRvの制御をより行いやすくなる。
(f)銅箔基材2と粗化銅めっき層3との間に、下地めっき層4を形成することで、銅箔基材2として例えば圧延銅箔が用いられる場合、圧延銅箔の表面に形成された圧延ロールの跡やオイルピット等の凹凸を埋めることができる。これにより、より平坦な面上に粗化銅めっき層3を形成することができる。その結果、めっき粒子の粗化抜けの発生を抑制でき、表面処理銅箔1の粗化面のRp及びRvの制御をより行いやすくなる。
(g)下地めっき層4の厚さを例えば0.5μm以下にすることで、表面処理銅箔1の粗化面のRp及びRvをそれぞれ0.1μm以上3.0μm以下に、より確実にすることができる。従って、上記(a)〜(c)の効果をより確実に得ることができる。
(h)少なくとも粗化銅めっき層3の上面を覆うように、めっき粒子脱落抑制層5を設けることで、銅箔基材2上からめっき粒子が脱落することを抑制できる。特に、めっき粒子の大きさが大きい(例えばめっき粒子の粒子径が大きい)場合に有効である。
(i)めっき粒子脱落抑制層5の厚さを例えば0.05μm以上0.3μm以下にすることで、表面処理銅箔1の粗化面のRp及びRvをそれぞれ0.1μm以上3.0μm以下に、より確実にすることができる。従って、上記(a)〜(c)の効果をより確実に得ることができる。
(j)本実施形態にかかる表面処理銅箔1を用いて形成した積層板10は、FPCに用いられる場合に特に有効である。本実施形態にかかる表面処理銅箔1を用いて形成したFPCは、表面処理銅箔1が除去された箇所の樹脂基材11を介した識別容易性が高く、表面処理銅箔1が除去された箇所の樹脂基材11越しに銅配線を容易に認識することができ、実装作業性を向上させることができる。
(本発明の他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
上述の実施形態では、表面処理銅箔1が下地めっき層4を備える場合について説明したが、これに限定されない。つまり、下地めっき層4は設けられていなくてもよい。これによっても、粗化銅めっき層3を形成するめっき処理の電流密度やめっき時間等のめっき条件を最適化することで、表面処理銅箔1の粗化面のRp及びRvをそれぞれ、0.1μm以上3.0μm以下にすることができる。
上述の実施形態では、表面処理銅箔1がめっき粒子脱落抑制層5を備える場合について説明したが、これに限定されない。つまり、めっき粒子脱落抑制層5は設けられていなくてもよい。
上述の実施形態では、防錆層6がNiめっき層を備える場合について説明したが、これに限定されない。つまり、防錆層6はNiめっき層を備えていなくてもよい。この場合には、Znめっき層を形成するめっき量を、Niめっき層を設ける場合の2倍〜20倍にすることが好ましい。例えば、Znめっき層の厚さを5nm以上20nm以下にすることが好ましい。
また、例えば、粗化銅めっき層3(下地めっき層4)が設けられた主面とは反対側の銅箔基材2の主面には、防錆層(以下、「裏面防錆層」とも言う。)が設けられていてもよい。裏面防錆層は、例えば積層板10やFPCの製造過程で表面処理銅箔1に加わる熱量に耐え得る耐熱性や、耐薬品性等を、表面処理銅箔1に付与することができるように構成されていればよい。例えば、裏面防錆層は、銅箔基材2の側から順に、Niめっき層(又はNi合金めっき層)と、Znめっき層(又はZn合金めっき層)と、クロメート処理層と、を備えていることが好ましい。Niめっき層(又はNi合金めっき層)は設けられていなくてもよい。また、裏面防錆層の厚さは、表面処理銅箔1に所望の耐熱性や耐薬品性等を付与することができる厚さであればよい。しかしながら、裏面防錆層はエッチングされにくいため、裏面防錆層の厚さは、例えばFPCの製造過程でエッチングにより積層板10から裏面防錆層を除去した後に、樹脂基材11の表面に裏面防錆層の一部が残ることを抑制できる厚さであることが好ましい。つまり、裏面防錆層のエッチング残りの発生を抑制できる厚さであることが好ましい。例えば、裏面防錆層の厚さは、防錆層6の厚さよりも薄いことが好ましい。裏面防錆層の形成は、上述の防錆層形成工程と同時並行的に行うことができる。例えば、防錆層6のNiめっき層の形成と同時に、裏面防錆層のNiめっき層を形成することができる。なお、裏面防錆層の形成は、上述の防錆層形成工程が終了した後に行ってもよい。
また、粗化銅めっき層形成工程、めっき粒子脱落抑制層形成工程、防錆層形成工程等を行う前にそれぞれ、必要に応じて銅箔基材2や粗化銅めっき層3の表面を清浄する清浄処理を行ってもよい。例えば、粗化銅めっき層形成工程を行う前に清浄処理を行うことで、積層板10における表面処理銅箔1と樹脂基材11との密着性をより向上させることができる。
清浄処理として、例えば電解脱脂処理と酸洗処理とを行うとよい。電解脱脂処理は、水酸化ナトリウム等を含むアルカリ性の水溶液を用いた陰極電解脱脂によって行うことができる。酸洗処理は、銅箔基材2や粗化銅めっき層3の表面に残存するアルカリ成分の中和や、酸化膜の除去を行うものである。酸洗処理は、例えば硫酸やクエン酸等を含む酸性の水溶液中に、銅箔基材2(粗化銅めっき層3が設けられた銅箔基材2)を浸漬することで行うことができる。なお、酸洗処理は、銅をエッチングするエッチング液を用いて行ってもよい。
上述の実施形態では、樹脂基材11の両主面上に表面処理銅箔1を貼り合わせて積層板10が形成される場合について説明したが、これに限定されない。つまり、樹脂基材11の少なくともいずれかの主面上に表面処理銅箔1が貼り合されて積層板10が形成されていればよい。
上述の実施形態では、表面処理銅箔1と樹脂基材11との貼り合わせを、真空プレス機を用いて行ったが、これに限定されない。例えば、接着剤を用いて表面処理銅箔1と樹脂基材11とを貼り合わせて積層板10を形成してもよい。
上述の実施形態では、表面処理銅箔1を用いて構成された積層板10からFPCが形成される場合について説明したが、これに限定されない。本実施形態にかかる表面処理銅箔1は、プラズマディスプレイ用電磁波シールド、ICカードのアンテナ等にも用いることができる。この場合も、上述の効果を得ることができる。
次に、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<試料の作製>
(試料1)
まず、銅箔基材として、無酸素銅(OFC)で形成され、厚さが10μmである圧延銅箔を準備した。
この銅箔基材に電解脱脂処理と酸洗処理とを行い、銅箔基材の表面を清浄した。具体的には、まず、水酸化ナトリウムを40g/Lと、炭酸ナトリウムを60g/Lと、を含む水溶液を用いて電解脱脂処理を行った。このとき、液温を45℃にし、電流密度を20A/dmにし、処理時間を10秒間にした。電解脱脂処理が終了した後、銅箔基材を水洗した。その後、硫酸を200g/L含み、液温が25℃である水溶液中に、銅箔基材を15秒間浸漬して酸洗処理を行った。酸洗処理が終了した後、銅箔基材を水洗した。
次に、銅箔基材のいずれかの主面上に、厚さが0.5μmである下地めっき層を形成した。具体的には、下地めっき層を形成するめっき液(下地めっき液)として、硫酸銅五水和物を150g/Lと、硫酸を80g/Lと、塩酸を0.3ml/Lと、を含む水溶液を作製した。そして、下地めっき液の液温を35℃にし、電流密度を5A/dmにし、めっき時間を15秒間にして、銅箔基材のいずれかの主面に対して電解めっき処理を行い、下地めっき層を形成した。
下地めっき層を形成した後に銅箔基材を水洗した。その後、下地めっき層上に、厚さが0.1μmである粗化銅めっき層を形成した。具体的には、粗化銅めっき液として、硫酸銅五水和物を100g/Lと、硫酸を130g/Lと、Mo酸Naを15g/Lと、を含む水溶液を作製した。そして、粗化銅めっき液の液温を30℃にし、電流密度を60A/dm2にし、めっき時間を0.1秒間にして、電解めっき処理を行い、粗化銅めっき層を形成した。
粗化銅めっき層を形成した後に銅箔基材を水洗した。その後、粗化銅めっき層上に厚さが0.05μmであるめっき粒子脱落抑制層を形成した。具体的には、めっき粒子脱落抑制層を形成するめっき液として、硫酸銅五水和物を150g/Lと、硫酸を80g/Lと、塩酸を0.5ml/Lと、を含む水溶液を作製した。そして、めっき粒子脱落抑制層を形成するめっき液の液温を35℃にし、電流密度を2A/dmにし、めっき時間を1秒間にして、電解めっき処理を行い、めっき粒子脱落抑制層を形成した。
その後、めっき粒子脱落抑制層上に防錆層を形成した。具体的には、防錆層として、銅箔基材の側から順に、厚さが15nmであるNiめっき層と、厚さが4nmであるZnめっき層と、厚さが4nmであるクロメート皮膜と、極薄い厚さのシランカップリング処理層と、を形成した。
具体的には、まず、めっき粒子脱落抑制層を形成した後に銅箔基材を水洗した。そして、硫酸ニッケル六水和物を300g/Lと、塩化ニッケルを45g/Lと、硼酸を40g/Lと、を含む水溶液(Niめっき液)を用い、電解めっき処理によりNiめっき層を形成した。このとき、Niめっき液の液温を50℃にし、電流密度を2.5A/dmにし、めっき時間を5秒間にした。Niめっき層を形成した後、銅箔基材を水洗した。その後、硫酸亜鉛七水和物を90g/Lと、硫酸ナトリウムを70g/Lと、を含む水溶液(Znめっき液)を用い、Znめっき層を形成した。このとき、Znめっき液の液温を30℃にし、電流密度を1.8A/dmにし、めっき時間を4秒間にした。Znめっき層を形成した後、銅箔基材を水洗した。続いて、3価クロム化成処理を行い、クロメート皮膜を形成した。クロメート皮膜を形成した後、銅箔基材を水洗した。そして、3―アミノプロピルトリメトキシシランの濃度が5%であり、液温が25℃であるシランカップリング液中に、クロメート皮膜を形成した銅箔基材を5秒間浸漬した後、直ちに200℃の温度で乾燥することで、シランカップリング処理層を形成した。
また、粗化銅めっき層を形成した主面とは反対側の銅箔基材の主面上に、防錆層(裏面防錆層)を形成した。具体的には、裏面防錆層として、銅箔基材の側から順に、所定厚さのNiめっき層と、所定厚さのZnめっき層と、所定厚さのクロメート処理層と、を形成した。なお、Niめっき層、Znめっき層、クロメート処理層の形成方法は、粗化銅めっき層上に設けた防錆層としてのNiめっき層、Znめっき層、クロメート処理層と同様である。これにより、表面処理銅箔を作製し、これを試料1とした。
(試料2〜試料19)
試料2〜試料19ではそれぞれ、下地めっき層、粗化銅めっき層、めっき粒子脱落抑制層の厚さや、各層の電解めっき処理における電流密度を適宜変更した。この他は、実施例1と同様にして表面処理銅箔を作製した。これらをそれぞれ、試料2〜試料19とする。
<Rp及びRvの評価>
試料1〜19の各表面処理銅箔についてそれぞれ、粗化銅めっき層が設けられた側の面(粗化面)のRp及びRvを測定した。粗化面のRp及びRvの測定は、JIS B0601 ’2001に基づいて行った。具体的には、レーザ顕微鏡(株式会社キーエンス製のVK―8700(登録商標))を用い、観察倍率を500倍にし、銅箔基材である圧延銅箔の圧延方向と直交する方向において、測定長を280μmとして、粗化面のRp及びRvをそれぞれ測定した。このとき、カットオフは行っていない。試料1〜19の各表面処理銅箔のRp及びRvの測定結果をそれぞれ、下記の表4に示す。
<積層板の作製>
樹脂基材の両主面上に、試料1〜19の各表面処理銅箔を貼り合わせて積層板を作製した。なお、樹脂基材として、接着剤層である熱可塑性ポリイミド(TPI)層が両主面上にそれぞれ設けられ、総厚が25μmであるポリイミドフィルムを用いた。
まず、試料1〜19の各表面処理銅箔をそれぞれ所定の大きさ(縦100mm×横60mm)に裁断して切り出した。そして、樹脂基材を挟んで同一の試料から切り出した2つの表面処理銅箔をそれぞれ対向させるとともに、各表面処理銅箔の粗化銅めっき層がそれぞれ樹脂基材に対向するように、樹脂基材の両面上に表面処理銅箔を配置して積層体を作製した。そして、真空プレス機を用い、300℃の条件下で、プレス圧を5MPaにして15分間、積層体に圧力をかけ、表面処理銅箔と樹脂基材とを貼り合わせて積層板を形成した。
<密着性の評価>
試料1〜19の各表面処理銅箔を用いて作製した積層板についてそれぞれ、表面処理銅箔と樹脂基材との密着性の評価として、表面処理銅箔を樹脂基材から剥離する際のピール強度の測定を行った。
ピール強度の測定は、以下のように行った。まず、各試料を用いて作製した積層板のそれぞれの一方の主面(積層板が備えるいずれかの表面処理銅箔)上に、幅が1mmのマスキングテープを貼った。また、各積層板の他方の主面の全面にマスキングテープを貼った。そして、マスキングテープを貼った各積層板に対し、35℃以上50℃以下(本実施例では45℃)の条件下で、塩化第二鉄を用いてスプレーエッチングを行い、積層板から表面処理銅箔の所定箇所(マスキングテープが貼られていない箇所)を除去した。その後、マスキングテープを除去した。続いて、表面処理銅箔を樹脂基材から引き剥がした際の強度を測定した。具体的には、オートグラフを用い、エッチングされて1mm幅になった表面処理銅箔を、樹脂基材から90°の角度で(引き剥がされた表面処理銅箔と樹脂基材との為す角が90°になるように)、50mm/minの速度で表面処理銅箔を樹脂基材から引っ張ったときの剥離荷重を測定し、これをピール強度とした。測定したピール強度の値が大きいほど、密着性が高いことを意味している。ピール強度の測定結果をそれぞれ、下記の表4に示す。
<透明性の評価>
試料1〜19の各表面処理銅箔を用いて形成した積層板についてそれぞれ、積層板から各試料である表面処理銅箔を除去した後の樹脂基材の透明性の評価として、銅箔除去後の樹脂基材のHAZE値の測定を行った。
具体的には、各試料を用いて作製した積層板に対し、35℃以上50℃以下(本実施例では45℃)の条件下で、塩化第二鉄を用いてスプレーエッチングを行い、積層板から表面処理銅箔を全て除去した。つまり、樹脂基材の両面(両主面)の全面を露出させた。そして、表面処理銅箔が除去された樹脂基材のそれぞれについて、株式会社東洋精機製作所製のhaze−gard plusを用いてHAZE値の測定を行った。HAZE値が低いほど、銅箔除去後の樹脂基材の透明性が高いことを意味している。HAZE値の測定結果をそれぞれ、下記の表4に示す。
Figure 2016089193
<評価結果>
試料1〜11から、積層板において樹脂基材と貼り合される面となる表面処理銅箔の粗化面のRpが0.1μm以上3.0μm以下であり、Rvが0.1μm以上3.0μm以下であると、所望の密着性を維持しつつ、所望の透明性を確保できることを確認した。具体的には、ピール強度を0.7N/mm以上に維持しつつ、HAZE値を80%以下にすることができることを確認した。その結果、表面処理銅箔を用いて形成したFPCに電子部品等を実装する際、目視やCCDカメラ等により、銅箔が除去された箇所の樹脂基材越しに銅配線を認識でき、電子部品の実装位置の位置決めを容易に行うことができることを確認した。また、銅配線が樹脂基材から剥離しにくく、FPCの信頼性を高めることができることを確認した。
試料12〜試料14から、表面処理銅箔の粗化面のRp、Rvの少なくともいずれかが0.1μm未満であると、積層板において表面処理銅箔と樹脂基材との接触面積が小さくなり、所望の密着性を維持することができないことがあることを確認した。具体的には、ピール強度を0.7N/mm以上に維持することができないことがあることを確認した。
試料15〜19から、表面処理銅箔の粗化面のRp、Rvの少なくともいずれかが3.0μmを超えると、銅箔除去後の樹脂基材の透明性が低下することがあることを確認した。例えば、銅箔除去後の樹脂基材のHAZE値を80%以下にできないことがあることを確認した。
<本発明の好ましい態様>
以下に、本発明の好ましい態様について付記する。
[付記1]
本発明の一態様によれば、
銅箔基材と、
前記銅箔基材のいずれかの主面上に設けられる粗化銅めっき層と、を備える表面処理銅箔であって、
前記粗化銅めっき層が設けられた側の面の最大山高さ(Rp)が0.1μm以上3.0μm以下であり、最大谷深さ(Rv)が0.1μm以上3.0μm以下である表面処理銅箔が提供される。
[付記2]
付記1の表面処理銅箔であって、好ましくは、
前記表面処理銅箔を樹脂基材に貼り合わせた後に前記表面処理銅箔を前記樹脂基材から引き剥がす際のピール強度が0.7N/mm以上であり、
前記樹脂基材を挟んで前記表面処理銅箔が対向するとともに、前記粗化銅めっき層が前記樹脂基材に対向するように、前記樹脂基材の両主面上に前記表面処理銅箔を貼り合わせた後、前記樹脂基材の両主面上から前記表面処理銅箔を除去した前記樹脂基材のHAZE値が80%以下である。
[付記3]
付記1又は2の表面処理銅箔であって、好ましくは、
前記粗化銅めっき層の平均厚さは0.1μm以上1.1μm以下である。
[付記4]
付記1ないし3のいずれかの表面処理銅箔であって、好ましくは、
前記銅箔基材と前記粗化銅めっき層との間には、下地めっき層が設けられている。
[付記5]
付記4の表面処理銅箔であって、好ましくは、
前記下地めっき層の厚さは0.5μm以下である。
[付記6]
付記1ないし5のいずれかの表面処理銅箔であって、好ましくは、
前記粗化銅めっき層の上面には、前記粗化銅めっき層が有するめっき粒子の脱落を抑制するめっき粒子脱落抑制層が設けられている。
[付記7]
付記6の表面処理銅箔であって、好ましくは、
前記めっき粒子脱落抑制層の厚さは0.05μm以上0.3μm以下である。
[付記8]
本発明の他の態様によれば、
銅箔基材、及び前記銅箔基材の少なくともいずれかの主面上に設けられた粗化銅めっき層、を備える表面処理銅箔と、
前記粗化銅めっき層に対向するように前記表面処理銅箔と貼り合わせられた樹脂基材と、を備え、
前記粗化銅めっき層が設けられた側の面の最大山高さ(Rp)が0.1μm以上3.0μm以下であり、最大谷深さ(Rv)が0.1μm以上3.0μm以下である積層板が提供される。
1 表面処理銅箔
2 銅箔基材
3 粗化銅めっき層
11 樹脂基材

Claims (4)

  1. 銅箔基材と、
    前記銅箔基材のいずれかの主面上に設けられる粗化銅めっき層と、を備える表面処理銅箔であって、
    前記粗化銅めっき層が設けられた側の面の最大山高さ(Rp)が0.1μm以上3.0μm以下であり、最大谷深さ(Rv)が0.1μm以上3.0μm以下である
    表面処理銅箔。
  2. 前記表面処理銅箔を樹脂基材に貼り合わせた後に前記表面処理銅箔を前記樹脂基材から引き剥がす際のピール強度が0.7N/mm以上であり、
    前記樹脂基材を挟んで前記表面処理銅箔が対向するとともに、前記粗化銅めっき層が前記樹脂基材に対向するように、前記樹脂基材の両主面上に前記表面処理銅箔を貼り合わせた後、前記樹脂基材の両主面上から前記表面処理銅箔を除去した前記樹脂基材のHAZE値が80%以下である
    請求項1に記載の表面処理銅箔。
  3. 前記粗化銅めっき層の平均厚さは0.1μm以上1.1μm以下である
    請求項1又は2に記載の表面処理銅箔。
  4. 銅箔基材、及び前記銅箔基材の少なくともいずれかの主面上に設けられた粗化銅めっき層、を備える表面処理銅箔と、
    前記粗化銅めっき層に対向するように前記表面処理銅箔と貼り合わせられた樹脂基材と、を備え、
    前記粗化銅めっき層が設けられた側の面の最大山高さ(Rp)が0.1μm以上3.0μm以下であり、最大谷深さ(Rv)が0.1μm以上3.0μm以下である
    積層板。
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