JP2016087974A - 箔転写装置 - Google Patents

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伸 大沢
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Abstract

【課題】操作者の設定に要する負担を軽減すると共にフォイル・セービングの効率を向上させるようにする。
【解決手段】転写胴33の周面に対して形成された凸部80aの幅に対応した箔の幅のリール35a〜35dを在庫情報に基づいて選定することができ、かつ、凸部80aの軸方向の位置に基づいてリール35a〜35dを保持するリール積載アーム301〜304の位置決めを行うことにより、リール35a〜35dの選定およびリール積載アーム301〜304の位置決めという操作者の設定に要する負担を大幅に軽減しながら効率良くフォイル・セービングを実行することができる。
【選択図】 図12

Description

本発明は、搬送胴により搬送されるシートとしての印刷物に対してリールに巻かれた状態から繰り出される金属製の箔を転写胴で押圧することにより転写する箔転写装置に関する。
従来、箔転写装置は、箔の転写時に箔を加熱するホットフォイル式と、箔の転写時に箔を加熱することが不要なコールドフォイル式の2つに分類される。
これら2種類の箔転写装置では、印刷物に対して転写したい絵柄の幅に対応した幅の箔(リールに巻かれた状態の箔)を用意し、箔転写装置内で印刷物へ転写するのに適した幅方向の位置に箔(リール)を位置付ける。
その際、箔転写装置では、印刷物に箔を転写する絵柄が何列も存在する場合、当該箔を無駄なく効率的に消費するため、それぞれの絵柄の幅に対応できるよう極力その幅を狭くした複数の箔を何列か並べて用いることが行われており、これはマルチ・リール機能と呼ばれている。
マルチ・リール機能では、何列も存在する絵柄に対して一枚の幅広い箔を転写する場合に比べ、幅方向の箔消費量を大幅に削減することができる。なお図1には、4列のリールを使用したマルチ・リール機能の一例を示す。
一方、印刷物の進行方向に対する箔消費量を削減するため、フォイル・セービング機能というものが用いられている。
これは、印刷物の進行方向において箔を転写しない非絵柄位置で当該箔の繰出速度を減速または停止、或いは逆転させることにより、印刷物の進行方向において箔を転写すべき絵柄位置(絵柄範囲)だけに当該箔を効率的に転写して箔の消費量を節約するものである。
具体的には、転写胴の切欠部や、転写胴に装着された樹脂版の表面のうち箔が転写される絵柄の有無に応じて設けられている凹凸状の凹部では印圧がかからないため、箔の走行経路をガイドローラの移動によって変化させて当該箔の送りを停止あるいは引き戻すことにより箔の無駄な消費を抑えるのである。このようなフォイル・セービング機能を備えた箔転写装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
例えば、図1に示したように、第1列絵柄パターンP1および第3列絵柄パターンP3が同じ絵柄パターンであり、かつ第2列絵柄パターンP2および第4列絵柄パターンP4が同じ絵柄パターンである場合、箔転写装置では、第1列絵柄パターンP1および第3列絵柄パターンP3における絵柄間の非絵柄位置(非絵柄範囲)を減速区間d1として箔の繰出速度を減速すると共に、第2列絵柄パターンP2および第4列絵柄パターンP4における絵柄間の非絵柄位置(非絵柄範囲)を減速区間d2として箔の繰出速度を減速する。
このように第1列絵柄パターンP1および第3列絵柄パターンP3と、第2列絵柄パターンP2および第4列絵柄パターンP4とでは、絵柄の大きさや絵柄間隔(非絵柄範囲)が相違するために、どのタイミングで、どのような繰出速度に減速するかは互いに異なる。
したがって、このような場合にフォイル・セービング機能を実現する為には、樹脂版の各列における非絵柄位置(減速区間d1、d2)に応じて箔の繰出速度を減速または停止するように個別にプログラミングして制御する複数のフォイル・セービング・プログラムが必要となる。
フォイル・セービング・プログラムは、箔を節約したい非絵柄位置(非絵柄範囲)で当該箔の繰出速度を減速、または停止させる一方、箔を転写したい絵柄位置(絵柄範囲)で印刷物搬送速度と箔の繰出速度とが等しくなるように、箔転写装置を制御するものである。
このため、フォイル・セービング・プログラムにしたがって列毎に箔の繰り出す速度を変化させることができる駆動制御機構を備えた箔繰出装置を少なくともフォイル・セービング・プログラムの数だけ用意しなければならない。例えば、図2に示すように、第1列絵柄パターンP1と第3列絵柄パターンP3とが同じであり、かつ第2列絵柄パターンP2と第4列絵柄パターンP4とが同じ場合の「4列・2プログラム」では、2つのフォイル・セービング・プログラムに対応して2つの箔繰出装置が必要になる。
この場合、例えば第1列絵柄パターンP1(第3列絵柄パターンP3と同じ)に対しては、箔の進行方向に対して絵柄が終了したセービング開始位置S1-1から箔の繰出速度を減速し、次の絵柄が始まるセービング完了位置E1-1で箔の繰出速度を元に戻し、次の絵柄が終了したセービング開始位置S2-1から箔の繰出速度を減速し、セービング完了位置E2-1で箔の繰出速度を元に戻す第1のフォイル・セービング・プログラムが用いられる。ここで、セービング開始位置S1-1からセービング完了位置E1-1までの間隔や、セービング開始位置S2-1からセービング完了位置E2-1までの間隔を、フォイル・セービングを行うためのセービング長さD(後述する)とする。
また、例えば第4列絵柄パターンP4(第2列絵柄パターンP2と同じ)では、箔の進行方向に対して絵柄が終了したセービング開始位置S1-4から箔の繰出速度を減速し、次の絵柄が始まるセービング完了位置E1-4で箔の繰出速度を元に戻し、次の絵柄が終了したセービング開始位置S2-4から箔の繰出速度を減速し、セービング完了位置E2-4で箔の繰出速度を元に戻す第2のフォイル・セービング・プログラムが用いられる。
したがって、このような2つの第1および第2のフォイル・セービング・プログラムにより4列の箔を転写すると、印刷物1枚(図2)に対して、第1列絵柄パターンP1および第3列絵柄パターンP3の絵柄の箔がそれぞれ2個転写され、第2列絵柄パターンP2および第4列絵柄パターンP4の絵柄の箔がそれぞれ2個転写される。
図3には、フォイル・セービング・プログラムを使用することなく箔を繰り出した場合に消費される4列の箔h1〜h4の消費状態を示し、一方、図4には、フォイル・セービング・プログラムを使用しながら箔を繰り出した場合に消費される4列の箔h1〜h4の消費状態を示す。
ここで、図3において、箔h1は、印刷物に対して転写する野球の絵柄幅とほぼ等しい転写幅G1よりも少し大きな箔の幅W1 を有している。また箔h2は、印刷物に対して転写するアメフトの絵柄幅とほぼ等しい転写幅G2よりも少し大きな箔の幅W2を有している。さらに箔h3は、印刷物に対して転写する野球の絵柄幅とほぼ等しい転写幅G3よりも少し大きな箔の幅W3を有している。さらに箔h4は、印刷物に対して転写するアメフトの絵柄幅とほぼ等しい転写幅G4よりも少し大きな箔の幅W4を有している。
また、箔h1が転写される樹脂版の絵柄と箔h2が転写される樹脂版の絵柄との間には柄間隔V1-2が形成され、箔h2が転写される樹脂版の絵柄と箔h3が転写される樹脂版の絵柄との間には柄間隔V2-3が形成され、箔h3が転写される樹脂版の絵柄と箔h4が転写される樹脂版の絵柄との間には柄間隔V3-4が形成されている。なお、箔h1〜h4のうち箔h1を例にとると、樹脂版の絵柄幅に相当する転写幅G1の両側に最小余裕幅Mがそれぞれ設けられ、当該箔h1と樹脂版の絵柄との微少な位置ズレを最小余裕幅Mの中で吸収する。
さらに、箔h1及び箔h4の外側には、箔転写装置の機械寸法に基づいた通過余裕幅Po及びPDが規定されている。したがって、その通過余裕幅Po及びPDを確保することにより最大通過可能幅Pwの中で箔h1〜h4が繰り出され、その中で外側を繰り出される当該箔h1、箔h4は箔転写装置の構成部材に接触することなく通過することができる。
この図3及び図4を比較すれば容易に理解できるように、フォイル・セービング機能を用いる場合(図4)は、それを用いない場合(図3)に比べて、印刷物の進行方向に対する箔消費量を効率的に節約することができる。
特開2009−6702号公報 特開2009−6703号公報
上述した箔転写装置において、操作者は箔を転写する幅方向の転写位置に合わせてリールの幅方向の固定位置を設定し、さらにそのリールに対するフォイル・セービング・プログラムを設定しなければならなかった。そのため、緻密かつ正確な準備作業が必要であり、印刷機の幅方向に箔を転写する絵柄の列が複数ある場合で、かつ、リールも複数ある場合にはさらに多大な労力及び時間を費やさなければならないという問題があった。
本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、操作者の設定に要する負担を軽減すると共に効率良くフォイル・セービングを実行し得る箔転写装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため請求項1の発明では、箔が巻き回されている少なくとも一つのリール(35a〜35d)と、シート(1)を保持して搬送する搬送胴(32)とを備え、リール(35a〜35d)から巻き出された箔とシート(1)を前記搬送胴(32)と転写胴(33)とにより押圧してシート(1)に箔を転写する箔転写装置において、シート(1)の箔が転写される部分に対応し前記転写胴(33)の周面に形成された凸部(80a)と、前記転写胴(33)の軸方向における前記凸部(80a)の長さと位置とを検出する凸部位置検出部(81、32a)と、リール(35a〜35d)を回転自在に保持するリール積載アーム(301〜304)と、前記リール積載アーム(301〜304)をリール(35a〜35d)の軸方向へ移動させるアーム移動部(36a、36b、301gu、301gl、319、312、318、313)と、箔の幅を含むリール(35a〜35d)の在庫情報を記憶しておく記憶部(402)と、前記凸部位置検出部(81、32a)により検出した前記凸部(80a)の長さと位置、および、前記記憶部(402)の在庫情報に基づいて、在庫されているリール(35a〜35d)の中から適した箔の幅を備えたリール(35a〜35d)を選定し、前記アーム移動部(36a、36b、301gu、301gl、319、312、318、313)を制御して、当該選定したリール(35a〜35d)を保持する前記リール積載アーム(301〜304)の位置決めを行う制御部(401)とを備えるようにする。
請求項2の発明において、前記制御部(401)は、前記転写胴(33)の軸方向に隣り合う複数の前記凸部(80a)をまとめて転写する一本の箔が巻き回されたリール(35a〜35d)を選定するようにする。
請求項3の発明において、前記制御部(401)は、前記転写胴(33)の軸方向に隣り合う箔同士の最小間隔(Cmin)と、箔転写装置(100)の最大通過可能幅(Pw)とに基づいてリール(35a〜35d)を選定するようにする。
請求項4の発明において、前記凸部位置検出部(81、32a)は、前記転写胴(33)の周方向における前記凸部(80a)の長さと位置とを検出し、前記制御部(401)は、箔の搬送速度を加減速して箔を搬送するフォイル・セービングを実施するに際し、前記凸部位置検出部(81、32a)の検出結果と、当該フォイル・セービングに最小限必要な加減速区間とに基づいて、フォイル・セービングを実施するかどうかを判断するようにする。
請求項5の発明において、前記凸部位置検出部(81、32a)は、予め印刷物に対する絵柄の面積率を表した絵柄面積率データ(ONA)に基づいて前記転写胴(33)の軸方向における前記凸部(80a)の長さと位置とを検出し凸部領域情報を生成するようにする。
請求項6の発明においては、前記凸部位置検出部(81、32a)を前記転写胴(33)の軸方向へ移動させる検出部移動手段(82、84、33c)と、前記凸部位置検出部(81、32a)の前記転写胴(33)における軸方向位置を検出する軸方向位置検出手段(83)と、前記転写胴(33)の回転位置を検出する回転位置検出手段(32a)とを更に備えるようにする。
請求項7の発明において、前記凸部位置検出部(81、32a)は、前記凸部領域情報に基づいて当該凸部(80a)以外では前記凸部(80a)の検出を省略するようにする。
請求項8の発明において、前記記憶部(402)は、箔の残量を含むリール(35a〜35d)の在庫情報を記憶し、前記制御部(401)は、これから転写の行われるシート(1)の枚数に基づいて在庫しているリール(35a〜35d)の中から適した箔の残量を備えたリール(35a〜35d)を選定するようにする。
請求項9の発明において、転写に使用された箔の使用量を集計する集計部(412)を更に備え、前記制御部(401)は、前記集計部(412)の集計結果に基づいて前記記憶部(402)に記憶されているリール(35a〜35d)における箔の残量を更新するようにする。
本発明によれば、転写胴の周面に対して形成された凸部の幅に対応した箔の幅のリールを在庫情報に基づいて選定することができ、かつ、凸部の軸方向の位置に基づいてリールを保持するリール積載アームの位置決めを行うことにより、リールの選定およびリール積載アームの位置決めという操作者の設定に要する負担を大幅に軽減しながら効率良くフォイル・セービングを実行することができる。
4列・2プログラムで箔を転写するときの説明に供する略線図である。 4列・2プログラムで転写した印刷物を示す略線図である。 フォイル・セービングを行わない場合に消費される箔の説明に供する略線図である。 フォイル・セービングを行った場合に消費される箔の説明に供する略線図である。 本実施の形態における枚葉印刷機の構成を示す側面図である。 アンワインダ装置を示す概略図である。 リール積載アームにおける駆動側アームを示す略線的斜視図である。 図7に対して背面から見たリール積載アームにおける駆動側アームを示す略線的斜視図である。 図7に対して裏面から見たリール積載アームにおける駆動側アームを示す略線的斜視図である。 転写胴と搬送胴の構成を示す斜視図である。 転写胴の構成を示す斜視図である。 コールドフォイル式箔転写ユニットの制御系の回路構成を示すブロック図である。 絵柄面積率データの説明に供する図である。 制約条件を満たした4列の在庫リールの場合の使用例の説明に供する図である。 制約条件を満たした3列の在庫リールの場合の使用例の説明に供する図である。 制約条件を満たした2列の在庫リールの場合の使用例の説明に供する図である。 絵柄に対応した凸部の配置を示す図である。 箔配列確認処理手順を示すフローチャートである。 箔選定処理手順を示すフローチャートである。 絵柄と箔との組み合わせ一覧の対応表H1を示す図である。 絵柄と箔との組み合わせ一覧の対応表H2を示す図である。 箔通過確認の説明に供する図である。 フォイル・セービング設定処理手順を示すフローチャートである。
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
<枚葉印刷機の全体構成>
図5に示すように、箔転写装置としての枚葉印刷機100はシート供給装置としての給紙装置10、接着剤転写ユニット20、コールドフォイル式箔転写ユニット30、印刷ユニット40および図示しない排出装置によって構成されている。
なお、以下の説明では、後述する印刷ユニット40の版胴44a、44bの直径を基準として当該版胴44a、44bと同じ直径の胴を「単胴」といい、当該版胴44a、44bの2倍の直径の胴を「2倍胴」という。
給紙装置10は、積載板10bと、当該積載板10bに載せられたシートとしての枚葉紙1を吸着し搬送するサッカー装置10aと、当該サッカー装置10aによって搬送される枚葉紙1を接着剤転写ユニット20へ搬送するフィーダボード12とを備えている。
フィーダボード12のシート搬送方向下流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転自在に支持され、当該フィーダボード12から搬送される枚葉紙1を保持して搬送する単胴からなる渡し胴21が配置されている。
渡し胴21には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持され、当該渡し胴21からの枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる圧胴(搬送胴)22が当該渡し胴21に対接して配置されている。
圧胴(搬送胴)22の渡し胴21との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持され、枚葉紙1に接着剤2を転写する単胴からなるゴム胴23が当該圧胴(搬送胴)22に対接して配置されている。
ゴム胴23の圧胴(搬送胴)22との対接位置よりも回転方向上流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持された単胴からなる版胴24が当該ゴム胴23に対接して配置されている。
版胴24の上部には、版胴24に取り付けられた版に接着剤2を供給する接着剤供給装置25が設けられている。なお、渡し胴21、圧胴(搬送胴)22、ゴム胴23、版胴24および接着剤供給装置25により接着剤転写ユニット20が構成される。
圧胴(搬送胴)22のゴム胴23との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持され枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる渡し胴31が圧胴(搬送胴)22に対接して配置されている。
渡し胴31の圧胴(搬送胴)22との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持され枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる搬送胴32が当該渡し胴31に対接して配置されている。搬送胴32の周面には、枚葉紙1を保持する保持装置としてのくわえ爪装置(図示せず)が備えられた切欠き部(図示せず)が設けられている。
搬送胴32の渡し胴31との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持された単胴からなる転写胴(押圧胴)33が当該搬送胴32に対向配置されている。
転写胴33は、搬送胴32により搬送されている枚葉紙1に対し、箔を転写する作動位置(着位置)と、箔を転写しない退避位置(脱位置)との間で移動自在かつ回転可能に支持されている。
転写胴33の上方にはアンワインダ装置34が設けられており、当該アンワインダ装置34には、転写ホイル3a〜3dをロール状に巻き取った巻出リール35a〜35dが回転可能に取り付けられている。ここで、転写ホイル3a〜3dは樹脂等からなるベースフィルムに剥離層等を介して金属等からなる箔h1〜h4を層状に設けた帯状のものである。
図6に示すように、このアンワインダ装置34は上下2段となっており、上側のリール積載アーム301および302と、下側のリール積載アーム303および304とによって構成されている。
上側のリール積載アーム301、302は、巻出リール35a、35bを有している。この上側の巻出リール35a、35bは、軸方向に互いに離れた状態で、移動レール36a、36bに当該移動レール36a、36bの長手方向へ移動自在に支持されている。
下側のリール積載アーム303、304は、巻出リール35c、35dを有している。この下側の巻出リール35c、35dは軸方向に互いに離れた状態で、移動レール36c、36dに当該移動レール36c、36dの長手方向へ移動自在に支持されている。
ここでアンワインダ装置34においては、上側の巻出リール35aと巻出リール35bとの間隔が、下側の巻出リール35dの幅よりも僅かに大きく設定され、かつ、下側の巻出リール35cと巻出リール35dとの間隔が、上側の巻出リール35aの幅よりも僅かに大きく設定されている。すなわちアンワインダ装置34では、上側の巻出リール35aおよび巻出リール35bと、下側の巻出リール35cおよび巻出リール35dとが、リール軸方向においてお互い重ならず、かつ、極力その幅が狭められた状態で配置されている。
上側の巻出リール35a及び巻出リール35bには、箔h2、箔h4を巻き取った転写ホイル3a、3bが取り付けられている。同様に、下側の巻出リール35c及び巻出リール35dには、箔h1、箔h3を巻き取った転写ホイル3c、3dが取り付けられている。
またアンワインダ装置34の近傍には、箔を転写し終えた転写ホイル3a〜3dを巻き取るためのリワインダ装置37(図5)が設けられている。このリワインダ装置37では、アンワインダ装置34と同様の構成でなる上側の巻取リール38a、38b及び下側の巻取リール38c、38dが設けられている。
図5に示されるように、アンワインダ装置34の下方には、巻出リール35a〜35dから巻き出される転写ホイル3a〜3dを転写胴33と搬送胴32との間で一定のテンションがかかるようにして搬送するインフィードローラ39a、39bおよびアウトフィードローラ39c、39dが設けられている。
なお、アンワインダ装置34の下方であり転写胴33の上方には、複数のローラにより構成されアンワインダ装置34から巻き出されて走行中の転写ホイル3a〜3dに対してフォイル・セービングを行うフォイル・セービング装置50が設けられている。フォイル・セービング装置50は、特許文献1、2で行われているような方法で箔h1〜箔h4の無駄な消費を抑えるものである。
なお、アンワインダ装置34、リワインダ装置37、インフィードローラ39a、39b、アウトフィードローラ39c、39d、フォイル・セービング装置50、転写胴33等によってコールドフォイル式箔転写ユニット30が構成されている。
コールドフォイル式箔転写ユニット30においては、接着剤供給装置25から供給される接着剤の印刷された枚葉紙1の転写面に対し、巻出リール35a〜35dから繰り出された転写ホイル3a〜3d(箔h1〜h4)を転写胴33により押圧することによって、枚葉紙1の接着剤が印刷された部分にのみ箔が転写される。
具体的には、搬送胴32の周面に巻きつけられて搬送される枚葉紙1に対し、樹脂版80(図11)がその表面に巻きつけられた転写胴33で、巻出リール35a〜35dから繰り出された転写ホイル3a〜3d(箔h1〜h4)を重ねて押圧(箔押し)しながら当該転写胴33を回転させることにより、アルミ蒸着層からなる箔h1〜h4を枚葉紙1に転写する。
このとき、巻出リール35a〜35dから巻取リール38a〜38dまでの間、転写ホイル3a〜3d(箔h1〜h4))は適正な一定の張力に保たれ、転写胴33と同じ速度で当該転写ホイル3a〜3d(箔h1〜h4))が送り出される。そして、枚葉紙1に転写されなかった部分の箔は、キャリアと呼ばれるベースフィルムと一緒に巻き取られて廃棄物となる。
搬送胴32の転写胴33との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持され、搬送胴32からの枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる渡し胴41aが当該搬送胴32に対接して配置されている。
渡し胴41aの搬送胴32との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持され、渡し胴41aからの枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる搬送胴42aが渡し胴41aに対接して配置されている。
搬送胴42aの渡し胴41aとの対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持された単胴からなるゴム胴43aが当該搬送胴42aに対接して配置されている。ゴム胴43aの搬送胴42aとの対接位置よりも回転方向上流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持された単胴からなる版胴44aが当該ゴム胴43aに対接して配置されている。
版胴44aの上部には1色目の第1インキを供給する第1インキ供給装置45aが設けられている。ここで、渡し胴41a、搬送胴42a、ゴム胴43a、版胴44aおよび第1インキ供給装置45aによって枚葉紙1に第1インキを転写する第1オフセット印刷ユニット40aが構成されている。
搬送胴42aのゴム胴43aとの対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム100a、100b(図10)に回転可能に支持され、当該搬送胴42aからの枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる渡し胴41bが当該搬送胴42aに対接して配置されている。
以下、第1オフセット印刷ユニット40aの構成と同様にして、渡し胴41b、搬送胴42b、ゴム胴43b、版胴44bおよび第2インキ供給装置45bからなる第2オフセット印刷ユニット40bが構成されている。
第2オフセット印刷ユニット40bにおける搬送胴42bのゴム胴43bとの対接位置よりも回転方向下流側には、図示しないが第3オフセット印刷ユニット、第4オフセット印刷ユニット、第5オフセット印刷ユニットが設けられており、上記説明と同様にして、枚葉紙1に対して第3インキ、第4インキ、第5インキを転写し印刷処理を施す。なお、第1オフセット印刷ユニット40a、第2オフセット印刷ユニット40b、第3オフセット印刷ユニット、第4オフセット印刷ユニット、第5オフセット印刷ユニットによって印刷ユニット40が構成される。
印刷ユニット40における第5オフセット印刷ユニットの回転方向下流側には、印刷処理が施された枚葉紙1を排出して積載板に積載する図示しない排出装置が設けられている。
<アンワインダ装置の構成>
図6に示したように、コールドフォイル式箔転写ユニット30のアンワインダ装置34における上側の巻出リール35a、35bは、リール積載アーム301、302によって保持されている。また、アンワインダ装置34における下側の巻出リール35c、35dは、リール積載アーム303、304によって保持されている。
リール積載アーム301は、駆動側アーム301aと支持側アーム301bとが対向して配置され、その間に巻出リール35aを挟み込んだ状態で支持している。リール積載アーム302は、リール積載アーム301と隣接して設けられ、駆動側アーム302aと支持側アーム302bとが対向して配置され、その間に巻出リール35bを挟み込んだ状態で支持している。リール積載アーム303は、駆動側アーム303aと支持側アーム303bとが対向して配置され、その間に巻出リール35cを挟み込んだ状態で支持している。リール積載アーム304は、リール積載アーム303と隣接して設けられ、駆動側アーム304aと支持側アーム304bとが対向して配置され、その間に巻出リール35dを挟み込んだ状態で支持している。
駆動側アーム301aおよび支持側アーム301bは、一対となって移動レール36aおよび36bに支持されており、移動レール36aおよび36bを介して箔h2の幅方向の位置を調整することが可能である。駆動側アーム302aおよび支持側アーム302bは、一対となって移動レール36aおよび36bに支持されており、移動レール36aおよび36bを介して箔h4の幅方向の位置を調整することが可能である。
同様に、駆動側アーム303aおよび支持側アーム303bは、一対となって移動レール36cおよび36dに支持されており、移動レール36cおよび36dを介して箔h1の幅方向の位置を調整することが可能である。駆動側アーム304aおよび支持側アーム304bは、一対となって移動レール36cおよび36dに支持されており、移動レール36cおよび36dを介して箔h3の幅方向の位置を調整することが可能である。
このような構成のリール積載アーム301乃至304では、上下2段に分けて、リール積載アーム301、302を上側に配置するとともにリール積載アーム303、304を下側に配置したことにより、互いに隣接する支持側アーム301b、302b同士および支持側アーム303b、304b同士が干渉することなく、箔h1乃至箔h4を極力近づけた状態で配置することができる。因みに、1段で4組のリール積載アーム301乃至304を並べて配置すると、隣接するリール積載アーム301乃至304同士が干渉してしまうため、箔h1乃至箔h4を極力近づけることはできない。
図7乃至図9に示すように、リール積載アーム301には、箔h2の巻出リール35aを回転駆動して繰出制御を行う箔繰出制御用モータ311と、巻出リール35aを保持して箔繰出制御用モータ311のトルクを当該巻出リール35aへ伝達する紙管チャック310とが駆動側アーム301aに設けられている。
紙管チャック310の周面には、巻出リール35aのリールが挿通した状態で突出して当該巻出リール35aと一体化される複数の突起部310aが設けられている。なお、この駆動側アーム301aには、巻出リール35aが取り付けられていない状態が図示されている。
駆動側アーム301aの上端部及び下端部には、移動レール36a及び36b上をスライド自在に移動するアーム保持ガイド301gu、301glが固定され、当該アーム保持ガイド301gu、301glが移動レール36aおよび36bに摺動自在に支持されている。なお、図8に示すように移動レール36aの裏面にはラック319が形成されている。
移動レール36aと移動レール36bとの間には上述した箔繰出制御用モータ311が設けられ、この箔繰出制御用モータ311が取付プレート317を介して当該駆動側アーム301aにおける移動レール36a、36b側寄りの位置に取り付けられている。
箔繰出制御用モータ311の後方には、アーム位置決め用モータ312が設けられ、当該アーム位置決め用モータ312の上方には、当該アーム位置決め用モータ312によって回転駆動されるアーム位置決め用ピニオン318(図9)が設けられている。
このアーム位置決め用ピニオン318は、移動レール36aの裏面に形成されたラック319(図8)と噛合している。アーム位置決め用モータ312の下端には、アーム位置決め用ピニオン318の回転を停止する無励磁作動型ブレーキ等でなるアーム位置決め保持用ブレーキ313が一体に取り付けられている。
移動レール36aの裏面側と対向した状態であり、かつアーム位置決め用ピニオン318の上部には、アブソリュート・エンコーダ等でなるアーム位置検出センサ314(図8、図9)が設けられている。アーム位置検出センサ314は、移動レール36a、36b上の巻出リール35aの位置を検出する。
ここで、移動レール36a及び36b、アーム保持ガイド301guおよび301gl、ラック319、アーム位置決め用モータ312、アーム位置決め用ピニオン318(図15)、アーム位置決め保持用ブレーキ313、およびアーム位置検出センサ314によって、リール積載アーム301〜304を巻出リール35a〜35dの軸方向へ移動させるアーム移動部としての転写ホイル位置調整装置が構成されている。
また、リール積載アーム301には、1度のジョブにおける巻出リール35a〜35dの回転量を計測する回転計412(図12)が紙管チャック310の回転軸に設けられている。
なお、駆動側アーム302a、303aおよび304aの構成も、駆動側アーム301aの構成と同様であるため、その説明を省略する。
<転写胴の構成>
転写胴33には、図10および図11に示すように、その胴軸方向に沿って設けられた凹状の切欠部33hに取り付けられる保持装置(図示せず)を介して樹脂版80が当該転写胴33の周面に装着されている。樹脂版80には、転写ホイル3a〜3dの箔h1〜h4を枚葉紙1へ転写すべき絵柄の範囲に対応した大きさでなる複数の凸部80aが設けられている。
なお、凸部80aは搬送胴32で搬送されている枚葉紙1に転写ホイル3a〜3dの箔h1〜箔h4を押圧して転写するためのものであり、枚葉紙1の絵柄に対応し、かつ絵柄を全て包含可能な大きさに形成されている。さらに樹脂版80において、凸部80a以外の範囲は凹部80bとなっている。
さらに転写胴33では、その長手方向(胴軸方向)に沿って凸位置検出センサ移動用ガイドレール33cが設けられ、樹脂版80の凸部80aの胴軸方向の位置を検出する凸位置検出センサ81がその貫通孔81bを介して凸位置検出センサ移動用ガイドレール33cにスライド自在に支持されている。
凸位置検出センサ移動用ガイドレール33cの一端には、凸位置検出センサ移動用モータ82が設けられている。凸位置検出センサ移動用ガイドレール33cの他端には、アブソリュート・エンコーダでなる軸方向位置検出センサ83が設けられている。凸位置検出センサ移動用モータ82の回転軸82aおよび軸方向位置検出センサ83の回転軸83aには、無端縁ベルトである凸位置検出センサ移動用駆動ベルト84が凸位置検出センサ移動用ガイドレール33cと併設して巻き回されている。凸位置検出センサ移動用駆動ベルト84には、凸位置検出センサ81が保持部81aを介して取り付けられている。
軸方向位置検出センサ83は、転写胴33の胴軸方向に走査する凸位置検出センサ81が樹脂版80の凸部80aを検出したときの当該凸位置検出センサ81の胴軸方向位置を検出する軸方向位置検出手段である。
なお、凸位置検出センサ移動用モータ82、凸位置検出センサ移動用駆動ベルト84および凸位置検出センサ移動用ガイドレール33cによって凸位置検出センサ81を移動させる検出部移動手段を構成している。
搬送胴32(図10)の端部には、当該搬送胴32の回転軸と対接し転写胴33の回転位置と搬送胴32の回転位置を検出する回転位置検出手段としてのアブソリュート・エンコーダでなる転写胴回転位置検出センサ32aが設けられている。また、凸位置検出センサ81および転写胴回転位置検出センサ32aにより、樹脂版80に設けられた凸部80aの幅および周方向の長さの情報である凸部領域情報と、転写胴33の周面に対する凸部80aの幅方向(軸方向)の位置および回転方向の位置とを検出する凸部位置検出部が構成される。
<コールドフォイル式箔転写ユニットにおける電気的構成>
図12に示すように、コールドフォイル式箔転写ユニット30では、CPU(Central Processing Unit)構成でなる制御部としてのプログラマブル制御器401に対して、箔の種類、箔の幅、箔の残量、箔の保管場所等の情報を含む巻出リール35a〜35dの在庫情報を格納している記憶部としての箔在庫DB(Data Base)402、PPF(Print Production Format)や、JDF(Job Definition Format)という標準化されたデータフォーマットの製版データ、上述した凸部領域情報および後述する絵柄面積率データONA(図13)等を格納した製版データDB403が外部通信インタフェース404を介して接続されている。
図13に示すように、製版データDB403に格納されている絵柄面積率データONAは、接着剤用の樹脂版80の製版データから得られた絵柄情報を枚葉印刷機100の幅方向に細かく区切り、枚葉印刷機100の幅方向の各位置で必要とされるインキの量(この場合、接着剤の量)の割合を示している。
この絵柄面積率データONAは、枚葉印刷機100の幅方向の各位置のインキの放出量を調整する、枚葉印刷機100の幅方向に細かく区切られたインキ壺キーのそれぞれの開き量を制御するものである。
またプログラマブル制御器401には、樹脂版80の凸部80aの位置を検出する凸位置検出センサ81、リール積載アーム301〜304の転写胴33に対する軸方向の取付位置に合わせて位置決めする自動位置決め制御手段405、使用可能な候補となる巻出リール35a〜35dのリール幅W1、W2、W3、W4(リール幅W1、W2、W3、W4=箔の幅W1、W2、W3、W4)を入力するためのリール幅設定器409およびモニタ408が接続されている。
なお、凸位置検出センサ81に対しては搬送胴32に設けられた転写胴回転位置検出センサ32aが接続されており、自動位置決め制御手段405に対しては巻出リール35a〜35dの取り付けられたリール積載アーム301〜304が接続されている。
これに加えてプログラマブル制御器401には、これから実施するジョブにおいて箔h1〜h4の転写が行われる枚葉紙1の枚数を入力する枚数入力部411が接続されている。プログラマブル制御器401は、凸部80aの凸部領域情報、凸部80aの幅方向の位置および回転方向の位置に基づいて枚葉紙1の1枚あたりの箔使用量を凸部位置検出部により検出し、枚数入力部411の入力値と1枚あたりの箔使用量とに基づいて、これから行われるジョブにおける箔の予測使用量を算出する。
さらにプログラマブル制御器401には、巻出リール35a〜35dのリール回転量を測定する回転計412が接続され、ジョブ終了後の回転計412の測定値に基づいて当該ジョブで使用された各巻出リール35a〜35d毎の転写ホイル3a〜3d(箔h1〜箔h4)の使用量を算出する。
なおプログラマブル制御器401は内部メモリを有しており、図14に示すような例えば箔h5〜箔h8のうち箔h5と箔h6との最小箔間隔Cminの値、図3に示したような最小余裕幅Mの値、コールドフォイル式箔転写ユニット30の通過することができる機械幅を示す通過余裕幅Po、PD(図3および図14)の値等が当該内部メモリに予め記憶されている。
またプログラマブル制御器401の内部メモリには、フォイル・セービング機能を発揮させる際、箔を減速しその後加速して元の速度に戻すことが不可能なほど短い減速区間は無視しなければならないので、例えば図15および図16に示すように、様々な幅を有する箔h9〜箔h13(箔h9、箔h10の幅が同じであり、箔h11〜箔h13の幅が同じである)のうち、減速することが可能な絵柄間隔の最小値すなわち最小セービング可能長さDminの値についても予め記憶されている。
<箔選定処理及びフォイル・セービング・プログラム設定処理>
次に、コールドフォイル式箔転写ユニット30においては、枚葉紙1に転写すべき複数の絵柄列に合わせて、どのような箔の幅の巻出リール35a〜35dを選定すべきかの箔選定処理を行い、その箔選定結果に応じてどのようにフォイル・セービング機能を発揮させるかのフォイル・セービング・プログラム設定処理を行う動作について以下に説明する。
<箔選定処理>
まず初めに、複数の絵柄列に適した幅の箔を選定する箔選定処理の条件を説明する。図3に示したように、転写幅G1〜G4よりも両側に最小余裕幅Mだけ大きな箔の幅W1 〜W4の箔h1〜h4を用意することが最適な条件である。
つまり、枚葉紙1に対する箔h1〜h4の転写には、絵柄幅に相当する転写幅G1、G2、G3、G4に最小余裕幅Mの両端分(2×M)をそれぞれ合算したG1+2Mよりも広い幅W1の箔h1、G2+2Mよりも広い幅W2の箔h2、G3+2Mよりも広い幅W3の箔h3、G4+2Mよりも広い幅W4の箔h4が求められる。
ただし、実際には、全て消費し切れずに残存部分のある使い掛けの巻出リールが在庫として残ってしまうことがある。そして、箔の幅W1、W2、W3、W4よりも遙かに幅広な使い掛けの巻出リールが在庫として残っていることもある。
例えば、図3、図4に示した第1列絵柄パターンP1〜第4列絵柄パターンP4の転写幅G1、G2、G3、G4に対応した幅W1 〜W4の箔h1〜h4を用いる代わりに、図14に示したような幅の箔h5〜h8、図15に示したような幅の箔h9〜h11、及び図16に示したような幅の箔h12、h13を用いることが可能である。
箔h5〜h8(図14)、箔h9〜h11(図15)、箔h12、h13(図16)の各場合において、フォイル・セービング・プログラムによって減速する位置はそれぞれ異なり、図16の箔h12および箔h13は、図14の箔h5および箔h7よりも箔節約率が悪いといえる。
箔h5〜h8(図14)では、いずれも、箔h1〜h4(図3)よりも箔の幅が幅広である分、幅方向の箔消費量が増大するものの、4つのフォイル・セービング・プログラムにより印刷物の進行方向の箔消費量は効率的に節約することができる。
一方、箔h11(図15)、箔h12及び箔h13(図16)では、「野球」の絵柄と「アメフト」の絵柄とを1枚の箔でまとめて転写することが可能な箔の幅であるが、「野球」の減速区間よりも短い「アメフト」の減速区間を優先しなければならないうえ、「アメフト」の絵柄の方が「野球」の絵柄よりもサイズが大きいため(図1)、「野球」の絵柄だけを転写する箔h5、箔h7(図14)よりも箔の繰出消費量が増えるので箔節約率が悪い。
しかしながら、在庫として残っている箔h11、箔h12及び箔h13を優先して早期に消費したいという事情がある場合には、箔節約率が悪くなるとしても当該箔h11、箔h12及び箔h13を採用することも考えられる。
また、箔h5〜h8(図14)に対しては、箔h5、箔h7用のフォイル・セービング・プログラムと、箔h6、箔h8用のフォイル・セービング・プログラムの2種類により箔h5〜h8を繰り出す必要がある。
そして、箔h9〜h11(図15)に対しては、箔h9用のフォイル・セービング・プログラムと、箔h10、箔h11用のフォイル・セービング・プログラムの2種類により箔h9〜h11を繰り出す必要がある。因みに、箔h11では、「野球」の減速区間よりも「アメフト」の減速区間を優先する関係上、箔h10のフォイル・セービング・プログラムを使用することになる。
そして、箔h12、箔h13(図16)に対しては、1種類のフォイル・セービング・プログラムだけで箔h12、箔h13を繰り出すことができる。
さらに、図14に示したように、箔h7よりも幅の広い箔h5、箔h6及び箔h8を使用したとき、通過余裕幅Po及びPDを加味しても、箔h5〜h8が最大通過可能幅Pwの中に収まる必要があり、かつ、隣接する箔の間(箔h5と箔h6との箔間隔、箔h6と箔h7との箔間隔、箔h7と箔h8との箔間隔)には最小箔間隔Cminを確保しなければならない。この最小箔間隔Cminを最大通過可能幅Pwの中で確保できない場合、枚葉印刷機100としては、他の箔の幅(例えば箔の幅の狭い)を有する巻出リールを採用しなければならない。このような制約のなかで行われる具体的な箔選定処理を以下に説明する。
ここで、図3に示したように、箔h1乃至h4においては、当該箔h1乃至h4を転写したい転写幅をG1、G2、G3、G4、枚葉紙1の複数の絵柄列における絵柄間の間隔すなわち柄間隔をVi-j (例えば、箔h1の絵柄と箔h2との絵柄との柄間隔V1-2、箔h2の絵柄と箔h3との絵柄との柄間隔V2-3、箔h3の絵柄と箔h4との絵柄との柄間隔V3-4)と定義する。
コールドフォイル式箔転写ユニット30では、転写胴33に樹脂版80が装着された状態でスキャン開始ボタンが押下されると、凸位置検出センサ移動用モータ82により凸位置検出センサ移動用駆動ベルト84が回転され、当該凸位置検出センサ移動用駆動ベルト84と一体化された凸位置検出センサ81が凸位置検出センサ移動用ガイドレール33cに沿ってスライドし、転写胴33の周面に装着された樹脂版80の凸部80aの軸方向の位置を走査(スキャン)して検出する。
但し、製版データDB403に格納されている凸部領域情報に基づいて認識した当該凸部(80a)以外、すなわち転写胴33の軸方向における周面上に凸部80aが存在しない凹部80b(図11)の領域では、凸位置検出センサ81によるスキャンの意味がない。このため、凸位置検出センサ81が凸位置検出センサ移動用ガイドレール33c上をスライドしながら移動する際、プログラマブル制御器401は凹部80bの領域において凸位置検出センサ移動用駆動ベルト84を高速回転して当該凸位置検出センサ81を高速移動させることにより、樹脂版80の凹部80bの検出を省略し、凸位置検出センサ81による凸部80aの検出に掛かる時間を短縮する。
軸方向位置検出センサ83は、凸位置検出センサ81が樹脂版80の凸部80aを検出したときの転写胴33における当該凸位置検出センサ81の軸方向(長手方向)位置を検出し、これをプログラマブル制御器401へ出力する。
同時に、転写胴回転位置検出センサ32aは、転写胴33を所定角度(例えばα度)ずつ回転させたときの凸部80aの回転位置を検出し、その回転位置データを凸位置検出センサ81を経由してプログラマブル制御器401へ出力する。
これによりプログラマブル制御器401は、転写胴33の周面上に設けられた凸部80aの範囲(軸方向の幅および周方向の長さ)を表す凸部領域情報を生成する。そしてプログラマブル制御器401は、この凸部80aの範囲に基づいて凸部80aの軸方向位置と周方向位置を認識し、セービング開始位置S及びセービング完了位置Eの値(すなわち凸部80aの回転方向の位置)を把握することができる。
さらにプログラマブル制御器401は、製版データDB403から読み出したPPFやJDF等の製版データに基づいて、転写幅G 、柄間隔「Vm-1」、最小余裕幅「M」、最小箔間隔「Cmin」、樹脂版80の周方向における凸部80aと次の凸部80aとの間隔であるセービング長さ「D」や、後述する最小セービング可能長さ「Dmin」の値等の各種パラメータを把握する。
なおプログラマブル制御器401は、凸位置検出センサ81が樹脂版80の凸部80aの軸方向の位置を走査(スキャン)して検出するのではなく、図13に示したような絵柄面積率データONAを製版データDB403から読み出すことにより、絵柄面積率データONAに基づいて枚葉紙1の絵柄に箔を転写するときの樹脂版80の凸部80aの転写胴33における軸方向(幅方向)の長さと位置を検出し、これに基づいて凸部領域情報を生成することも出来る。
プログラマブル制御器401は、転写胴33の周面における複数の凸部80aの凸部領域情報(凸部80aの転写胴33における軸方向(幅方向)の長さと位置)およびセービング長さD(D1、D2)に基づいて、図17に示すような凸部80a(80a1、80a2)の位置等を表した凸位置データTD1を生成し、当該凸位置データTD1を内部メモリに記憶する。
凸位置データTD1には、セービング開始位置S1-1、S2-1、セービング完了位置E1-1、E2-1、……、セービング開始位置S1-4、S2-4、セービング完了位置E1-4、E2-4等が含まれている。このため、プログラマブル制御器401は、転写胴33の周方向における凸部80a1と凸部80a1との間のセービング長さD1(E2-1−S2-1)、転写胴33の周方向における凸部80a2と凸部80a2との間のセービング長さD2(E2-4−S2-4)等を予め求めておくことができる。プログラマブル制御器401は、このようにして箔選定処理のための前準備を行っておく。
その後プログラマブル制御器401は、操作者が使用対象と考える巻出リール35a〜35dのリール幅W1、W2、W3、W4をリール幅設定器409に入力するか、或いは箔の種類、箔の幅、箔の残量、箔の保管場所等に関する巻出リール35a〜35dの在庫情報を箔在庫DB402から読み出す。
次にプログラマブル制御器401は、図18に示すように、枚葉紙1へ箔を転写するときの節約効果の高い箔(巻出リール35a〜35d)の箔配列確認処理を最初に行う。ここで、「m」は絵柄の列番号である。
具体的に、プログラマブル制御器401は、ルーチンRT1の開始ステップから入って次のステップSP1へ移り、枚葉紙1における絵柄の列番号 「m=1」、「l=m+1」を設定した後、次のステップSP2へ移る。
ステップSP2においてプログラマブル制御器401は、「Vm-l−2M≧Cmin」の絵柄間隔条件を満たすか否かを判定する。ここで、「Vm-l」は、m番目の絵柄列とl番目の絵柄列との柄間隔(例えば柄間隔V1-2のように表される)であり、最小箔間隔Cmin(図5)、最小余裕幅M(図3)については上述した通りである。
ステップSP2で否定結果が得られるということは、m番目の絵柄列とl番目の絵柄列との柄間隔Vm-lが近過ぎるため、m番目の転写幅(絵柄幅)Gmを有する絵柄列およびl番目の転写幅(絵柄幅)Glを有する絵柄列を箔転写する際に独立した2つの絵柄列として認めることができないことを表しており、このときプログラマブル制御器401はステップSP3へ移る。
ステップSP3においてプログラマブル制御器401は、m番目の絵柄列の転写幅(絵柄幅)Gm、l番目の絵柄列の転写幅(絵柄幅)Glに対して、「Gm=Gm+Gl」と新たに設定することにより、転写幅(絵柄幅)Gmと転写幅(絵柄幅)Glとを合わせた大きさの転写幅(絵柄幅)を、箔転写する際の1つの転写幅(絵柄幅)Gmとしてみなし、次のステップSP4へ移る。すなわち、m番目の転写幅(絵柄幅)Gmを有する絵柄列およびl番目の転写幅(絵柄幅)Glを有する絵柄列を全て含むように、転写胴33の軸方向に隣り合う複数の凸部80a1、80a2をまとめて転写することが可能な幅の1本の箔を用いることができることを確認する。
これに対してステップSP2で肯定結果が得られると、プログラマブル制御器401は次のステップSP4へ移り、m番目の絵柄列とl番目の絵柄列との柄間隔Vm-lが十分に離れているため、m番目の転写幅(絵柄幅)Gmを有する絵柄列およびl番目の転写幅(絵柄幅)Glを有する絵柄列を箔転写する際に独立した2つの絵柄列として認めることができると判断し、次のステップSP5へ移る。すなわち、m番目の転写幅(絵柄幅)Gmを有する絵柄列およびl番目の転写幅(絵柄幅)Glを有する絵柄列にそれぞれ対応するように、転写胴33の軸方向に隣り合う複数の凸部80a1、80a2をそれぞれ独立して転写することが可能な幅の2本の箔を用いることができることを確認する。
ステップSP5においてプログラマブル制御器401は、lが最後の値であるか否かを判定する。ここで否定結果が得られるということは、確認を行うべき対象の絵柄列が未だ残っていることを表しており、このときプログラマブル制御器401は次のステップSP6へ移る。
ステップSP6においてプログラマブル制御器401は、絵柄列の列番号「m=m+1」、「l=l+1」と設定し、以降ステップSP2〜ステップSP5の処理を繰り返すことにより、ステップSP2において柄間隔Vm-lに対する絵柄間隔条件を満たすか否かを再度判定する。
これに対してステップSP5において肯定結果が得られるということは、lが最後の値であり、これ以上、柄間隔Vm-lに対する絵柄間隔条件を判定する絵柄列が対象として存在しないことを表しており、このときプログラマブル制御器401は次のステップSP7へ移って処理を終了する。
これによりプログラマブル制御器401は、柄間隔Vm-lに対する絵柄間隔条件に基づいて、最も節約効果の高い箔の配列を求め、何列の箔を用いて転写するべきかの箔配列を決定し、それをモニタ408に表示する。
このようにプログラマブル制御器401が、ルーチンRT1における絵柄間隔条件に基づいて、柄間隔Vm-lが狭く絵柄間隔条件を満たさない場合には1つの箔で纏めて転写することが最も節約効果が高いと判断する一方、柄間隔Vm-lが広く絵柄間隔条件を満たす場合には複数の箔を用いて転写することが最も節約効果が高いと判断し、そのような節約効果の高い箔配列を求めて提示することができる。
次にプログラマブル制御器401は、ルーチンRT1における箔配列確認処理(図18)において最も節約効果の高い箔配列を求めたので、次に、どの絵柄列にどのような幅の箔(巻出リール35a〜35d)を使用すべきかを選定する必要があり、その箔選定処理手順を図19のフローチャートにより説明する。
ここで、「n」は候補とする箔hn(n=1〜n)の番号であり、「m」は絵柄の列番号であり、「W」は使用可能なリール幅(箔の幅)であり、Gは転写幅(絵柄幅)であり、Mは最小余裕幅であり、Δは箔転写時に余る幅方向の無駄な量である。
従って、「Wn」はn番目の箔hnに対して使用可能なリール幅(箔の幅)の値を示し、「Gm」はm番目の絵柄列に対する転写幅(絵柄幅)の値を示し、「Δnm」はn番目の箔hnをm番目の絵柄列に使用する場合の箔hnの幅方向の余分(無駄)な量の値を示している。
図19に示すように、プログラマブル制御器401はルーチンRT2の開始ステップから入って次のステップSP11へ移り、リール幅設定器409により入力されたリール幅(箔の幅)W1、W2、W3、W4、或いは、箔在庫DB402から読み出した在庫情報に基づいて候補とする箔hnの番号「n=1」、絵柄の列番号「m=1」を最初に設定した後、次のステップSP12へ移る。
ステップSP12においてプログラマブル制御器401は、「Wn≧Gm+2M」の箔使用条件を満たすか否かを判定する。ここで否定結果が得られるということは、n番目の箔hnにおけるリール幅(箔の幅)Wnの値よりも、m番目の絵柄列における転写幅(絵柄幅)Gmと、その両サイドの最小余裕幅2Mとの合計値の方が大きいので、n番目の箔hnをm番目の絵柄列に対して使用することが出来ないことを表しており、このときプログラマブル制御器401は次のステップSP13へ移る。
ステップSP13においてプログラマブル制御器401は、n番目の箔hnをm番目の絵柄列に使用することが出来ないので、次のn+1番目の箔h(n+1)について検討するために「n=n+1」と設定すると共に、「Δnm」の値として余分(無駄)な量が存在していないので、n番目の箔hnではm番目の絵柄列に使用できないことを「Δnm=−1」と表して内部メモリに記憶し、再度ステップSP12へ戻る。ステップSP12においてプログラマブル制御器401は、次のn+1番目の箔h(n+1)について上述した箔使用条件を満たすか否かを判定する。
これに対してステップSP12において肯定結果が得られるということは、n番目の箔hnにおける使用可能なリール幅(箔の幅)Wnの値の方が、m番目の絵柄列における転写幅(絵柄幅)Gmと、両サイドの最小余裕幅2Mとの合計値よりも大きいので、n番目の箔hnをm番目の絵柄列に使用することが出来ることを意味しており、このときプログラマブル制御器401は次のステップSP14へ移る。
ステップSP14においてプログラマブル制御器401は、「Wn−(Gm+2M)=Δnm」を計算することにより、リール幅(箔の幅)Wnを有するn番目の箔hnを、転写幅(絵柄幅)Gmを有するm番目の絵柄列に使用した場合の箔hnの幅方向の余分(無駄)量Δnmを求め、その値を内部メモリに記憶した後、次のステップSP15へ移る。
ステップSP15においてプログラマブル制御器401は、絵柄列の番号を示す「m」が最後の値であるか否かを判定し、否定結果が得られるとステップSP16へ移り、絵柄列の番号を「1」インクリメントするため、絵柄列の列番号「m=m+1」を設定し、再度ステップSP12へ戻るのに対し、肯定結果が得られると次のステップSP17へ移る。
ステップSP17においてプログラマブル制御器401は、候補とする箔hnの番号を示す「n」が最後の値であるか否かを判定し、否定結果が得られるとステップSP18へ移り、候補とすべき箔hnの番号を「1」インクリメントするため、箔hnの番号「n=n+1」を設定し、再度ステップSP12へ戻るのに対し、肯定結果が得られると次のステップSP19へ移る。
ステップSP19においてプログラマブル制御器401は、ステップSP12〜ステップSP17を繰り返すことにより内部メモリに記憶した複数の余分(無駄)量「Δnm」の値に基づいて、m番目の絵柄列とn番目の箔hnとの組み合わせに応じた余分量「Δnm」の対応表H1、H2(図20、図21)を生成し、その中から最も無駄が無く効果的に節約可能な箔hnの有力候補を決定し、次のステップSP20へ移って処理を終了する。
この場合、プログラマブル制御器401は内部メモリに記憶した複数の余分量「Δnm」の値に基づいて、m番目(列番号「1」〜「4」)の絵柄列に対して、n番目(箔番号「1」〜「8」)の箔h1〜h8を在庫として持っていた場合、図20に示すような8行4列でなる余分量「Δnm」の対応表H1を生成する。
プログラマブル制御器401は、余分量「Δnm」の対応表H1の中で、「Δnm」の値が全て最小の「0」となる絵柄列との組み合わせが最も無駄が無く効果的に節約可能な候補とすべき箔h1〜h4であると認識し、そのような箔h1〜h4を有力候補として選定する。因みに余分量「Δnm」の値が「−1」となっている絵柄列との組み合わせは箔使用条件を満たしていないことを表しており、そのような組み合わせとなる箔hnを選定対象とすることはできない。
具体的には、余分量「Δ11」の値が「0」すなわち1番目の絵柄列に対して1番目の箔h1の組み合わせ、余分量「Δ22」の値が「0」すなわち2番目の絵柄列に対して2番目の箔h2の組み合わせ、余分量「Δ33」の値が「0」すなわち3番目の絵柄列に対して第3番目の箔h3の組み合わせ、及び余分量「Δ44」の値が「0」すなわち4番目の絵柄列に対して4番目の箔h4の組み合わせをプログラマブル制御器401が選定し、この選定結果をモニタ408へ出力する。
また、プログラマブル制御器401は、内部メモリに記憶した複数の余分量「Δnm」の値に基づいて、m番目(列番号「1」〜「4」)の絵柄列に対して、n番目(箔番号「5」〜「8」)の箔h5〜h8を在庫として持っていた場合、図21に示すような4行4列でなる余分量「Δnm」の対応表H2を生成する。
この場合、余分量「Δnm」の値が全て最小の「0」となる絵柄列との組み合わせは存在しないが、余分量「Δnm」の値の合計値が最小となる絵柄列と箔h5〜h8との組み合わせが最も無駄が無く効果的であると認識し、そのような組み合わせの箔h5〜h8を有力候補として選定する。
具体的には、余分量「Δ15」の値が「30」となるような1番目の絵柄列に対して5番目の箔h5の組み合わせ、余分量「Δ25」の値が「30」となるような2番目の絵柄列に対して6番目の箔h6の組み合わせ、余分量「Δ37」の値が「10」すなわち3番目の絵柄列に対して7番目の箔h7の組み合わせ、及び余分量「Δ48」の値が「30」すなわち4番目の絵柄列に対して8番目の箔h8の組み合わせをプログラマブル制御器401が選定し、この選定結果をモニタ408へ出力する。
ところでプログラマブル制御器401は、両側の1番目の絵柄列及び4番目の絵柄列については、コールドフォイル式箔転写ユニット30の機械の最大通過可能幅Pw(図3)さえ許せば箔h1、h4の幅方向のサイズを両外側方向へ拡げることが許されるものの、1番目の絵柄列と4番目の絵柄列に挟まれた機械中央部の2番目の絵柄列、3番目の絵柄列については、箔h2、h3の幅方向のサイズを拡げる余裕が少ないため、組み合わせるべき箔h2、h3の箔幅の制約条件が厳しくなっている。
そのためプログラマブル制御器401は、機械中央部の2番目の絵柄列、3番目の絵柄列に使用すべき候補として、余分量「Δnm」の値が「0」に近い正の値「30」、余分量「Δnm」の値が「10」である6番目の箔h6、7番目の箔h7を有力候補として優先的に選定し、その後、残りの1番目の絵柄列、4番目の絵柄列の有力候補を見つける。ここでは、余分量「Δnm」の値の合計値が「100」であり、1番目〜4番目の絵柄列と箔h5〜h8の組み合わせとしては最小となっている。
しかしながらプログラマブル制御器401は、これに限るものではなく、例えば余分量「Δnm」の値が「0」となる箔hnを必ず有力候補の一つに加えるという条件を課しても良い。その場合、例えば、余分量「Δ16」の値が「80」となるような1番目の絵柄列に対して6番目の箔h6を組み合わせ、余分量「Δ25」の値が「0」となるような2番目の絵柄列に対して5番目の箔h5を組み合わせ、余分量「Δ37」の値が「10」すなわち3番目の絵柄列に対して7番目の箔h7を組み合わせ、及び余分量「Δ48」の値が「30」すなわち4番目の絵柄列に対して8番目の箔h8を組み合わせるようにプログラマブル制御器401が選定することも可能である。
プログラマブル制御器401は、上述したように転写胴33の凸部80aの長さと位置、および、箔在庫DB402に記憶されている箔の種類、箔の幅、箔の残量、箔の保管場所等の情報を含む巻出リール35a〜35dの在庫情報に基づいて、1番目の絵柄列〜4番目の絵柄列に対しては箔h1〜h4またはh5〜h8の候補を選定したので、その選定した箔h1〜h4またはh5〜h8に対応したリール幅(箔の幅)W1〜W4またはW5〜W8を有する巻出リール35a〜35dの軸方向の取付位置を凸部80aの軸方向の位置に基づいて決定する。
そしてプログラマブル制御器401は、その巻出リール35a〜35dの取付位置をモニタ408に出力すると共に、当該取付位置に従ってリール積載アーム301〜304を移動レール36a乃至36d上で移動させることにより位置決めを行う。
このようにプログラマブル制御器401は、ルーチンRT2における「Wn≧Gm+2M」の箔使用条件を満たした場合、当該ルーチンRT2における箔の幅方向の余分量「Wn−(Gm+2M)=Δnm」を計算することにより、n番目の箔hnをm番目の絵柄列に使用する場合の箔の余剰分を求め、m番目の絵柄列と、n番目の箔hnとの組み合わせに応じた余分量「Δnm」の対応表H1、H2を(図20、図21)生成し、その中から最も無駄が無く効果的に節約可能な箔hnの有力候補を選定し、その選定結果をモニタ408へ出力する。
プログラマブル制御器401は、箔hnの有力候補として例えば箔h1〜h4を選定したので、図22に示すように、最小箔間隔Cminと、全ての箔h1〜h4が実際に機械を通過できるか否かの最大通過可能幅Pwとを満たしているか否かを確認する。但し、その際でも、2番目の絵柄列および3番目の絵柄列に対応した機械中央部の2番目の箔h2および3番目の箔h3から優先的に確認する。
プログラマブル制御器401では、箔h2及び箔h3が機械の中で通過可能な幅を「V1-2+G2+V2-3+G3+V3-4−2M−2Cmin」によって算出することができ、また、箔h1の外側端部から箔h4の外側端部までの全体幅を「W1+W2+W3+W4+3C」によって算出することができる。
そのうえでプログラマブル制御器401は、「V1-2+G2+V2-3+G3+V3-4−2M−2Cmin≧W2+W3+C」で表される中央部箔幅通過条件を満たすか否かを確認する。この中央部箔幅通過条件が満たされない場合、箔h2及び箔h3が機械の中で通過可能な幅よりも、箔h2の外側端部から箔h3の外側端部までの中央部箔幅の方が大きく、箔h1および箔h3が機械と接触しながら通過することになるので、プログラマブル制御器401はそのような箔h2、h3の選定結果を採用することは出来ない旨をモニタ408へ出力し、操作者に通知する。
プログラマブル制御器401は、上述した中央部箔幅通過条件が満たされたことを確認したとき、次に、箔h1〜h4の全てが機械と接触することなく通過可能か否かを確認すべく、箔h1〜h4までの全体幅「W1+W2+W3+W4+3C」と、機械における最大通過可能幅PWとに基づいて、「W1+W2+W3+W4+3C≦Pw」で表される全体箔幅通過条件を満たすか否かを確認する。
この全体箔幅通過条件が満たされない場合、箔h1〜h4が機械の中で通過可能な最大通過可能幅Pwよりも、箔h1の外側端部から箔h4の外側端部までの全体幅「W1+W2+W3+W4+3C」の方が大きく、箔h1および箔h4が機械と接触しながら通過することになるので、プログラマブル制御器401はそのような箔h1〜h4の選定結果を採用することは出来ない旨をモニタ408へ出力し、操作者に通知する。
プログラマブル制御器401は、上述した中央部箔幅通過条件及び全体箔幅通過条件の双方が満たされた場合、箔h1〜h4が全て機械と接触することなく通過することができると認識し、そのような箔h1〜h4の選定結果を採用することが可能である旨をモニタ408へ出力し、操作者に通知する。
このようにプログラマブル制御器401は、中央部箔幅通過条件及び全体箔幅通過条件の双方を満たしているか否かを確認し、満たしていない場合はそのような箔h1〜h4の選定結果を採用することは出来ない旨を通知し、最も無駄が無く効果的に節約可能な有力候補の箔h1〜h4であったとしても使用できないことを操作者に認識させる。
その一方、プログラマブル制御器401は、中央部箔幅通過条件及び全体箔幅通過条件の双方を満たしている場合、そのような箔h1〜h4の選定結果を採用することが出来るので、その旨を通知する。これにて、箔選定処理手順の説明を終了する。
<フォイル・セービング・プログラム設定処理>
続いてプログラマブル制御器401は、枚葉紙1の絵柄列に対して最も無駄が無く効果的に節約可能な組み合わせの箔h1〜h4を選定することができたので、フォイル・セービングを実施するか否かを判断する。
ここで、図2に示したように、フォイル・セービングを実施するため、箔h1の転写幅G1に対して箔h1の進行方向で表されたセービング開始位置をS1-1、S2-1、箔h2の転写幅G2に対して箔h2の進行方向で表された図示しないセービング開始位置をS1-2、S2-2、箔h3の転写幅G3に対して箔h3の進行方向で表された図示しないセービング開始位置をS1-3、S2-3、箔h4の転写幅G4に対して箔h4の進行方向で表されたセービング開始位置をS1-4、S2-4と定義する。
同様に、箔h1の転写幅G1に対して箔h1の進行方向で表されたセービング完了位置をE1-1、E2-1、箔h2の転写幅G2に対して箔h2の進行方向で表された図示しないセービング完了位置をE1-2、E2-2、箔h3の転写幅G3に対して箔h3の進行方向で表された図示しないセービング完了位置をE1-3、E2-3、箔h4の転写幅G4に対して箔h4の進行方向で表されたセービング完了位置をE1-4、E2-4と定義する。
例えば、図1に示したような減速区間d1ではセービング開始位置S2-1(図2) から箔h1の繰出速度を減速し、その後加速して次の絵柄が始まるセービング完了位置E2-1(図2)では箔h1の繰出速度が元の速度に戻っていなくてはならず、これには所定の加減速時間(加減速区間)を要する。
この加減速時間(加減速区間)を確保するためには、箔h1の転写速度をフォイル・セービング可能な速度よりも遅くするか、さもなければ、その加減速区間で減速度合い(減速度量)を減らして節約量を減らすか、または、所定の加減速時間に相当するフォイル・セービング可能な絵柄間長さとして最小セービング可能長さDminの値(図15)を仕様として予め設定し、その最小セービング可能長さDminを維持して樹脂版80上に絵柄を配置する必要がある。
枚葉印刷機100では、フォイル・セービング・プログラムに従ってフォイル・セービングを実施するに際し、図17に示すような凸位置データTD1に含まれる凸部80a1、80a2の長さと位置と、セービング開始位置Sからセービング完了位置Eまでの距離すなわちセービング長さ(間隔)D1、D2(加減速区間)とに基づいてフォイル・セービングを行うか否かを判断する。具体的には、凸部80a1、80a2の周方向の位置から求められるセービング長さ(間隔)D1、D2(加減速区間)と最小セービング可能長さDminとを比較し、当該セービング長さ(間隔)D1、D2が最小セービング可能長さDminよりも長いか短いかを判断することによってフォイル・セービング可能かどうかを判定する。
その際、プログラマブル制御器401は、セービング長さ(間隔)D1、D2が最小セービング可能長さDminよりも短いためにセービング可能条件が満たされておらず、フォイル・セービングを実施することが不可能であると判断した場合、そのセービング開始位置Sからセービング完了位置Eにおいてはフォイル・セービング処理を行わないようにフォイル・セービング・プログラムをプログラミングする。
プログラマブル制御器401は、セービング長さ(間隔)D1、D2が最小セービング可能長さDminよりも長いためにフォイル・セービングを実施することが可能であると判断した場合、そのセービング開始位置S及びセービング完了位置Eでフォイル・セービング処理を行うようにフォイル・セービング・プログラムをプログラミングする。図23を用いてその説明を行う。
ここで、「Sk-m」における「S」はセービング開始位置を示し、「Sk-m」における「k」は何番目の絵柄であるかを示す絵柄番号を示し、「Sk-m」における「m」は絵柄の列番号を示す。同様に、「Ek-m」における「E」はセービング完了位置を示し、「Ek-m」における「k」は何番目の絵柄であるかを示す絵柄番号を示し、「Ek-m」における「m」は絵柄の列番号を示す。
プログラマブル制御器401は、図23に示すように、ルーチンRT3の開始ステップから入って次のステップSP31へ移り、最初に絵柄の列番号「m=1」を設定した後、次のステップSP32へ移る。
ステップSP32においてプログラマブル制御器401は、「E1-m−S1-m≧Dmin」のセービング可能条件を満たすか否かを判定する。ここで否定結果が得られるということは、m番目の絵柄列におけるセービング完了位置E1-mと、m番目の絵柄列におけるセービング開始位置S1-mとの間のセービング長さDが最小セービング可能長さDminよりも短い、すなわちフォイル・セービングを実施するために最小限必要な加減速区間が得られないためフォイル・セービング不可能であることを表しており、この場合プログラマブル制御器401は次のステップSP33へ移る。
ステップSP33においてプログラマブル制御器401は、フォイル・セービング不可能であることを「E1-m=0」で表すと共に、m番目の絵柄列におけるセービング完了位置E1-mと、m番目の絵柄列におけるセービング開始位置S1-mとの間ではフォイル・セービングを実施しないようにプログラミングし、次のステップSP34へ移る。
これに対してステップSP32において肯定結果が得られると、このことはm番目の絵柄列におけるセービング完了位置E1-mと、m番目の絵柄列におけるセービング開始位置S1-mとの間のセービング長さDが最小セービング可能長さDminよりも長い、すなわちフォイル・セービングを実施するために最小限必要な加減速区間が得られるのでフォイル・セービング可能であることを表しており、このときプログラマブル制御器401はm番目の絵柄列におけるセービング完了位置E1-mと、m番目の絵柄列におけるセービング開始位置S1-mとの間でフォイル・セービングを実行するようにプログラミングし、次のステップSP34へ移る。
ステップSP34においてプログラマブル制御器401は、「E2-m−S2-m≧Dmin」のセービング可能条件を満たすか否かを判定する。ここで否定結果が得られるということは、m番目の絵柄列におけるセービング完了位置E2-mと、m番目の絵柄列におけるセービング開始位置S2-mとの間のセービング長さDが最小セービング可能長さDminよりも短い、すなわちフォイル・セービング不可能であることを表しており、このときプログラマブル制御器401は次のステップSP35へ移る。
ステップSP35においてプログラマブル制御器401は、フォイル・セービング不可能であることを「E2-m=S2-m」で表すと共に、m番目の絵柄列におけるセービング完了位置E2-mと、m番目の絵柄列におけるセービング開始位置S2-mとの間ではフォイル・セービングを実施しないようにプログラミングし、次のステップSP36へ移る。
これに対してステップSP34において肯定結果が得られるということは、m番目の絵柄列におけるセービング完了位置E2-mと、m番目の絵柄列におけるセービング開始位置S2-mとの間のセービング長さDが最小セービング可能長さDminよりも長い、すなわちフォイル・セービング可能であることを表しており、このときプログラマブル制御器401はm番目の絵柄列におけるセービング完了位置E2-mと、m番目の絵柄列におけるセービング開始位置S2-mとの間でフォイル・セービングを実施するようにプログラミングし、次のステップSP36へ移る。
ステップSP36においてプログラマブル制御器401は、絵柄の列番号「m」が最後の値であるか否かを判定する。ここで、否定結果が得られるということは、フォイル・セービングを実施できるか否かを確認していない絵柄列が未だ残っていることを表しており、このときステップSP37へ移る。
ステップSP37においてプログラマブル制御器401は、次の列番号「m+1」の絵柄列においてフォイル・セービングを実施できるか否かを確認するため、絵柄の列番号「m=m+1」を設定した後、再度ステップSP32へ戻って、上述した処理を繰り返す。
これに対してステップSP36で肯定結果が得られるということは、絵柄の列番号「m」が最後の値であり、フォイル・セービングを実施できるか否かを確認していない絵柄列が残っていないことを表しており、このときプログラマブル制御器401は次のステップSP38へ移って処理を終了する。
さらに、プログラマブル制御器401は、フォイル・セービングを実施できるようにするためのプログラミングの設定処理が終了したので、凸部位置検出部により算出した箔の予測使用量と、実際の箔の残量とに基づきジョブにおいて箔が不足することの無い最適な残量の箔を備えた巻出リール35a〜35dの選定および位置決めを行う。
そしてプログラマブル制御器401は、ジョブの終了後、回転計412の測定値に基づいて凸部位置検出部が算出した箔の使用量を箔在庫データベース402に反映させ、使用した巻出リール35a〜35dの箔の残量を更新しておく。
このようにプログラマブル制御器401は、どの箔h1〜h4を何番目の絵柄列に適用し、その絵柄列のセービング長さDにおいてどのようなフォイル・セービングを実施するのかを自動的にプログラミングすることができる。
すなわち、枚葉印刷機100では、操作者に対して何ら特別な操作をさせることなく、絵柄列に対応して最も無駄が無く効果的に節約可能な幅の箔h1〜h4が自動的に選定され、そのような箔h1〜h4が巻き取られている巻出リール35a〜35dがリール積載アーム301〜304に取り付けられると、リール積載アーム301〜304は絵柄列に合わせて自動的に位置決めされると共に、絵柄列の絵柄に適したフォイル・セービング・プログラムが設定される。
これにより、操作者がフォイル・セービング・プログラムを設定する際の煩わしさを無くすことができると共に、設定に要する負担を大幅に軽減し、かつ、人為的ミスを予め防止することができる。
さらにプログラマブル制御器401がこれらの設定処理を自動的に行っている間、操作者は巻出リール35a〜35dの積載準備や、転写胴33に対する樹脂板80の装着等の他の準備を行うことができるので、準備時間の短縮も図ることができる。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態においては、上側2列の巻出リール35a、35b及び下側2列の巻出リール35c、35dによってアンワインダ装置34を構成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、上側3列の巻出リール及び下側3列の巻出リールによってアンワインダ装置を構成したり、絵柄の配列に合わせて、その他、種々の巻出リールの組み合わせでなるアンワインダ装置を構成するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、ジョブの終了後の転写ホイル3a〜3d(箔h1〜h4)の使用量の算出を紙管チャック310の回転軸に設けられた回転計412によって算出するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、転写ホイル3a〜3d(箔h1〜h4)を搬送するインフィードローラ39a、39bやアウトフィードローラ39c、39dの回転量を測定する手段によって算出するようしてもよいし、転写ホイル3a〜3d(箔h1〜h4)に対接した状態で当該転写ホイル3a〜3d(箔)の搬送量から使用量を算出する手段によって算出するようにしてもよい。
さらに上述した実施の形態においては、コールドフォイル式箔転写ユニット30を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、熱で粘着効果を発揮する箔を使用したホットフォイル式箔転写ユニットを用いるようにしてもよい。
この場合、コールドフォイル式箔転写ユニット30のような接着剤供給装置25を必要とせず、所定温度を維持可能で箔を転写する部分に対応した凸部の設けられた樹脂製凸版を転写胴の表面に取り付ければ良い。
1…枚葉紙(印刷物)、2…接着剤、3a〜3d…転写ホイル、10…給紙装置、12…フィーダボード、20…接着剤転写ユニット、21、31、41a、41b…渡胴、22、32、42a、42b…搬送胴、23、53…ゴム胴、24…版胴、25…接着剤供給装置、26…タンク、30…コールドフォイル式箔転写ユニット、32a…転写胴回転位置検出センサ(凸部位置検出部、回転位置検出手段)、33…転写胴、33c…凸位置検出センサ移動用ガイドレール、33d…凸位置検出センサ移動用モータ、33e…凸位置検出センサ移動用駆動ベルト、34…アンワインダ装置、35a〜35d…巻出リール(リール)、36a〜36d…移動レール、37…リワインダ装置、38a〜38d…巻取リール、40…印刷ユニット、40a…第1オフセット印刷ユニット、40b…第2オフセット印刷ユニット、43a、43b…ゴム胴、44a、44b…版胴、45a…第1インキ供給装置、45b…第2インキ供給装置、80…樹脂版(押圧部材)、80a…凸部、81…凸位置検出センサ(凸部位置検出部)、83…軸方向位置検出センサ(軸方向位置検出手段)、100…枚葉印刷機(箔転写装置)、301〜304…リール積載アーム、301a〜304a…駆動側アーム、301b〜304b…支持側アーム、310…紙管チャック、310a…突起部、301gu、301gl…アーム保持ガイド、311…箔繰出制御用モータ、312…アーム位置決め用モータ、313…アーム位置決め保持用ブレーキ、314…アーム位置検出センサ、317…取付プレート、318…アーム位置決め用ピニオン、319…ラック、401…プログラマブル制御器(制御部)、402…箔在庫DB(記憶部)、403…製版データDB、404…外部通信インタフェース、405…自動位置決め制御手段、408…モニタ、409…リール幅設定器。

Claims (9)

  1. 箔が巻き回されている少なくとも一つのリールと、
    シートを保持して搬送する搬送胴とを備え、
    リールから巻き出された箔とシートを前記搬送胴と転写胴とにより押圧してシートに箔を転写する箔転写装置において、
    シートの箔が転写される部分に対応し前記転写胴の周面に形成された凸部と、
    前記転写胴の軸方向における前記凸部の長さと位置とを検出する凸部位置検出部と、
    リールを回転自在に保持するリール積載アームと、
    前記リール積載アームをリールの軸方向へ移動させるアーム移動部と、
    箔の幅を含むリールの在庫情報を記憶しておく記憶部と、
    前記凸部位置検出部により検出した前記凸部の長さと位置、および、前記記憶部の在庫情報に基づいて、在庫されているリールの中から適した箔の幅を備えたリールを選定し、前記アーム移動部を制御して、当該選定したリールを保持する前記リール積載アームの位置決めを行う制御部と
    を備えることを特徴とする箔転写装置。
  2. 前記制御部は、前記転写胴の軸方向に隣り合う複数の前記凸部をまとめて転写する一本の箔が巻き回されたリールを選定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の箔転写装置。
  3. 前記制御部は、前記転写胴の軸方向に隣り合う箔同士の最小間隔と、箔転写装置の最大通過可能幅とに基づいてリールを選定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の箔転写装置。
  4. 前記凸部位置検出部は、前記転写胴の周方向における前記凸部の長さと位置とを検出し、
    前記制御部は、箔の搬送速度を加減速して箔を搬送するフォイル・セービングを実施するに際し、前記凸部位置検出部の検出結果と、当該フォイル・セービングに最小限必要な加減速区間とに基づいて、フォイル・セービングを実施するかどうかを判断する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  5. 前記凸部位置検出部は、予め印刷物に対する絵柄の面積率を表した絵柄面積率データに基づいて前記転写胴の軸方向における前記凸部の長さと位置とを検出し凸部領域情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  6. 前記凸部位置検出部を前記転写胴の軸方向へ移動させる検出部移動手段と、
    前記凸部位置検出部の前記転写胴における軸方向位置を検出する軸方向位置検出手段と、
    前記転写胴の回転位置を検出する回転位置検出手段と
    を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の箔転写装置。
  7. 前記凸部位置検出部は、前記凸部領域情報に基づいて当該凸部以外では前記凸部の検出を省略する
    ことを特徴とする請求項6に記載の箔転写装置。
  8. 前記記憶部は、箔の残量を含むリールの在庫情報を記憶し、
    前記制御部は、これから転写の行われるシートの枚数に基づいて在庫しているリールの中から適した箔の残量を備えたリールを選定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の箔転写装置。
  9. 転写に使用された箔の使用量を集計する集計部を更に備え、
    前記制御部は、前記集計部の集計結果に基づいて前記記憶部に記憶されているリールにおける箔の残量を更新する
    ことを特徴とする請求項8に記載の箔転写装置。
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