JP2016010861A - 箔転写装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者の負担を軽減させるとともに、フォイル・セービングを効率良く実行できるようにする。
【解決手段】シート状物1を保持して搬送する搬送胴32と、搬送胴32に対向した状態で表面に凹凸が設けられたプレート80、81を周面に取り付けるための切欠部33hを有する転写胴33とを備え、ベースフィルムに箔が設けられた帯状の転写ホイル3a〜3dとシート状物1とを搬送胴32と転写胴33との間に走行させることによりシート状物1に転写ホイル3a〜3dの箔h1〜h4を転写する箔転写装置100であって、転写胴33は、搬送胴32の周面に対する転写胴33の周面の位置をシート状物1の搬送方向及びシート状物1の幅方向へ調整する見当調整装置500を備えるようにする。
【選択図】 図1
【解決手段】シート状物1を保持して搬送する搬送胴32と、搬送胴32に対向した状態で表面に凹凸が設けられたプレート80、81を周面に取り付けるための切欠部33hを有する転写胴33とを備え、ベースフィルムに箔が設けられた帯状の転写ホイル3a〜3dとシート状物1とを搬送胴32と転写胴33との間に走行させることによりシート状物1に転写ホイル3a〜3dの箔h1〜h4を転写する箔転写装置100であって、転写胴33は、搬送胴32の周面に対する転写胴33の周面の位置をシート状物1の搬送方向及びシート状物1の幅方向へ調整する見当調整装置500を備えるようにする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、搬送胴により搬送される印刷物に対してリールに巻かれた状態から繰り出される金属製の箔を転写する箔転写装置に関する。
従来、枚葉印刷機用コールド箔転写装置は、ゴム版が表面に巻き付けられた転写胴(押圧胴)により搬送胴の周面に巻き付けられて搬送される箔を転写する部分に糊の付けられたシート状物としての印刷物に対し箔を重ねて圧接(箔押し)しながら当該転写胴を回転することによりアルミ蒸着層からなる箔の転写を行う。
この枚葉印刷機用コールド箔転写装置によって印刷物に転写されなかった部分の箔は、キャリアと呼ばれるベースフィルムと一緒に巻き取られて廃棄物となる。巻出リールから巻取リールまでの間、箔は適切な一定張力に保たれ、転写胴と同じ速度で送り出される(例えば、特許文献1参照)。
ここで箔押しには、印刷機回転中の転写胴と搬送胴との間の印圧が利用されており、転写胴には伸縮し易いゴム版が取り付けられているが、そのゴム版を転写胴に取り付けるための万力が収納された当該転写胴の切欠部や、絵柄の有無に応じてゴム版の表面に設けられた凹凸状の凹部では、転写胴および搬送胴による印圧がかかっていないため、箔の送りを停止あるいは引き戻し、当該箔の無駄な消費を抑えるフォイル・セービングが行われている(例えば、特許文献2、3参照)。
ところで、箔を転写する為に糊の付けられた印刷物の絵柄部分に対して確実に印圧を与えることができるように当該ゴム版の凸部と印刷物の絵柄部分との位置は調整の上、確実に合わせなければならないが、ゴム版は万力を介して転写胴に取り付けられる際に引っ張られると、転写胴の周面上で伸びてしまい凸部の位置は微妙にずれてしまうので、その調整は非常に煩雑かつ困難となる。
そのため従来の転写胴では、印刷物の絵柄部分に対してゴム版の凸部を大きくして余裕代を設けるという対策が施されていたが、そうすると、絵柄部分よりも大幅に大きなサイズの凸部の存在によって、箔の送りを停止あるいは引き戻すことのできる量が減り、フォイル・セービングを効率良く実行できないという問題があった。
本発明はかかる問題を解決するためになされたものであり、操作者の負担を軽減させるとともに、フォイル・セービングを効率良く実行可能な箔転写装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明では、シート状物を保持して搬送する搬送胴と、前記搬送胴に対向した状態で表面に凹凸が設けられたプレートを周面に取り付けるための切欠部を有する転写胴とを備え、ベースフィルムに箔が設けられた帯状の転写ホイルとシート状物とを前記搬送胴と前記転写胴との間に走行させることによりシート状物に転写ホイルの箔を転写する箔転写装置であって、前記転写胴は、前記搬送胴の周面に対する前記転写胴の周面の位置をシート状物の搬送方向及びシート状物の幅方向へ調整する見当調整装置を備えるようにする。
また本発明において、転写ホイルのシート状物の幅方向の位置を、前記転写胴のシート状物の幅方向の位置調整量に基づいて調整する転写ホイル位置調整装置を備えるようにする。
さらに本発明において、前記プレートは樹脂版であるようにする。
本発明によれば、転写胴の周面にプレートが装着された後の当該プレートと搬送胴の周面との互いの位置関係を、見当調整装置により転写胴を介してシート状物の搬送方向及びシート状物の幅方向へ微調整することができるので、転写胴に取り付ける際の当該プレートの位置調整作業の必要がなくなり作業者の操作負担を軽減することができる。また、プレートの凸部に余裕代を設けることなくシート状物の絵柄に対応させることができるので、転写ホイルの箔を無駄なくシート状物に対して転写し、効率良くフォイル・セービングを実行することができる。
次に、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
<枚葉印刷機の全体構成>
図1に示すように、箔転写装置としての枚葉印刷機100はシート供給装置としての給紙装置10、接着剤転写ユニット20、コールドフォイル式箔転写ユニット30、印刷ユニット40およびシート排出装置としての排紙装置(図示せず)によって構成されている。
図1に示すように、箔転写装置としての枚葉印刷機100はシート供給装置としての給紙装置10、接着剤転写ユニット20、コールドフォイル式箔転写ユニット30、印刷ユニット40およびシート排出装置としての排紙装置(図示せず)によって構成されている。
なお、以下の説明では、後述する印刷ユニット40の版胴44a、44bの直径を基準として当該版胴44a、44bと同じ直径の胴を「単胴」といい、当該版胴44a、44bの2倍の直径の胴を「2倍胴」という。
給紙装置10は、積載板10bと、当該積載板10bに載せられたシート状物としての枚葉紙1を吸着し搬送するサッカー装置10aと、当該サッカー装置10aによって搬送される枚葉紙1を接着剤転写ユニット20へ搬送するフィーダボード12とを備えている。
フィーダボード12のシート搬送方向下流側には、フレーム501、525(図7)に回転自在に支持され、当該フィーダボード12から搬送される枚葉紙1を保持して搬送する単胴からなる渡し胴21が配置されている。
渡し胴21には、フレーム501、525に回転可能に支持され、渡し胴21からの枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる圧胴(搬送胴)22が当該渡し胴21に対接して配置されている。
圧胴(搬送胴)22の渡し胴21との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム501、525に回転可能に支持され、枚葉紙1に接着剤2を転写する単胴からなるゴム胴23が当該圧胴(搬送胴)22に対接して配置されている。ゴム胴23の圧胴(搬送胴)22との対接位置よりも回転方向上流側には、フレーム501、525に回転可能に支持された単胴からなる版胴24が当該ゴム胴23に対接して配置されている。
版胴24の上部には、版胴24に取り付けられた版に接着剤2を供給する接着剤供給装置25が設けられている。なお、渡し胴21、圧胴(搬送胴)22、ゴム胴23、版胴24および接着剤供給装置25により接着剤転写ユニット20が構成される。
圧胴(搬送胴)22のゴム胴23との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム501、525に回転可能に支持され枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる渡し胴31が圧胴(搬送胴)22に対接して配置されている。
渡し胴31の圧胴(搬送胴)22との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム501、525に回転可能に支持され枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる搬送胴32が当該渡し胴31に対接して配置されている。搬送胴32の周面には、枚葉紙1を保持する保持装置(図示せず)が備えられた切欠部(図示せず)が設けられている。その切欠部には保持装置としてのくわえ爪装置(図示せず)が設けられている。
搬送胴32の渡し胴31との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム501、525に回転可能に支持された単胴からなる転写胴(押圧胴)33が当該搬送胴32に対向配置されている。
転写胴33は、搬送胴32に搬送されている枚葉紙1に対し、転写ホイル3a〜3dの箔h1〜h4(図2)を押圧して転写する着位置と、当該着位置から離反した脱位置との間で移動自在に支持されている。
転写胴33の上方にはアンワインダ装置34が設けられており、当該アンワインダ装置34には、転写ホイル3a〜3dがロール状に巻き取られた巻出リール35a、35b、35c、35dが回転可能に取り付けられている。ここで転写ホイル3a〜3dは樹脂等からなるベースフィルムに剥離層等を介して金属等からなる箔を層状に設けた帯状のものである。
図2及び図3に示すように、このアンワインダ装置34は上下2段構成となっており上側に巻出リール35a、35bを有している。この上側の巻出リール35a、35bは、軸方向に互いに離れた状態で、移動レール36a、36bを介して当該移動レール36a、36bの長手方向へ移動自在に支持されている。
またアンワインダ装置34は下側に巻出リール35c、35dを有している。この下側の巻出リール35c、35dは軸方向に互いに離れた状態で、移動レール36c、36dを介して当該移動レール36c、36dの長手方向へ移動自在に支持されている。
ここでアンワインダ装置34においては、上側の巻出リール35aと巻出リール35bとの間隔が、下側の巻出リール35dの幅よりも僅かに大きく設定され、かつ、下側の巻出リール35cと巻出リール35dとの間隔が、上側の巻出リール35aの幅よりも僅かに大きく設定されている。すなわちアンワインダ装置34では、上側の巻出リール35aおよび巻出リール35bと、下側の巻出リール35cおよび巻出リール35dとが、リール軸方向においてお互い重ならず、かつ、極力その幅が狭められた状態で配置されている。
上側の巻出リール35a及び巻出リール35bには、箔h2、箔h4を巻き取った転写ホイル3a、3bが取り付けられている。同様に、下側の巻出リール35c及び巻出リール35dには、箔h1、箔h3を巻き取った転写ホイル3c、3dが取り付けられている。
またアンワインダ装置34の近傍には、箔を転写し終えた転写ホイル3a〜3dを巻き取るためのリワインダ装置37(図1)が設けられている。このリワインダ装置37では、アンワインダ装置34と同様の構成でなる上側の巻取リール38a、38b、及び下側の巻取リール38c、38dが、当該アンワインダ装置34における上側の巻出リール35a、35b及び下側の巻出リール35c、35dと対向した位置に設けられている。
アンワインダ装置34の下方には、巻出リール35a〜35dから巻き出される転写ホイル3a〜3dを転写胴33と搬送胴32との間で一定のテンションがかかるようにして搬送するインフィードローラ39a、39bおよびアウトフィードローラ39c、39dが設けられている。
なお、アンワインダ装置34の下方であり転写胴33の上方には、複数のローラにより構成されアンワインダ装置34から巻き出されて走行中の転写ホイル3a〜3dに対してフォイル・セービングを行うフォイル・セービング装置50が設けられている。フォイル・セービング装置50は、特許文献2、3で行われているような方法によって転写ホイル3a〜3dの送りを停止あるいは引き戻し、箔h1〜箔h4の無駄な消費を抑えるものである。
従って、アンワインダ装置34における巻出リール35a〜35dより巻き出される転写ホイル3a〜3dの箔h1〜箔h4は、フォイル・セービング装置50を介して転写胴33と搬送胴32との間を経由しながら、リワインダ装置37における巻取リール38a〜38dに巻き取られる。なお、アンワインダ装置34、リワインダ装置37、インフィードローラ39a、39b、アウトフィードローラ39c、39d、フォイル・セービング装置50、転写胴33等によってコールドフォイル式箔転写ユニット30が構成されている。
搬送胴32と転写胴33との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム501、525に回転可能に支持され、搬送胴32からの枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる渡し胴41aが当該搬送胴32に対接して配置されている。
渡し胴41aの搬送胴32との対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム501、525に回転可能に支持され、渡し胴41aからの枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる圧胴42aが渡し胴41aに対接して配置されている。
圧胴42aの渡し胴41aとの対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム501、525に回転可能に支持された単胴からなるゴム胴43aが当該圧胴42aに対接して配置されている。ゴム胴43aの圧胴42aとの対接位置よりも回転方向上流側には、フレーム501、525に回転可能に支持された単胴からなる版胴44aが当該ゴム胴43aに対接して配置されている。
版胴44aの上部には1色目の第1インキを供給する第1インキ供給装置45aが設けられている。ここで、渡し胴41a、圧胴42a、ゴム胴43a、版胴44aおよび第1インキ供給装置45aによって枚葉紙1に第1インキを転写する第1オフセット印刷ユニット40aが構成されている。
圧胴42aのゴム胴43aとの対接位置よりも回転方向下流側には、フレーム501、525に回転可能に支持され、当該圧胴42aからの枚葉紙1を保持して搬送する2倍胴からなる渡し胴41bが当該圧胴42aに対接して配置されている。
以下、第1オフセット印刷ユニット40aの構成と同様にして、渡し胴41b、圧胴42b、ゴム胴43b、版胴44bおよび第2インキ供給装置45bからなる第2オフセット印刷ユニット40bが構成されている。
第2オフセット印刷ユニット40bにおける圧胴42bのゴム胴43bとの対接位置よりも回転方向下流側には、図示しないが第3オフセット印刷ユニット、第4オフセット印刷ユニット、第5オフセット印刷ユニットが設けられており、上記説明と同様にして、枚葉紙1に対して第3インキ、第4インキ、第5インキを転写し印刷処理を施す。なお、第1オフセット印刷ユニット40a、第2オフセット印刷ユニット40b、第3オフセット印刷ユニット、第4オフセット印刷ユニット、第5オフセット印刷ユニットによって印刷ユニット40が構成される。
第5オフセット印刷ユニットの回転方向下流側には、印刷処理が施された枚葉紙1を排出して積載板に積載する排出装置(図示せず)が設けられている。
<コールドフォイル式箔転写ユニットの構成>
図2及び図3に示したように、コールドフォイル式箔転写ユニット30のアンワインダ装置34における上側の巻出リール35a、35bは、リール積載アーム301、302によって保持されている。
図2及び図3に示したように、コールドフォイル式箔転写ユニット30のアンワインダ装置34における上側の巻出リール35a、35bは、リール積載アーム301、302によって保持されている。
リール積載アーム301には、巻出リール35aの外側に設けられた駆動側アーム301a、及び、当該巻出リール35aを間に挟んで回転自在に支持し、当該駆動側アーム301aの反対側に位置付けられた支持側アーム301bが設けられている。
同様に、リール積載アーム302には、巻出リール35bの外側に設けられた駆動側アーム302a、及び、当該巻出リール35bを間に挟んで回転自在に支持し、当該駆動側アーム302aの反対側に位置付けられた支持側アーム302bが設けられている。
また下側の巻出リール35c、35dは、リール積載アーム303、304によって保持されている。リール積載アーム303には、巻出リール35cの外側に設けられた駆動側アーム303a、及び、当該巻出リール35cを間に挟んで回転自在に支持し、当該駆動側アーム303aの反対側に位置付けられた支持側アーム303bが設けられている。
同様に、リール積載アーム304には、巻出リール35dの外側に設けられた駆動側アーム304a、及び、当該巻出リール35dを間に挟んで回転自在に支持し、当該駆動側アーム304aの反対側に位置付けられた支持側アーム304bが設けられている。
図4乃至図6に示すように、駆動側アーム301aには巻出リール35aのリールに挿通される紙管チャック310が設けられている。なお、この駆動側アーム301aには、巻出リール35aが取り付けられていない状態が表示されている。
紙管チャック310の周面には、巻出リール35aのリールに挿通された状態で突出される複数の突起部310aが設けられている。従って駆動側アーム301aの紙管チャック310が巻出リール35aのリールに挿通されると、当該紙管チャック310における複数の突起部310aが飛び出し、当該突起部310aを介して紙管チャック310と巻出リール35aのリールとが一体化される。
駆動側アーム301aの上端部及び下端部には、移動レール36a及び36b上をスライド自在に移動するアーム保持ガイド301gu、301glが固定され、当該アーム保持ガイド301gu、301glが移動レール36aおよび36bに摺動可能に係合されている。なお、図5に示すように移動レール36aの裏面にはラック319が形成されている。
さらに移動レール36aと移動レール36bとの間には箔繰出制御用モータ311が設けられ、この箔繰出制御用モータ311が取付プレート317を介して当該駆動側アーム301aの移動レール側に取り付けられている。
箔繰出制御用モータ311の後方には、アーム位置決め用モータ312が設けられ、当該アーム位置決め用モータ312の上方には、当該アーム位置決め用モータ312によって回転駆動されるアーム位置決め用ピニオン318(図6)が設けられている。
このアーム位置決め用ピニオン318は、ラック319(図5)と噛合していると共に、当該アーム位置決め用モータ312の下端に無励磁作動型ブレーキ等でなるアーム位置決め保持用ブレーキ313が一体に取り付けられている。
移動レール36aの裏面側と対向した状態であり、かつアーム位置決め用ピニオン318の上部には、アブソリュートエンコーダ等でなるアーム位置検出センサ314(図5、図6)が設けられている。アーム位置検出センサ314は、移動レール36a上の巻出リール35aの位置を検出する。
本実施例において、ラック319、アーム位置決め用ピニオン318、アーム位置決め用モータ312、アーム位置決め保持用ブレーキ313、アーム位置検出センサ314により転写ホイル位置調整装置を構成している。
なお、駆動側アーム302a、303a及び304aの構成も駆動側アーム301aの構成と同様であるため、その説明を省略する。
<転写胴の構成>
転写胴33には、図7乃至図9に示すように、上側の巻出リール35a、35b及び下側の巻出リール35c、35dの配置に対応し、かつ、転写ホイル3a〜3dの箔h1〜箔h4を枚葉紙1へ転写すべき絵柄の範囲に対応した大きさでなる複数の凸部80aを有するゴム版80がその周面上に装着されている。
転写胴33には、図7乃至図9に示すように、上側の巻出リール35a、35b及び下側の巻出リール35c、35dの配置に対応し、かつ、転写ホイル3a〜3dの箔h1〜箔h4を枚葉紙1へ転写すべき絵柄の範囲に対応した大きさでなる複数の凸部80aを有するゴム版80がその周面上に装着されている。
すなわち転写胴33では、その胴軸方向に沿って設けられた凹状の切欠部33hに取り付けられる万力(図示せず)を介してプレートとしてのゴム版80がその周面上に装着されている。ゴム版80には搬送胴32を介して搬送されてくる枚葉紙1に対して箔h1〜箔h4を転写する凸部80aが形成されている。因みにゴム版80は樹脂版81(図9)に比べて伸縮し易い構造である。
このゴム版80の凸部80aは、枚葉紙1へ転写すべき絵柄に対応した大きさとなっており、当該凸部80a以外の範囲は凹部80bとなっている。
ところで転写胴33には、ゴム版80だけでなく、プレートとして樹脂版81を装着することも可能である。
ここで樹脂版81(図9)は、ベースとなる金属製薄板に凸部81aとなる樹脂を貼ったもの、又は、ベースとなる樹脂フィルムに凸部81aとなる樹脂を貼ったもの、或いは、全体的にその断面が凹凸状に形成された凸部81a及び凹部81bを有する樹脂である。また、ここでいう樹脂とは、ゴム版80よりも伸縮し難く、エッチング加工等によってゴム版80よりも容易に凹凸面を加工形成できるものであり、例えばポリエステル系樹脂や光硬化樹脂等がある。
転写胴33(図8)には、円周方向に所定幅を有する切欠33hが当該転写胴33の胴軸方向略全長にわたって設けられている。切欠33h内には、図10乃至図12に示すように尻側万力111およびくわえ側万力112が設けられており、当該尻側万力111と当該くわえ側万力112とが互いに平行な状態でかつ胴軸方向に延設されている。
尻側万力111は、胴軸方向に延設された万力台141と、この万力台141に同軸方向へ向かって複数個並列にねじ込まれたくわえ板支持ボルト151と、当該くわえ板支持ボルト151により万力台141に対して支持された複数個のくわえ板160と、当該くわえ板160の後部に対接された丸棒状のカム170とにより構成されている。
万力台141の上面の中央部よりやや外側には、くわえ面145が設けられると共に、当該くわえ面145の外側には当該くわえ面145に連設され、かつ当該くわえ面145と平行に形成された底面部162bを有する口金挿入溝162が設けられている。
くわえ板160は当該くわえ板160のくわえ面161が万力台141のくわえ面145に当接される保持位置と、当該くわえ板160のくわえ面161が万力台141のくわえ面145から離反される退避位置との間をカム170により揺動自在に支持されている。
また、くわえ面161とくわえ面145には複数条の突起体が設けられ、それぞれの突起体は互いに噛み合うように対向配置されている。くわえ板160には、当該くわえ面161から外側へ延設され、口金挿入溝162の一部を上方から覆う延長部163が設けられている。
口金挿入溝162の開口部162aの長さLは、ゴム版80の口金80cの長さlよりも大きく形成されている。くわえ板支持ボルト151は、万力台141に対してねじ込み量を変えることにより進退自在となっている。
口金挿入溝162の底面部162bには、板バネ180における平板状の基部がねじ180bにより固定されている。この板バネ180は、途中部分から折り返されて先端部180aへ向かって側面視略Uの字状に形成されている。
板バネ180は、基部から先端部180aに向かって高くなるように傾斜され、当該先端部180aが口金挿入溝162の上方開口部へ臨み、ゴム版80または樹脂版81を装着する際のガイド機能を担う。
また、万力台141の胴軸方向両端部に当該万力台141を切欠110内で胴軸方向へ自在に摺動するための個別に回動操作可能なボルト191、ボルト192(図示せず)がねじ込まれている。
さらに、万力台141を切欠110内で図10中左右方向(転写胴円周方向)へ自在に摺動するための個別に回動操作可能な複数個のボルト195が側面内側からねじ込まれている。
一方、くわえ側万力112は、胴軸方向に延設された万力台142と、この万力台142に同軸方向へ向かって複数個並列にねじ込まれたくわえ板支持ボルト152と、当該くわえ板支持ボルト152により万力台142に対して支持された複数個のくわえ板165と、当該くわえ板165の後部に対接された丸棒状のカム171とにより構成されている。
万力台142の上面の中央部よりやや外側には、くわえ面146が設けられると共に、当該くわえ面146の外側には当該くわえ面146に連設され、かつ当該くわえ面146と底面部166bとが平行に形成された口金挿入溝166が設けられている。
くわえ板165は当該くわえ板165のくわえ面167が万力台142のくわえ面146に当接される保持位置と、当該くわえ板165のくわえ面167が万力台142のくわえ面146から離反される退避位置との間をカム171により揺動自在に支持されている。
また、くわえ面167とくわえ面146には複数条の突起体が設けられ、それぞれの突起体は互いに噛み合うように対向配置されている。くわえ板165には、当該くわえ面167から外側へ延設され、口金挿入溝166の一部を上方から覆う延長部168が設けられている。
口金挿入溝166の開口部166aの長さLは、ゴム版80の口金80cの長さlよりも長く形成されている。くわえ板支持ボルト152は、万力台142に対してねじ込み量を変えることにより進退自在となっている。
口金挿入溝166の底面部166bには、板バネ181における平板状の基部がねじ181bにより固定されている。この板バネ181は、途中部分から折り返されて先端部181aへ向かって側面視略Uの字状に形成されている。
板バネ181は、基部から先端部181aに向かって高くなるように傾斜され、当該先端部181aが口金挿入溝166の上方開口部へ臨み、ゴム版80または樹脂版81を装着する際のガイド機能を担う。
また、万力台142の胴軸方向両端部に当該万力台142を切欠110内で胴軸方向へ自在に摺動するための個別に回動操作可能なボルト193、ボルト194(図示せず)がねじ込まれている。
さらに、万力台142を切欠110内で図10中左右方向(転写胴円周方向)へ自在に摺動するための個別に回動操作可能な複数個のボルト196が側面内側からねじ込まれている。
<見当調整装置の構成>
転写胴33は、図13および図14に示すように、左右両側端部の端軸33Rb、33Lbを有し、当該端軸33Rb、33Lbが原動側フレーム501および操作側フレーム525にそれぞれ回転自在に支持されている。なお、転写胴33の原動側フレーム501および操作側フレーム525の外側には、転写胴33の見当調整を行う見当調整部としての見当調整装置500が設けられている。
転写胴33は、図13および図14に示すように、左右両側端部の端軸33Rb、33Lbを有し、当該端軸33Rb、33Lbが原動側フレーム501および操作側フレーム525にそれぞれ回転自在に支持されている。なお、転写胴33の原動側フレーム501および操作側フレーム525の外側には、転写胴33の見当調整を行う見当調整部としての見当調整装置500が設けられている。
図13に示すように、見当調整装置500では、原動側フレーム501に軸支された外メタル502に、周面にゴム版80または樹脂版81が取り付けられた転写胴33の端軸33Rbが内メタル503を介して軸支されており、外メタル502の外周円の軸心と内メタル503および転写胴33の軸心とは偏心量t1だけ偏心している。
転写胴33の端軸33Rbの原動側フレーム501の外側に突出している端面には、外歯ギア504がボルト505により固定されている。この外歯ギア504は、後述する内歯ギア506と噛合している。
原動側フレーム501の外方には、原動側フレーム501との間を複数個のステー508により連結された原動側フレーム501と平行なブラケット507が設けられており、当該ブラケット507の軸受孔には段付きのウォームホイール509が嵌入され、その先端ねじ部に螺合されたナット510によって当該ウォームホイール509がブラケット507に締め付け固定されている。ブラケット507を挟んだその両側にはスラストベアリング511、512が介装されている。
ウォームホイール509の内周ねじ孔509aには、鍔を有するねじ軸513のねじ部513aが螺合されており、ねじ部513aの先端には、長孔とボルト514とによりウォームホイール509に固定されたねじ板515が螺合されている。
内歯ギア506を内周面に有する円筒状のカップリング516は、その一方の開口端に円板517が螺着されており、この円板517の孔には、ねじ軸513の一端が嵌合されてその鍔とナット518とにより固定されている。鍔とナット518と円板517とによりスラストベアリング519、520が挟持されている。このように構成されていることにより、ねじ軸513とカップリング516とは互いに回動自在でかつ軸方向への移動が規制されている。
カップリング516の鍔部516aには、リング522とボルト523とによりヘリカルギア521が固定されており、そのヘリカルギア521が原動側のヘリカルギア524と螺合され、原動側の回転がヘリカルギア524、521、内歯ギア506、外歯ギア504を介して転写胴33に伝達される。この場合、外歯ギア504と内歯ギア506とが摺動自在に螺合しているため、カップリング516が軸方向へ移動しても支障がない構成となっている。
図14において、操作側フレーム525に回動自在に軸支された外メタル526には、中空状のブラケット部527aと、このブラケット部527aよりも小径の軸受部527bとにより段状に形成された内メタル527が当該軸受部527bと回動自在に嵌合されており、当該軸受部527bの孔には転写胴33の端軸33Lbが回転自在に支持されている。
外メタル526の外周円軸心と転写胴33の軸心とは、図中の偏心量t2だけ偏心しており、内メタル527の外周円軸心と転写胴33の軸心とは偏心量t3だけ偏心している。因みに、偏心量t1、t2は転写胴33のゴム版80に対する印圧を調整するための偏心量である。
操作側フレーム525の外方では、正面視L字状に形成されたブラケット528が垂直部材528aを操作側フレーム525と平行になるように操作側フレーム525側に固定されており、垂直部材528aの軸受孔528bには段付きのウォームホイール529が嵌入され、その先端ねじ部に螺合されたナット530で締め付け固定される。ブラケット528を挟んでその両側にはスラストベアリング531、532が介装されている。
ウォームホイール529の内周ねじ孔529aには、ねじ軸533のねじ部533aが螺合されており、ねじ部533aの先端には長孔とボルト674とによりウォームホイール529に固定されたねじ板675が螺合されている。
ねじ軸533の鍔529bは、ブラケット部527aの中空部にスラストベアリング534を介して係入されており、ねじ軸533とブラケット部527aとは、ねじ部にスラストベアリング534を介して螺合されたナット536によって締め付け固定されている。
このように構成されていることにより、ねじ軸533とブラケット部527aとは回動自在でかつ軸方向への移動が規制されている。ブラケット528には、後述する軸受箱538を介して回り止め537が支持され、ねじ軸533の回動を規制するために回り止め537の上端平面がねじ軸533の先端部533bに当接されている。
図13および図15に示されるように、駆動側のブラケット507には、上方が開口する箱状に形成された軸受箱548が固定されており、これに軸支されたウォーム軸549には上述したウォームホイール509と噛合するウォーム550が軸着され、当該ウォーム軸549が見当調整用アクチュエータとしての天地調整用モータ(図示せず)のモータ軸に接続されている。なお見当調整装置500においては、ウォーム軸549、ウォームホイール509、ねじ軸513、カップリング516およびヘリカルギア521によって転写胴33を天地方向すなわち枚葉紙1の搬送方向へ見当調整する天地方向調整機構が構成される。
一方、図14および図16に示すように、軸受箱538には、見当調整用アクチュエータとしての左右調整用モータ553が固定されている。この左右調整用モータ553のモータ軸に接続されたウォーム軸554には、ウォームホイール509と噛合するウォーム555が一体に形成されている。なお見当調整装置500においては、左右調整用モータ553、ウォームホイール554、ねじ軸533およびブラケット部527aによって転写胴33を左右方向すなわち枚葉紙1の幅方向へ見当調整する左右方向調整機構が構成される。
<転写胴に対するゴム版または樹脂版の装着動作>
ところで、転写胴33に対してはゴム版80を装着することができるだけでなく、当該ゴム版80の代わりに樹脂版81についても装着することが可能であり、転写胴33に対するゴム版80の装着動作、転写胴33に対する樹脂版81の装着動作についてそれぞれ説明する。
ところで、転写胴33に対してはゴム版80を装着することができるだけでなく、当該ゴム版80の代わりに樹脂版81についても装着することが可能であり、転写胴33に対するゴム版80の装着動作、転写胴33に対する樹脂版81の装着動作についてそれぞれ説明する。
<ゴム版の装着動作>
図10および図12に示すように、転写胴33の尻側万力111においては、その先端に口金80cが設けられたゴム版80を当該転写胴33に装着する場合、カム170を回動させてくわえ板160を退避位置に位置付け、当該くわえ板160と万力台141との間に間隙を形成する。
図10および図12に示すように、転写胴33の尻側万力111においては、その先端に口金80cが設けられたゴム版80を当該転写胴33に装着する場合、カム170を回動させてくわえ板160を退避位置に位置付け、当該くわえ板160と万力台141との間に間隙を形成する。
くわえ板160と万力台141との間隙に、ゴム版80の口金80cを万力台141のくわえ面145とほぼ平行に挿入する。このときゴム版80の口金80cは、くわえ板160の延長部163の下面に当接しながら口金挿入溝162の内側へ進入するが、当該口金80cの先端がくわえ板160のくわえ面161及び万力台141のくわえ面145で係止されて進入が停止させられる。
この状態ではゴム版80の口金80cが口金挿入溝162の上方に位置することになるので、カム170を回動させ、くわえ板160を退避位置から保持位置に位置付け、当該くわえ板160の延長部163で口金挿入溝162の上方を覆うことにより、当該口金80cがそのまま下方の口金挿入溝162に移動させられる。
このとき転写胴33の尻側万力111では、口金80cの長さlが口金挿入溝162の開口部162aの長さLよりも小さいので、当該口金80cがそのまま下方へ移動して当該口金挿入溝162に嵌入されることになる。ゴム版80の口金80cは、くわえ板160の延長部163によって上方から押し付けられるため、口金挿入溝162からの抜けが規制されて当該口金挿入溝162に対して確実に保持される。
なお、ゴム版80を転写胴33から取り外す場合、カム170を回動させることによりくわえ板160を保持位置から退避位置へ移動させた後、ゴム版80を口金挿入溝162の内側へ挿入するように一旦移動させると、当該ゴム版80の撓みによって口金80cが上方へ浮き、当該口金80cと口金挿入溝162との係合が解除されるので、そのままゴム版80を外側へ引き抜けば容易に取り外すことができる。
因みに転写胴33のくわえ側万力112においても、尻側万力111と同様にゴム版80の口金80cを強固に保持することができ、その装着動作についてはくわえ側万力111と同様であるため、便宜上その説明を省略する。
<樹脂版の装着動作>
図10および図11に示すように、転写胴33の尻側万力111においては、樹脂版81をあらかじめ当該転写胴33の有効面に取り付けた下貼り33aの上に装着する場合、尻側万力111におけるボルト151の万力台141に対するねじ込み量を変え、くわえ板160のくわえ面161と万力台141のくわえ面145との間に隙間を設け、その隙間に当該樹脂版81における薄い基板81cの先端部を差し込み、くわえ板160のくわえ面161と万力台141のくわえ面145とで当該先端部を挟持することにより保持する。
図10および図11に示すように、転写胴33の尻側万力111においては、樹脂版81をあらかじめ当該転写胴33の有効面に取り付けた下貼り33aの上に装着する場合、尻側万力111におけるボルト151の万力台141に対するねじ込み量を変え、くわえ板160のくわえ面161と万力台141のくわえ面145との間に隙間を設け、その隙間に当該樹脂版81における薄い基板81cの先端部を差し込み、くわえ板160のくわえ面161と万力台141のくわえ面145とで当該先端部を挟持することにより保持する。
ここで、くわえ板160のくわえ面161及び万力台141のくわえ面145の表面には複数条の突起体がそれぞれ形成されているので、当該樹脂版81における薄い基板81cの先端部が強固に保持される。
なお転写胴33のくわえ側万力112についても同様であり、樹脂版81を当該転写胴33の下貼り33aの上に装着する場合、くわえ側万力112におけるボルト152の万力台142に対するねじ込み量を変え、くわえ板165のくわえ面167と万力台142のくわえ面146との間に隙間を設け、その隙間に当該樹脂版81における薄い基板81cの先端部を差し込み、くわえ板165のくわえ面167と万力台142のくわえ面146とで当該先端部を挟持することにより保持する。
ここで転写胴33のくわえ側万力112においても、くわえ板165のくわえ面167及び万力台142のくわえ面146の表面に複数条の突起体がそれぞれ形成されているので、当該樹脂版81における薄い基板81cの先端部を強固に保持することができる。
ところで転写胴33では、尻側万力111の万力台141における複数のボルト195、及びくわえ側万力112の万力台142における複数のボルト196をねじ込むことにより、当該万力台141及び当該万力台142を切欠110内の中央寄りへ摺動させて互いに近接させることができる。これにより、転写胴33の下張り33aに対して樹脂版81の基板81cが密着された状態で重ねられる。
さらに、万力台141における複数のボルト195、及び万力台142における複数のボルト196のねじ込み量を個別に変えることにより、樹脂版81の胴軸方向における部分的な張りの調整を実行することができると共に、樹脂版81の天地方向すなわち枚葉紙1の搬送方向への位置調整を実行することができる。
また、万力台141における胴軸方向両端部のボルト191、192及び万力台142における胴軸方向両端部のボルト193、194のねじ込み量を調整することにより、樹脂版81の胴軸方向すなわち枚葉紙1の幅方向への位置調整を実行することもできる。
このように本実施の形態では転写胴33に対して、ゴム版80の代わりに、樹脂版81を、尻側万力111と、くわえ側万力112とで挟持することにより強固に保持することができる。
従って、エッチング加工等によって容易に版面の凹凸部を加工可能な樹脂版81を装着することができるので、ゴム版80を用いる場合に比べて加工コストを低減することができる。
さらに、樹脂版81だけでなくゴム版80を使用することもできるので、従来使用していたゴム版80も無駄にすることなく引き続き使用することができる。
<見当調整動作>
転写胴33に装着されたゴム版80の凸部80aまたは樹脂版81の凸部81aと、枚葉紙1との間の天地方向、および、左右方向の見当調整動作について説明する。
転写胴33に装着されたゴム版80の凸部80aまたは樹脂版81の凸部81aと、枚葉紙1との間の天地方向、および、左右方向の見当調整動作について説明する。
転写胴33に対する天地方向および左右方向の見当調整動作については、4色刷枚葉輪転印刷機100の印刷動作を開始する前に行われるが、印刷結果に基づいて印刷中や印刷終了後に見当調整の微調整を再度行うことも可能である。
図13および図15に示されるように、見当調整装置500における天地方向調整機構(ウォーム軸549、ウォームホイール509、ねじ軸513、カップリング516およびヘリカルギア521)のウォーム軸549が天地調整用モータ(図示せず)の駆動によって回動されると、ウォーム550およびウォームホイール509を介してねじ軸513が回転され、そのねじ部513aのねじ作用により当該ねじ軸513が軸方向へ移動される。
ねじ軸513の軸方向への移動によって、これと軸方向に一体のカップリング516およびヘリカルギア521も軸方向へ移動されるので、ヘリカルギア521、524のはす歯作用により転写胴33が円周方向へ僅かに回転され、転写胴33に対する天地方向(枚葉紙の1の搬送方向)の見当調整が行われる。
すなわち転写胴33が円周方向へ回転されると、その転写胴33に装着されているゴム版80または樹脂版81についても当該転写胴33とともに円周方向へ回転されることになるので、転写胴33に装着されているゴム版80または樹脂版81と枚葉紙1との間の天地方向の見当が調整される。
ここで転写胴33の天地方向とは、図17に示すように、当該転写胴33の頂点である「天」と底点である「地」を示す上下方向である。従って見当調整装置500が転写胴33を円周方向へ回転させることにより、当該転写胴33の「天」および「地」の位置が円周方向へずれ、天地方向の見当調整を行うことができ、かくして枚葉紙1へ箔h1〜h4を転写する際の箔h1〜h4の天地方向の位置を微調整することができる。
図14および図16に示されるように、見当調整装置500における左右方向調整機構(左右調整用モータ553、ウォームホイール554、ねじ軸533およびブラケット部527a)のウォームホイール554が左右調整用モータ553を駆動することによって回転されると、ねじ部533aのねじ作用によりねじ軸533が軸方向へ進退する。これにより、ねじ軸533およびブラケット部527aを介して一体の転写胴33が軸方向へ移動されるので、当該転写胴33に対する左右方向の見当調整が行われる。
すなわち転写胴33が軸方向へ移動されると、その転写胴33に装着されているゴム版80または樹脂版81も軸方向へ移動されることになるので、転写胴33に装着されているゴム版80の凸部80aと当該枚葉紙1との間の左右方向(枚葉紙の1の幅方向)の見当調整が行われる。
従って本実施の形態では、見当調整装置500により、転写胴33の位置を天地方向、左右方向へ見当調整することで当該転写胴33に装着されたゴム版80の凸部80a又は樹脂版81の凸部81aと、搬送胴32を介して搬送されてくる枚葉紙1の絵柄部分とを正確に位置合わせすることができるので、転写胴33に対してゴム版80または樹脂版81を装着する際に煩雑かつ困難な調整を行う必要がなくなり、作業者の負担を大幅に軽減させることができる。
また、ゴム版80の凸部80a又は樹脂版81の凸部81aに大きな余裕代を設ける必要が無くなるので、フォイル・セービングを効率的に行うことができる。
<巻出リールのリール軸方向への調整動作>
転写胴33で左右方向の見当調整が行われると、当該転写胴33におけるゴム版80または樹脂版81の凸部80a、81aの左右方向の位置変化に合わせて巻出リール35a〜35dに対しても左右方向の見当調整が必要となる。
転写胴33で左右方向の見当調整が行われると、当該転写胴33におけるゴム版80または樹脂版81の凸部80a、81aの左右方向の位置変化に合わせて巻出リール35a〜35dに対しても左右方向の見当調整が必要となる。
この場合、リール積載アーム301〜304のアーム位置決め用モータ312によってアーム位置決め用ピニオン318が回転駆動されると、当該アーム位置決め用ピニオン318がラック319と噛合しているため、移動レール36a、36b上をアーム保持ガイド301gu、301glがスライドする。それによって駆動側アーム301a、302a、303a、304aがリール軸方向へスライドする。
そして、見当調整の行われた転写胴33のゴム版80または樹脂版81の凸部80a、81aの左右方向の現在位置に合わせてアーム位置決め用保持ブレーキ313により駆動側アーム301a、302a、303a、304aのスライド動作を停止させることにより、巻出リール35a〜35dの左右方向の位置を調整する。
<枚葉印刷機の印刷動作>
このようにして転写胴33に対する天地方向及び又は左右方向の見当調整および巻出リール35a〜35dのリール軸方向への調整動作が終了すると、枚葉印刷機100における印刷動作を開始する。
このようにして転写胴33に対する天地方向及び又は左右方向の見当調整および巻出リール35a〜35dのリール軸方向への調整動作が終了すると、枚葉印刷機100における印刷動作を開始する。
枚葉印刷機100のサッカー装置10aにより保持された枚葉紙1は、フィーダボード12、渡し胴21を介して搬送胴22へ受け渡される。
搬送胴22の回転とともに枚葉紙1は搬送され、搬送胴22とゴム胴23との間を通過する際、接着剤2が転写され、渡し胴31を介して搬送胴32に受け渡される。
搬送胴32のくわえ爪装置に保持された枚葉紙1は、当該搬送胴32の回転とともに搬送され、搬送胴32と転写胴33との間を通過する際、転写ホイル3a〜3dの箔h1〜h4が枚葉紙1における接着剤2の転写箇所のみに転写される。
ここでフォイル・セービング装置50は、アンワインダ装置34での転写ホイル3a〜3dの巻出及びリワインダ装置35での転写ホイル3a〜3dの巻取を停止させることなく、搬送胴32で搬送されている枚葉紙1に転写胴33におけるゴム版80または樹脂版81の凸部80a、81aによる押圧が掛かっていないときに転写胴33と搬送胴32との対接部を走行している部分の転写ホイル3a〜3dを一旦停止または引き戻す。これにより、箔h1〜h4が転写されずに転写胴33と搬送胴32との対接部を通過する転写ホイル3a〜3dを減少させ、当該転写ホイル3a〜3dを有効に活用することができる。
転写胴33により箔h1〜h4の転写された枚葉紙1は、搬送胴32から渡し胴41aを介して圧胴42aに受け渡され、第1オフセット印刷ユニット40aにより枚葉紙1に対して1色目の第1インキが転写される。
以下、同様にして、第2オフセット印刷ユニット40b、第3オフセット印刷ユニット、第4オフセット印刷ユニット、第5オフセット印刷ユニットにより、枚葉紙1に対して第3インキ、第4インキ、第5インキが順次転写される。
その後、枚葉紙1は、紫外線照射ランプからの紫外線により第1インキ〜第5インキが乾燥(硬化)され、最終的に排紙装置の積載板に積み重ねられ排出される。
なお、第1インキ〜第5インキが転写された枚葉紙1の印刷結果をカメラ等により撮影し、その撮影画像に対する解析結果に基づいて箔の転写に不良が生じていたと制御部が判断した場合、転写胴33に対する天地方向および左右方向の見当調整の微調整を行っても良い。
<他の実施の形態>
なお、上述した実施の形態においては、転写胴33を左右方向へ見当調整することに合わせて、アンワインダ装置34の巻出リール35a〜35dをリール軸方向へ移動させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アンワインダ装置34における巻出リール35a〜35dのリール軸方向への移動に合わせて、リワインダ装置37の巻取リール38a〜38dについてもリール軸方向へ移動するようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、転写胴33を左右方向へ見当調整することに合わせて、アンワインダ装置34の巻出リール35a〜35dをリール軸方向へ移動させるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、アンワインダ装置34における巻出リール35a〜35dのリール軸方向への移動に合わせて、リワインダ装置37の巻取リール38a〜38dについてもリール軸方向へ移動するようにしてもよい。
また、上述した実施の形態においては、箔転写装置としてコールドフォイル式箔転写ユニット30に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ホットフォイル式箔転写ユニットに適用するようにしても良い。
さらに、上述した実施の形態においては、転写胴33の尻側万力111におけるくわえ板160の延長部163が口金挿入溝162の一部を上方から覆うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限るものではなく、くわえ板160の延長部163が口金挿入溝162の全体を上方から覆うようにしても良い。なお、転写胴33のくわえ側万力112においても同様である。
1…枚葉紙、2…接着剤、3…転写ホイル、10…給紙装置、10a…サッカー装置、10b…積載板、12…フィーダボード、20…接着剤転写ユニット、21、31、41a、41b…渡胴、22、42a、42b…圧胴(搬送胴)、32…搬送胴、23、53…ゴム胴、24…版胴、25…接着剤供給装置、30…コールドフォイル式箔転写ユニット、33…転写胴、34…アンワインダ装置、37…リワインダ装置、40…印刷ユニット、40a…第1オフセット印刷ユニット、40b…第2オフセット印刷ユニット、45a…第1インキ供給装置、45b…第2インキ供給装置、50…フォイル・セービング装置、80…ゴム版、81…樹脂版、100…枚葉印刷機、111…くわえ側万力、112…尻側万力、141…万力台、160…くわえ板、145、161…くわえ面、162…口金挿入溝、163…延長部、170…カム、301〜304…リール積載アーム、301a〜304a…駆動側アーム、301b〜304b…支持側アーム、310…紙管チャック、310a…突起部、301gu、301gl…アーム保持ガイド、311…箔繰出制御用モータ、312…アーム位置決め用モータ、313…アーム位置決め保持用ブレーキ、314…アーム位置検出センサ、317…取付プレート、318…アーム位置決め用ピニオン、319、…ラック、500…見当調整装置、501…原動側フレーム、502…外メタル、504…外歯ギア、505、523…ボルト、506…内歯ギア、507、528…ブラケット、508…ステー、509、529…ウォームホイール、510、530、536…ナット、511、512、519、520、521、532、534…スラストベアリング、513、533…ねじ軸、515…ねじ板、516…カップリング、517…円板、521、524…ヘリカルギア、522…リング、525…操作側フレーム、526…外メタル、527…内メタル、537…回り止め、548…軸受箱、549…ウォーム軸、550…ウォーム。
Claims (3)
- シート状物を保持して搬送する搬送胴と、前記搬送胴に対向した状態で表面に凹凸が設けられたプレートを周面に取り付けるための切欠部を有する転写胴とを備え、ベースフィルムに箔が設けられた帯状の転写ホイルとシート状物とを前記搬送胴と前記転写胴との間に走行させることによりシート状物に転写ホイルの箔を転写する箔転写装置であって、
前記転写胴は、前記搬送胴の周面に対する前記転写胴の周面の位置をシート状物の搬送方向及びシート状物の幅方向へ調整する見当調整装置
を備えることを特徴とする箔転写装置。 - 転写ホイルのシート状物の幅方向の位置を、前記転写胴のシート状物の幅方向の位置調整量に基づいて調整する転写ホイル位置調整装置を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の箔転写装置。 - 前記プレートは樹脂版である
ことを特徴とする請求項2に記載の箔転写装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110181933A (zh) * | 2019-05-26 | 2019-08-30 | 贵州西牛王印务有限公司 | 带有自动高温报警机构的包装纸盒联线冷烫印刷设备 |
CN114867661A (zh) * | 2019-12-27 | 2022-08-05 | 兄弟工业株式会社 | 箔转印用膜盒及箔转印装置 |
KR200496197Y1 (ko) * | 2021-06-01 | 2022-11-23 | 공효숙 | 분리 인쇄가 가능한 인쇄 장치 |
-
2014
- 2014-06-27 JP JP2014132212A patent/JP2016010861A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110181933A (zh) * | 2019-05-26 | 2019-08-30 | 贵州西牛王印务有限公司 | 带有自动高温报警机构的包装纸盒联线冷烫印刷设备 |
CN110181933B (zh) * | 2019-05-26 | 2024-05-10 | 贵州西牛王印务有限公司 | 带有自动高温报警机构的包装纸盒联线冷烫印刷设备 |
CN114867661A (zh) * | 2019-12-27 | 2022-08-05 | 兄弟工业株式会社 | 箔转印用膜盒及箔转印装置 |
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