JP2016087030A - 天板付き什器 - Google Patents
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Abstract
Description
また、デスクにおいて、天板を昇降可能な構成としたものがある。このようなデスクの場合及び隣接するデスク同士で天板の高さが異なる場合には、互いに対向または隣接するデスクどうしの一方と他方とで天板の高さが互いに異なると、天板同士の隙間にスペーサ部材を挟み込むことができず、デスクがずれてしまうことがある。さらに、このような場合にデスクがずれてしまうと、天板を昇降させたときに、他のデスクの天板やスペース部材に干渉してしまうことがある。
そこでなされた本発明の目的は、他の什器や壁等との隙間を確実に維持し、美観が損なわれるのを防ぐことのできる天板付き什器を提供することである。
この発明に係る天板付き什器は、上面に作業面を有する天板と、床面上に互いに離間して配置され、前記天板を支持する一対の脚体と、前記脚体の下面に設けられ、下方に向けて突出して前記床面に接地する接地部と、前記脚体の下面に設けられ、前記脚体の下方に収納された収納状態と、前記脚体から側方に突出する突出状態との間で切り換え可能とされた位置決め部材と、を備えることを特徴とする。
このように、脚部の下方に位置決め部材を設けることで、例えば天板を昇降可能とした構成や隣接するデスク同士で天板の高さが異なる場合においても、天板付き什器の位置ずれを抑えることができる。
このような位置決め部材は、脚部の下方に設けられているので、目立たない。さらには、位置決め部材を使用しないときには、位置決め部材を収納状態とすることで、さらに目立たなくなる。
このように、天板が上下方向に昇降可能な構成において、位置決め部材によって位置ずれを防ぐことによって、天板を昇降させたときに天板が他の什器や壁等と干渉するのを防ぐことができる。
このように構成することで、位置決め部材の直線状端部を、他の什器の脚体や位置決め部材、壁等に突き当てれば、他の什器や壁等との間隔だけでなく、平行度も維持することができる。
このように構成することで、収納状態と突出状態との切り換えを、位置決め部材の回動動作によって実現することができる。したがって、位置決め部材の操作が容易であり、位置決め部材も簡易な構成で低コストなものとなる。
このように構成することで、位置決め部材が収納状態、突出状態から不用意に動いてしまうのを防止できる。
このように構成することで、位置決め部材の上部は平板状のプレート部によって覆われるため、上方から見たときの位置決め部材の外観を平滑なシンプルなものとすることができる。また、プレート部の下側に設けた補強部により、位置決め部材の強度を確保することができる。
このように構成することで、位置決め部材を上方から見たときに、補強部が目立たず、位置決め部材の体裁を薄型なものとすることができる。
図1に示すように、天板昇降式デスク(天板付き什器)1は、一対の脚体2,2と、これら一対の脚体2、2間を連結する連結部材(図示無し)と、平面視長方形状の平板状の天板4と、を備えている。
各脚体2は、床面上に配置され、天板4の短辺方向(以下、この方向を前後方向と適宜称する。)に延びる下部支持体8と、下部支持体8の上方に配置されて前後方向に延び、天板4の下面を支持する上部支持体9と、これら下部支持体8と上部支持体9との間を伸縮可能に連結する昇降機構ユニット5と、を備えている。
昇降機構ユニット5は、従来公知の構成からなるものであり、昇降機構ユニット5は、平断面寸法が互いに異なる複数の筒状体5a,5bを備えている。最も平断面寸法が大きな筒状体5aの内側に、筒状体5bが挿入され、図示しない駆動機構によって、筒状体5aに対し、その内側に挿入された筒状体5bが上下方向に出没する。なお、この実施形態では、筒状体5aに内側に、外径が順次小さくなる2つの筒状体5bを挿入し、昇降機構ユニット5は2段階に伸縮する。このようにして、昇降機構ユニット5は、上下方向に伸縮することで、下部支持体8に対し、上部支持体9を上下方向に昇降可能に支持する。
また、天板4の後部の左右両側部には、天板4を上下に貫通する配線挿通孔21が穿設されている。
制御ユニット(図示無し)は、例えば、天板4の下面4uや連結部材(図示無し)に固定されている。この制御ユニット(図示無し)には、天板昇降式デスク1が配置される執務空間に設けられた商用電源に接続される電源ケーブル20が接続されている。
利用者が操作部7に対して所定の操作を入力すると、操作部7から配線ケーブル(図示無し)を介し、制御ユニット(図示無し)に操作信号が送信される。制御ユニット(図示無し)は、操作部7から操作信号を受信すると、受信した信号に基づいて昇降機構ユニット5に昇降動作を実行させる指令信号を出力する。左右一対の脚体2,2の昇降機構ユニット5,5は、指令信号を受け取ると、その指令信号に応じて伸縮駆動され、これによって天板4の高さの調整がなされる。
さて、図2、図3、図4に示すように、上記したような天板昇降式デスク1において、下部支持体8の下面8uには、アジャスター(接地部)10と、位置決め部材30と、が設けられている。
また、弾性片33の先端部33b側には、アームプレート31の上面31uから上方に向けて突出する係合突起34が形成されている。
先端壁部32eには、その中央部に、アームプレート31の直線状端部31bに対して円弧状端部31a側に凹入する凹状壁部32fが形成されている。
また、一対の側壁部32b,32bとの間には、これら側壁部32b,32bを結ぶ方向に延びる補強リブ32rが複数設けられている。さらに、一対の側壁部32b,32bとの間には、側壁部32bと平行に延び、複数の補強リブ32rと凹状壁部32fとを結ぶ補強リブ32sが設けられている。
この状態で、弾性片33の係合突起34(図6参照)は、下部支持体8の下面8uにおいて、雌ネジ孔8hに対して幅方向側方に位置する角度規制凹部8g(図4参照)に係合する。この係合突起34と角度規制凹部8gとの係合により、位置決め部材30の回動が阻止され、位置決め部材30を回動させようとする一定以上の力が作用しない限り、突出状態を維持するようになっている。
なお、角度規制凹部8gは2カ所に形成されているが、天板4の幅方向内側に位置する角度規制凹部8gに係合突起34は係合する。下部支持体8が左右共通部材とされているため、天板4の幅方向外側に位置する角度規制凹部8gは形成されているに過ぎない。
そして、位置決め部材30を回動させて突出状態に移行させると、係合突起34と角度規制凹部8gとが係合し、突出状態が維持される。
図7、図8に示すように、このような天板昇降式デスク1を、互いに隣接させて配置するときには、それぞれの天板昇降式デスク1において、位置決め部材30の先端部30bを脚体2の下部支持体8から側方に突出させた突出状態とする。
そして、互いに隣接する一方の天板昇降式デスク1の位置決め部材30の先端部30bと、他方の天板昇降式デスク1の位置決め部材30の先端部30bとを突き合わせる。これにより、互いに隣接する天板昇降式デスク1,1において、天板4,4の間に隙間S(図8参照)が形成されるようになっている。このように、位置決め部材30,30どうしを突き合わせることで、互いに隣接する天板昇降式デスク1,1同士の間隔(天板4,4の隙間S)が一定に維持される。
このとき、図7に示すように、位置決め部材30,30どうしは、直線状端部31b,31bおよび先端壁部32e,32e同士が突き合わさるので、互いに隣接する天板昇降式デスク1,1の平行度合いもズレにくい。
このような構成によれば、位置決め部材30を突出状態として、脚体2から側方に突出させ、他の天板昇降式デスク1の位置決め部材30、あるいは他の什器や壁等に突き当てることで、隣接する他の天板昇降式デスク1や什器、壁等との間に隙間を形成することができる。これにより、天板昇降式デスク1と、他の天板昇降式デスク1や什器、壁等との位置関係がずれるのを抑え、隙間を一定に保つことができる。
また、天板昇降式デスク1の天板4が、他の天板昇降式デスク1の天板4や什器、壁等に干渉するのを防ぐことができる。したがって、昇降機構ユニット5により天板4を昇降させても、天板4が他の天板昇降式デスク1等と干渉するのを防ぐことができる。
さらに、位置決め部材30は、脚体2の下方に設けられているので、目立たない。加えて、位置決め部材30を使用しないときには、位置決め部材30を収納状態とすることで、さらに目立たなくなる。
したがって、上記天板昇降式デスク1によれば、他の天板昇降式デスク1や壁等との隙間を確実に維持し、美観が損なわれるのを防ぐことができる。
このように構成することで、位置決め部材30の直線状端部31b、先端壁部32eを、他の天板昇降式デスク1の位置決め部材30等に突き当てれば、他の天板昇降式デスク1等との隙間だけでなく、隣接する天板昇降式デスク1の脚体2同士や天板4同士の平行度も維持することができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、位置決め部材30が回動することによって、収納状態と突出状態とを切り換えるようにしたが、これに限らない。収納状態と突出状態とを切り換えることができるのであれば、位置決め部材30を下部支持体8から幅方向外方に向けて、伸縮またはスライドさせるようにしてもよい。この場合、位置決め部材30を伸ばしたりスライドさせたりすることによって、下部支持体8から突出させた状態においては、固定ネジ、ピン、その他の各種ロック機構によって、位置決め部材30を突出状態に固定する。
また、収納状態、突出状態のそれぞれにおいて、位置決め部材30の角度を拘束するための角度規制部として、角度規制凹部8gと、係合突起34とを用いたが、これに限らない。収納状態、突出状態のそれぞれにおいて、位置決め部材30の角度を拘束しつつ、位置決め部材30を収納状態、突出状態への移行を容易に行うことができるのであれば、他のいかなる構成を採用してもよい。
また、昇降機構ユニット5の構成についても、天板4を昇降可能とするのであれば、他のいかなる構成としても良い。
さらには、脚体2は、昇降機構ユニット5を備えない構成とすることもできる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
2 脚体
4 天板
4t 天面(作業面)
5 昇降機構ユニット
8g 角度規制凹部(角度規制部)
10 アジャスター(接地部)
30 位置決め部材
30a 基端部
30b 先端部
31 アームプレート(プレート部)
31b 直線状端部
32 補強部
33 弾性片(角度規制部)
34 係合突起
Claims (7)
- 上面に作業面を有する天板と、
床面上に互いに離間して配置され、前記天板を支持する一対の脚体と、
前記脚体の下面に設けられ、下方に向けて突出して前記床面に接地する接地部と、
前記脚体の下面に設けられ、前記脚体の下方に収納された収納状態と、前記脚体から側方に突出する突出状態との間で切り換え可能とされた位置決め部材と、を備える天板付き什器。 - 前記脚体は、前記天板を上下方向に昇降可能に支持する昇降機構ユニットを備えることを特徴とする請求項1に記載の天板付き什器。
- 前記位置決め部材は、前記突出状態において前記脚体から突出する側の先端部に、前記位置決め部材の突出方向に直交する直線状端部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の天板付き什器。
- 前記位置決め部材は、一端側が前記脚体の下面に回動自在に連結され、他端側が前記一端側を中心として回動することで、前記収納状態と前記突出状態とが切り換わることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の天板付き什器。
- 前記収納状態と前記突出状態のそれぞれで前記脚体に対する前記位置決め部材の角度を拘束する角度拘束部を備えることを特徴とする請求項4に記載の天板付き什器。
- 前記位置決め部材は、平板状のプレート部と、前記プレート部の下側に一体に設けられた補強部と、を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の天板付き什器。
- 前記補強部は、前記位置決め部材を平面視した状態で、前記突出状態における前記位置決め部材の突出方向に直交する方向の幅寸法が、前記プレート部よりも小さいことを特徴とする請求項6に記載の天板付き什器。
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2015
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