JP2016086270A - 画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理装置、および画像形成システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像データの表示画像を表示するステップと、ユーザーから表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、決定した前記トーンカーブを用いて前記画像データに対して画像処理を行うステップと、を実行する。
【選択図】図5
Description
画像データの表示画像を表示するステップと、
ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、
前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、
前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、
決定した前記トーンカーブを用いて前記画像データに対して画像処理を行うステップと、
を含む画像処理方法。
前記選択するステップでは、前記選択領域内のK画素値の平均値が第1所定値以上の場合にK色を階調主要色として選択する、上記(1)または上記(2)に記載の画像処理方法。
前記選択領域内のK画素値の平均値が前記第1所定値未満、C画素値の平均値が第2所定値未満、M画素値の平均値が第3所定値未満、およびY画素値の平均値が第4所定値以上の場合に、Y色を階調主要色として選択する、上記(3)に記載の画像処理方法。
前記選択領域内のK画素値の平均値が前記第1所定値未満である場合において、
C画素値の平均値が第2所定値以上、M画素値の平均値が第3所定値以上、およびY画素値の平均値が第4所定値未満のいずれかを満たす場合に、
C色およびM色のうち画素値の平均値が大きい方を階調主要色として選択する、上記(3)または上記(4)に記載の画像処理方法。
前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値の大小に応じて、異なるトーンカーブの決定処理を選択することを特徴とする上記(1)〜上記(5)のいずれか1つに記載の画像処理方法。
トーンカーブの入力値を横軸、出力値を縦軸としたときに、補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して、出力値を下げる補正であって、前記平均値よりも低い所定の入力値において最も出力値の減少幅を大きくし、および前記平均値での傾きを増加させる補正であることを特徴とする、上記(6)に記載の画像処理方法。
前記最も出力値の減少幅が大きくなる前記所定の入力値は前記平均値からσを減じた値であり、および平均値から±σの範囲において補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して傾きが増加していることを特徴とする、上記(7)に記載の画像処理方法。
トーンカーブの入力値を横軸、出力値を縦軸としたときに、補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して、出力値を上げる補正であって、前記平均値よりも高い所定の入力値において最も出力値の増加幅を大きくし、および前記平均値での傾きを増加させる補正であることを特徴とする、上記(6)に記載の画像処理方法。
前記最も出力値の増加幅が大きくなる前記所定の入力値は前記平均値からσを加算した値であり、および平均値から±σの範囲において補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して傾きが増加していることを特徴とする、上記(9)に記載の画像処理方法。
画像データの表示画像を表示するステップと、
ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、
前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、
前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、
決定した前記トーンカーブを用いて画像データに対して画像処理を行うステップと、
をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
画像データの表示画像を表示する表示部と、
ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付ける操作部と、
前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択し、前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定する色調整部と、
前記色調整部が決定した前記トーンカーブを用いて画像データに対して画像処理を行う色変換部と
を備える画像処理装置。
前記画像処理装置が画像処理した画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成部と
を有する画像形成システム。
以上のような操作画面を用いて行う画像処理を図5のフローチャートを参照して説明する。同図に示す画像処理は、印刷指示端末100およびコントローラー200により実行される処理である。より具体的には、コントローラー200の色変換プログラム232と印刷指示端末100の色調整プログラム132とが協働することにより実行される処理である。
図7に示すトーンカーブの決定処理では、階調主要色の平均値の大小により異なる決定処理を選択するものである。同図において印刷指示端末100は、最初に平均値が70%(第5の所定値)以上か否かを判定する(S301)。なお、この平均値(以降においては符号μで示す)および以下で用いる標準偏差σは、選択した階調主要色の選択領域内の入力の画素値に基づいて統計処理したものであり、これは図6のS201で処理されたものである。
x11=μ−3σ
x12=μ−σ
x13=μ+σ
次に、補正するトーンカーブを決定する(S303)。決定されたトーンカーブはステップS302で定義した入力値x11〜x13の範囲について、以下の3点を滑らかに結んだ曲線である。
第1の点(p1):(x11,Fa(x11))
第2の点(p2):(x12,Fa(x12)―σ/3)
第3の点(p3):(x13,Fa(x13))
図8は、このような手順により決定した補正後のトーンカーブと、補正前のトーンカーブを示す図である。入力値をx軸(横軸)、出力値をy軸(縦軸)とした場合において、Fa(x)は補正前のトーンカーブを、Fb(x)は補正後のトーンカーブをそれぞれ示している。同図の例では簡単のために補正前のトーンカーブFa(x)は原点を通る傾き1(γ=1)の関数としている。これは入力値をx、出力値をyとしたときy=Fa(x)=xで表せる。なお実際には補正前のトーンカーブはこれ以外にも多様な関数を取りえ、上凸曲線、下凸曲線、またはS字曲線の形状を有する関数であってもよい。
x21=μ−σ
x22=μ+σ
x23=μ+3σ
次に、補正するトーンカーブを決定する(S305)。決定されたトーンカーブはステップS304で定義した入力値x21〜x23の範囲について、以下の3点を滑らかに結んだ曲線である。
第1の点(q1):(x21,Fa(x21))
第2の点(q2):(x22,Fa(x22)+σ/3)
第3の点(q3):(x23,Fa(x23))
図9は、このような手順により決定した補正後のトーンカーブと、補正前のトーンカーブを示す図である。Fa(x)は補正前のトーンカーブを、Fb(x)は補正後のトーンカーブをそれぞれ示している。
図5〜図9等に示した本実施形態においては、入力値の標準偏差σを用いて、トーンカーブを補正する範囲(例えばx11〜x13)および補正量を決定していた。しかし、標準偏差σの値が想定される値よりも大きい場合、例えば所定値として10%よりも大きい場合には、標準偏差σを10%にクリップするようにしてもよい。例えば指定された選択領域が適切な範囲でなく明暗差や濃度差が大きい画素値が含まれていた場合において、このように標準偏差σが過大な場合には、所定の値にクリップすることでトーンカーブの補正範囲(x軸)や補正量(y軸)が過剰になることを防げる。
図6に示すサブルーチンでは、選択領域内の基本色のそれぞれについての統計情報として平均値を用いる例を示したが、これに限られず最頻値(mode)や中央値(median)を用いてもよい。また図6のステップS202、S204、S206においてK、C、M、Yの閾値として40%(第1所定値)、40%(第2所定値)、40%(第3所定値)、70%(第4所定値)をそれぞれ用いたが、この値に限られず他の数値を用いてもよい。また、これら所定値をユーザーの指示下で任意の数値に可変できるようにしてもよい。同様に、図7のステップS301で比較する閾値として70%(第5所定値)を用いたが、この値も他の数値を用いてもよい。さらに、K色とY色とでは異なる閾値を用いるといったように、選択された階調主要色の色ごとに異なる数値を適用するようにしてもよい。
図5〜図7で説明した制御フローでは、選択領域の指定の受け付けが1回である場合の説明を行ったが、これに限られない。図10は、選択領域の指定を2回受け付けたことに応じて、1つの基本色に対して2回のトーンカーブの補正を行ったものである。このように1つの画像データに対して、複数回の選択領域の指定を受け付けたこと応じて、同じ基本色に対して複数回のトーンカーブの補正を行うようにしてもよい。また1つの画像データの複数の基本色に対して1または複数回のトーンカーブの補正を行うようにしてもよい。このような操作は、図4の操作画面151aに示した適用ボタンa10を操作した後に、繰り返し画像領域選択ボタンa8および自動修正ボタンa9を操作することで可能となる。
また、図4に示す例では、ユーザーが調整前画像表示領域a1と調整後画像表示領域a2の表示画像を比較することで、画像処理装置が決定し提示した補正後のトーンカーブが適切か否かを判断し、適切であれば適用ボタンa10を操作することでトーンカーブの適用を決定していた。最終的な成果物が画像を印刷した用紙である場合には、成果物で補正後のトーンカーブが適正か否かを判断したい場合がある。このような場合には、操作画面151aに試刷りボタン等を設けてもよい。そして、これを操作することにより用紙へ画像形成を行い、得られた印刷物を目視することで補正のトーンカーブが適切か否か判断し、その判断結果に応じて適用ボタンa10を操作できるようにしてもよい。
図5〜図9等に示した本実施形態においては、トーンカーブの補正を求めた3点(例えばp1〜p3)を滑らかに結ぶようにして、補正後の曲線形状を決定していた。この3点を結ぶ曲線の形状を、3点を通る2次関数から求めてもよく、あるいはこれよりも高次の関数から求めてもよい。また、3点のうち隣接する2点間どうしを直線で結んだトーンカーブとしてもよい。
本発明は、印刷指示端末100、コントローラー200、及びプリンター300の全部又は一部はそれらの機能が統合された1つの装置により実現されてもよい。また本発明による印刷指示端末100およびコントローラー200により構成される画像処理装置のコンピュータにより実行されるプログラムは、USBメモリ、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ROMやハードディスクドライブ等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込んでもよい。
100 印刷指示端末
110 CPU
120 RAM
130 記憶部
131 印刷指示プログラム
132 色調整プログラム
140 操作部
150 表示部
151a 操作画面
a1 調整前画像表示領域
a2 調整後画像表示領域
a3 トーンカーブ表示領域
a4 色選択ボタン
a5 ページ切替部
a6 表示ツール部
a7 色値表示領域
a8 画像領域選択ボタン
a9 自動修正ボタン
a10 適用ボタン
a11 キャンセルボタン
b1 調整前画像選択領域
b2 調整後画像選択領域
b3 マウスポインタ
Fa、Fb トーンカーブ
160 通信部
170 バス
200 コントローラー
210 CPU
220 RAM
230 記憶部
231 処理プログラム
232 色変換プログラム
240 通信部
250 プリンターI/F
260 バス
300 プリンター
310 画像形成部
N ネットワーク
Claims (15)
- カラー画像の基本色ごとのトーンカーブを用いて、画像データに対して画像処理を行う画像処理方法であって、
画像データの表示画像を表示するステップと、
ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、
前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、
前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、
決定した前記トーンカーブを用いて前記画像データに対して画像処理を行うステップと、
を含む画像処理方法。 - 前記選択するステップでは、前記選択領域内の基本色ごとの画素値の統計情報に基づいて前記階調主要色の選択を行うことを特徴とする、請求項1に記載の画像処理方法。
- 前記基本色は、C色、M色、Y色、およびK色であり
前記選択するステップでは、前記選択領域内のK画素値の平均値が第1所定値以上の場合にK色を階調主要色として選択する、請求項1または請求項2に記載の画像処理方法。 - 前記選択するステップでは、
前記選択領域内のK画素値の平均値が前記第1所定値未満、C画素値の平均値が第2所定値未満、M画素値の平均値が第3所定値未満、およびY画素値の平均値が第4所定値以上の場合に、Y色を階調主要色として選択する、請求項3に記載の画像処理方法。 - 前記選択するステップでは、
前記選択領域内のK画素値の平均値が前記第1所定値未満である場合において、
C画素値の平均値が第2所定値以上、M画素値の平均値が第3所定値以上、およびY画素値の平均値が第4所定値未満のいずれかを満たす場合に、
C色およびM色のうち画素値の平均値が大きい方を階調主要色として選択する、請求項3または請求項4に記載の画像処理方法。 - 前記補正するトーンカーブを決定するステップでは、
前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値の大小に応じて、異なるトーンカーブの決定処理を選択することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の画像処理方法。 - 前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値が第5所定値以上の場合、
トーンカーブの入力値を横軸、出力値を縦軸としたときに、補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して、出力値を下げる補正であって、前記平均値よりも低い所定の入力値において最も出力値の減少幅を大きくし、および前記平均値での傾きを増加させる補正であることを特徴とする、請求項6に記載の画像処理方法。 - 前記階調主要色の前記選択領域内の画素値に対して標準偏差σを算出し、
前記最も出力値の減少幅が大きくなる前記所定の入力値は前記平均値からσを減じた値であり、および平均値から±σの範囲において補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して傾きが増加していることを特徴とする、請求項7に記載の画像処理方法。 - 前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値が第5所定値未満の場合、
トーンカーブの入力値を横軸、出力値を縦軸としたときに、補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して、出力値を上げる補正であって、前記平均値よりも高い所定の入力値において最も出力値の増加幅を大きくし、および前記平均値での傾きを増加させる補正であることを特徴とする、請求項6に記載の画像処理方法。 - 前記階調主要色の前記選択領域内の画素値に対して標準偏差σを算出し、
前記最も出力値の増加幅が大きくなる前記所定の入力値は前記平均値からσを加算した値であり、および平均値から±σの範囲において補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して傾きが増加していることを特徴とする、請求項9に記載の画像処理方法。 - カラー画像の基本色ごとのトーンカーブを用いて、画像データに対して画像処理を行う画像処理プログラムであって、
画像データの表示画像を表示するステップと、
ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、
前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、
前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、
決定した前記トーンカーブを用いて画像データに対して画像処理を行うステップと、
をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。 - 前記選択するステップでは、前記選択領域内の基本色ごとの画素値の統計情報に基づいて前記階調主要色の選択を行うことを特徴とする、請求項11に記載の画像処理プログラム。
- カラー画像の基本色ごとのトーンカーブを用いて、画像データに対して画像処理を行う画像処理装置であって、
画像データの表示画像を表示する表示部と、
ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付ける操作部と、
前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択し、前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定する色調整部と、
前記色調整部が決定した前記トーンカーブを用いて画像データに対して画像処理を行う色変換部と
を備える画像処理装置。 - 前記色調整部は、前記選択領域内の基本色ごとの画素値の統計情報に基づいて前記階調主要色の選択を行うことを特徴とする、請求項13に記載の画像処理装置。
- 請求項13または請求項14に記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置が画像処理した画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成部と
を有する画像形成システム。
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JP2012239018A (ja) * | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Canon Inc | 画像処理装置及び画像処理方法並びにプログラム |
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JP2012239018A (ja) * | 2011-05-11 | 2012-12-06 | Canon Inc | 画像処理装置及び画像処理方法並びにプログラム |
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