JP2016086270A - 画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理装置、および画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】不慣れな作業者であってもトーンカーブを適切に補正させることができ、容易に良好な画像を得ることが可能な画像処理方法を提供する。
【解決手段】画像データの表示画像を表示するステップと、ユーザーから表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、決定した前記トーンカーブを用いて前記画像データに対して画像処理を行うステップと、を実行する。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理方法、画像処理プログラム、画像処理装置、および画像形成システムに関する。
近年、カラー印刷業界においては、従来のオフセット印刷装置に代えて、電子写真プリンターやインクジェットプリンター等のデジタル印刷機が広く活用されるようになってきている。
従来のオフセット印刷装置では複雑な作業工程を経て印刷物を得るためには作業工程ごとに高度な知識やノウハウが必要であり、そのため熟練の作業者が求められていた。その一方でデジタル印刷機では多くの作業工程をデジタルデータ上で行えるために不慣れな作業者でも容易に遂行でき、その点で有利である。
しかし、入稿される印刷データには、ときには撮影条件が良好でない画像が含まれる場合があり、そのような印刷データに基づいて得られた印刷物では低明度部分や高彩度部分の階調の弁別が困難となる、いわゆるツブレやサチリ(飽和)といった現象が生じることになる。
このような現象を避けるには、印刷データに含まれる画像に対するレタッチや、デジタル印刷機の出力特性の変更など複数の方法により対処できる。これらの方法のなかで、その手軽さからデジタル印刷機の出力特性の変更としてトーンカーブ補正がよく利用されている。
カラーの印刷データに対してトーンカーブ補正を行う場合に、基本色のC、M、Y、Kのうちどの色に対してどの程度の調整を行えば所望の出力を得られるかが容易に判断できない。そのため、不慣れな作業者では過度の試行錯誤を強いられたり、知識や経験が豊富な熟練作業者のサポートが必要になったりする。
特許文献1では、操作画面上に表示した画像に対して特定の領域を選択し、選択後にY、M、Cの各色に対応する濃度ボタンを操作することで、その特定の領域に対応する画像データに対して適用するトーンカーブを補正している。
特開2007−36968号公報
特許文献1に開示された技術では、特定の領域を選択することで画像データ全体に対するバランスを考慮せずに、この特定の領域に対して補正後のトーンカーブが適正かを判断できる。しかし、その判断に対してはやはり複数回の試行錯誤や、または色に対する知識や経験が求められることになる。
本願は、このような問題に鑑み、不慣れな作業者であってもトーンカーブを適切に補正させることができ、容易に良好な画像を得ることを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)カラー画像の基本色ごとのトーンカーブを用いて、画像データに対して画像処理を行う画像処理方法であって、
画像データの表示画像を表示するステップと、
ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、
前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、
前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、
決定した前記トーンカーブを用いて前記画像データに対して画像処理を行うステップと、
を含む画像処理方法。
(2)前記選択するステップでは、前記選択領域内の基本色ごとの画素値の統計情報に基づいて前記階調主要色の選択を行うことを特徴とする、上記(1)に記載の画像処理方法。
(3)前記基本色は、C色、M色、Y色、およびK色であり
前記選択するステップでは、前記選択領域内のK画素値の平均値が第1所定値以上の場合にK色を階調主要色として選択する、上記(1)または上記(2)に記載の画像処理方法。
(4)前記選択するステップでは、
前記選択領域内のK画素値の平均値が前記第1所定値未満、C画素値の平均値が第2所定値未満、M画素値の平均値が第3所定値未満、およびY画素値の平均値が第4所定値以上の場合に、Y色を階調主要色として選択する、上記(3)に記載の画像処理方法。
(5)前記選択するステップでは、
前記選択領域内のK画素値の平均値が前記第1所定値未満である場合において、
C画素値の平均値が第2所定値以上、M画素値の平均値が第3所定値以上、およびY画素値の平均値が第4所定値未満のいずれかを満たす場合に、
C色およびM色のうち画素値の平均値が大きい方を階調主要色として選択する、上記(3)または上記(4)に記載の画像処理方法。
(6)前記補正するトーンカーブを決定するステップでは、
前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値の大小に応じて、異なるトーンカーブの決定処理を選択することを特徴とする上記(1)〜上記(5)のいずれか1つに記載の画像処理方法。
(7)前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値が第5所定値以上の場合、
トーンカーブの入力値を横軸、出力値を縦軸としたときに、補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して、出力値を下げる補正であって、前記平均値よりも低い所定の入力値において最も出力値の減少幅を大きくし、および前記平均値での傾きを増加させる補正であることを特徴とする、上記(6)に記載の画像処理方法。
(8)前記階調主要色の前記選択領域内の画素値に対して標準偏差σを算出し、
前記最も出力値の減少幅が大きくなる前記所定の入力値は前記平均値からσを減じた値であり、および平均値から±σの範囲において補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して傾きが増加していることを特徴とする、上記(7)に記載の画像処理方法。
(9)前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値が第5所定値未満の場合、
トーンカーブの入力値を横軸、出力値を縦軸としたときに、補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して、出力値を上げる補正であって、前記平均値よりも高い所定の入力値において最も出力値の増加幅を大きくし、および前記平均値での傾きを増加させる補正であることを特徴とする、上記(6)に記載の画像処理方法。
(10)前記階調主要色の前記選択領域内の画素値に対して標準偏差σを算出し、
前記最も出力値の増加幅が大きくなる前記所定の入力値は前記平均値からσを加算した値であり、および平均値から±σの範囲において補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して傾きが増加していることを特徴とする、上記(9)に記載の画像処理方法。
(11)カラー画像の基本色ごとのトーンカーブを用いて、画像データに対して画像処理を行う画像処理プログラムであって、
画像データの表示画像を表示するステップと、
ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、
前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、
前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、
決定した前記トーンカーブを用いて画像データに対して画像処理を行うステップと、
をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
(12)前記選択するステップでは、前記選択領域内の基本色ごとの画素値の統計情報に基づいて前記階調主要色の選択を行うことを特徴とする、上記(11)に記載の画像処理プログラム。
(13)カラー画像の基本色ごとのトーンカーブを用いて、画像データに対して画像処理を行う画像処理装置であって、
画像データの表示画像を表示する表示部と、
ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付ける操作部と、
前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択し、前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定する色調整部と、
前記色調整部が決定した前記トーンカーブを用いて画像データに対して画像処理を行う色変換部と
を備える画像処理装置。
(14)前記色調整部は、前記選択領域内の基本色ごとの画素値の統計情報に基づいて前記階調主要色の選択を行うことを特徴とする、上記(13)に記載の画像処理装置。
(15)上記(13)または上記(14)に記載の画像処理装置と、
前記画像処理装置が画像処理した画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成部と
を有する画像形成システム。
本発明によれば、ユーザーから表示画像内での選択領域の指定を受け付け、受け付けた選択領域内の画素値に基づいて、複数の基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択し、選択した階調主要色の選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定することにより、トーンカーブを適切に補正させることができ、容易に良好な画像を得ることが可能となる。
画像形成システム10の構成を示すブロック図である。 印刷指示端末100の構成を示すブロック図である。 コントローラー200の構成を示すブロック図である。 色調整用の操作画面151aを示す概略図である。 画像処理を示すフローチャートである。 図5のステップS102のサブルーチンを示す図である。 図5のステップS103のサブルーチンを示す図である。 平均値μ≧第5所定値の場合のトーンカーブの決定処理を示す図である。 平均値μ<第5所定値の場合のトーンカーブの決定処理を示す図である。 複数回の補正処理をした後のトーンカーブを示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成システム10全体の構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像形成システム10は、印刷指示端末100、コントローラー200、プリンター300等を備えている。これらの装置は、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等のネットワークNを介して相互に接続されている。ただし、各装置はネットワークNを介さずにローカル接続されてもよい。
印刷指示端末100は、例えばPC(パーソナルコンピュータ)でありユーザーの操作により印刷ジョブを送信する。印刷指示端末100はコントローラー200と協働することで画像処理装置として機能する(本実施形態では印刷指示端末100とコントローラー200が別体であるが、印刷指示端末100とコントローラー200が一体となっていても良い)。この画像処理装置は補正するトーンカーブを決定し、決定したトーンカーブを用いて画像データに対して画像処理をする。各装置の詳細について以下、順に説明する。
図2は、本実施形態に係る印刷指示端末100の構成を示すブロック図である。図2に示すように、印刷指示端末100は、印刷指示プログラム131や色調整プログラム132等の制御プログラムを実装している。ここで、印刷指示プログラム131とは、各種アプリケーションにより作成された画像データの印刷指示を生成し、それをコントローラー200に送信するためのプログラムである。印刷指示端末100により生成された印刷指示のことを以下では「印刷ジョブ」と称することがある。本実施形態における印刷ジョブはPostscript(登録商標)のようなPDL(Page Description Language)で記述された印刷ページに対応する1または複数の画像データと、印刷部数、両面モード、後処理等の印刷設定が記述されたいわゆるジョブチケットから構成される。
また、色調整プログラム132とは、各種アプリケーションにより作成された印刷ジョブの画像データに対する色調整を実行するためのプログラムである。なお、色調整とは、後述する色変換プログラム232による色変換に用いられるトーンカーブやカラープロファイル(多次元LUT)等を編集する処理のことを指す。
図2に示すように、印刷指示端末100は、CPU110、RAM120、記憶部130、操作部140、表示部150、通信部160等を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス170を介して相互に接続されている。各部の詳細について以下に順に説明する。
CPU110は、制御プログラムに従って各部の動作を制御するとともに各種演算処理を実行する。RAM120は、CPU110の作業領域として制御プログラムやパラメーター等を一時的に記憶する。記憶部130は、OSや制御プログラム等を格納するROMやハードディスクドライブ等からなる記憶装置である。図2に示すように、記憶部130には、印刷指示プログラム131や色調整プログラム132等が格納されている。
操作部140は、キーボード、マウス、タッチセンサー等の入力装置である。表示部150は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置である。特に、表示部150は、色調整プログラム132により提供される色調整用の操作画面151aを表示する(図4を参照)。色調整用の操作画面151aの詳細についてはさらに後述する。通信部160は、印刷指示端末100をネットワークNに接続するためのインターフェースであり、イーサネット(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11(Wi−Fi)、HomeRF(Home Radio Frequency)、IrDA(Infrared Dat a Association)、FDDI(Fiber−distributed data interface)等の規格が用いられる。また、USB通信のためのインターフェースが設けられてもよい。
図3は、本実施形態に係るコントローラー200の構成を示すブロック図である。図3のように、コントローラー200は、RIP(Raster Image Processor)処理プログラム231や色変換プログラム232等の制御プログラムを実装している。コントローラー200により生成された画像データはプリンター300に送信される。
ここで、RIP処理プログラム231とは、印刷指示端末100から受信した印刷ジョブに含まれる画像データに対するラスタライズ(RIP処理)を実行するためのプログラムである。なお、ラスタライズとは、印刷指示端末100から受信した印刷ジョブを解析することにより印刷処理用のビットマップ形式の画像データを生成する処理のことを指す。ラスタライズ前の印刷ジョブに含まれるPDLで記述された画像データの色データは、一般的にsRGBなどのデバイス非依存の各色8bitのRGB信号である。ラスタライズ処理時にはこの入力の色信号は、プリンター300に対応したデバイス依存の基本色であるCMYKの各色8bitの出力の色信号に変換される。
また、色変換プログラム232とは、RIP処理プログラム231と連動して画像データに対する色変換を実行するためのプログラムのことを指す。なお、色変換とは、色調整プログラム132による補正後のトーンカーブやカラープロファイル(多次元LUT)等に従って、印刷処理用の画像データを構成する画素値(色信号)を、最終的なプリンター300で出力用の画素値(デバイス依存の色信号)に変換する処理のことを指す。トーンカーブを用いた色変換の具体的手順は、例えば、特開2011−237850号公報に記載されている。カラープロファイル(多次元LUT)を用いた色変換の具体的手順は、例えば、特開2010−273208号公報に記載されている。
図3に示すように、コントローラー200は、CPU210、RAM220、記憶部230、通信部240、プリンターI/F250等を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス260を介して相互に接続されている。
CPU210は、制御プログラムに従って各部の動作を制御するとともに各種演算処理を実行する。RAM220は、CPU210の作業領域として制御プログラムやパラメーター等を一時的に記憶する。記憶部230は、OSや制御プログラム等を格納するROMやハードディスクドライブ等の記憶装置である。図3に示すように、記憶部230には、RIP処理プログラム231や色変換プログラム232等が格納されている。
通信部240は、コントローラー200をネットワークNに接続するためのインターフェースであり、通信部160と同様の構成を備えている。プリンターI/F250は、プリンター300と通信するためのインターフェースであり、例えば、IEEE1284やUSB等の規格に準拠している。
本実施形態に係るプリンター300は、コントローラー200から受信した印刷処理用の画像データに基づくフルカラーの印刷処理を実行する。より具体的には、プリンター300の画像形成部310は、帯電、露光、現像、転写、および定着の各工程を含む電子写真の作像プロセスを用いて、画像データに基づくC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)の4つの基本色のトナーで形成した画像を用紙等の記録媒体上に印刷する。ただし、画像形成部310は、インパクト方式、熱転写方式、インクジェット方式等の周知の他の印刷方式を採用するものであってもよい。
図4は、表示部150の表示面に表示される操作画面151aの一例を示す概略図である。この操作画面151aは、主に色調整プログラム132により提供される。図4に示すように操作画面151aには、調整前画像表示領域a1、調整後画像表示領域a2、トーンカーブ表示領域a3、色選択ボタンa4、ページ切替部a5、表示ツール部a6、色値表示領域a7、画像領域選択ボタンa8、自動修正ボタンa9、適用ボタンa10、およびキャンセルボタンa11が配置されている。
トーンカーブ表示領域a3には、補正前のトーンカーブFa(破線で表示)と補正後のトーンカーブFb(実線で表示)を表示している。色選択ボタンa4にはプリンター300の基本色であるC、M、Y、Kのそれぞれに対応したチェックボックスが配置されている。トーンカーブ表示領域a3に表示するトーンカーブFaは色選択ボタンa4で選択された色、同図の例においてはM色に対応している。これは後述する色調整プログラム132によって選択された階調主要色に対応する。色の選択および補正後のトーンカーブFbに関しては本実施形態において色調整プログラム132により自動的に決定されるが、ユーザーによる操作指示のもとに選択および修正(編集)することも可能である。
調整前画像表示領域a1、調整後画像表示領域a2には、共通の画像データに対して修正前のトーンカーブFa、修正後のトーンカーブFbをそれぞれ反映したプレビュー画像が表示される。また調整前画像表示領域a1及び調整後画像表示領域a2には、共通の画像データの対応する範囲の画像が表示される。2つの表示領域は、同図に示すようにユーザーが2つのプレビューを容易に比較できるように互いに隣接して配置されることが好ましい。
ページ切替部a5には、ページ送り/戻しボタンを配置している。印刷ジョブが印刷ページに対応した複数の画像データから構成される場合においては、ユーザーはこれらのボタンを操作することにより、画像データのページ番号を切り替える。同図の「12」の数字は、調整前画像表示領域a1および調整後画像表示領域a2に印刷ジョブの12ページ目の画像データがプレビュー表示されていることを示している。
表示ツール部a6には、左回転ボタン、右回転ボタン、縮小ボタン、および拡大ボタンをこの順で配置させている。ユーザーはこれらのボタンを操作することで、調整前画像表示領域a1および調整後画像表示領域a2に表示中のプレビューの回転、縮小、または拡大を行う。また操作部140のマウス、タッチパネル等を介したユーザーのドラッグ、ドロップ操作に応じて、調整前画像表示領域a1および調整後画像表示領域a2に表示中のプレビューの表示領域をシフトする。
色値表示領域a7には、調整前画像表示領域a1または調整後画像表示領域a2に在るマウスポインタb3位置の画素の色データを表示させる。
画像領域選択ボタンa8を操作すると、調整前画像選択領域b1が調整前画像表示領域a1に、調整後画像選択領域b2が調整後画像表示領域a2にそれぞれ出現する。調整前画像選択領域b1または調整後画像選択領域b2は、ユーザーのドラッグ、ドロップ操作等に応じてその囲み範囲の位置を移動したり、サイズや形状を変更したりする。調整前画像選択領域b1または調整後画像選択領域b2のどちらか一方の選択領域を移動または変形する操作がなされた場合には他方の選択領域にもその操作が反映される。なお、同図に示す例では、調整前画像選択領域b1、調整後画像選択領域b2の形状として矩形の例を示しているがこれに限られず、多角形や楕円形などの他の形状としてもよい。
自動修正ボタンa9のユーザーの操作に基づいて、選択領域の指定が確定する。この確定にともない色調整プログラム132は、調整前画像選択領域b1の内部領域の画像に対応する画像データの色信号の統計処理を行う。そして、この計算に基づいて、(同一ページ内の)画像データの全領域に適用するトーンカーブを自動的に決定し、修正する。このトーンカーブの決定方法についての詳細は後述する(後述の図5〜図7)。修正後のトーンカーブFbは、修正前のトーンカーブFaとともにトーンカーブ表示領域a3に表示される。調整後画像表示領域a2に表示される画像は、このトーンカーブFbが適用された画像である。
調整前画像選択領域b1および調整後画像選択領域b2の位置、サイズ等を設定するに際しては、ユーザーはツブレやサチリが生じて弁別が困難な領域の少なくとも一部を囲むように選択領域を設定すればよい。例えば黒い鞄を写した写真画像について鞄全体が低明度部であることからツブレが生じており、黒い鞄の胴体の中央に配置した前ポケットの周囲との弁別が困難であるような場合を想定する。このような場合に、前ポケットの周囲との境界部の少なくとも一部を調整前画像選択領域b1で囲むように設定する。その後、自動修正ボタンa9を操作することにより、トーンカーブが適正化される。これにより前ポケットが周囲の鞄の胴体と弁別できるようになり視認性が向上する。また高彩度色であることからサチリにより弁別できない場合も同様である。例えば壁面が鮮やかな黄色に塗られた直方体の室内の写真画像で、その室内形状の弁別が困難であるような場合に、部屋の辺の少なくとも一部を調整前画像選択領域b1で囲んだ後、自動修正ボタンa9を操作する。これによりトーンカーブが適正化され室内の形状が弁別できるようになり視認性が向上する。なお自動修正ボタンa9の操作は、画像領域選択ボタンa8の操作により調整前画像選択領域b1および調整後画像選択領域b2を表示させているときに可能である。
ユーザーが、修正後のトーンカーブFbが好ましいと判断した場合には適用ボタンa10を操作することで、このトーンカーブFbの適用が確定する。確定したトーンカーブFbは、記憶部130または記憶部230に保存され、この画像データ(図4の例では12ページ目の画像データ)に対する後段の色変換プログラム232による処理に適用される。一方でユーザーが修正後のトーンカーブFbで満足できないと考えた場合には、調整前画像選択領域b1および調整後画像選択領域b2の位置、サイズ等を変更する操作を行う。そしてこの選択領域の変更に続いて自動修正ボタンa9を操作することで、再び色調整プログラム132にトーンカーブFbの自動修正を開始させる。
また、適用ボタンa10が操作されずにユーザーによりキャンセルボタンa11が操作された場合には、全ての修正内容を破棄し調整開始前の状態に戻して色調整を終了する。
(画像処理の制御フロー)
以上のような操作画面を用いて行う画像処理を図5のフローチャートを参照して説明する。同図に示す画像処理は、印刷指示端末100およびコントローラー200により実行される処理である。より具体的には、コントローラー200の色変換プログラム232と印刷指示端末100の色調整プログラム132とが協働することにより実行される処理である。
最初に、印刷指示端末100は、図4に示したような操作画面151aを表示させた状態で、ユーザーから選択領域の指定を受け付けたか否かを判定する(S101)。選択領域の指定は、図4の説明で述べたように、最初にユーザーが画像領域選択ボタンa8の操作することで、調整前画像選択領域b1および調整後画像選択領域b2を出現させる。続いてユーザーは調整前画像表示領域a1または調整後画像表示領域a2の表示画像内で、必要に応じてこれらの選択領域の位置、サイズ等を変更し、その後、自動修正ボタンa9を操作する。これによりユーザーによる選択領域の指定が確定する(S101:YES)。
選択領域の指定を受け付けたことに応じて、次に階調主要色の選択処理を行う(S102)。図6は、ステップS102の階調主要色選択処理のサブルーチンを示す図である。
図6に示すサブルーチンでは、印刷指示端末100は最初に調整前画像選択領域b1の内部領域の画像に対応する画像データに対して統計処理を行う(S201)。具体的には、指定された選択領域内の画像データの各画素の基本色C、M、Y、Kそれぞれについての平均値を算出したり、標準偏差σを算出したりする。各画素は、基本色それぞれについて0%〜100%までの信号値を取り得、0%が最も淡く(高輝度)、100%が最も濃度が濃い(低輝度)。この平均値は、基本色ごとに選択領域に含まれる全画素の信号値を合計し、これを選択領域に含まれる画素数で除算することにより求める。
続いて、算出した基本色ごとの平均値のうちK色について、平均値が40%以上か否かを判定する(S202)。
選択領域内のK画素値の平均値が40%以上であれば(S202:YES)、階調主要色としてK色が選択される(S203)。
一方で、選択領域内のK画素値の平均値が40%未満で(S202:NO)、C画素値の平均値が40%未満、M画素値の平均値が40%未満、およびY画素値の平均値が70%以上であれば(S204:YES)、階調主要色としてY色が選択される(S205)。
またステップS204の条件を満たさないとき、つまりC画素値の平均値が40%以上、M画素値の平均値が40%以上、およびY画素値の平均値が70%未満のいずれかを満たす場合には(S204:NO)、M画素値とC画素値の平均値を比較し(S206)、M画素値の平均値がC画素値の平均値よりも大きい場合には(YES)、階調主要色としてM色を選択し(S207)、C色が大きいあるいは同値であれば(NO)、階調主要色としてC色を選択する(S208)。
以上の処理によりいずれかの基本色を階調主要色として選択したのち図5の制御フローに戻る(リターン)。
続いて、図5のステップS103ではステップS102で選択された階調主要色について補正するトーンカーブを決定する。図7は、ステップS103の補正するトーンカーブの決定処理に関するサブルーチンを示す図である。
(補正トーンカーブの決定処理)
図7に示すトーンカーブの決定処理では、階調主要色の平均値の大小により異なる決定処理を選択するものである。同図において印刷指示端末100は、最初に平均値が70%(第5の所定値)以上か否かを判定する(S301)。なお、この平均値(以降においては符号μで示す)および以下で用いる標準偏差σは、選択した階調主要色の選択領域内の入力の画素値に基づいて統計処理したものであり、これは図6のS201で処理されたものである。
階調主要色の平均値μが70%以上であれば(S301:YES)、以下のような入力値x11〜x13を定義する(S302)。
x11=μ−3σ
x12=μ−σ
x13=μ+σ
次に、補正するトーンカーブを決定する(S303)。決定されたトーンカーブはステップS302で定義した入力値x11〜x13の範囲について、以下の3点を滑らかに結んだ曲線である。
第1の点(p1):(x11,Fa(x11))
第2の点(p2):(x12,Fa(x12)―σ/3)
第3の点(p3):(x13,Fa(x13))
図8は、このような手順により決定した補正後のトーンカーブと、補正前のトーンカーブを示す図である。入力値をx軸(横軸)、出力値をy軸(縦軸)とした場合において、Fa(x)は補正前のトーンカーブを、Fb(x)は補正後のトーンカーブをそれぞれ示している。同図の例では簡単のために補正前のトーンカーブFa(x)は原点を通る傾き1(γ=1)の関数としている。これは入力値をx、出力値をyとしたときy=Fa(x)=xで表せる。なお実際には補正前のトーンカーブはこれ以外にも多様な関数を取りえ、上凸曲線、下凸曲線、またはS字曲線の形状を有する関数であってもよい。
図8からあきらかなように、入力値がx11およびこれよりも小さい値、ならびに入力値がx13およびこれよりも大きい値では出力値を変化させておらず、この範囲では補正前後のトーンカーブFa、Fbは重なっている。一方でこれよりも内側のx11〜x13の範囲では補正後のトーンカーブFb(x)は、補正前のトーンカーブFa(x)に対して出力値を下げる補正を行っている。そして真ん中の入力値x12ではその出力値をσ/3減少させており、この入力値x12での減少幅が最も大きい。このようにすることにより、入力値が平均値μ前後、より具体的には平均値μから±σの範囲において、補正後のトーンカーブFb(x)では補正前のトーンカーブFa(x)に対して傾きが増加していることが理解できる。
図7の説明に戻る。階調主要色の平均値が70%未満の場合(S301:NO)、以下のような入力値x21〜x23を定義する(S304)。
x21=μ−σ
x22=μ+σ
x23=μ+3σ
次に、補正するトーンカーブを決定する(S305)。決定されたトーンカーブはステップS304で定義した入力値x21〜x23の範囲について、以下の3点を滑らかに結んだ曲線である。
第1の点(q1):(x21,Fa(x21))
第2の点(q2):(x22,Fa(x22)+σ/3)
第3の点(q3):(x23,Fa(x23))
図9は、このような手順により決定した補正後のトーンカーブと、補正前のトーンカーブを示す図である。Fa(x)は補正前のトーンカーブを、Fb(x)は補正後のトーンカーブをそれぞれ示している。
図8の例と同様に、図9では入力値がx21〜x23よりも外側の範囲では出力値は変化しておらず、補正前後のトーンカーブは重なっている。その一方これよりも内側では補正後のトーンカーブFb(x)は、補正前のトーンカーブFa(x)に対して出力値を上げる補正を行っている。そして真ん中の入力値x22ではその出力値をσ/3増加させており、この入力値x22での増加幅が最も大きい。このようにすることにより、入力値が平均値μから±σの範囲において、補正後のトーンカーブFb(x)では補正前のトーンカーブFa(x)に対して傾きが増加していることが理解できる。
以上の処理により補正するトーンカーブを決定したのち、図5の制御フローに戻る(リターン)。図5のステップS104では色変換プログラム232は、対象となる画像データの選択領域を含む全領域に対して補正したトーンカーブを用いて、画像処理を行う。
このトーンカーブを用いた画像処理は、RIP処理プログラム231によりラスタライズ処理を実行するときに実行してもよく、またはラスタライズ処理よりも後段側の処理として実行してもよい。
画像処理を実行し、最終的な出力用の画素値(プリンタデバイス値)に変換した後の画像データは、プリンター300に送られ、画像形成部310により用紙上に画像を形成する画像形成処理を実行して終了する(S105、エンド)。
以上のように本実施形態では、低明度部分や高彩度部分の階調の弁別が困難となる、いわゆるツブレやサチリ(飽和)といった現象が生じる画像の領域がある場合、ユーザーは操作画面151aに表示した表示画像上で選択領域として指定するだけでよい。この指定に基づいて画像処理装置側で自動的に選択主要色を選択し、その選択主要色に対して補正するトーンカーブを自動的に決定する。そして決定されたトーンカーブは、選択領域内の画素値の多くが分布する平均値μから±σの範囲においてコントラストを上げるように補正される。特に画素値の平均値が高い場合には、出力値を下げるように補正するので、低明度部(高濃度)や高彩度色で弁別が困難な画像を改善する。またトーンカーブの補正は基本色(CMYK)のうちから最も影響が大きい色を選択し、この選択した選択主要色に対して行うので、トーンカーブの適正化をより効果的に行える。このように不慣れなユーザーであっても選択領域を指定する操作を行うことだけで、容易に適切にトーンカーブの補正を行えるので、容易に良好な出力画像を得ることが可能となる。
(変形例1)
図5〜図9等に示した本実施形態においては、入力値の標準偏差σを用いて、トーンカーブを補正する範囲(例えばx11〜x13)および補正量を決定していた。しかし、標準偏差σの値が想定される値よりも大きい場合、例えば所定値として10%よりも大きい場合には、標準偏差σを10%にクリップするようにしてもよい。例えば指定された選択領域が適切な範囲でなく明暗差や濃度差が大きい画素値が含まれていた場合において、このように標準偏差σが過大な場合には、所定の値にクリップすることでトーンカーブの補正範囲(x軸)や補正量(y軸)が過剰になることを防げる。
(変形例2)
図6に示すサブルーチンでは、選択領域内の基本色のそれぞれについての統計情報として平均値を用いる例を示したが、これに限られず最頻値(mode)や中央値(median)を用いてもよい。また図6のステップS202、S204、S206においてK、C、M、Yの閾値として40%(第1所定値)、40%(第2所定値)、40%(第3所定値)、70%(第4所定値)をそれぞれ用いたが、この値に限られず他の数値を用いてもよい。また、これら所定値をユーザーの指示下で任意の数値に可変できるようにしてもよい。同様に、図7のステップS301で比較する閾値として70%(第5所定値)を用いたが、この値も他の数値を用いてもよい。さらに、K色とY色とでは異なる閾値を用いるといったように、選択された階調主要色の色ごとに異なる数値を適用するようにしてもよい。
(変形例3)
図5〜図7で説明した制御フローでは、選択領域の指定の受け付けが1回である場合の説明を行ったが、これに限られない。図10は、選択領域の指定を2回受け付けたことに応じて、1つの基本色に対して2回のトーンカーブの補正を行ったものである。このように1つの画像データに対して、複数回の選択領域の指定を受け付けたこと応じて、同じ基本色に対して複数回のトーンカーブの補正を行うようにしてもよい。また1つの画像データの複数の基本色に対して1または複数回のトーンカーブの補正を行うようにしてもよい。このような操作は、図4の操作画面151aに示した適用ボタンa10を操作した後に、繰り返し画像領域選択ボタンa8および自動修正ボタンa9を操作することで可能となる。
(変形例4)
また、図4に示す例では、ユーザーが調整前画像表示領域a1と調整後画像表示領域a2の表示画像を比較することで、画像処理装置が決定し提示した補正後のトーンカーブが適切か否かを判断し、適切であれば適用ボタンa10を操作することでトーンカーブの適用を決定していた。最終的な成果物が画像を印刷した用紙である場合には、成果物で補正後のトーンカーブが適正か否かを判断したい場合がある。このような場合には、操作画面151aに試刷りボタン等を設けてもよい。そして、これを操作することにより用紙へ画像形成を行い、得られた印刷物を目視することで補正のトーンカーブが適切か否か判断し、その判断結果に応じて適用ボタンa10を操作できるようにしてもよい。
(変形例5)
図5〜図9等に示した本実施形態においては、トーンカーブの補正を求めた3点(例えばp1〜p3)を滑らかに結ぶようにして、補正後の曲線形状を決定していた。この3点を結ぶ曲線の形状を、3点を通る2次関数から求めてもよく、あるいはこれよりも高次の関数から求めてもよい。また、3点のうち隣接する2点間どうしを直線で結んだトーンカーブとしてもよい。
(変形例6)
本発明は、印刷指示端末100、コントローラー200、及びプリンター300の全部又は一部はそれらの機能が統合された1つの装置により実現されてもよい。また本発明による印刷指示端末100およびコントローラー200により構成される画像処理装置のコンピュータにより実行されるプログラムは、USBメモリ、CD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ROMやハードディスクドライブ等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、画像形成装置の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込んでもよい。
10 画像形成システム
100 印刷指示端末
110 CPU
120 RAM
130 記憶部
131 印刷指示プログラム
132 色調整プログラム
140 操作部
150 表示部
151a 操作画面
a1 調整前画像表示領域
a2 調整後画像表示領域
a3 トーンカーブ表示領域
a4 色選択ボタン
a5 ページ切替部
a6 表示ツール部
a7 色値表示領域
a8 画像領域選択ボタン
a9 自動修正ボタン
a10 適用ボタン
a11 キャンセルボタン
b1 調整前画像選択領域
b2 調整後画像選択領域
b3 マウスポインタ
Fa、Fb トーンカーブ
160 通信部
170 バス
200 コントローラー
210 CPU
220 RAM
230 記憶部
231 処理プログラム
232 色変換プログラム
240 通信部
250 プリンターI/F
260 バス
300 プリンター
310 画像形成部
N ネットワーク

Claims (15)

  1. カラー画像の基本色ごとのトーンカーブを用いて、画像データに対して画像処理を行う画像処理方法であって、
    画像データの表示画像を表示するステップと、
    ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、
    前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、
    前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、
    決定した前記トーンカーブを用いて前記画像データに対して画像処理を行うステップと、
    を含む画像処理方法。
  2. 前記選択するステップでは、前記選択領域内の基本色ごとの画素値の統計情報に基づいて前記階調主要色の選択を行うことを特徴とする、請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記基本色は、C色、M色、Y色、およびK色であり
    前記選択するステップでは、前記選択領域内のK画素値の平均値が第1所定値以上の場合にK色を階調主要色として選択する、請求項1または請求項2に記載の画像処理方法。
  4. 前記選択するステップでは、
    前記選択領域内のK画素値の平均値が前記第1所定値未満、C画素値の平均値が第2所定値未満、M画素値の平均値が第3所定値未満、およびY画素値の平均値が第4所定値以上の場合に、Y色を階調主要色として選択する、請求項3に記載の画像処理方法。
  5. 前記選択するステップでは、
    前記選択領域内のK画素値の平均値が前記第1所定値未満である場合において、
    C画素値の平均値が第2所定値以上、M画素値の平均値が第3所定値以上、およびY画素値の平均値が第4所定値未満のいずれかを満たす場合に、
    C色およびM色のうち画素値の平均値が大きい方を階調主要色として選択する、請求項3または請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記補正するトーンカーブを決定するステップでは、
    前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値の大小に応じて、異なるトーンカーブの決定処理を選択することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の画像処理方法。
  7. 前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値が第5所定値以上の場合、
    トーンカーブの入力値を横軸、出力値を縦軸としたときに、補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して、出力値を下げる補正であって、前記平均値よりも低い所定の入力値において最も出力値の減少幅を大きくし、および前記平均値での傾きを増加させる補正であることを特徴とする、請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記階調主要色の前記選択領域内の画素値に対して標準偏差σを算出し、
    前記最も出力値の減少幅が大きくなる前記所定の入力値は前記平均値からσを減じた値であり、および平均値から±σの範囲において補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して傾きが増加していることを特徴とする、請求項7に記載の画像処理方法。
  9. 前記階調主要色の前記選択領域内の画素値の平均値が第5所定値未満の場合、
    トーンカーブの入力値を横軸、出力値を縦軸としたときに、補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して、出力値を上げる補正であって、前記平均値よりも高い所定の入力値において最も出力値の増加幅を大きくし、および前記平均値での傾きを増加させる補正であることを特徴とする、請求項6に記載の画像処理方法。
  10. 前記階調主要色の前記選択領域内の画素値に対して標準偏差σを算出し、
    前記最も出力値の増加幅が大きくなる前記所定の入力値は前記平均値からσを加算した値であり、および平均値から±σの範囲において補正後のトーンカーブは補正前のトーンカーブに対して傾きが増加していることを特徴とする、請求項9に記載の画像処理方法。
  11. カラー画像の基本色ごとのトーンカーブを用いて、画像データに対して画像処理を行う画像処理プログラムであって、
    画像データの表示画像を表示するステップと、
    ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付けるステップと、
    前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択するステップと、
    前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定するステップと、
    決定した前記トーンカーブを用いて画像データに対して画像処理を行うステップと、
    をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
  12. 前記選択するステップでは、前記選択領域内の基本色ごとの画素値の統計情報に基づいて前記階調主要色の選択を行うことを特徴とする、請求項11に記載の画像処理プログラム。
  13. カラー画像の基本色ごとのトーンカーブを用いて、画像データに対して画像処理を行う画像処理装置であって、
    画像データの表示画像を表示する表示部と、
    ユーザーから前記表示画像内での選択領域の指定を受け付ける操作部と、
    前記選択領域内の画素値に基づいて、複数の前記基本色のうちのいずれかの基本色を階調主要色として選択し、前記階調主要色の前記選択領域内の画素値から該階調主要色を補正するトーンカーブを決定する色調整部と、
    前記色調整部が決定した前記トーンカーブを用いて画像データに対して画像処理を行う色変換部と
    を備える画像処理装置。
  14. 前記色調整部は、前記選択領域内の基本色ごとの画素値の統計情報に基づいて前記階調主要色の選択を行うことを特徴とする、請求項13に記載の画像処理装置。
  15. 請求項13または請求項14に記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置が画像処理した画像データに基づいて記録媒体に画像を形成する画像形成部と
    を有する画像形成システム。
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