JP2016085912A - 蓄電素子 - Google Patents

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雄大 川副
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啓介 穴見
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健太 長嶺
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Abstract

【課題】電解液を有効に利用することができる蓄電素子を提供する。【解決手段】正極410および負極420が積層されて形成された電極体400と、電極体400を収容する容器100とを備える蓄電素子10であって、容器100の内底部121の少なくとも一部に、容器100の長手方向にわたって傾斜が設けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、正極および負極が積層されて形成された電極体と、電解液と、電極体および電解液を収容する容器とを備える蓄電素子に関する。
正極と負極とが積層されて形成された電極体と、電解液と、電極体および電解液を収容する容器とを備えた蓄電素子が広く知られている。
ここで、特許文献1には、ケースとこのケースに内蔵する電極群との間の空間を最小化することで、電解液の浪費を減らすことができる二次電池が開示されている。また、特許文献2にはスペーサを利用して容器内の隙間を低減する蓄電素子が開示されている。
特開2006−040899号公報 特開2013−191544号公報
しかしながら、本願発明者は、上記従来の蓄電素子では、電解液が十分に利用できないという問題があることを見出した。具体的には、以下のように電解液の一部が有効に機能できない場合がある事を見出した。
電解液は、充放電時の電極体内部の反応等により一部が消費され、長期間の使用とともに減少することがある。電極体と接している電解液は電極体内部に移動することができるが、例えば電極体内部の電解液が少なくなった場合、電解液が容器の内壁や底面に付着して残ってしまうことがあり、このような電解液は電極体内部に取り込まれることができず、充放電反応に関与できなくなってしまう。
また、電極体は充放電とともに膨張および収縮を繰り返すため、膨張時には容器の内壁から圧力を受け、電解液が電極体内部から容器内に浸みだすことがある。一方で、電極体の収縮時には、膨張時に電極体の外部に浸みだした電解液が逆に電極体内部に再移動する。しかし、収縮時の電解液の移動は容器内壁からの圧力がかからず自然拡散のみによる移動のため、膨張時よりも電解液の移動が遅くなる場合がある。このような場合には、電極体の内部の電解液が不足して電極の反応が不均一になり、局所的に劣化して、充放電を繰り返した際に容量が低下するという問題がある。
ここで、電解液が電極体の内部にうまく移動できない状況としては、例えば、角筒型または円筒型の容器の場合において、容器のコーナー部分(例えば、底面と側面との間の交線の近傍)に電解液が留まる場合が考えられる。容器のコーナー部分に留まっている電解液は、電解液の量が少なくなってくると電極体と直接接触できなくなるため、電極体内部の反応に関与できなくなるという問題がある。あるいは、電極体の形状や構造によっては、電解液が電極体の内部に比較的移動しやすい部分と移動しにくい部分とが存在する。このため、電極体と電解液が接していたとしても、電解液が電極体内部に移動しにくい部分の近傍に電解液が留まっている場合には、利用されずに残る電解液が生じ、電解液が十分に利用できない場合がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、電解液を有効に利用することができる蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、正極および負極が積層されて形成された電極体と、前記電極体を収容する容器とを備える蓄電素子であって、前記容器の内底部の少なくとも一部に、前記容器の長手方向にわたって傾斜が設けられている。
このような蓄電素子は、容器の内底部に長手方向にわたって傾斜が設けられているため、電解液が長手方向に移動することができる。容器の内底部が平面状である場合に比べて、電解液が電極体内部に戻りやすくなり、電極体に供給されずに残る電解液の量を減らすことができる。つまり、上述した蓄電素子では、電解液を有効に利用でき、電極体内部の電解液の不足を防止し、蓄電素子の寿命特性を向上させることができる。
また、前記傾斜は、前記容器の長手方向の端部に設けられ、前記容器の長手方向の中心部に向かって高さが低くなる形状であってもよい。
これによれば、容器の内底部のうち容器側面付近または容器の側面付近に設置された部材に付着したりするなどした電解液を移動させることができ、容器のコーナー部分に電解液が留まるのを防止することができる。
また、前記電極体は、主電解液移動部を有し、前記傾斜は、前記主電解液移動部に向かうほど高さが低くなる形状であってもよい。
これによれば、電解液が主電解液移動部に向けて移動しやすくなる。したがって、電極体内部に電解液が移動しやすい部分に電解液を集めることができるため、より有効に電極体内部に電解液を供給することができる。
また、前記容器とは異なる別部材であって、前記容器の底面に配置される別部材を備え、前記傾斜は前記別部材の一部によって形成されていてもよい。
このような蓄電素子では、スペーサを用いて傾斜を形成するので、従来の容器を利用できる。また、スペーサに傾斜を設けるため、設計が容易になる。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る蓄電素子は、正極および負極が積層されて形成された電極体と、前記電極体を収容する容器とを備える蓄電素子であって、前記容器の内底部の少なくとも一部に、前記容器の長手方向にわたって段差が設けられ、前記電極体は、主電解液移動部を有し、前記段差は、前記主電解液移動部に向かうほど高さが低くなる形状である。
これによれば、主電解液移動部に向うほど高さが低くなる段差あるいは傾斜を備えるので、電解液をスムーズに電極体の主電解液移動部に向けて移動させることができる。これにより、電極体に供給されずに残る電解液の量を減らして、電解液を有効に利用でき、電解液の不足を防止し、蓄電素子の寿命特性を向上させることができる。
本発明に係る蓄電素子によれば、電解液を有効に利用することができ、電解液の不足を防止して、蓄電素子の寿命特性を向上させることができる。
実施の形態1に係る蓄電素子の外観を模式的に示す斜視図である。 実施の形態1に係る蓄電素子の容器の容器本体を分離して蓄電素子が備える各構成要素を示す斜視図である。 実施の形態1に係る電極体の構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係る蓄電素子の一例を示す図である。 実施の形態1に係る図1のA−A部分の断面を示す断面図である。 実施の形態1の変形例1に係る蓄電素子の一例を示す図である。 実施の形態1の変形例2に係る蓄電素子の一例を示す図である。 実施の形態2に係る蓄電素子の一例を示す図である。 実施の形態2の変形例1に係る蓄電素子の一例を示す図である。 実施の形態3に係る蓄電素子の一例を示す図である。 実施の形態および変形例に係る電極体の他の一例を示す図である。 実施の形態および変形例に係る電極体の他の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
実施の形態1の蓄電素子10について、図1〜図5を用いて説明する。
[1.蓄電素子の構成]
図1は、本実施の形態に係る蓄電素子10の外観を模式的に示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る蓄電素子10の容器100の容器本体111を分離して蓄電素子10が備える各構成要素を示す斜視図である。
以下の説明では、後で詳述するが、容器100が直方体状の容器である場合を例に説明する。また、本実施の形態においては、鉛直方向をZ軸方向とし、容器100の長手方向および短手方向をそれぞれX軸方向およびY軸方向とする。なお、容器100の長手方向および短手方向とは、容器100をZ軸方向からみた際の形状に基づいて定義する。また、以下の説明において、容器100の内底部とは、容器100の内側の底面を指し、容器100の内側の底面上にスペーサ等の部材が配置されている場合には、該部材が実質的に容器の内側の底を形成している面または部分、すなわち、該部材のうち、容器100の底面と接していない面または部分を含む。
本実施の形態では、蓄電素子10が、Z軸方向が重力方向に平行となる状態、つまり、X軸およびY軸に平行な面が水平面に平行となる状態で、使用される場合を例に説明するが、これに限られるものではない。なお、蓄電素子10は、Z軸方向が重力方向に平行となる状態で使用されることが望ましいが、Z軸方向が重力方向からずれていても構わない。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、より具体的には、リチウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。例えば、蓄電素子10は、電気自動車(EV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)、またはハイブリッド電気自動車(HEV)等に適用される。なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。
これらの図に示すように、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300とを備えている。また、容器100の内方には、電極体400と、正極集電体220と、負極集電体320と、第一スペーサ501および502とが収容されている。蓄電素子10の容器100の内部には電解液(非水電解質)などの液体が封入されているが、当該液体の図示は省略する。なお、容器100に封入される電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく様々なものを選択することができる。
[1−1.容器、正極端子および負極端子の構成]
容器100は、有底の角筒状の容器本体111と、容器本体111の開口を閉塞する板状部材である蓋体110とで構成されている。容器本体111と蓋体110とが組み合わされることで、容器100は直方体状になる。また、容器100は、電極体400等を内部に収容後、蓋体110と容器本体111とが溶接等されることにより、内部を密封することができるものとなっている。なお、蓋体110および容器本体111の材質は、特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金など溶接可能な金属であるのが好ましい。
容器100の底面121は、本実施の形態では、使用状態における水平面からの高さが略均一な平面となっている。容器100の長手方向で対向する側面を短側面112および113とし、容器100の短手方向で対向する側面を長側面114および115とする。
正極端子200は、後述する電極体400の正極に電気的に接続された電極端子であり、負極端子300は、電極体400の負極に電気的に接続された電極端子である。つまり、正極端子200および負極端子300は、電極体400に蓄えられている電気を蓄電素子10の外部空間に導出し、また、電極体400に電気を蓄えるために蓄電素子10に通電するための金属製の電極端子である。また、正極端子200および負極端子300は、電極体400の上方に配置された蓋体110に取り付けられている。
[1−2.電極体の構成]
電極体400は、正極と負極とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる部材である。正極は、正極基材層上に正極活物質層が形成されたものである。また、負極は、負極基材層上に負極活物質層が形成されたものである。また、セパレータは、微多孔性のシートであり、例えば、織布、不織布、合成樹脂微多孔膜等を用いることができる。
電極体400は、図2に示すように、本実施の形態では、容器100内に設置された状態で、長手方向の長さが第一スペーサ501の第一側面部510と第一スペーサ502の第一側面部510との間の長さにほぼ等しくなるように設定されている。
以下、電極体400の具体的な構成について、図3を用いて説明する。
図3は、電極体400の一部を取り除いて正極410、負極420、第一セパレータ431および第二セパレータ432を露出させた斜視図である。
電極体400は、図3に示すように、正極410と、第一セパレータ431と、負極420と、第二セパレータ432とがこの順に積層されている。電極体400は、断面が長円形状になるように巻回されており、巻回軸Bが図1〜図3に示すX軸方向を向くように容器本体111に挿入される。なお、図3では、電極体400の形状としては長円形状を示したが、円形状または楕円形状でもよい。
正極410は、本実施の形態では、アルミニウムあるいはアルミニウム合金からなる長尺帯状の正極基材層の両表面に、正極活物質層が形成されたものである。正極410のX軸方向マイナス側の端縁部は、正極活物質が塗工されておらず、正極接続部401を形成している。正極接続部401は第一セパレータ431および第二セパレータ432の端部よりもX軸方向マイナス側に配置されている。正極接続部401が形成される側を電極体400の正極側と称する。なお、本発明に係る蓄電素子10に用いられる正極410は、特に従来用いられてきたものと異なるところはなく、通常用いられているものが使用できる。
例えば、正極活物質としては、LiMPO、LiMSiO、LiMBO(MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のポリアニオン化合物、チタン酸リチウム、マンガン酸リチウム等のスピネル化合物、Li1+α1−α(0≦α<1、MはFe、Ni、Mn、Co等から選択される1種または2種以上の遷移金属元素)等のリチウム遷移金属酸化物等を用いることができる。
負極420は、本実施の形態では、銅あるいは銅合金からなる長尺帯状の負極基材層の両表面に、負極活物質層が形成されたものである。負極420のX軸方向プラス側の端縁部は、負極活物質が塗工されておらず、負極接続部402を形成している。負極接続部402は第一セパレータ431および第二セパレータ432の端部よりもX軸方向プラス側に配置されている。負極接続部402が形成される側を電極体400の負極側と称する。なお、本発明に係る蓄電素子10に用いられる負極420は、特に従来用いられてきたものと異なるところはなく、通常用いられているものが使用できる。
例えば、負極活物質としては、リチウムイオンを吸蔵放出可能な負極活物質であれば、適宜公知の材料を使用できる。例えば、リチウム金属、リチウム合金(リチウム−アルミニウム、リチウム−鉛、リチウム−錫、リチウム−アルミニウム−錫、リチウム−ガリウム、およびウッド合金等のリチウム金属含有合金)の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金、炭素材料(例えば黒鉛、難黒鉛化炭素、易黒鉛化炭素、低温焼成炭素、非晶質カーボン等)、金属酸化物、リチウム金属酸化物(LiTi12等)、ポリリン酸化合物などが挙げられる。
第一セパレータ431および第二セパレータ432の幅は、本実施の形態では、ほぼ同じである。
また、電極体400は、図2に示すように、絶縁性のフィルムである絶縁フィルム450が周囲に巻きつけられている。ここで、絶縁フィルム450は、長方形状のシート状の樹脂製の部材であり、電極体400に巻きつけられて、巻き終わり部分を絶縁テープなどにより留められることで、固定される。なお、絶縁フィルム450の材質は、絶縁性を有するフィルムであれば限定されない。絶縁フィルム450は、電極体400のX軸方向の両端部を除く部分を覆っている。より詳しくは、絶縁フィルム450は、第一セパレータ431および第二セパレータ432が設けられている部分を覆っているが、電極体400のX軸方向の端部に設けられた正極接続部401および負極接続部402は、絶縁フィルム450に覆われていない。
さらに、図3では、電極体400の破線440により囲まれた部分が、容器100内に収容されたときに、容器100の内底部120に対向する部分となる。当該部分には、電解液が電極体400の内部に移動しやすい主電解液移動部461および462が含まれる。
主電解液移動部461および462は、電極体400のX軸方向の端部にあたる。主電解液移動部461は、容器100の内底部120に対向する部分のうち、正極接続部401が形成されている部分である。主電解液移動部462は、容器100の内底部120に対向する部分のうち、負極接続部402が形成されている部分である。
主電解液移動部461および462は、極板の端部が露出し、電解液に直接接触しているため、電解液が電極体内部に向かってX軸方向に移動できる。一方で、極板の端部が露出していない部分において電解液が電極体内部に移動するためには、積層された正極410および負極420、セパレータ431、432を透過する方向に電解液が移動する必要がある。このような方向には電解液は移動しづらいため、主電解液移動部461および462は、他の部分に比べて電解液が電極体の内部に移動しやすい部分である。
また、絶縁フィルム450に覆われた部分は、同様に電解液が絶縁フィルムを透過する必要があるため、絶縁フィルム450が多孔性を有しない場合や多孔度が低い場合は、このような方向には電解液が移動しづらい。したがって、このような絶縁フィルムで覆われた部分451は、電解液が電極体内部へと移動しづらい部分となる。
なお、電極体400では、使用状態において、正極410と第一セパレータ431との間、第一セパレータ431と負極420との間、負極420と第二セパレータ432との間、および、第二セパレータ432と正極410との間に電解液が浸み込んでいる。さらに、本実施の形態では、活物質層、第一セパレータ431および第二セパレータ432等にも電解液が浸み込んでいる。
[1−3.正極集電体および負極集電体の構成]
正極集電体220は、電極体400の正極側に配置され、正極端子200と電極体400の正極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、正極集電体220は、電極体400の正極基材層と同様、アルミニウムまたはアルミニウム合金などで形成されている。具体的には、正極集電体220は、電極体400の正極接続部401に溶接等によって接合されることで、電極体400の正極と接続される。
負極集電体320は、電極体400の負極側に配置され、負極端子300と電極体400の負極とに電気的に接続される導電性と剛性とを備えた部材である。なお、負極集電体320は、電極体400の負極基材層と同様、銅または銅合金などで形成されている。具体的には、負極集電体320は、電極体400の負極接続部402に溶接等によって接合されることで、電極体400の負極と接続される。
[1−4.スペーサの構成]
図4は、本実施の形態に係る蓄電素子10の一例を示す図である。図4は、第一スペーサ501および502を容器100内に配置した状態で、図1のA−A部分において蓄電素子10をXZ平面に平行な面で切断した場合の容器100、第一スペーサ501および502の形状を示す斜視図である。
図5は、図1のA−A部分において蓄電素子10をXZ平面に平行な面で切断した場合の蓄電素子10の断面を示す断面図である。なお、図4および図5では、第一スペーサ501および502の形状は、説明のため、簡略化して図示している。
第一スペーサ501および502は、容器100とは異なる別部材であって、容器100の底面121上に(容器100の底部に)配置される。第一スペーサ501および502は、正極集電体220および負極集電体320の側方、短側面112および113に接して配置されるスペーサである。言い換えると、第一スペーサ501および502は、電極体400のX軸方向の端部を、X軸方向プラス側およびX軸方向マイナス側から挟み込むように配置されている。
第一スペーサ501は、第一側面部510と一対の第二側面部520と底面部530とを有する。
第一側面部510は、容器100の短側面112と、正極集電体220との間に配置される。第一側面部510には、下部に開口部511が形成されている。開口部511は、本実施の形態では、円柱状の貫通孔である。なお、開口部は、円柱状の貫通孔だけでなく、角柱状あるいは錐台状の貫通孔、あるいは、切り欠き等、他の形状であっても構わない。開口部511の形状は、第一側面部510と容器100との間の電解液が電極体400の主電解液移動部461側に移動できるような形状であれば良い。また、開口部511は、容器100内の電解液が減少した場合でも、第一側面部510と容器100との間の電解液が電極体400の端部に移動できるような位置に形成されることが望ましい。
第一側面部510には、さらに、開口部511のZ軸方向プラス側に、四角柱状の開口部512が形成されている。言い換えると、開口部512は、断面が長方形状のスリットである。開口部512の近傍に電極体400のX軸方向の端部が接しているため、開口部512に溜まった電解液は、電極体400のX軸方向の端部から電極体400の内部に移動できる。また、開口部512の底面が斜面となるように構成してもよい。
なお、開口部511、512は本実施の形態における蓄電素子10の必須構成ではない。
一対の第二側面部520は、容器100の長側面114と電極体400との間、および、容器100の長側面115と電極体400との間に配置される。また、一対の第二側面部520は、Y軸方向において電極体400を両側から挟み込むように配置されている。一対の第二側面部520には、それぞれ、下部(Z軸方向マイナス側)に開口部521が形成されている。開口部521は、本実施の形態では、円柱状の貫通孔である。なお、開口部は、円柱状の貫通孔だけでなく、角柱状あるいは錐台状の貫通孔、あるいは、切り欠き等、他の形状であっても構わない。開口部521の形状は、第二側面部520と容器100との間の電解液が電極体400の端部に移動できるような形状であれば良い。また、開口部521は、容器100内の電解液が減少した場合でも、第二側面部520と容器100との間の電解液が電極体400の端部に移動できるような位置に形成されることが望ましい。
さらに、図2および図4に示すように、一対の第二側面部520の各々には、内側に向けて突出する凸部522が設けられていても構わない。電極体400は、2つの凸部522の間に、当該電極体400のX軸方向の端部が挟み込まれた状態で配置される。また、この凸部522に、開口部521を設けてもよい。このように構成することで、凸部の外側に溜まった電解液が内側に移動できる。
底面部530は、底面121と短側面112とで形成されるコーナー部分に接して配置される。底面部530は、図4および図5に示すように、容器100の長手方向の端部に設けられ、容器100の長手方向の中心部に向かって高さが低くなる形状を有している。内底部の形状は、傾斜だけではなく段差なども含む。容器100のコーナー部分に電解液が留まらない形状であれば、複数の傾斜、あるいは、傾斜と段差(水平面)とを組み合わせた構成であっても構わない。傾斜には、図5に示すXZ平面における断面の形状が直線状の形状だけでなく、湾曲した形状をも含む。容器100のコーナー部分に電解液が留まらない形状としては、例えば、2つの面の角度(例えば、2つの傾斜面の角度、水平面と傾斜面との角度、側面と傾斜面との角度等)が鈍角になる場合が考えられる。本実施の形態では、図5に示すように、底面121と第一スペーサ501の底面部530の上面との角度、および、第一側面部510と底面部530の上面との角度は、鈍角になっている。つまり、底面部530により、容器100のコーナー部分に電解液が留まりにくい構成になっていると言える。また、底面部530の上面の高低差は、電解液が容器100の長手方向の中心部に向かって流れる程度の差があることが好ましい。なお、図4および図5においては説明のため高低差が一目でわかるような例を示しているが、必ずしも図面に示されたような寸法が求められるわけではなく、より小さな高低差を有していてもよい。
第一スペーサ502は、第一スペーサ501とYZ平面に対し対称な形状となっている。
なお、本実施の形態では、傾斜面のXZ平面の断面の形状は、直線状となっているが、これに限られるものではない。階段状、あるいは、湾曲した形状等、任意の形状であって良い。
また、本実施の形態では、第一スペーサ501および502のそれぞれに、3箇所に開口部を形成したが、開口部の数および配置はこれに限られるものではない。第一スペーサ501および502は、開口部を設けない構成であっても構わない。
さらに、本実施の形態では、第一スペーサ501および502の底面部530が容器100内に配置されたときに、容器100の長手方向の中心部に向かって高さが低くなる形状を有している場合について説明したが、これに限られるものではない。スペーサの機能を有していない部材が当該形状を有していても構わない。例えば、第一スペーサ501および502の底面部530だけを有する部材であっても構わない。
[1−5.作用効果等]
本実施の形態では、容器100のコーナー部分に、長手方向にわたって設けられた傾斜を有する第一スペーサ501および502を配置した。これにより、本実施の形態の蓄電素子10は、容器100のコーナー部分に電解液が留まりにくい構成となっている。上述したように、電極体は充放電によって膨張および収縮を繰り返す。本実施の形態の蓄電素子10では、コーナー部分に電解液が留まりにくいため、電解液が電極体400の内部に移動しやすくなる。したがって、電解液を有効利用でき、かつ、電極体400の内部の電解液の不足を防止して、寿命特性を向上させることが可能になる。
より詳細には、上述したように、電極体400は、電解液の電極体内部への移動のしやすさが一様ではなく、電解液が電極体400の内部に比較的移動しやすい主電解液移動部461および462が形成されている。このため、主電解液移動部461または462の近傍以外に電解液が留まっている場合には、十分に利用されずに残る電解液が生じるという問題がある。例えば、正極および負極を巻回した巻回型の電極体の場合、巻回軸方向の端部では電解液が電極体400の内部に移動しやすいが、積層方向には透過しづらく、この方向では電解液が電極体400の内部に移動しにくい。つまり、本実施の形態のような巻回型の電極体400の場合、巻回軸方向の端部は主電解液移動部461および462となり、積層型の電極体の場合も、積層方向には透過しづらく、端部が露出している部分は主電解液移動部となる。本実施の形態では、上述したように、第一スペーサ501および502を設けたことにより、容器100のコーナー部分に電解液が留まりにくい構成となっているため、電極体400に供給されずに残る電解液の量を減らすことができる。つまり、本実施の形態の蓄電素子10は、第一スペーサ501および502を設けることにより、電解液を有効に利用し、電極体400の内部の電解液の不足を防止して蓄電素子10の寿命特性の低下を低減させることができる。
また、本実施の形態では、容器100ではなく第一スペーサが傾斜を有するため、容器に加工を施すことなく、従来の容器100をそのまま利用することができる。
(実施の形態1の変形例1)
蓄電素子10の実施の形態1の変形例1について、図6を用いて説明する。
本変形例の蓄電素子10は、実施の形態の蓄電素子10の第一スペーサ501および502に代えて、第二スペーサを追加した構成となっている。
図6は、本変形例に係る蓄電素子10の一例を示す図である。図6は、第二スペーサ600を容器100内に配置した状態で、図1のA−A部分において蓄電素子10をXZ平面に平行な面で切断した場合の容器100、および、第二スペーサ600の形状を示す斜視図である。
蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300とを備えている。また、容器100の内方には、電極体400と、正極集電体220と、負極集電体320と、第二スペーサ600とが収容されている。電極体400、正極集電体220および負極集電体320の構成は、実施の形態と同じである。
第二スペーサ600は、容器100とは異なる別部材であって、容器100の底面121に配置される。第二スペーサ600は、容器100の長手方向の中心部に配置される。なお、第二スペーサ600の位置決め方法(固定方法)は任意である。第二スペーサ600は、接着により容器100に固定されても構わない。あるいは、容器100の底面121および第二スペーサ600の底面の各々に互いに噛み合うような形状の凹凸部を設け、当該凹凸部を噛み合わせることにより位置決めされても構わない。
第二スペーサ600は、断面が台形の角柱状の形状を有している。第二スペーサ600は、台形状の1対の側面と、1対の側面の底辺に接する長方形状の底面と、1対の側面の斜辺に接する1対の長方形状の傾斜面601および602と、1対の側面の上辺に接する長方形状の上面603とで構成される。第二スペーサ600は、図6に示すように、台形状の1対の側面が長側面114および115に接するように配置される。
第二スペーサ600の傾斜面601および602は、図6に示すように、容器100の長手方向の中心部から電極体400の主電解液移動部に対向する部分に向かうほど高さが低くなるように構成されている。傾斜面601は、電極体400の主電解液移動部461に対向する部分に向うほど高さが低くなる傾斜面である。傾斜面602は、電極体400の主電解液移動部462に対向する部分に向うほど高さが低くなる傾斜面である。なお、傾斜面601の底面121に対する傾斜角と、傾斜面602の底面121に対する傾斜角とは必ずしも同じである必要はない。
上面603は、容器100の底面121および電極体400の底面(第二スペーサ600に対向する面)と平行になるように設計されている。電極体400の底面と上面603とが接する、あるいは、電極体400と上面603との隙間を小さく設計することにより、電極体400の振動等を抑えることが可能になる。言い換えると、第二スペーサ600は、容器100の底面121と電極体400との間の隙間を低減するスペーサとしても機能する。
なお、本変形例では、傾斜面601および602が長方形状である場合を例に説明したが、これに限られるものではない。傾斜面601および602は、電解液が留まらない形状であれば、複数の傾斜、あるいは、傾斜と段差(水平面)とを組み合わせた構成であっても構わない。さらに、XZ平面に平行な断面における傾斜面601および602の形状は、直線状だけでなく、湾曲した形状であっても構わない。また、傾斜面601および602の形状は、同じ形状である必要はない。
容器100の底面121と傾斜面601との角度、傾斜面601と上面603との角度、上面603と傾斜面602との角度、傾斜面602と容器100の底面121との角度は、全て、鈍角となっている。このため、本変形例では、電極体400の下部に電解液が溜まりにくい構成となっている。
このように、本変形例では、長手方向にわたって傾斜を有する第二スペーサ600が配置されているので、電極体400の下部に電解液が留まりにくくすることができる。これにより、実施の形態と同様に、電解液を有効に利用して電極体400の内部の電解液の不足を防止し、蓄電素子10の寿命特性を向上させることができる。また、本変形例においても、容器100ではなく、第二スペーサ600が傾斜を有するため、従来の容器100をそのまま利用することができる。
なお、本変形例では、第二スペーサ600のみを容器100内に配置する場合を例に説明したが、これに限るものではない。第一スペーサ501および502と第二スペーサ600とを容器100内に配置しても構わない。この場合、第一スペーサ501と第二スペーサ600との間、および、第一スペーサ502と第二スペーサ600との間に、隙間が形成されていても構わないし、隙間が形成されないようにサイズが決定されても構わない。また、第二スペーサ600、第一スペーサ501および502は、一部が重なるように配置されても構わない。
さらにこの場合において、第一スペーサ501および502に変えて、第一スペーサ501および502の底面部530だけを有する部材が配置されていても構わない。
また、本変形例では、断面(1対の側面)の形状が台形状である場合を例に説明したが、三角形状あるいは半月状等、他の形状であっても構わない。
(実施の形態1の変形例2)
蓄電素子10の実施の形態1の変形例2について、図7を用いて説明する。
本変形例の蓄電素子10は、実施の形態1の第一スペーサ501および502、変形例1の第二スペーサ600とは形状の異なる第三スペーサ700を備えている。
図7は、本変形例に係る蓄電素子10の一例を示す図である。図7は、第三スペーサ700を容器100内に配置した状態で、図1のA−A部分において蓄電素子10をXZ平面に平行な面で切断した場合の容器100、および、第三スペーサ700の形状を示す斜視図である。
蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300とを備えている。また、容器100の内方には、電極体400と、正極集電体220と、負極集電体320と、第三スペーサ700とが収容されている。電極体400、正極集電体220および負極集電体320の構成は、実施の形態と同じである。
第三スペーサ700は、容器100とは異なる別部材であって、容器100の底面121に配置される。第三スペーサ700は、底面の大きさが、容器100の底面121の大きさと略同じである。
第三スペーサ700は、矩形状の1対の側面と、4つの長方形状の傾斜面701〜704と、3つの長方形状の上面705〜707と、長方形状の底面とを備えている。より具体的には、傾斜面701および703は、容器100の長手方向の中心部に向って高さが低くなる傾斜面である。すなわち、傾斜面701および703は、X軸方向マイナス側からX軸方向プラス側に向かうほど高さが低くなる傾斜面となっている。傾斜面702および704は、容器100の長手方向の中心部から、主電解液移動部461および462のそれぞれに向って高さが低くなる傾斜面である。すなわち、傾斜面702および704は、X軸方向プラス側からX軸方向マイナス側に向かうほど高さが低くなる傾斜面となっている。
上面705〜707は、容器100の底面121と平行になるように設計された面である。上面705は、傾斜面701と702とを繋ぐ面である。上面706は、傾斜面702と703とを繋ぐ面である。上面707は、傾斜面703と704とを繋ぐ面である。
言い換えると、傾斜面701、傾斜面702および上面705により、凹部が形成され、傾斜面702、傾斜面703および上面706により、凸部が形成され、傾斜面703、傾斜面704および上面707により、凹部が形成される。
言い換えると、第三スペーサ700は、実施の形態1の第一スペーサ501および502の底面部530と、変形例1の第二スペーサ600とを、底面に配置された板状の部材で繋いで一体化した構成となっている。
なお、本変形例では、傾斜面701〜704が長方形状である場合を例に説明したが、これに限られるものではない。電解液が留まらない形状であれば、複数の傾斜、あるいは、傾斜と段差(水平面)とを組み合わせた構成であっても構わない。さらに、図7に示す断面における傾斜面701〜704の形状は、直線状だけでなく、湾曲した形状であっても構わない。また、傾斜面701〜704の形状は、同じ形状である必要はない。言い換えると、傾斜面701、傾斜面702および上面705により、あるいは、傾斜面703、傾斜面704および上面707により、XZ平面に平行な断面が逆台形状(下辺が上辺よりも短い)の凹部が形成されているが、これに限るものではない。凹部のXZ平面に平行な断面の形状は、半円状、直線と円弧の組み合わせ等、電解液が留まりにくい形状であれば構わない。また、凹部の形状が柱状である場合を例に説明したが、これに限るものではない。凹部の形状は、長手方向にわたる傾斜を有する形状であれば、球状等、他の形状であっても構わない。なお、傾斜面702、傾斜面703および上面706により形成される凸部(いわゆる第二スペーサ600に対応する部分)の形成についても、直線状だけでなく、湾曲した形状等、他の形状であっても構わない。
また、本変形例の第三スペーサ700は、実施の形態1の第一スペーサ501および502の底面部530と、変形例1の第二スペーサ600とを、底面に配置された板状の部材で繋いで一体化した形状となっているが、これに限るものではない。実施の形態1の第一スペーサ501および502の底面部530だけでなく、第一スペーサ501および502の第一側面部510および一対の第二側面部520を含む形状であっても構わない。あるいは、第二スペーサ600に対応する部分の形状が、三角柱あるいは半円柱等、他の形状であっても構わない。
容器100の短側面112と傾斜面701との角度、傾斜面701と上面705との角度、上面705と傾斜面702との角度、傾斜面702と上面706との角度、上面706と傾斜面703との角度、傾斜面703と上面707との角度、上面707と傾斜面704との角度、傾斜面704と容器100の短側面113との角度は、全て、鈍角となっている。言い換えると、本変形例では、容器100の内底部に着目すると、全ての面が長手方向に隣接する他の面と鈍角で交差している。このため、本変形例では、容器100の底部に電解液が溜まりにくい構成となっている。
このように、本変形例では、長手方向にわたって傾斜を有する第三スペーサ700が配置されているので、容器100の底部に電解液が留まりにくくすることができる。これにより、実施の形態および変形例1と同様に、電解液を有効に利用して電極体400の内部の電解液の不足を防止し、蓄電素子10の寿命特性を向上させることができる。
また、本変形例においても、容器100ではなく第三スペーサ700が傾斜を有するため、従来の容器100をそのまま利用することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2の蓄電素子10の構成について、図8を用いて説明する。
本実施の形態の蓄電素子10は、スペーサではなく、容器100が、容器100の長手方向の中心部に向って高さが低くなる傾斜を有している。
本実施の形態の蓄電素子10は、蓄電素子10は、容器100と、正極端子200と、負極端子300とを備えている。また、容器100の内方には、電極体400と、正極集電体220と、負極集電体320とが収容されている。正極端子200、負極端子300、電極体400、正極集電体220および負極集電体320の構成(つまり、スペーサおよび容器以外の構成)は、実施の形態1と同じである。
[2−1.容器の構成]
図8は、本実施の形態に係る蓄電素子10の一例を示す図である。図8は、図1のA−A部分において蓄電素子10をXZ平面に平行な面で切断した場合の容器100の形状を示す斜視図である。
図8に示すように、本実施の形態の容器100は、容器100の長手方向の中心に向って高さが低くなる傾斜面122および123を有している。言い換えると、本変形例の容器100には、X軸方向において、短側面112から容器100の長手方向の中心に向って高さが低くなる傾斜面122が形成されている。さらに、本変形例の容器100には、短側面113から容器100の長手方向の中心に向って高さが低くなる傾斜面123が形成されている。
なお、本変形例では、傾斜面122および123が長方形状である場合を例に説明したが、これに限られるものではない。傾斜面122および123は、電解液が留まらない形状であれば、複数の傾斜、あるいは、傾斜と段差(水平面)とを組み合わせた構成であっても構わない。さらに、XZ平面に平行な断面における傾斜面122および123の形状は、直線状だけでなく、湾曲した形状であっても構わない。また、傾斜面122および123の形状は、同じ形状である必要はない。
[2−2.作用効果等]
傾斜面122と短側面112との角度、および、傾斜面122と底面121との角度は鈍角である。また、傾斜面123と短側面113との角度、および、傾斜面123と底面121との角度は鈍角である。言い換えると、本変形例では、容器100の内底部に着目すると、全ての面が長手方向に隣接する他の面と鈍角で交差している。このため、本変形例では、容器100のコーナー部に電解液が溜まりにくい構成となっている。
このように、本実施の形態では、第一スペーサ501および502を設ける実施の形態1の蓄電素子10と同様に、容器100の内底部120の少なくとも一部に、傾斜が容器100の長手方向にわたって設けられているので、電解液を有効に利用して電極体400の内部の電解液の不足を防止し、蓄電素子10の寿命特性を向上させることができる。
さらに、本変形例では、容器100が内底部に長手方向にわたって傾斜を有するので、第一スペーサ501および502のような別部材を設けることなく課題を解決できる。別部材を設けない構成のため、設計によっては、製造コストを低減させ、製造を容易にすることが可能である。また、別部材の位置決め等にかかる手間を省くことができる。
(実施の形態2の変形例1)
蓄電素子10の実施の形態2の変形例1について、図9を用いて説明する。
本変形例の蓄電素子10は、実施の形態2とは容器100の形状が異なっている。
図9は、本変形例に係る蓄電素子10の一例を示す図である。図9は、図1のA−A部分において蓄電素子10をXZ平面に平行な面で切断した場合の容器100の形状を示す斜視図である。
図9に示すように、本変形例の容器100は、容器100の長手方向の中心部から、電極体400の主電解液移動部461および462のそれぞれに対向する部分に向かうほど高さが低くなる2つの傾斜面124および125が形成されている。詳細には、本変形例の容器100には、X軸方向において、主電解液移動部461に対向する部分に向かうほど高さが低くなる傾斜面124が形成されている。本変形例の容器100には、さらに、主電解液移動部462に対向する部分に向かうほど高さが低くなる傾斜面125が形成されている。傾斜面124と傾斜面125との間には、底面121に平行な上面126が設けられている。
本変形例の容器100は、実施の形態1の変形例1の容器100と第二スペーサ600とを組み合わせて一体にした形状に対応している。
なお、本変形例では、傾斜面124および125が長方形状である場合を例に説明したが、これに限られるものではない。傾斜面124および125は、電解液が留まらない形状であれば、複数の傾斜、あるいは、傾斜と段差(水平面)とを組み合わせた構成であっても構わない。さらに、XZ平面に平行な断面における傾斜面124および125の形状は、直線状だけでなく、湾曲した形状であっても構わない。また、傾斜面124および125の形状は、同じ形状である必要はない。さらに、傾斜面124および125を形成することで、電解液をスムーズに電極体400の主電解液移動部461および462に集めることができる。
このように、本変形例では、実施の形態1の変形例1における蓄電素子10と同様に、容器100の内底部120の少なくとも一部に、傾斜が容器100の長手方向にわたって設けられているので、電解液を有効に利用して電極体400の内部の電解液の不足を防止し、蓄電素子10の寿命特性を向上させることができる。
さらに、本変形例においても、実施の形態2と同様に、容器100が内底部に長手方向にわたって高さが低くなる傾斜を有するので、第一スペーサ501および502のような別部材を設けることなく課題を解決できる。別部材を設けない構成のため、設計によっては、製造コストを低減させ、製造を容易にすることが可能になる。また、別部材の位置決め等にかかる手間を省くことができる。
(実施の形態3)
実施の形態3の蓄電素子10の構成について、図10を用いて説明する。
本実施の形態の蓄電素子10は、実施の形態1の第一スペーサ501および502と、実施の形態2の変形例1の容器100とを組み合わせた構成となっている。
[3−1.蓄電素子の構成]
図10は、本実施の形態に係る蓄電素子10の一例を示す図である。図10は、図1のA−A部分において蓄電素子10をXZ平面に平行な面で切断した場合の容器100の形状を示す斜視図である。
図10に示すように、本変形例の容器100は、実施の形態2の変形例1の容器100と同様に、容器100の長手方向の中心部から、電極体400の主電解液移動部461および462のそれぞれに対向する部分に向かうほど高さが低くなる2つの傾斜面124および125が形成されている。傾斜面124と傾斜面125との間には、底面121に平行な上面126が設けられている。
また、傾斜面124と短側面112との間には、第一スペーサ501が配置されている。第一スペーサ501の形状は、実施の形態1と同じである。傾斜面125と短側面113との間には、第一スペーサ502が配置されている。第一スペーサ502の形状は、実施の形態1と同じである。
なお、本実施の形態では、実施の形態1の第一スペーサ501および502と、実施の形態2の変形例1の容器100とを組み合わせたが、これに限るものではない。実施の形態1の第一スペーサ501および502の底面部530だけを有する部材と、実施の形態2の変形例1の容器100とを組み合わせても構わない。
あるいは、実施の形態1の変形例1の第二スペーサ600と、実施の形態2の容器100(コーナー部分に傾斜面122および123を形成)とを組み合わせても構わない。この場合において、第二スペーサ600の形状は、XZ平面に平行な断面の形状が台形状に限られるものではない。第二スペーサ600の形状は、電解液が留まらない形状であれば、三角形状、半円状、円弧と直線とを組み合わせた多角形状等、長手方向にわたって傾斜を有する形状であれば良い。また、容器100の傾斜面122および123は、XZ平面に平行な断面の形状が直線状である場合を例に説明したが、これに限られるものではない。容器100の傾斜面122および123のXZ平面に平行な断面の形状は、電解液が留まらない形状であれば、湾曲した形状、直線と曲線とを組み合わせた形状等、長手方向にわたって傾斜を有する形状であれば良い。
[3−2.作用効果等]
このように、本実施の形態では、第一スペーサ501および502を設ける実施の形態の蓄電素子10および実施の形態2の変形例1の場合と同様に、容器100の内底部120の少なくとも一部に、傾斜が容器100の長手方向にわたって設けられているので、電解液を有効に利用して電極体400の内部の電解液の不足を防止し、蓄電素子10の寿命特性を向上させることができる。
(他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態およびその変形例に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、上記実施の形態およびその変形例に限定されるものではない。つまり、今回開示された実施の形態およびその変形例は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
上記実施の形態および上記変形例を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、上記実施の形態および変形例1〜6では、電極体400が巻回型の電極体である場合を例に説明したが、積層型の電極体であっても構わない。
図11は、積層型の電極体の一例を示す図である。電極体800は、枚葉型の正極と第一セパレータと負極と第二セパレータとがこの順に繰り返し積層された構造となっている。図11では、Y軸方向が積層方向となり、Z軸方向が蓄電素子10の使用状態における垂直方向となる。電極体800には、X軸方向の中央部分に、帯状の絶縁フィルム801が巻かれている。絶縁フィルム801は、例えば、不透液性のシートあるいは多孔性の低いシートである。電極体800の場合、XZ平面に平行な側面を除く面のうち、絶縁フィルム801が巻かれていない部分が、電極体800の内部に電解液が移動しやすい主電解液移動部となる。絶縁フィルムで覆われた部分810は、電解液が電極体内部へと移動しづらい部分となる。電極体800において、容器100の内底部120に対向する部分では、絶縁フィルム801に覆われていない部分が主電解液移動部821および822となっている。
図12は、積層型の電極体の他の一例を示す図である。電極体900は、図11に示す電極体800と同様に、正極と第一セパレータと負極と第二セパレータとがこの順に繰り返し積層された構造となっている。図12に示す電極体900は、図11に示す電極体800とは、絶縁フィルムの構成が異なる。電極体900には、2つの帯状の絶縁フィルム901および902が巻かれている。電極体900の場合、XZ平面に平行な側面を除く面のうち、絶縁フィルム901あるいは902が巻かれていない部分が、電極体900の内部に電解液が移動しやすい主電解液移動部となる。絶縁フィルムで覆われた部分911および912は、電解液が電極体内部へと移動しづらい部分となる。電極体900において、容器100の内底部120に対向する部分には、3箇所の主電解液移動部921、922および923を有している。
なお、実施の形態、変形例3〜5では、容器またはスペーサにより2箇所に傾斜面が形成され、変形例1、2、6では、容器またはスペーサにより4箇所に傾斜面が形成されていたが、これに限られるものではない。例えば、図12に示す電極体900の場合、3箇所の主電解液移動部のそれぞれに対応して3箇所に凹部が形成されるように6箇所の傾斜面を設ける場合など、さらに多くの傾斜面が形成されていても構わない。
また、容器100は、角筒形に限定されるものではなく、円筒形等であっても構わない。
本発明は、電解液を有効に利用することができる蓄電素子等に適用できる。
10 蓄電素子
100 容器
110 蓋体
111 本体
112、113 短側面
114、115 長側面
120 内底部
121 底面
122、123、124、125、601、602、701、702、703、704 傾斜面
126、603、705、706、707 上面
200 正極端子
220 正極集電体
300 負極端子
320 負極集電体
400、800、900 電極体
401 正極接続部
402 負極接続部
410 正極
420 負極
431、432 セパレータ
461、462、821、822、921、922、923 主電解液移動部
501、502 第一スペーサ
510 第一側面部
511、512、521 開口部
520 第二側面部
522 凸部
530 底面部
600 第二スペーサ
700 第三スペーサ

Claims (5)

  1. 正極および負極が積層されて形成された電極体と、前記電極体を収容する容器とを備える蓄電素子であって、
    前記容器の内底部の少なくとも一部に、前記容器の長手方向にわたって傾斜が設けられている、
    蓄電素子。
  2. 前記傾斜は、前記容器の長手方向の端部に設けられ、前記容器の長手方向の中心部に向かって高さが低くなる形状である、
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記電極体は、主電解液移動部を有し、
    前記傾斜は、前記主電解液移動部に向かうほど高さが低くなる形状である、
    請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記容器とは異なる別部材であって、前記容器の底面に配置される別部材を備え、
    前記傾斜は前記別部材の一部によって形成されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  5. 正極および負極が積層されて形成された電極体と、前記電極体を収容する容器とを備える蓄電素子であって、
    前記容器の内底部の少なくとも一部に、前記容器の長手方向にわたって段差が設けられ、
    前記電極体は、主電解液移動部を有し、
    前記段差は、前記主電解液移動部に向かうほど高さが低くなる形状である、
    蓄電素子。
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