JP2016085525A - 管制装置 - Google Patents

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香川 正和
Masakazu Kagawa
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Abstract

【課題】自動走行車両と一般車両とが道路を共有する場合の利便性を向上できる管制装置を提供する。
【解決手段】管制装置においては、自動走行車両を予め設定された停止位置に停止させると交通の障害になるか否かを示す交通障害情報を取得する(S10)。そして、自動走行車両を停止位置に停止させている場合、または自動走行車両を停止位置に停止させようとする場合において、交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたことを条件として、自動走行車両を停止位置に停止させることを禁止する(S14)。
【選択図】図6

Description

本発明は管制装置に関する。
近年、自動走行車両が注目されている。特許文献1には、自動走行車両の専用路線を設けるシステムが提案されている。
特開2000−264207号公報
自動走行車両の実用化においては、少なくとも一部の道路を、自動走行車両と一般車両とが共有することが必要になる場合がある。本発明は以上の点に鑑みなされたものであり、自動走行車両と一般車両とが道路を共有する場合の利便性を向上できる管制装置を提供することを目的とする。
本発明の管制装置において、交通障害情報取得手段は、自動走行車両を予め設定された停止位置に停止させると交通の障害になるか否かを示す交通障害情報を取得する。そして、停止禁止手段は、自動走行車両を停止位置に停止させている場合、または自動走行車両を停止位置に停止させようとする場合において、交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたことを条件として、自動走行車両を停止位置に停止させることを禁止する。
このような管制装置によれば、自動走行車両を停止位置に停止させると交通の障害となる場合には自動走行車両を設定された停止位置に停止させないよう制御するので、自動走行車両と一般車両とが混在する場合においても、自動走行車両が交通の障害となることを抑制することができる。よって、自動走行車両と一般車両とが道路を共有する場合の利便性を向上させることができる。
なお、上記の記載および明細書において、停止位置に停止させることを抑制する旨を記載しているが、自動走行車両が他車両や障害物と衝突する虞がある場合等、自動走行車両が危険な状況になったときにおいても停止することを抑制する意図ではない。あくまでも安全性が確保されている前提で上記停止位置に停止させることを抑制する作動を実施する。
また、各請求項の記載は、可能な限りにおいて任意に組み合わせることができる。この際、一部構成を除外してもよい。
管制装置1、自動走行車両101、境界監視装置103、進入ゲート105、退出ゲート107、および一般車両109の構成を表すブロック図である。 経路201を表す説明図である。 境界監視装置103、進入ゲート105、および退出ゲート107の配置を表す説明図である。 進入ゲート105、および退出ゲート107の構成を表す説明図である。 境界監視装置103の構成を表す説明図である。 管制装置1が実行するモード設定処理を示すフローチャートである。 モード設定処理のうちの一般車両占有判定処理を示すフローチャートである。 モード設定処理のうちの自動走行車両占有判定処理を示すフローチャートである。 管制装置1が実行する一般車両占有モード処理を示すフローチャートである。 管制装置1が実行する自動走行車両占有モード処理を示すフローチャートである。 管制装置1が実行する一般車両優先モード処理を示すフローチャートである。 進入ゲート105の制御部137が実行する進入ゲート制御処理を示すフローチャートである。 第2実施形態の処理の概要を示す平面図である。 管制装置1が実行する停止位置制御処理を示すフローチャート(その1)である。 停止位置制御処理を示すフローチャート(その2)である。 一般車両通過可能距離を示す平面図である。 一般車両通過可能距離の計算方法の一例を示す説明図である。 第2実施形態の変形例の概要を示す平面図である。 道路工事が実施される際の停止禁止エリアの設定例を示す平面図である。 第3実施形態の処理の概要を示す平面図である。 管制装置1が実行する停止制御処理を示すフローチャートである。 第4実施形態の処理の概要を示す平面図である。 管制装置1が実行する第4実施形態のゲート制御処理を示すフローチャート(その1)である。 第4実施形態のゲート制御処理を示すフローチャート(その2)である。 変形例の停止禁止エリアの一例を示す平面図である。
以下に本発明にかかる実施の形態を図面と共に説明する。
[第1実施形態]
[管制装置1の構成]
管制装置1の構成を図1に基づき説明する。管制装置1は、経路に沿って自動走行する自動走行車両101を制御する装置である。管制装置1は、管制通信機3、制御部5、インターフェース7、経路DB(データベース)9、および車両DB11を備える。
管制通信機3は、自動走行車両101との間で無線通信を行う。制御部5は、CPU、RAM、ROM等を備えた周知のコンピュータである。制御部5は、管制装置1における各部を制御するとともに、管制通信機3、およびインターフェース7を用いて取得した各種情報を用いて後述する処理を実行する。
インターフェース7は、境界監視装置103、進入ゲート105、および退出ゲート107との間で通信を行う。経路DB9は、自動走行車両101が自動走行を行うときの経路を複数記憶している。各経路には識別番号が付されている。
車両DB11は、自動走行車両101、特定一般車両109Aに関する各種情報を記憶している。なお、特定一般車両109A、および非特定一般車両109Bは、ともに、自動走行の機能を備えず、或いは自動走行の機能を備えているものの、この機能を作動させず、ドライバにより運転される車両である。
特定一般車両109Aは、境界監視装置103、進入ゲート105、および退出ゲート107と無線通信可能な無線通信機111を備えており、非特定一般車両109Bは、そのような無線通信機を備えていない。以下では、特定一般車両109Aと非特定一般車両109Bとを併せて、一般車両109と呼ぶこともある。
[自動走行車両101の構成および機能]
自動走行車両101の構成および機能を図1、および図2に基づき説明する。自動走行車両101は、図1に示すように、経路DB113、周辺監視センサ115、GPS117、速度センサ119、管制通信機121、および制御部123を備える。また、自動走行車両101は、その他に、車両が備える一般的な各種構成も備える。
経路DB113は、経路DB9と同様に、自動走行車両101が自動走行を行うときの経路を複数記憶している。各経路には識別番号が付されている。経路DB113に記憶されている経路は、経路DB9に記憶されている経路と同一であり、付されている識別番号も同一である。
周辺監視センサ115は周知のミリ波センサであり、自動走行車両101の周囲に存在する物標(他の車両、歩行者、障害物等)を検出する。GPS117は、自動走行車両101の位置情報を取得する。速度センサ119は、自動走行車両101の車速を検出する。管制通信機121は、管制装置1の管制通信機3との間で無線通信を行う。
制御部123は、CPU、RAM、ROM等を備えた周知のコンピュータである。制御部123は、自動走行車両101の各部を制御し、管制装置1から送信される指示に基づき、以下のようにして自動走行を行う。
管制装置1は、自動走行に用いる経路の番号と、最初の走行指示位置までの走行指示とを、管制通信機3を用いて送信する。制御部123は、管制通信機121を用いて、自動走行に用いる経路の番号と、最初の走行指示位置までの走行指示とを受信し、経路DB113から該当する番号の経路を読み出す。そして、読み出した経路に沿って、最初の走行指示位置までの自動走行を開始する。
ここで、図2に示すように、経路201とは、自動走行のスタート地点203からゴール地点205までの連続的な走行地点の集まりである。自動走行車両101はこの経路201に沿って自動走行を行う。
また、走行指示位置207とは、経路201上の位置であって、スタート地点203とゴール地点205との間にある位置であり、最初の走行指示位置とは、走行指示位置207のうち、自動走行を開始してから最初に指示される走行指示位置である。走行指示とは、自動走行車両101に対し、その走行指示により特定した走行指示位置まで走行することを指示するものである。
最初の走行指示位置207までの走行指示を自動走行車両101が受信したとき、自動走行車両101は、その最初の走行指示位置207までの自動走行を行う。最初の走行指示位置207に到達するまでに、2番目の走行指示位置207への走行指示を受信しなければ、自動走行車両101は最初の走行指示位置207(停止位置)で停止し、次の走行指示を待つ。一方、最初の走行指示位置207に到達するまでに、2番目の走行指示位置207への走行指示を受信した場合は、最初の走行指示位置207で停止することなく、2番目の走行指示位置207へ向けて自動走行を行う。
以降も同様に、n(nは自然数)番目の走行指示位置207に到達するまでに、(n+1)番目の走行指示位置207への走行指示を受信しなければ、自動走行車両101はn番目の走行指示位置207で停止し、次の走行指示を待つ。一方、n番目の走行指示位置207に到達するまでに、(n+1)番目の走行指示位置207への走行指示を受信した場合は、n番目の走行指示位置207で停止することなく、(n+1)番目の走行指示位置207へ向けて自動走行を行う。
このように、自動走行車両101は、順次、次の走行指示位置207までの走行指示を受信しながら、自動走行を行う。
また、管制装置1は、管制通信機3を用いて停止指示を送信する。自動走行車両101は、停止指示を受信すると、現在位置が走行指示位置の手前であっても停止する。
また、自動走行車両101は、自動走行中、管制通信機121を用いて、自動走行車両101の位置P、車速、進行方向、および車両IDを含む情報(以下では、自動走行車両送信情報とする)を、所定時間(例えば0.1〜1秒)ごとに繰り返し送信する。管制装置1は、管制通信機3を用いて、自動走行車両送信情報を受信する。
[境界監視装置103の構成および機能]
境界監視装置103の構成および機能を図1、図3、図5に基づき説明する。境界監視装置103は、図3に示すように、道路209に沿って、所定間隔をおいて複数設置されている。経路201は、この道路209を通っている。
なお、道路209において、任意の境界監視装置103から、隣接する境界監視装置103までの間を区間211とする。すなわち、道路209は、複数の区間211に区分されている。特に、区間211のうち、その時点での自動走行車両101の位置を基準として、自動走行車両101が存在する区間を区間211Pとする。また、自動走行車両101が経路201に沿って進むとき、区間211Pからn個先の区間を区間211Nnとする(nは自然数)。例えば、区間211Pの次の区間は区間211N1であり、区間211Pから2つ先の区間は区間211N2であり、区間211Pから3つ先の区間は区間211N3である。
境界監視装置103は、図1、図5に示すように、車両センサ125、無線通信受信機127、および制御部129を備える。車両センサ125は、境界監視装置103を通過する一般車両109の存在、および一般車両109の走行方向を検出する。無線通信受信機127は、境界監視装置103を通過する特定一般車両109Aの無線通信機111から、その特定一般車両109Aの情報(位置情報、車速、走行方向、車両ID)を受信する。以下では、車両センサ125の検出結果、および無線通信受信機127で受信した情報を併せて、通過車両情報とする。
境界監視装置103は、隣接する2つの区間211の境界にあるので、通過車両情報は、その2つの区間211のうち、一方の区間211から一般車両109が退出し、他方の区間211へその一般車両109が進入したことを表す情報である。
制御部129は、CPU、RAM、ROM等を備える周知のコンピュータである。制御部129は、境界監視装置103の各部を制御し、通過車両情報を取得するともに、取得した通過車両情報を管制装置1に送信する。
[進入ゲート105および退出ゲート107の構成]
進入ゲート105および退出ゲート107の構成を図1、図3、図4に基づき説明する。進入ゲート105および退出ゲート107は、図3に示すように、道路209に合流する道路213のうち、道路209寄りの位置に設けられている。道路213は、道路209への進入路である。
進入ゲート105は、道路213から道路209への一般車両109の進入を、管制装置1からの指示に基づき規制するとともに、進入ゲート105に到達した一般車両109、および進入ゲート105を通過した一般車両109の情報を管制装置1に送信する。
上記の機能を実現するため、進入ゲート105は、図1、図4に示すように、無線通信受信機131、車両センサ133、表示機135、制御部137、および遮断機139を備える。
無線通信受信機131は、進入ゲート105に接近した特定一般車両109Aの無線通信機111から、その特定一般車両109Aの情報(位置情報、車速、走行方向、車両ID)を受信する。
車両センサ133は、進入ゲート105に接近する一般車両109を検出する。
表示機135は、液晶ディスプレイから成る、画像を表示可能な構成である。
制御部137は、CPU、RAM、ROM等を備える周知のコンピュータである。制御部137は、進入ゲート105の各部を制御し、後述する処理を実行する。
遮断機139は、制御部137の指示に応じて、道路213を塞ぐ状態と、道路213を開放する状態とのいずれかを実現する構成である。
また、退出ゲート107は、道路209から道路213への一般車両109の退出を、管制装置1からの指示に基づき規制するとともに、退出ゲート107に到達した一般車両109、および退出ゲート107を通過した一般車両109の情報を管制装置1に送信する。
退出ゲート107は、上記の機能を実現するため、進入ゲート105と同様の構成を備える。なお、進入ゲート105が実行する具体的な処理は後述する。
[第1実施形態の処理]
このように構成された管制装置1の制御部5は、実施する処理の1つとして、図6に示すモード設定処理を実施する。ここで、管制装置1が管理する各区間(211)には、一般車両109を優先して走行させる一般車両優先モード、自動走行車両101に占有させる自動走行車両占有モード、一般車両109に占有させる一般車両占有モードが準備されている。
管制装置1は、初期状態において、各区間に一般車両優先モードを設定する。なお、モード設定処理は、例えば管制装置1の電源が投入されたとき、および一般車両優先モードに遷移したときに開始される処理である。また、モード設定処理は、その後、一般車両優先モードである限り、一定周期毎に繰り返し実施される。
モード設定処理では、図6に示すように、まず、管制通信機3を用いて、自動走行車両101が送信する自動走行車両送信情報を受信し、その自動走行車両送信情報に含まれる、自動走行車両101の位置Pを取得する(S2)。続いて、一般車両占有判定処理を実施する(S4)。一般車両占有判定処理は、自動走行車両101が走行する区間211Pの次の区間である区間211N1を、一般車両109に占有させるか否かを設定する処理である。
一般車両占有判定処理では、図7に示すように、まず、区間211N1が自動走行車両占有モードに設定されているか否かを判定する(S32)。区間211N1が自動走行車両占有モードに設定されていれば(S32:YES)、後述するS42の処理に移行する。
また、区間211N1が自動走行車両占有モードに設定されていなければ(S32:NO)、この区間211N1に優先車両が進入している、または進入しようとしているか否かを判定する(S34)。この処理では、例えば現在から設定時間(例えば30秒)以内に、救急車等の緊急車両や道路パトロールカーや臓器搬送車等の特殊車両等、予め設定された車両を表す優先車両が区間211N1に進入すると予想される場合に、肯定判定される。
なお、優先車両の位置については、例えば周知のカーロケーションシステム(車両が位置情報を無線送信し、受信側が地図上に車両の位置を表示させる仕組み)を用いて収集される。
優先車両が進入する場合には(S34:YES)、後述するS44の処理に移行する。また、優先車両が進入しない場合には(S34:NO)、バスやトラック、トレーラ等の大型車両がこの区間211N1に進入している、または進入しようとしているか否かを判定する(S36)。この処理では、例えば現在から設定時間(例えば30秒)以内に、大型車両が進入すると予想される場合に、肯定判定される。
大型車両が進入する場合には(S36:YES)、後述するS44の処理に移行する。また、大型車両が進入しない場合には(S36:NO)、一般車両進入待ち時間について判定する(S38)。
この処理では、進入ゲート105にて停車している一般車両109が規定台数(例えば5台)以上となり、その後の経過時間が規定時間(例えば3分間)以上となったときに、一般車両進入待ち時間が大きくなったと判定される。また、停車している一般車両109の停車時間が最大時間(例えば15分間)以上となったときも、一般車両進入待ち時間が大きくなったと判定される。
一般車両進入待ち時間が大きければ(S38:YES)、後述するS44の処理に移行する。また、一般車両進入待ち時間が大きくなければ(S38:NO)、一般車両占有設定時刻であるか否かを判定する(S40)。ここで、一般車両占有設定時刻は、一般車両の増加が見込まれる時刻(時間帯)を示し、この情報が予めRAM等のメモリに記録されている。この処理では、この時刻になっていれば肯定判定される。
一般車両占有設定時刻でなければ(S40:NO)、一般車両占有条件が成立しない旨をRAM等のメモリにおいて記録し(S42)、一般車両占有判定処理を終了する。また、一般車両占有設定時刻であれば(S40:YES)、一般車両占有条件が成立する旨をRAM等のメモリにおいて記録し(S44)、一般車両占有判定処理を終了する。
このような処理が終了すると、図6に戻り、一般車両占有条件が成立したか否かを判定する(S6)。一般車両占有条件が成立していれば(S6:YES)、一般車両占有モードに設定する(S8)。なお、一般車両占有モードに設定されると、図9に示す一般車両占有モード処理が起動する。
また、一般車両占有条件が成立していなければ(S6:NO)、自動走行車両占有判定処理を実施する(S10)。自動走行車両占有判定処理は、自動走行車両101が走行する区間211Pの次の区間である区間211N1を、自動走行車両101に占有させるか否かを設定する処理である。
自動走行車両占有判定処理は、図8に示すように、まず、区間211N1が一般車両占有モードに設定されているか否かを判定する(S52)。区間211N1が一般車両占有モードに設定されていれば(S52:YES)、後述するS60の処理に移行する。
また、区間211N1が一般車両占有モードに設定されていなければ(S52:NO)、自動走行車両101の経路上での停車時間について判定する(S54)。この処理では、一般車両109の通過待ちで停車している自動走行車両101が規定台数(例えば5台)以上となり、その後の経過時間が規定時間(例えば3分間)以上となったときに、停車時間が大きくなったと判定される。また、停車している自動走行車両101の停車時間が最大時間(例えば15分間)以上となったときも、停車時間が大きくなったと判定される。
自動走行車両101の経路上での停車時間が大きければ(S54:YES)、後述するS62の処理に移行する。また、自動走行車両101の経路上での停車時間が大きくなければ(S54:NO)、自動走行車両101の進入待ち時間について判定する(S56)。
この処理では、進入ゲート105にて停車している自動走行車両101が規定台数(例えば5台)以上となり、その後の経過時間が規定時間(例えば3分間)以上となったときに、自動走行車両101の進入待ち時間が大きくなったと判定される。また、停車している自動走行車両101の停車時間が最大時間(例えば15分間)以上となったときも、自動走行車両101の進入待ち時間が大きくなったと判定される。
自動走行車両101の進入待ち時間が大きければ(S56:YES)、後述するS62の処理に移行する。また、自動走行車両101の進入待ち時間が大きくなければ(S56:NO)、自動走行車両占有設定時刻であるか否かを判定する(S58)。
ここで、自動走行車両占有設定時刻は、自動走行車両101の増加が見込まれる時刻(時間帯)を示し、この情報が予めRAM等のメモリに記録されている。この処理では、この時刻になっていれば肯定判定される。
自動走行車両占有設定時刻でなければ(S58:NO)、自動走行車両占有条件が成立しない旨をRAM等のメモリにおいて記録し(S60)、自動走行車両占有判定処理を終了する。また、自動走行車両占有設定時刻であれば(S58:YES)、自動走行車両占有条件が成立する旨をRAM等のメモリにおいて記録し(S62)、自動走行車両占有判定処理を終了する。
このような処理が終了すると、図6に戻り、自動走行車両占有条件が成立したか否かを判定する(S12)。自動走行車両占有条件が成立していれば(S12:YES)、自動走行車両占有モードに設定する(S14)。なお、自動走行車両占有モードに設定されると、図10に示す自動走行車両占有モード処理が起動する。
また、自動走行車両占有条件が成立していなければ(S12:NO)、一般車両優先モード処理に設定する(S16)。一般車両優先モード処理に設定されると、図11に示す一般車両優先モード処理が起動する。
また、S8、S14、S16の何れかの処理が実施されると、モード設定処理を終了する。
次に、一般車両占有モード処理について図9を用いて設定する。一般車両占有モード処理では、図9に示すように、まず、自動走行車両101の位置Pを取得する(S72)。
続いて、区間211N1に優先車両が進入しているか、或いは区間211N1を優先車両が通過中であるか否かを判定する(S74)。区間211N1に優先車両が進入しているか優先車両が通過中であれば(S74:YES)、自動走行車両101を一時停止させ、一般車両占有モードに移行する(S76)。
この処理では、自動走行車両101を区間211N1に進入させないように所定の停止位置に停止させることになる。この処理が終了すると、S72の処理に戻る。
区間211N1に優先車両が進入しておらず、優先車両が通過中でもなければ(S74:NO)、区間211N1に大型車両が進入しているか、或いは区間211N1を大型車両が通過中であるか否かを判定する(S78)。
区間211N1に大型車両が進入しているか優先車両が通過中であれば(S78:YES)、後述するS90の処理に移行する。また、区間211N1に大型車両が進入しておらず、優先車両が通過中でもなければ(S78:NO)、自動走行車両占有設定時刻(時間帯)であるか否かを判定する(S80)。
自動走行車両占有設定時刻(時間帯)であれば(S80:YES)、後述するS88の処理に移行する。また、自動走行車両占有設定時刻でなければ(S80:NO)、一般車両占有設定時間帯であるか否かを判定する(S82)。
一般車両占有設定時間帯であれば(S82:YES)、後述するS90の処理に移行する。また、一般車両占有設定時間帯でなければ(S82:NO)、S38の処理と同様に、一般車両進入待ち時間について判定する(S84)。
一般車両進入待ち時間が大きければ(S84:YES)、S90の処理に移行する。また、一般車両進入待ち時間が大きくなければ(S84:NO)、進入待ち自動走行車両101の有無を判定する(S86)。この処理では、進入ゲート105や区間211N1の手前で停車している自動走行車両101を進入待ちの自動走行車両として認識する。進入待ちの自動走行車両101が存在すれば(S86:YES)、一般車両優先モードへ切り替え(S88)、一般車両占有モード処理を終了する。
また、進入待ちの自動走行車両101が存在しなければ(S86:NO)、現在、区間211N1を走行中の自動走行車両が区間211N1を出てから、一般車両占有モードに設定し(S90)、S72の処理に移行する。
次に、自動走行車両占有モード処理について図10を用いて設定する。自動走行車両占有モード処理では、図10に示すように、まず、自動走行車両101の位置Pを取得する(S92)。
続いて、緊急車両の進入予定の有無を判定する(S94)。この処理では、規定時間内に緊急車両が区間211N1に進入するか否かを判定する。区間211N1に緊急車両が進入する予定であれば(S94:YES)、後述するS108の処理に移行する。
また、区間211N1に緊急車両が進入する予定でなければ(S94:NO)、大型車両の進入予定の有無を判定する(S98)。この処理では、周知のカーロケーションシステムで大型車両の位置が得られる場合や、境界監視装置103にて車高や車長の情報を検出できる場合には、この情報を用い、規定時間(例えば30秒)以内に大型車両が区間211N1に進入するか否かを推定する。
大型車両の進入予定があれば(S98)、S108の処理に移行する。また、大型車両の進入予定がなければ(S98:NO)、一般車両占有設定時間帯であるか否かを判定する(S100)。
一般車両占有設定時間帯であれば(S100:YES)、後述するS108の処理に移行する。また、一般車両占有設定時間帯でなければ(S100:NO)、自動走行車両占有設定時刻(時間帯)であるか否かを判定する(S102)。
自動走行車両占有設定時刻であれば(S102:YES)、後述するS110の処理に移行する。また、自動走行車両占有設定時刻でなければ(S102:NO)、自動走行車両進入待ち時間について判定する(S104)。
自動走行車両進入待ち時間が大きければ(S104:YES)、S110の処理に移行する。また、自動走行車両進入待ち時間が大きくなければ(S104:NO)、進入待ち一般車両109の有無を判定する(S106)。この処理では、進入ゲート105の手前で停車している一般車両109を進入待ちの一般車両として認識する。進入待ちの一般車両109が存在すれば(S106:YES)、一般車両優先モードへ切り替え(S108)、自動走行車両占有モード処理を終了する。
また、進入待ちの一般車両109が存在しなければ(S106:NO)、自動走行車両占有モードに設定し(S110)、S92の処理に移行する。
次に、一般車両優先モード処理について図11を用いて説明する。一般車両優先モード処理では、図11に示すように、まず、自動走行車両101の位置Pを取得する(S112)。
続いて、区間211Pまたは区間211N1において一般車両109の有無を判定する(S114)。この処理では、取得した位置Pに基づき、自動走行車両101が自動走行中の道路209のうち、その時点で自動走行車両101が存在する区間211P、次の区間211N1、2つ先の区間211N2、及び3つ先の区間211N3をそれぞれ特定する(図3参照)。
次に、区間211P、又は区間211N1に一般車両109が存在するか否かを判断する。なお、この判断は、随時更新される、一般車両の状況に基づき行う。区間211P又は区間211N1に一般車両109が存在する場合(S114:YES)、S128の処理に移行する。
また、区間211P及び区間211N1に一般車両109が存在しない場合(S114:NO)、区間211P又は区間211N1への進入が許可された一般車両109が存在するか否かを判断する(S116)。区間211P又は区間211N1への進入が許可された一般車両109存在する場合(S116:YES)、S128に移行する。
また、区間211P及び区間211N1への進入が許可された一般車両109が存在しない場合(S116:NO)、取得した位置Pが、最新の走行指示位置まで所定距離内であるか否かを判断する(S118)。所定距離外である場合(S118:NO)、一般車両優先モード処理を終了する。
また、所定距離内である場合(S118:YES)、区間211N2内に一般車両109が存在するか否かを判断する(S120)。存在する場合はS128の処理に移行する。区間211N2内に一般車両109が存在しない場合(S120:NO)、区間211N2に接続する進入ゲート105で進入待ちの状態にある一般車両109が存在するか否かを判断する(S122)。区間211N2に接続する進入ゲート105で進入待ちの状態にある一般車両109が存在しない場合(S122:NO)、区間211N2直前(手前の一例)の走行指示位置までの走行を指示する走行指示を送信する(S124)。
区間211N2に接続する進入ゲート105で進入待ちの状態にある一般車両109が存在する場合(S122:YES)、区間211N1直前(手前の一例)の走行指示位置までの走行を指示する走行指示を送信する(S126)。
また、S128の処理では、停止指示を送信する(S128)。なお、停止指示を受信した自動走行車両101はその場所で停止する。S124、S126、S128の何れかの処理が終了すると、一般車両優先モード処理を終了する。
次に、進入ゲート処理について図12を用いて説明する。進入ゲート処理は、進入ゲート105の制御部137が実行する処理であり、進入ゲート105の作動を制御する処理である。
進入ゲート処理では、図12に示すように、まず、進入待ちの車両についての情報の有無を判定する(S142)。つまり、車両センサ133において進入ゲート105の前に位置する車両を進入待ち車両として検出したか否かを判定する。
進入待ち車両がなければ(S142:NO)、進入ゲート処理を終了する。また、進入待ち車両があれば(S142:YES)、登録許可車両であるか否かを判定する(S144)。この処理では、例えば進入待ち車両のナンバプレートや、車両から送信される車両の情報等を用いて、進入待ち車両が予め登録された許可車両であるか否かを判定する。
進入待ち車両が登録許可車両でなければ(S144:NO)、後述するS164の処理に移行する。また、進入待ち車両が登録許可車両であれば(S144:YES)、この車両が優先車両であるか否かを判定する(S146)。なお、登録許可車両の情報や、登録許可車両のうちの優先車両の情報については、管制装置1の車両DB11に記録されており、進入ゲート105は管制装置1からこれらの情報を取得する。
進入待ち車両が優先車両であれば(S146:YES)、このゲート105の周囲(ゲート105が対応する区間など)を走行する自動走行車両101に対して停止指令を送信する(S148)。そして、S152の処理に移行する。
また、進入待ち車両が優先車両でなければ(S146:NO)、ゲート105が対応する区間が一般車両優先モードに設定されているか否かを判定する(S150)。一般車両優先モードに設定されていれば(S150:YES)、このゲート105の周囲を走行する自動走行車両の有無を判定する(S152)。
このゲート105の周囲を走行する自動走行車両があれば(S152:YES)、後述するS162の処理に移行する。また、このゲート105の周囲を走行する自動走行車両がなければ(S152:NO)、進入許可指示を送信する(S154)。この進入許可指示が送信されると、遮断機139が開くことになる。
S150の処理にて、一般車両優先モードに設定されていなければ(S150:NO)、一般車両占有モードに設定されているか否かを判定する(S158)。一般車両占有モードに設定されていなければ(S158:NO)、現在は自動走行車両占有モードである。この場合、進入不可指示を出力する(S164)。進入不可指示が出力された場合、遮断機139は開くことがなく、表示機135に進入不可である旨が表示される。
また、S158の処理にて、一般車両占有モードに設定されていれば(S158:YES)、走行中の自動走行車両101が近い将来(例えば30秒以内)に走行する進路上にこのゲート105があるか否かを判定する(S160)。
ゲート105が走行中の自動走行車両101の進路上であれば(S160:YES)、待機指示を送信する(S162)。待機指示は、進入不可指示よりも短時間で進入許可指示が出力されることを示唆する指示であり、進入不可指示が出力された場合、遮断機139は開くことがないが、表示機135にしばらく待機すれば進入可能になる旨が表示される。
また、S160の処理にて、ゲート105が走行中の自動走行車両101の進路上でなければ(S160:NO)、S154の処理に移行する。S154、S162、S164の何れかの処理が終了すると、進入ゲート処理を終了する。
[本実施形態による効果]
上記のように詳述した管制装置1において制御部5は、自動走行車両を予め設定された停止位置に停止させると交通の障害になるか否かを示す交通障害情報を取得する。交通障害情報としては、例えば、自動走行車両の待ち時間が大きい旨の情報や、その他の車両への影響の情報など(第2実施形態以下で説明する状況等)が挙げられる。そして、制御部5は、自動走行車両を停止位置に停止させている場合、または自動走行車両を停止位置に停止させようとする場合において、交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたことを条件として、自動走行車両を停止位置に停止させることを禁止する(S14)。
このような管制装置1によれば、自動走行車両を停止位置に停止させると交通の障害となる場合には自動走行車両を設定された停止位置に停止させないよう制御するので、自動走行車両と一般車両とが混在する場合においても、自動走行車両が交通の障害となることを抑制することができる。よって、自動走行車両と一般車両とが道路を共有する場合の利便性を向上させることができる。
また、管制装置1において制御部5は、前方領域内に一般車両が存在し、かつ停止位置に停止させることを禁止されていないことを条件として、自動走行車両に、前方領域の手前に設定された停止位置にて停止するよう走行指示を送信する。
このような管制装置1によれば、自動走行車両と一般車両とが接近してしまうような事態が生じにくく、自動走行車両および一般車両の安全性を向上させることができる。
また、管制装置1において制御部5は、経路上において予め設定された複数の区間のそれぞれにおいて、交通障害情報(S52,S54,S56,S58)に基づく交通の障害がある場合、自動走行車両がある区間を走行することを禁止する禁止モード(一般車両占有モードまたは一般車両優先モード)から、自動走行車両がこの区間を走行することを許可する許可モード(自動走行車両占有モード)に切り替える。
このような管制装置1によれば、自動走行車両がある区間を走行することを禁止されていたとしても、自動走行車両が停止位置に停止すると交通の障害がある場合には、自動走行車両がこの区間を走行することを許可することで、自動走行車両が停止位置に停止しなくてもよいようにすることができる。よって、自動走行車両が交通の障害となることを抑制できる。
また、管制装置1において制御部5は、自動走行車両の停止位置での停止時間に関する情報を取得し、停止時間が基準時間以上である場合に、交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたと判断する。
このような管制装置1によれば、自動走行車両の停止時間が基準時間以上となることを抑制することができる。
また、管制装置1において制御部5は、自動走行車両を停止位置に停止させることを禁止する場合に、経路上において予め設定された複数の区間のうちの自動走行車両が走行する区間において、自動走行しない一般車両の進入を抑制するゲート(表示機135、遮断機139)を制御するゲート制御装置(制御部137)に対して該ゲートを閉じる旨の指令を送信する。
このような管制装置1によれば、自動走行車両を停止位置に停止させない場合に、自動走行車両が走行する区間に一般車両が進入しないようにすることができる。よって、自動走行車両と一般車両とが接近してしまうような事態が生じにくく、自動走行車両および一般車両の安全性を向上させることができる。
[第2実施形態]
次に、別形態の管制装置について説明する。本実施形態(第2実施形態)では、第1実施形態の管制装置1と異なる箇所のみを詳述し、第1実施形態の管制装置1と同様の箇所については、同一の符号を付して説明を省略する。
[第2実施形態の構成および処理]
管制装置が制御する自動走行車両101は、最初の走行指示位置207までの走行指示を自動走行車両101が受信したとき、最初の走行指示位置207に到達するまでに、次以降の走行指示位置207への走行指示を受信しなければ、自動走行車両101は最初の走行指示位置207で停止することが原則である。しかし、最初の走行指示位置207にて停止することを禁止される場合には、最初の走行指示位置207に停止させない場合もある。
詳細には、図13に示すように、片側一車線以下の道路で双方向の自動走行車両101が接近して一時停止すると一般車両が通過できない場合がある。特にセンターラインがなく分離されていない対面通行道路においては、一般車両109が通過できないケースが多く発生する。そこで、本実施形態では、自動走行車両101を停止させる場合には一般車両109が通過できるスペースを確保できる位置に停車させる。
例えば、自動走行車両101が区間の境界で停止する場合には、境界から既定距離(一般車両109が通過可能な距離の1/2以上)だけ手前の位置に停止位置を設定する。また、例えば、自動走行車両101が区間の途中で停止する場合には、一般車両109が通過可能な位置へ停止する。
なお、自動走行車両101の一時停止場所を路肩としてもよい。このようにすることで、上記対応が必要な道路を削減することができる。
以下により詳細な例について説明する。
[1]一般車両接近停止要自動走行車両と、停止対向車両がある場合
一般車両接近停止要自動走行車両は、図13(a)に示す自動走行車両101:つまり、一般車両109と接近することを抑制するために停止するよう指示を受けた自動走行車両101を示す。一般車両接近停止要自動走行車両については、以下、「停止要車両」という。また、停止対向車両は、停止している自動走行車両であり、図13(a)でいうところの自動走行車両101Tまたは101Sを示す。
この例では、管制装置1は、自動走行車両101に対して停止対向車両から一般車両通過可能距離だけ離れて停止するように遅らせて停止指示を出す。ただし、予想停止タイミングから一般車両通過までの予想時間が既定以下の場合は自動走行車両101を急停止させる。
[2]停止要車両(図13(b)に示す自動走行車両101)と指示済み一般車両接近停止要対向自動走行車両(図13(b)に示す自動走行車両101T)がある場合
一般車両接近停止要対向自動走行車両は、一般車両109と接近することを抑制するために停止するよう指示を受けた自動走行車両101であり、停止要車両の対向車両を示す(図13(b)に示す自動走行車両101T)。この一般車両接近停止要対向自動走行車両については、以下、「停止要対向車両」という。
双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れていない場合には、指示済み停止要対向車両の予測停止位置から一般車両通過可能距離だけ離れて停止するように遅らせて停止指示を出す。ただし、予想停止タイミングから一般車両通過までの予想時間が既定以下の場合は急停止させる。
[3]双方向に車両(停止要車両および停止要対向車両)がある場合
双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れていない場合(図13(a)に示す状態)で、接近一般車両が片方向にのみある場合は、接近一般車両から遠ざかる方向の自動走行車両の停止指示を遅らせて一般車両通過可能距離だけ離して停止させる(図13(b)の状態)。また、接近一般車両が双方向にある場合は、双方の自動走行車両の予想停止位置へ双方の対向一般車両通過までの予想時間が等しい、または差が最小になるように各自動走行車両へ遅らせて停止指示を出す。
このような作動を図14および図15に示す停止位置制御処理を用いて説明する。停止位置制御処理は、例えば、自動走行車両101に対して停止指令を送信する際に起動される処理である。停止位置制御処理では、図14に示すように、まず、自動走行車両101の位置Pを取得する(S172)。
続いて、自動走行車両101が停止する領域の近く(隣接する区間内等)に停止する予定の停止要車両の有無を判定する(S174)。停止要車両がなければ(S174:NO)、停止位置制御処理を終了する。また、停止要車両があれば(S174:YES)、停止対向車両の有無を判定する(S176)。
停止対向車両がなければ(S176:NO)、まだ停止していないが停止するよう指示済みの停止要対向車両の有無を判定する(S178)。停止していない停止要対向車両があれば(S178:YES)、停止要車両および停止要対向車両の双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れているか否かについて判定する(S180)。
ここで、一般車両通過可能距離とは、図16に示すように、片側1車線ずつの道路において左右それぞれに停止車両が存在する場合に、通過しようとする車両が停止車両を避ける際の車線変更に必要な距離を示す。より詳細には、図17を参考にしつつ、以下によって求めることができる。
例えば、停止車両を避けて通過しようとする一般車両を小型自動車(長さ:4.70m 以下、幅:1.70m以下)とし車速、横加速度限界を以下とすれば通過可能な距離は、28m程度となる。
・車速=v=36km/h=10m/s
・横加速度限界値=a=0.2G=1.96m/s2
一般車両が旋回する際の曲率半径をrとすると、a = v2/rであるため、下記式が成立する。
・r = v2/a = 51 (m)
したがって、一般車両が中央線を跨ぐときの道路の長手方向に対する車両の傾きθは、
・θ= cos (r-1.25)/51 =12.7°
となる。
通過する際の中間点までの距離は、rsinθ = 51sin12.7 = 11.2 (m)となるので、
・通過可能距離=2rsinθ=22.4m
と求められる。
実際には、この距離に車両長さを加え、通過可能距離を28mとすればよい。
S180の処理において、双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れていれば(S180:YES)、後述するS188の処理に移行する。また、双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れていなければ(S180:NO)、停止要車両および停止要対向車両の双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れて停止するよう停止指示を出すタイミングを遅らせるよう設定する(S182)。
また、S178の処理において、停止するよう指示済みの停止要対向車両がなければ(S178:NO)、停止するよう指示していない停止要対向車両の有無を判定する(S184)。
停止するよう指示していない停止要対向車両があれば(S178:YES)、図15に示すように、停止要車両および停止要対向車両の双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れているか否かについて判定する(S202)。双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れていれば(S202:YES)、後述するS188の処理に移行する。
双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れていなければ(S202:NO)、接近してくる一般車両109が停止要車両および停止要対向車両のうちの片方側のみに存在するか否かを判定する(S204)。
接近してくる一般車両109が停止要車両および停止要対向車両の双方側にそれぞれ存在していれば(S204:NO)、双方の自動走行車両の予想停止位置を双方の対向一般車両が通過するまでの予想時間が等しくなるか、または差が最小になるように各自動走行車両へ遅らせて停止指示を出力する(S206)。つまり、接近してくる一般車両のそれぞれが、自身から見て手前側に停車しようとする車両の横をほぼ同時に通過できるようにすることで、一般車両同士がすれ違うときに停止する必要がないようにする。
また、接近してくる一般車両109が停止要車両および停止要対向車両の片方のみに存在していれば(S204:YES)、一般車両通過可能距離だけ離して停止するように、接近一般車両から遠ざかる方向の自動走行車両に対して遅らせて停止指示を出力する(S208)。S206またはS208の処理が終了すると、停止位置制御処理を終了する。
また、S176の処理において、停止対向車両があれば(S176:YES)、停止要車両および停止要対向車両の双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れているか否かについて判定する(S186)。双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れていれば(S186:YES)、停止要車両に対して通常の停止位置で停止するよう停止指示を出力する(S188)。
双方の予想停止位置が一般車両通過可能距離だけ離れていなければ(S186:NO)、停止対向車両から一般車通過可能距離だけ離れて停止するよう停止指示を出力する(S190)。S182、S188、S190の何れかの処理が終了すると、停止位置制御処理を終了する。
[第2実施形態の効果]
管制装置1において制御部5は、自動走行車両が停止位置で停止した場合に他車両が当該自動走行車両の横を通過できるか否かを示す通過可否情報を取得し、他車両が当該自動走行車両の横を通過できない旨の通過可否情報が取得された場合に、交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたと判断する。
このような管制装置1によれば、自動走行車両が停止位置で停止すると他車両が自動走行車両の横を通過できない場合に、自動走行車両が停止位置に停止しないようにすることができる。よって、自動走行車両が交通の障害となることを抑制できる。
また、管制装置1において制御部5は、停止位置の前後において、自動走行車両が停止したとしても他車両が当該自動走行車両の横を通過できる通過可能停止位置を含む通過可能情報を取得する。そして、自動走行車両を停止位置に停止させることを禁止する場合において、通過可能情報に基づく通過可能停止位置が存在する場合に、自動走行車両に、この通過可能停止位置にて停止させるよう走行指示を送信する。
このような管制装置1によれば、自動走行車両を停止位置に換えて通過可能停止位置に停止させるので、自動走行車両を停止させることで安全性を確保しつつ、自動走行車両が交通の障害となることを抑制できる。
[第2実施形態の変形例]
第2実施形態では、停止位置を車両の進行方向奥側に移動させるよう構成したが、図18に示すように、停止位置を車両の進行方向手前側に移動させてもよい。図18に示す例では、境界監視装置103のすぐそばではなく、境界監視装置103から所定距離(一般車両通過可能距離を考慮した距離:例えば14m)だけ手前側で停止させる。また、この例では、2つ先の区間(区間211N2)において対向一般車両やゲート105から進入する一般車両が存在する場合、1つ先の区間(区間211N1)への自動走行車両101の進入を禁止している。このようにしても自動走行車両が交通の障害となることを抑制することができる。
また、本実施形態では、小型自動車が支障なく通過できるように一般車通過可能距離を設定したが、中型自動車、大型自動車(長さ:12.00m 以下、幅:2.50m 以下)について一般車通過可能距離を設定してもよい。また或いは、中型自動車、大型自動車が接近する際については、通通過可能距離が長くなるだけでなく自動走行車両が停止しているとこれらの車両が通過できない場合も想定されるため、中型自動車、大型自動車が接近する際は一般車両占有モードにしつつも、例外的に交通の障害となり得る自動走行車両を通過させてもよい。
[第3実施形態]
図19に示すように、例えば道路工事の影響で車両のすれ違いが困難な場所がある場合、予めこのような場所について停止禁止エリアを設定してもよい。このようにする場合、停止禁止エリアを避けて自動走行車両を停止させる。
例えば、図20に示すように、2つ先の区間(区間211N2)において対向一般車両やゲート105から進入する一般車両が存在する場合、1つ先の区間(区間211N1)内において、停止禁止エリアを除く位置に自動走行車両101を停止させる。
[第3実施形態の処理]
管制装置1において制御部5は、上記構成を図21に示す停止制御処理として実現する。停止制御処理は、自動走行車両101が位置する区間(区間211P)または、その1つ先の区間(区間211N1)に停止禁止エリアが設定されている場合に繰り返し起動される処理である。停止制御処理では、図21に示すように、まず、自動走行車両101の位置Pを取得する(S212)。
続いて、自動走行車両101が停止禁止エリアに接近しているか否かを判定する(S214)。つまり、すれ違いが困難な道路の区間を示すすれ違い困難区間情報(停止禁止エリアの情報)を取得する。自動走行車両101が停止禁止エリアに接近していなければ(S214:NO)、停止制御処理を終了する。
また、自動走行車両101が停止禁止エリアに接近していれば(S214:YES)、停止すべき接近一般車両109が存在するか否かを判定する(S216)。具体的に、停止すべき接近一般車両109とは、例えば、図20に示すような、2つ先の区間(区間211N2)に進入する一般車両109を示す。
停止すべき接近一般車両109が存在しなければ(S216:NO)、停止禁止エリアへの進入を許可する(S224)。なお、S222、S224の何れかの処理が終了すると、停止制御処理を終了する。
また、停止すべき接近一般車両109が存在すれば(S216:YES)、停止禁止エリアを通過後に自動走行車両101を停止させたとしても一般車両109の安全を確保できるか否かを判定する(S218)。
この処理では、自動走行車両101が停止禁止エリアを通過し終えるまでの時間と、一般車両109が停止禁止エリアに到達するまでの時間とを求め、これらを比較し、後者の時間が大きければ安全であると判断する。なお、自動走行車両101や一般車両109の速度や、各車両から停止禁止エリアまでの距離、停止禁止エリアの長さ、等の各種情報は、車両や地図DB等から取得できるものとする。
一般車両109の安全を確保できれば(S218:YES)、自動走行車両101の停止禁止エリアへの進入を許可し、停止禁止エリアを通過後に停車するよう指示する(S222)。また、一般車両109の安全を確保できなければ(S218:NO)、自動走行車両101を停止禁止エリアの手前に停車させる(S220)。
この場合、一般車両109の通過後に、自動走行車両101を発車させる。この処理が終了すると、S216の処理に戻る。
[第3実施形態の効果]
管制装置1において制御部5は、すれ違いが困難な道路の区間を示すすれ違い困難区間情報を取得し、すれ違い困難区間情報にて示される困難区間において自動走行車両を停止させようとする場合に、交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたと判断する。
このような管制装置1によれば、すれ違いが困難な道路の区間で自動走行車両が停止することを抑制することができる。
また、管制装置1において制御部5は、自動走行車両が困難区間に進入する前に他車両がこの困難区間に進入する旨の進入情報を取得し、進入情報を取得した場合に、この困難区間の手前で自動走行車両を停止させるよう走行指示を送信する。
このような管制装置1によれば、自動走行車両が困難区間に進入すると他車両とのすれ違いが困難になる場合に、自動走行車両をその困難区間の手前で停止させるので、自動走行車両が交通の障害になりにくくすることができる。
[第4実施形態]
第3実施形態では、すれ違い困難区間として、道路工事が実施されている領域を設定したが、図22に示すように、狭隘道路(対面交通不可道路)を設定することもできる。本実施形態では、狭隘道路区間を停止禁止区間とする。
[第4実施形態の構成および処理]
本実施形態においては、遮断ゲート106を自動走行車両101の走行経路上に設けている。遮断ゲート106は、少なくとも進入ゲート105と同等の機能を備えている。遮断ゲート106には、退出ゲート107の機能を備えていてもよい。この遮断ゲート106は、停止禁止区間の両端部から一般車両通過可能距離以上遠方にそれぞれ配置されており、かつ自動走行車両停止位置よりも停止禁止区間から離れて配置されている。
管制装置1において制御部5は、図23および図24に示すゲート制御処理を実施する。ゲート制御処理は、自動走行車両101の走行制御および遮断ゲート106による遮断機の開閉制御を行う処理である。ゲート制御処理は、自動走行車両101が位置する区間(区間211P)または、その1つ先の区間(区間211N1)に停止禁止区間が設定されている場合に繰り返し起動される処理である。
ゲート制御処理では、図23に示すように、まず、自動走行車両101の位置Pを取得する(S232)。そして、自動走行車両101が停止禁止区間に接近しているか否かを判定する(S234)。つまり、すれ違いが困難な道路の区間を示すすれ違い困難区間情報(停止禁止区間の情報)を取得する。自動走行車両101が停止禁止区間に接近していなければ(S234:NO)、ゲート制御処理を終了する。
また、自動走行車両101が停止禁止区間に接近していれば(S234:YES)、停止すべき接近一般車両109が存在するか否かを判定する(S236)。具体的に、停止すべき接近一般車両109とは、例えば、図22に示すように、2つ先の区間(区間211N2:遮断ゲート106に隣接する区間)および停止禁止区間が含まれる区間(区間211N1)に進入している一般車両109を示す。
停止すべき接近一般車両109が存在しなければ(S236:NO)、後述するS242の処理に移行する。また、停止すべき接近一般車両109が存在すれば(S216:YES)、停止禁止エリアを通過後に自動走行車両101を停止させたとしても一般車両109の安全を確保できるか否かを判定する(S238)。この処理では、S218の処理と同様の手法で安全を確保できるか否かを判断する。
一般車両109の安全を確保できなければ(S238:NO)、自動走行車両101を停止禁止エリアの手前に停車させる(S240)。この場合、一般車両109の通過後に、自動走行車両101を発車させる。この処理が終了すると、S236の処理に戻る。
また、一般車両109の安全を確保できれば(S218:YES)、自動走行車両101が停止禁止区間通過後の領域に遮断ゲート106が存在するか否かを判定する(S242)。なお、本実施形態では遮断ゲート106を配置しているが、遮断ゲートが配置されていなくても本実施形態の処理を実施することができる。
遮断ゲート106が存在していれば(S242:YES)、遮断ゲート106の遮断機を閉鎖するよう遮断ゲート106に指示し(S244)、S246の処理に移行する。また、遮断ゲート106が存在していなければ(S242:NO)、自動走行車両101の停止禁止エリアへの進入を許可する(S246)。
続いて、図24に示すように、自動走行車両101が停止禁止区間の終端に到達したか否かを判定する(S252)。自動走行車両101が停止禁止区間の終端に到達していなければ(S252:NO)、S252の処理を繰り返す。
また、自動走行車両101が停止禁止区間の終端に到達していれば(S252:YES)、近接区間に一般車両が存在するか否かを判定する(S254)。ここで、近接区間とは、例えば2つ先の区間(区間211N2)までの区間を示す。
近接区間に一般車両が存在していなければ(S254:NO)、後述するS270の処理に移行する。また、近接区間に一般車両が存在していれば(S254:YES)、遮断ゲート106に進入待ちの一般車両が存在しているか否かを判定する(S256)。進入待ちの一般車両の存在の有無は、例えば、遮断ゲート106によるセンサによる検出結果に応じて判定される。
遮断ゲート106に進入待ちの一般車両が存在していれば(S256:YES)、後述するS262の処理に移行する。また、遮断ゲート106に進入待ちの一般車両が存在していなければ(S256:NO)、次の区間(区間211N1)または次の次の区間(区間211N2)に一般車両が存在するか否かを判定する(S258、S260)。
次の区間に一般車両が存在すれば(S258:YES)、停止している対向車である自動走行車両101(停止対向自動走行車両)の有無を判定する(S262)。停止対向自動走行車両が存在していなければ(S262:NO)、停止禁止区間通過後に停止するよう自動走行車両101に指示する(S266)。
また、停止対向自動走行車両が存在していれば(S262:YES)、停止対向自動走行車両との間に一般車両通過可能距離を確保した上で自動走行車両101を停止させる(S268)。
また、S258、S260の処理にて、次の次の区間に一般車両109が存在していれば(S258:NOかつS260:YES)、次の区間との境界の前(通常の停止位置)にて自動走行車両101を停止させる(S264)。S264、S266、S268の何れかの処理が終了すると、S270の処理に移行する。
また、S258、S260の処理にて、次の区間および次の次の区間に一般車両109が存在していなければ(S258:NOかつS260:NO)、この停止禁止区間における遮断ゲート106の有無を判定する(S270)。
遮断ゲート106が存在すれば(S270:YES)、遮断ゲート106の遮断機を開き(S272)、ゲート制御処理を終了する。また、遮断ゲート106が存在しなければ(S270:NO)、直ちにゲート制御処理を終了する。
[その他の実施形態]
本発明は、上記の実施形態によって何ら限定して解釈されない。また、上記の実施形態の説明で用いる符号を特許請求の範囲にも適宜使用しているが、各請求項に係る発明の理解を容易にする目的で使用しており、各請求項に係る発明の技術的範囲を限定する意図ではない。上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合させたりしてもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を、課題を解決できる限りにおいて省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
上述した管制装置1の他、当該管制装置1を構成要素とするシステム、当該管制装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した媒体、管制方法など、種々の形態で本発明を実現することもできる。
例えば、上記実施形態において、停止禁止エリアを道路工事が設定されている場所や狭隘道路において設定したが、他にも、図25に示すように、例えば、幅が狭くなる橋等において停止禁止エリアを設定してもよい。
[実施形態の構成と本発明の手段との対応関係]
上記実施形態の処理のうちの、S10、S176、S178、S184、S204、S124,S216,S218、S234、S236,S238の処理は本発明でいう交通障害情報取得手段に相当し、上記実施形態の処理のうちのS14、S182、S190、S206、S208、S222,S224、S246の処理は本発明でいう停止禁止手段に相当する。
また、上記実施形態の処理のうちのS112の処理は本発明でいう位置取得手段に相当し、上記実施形態の処理のうちのS114の処理は本発明でいう前方領域内一般車両判断手段に相当し、上記実施形態の処理のうちのS128、S188の処理は本発明でいう第1走行指示送信手段に相当する。
また、上記実施形態の処理のうちのS14の処理は本発明でいうモード切替手段に相当し、上記実施形態の処理のうちのS180、S186、S202の処理は本発明でいう通過可能情報取得手段に相当する。また、上記実施形態の処理のうちのS182、S190、S206、S208の処理は本発明でいう第2走行指示送信手段に相当し、上記実施形態の処理のうちのS236の処理は本発明でいう進入情報取得手段に相当する。また、上記実施形態の処理のうちのS240の処理は本発明でいう第2走行指示送信手段に相当し、上記実施形態の処理のうちのS164、S244の処理は本発明でいうゲート制御指令送信手段に相当する。
1…管制装置、3…管制通信機、5…制御部、7…インターフェース、9…経路DB、11…車両DB、101…自動走行車両、103…境界監視装置、105…進入ゲート、106…遮断ゲート、107…退出ゲート、109…一般車両、111…無線通信機、113…経路DB、115…周辺監視センサ、117…GPS、119…速度センサ、121…管制通信機、123…制御部、125…車両センサ、127…無線通信受信機、129…制御部、131…無線通信受信機、133…車両センサ、135…表示機、137…制御部、139…遮断機。

Claims (9)

  1. 経路(201)に沿って自動走行する自動走行車両(101)を制御する管制装置(1)であって、
    前記自動走行車両を予め設定された停止位置に停止させると交通の障害になるか否かを示す交通障害情報を取得する交通障害情報取得手段(S10、S176、S178、S184、S204、S124,S216,S218、S234、S236,S238)と、
    前記自動走行車両を前記停止位置に停止させている場合、または前記自動走行車両を前記停止位置に停止させようとする場合において、前記交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたことを条件として、自動走行車両を前記停止位置に停止させることを禁止する停止禁止手段(S14、S182、S190、S206、S208、S222,S224、S246)と、
    を備えたことを特徴とする管制装置。
  2. 請求項1に記載の管制装置において、
    前記自動走行車両の位置を取得する位置取得手段(S112)と、
    前記位置に応じて設定される、前記自動走行車両の前方における前方領域(211N2)内の自動走行しない一般車両(109)の有無を判断する前方領域内一般車両判断手段(S114)と、
    前記前方領域内に前記一般車両が存在し、かつ前記停止位置に停止させることを禁止されていないことを条件として、前記自動走行車両に、前記前方領域の手前に設定された停止位置にて停止するよう走行指示を送信する第1走行指示送信手段(S128、S188)と、
    を備えたことを特徴とする管制装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の管制装置において、
    前記経路上において予め設定された複数の区間のそれぞれにおいて、交通障害情報に基づく交通の障害がある場合、自動走行車両が前記ある区間を走行することを禁止する禁止モードから、自動走行車両がある区間を走行することを許可する許可モードに切り替えるモード切替手段(S14)、
    を備えたことを特徴とする管制装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の管制装置において、
    前記交通障害情報取得手段は、前記自動走行車両の前記停止位置での停止時間に関する情報を取得し、
    前記停止禁止手段は、前記停止時間が基準時間以上である場合に、前記交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたと判断すること
    を特徴とする管制装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の管制装置において、
    前記交通障害情報取得手段は、前記自動走行車両が前記停止位置で停止した場合に他車両が当該自動走行車両の横を通過できるか否かを示す通過可否情報を取得し、
    前記停止禁止手段は、前記他車両が当該自動走行車両の横を通過できない旨の通過可否情報が取得された場合に、前記交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたと判断すること
    を特徴とする管制装置。
  6. 請求項5に記載の管制装置において、
    前記停止位置の前後において、自動走行車両が停止したとしても他車両が当該自動走行車両の横を通過できる通過可能停止位置の示す通過可能情報を取得する通過可能情報取得手段(S180、S186、S202)と、
    前記停止位置に停止させることを禁止する場合において、前記通過可能情報に基づく通過可能停止位置が存在する場合に、自動走行車両に、この通過可能停止位置にて停止させるよう走行指示を送信する第2走行指示送信手段(S182、S190、S206、S208)と、
    を備えたことを特徴とする管制装置。
  7. 請求項1または請求項2に記載の管制装置において、
    前記交通障害情報取得手段は、すれ違いが困難な道路の区間を示すすれ違い困難区間情報を取得し、
    前記停止禁止手段は、前記すれ違い困難区間情報にて示される困難区間において自動走行車両を停止させようとする場合に、前記交通の障害になる旨の交通障害情報が取得されたと判断すること
    を特徴とする管制装置。
  8. 請求項7に記載の管制装置において、
    自動走行車両が前記困難区間に進入する前に他車両が当該困難区間に進入する旨の進入情報を取得する進入情報取得手段(S236)と、
    前記進入情報を取得した場合に、当該困難区間の手前で前記自動走行車両を停止させるよう走行指示を送信する第2走行指示送信手段(S240)と、
    を備えたことを特徴とする管制装置。
  9. 請求項1〜請求項8の何れか1項に記載の管制装置において、
    自動走行車両を前記停止位置に停止させることを禁止する場合に、前記経路上において予め設定された複数の区間のうちの自動走行車両が走行する区間において、自動走行しない一般車両の進入を抑制するゲート(135、139)を制御するゲート制御装置(137)に対して該ゲートを閉じる旨の指令を送信するゲート制御指令送信手段(S164、S244)、
    を備えたことを特徴とする管制装置。
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