JP2016083750A - 電動工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷が急に軽減したとしても反動が小さく、操作性の良い電動工具を提供する。
【解決手段】モータと、該モータへの電力供給を制御する制御部と、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記モータの駆動・停止を切替えるオン・オフ信号を前記制御部に伝達するメインスイッチとを有する電動工具であって、前記制御部は、前記モータを第1の回転速度で制御するよう電力供給を行う定速度制御を行い、該定速度制御中に所定の負荷を検出した場合には前記モータを回転速度によらずに電力供給を行うパワー運転制御に切替え可能であり、前記制御部は、前記パワー運転制御中に前記モータの回転速度が、前記第1の回転速度よりも高い第2の回転速度を超えないように制御する。
【選択図】図11

Description

本発明は、丸鋸等の電動工具に関する。
丸鋸等の電動工具において、モータを低速かつ定速度で回転するよう制御し、所定値以上の負荷を検出した場合には、回転速度によらない所定のデューティー制御に切り替えることで、非作業時(無負荷時)の電力消費、振動・騒音を抑えると共に、負荷が大きくなった場合にはトルクを大きくする制御をすることで、作業性を良くしたモータ制御が本出願人による先願、特願2013−169596号で提案されている。
上記先願で提案のモータ制御方法では、所定値以上の負荷を検出し、所定のデューティー制御に移行した後に、急に負荷がなくなると、モータの回転速度が設定された速度よりも急激に上昇してしまい、その後、定速度制御に移行するため、モータの回転数が上下動し、その際の反動や騒音が発生し、操作性の向上が望まれてた。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、負荷が急に軽減したとしても反動や騒音が小さく、操作性の良い電動工具を提供することにある。
本発明のある態様は、電動工具である。この電動工具は、モータと、該モータへの電力供給を制御する制御部と、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記モータの駆動・停止を切替えるオン・オフ信号を前記制御部に伝達するメインスイッチとを有する構成であって、
前記制御部は、前記モータを第1の回転速度で制御するよう電力供給を行う定速度制御を行い、該定速度制御中に所定の負荷を検出した場合には前記モータを回転速度によらずに電力供給を行うパワー運転制御に切替え可能であり、
前記制御部は、前記パワー運転制御中に前記モータの回転速度が、前記第1の回転速度よりも高い第2の回転速度を超えないように制御することを特徴とする。
前記態様において、前記モータは、回転するロータを有するブラシレスモータであり、前記ブラシレスモータへの電力供給をオン・オフする複数のスイッチング素子を有し、前記回転速度検出手段は、前記ロータの回転位置を検出する回転位置検出手段を有し、前記制御部は、前記メインスイッチ及び前記回転位置検出手段の信号に基づいて前記スイッチング素子を制御する構成であるとよい。
前記態様において、前記制御部は、前記パワー運転制御中に前記モータの回転速度が、前記第1の回転速度よりも高く且つ前記第2の回転速度よりも低い第3の回転速度となった際に、前記第2の回転速度で前記モータを回転させる速度制御を開始するとよい。
前記態様において、モード切替操作部を有し、前記制御部は、前記モード切替操作部が操作された際には、前記モータを回転速度によらずに電力供給を行う前記パワー運転制御のみを行う構成であるとよい。
前記態様において、前記パワー運転制御のみを行う制御の際には、前記第2の回転速度よりも高い第4の回転速度を超えないように制御するとよい。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、回転工具の負荷が急に軽減したときの反動や騒音を小さくでき、操作性を良好にすることができる。
本発明に係る電動工具の実施の形態であって、コードレス丸鋸を示す平面図。 同側面図。 同背面図。 同正面図。 前記コードレス丸鋸の、一部を断面とした第1の平面図。 同第2の平面図。 図1のA−A断面図。 図1に示すコードレス丸鋸の機能ブロック図。 比較例におけるコードレス丸鋸の制御の流れを示すフローチャート。 比較例における負荷電流と丸鋸刃の回転数との関係であって、(A)はサイレントモードにおいて定速度制御から負荷が増加してパワー運転制御に自動変速で移行したときの負荷電流に対する丸鋸刃の回転数を示す特性図、(B)はサイレントモードにおいてパワー運転制御から負荷が小さくなって定速度運転に自動変速で移行し、負荷電流が減少して無負荷に戻るときを含む負荷電流に対する丸鋸刃の回転数を示す特性図。 実施の形態におけるコードレス丸鋸の制御の流れを示すフローチャート。 実施の形態のサイレントモードにおいて、定速度制御からパワー運転制御に自動変速で移行する負荷増加方向の場合の負荷電流に対する丸鋸刃の回転数を示す特性図。 実施の形態のサイレントモードにおいて、定速度制御とパワー運転制御との間で自動変速するモードで負荷軽減方向の場合の負荷電流に対する丸鋸刃の回転数を示す特性図。 実施の形態におけるパワーモード運転制御のみの場合の負荷電流に対する丸鋸刃の回転数を示す特性図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本発明の実施の形態に係るコードレス丸鋸の平面図、図2は同側面図、図3は同背面図、図4は同正面図である。図5は、図1のコードレス丸鋸の、一部を断面とした第1の平面図である。図6は、同第2の平面図である。図7は、図1のA−A断面図である。
本実施の形態のコードレス丸鋸は、ベース1と、本体2とを備える。ベース1は、例えばアルミ等の金属製の略長方形の板材である。ベース1の長手方向は切断方向と一致する。ベース1の底面は、被削材との摺動面である。本体2は、後述のようにベース1に前後2箇所で連結され、ベース1に対して回動可能かつ左右に傾動可能である。本体2は、モータハウジング3と、ハンドル部4と、ギヤカバー5と、ソーカバー6と、保護カバー7と、丸鋸刃8(回転工具)とを含む。モータハウジング3は、例えば樹脂製であり、ブラシレスモータ9(図5及び図6)を内蔵する。ブラシレスモータ9は、丸鋸刃8を回転駆動する。ハンドル部4は、モータハウジング3と同材質であり、モータハウジング3の上方において前後方向に延びる。ハンドル部4には、使用者がブラシレスモータ9の駆動、停止を切り替える操作部としてのメイントリガスイッチ18(メインスイッチ)が設けられる。メイントリガスイッチ18のオン・オフ信号は後述の制御部27に伝達される。ハンドル部4は、図3及び図4に示すようにモータハウジング3と別体的に設けられた左側部品と、モータハウジング3とギヤカバー5との間に挟持される右側部品とによって構成され、この左側部品と右側部品との組合せで後述する電池パック取付部4aが構成されると共に、丸鋸刃8側に位置するハンドル部4の右側部品に後述する制御回路基板収納部4bが設けられている。なお、ハンドル部4の左側部品と右側部品との境界は、図1、図3、図4などでハンドル部4の中央に表れているラインである。
ハンドル部4の後端下部には、電池パック取付部4a(電池取付部)と、制御回路基板収納部4bが一体に設けられる。電池パック取付部4aには、電池パック20(蓄電池)が、後方からスライドさせることで着脱自在に装着される。ハンドル部4の下側であって電池パック取付部4aの上面にはモード切替操作部としてのモード切替スイッチ16(例えばタクトスイッチ)及びモードを表示する表示部としてのLED29が設けられる。使用者は、モード切替スイッチ16により、例えばパワーモード(原則としてモータ回転速度によらずに電力供給を行うパワー運転制御を行う)又はサイレントモード(エコモード:モータを一定の回転速度で制御するよう電力供給を行う定速度制御とパワー運転制御とを負荷の軽重に応じて切り替える自動変速制御を行う)のいずれかを選択することができる。モード切替スイッチ16及びLED29は同一の基板上に設けられており、モード切替スイッチ16の操作によってサイレントモードが設定された際に、LED29が点灯する。モード切替スイッチ16は、ハンドル部4の下側に設けられているため、モード切替スイッチ16が何かに衝突するなどして不意にモードが切り替わるようなことがないようになっている。電池パック20は、ブラシレスモータ9に駆動電力を供給する。図1に示すように、電池パック取付部4aに装着された電池パック20の左側面と、モータハウジング3の左側面は、略同一平面上に存在する。すなわち、丸鋸刃8からモータハウジング3の左側面の距離と、丸鋸刃8から電池パック20の左側面の距離が略同じであり、電池パック20の左側面とモータハウジング3の左側面を下にしてコードレス丸鋸を載置することができ、丸鋸刃8の交換作業を容易に行うことができる。制御回路基板収納部4bは、電池パック20の右側に設けられる。制御回路基板収納部4bには、制御回路基板21が収納保持される。制御回路基板21は、ブラシレスモータ9の動作を制御する制御部(コントローラ)を搭載している。制御回路基板21は、ブラシレスモータ9の回転軸(丸鋸刃8の回転軸)と略垂直である。制御回路基板21の左側、すなわち制御回路基板21と電池パック20との間は、例えば樹脂製のコントローラカバー22によって仕切られる。
ギヤカバー5は、ハンドル部4の右側に設けられる。ギヤカバー5は、例えば金属製であり、ブラシレスモータ9と丸鋸刃8との間の回転伝達機構を内蔵する。回転伝達機構は周知の減速機構等からなる。ソーカバー6は、ギヤカバー5に取り付けられ、ギヤカバー5と共に丸鋸刃8の上半分を覆う。ソーカバー6はギヤカバー5と同材質かつ一体に形成されても良い。ギヤカバー5及びソーカバー6の前端部は、回動支持部14によって回転自在に連結される。保護カバー7は、例えば樹脂製であり、ギヤカバー5の後方側に、ギヤカバー5及びソーカバー6の外縁に沿って回動可能に設けられる。ギヤカバー5と保護カバー7との間には図示しないバネが介在する。このバネは、ギヤカバー5に対して保護カバー7を、ギヤカバー5及びソーカバー6の円周方向であって丸鋸刃8の下半分を覆う方向(図2中、反時計回り)に付勢する。よって、切断作業を行っていない状態では、保護カバー7は、丸鋸刃8の下半分(ベース1の底面から下方に突出した部分)を、前方の一部を除いて覆う。
ベース1の前方には、ベベルプレート12が立設される。ベベルプレート12は、切断方向と略直交する短手方向に直立する。ベベルプレート12には長孔13が設けられる。長孔13は、切断方向に延びる第1傾動軸部15aを中心とし、かつ第1傾動軸部15aと直交する円弧状である。回動支持部14は、第1傾動軸部15aを中心としてベース1に対して左右に傾動可能に支持される。回動支持部14の傾動位置は、傾斜角度調整レバー11を緩めた状態で調整し、傾斜角度調整レバー11を締め付けることで固定する。回動支持部14は、ブラシレスモータ9の回転軸(丸鋸刃8の回転軸)と平行な軸でソーカバー6の前端部を回動可能に支持する。ソーカバー6の回動位置の調整及び固定については後述する。
ベース1の後方には、リンク10が、第1傾動軸部15aと同軸の傾動軸部15bを中心に回動可能に設けられ、ギヤカバー5の左側面に沿う。リンク10は、例えばアルミ等の金属製である。切込み深さ調整レバー19を緩めた状態では、リンク10とギヤカバー5とは相互にスライド可能であり、ベース1に対するソーカバー6の回動位置、すなわち切込み深さを調整することができる。そして、切込み深さ調整レバー19を締め付けることで、ギヤカバー5の回動位置を固定できる。
図6に示すように、ブラシレスモータ9は、出力軸9aの周囲にロータコア9bを有する。出力軸9aは丸鋸刃8の回転軸と平行である。ロータコア9bは出力軸9aと一体に回転する。ロータコア9bにはロータマグネット9cが挿入支持されてロータが構成される。ステータコア9dは、ロータコア9bの外周面を囲むように設けられる。ステータコア9dには、インシュレータ9eを挟んでステータコイル9fが設けられてステータが構成される。ステータコア9dの左端側には、スイッチング基板23が固定される。スイッチング基板23は出力軸9aと略垂直である。図7に示すように、スイッチング基板23には、6つのスイッチング素子23a(FET等)が、本体部を倒した状態で搭載される。スイッチング素子23aは、電池パック20からの供給電圧をスイッチングする。図5に示すように、電池パック20の端子部20aとスイッチング基板23は、配線24によって相互に電気的に接続されている。配線25は、電池パック20の端子部20aと制御回路基板21とを相互に電気的に接続する。配線26は、制御回路基板21とスイッチング基板23とを相互に電気的に接続する。制御回路基板21のコントローラからの制御信号が配線26によりスイッチング基板23上のスイッチング素子23aの制御端子(ゲート)に印加され、スイッチング素子23aのオン・オフが制御される。ブラシレスモータ9の出力軸9aには冷却ファン33が取り付けられて出力軸9aと共に回転する。冷却ファン33の発生する気流によって、ブラシレスモータ9及びスイッチング素子23aが冷却される。
図8は、本発明の実施の形態に係るコードレス丸鋸の機能ブロック図である。制御部27は、図6に示す制御回路基板21に搭載される。インバータ部28は、図6及び図7に示すスイッチング素子23aをブリッジ接続した回路である。残量表示部30は、電池パック20の残容量を表示する。温度センサ31は、インバータ部28のスイッチング素子23aの近傍に設けられたサーミスタ等の温度検出素子を含み、スイッチング素子23aの温度を検出する。検出抵抗32は、ブラシレスモータ9の駆動電流の経路に設けられる。制御部27は、検出抵抗32の端子電圧により前記駆動電流(負荷電流)、すなわち負荷を検出できる。なお負荷は、電流に限らず、電圧又はデューティー(Duty)、あるいはそれらの複合によって検出されてもよい。回転速度検出手段としての回転センサ34は、前記ロータ(ロータマグネット9c)の回転位置を検出する回転位置検出手段としての例えば3個のホール素子等の磁気センサを有している。制御部27は、回転センサ34の出力信号によりブラシレスモータ9の回転数を検出する。制御部27は、メイントリガスイッチ18がオンされると、制御部27内のメモリで記憶されていた前回のモード(パワーモード又はサイレントモードのいずれか)に応じてインバータ部28の各スイッチング素子23aにPWM信号を印加し、ブラシレスモータ9の駆動を制御する(モータ9への電力供給を制御する)。その後、モード切替スイッチ16が作動された場合、以後、モード切替スイッチ16により設定されたモード(パワーモード又はサイレントモードのいずれか)に応じてインバータ部28の各スイッチング素子23aにPWM信号を印加し、ブラシレスモータ9の駆動を制御する。パワーモードにおいては、原則的に各スイッチング素子23aに印加するPWM信号のデューティーを100%で制御し、サイレントモードにおいては、当初丸鋸刃8の回転数が所定の回転数{例えば、3,000回転/分(rpm)}で回転するようデューティーを制御する。なお、ブラシレスモータ9の駆動制御の詳細は図11で後述する。また、ブラシレスモータ9を駆動する際には、いずれのモードであっても徐々にデューティーを増加させるソフトスタート制御を行い、パワーモードであれば、約0.6秒でデューティーを100%とし、サイレントモードであれば、無負荷状態においては約0.4秒で丸鋸刃8が所定の回転数程度で回転することとなる。
図11の実施の形態におけるコードレス丸鋸の制御の流れを示すフローチャートの説明に先立って、対比のために比較例におけるコードレス丸鋸の制御の流れを示すフローチャートを図9で説明する。図9のフローチャートではメイントリガスイッチ18がオンされるとメモリから前回のモードを読み出し、それがパワーモードであれば、モード切替スイッチ16が操作されない限りデューティーが常に最大(例えば100%)であり、無負荷状態から負荷が増加して負荷電流が上昇するに従って丸鋸刃8の回転数が低下していく。
一方、前回のモードがサイレントモードである場合又はモード切替スイッチ16がサイレントモードに切り替えられた場合には、負荷電流が第1の設定値(17A)以下の場合に回転数が一定(3,000回転/分)に定速度制御される。但し、サイレントモードでは負荷が大きくなって負荷電流が前記第1の設定値(17A)を越えると定速度制御からパワー運転制御に切り替わる自動変速動作を行う。図10はこの自動変速動作における負荷電流と丸鋸刃の回転数との関係であって、図10(A)はサイレントモードにおいて定速度制御から負荷が増加してパワー運転制御に自動変速で移行したときの負荷電流に対する丸鋸刃の回転数を示す特性図である。この場合、定速度制御からパワー運転制御に切り替わった直後に回転数が一時的に高くなる。また、パワー運転制御に切り替わった後に負荷が小さくなり負荷電流が第2の設定値(14A)未満となると、再び定速度制御に戻る。図10(B)はサイレントモードにおいて、負荷が小さくなってパワー運転制御から定速度制御に自動変速で移行し、負荷電流が減少して無負荷に戻るときを含む負荷電流に対する丸鋸刃の回転数を示す特性図である。この場合、パワー運転制御から、定速度制御に切り替わった後、回転数が一定(3,000回転/分)になる前に回転数が一時的に高くなる現象が発生し、反動が生じるとともに騒音が高くなる。
図11は本実施の形態におけるコードレス丸鋸の制御の流れを示すフローチャートであり、比較例の場合の問題点を解消するものである。図11のフローチャートにおいて、メイントリガスイッチ18がオンされると、ステップ#1で制御部27内のメモリで記憶されていた前回のモードを読み出し、ステップ#2で前回のモードがパワーモードであるかどうか判断する。前回のモードがパワーモードではない場合(ステップ#2がNo)、ステップ#3に移行する。ステップ#3に移行した場合はサイレントモードとなり、以降のステップ#4〜ステップ#11で定速度制御とパワー運転制御とを負荷電流に応じて切り替える自動変速モードとなる。ステップ#3では3,000回転/分(モータの第1の回転速度に相当する丸鋸刃の回転速度)の定速度制御によるサイレントモード運転を行う。次のステップ#4はモード切替スイッチがオンされた(パワーモードに切り替えられた)かどうかの判断を行い、オンされなければ(ステップ#4がNo)、ステップ#5で負荷電流が第1の設定値17Aを越えたかどうかを判断し、第1の設定値を越えなければ(ステップ#5がNo)、ステップ#3の3,000回転/分での定速度制御のサイレントモード運転を継続する。一方、ステップ#4でモード切替スイッチがオンされた(パワーモードに切り替えられた)場合(ステップ#4がYes)、ステップ#12のデューティーを徐々に増加するソフト立上げを経てステップ#13に移行し、ステップ#13〜ステップ#16で後述するパワーモード運転を行う。
前記ステップ#4でモード切替スイッチが操作されない場合であっても、サイレントモード運転中に負荷電流が第1の設定値17Aを越えれば(ステップ#5がYes)、定速度制御からパワー運転制御に自動的に移行する制御を行う。すなわち、ステップ#6でデューティーを徐々に増加するソフト立上げを行い、ステップ#7で回転数が3,500回転/分(モータの第3の回転速度に相当する丸鋸刃の回転速度)以上であるかどうか判断する。回転数が3,500回転/分未満であれば(ステップ#7がNo)、ステップ#8でデューティー100%のパワー運転制御を行う。ステップ#10では負荷電流が第2の設定値14A未満であるかどうかを判断し、負荷電流が第2の設定値以上であれば(ステップ#10がNo)、ステップ#7で回転数が3,500回転/分以上とならない限りデューティー100%のパワー運転制御が継続される。また、負荷が小さくなって前記ステップ#7で回転数が3,500回転/分以上になると(ステップ#7がYes)、ステップ#9において回転数が4,000回転/分(モータの第2の回転速度に相当する丸鋸刃の回転速度)の定速度制御を行い、ステップ#10に移行する。
前記ステップ#7〜ステップ#10を有する制御とすることで、パワー運転制御に移行する場合であっても最高回転数は図12に示すように4,000回転/分を越えないように制御される。図12はサイレントモードにおいて定速度制御からパワー運転制御に自動変速で移行する負荷増加方向の場合の負荷電流に対する丸鋸刃の回転数を示す特性図であり、ステップ#8でデューティー100%のパワー運転制御に移行すると、負荷電流が20Aを越える領域まで一時的に急増するとともに回転数も急増する現象が発生するが、ステップ#7及びステップ#9を設けたことで、最高回転数は4,000回転/分に制限される。
さらに、ステップ#10で負荷電流が第2の設定値未満となれば(ステップ#10がYes)、ステップ#11のデューティーを徐々に減じるソフト立下げを経てステップ#3の3,000回転/分での定速度制御に戻る。図13はサイレントモードにおける定速度制御とパワー運転制御との間で自動変速するモードで負荷軽減方向の場合の負荷電流に対する丸鋸刃の回転数を示す特性図であり、負荷が小さくなって回転数が上昇しても最高回転数は4,000回転/分(モータの第2の回転速度に相当する丸鋸刃の回転速度)に制限され、最終的に3,000回転/分まで低下する。メイントリガスイッチ18のオフで自動変速モードの運転は終了する。
前記ステップ#2で前回のモードがパワーモードであるかどうか判断したときに、前回のモードがパワーモードであると(ステップ#2がYes)、ステップ#13に移行し、ステップ#13で回転工具としての丸鋸刃8の回転数が5,000回転/分(モータの第4の回転速度に相当する丸鋸刃の回転速度)以上であるかどうか判断する。5,000回転/分以上である場合は(ステップ#13がYes)、ステップ#14で5,000回転/分で定速度制御を行う。また、5,000回転/分未満である場合は(ステップ#13がNo)、ステップ#15でデューティー100%運転を行う。次のステップ#16はモード切替スイッチがオンされた(サイレントモードに切り替えられた)かどうかの判断を行い、オンされなければ(ステップ#16がNo)、ステップ#14,15の5,000回転/分で定速度制御又はデューティー100%運転を継続する。メイントリガスイッチ18のオフでパワーモードの運転は終了する。
また、前記ステップ#16でモード切替スイッチがオンされた(サイレントモードに切り替えられた)場合は(ステップ#16がYes)、ステップ#17のデューティーを徐々に減じるソフト立下げを経てステップ#3に移行する。
ステップ#13〜ステップ#16を有する制御とすることで、パワーモード運転であっても最高回転数は図14に示すように5,000回転/分を越えないように制御されるから、急激に負荷が小さくなることに起因する回転数の急増を防止できる。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) パワーモード運転及びサイレントモード運転のいずれにおいても、回転工具としての丸鋸刃8の最高回転数が制限されるので、負荷が急に軽減したときの反動を小さくでき、操作性を良好にすることができる。また、最高回転数が制限されるので騒音低減も可能である。
(2) ブラシレスモータ9への供給電圧をインバータ部28を介し制御部27でPWM制御することで、パワーモード運転又はサイレントモード運転が可能であり、また、定速度制御とパワー運転制御を負荷電流によって自動的に切り替える自動変速運転も可能である。また、サイレントモードでは、無負荷から所定値までの負荷範囲でデューティーを抑えて定速度制御とするため、パワーモードと比較して消費電力が不要に大きくなることを防止できる。
(3) 切替スイッチでサイレントモードが選択されている場合、制御部27は、パワー運転制御中にモータ回転速度が、第1の回転速度(丸鋸刃の回転速度3,000回転/分に相当)よりも高く且つ第2の回転速度(丸鋸刃の回転速度4,000回転/分に相当)よりも低い第3の回転速度(丸鋸刃の回転速度3,500回転/分に相当)となった際に、前記第2の回転速度で前記モータを回転させる速度制御を開始するので、モータ回転速度が第2の回転速度を越えてしまうことを未然に防止できる。つまり、パワー運転制御中に、3,500回転/分になる場合は、急に負荷が軽減した場合であり、これを検出した場合には、4,000回転/分を超える速度に上昇する可能性が高い。このため、所定の負荷を下回るまでの間、4,000回転/分での速度制御を行うことにより、4,000回転/分を超えることを確実に抑えることができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
上述の実施の形態では、デューティーが常に100%のパワー運転制御と、定速度制御を行うサイレントモードとを手動又は自動選択可能としたが、パワー運転制御においてデューティーを100%に設定する代わりに、例えば80%等の所定値に設定することも可能である。デューティーや回転数、負荷電流値等のパラメータは、実施の形態で例示した具体的数値に限定されず任意に設定可能である。
電動工具は、実施の形態で例示したコードレス丸鋸に限定されず、グラインダや電気かんな等の他の電動工具であってもよい。
1 ベース、2 本体、3 モータハウジング、4 ハンドル部、4a 電池パック取付部、4b 制御回路基板収納部、5 ギヤカバー、6 ソーカバー、7 保護カバー、8 丸鋸刃、9 ブラシレスモータ、9a 出力軸、9b ロータコア、9c ロータマグネット、9d ステータコア、9e インシュレータ、9f ステータコイル、10 リンク、11 傾斜角度調整レバー、12 ベベルプレート、13 長孔、14 回動支持部、15a 傾動軸部、15b 傾動軸部、16 モード切替スイッチ、18 メイントリガスイッチ、19 切込み深さ調整レバー、20 電池パック、20a 端子部、21 制御回路基板、22 コントローラカバー、23 スイッチング基板、23a スイッチング素子、24〜26 配線、27 制御部、28 インバータ部、29 LED、30 残量表示部、31 温度センサ、32 検出抵抗、33 冷却ファン、34 回転センサ

Claims (5)

  1. モータと、
    該モータへの電力供給を制御する制御部と、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記モータの駆動・停止を切替えるオン・オフ信号を前記制御部に伝達するメインスイッチとを有する電動工具であって、
    前記制御部は、前記モータを第1の回転速度で制御するよう電力供給を行う定速度制御を行い、該定速度制御中に所定の負荷を検出した場合には前記モータを回転速度によらずに電力供給を行うパワー運転制御に切替え可能であり、
    前記制御部は、前記パワー運転制御中に前記モータの回転速度が、前記第1の回転速度よりも高い第2の回転速度を超えないように制御することを特徴とする電動工具。
  2. 前記モータは、回転するロータを有するブラシレスモータであり、
    前記ブラシレスモータへの電力供給をオン・オフする複数のスイッチング素子を有し、
    前記回転速度検出手段は、前記ロータの回転位置を検出する回転位置検出手段を有し、
    前記制御部は、前記メインスイッチ及び前記回転位置検出手段の信号に基づいて前記スイッチング素子を制御することを特徴とする請求項1記載の電動工具。
  3. 前記制御部は、前記パワー運転制御中に前記モータの回転速度が、前記第1の回転速度よりも高く且つ前記第2の回転速度よりも低い第3の回転速度となった際に、前記第2の回転速度で前記モータを回転させる速度制御を開始することを特徴とする請求項1又は2記載の電動工具。
  4. モード切替操作部を有し、
    前記制御部は、前記モード切替操作部が操作された際には、前記モータを回転速度によらずに電力供給を行う前記パワー運転制御のみを行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項記載の電動工具。
  5. 前記パワー運転制御のみを行う制御の際には、前記第2の回転速度よりも高い第4の回転速度を超えないように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載の電動工具。
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