JP2016082436A - プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の宛先が指定されている同一内容の電子メールについて、宛先毎に配送タイミングを異ならせることができ、更に、差出人だけでなく配送済のユーザに電子メールの内容を見直す機会を与えて、電子メールの誤送信を防ぐことが可能な電子メールを配送するためのプログラムを提供すること。
【解決手段】複数の宛先が指定されている電子メールについて、各宛先に応じて一時的に送信を保留するか否かを判断し、差出人に加えて保留しない宛先(例えば社内の宛先)の受信者からも保留中のメール送信の中止(永続的な保留、または、削除)、または、保留の解除(即時送信)の要求を受け付けて処理を行うと共に、保留中のメール送信の中止(永続的な保留、または、削除)、または、保留の解除(即時送信)の処理終了後に、その処理を行った旨を差出人、および、保留しない宛先に通知する処理を行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、プログラムに関する。
従来から、電子メールがコミュニケーションツールとして利用されており、MUA(Mail User Agent)から電子メールを受け付けて、電子メールを配送(配信、送信、転送)する処理を行なうMTA(Mail Transfer Agent)が存在する。
ここで、MUAとは、インターネット上の端末において電子メールを送受信するために使用されるクライアントプログラムであり、MTAとは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を通じてネットワーク上で電子メールの受信と配送を行うメールサーバのことをいう。
例えば、従来技術として、効果的に誤送信を防ぐために、送信先の区分で限定した送信メールのみ、送信操作後、一時的に送信を保留し、差出人(送信者、差出元に対応するユーザ)に送信メールの内容を見直す機会を与えるものが存在する(特許文献1)。
また、差出人に宛先を見直す機会を与えるために、複数の宛先が指定されている電子メールに無効なドメインを有する宛先が存在する場合に、全ての宛先への電子メールの配送を保留するものが存在する(特許文献2)。
特開2006−185094号公報 特開2009−301186号公報
しかし、特許文献1や特許文献2に示すメールサーバは、複数の宛先が指定された電子メールについて、宛先毎に配送タイミングを異ならせるという発想はなかった。
また、特許文献1に記載のメールサーバは、送信メールのヘッダに含まれる所定の文字列から電子メールの配送を一時的に保留するか否かを制御し、差出人だけが保留された電子メールの内容を見直すことができるものであった。例えば、差出人以外のユーザは保留中の宛先への電子メールの中止を行うことができなかった。
また、特許文献2に示す技術は、複数の宛先が指定されている電子メールに無効なドメインを有する宛先が存在する場合に、全ての宛先への電子メールの配送を保留し、保留された電子メールは、電子メールの差出人が操作(例えば無効なドメインを有する宛先を修正、保留の解除等)するまで配送されない。
本願発明は、上述した課題に鑑みたものであり、複数の宛先が指定されている同一内容の電子メールについて、宛先毎に配送タイミングを異ならせることができ、更に、差出人だけでなく配送済のユーザに電子メールの内容を見直す機会を与えて、電子メールの誤送信を防ぐ(例えば、先に配送した配送済のユーザが差出人に代わって、保留中の宛先への電子メール配送の中止を行えるようにして電子メールの誤送信を防ぐ)ことが可能な電子
メールを配送するためのプログラムを提供することにある。
(1)本発明は、
宛先が指定された電子メールを配送するサーバのためのプログラムであって、
差出元から送信された電子メールを受け付ける受け付け部と、
電子メールの宛先毎に配送タイミングを決定し、配送タイミングが即時でない宛先への配送を保留する保留部と、
同一内容の電子メールに指定された各宛先の配送タイミングが異なる場合には、各宛先に応じた配送タイミングで前記電子メールの配送を行う配送部として、コンピュータを機能させるプログラムに関する。
また、本発明は、上記プログラムを記憶した情報記憶媒体、上記各部として構成するサーバに関する。
本発明によれば、複数の宛先が指定された同一内容の電子メールについて個々の宛先に応じて配送タイミングを決定し、配送タイミングが即時でない宛先への配送を一時的に保留するので、保留中の宛先について電子メールの内容を見直すことができる。例えば、差出人が電子メールの間違いに気が付いた場合に、少なくとも保留中の宛先については修正や削除等を行うことができ誤送信を防止することができる。また保留の必要のない宛先については即時配送することができる。
(2)また、本発明は、
宛先が指定された電子メールを配送するサーバのためのプログラムであって、
差出元から送信された電子メールを受け付ける受け付け部と、
電子メールの宛先にメーリングリストのメールアドレスが指定されている場合に、当該メーリングリストに登録された参加者の宛先毎に配送タイミングを決定し、配送タイミングが即時でない宛先への配送を保留する保留部と、
配送タイミングが異なる複数の参加者の宛先が前記メーリングリストに登録されている場合には、各宛先に応じた配送タイミングで前記電子メールの配送を行う配送部として、コンピュータを機能させるプログラムに関する。
また、本発明は、上記プログラムを記憶した情報記憶媒体、上記各部として構成するサーバに関する。
本発明によれば、メーリングリストのメールアドレスが電子メールの宛先に指定されている場合に、メーリングリストに登録された参加者の個々の宛先に応じて配送タイミングを決定し、配送タイミングが即時でない宛先への配送を一時的に保留するので、保留中の宛先について電子メールの内容を見直すことができる。例えば、差出人が電子メールの間違いに気が付いた場合に、少なくとも保留中の宛先については修正や削除等を行うことができ誤送信を防止することができる。また保留の必要のない宛先については即時配送することができる。
(3)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体及びサーバは、
前記保留部が、
宛先毎に、当該宛先への配送タイミングが即時か否かを判断し、当該宛先への配送タイミングが即時でない場合に当該宛先への保留期間を決定する処理を行い、
前記配送部が、
配送タイミングが即時であると判断された宛先と配送タイミングが即時でないと判断された宛先とがある場合に、配送タイミングが即時であると判断された宛先への前記電子メ
ールの配送を即時に行い、配送タイミングが即時でないと判断された宛先への前記電子メールの配送を当該宛先の保留期間経過後に行うようにしてもよい。
本発明によれば、即時に配送された宛先のユーザが、電子メールの内容を見直すことができ、電子メールの内容の間違いに気が付くことができる。例えば、前記ユーザから間違いを指摘された差出人が保留中の宛先について修正や削除等を行うことによって、誤送信を防止することができる。
(4)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体及びサーバは、
前記保留部が、
宛先毎に、当該宛先への配送タイミングが即時か否かを判断し、当該宛先への配送タイミングが即時でない場合に当該宛先への保留期間を決定する処理を行い、
前記配送部が、
配送タイミングが即時でないと判断された宛先が複数ある場合、宛先毎に、当該宛先への前記電子メールの配送を当該宛先の保留期間経過後に行うようにしてもよい。
本発明によれば、保留された宛先が複数ある場合に、先に配送された宛先のユーザ(例えば保留期間が5分で配送されたユーザ)が、受信後に電子メールの内容を見直すことができ、電子メールの内容の間違いに気が付くことができる。例えば、前記ユーザから間違いを指摘された差出人が保留中の宛先(例えば保留期間が10分で現在も保留中の宛先)について修正や削除等を行うことによって、誤送信を防止することができる。
(5)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体及びサーバは、
前記電子メール配送済の宛先に対応するユーザから、保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止する指示情報を受け付ける指示受け付け部として、コンピュータを更に機能させ、
前記配送部が、
前記指示情報を受け付けた場合には、保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止するようにしてもよい。
ここで、「配送の中止」とは、電子メールの配送を永久的に保留すること(保留期間後においても保留すること)、又は、保留中の宛先への電子メールを削除することのいずれでもよい。
また、保留中の宛先が複数ある場合には、一の指示情報に基づき保留中の全ての宛先への電子メールの配送を中止してもよいし、一の指示情報に基づき特定の一又は複数の宛先への電子メールの配送を中止してもよい。
また、「電子メール配送済の宛先に対応するユーザ」とは、同一内容の電子メールについて複数の宛先の各配送タイミングが異なる場合において、先に配送された宛先に対応するユーザ(先に受信したユーザ)のことである。
本発明によれば、電子メール配送済の宛先に対応するユーザが、保留中の宛先への電子メールの配送を中止することができる。例えば、差出人が電子メールの内容の間違いに気が付かない場合であっても、電子メール配送済の宛先に対応するユーザが間違いに気が付いた場合に保留中の宛先への電子メールの配送を中止することができ、誤送信を阻止することができる。
つまり、電子メール配送済の宛先に対応するユーザが、仮に保留中の宛先への電子メールの配送中止を行うことができない場合は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザが
間違いに気が付いて差出人に連絡している間に保留期間が経過してしまい、せっかく間違いに気が付いたのに誤送信してしまう場合がある。しかし、本発明によれば、電子メール配送済の宛先に対応するユーザが、保留中の宛先への電子メールの配送を中止することができるので、誤送信を防止することができる。
(6)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体及びサーバは、
保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止したことを示す情報を、差出元に通知する通知部として、コンピュータを更に機能させるようにしてもよい。
本発明によれば、電子メール配送済の宛先に対応するユーザが電子メールの間違いに気が付き、当該ユーザの指示で保留中の宛先への配送を中止した場合に、差出元に対して保留中の宛先への配送が中止されたことを知らせることができる。つまり、電子メール配送済の宛先に対応するユーザが差出人に保留中の宛先への配送を中止したことを口頭で伝える手間を省くことができる。
(7)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体及びサーバは、
保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止したことを示す情報を、前記電子メール配送済の他の宛先に対応するユーザに通知する通知部として、コンピュータを更に機能させるようにしてもよい。
本発明によれば、電子メール配送済の宛先に対応するユーザが複数いる場合(例えば図3のユーザC、ユーザDがいる場合)において、一のユーザ(例えば図3のユーザC)が電子メールの間違いに気が付き、当該一のユーザの指示で保留中の宛先への配送を中止した場合に、同じく電子メール配送済の他の宛先に対応するユーザ(例えば図3のユーザD)に保留中の宛先への配送が中止されたことを知らせることができる。つまり、一のユーザ(例えば図3のユーザC)が他のユーザ(例えば図3のユーザD)に保留中の宛先への配送を中止したことを口頭で伝える手間を省くことができる。
(8)また、本発明のプログラム、情報記憶媒体及びサーバは、
前記差出元に対応するユーザから、保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止する指示情報を受け付ける指示受け付け部と、
保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止したことを示す情報を、前記電子メール配送済の宛先に対応するユーザに通知する通知部として、コンピュータを更に機能させ、
前記指示情報を受け付けた場合には、前記配送部が保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止してもよい。
本発明によれば、差出元に対応するユーザ(例えば図3のユーザA)が電子メールの間違いに気が付き、当該ユーザの指示で保留中の宛先への配送を中止した場合に、電子メール配送済の宛先に対応するユーザ(例えば図3のユーザC、ユーザD)に保留中の宛先への配送が中止されたことを知らせることができる。つまり、ユーザ(例えば図3のユーザA)が他のユーザ(例えば図3のユーザC、ユーザD)に保留中の宛先への配送を中止したことを口頭で伝える手間を省くことができる。
本実施形態のサーバの機能ブロックの例。 本実施形態のサーバの処理の概要を示した図。 本実施形態の電子メールの配送処理を説明するための図。 本実施形態のフローチャートの一例。 本実施形態において、ユーザが閲覧する保留メールリストの一例。 本実施形態において、ユーザが閲覧する保留メールの一例。 本実施形態において、ユーザが閲覧する保留メールリストの一例。 本実施形態において、ユーザが閲覧する保留メールの一例。 本実施形態のフローチャートの一例。 本実施形態の電子メールの配送処理を説明するための図。 図11(A)(B)は、同一内容の電子メールを異なるタイミングで受け付けたときの処理
以下、本実施形態について説明する。なお、以下に説明する本実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが、本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1.構成
図1は、本実施形態のサーバ10の機能ブロック図の一例である。なお本実施形態のサーバ10は、図1の各部を全て含む必要はなく、その一部を省略した構成としてもよい。
記憶部170は、処理部100などのワーク領域となるもので、記憶部170には、本実施形態の各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム(各部の処理をコンピュータに実行させるためのプログラム)を記憶することができる。
記憶部170は、プログラムやデータなどを格納するものであり、その機能は、RAM(VRAM)、光ディスク(CD、DVD)、光磁気ディスク(MO)、磁気ディスク、ハードディスク、磁気テープ、或いはメモリ(ROM)等、によりコンピュータにより読み取り可能な情報記憶媒体で実現できる。
本実施形態の記憶部170には、ユーザDB172(DBはデータベースの略、以下同様。)、保留メール格納領域173、履歴DB174、ルールDB175が記憶される。
ユーザDB172には、ユーザ識別情報(ユーザID)に対応付けてユーザ(例えば、社員)のメールアドレス、ユーザ用UI(UIはユーザインターフェースの略、以下同様。)へのログインパスワード等が記憶される。保留メール格納領域173には、保留メール識別情報(保留メールID)に対応付けて保留された電子メール(保留メール)が記憶される。履歴DB174には、履歴識別情報(履歴ID)に対応付けて保留処理がなされた電子メールの状態等が記憶される。ルールDB175には、ルール識別情報(ルールID)に対応付けて、保留要否のルール情報等が記憶される。
処理部100は、記憶部170に格納されるプログラム(データ)に基づいて本実施形態の種々の処理を行う。
処理部100(プロセッサ)は、記憶部170内の主記憶部をワーク領域として各種処理を行う。処理部100の機能は各種プロセッサ(CPU、DSP等)などのハードウェアや、プログラムにより実現できる。
処理部100は、メール処理部(MTA)110と、Web処理部120と、データベース処理部130とを含む。
メール処理部110は、SMTPを通じてネットワーク上で電子メールの受信と配送(送信)を行う。本実施形態のメール処理部110は、受け付け部111、解析部112、保留部113、配送部114、通知部116、削除部117、指示受け付け部118を含む。
受け付け部111は、端末20のMUA211によって、差出元(差出元に対応するユーザの端末、差出人の端末)から送信され、エンベロープの宛先が指定された電子メールを受け付ける処理を行う。受け付け部111は、同一内容の電子メールに対して複数の宛先が指定された電子メールを受け付ける。
解析部112は、受け付けた電子メールを解析する処理を行う。例えば、エンベロープの宛先(エンベロープTo)、エンベロープの差出元(エンベロープFrom)、メッセージのヘッダ、メッセージのボディの本文部分を解析する処理を行う。例えば、エンベロープの宛先のうちドメインを抽出したり、メッセージのヘッダのうち、To、Cc、Bcc、Subjectを抽出する処理を行う。また、メッセージのボディ部分のうち、本文、添付ファイル等を抽出する処理を行う。
保留部113は、電子メールの宛先毎に配送タイミングを決定し、配送タイミングが即時でない宛先への配送を保留する。
つまり、保留部113は、宛先毎に、当該宛先への配送タイミングが即時か否かを判断し、当該宛先への配送タイミングが即時でない場合に当該宛先への保留期間を決定する処理を行う。別の言い方をすれば、保留部113は、宛先毎に、当該宛先への配送を保留するか否かを判断し、当該宛先への配送を保留する場合に当該宛先への保留期間を決定する処理を行う。
また、保留部113は、電子メールの宛先にメーリングリストのメールアドレスが指定されている場合に、当該メーリングリストに登録された参加者の宛先毎に配送タイミングを決定し、配送タイミングが即時でない宛先への配送を保留する。
つまり、保留部113は、メーリングリストに登録された参加者の宛先毎に、当該宛先への配送タイミングが即時か否かを判断し、当該宛先への配送タイミングが即時でない場合に当該宛先への保留期間を決定する処理を行う。別の言い方をすれば、保留部113は、メーリングリストに登録された参加者の宛先毎に、当該宛先への配送を保留するか否かを判断し、当該宛先への配送を保留する場合に当該宛先への保留期間を決定する処理を行う。
例えば、保留部113は、宛先のメールアドレスが外部メールアドレスである場合に保留すると判断し、宛先のメールアドレスが内部メールアドレスである場合に保留しないと判断する。なお、保留部113は、所定の条件(ルール)に基づき保留するか否かを判断してもよい。
また、保留部113は、保留すると判断された宛先への電子メールを、保留メール格納領域173に保留する。
配送部114は、電子メールを配送する処理を行う。特に本実施形態の配送部114は、同一内容の電子メールに指定された各宛先の配送タイミングが異なる場合には、各宛先に応じた配送タイミングで前記電子メールの配送を行う。
また、配送部114は、電子メールの宛先にメーリングリストのメールアドレスが指定されている場合であって配送タイミングが異なる複数の参加者の宛先がメーリングリストに登録されている場合には、各宛先に応じた配送タイミングで電子メールの配送を行う。
また、配送部114は、配送タイミングが即時であると判断された宛先と配送タイミン
グが即時でないと判断された宛先とがある場合に(保留すると判断された宛先と保留しないと判断された宛先とがある場合に)、配送タイミングが即時であると判断された宛先(留しないと判断された宛先)への電子メールの配送を即時に行い、配送タイミングが即時でないと判断された宛先(保留すると判断された宛先)への電子メールの配送を当該宛先の保留期間経過後に行う。
また、配送部114は、配送タイミングが即時でないと判断された宛先が複数ある場合、宛先毎に、当該宛先への前記電子メールの配送を当該宛先の保留期間経過後に行う。
また、配送部114は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザ又は差出元に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールの配送を中止する指示情報を受け付けた場合には、保留中の宛先への電子メールの配送を中止する。
また、配送部114は、差出元から保留中の電子メールについて配送指示を受信した場合に、保留された電子メールを配送指示受信後、即時に配送する処理を行うようにしてもよい。
また、配送部114は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザから、保留中の電子メールについて配送指示を受信した場合に、保留された電子メールを配送指示受信後、即時に配送する処理を行うようにしてもよい。
また、配送部114は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザ又は差出元に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールを修正する指示情報を受け付けた場合には、保留中の宛先への電子メールを修正して配送してもよい。
通知部116は、電子メール等の通信手段で種々の情報をユーザに通知する処理を行う。例えば、通知部116は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールの配送を中止する指示情報を受け付けた場合に、保留中の宛先への電子メールの配送を中止したことを示す情報を、差出元に対応するユーザ(ユーザの端末)に通知する。
また、通知部116は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールの配送を中止する指示情報を受け付けた場合に、保留中の宛先への電子メールの配送を中止したことを示す情報を、電子メール配送済の他の宛先に対応するユーザに通知する。
また、通知部116は、差出元に対応するユーザから、保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止する指示情報を受け付けた場合に、保留中の宛先への電子メールの配送を中止したことを示す情報を、電子メール配送済の宛先に対応するユーザに通知してもよい。
また、通知部116は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールを修正する指示情報を受け付けた場合、保留中の宛先への電子メールを修正したことを示す情報を、差出元に通知してもよい。
また、通知部116は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールを修正する指示情報を受け付けた場合、保留中の宛先への電子メールを修正したことを示す情報を、電子メール配送済の他の宛先に対応するユーザに通知してもよい。
また、通知部116は、差出元に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールを修正する指示情報を受け付けた場合、保留中の宛先への電子メールを修正したことを示す情報を、電子メール配送済の宛先に対応するユーザに通知してもよい。
削除部117は、所定条件下で、保留された電子メールを削除する処理を行う。例えば、削除部117は、差出元のユーザの端末から、保留メールを削除する削除指示を受信した場合に、当該保留メールを削除する処理を行う。なお、削除部117は、保留メールの配送後に保留メール格納領域から配送済みの保留メールを削除してもよい。
指示受け付け部118は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールの配送を中止する指示情報を受け付ける。なお、指示受け付け部118は、差出元のユーザから、保留中の宛先への電子メールの配送を中止する指示情報を受け付けてもよい。
また、指示受け付け部118は、電子メール配送済の宛先に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールを修正する指示情報を受け付けてもよい。また、指示受け付け部118は、差出元に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールを修正する指示情報を受け付けてもよい。
Web処理部120は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)を通じて、端末20にインストールされているWebブラウザ210などのクライアントソフトウエアの要求に応じてHTML(Hyper Text Markup
Language)文書や画像などのデータを送信(提供)する処理、端末のWebブラウザ210において受け付けたデータを受信する処理を行う。そして、サーバは、管理者やユーザの各端末から受信した情報に基づき、保留メールの処理、DBの更新処理等を行う。
管理者用UI部121は、管理者の端末20のWebブラウザ210からのアクセス要求に応じて管理設定用のデータ等を管理者の端末20に送信(提供)する処理を行い、端末20から情報を受信する処理を行う。
つまり、管理者用UI部121は、管理者からの入力に基づいて、各データをDBへ追加、削除、更新処理等を行う。なお、管理者用UIのWebページ(URL)へのアクセスは、管理者のみに権限が与えられる。
ユーザ用UI部122は、ログイン処理や、端末20のWebブラウザ210からの要求に応じて、ログインしたユーザに関連する保留メールのWebページを送信(提供)する処理を行う。
また、ユーザ用UI部122は、端末20のWebブラウザ210からの要求に応じて保留メールの配送、削除、又は配送中止等の指示情報を受け付けるためのWebページを送信する処理を行う。ユーザ用UI部122は、端末20から送信された、保留された電子メールの配送、削除、又は配送中止等の指示情報を受信する処理を行う。
また、ユーザ用UI部122は、ユーザの端末から保留メールの処理の情報を閲覧する要求を受信した場合には、保留メールの処理の情報を送信する処理を行う。保留メールの処理の情報とは、例えば、電子メールのメッセージやエンベロープ等の情報、及び、電子メールの状態(削除済、送信済(配送済)、保留中、処理中等)を示す情報である。なお、本実施形態では、メールが送信や削除されても、そのメール本文の複製(コピー)のデータを記憶部(格納領域)に記憶し、ユーザが後で閲覧できるように制御してもよい。
データベース処理部130は、データベースに格納されているデータを、登録、更新、削除する処理を行う。例えば、データベース処理部130は、管理者用UI部121、ユーザ用UI部122において、端末20から受信したデータに基づいて、データベースを更新する処理を行う。
なお、メール処理部110、Web処理部120、データベース処理部130は1つの装置で実行させてもよいし、処理の用途に応じて異なる装置に分散して各処理を実行させるようにしてもよい。
2.概要
図2は、本実施形態のサーバの処理の流れの概要を示す。本実施形態のサーバは、配送処理に用いるエンベロープの宛先及びエンベロープの差出元、メッセージとからなる電子メールを受け付け、当該電子メールを配送するMTA機能を有する。
まず、本実施形態のサーバは、端末のMUAから送信された電子メールを受け付け、受け付けた電子メールを解析して電子メールの保留の要否を判断する。
サーバは、保留しないと判断した場合には電子メールを配送する処理を行う。一方、サーバは、配送を保留すると判断した場合には電子メールの配送を保留する処理を行う。本実施形態のサーバによれば、所定条件下で電子メールを保留することができ、差出人に対して電子メールを見直す機会を与え、誤送信を防止することができる。
ここで、MTAが、電子メールを配送するとは、SMTPを通じて、受け付けた電子メールを他のMTAに配送する処理や、メールサーバが稼動する同一システム内にアカウントを持つユーザ宛に配送するためのローカル配信エージェントMDA(Mail Delivery Agent)に配送する処理、MDAを介せずにメールサーバが稼動する同一システム内にアカウントを持つユーザ宛に配送する場合も含む。
そして、本実施形態のサーバは、保留された電子メールについて所定時間経過した場合や、差出人であるユーザからの配送指示を受け付けた場合に、保留メールを配送する処理を行う。また、サーバは、保留された電子メールについて、差出人であるユーザから削除指示を受け付けた場合には保留メールを削除する処理を行う。
特に、本実施形態のサーバは、同一内容の電子メールに対して複数の宛先が指定された電子メールについて、宛先毎に保留の要否を判断するので、一部の宛先について即時配送し、残りの宛先について配送を保留する処理を行う場合もある。かかる場合において、本実施形態では、電子メールを即時配送した宛先に対応するユーザから、保留中の宛先への電子メールの配送を中止する指示情報を受け付けた場合に、保留中の宛先への電子メールの配送を中止する。このように、本実施形態によれば、例えば、差出人が電子メールの内容の間違いに気が付かない場合であっても、先に受信したユーザが間違いに気が付いた場合に保留中の宛先への電子メールの配送を中止することができ誤送信を防止することができる。
なお、本実施形態において、同一内容の電子メールとは、電子メールの本文と特定のヘッダ(例えば、ヘッダのSubject、Date、From、及び、To)が同じであることを意味する。
3.保留判定
次に保留判定処理について説明する。本実施形態では、電子メールのエンベロープの宛
先(エンベロープTo)、エンベロープの差出元(エンベロープFrom)、電子メールのメッセージのヘッダ、メッセージのボディの少なくとも一つを参照して保留の要否を判定する。
ここで、電子メールのエンベロープとは、SMTPセッションにおいて、端末(MUA)がサーバに対して送信する宛先(エンベロープTo)と、差出元(エンベロープFrom)である。つまり、サーバが電子メールを配送する際に使用するメールアドレスである。なお、エンベロープToは、電子メールのメッセージデータに含まれるヘッダのTo、Cc、Bccと異なる情報となることもあり、エンベロープFromは、電子メールのメッセージデータに含まれるヘッダのFromと異なる情報となることもある。
特に、本実施形態では、電子メールのエンベロープの宛先が外部メールアドレスであるか否かに基づき保留要否を判断する。つまり、本実施形態では、電子メールのエンベロープの宛先が外部メールアドレスである場合に、当該宛先への電子メールの配送を保留する。
本実施形態のサーバは、メールアドレスのドメインが、予め登録されたネットワークシステム(社内システム)のドメインではない場合、当該メールアドレスを「外部メールアドレス」として判定する。
また、本実施形態のサーバは、メールアドレスのドメインが、予め登録されたネットワークシステム(社内システム)ドメインである場合、当該メールアドレスを「内部メールアドレス」として判定する。
なお、サーバは、メールアドレスのドメインが、サーバが属するネットワークシステムのドメイン又はサブドメインでない場合、当該メールアドレスを「外部メールアドレス」として判定してもよい。
また、サーバは、メールアドレスのドメインが、サーバが属するネットワークシステムのドメイン又はサブドメインである場合、当該メールアドレスを「内部メールアドレス」として判定してもよい。
例えば、図3に示すように、予め登録されたネットワークシステムのドメインが「xxx.ne.jp」である場合に、宛先のメールアドレスが「bbb@yyy.com」である場合には、「bbb@yyy.com」は外部メールアドレスであると判定する。また、宛先のメールアドレスが「ccc@xxx.ne.jp」である場合には、「ccc@xxx.ne.jp」は内部メールアドレスと判定する。本実施形態では、電子メールのエンベロープの宛先が内部メールアドレスである場合に、当該宛先へ即時配送する。
つまり、サーバは、電子メールのエンベロープの宛先のドメインが予め登録されたネットワークシステムのドメインか否かを判断し、電子メールのエンベロープの宛先のドメインが予め登録されたネットワークシステムのドメインである場合には保留不要と判断し、当該宛先への電子メールを即時配送する処理を行い、電子メールのエンベロープの宛先のドメインが予め登録されたネットワークシステムのドメインでない場合には当該宛先への電子メールの配送を保留する。
本実施形態のサーバは、保留された電子メールのデータを記憶部の保留メール格納領域に記憶する処理を行っている。
また、本実施形態の保留処理は、保留要否の判定時から電子メールを所定期間(例えば
、10分間)保留(一時保留)するものであり、当該所定期間経過後、直ぐに当該電子メールを配送する処理を行う。
4.複数の宛先が指定された電子メールの処理についての説明
本実施形態では、図3に示すように、同一内容のメッセージデータの電子メールについてエンベロープの宛先が複数存在する場合には、エンベロープの宛先毎に、保留の要否を判断する。つまり、サーバはエンベロープの宛先毎にエンベロープの宛先のドメインが予め登録されたネットワークシステムのドメインか否かを判断する。
例えば、本実施形態のサーバが、エンベロープの宛先に「bbb@yyy.com」、「ccc@xxx.ne.jp」及び「ddd@xxx.ne.jp」が指定された同一内容の電子メールを受け付けると、「bbb@yyy.com」、「ccc@xxx.ne.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」それぞれについて保留要否の判定を行う。
つまり、本実施形態のサーバ(MTA)が、「xxx.ne.jp」のネットワークに属し、「bbb@yyy.com」が外部メールアドレスであると判定されると「bbb@yyy.com」への電子メールの配送を保留すると判定する。一方、「ccc@xxx.ne.jp」は内部メールアドレスであると判定されると「ccc@xxx.ne.jp」への電子メールについては保留不要と判定し即時に配送を行う。同様に、「ddd@xxx.ne.jp」は内部メールアドレスであると判定されると「ddd@xxx.ne.jp」への電子メールについては保留不要と判定し即時に配送を行う。
このように、本実施形態のサーバによれば、電子メールの差出人であるユーザAは所定期間中に電子メールの内容を見直すことができ、電子メールの宛先やメッセージ等の誤りに気がついた場合には、例えば外部メールアドレス「bbb@yyy.com」(ユーザB)への配送を所定期間保留している間に削除、修正等をすることができる。これにより保留中に間違いに気が付けば少なくとも外部のユーザBに対しては間違ったメールを配信することを未然に防ぐことができる。また、内部メールアドレス「ccc@xxx.ne.jp」のユーザC及び「ddd@xxx.ne.jp」のユーザDはローカルエリアネットワークシステム内のユーザ(例えば、社内ユーザ)である。したがって、ユーザAは自分で電子メールの誤りに気が付かない場合であっても他のユーザC、Dから電子メールの誤りを指摘してもらうことができる。
次に、図4を用いて、電子メール受け付け時のサーバの処理の流れについて説明する。まず、サーバは電子メールを受け付ける(ステップS1)。次に、サーバは宛先(エンベロープの宛先)のメールアドレスが外部メールアドレスか否かを判断する(ステップS2)。宛先のメールアドレスが外部メールアドレスである場合(ステップS2のY)、所定期間、宛先(外部メールアドレス)への配送を保留する(ステップS3)。一方、宛先のメールアドレスが外部メールアドレスでない場合(ステップS2のN)、つまり宛先のメールアドレスが内部メールアドレスである場合には、宛先(内部メールアドレス)への配送を即時に行う(ステップS5)。そして、受け付けた電子メールの宛先全てについて処理をしたか否かを判断する(ステップS4)。受け付けた電子メールの宛先全てについて処理をしていない場合には(ステップS4のN)、ステップS2に戻る。一方、受け付けた電子メールの宛先全てについて処理した場合には(ステップS4のY)、処理を終了する。
5.保留メールの閲覧と処理
本実施形態のサーバは、ユーザ毎に、ユーザに対応付けてユーザ自身が差出人(エンベロープFrom)である保留メールを保留メール格納領域173に格納している。
そして、本実施形態では、ユーザ用UIを管理しているWebサーバにユーザがログインすると、ユーザが、差出人(エンベロープFrom)となっている保留メールを閲覧できるよう制御している。
まず、ユーザは、図5に示すように、現在保留中の電子メールの一覧(リスト)を閲覧することができる。つまり、サーバは、ログインしたユーザに対応づけて記憶されている保留メール毎に、電子メールの件名(ヘッダのSubject)、差出人(ヘッダのFrom)、宛先(ヘッダのTo)、保留日時(保留された日時)等を抽出し、当該ユーザの端末に送信する。
図5は、ユーザA(aaa@xxx.ne.jp)の画面において表示される保留メール一覧の一例を示す。図5の例では、現在ユーザAに関連する保留メールが3件あることを示している。
そして、ユーザAが保留メール51の件名をクリックすると、図6に示すように、ユーザAは保留メール51の詳細を更に閲覧することができる。詳細画面では、電子メールの保留期間や一時保留であることを示す情報61、保留日時62、電子メールのメッセージ63、保留メールの即時配送(保留の解除)又は削除の指示情報を受け付けるための指示体64、65が表示される。
つまり、本実施形態のサーバは、差出人であるユーザの端末から、保留メールについて配送(配送指示受信後に即時配送)又は削除(削除は配送中止の一例)の指示情報を受け付けることができる。サーバは、配送の指示情報を受け付けた場合に、保留メール格納領域に記憶されている保留メールを即時に配送する処理を行う。また、サーバは、削除の指示情報を受け付けた場合に、保留メール格納領域に記憶されている保留メールを削除する処理を行う。
また、サーバは、差出人からの配送・削除の指示を受け付けずに、所定期間経過した場合には、自動的に、保留された電子メールの配送を行う。
また、サーバは、差出人からの削除指示に基づき、保留中の宛先(図3の「bbb@yyy.com」)への電子メールが削除された場合には、当該電子メールが差出人に指示により削除されたことを、即時配送された宛先のユーザ(図3のユーザC、D)に通知してもよい。
本実施形態によれば、保留メールは所定期間経過すると自動的に配送されるのでユーザは通常、指示入力等を行う必要はないが、ユーザが電子メールを送信した後に、電子メールの間違いに気が付いた場合や、保留メールの配送をキャンセルしたい場合には、所定期間が過ぎる前であれば保留中の宛先への電子メールを削除することができる。また、所定期間が過ぎる前にいち早く電子メールを配送したい場合には、当該電子メールを指示受け付け後即時に配送することもできる。
なお、図示していないが、本実施形態のサーバは、保留メールの処理の履歴を保存している。つまり、保留処理がなされた電子メールの識別情報に対応づけて、その電子メールの状態を履歴として保存する。電子メールの状態は、ユーザからの配送指示に基づいて配送された「配送」、ユーザからの削除指示に基づいて削除された「削除」、自動的に配送された「自動配送」がある。
また、本実施形態では図3に示すように差出人(ユーザA)だけでなく、即時配送の対象となった宛先のユーザC、Dについても、ユーザB宛の保留メールを閲覧できるように
してもよい。
つまり、ユーザC、DはWebサーバにログインすると、自身が差出人(エンベロープFrom)となっている保留メールや履歴情報だけでなく、複数の宛先が指定された同一内容の電子メールについて自身が宛先(エンベロープTo)となっており、かつ、他の宛先(例えば、bbb@yyy.com)への配送が保留されている保留メールや履歴情報を参照できる。
図7は、ユーザC(ccc@xxx.ne.jp)の画面において表示される保留メール一覧の一例を示す。図7の例では、現在ユーザCに関連する保留メールが2件あることを示している。例えば、保留メール71は、差出人がaaa@xxx.ne.jpであるが、ユーザCの宛先ccc@xxx.ne.jpがエンベロープToで指定されているので、ユーザCは保留メール71を閲覧することができる。
そして、ユーザCが保留メール71の件名をクリックすると、図8に示すように、ユーザCは保留メール71の詳細を更に閲覧することができる。詳細画面では、ユーザAが閲覧したときの内容とほぼ同じではあるが、保留メールの配送中止を指示する指示体66が表示される点で異なる。なお、図8において、ユーザAが閲覧したときの内容と同じ指示する指示体が表示されるようにしてもよい。
つまり、ユーザCは、保留メールの配送中止を指示することにより、自身が同じ内容の電子メールを先に受信した場合において他の宛先(例えば、bbb@yyy.com)への配送が保留されている保留メールについては配送を中止することができる。例えば、差出人(ユーザA)が電子メールの内容の間違いに気が付かない場合であっても、先に受信した別のユーザCが間違いに気が付いた場合に保留中の宛先(ユーザB)への電子メールの配送を中止することができる。
つまり、本実施形態のサーバは、差出人以外のユーザからの、保留メールについて配送中止の指示情報を受け付けることができ、配送中止の指示情報を受け付けた場合に、保留中の宛先への電子メールの配送を中止する。サーバは、保留メール格納領域に記憶されている保留メールを所定期間経過後においても保留状態を維持するように制御する。なお、サーバは保留メールの配送中止の指示情報を受け付けた場合に、当該保留メール削除するように制御してもよい。つまり、「配送中止」は、保留状態を維持すること、保留メールを削除することの両方の意味を含む。
また、サーバは、「差出人以外のユーザ」から保留メールについて配送中止の指示情報を受け付けた後に、「差出人」からの配送又は削除の指示情報を受け付けた場合には、差出人の指示情報を優先し、差出人からの配送又は削除の指示情報に応じて、保留メールの配送又は削除を行うように制御する。
また、図3に示す例において、サーバは、即時配送の対象となった宛先のユーザCの端末から、ユーザB宛(bbb@yyy.com)の保留メールの配送を中止する指示情報を受信した場合において、差出人(ユーザA)の端末に、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールの配送が中止されたことを示す情報を通知する処理を行う。このようにすれば、ユーザCはユーザAに、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールの配送が中止されたことを口頭で知らせる手間を省くことができるからである。
また、サーバは、即時配送の対象となった宛先のユーザCの端末から、ユーザB宛(bbb@yyy.com)の保留メールの配送を中止する指示情報を受信した場合において
、即時配送の対象となった他の宛先のユーザDの端末に、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールの配送が中止されたことを示す情報を通知する処理を行う。このようにすれば、ユーザDも簡易にユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールの配送が中止されたことを知ることができるからである。
例えば、サーバは電子メールによって、保留メールの配送が中止されたことユーザA、ユーザDの端末に通知する。通知メールには、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールの配送が中止されたことを示す情報、保留中止を指示したユーザ(ユーザC)を少なくとも含むようにする。なお、通知メールに、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールを添付するようにしてもよい。なお、サーバは、電子メール以外の、種々の通信手段によって保留メールの配送が中止されたことユーザA、ユーザDの端末に通知してもよい。
次に、図9を用いて保留メールの処理の一例を説明する。まず、サーバは、保留メールについて所定期間が経過したか否かを判断する(ステップS11)。所定期間が経過した場合(ステップS11のY)には保留メールを配送する処理を行い(ステップS12)、処理を終了する。一方、所定期間が経過していない場合(ステップS11のN)には、差出人から保留メールの削除又は配送の指示情報を受け付けたか否かを判断する(ステップS13)。
差出人から保留メールの削除又は配送の指示情報を受け付けた場合(ステップS13のY)、削除の指示情報の場合は保留メールを削除し、配送の指示情報の場合は保留メールを配送する処理を行い(ステップS14)、保留メールの削除又は保留メールの配送を示す情報を、即時配送された他の宛先のユーザに通知する処理を行い(ステップS19)処理を終了する。一方、差出人から保留メールの削除、配送の指示情報を受け付けていない場合(ステップS13のN)、即時配送された宛先ユーザから保留メールの配送中止の指示情報を受け付けたか否かを判断する(ステップS15)。
即時配送された宛先ユーザから保留メールの配送中止の指示情報を受け付けた場合(ステップS15のY)、保留メールの配送を中止し(ステップS16)、配送中止を示す情報を差出人や即時配送された他の宛先のユーザに通知する(ステップS17)。そして、差出人から保留メールの削除又は配送の指示情報を受け付けた場合(ステップS18のY)、削除の指示情報の場合は保留メールを削除し、配送の指示情報の場合は保留メールを配送する処理を行う(ステップS14)。一方、差出人から保留メールの削除、配送の指示情報を受け付けない場合(ステップS18のN)、処理を終了する。
即時配送された宛先ユーザから保留メールの配送中止の指示情報を受け付けていない場合(ステップS15のN)、ステップS11に戻り処理を続行する。
6.メーリングリストを宛先とする例
本実施形態では、電子メールの宛先にメーリングリストの宛先を指定されることがあるが、本実施形態では、メーリングリストの宛先、又は、メーリングリストに属する参加者の宛先毎に保留の要否を判断してもよい。
サーバは、エンベロープの宛先がメーリングリストのメールアドレスである場合に、メーリングリスト機能(メーリングリストのサーバ(MTA))によって、メーリングリストのメールアドレスを各参加者のメールアドレスに換えて配送することになる。
例えば、図10に示すように、メーリングリストのメールアドレスが、「patent@xxx.ne.jp」であり、当該メーリングリストの参加者が「ccc@xxx.n
e.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」である場合において、エンベロープの宛先「patent@xxx.ne.jp」を、参加者のアドレス「ccc@xxx.ne.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」に換えて配送する。
本実施形態では、メーリングリストの宛先「patent@xxx.ne.jp」に基づいて保留の要否を判断してもよいし、メーリングリストに属する参加者の宛先毎(例えば、「ccc@xxx.ne.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」の宛先毎)に保留の要否を判断してもよい。
つまり、メーリングリストの宛先「patent@xxx.ne.jp」で保留要否を判断する場合、「patent@xxx.ne.jp」は内部メールアドレスであるので「patent@xxx.ne.jp」への電子メールについては保留不要と判定し即時に配送を行う。
また、メーリングリストに属する参加者の宛先毎(例えば、「ccc@xxx.ne.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」の宛先毎)に保留の要否を判断する場合、「ccc@xxx.ne.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」は内部メールアドレスであるので、「ccc@xxx.ne.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」への電子メールについては保留不要と判定し即時に配送を行う。
また、サーバは、メーリングリストのメールアドレスを各参加者のメールアドレスに換えて配送した場合においても、即時配送の対象となったメーリングリストの参加者の宛先のユーザC、Dについても、ユーザB宛の保留メールを閲覧できるように制御する。
例えば、ユーザCがサーバにログインすると、ユーザCのメールアドレス「ccc@xxx.ne.jp」が属するメーリングリストを抽出する。例えば、図10に示すように、ユーザCのメールアドレス「ccc@xxx.ne.jp」はメーリングリスト「patent@xxx.ne.jp」に属しているので、エンベロープTo又はヘッダToが「patent@xxx.ne.jp」である電子メールと同一内容の電子メールであって、当該電子メールの他の宛先(例えば、bbb@yyy.com)への配送が保留されている保留メールを参照できるように制御する。
なお、本実施形態のサーバは、メーリングリストのサーバ(MTA)が管理するメーリングリストのアドレス(例えば、「patent@xxx.ne.jp」)や当該メーリングリストの各参加者(例えば、「ccc@xxx.ne.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」)の情報をメーリングリストサーバから取得し、当該情報を同期している。なお、取得した情報は、ユーザと当該ユーザが所属するメーリングリストの対応関係を記憶部170に記憶する。ゆえに、サーバは、電子メールのエンベロープTo又はヘッダToの宛先を参照することによって、いずれのメーリングリストに誰が所属しているかを容易に判別することができる。
差出人(ユーザA)は、保留メールの配送中止を指示することにより、他の宛先(例えば、bbb@yyy.com)への配送が保留されている保留メールについては配送を中止することができる。
また、サーバは、差出人(ユーザA)から、ユーザB宛(bbb@yyy.com)の保留メールの配送を中止する指示情報を受信した場合において、即時配送の対象となった「patent@xxx.ne.jp」に属する宛先のユーザC、ユーザDに、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールの配送が中止されたことを示す情報を通知する処理を行う。
ユーザCは、保留メールの配送中止を指示することにより、自身が同じ内容の電子メールを先に受信した場合において他の宛先(例えば、bbb@yyy.com)への配送が保留されている保留メールについては配送を中止することができる。
また、サーバは、即時配送の対象となった宛先のユーザCから、ユーザB宛(bbb@yyy.com)の保留メールの配送を中止する指示情報を受信した場合において、差出人(ユーザA)に、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールの配送が中止されたことを示す情報を通知する処理を行う。
また、サーバは、即時配送の対象となった宛先のユーザCから、ユーザB宛(bbb@yyy.com)の保留メールの配送を中止する指示情報を受信した場合において、即時配送の対象となった「patent@xxx.ne.jp」に属する他の宛先のユーザDに、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールの配送が中止されたことを示す情報を通知する処理を行う。
7.同一内容の電子メールで複数の宛先への配送が保留される場合の指示について
本実施形態では、同一内容の電子メールで複数の宛先への配送が保留される場合、一の指示情報に基づき保留メールの処理を行う。
まず、サーバは、一の宛先(一に処理する宛先、以下同じ)に対応する保留メールについて、差出元のユーザ、又は、先に配送された宛先に対応するユーザから受け付けた指示情報を記憶部に記憶する。そして、サーバは、記憶部に記憶された当該指示情報を記憶した時点で保留されている、当該一の宛先と同一内容の電子メールである他の宛先の保留メールについて当該記憶された指示情報と同じ指示の処理を行う。
例えば、サーバは、差出元のユーザAから送信された電子メールに、宛先「bbb@yyy.com」、「eee@ccc.com」、「ccc@xxx.ne.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」が指定され、外部メールアドレスの宛先「bbb@yyyy.com」、「eee@ccc.com」の配送が所定期間保留され、内部メールアドレスの宛先「ccc@xxx.ne.jp」、「ddd@xxx.ne.jp」について即時配送されたとする。
すると、サーバは、差出元のユーザAから、ユーザBの宛先(「bbb@yyy.com」)の保留メールについて、配送中止の指示情報を受け付けた場合、ユーザBの宛先の保留メールの配送を中止する処理を行うと共に、ユーザEの宛先(「eee@ccc.com」)についても配送を中止する処理を行う。また、ユーザAからユーザBの宛先の保留メールについて、削除の指示情報を受け付けた場合、ユーザBの宛先の保留メールを削除すると共に、ユーザEの宛先の保留メールを削除する。
また、サーバは、配送済みの宛先「ccc@xxx.ne.jp」に対応するユーザC、又は、配送済みの宛先「ddd@xxx.ne.jp」に対応するユーザDから、ユーザBの宛先の保留メールについて、配送中止の指示情報を受け付けた場合、ユーザBの宛先の保留メールの配送を中止する処理を行うと共に、ユーザEの宛先についても配送を中止する処理を行う。
このようにすれば、同一内容の電子メールにおいて複数の宛先への配送が保留されている場合、各宛先の保留メールの指示を一度で行うことができる。
8.同一内容の電子メールを異なるタイミングで受け付けた場合の処理
本実施形態では、差出人が複数の宛先を指定した電子メールを作成した場合、差出人にとって一つの電子メールを送信しているつもりでも、サーバ間(MTA間)の電子メールのリレー(転送)を行う際に、複数のエンベロープ宛先を有する1つの電子メールではなく、エンベロープ宛先毎に分けられた電子メール、或いは1接続で送信可能な宛先数の上限で、同一内容を持つ複数の電子メールに分割されて送信されることがある。このように分割されて送信された場合に、本実施形態のサーバ10は、同一内容の各電子メールを異なるタイミングで受け付ける(受信する)場合がある。
例えば、本実施形態のサーバ10は、複数のエンベロープ宛先「bbb@yyy.com」、「eee@ccc.com」、「ccc@xxx.ne.jp」、及び「ddd@xxx.ne.jp」を有する1通の電子メールMが、エンベロープ宛先「bbb@yyy.com」を有する1通の電子メールM1、エンベロープ宛先「eee@ccc.com」を有する1通の電子メールM2、エンベロープ宛先「ccc@xxx.ne.jp」を有する1通の電子メールM3、エンベロープ宛先「ddd@xxx.ne.jp」を有する1通の電子メールM4になってバラバラに受信する場合がある。
このような場合、差出人として一つの電子メールを作成して送信したつもりでいること、及び、バラバラに受信する電子メールであっても同一内容の電子メールである(少なくとも本文及びヘッダのSubject、Date、From、Toは同じである)ことを鑑みると、一の指示情報で同一内容の他の宛先の保留メールも処理できた方が望ましい。
そこで、本実施形態のサーバ10は、このようにバラバラに受信する同一内容の電子メールについて、当該一の指示情報に基づいて保留メールの処理を行う。
まず、サーバは、一の宛先に対応する保留メールについて、差出元のユーザ、又は、先に配送された宛先に対応するユーザから受け付けた指示情報を記憶部に記憶する。そして、サーバは、記憶部に記憶された当該指示情報を記憶した時点で保留されている、当該一の宛先と同一内容の電子メールである他の宛先の保留メールについて当該記憶された指示情報と同じ指示の処理を行う。
例えば、図11(A)に示すように、サーバは、差出元のユーザAから送信されたエンベロープ宛先「bbb@yyy.com」の電子メールM1をT1時点で受け付け保留し、エンベロープ宛先「eee@ccc.com」の電子メールM2をT2時点で受け付け保留し、エンベロープ宛先「ccc@xxx.ne.jp」の電子メールM3をT3時点で受け付けて即時配送し、エンベロープ宛先「ddd@xxx.ne.jp」の電子メールM4をT4時点で受け付けて即時配送したとする。
すると、サーバは、差出元のユーザAから、ユーザBの宛先(「bbb@yyy.com」)の保留メールM1について、T5時点で、削除の指示情報を受け付けた場合、当該指示情報を記憶し当該保留メールM1の削除を行うと共に、同一内容の保留メールM2(ユーザEの宛先「eee@ccc.com」)についても削除する処理を行う。また、ユーザAから、ユーザBの宛先の保留メールM1について、T5時点で、配送の指示情報を受け付けた場合、当該指示情報を記憶し、当該保留メールM1を即時に配送する処理を行うと共に、同一内容の保留メールM2についても配送指示受け付け後、即時に配送する処理を行う。
また、サーバは、配送済みの宛先「ccc@xxx.ne.jp」に対応するユーザC、又は、配送済みの宛先「ddd@xxx.ne.jp」に対応するユーザDから、ユーザBの宛先の保留メールM1について、T5時点で、配送中止の指示情報を受け付けた場合、当該保留メールM1の配送を中止すると共に、同一内容の保留メールM2についても
配送を中止する処理を行う。
なお、図11(B)に示すように、エンベロープ宛先「eee@ccc.com」の電子メールM2をT2時点ではなく、T5時点より後のT6時点で受け付けて保留した場合には、当該電子メールM2と同一内容の電子メールについての指示情報が記憶されているか否かを判断する。そして、当該電子メールM2と同一内容の電子メール(例えば、電子メールM1)についての指示情報が記憶されている場合には、当該記憶された指示情報に基づいて電子メールM2の処理を行う。例えば、電子メールM2と同一内容の電子メールM1について記憶された指示情報が「削除」である場合には、電子メールM2を削除する処理を行う。
このようにすれば、差出元のユーザAが複数の宛先を指定して送信した1通の電子メールが配送経路のメールサーバにより、宛先毎や1接続で送信可能な宛先数の上限で同一内容の複数の電子メールに分割され、同一内容の複数の電子メールのうちの最初の電子メールを受信してから最後の電子メールを受信し終わるまでに時間差が生じるような場合であっても、ユーザAが複数の宛先を指定して送信した1通の電子メールと同じように同一内容の電子メールで保留される複数の宛先への配送についての指示を一度で行うことができる。
9.応用例
(1)保留の判断
本実施形態は、同一内容の電子メールであって複数の宛先が指定された場合に宛先毎にエンベロープの宛先が外部メールアドレスか否かを判断することによって、保留の要否を判断する例について説明したが、保留の要否は種々の条件に基づいて判断してもよい。
例えば、ヘッダの宛先が外部メールアドレスの宛先について保留し、ヘッダの宛先が内部メールアドレスの場合に即時配送するようにしてもよい。
また、エンベロープFromが所定メールアドレスであり、かつ、エンベロープToが所定メールアドレスの場合である条件(ルール)を満足する場合に保留を行い、当該条件を満足しない場合に即時配送を行うようにしてもよい。
(2)承認型の保留
本実施形態では、電子メールの宛先毎に保留要否を判断し、保留が必要な宛先については所定期間保留し、当該所定期間経過後は自動的に配送する一時保留の例について説明したが、保留が必要な宛先については、特定のユーザからの承認があった場合に限り配送し、特定のユーザからの承認がない場合には保留を維持する承認型の保留処理を行うようにしてもよい。
また、例えば、サーバは、承認型の保留処理を行う場合において、複数の宛先が指定された同一内容の電子メールについて、一部の宛先が保留され残りの宛先が即時配送された場合には、差出人や即時配送された宛先ユーザから得た承認の数が所定数以上であることを条件に保留メールを配送するようにしてもよい。
例えば、図3の例で説明すると、サーバは、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)への配送を保留した保留メールについて、差出人(ユーザA)、即時配送された宛先のユーザC、ユーザDのうち少なくとも2人から承認の情報を受信したことを条件に、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)への電子メールについて配送を行うようにしてもよい。つまり、承認をしたユーザ数が1以下の場合、ユーザBの宛先への電子メールは保留され続けることになる。
(3)ルールに基づく制御
本実施形態のサーバは、管理者又はユーザからの入力情報に基づいて配送や保留のルール(条件)を決めて制御するようにしてもよい。
例えば、サーバは、管理者又はユーザからの入力情報に基づいて、所定期間保留するための保留要否を判定するためのルールを設定してもよい。
また、サーバは、管理者又はユーザからの入力情報に基づいて、所定のユーザ(例えば、部長)の承認を得るまで保留するルールを設定してもよい。
また、サーバは、管理者又はユーザからの入力情報に基づいて、即時配送するルールを設定してもよい。
また、サーバは、管理者又はユーザからの入力情報に基づいて、所定のユーザに電子メールの内容を報告するためのルールを設定してもよい。
各ルールには優先度を設け、優先度順にルールを適用するように制御してもよい。
(4)保留された宛先が複数ある場合
本実施形態では、保留期間が異なる複数の宛先が指定された同一内容の電子メールについて先に配送された配送済のユーザが、保留中の他の宛先への配送が保留されている保留メールについて配送を中止するように制御してもよい。
例えば、本実施形態では、ユーザの設定入力に基づき、宛先(エンベロープTo)や宛先のドメインに基づいて保留期間を決めておく。
そして、サーバは、例えば、ユーザA(aaa@xxx.ne.jp)をエンベロープFromとし、ユーザE宛(eee@ccc.com)、ユーザF宛(fff@yyy.com)、ユーザG宛(ggg@zzz.com)とをエンベロープToに指定された同一内容の電子メールを受信したとする。
すると、サーバは、ユーザE,F、G宛は外部メールアドレスであるので保留要と判断し、各宛先の保留期間を決定する。例えば、各メールアドレスのドメインに基づき、ユーザE宛、ユーザF宛の保留期間を5分、ユーザG宛の保留期間を30分に決定する。
そして、サーバは、ユーザE宛、ユーザF宛の保留期間(5分)が経過すると、ユーザE宛、ユーザF宛の電子メールの配送を行う。つまり、ユーザE、FはユーザGよりも先に電子メールの内容を確認できることになる。本実施形態では、ユーザE、Fは、電子メールの内容を見て間違いに気が付いた場合に、ユーザE、Fは保留中のユーザG宛の電子メールの配送を中止できるように制御する。
例えば、サーバは、配送済の宛先のユーザEから、ユーザG宛の保留メールの配送を中止する指示情報を受信した場合において、差出人(ユーザA)に、ユーザGの宛先の保留メールの配送が中止されたことを示す情報を通知する処理を行う。
また、サーバは、配送済の宛先のユーザEから、ユーザG宛の保留メールの配送を中止する指示情報を受信した場合において、配送済の宛先のユーザF宛にユーザGの宛先の保留メールの配送が中止されたことを示す情報を通知する処理を行う。
このようにすれば、ユーザGの保留期間中にユーザE、Fが電子メールの間違いに気が付いた場合に、保留中の宛先Gについては配送を中止することができ誤送信を防止することができる。
(5)差出人の修正(編集)の指示
本実施形態のサーバは、差出人Aの端末から保留メールについて、修正の指示情報を受け付けるようにしてもよい。
つまり、サーバは、差出人Aの端末から保留メールについて修正の指示情報を受け付けた場合に、指示情報に含まれる修正内容に保留メール格納領域に記憶されている保留メールを修正し、修正後の保留メールを配送する処理を行う。また、サーバは、修正後の保留メールについて、差出人Aから更に配送(配送指示受信後に即時配送)の指示情報を受け付けた場合に、修正後の保留メールを配送指示受信後に即時配送し、差出人から、配送の指示がない場合には、保留期間経過後に、自動的に、修正後の保留メールを配送するようにしてもよい。
なお、サーバは、保留中の宛先への電子メールを修正したことを示す情報を、電子メール配送済の宛先に対応するユーザに通知してもよい。例えば、図3の例で説明すると、差出元に対応するユーザAが電子メールの間違いに気が付き、当該ユーザの指示で保留中の宛先への電子メールを修正した場合に、電子メール配送済の宛先に対応するユーザC、ユーザDに保留中の宛先への電子メールが修正されたことを通知する。このようにすれば、ユーザAが他のユーザC、ユーザDに保留中の宛先への電子メールを修正したことを口頭で伝える手間を省くことができる。
なお、サーバは、一の修正の指示情報で、一の保留メールの修正を行ってもよいし、一の修正の指示情報で複数の宛先への配送が保留されている同一内容の保留メールの修正を行ってもよい。例えば、差出元のユーザAから、ユーザBの宛先(「bbb@yyy.com」)の保留メールについて修正の指示情報を受け付けた場合、ユーザBの宛先の保留メールを修正し、更に同一内容のユーザEの宛先(「eee@ccc.com」)の保留メールを修正してもよい。
なお、サーバの電子メールの修正の処理について具体的に説明する。サーバは、差出元に対応するユーザから保留メールの修正の指示を受け付けた場合において、当該保留メールの修正内容(例えば、本文の修正内容)のデータを受信する。サーバは、記憶部に記憶されている保留メールのデータ(例えば、本文のデータ)を、受信した修正内容のデータ(例えば、修正後の本文のデータ)に置き換えて保存する処理を行う。そして、同一内容の電子メールで複数の宛先への配送のうち保留されるべき他の宛先の電子メール(同一内容の他の保留メール)のデータについても、修正内容のデータに置き換える処理を行う。
(6)即時配送の対象となった宛先のユーザ(差出人以外のユーザ)の修正指示
本実施形態では図3に示すように差出人(ユーザA)だけでなく、即時配送の対象となった宛先のユーザC、Dについても、保留メールを修正できるようにしてもよい。
つまり、サーバは、即時配送の対象となった宛先のユーザC又はユーザDの端末から保留メールについて修正の指示情報を受け付けた場合に、指示情報に含まれる修正内容に保留メール格納領域に記憶されている保留メールを修正し、修正後の保留メールを配送する処理を行う。
このようにすれば、差出人が電子メールの内容の間違いに気が付かない場合であっても、電子メール配送済の宛先に対応するユーザが間違いに気が付いた場合に保留中の宛先へ
の電子メールを、配送前に事前に修正することができ、誤送信を阻止することができる。
また、サーバは、「差出人以外のユーザ」から保留メールについて修正の指示情報を受け付けた後に、「差出人」からの修正、配送又は削除の指示情報を受け付けた場合には、差出人の指示情報を優先し、差出人からの指示情報に応じて、保留メールの修正、配送又は削除を行うように制御する。
また、図3に示す例において、サーバは、即時配送の対象となった宛先のユーザCの端末から、ユーザB宛(bbb@yyy.com)の保留メールを修正する指示情報を受信した場合において、差出人(ユーザA)の端末、及び、即時配送の対象となった他の宛先のユーザDの端末に、ユーザBの宛先(bbb@yyy.com)の保留メールが修正されたことを示す情報を電子メール等の通信手段で通知する処理を行う。このようにすれば、ユーザCは、ユーザAやDに、ユーザBの宛先の保留メールが修正されたことを口頭で知らせる手間を省くことができる。
10 サーバ、20 端末、
100 処理部、110 メール処理部(MTA)、111 受け付け部、112 解析部、113 保留判断部、114 配送部、115 保留部、116 通知部、117 削除部、118 指示受け付け部、120 Web処理部、121 管理者用UI部、122 ユーザ用UI部、130 データベース処理部、170 記憶部、172 ユーザDB、173 保留メール格納領域、174 履歴DB、175 ルールDB、210 Webブラウザ、211 MUA

Claims (8)

  1. 宛先が指定された電子メールを配送するサーバのためのプログラムであって、
    差出元から送信された電子メールを受け付ける受け付け部と、
    電子メールの宛先毎に配送タイミングを決定し、配送タイミングが即時でない宛先への配送を保留する保留部と、
    同一内容の電子メールに指定された各宛先の配送タイミングが異なる場合には、各宛先に応じた配送タイミングで前記電子メールの配送を行う配送部として、コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  2. 宛先が指定された電子メールを配送するサーバのためのプログラムであって、
    差出元から送信された電子メールを受け付ける受け付け部と、
    電子メールの宛先にメーリングリストのメールアドレスが指定されている場合に、当該メーリングリストに登録された参加者の宛先毎に配送タイミングを決定し、配送タイミングが即時でない宛先への配送を保留する保留部と、
    配送タイミングが異なる複数の参加者の宛先が前記メーリングリストに登録されている場合には、各宛先に応じた配送タイミングで前記電子メールの配送を行う配送部として、コンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  3. 請求項1又は2において、
    前記保留部が、
    宛先毎に、当該宛先への配送タイミングが即時か否かを判断し、当該宛先への配送タイミングが即時でない場合に当該宛先への保留期間を決定する処理を行い、
    前記配送部が、
    配送タイミングが即時であると判断された宛先と配送タイミングが即時でないと判断された宛先とがある場合に、配送タイミングが即時であると判断された宛先への前記電子メールの配送を即時に行い、配送タイミングが即時でないと判断された宛先への前記電子メールの配送を当該宛先の保留期間経過後に行うことを特徴とするプログラム。
  4. 請求項1〜3のいずれかにおいて、
    前記保留部が、
    宛先毎に、当該宛先への配送タイミングが即時か否かを判断し、当該宛先への配送タイミングが即時でない場合に当該宛先への保留期間を決定する処理を行い、
    前記配送部が、
    配送タイミングが即時でないと判断された宛先が複数ある場合、宛先毎に、当該宛先への前記電子メールの配送を当該宛先の保留期間経過後に行うことを特徴とするプログラム。
  5. 請求項1〜4のいずれかにおいて、
    前記電子メール配送済の宛先に対応するユーザから、保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止する指示情報を受け付ける指示受け付け部として、コンピュータを更に機能させ、
    前記配送部が、
    前記指示情報を受け付けた場合には、保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止することを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5において、
    保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止したことを示す情報を、差出元に通知する通知部として、コンピュータを更に機能させることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項5又は6において、
    保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止したことを示す情報を、前記電子メール配送済の他の宛先に対応するユーザに通知する通知部として、コンピュータを更に機能させることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項1〜7のいずれかにおいて、
    前記差出元に対応するユーザから、保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止する指示情報を受け付ける指示受け付け部と、
    保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止したことを示す情報を、前記電子メール配送済の宛先に対応するユーザに通知する通知部として、コンピュータを更に機能させ、
    前記配送部が、
    前記指示情報を受け付けた場合には、保留中の宛先への前記電子メールの配送を中止することを特徴とするプログラム。
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