JP2016082368A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】原稿台カバーを閉状態にできない場合などにおいても、開始操作部の操作無しで、ユーザーが意図するタイミングで画像読取処理を実行できること。
【解決手段】画像処理装置において、原稿台カバーは閉位置と開位置との間で回動可能に支持され、回動センサーは、原稿台カバーの中間回動範囲における位置の変化を検出可能であり、画像読取制御部は、回動センサーの検出結果が予め設定された開始条件を満たす場合に、画像読取部に画像読取処理を実行させる(S103,S104,S106)。
【選択図】図3

Description

本発明は、原稿台上の原稿を走査する画像読取部および原稿台カバーを備える画像処理装置に関する。
一般に、画像読取装置は、画像読取部、原稿台カバーおよび操作部を備える。前記画像読取部は、原稿台上の原稿を走査することにより前記原稿の画像を読み取り画像データを出力する画像読取処理を実行する。前記原稿台カバーは、前記原稿台上を覆う閉位置と前記原稿台上を開放する開位置との間で回動可能に支持されている。前記操作部は、画像読取処理の開始を装置に指示するための開始操作部を含む。
また、前記開始操作部を操作することなく前記画像読取装置に前記画像読取処理を実行させたい場合がある。例えば、前記原稿が前記原稿台からはみ出して前記開始操作部上に重なるほど大きい場合、前記開始操作部の操作無しで前記画像読取処理が実行されれば便利である。
例えば、センサーが前記原稿台カバーの閉状態を検知している場合に、ユーザーによる画像読取処理の開始指示がなされていなくても前記画像読取処理を実行する画像読取装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−151570号公報
ところで、本または冊子などの厚みの大きな前記原稿が前記原稿台に載置される場合のように、前記原稿台カバーを完全に閉状態にすることができない場合がある。この場合、前記画像読取装置は、前記原稿台カバーが閉状態になることを開始トリガーとして前記画像読取処理を実行することができない。
一方、前記原稿が本または冊子などの見開き原稿である場合、前記原稿がユーザーの一方の手で前記原稿台に押さえ付けられ、前記原稿台カバーがユーザーの他方の手で前記閉位置へ向けて押さえられることが多い。このような場合に、前記開始操作部の操作無しで、ユーザーが意図するタイミングで前記画像読取処理が実行されれば便利である。
本発明の目的は、原稿台カバーを閉状態にできない場合などにおいても、開始操作部の操作無しで、ユーザーが意図するタイミングで画像読取処理を実行できる画像処理装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像処理装置は、画像読取部と、原稿台カバーと、回動センサーと、画像読取制御部とを備える。前記画像読取部は、原稿台上の原稿を走査することにより前記原稿の画像を読み取って画像データを出力する。前記原稿台カバーは、前記原稿台上を覆う閉位置と前記原稿台上を開放する開位置との間で回動可能に支持されている。前記回動センサーは、前記閉位置と前記開位置との間の中間回動範囲における前記原稿台カバーの位置の変化を検出可能なセンサーである。前記画像読取制御部は、前記回動センサーの検出結果が予め設定された開始条件を満たす場合に、前記画像読取部に画像読取処理を実行させる制御部である。
本発明によれば、原稿台カバーを閉状態にできない場合などにおいても、開始操作部の操作無しで、ユーザーが意図するタイミングで画像読取処理を実行できる画像処理装置を提供することが可能になる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置の構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置における制御関連機器のブロック図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置における原稿画像処理開始制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図4は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置における開始条件判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図5は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置における原稿画像処理の開始のための原稿台カバーの操作手順の一例を示す図である。 図6は、本発明の第1実施形態に係る画像処理装置における原稿画像処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図7は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置における制御関連機器のブロック図である。 図8は、本発明の本発明の第2実施形態に係る画像処理装置における原稿台および原稿台カバーの部分の概略図であり、図8(A)は原稿台カバーが開いた状態を示し、図8(B)は原稿台カバーが閉じた状態を示す。 図9は、本発明の第2実施形態に係る画像処理装置における開始条件判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図10は、本発明の第3実施形態に係る画像処理装置における制御関連機器のブロック図である。 図11は、本発明の第3実施形態に係る画像処理装置における原稿画像処理開始制御の手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、本発明の第3実施形態に係る画像処理装置におけるモノクロモードでの画像形成処理を指定するための原稿台カバーの操作手順の一例を示す図である。 図13は、本発明の第3実施形態に係る画像処理装置におけるカラーモードでの原稿形成処理を指定するための原稿台カバーの操作手順の一例を示す図である。 図14は、本発明の第3実施形態に係る画像処理装置におけるシート供給部選択モードでの画像形成処理を指定するための原稿台カバーの操作手順の一例を示す図である。 図15は、本発明の第4実施形態に係る画像処理装置における制御関連機器のブロック図である。 図16は、本発明の第4実施形態に係る画像処理装置におけるジェスチャー式開始条件設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図17は、本発明の第4実施形態に係る画像処理装置におけるジェスチャー式モード指定条件設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図18は、本発明の第4実施形態に係る開始条件およびパターン選択式条件設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図19は、本発明の第5実施形態に係る画像処理装置における制御関連機器のブロック図である。 図20は、本発明の第5実施形態に係る画像処理装置におけるログイン処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1実施形態]
まず、図1,2を参照しつつ、第1実施形態に係る画像処理装置10の構成について説明する。画像処理装置10は、少なくとも画像読取装置1を備える。本実施形態における画像処理装置10は、さらに画像形成装置2も備える。また、画像処理装置10は、画像読取装置1および画像形成装置2に共通の制御部8および操作表示部80も備える。
例えば、画像処理装置10は、複写機、複写機の機能を有するプリンターもしくはファクシミリ、または画像読取機能を含む複数の画像処理機能を備える複合機などである。
図1が示すようには、画像読取装置1は、透明の原稿台13、画像読取部11および原稿台カバー12を備える。原稿台カバー12には、ADF(Auto Document Feeder)120が組み込まれている。
原稿台13は、画像の読み取り対象物である原稿90が載置される部分である。一般に、原稿台13はプラテンガラスと称される。原稿台カバー12は、画像処理装置10の筐体100に設けられたヒンジ部14によって支持されている。ヒンジ部14は、原稿台カバー12を原稿台13上を覆う閉位置と原稿台13上を解放する開位置との間で回動可能に支持する。
画像読取部11は、発光部112、走査機構111、ミラーおよびレンズなどの光学系113及びイメージセンサー114などを備える。以下の説明において、水平面内における一の方向およびそれに直交する方向のことを、それぞれ主走査方向R1および副走査方向R2と称する。
発光部112は、透明の原稿台13に載置された原稿90に向けて光を照射する光源である。発光部112は、主走査方向R1に沿う帯状の光を、原稿台13を通じて原稿90に照射する。例えば、発光部112が、主走査方向R1に沿って配列された複数の発光ダイオードを含むLEDアレイであることが考えられる。また、発光部112が、主走査方向R1に沿う直管状の蛍光灯であることも考えられる。
光学系113は、原稿台13上における主走査方向R1に沿う線状領域からの放出光をイメージセンサー114の受光部へ導くためのミラーおよびレンズなどを含む。原稿90が原稿台13に載置されている場合、原稿台13上の前記線状領域からの放出光は、原稿領域からの放出光と原稿外領域からの放射光とを含む。
イメージセンサー114は、原稿台13上における主走査方向R1に沿う前記線状領域からの放出光の光量を画素ごとに検出し、検出した各画素の光量データを前記線状領域の画像データ列として出力するセンサーである。例えば、イメージセンサー114がCCD(Charge Coupled Device)114であることが考えられる。
イメージセンサー114は、前記線状領域の各画素についての検出光量に相当する画像データ列を出力する。前記画像データ列は、前記線状領域における主走査方向R1の区画領域である複数の画素のデータを含む。
走査機構111は、発光部112および光学系113の一部を支持して副走査方向R2に沿って移動させる機構である。これにより、発光部112の光の照射対象である前記線状領域の副走査方向R2における位置が変化する。走査機構111は、ステッピングモーターなどの不図示の駆動部も備える。
走査機構111は、前記線状領域からの光をイメージセンサー114へ導く光学系113の一部を副走査方向R2に沿って移動させる。これにより、画像読取部11は、原稿台13における主走査方向R1に沿う前記線状領域からの放出光の光量を画素ごとに検出しつつ副走査方向R2に沿って原稿台13上を走査する。原稿90が原稿台13上に載置されている状態においては、画像読取部11の走査対象の一部または全部が原稿90である。
なお、発光部112、イメージセンサー114およびレンズが一体化された密着イメージセンサー(CIS)が、画像読取部11に採用されることも考えられる。この場合、密着イメージセンサーは、走査機構111によって副走査方向R2に沿って移動可能に支持される。
ADF120は、回転する複数の搬送ローラー122により、原稿トレイ121にセットされた原稿90を、画像読取位置を経由して原稿排出トレイ123まで搬送する。その際、走査機構111が前記画像読取位置に停止した状態で、画像読取部11は原稿90の画像を読み取る。
以上に示したように、画像読取部11は、原稿台13上の原稿90を走査することにより原稿90の画像を読み取って画像データを出力する画像読取処理を実行可能である。原稿90全体の前記画像データは、複数の前記画像データ列の集合である。
画像形成装置2は、画像読取装置1から出力される前記画像データに応じた画像を記録シート9に形成する装置である。記録シート9は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像形成媒体である。
例えば、画像形成装置2は、シート供給部30、シート搬送部3、画像形成部4、光走査部5および定着部6などを備える。図1が示す画像形成装置2は、電子写真方式の画像形成装置である。なお、画像形成装置2がインクジェット方式などの他の方式の画像形成装置であることも考えられる。
画像形成部4は、画像読取部11が出力する画像データに応じた画像を記録シート9に形成する画像形成処理を実行する。図1に示される画像形成装置2は、タンデム型画像形成装置であり、カラープリンターである。そのため、画像形成部4は、中間転写ベルト48、二次クリーニング装置480および二次転写装置49をさらに備える。
また、画像形成部4は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色に対応した複数の単色画像形成部4xを備える。さらに、画像処理装置10は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色の現像剤を後述する現像装置43各々に供給する複数の現像剤補給部40を備える。
シート供給部30は、複数の記録シート9を重ねて載置可能に構成されている。シート搬送部3は、送出ローラー31、搬送ローラー32および排出ローラー33などを備える。
送出ローラー31は、記録シート9に接して回転することにより記録シート9をシート供給部30からシート搬送路300へ向けて送り出す。搬送ローラー32は、記録シート9をシート搬送路300に沿って画像形成部4の二次転写装置49へ向けて搬送する。さらに、排出ローラー33が画像形成後の記録シート9をシート搬送路300の排出口から排出トレイ101上へ排出する。
単色画像形成部4x各々は、前記現像剤の像を担持する感光体41、帯電装置42、現像装置43、一次転写装置45および一次クリーニング装置47などを備える。感光体41は像担持体の一例である。
感光体41が回転し、帯電装置42が感光体41の表面を一様に帯電させる。さらに、光走査部5がレーザー光を走査することにより帯電した感光体41の表面に静電潜像を書き込む。さらに、現像装置43が感光体41に前記現像剤を供給することにより、前記静電潜像を前記現像剤の像へ現像する。なお、前記現像剤は、現像剤補給部40から現像装置43へ供給される。
さらに、一次転写装置45が、中間転写ベルト48に感光体41表面の前記現像剤の像を転写する。また、一次クリーニング装置47が感光体41表面に残存する前記現像剤を除去する。
中間転写ベルト48は、環状に形成された無端の帯状部材である。中間転写ベルト48は、2つのローラーに架け渡された状態で回転する。画像形成部4において、単色画像形成部4x各々は、回転する中間転写ベルト48の表面に各色の画像を形成する。これにより、各色の画像が重ねられたカラー画像が中間転写ベルト48に形成される。
二次転写装置49は、中間転写ベルト48に形成された前記現像剤の像を記録シート9に転写する。二次クリーニング装置480は、中間転写ベルト48における二次転写装置49を経た後の部分に残存する前記現像剤を除去する。
定着部6は、ヒーターを内包する加熱ローラー61と加圧ローラー62との間に画像が形成された記録シート9を挟み込みつつ後工程へ送り出す。これにより、定着部6は、記録シート9上の前記現像剤を加熱し、記録シート9上に画像を定着させる。
操作表示部80は、例えばタッチパネルおよび操作ボタンなどを含む操作入力部であるとともに、液晶表示パネルおよび通知ランプなどを含む表示部でもある。操作表示部80は、前記画像読取処理の開始イベントを発生させるための操作部である開始ボタン80sを含む。開始ボタン80sは、前記画像読取処理の開始を装置に指示するための開始操作部の一例である。
制御部8は、操作表示部80を通じて入力される入力情報および各種センサーの検出結果に基づいて、画像処理装置10が備える各種の電気機器を制御する。また、制御部8は、操作表示部80に操作メニューなどを表示させる。さらに、制御部8は、画像読取装置1を通じて入力される画像に対する画像処理を実行する。
例えば、図2が示すように、制御部8は、MPU(Micro Processor Unit)81、記憶部82、画像読取制御部83、画像処理部84、画像形成制御部85、信号インターフェイス86および通信部87などを備える。
MPU81は、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。記憶部82は、MPU81に各種の処理を実行させるためのプログラムPr1,Pr2などの情報が予め記憶される不揮発性の情報記憶媒体である。さらに、記憶部82は、MPU81による各種情報の読み書きが可能な情報記憶媒体でもある。
制御部8は、MPU81が記憶部82に予め記憶された各種のプログラムPr1,Pr2実行することにより画像処理装置10を統括的に制御する。
以下の説明において、画像処理装置10が実行する処理のうち、原稿台13上の原稿90の画像を読み取る前記画像読取処理を伴う処理のことを原稿画像処理と称する。前記原稿画像処理は、例えば複写処理および原稿画像データ送信処理などである。
前記複写処理において、画像処理装置10は、前記画像読取処理を実行するとともに、前記画像読取処理によって得られる前記画像データに対応する画像を記録シート9に形成する。一方、前記原稿画像データ送信処理において、画像処理装置10は、前記画像読取処理を実行するとともに、前記画像読取処理によって得られる前記画像データを他の装置へ送信する。
本実施形態において、制御部8は、操作表示部80を通じて指定される原稿画像処理モードが複写モードである場合に、画像読取部11に前記画像読取処理を実行させるとともに、前記画像読取処理によって得られる前記画像データに対応する画像を記録シート9に形成する前記画像形成処理を画像形成部4に実行させる。
また、制御部8は、前記原稿画像処理モードが送信モードである場合に、画像読取部11に前記画像読取処理を実行させるとともに、前記画像読取処理によって得られる前記画像データを予め設定された宛先へ送信する前記画像データ送信処理を実行する。
通常、制御部8は、開始ボタン80sが操作されたことを検知した際に前記画像読取処理を伴う前記原稿画像処理を画像読取部11およびその他の機器に実行させる。
信号インターフェイス86は、MPU81とセンサーおよび制御対象機器などとの間の信号の受け渡しを中継するインターフェイス回路である。MPU81は、信号インターフェイス86を介して各種のセンサーの検出信号(計測信号)を入力する。さらに、MPU81は、信号インターフェイス86を介して制御対象機器へ制御信号を出力する。
画像読取制御部83は、MPU81からの読取開始指令に従って画像読取部11に前記画像読取処理を実行させる。その際、画像読取制御部83は、画像読取部11の走査機構111および発光部112を制御することにより、画像読取部11による副走査方向R2の走査位置および発光部112の発光状態を制御する。
画像処理部84は、画像読取部11を通じて得られる画像データを入力し、画像処理を実行する。例えば、画像処理部84は、周知のシェーディング補正処理および光量相当データから濃度相当データへの変換処理などの画像処理を実行する。
また、画像処理部84は、原稿台カバー12が開かれた状態で前記画像読取処理が実行される場合に、原稿外領域データ置換処理を実行する。前記原稿外領域置換処理は、前記画像データにおける各画素を前記原稿領域の画素と前記原稿外領域の画素とに区分し、前記原稿外領域の画素のデータを白色のデータなどの予め設定されたデータに置換する処理である。
画像形成制御部85は、画像を記録シート9に形成する画像形成処理を画像形成部4に実行させる。前記画像形成処理において、画像形成制御部85は、画像データが示す各画素の濃度に応じて光走査部5が出力するレーザー光の光量を調節する。例えば、前記原稿画像処理モードが前記複写モードである場合、画像形成制御部85は、画像処理部84が出力する画像データに対応する画像を記録シート9に形成する前記画像形成処理を画像形成部4に実行させる。
通信部87は、パーソナルコンピューターまたは携帯端末などの情報端末との間で有線または無線による通信を実行する。例えば、前記原稿画像処理モードが前記送信モードである場合、通信部87は、画像処理部84が出力する画像データを予め設定された前記情報端末の通信アドレスを宛先として送信する。
ところで、本または冊子などの厚みの大きな原稿90が原稿台13に載置される場合のように、原稿台カバー12を完全に閉状態にすることができない場合がある。この場合、画像読取装置1は、原稿台カバー12が閉状態になることを開始トリガーとして前記画像読取処理を実行することができない。
一方、原稿90が本または冊子などの見開き原稿である場合、原稿90がユーザーの一方の手で原稿台13に押さえ付けられ、原稿台カバー12がユーザーの他方の手で前記閉位置へ向けて押さえられることが多い。このような場合に、開始ボタン80sの操作無しで、ユーザーが意図するタイミングで前記画像読取処理が実行されれば便利である。
画像処理装置10は、原稿台カバー12を閉状態にできない場合などにおいても、開始ボタン80sの操作無しで、ユーザーが意図するタイミングで前記画像読取処理を実行できる。以下、そのために備える画像処理装置10の構成および機能について説明する。
画像処理装置10は、開始ボタン80sが操作されない場合でも、原稿台カバー12が予め定められたパターンで操作されることによって前記原稿画像処理を開始する機能を備える。以下の説明において、原稿台カバー12の操作に応じて前記原稿画像処理を開始する画像処理装置10の動作モードのことをカバー操作モードと称する。
画像処理装置10における画像読取装置1は、原稿台カバー12の位置の変化を検出可能なロータリーエンコーダー800を備える。ロータリーエンコーダー800は、ヒンジ部14に設けられている。
ロータリーエンコーダー800は、原稿台カバー12が前記閉位置から前記開位置までの間のいずれの位置に存在するかを多段階で検出するセンサーである。従って、ロータリーエンコーダー800の検出信号の変化は、前記閉位置と前記開位置との間の中間回動範囲における原稿台カバー12の位置の変化を表す。なお、ロータリーエンコーダー800は、前記中間回動範囲における原稿台カバー12の位置の変化を検出可能な回動センサーの一例である。
また、ロータリーエンコーダー800は、原稿台カバー12が前記閉位置に存在するか否かを検知するセンサーを兼ねる。従って、画像読取装置1において、原稿台カバー12が前記閉位置に存在するか否かを検知するスイッチ式のセンサーは不要である。
[原稿画像処理開始制御]
次に、図3に示されるフローチャートを参照しつつ、画像処理装置10における原稿画像処理開始制御の手順の一例について説明する。以下の説明において、S101,S102,…は、制御部8におけるMPU81、画像読取制御部83、画像処理部84、画像形成制御部85および通信部87が実行する各工程の識別符号を表す。
図3に示される前記原稿画像処理開始制御が開始される前に、前記画像読取処理および前記画像形成処理の実行パラメーターが操作表示部80に対する操作によって指定される。前記実行パラメーターの指定操作がなされない場合、前記画像読取処理および前記画像形成処理において、予め定められた前記実行パラメーターが採用される。前記実行パラメーターは、例えば、画像読み取りの解像度および形成画像の濃さなどのパラメーターである。
<工程S101,S102>
まず、MPU81は、操作表示部80に対して前記カバー操作モードを指定する操作が行われたか否かを判定する処理(S101)と、開始ボタン80sの操作が行われたか否かを判定する処理(S102)とを随時実行する。
前記カバー操作モードを指定する操作は、前記原稿画像処理の動作モードとして前記カバー操作モードを指定するための予め定められた操作である。
そして、MPU81は、開始ボタン80sに対する操作を検知した場合、制御工程を前記原稿画像処理の工程S106へ移行させる。一方、MPU81は、操作表示部80に対して前記カバー操作モードを指定する操作が成されたことを検知した場合、制御工程を後述する開始条件判定処理の工程S103へ移行させる。
工程S101,S102の処理は、MPU81がカバー操作モード検知プログラムPr1を実行することによって実現される。カバー操作モード検知プログラムPr1を実行するMPU81は、前記カバー操作モードを指定するための予め定められた操作が操作部に対して行われたことを検知するカバー操作モード検知部として機能する。
<工程S103>
前記カバー操作モードを指定する操作が検知された場合、MPU81が、前記開始条件判定処理を実行する。前記開始条件判定処理は、ロータリーエンコーダー800の検出結果が予め設定された開始条件を満たすか否かを判定する処理である。前記開始条件判定処理の具体例については後述する。
前記開始条件を特定する開始条件情報D1は、予め記憶部82に記憶されている。MPU81は、開始条件情報D1を参照することによって前記開始条件を特定する。
工程S103の処理は、MPU81が開始条件判定プログラムPr2を実行することによって実現される。即ち、開始条件判定プログラムPr2を実行するMPU81は、ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記開始条件を満たすか否かを判定する開始条件判定部として機能する。
<工程S104>
そして、ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記開始条件を満たす場合、MPU81は、制御工程を前記原稿画像処理の工程S106へ移行させる。一方、ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記開始条件を満たさない場合、MPU81は、制御工程を次の工程S105へ移行させる。
<工程S105>
ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記開始条件を満たさない場合、MPU81は、前記カバー操作モードを指定する操作が検知されてからの第1経過時間が予め定められた第1タイムアウト時間を超えたか否かを判定する。前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えていない場合、MPU81は、制御工程を前述の工程S103へ移行させる。
即ち、前記カバー操作モードを指定する操作が検知されてから前記第1タイムアウト時間が経過しない限り、MPU81は、前記開始条件が成立するまでロータリーエンコーダー800の検出結果を監視する。
一方、前記開始条件が成立しないまま前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えた場合、MPU81は、制御工程を前述の工程S101へ移行させる。これにより、前記原稿画像処理開始制御が最初から実行される。
<工程S106>
ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記開始条件を満たす場合、または、開始ボタン80sに対する操作が検知された場合、前記原稿画像処理が実行される。前記原稿画像処理の具体例については後述する。工程S106の終了後、MPU81は、制御工程を前述の工程S101へ移行させる。
工程S106の前記原稿画像処理は、少なくとも画像読取制御部83が画像読取部11に前記画像読取処理を実行させる工程を含む。即ち、画像読取制御部83は、少なくともロータリーエンコーダー800の検出結果が予め設定された前記開始条件を満たす場合に、画像読取部11に前記画像読取処理を実行させる。
[開始条件判定処理]
次に、図4および図5を参照しつつ、画像処理装置10における前記開始条件判定処理(S103)の手順の一例について説明する。図4は、前記開始条件判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。図5(A)、図5(B)は、前記原稿画像処理の開始のための原稿台カバー12の操作手順の一例を示す図である。以下に示される工程S201〜S206の処理は、MPU81が開始条件判定プログラムPr2を実行することによって実現される。
<工程S201>
まず、MPU81は、ロータリーエンコーダー800の検出角度が予め設定された起点範囲W0内で維持されたか否かを判定する。起点範囲W0は、原稿台カバー12の閉位置Pcと開位置Poとの間の一部の範囲である。図5(A)は、原稿台カバー12の位置が起点範囲W0内に維持されている状態を示す。
例えば、図5が示すように、起点範囲W0の下限角度θ1および上限角度θ2が、原稿台カバー12が閉位置Pcに存在する状態を基準にした原稿台カバー12の開き角度であるとする。この場合、MPU81は、ロータリーエンコーダー800の検出角度が起点範囲W0の下限角度θ1および上限角度θ2の間である状態が予め定められた時間Tx以上継続した場合に、前記検出角度が起点範囲W0内で維持されたと判定する。時間T1は、例えば数秒程度の時間である。
また、MPU81が、前記検出角度が起点範囲W0内で維持されたと判定したときに、原稿台カバー12の操作を認識した旨の通知を出力することも考えられる。前記通知は、例えば、操作表示部80および不図示の音響出力部の一方または両方を通じて出力される。これにより、ユーザーは、原稿台カバー12を起点範囲W0に維持する操作が装置によって認識されたことを容易に確認できる。
<工程S202>
ロータリーエンコーダー800の検出角度が起点範囲W0内で維持されない場合、MPU81は、前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えたか否かを判定する。前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えていない場合、MPU81は、制御工程を前述の工程S201へ移行させる。
即ち、前記カバー操作モードを指定する操作が検知されてから前記第1タイムアウト時間が経過しない限り、MPU81は、前記検出角度が起点範囲W0内で維持される状態になるまで前記検出結果を監視する。そして、前記検出角度が起点範囲W0内で維持された場合、MPU81は、制御工程を次の工程S203へ移行させる。
一方、前記検出角度が起点範囲W0内で維持される状態にならないまま前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えた場合、MPU81は、制御工程を後述する工程S206へ移行させる。
<工程S203>
前記検出角度が起点範囲W0内で維持されたことが検知されると、MPU81は、前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したか否かを判定する。前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したことは、原稿台カバー12が起点範囲W0内から起点範囲W0よりも閉位置Pcに近い側へ変位したことを示す。
例えば、MPU81は、前記検出角度が起点範囲W0内に維持されてから起点範囲W0よりも閉位置Pc側の終点範囲W1内へ変化した場合に、前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したと判定する。図5(B)は、原稿台カバー12の位置が起点範囲W0内から終点範囲W1内へ変化した状態を示す。
図5が示す例では、終点範囲W1は、起点範囲W0に対して所定角度θ3分だけ閉位置Pc寄りの位置から閉位置Pcまでの範囲である。
<工程S204>
前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したことが検知されない場合、MPU81は、前記検出角度が起点範囲W0内で維持されたことを検知してからの第2経過時間が予め設定された第2タイムアウト時間を超えたか否かを判定する。前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えていない場合、MPU81は、制御工程を前述の工程S203へ移行させる。
一方、前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したことが検知されないまま前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えた場合、MPU81は、制御工程を後述する工程S206へ移行させる。
<工程S205>
工程S203において前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したことが検知された場合、MPU81は、前記開始条件が成立したと判定する。これにより、前記開始条件判定処理が終了する。
<工程S206>
一方、工程S206において、MPU81は、前記開始条件が成立しなかったと判定する。これにより、前記開始条件判定処理が終了する。工程S206は、前記検出角度が起点範囲W0内で維持される状態にならないまま前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えた場合、または、前記検出角度が起点範囲W0内からそれより小さい角度へ変化したことが検知されないまま前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えた場合に実行される。
MPU81が、工程S206において前記開始条件が成立したと判定すると、図3が示す工程S106において、画像読取制御部83が画像読取部11に前記画像読取処理を実行させる。
以上に示されるように、本実施形態における前記開始条件は、原稿台カバー12が前記中間回動範囲における予め設定された起点範囲W0内に維持された状態から起点範囲W0外へ変位したことを含む。
また、本実施形態において、原稿台カバー12の位置の変化を検出するセンサーがロータリーエンコーダー800である。ロータリーエンコーダー800は、原稿台カバー12の回動の速度および加速度を検出することも可能である。
従って、前記開始条件が、原稿台カバー12の回動の速度および加速度のうちの一方または両方の条件を含むことも考えられる。例えば、工程S203において、MPU81が、前記検出角度が起点範囲W0からそれよりも小さい角度へ予め定められた速度または加速度以上で変化したか否かを判定することなどが考えられる。
[原稿画像処理]
次に、図6を参照しつつ、画像処理装置10における前記原稿画像処理(S106)の手順の一例について説明する。図6は、前記原稿画像処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下に示される工程S301〜S307の処理は、画像読取制御部83、画像処理部84および画像形成制御部85が実行する。
<工程S301>
前記原稿画像処理において、まず、画像読取制御部83が、画像読取部11に対して前記画像読取処理を実行させる。これにより、画像読取部11は、原稿台13上を走査して前記線状領域各々の前記画像データ列を順次出力する。
<工程S302>
さらに、画像処理部84が、画像読取部11が順次出力する前記画像データ列各々に対して周知のシェーディング補正処理などに加え、前記原稿外領域データ置換処理を実行する。これにより、原稿台カバー12が閉位置Pcまで完全に閉じられた状態ではない場合に、画像データが前記原稿外領域において黒または黒に近い色で色ムラが生じた状態を表すデータになることが防止される。
<工程S303>
さらに、画像処理部84が、前記原稿画像処理モードとして前記複写モードが指定されているか前記送信モードが指定されているかを判定する。前記複写モードが指定されている場合、画像処理部84は前記原稿外領域データ置換処理などの画像処理が施された後の画像データを画像形成制御部85へ引き渡す。また、前記送信モードが指定されている場合、画像処理部84は、前記画像処理が施された後の前記画像データを通信部87へ引き渡す。
<工程S304>
前記複写モードが指定されている場合、画像形成制御部85が画像処理部84から得る前記画像データ列に基づく前記画像形成処理を画像形成部4に実行させる。これにより、画像読取部11が画像処理部84を通じて出力する前記画像データに応じた画像が記録シート9に形成される。
<工程S305>
前記送信モードが指定されている場合、通信部87が画像処理部84から得る前記画像データ列を不図示の送信データ記憶部に蓄積する。
<工程S306>
画像読取制御部83は、原稿台13上の全走査範囲について前記画像読取処理が終了するまで工程S301の処理を継続する。これにより、工程S302〜S305の処理が、前記全走査範囲について得られた前記画像データ列について実行される。
<工程S307>
前記送信モードが指定されている場合、前記全走査範囲について得られた前記画像データ列について工程S302〜S305の処理が終了した後に、通信部87は、蓄積された複数の前記画像データ列の集合である画像データを予め設定された宛先へ送信する。前記画像データの送信が終了すると、前記原稿画像処理が終了する。
一方、前記複写モードが指定されている場合、前記全走査範囲について得られた前記画像データ列について工程S302〜S305の処理が終了した時点で、前記原稿画像処理が終了する。
以上に示される画像処理装置10は、前記原稿画像処理開始制御を実行することにより、原稿台カバー12を閉位置Pcまで閉じることができない場合などにおいても、開始ボタン80sの操作無しで、ユーザーが意図するタイミングで前記画像読取処理を含む前記原稿画像処理を実行できる。
また、図4が示す例において、前記開始条件は、原稿台カバー12が起点範囲W0内に維持された状態から起点範囲W0外へ変位したことを含む。このような原稿台カバー12の操作パターンは、ユーザーにとってわかりやすい。
また、前記開始条件が、前記原稿台カバーの回動の速度および加速度のうちの一方または両方の条件を含めば、前記原稿画像処理の開始のための原稿台カバー12の操作をその他の操作との間でより明確に区別することができる。
[第2実施形態]
次に、図7〜9を参照しつつ、第2実施形態に係る画像処理装置10Aについて説明する。図7は、画像処理装置10Aにおける制御関連機器のブロック図である。図8は、画像処理装置10Aにおける原稿台13および原稿台カバー12の部分の概略図である。図8(A)は原稿台カバー12が開いた状態を示し、図8(B)は原稿台カバー12が閉じた状態を示す。図9は、画像処理装置10Aにおける前記開始条件判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図7,8において、図1〜6に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、画像処理装置10Aにおける画像処理装置10と異なる点について説明する。
画像処理装置10Aは、画像処理装置10にカバー圧力検出部7が追加された構成を有している。図8が示すように、カバー圧力検出部7は、原稿台カバー12の内側面12fに設けられている。カバー圧力検出部7は、圧力センサー71、板状部材72および弾性連結部73を備える。
圧力センサー71は、原稿台カバー12における原稿台13に対向する内側面12fに取り付けられている。例えば、圧力センサー71は、原稿台カバー12の内側面12fに接着されている。静電容量式、拡散式、成膜式または抵抗線式などの各種の方式の圧力センサーがカバー圧力検出部7の圧力センサー71として採用され得る。
板状部材72は、原稿台カバー12の内側面12fと間に圧力センサー71を挟み込む状態で原稿台カバー12に取り付けられている。本実施形態においては、板状部材72が原稿台カバー12の内側面12fに沿う状態で、弾性変形可能な弾性連結部73が原稿台カバー12の内側面12fと板状部材72とを連結している。弾性連結部73は、例えばゴム、バネ、折り曲げられた状態で可撓性を有する樹脂フィルムまたは発泡樹脂部材などである。
図8(B)が示すように、原稿台カバー12が閉位置Pcへ向けて押さえられることによって板状部材72が原稿90に接触すると、原稿90から板状部材72を介して圧力センサー71へ圧力が加わる。従って、圧力センサー71が一定以上の圧力を検出したか否かを判定することにより、原稿台カバー12が原稿90を押さえる位置まで閉じられたか否かを判定することができる。
また、板状部材72が原稿90と圧力センサー71との間に介在するため、原稿90が圧力センサー71の位置から外れた位置に存在しても、原稿台カバー12が原稿90を押さえる位置まで閉じられたか否かを判定することができる。
画像処理装置10Aは、ロータリーエンコーダー800の検出結果が、前記開始条件を満たすことに加え、圧力センサー71の検出結果が予め定められた圧力条件を満たす場合に前記原稿画像処理を実行する点において、画像処理装置10と異なる。
[開始条件判定処理]
次に、図9を参照しつつ、画像処理装置10における前記開始条件判定処理(S103)の手順の一例について説明する。図9は、画像処理装置10Aにおける前記開始条件判定処理の手順の一例を示すフローチャートである。以下に示される工程S401〜S408の処理は、MPU81が開始条件判定プログラムPr2を実行することによって実現される。
<工程S401>
まず、MPU81は、図4の工程S201と同様に、ロータリーエンコーダー800の検出角度が予め設定された起点範囲W0内で維持されたか否かを判定する。
<工程S402>
ロータリーエンコーダー800の検出角度が起点範囲W0内で維持されない場合、MPU81は、図4の工程S202と同様に、前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えたか否かを判定する。前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えていない場合、MPU81は、制御工程を前述の工程S401へ移行させる。
そして、前記検出角度が起点範囲W0内で維持された場合、MPU81は、制御工程を次の工程S403へ移行させる。一方、前記検出角度が起点範囲W0内で維持される状態にならないまま前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えた場合、MPU81は、制御工程を後述する工程S408へ移行させる。
<工程S403>
工程S401において前記検出角度が起点範囲W0内で維持されたことが検知されると、MPU81は、図4の工程S203と同様に、前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したか否かを判定する。
<工程S404>
前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したことが検知されない場合、MPU81は、図4の工程S204と同様に、前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えたか否かを判定する。前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えていない場合、MPU81は、制御工程を前述の工程S403へ移行させる。
一方、前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したことが検知されないまま前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えた場合、MPU81は、制御工程を後述する工程S408へ移行させる。
<工程S405>
工程S403において前記検出角度が起点範囲W0よりも小さい角度へ変化したことが検知された場合、MPU81は、圧力センサー71の検出圧力が予め設定されたしきい値を超えているか否かを判定する。即ち、工程S403において、MPU81は、原稿台カバー12が原稿台13上の原稿90を押さえる位置まで閉じられたか否かを判定する。
<工程S406>
前記圧力センサー71の検出圧力が前記しきい値を超えたことが検知されない場合、MPU81は、前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えたか否かを判定する。前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えていない場合、MPU81は、制御工程を前述の工程S405へ移行させる。
一方、前記検出圧力が前記しきい値を超えたことが検知されないまま前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えた場合、MPU81は、制御工程を工程S408へ移行させる。
<工程S407>
工程S405において前記圧力センサー71の検出圧力が前記しきい値を超えている場合、MPU81は、前記開始条件が成立したと判定する。これにより、前記開始条件判定処理が終了する。
<工程S408>
一方、工程S408において、MPU81は、前記開始条件が成立しなかったと判定する。これにより、前記開始条件判定処理が終了する。工程S408は、前記検出角度が起点範囲W0内で維持される状態にならないまま前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えた場合、前記検出角度が起点範囲W0内からそれより小さい角度へ変化したことが検知されないまま前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えた場合、または前記検出圧力が前記しきい値を超えたことが検知されないまま前記第2経過時間が前記第2タイムアウト時間を超えた場合に実行される。
MPU81が、工程S408において前記開始条件が成立したと判定すると、図3の工程S106において、画像読取制御部83が画像読取部11に前記画像読取処理を実行させる。
画像処理装置10Aにおいて、画像読取制御部83は、ロータリーエンコーダー800の検出結果が工程S401,S403で判定される開始条件を満たした後、圧力センサー71の検出結果が工程S405で判定される圧力条件を満たす場合に、画像読取部11に前記画像読取処理を実行させる。
画像処理装置10Aによれば、原稿90の厚みに関わらず、原稿台カバー12が可能な限り閉位置Pcに近い状態まで閉じられたタイミングで前記画像読取処理が開始される。その結果、前記画像読取処理が実行されているときに、読み取り画像のノイズとなる外光が原稿台13を通じてイメージセンサー114に入射してしまうことを極力防止することができる。この効果は、原稿90が本または冊子などの見開き原稿である場合に特に顕著となる。
[第3実施形態]
次に、図10〜14を参照しつつ、第3実施形態に係る画像処理装置10Bについて説明する。図10は、画像処理装置10Bにおける制御関連機器のブロック図である。図11は、画像処理装置10Bにおける前記原稿画像処理開始制御の手順の一例を示すフローチャートである。図12は、画像処理装置10Bにおけるモノクロモードでの前記画像形成処理を指定するための原稿台カバー12の操作手順の一例を示す図である。図13は、画像処理装置10Bにおけるカラーモードでの前記画像形成処理を指定するための原稿台カバーの操作手順の一例を示す図である。図14は、シート供給部選択モードでの前記画像形成処理を指定するための原稿台カバーの操作手順の一例を示す図である。
図10,12〜14において、図1〜6に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、画像処理装置10Bにおける画像処理装置10と異なる点について説明する。
画像処理装置10Bは、前記カバー操作モードが指定された場合に、ロータリーエンコーダー800の検出結果に応じて画像形成装置2の画像形成モードを設定する機能を備える点において画像処理装置10と異なる。
図10が示すように、画像処理装置10Bは、MPU81が画像形成モード設定プログラムPr3を実行可能に構成されている。画像形成モード設定プログラムPr3は、予め記憶部82に記憶されている。さらに、画像処理装置10Bの記憶部82には、モード指定条件情報D2が記憶されている。モード指定条件情報D2は、MPU81が画像形成モード設定プログラムPr3を実行中に参照する情報である。
[原稿画像処理開始制御]
図11に示されるフローチャートを参照しつつ、画像処理装置10Bにおける前記原稿画像処理開始制御の手順の一例について説明する。
図11に示される前記原稿画像処理開始制御が開始される前に、前記画像読取処理および前記画像形成処理の前記実行パラメーターが操作表示部80に対する操作によって指定される。前記実行パラメーターの指定操作がなされない場合、前記画像読取処理および前記画像形成処理において、予め定められた前記実行パラメーターが採用される。
<工程S501,S502>
まず、MPU81は、図3の工程S101,S102と同様に、操作表示部80に対して前記カバー操作モードを指定する操作が行われたか否かを判定する処理(S501)と、開始ボタン80sの操作が行われたか否かを判定する処理(S502)とを随時実行する。
そして、MPU81は、開始ボタン80sに対する操作を検知した場合、制御工程を前記原稿画像処理の工程S509へ移行させる。一方、MPU81は、操作表示部80に対して前記カバー操作モードを指定する操作が成されたことを検知した場合、制御工程を後述するモード指定条件判定処理の工程S503へ移行させる。
工程S501,S502の処理は、MPU81がカバー操作モード検知プログラムPr1を実行することによって実現される。
<工程S503>
前記カバー操作モードを指定する操作が検知された場合、MPU81が、前記モード指定条件判定処理を実行する。前記モード指定条件判定処理は、ロータリーエンコーダー800の検出結果が予め設定されたモード指定条件を満たすか否かを判定する処理である。前記モード指定条件判定処理の具体例については後述する。
前記モード指定条件を特定するモード指定条件情報D2は、予め記憶部82に記憶されている。MPU81は、モード指定条件情報D2を参照することによって前記モード指定条件を特定する。
本実施形態において、前記画像形成モードは、カラー画像形成を行うカラーモードと、モノクロ画像形成を行うモノクロモードと、記録シート9の供給元を選択するシート供給部選択モードとを含む。記録シート9の供給元は、複数のシート供給部30の中から選択される。原稿台カバー12の位置の変化パターンを表す前記モード指定条件が、前記画像形成モード各々に対応して予め設定されている。
<工程S504>
そして、ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記モード指定条件を満たす場合、MPU81は、制御工程を次の工程S505へ移行させる。一方、ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記モード指定条件を満たさない場合、MPU81は、制御工程を前記開始条件判定処理の工程S506へ移行させる。
<工程S505>
ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記モード指定条件を満たす場合、MPU81は、成立した前記モード指定条件に対応する前記画像形成モードを、前記画像形成処理の際に採用される前記画像形成モードとして設定する。これにより、前記画像形成モードが、初期値として予め設定されているモードから、成立した前記モード指定条件に対応するモードへ更新される。その後、MPU81は、制御工程を次の工程S506へ移行させる。
工程S503〜S505の処理は、MPU81が画像形成モード設定プログラムPr3を実行することによって実現される。工程S503〜S505において、MPU81は、ロータリーエンコーダー800の検出角度が前記モード指定条件を満たす場合に、画像形成部4が実行する前記画像形成処理の動作モードとして、前記検出角度が満たした前記モード指定条件に対応する前記画像形成モードを設定する。なお、画像形成モード設定プログラムPr3を実行するMPU81は、画像形成モード設定部の一例である。
<工程S506>
工程S506において、MPU81は、図4の工程S201〜S206と同様に前記開始条件判定処理を実行する。工程S506の処理は、MPU81が開始条件判定プログラムPr2を実行することによって実現される。
<工程S507>
そして、ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記開始条件を満たす場合、MPU81は、制御工程を前記原稿画像処理の工程S509へ移行させる。一方、ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記開始条件を満たさない場合、MPU81は、制御工程を次の工程S508へ移行させる。
<工程S508>
ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記開始条件を満たさない場合、MPU81は、前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えたか否かを判定する。前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えていない場合、MPU81は、制御工程を前述の工程S503へ移行させる。
即ち、前記カバー操作モードを指定する操作が検知されてから前記第1タイムアウト時間が経過しない限り、MPU81は、前記開始条件が成立するまでロータリーエンコーダー800の検出結果を監視する。
一方、前記開始条件が成立しないまま前記第1経過時間が前記第1タイムアウト時間を超えた場合、MPU81は、制御工程を前述の工程S501へ移行させる。これにより、前記原稿画像処理開始制御が最初から実行される。
<工程S509>
ロータリーエンコーダー800の検出結果が前記開始条件を満たす場合、または、開始ボタン80sに対する操作が検知された場合、図6の工程S301〜S307と同様に、前記原稿画像処理が実行される。工程S509の終了後、MPU81は、制御工程を前述の工程S501へ移行させる。
また、前記画像形成モードを設定する工程S505が行われている場合、工程S304において、工程S505で設定された前記画像形成モードに従って前記画像形成処理が実行される。なお、前記画像形成モードを設定する工程S505が行われていない場合、工程S304において、初期値として予め設定されている前記画像形成モードに従って前記画像形成処理が実行される。
次に、図12〜14を参照しつつ、工程S503で判定される前記モード指定条件に対応する原稿台カバー12の操作手順の具体例について説明する。以下の説明において、原稿台カバー12の回動範囲のうちの起点範囲W0と終点範囲W1との間の範囲のことを第1部分範囲W2と称する。また、原稿台カバー12の回動範囲のうちの起点範囲W0よりも開位置Po側の範囲のことを第2部分範囲W3と称する。
図12は、前記モノクロモードでの前記画像形成処理を指定するための原稿台カバー12の操作手順の一例を示す図である。図12(A)は、原稿台カバー12の位置が起点範囲W0内に維持されている状態を示す。図12(B)は、原稿台カバー12の位置が起点範囲W0内に維持された状態から第2部分範囲W3を経ることなく終点範囲W1へ変化した状態を示す。
図12が示す例では、原稿台カバー12が起点範囲W0内に維持された状態から第2部分範囲W3を経ることなく終点範囲W1内へ変位したときに、MPU81は、前記モノクロモードでの前記画像形成処理を指定する前記モード指定条件が成立したと判定する。
図12が示す原稿台カバー12の操作手順は、前記開始条件に対応する操作手順と同じである。従って、図12が示す例は、ロータリーエンコーダー800の検出角度が前記モード指定条件を満たすことなく前記開始条件を満たすことにより、前記画像形成モードの初期値である前記モノクロモードが採用される例であるともいえる。
図13は、前記カラーモードでの前記画像形成処理を指定するための原稿台カバー12の操作手順の一例を示す図である。図13(A)は、原稿台カバー12の位置が起点範囲W0内に維持されている状態を示す。図13(B)は、原稿台カバー12の位置が起点範囲W0内に維持された状態から第1部分範囲W2を経ることなく第2部分範囲W3へ変化した状態を示す。図13(C)は、原稿台カバー12の位置が第2部分範囲W3から終点範囲W1内へ変化した状態を示す。
図13が示す例では、原稿台カバー12が起点範囲W0内に維持された状態から第2部分範囲W3へ変位した後に終点範囲W1内へ変位したときに、MPU81は、前記カラーモードでの前記画像形成処理を指定する前記モード指定条件が成立したと判定する。
図14は、前記シート供給部選択モードでの前記画像形成処理を指定するための原稿台カバーの操作手順の一例を示す図である。図14(A)は、原稿台カバー12の位置が起点範囲W0内に維持されている状態を示す。図14(B)は、原稿台カバー12の位置が起点範囲W0内に維持された状態から第1部分範囲W2内へ変化した状態を示す。図14(C)は、原稿台カバー12の位置が第1部分範囲W2内から再び起点範囲W0内へ変化した状態を示す。
図14が示す例では、原稿台カバー12が起点範囲W0内に維持された状態から第2部分範囲W3を経て起点範囲W0内へ戻る往復変位が検知されるごとに、MPU81は、その時点で選択されているシート供給部30の隣のシート供給部30を、新たな記録シート9の供給元として選択する。
以上に示されるように、画像処理装置10BのMPU81は、ロータリーエンコーダー800の検出角度が予め設定された前記モード指定条件を満たす場合に、画像形成部4が実行する前記画像形成処理の動作モードとして、前記検出角度が満たした前記モード指定条件に対応する前記画像形成モードを設定する。
従って、画像処理装置10Bが採用されれば、原稿台カバー12の操作によって前記原稿画像処理の開始タイミングの指示だけでなく、前記画像形成モードを指定することも可能になる。その結果、より操作しやすい画像処理装置を提供することが可能になる。
[第4実施形態]
次に、図15〜18を参照しつつ、第4実施形態に係る画像処理装置10Cについて説明する。図15は、画像処理装置10Cにおける制御関連機器のブロック図である。図16は、画像処理装置10Cにおけるジェスチャー式開始条件設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。図17は、画像処理装置10Cにおけるジェスチャー式モード指定条件設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。図18は、画像処理装置10Cにおけるパターン選択式条件設定処理の手順の一例を示すフローチャートである。
画像処理装置10Cは画像処理装置10Bの応用例である。図15において、図1〜14に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、画像処理装置10Cにおける画像処理装置10Bと異なる点について説明する。
画像処理装置10Cは、ユーザーによる操作に従って前記開始条件および前記モード指定条件を設定する機能を備える点において画像処理装置10Bと異なる。より具体的には、画像処理装置10Cは、ジェスチャー式開始条件設定処理、ジェスチャー式モード指定条件設定処理およびパターン選択式条件設定処理を実行する機能を備える。
前記ジェスチャー式開始条件設定処理は、ユーザーによって操作される原稿台カバー12の位置の変化パターン、即ち、ロータリーエンコーダー800の検出角度の変化パターンに従って、前記開始条件を設定する処理である。
前記ジェスチャー式モード指定条件設定処理は、ユーザーによって操作される原稿台カバー12の位置の変化パターンに従って、前記モード指定条件を設定する処理である。
前記パターン選択式条件設定処理は、操作表示部80に対する操作に従って原稿台カバー12の操作パターンの複数の選択候補の中から1つ以上の前記操作パターンを選択することによって前記開始条件及び前記モード指定条件の各々を設定する処理である。
図15が示すように、画像処理装置10Cは、MPU81が第1条件設定プログラムPr4、第2条件設定プログラムPr5および第3条件設定プログラムPr6を実行可能に構成されている。第1条件設定プログラムPr4、第2条件設定プログラムPr5および第3条件設定プログラムPr6は、予め記憶部82に記憶されている。MPU81は、それらのプログラムを実行することにより、記憶部82に開始条件情報D1およびモード指定条件情報D2を記憶させる。
[ジェスチャー式開始条件設定処理]
まず、図16を参照しつつ、前記ジェスチャー式開始条件設定処理の手順の一例について説明する。MPU81は、操作表示部80に対して予め定められた設定開始操作が行われたことを検知したときに、前記ジェスチャー式開始条件設定処理を実行する。
<工程S601>
前記ジェスチャー式開始条件設定処理において、まず、MPU81は、原稿台カバー12を起点範囲W0へ変位させる操作を促す指示を出力する。この指示は、例えば、操作表示部80または不図示の音響出力部を通じて出力される。
<工程S602>
続いて、MPU81は、ロータリーエンコーダー800の検出角度を監視し、起点範囲W0を特定するための原稿台カバー12の操作が確定したか否かを判定する。
<工程S603>
そして、起点範囲W0を特定するための原稿台カバー12の操作が確定した場合、MPU81は、確定した操作に対応する起点範囲W0を開始条件情報D1の一部として記憶部82に記憶させる。
第1の例として、工程S601において、MPU81が、原稿台カバー12を起点範囲W0の中央に保持する旨の指示を出力することが考えられる。この場合、工程S602,S603において、MPU81は、前記検出角度が前記中間回動範囲内において予め定められた時間以上一定に推移した場合に、その検出角度を中心とする予め定められた範囲を起点範囲W0として設定する。
また、第2の例として、工程S601において、MPU81が、原稿台カバー12を起点範囲W0の下限位置と上限位置との各々に順番に保持する旨の指示を出力することが考えられる。この場合、工程S602,S603において、MPU81は、前記検出角度が前記中間回動範囲内の2箇所それぞれにおいて予め定められた時間以上一定に推移した場合に、それら2箇所の検出角度各々を下限位置および上限位置とする起点範囲W0を設定する。
<工程S604>
次に、MPU81は、原稿台カバー12を終点範囲W1へ変位させる操作を促す指示を出力する。この指示は、例えば、操作表示部80または不図示の音響出力部を通じて出力される。
<工程S605>
続いて、MPU81は、ロータリーエンコーダー800の検出角度を監視し、終点範囲W1を特定するための原稿台カバー12の操作が確定したか否かを判定する。
<工程S606>
そして、終点範囲W1を特定するための原稿台カバー12の操作が確定した場合、MPU81は、確定した操作に対応する終点範囲W1を開始条件情報D1の一部として記憶部82に記憶させる。これにより、前記ジェスチャー式開始条件設定処理が終了する。
例えば、工程S604において、MPU81が、原稿台カバー12を終点範囲W1の上限位置に保持する旨の指示を出力することが考えられる。この場合、工程S605,S606において、MPU81は、前記検出角度が前記中間回動範囲内における起点範囲W0よりも閉位置Pc寄りの位置で予め定められた時間以上一定に推移した場合に、その検出角度から閉位置Pcの角度までの範囲を終点範囲W1として設定する。
MPU81は、工程S603,S606においてMPU81が記憶部82に記憶させた開始条件情報D1によって前記開始条件を特定する。工程S602,S605において、ユーザーによって操作される原稿台カバー12は、前記開始条件を特定する前記開始条件情報D1を特定するための操作対象である第1操作部の一例である。
工程S601〜S606の処理は、MPU81が第1条件設定プログラムPr4を実行することによって実現される。第1条件設定プログラムPr4を実行するMPU81は、操作部に対する操作に従って前記開始条件を特定する開始条件情報D1を記憶部82に記憶させる開始条件設定部の一例である。また、第1条件設定プログラムPr4を実行するMPU81は、操作部を成す原稿台カバー12に対する操作内容を示すロータリーエンコーダー800の検出結果に対応した前記開始条件を設定し、設定結果を表す開始条件情報D1を記憶部82に記憶させるジェスチャー式設定部の一例でもある。
[ジェスチャー式モード指定条件設定処理]
次に、図17を参照しつつ、前記ジェスチャー式モード指定条件設定処理の手順の一例について説明する。MPU81は、操作表示部80に対して予め定められた設定開始操作が行われたことを検知したときに、前記ジェスチャー式モード指定条件設定処理を実行する。
図17が示す例は、前記カラーモードに対応する前記モード指定条件を設定する処理の一例である。
<工程S701>
前記カラーモードの前記モード指定条件を設定する処理において、まず、MPU81は、前記カラーモードを指定する際の原稿台カバー12の操作パターンで原稿台カバー12を変位させることを促す指示を出力する。この指示は、例えば、操作表示部80または不図示の音響出力部を通じて出力される。
<工程S702>
続いて、MPU81は、ロータリーエンコーダー800の検出角度を監視し、前記モード指定条件を特定するための原稿台カバー12の操作パターンが確定したか否かを判定する。なお、原稿台カバー12の操作パターンは、ロータリーエンコーダー800の検出角度の変化パターンに相当する。
例えば、MPU81は、前記検出角度が前記中間回動範囲内において予め定められた時間以上一定に推移した後、他の角度へ変化した上で再び予め定められた時間以上一定に推移した場合に、前記モード指定条件を特定するための原稿台カバー12の操作パターンが確定したと判定する。
<工程S703>
そして、前記モード指定条件を特定するための原稿台カバー12の操作パターンが確定した場合、MPU81は、確定した操作パターンに対応する前記カラーモードの前記モード指定条件をモード指定条件情報D2の一部として記憶部82に記憶させる。図11の工程S503において、MPU81は、工程S703で記憶部82に記憶させたモード指定条件情報D2により前記モード指定条件を特定する。
例えば、MPU81が、確定した操作パターンに相当する前記検出角度の変化パターンに予め定められた余裕幅を設定して得られる前記検出角度の変化パターンを、前記モード指定条件として設定することが考えられる。
工程S702において、ユーザーによって操作される原稿台カバー12は、前記モード指定条件を表す前記モード指定条件情報D2を特定するための操作対象である第2操作部の一例である。
工程S701〜S703の処理は、MPU81が第2条件設定プログラムPr5を実行することによって実現される。第2条件設定プログラムPr5を実行するMPU81は、操作部に対する操作に従って前記モード指定条件を特定するモード指定条件情報D2を記憶部82に記憶させるモード指定条件設定部の一例である。また、第2条件設定プログラムPr5を実行するMPU81は、操作部を成す原稿台カバー12に対する操作内容を示すロータリーエンコーダー800の検出結果に対応した前記モード指定条件を設定し、設定結果を表すモード指定条件情報D2を記憶部82に記憶させるジェスチャー式設定部の一例でもある。
[パターン選択式条件設定処理]
次に、図18を参照しつつ、前記パターン選択式条件設定処理の手順の一例について説明する。MPU81は、操作表示部80に対して予め定められた設定開始操作が行われたことを検知したときに、前記パターン選択式条件設定処理を実行する。
<工程S801>
前記パターン選択式条件設定処理において、まず、MPU81は、前記開始条件および前記モード指定条件の中から設定の対象とする条件を選択するための設定対象選択メニューを操作表示部80に表示させる。
<工程S802>
続いて、MPU81は、操作表示部80に対する選択操作に従って、前記設定対象選択メニューの選択候補の中から設定の対象とする前記開始条件または前記モード指定条件を選択する。
<工程S803>
次に、MPU81は、原稿台カバー12の操作パターンの複数の選択候補の中から設定対象の条件に対応する操作パターンを選択するためのカバー操作パターン選択メニューを操作表示部80に表示させる。
<工程S804>
続いて、MPU81は、操作表示部80に対する選択操作に従って、前記カバー操作パターン選択メニューの選択候補の中から1つの前記操作パターンまたは複数の前記カバー操作パターンの組合せを選択する。
最後に、MPU81は、工程S804で選択した1つ以上の前記カバー操作パターンに相当する条件を、工程S802で選択した設定対象の条件として記憶部82に記録する。これにより、工程S804で選択した1つ以上の前記カバー操作パターンに相当する条件を表す情報が、前記開始条件情報D1または前記モード指定条件情報D2として記憶部82に記録される。
工程S801〜S805の処理は、MPU81が第3条件設定プログラムPr6を実行することによって実現される。記憶部82における開始条件情報D1を記憶する部分は、前記開始条件を特定する情報を記憶する第1記憶部の一例である。また、記憶部82におけるモード指定条件情報D2を記憶する部分は、前記モード指定条件を特定する情報を記憶する第3記憶部の一例である。
工程S801で選択される設定対象が前記開始条件である場合、第3条件設定プログラムPr6を実行するMPU81は、開始条件設定部の一例である。この場合、MPU81は、操作部に対する操作に従って前記開始条件を特定する開始条件情報D1を記憶部82に記憶させる。また、工程S804において操作される操作表示部80は、前記開始条件情報D1を特定するための操作対象である第1操作部の一例である。
さらに、第3条件設定プログラムPr6を実行するMPU81は、操作部に対する操作に従って原稿台カバー12の操作パターンの複数の選択候補の中から前記操作パターンを選択することによって前記開始条件を設定し、設定結果を表す開始条件情報D1を記憶部82に記憶させるパターン選択式設定部の一例である。
また、工程S801で選択される設定対象が前記モード指定条件である場合、第3条件設定プログラムPr6を実行するMPU81は、モード指定条件設定部の一例である。この場合、MPU81は、操作部に対する操作に従って前記モード指定条件を特定するモード指定条件情報D2を記憶部82に記憶させる。
さらに、第3条件設定プログラムPr6を実行するMPU81は、操作部に対する操作に従って原稿台カバー12の操作パターンの複数の選択候補の中から前記操作パターンを選択することによって前記モード指定条件を設定し、設定結果を表すモード指定条件情報D2を記憶部82に記憶させることもできる。
画像処理装置10Cが採用されれば、装置に動作指示を与えるための原稿台カバー12の操作パターンをユーザーの好みに合わせることが可能になる。そのため、より操作しやすい画像処理装置を提供することが可能になる。工程S804において操作される操作表示部80は、前記モード指定条件情報D2を特定するための操作対象である第2操作部の一例でもある。
また、前記ジェスチャー式開始条件設定処理および前記ジェスチャー式モード指定条件設定処理によれば、ユーザーは、装置に動作指示を与えるための原稿台カバー12の操作パターンを実際に体感しながら設定することができる。そのため、ユーザーの感覚に応じた原稿台カバー12の操作パターンを容易に設定することが可能になる。
また、前記パターン選択式条件設定処理によれば、ユーザーは、装置に動作指示を与えるための原稿台カバー12の操作パターンを、提示された複数の選択候補の中から容易に選択することができる。この場合、原稿台カバー12の操作パターンを設定する操作が容易である。
[第5実施形態]
次に、図19,20を参照しつつ、第5実施形態に係る画像処理装置10Dについて説明する。図19は、画像処理装置10Dにおける制御関連機器のブロック図である。図20は、画像処理装置10Dにおけるログイン処理の手順の一例を示すフローチャートである。
画像処理装置10Dは画像処理装置10Cの応用例である。図19において、図1〜18に示される構成要素と同じ構成要素は、同じ参照符号が付されている。以下、画像処理装置10Dにおける画像処理装置10Cと異なる点について説明する。
画像処理装置10Dは、認証処理の成否によって装置の使用を許容するか否かを制御する認証制御機能を備える点において画像処理装置10Cと異なる。前記認証制御機能は、操作表示部80などの操作部を通じて入力される認証用入力情報と予め記憶部82に記憶された認証情報D3とを照合して認証成否を判定する認証処理を実行し、その認証成否に応じて前記原稿画像処理の実行を許容するか否かを制御する機能である。
図19が示すように、画像処理装置10Dは、MPU81が認証制御プログラムPr7を実行可能に構成されている。認証制御プログラムPr7は、予め記憶部82に記憶されている。MPU81は、認証制御プログラムPr7を実行することにより、前記認証制御機能を実現する。
また、画像処理装置10Dの記憶部82には、ユーザーごと、または複数人のユーザーを含むユーザーグループごとに予め設定された認証情報D3が記憶されている。例えば、認証情報D3が、ユーザーIDとパスワードとの組合せなどの文字列情報、または、指紋情報、顔画像もしくは声情報などの生態情報などであることが考えられる。認証情報D3は、認証制御プログラムPr7を実行するMPU81によって参照される。なお、画像処理装置10Dが、他の装置の記憶部に予め記憶された認証情報D3を通信部87を通じて取得することも考えられる。
[認証制御処理]
以下、図20を参照しつつ、前記認証制御処理の手順の一例について説明する。MPU81は、画像処理装置10Dの起動時または画像処理装置10Dが省電力モードの状態において操作表示部80に何らかの操作がなされたことをMPU81が検知したときなどに前記認証制御処理を実行する。
<工程S901>
前記認証制御処理において、まず、MPU81は、認証用入力情報の入力を促すログイン画面を操作表示部80に表示させる。前記認証用入力情報は、認証情報D3と照合される情報である。
<工程S902>
続いて、MPU81は、操作表示部80または不図示の生態情報入力部を通じて前記認証用情報を入力する。前記生態情報入力部は、例えば、指紋画像または顔画像を入力するカメラ、または声情報を入力するマイクなどである。なお、工程S902におい前記認証用情報を入力する操作表示部80、前記カメラまたは前記マイクは、情報入力部の一例である。
<工程S903>
さらに、MPU81は、工程S902で入力される前記認証用入力情報と予め記憶部82に記憶された認証情報D3とを照合して認証成否を判定する認証処理を実行する。
<工程S904>
MPU81は、工程S903の前記認証処理が成功しなかった場合、制御工程を前述のS901へ移行させる。これにより、前記認証制御処理が最初から実行される。一方、MPU81は、前記認証処理が成功した場合、制御工程の次の工程S905へ移行させる。
<工程S905>
前記認証処理が成功した場合、MPU81は、前記原稿画像処理などの各種のジョブを受け付けることが可能な状態へ移行する。この状態において、MPU81は、前記ジョブの実行を指示する操作を検知した場合に、その操作に応じた前記ジョブを実行する。前記ジョブの実行を指示する操作が検知されない場合、または、前記ジョブが終了したときに、MPU81は制御工程を次の工程S906へ移行させる。
前記ジョブの実行を指示する操作は、例えば、前記画像読取処理および前記画像形成処理の前記実行パラメーターを指定する操作、開始ボタン80sの操作および前記カバー操作モードを指定する操作などである。即ち、工程S905の状態は、図3に示される前記原稿画像処理開始制御が開始される前の状態である。
<工程S906>
また、MPU81は、前記ジョブの実行を指示する操作が検知されない時間が予め定められた第3タイムアウト時間を超えたか否かを判定する。前記ジョブの実行を指示する操作が検知されない時間が前記第3タイムアウト時間を超えた場合、前記認証制御処理が終了する。そうでない場合、MPU81は工程S905の処理を繰り返す。
なお、認証制御プログラムPr7を実行するMPU81は、前記認証処理を実行するとともに前記認証処理が成功した場合に画像読取部11による前記画像読取処理を許容する認証制御部の一例である。また、記憶部82における認証情報D3を記憶する部分は、前記認証用入力情報と照合される認証情報D3を予め記憶する第2記憶部の一例である。なお、前記画像読取処理は、画像読取部11による前記画像読取処理を含む。
画像処理装置10DのMPU81は、図16に示されるジェスチャー式開始条件設定処理の工程S603,S606および図18に示される前記パターン選択式条件設定処理の工程S805において、工程S903において成功した前記認証処理に対応する認証情報D3に対応づけて開始条件情報D1を記憶部82に記憶させる。なお、工程S603,S606を実行するMPU81および前記開始条件について工程S805を実行するMPU81は、前記開始条件設定部の一例である。
さらに、画像処理装置10DのMPU81は、図4に示される工程S201,S203において、工程S903において成功した前記認証処理に対応する認証情報D3に対応づけられた開始条件情報D1により前記開始条件を特定する。なお、工程S201,S203を実行するMPU81は、前記画像読取制御部の一例である。
同様に、画像処理装置10DのMPU81は、図17に示されるジェスチャー式モード指定条件設定処理の工程S703および図18に示される前記パターン選択式条件設定処理の工程S805において、工程S903において成功した前記認証処理に対応する認証情報D3に対応づけてモード指定条件情報D2を記憶部82に記憶させる。なお、工程S703を実行するMPU81および前記モード指定条件について工程S805を実行するMPU81は、前記モード指定条件設定部の一例である。
さらに、画像処理装置10DのMPU81は、図11に示される工程S503において、工程S903において成功した前記認証処理に対応する認証情報D3に対応づけられたモード指定条件情報D2により前記モード指定条件を特定する。なお、工程S503を実行するMPU81は、前記画像形成モード設定部の一例である。
画像処理装置10Dが採用されれば、装置に動作指示を与えるための原稿台カバー12の操作パターンを複数のユーザーまたは複数のユーザーグループ各々の好みに合わせることが可能になる。そのため、ユーザーごと、または、ユーザーグループごとに、より操作しやすい画像処理装置を提供することが可能になる。
[応用例]
画像処理装置10,10A,10B,10C,10Dにおける画像読取装置1が、画像処理装置として提供されることも考えられる。
画像処理装置10,10A,10B,10C,10Dにおいて、前記モード指定条件が、前記開始条件と同様に、原稿台カバー12の回動の速度および加速度のうちの一方または両方の条件を含むことも考えられる。例えば、図11に示される工程S503において、MPU81が、起点範囲W0と第1部分範囲W2もしくは第2部分範囲W3との間における前記検出角度の変化を判定する際に、前記検出角度の変化の速度または加速度を前記モード指定条件の一部として判定することなどが考えられる。
また、原稿台カバー12の前記中間回動範囲における位置の変化を検出可能なセンサーとして、ロータリーエンコーダー800以外のセンサーが採用されることも考えられる。例えば、それぞれヒンジ部14の一部に接触する複数のスイッチ式のセンサーが、ロータリーエンコーダー800の代わりに設けられることが考えられる。この場合、前記スイッチ式のセンサー各々は、原稿台カバー12の回動に応じて変位するヒンジ部14の一部の変位経路に配置される。この場合、複数の前記スイッチ式のセンサーが回動センサーの一例である。
なお、本発明に係る画像処理装置は、各請求項に記載された発明の範囲において、以上に示された実施形態及び応用例を自由に組み合わせること、或いは実施形態及び応用例を適宜、変形する又は一部を省略することによって構成されることも可能である。
1 :画像読取装置
2 :画像形成装置
3 :シート搬送部
4 :画像形成部
4x :単色画像形成部
5 :光走査部
6 :定着部
7 :カバー圧力検出部
8 :制御部
9 :記録シート
10,10A,10B,10C,10D:画像処理装置
11 :画像読取部
12 :原稿台カバー
12f :原稿台カバーの内側面
13 :原稿台
14 :ヒンジ部
30 :シート供給部
31 :送出ローラー
32 :搬送ローラー
33 :排出ローラー
40 :現像剤補給部
41 :感光体(像担持体)
42 :帯電装置
43 :現像装置
45 :一次転写装置
47 :一次クリーニング装置
48 :中間転写ベルト
49 :二次転写装置
71 :圧力センサー
72 :板状部材
73 :弾性連結部
80 :操作表示部
80s :開始ボタン
81 :MPU
82 :記憶部
83 :画像読取制御部
84 :画像処理部
85 :画像形成制御部
86 :信号インターフェイス
87 :通信部
90 :原稿
100 :筐体
101 :排出トレイ
111 :走査機構
112 :発光部
113 :光学系
114 :イメージセンサー
121 :原稿トレイ
122 :搬送ローラー
123 :原稿排出トレイ
300 :シート搬送路
480 :二次クリーニング装置
800 :ロータリーエンコーダー
D1 :開始条件情報
D2 :モード指定条件情報
D3 :認証情報
Pc :閉位置
Po :開位置
Pr1 :カバー操作モード検知プログラム
Pr2 :開始条件判定プログラム
Pr3 :画像形成モード設定プログラム
Pr4 :第1条件設定プログラム
Pr5 :第2条件設定プログラム
Pr6 :第3条件設定プログラム
Pr7 :認証制御プログラム
R1 :主走査方向
R2 :副走査方向
W0 :起点範囲
W1 :終点範囲
W2 :第1部分範囲
W3 :第2部分範囲

Claims (15)

  1. 原稿台上の原稿を走査することにより前記原稿の画像を読み取って画像データを出力する画像読取部と、
    前記原稿台上を覆う閉位置と前記原稿台上を開放する開位置との間で回動可能に支持された原稿台カバーと、
    前記閉位置と前記開位置との間の中間回動範囲における前記原稿台カバーの位置の変化を検出可能な回動センサーと、
    前記回動センサーの検出結果が予め設定された開始条件を満たす場合に、前記画像読取部に画像読取処理を実行させる画像読取制御部と、を備える画像処理装置。
  2. 前記開始条件が、前記原稿台カバーが前記中間回動範囲における予め設定された起点範囲内に維持された状態から前記起点範囲外へ変位したことを含む、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記回動センサーがロータリーエンコーダーである、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記開始条件が、前記原稿台カバーの回動の速度および加速度のうちの一方または両方の条件を含む、請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 第1操作部に対する操作に従って前記開始条件を特定する情報を第1記憶部に記憶させる開始条件設定部をさらに備え、
    前記開始条件は、前記開始条件設定部が前記第1記憶部に記憶させた情報によって特定される、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  6. 前記開始条件設定部は、前記第1操作部を成す前記原稿台カバーに対する操作内容を示す前記回動センサーの検出結果に対応した前記開始条件を設定し、設定結果を表す情報を前記第1記憶部に記憶させるジェスチャー式設定部を含む、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記開始条件設定部は、前記第1操作部に対する操作に従って前記原稿台カバーの操作パターンの複数の選択候補の中から前記操作パターンを選択することによって前記開始条件を設定し、設定結果を表す情報を前記第1記憶部に記憶させるパターン選択式設定部を含む、請求項5または請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 情報入力部を通じて入力される認証用入力情報と予め第2記憶部に記憶された認証情報とを照合して認証成否を判定する認証処理を実行し、前記認証処理が成功した場合に前記画像読取部による前記画像読取処理を許容する認証制御部をさらに備え、
    前記開始条件設定部は、成功した前記認証処理に対応する前記認証情報に対応づけて前記開始条件の情報を前記第1記憶部に記憶させ、
    前記開始条件は、成功した前記認証処理に対応する前記認証情報に対応づけられた前記第1記憶部の情報により特定される、請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記原稿台カバーにおける前記原稿台に対向する内側面に取り付けられた圧力センサーと、
    前記原稿台カバーの前記内側面と間に前記圧力センサーを挟み込む状態で前記原稿台カバーに取り付けられた板状部材と、をさらに備え、
    前記画像読取制御部は、前記回動センサーの検出結果が前記開始条件を満たした後、前記圧力センサーの検出結果が予め定められた圧力条件を満たす場合に、前記画像読取部に前記画像読取処理を実行させる、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像読取部が出力する前記画像データに応じた画像を記録シートに形成する画像形成処理を実行する画像形成部をさらに備える、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 前記回動センサーの検出結果が画像形成モードを指定する予め設定されたモード指定条件を満たす場合に、前記画像形成部が実行する前記画像形成処理の動作モードとして、前記回動センサーの検出結果が満たした前記モード指定条件に対応する前記画像形成モードを設定する画像形成モード設定部をさらに備える、請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記画像形成モードは、カラー画像形成を行うカラーモードと、モノクロ画像形成を行うモノクロモードと、を含む、請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記画像形成モードは、それぞれ前記記録シートを前記画像形成部へ供給可能な複数のシート供給部から前記記録シートの供給元を選択し、選択された前記シート供給部が供給する前記記録シートに画像を形成するシート供給部選択モードを含む、請求項11または請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 第2操作部に対する操作に従って前記モード指定条件を特定する情報を第3記憶部に記憶させるモード指定条件設定部をさらに備え、
    前記モード指定条件は、前記モード指定条件設定部が前記第3記憶部に記憶させた情報により特定される、請求項11から請求項13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  15. 情報入力部を通じて入力される認証用入力情報と予め第2記憶部に記憶された認証情報とを照合して認証成否を判定する認証処理を実行し、前記認証処理が成功した場合に前記画像読取部による前記画像読取処理を許容する認証制御部をさらに備え、
    前記モード指定条件設定部は、成功した前記認証処理に対応する前記認証情報に対応づけて前記モード指定条件の情報を前記第3記憶部に記憶させ、
    前記モード指定条件は、成功した前記認証処理に対応する前記認証情報に対応づけられた前記第3記憶部の情報により特定される、請求項14に記載の画像処理装置。
JP2014211338A 2014-10-16 2014-10-16 画像処理装置 Pending JP2016082368A (ja)

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