JP2016082137A - 樹脂封止用金型、樹脂封止装置および成形品の製造方法 - Google Patents

樹脂封止用金型、樹脂封止装置および成形品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡素な構造により形成することができる実装体を、電子部品と共に、封止することができる樹脂封止用金型、樹脂封止装置および成形品の製造方法を提供する。【解決手段】樹脂封止装置1000は、型締めにより形成されるキャビティ内に、プリント配線基板に搭載された半導体素子が配置され、キャビティに封止用樹脂が注入されて、半導体素子を封止する上型20および下型30を有する樹脂封止用金型40を備えている。樹脂封止用金型40は、上型20の吸着ブロック210には、半導体素子に実装されるヒートシンク130を吸着させる吸引用孔212が形成されている。この吸引用孔212によりヒートシンク130を吸着して、ヒートシンク130をプリント配線基板に対して非接触状態に配置し、ヒートシンク130と半導体素子との間に、封止用樹脂が注入される空間が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品が型締めにより形成されるキャビティに配置され、キャビティに封止用樹脂が注入されて、電子部品を封止する第1の金型および第2の金型を備えた樹脂封止用金型、樹脂封止装置および樹脂封止方法に関するものである。
半導体素子や抵抗素子、コンデンサなどの電子部品は、保護を目的として封止用樹脂により封止される。
例えば、DIP((Dual Inline Package)やQFP(Quad Flat Package)、PLCC(Plastic leaded chip carrier)などのリードフレームに半導体素子を搭載した半導体装置、BGA(Ball grid array)やLGA(Land grid array)などのサブストレート等の樹脂製基板に半導体素子を搭載した半導体装置は、半導体素子全体を封止用樹脂により封止される。
樹脂製基板に搭載された半導体素子を封止用樹脂にて封止するときには、樹脂製基板を上型と下型とで挟み込んだ状態で、半導体素子が位置するキャビティに封止用樹脂を注入する。
半導体素子は、封止用樹脂により電子部品全体を封止して覆われるが、発熱が大きい半導体素子は、半導体素子の一部を、または半導体素子に設けられたヒートシンクを、封止用樹脂から露出するように封止して、熱を放熱させることが採用されている。
このような電子部品の封止に関する技術として、特許文献1に記載にされたものが知られている。
特許文献1の「半導体装置および半導体装置の製造方法」は、図15に示すように、半導体素子1101主面に対向して配置された熱伝導体1191と、半導体素子1101と熱伝導体1191の一部とを封止する封止樹脂体1106とを備えていることが記載されている。この熱伝導体1191には、板厚方向に貫通する開口部1111が設けられている。また、熱伝導体1191には、角部に曲げ加工を施して、下面方向に突出する支持部1192が形成されており、支持部1192の底面が基板1103に当接している。
特開2008−135688号公報
しかし、図15および図16に示す熱伝導体1191では、支持部1192が、熱伝導体1191全体を支えることにより、支持部1192同士の間に、熱伝導体1191内に封止樹脂体1106を流入させるための隙間ができている。また、熱伝導体1191は、開口部1111から熱伝導体1191内に、封止樹脂体1106を流入させている。
このように、特許文献1に記載の熱伝導体1191は、封止樹脂体1106を熱伝導体1191内に流入させるために、角部を支持部1192とするための曲げ加工や、中央部に開口部1111を開設するための穴あけ加工などが必要となり、熱伝導体1191の作製に工数を要する。また、支持部1192の加工精度による高さのバラツキによる露出面へ樹脂バリが発生する不具合や、支持部1192の高さが違う場合、別途金型が必要になってくるという煩わしさがある。
このようなことから、電子部品を覆う実装体は、簡素な構造で、かつ様々な電子部品に対応できるのが望ましい。
そこで本発明は、簡素な構造により形成することができる実装体を、電子部品と共に、封止することができる樹脂封止用金型、樹脂封止装置および成形品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の金型と第2の金型を型締めすることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品が配置され、前記キャビティに封止用樹脂が注入されて、前記電子部品を封止する樹脂封止用金型において、前記電子部品に実装される実装体を前記第1の金型に吸着させる吸引用孔が、前記第1の金型に形成され、前記吸引用孔により前記実装体を吸着して、前記実装体を前記基体に対して非接触状態に配置し、前記実装体と前記電子部品との間に、前記封止用樹脂が注入される空間が形成されることを特徴とする。
また、本発明は、第1の金型と第2の金型とが型締めされることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品を配置して、前記キャビティに封止用樹脂を注入して、前記電子部品を封止する樹脂封止装置において、前記電子部品に実装される実装体を前記第1の金型に吸着させる吸引用孔が、前記第1の金型に形成され、前記吸引用孔により前記実装体を吸着して、前記実装体を前記基体に対して非接触状態に配置し、前記実装体と前記電子部品との間に、前記封止用樹脂が注入される空間が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、電子部品に実装される実装体を第1の金型に吸着させる吸引用孔が、第1の金型に形成されている。この吸引用孔により実装体を吸着して、実装体を基体に対して非接触状態に配置することで、実装体と電子部品との間に、封止用樹脂が注入される空間が形成される。そうすることで、基体に立設して実装体を支持させる脚部を、実装体に設ける必要が無い。
前記第1の金型には、前記実装体の外周部に接触して、前記実装体の吸着位置を規制する規制部が形成されていることが望ましい。規制部が実装体の外周部に接触することで、実装体を吸着するときに、実装体が規制部による範囲に位置を修正しながら吸着されるので、実装体の吸着位置が規制される。
前記規制部は、前記実装体の輪郭形状に対応した凸部であることが望ましい。凸部が、実装体の位置を、凸部に囲まれた位置に修正させながら、実装体を第1の金型に吸着されることができる。また、実装体を囲う凸部が、実装体と第1の金型との間に浸入しようとする封止用樹脂の流れを止めることができる。
前記凸部は、前記実装体の周縁に形成された前記実装体の被吸着面からの段差部に、外側から接触するものであると、封止用樹脂が実装体の天面まで浸入するための経路が長くなるため、封止用樹脂の浸入を確実に防止することができる。
本発明の樹脂封止用金型である場合、前記第1の金型には、第1凹凸部が形成され、前記第2の金型には、前記第1の金型と型締めされたときに前記第1凹凸部と嵌合すると共に、前記実装体を前記第1の金型まで搬送する実装体用搬送装置に形成された第3凹凸部と嵌合する第2凹凸部が形成されていることが望ましい。
また、本発明の樹脂封止装置である場合、前記第1の金型には、第1凹凸部が形成され、前記第2の金型には、前記第1の金型と型締めされたときに、前記第1凹凸部と嵌合する第2凹凸部が形成され、前記実装体を前記第1の金型に搬送する際に、前記第1凹凸部と嵌合する第3凹凸部が形成された実装体用搬送装置を備えたことが望ましい。
第1の金型の第1凹凸部と、第2の金型の第2凹凸部とは、型締めする際の位置決めとしてそれぞれの金型に形成されている。そこで、実装体を第1の金型に搬送する実装体搬送装置に、第1凹凸部と嵌合する第3凹凸部を形成することで、第1の金型に対する実装体搬送装置の位置決めのための凹凸部を、第1の金型に新たに設け無くてもよい。
更に、本発明の樹脂封止用金型である場合、前記第2凹凸部は、前記電子部品が電子部品用搬送装置により搬送されたときに、前記電子部品用搬送装置に形成された第4凹凸部と嵌合することが望ましい。
また、本発明の樹脂封止装置である場合、前記電子部品を前記第2の金型に搬送する際に、前記第2凹凸部と嵌合する第4の凹凸部が形成された電子部品用搬送装置を備えていることが望ましい。
電子部品用搬送装置に、第2の金型の第2凹凸部に嵌合する第4凹凸部が形成されていることで、電子部品を第2の金型に正確に配置することができる。従って、実装体が第1の金型に位置決めされて配置され、電子部品が第2の金型に位置決めされて配置されることで、実装体と電子部品との位置関係を正確に合わせることができる。
前記吸引用孔が、複数形成されていると、実装体を吸着させるための吸引力を分散させることができるので、吸引用孔の一本当たりの管径を細く形成することができる。従って、吸引用孔の痕が実装体に付いてしまうことを防止することができる。
本発明は、第1の金型と第2の金型とが型締めされることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品を配置して、前記キャビティに封止用樹脂を注入して、前記電子部品を封止して成形品を製造する成形品の製造方法において、
前記電子部品に封止用樹脂を介して実装される実装体を前記第1の金型に搬送する工程と、前記第1の金型に形成された吸引用孔からの吸引により、前記実装体を前記第1の金型に吸着させて、前記実装体と前記電子部品との間に、前記封止用樹脂が注入される空間を形成するために、前記実装体を前記基体に対して非接触状態で配置する工程と、前記電子部品が配置された前記第1の金型と前記第2の金型とを型締めして、前記キャビティに封止用樹脂を注入する工程と、前記第1の金型と前記第2の金型とを型開きして、前記電子部品を樹脂封止した成形品を離型する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の成形品の製造方法によれば、基体に立設して実装体を支持させる脚部が無い実装体を、電子部品と共に封止して成形品とすることができる。
本発明によれば、基体に立設して実装体を支持させる脚部を、実装体に設けなくてもよいため、実装体を簡素な構造により形成することができる。従って、本発明は、このような実装体を、電子部品と共に、封止することができる。
本発明の実施の形態に係る樹脂封止装置を示す図である。 図1に示す樹脂封止装置により、プリント配線基板に搭載された半導体素子が封止された半導体装置の図である。 図2に示す成形品のヒートシンクを示す斜視図である。 図1に示す樹脂封止装置に用いられる樹脂封止用金型および樹脂封止装置のヒートシンク搬送部の図である。 図1に示す樹脂封止装置を用いた成形品の製造方法を説明する図であり、搬送装置を上昇させて、ヒートシンクを上型の凹部に位置させた状態の図である。 図5に示す樹脂封止装置の一部拡大図である。 図5に続く工程を説明するための樹脂封止装置の図であり、ヒートシンクを上型に吸着させた後に、ヒートシンク搬送部が退避する状態の図である。 図7に続く工程を説明するための樹脂封止装置の図であり、半導体素子を搭載したプリント配線基板を、樹脂封止装置の基板搬送部が下型の上方に位置させた状態の図である。 図8に続く工程を説明するための樹脂封止装置の図であり、半導体素子を搭載したプリント配線基板を、基板搬送部が下型の下型キャビティブロックに配置した状態の図である。 図9に続く工程を説明するための樹脂封止装置の図であり、半導体素子を搭載したプリント配線基板を下型に配置した後に、基板搬送部が退避する状態の図である。 図10に続く工程を説明するための樹脂封止装置の図であり、基板搬送部が退避した状態の図である。 図11に続く工程を説明するための樹脂封止装置の図であり、上型および下型を型締めした状態の図である。 図12に続く工程を説明するための樹脂封止装置の図であり、上型および下型を型開きした状態の図である。 図13に続く工程を説明するための樹脂封止装置の図であり、製品搬送部が成形品である半導体装置を下型から取り出し搬送する状態の図である。 特許文献1に記載の半導体装置を示す断面図である。 図15に示す半導体パッケージ構造の熱伝導体の斜視図である。
本発明の実施の形態に係る樹脂封止用金型およびそれを用いた樹脂封止装置について、図面に基づいて説明する。
図1に示す樹脂封止装置1000は、図2に示すように、プリント配線基板110(基体)に搭載された半導体素子120(電子部品)と、プリント配線基板110と半導体素子120との間に配線されたワイヤ121と、この半導体素子120からの熱を放熱するヒートシンク130(実装体)とを、封止用樹脂140により、ヒートシンク130の放熱面を露出した状態で、一括して封止して、半導体装置150(成形品)を作製するものである。
図3に示すヒートシンク130は、円盤状に形成された金属板である。ヒートシンク130の外周部には、ヒートシンク本体131の被吸着面となる天面132の位置から平面がずれた段差部133が形成されている。この段差部133の外側には、傾斜面による鍔部134が形成されている。
図1に示す樹脂封止装置1000は、基板供給部1011と、基板整列部1012と、タブレット供給部1013と、ヒートシンク分配部1014とを備えている。
基板供給部1011は、樹脂封止前の半導体素子120が搭載されたプリント配線基板110(以下、半導体素子120が搭載されたプリント配線基板110を、単にプリント配線基板110と称することがある。)を、基板整列部1012に供給する。基板整列部1012は、基板供給部1011から供給されたプリント配線基板110を整列させる。タブレット供給部1013は、後述するインローダーキャリア1023の基板搬送部1022に載置されている樹脂収納部内に封止用樹脂のタブレットを供給する。ヒートシンク分配部1014は、縦列および横列に配置されたヒートシンク130を、樹脂封止用金型40の配置に合わせて2列に並べる。
また、樹脂封止装置1000は、インローダーキャリア1023と、プレス部1024を備えている。インローダーキャリア1023は、ヒートシンクを搬送するヒートシンク搬送部1021(実装体用搬送装置)と、プリント配線基板110を搬送する基板搬送部1022(電子部品用搬送装置)を備えている。
ヒートシンク搬送部1021は、ヒートシンク分配部1014に2列に並べられたヒートシンク130を受け取り、プレス部1024の金型部1025に搬送する。基板搬送部1022は、基板整列部1012に2列に並べられたプリント配線基板110を受け取り、プレス部1024の金型部1025に搬送する。プレス部1024は、上型および下型から成る樹脂封止用金型40を型締して、半導体素子を封止する。
更に、樹脂封止装置1000は、アンローダーキャリア1032と、ディゲーター部1033と、製品収納部1034を備えている。アンローダーキャリア1032は、樹脂封止後の成形品を搬送する製品搬送部1031を備えている。
製品搬送部1031は、半導体素子120が封止された成形品を引き取り、ディゲーター部1033まで搬送する。ディゲーター部1033は、半導体素子120を封止した成形品から不要な樹脂部分(例えば、カル部およびランナー部等の樹脂部分)を除去する。製品収納部1034は、図示していない製品搬送部でディゲーター部1033からの成形品を搬送して収納する。
ここで、ヒートシンク搬送部1021、基板搬送部1022および製品搬送部1031について、図面に基づいて詳細に説明する。
図4に示すように、ヒートシンク搬送部1021は、装置本体1021aと、ヒートシンク130が載置されるステージ1021bとを備えている。また、ヒートシンク搬送部1021には、上型セットブロック240の嵌合凹部241に嵌合する嵌合凸部1021c(第3凹凸部)が形成されている。ヒートシンク搬送部1021は、図示しない昇降装置により、全体が上昇または下降、および水平移動すると共に、ステージ1021bが上昇または下降する。
図8に示すように、基板搬送部1022は、装置本体1022aと、プリント配線基板110を下から支える支持アーム1022bとを備えている。また、基板搬送部1022には、下型チェスブロック320の嵌合凸部321に嵌合する嵌合凹部1022c(第4凹凸部)が形成されている。基板搬送部1022は、図示しない昇降装置により、全体が上昇または下降、および水平移動する。
図14に示すように、製品搬送部1031は、装置本体1031aと、プリント配線基板110を下から支える支持アーム1031bとを備えている。製品搬送部1031は、図示しない昇降装置により、全体が上昇または下降、および水平移動する。
樹脂封止装置1000の金型部1025は、図4に示すように、上型20(第1の金型)および下型30(第2の金型)から構成される樹脂封止用金型40を備えている。
上型20は、吸着ブロック210と、上型キャビティブロック220と、上型チェスブロック230と、上型セットブロック240とを備えている。
吸着ブロック210と上型キャビティブロック220は一体に組み合わされ、下型30と型締めされることによりキャビティCVとなる凹部211が形成されている。
また、吸着ブロック210には、凹部211から反対側まで吸引用孔212が形成されている。この吸引用孔212は、図示しない排気装置に通じる配管が接続される。吸引用孔212は、ヒートシンク130と中心を合わせた円形状に複数配置されている。
凹部211には、凸部213が形成されている。この凸部213は、ヒートシンク130の外周部と対応する位置に、ヒートシンク130の輪郭形状に形成されている。凸部213は、実装体であるヒートシンク130の外周部に接触して、ヒートシンク130の吸着位置を規制する規制部として機能するものである。
上型チェスブロック230は、吸着ブロック210と上型キャビティブロック220の周囲を囲う枠である。
上型セットブロック240は、上型チェスブロック230の下型30との嵌合面側に設けられている。上型セットブロック240には、下型30およびヒートシンク搬送部1021とのそれぞれに嵌る嵌合凹部241(第1凹凸部)が形成されている。
下型30は、下型キャビティブロック310と下型チェスブロック320を備えている。下型キャビティブロック310には、プリント配線基板110が配置される平坦部311が形成されている。また、下型チェスブロック320には、上型セットブロック240の嵌合凹部241に嵌合する嵌合凸部321(第2凹凸部)が形成されている。
以上のように構成された本発明の実施の形態に係る樹脂封止装置1000の動作および使用状態を図面に基づいて説明する。
なお、樹脂封止装置1000の動作および使用状態を説明するにあたり、既にヒートシンク搬送部1021には、ヒートシンク分配部1014により並べられたヒートシンク130が、受け取られているものとする。また、プリント配線基板110を樹脂封止用金型40に配置するときには、基板整列部1012から基板搬送部1022に、プリント配線基板110が引き取られているものとする。
ヒートシンク130を搭載したヒートシンク搬送部1021が、図4に示すように、上型20の下方まで移動する。
図5に示すように、昇降装置(図示せず)がヒートシンク搬送部1021を上昇させることで、ヒートシンク搬送部1021の嵌合凸部1021cが、下型チェスブロック320の嵌合凸部321と嵌合させるための上型セットブロック240の嵌合凹部241に嵌合する。
嵌合凹部241に嵌合する嵌合凸部1021cが、ヒートシンク搬送部1021に形成されているため、昇降装置がヒートシンク搬送部1021を上昇させたときに、ヒートシンク搬送部1021が搬送するヒートシンク130を、吸着ブロック210と上型キャビティブロック220とに対して正確に位置させることができる。
また、上型20と下型30との型締めの際の位置合わせで使用される上型セットブロック240の嵌合凹部241に嵌合する嵌合凸部1021cが、ヒートシンク搬送部1021に形成されているため、ヒートシンク搬送部1021の上型20に対する位置合わせのために、新たに嵌合凹部を上型20に設ける必要がない。
そして、吸着ブロック210と上型キャビティブロック220で形成された凹部211内まで、図示しない昇降装置によりステージ1021bの支持脚1021dを吸着ブロック210側へ移動させることで、ステージ1021bを上昇させる。
ステージ1021bが上昇して、ヒートシンク130が吸着ブロック210に接触した状態で、図示しない排気装置が作動して、吸引用孔212から脱気されることで、ヒートシンク130が吸着ブロック210に吸着される。
このとき、図6に示すように、凹部211から突出した凸部213の内側面213aが、ヒートシンク130の段差部133の立壁部133aに接触し、凸部213の先端面213bが段差部133の平坦部133bに接触することで、凸部213が段差部133の外側に接触する。
そうすることで、ステージ1021bが上昇したときに、ヒートシンク130の位置が、封止される位置から少しずれていても、ヒートシンク130が、凸部213に囲まれた範囲に位置を修正しながら吸着される。このように、凸部213がヒートシンク130の外周部に接触することで、ヒートシンク130の吸着位置が規制されるので、ヒートシンク130を、正確に吸着ブロック210と上型キャビティブロック220(図5参照)に形成された凹部211内に位置させることができる。
吸引用孔212が吸着ブロック210に複数形成されている。例えば、1本の太い管径の吸引用孔でヒートシンク130を吸引して、吸着ブロック210に吸着させると、複数の吸引用孔212に分散させたときの吸引力より、吸引力を1本に集約する必要があるため、強い吸引力となる。また、1本の太い管径の吸引用孔でヒートシンク130を吸引すると、複数の吸引用孔212に分散させたときより、ヒートシンク130の天面132における吸引用孔1本当たりの吸引範囲が広くなる。そのため、天面132が撓みやすい。従って、強い吸引力でヒートシンク130天面132の広い範囲を吸着ブロック210に吸着させると、ヒートシンク130の吸引範囲が凹み、吸引用孔の痕がヒートシンク130に付いてしまうおそれがある。
しかし、複数の吸引用孔212が吸着ブロック210に形成されていることで、ヒートシンク130を吸着させるための吸引力を複数の吸引用孔212に分散させることができる。従って、吸引用孔212の痕がヒートシンク130に付いてしまうことを防止することができる。
このように、まず、図5に示すヒートシンク搬送部1021の位置合わせを、ヒートシンク搬送部1021の嵌合凸部1021cと、上型セットブロック240の嵌合凹部241とを嵌合させた後に、ヒートシンク130の位置ずれを凸部213により修正して、段階的にヒートシンク130の位置合わせを行うことで、吸着ブロック210とヒートシンク130との位置決めの正確性を向上させることができる。
次に、図7に示すように、上型20にヒートシンク130を吸着させると、ヒートシンク搬送部1021は下降した後に、水平移動して、上型20の下方となる位置から退避する。
次に、図8に示すように、半導体素子120が搭載され、ワイヤ121が配線されたプリント配線基板110が、基板搬送部1022により下型30へと搬送される。
図9に示すように、基板搬送部1022が駆動装置(図示せず)により下降する。このとき、基板搬送部1022の嵌合凹部1022cが、下型チェスブロック320の嵌合凸部321と嵌合する。更に、基板搬送部1022の一対の支持アーム1022bが駆動装置(図示せず)により互いに離れる方向に移動することで、プリント配線基板110が、下型キャビティブロック310の平坦部311に配置される。
基板搬送部1022の嵌合凹部1022cを、下型チェスブロック320の嵌合凸部321に嵌合させることで、下型キャビティブロック310の所定の位置に、プリント配線基板110を配置することができる。下型30に図示しない位置決めピンを設け、プリント配線基板110に形成された図示しない位置決め用の穴と嵌め合わせることで、位置決め性を向上させることができる。
従って、図5に示すように、ヒートシンク搬送部1021の嵌合凸部1021cを、上型セットブロック240の嵌合凹部241に嵌合させてヒートシンク130を配置し、図9に示すように、基板搬送部1022の嵌合凹部1022cを、下型チェスブロック320の嵌合凸部321に嵌合させて、プリント配線基板110を配置しているので、ヒートシンク130に対してプリント配線基板110を正確に位置させることができる。
また、上型20と下型30との型締めの際の位置合わせで使用される下型チェスブロック320の嵌合凸部321に嵌合する嵌合凹部1022cが、基板搬送部1022に形成されているため、基板搬送部1022の下型30に対する位置合わせのために、新たに嵌合凸部を下型30に設ける必要がない。
図10に示すように、プリント配線基板110が下型キャビティブロック310の平坦部311に配置されると、基板搬送部1022は上昇した後に、水平移動して、図11に示すように、下型30の上方となる位置から退避する。
次に、図12に示すように、上型20または下型30のいずれか一方の金型を他方の金型に接近させることで、上型20と下型30とが型締めされる。このとき、上型セットブロック240の嵌合凹部241と、下型チェスブロック320の嵌合凸部321とが嵌合する。
上型20と下型30とが型締めされることで、吸着ブロック210と上型キャビティブロック220で形成される凹部211に吸着した状態のヒートシンク130は、半導体素子120およびワイヤ121は勿論のこと、プリント配線基板110に対して非接触状態で配置される。このように、本発明によれば、従来用いられているヒートシンク(例えば、特許文献1参照)のようにプリント配線基板と接触する脚部が無くても、ヒートシンク130が吸着ブロック210と上型キャビティブロック220で形成された凹部211に吸着した状態であるため、ヒートシンク130とプリント配線基板110および半導体素子120の間に、封止用樹脂が注入される空間S1が形成される。
そして、図示しないプランジャが下型30のポット(図示せず)内を昇降装置によって上昇することで、インローダーキャリア1023によって下型30のポット内に供給されている封止用樹脂がカル部(図示せず)まで注入され、更に、プランジャが上昇することで、カル部の封止用樹脂が、樹脂通路を経由して、キャビティCVに注入される。
これにより、キャビティCVへの封止用樹脂の注入が終わり、半導体素子120と、ワイヤ121とが封止用樹脂140に覆われ成形され、成形品である半導体装置150(図13参照)となる。
ヒートシンク130は、図12に示すように、吸着ブロック210と上型キャビティブロック220で形成される凹部211内に密着しているため、図13に示すように、半導体装置150は、ヒートシンク130の天面132が露出した状態で封止される。凹部211に突出した凸部213がヒートシンク130の輪郭形状に対応して形成されているため、凸部213は、吸着ブロック210に吸着されるヒートシンク130の位置合わせに寄与するだけでなく、ヒートシンク130の天面132と凹部211との間に、封止用樹脂140が浸入しようとする流れを止めることができる。
更に、図6に示すように、凸部213がヒートシンク130の段差部133に外側から接触しているため、封止用樹脂140がヒートシンク130の天面132まで浸入するための経路が長くなるため、封止用樹脂140の浸入を確実に防止することができる。
図14に示すように、上型20または下型30のいずれか一方を他方から離間させることにより、上型20と下型30とが型開きされる。そして、図14に示すように、製品搬送部1031が型開きされた上型20と下型30との間に水平移動し、図示しない昇降装置により下降して、支持アーム1031bにより下型30から半導体装置150が取り出される。支持アーム1031bにより半導体装置150が取り出され、保持されると、製品搬送部1031は上昇した後に、水平移動して、半導体装置150をディゲーター部1033へ搬送する。
以上のようにして半導体素子120が樹脂封止された半導体装置150のヒートシンク130には、図13に示すように、傾斜面による鍔部134が形成されている。従って、天面132が封止用樹脂140から露出し、鍔部134が封止用樹脂140に埋まった状態で、ヒートシンク130が封止用樹脂140に封止される。従って、封止用樹脂140からヒートシンク130が剥離してしまうことを防止することができる。
このように、ヒートシンク130は、プリント配線基板110に立設してヒートシンク130を支持する脚部を有していない。従って、ヒートシンク130を簡素な構造により形成することができる。樹脂封止用金型40およびそれを用いた樹脂封止装置1000は、このような、放熱性を維持しつつ、簡素な構造により形成することができるヒートシンク130を、半導体素子120と共に、封止することができる。
また、ヒートシンク130は、脚部を有していないため、半導体素子120の高さが変わっても、吸着ブロック210と上型キャビティブロック220で形成される凹部211を高くすれば、ヒートシンク130はそのまま使用できる。従って、半導体装置の高さに応じてヒートシンク130を変更する必要がない。
更に、ヒートシンクを脚部によりプリント配線基板に支持させた場合では、脚部を接着材によりプリント配線基板に固定しているため、熱ストレスによる膨張の違いや接着材の軟化や劣化などにより、脚部の剥がれが心配される。しかし、ヒートシンク130は、脚部を有していないため、加熱されても、その影響をヒートシンク130が受けることがないため、半導体装置150は高い耐熱性を有している。
なお、本実施の形態では、吸着ブロック210と上型キャビティブロック220で形成される凹部211に突出した凸部213がヒートシンク130の輪郭形状に対応させて形成されているが、ヒートシンク130の位置決めのためには、ヒートシンク130の周囲の何箇所かに凸部が突出していればよい。しかし、凸部213をヒートシンク130の輪郭形状に対応させて形成することで、ヒートシンク130の天面132側への封止用樹脂の浸入が防止できるので、凸部213はヒートシンク130の輪郭形状に形成されているのが望ましい。
また、本実施の形態では、上型セットブロック240に嵌合凹部241が形成され、下型チェスブロック320に嵌合凸部321が形成され、ヒートシンク搬送部1021に嵌合凸部1021cが形成され、基板搬送部1022に嵌合凹部1022cが形成されている。これとは反対に、上型セットブロック240に嵌合凸部が形成され、下型チェスブロック320に嵌合凹部が形成され、ヒートシンク搬送部1021に嵌合凹部が形成され、基板搬送部1022に嵌合凸部が形成されていてもよい。
しかし、下型チェスブロック320に形成された第2凹凸部を嵌合凹部とすると、樹脂封止の際に発生する樹脂ばりなどの余剰の樹脂が、嵌合凹部の窪みに入り込み、溜まるおそれがある。そうなると、下型チェスブロック320と、上型セットブロック240、ヒートシンク搬送部1021または基板搬送部1022のそれぞれとの位置合わせの精度が低下する。そのため、下型チェスブロック320に形成された第2凹凸部は、嵌合凸部321とするのが望ましい。
また、本実施の形態では、実装体として、ヒートシンクを例に説明したが、実装体の天面(上型との接触面)を露出させて電子部品と共に、封止されるものであれば、実装体として本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、樹脂封止装置1000の金型部1025として、第1の金型を上型20、第2の金型を下型30として説明したが、第1の金型を下型、第2の金型を下型として、全部が反転したものとしてもよい。
また、本実施の形態では、トランスファー成形法による樹脂封止装置1000を例に説明した。しかし、本発明は、第1の金型と第2の金型を型締めすることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品が配置され、前記キャビティに封止用樹脂が注入されて、前記電子部品を封止するものであれば、採用することが可能である。
更に、本実施の形態では、基体として、プリント配線基板を例に説明したが、例えば、基体は、金属板により形成されたリードフレームでもよい。
本発明は、第1の金型および第2の金型により基体に搭載された電子部品が型締めされ、キャビティに封止用樹脂が注入されて、封止用樹脂により、実装体と共に、電子部品が封止される成形品の樹脂封止に好適である。
20 上型
210 吸着ブロック
211 凹部
212 吸引用孔
213 凸部(規制部)
213a 内側面
213b 先端面
220 上型キャビティブロック
230 上型チェスブロック
240 上型セットブロック
241 嵌合凹部
30 下型
310 下型キャビティブロック
311 平坦部
320 下型チェスブロック
321 嵌合凸部
40 樹脂封止用金型
CV キャビティ
S1 空間
110 プリント配線基板
120 半導体素子
121 ワイヤ
130 ヒートシンク
131 ヒートシンク本体
132 天面
133 段差部
133a 立壁部
133b 平坦部
134 鍔部
140 封止用樹脂
150 半導体装置
1000 樹脂封止装置
1011 基板供給部
1012 基板整列部
1013 タブレット供給部
1014 ヒートシンク分配部
1021 ヒートシンク搬送部
1021a 装置本体
1021b ステージ
1021c 嵌合凸部
1021d 支持脚
1022 基板搬送部
1022a 装置本体
1022b 支持アーム
1022c 嵌合凹部
1023 インローダーキャリア
1024 プレス部
1025 金型部
1031 製品搬送部
1031a 装置本体
1031b 支持アーム
1032 アンローダーキャリア
1033 ディゲーター部
1034 製品収納部
本発明は、第1の金型と第2の金型を型締めすることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品が配置され、前記キャビティに封止用樹脂が注入されて、前記電子部品を封止する樹脂封止用金型において、前記電子部品に実装される実装体を前記第1の金型に吸着させる吸引用孔が、前記第1の金型に形成され、前記吸引用孔により前記実装体を吸着して、前記実装体を前記基体に対して非接触状態に配置し、前記実装体と前記電子部品との間に、前記封止用樹脂が注入される空間が形成され、前記第1の金型には、前記実装体を前記第1の金型まで搬送する実装体用搬送装置に形成された第3凹凸部と嵌合する第1凹凸部が形成され、前記第2の金型には、前記第1の金型と型締めされたときに前記第1凹凸部と嵌合する第2凹凸部が形成されたことを特徴とする。
また、本発明は、第1の金型と第2の金型とが型締めされることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品を配置して、前記キャビティに封止用樹脂を注入して、前記電子部品を封止する樹脂封止装置において、前記電子部品に実装される実装体を前記第1の金型に吸着させる吸引用孔が、前記第1の金型に形成され、前記吸引用孔により前記実装体を吸着して、前記実装体を前記基体に対して非接触状態に配置し、前記実装体と前記電子部品との間に、前記封止用樹脂が注入される空間が形成され、前記第1の金型には、第1凹凸部が形成され、前記第2の金型には、前記第1の金型と型締めされたときに、前記第1凹凸部と嵌合する第2凹凸部が形成され、前記実装体を前記第1の金型に搬送する際に、前記第1凹凸部と嵌合する第3凹凸部が形成された実装体用搬送装置を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電子部品に実装される実装体を第1の金型に吸着させる吸引用孔が、第1の金型に形成されている。この吸引用孔により実装体を吸着して、実装体を基体に対して非接触状態に配置することで、実装体と電子部品との間に、封止用樹脂が注入される空間が形成される。そうすることで、基体に立設して実装体を支持させる脚部を、実装体に設ける必要が無い。
また、第1の金型の第1凹凸部と、第2の金型の第2凹凸部とは、型締めする際の位置決めとしてそれぞれの金型に形成されている。そこで、実装体を第1の金型に搬送する実装体搬送装置に、第1凹凸部と嵌合する第3凹凸部を形成することで、第1の金型に対する実装体搬送装置の位置決めのための凹凸部を、第1の金型に新たに設け無くてもよい。
また、本発明の樹脂封止装置である場合、前記電子部品を前記第2の金型に搬送する際に、前記第2凹凸部と嵌合する第4凹凸部が形成された電子部品用搬送装置を備えていることが望ましい。
本発明は、第1の金型と第2の金型とが型締めされることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品を配置して、前記キャビティに封止用樹脂を注入して、前記電子部品を封止して成形品を製造する成形品の製造方法において、
前記電子部品に封止用樹脂を介して実装される実装体を、実装体用搬送装置により前記第1の金型に搬送し、前記第1の金型に形成された第1凹凸部と前記実装体用搬送装置に形成された第3凹凸部とを嵌合する工程と、前記第1の金型に形成された吸引用孔からの吸引により、前記実装体を前記第1の金型に吸着させて、前記実装体と前記電子部品との間に、前記封止用樹脂が注入される空間を形成するために、前記実装体を前記基体に対して非接触状態で配置する工程と、前記電子部品が配置された前記第1の金型に形成された第1凹凸部と前記第2の金型に形成された第2凹凸部とを嵌合して型締めして、前記キャビティに封止用樹脂を注入する工程と、前記第1の金型と前記第2の金型とを型開きして、前記電子部品を樹脂封止した成形品を離型する工程とを含むことを特徴とする。

Claims (15)

  1. 第1の金型と第2の金型を型締めすることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品が配置され、前記キャビティに封止用樹脂が注入されて、前記電子部品を封止する樹脂封止用金型において、
    前記電子部品に実装される実装体を前記第1の金型に吸着させる吸引用孔が、前記第1の金型に形成され、
    前記吸引用孔により前記実装体を吸着して、前記実装体を前記基体に対して非接触状態に配置し、前記実装体と前記電子部品との間に、前記封止用樹脂が注入される空間が形成される樹脂封止用金型。
  2. 前記第1の金型には、前記実装体の外周部に接触して、前記実装体の吸着位置を規制する規制部が形成されている請求項1記載の樹脂封止用金型。
  3. 前記規制部は、前記実装体の輪郭形状に対応した凸部である請求項2記載の樹脂封止用金型。
  4. 前記凸部は、前記実装体の周縁に形成された前記実装体の被吸着面からの段差部に、外側から接触するものである請求項3記載の樹脂封止用金型。
  5. 前記第1の金型には、第1凹凸部が形成され、
    前記第2の金型には、前記第1の金型と型締めされたときに前記第1凹凸部と嵌合すると共に、前記実装体を前記第1の金型まで搬送する実装体用搬送装置に形成された第3凹凸部と嵌合する第2凹凸部が形成された請求項1から4のいずれかの項に記載の樹脂封止用金型。
  6. 前記第2凹凸部は、前記電子部品が電子部品用搬送装置により搬送されたときに、前記電子部品用搬送装置に形成された第4凹凸部と嵌合する請求項5記載の樹脂封止用金型。
  7. 前記吸引用孔は、複数形成されている請求項1記載の樹脂封止用金型。
  8. 第1の金型と第2の金型とが型締めされることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品を配置して、前記キャビティに封止用樹脂を注入して、前記電子部品を封止する樹脂封止装置において、
    前記電子部品に実装される実装体を前記第1の金型に吸着させる吸引用孔が、前記第1の金型に形成され、
    前記吸引用孔により前記実装体を吸着して、前記実装体を前記基体に対して非接触状態に配置し、前記実装体と前記電子部品との間に、前記封止用樹脂が注入される空間が形成される樹脂封止装置。
  9. 前記第1の金型には、前記実装体の外周部に接触して、前記実装体の吸着位置を規制する規制部が形成されている請求項8記載の樹脂封止装置。
  10. 前記規制部は、前記実装体の輪郭形状に対応した凸部である請求項9記載の樹脂封止装置。
  11. 前記凸部は、前記実装体の周縁に形成された前記実装体の被吸着面からの段差部に、外側から接触するものである請求項10記載の樹脂封止装置。
  12. 前記第1の金型には、第1凹凸部が形成され、
    前記第2の金型には、前記第1の金型と型締めされたときに、前記第1凹凸部と嵌合する第2凹凸部が形成され、
    前記実装体を前記第1の金型に搬送する際に、前記第1凹凸部と嵌合する第3凹凸部が形成された実装体用搬送装置を備えた請求項8から11のいずれかの項に記載の樹脂封止装置。
  13. 前記電子部品を前記第2の金型に搬送する際に、前記第2凹凸部と嵌合する第4の凹凸部が形成された電子部品用搬送装置を備えた請求項12記載の樹脂封止装置。
  14. 前記吸引用孔は、複数形成されている請求項8記載の樹脂封止装置。
  15. 第1の金型と第2の金型とが型締めされることで形成されるキャビティ内に、基体に搭載された電子部品を配置して、前記キャビティに封止用樹脂を注入して、前記電子部品を封止して成形品を製造する成形品の製造方法において、
    前記電子部品に封止用樹脂を介して実装される実装体を前記第1の金型に搬送する工程と、
    前記第1の金型に形成された吸引用孔からの吸引により、前記実装体を前記第1の金型に吸着させて、前記実装体と前記電子部品との間に、前記封止用樹脂が注入される空間を形成するために、前記実装体を前記基体に対して非接触状態で配置する工程と、
    前記電子部品が配置された前記第1の金型と前記第2の金型とを型締めして、前記キャビティに封止用樹脂を注入する工程と、
    前記第1の金型と前記第2の金型とを型開きして、前記電子部品を樹脂封止した成形品を離型する工程とを含む成形品の製造方法。
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