JP2016081993A - レーザ共振器、レーザ加工装置及びレーザ共振器の除湿方法 - Google Patents

レーザ共振器、レーザ加工装置及びレーザ共振器の除湿方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザダイオードを収容する筐体内の結露を適切に防止することができるレーザ共振器を提供する。
【解決手段】レーザを発振するレーザダイオードを収容するレーザモジュールと、レーザモジュールを収容する筐体と、レーザモジュールに接続された冷却経路と、外部から供給されたパージ用の圧縮空気から低露点のドライエアを生成してレーザモジュールに供給するエアパージユニットと、エアパージユニットによるドライエアの供給と並行して、筐体内部の温度を制御することにより、ドライエアの温度を制御するエアコンとを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ共振器、レーザ加工装置及びレーザ共振器の除湿方法に関する。
従来、板金加工用のレーザ加工装置として、炭酸ガス(CO)レーザ発振器やYAGレーザ発振器、ファイバレーザ発振器をレーザ光源として用いたものが知られている。ファイバレーザ発振器は、YAGレーザ発振器よりも光品質に優れ、発振効率が極めて高い等の利点を有する。このため、ファイバレーザ発振器を用いたファイバレーザ加工装置は、産業用、特に板金加工用(切断又は溶接等)に利用されている。更に近年では、ダイレクトダイオードレーザ(DDL:Direct Diode Laser)発振器をレーザ光源として用いるDDL加工装置が開発されている。
ファイバレーザ発振器は、筐体と、その筐体内に概ね密閉状態で収容された光エンジン,発振動作を制御する制御装置,及び冷却装置と、を有して構成されている。光エンジンは、レーザ光源としての半導体レーザを有する複数のレーザモジュールと、各レーザモジュールで生成されたレーザ光を結合するコンバイナとを備えている。コンバイナで結合されたレーザ光は、プロセスファイバを介して外部へ出力される。
一般的に、半導体レーザのレーザ発振効率には温度依存性がある。そのため、レーザ光の発振に伴い発熱する光エンジンの温度を冷却により適温で維持し、常に高い発振効率が得られるようにしておく必要がある。冷却装置はその光エンジンの適温維持のために備えられている。この冷却は、通常、筐体内に配設された冷却水路(冷却パイプ)内に、例えば24℃の冷却水を流入循環させることで行う。
ところで、筐体内の空気に含まれる水蒸気の量が、冷却水の温度における飽和水蒸気量を超えていると、冷却パイプの表面に結露が発生し、光エンジン内の電子部品等に不具合が生じる可能性が高くなる。そのため、冷却水の冷却パイプ内への注入は、筐体内の空気やレーザモジュール内の空気の湿度を、除湿装置により充分に低くしてから行う必要がある。
従来、外部からパージ用エアとして豊富に供給され得る圧縮空気を除湿時に利用し、この圧縮空気を気体分離膜モジュールにより低露点のドライエアとし、これを複数のレーザモジュールに供給するレーザ発振器が知られている(特許文献1参照)。
特開2013−239696号公報
特許文献1では、レーザ発振開始前の除湿動作において、ドライエアの供給と、エアコンによる筐体内の除湿を並行して同時に行うことも提案されている。しかしながら、特許文献1では、レーザ発振開始後のエアコン動作の制御については十分検討されておらず、レーザ発振開始後に高い発振効率を得るためには検討の余地がある。
本発明は上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、レーザダイオードを収容する筐体内の結露を適切に防止することができるレーザ共振器、レーザ加工装置及びレーザ共振器の除湿方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、レーザを発振するレーザダイオードを収容するレーザモジュールと、レーザモジュールを収容する筐体と、レーザモジュールに接続された冷却経路と、外部から供給されたパージ用の圧縮空気から低露点のドライエアを生成してレーザモジュールに供給するエアパージユニットと、エアパージユニットによるドライエアの供給と並行して、筐体内部の温度を制御することにより、ドライエアの温度を制御するエアコンとを備えるレーザ共振器、レーザ加工装置及びレーザ共振器の除湿方法が提供される。
本発明によれば、レーザダイオードを収容する筐体内の結露を適切に防止することができるレーザ共振器、レーザ加工装置及びレーザ共振器の除湿方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係るレーザ加工装置を説明するための全体図である。 本発明の実施形態に係るレーザ発振器を説明するための図である。 本発明の実施形態に係るレーザ加工装置のエアパージユニットを説明するための図である。 本発明の実施形態に係るレーザ加工装置のパージエア温度、筐体内温度、外気温度の時間推移を説明するためのグラフである。 本発明の実施形態に係るレーザ加工装置のエアコンを使用した場合と不使用の場合の露点温度の時間的推移を説明するためのグラフである。 本発明の実施形態に係るレーザ加工装置のエアコン側温度、反対側温度、外気温度の時間的推移を説明するためのグラフである。 本発明の実施形態に係るレーザ発振器の除湿方法の一例を示すフローチャートである。
図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
本発明の実施形態に係るレーザ加工装置の一例として、ファイバレーザ加工装置を説明する。ファイバレーザ加工装置51は、図1に示すように、ワークWに対してレーザ加工を行うレーザ加工機10と、レーザ加工機10に対しレーザ光をプロセスファイバFB1を介して供給するレーザ発振器1と、低露点のドライエアを、エア供給路AR1を介してレーザ発振器1に供給すると共にエア供給路AR2を介してレーザ加工機10に供給するエアパージユニット20とを備える。
レーザ加工機10は、プロセスファイバFB1の出口端面から拡がって出射したレーザ光Lを、コリメータレンズ12で平行光にするコリメータユニット13と、コリメータレンズ12により平行光にされたレーザ光を反射するベンドミラー14と、ベンドミラー14で反射したレーザ光を集光レンズ15で高エネルギー密度のレーザ光に集光するレーザヘッド16と、集光したレーザ光により加工を施すワークWが設置される加工テーブル18とを備える。コリメータユニット13は、エア供給路AR2から供給された低露点のドライエアを内部に導入可能として光路への塵埃の浸入を防止する。
次に、レーザ発振器1について図2を主に参照して説明する。図2に示すように、レーザ発振器1は、筐体KTと、筐体KTの内部に概ね密閉状態で収容された光エンジンEGと、レーザ発振器1の動作を制御する制御部SGと、電源部PWと、冷却部RFと、筐体KTに併設された空調機器(エアコン)Cとを有する。制御部SG及び電源部PWについても、それぞれ筐体SG1及び筐体PW1を有し、その内部は概ね密閉状態とされている。
光エンジンEGは、複数(この例では4つ)のレーザモジュール2と、各レーザモジュール2で生成されたレーザ光をそれぞれ伝送する複数のユニットファイバFB2と、複数のユニットファイバFB2を1つに融接して纏めるコンバイナ3とを有する。コンバイナ3とプロセスファイバFB1との間には、フィードファイバFB3及びビームスイッチ4とが直列的に接続されて設けられており、コンバイナ3から一つに纏められて出力されたレーザ光は、フィードファイバFB3及びビームスイッチ4を経てプロセスファイバFB1内へ出力される。各レーザモジュール2には、レーザモジュール2内の温度を計測する温度センサ6と、露点温度を計測する露点温度センサ7が設けられており、計測結果は制御部SGに送られる。また、筐体TK内には、筐体TK内の温度を計測する温度センサ8が設けられており、計測結果は制御部SGに送られる。
冷却部RFは、冷却水供給部RF1と、その冷却水供給部RF1から各レーザモジュール2及び電源部PWの内部を巡るようにそれぞれに配管された水路系RF2とを有する。冷却水供給部RF1は、水路系RF2内に冷却水を流して各レーザモジュール2及び電源部PWの冷却を行う。冷却水供給部RF1は、冷却水を例えば24℃±1℃で維持管理する。
筐体KT内には、エアパージユニット20からエア供給路AR1を介して供給された低露点のドライエアを所定の機器や部位へ分配するディストリビュータ5が設けられている。具体的には、ディストリビュータ5へ供給された低露点のドライエアは、複数のレーザモジュール2それぞれに対し、エア供給路AR1から分岐させた複数のエア支路AR1aを介して供給される。
レーザモジュール2は、半導体レーザによる励起光源,駆動回路,ヒートシンク,及び共振器等(いずれも図示せず)を有して筐体KT内に収容されている。1つのレーザモジュール2の出力は約数百W(例えば350W)である。従って、図2に示された例では4つのレーザモジュール2を備えているので、各レーザモジュール2の出力が350Wの場合、それらから出力されたレーザ光は、コンバイナ3で纏められた後、プロセスファイバFB1から1.4kWの出力で出射される。
次に、エアパージユニット20について図3を主に参照して説明する。エアパージユニット20は、活性炭槽21とオイルミストフィルタ22と低露点化部23と分岐部24とを有する。エアパージユニット20の入力側にはコンプレッサ31が接続され、出力側に2つの送出ポートP2a,P2bを有する。
コンプレッサ31はプレフィルタ30を介してエアパージユニット20の入力側に圧縮空気Aを供給する。プレフィルタ30では、圧縮空気に混合した比較的大きな、油分,異物,オイルミスト,及び水滴などの異物が除去される。エアパージユニット20に供給された圧縮空気Aは、活性炭槽21及びオイルミストフィルタ22を通過して、油分,粉塵,オイルミスト等が除去される。
オイルミストフィルタ22を通過した圧縮空気Aは、圧力スイッチ25を介して、分岐部26により2系統に分岐される。2系統に分岐された一方の圧縮空気Aは、送出ポートP2aに供給され、エア供給路AR2を介してレーザ加工機10に向け送出される。2系統に分岐された他方の圧縮空気Aは、低露点化部で23を通過する。
低露点化部23としては、例えば膜式エアドライヤ(除湿フィルタ)が使用可能である。膜式エアドライヤは、気体分離膜モジュールとして、透湿性を有する多孔質フッ素系等の中空糸膜を束ねて筒状とした透湿膜モジュール23aを用い、供給された圧縮空気を透湿膜モジュール23aにより除湿してドライエアを生成するものである。
図3を参照して具体的に説明すると、透湿膜モジュール23aの一端側から内部にオイルミストフィルタ22を通過した圧縮空気A1を供給すると、膜の内外での水蒸気分圧差によって圧縮空気A1中の水蒸気(HO)が膜に浸透して筒状壁から外部へ抜け出し(矢印Ab参照)、水分のみが取り除かれたドライエアA2となって他端側から排出される。この排出されたドライエアA2は、レーザ発振器1のディストリビュータ5に向け送出される。膜式エアドライヤは、小型軽量であり取り付けが容易なので、エアパージユニット20等の機器への組み込みに好適である。また、電源が不要なので、取り扱いが容易である。
上述した低露点化部23において、上述した透湿膜モジュール(除湿フィルタ)23aを用いることにより、例えば露点温度が−25℃〜−5℃程度の低露点のドライエアを生成する。露点温度は、透湿膜モジュール23aに供給されるパージエアの圧力で制御することができる。パージエアの露点温度は、結露を防止するために、冷却水の温度(例えば24℃±1℃)未満に設定される。
低露点化部23から排出された低露点のドライエアA2は、流量計24を介して送出ポートP2bに送出される。送出ポートP2bに供給されたドライエアは、エア供給路AR1を介してレーザ発振器1のディストリビュータ5に向け送出される。
上述した構成によれば、レーザ発振器1のメンテナンスのために、筐体KTの扉(図示せず)を開けた場合でも、低露点のドライエアはレーザモジュール2及び電源部PWの内部に直接供給されるので、各内部の空気の露点温度が急激に上昇することはない。
ファイバレーザ加工装置51は、従来、工場内に設備され加工機等に供給されているパージ用の圧縮空気を、フィルタによる異物除去をした後に気体分離膜モジュールとして透湿膜モジュールに通して除湿し、除湿して得られた低露点のドライエアを複数の供給路に分岐し、分岐した内の一供給路を介して低露点のドライエアをレーザ発振器1に供給し、分岐した内の他の供給路を介してレーザ加工機10に供給し、レーザ発振器1に供給された低露点のドライエアをディストリビュータ5により複数のレーザモジュールそれぞれに供給することで、レーザモジュール2内を除湿してその内部の空気の低露点化を行う。
この除湿方法によれば、レーザモジュール2の内部に大流量の低露点のドライエアを供給でき、除湿動作開始からレーザ光の出力が可能となるまでの待ち時間が短くファイバレーザ加工装置の使い勝手を極めて良好にすることができる。
上述した除湿動作は制御部SGによって制御される。例えば、制御部SGが、低露点のドライエアの供給経路に設置した圧力スイッチ(バルブ等)25を制御して、単位時間あたりの低露点のドライエアの供給量を、露点温度が上昇して結露を生じない範囲で省電力となるように調節してもよい。また、低露点のドライエアの供給経路にある流量計24により流量を監視し、流量が所定値を下回ったときにアラーム等で異常を告知するようにしてもよい。
本発明の実施形態では、上述したレーザモジュール2及び電源部PWに対する低露点のドライエアの供給による除湿動作と並行して、エアコンCによる筐体KT内の空気の温度を制御することにより、レーザモジュール2内に供給されるパージエアの温度も間接的に制御する。エアコンCの動作は制御部SGにより制御される。なお、エアコンCによる温度制御と併せて、エアコンCの除湿動作も行ってもよい。
エアコンCにより筐体KT内の温度を制御することで、パージエアの温度を低下させながら(又は温度上昇を抑制しながら)、パージエアをレーザモジュール2へ供給することができる。これにより、レーザモジュール2に供給された冷却水による冷却効果に加えて、レーザモジュール2内のパージエアによる冷却の相乗効果により、レーザモジュール2を効率的に冷却することができ、レーザ発振の効率を向上させることができる。
筐体KT内の温度は、エアコンCの設定温度(例えば28℃)±5℃に制御される。レーザモジュール2内のパージエアの温度は、筐体KT内の温度と略一致した温度(例えば28℃±5℃)に制御されるのが好ましい。レーザモジュール2内のパージエアの温度は、レーザモジュール2内のレーザダイオードが動作するうえで許容する上限温度以下となるように制御される。
パージエアの出口温度(エア支路AR1aの吐出口における温度)を筐体KT内温度に近づけるか、又は筐体KT内温度と略一致させるために、パージエアを伝播するエア供給路AR1及びエア支路AR1aを筐体KT内で有る程度引き回すことが好ましい。また、エア供給路AR1及びエア支路AR1aをエアコンCの送風口近傍に引き回すことが好ましい。なお、パージエアは、筐体KT内においてはレーザモジュール2にのみ供給されているが、筐体KT内の冷却が必要箇所又は筐体KT内の他の部品にも配管を用いてパージエアを供給してもよい。
<実施例>
次に、本発明の実施形態に係るファイバレーザ加工装置51を用いたレーザ発振器1の除湿方法の実施例を説明する。外気温40℃、湿度95%において、レーザ発振器1の出力を4.2kWとする。透湿膜モジュール23aに0.5MPaのパージエアを供給することで、パージエアの露点温度を−15℃程度まで除湿する。エアコンCは、設定温度35℃で筐体KT内の温度を制御する。そのときのパージエア温度、筐体KT内温度、外気温度の時間推移を測定した。測定結果を図4に示す。
図4において、測定開始から40分間程度はレーザ発振を行わない。このとき、露点温度が−15℃のパージエアの供給も開始される。その後、レーザ発振を開始する。このときは露点温度が−15℃のパージエアを継続して供給しているが、エアコンCは動作させていない。レーザ発振の開始から1時間10分程度経過後、露点温度が−15℃のパージエアを継続して供給し、エアコンCを設定温度35℃で動作させる。図4に示すように、レーザ発振を開始するとレーザモジュール2内の温度は50℃程度まで上昇し、筐体KT内の温度と外気温度は40℃程度で略一致する。その後、エアコンCの温度制御を開始することにより、筐体KT内温度は35℃程度まで低下し、エアコンCの温度制御及び冷却水による冷却によりレーザモジュール2の温度も33℃程度まで低下し、筐体KT内温度に近くなっているのが分かる。
図5に、外気温40℃、相対湿度80%において、エアコンCを使用した場合と不使用の場合のレーザモジュール2内のパージエアの露点温度の時間的推移を示す。冷却水の維持温度が24℃±1℃の場合、露点温度が冷却水の下限温度である23℃未満となれば、レーザモジュール2内の空気中の水蒸気量が飽和水蒸気量を上回ることはなく、結露が生じない。図5から、エアコンCを使用した場合に、露点温度が23℃未満まで下がる時間が2分程度であり、最も早く露点温度が下がることが分かる。更にその後、エアコンCを使用した場合は、露点温度が15℃程度で安定していることが分かる。
このときのエアコンCに近い側(エアコン側温度)、エアコンCに遠い側の温度(反対側温度)、外気温度の時間的推移を図6に示す。図6から、エアコン側温度、反対側温度のいずれも2分後程度から安定し、エアコン側温度が反対側温度よりも温度が低いことが分かる。
<レーザ発振器の除湿方法>
次に、本発明の実施形態に係るレーザ発振器1の除湿方法の一例を説明する。ステップS1において、パージエアを供給開始するのと同時に、ステップS2において、エアコンCにより筐体KT内温度を設定温度で制御する。ステップS3において、制御部SGが、レーザモジュール2内の露点温度が閾値以下となったか判定する。閾値は、冷却水の温度未満に設定され、制御部SGのメモリ等に予め記憶しておけばよい。レーザモジュール2内の露点温度が閾値以下となったら、制御部SGは、圧力スイッチ25を制御し、パージエアの供給量を減少させるか、又は供給を停止する。なお、レーザモジュール2内の露点温度が閾値よりも高くなった場合、パージエアの供給量を増加するか、又は供給を再開させてもよい。このように、パージエアの流量を可変させることで、起動時は急速に効果を上げ、温度及び湿度が安定した後はパージエアの流量を抑えて省電力化を図ることができる。
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、レーザ発振器1の筐体KTにエアコンCを設置し、レーザモジュール2にパージエアを供給するのと並行して、エアコンCにより筐体KT内の温度を制御することにより、レーザモジュール2に供給されるパージエアの温度も間接的に制御する(低下させる又は温度上昇を抑制する)ことができる。この結果、レーザモジュール2内及び筐体KT内の結露を防止することができるとともに、冷却水及びパージエアによる冷却により高い発振効率を得ることができる。
(その他の実施形態)
本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の実施形態では、ファイバレーザ加工装置を一例として説明したが、レーザ発振器及びレーザ加工装置の種類は特に限定されない。例えば、多波長のレーザ光を発振するDDL共振器を有するDDL加工装置にも適用可能である。特に、DDL加工装置に対しては、LDを比較的高出力させるので、LDから発する熱量が大きく、本発明の実施形態に係るレーザ発振器を適用することは有効である。
また、レーザ加工機10へは、エアパージユニット20の下流側で分岐された低露点のドライエアを供給してもよい。
また、レーザ加工機は、ワークWを切断するもの以外に溶接するもの或いはその他のものでもよく、加工の種類は限定されない。
また、レーザ発振器1の内部に、エアパージユニット20を一体的に収容してもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…レーザ発振器
2…レーザモジュール
3…コンバイナ
4…ビームスイッチ
5…ディストリビュータ
6,8…温度センサ
7…露点温度センサ
10…レーザ加工機
12…コリメータレンズ
13…コリメータユニット
14…ベンドミラー
15…集光レンズ
16…レーザヘッド
18…加工テーブル
20…エアパージユニット
21…活性炭槽
22…オイルミストフィルタ
23…低露点化部
23a…透湿膜モジュール
24…流量計
25…圧力スイッチ
26…分岐部
51…ファイバレーザ加工装置
A,A1…圧縮空気
A2…ドライエア
AR1…エア供給路
AR1a、AR1b…エア支路
C…エアコン
EG…光エンジン
FB1…プロセスファイバ
FB2…ユニットファイバ
FB3…フィードファイバ
KT…筐体
L…レーザ光
P1…供給ポート
P2a,P2b…送出ポート
PW…電源部
PW1…筐体
RF…冷却部
RF1…冷却水供給部
RF2…水路系
SG…制御部
SG1…筐体
t…除湿時間
W…ワーク

Claims (7)

  1. レーザを発振するレーザダイオードを収容するレーザモジュールと、
    前記レーザモジュールを収容する筐体と、
    前記レーザモジュールに接続された冷却経路と、
    外部から供給されたパージ用の圧縮空気から低露点のドライエアを生成して前記レーザモジュールに供給するエアパージユニットと、
    前記エアパージユニットによるドライエアの供給と並行して、前記筐体内部の温度を制御することにより、前記ドライエアの温度を制御するエアコン
    とを備えることを特徴とするレーザ発振器。
  2. 前記エアコンが、前記レーザダイオードが許容する上限温度以下となるように、前記筐体内部の温度を制御することを特徴とする請求項1に記載のレーザ発振器。
  3. 前記ドライエアの露点温度が前記冷却経路の設定温度よりも低いことを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ発振器。
  4. 前記ドライエアの露点温度が−25℃〜−5℃であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ発振器。
  5. 前記レーザモジュール内のパージエアの露点温度を計測する露点温度センサを更に備え、
    前記レーザモジュール内のパージエアの露点温度が閾値以下となった場合に、前記パージエアの供給量を低下させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレーザ発振器。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザ発振器と、
    前記レーザ発振器により発振されたレーザ光を伝送する伝送ファイバと、
    前記伝送ファイバにより伝送されたレーザ光を集光して被加工材を加工するレーザ加工機
    とを備えることを特徴とするレーザ加工装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のレーザ発振器の除湿方法であって、
    前記外部から供給されたパージ用の圧縮空気から低露点のドライエアを生成し、配管を介してエアパージユニットと、
    前記エアパージユニットにより低露点のドライエアを前記レーザモジュールに供給するステップと、
    前記低露点のドライエアを供給するステップと並行して、前記エアコンにより前記筐体内部の温度を制御することにより、前記ドライエアの温度を制御するステップ
    とを含むことを特徴とするレーザ発振器の除湿方法。
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