JP2016080935A - 画像形成装置 - Google Patents

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功多 大槻
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Abstract

【課題】帯電装置で生じたオゾンの除去と、定着装置で生じた熱の排熱と、が充分かつ効率的におこなわれる、画像形成装置を提供する。
【解決手段】帯電装置6の近傍から装置外に向けて排気をおこなう第1排気ダクト31による第1排気経路においてオゾンフィルタ35が設置された位置に対して上流側の位置と、定着装置20の近傍から装置外に向けて排気をおこなう第2排気ダクト32による第2排気経路の途中の位置と、に跨るように、第2排気経路から第1排気経路への熱移動をおこなう金属部材36(熱伝導手段)を設けて、第1排気経路においてオゾンフィルタ35が設置された位置に対して下流側の位置と、第2排気経路において金属部材36が設置された位置に対して下流側の位置と、に跨るように、第2排気経路を流動する空気中から吸湿して第1排気経路を流動する空気の湿度を高める吸湿材37(湿度調整手段)を設けている。
【選択図】図2

Description

この発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の電子写真方式の画像形成装置に関し、特に、帯電装置で生じたオゾンを除去しながら排気するための排気経路と、定着装置で生じた熱を排熱するための排気経路と、が設けられた画像形成装置に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置では、感光体ドラム(像担持体)を帯電する帯電装置で生じたオゾンを空気とともに排気ダクトに流動させながら、排気経路中に設けたオゾンフィルタによってオゾンを捕集(除去)して、オゾンレスの空気を排気する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
また、記録媒体(用紙)に担持されたトナー像を加熱して定着する定着装置で生じた熱を空気とともに排気ダクトに流動させて排気することで、画像形成装置本体の内部の温度上昇を軽減する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
詳しくは、特許文献1における画像形成装置は、帯電装置の近傍から空気を吸引するオゾン除去用の排気経路と、定着装置の近傍から空気を吸引する排熱用の排気経路と、が下流側の位置で合流して1つの排気経路となった後に排気口から画像形成装置本体の外部に空気を排出するように構成されている。また、オゾン除去用の排気経路において、吸引口の近傍にはオゾンフィルタが設置されている。
なお、特許文献1には、オゾンが含まれる空気の湿度を高めることで、その空気中においてオゾンの分解が促進されることが記載されている。
また、特許文献2には、オゾンフィルタの温度を高めることで、オゾンフィルタのオゾン除去性能(オゾン捕集性能)が向上することが記載されている。さらに、オゾンフィルタやVOCフィルタ(揮発性有機化合物を捕集するフィルタである。)に対して、除湿した空気とともにオゾンや揮発性有機化合物を通過させることで、それらの物質に対するフィルタの除去性能(捕集性能)を高められることが記載されている。
従来の画像形成装置は、帯電装置で生じたオゾンの除去と、定着装置で生じた熱の排熱と、を充分かつ効率的におこなうことができなかった。
特に、特許文献1の技術は、オゾン除去用の排気経路と、排熱用の排気経路と、が下流側の位置で合流して1つの排気経路として排気しているため、その合流部の近傍で気流の圧力損失が生じやすくなっていた。そのため、全体として排気経路における排気効率が低下してしまい、オゾン除去性や排熱性が不充分なものになっていた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、帯電装置で生じたオゾンの除去と、定着装置で生じた熱の排熱と、が充分かつ効率的におこなわれる、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる画像形成装置は、像担持体の表面を帯電する帯電装置と、記録媒体においてトナー像を定着する定着装置と、前記帯電装置の近傍から画像形成装置本体の外部に向けて排気をおこなうための第1排気ダクトと、前記定着装置の近傍から前記画像形成装置本体の外部に向けて排気をおこなうための第2排気ダクトと、前記第1排気ダクトによる第1排気経路の途中に設置されて、前記帯電装置から生じたオゾンを捕集するオゾンフィルタと、前記第1排気経路において前記オゾンフィルタが設置された位置に対して上流側の位置と、前記第2排気ダクトによる第2排気経路の途中の位置と、に跨るように設けられて、前記第2排気経路から前記第1排気経路への熱移動をおこなう熱伝導手段と、前記第1排気経路において前記オゾンフィルタが設置された位置に対して下流側の位置と、前記第2排気経路において前記熱伝導手段が設置された位置に対して下流側の位置と、に跨るように設けられて、前記第2排気経路を流動する空気中から吸湿して前記第1排気経路を流動する空気の湿度を高める湿度調整手段と、を備えたものである。
本発明によれば、帯電装置で生じたオゾンの除去と、定着装置で生じた熱の排熱と、が充分かつ効率的におこなわれる、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態における画像形成装置を示す全体構成図である。 排気装置を示す構成図である。 フィンが形成された金属部材を示す概略斜視図である。 変形例としての、排気装置を示す構成図である。
実施の形態.
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
まず、図1にて、画像形成装置における全体の構成・動作について説明する。
図1において、1は画像形成装置としての複写機、2は原稿Dの画像情報を光学的に読み込む原稿読込部、3は原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた露光光Lを感光体ドラム5上に照射する露光部、4は感光体ドラム5上に形成された潜像を現像してトナー像(画像)を形成する現像装置、5は像担持体としての感光体ドラム、6は感光体ドラム5の表面を帯電する帯電装置(帯電チャージャ)、7は感光体ドラム5上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する転写装置(転写ローラ)、8は感光体ドラム5上に残留した未転写トナーを除去するクリーニング装置、10はセットされた原稿Dを原稿読込部2に搬送する原稿搬送部、12は記録媒体P(用紙)が収納された給紙部(給紙カセット)、20は記録媒体Pにおいてトナー像(未定着画像)を定着する定着装置、21は定着装置20に設置された定着ローラ、22は定着装置20に設置された加圧ローラ、30は2つの排気経路31、32が形成された排気装置、45は転写装置7(転写ニップ)に向けて記録媒体Pを搬送するタイミングローラ(レジストローラ)、を示す。
図1を参照して、画像形成装置における、通常の画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿Dは、原稿搬送部10の搬送ローラによって、原稿台から図中の矢印方向に搬送されて、原稿読込部2上を通過する。このとき、原稿読込部2では、上方を通過する原稿Dの画像情報が光学的に読み取られる。
そして、原稿読込部2で読み取られた光学的な画像情報は、電気信号に変換された後に、露光部3(書込装置)に送信される。そして、露光部3からは、その電気信号の画像情報に基づいた露光光L(レーザ光)が、感光体ドラム5上に向けて発せられる。
一方、像担持体としての感光体ドラム5は図中の時計方向に回転しており、所定の作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程)を経て、感光体ドラム5上に画像情報に対応した画像(トナー像)が形成される。その後、感光体ドラム5上に形成された画像は、転写装置7との対向位置(転写ニップ)で、タイミングローラ45により搬送された記録媒体P上に転写される。
詳しくは、感光体ドラム5は、図1の時計方向に回転している。そして、まず、感光体ドラム5の表面は、帯電装置6との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、感光体ドラム5上には、帯電電位が形成される。なお、本実施の形態では、帯電装置6として、公知のコロナ放電方式の帯電チャージャを用いている。
その後、帯電された感光体ドラム5の表面は、露光光Lの照射位置に達する。そして、感光体ドラム5の表面に、原稿読込部2で読み込んだ画像情報に基いた静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、静電潜像が形成された感光体ドラム5の表面は、現像装置4との対向位置に達する。そして、現像装置4から感光体ドラム5上にトナーが供給されて、感光体ドラム5上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム5の表面は、転写装置7との対向位置(転写ニップ)に達する。そして、転写装置7の位置で、記録媒体P上に、感光体ドラム5上に形成されたトナー像が転写される(転写工程である。)。
そして、転写工程後の感光体ドラム5の表面は、クリーニング装置8との対向位置に達する。そして、クリーニング装置8で、感光体ドラム5上に残存する未転写トナーが除去・回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム5の表面は、不図示の除電部を通過して、感光体ドラム5における一連の作像プロセスが終了する。
一方、転写装置7の位置(転写ニップ)に搬送される記録媒体Pは、次のように動作する。
まず、給紙部12に収納された記録媒体Pの最上方の1枚が、給紙ローラによって、複数の搬送ローラ対が設置された搬送経路に向けて給送される。その後、記録媒体Pは、タイミングローラ45の位置に達する。そして、タイミングローラ45の位置に達した記録媒体Pは、感光体ドラム5上に形成された画像と位置合わせをするためにタイミングを合わせて、転写装置7(転写ニップ)に向けて搬送される。
そして、転写工程後の記録媒体Pは、転写装置7の位置を通過した後に、搬送経路を経て定着装置20に達する。定着装置20に達した記録媒体P(未定着画像が担持された記録媒体Pである。)は、定着ローラ21(熱源としてのヒータが内設されている。)と加圧ローラ22との間に送入されて、定着ローラ21から受ける熱と双方の部材21、22から受ける圧力とによってトナー像(画像)が定着される。トナー像が定着された記録媒体Pは、定着ローラ21と加圧ローラ22との間(定着ニップである。)から送出された後に、画像形成装置本体1から排出される。
こうして、一連の画像形成プロセスが完了する。
なお、本実施の形態では、帯電装置6として、オゾンが生じやすいコロナ放電方式の帯電チャージャを用いたが、帯電装置6として、オゾンが生じにくい公知の帯電ローラを用いることもできる。
また、本実施の形態では、定着装置20として、熱源としてヒータを用いた熱ヒータ方式の公知の定着装置を用いたが、定着装置20として、励磁コイルが設置された電磁誘導加熱方式の公知の定着装置を用いることもできるし、抵抗発熱体が設置された抵抗発熱方式の公知の定着装置を用いることもできる。
次に、図2、図3等を用いて、本実施の形態における画像形成装置において、特徴的な構成・動作ついて詳述する。
図2(及び、図1)を参照して、本実施の形態における画像形成装置1には、2つの排気ダクト(第1排気ダクト31と第2排気ダクト32とである。)を備えた排気装置30が設けられている。
第1排気ダクト31は、帯電装置6の近傍から画像形成装置本体1の外部に向けて排気をおこなうためのもので、第1排気経路を形成している。この第1排気ダクト31による第1排気経路の途中には、帯電装置6から生じたオゾンを捕集するオゾンフィルタ35が設置されている。オゾンフィルタ35としては、公知のもの(例えば、特許文献1、2等に開示されているものである。)を用いることができる。
第1排気ダクト31には、第1排気経路において帯電装置6が設置された位置に対して上流側(図2の右方である。)の位置に、第1排気経路への吸気をおこなうための吸気口31aが形成されている。また、第1排気ダクト31には、帯電装置6に対向する位置に開口31cが形成され、装置本体1の外部に向けて開口する排気口31bが形成されている。そして、排気口31bの近傍には、図中の白矢印方向の気流を生じさせる吸気ファン41が設置されている。
このような構成により、第1排気ダクト31(第1排気経路)において、帯電装置6による高圧放電によって生じたオゾンがオゾンフィルタ35によって除去(捕集)されながら、オゾンレスの空気が装置外に排出されることになる。
なお、第1排気ダクト31の吸気口31aは、フレッシュな空気を取り込んで、上述した第1排気経路の空気の流れを円滑にするためのものであって、画像形成装置本体1の内部で開口するように形成することもできるし、画像形成装置本体1の外部に向けて開口するように形成することもできる。
第2排気ダクト32は、定着装置20の近傍から画像形成装置本体1の外部に向けて排気(排熱)をおこなうためのもので、第2排気経路を形成している。この第2排気ダクト32による第2排気経路の途中(後述する吸湿材37が設置された位置に対して下流側の位置である。)には、定着装置20から生じた揮発性有機化合物(VOC)を捕集するVOCフィルタ38が設置されている。VOCフィルタ38としては、公知のもの(例えば、特許文献2等に開示されているものである。)を用いることができる。
第2排気ダクト32には、定着装置20に対向する位置に吸気口32aが形成され、装置本体1の外部に向けて開口する排気口32bが形成されている。そして、排気口32bの近傍には、図中の白矢印方向の気流を生じさせる吸気ファン42が設置されている。
このような構成により、第2排気ダクト32(第2排気経路)において、定着装置20による定着工程によって生じた揮発性有機化合物がVOCフィルタ38によって除去(捕集)されながら、定着装置20で生じた熱が装置外に排出(排熱)されることになる。
なお、本実施の形態では、吸気口32aが定着装置20に対向するように第2排気ダクト32を構成したが、第1排気ダクト31と同じように吸気口がフレッシュな空気を取り込むように第2排気ダクト32を構成することもできる。
また、本実施の形態において、第2排気ダクト32に設置された排熱用の吸気ファン42の吸引量(風量)を、定着装置20の温度(定着ローラ21の温度を検知する温度センサなどの検知結果を用いることができる。)の大きさや、定着工程のタイミング、などに応じて可変制御することもできる。具体的に、定着装置20の温度が高い場合には排熱を促すために吸気ファン42の吸引量を増加させたり、定着工程時やウォーミングアップ時には定着装置20の立ち上げを妨げないように吸気ファン42の吸引量を減少させたり、することができる。このような定着装置20の状態に基いた制御をおこなえるのは、第2排気ダクト32が第1排気ダクト31とは別の略独立した排気経路として形成されていることによる。
ここで、図2及び図3を参照して、本実施の形態では、第1排気経路(第1排気ダクト31)においてオゾンフィルタ35が設置された位置に対して上流側の位置と、第2排気ダクト32による第2排気経路の途中の位置と、に跨るように、第2排気経路から第1排気経路への熱移動をおこなう熱伝導手段としての金属部材36(フィン部材)が設けられている。
さらに、第1排気経路(第1排気ダクト31)においてオゾンフィルタ35が設置された位置に対して下流側の位置と、第2排気経路(第2排気ダクト32)において金属部材36(熱伝導手段)が設置された位置に対して下流側の位置と、に跨るように、第2排気経路を流動する空気中から吸湿して第1排気経路を流動する空気の湿度を高める湿度調整手段としての吸湿材37が設けられている。
詳しくは、熱伝導手段としての金属部材36には、図3に示すように、第1排気経路31の内部と第2排気経路32の内部とに向けてそれぞれ起立するようにフィン36a、36bが形成されている。具体的に、金属部材36は、銅、アルミニウムなどの熱伝導性の高い金属材料で形成されていて、2つの排気ダクト31、32をそれぞれ仕切る壁部を貫通するようにベース部が形成され、そのベース部から第1排気ダクト31内に入り込むように複数のフィン36bが破線矢印で示す空気の流動方向に沿うように並設され、そのベース部から第2排気ダクト32内に入り込むように複数のフィン36aが破線矢印で示す空気の流動方向に沿うように並設されている。
このような構成により、定着装置20の近傍の熱い空気が第2排気ダクト32を流動する過程で、金属部材36の位置でフィン36aによって効率的に吸熱されて、第1排気ダクト31の側のフィン36bから放熱されることになる。これにより、第1排気ダクト31を流動する空気が暖められて、その空気がオゾンフィルタ35を通過することで、オゾンフィルタ35の温度が高められることになる。そして、オゾンフィルタ35の温度が高められることで、オゾンフィルタ35のオゾン除去性能(オゾン捕集性能)が向上して、オゾンフィルタ35を通過する空気のオゾン濃度を極めて低くすることができる。特に、本実施の形態では、金属部材36のフィン36a、36bがそれぞれ空気の流動方向に沿うように延設されているため、上述した吸熱時や放熱時における熱交換効率を高めることができる。
一方、第2排気経路において金属部材36(熱伝導手段)の位置を通過した空気は、金属部材36によって吸熱されて、その温度が低下するため、その相対湿度が高くなった状態になる。
なお、本実施の形態において、金属部材36は、第1排気経路の内部に向けて起立するように形成されたフィン36bの表面に二酸化マンガンが塗布(コーティング)されている。
これにより、フィン36bの表面に触れたオゾンを分解してオゾン濃度の低い空気にすることが可能になるため、上述したオゾン濃度を低下させる効果がさらに向上することになる。また、フィン36bは、空気の流動方向に沿うように延設されているため、オゾンを分解する効率を高めることができる。
また、図2を参照して、湿度調整手段としての吸湿材37は、第1排気経路31の内部と第2排気経路32の内部とに向けてそれぞれ対向するように形成されている。具体的に、吸湿材37は、シリカゲルなどの吸湿性の高い公知の材料で略直方体状に形成されていて、2つの排気ダクト31、32をそれぞれ仕切る壁部を貫通するように配置されている。
このような構成により、金属部材36の位置を通過して温度低下により相対湿度が高められた空気が第2排気ダクト32を流動する過程で、吸湿材37の位置で吸湿されて、第1排気ダクト31の側においてオゾンフィルタ35を通過してオゾン濃度が低下した空気の相対湿度を高めることになる。そして、僅かではあるもののオゾンが含まれる空気の湿度が高められることで、その空気中においてオゾンの分解が促進されて、さらに極めてオゾン濃度の低い空気が第1排気ダクト31の排気口31bから排出されることになる。
一方、第2排気ダクト32において、吸湿材37の位置を通過して相対湿度が低下された空気(揮発性有機化合物を含んだ空気である。)は、VOCフィルタ38を通過して、揮発性有機化合物が捕集(除去)された後に、排気口32bから排出されることになる。このとき、VOCフィルタ38を通過する空気の湿度が低下されているため、VOCフィルタ38のVOC除去性能(VOC捕集性能)が向上して、VOCフィルタ38を通過する空気のVOC濃度を極めて低くすることができる。
このように、本実施の形態では、2つの排気経路31、32が、合流部などが形成されることなく、それぞれ独立して形成されているため、全体的に排気経路における気流の圧力損失が生じにくく、それぞれの排気経路31、32の独立した排気制御も可能になる。そして、2つの排気経路31、32の間で、極めて簡単な構成で熱交換や湿度調整をおこなっていて、帯電装置6で生じたオゾンの除去と、定着装置20で生じた熱の排熱と、を充分かつ効率的におこなうことができる。さらには、定着装置20で生じた揮発性有機化合物の除去を充分かつ効率的におこなうことができる。
以下、図4を用いて、変形例としての排気装置30について説明する。
図4を参照して、変形例としての排気装置30には、図2を用いて説明した第1排気ダクト31(第1排気経路)と第2排気ダクト32(第2排気経路)との他に、中継ダクト33(中継経路)、切替手段61、62、第1検知手段51、52、第2検知手段53、54、等が設けられている。
中継ダクト33による中継経路は、第2排気経路32において排気口32bよりも上流側であって吸湿材37(湿度調整手段)が設置された位置よりも下流側の位置から、第1排気経路31において吸気口31aよりも下流側であって金属部材36(熱伝導手段)が設置された位置よりも上流側の位置への、空気の流動を可能にするように形成されている。中継ダクト33には、吸気ファン43が設置されていて、図4の白矢印方向の空気の流動を可能にしている。
切替手段61、62は、中継経路33における空気の流動を遮断して第1排気経路31における吸気口31aからの吸気と第2排気経路32における排気口32bからの排気とをおこなう第1の状態と、第1排気経路31における吸気口31aからの吸気と第2排気経路32における排気口32bからの排気とを遮断して中継経路33における空気の流動をおこなう第2の状態(図4に示す状態である。)と、を切り替えられるように構成されている。
具体的に、切替手段は、第1シャッタ61と第2シャッタ62とで構成されている。第1シャッタ61は、第1排気経路31の吸気口31aを閉鎖して中継経路33の流出口33bを開放した状態(図4に示す第2の状態である。)と、第1排気経路31の吸気口31aを開放して中継経路33の流出口33bを閉鎖した状態(第1の状態である。)と、を切り替えられるように、回転軸を中心に回動可能に構成されている。第2シャッタ62は、第2排気経路32の排気口32bを閉鎖して中継経路33の流入口33aを開放した状態(図4に示す第2の状態である。)と、第2排気経路32の排気口32bを開放して中継経路33の流入口33aを閉鎖した状態(第1の状態である。)と、を切り替えられるように、回転軸を中心に回動可能に構成されている。
第1検知手段51、52は、第1排気ダクト31に設置されて、第1排気経路31において吸気口31aから吸気される空気の湿度とオゾン濃度とをそれぞれ検知するものである。具体的に、第1検知手段は、吸気口31aから吸気される空気の湿度を検知する第1湿度センサ51(湿度計)と、吸気口31aから吸気される空気のオゾン濃度を検知する第1オゾン濃度センサ52(オゾン濃度計)と、で構成されている。
第2検知手段53、54は、第2排気ダクト32に設置されて、第2排気経路において排気口32bに向けて排気される空気の湿度とオゾン濃度とをそれぞれ検知するものである。具体的に、第2検知手段は、排気口32bに向けて排気される空気の湿度を検知する第2湿度センサ53(湿度計)と、排気口32bに向けて排気される空気のオゾン濃度を検知する第2オゾン濃度センサ54(オゾン濃度計)と、で構成されている。
そして、切替手段61、62は、第1検知手段51、52によって検知された湿度とオゾン濃度とがいずれも第2検知手段53、54によって検知されたものよりも高い場合には第2の状態(図4の状態である。)となり、それ以外の場合には第1の状態(中継経路33を用いない状態であって、実質的に図2のものと同様の状態である。)になるように、制御されることになる。
これは、第1排気経路31の吸気口31aから吸気される空気が、第2排気経路32の排気口32bに向けて排気される空気に比べて、湿度とオゾン濃度との両方が高いものである場合には、後者の空気を第1排気経路31で吸気してオゾン処理(捕集と分解とである。)をおこなった方が、最終的に第1排気経路31の排気口31bから排出される空気のオゾン濃度を低くすることができるためである。すなわち、上述した本実施の形態における効果に加えて、さらに極めてオゾン濃度の低い空気を第1排気ダクト31の排気口31bから排出することができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、帯電装置6の近傍から画像形成装置本体1の外部に向けて排気をおこなう第1排気ダクト31による第1排気経路においてオゾンフィルタ35が設置された位置に対して上流側の位置と、定着装置20の近傍から画像形成装置本体1の外部に向けて排気をおこなう第2排気ダクト32による第2排気経路の途中の位置と、に跨るように、第2排気経路から第1排気経路への熱移動をおこなう金属部材36(熱伝導手段)を設けて、第1排気経路においてオゾンフィルタ35が設置された位置に対して下流側の位置と、第2排気経路において金属部材36が設置された位置に対して下流側の位置と、に跨るように、第2排気経路を流動する空気中から吸湿して第1排気経路を流動する空気の湿度を高める吸湿材37(湿度調整手段)を設けている。これにより、帯電装置6で生じたオゾンの除去と、定着装置20で生じた熱の排熱と、を充分かつ効率的におこなうことができる。
なお、本実施の形態では、モノクロの画像形成装置1に設置される排気装置30に対して本発明を適用したが、カラーの画像形成装置に設置される排気装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、本実施の形態では、熱伝導手段としてフィン36a、36bが形成された金属部材36を用いて、湿度調整手段として吸湿材37を用いたが、熱伝導手段や湿度調整手段はこれに限定されることなく、例えば、熱伝導手段としてヒートパイプを用いることもできるし、湿度調整手段として簡易な湿度調整器を用いることもできる。
そして、それらの場合であっても、本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明が本実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、本実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は本実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置(画像形成装置本体)、
5 感光体ドラム(像担持体)、
6 帯電装置、
20 定着装置、
30 排気装置、
31 第1排気ダクト(第1排気経路)、
31a 吸気口、 31b 排気口、 31c 開口、
32 第2排気ダクト(第2排気経路)、
32a 吸気口、 32b 排気口、
33 中継ダクト(中継経路)、
33a 流入口、 33b 流出口、
35 オゾンフィルタ、
36 金属部材(熱伝導手段)、
36a、36b フィン、
37 吸湿材(湿度調整手段)、
38 VOCフィルタ、
41、42、43 吸気ファン、
51 第1湿度センサ(第1検知手段)、
52 第1オゾン濃度センサ(第1検知手段)、
53 第2湿度センサ(第2検知手段)、
54 第2オゾン濃度センサ(第2検知手段)、
61 第1シャッタ(切替手段)、
62 第2シャッタ(切替手段)、
P 記録媒体(用紙)。
特開2005−338675号公報 特開2008−12431号公報

Claims (6)

  1. 像担持体の表面を帯電する帯電装置と、
    記録媒体においてトナー像を定着する定着装置と、
    前記帯電装置の近傍から画像形成装置本体の外部に向けて排気をおこなうための第1排気ダクトと、
    前記定着装置の近傍から前記画像形成装置本体の外部に向けて排気をおこなうための第2排気ダクトと、
    前記第1排気ダクトによる第1排気経路の途中に設置されて、前記帯電装置から生じたオゾンを捕集するオゾンフィルタと、
    前記第1排気経路において前記オゾンフィルタが設置された位置に対して上流側の位置と、前記第2排気ダクトによる第2排気経路の途中の位置と、に跨るように設けられて、前記第2排気経路から前記第1排気経路への熱移動をおこなう熱伝導手段と、
    前記第1排気経路において前記オゾンフィルタが設置された位置に対して下流側の位置と、前記第2排気経路において前記熱伝導手段が設置された位置に対して下流側の位置と、に跨るように設けられて、前記第2排気経路を流動する空気中から吸湿して前記第1排気経路を流動する空気の湿度を高める湿度調整手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記熱伝導手段は、前記第1排気経路の内部と前記第2排気経路の内部とに向けてそれぞれ起立するように形成されたフィンを具備した金属部材であって、
    前記湿度調整手段は、前記第1排気経路の内部と前記第2排気経路の内部とに向けてそれぞれ対向するように形成された吸湿材であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記金属部材は、前記第1排気経路の内部に向けて起立するように形成された前記フィンの表面に二酸化マンガンが塗布されたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2排気経路において前記湿度調整手段が設置された位置に対して下流側の位置に設置されて、前記定着装置から生じた揮発性有機化合物を捕集するVOCフィルタを備えたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第1排気ダクトは、前記第1排気経路において前記帯電装置が設置された位置に対して上流側の位置に、前記第1排気経路への吸気をおこなうための吸気口が形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記第2排気経路において排気口よりも上流側であって前記湿度調整手段が設置された位置よりも下流側の位置から、前記第1排気経路において前記吸気口よりも下流側であって前記熱伝導手段が設置された位置よりも上流側の位置への、空気の流動を可能にする中継経路と、
    前記中継経路における空気の流動を遮断して前記第1排気経路における前記吸気口からの吸気と前記第2排気経路における前記排気口からの排気とをおこなう第1の状態と、前記第1排気経路における前記吸気口からの吸気と前記第2排気経路における前記排気口からの排気とを遮断して前記中継経路における空気の流動をおこなう第2の状態と、を切り替える切替手段と、
    前記第1排気ダクトに設置されて、前記第1排気経路において前記吸気口から吸気される空気の湿度とオゾン濃度とをそれぞれ検知する第1検知手段と、
    前記第2排気ダクトに設置されて、前記第2排気経路において前記排気口に向けて排気される空気の湿度とオゾン濃度とをそれぞれ検知する第2検知手段と、
    を備え、
    前記切替手段は、前記第1検知手段によって検知された湿度とオゾン濃度とがいずれも前記第2検知手段によって検知されたものよりも高い場合には第2の状態となり、それ以外の場合には第1の状態になるように、制御されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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