JP2016080583A - 農産物判定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】等級や階級の境界値を設定するにあたり、信頼性の高い等階級格付けができる農産物判定装置を提供する。【解決手段】農産物判定装置は、搬送コンベヤで搬送される農産物の階級や等級を判定する。各農産物の判定データを計測する測定機器と、判定データ群の平均値μw,μs、標準偏差σw,σs及び確率密度関数Fw(x),Fs(x)を予め設定し、平均値μw,μs、標準偏差σw,σs及び確率密度関数Fw(x),Fs(x)を用いて階級や等級の境界値t1〜t4,u1〜u4を調節し、各判定データ及び境界値t1〜t4,u1〜u4を用いて各農産物の区分を決定するコントローラとを備える。【選択図】図6

Description

本願発明は、例えばイチゴ、桃、梨、柑橘類、リンゴ、メロンといった農産物において、等級(糖度等の品質)や階級(サイズ)といった区分を判定するための農産物判定装置に関するものである。
従来、イチゴ等の農産物のサイズをカメラの撮像によって測定する技術(例えば特許文献1参照)や重量を計測する技術、更には検出光を照射した農産物からの透過光を用いて前記農産物の糖度を測定する技術(例えば特許文献2参照)がよく知られている。
特開平8−91550号公報 特開平6−300680号公報
農産物の等級(外観、糖度等の品質)や階級(サイズ)を判定する際は、上記の技術が利用される。農産物の等階級は複数にグループ分けされる。例えば農産物の等級は、高品質の秀、中品質の優、及びそれ以下の品質の良という3つのグループに分けられる。各等階級のデータは荷口単位(すなわち生産者別)で集計され、対価決裁に用いられる。
特許文献1や2の技術で測定した測定結果が等級又は階級のどのグループに入るかを決定するには、各グループの範囲を設定しておかなければならない。すなわち、隣り合うグループ間の境界値(等級や階級の境界値)を設定しておく必要がある。しかし、従来は、判定作業者が経験則に基づいて等級や階級の境界値を設定及び調整していたから、前記境界値の設定に判定作業者の主観の入り込む余地が必然的に大きくなり易く且つ等階級格付けの基準が曖昧であり、必ずしも信頼性の高い等階級格付けが行われていなかった。
本願発明は上記の問題点を解消することを技術的課題としている。
請求項1の発明は、搬送コンベヤで搬送される農産物の区分を判定する農産物判定装置において、前記各農産物の判定データを計測する測定機器と、前記判定データ群の平均値、標準偏差及び確率密度関数を予め設定し、前記平均値、前記標準偏差及び前記確率密度関数を用いて前記区分の境界値を調節し、前記各判定データ及び前記境界値を用いて前記各農産物の区分を決定するコントローラとを備えているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の農産物判定装置において、前記コントローラは、荷口単位の農産物群の一部をサンプル農産物として、前記測定機器で前記サンプル農産物の判定データを計測し、前記サンプル農産物の判定データを統計処理することによって、前記平均値、前記標準偏差及び前記確率密度関数を予め算出するというものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の農産物判定装置において、前記コントローラは、区分決定後の農産物の判定データをフィードバックして前記サンプル農産物の判定データと共に統計処理することによって、前記平均値、前記標準偏差及び前記確率密度関数を再算出するというものである。
請求項4の発明は、請求項1〜3のうちいずれかに記載の農産物判定装置において、前記コントローラは、前記発生確率の中心値を固定することによって前記区分の境界値を決定するというものである。
本願発明によると、搬送コンベヤで搬送される農産物の区分を判定する農産物判定装置において、前記各農産物の判定データを計測する測定機器と、前記判定データ群の平均値、標準偏差及び確率密度関数を予め設定し、前記平均値、前記標準偏差及び前記確率密度関数を用いて前記区分の境界値を調節し、前記各判定データ及び前記境界値を用いて前記各農産物の区分を決定するコントローラとを備えているから、前記判定データ群の前記平均値、前記標準偏差及び前記確率密度関数を用いて、前記区分の境界値を設定することが可能になり、従来のような判定作業者の経験則を用いる必要がなくなる。従って、前記境界値の設定に判定作業者の主観の入り込む余地を極力少なくして、区分格付けの基準の明確化を図れ、極めて信頼性の高い区分格付けを実行できる。
実施形態における選別コンベヤの全体側面図である。 選別コンベヤの全体平面図である。 判定部における糖度計測機器の拡大側面断面図である。 仕分部の拡大側面断面図である。 選果ECUの機能ブロック図である。 サンプリング制御のフローチャートである。 判定制御のフローチャートである。 仕分制御のフローチャートである。 (a)は重量確率密度関数の説明図、(b)は糖度確率密度関数の説明図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本願において「農産物」とは、選別ラインや搬送用トレイ等に載置可能なあらゆる果実及び野菜を含む概念であり、例えばイチゴやミカン等の小型のもの、桃、梨又はリンゴ等の中型のもの、メロンやスイカ等の大型のものが挙げられる。
まず、図1〜図4を参照しながら、イチゴ等の農産物Aを選別(判定及び仕分け)する選別装置の構造について説明する。選別装置の一例である選別コンベヤ10は、4本の脚11で支持される2本の略平行なコンベヤフレーム12を備えている。各コンベヤフレーム12の両端部の間に、軸13を介して遊転ローラ14を回転自在に設けている。各コンベヤフレーム12の間には、遊転ローラ14を介して2本の略平行なコンベヤベルト15を張設している。コンベヤベルト15は2つのテンションローラ16と駆動ローラ17とに掛け回している。駆動ローラ17の軸18には、プーリ19,20及びベルト21を介して電動モータ22を連結させ、電動モータ22で2本の略平行なコンベヤベルト15を同期させて同一方向に回動させるように構成している。
コンベヤベルト15上面の送り始端側には供給台23を設けている。オペレータは、1個の農産物Aを入れた皿形のトレイ1を供給台23に載せ、供給台23上のトレイ1をコンベヤベルト15の送り始端側の上面に一列状に載せる。なお、トレイ1は、農産物Aを載せる皿部2と、皿部2を支持する胴部3とを備えている。皿部2及び胴部3の略中央部に、農産物Aよりも小径で上下に貫通する開口穴4を形成している。2本の略平行なコンベヤベルト15の設置間隔は、トレイ1の開口穴4よりも若干大きく設定している。トレイ1の胴部3には識別用のIDチップ5を埋め込んでいる。
コンベヤベルト15の送り始端側の近くに判定部24を設けている。判定部24は、農産物Aの重量を計測するロードセル方式等の計量機器29と、農産物Aの糖度を計測する糖度計測機器30と、各トレイ1のIDチップを認識する一対の認識センサ31,32とを備えている。計量機器29及び糖度計測機器30は、農産物Aの判定用データを計測する測定機器に相当するものである。一方の認識センサ31は、計量機器29に対応した計量判定位置にトレイ1が到達したか否かを検出するものであり、他方の認識センサ32は、糖度計測機器30に対応した糖度判定位置にトレイ1が到達したか否かを検出するものである。糖度計測機器30は、農産物Aに光を照射するライト33と、ライト33から農産物Aに照射した光のうち農産物Aを透過した光を検出する透過光センサ34とを有している。計量機器29の計量データと糖度計測機器30(透過光センサ34)の透過光の検出データとに基づき、各農産物Aの重量及び糖度(階級及び等級といった区分)を判定するように構成している。
すなわち、計量機器29の計量データと糖度計測機器30(透過光センサ34)の透過光の検出データとによって、各農産物Aの階級及び等級が例えばSサイズ等級良(低糖度)、Sサイズ等級優(中糖度)、Sサイズ等級秀(高糖度)、Mサイズ等級良、Mサイズ等級優、Mサイズ等級秀、Lサイズ等級良、Lサイズ等級優、Lサイズ等級秀というように分類される。
実施形態の糖度計測機器30は、両コンベヤベルト15の上方に配置したライト33と、両コンベヤベルト15間の下方に配置した透過光センサ34とからなる上部照射・下部受光タイプのものである。なお、糖度計測機器30の照射方向及び受光方向は、上記の形態に限定するものではなく、例えば上部照射・側部受光タイプでもよいし、下部照射・側部受光タイプや側部照射・側部受光タイプでもよい。
更に、コンベヤベルト15のうち判定部24よりも送り下流側に、仕分部25を備えている。図4に示すように、仕分部25は、所定範囲の糖度の農産物Aを認識して取り出す認識センサ35、仕分シリンダ36、仕分コンベヤ37及び仕分台38の組合せを複数組備えている。この場合、仕分用の組合せとしては3階級×3等級の9組がある。
すなわち、Sサイズ等級良を認識する第1認識センサ35a、第1仕分シリンダ36a、第1仕分コンベヤ37a及び第1仕分台38aと、Sサイズ等級優を認識する第2認識センサ35b、第2仕分シリンダ36b、第2仕分コンベヤ37b及び第2仕分台38bと、Sサイズ等級秀を認識する第3認識センサ35c、第3仕分シリンダ36c、第3仕分コンベヤ37c及び第3仕分台38cと、Mサイズ等級良を認識する第4認識センサ35d、第4仕分シリンダ36d、第4仕分コンベヤ37d及び第4仕分台38dと、Mサイズ等級優を認識する第5認識センサ35e、第5仕分シリンダ36e、第5仕分コンベヤ37e及び第5仕分台38eと、Mサイズ等級秀を認識する第6認識センサ35f、第6仕分シリンダ36f、第6仕分コンベヤ37f及び第6仕分台38fと、Lサイズ等級良を認識する第7認識センサ35g、第7仕分シリンダ36g、第7仕分コンベヤ37g及び第7仕分台38gと、Lサイズ等級優を認識する第8認識センサ35h、第8仕分シリンダ36h、第8仕分コンベヤ37h及び第8仕分台38hと、Lサイズ等級秀を認識する第9認識センサ35i、第9仕分シリンダ36i、第9仕分コンベヤ37i及び第9仕分台38iとがある。
各仕分台38a〜38i上に滞留している農産物Aは、例えばオペレータの手作業によって透明合成樹脂製の包装パックや段ボール箱等の包装用容器にパッキング(箱詰め)される。
選別コンベヤ10の送り終端部には、重量又は糖度(階級又は等級)の選別範囲のいずれにも属さない不適切な検出を行った農産物Aのトレイ1を投入するエラー回収ボックス26を設けている。
次に、図5を参照しながら判定仕分制御の構成について説明する。選別コンベヤ10には、農産物Aの区分(等級や階級)を判定し仕分けする判定仕分制御を司る制御装置(図示省略)を設けている。制御装置内にはコントローラとしての選果ECU50(図5参照)を収容している。詳細な図示は省略するが、選果ECU50は、各種演算処理や制御を実行するCPUのほか、制御プログラムやデータを記憶させるためのROM、制御プログラムやデータを一時的に記憶させるためのRAM、及び入出力インターフェイス等を備えている。選果ECU50には、選別コンベヤ10駆動用の電動モータ22、計量判定位置の認識センサ31、糖度判定位置の認識センサ32、ライト33と、透過光センサ34と、仕分位置の各認識センサ35a〜35i、第1〜第9仕分シリンダ36a〜36i及び第1〜第9仕分コンベヤ37a〜37i駆動用の仕分電動モータ39a〜39i等を接続している。
次に、図6〜図9を参照しながら判定仕分制御の一例について説明する。図6〜図8のフローチャートで示すアルゴリズム(プログラム)は、選果ECU50のROMに記憶されていて、当該アルゴリズムをRAMに呼び出してからCPUで実行される。選別コンベヤ10上の各農産物Aは、計量機器29及び糖度計測機器30で農産物Aの階級(重量)と等級(糖度)を測定され、測定結果に応じて選別される。
ここで、測定結果の分布、すなわち農産物Aの重量や糖度(確率変数)の分布は一般に、確率分布の中でも正規分布に従うことが知られている。実施形態では、農産物Aの重量平均値μw、重量標準偏差σw及び重量の分布が正規分布に従うと仮定した場合の重量確率密度関数Fw(x)に基づき、各農産物Aの階級が決定される。また、農産物Aの糖度平均値μs、糖度標準偏差σs及び糖度の分布が正規分布に従うと仮定した場合の糖度確率密度関数Fs(x)に基づき、各農産物Aの等級が決定される。
1荷口分の農産物Aの選別作業を実行する場合、はじめに、農産物A群の一部をサンプル農産物aとして各トレイ1に1個ずつ入れ、各トレイ1を供給台23に載せてから、一対のコンベヤベルト15を作動させ、作業者によって供給台23上のトレイ1をコンベヤベルト15上に移動させ、一列状に並ぶトレイ1をコンベヤベルト15によって搬送する。
トレイ1が判定部24に到達したときに、図6に示すサンプリング制御が開始される。この場合、計量判定位置の認識センサ31がトレイ1のIDチップ5のデータを読み取り、計量判定位置にサンプル農産物aがあることを確認すると(S01:YES)、読み取ったIDチップ5のデータからトレイ1を特定する(S02)。次いで、計量機器29でサンプル農産物aをトレイ1と共に計量して計量結果をコントローラ50に入力し(S03)、計量結果からサンプル農産物aの重量データを取得する(S04)。
それから、認識センサ32で糖度判定位置にサンプル農産物aがあることを確認すると(S05)、読み取ったIDチップ5のデータからトレイ1を特定する(S06)。そして、サンプル農産物aを透過したライト33の透過光を透過光センサ34によって検出して検出結果をコントローラ50に入力し(S07)、検出結果からサンプル農産物aの糖度データを取得する(S08)。
その後、重量及び糖度データ取得後のサンプル農産物aを載せたトレイ1を下流側に搬送する。重量及び糖度データ取得後のサンプル農産物aを載せたトレイ1は、仕分部25に搬送する前に回収して、サンプリング制御終了後に供給台23に再び載せる(次工程の判定制御(図7参照)に供する)。
例えばサンプリング終了ボタン(図示省略)を押し操作する等して、全てのサンプル農産物aの測定終了が確認されると(S09:YES)、サンプル農産物aの重量データ群を統計処理することによって、重量平均値μwと重量標準偏差σwとを算出し(S10)、重量平均値μwと重量標準偏差σwとに基づき、重量の分布が正規分布に従うと仮定した場合の重量確率密度関数Fw(x)を算出する(S11)。
その後、重量平均値μwと重量標準偏差σwと重量確率密度関数Fw(x)とを参照しながら、階級の上限及び下限境界値t1〜t4、すなわちS、M、Lサイズの上限並びに下限境界値t1〜t4を設定する(S12)。階級の上限及び下限境界値t1〜t4と農産物Aの重量データとの関係に基づき、次工程の判定制御(図7参照)において各農産物Aの階級が決定される。
第一例として、パック詰めされるイチゴ等の農産物A(サンプル農産物a)の選別作業でμw=17(g)、σw=7であった場合について説明する。イチゴ等の農産物Aをパック詰めする際は、階級の違いに拘らず、できるだけパック重量を一定にするのが望ましい。また、階級毎にパック詰め個数もおおよそ決められている。イチゴ等の農産物Aでは、Sサイズ15個程度、Mサイズ20個程度、Lサイズ25個程度となっている。
そこで、Mサイズ発生確率の中心値m2を17(g)、パック重量を17×19=323(g)とする。そうすると、Sサイズ発生確率の中心値m1は323(g)/25(個)=12.92(g)、Lサイズ発生確率の中心値m3は323(g)/15(個)=21.53(g)となる。このように発生確率の中心値m1〜m3を固定すれば、境界値t1〜t4の中で1点だけ任意に設定するだけで、残り全ての上限及び下限境界値t1〜t4を算出できる。
例えばMサイズ上限境界値t3(Lサイズ下限境界値とも言える)を20(g)にすると、Mサイズの発生確率はFw(t2<x≦20(=t3))で表される。ここで、t2はMサイズ下限境界値(Sサイズ上限境界値とも言える)である。パック詰めにおいて、各サイズの発生確率の中心値m1〜m3は同サイズの平均値とみなせるから、Fw(t2<x≦20)/2=Fw(17)の式が成立する。当該式から、Fw(t2)=0.334が求まり、t2=14(g)となる。
同様に、Fw(t1<x≦14)/2=Fw(12.92)だから、Fw(t1)=0.226、t1=11.73(g)となる。t1はSサイズ下限境界値である。また、Fw(20<x≦t4)/2=Fw(21.53)だから、Fw(t4)=0.183、t3=23.32(g)となる。t3はLサイズ上限境界値である。従って、11.73g〜14gの範囲がSサイズ、14g〜20gの範囲がMサイズ、20g〜23.2gの範囲がLサイズとなる。
もちろん、発生確率の中心値M1〜M3を固定せずに、全ての上限及び下限境界値t1〜t4を任意に設定する第二例を採用してもよい。この場合、Mサイズ発生確率の中心値M2を17(g)、パック重量を17×19=323(g)とし、Sサイズ下限境界値t1を10(g)、Mサイズ下限境界値t2(Sサイズ上限境界値)を14(g)、Mサイズ上限境界値t3(Lサイズ下限境界値)を20(g)、Lサイズ上限境界値t4を24(g)とすると、Fw(10<x≦14)=Fw(m1)、Fw(20<x≦24)=Fw(m3)であるから、Sサイズ発生確率の中心値m1は12.20(g)、Lサイズ発生確率の中心値m3は21.80(g)となる。その結果、Sサイズパック重量は27個詰めで329.4(g)、Lサイズパック重量は15個詰めで327.0(g)となる。
さて、階級の上限並びに下限境界値t1〜t4を設定した後は、サンプル農産物aの糖度データ群を統計処理することによって、糖度平均値μsと糖度標準偏差σsとを算出し(S13)、糖度平均値μsと糖度標準偏差σsとに基づき、糖度の分布が正規分布に従うと仮定した場合の糖度確率密度関数Fs(x)を算出する(S14)。そして、糖度平均値μs、重量標準偏差σw及び糖度確率密度関数Fs(x)を参照しながら、等級の上限並びに下限境界値、すなわち秀、優及び良の上限並びに下限境界値u1〜u4を設定する(S15)。等級の上限及び下限境界値u1〜u4と農産物Aの糖度データとの関係に基づき、次工程の判定制御(図7参照)において各農産物Aの等級が決定される。この場合、階級の上限及び下限境界値t1〜t4設定の第二例と同様に、発生確率の中心値n1〜n3を固定せずに、全ての上限及び下限境界値u1〜u4を任意に設定することになる。
なお、図9(a)は重量確率密度関数Fw(x)の説明図、図9(b)は糖度確率密度関数Fs(x)の説明図である。重量平均値μwと重量標準偏差σwとを算出することによって重量確率密度関数Fw(x)が算出され、糖度平均値μsと糖度標準偏差σsとを算出することによって糖度確率密度関数Fs(x)が算出される。
ステップS15までのサンプリング制御が終了したら農産物Aの本選別作業に移行する。この場合も、1個の農産物Aを載置した各トレイ1を供給台23に載せてから、一対のコンベヤベルト15を作動させ、作業者によって供給台23上のトレイ1をコンベヤベルト15上に移動させ、一列状に並ぶトレイ1をコンベヤベルト15によって搬送する。
トレイ1が判定部24に到達したら、図7に示す判定制御が開始される。計量判定位置の認識センサ31がトレイ1のIDチップ5のデータを読み取り、計量判定位置に農産物Aがあることを確認すると(S21:YES)、読み取ったIDチップ5のデータからトレイ1を特定する(S22)。次いで、計量機器29で農産物Aをトレイ1と共に計量して計量結果をコントローラ50に入力して(S23)、計量結果から農産物Aの重量データを取得し(S24)、農産物Aの重量データと階級の上限及び下限境界値t1〜t4とに基づき、農産物Aの階級を判定する(S25)。
次いで、認識センサ32で糖度判定位置に農産物Aがあることを確認すると(S26)、読み取ったIDチップ5のデータからトレイ1を特定する(S27)。そして、農産物Aを透過したライト33の透過光を透過光センサ34によって検出して検出結果をコントローラ50に入力し(S28)、検出結果から農産物Aの糖度データを取得する(S29)。それから、農産物Aの糖度データと等級の上限及び下限境界値u1〜u4とに基づき、農産物Aの等級を判定する(S30)。
次いで、農産物Aの重量データ、階級、糖度データ及び等級をトレイ1のIDチップ5に対応させて記録する(S31)。それから、農産物Aの重量データをフィードバックしてサンプル農産物aの重量データ群と共に統計処理し、重量平均値μwと重量標準偏差σwとを再計算する(S32)。そして、重量平均値μwと重量標準偏差σwとに基づき、重量確率密度関数Fw(x)を再計算する(S33)。更に、重量平均値μwと重量標準偏差σwと重量確率密度関数Fw(x)とを参照しながら、階級の上限及び下限境界値t1〜t4を再設定する(S34)。
また同様に、農産物Aの糖度データをフィードバックしてサンプル農産物aの糖度データ群と共に統計処理し、糖度平均値μsと糖度標準偏差σsとを再計算する(S35)。そして、糖度平均値μsと糖度標準偏差σsとに基づき、糖度確率密度関数Fs(x)を再計算する(S36)。更に、糖度平均値μsと糖度標準偏差σsと糖度確率密度関数Fs(x)とを参照しながら、等級の上限及び下限境界値u1〜u4を再設定する(S37)。
このように農産物Aの重量及び糖度データをフィードバックして、平均値μw,μsと標準偏差σw,σsと確率密度関数Fw(x),Fs(x)を再計算することによって、平均値μw,μs、標準偏差σw,σs及び確率密度関数Fw(x),Fs(x)の精度をより一層的確に向上できる。
階級及び等級の上限並びに下限境界値t1〜t4,u1〜u4を再設定した後は、等階級決定後の農産物Aを載せたトレイ1を下流側にある仕分部25に搬送する。農産物Aの階級及び等級を判定して記録する作業(ステップS21〜S37)は、1荷口分の農産物Aの選別作業が全て終了するまで自動的に繰り返し実行される。
等階級決定後の農産物Aを載せたトレイ1が仕分部25に到達したら、図8に示す仕分制御が開始され、仕分位置の認識センサ35a〜35iがトレイ1のIDチップ5のデータを読み取り、仕分位置に農産物Aがあることを確認すると(S41:YES)、IDチップ5のデータに対応した農産物Aの階級及び等級を読み込む(S42)。トレイ1の農産物AがSサイズ等級良であれば(S43:YES)、第1仕分シリンダ36aを作動させてコンベヤベルト15上のトレイ1を第1仕分コンベヤ37a経由で第1仕分台38aに取り出す(S44)。トレイ1の農産物AがSサイズ等級優であれば(S45:YES)、第2仕分シリンダ36bを作動させてコンベヤベルト15上のトレイ1を第2仕分コンベヤ37b経由で第2仕分台38bに取り出す(S46)。トレイ1の農産物AがSサイズ等級秀であれば(S47:YES)、第3仕分シリンダ36cを作動させてコンベヤベルト15上のトレイ1を第3仕分コンベヤ37c経由で第3仕分台38cに取り出す(S48)。
また、トレイ1の農産物AがMサイズ等級良であれば(S49:YES)、第4仕分シリンダ36dを作動させてコンベヤベルト15上のトレイ1を第4仕分コンベヤ37d経由で第4仕分台38dに取り出す(S50)。トレイ1の農産物AがMサイズ等級優であれば(S51:YES)、第5仕分シリンダ36eを作動させてコンベヤベルト15上のトレイ1を第5仕分コンベヤ37e経由で第5仕分台38eに取り出す(S52)。トレイ1の農産物AがMサイズ等級秀であれば(S53:YES)、第6仕分シリンダ36fを作動させてコンベヤベルト15上のトレイ1を第6仕分コンベヤ37f経由で第6仕分台38fに取り出す(S54)。
更に、トレイ1の農産物AがLサイズ等級良であれば(S55:YES)、第7仕分シリンダ36gを作動させてコンベヤベルト15上のトレイ1を第7仕分コンベヤ37g経由で第7仕分台38gに取り出す(S56)。トレイ1の農産物AがLサイズ等級優であれば(S57:YES)、第8仕分シリンダ36hを作動させてコンベヤベルト15上のトレイ1を第8仕分コンベヤ37h経由で第8仕分台38hに取り出す(S58)。トレイ1の農産物AがLサイズ等級秀であれば(S59:YES)、第9仕分シリンダ36iを作動させてコンベヤベルト15上のトレイ1を第9仕分コンベヤ37i経由で第9仕分台38iに取り出す(S60)。なお、Sサイズ等級良〜Lサイズ等級秀のいずれにも該当しない農産物Aを載せたトレイ1は、コンベヤベルト15の送り終端部からエラー回収ボックス26に回収される。
上記の記載並びに図6及び図7から明らかなように、搬送コンベヤ10で搬送される農産物Aの区分(階級や等級)を判定する農産物判定装置において、前記各農産物Aの判定データ(重量データや糖度データ)を計測する測定機器29,30と、前記判定データ群の平均値μw,μs、標準偏差σw,σs及び確率密度関数Fw(x),Fs(x)を予め設定し、前記平均値μw,μs、前記標準偏差σw,σs及び前記確率密度関数Fw(x),Fs(x)を用いて前記区分の境界値t1〜t4,u1〜u4を調節し、前記各判定データ及び前記境界値t1〜t4,u1〜u4を用いて前記各農産物Aの区分を決定するコントローラ50とを備えているから、前記判定データ群の前記平均値μw,μs、前記標準偏差σw,σs及び前記確率密度関数Fw(x),Fs(x)を用いて、前記区分の境界値t1〜t4,u1〜u4を設定することが可能になり、従来のような判定作業者の経験則を用いる必要がなくなる。従って、前記境界値t1〜t4,u1〜u4の設定に判定作業者の主観の入り込む余地を極力少なくして、区分格付けの基準の明確化を図れ、極めて信頼性の高い区分格付けを実行できる。
本願発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、様々な態様に具体化できる。また、本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限られるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
例えば等級格付けにおいて、糖度だけでなく農産物Aの色や傷を計測するものでもよい。この場合、判定部24に配置したカメラで各トレイ1上の農産物Aを撮像し、カメラの撮像データから得られたRGB等の色成分の画素データ群の平均値、標準偏差及び確率密度関数を用いて等級(秀、優及び良)の境界値を調整したり、同じくカメラの撮像データから得られたキズ部分の画素データ群の平均値、標準偏差及び確率密度関数を用いて等級(秀、優及び良)の境界値を調整したりできる。カメラが測定機器を構成することになる。また、確率分布として、正規分布以外に、χ分布、t分布又はポアソン分布等を採用してもよいことは言うまでもない。更に、農産物A(トレイ1)の特定するにあたっては、実施形態に示したIDチップ式のものに限らず、FIFO方式や距離追跡方式を採用してもよい。
1 トレイ
10 選別コンベヤ
24 判定部
25 仕分部
29 計量機器(測定機器)
30 糖度計測機器(測定機器)
50 選果ECU(コントローラ)
A 農産物
Fw(x) 重量確率密度関数
Fs(x) 糖度確率密度関数
t1〜t4 階級の境界値
u1〜u4 等級の境界値
σw 重量標準偏差
σs 糖度標準偏差
μw 重量平均値
μs 糖度平均値

Claims (4)

  1. 搬送コンベヤで搬送される農産物の区分を判定する農産物判定装置において、
    前記各農産物の判定データを計測する測定機器と、
    前記判定データ群の平均値、標準偏差及び確率密度関数を予め設定し、前記平均値、前記標準偏差及び前記確率密度関数を用いて前記区分の境界値を調節し、前記各判定データ及び前記境界値を用いて前記各農産物の区分を決定するコントローラと
    を備えている、
    農産物判定装置。
  2. 前記コントローラは、荷口単位の農産物群の一部をサンプル農産物として、前記測定機器で前記サンプル農産物の判定データを計測し、前記サンプル農産物の判定データを統計処理することによって、前記平均値、前記標準偏差及び前記確率密度関数を予め算出する、
    請求項1に記載の農産物判定装置。
  3. 前記コントローラは、区分決定後の農産物の判定データをフィードバックして前記サンプル農産物の判定データと共に統計処理することによって、前記平均値、前記標準偏差及び前記確率密度関数を再算出する、
    請求項2に記載の農産物判定装置。
  4. 前記コントローラは、前記発生確率の中心値を固定することによって前記区分の境界値を決定する、
    請求項1〜3のうちいずれかに記載の農産物判定装置。
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