JP2016079949A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】吸気部材を介してエンジンから吸気流量調整装置に伝達される熱量を低減すること。【解決手段】鞍乗型車両は、エンジンと、エンジンに吸い込まれる吸気の流量を調整する吸気流量調整装置と、吸気流量調整装置からエンジンに吸気を導く流路54を形成する内壁51を含む樹脂製の吸気部材50とを備える。吸気部材50の中心線70は、互いに連続した第1円弧部71および第2円弧部72を含む。第1円弧部71の第1曲率中心71aと第2円弧部72の第2曲率中心72aとは、互いに異なる位置にある。【選択図】図10
Description
本発明は、鞍乗型車両に関する。
特許文献1には、エンジンとスロットルボディとを連結する吸気部材を備える鞍乗型車両が開示されている。
スロットル開度センサなどの電子部品がスロットルボディに取り付けられている場合、電子部品の温度上昇を抑えるために、エンジンからスロットルボディに伝達される熱量を低減することが望まれる。
吸気部材を樹脂で作成すれば、吸気部材が金属で作成されている場合よりも、エンジンからスロットルボディへの伝熱が抑制される。しかしながら、吸気部材が樹脂製であったとしても、エンジンからスロットルボディへの伝熱が完全に遮断されるわけではない。よって、スロットルボディに伝達される熱量をさらに低減したい場合がある。
吸気部材を樹脂で作成すれば、吸気部材が金属で作成されている場合よりも、エンジンからスロットルボディへの伝熱が抑制される。しかしながら、吸気部材が樹脂製であったとしても、エンジンからスロットルボディへの伝熱が完全に遮断されるわけではない。よって、スロットルボディに伝達される熱量をさらに低減したい場合がある。
そこで、本発明の目的の一つは、エンジンから吸気流量調整装置への伝熱量を低減できる鞍乗型車両を提供することである。
本発明の一実施形態は、エンジンと、前記エンジンに吸い込まれる吸気の流量を調整する吸気流量調整装置と、前記吸気流量調整装置から前記エンジンに吸気を導く流路を形成する内壁を含む樹脂製の吸気部材とを備える鞍乗型車両を提供する。前記吸気部材の中心線は、互いに連続した第1円弧部および第2円弧部を含む。前記第1円弧部の第1曲率中心と前記第2円弧部の第2曲率中心とは、互いに異なる位置にある。
この構成によれば、金属よりも熱伝導率の低い樹脂で吸気部材が作成されているので、エンジンの熱が吸気部材を介して吸気流量調整装置に伝わり難い。さらに、吸気部材の中心線が第1円弧部および第2円弧部を有しているので、吸気部材の中心線全体が直線の場合よりも、吸気部材の伝熱距離が大きい。このように、吸気部材の熱伝導率が低く、かつ吸気部材の伝熱距離が大きいので、エンジンから吸気流量調整装置への伝熱量をさらに低減できる。
本実施形態において、前記第1円弧部、第1曲率中心、第2円弧部、および第2曲率中心は、いずれも、同一平面上にあってもよい。この場合、良好な製作性を確保しつつ伝熱量を低減できる。前記構成において、前記第1曲率中心および前記第2曲率中心が両端に配置された線分は、前記吸気部材の中心線に交差していてもよいし、前記吸気部材の中心線に交差していなくてもよい。
前記線分が前記吸気部材の中心線に交差している場合、同一平面上において伝熱距離の差を小さくすることができる。具体的には、吸気部材の中心線がC字状である場合と比べて、前記平面において吸気部材の中心線の両サイドに配置された2つの部分(吸気部材の内壁の一部)の伝熱距離の差を小さくすることができる。
前記線分が前記吸気部材の中心線に交差していない場合、周方向の特定部位の伝熱距離を他の部位の伝熱距離と比べて長したり、短くしたりすることができる。言い換えると、周方向における任意の位置の伝熱距離を調整できる。例えば周方向における吸気部材の一部分だけに電子部品が取り付けられる場合、前記電子部品が取り付けられた特定部位の伝熱距離を長くして、前記電子部品への伝熱を抑えることができる。
前記線分が前記吸気部材の中心線に交差していない場合、周方向の特定部位の伝熱距離を他の部位の伝熱距離と比べて長したり、短くしたりすることができる。言い換えると、周方向における任意の位置の伝熱距離を調整できる。例えば周方向における吸気部材の一部分だけに電子部品が取り付けられる場合、前記電子部品が取り付けられた特定部位の伝熱距離を長くして、前記電子部品への伝熱を抑えることができる。
本実施形態において、前記第1円弧部および第1曲率中心は、前記第2円弧部および第2曲率中心を含む平面とは異なる平面上に配置されていてもよい。この場合、周方向の特定部位の伝熱距離を他の部位の伝熱距離と比べて長したり、短くしたりすることができる。
本実施形態において、前記第1円弧部の曲率半径と前記第2円弧部の曲率半径とは、互いに異なっていてもよいし、互いに等しくてもよい。第1円弧部および第2円弧部の曲率半径が互いに異なる場合、吸気部材の周囲の部材のレイアウトに柔軟に対応しつつ、伝熱量を低減できる。第1円弧部および第2円弧部の曲率半径が互いに等しい場合、良好な製作性を確保しつつ伝熱量を低減できる。
本実施形態において、前記第1円弧部の曲率半径と前記第2円弧部の曲率半径とは、互いに異なっていてもよいし、互いに等しくてもよい。第1円弧部および第2円弧部の曲率半径が互いに異なる場合、吸気部材の周囲の部材のレイアウトに柔軟に対応しつつ、伝熱量を低減できる。第1円弧部および第2円弧部の曲率半径が互いに等しい場合、良好な製作性を確保しつつ伝熱量を低減できる。
本実施形態において、前記吸気部材は、前記吸気流量調整装置を通過した吸気を前記流路に導く入口と、前記入口に流入した吸気を排出する出口と、が形成された外壁を含んでいてもよい。前記吸気流量調整装置の方から前記入口を見ると、前記出口の少なくとも一部が視認可能であってもよい。
この構成によれば、吸気部材の流路が湾曲しているにもかかわらず、吸気部材の入口から吸気部材の出口の少なくとも一部が見える。つまり、出口の少なくとも一部が見えるような単純な形状あるいは比較的に短い形状であっても伝熱量を低減することができる。
この構成によれば、吸気部材の流路が湾曲しているにもかかわらず、吸気部材の入口から吸気部材の出口の少なくとも一部が見える。つまり、出口の少なくとも一部が見えるような単純な形状あるいは比較的に短い形状であっても伝熱量を低減することができる。
本実施形態において、前記吸気部材は、さらに、前記流路の端部に形成されたフランジを含んでいてもよい。この構成によれば、フランジが設けられていない場合に比べて、吸気部材の放熱面積が増えるので、吸気部材を介してエンジンから吸気流量調整装置に伝達される熱量を低減できる。
本実施形態において、前記鞍乗型車両は、前記エンジンまたは吸気流量調整装置と前記吸気部材との間に介在する弾性材料製のシールをさらに含んでいてもよい。シールは、環状であってもよいし、板状であってもよい。
本実施形態において、前記鞍乗型車両は、前記エンジンまたは吸気流量調整装置と前記吸気部材との間に介在する弾性材料製のシールをさらに含んでいてもよい。シールは、環状であってもよいし、板状であってもよい。
この構成によれば、金属よりも熱伝導率の低い弾性材料でシールが作成されている。シールは、エンジンまたは吸気流量調整装置と吸気部材との間に介在している。したがって、エンジンから吸気流量調整装置への伝熱量をさらに低減できる。
本実施形態において、前記吸気部材の前記内壁には、前記吸気部材の軸方向に延びる上流壁部と、吸気の流れにおける前記上流壁部の下流の位置で前記吸気部材の軸方向に延びる下流壁部と、前記上流壁部の第1接続端と前記下流壁部の第2接続端とを互いに接続する接続壁部と、を含む環状の段差が形成されていてもよい。前記下流壁部の前記第2接続端は、前記吸気部材の径方向において前記上流壁部の前記第1接続端よりも外方に配置されていてもよい。この場合、前記接続壁部は、前記第1接続端から前記第2接続端に向けて前記吸気部材の径方向外方に延びている。
本実施形態において、前記吸気部材の前記内壁には、前記吸気部材の軸方向に延びる上流壁部と、吸気の流れにおける前記上流壁部の下流の位置で前記吸気部材の軸方向に延びる下流壁部と、前記上流壁部の第1接続端と前記下流壁部の第2接続端とを互いに接続する接続壁部と、を含む環状の段差が形成されていてもよい。前記下流壁部の前記第2接続端は、前記吸気部材の径方向において前記上流壁部の前記第1接続端よりも外方に配置されていてもよい。この場合、前記接続壁部は、前記第1接続端から前記第2接続端に向けて前記吸気部材の径方向外方に延びている。
この構成によれば、吸気部材の内壁に環状の段差が形成されている。接続壁部は、上流壁部の第1接続端と下流壁部の第2接続端とを互いに接続している。下流壁部の第2接続端は、吸気部材の周方向におけるいずれの位置においても、吸気部材の径方向において上流壁部の第1接続端よりも外方に配置されている。接続壁部は、吸気の流れの下流に向いている。
接続壁部が吸気の流れの上流に向いている場合、エンジンの脈動により吸気部材に逆流した混合気に含まれる燃料が、吸気部材の段差に徐々に溜まり、段差に溜まった燃料の液滴が予期せぬタイミングでエンジンに吸い込まれる。この場合、意図する量よりも多くの燃料がエンジンに供給されてしまう。したがって、接続壁部をその全周に亘って上流に向けることにより、吸気部材内に滞留する燃料の量を低減できる。
本実施形態において、前記エンジンは、空冷エンジンであってもよい。空冷エンジンは、水冷エンジンよりも温度が上昇し易い。したがって、このようなエンジンに本実施形態に係る吸気部材を取り付けることにより、エンジンから吸気流量調整装置への伝熱量を効果的に低減できる。
本実施形態において、前記エンジンは、単気筒エンジンであってもよい。排気量が同じであれば、単気筒エンジンは、多気筒エンジンよりも小型で放熱面積が小さいことが多い。したがって、同じ大きさの出力を発生しているとき、単気筒エンジンは、多気筒エンジンよりも温度が上昇し易い。このようなエンジンに本実施形態に係る吸気部材を取り付けることにより、エンジンから吸気流量調整装置への伝熱量を効果的に低減できる。
本実施形態において、前記エンジンは、単気筒エンジンであってもよい。排気量が同じであれば、単気筒エンジンは、多気筒エンジンよりも小型で放熱面積が小さいことが多い。したがって、同じ大きさの出力を発生しているとき、単気筒エンジンは、多気筒エンジンよりも温度が上昇し易い。このようなエンジンに本実施形態に係る吸気部材を取り付けることにより、エンジンから吸気流量調整装置への伝熱量を効果的に低減できる。
本発明の他の実施形態は、エンジンに吸い込まれる吸気の流量を調整する吸気流量調整装置から前記エンジンに吸気を導く流路を形成する内壁を含む樹脂製の吸気部材を製造する吸気部材の製造方法を提供する。
前記吸気部材の製造方法は、円弧状の第1回転中子の第1端部と円弧状の第2回転中子の第2端部とを突き合わせた状態で、金型と前記第1回転中子および第2回転中子との間に樹脂注入空間を形成する工程と、前記樹脂注入空間に樹脂を注入して前記吸気部材を成形する工程と、前記第1回転中子および第2回転中子を回転させることにより、前記第1回転中子および第2回転中子を前記吸気部材から取り外す工程とを含む。前記吸気部材の中心線は、互いに連続した第1円弧部および第2円弧部を含む。前記第1円弧部の第1曲率中心と前記第2円弧部の第2曲率中心とは、互いに異なる位置にある。
前記吸気部材の製造方法は、円弧状の第1回転中子の第1端部と円弧状の第2回転中子の第2端部とを突き合わせた状態で、金型と前記第1回転中子および第2回転中子との間に樹脂注入空間を形成する工程と、前記樹脂注入空間に樹脂を注入して前記吸気部材を成形する工程と、前記第1回転中子および第2回転中子を回転させることにより、前記第1回転中子および第2回転中子を前記吸気部材から取り外す工程とを含む。前記吸気部材の中心線は、互いに連続した第1円弧部および第2円弧部を含む。前記第1円弧部の第1曲率中心と前記第2円弧部の第2曲率中心とは、互いに異なる位置にある。
この方法によれば、中心線が第1円弧部および第2円弧部を有する樹脂製の吸気部材を製造できるので、エンジンから吸気流量調整装置への伝熱量をさらに低減できる。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
以下の説明における前後、上下および左右の各方向は、鞍乗型車両1が水平面を直進走行している状態(ステアリングハンドル7が直進位置にある状態)に相当する基準姿勢にあり、かつ運転者が前方を向いているときの当該運転者の視点を基準とする。左右方向は、車幅方向に相当する。車両中心は、ヘッドパイプ3の中心線を通り、後輪Wrの回転中心に直交する鉛直面に相当する。以下では、特に断りがない限り、基準姿勢の鞍乗型車両1について説明する。
以下の説明における前後、上下および左右の各方向は、鞍乗型車両1が水平面を直進走行している状態(ステアリングハンドル7が直進位置にある状態)に相当する基準姿勢にあり、かつ運転者が前方を向いているときの当該運転者の視点を基準とする。左右方向は、車幅方向に相当する。車両中心は、ヘッドパイプ3の中心線を通り、後輪Wrの回転中心に直交する鉛直面に相当する。以下では、特に断りがない限り、基準姿勢の鞍乗型車両1について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両1の左側面を示す模式図である。図2は、外装カバー14等が取り外された鞍乗型車両1の左側面を示す模式図である。
図1に示すように、鞍乗型車両1は、外装カバー14で覆われたフレーム2を含む。フレーム2は、後方かつ上方に延びるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後方かつ下方に延びるメインフレーム4と、メインフレーム4から後方かつ上方に延びる左右一対のシートフレーム5とを含む。一対のシートフレーム5は、それぞれ、車両中心の右方および左方に配置されている。
図1に示すように、鞍乗型車両1は、外装カバー14で覆われたフレーム2を含む。フレーム2は、後方かつ上方に延びるヘッドパイプ3と、ヘッドパイプ3から後方かつ下方に延びるメインフレーム4と、メインフレーム4から後方かつ上方に延びる左右一対のシートフレーム5とを含む。一対のシートフレーム5は、それぞれ、車両中心の右方および左方に配置されている。
図2に示すように、鞍乗型車両1は、ヘッドパイプ3の中心線まわりに左右に回動可能に支持されたフロントフォーク6と、フロントフォーク6に回転可能に支持された前輪Wfと、フロントフォーク6および前輪Wfと共にヘッドパイプ3の中心線まわりに左右に回動するステアリングハンドル7とを含む。ステアリングハンドル7は、ヘッドパイプ3よりも上方に配置されたハンドルバー7aを含む。ハンドルバー7aは、シート11よりも上方でシート11よりも前方の位置に配置されている。ステアリングハンドル7が運転者によって操作されると、前輪Wfはステアリングハンドル7に共に左右に回動する。これにより、鞍乗型車両1が操舵される。
図1に示すように、鞍乗型車両1は、上下方向に揺動可能にフレーム2に支持されたスイングアーム9と、スイングアーム9の後端部に回転可能に支持された後輪Wrとを含む。鞍乗型車両1は、さらに、鞍乗型車両1を走行させる動力を発生するエンジン8と、エンジン8の動力を後輪Wrに伝達する駆動機構(図示せず)とを含む。エンジン8は、メインフレーム4の下方に配置されている。エンジン8は、フレーム2に固定されている。スイングアーム9および後輪Wrは、スイングアーム9の前端部を中心に上下方向に揺動可能である。後輪Wrは、側面視において、エンジン8の後方で且つシートフレーム5の下方の位置に配置されている。
図1に示すように、鞍乗型車両1は、運転者が座る鞍型のシート11を含む。シート11は、一人乗り用であってもよいし、二人乗り用であってもよい。図1は、運転者が座る運転者の座面11aと同乗者が座る同乗者の座面11bとが、シート11に設けられている例を示している。シート11は、ヘッドパイプ3の後方に配置されている。シート11は、一対のシートフレーム5の上方に配置されている。シート11は、エンジン8よりも上方に配置されている。シート11は、後述する収納ボックス12等の他の部材を介して一対のシートフレーム5に支持されていてもよいし、一対のシートフレーム5に直接支持されていてもよい。
図2に示すように、鞍乗型車両1は、上端部に開口部が設けられた収納ボックス12と、エンジン8に供給される燃料を貯える燃料タンク13とを含む。収納ボックス12は、燃料タンク13の前方に配置されている。一対のシートフレーム5は、収納ボックス12の右方および左方に配置されている。収納ボックス12および燃料タンク13は、フレーム2に支持されている。収納ボックス12および燃料タンク13は、シート11の下方に配置されている。シート11の前端部は、車幅方向に延びる水平な開閉軸線まわりに収納ボックス12の前端部に回動可能に連結されている。シート11は、収納ボックス12に対して上下に回動可能である。収納ボックス12の開口部は、シート11によって開閉される。
図1に示すように、鞍乗型車両1は、フレーム2等を覆う外装カバー14を含む。外装カバー14は、シート11よりも下方に凹んだ凹部14aをシート11とステアリングハンドル7との間に形成している。凹部14aの底は、メインフレーム4の上方に配置されている。外装カバー14は、前輪Wfの上方および後方に配置されたフロントフェンダー15と、ヘッドパイプ3をその前方から覆うフロントカバー16と、ヘッドパイプ3およびフロントカバー16の後方に配置されたレッグシールド17とを含む。レッグシールド17の右端部および左端部は、運転者の左右の足の前方に配置される。外装カバー14は、さらに、一対のシートフレーム5をその側方から覆うリアカバー18と、後輪Wrの上方および後方に配置されたリアフェンダー19とを含む。
図3は、エンジン8およびこれに関連する構成の概略を示す模式図である。なお、図3に示す各部材の配置、姿勢、および大きさ等は、実際の配置等とは異なる。
エンジン8は、例えば、空冷4ストローク単気筒エンジンである。図3に示すように、エンジン8は、クランク軸線Acまわりに回転可能なクランクシャフト24と、クランクシャフト24の回転に応じてシリンダ21内を往復するピストン22と、ピストン22をクランクシャフト24に連結するコネクティングロッド23とを含む。エンジン8は、さらに、ピストン22を収容するシリンダ21を形成するシリンダボディ26と、燃焼室28と吸気ポート29と排気ポート30とを形成するシリンダヘッド25と、シリンダボディ26と共にクランクシャフト24を収容するクランクケース27とを含む。
エンジン8は、例えば、空冷4ストローク単気筒エンジンである。図3に示すように、エンジン8は、クランク軸線Acまわりに回転可能なクランクシャフト24と、クランクシャフト24の回転に応じてシリンダ21内を往復するピストン22と、ピストン22をクランクシャフト24に連結するコネクティングロッド23とを含む。エンジン8は、さらに、ピストン22を収容するシリンダ21を形成するシリンダボディ26と、燃焼室28と吸気ポート29と排気ポート30とを形成するシリンダヘッド25と、シリンダボディ26と共にクランクシャフト24を収容するクランクケース27とを含む。
図2に示すように、シリンダヘッド25は、シリンダボディ26の前方に配置されている。吸気ポート29は、燃焼室28から上方に延びており、排気ポート30は、燃焼室28から下方に延びている。シリンダ21は、平面視で前後方向に延びている。シリンダ21は、シリンダ21の前端に近づくほど上方に位置するように上下方向に傾いている。クランクケース27は、シリンダボディ26の後方に配置されている。クランク軸線Acは、左右方向に延びている。
図3に示すように、エンジン8は、空気と燃料との混合気を燃焼室28で燃焼させる点火プラグ31と、吸気ポート29を開閉する吸気バルブ32と、排気ポート30を開閉する排気バルブ33とを含む。燃焼室28は、燃焼室28に吸気を導く吸気通路34と、燃焼に伴って燃焼室28で生成された排気を排出する排気通路35とに接続されている。吸気ポート29は、吸気通路34の一部であり、排気ポート30は、排気通路35の一部である。
図3に示すように、鞍乗型車両1は、燃焼室28に向かって吸気通路34を流れる吸気から異物を除去するエアフィルタ36と、燃焼室28に供給される吸気の流量を変更する吸気流量調整装置38とを含む。エアフィルタ36は、エアクリーナーボックス37に収容されている。吸気流量調整装置38は、吸気通路34に配置されたスロットルバルブ39と、スロットルバルブ39を収容するスロットルボディ40とを含む。エアクリーナーボックス37およびスロットルボディ40は、吸気通路34の一部を形成している。
図3に示すように、スロットルバルブ39の一例は、バタフライバルブである。スロットルバルブ39は、ハンドルバー7aの右端部に取り付けられたアクセルグリップ7bの操作量に応じた移動量で駆動される。スロットルバルブ39は、スロットルワイヤを介してアクセルグリップ7bに接続されていてもよいし、アクセルグリップ7bの操作に応じて駆動されるスロットルモータに接続されていてもよい。図2に示すように、スロットルボディ40は、メインフレーム4とシリンダヘッド25との間の高さに配置されている。スロットルボディ40は、吸気通路34の一部を形成する吸気部材50を介してシリンダヘッド25に連結されている。吸気部材50は、シリンダヘッド25からスロットルボディ40に向かって上方に延びている。
図3に示すように、鞍乗型車両1は、燃焼室28に燃料を供給する燃料供給装置43を含む。燃料供給装置43は、前述の燃料タンク13と、燃料タンク13から送られた燃料を噴射する燃料噴射器44(fuel injector)と、燃料タンク13内の燃料を燃料噴射器44に送る燃料ポンプ45と、燃料ポンプ45から燃料噴射器44に燃料を導く燃料配管46とを含む。燃料噴射器44は、吸気通路34に向けて燃料を噴射してもよいし、燃焼室28に向けて燃料を噴射してもよい。図2は、燃料噴射器44が吸気通路34に向けて燃料を噴射する例を示している。燃料噴射器44は、吸気部材50に取り付けられている。
図3に示すように、鞍乗型車両1は、エンジン8を制御するECU47(Electronic Control Unit)を含む。ECU47は、スロットルバルブ39の位置を検出するスロットル開度センサ48およびクランクシャフト24の回転速度を検出するクランクセンサ49を含む複数のセンサに接続されている。スロットル開度センサ48は、吸気流量調整装置38に取り付けられており、クランクセンサ49は、エンジン8に取り付けられている。ECU47は、これらのセンサの検出値に基づいて、燃料噴射器44からの燃料の噴射量や点火プラグ31の点火時期等を制御する。
次に、吸気部材50の構造および製造方法について詳細に説明する。最初に、図4〜図11を参照して吸気部材50の構造を説明し、その後、図12〜図15を参照して吸気部材50の製造方法について説明する。
以下の説明において、軸方向Da(図11参照)は、吸気部材50の中心線70に沿う方向であり、周方向Dcは、吸気部材50の中心線70まわりの方向であり、径方向Drは、吸気部材50の中心線70に直交する方向である。図10に示すように、吸気部材50の中心線70が直線ではないので、軸方向Daは、中心線70の位置に応じて変化する。同様に、周方向Dcおよび径方向Drは、中心線70の位置に応じて変化する。
以下の説明において、軸方向Da(図11参照)は、吸気部材50の中心線70に沿う方向であり、周方向Dcは、吸気部材50の中心線70まわりの方向であり、径方向Drは、吸気部材50の中心線70に直交する方向である。図10に示すように、吸気部材50の中心線70が直線ではないので、軸方向Daは、中心線70の位置に応じて変化する。同様に、周方向Dcおよび径方向Drは、中心線70の位置に応じて変化する。
図10に示すように、吸気部材50は、合成樹脂製である。吸気部材50の内壁51は、吸気流量調整装置38からエンジン8に吸気を導く流路54を筒状の内壁面によって形成している。流路54は、吸気通路34の一部である。流路54の上流端に相当する入口53と、流路54の下流端に相当する出口55とは、吸気部材50の外壁52で開口している。
図10に示すように、流路54の入口53は、流路54の出口55よりも上方に配置されている。流路54の入口53から流路54に流入した吸気は、流路54の出口55から流路54の外に排出される。図6および図7に示すように、流路54の入口53および出口55は、例えば、いずれも円形である。流路54の出口55の直径は、流路54の入口53の直径よりも小さい。したがって、流路54の出口55の開口面積は、流路54の入口53の開口面積よりも小さい。
図4および図5に示すように、吸気部材50は、スロットルボディ40に連結される環状の第1フランジ部56と、シリンダヘッド25に連結される環状の第2フランジ部58と、第1フランジ部56から第2フランジ部58に延びる筒状部57とを含む。第1フランジ部56および第2フランジ部58は、筒状部57によって互いに接続されている。
図4および図5に示すように、第1フランジ部56は、平坦な第1取付面56aを含み、第2フランジ部58は、平坦な第2取付面58aを含む。第1取付面56aは、第2取付面58aに対して傾いている。流路54の入口53は、第1フランジ部56の第1取付面56aで開口しており、流路54の出口55は、第2フランジの第2取付面58aで開口している。図6に示すように、吸気流量調整装置38の方から第1フランジ部56の第1取付面56aに垂直な方向に入口53を見ると、出口55の一部が見える。
図4および図5に示すように、第1フランジ部56は、平坦な第1取付面56aを含み、第2フランジ部58は、平坦な第2取付面58aを含む。第1取付面56aは、第2取付面58aに対して傾いている。流路54の入口53は、第1フランジ部56の第1取付面56aで開口しており、流路54の出口55は、第2フランジの第2取付面58aで開口している。図6に示すように、吸気流量調整装置38の方から第1フランジ部56の第1取付面56aに垂直な方向に入口53を見ると、出口55の一部が見える。
図8に示すように、第1フランジ部56は、複数のボルトBTによってスロットルボディ40に連結される。ボルトBTが挿入される金属製のブッシュB1(bushing)は、第1フランジ部56をその厚み方向に貫通する第1ボルト挿入穴56b内に保持されている。第1フランジ部56の第1取付面56aは、スロットルボディ40の端面に平行に対向している。第1フランジ部56は、環状の第1シール61が第1フランジ部56の第1取付面56aとスロットルボディ40の端面との間に介在した状態で、複数のボルトBTによってスロットルボディ40に連結される。これにより、第1フランジ部56とスロットルボディ40との間の隙間が第1シール61によって塞がれる。
図9に示すように、第2フランジ部58は、複数のボルトBTによってシリンダヘッド25に連結される。ボルトBTが挿入される金属製のブッシュB1は、第2フランジ部58をその厚み方向に貫通する第2ボルト挿入穴58b内に保持されている。第2フランジ部58の第2取付面58aは、シリンダヘッド25の端面に平行に対向している。第2フランジ部58は、環状の第2シール62が第2フランジ部58の第2取付面58aとシリンダヘッド25の端面との間に介在した状態で、複数のボルトBTによってシリンダヘッド25に連結される。これにより、第2フランジ部58とシリンダヘッド25との間の隙間が第2シール62によって塞がれる。
第1シール61および第2シール62は、いずれも、合成樹脂やゴムなどの弾性材料で作成されている。図8に示すように、第1シール61は、スロットルボディ40に設けられた環状の第1シール保持溝63内に保持されている。図9に示すように、第2シール62は、第2フランジ部58の第2取付面58aに設けられた環状の第2シール保持溝64内に保持されている。第1シール保持溝63は、第1フランジ部56の第1取付面56aに設けられていてもよい。第2シール保持溝64は、シリンダヘッド25に設けられていてもよい。
図7に示すように、第2シール保持溝64の内面は、流路54の出口55を取り囲む環状の内周部64aと、内周部64aを取り囲む環状の外周部64cと、外周部64cと内周部64aとを互いに接続する環状の底部64bと、外周部64cから径方向Dr内方に突出する1つ以上の突出部64dとを含む。突出部64dは、内周部64aおよび外周部64cの両方に設けられていてもよいし、内周部64aだけに設けられていてもよい。第2シール保持溝64の幅(径方向Drの長さ)は、突出部64dに対応する位置で減少している。第2シール62は、突出部64dによって第2シール保持溝64からの脱落が防止されている。
図5に示すように、燃料噴射器44は、吸気部材50の外壁52で開口するインジェクタ取付穴65に挿入される。インジェクタ取付穴65は、流路54の入口53と流路54の出口55との間の高さに配置されている。インジェクタ取付穴65は、流路54の出口55に向かって吸気部材50の外壁52から吸気部材50の内壁51に延びている。インジェクタ取付穴65は、吸気部材50の内壁51(後述する第2通路68の内壁)で開口している。インジェクタ取付穴65は、流路54に接続されている。
図示はしないが、燃料噴射器44は、燃料を噴霧する燃料噴射口と、燃料噴射口を開閉するバルブと、開位置と閉位置との間でバルブを移動させる電動アクチュエータと、バルブおよび電動アクチュエータを収容するハウジングとを含む。燃料噴射器44のハウジングは、インジェクタ取付穴65に挿入されている。燃料噴射器44のハウジングは、吸気部材50に保持されたナット部材66と図示しないボルトとによって吸気部材50に固定されている。
図10に示すように、吸気部材50の流路54は、互いに連続した第1通路67および第2通路68を含む。第1通路67および第2通路68は、いずれも円弧状である。第1通路67は、吸気の流れにおける第2通路68の上流に配置されている。第1通路67の上流端は、流路54の入口53に相当し、第2通路68の下流端は、流路54の出口55に相当する。第1通路67の直径は、第1通路67の下流端に近づくにしたがって減少している。それとは反対に、第2通路68の直径は、第2通路68の上流端に近づくにしたがって減少している。第1通路67の上流端の直径D1(入口53の直径)は、第2通路68の下流端の直径D4(出口55の直径)よりも大きい。図11に示すように、第1通路67の下流端の直径D2は、第2通路68の上流端の直径D3よりも小さい。
図10に示すように、吸気部材50の中心線70は、互いに連続した第1円弧部71および第2円弧部72を含む。第1円弧部71は、第1通路67の中心線であり、第2円弧部72は、第2通路68の中心線である。第1円弧部71および第2円弧部72は、いずれも、中心角が90度以下で曲率半径が一定の円弧である。第1円弧部71の第1曲率半径71bは、第2円弧部72の第2曲率半径72bより小さい。第1曲率半径71bは、第2曲率半径72bと等しくてもよいし、第2曲率半径72bより大きくてもよい。
図10は、図5に示すX−X線に沿う吸気部材50の断面を示している。したがって、第1円弧部71、第1曲率中心71a、第2円弧部72、および第2曲率中心72aは、いずれも、同一平面上にある。第1円弧部71の第1曲率中心71aと第2円弧部72の第2曲率中心72aとは、互いに異なる位置にある。第1曲率中心71aおよび第2曲率中心72aが両端に配置された線分X1は、吸気部材50の中心線70に交差している。さらに、線分X1と中心線70との交点は、第1円弧部71と第2円弧部72との交点に重なっている。第1曲率中心71aおよび第2曲率中心72aは、吸気部材50の中心線70に対して互いに反対に配置されている。線分X1が吸気部材50の中心線70に交差しているので、同一平面上において伝熱距離の差分を小さくすることができる。
図10に示すように、吸気部材50の内壁51は、第1通路67および第2通路68の接続位置で環状の段差73を形成している。図11は、拡大した段差73の断面を示す模式図である。図11に示すように、段差73は、吸気部材50の軸方向Daに延びる環状の上流壁部74と、上流壁部74の下流の位置で吸気部材50の軸方向Daに延びる環状の下流壁部76と、上流壁部74と下流壁部76とを互いに接続する環状の接続壁部75とを含む。
上流壁部74、接続壁部75、および下流壁部76は、いずれも、吸気部材50の中心線70を取り囲んでいる。上流壁部74および下流壁部76は、吸気部材50の中心線70に沿って延びており、接続壁部75は、吸気部材50の中心線70に対して交差する方向に延びている。図11は、接続壁部75が、吸気部材50の中心線70に直交する平面上に配置されている例を示している。
図11に示すように、接続壁部75は、上流壁部74の第1接続端75aと下流壁部76の第2接続端75bとを互いに接続している。第1接続端75aは、上流壁部74と接続壁部75との交線を意味し、第2接続端75bは、下流壁部76と接続壁部75との交線を意味する。第1接続端75aは、第1通路67の下流端に相当し、第2接続端75bは、第2通路68の上流端に相当する。第1接続端75aの直径D2は、第2接続端75bの直径D3よりも小さい。吸気部材50の径方向Drにおける第1接続端75aから第2接続端75bまでの距離(接続壁部75の幅W1)は、第1通路67の上流端の直径D1と第1通路67の下流端の直径D2との差よりも小さい。第1接続端75aおよび第2接続端75bを吸気部材50の中心線70に直交する平面に投影すると、第1接続端75aで囲まれた領域の面積は、第2接続端75bで囲まれた領域の面積よりも小さい。
次に、吸気部材50の製造方法について説明する。
吸気部材50の製造工程では、射出成形機が用いられる。図12は、射出成形機に取り付けられる金型装置81を示している。金型装置81は、吸気部材50の外壁52を成形する金型と、吸気部材50の内壁51を成形する中子とを含む。図13に示すように、金型は、溶融した樹脂が注入される空洞を形成する第1金型82および第2金型83を含む。図12に示すように、中子は、第1金型82および第2金型83によって形成された空洞内に配置される円弧状の第1回転中子84および第2回転中子85を含む。
吸気部材50の製造工程では、射出成形機が用いられる。図12は、射出成形機に取り付けられる金型装置81を示している。金型装置81は、吸気部材50の外壁52を成形する金型と、吸気部材50の内壁51を成形する中子とを含む。図13に示すように、金型は、溶融した樹脂が注入される空洞を形成する第1金型82および第2金型83を含む。図12に示すように、中子は、第1金型82および第2金型83によって形成された空洞内に配置される円弧状の第1回転中子84および第2回転中子85を含む。
図12に示すように、第1回転中子84および第2回転中子85は、いずれも、円弧状の中心線を有する円柱状である。第1回転中子84の外周面は、先端部に相当する第1端部84aに近づくにしたがって外径が減少するテーパー状である。同様に、第2回転中子85の外周面は、先端部に相当する第2端部85aに近づくにしたがって外径が減少するテーパー状である。吸気部材50の第1通路67は、第1回転中子84の外周面によって成形され、吸気部材50の第2通路68は、第2回転中子85の外周面によって成形される。第1端部84aの外径は、第2端部85aの外径よりも小さい。
図12に示すように、吸気部材50を成形するときは、第1端部84aを含む第1回転中子84の一部と、第2端部85aを含む第2回転中子85の一部とが、第1金型82および第2金型83によって形成された空洞内に配置される。このとき、第1回転中子84の円弧状の中心線86と第2回転中子85の円弧状の中心線87とが連続するように、第1回転中子84の円柱状の第1端部84aと第2回転中子85の円柱状の第2端部85aとが互いに突き合わされる。前述の吸気部材50の段差73は、第1端部84aおよび第2端部85aによって成形される。
図12に示すように、第1回転中子84は、第1金型82および第2金型83の外で油圧シリンダ等の第1アクチュエータ88に連結されている。第1アクチュエータ88は、第1回転中子84の中心線86の曲率中心86aまわりに第1回転中子84を回転させることにより、第1端部84aが空洞内に配置される成形位置(図12に示す位置)と、第1端部84aが空洞から退避した退避位置との間で、第1回転中子84を移動させる。
図12に示すように、第2回転中子85は、第1金型82および第2金型83の外で油圧シリンダ等の第2アクチュエータ89に連結されている。第2アクチュエータ89は、第2回転中子85の中心線87の曲率中心87aまわりに第2回転中子85を回転させることにより、第2端部85aが空洞内に配置される成形位置(図12に示す位置)と、第2端部85aが空洞から退避した退避位置との間で、第2回転中子85を移動させる。
吸気部材50を成形するときは、図13に示すように、第1金型82および第2金型83を重ね合わせて閉じる。さらに、図12に示すように、第1金型82および第2金型83によって形成された空洞内に第1回転中子84および第2回転中子85の一部を配置する。これにより、第1回転中子84の第1端部84aと第2回転中子85の第2端部85aとが突き合わされた状態で、樹脂が充填される樹脂注入空間91が、第1金型82および第2金型83と第1回転中子84および第2回転中子85との間に形成される。
第1金型82、第2金型83、第1回転中子84、および第2回転中子85をそれぞれの成形位置に配置した後は、溶融した樹脂を第1金型82に設けられた注入口82a(図13参照)から樹脂注入空間91に注入する。これにより、図14に示すように、液状の樹脂が樹脂注入空間91に行き渡り、樹脂注入空間91が樹脂で満たされる。第1金型82および第2金型83は、第1金型82および第2金型83の内部を流れる冷却水によって冷却されている。したがって、樹脂注入空間91内の液状の樹脂は、第1金型82および第2金型83によって冷却される。これにより、樹脂注入空間91内の樹脂が固化し、樹脂製の吸気部材50が成形される。
樹脂注入空間91内の樹脂を固化させた後は、図15に示すように、第1アクチュエータ88によって成形位置から退避位置に第1回転中子84を回転させる。その一方で、第2アクチュエータ89によって成形位置から退避位置に第2回転中子85を回転させる。これにより、第1回転中子84の第1端部84aと第2回転中子85の第2端部85aとが互いに離れ、第1金型82および第2金型83の外に配置される。そのため、第1回転中子84および第2回転中子85が、第1金型82および第2金型83内の吸気部材50から取り外される。
第1回転中子84および第2回転中子85を吸気部材50から取り外した後は、第2金型83を退避位置に移動させて、第1金型82および第2金型83を開く。これにより、吸気部材50が第1金型82から離れ第2金型83に残る。その後、第2金型83から吸気部材50を手動または自動で取り外す。必要であれば、吸気部材50を金型装置81から取り外した後に、切削加工等の機械加工を吸気部材50に施す。この場合、金型装置81から取り外された吸気部材50は、吸気部材50の中間体に相当する。
以上のように第1実施形態では、金属よりも熱伝導率の低い樹脂で吸気部材50が作成されているので、エンジン8の熱が吸気部材50を介して吸気流量調整装置38に伝わり難い。さらに、吸気部材50の中心線70が第1円弧部71および第2円弧部72を有しているので、吸気部材50の中心線70全体が直線の場合よりも、吸気部材50の伝熱距離が大きい。このように、吸気部材50の熱伝導率が低く、かつ吸気部材50の伝熱距離が大きいので、エンジン8から吸気流量調整装置38への伝熱量をさらに低減できる。したがって、スロットル開度センサ48などの電子部品の温度上昇を抑えることができる。
さらに、吸気部材50の中心線70が複数の円弧部(第1円弧部71および第2円弧部72)を含むので、吸気部材50の中心線70が円弧部を一つしか含まない場合よりも、吸気部材50の入口53に対する吸気部材50の出口55の位置を調整し易い。つまり、吸気部材50の中心線70全体が円弧の場合は、吸気部材50の入口53および出口55が同一の円周上に配置されるので、入口53および出口55の配置が制約される。したがって、吸気流量調整装置38への伝熱量を低減しながら、吸気部材50の入口53および出口55のレイアウトの自由度を確保できる。
また第1実施形態では、吸気部材50の流路54が湾曲しているにもかかわらず、吸気部材50の入口53から吸気部材50の出口55の少なくとも一部が見える。つまり、出口55の少なくとも一部が見えるような単純な形状あるいは比較的に短い形状であっても伝熱量を低減することができる。
また第1実施形態では、金属よりも熱伝導率の低い弾性材料で第1シール61および第2シール62が作成されている。第1シール61は、吸気流量調整装置38と吸気部材50との間に介在しており、第2シール62は、エンジン8と吸気部材50との間に介在している。したがって、エンジン8から吸気流量調整装置38への伝熱量をさらに低減できる。しかも、エンジン8および吸気流量調整装置38と吸気部材50との間の隙間を第1シール61および第2シール62で確実に密閉できる。
また第1実施形態では、金属よりも熱伝導率の低い弾性材料で第1シール61および第2シール62が作成されている。第1シール61は、吸気流量調整装置38と吸気部材50との間に介在しており、第2シール62は、エンジン8と吸気部材50との間に介在している。したがって、エンジン8から吸気流量調整装置38への伝熱量をさらに低減できる。しかも、エンジン8および吸気流量調整装置38と吸気部材50との間の隙間を第1シール61および第2シール62で確実に密閉できる。
また第1実施形態では、吸気部材50の内壁51に環状の段差73が形成されている。接続壁部75は、上流壁部74の第1接続端75aと下流壁部76の第2接続端75bとを互いに接続している。下流壁部76の第2接続端75bは、吸気部材50の周方向Dcにおけるいずれの位置においても、吸気部材50の径方向Drにおいて上流壁部74の第1接続端75aよりも外方に配置されている。接続壁部75は、吸気の流れの下流に向いている。
接続壁部75が吸気の流れの上流に向いている場合、エンジン8の脈動により吸気部材50に逆流した混合気に含まれる燃料が、吸気部材50の段差73に徐々に溜まり、段差73に溜まった燃料の液滴が予期せぬタイミングでエンジン8に吸い込まれる。この場合、意図する量よりも多くの燃料がエンジン8に供給されてしまう。したがって、接続壁部75をその全周に亘って上流に向けることにより、吸気部材50内に滞留する燃料の量を低減できる。
また第1実施形態では、空冷4ストローク単気筒エンジンが、エンジン8として用いられている。空冷エンジンは、水冷エンジンよりも温度が上昇し易い。また、排気量が同じであれば、単気筒エンジンは、多気筒エンジンよりも小型で放熱面積が小さいことが多い。したがって、同じ大きさの出力を発生しているとき、単気筒エンジンは、多気筒エンジンよりも温度が上昇し易い。このようなエンジン8に第1実施形態に係る吸気部材50を取り付けることにより、エンジン8から吸気流量調整装置38への伝熱量を効果的に低減できる。
他の実施形態
本発明の実施形態の説明は以上であるが、本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、吸気部材50の内壁51に段差73がある場合について説明した。しかし、吸気部材50の内壁51に段差73がなくてもよい。この場合、射出成形時に形成された段差73をショットピーニング等の機械加工で除去してもよいし、射出成形時に段差73が形成されないように中子の寸法を調整してもよい。
本発明の実施形態の説明は以上であるが、本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、吸気部材50の内壁51に段差73がある場合について説明した。しかし、吸気部材50の内壁51に段差73がなくてもよい。この場合、射出成形時に形成された段差73をショットピーニング等の機械加工で除去してもよいし、射出成形時に段差73が形成されないように中子の寸法を調整してもよい。
前記実施形態では、吸気部材50の入口53の開口面積が、吸気部材50の出口55の開口面積よりも小さい場合について説明した。しかし、入口53の開口面積は、出口55の開口面積と等しくてもよいし、出口55の開口面積より大きくてもよい。
前記実施形態では、第1円弧部71、第1曲率中心71a、第2円弧部72、および第2曲率中心72aが、いずれも、同一平面上にある場合について説明した。しかし、図16および図17に示すように、第1円弧部71および第1曲率中心71aは、第2円弧部72および第2曲率中心72aを含む平面S2とは異なる平面S1上に配置されていてもよい。この場合、第1円弧部71および第2円弧部72は、第1円弧部71および第2円弧部72の交点を通る直線L1まわりにねじれた位置関係にある。
前記実施形態では、第1円弧部71、第1曲率中心71a、第2円弧部72、および第2曲率中心72aが、いずれも、同一平面上にある場合について説明した。しかし、図16および図17に示すように、第1円弧部71および第1曲率中心71aは、第2円弧部72および第2曲率中心72aを含む平面S2とは異なる平面S1上に配置されていてもよい。この場合、第1円弧部71および第2円弧部72は、第1円弧部71および第2円弧部72の交点を通る直線L1まわりにねじれた位置関係にある。
前記実施形態では、第1曲率中心71aおよび第2曲率中心72aが両端に配置された線分X1が、吸気部材50の中心線70に交差しており、線分X1と吸気部材50の中心線70との交点が、第1円弧部71と第2円弧部72との交点に重なっている場合について説明した。しかし、図18に示す吸気部材350のように、線分X1は、吸気部材50の中心線70に交差していなくてもよい。線分X1と中心線70との交点が第1円弧部71と第2円弧部72との交点に重ならないように、線分X1と中心線70とが重なっていてもよい。
前記実施形態では、吸気流量調整装置38の方から吸気部材50の入口53を見ると、吸気部材50の出口55の一部が見える場合について説明した。しかし、このように入口53を見たときに、出口55の全部が見えてもよいし、出口55のいずれの部分も見えなくてもよい。
前記実施形態では、2つのフランジ部(第1フランジ部56および第2フランジ部58)が、吸気部材50に設けられている場合について説明した。しかし、2つのフランジ部の少なくとも一方が省略されてもよい。
前記実施形態では、2つのフランジ部(第1フランジ部56および第2フランジ部58)が、吸気部材50に設けられている場合について説明した。しかし、2つのフランジ部の少なくとも一方が省略されてもよい。
前記実施形態では、吸気部材50が、第1シール61および第2シール62等の他の部材を介してスロットルボディ40およびシリンダヘッド25に取り付けられている場合について説明した。しかし、吸気部材50は、スロットルボディ40に直接取り付けられていてもよい。同様に、吸気部材50は、シリンダヘッド25に直接取り付けられていてもよい。
前記実施形態では、第1シール61および第2シール62の両方が、環状のシールである場合について説明した。しかし、第1シール61および第2シール62の少なくとも一方が、板状であってもよい。つまり、第1シール61および第2シール62は、Oリングに限らず、ガスケットであってもよい。
吸気部材50は、前記実施形態に係る製造方法以外の方法で製造されてもよい。
吸気部材50は、前記実施形態に係る製造方法以外の方法で製造されてもよい。
前記実施形態では、燃料供給装置43が燃料噴射器44(fuel injector)を含む場合について説明した。しかし、図19に示すように、燃料供給装置43は、燃料噴射器44に代わりに、キャブレター394を備えていてもよい。この場合、インジェクタ取付穴65を吸気部材50に設ける必要はない。
前記実施形態では、エンジン8が、空冷4ストローク単気筒エンジンである場合について説明した。しかし、エンジン8は、水冷エンジンであってもよいし、多気筒エンジンであってもよい。エンジン8が多気筒エンジンである場合、互いに独立した複数の吸気部材50が鞍乗型車両1に備えられてもよいし、複数の吸気部材50を含む一体の部材が鞍乗型車両1に備えられてもよい。
前記実施形態では、エンジン8が、空冷4ストローク単気筒エンジンである場合について説明した。しかし、エンジン8は、水冷エンジンであってもよいし、多気筒エンジンであってもよい。エンジン8が多気筒エンジンである場合、互いに独立した複数の吸気部材50が鞍乗型車両1に備えられてもよいし、複数の吸気部材50を含む一体の部材が鞍乗型車両1に備えられてもよい。
前記実施形態では、鞍乗型車両1が、アンダーボーン型の自動二輪車である場合について説明した。しかし、鞍乗型車両1は、エンジン8がフレーム2に対して上下方向に揺動可能なスクータ型の自動二輪車であってもよいし、スポーツタイプの自動二輪車であってもよい。また、鞍乗型車両1は、自動二輪車に限らず、三つ以上の車輪を備えた鞍乗型車両であってもよいし、不整地走行用車両(ALL−TERRAIN VEHICLE)であってもよいし、スノーモービルであってもよい。
前述の全ての実施形態のうちの二つ以上が組み合わされてもよい。
1 :鞍乗型車両
8 :エンジン
38 :吸気流量調整装置
50 :吸気部材
51 :内壁
52 :外壁
53 :入口
54 :流路
55 :出口
56 :第1フランジ部
58 :第2フランジ部
61 :第1シール
62 :第2シール
67 :第1通路
68 :第2通路
70 :中心線
71 :第1円弧部
71a :第1曲率中心
71b :第1曲率半径
72 :第2円弧部
72a :第2曲率中心
72b :第2曲率半径
73 :段差
74 :上流壁部
75 :接続壁部
75a :第1接続端
75b :第2接続端
76 :下流壁部
82 :第1金型
83 :第2金型
84 :第1回転中子
84a :第1端部
85 :第2回転中子
85a :第2端部
91 :樹脂注入空間
350 :吸気部材
Da :軸方向
Dc :周方向
Dr :径方向
8 :エンジン
38 :吸気流量調整装置
50 :吸気部材
51 :内壁
52 :外壁
53 :入口
54 :流路
55 :出口
56 :第1フランジ部
58 :第2フランジ部
61 :第1シール
62 :第2シール
67 :第1通路
68 :第2通路
70 :中心線
71 :第1円弧部
71a :第1曲率中心
71b :第1曲率半径
72 :第2円弧部
72a :第2曲率中心
72b :第2曲率半径
73 :段差
74 :上流壁部
75 :接続壁部
75a :第1接続端
75b :第2接続端
76 :下流壁部
82 :第1金型
83 :第2金型
84 :第1回転中子
84a :第1端部
85 :第2回転中子
85a :第2端部
91 :樹脂注入空間
350 :吸気部材
Da :軸方向
Dc :周方向
Dr :径方向
Claims (13)
- エンジンと、
前記エンジンに吸い込まれる吸気の流量を調整する吸気流量調整装置と、
前記吸気流量調整装置から前記エンジンに吸気を導く流路を形成する内壁を含む樹脂製の吸気部材とを備え、
前記吸気部材の中心線は、互いに連続した第1円弧部および第2円弧部を含み、
前記第1円弧部の第1曲率中心と前記第2円弧部の第2曲率中心とは、互いに異なる位置にある、鞍乗型車両。 - 前記第1円弧部、第1曲率中心、第2円弧部、および第2曲率中心は、いずれも、同一平面上にある、請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記第1曲率中心および前記第2曲率中心が両端に配置された線分は、前記吸気部材の中心線に交差する、請求項2に記載の鞍乗型車両。
- 前記第1曲率中心および前記第2曲率中心が両端に配置された線分は、前記吸気部材の中心線に交差しない、請求項2に記載の鞍乗型車両。
- 前記第1円弧部および第1曲率中心は、前記第2円弧部および第2曲率中心を含む平面とは異なる平面上に配置されている、請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記第1円弧部の曲率半径と前記第2円弧部の曲率半径とが互いに異なる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記吸気部材は、前記吸気流量調整装置を通過した吸気を前記流路に導く入口と、前記入口に流入した吸気を排出する出口と、が形成された外壁を含み、
前記吸気流量調整装置の方から前記入口を見ると、前記出口の少なくとも一部が視認可能である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。 - 前記吸気部材は、さらに、前記流路の端部に形成されたフランジを含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記エンジンまたは吸気流量調整装置と前記吸気部材との間に介在する弾性材料製のシールをさらに含む、請求項1〜7のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記吸気部材の前記内壁には、前記吸気部材の軸方向に延びる上流壁部と、吸気の流れにおける前記上流壁部の下流の位置で前記吸気部材の軸方向に延びる下流壁部と、前記上流壁部の第1接続端と前記下流壁部の第2接続端とを互いに接続する接続壁部と、を含む環状の段差が形成されており、
前記下流壁部の前記第2接続端は、前記吸気部材の径方向において前記上流壁部の前記第1接続端よりも外方に配置されており、前記接続壁部は、前記第1接続端から前記第2接続端に向けて前記吸気部材の径方向外方に延びている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。 - 前記エンジンは、空冷エンジンである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- 前記エンジンは、単気筒エンジンである、請求項1〜11のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
- エンジンに吸い込まれる吸気の流量を調整する吸気流量調整装置から前記エンジンに吸気を導く流路を形成する内壁を含む樹脂製の吸気部材を製造する前記吸気部材の製造方法であって、
円弧状の第1回転中子の第1端部と円弧状の第2回転中子の第2端部とを突き合わせた状態で、金型と前記第1回転中子および第2回転中子との間に樹脂注入空間を形成する工程と、
前記樹脂注入空間に樹脂を注入して前記吸気部材を成形する工程と、
前記第1回転中子および第2回転中子を回転させることにより、前記第1回転中子および第2回転中子を前記吸気部材から取り外す工程とを含む、吸気部材の製造方法。
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2014
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2015
- 2015-10-20 CN CN201510681394.6A patent/CN105525999A/zh active Pending
- 2015-10-20 EP EP15190526.2A patent/EP3012447A1/en not_active Ceased
- 2015-10-21 BR BR102015026700A patent/BR102015026700A2/pt not_active Application Discontinuation
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US10843695B2 (en) | 2014-05-30 | 2020-11-24 | Denso Corporation | Apparatus and program for assisting drive of vehicle |
JP2018178751A (ja) * | 2017-04-04 | 2018-11-15 | いすゞ自動車株式会社 | 排気管 |
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