JP2016079685A - コンクリート部材接続具及びそれを用いたコンクリート部材接続方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンプルな構成であって施工が容易であり、耐候性に富んでいて経時劣化しにくく、長期に渡ってコンクリート部材同士の接続部からの漏水の発生を防止し得るコンクリート部材接続具を提供することを課題とする。【解決手段】一方のコンクリート部材1に固定される第1の湾曲弾性板11と、他方のコンクリート部材2に固定される第2の湾曲弾性板12と、湾曲弾性板11、12を連結するクリップ20とから成る。湾曲弾性板11、12はそれぞれ、平面板14と、平面板14から伸びて先端に巻回部16が形成された曲面板15とで構成され、クリップ20は、長さ方向全長に亘るスリット21を有する筒状体で、湾曲弾性板11、12の双方の巻回部16を包むように係止することにより、第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12とを連結する。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート部材接続具、及び、それを用いたコンクリート部材接続方法に関するものである。より詳細には、施工誤差を吸収させるために、コンクリート部材間の接続部に若干の空間を設けるようにして構築されるコンクリート構造物の、当該コンクリート部材接続部に用いられるコンクリート部材接続具、及び、それを用いたコンクリート部材の接続方法に関するものである。
例えば、コンクリート板等のコンクリート部材を並置接続して一連のコンクリート部材を構築するような場合、そのコンクリート部材同士の接続部分に施工誤差が生じやすい。従来、この施工誤差を吸収させるために、コンクリート部材間に若干の空間を置き、そこにモルタル等を充填する方法が一般に採用されているが、その場合、充填されたモルタルは乾燥収縮等によりひび割れが発生しやすいため、耐久性の面で問題となる。
また、橋梁の中央分離帯等のコンクリート部材間に生ずる空隙を閉塞して、漏水を防止したり、物の落下を防止したりするために、ゴム板が設置される。ここでゴム板が用いられるのは、コンクリート部材は独自に振動したり変位したりするところ、ゴム板は、この振動や変位に追随して変形可能であるからである。しかし、ゴム板は、紫外線及びオゾンによって性状劣化しやすく、特に直射日光に晒される条件下では劣化の進行が早まり、10年も経てば止水性能を失ってしまい、漏水等の問題を引き起こすおそれがある。
なお、その場合、ゴム板に代えて耐候性に富むステンレス板を用いることが考えられるが、ステンレス板は、コンクリート部材間の伸縮、振動等に追随して変形することができず、その伸縮、振動等に伴って、その固定部が破損するおそれがあるので、ステンレス板の代用は現実的ではない。
特開2009−230462号公報 特開2001−264087号公報
上述したように、従来、コンクリート部材同士の接続部において、その空隙充填又は空隙隠蔽のために、モルタルを充填したり、ゴム板を被せたりしていたが、モルタルの場合はひび割れを起こしやすいという問題があり、ゴム板の場合は経時劣化しやすいという問題があった。
そこで本発明は、このような問題のない、即ち、シンプルな構成であって施工が容易であり、しかも耐候性に富んでいて経時劣化しにくく、長期に渡ってコンクリート部材同士の接続部からの漏水の発生を防止し、また、橋梁の中央分離帯等のコンクリート部材間等からの物の落下を防止し得るコンクリート部材接続具及びそれを用いたコンクリート部材接続方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、対向するコンクリート部材同士を接続するための接続具であって、
一方の側の前記コンクリート部材に固定される第1の湾曲弾性板と、他方の側の前記コンクリート部材に固定される第2の湾曲弾性板と、前記第1の湾曲弾性板と第2の湾曲弾性板とを連結するクリップとから成り、
前記第1の湾曲弾性板と第2の湾曲弾性板はそれぞれ、平面板と、前記平面板から伸びて先端に巻回部が形成された曲面板とで構成され、前記クリップは、長さ方向全長に亘るスリットを有する筒状体で、前記第1の湾曲弾性板の巻回部と前記第2の湾曲弾性板の巻回部とを包むように係止することにより、前記第1の湾曲弾性板と前記第2の湾曲弾性板とを連結するものであることを特徴とするコンクリート部材接続具である。
通例、前記第1の湾曲弾性板と前記第2の湾曲弾性板はステンレス箔、FRPその他の可撓性及び耐候性を有する資材製である。一実施形態においては、前記平面板は前記コンクリート部材にボルト止めされ、他の実施形態においては、前記平面板は前記コンクリート部材に埋入固定され、その場合、前記平面板に多数の固定用開口が穿設される。
一実施形態においては、前記平面板から伸びる曲面板は前記平面板に被さる方向に形成され、前記平面板に切り込みを入れることにより下方への折返し部が形成され、前記折返し部が前記コンクリート部材に埋入固定される。
また、上記課題を解決するための請求項7に記載の発明は、複数のコンクリート部材を横に接続してコンクリート構造物を構築するためのコンクリート部材接続方法であって、
平面板と前記平面板から伸びて先端に巻回部が形成された曲面板とから成る第1の湾曲弾性板及び第2の湾曲弾性板と、前記第1の湾曲弾性板の巻回部と前記第2の湾曲弾性板の巻回部とを係止して連結するクリップとから成る接続具を用意する工程と、
前記コンクリート部材を施工位置に配置する工程と、
前記コンクリート部材を施工位置に配置する前に又は配置した後に、前記コンクリート部材に前記接続具を固定する工程と、
接続する一方の前記コンクリート部材に固定されている前記第1の湾曲弾性板の巻回部と、それに接続する他方の前記コンクリート部材に固定されている前記第2の湾曲弾性板の巻回部とを前記クリップで係止させて連結する工程と、
を含むことを特徴とするコンクリート部材接続方法である。
一実施形態においては、前記クリップによる連結工程後に、前記コンクリート部材と既設のコンクリート構造物との間の隙間に、モルタルグラウトを施工する工程を含む。
前記第1の湾曲弾性板と前記第2の湾曲弾性板は、前記コンクリート部材に埋入固定され又はボルト止めされる。通例、前記第1の湾曲弾性板と前記第2の湾曲弾性板は、ステンレス箔、FRPその他の可撓性及び耐候性を有する資材製である。
本発明に係るコンクリート部材接続具は上記のとおりであり、シンプルな構成であって施工が容易であり、しかも耐候性に富んでいて経時劣化しにくく、長期に渡ってコンクリート部材同士の接続部からの漏水の発生を防止し、また、橋梁の中央分離帯等のコンクリート部材間に用いられる場合は、その隙間からの物の落下を防止し得る効果がある。
また、本発明に係るコンクリート部材接続方法は、上記接続具を用いるため、施工が容易で、耐候性に富んでいて経時劣化しにくく、長期に渡ってコンクリート部材同士の接続部からの漏水の発生を防止し得るコンクリート構造物を容易且つ迅速に構築し得る効果がある。
本発明に係るコンクリート部材接続具の施工例を示す平面図である。 本発明に係るコンクリート部材接続具の他の施工例を示す平面図である。 本発明に係るコンクリート部材接続具のコンクリート部材に対する固定方法を示す斜視図である。 本発明に係るコンクリート部材接続具の形状例を示す正面図及び断面図である。 本発明に係るコンクリート部材接続具の更に他の施工例を示す側面図である。 本発明に係るコンクリート部材接続具のコンクリート部材に対する固定方法を示す斜視図である。 本発明に係るコンクリート部材接続具の更に他の施工例を示す側面図である。 本発明に係るコンクリート部材接続具の連結方法を示す斜視図である。 本発明に係るコンクリート部材接続具における、クリップのストッパーの構成を示す平面図及び側面図である。 本発明に係るコンクリート部材接続具の作用を示す図である。
本発明を実施するための形態につき、添付図面に依拠して説明する。なお、図1乃至図4に示す例は、例えば、橋梁の壁高欄に施工されるコンクリート板1、2のような、コンクリート縦壁間を接続することを想定したものであり、図5乃至図8に示す例は、橋梁の中央分離帯のコンクリート部材間に生ずる空隙(上りレーンと下りレーンの境の隙間)等を閉塞することを想定したものである。
本発明に係るコンクリート部材接続具は、上記コンクリート板1、2等のコンクリート部材同士を接続するための接続具であって、接続する一方の側のコンクリート板1に固定される第1の湾曲弾性板11と、他方の側のコンクリート板2に固定される第2の湾曲弾性板12と、第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12とを連結するクリップ20とから成る。
第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12はそれぞれ、平面板14と、平面板14から伸びて先端に巻回部16が形成された曲面板15とで構成され(特に図4参照)、後述するように、第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12とが対称的に配置されて連結される。各湾曲弾性板11、12は、薄手のステンレス板製であることが好ましい。巻回部16は曲面板15の端部に形成されるが、後述する実施形態におけるように、頸部17を介して形成されることもある(図5〜8参照)。巻回部16は1巻きで足りる。後述するように曲面板15は、側方からの負荷を受けて撓むものであるので、通例、しの字形状等の滑らかな曲面のものとされるが、可撓性がありさえすれば、屈曲線状のものであってもよい。
第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12は、それらの平面板14をコンクリート板1、2の側面端部にボルト止めすることにより(図7参照)、あるいは、コンクリート板1、2に埋入することにより(図1〜6参照)、コンクリート板1、2に固定される。ボルト止めする場合は、必要に応じて平面板14を適宜シール材31、32で挟み、ボルト30をコンクリート板1、2まで螺入して固定する。
埋入固定する場合は、平面板14に多数の開口18を穿設することが好ましい(図4参照)。その場合は、埋入時に各開口18内にコンクリートが入り込み、開口18を通して固化してストッパーとなるため、平面板14の抜けが確実に防止されることになる。また、コンクリート板1、2に埋入固定する場合の変形例として、平面板14に半円形状、倒コ字状等の切り込みを入れ、下方へ折り返して折返し部19を形成し、この折返し部19をコンクリート板1、2に埋入することもある(図5、6参照)。この場合も折返し部19の内側に、上記開口18の場合と同様にコンクリートのストッパーを生成させるための開口18aが形成される。
曲面板15は、平面板14の内端部から立ち上がるように形成されることが多いが、この変形例の場合の曲面板15は、平面板14の外端部から立ち上がるように形成されている。また、この変形例の場合は、第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12の設置時における位置決めのために、それぞれの平面板14の内端部を下方に直角に折曲して係止板14aを延設することが好ましい。この係止版14aをコンクリート板1、2の角部に当てることで、第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12を容易且つ正確に位置決めすることが可能となる。
クリップ20は、長さ方向全長に亘るスリット21を有していて、その径方向に若干弾性を有する、好ましくはステンレス製の筒状体である。クリップ20の断面形状は、通例、図1、2に示すようなC字形状であるが、四角形状、五角形状(図5、7参照)、その他任意の形状とすることができる。
クリップ20は、その内側に第1の湾曲弾性板11の巻回部16と第2の湾曲弾性板12の巻回部16とを包むように収めることで、第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12とを連結する。通例、クリップ20は、湾曲弾性板11の巻回部16と湾曲弾性板12の巻回部16とを突き合わせた状態で上方から落とし込み(図1乃至図4に示す例の場合)、あるいは、横方向からスライドさせて(図5乃至図7に示す例の場合)、双方の巻回部16を抱持させる。
本接続具は、加工性の点から90cmほどの長さに製造されるが、図5乃至図8に示す例のようにそれ以上の長さに施工する必要がある場合は、長さ方向に複数連結して使用することになる。図8はその連結方法の一例を示すもので、連結される側の湾曲弾性板11(12)の巻回部16の後端部を、例えば、3cmほど除去し、この後端部を、連結する側の湾曲弾性板11(12)の前端部上に重合する。その状態において、連結される側及び連結する側の湾曲弾性板11(12)の各巻回部16が突き当たり、一連のものとなる(図8(B)参照)。
そこで、例えば、各湾曲弾性板11(12)の端部に穿設したボルト穴22を利用してボルト止めする。この作業を湾曲弾性板11と湾曲弾性板12の双方について行った後、単に双方の巻回部16を収めるようにクリップ20をスライドさせるだけで、クリップ20により双方の巻回部16を締め付け係止することができる。かくして、連続した止水構造、並びに、落下物防止構造を容易且つ迅速に構築することが可能となるのである。
但し、クリップ20は、巻回部16を係止するといっても、各湾曲弾性板11、12に固定される訳ではないため、振動その他の外部からの力を受けて抜けてしまう可能性もある。そこで、一方の湾曲弾性板11の端部にストッパー機能を持たせることとする。そのために、前端に位置する湾曲弾性板11の前端部の巻回部16を少し除去すると共に、その部分の頸部17の付け根に切れ目を入れ、その部分の頸部17を丸めたり湾折曲させたりすることにより抜止めストッパー23を形成する(図9)。
かくして、後端側からスライドさせたクリップ20は、その先端が抜止めストッパー23に当たることで、それ以上の進行を阻止されると共に、抜けが防止される。抜止めストッパー23は、施工現場において形成することもできるが、通例、施工前に予め形成される。
一方、最後尾の湾曲弾性板11の後端側においても、クリップ20の抜け止め手段が講じられる。即ち、最後尾の湾曲弾性板11の後端部の巻回部16を少し除去すると共に、その部分の頸部17の付け根に切れ目を入れておき、施工現場においてクリップ20を嵌め付けた後、その部分の頸部17を直角に折り曲げてL型ストッパー24を形成する(図9)。かくしてクリップ20は、L型ストッパー24によって押え止められ、最後尾の湾曲弾性板11の後端側からの抜けが防止される。
上記のようにしてクリップ20は、その前後を抜止めストッパー23とL型ストッパー24により押え止められて動きを規制されるが、それは、一方の側のコンクリート板1に固定される湾曲弾性板11に対してのみであり、他方の側のコンクリート板2に固定される湾曲弾性板12に対しては何ら拘束されず、湾曲弾性板12に対する長さ方向への相対移動は自由となる。
従って、コンクリート板1がコンクリート板2に対して縦方向に変位するようなことがあっても、湾曲弾性板12の方の巻回部16がクリップ20に係止されつつ、クリップ20内を自由に摺動することができるので、コンクリート板1の変位に伴って本接続具が損傷することはない。
図10に示す例は、コンクリート板1、2間の隙間が斜め方向に伸びている場合であり、その場合のコンクリート板2は、コンクリート板1に対して距離Sだけ変位し、その結果、湾曲弾性板12が湾曲弾性板11に対して距離Sだけずれ動いた例が示されている(図10(B))。この場合の湾曲弾性板12の動きは、その巻回部16がクリップ20に係止されつつ、自由に摺動することにより達成される。また、熱の影響等によってコンクリート板1とコンクリート板2の間隔が変化する場合があるが、その場合は、湾曲弾性板11、12の曲面板15が弾性変形して湾曲弾性板11、12が幅方向に伸縮することで対応可能となり、本接続具による間隙閉塞機能に支障を来たすことはない。
本発明に係るコンクリート構造物構築方法は、上記構成の接続具を用いて、複数のコンクリート板1、2等のコンクリート部材(以下、コンクリート板1、2とする)を横に接続して所望のコンクリート構造物を構築するための方法であり、例えば、橋梁の壁高欄の補修に適用される。この方法は、上記第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12とクリップ20とから成る接続具を用意する工程と、コンクリート板1、2に接続具を設置する工程と、コンクリート板1、2を施工位置に配置する工程と、接続具の第1の湾曲弾性板11の巻回部16と第2の湾曲弾性板12の巻回部16とを、クリップ20で連結する工程とから成る。
本方法の場合、先ず、上述した接続具を用意し、そのうちの第1の湾曲弾性板11と第2の湾曲弾性板12をコンクリート板1、2の両側面に固定する(図3参照)。それらのコンクリート板1、2に対する固定は、それらの平面板14をコンクリート板1、2に埋入することにより行い、あるいは、コンクリート板1、2の側面端部にボルト止めすることにより行う。
その固定作業は、コンクリート板1、2を施工位置に配置する前に行うこともあるが、施工位置に配置した後に行うこともある。埋入固定の場合は、コンクリート板1、2の製造時において、コンクリートが硬化する前に、コンクリート板1、2の両端面に平面板14を差し込むことにより行うことができる(図3参照)。その場合、コンクリート板1、2の一方の端面に第1の湾曲弾性板11が固定され、他方の端面に第2の湾曲弾性板12が固定されることになる。
橋梁の壁高欄の補修に際しては、先に既設コンクリートのはつり作業を行い、その後はつり面を適宜間隔を置いて被装するように、コンクリート板1、2を所定目地間隔置きに配置していく。コンクリート板1、2の配置工程においては、コンクリート板1側の湾曲弾性板11の巻回部16と、コンクリート板2側の湾曲弾性板12の巻回部16とを当接させ、その状態で双方の巻回部16を包むように、その上端部からクリップ20を嵌め付けてスライドさせることで、双方の巻回部16を係止させる。かくして、コンクリート板1とコンクリート板2とが接続され、両者間の隙間が閉塞される(図1参照)。
このようにして必要数のコンクリート板1、2を横に連結した後、各コンクリート板1、2と既設コンクリートのはつり面との間にモルタルグラウトを注入充填する(図2参照)。なお、通例、クリップ20係着側が表面側となって、クリップ20が露見することになるが、クリップ20係着側を背面側にし、クリップ20係着部をモルタル内に埋め込むようにすることもある。ここで、コンクリート板の設置施工誤差によってコンクリート1、2間の間隔が不均一になっても、また、施工後にその間隔に変化が生じても、湾曲弾性板11、12が弾性変形することで、その施工誤差並びに間隔の変化を吸収することができるので、その連結部分における止水性、閉塞性等が損なわれることはない。
この発明をある程度詳細にその最も好ましい実施形態について説明してきたが、この発明の精神と範囲に反することなしに広範に異なる実施形態を構成することができることは言うまでもない。従って、この発明は、添付請求の範囲において限定した以外は、その特定の実施形態に制約されるものではない。
1、2 コンクリート板
11、12 湾曲弾性板
14 平面板
15 曲面板
16 巻回部
17 頸部
18、18a 開口
19 折返し部
20 クリップ
21 スリット
22 ボルト穴
23 抜止めストッパー
24 L型ストッパー

Claims (10)

  1. 対向するコンクリート部材同士を接続するための接続具であって、
    一方の側の前記コンクリート部材に固定される第1の湾曲弾性板と、他方の側の前記コンクリート部材に固定される第2の湾曲弾性板と、前記第1の湾曲弾性板と第2の湾曲弾性板とを連結するクリップとから成り、
    前記第1の湾曲弾性板と第2の湾曲弾性板はそれぞれ、平面板と、前記平面板から伸びて先端に巻回部が形成された曲面板とで構成され、前記クリップは、長さ方向全長に亘るスリットを有する筒状体で、
    前記第1の湾曲弾性板の巻回部と前記第2の湾曲弾性板の巻回部とを包むように係止することにより、前記第1の湾曲弾性板と前記第2の湾曲弾性板とを連結するものであることを特徴とするコンクリート部材接続具。
  2. 前記第1の湾曲弾性板と前記第2の湾曲弾性板はステンレス箔、FRPその他の可撓性及び耐候性を有する資材製である、請求項1に記載のコンクリート部材接続具。
  3. 前記平面板は前記コンクリート部材にボルト止めされる、請求項1又は2に記載のコンクリート部材接続具。
  4. 前記平面板は前記コンクリート部材に埋入固定される、請求項1又は2に記載のコンクリート部材接続具。
  5. 前記平面板に多数の孔が穿設される、請求項4に記載のコンクリート部材接続具。
  6. 前記平面板から伸びる曲面板は前記平面板に被さる方向に形成され、前記平面板に切り込みを入れることにより下方への折返し部が形成され、前記折返し部が前記コンクリート部材に埋入固定される、請求項1又は2に記載のコンクリート部材接続具。
  7. 複数のコンクリート部材を横に接続してコンクリート構造物を構築するための方法であって、
    平面板と前記平面板から伸びて先端に巻回部が形成された曲面板とから成る第1の湾曲弾性板及び第2の湾曲弾性板と、前記第1の湾曲弾性板の巻回部と前記第2の湾曲弾性板の巻回部とを係止して連結するクリップとから成る接続具を用意する工程と、
    前記コンクリート部材を施工位置に配置する工程と、
    前記コンクリート部材を施工位置に配置する前に又は配置した後に、前記コンクリート部材に前記接続具を固定する工程と、
    接続する一方の前記コンクリート部材に固定されている前記第1の湾曲弾性板の巻回部と、それに接続する他方の前記コンクリート部材に固定されている前記第2の湾曲弾性板の巻回部とを前記クリップで係止させて連結する工程と、
    を含むことを特徴とするコンクリート部材接続方法。
  8. 前記クリップによる連結工程後に、前記コンクリート部材と既設のコンクリート構造物との間の隙間に、モルタルグラウトを注入する工程を含む、請求項7に記載のコンクリート部材接続方法。
  9. 前記第1の湾曲弾性板と前記第2の湾曲弾性板は、その一部が前記コンクリート部材に埋入固定され又はボルト止めされる、請求項7又は8に記載のコンクリート部材接続方法。
  10. 前記第1の湾曲弾性板と前記第2の湾曲弾性板はステンレス箔、FRPその他の可撓性及び耐候性を有する資材製である、請求項7乃至9のいずれかに記載のコンクリート部材接続方法。
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