JP2016079611A - 構造物 - Google Patents

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Abstract

【課題】減衰装置の設置数を抑えつつ、減衰性能を向上させる。
【解決手段】減衰装置80は、第一アーム92、第二アーム94、及びダンパー100と有している。第一アーム92は一端部92Mが下部構造部12の底部13に設けられた下側架台82に回転自在に連結され、第二アーム94は一端部94Aが上部構造部14の下面部15に設けられた上側架台84に回転自在に連結されている。第一アーム92の他端部92Nと第二アーム94の他端部94Nとは、連結部材96によって回転自在に連結されている。ダンパー100のホルダー104の連結部105が上部構造部14の下面部15に設けられた上側架台86に回転自在に連結されると共に、シャフト102の連結部101が第一アーム92の他端部92Nと第二アーム94の他端部94Nとを回転自在に連結している連結部材96に回転自在に連結されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、構造物に関する。
上部構造部と下部構造部との間にアイソレータと減衰装置とを有する免震装置を設けた構造物が知られている。アイソレータは、鉛直方向に構造物を支持しつつ水平方向に柔軟に変位可能とする機能を有する。一方、減衰装置は、地震の振動エネルギーを吸収し揺れを短時間で収束させる機能を有する。
減衰装置としては、オイルダンパー(粘性型制震ダンパー)や鉛ダンパー(履歴型制震ダンパー)等が挙げられる。
オイルダンパーは、減衰力(振動エネルギーの吸収性能)は大きいが、一方向のみに伸縮するので、平面視において直交する2方向に沿って設置し、地震による揺れに対応する必要がある(例えば、特許文献1を参照)。
これに対して鉛ダンパーは、あらゆる方向の振動に対応できるので、オイルダンパーよりも設置数が少なくて済む。しかし、鉛ダンパーは履歴減衰力(振動エネルギーの吸収性能)に限界があり、比較的小規模な構造物にしか適用できない場合が多い。
特開2007−332643号公報
本発明は、上記事実を鑑み、減衰装置の設置数を抑えつつ、減衰性能を向上させることが目的である。
請求項1の構造物は、下部構造部と上部構造部との間に設けられ、前記下部構造部に前記上部構造部を水平方向に相対移動可能に支持させる支持部材と、一端部が前記下部構造部に回転自在に連結された第一アームと、一端部が前記上部構造部に回転自在に連結されると共に他端部が前記第一アームの他端部に回転自在に連結された第二アームと、一端部が前記上部構造部又は前記下部構造部に回転自在に連結されると共に他端部が前記第一アームの前記他端部と前記第二アームの前記他端部との連結部位に回転自在に連結されたダンパーと、を有する減衰装置と、を備えている。
請求項1に記載の構造物では、支持部材が下部構造部に上部構造部を水平方向に相対移動可能に支持している。また、下部構造部と上部構造部との相対的な水平方向の振動(変位)を減衰装置が減衰させる。
構造物に地震などの外乱が作用し、下部構造部と上部構造部とが相対的に水平方向に振動(変位)すると、下部構造部に連結された第一アームの一端部と上部構造部に連結された第二アームの一端部との間隔が変化する。これにより、減衰装置を構成する第一アームと第二アームとの角度が変化すると共に第一アームの他端部と第二アームの他端部との連結部位が移動する。そして、この連結部位の移動によって、一端部が上部構造部又は下部構造部に回転自在に連結され、他端部が第一アームと第二アームとの連結部位に回転自在に連結されたダンパーが伸縮し振動を減衰させる。
減衰装置は第一アームと第二アームとでトグル機構を構成している。よって、下部構造部と上部構造部との相対変位が小さくても、幾何学的な特性から第一アームの他端部と第二アームの他端部との連結部位の大きな変形に増幅され、ダンパーが大きなストロークを得る。よって、トグル機構を有しない場合と比較し、ダンパーによる減衰性能が向上する。
また、減衰装置における下部構造部に連結された第一アームの一端部と上部構造部に連結された第二アームの一端部との間隔が変化すれば、ダンパーが伸縮し減衰効果を発揮する。よって、減衰装置はダンパーの伸縮方向の以外の下部構造部と上部構造部との方向の振動(変位)に対しても減衰効果を発揮する。
したがって、減衰装置の設置数を抑えつつ、減衰性能が向上する。また、上部構造部の振動が減衰装置の設置数を抑えつつ短時間で収束する。
請求項2の構造物は、平面視において、前記減衰装置を構成する前記第一アームと前記第二アームとの成す角度が鈍角となるように、前記第一アームと前記第二アームとが連結されている。
請求項2に記載の構造物では、平面視において、減衰装置を構成する第一アームと第二アームとの成す角度が鈍角となるように連結されている。第一アームの他端部と第二アームの他端との連結部位の変化量は、第一アームと第二アームとの成す角度が鋭角よりも鈍角にする方が大きい。よって、角度が鋭角よりも鈍角のほうが、よりダンパーは大きく伸縮するので、大きな減衰効果を発揮する。
請求項3の構造物は、下部構造部と上部構造部との間に設けられ、前記下部構造部に前記上部構造部を水平方向に相対移動可能に支持させる支持部材と、一端部が第一連結部に回転可能に連結された一対の第一アームと、一端部が第二連結部に回転可能に連結された一対の第二アームと、一方の前記第一アームの他端部と一方の第二アームの他端部とを前記上部構造部に回転可能に連結する第一連結手段と、他方の前記第一アームの他端部と他方の第二アームの他端部とを前記下部構造部に回転可能に連結する第二連結手段と、前記第一連結部と前記第二連結部とが外側に折り曲げられた状態で前記第一連結部と前記第二連結部との間に連結されたダンパーと、を有する減衰装置と、を備えている。
請求項3に記載の構造物では、支持部材が下部構造部に上部構造部を水平方向に相対移動可能に支持している。また、下部構造部と上部構造部との相対的な水平方向の振動(変位)を減衰装置が減衰させる。
構造物に地震などの外乱が作用し、下部構造部と上部構造部とが相対的に水平方向に振動(変位)すると、下部構造部に連結された第一連結手段と上部構造部に連結された第二連結手段とが相対移動する。第一アームと第二アームとは、回転可能に連結されているので、第一連結手段と第二連結手段の相対移動により、外側に折り曲げられた状態で連結された第一連結部と第二連結部との距離が変化する。この第一連結部と第二連結部との距離が変化によって、これらの間に連結されたダンパーが伸縮し振動を減衰させる。
減衰装置は、第一連結部と第二連結部の間の距離の変化は、第一連結手段と第二連結手段との相対移動量に対して増幅されて変化するので、ダンパーによる減衰性能が向上する。
また、減衰装置における下部構造部に連結された第一連結手段と上部構造部に連結された第二連結手段とが相対移動すれば、ダンパーが伸縮し減衰効果を発揮する。よって、減衰装置はダンパーの伸縮方向の以外の下部構造部と上部構造部との方向の振動(変位)に対しても減衰効果を発揮する。
したがって、減衰装置の設置数を抑えつつ、減衰性能が向上する。また、上部構造部の振動が減衰装置の設置数を抑えつつ短時間で収束する。
また、減衰装置における第一連結手段と第二連結手段との相対移動量に対する第一連結部と第二連結部の間の距離の変化倍率は、第一連結手段と第二連結手段との相対移動方向に依存しない。よって、下部構造部に対する上部構造部の相対移動方向によることなく、ダンパーが伸縮し減衰効果を発揮する。つまり、上部構造部の振動が短時間で収束する。
請求項4の構造物は、前記減衰装置を構成する前記ダンパーは、前記ダンパーの一端部と他端部との軸方向の相対的な直線変位を回転慣性質量の軸回りの回転変位に変換する機構を有している。
請求項4に記載の構造物では、ダンパーの一端部と他端部とが軸方向に相対的に直線変位すると、回転慣性質量が軸回りに回転する。そして、この回転慣性質量の回転慣性力により減衰効果を発揮する。
回転慣性質量の回転方向の接線方向の変位は、ダンパーの軸方向の直線変位よりも大きいので、回転慣性質量が回転することによって生じる回転慣性質量効果は回転慣性質量に対して大きく増幅することができる。つまり、ダンパー軸方向の変位を回転慣性質量の回転に変換することによって、大きな質量を得ることになる。したがって、ダンパーは、大きな減衰効果を発揮する。
本発明によれば、減衰装置の設置数を抑えつつ、減衰性能を向上させることができる。
本発明の第一実施形態に係る免震装置の平面図である。 図1に示す免震装置の拡大側面図である。 免震装置の減衰装置を構成するダンパーを一部断面で示す斜視図である。 免震装置の減衰装置を構成するダンパーの軸方向に沿った断面図である。 下部構造部に対して上部構造部がX方向に相対移動した状態を示す図1に対応する免震装置の平面図である。 下部構造部に対して上部構造部がY方向に相対移動した状態を示す図1に対応する免震装置の平面図である。 図1に示す免震装置の他の例の拡大側面図である。 本発明の第二実施形態に係る免震装置を構成する減衰装置の平面図である。 本発明の第一実施形態に係る免震装置を構成する減衰装置の変位の倍率を示すグラフである。 本発明の第二実施形態に係る免震装置を構成する減衰装置の変位の倍率を示すグラフである。 (A)は本発明の第一実施形態に係る免震装置を構成する減衰装置の模式図であり、(B)は減衰装置の他の実施形態を示す模式図である。 本発明の第一実施形態に係る免震装置の他の実施形態を示す模式図である。 トグル機構を有しない減衰装置(ダンパー)を設置した場合を模式的に示す比較例である。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係る構造物について説明する。
(構造)
本実施形態の構造物の全体構造について説明する。なお、各図において適宜示される矢印X及び矢印Yは水平方向における直交する2方向を示し、矢印Zは鉛直方向を示している。
図1及び図2に示すように、構造物10は下部構造部12と上部構造部14との間に、免震装置50が設置された免震層16が設けられている。なお、本実施形態の構造物10は、下部構造部12が図示されていない地盤に構築された免震ピットである基礎免震構造となっている。しかし、基礎免震構造に限定されるものではなく、例えば中間免震構造であってもよい。
ここで、本実施形態の免震装置50(免震層16)は、上部構造部14を鉛直方向に支持しつつ水平方向に相対移動可能(水平方向に柔軟に変位可能)に支持する積層ゴム等のアイソレータを設置することで、上部構造部14が下部構造部12の動きに追随しない又は追従しにくくする装置全般が含まれる。
別の観点から説明すると、免震装置50によって、上部構造部14の固有振動数が長くなるが、必ずしも長周期化が図られる必要はない。つまり、上部構造部14の固有周期が、一般的に長周期とされている2秒未満であってもよい。
更に別の観点から説明すると、本発明が適用された構造物10は、建築基準法で認定される免震構造物以外の構造物も含まれる。要は、下部構造部12と上部構造部14との間に、下部構造部12に上部構造部14を水平方向に相対移動可能に支持させる支持部材と減衰装置とを備える構造物全般に、本発明は適用される。
図1に示すように、免震装置50は、アイソレータの一例としての複数の積層ゴム60と複数の第一実施形態の減衰装置80A、80B、80C、80Dとを有している。免震装置50を構成する減衰装置80A、80B、80C、80Dは、平面視において、矩形状に配置された四つの積層ゴム60の中心位置にそれぞれ配置されている。
なお、第一実施形態の減衰装置80A、80B、80C、80Dは、配置される位置や向きが異なるだけで、同様の構造である。よって、減衰装置80A、80B、80C、80Dを区別して説明する場合は、部材を表す符合の後に、A、B、C、Dを付し、区別して説明する必要がない場合は、A、B、C、Dを省略する。また、図2では、A、B、C、Dを省略している。
図2に示すように、免震装置50を構成する積層ゴム60は、上部構造部14を鉛直方向に支持しつつ水平方向に相対移動可能(水平方向に柔軟に変位可能)に支持している。積層ゴム60は、円板状の下部フランジ62と上部フランジ64との間に、ゴム板66と鋼板68とが厚み方向に交互に積層された構成とされている。そして、下部構造部12の底部13に設けられた下側架台72と上部構造部14の下面部15に設けられた上側架台74との間に積層ゴム60が配置され、積層ゴム60の下部フランジ62及び上部フランジ64がそれぞれ下側架台72及び上側架台74に接合されている。
なお、積層ゴム60は、上部構造部14の図示されていない柱の直下に位置するように設置されている。また、積層ゴム60は、図2に示す構成に限定されない。他の構成の積層ゴムであってもよい。
図1及び図2に示すように、減衰装置80は、第一アーム92、第二アーム94、及びダンパー100有している。第一アーム92は、一端部92Mが下部構造部12の底部13に設けられた下側架台82に回転自在に連結されている。一方、第二アーム94は、一端部94Mが上部構造部14の下面部15に設けられた上側架台84に回転自在に連結されている。そして、第一アーム92の他端部92Nと第二アーム94の他端部94Nとが、連結部材96によって回転自在に連結されている。
また、ダンパー100の一端部を構成する後述するホルダー104の連結部105(図3及び図4を参照)が、上部構造部14の下面部15に設けられた上側架台86に回転自在に連結されている。また、ダンパー100の他端部を構成する後述するシャフト102の連結部101(図3及び図4を参照)が、前述した第一アーム92の他端部92Nと第二アーム94の他端部94Nとを連結している連結部材96に、回転自在に連結されている。
図3及び図4に示すように、本実施形態のダンパー100は、回転慣性質量を利用した回転慣性質量ダンパーとされている。ダンパー100を構成するシャフト102の外周面には、雌ネジ溝102Aが形成されている。この雌ネジ溝102Aは、雄ネジ110Aが内周面に形成された円筒状の回転体110に挿入されている。回転体110は、一方が開口した円筒状のホルダー104の内部に回転可能に保持されている。また、回転体110は、円筒部111D、円筒部111Dより径が大きな第一円盤部111A、第二円盤部111B、及び第三円盤部111Cを有する構成とされている。
回転体110の一方の端部側はホルダー104の開口から突出すると共に、先端部に第一円盤部111Aが形成されている。また、回転体110の他方の先端部には、第三円盤部111Cが形成されている。また、ホルダー104内に、第二円盤部111Bと第三円盤部111Cとが設けられている。
第二円盤部111B及び第三円盤部111Cに対応するホルダー104の両端部分には、第二円盤部111B及び第三円盤部111Cが嵌る凹部114、115が形成されている。そして、凹部114、115には軸受け112、113が設けられている。このような構成により、回転体110は、矢印Kで示す軸回りには回転するが、矢印Sで示す軸方向への移動が規制されている。
回転体110の第一円盤部111Aには、円盤状の質量体120がボルト122で締結されている。質量体120の中央部には円形の開口部120Aが形成され、この開口部120Aの中をシャフト102が通っている。なお、開口部120Aの内径はシャフト102の外径より十分に大きいので、開口部120Aとシャフト102とは接していない。また、回転体110(第一円盤部111A、第二円盤部111B、第三円盤部111C、円筒部111D)の軸心、質量体120の軸心、及びシャフト102の軸心は同一軸線上にある。
ダンパー100は、上述したような構成をしているので、シャフト102が矢印Sで示すように軸方向に移動すると、シャフト102の外周面の雌ネジ溝102Aと回転体110雄ネジ110Aとが螺合して回転体110が軸周りに回転し、更に、回転体110とボルト122で締結された質量体120が矢印Kで示すように軸回りに回転する(回転体110と質量体120とが一体となって回転する)。
つまり、ダンパー100は、シャフト102の軸方向の直線変位(矢印S)を、回転慣性質量である回転体110の回転変位(矢印K)に変換する機構を有する回転慣性質量ダンパーとなっている。
なお、ダンパー100ホルダー104と内周面と回転体110の円柱部110Dの外周面との間にエネルギー吸収体を設ければ、回転体110が回転することによる質量体120の回転エネルギーの吸収効果により、更に応答値が小さくなる。
また、ホルダー104と内周面と回転体110の円柱部110Dの外周面との間にエネルギー吸収体として、粘性体を注入すれば、質量(M)+粘性(C)の効果を持つダンパーとなる。また、ホルダー104と内周面と回転体110の円柱部110Dの外周面との間にエネルギー吸収体として、摩擦パット等を組み込めば質量(M)+剛性(K)の効果を持つダンパーとなる。更にこれらを二つ組み合わせれば、質量(M)+粘性(C)+剛性(K)の効果を持つダンパーとなり、振動方程式の全てを制御できるようになる。なお、ホルダー104と内周面と回転体110の円柱部110Dの外周面との間に設けるエネルギー吸収体は、エネルギー吸収できれば上記以外のものであっても良い。
なお、上述したダンパー100の構造は一例であって、このような構造に特定されない。他の構造の回転慣性質量を利用した回転慣性質量ダンパーであってもよい。
そして、前述したように、図3及び図4に示すダンパー100のホルダー104の連結部105が、図2に示す上部構造部14の下面部15に設けられた上側架台86に回転自在に連結されると共に、図3及び図4に示すシャフト102の連結部101が、図2に示す第一アーム92の他端部92Nと第二アーム94の他端部94Nとを連結している連結部材96に回転自在に連結されている。
なお、本実施形態では、平面視において、図11に示すように、第一アーム92と第二アーム94との長さは同じ(L1=L2)であり、第一アーム92と第二アーム94との成す角度θは鈍角となるように構成されている。また、ダンパー100の軸方向(伸縮方向)は、X方向(及びY方向)に対して45°の角度になるように設置されている。また、下側架台82と上側架台84と上側架台86とは、平面視において、正方形Jの角部に位置するように配置されている。言い換えると、下側架台82と上側架台84と結ぶ線分が正方形の対角線となるように配置されている。
なお、減衰装置80の各部材の構成は、上記に限定されるものではない。例えば、第一アーム92と第二アーム94との長さが異なっていてもよい(L1≠L2)。ダンパー100の軸方向がX方向(及びY方向)に対して45°以外の角度で配置されていてもよい。また、第一アーム92と第二アーム94との成す角度θは鈍角でなくてもよい。或いは、下側架台82と上側架台84と上側架台86とは、平面視において、正方形以外、例えば長方形の角部に位置するように配置されていてもよい。
(作用及び効果)
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
地震などの外乱が作用すると、積層ゴム60が上部構造部14の固有振動数を長くする免震効果を発揮する。また、下部構造部12と上部構造部14との相対的な水平方向の振動(変位)を減衰装置80が減衰させる。
下部構造部12と上部構造部14とが相対的に水平方向に振動(変位)すると、減衰装置80における下部構造部12に連結された第一アーム92の一端部92Mと上部構造部14に連結された第二アーム94の一端部94Mとの間隔が変化する。これにより第一アーム92と第二アーム94との角度θが変化すると共に第一アーム92の他端部92Nと第二アーム94の他端部94Nとを連結する連結部材96が移動する。そして、連結部材96の移動によって、連結部材96と上部構造部14とに回転自在に連結されたダンパー100が、S方向に伸縮し振動を減衰させる。
減衰装置80は第一アーム92と第二アーム94とでトグル機構を構成している。よって、下部構造部12と上部構造部14との相対変位が小さくても、幾何学的な特性から第一アーム92の他端部92Nと第二アーム94の他端部94Nとの連結部位の大きな変形に増幅され、ダンパー100が大きなストロークを得る。よって、トグル機構を有しない場合と比較し、ダンパー100による減衰性能が向上する。
更に、本実施形態では、平面視において、減衰装置80を構成する第一アーム92と第二アーム94との成す角度θが鈍角となるように構成されている。そして、第一アーム92の他端部92Nと第二アーム94の他端部94Nとの連結部位の変位量は、角度θが鋭角よりも鈍角のほうが大きい。すなわち、角度θが鋭角よりも鈍角のほうが、ダンパー100が大きく伸縮するので、大きな減衰効果を発揮する。
また、質量体120及び回転体110(回転慣性質量)の回転方向(図3の矢印K)の接線方向の変位は、ダンパー100の軸方向(図3の矢印S)の直線変位(伸縮)よりも大きいので、質量体120及び回転体110(回転慣性質量)が回転することによって生じる回転慣性質量効果は質量体120及び回転体110(回転慣性質量)に対して大きく増幅することができる。つまり、軸方向(矢印S)の変位を回転慣性質量の回転(矢印K)に変換することによって、大きな質量を得ることになる。したがって、ダンパー100は、大きな減衰効果を発揮する。
また、減衰装置80における下部構造部12に連結された第一アーム92の一端部92Mと上部構造部14に連結された第二アーム94の一端部94Mとの間隔が変化すれば、ダンパー100が伸縮し減衰効果を発揮する。よって、減衰装置80はダンパー100の伸縮方向(矢印S方向)の以外の方向の下部構造部12と上部構造部14との相対的な振動(変位)に対しても減衰性能を発揮する。
したがって、本発明を適用することで、免震装置50を構成する減衰装置80の設置数を抑えつつ、減衰性能を向上させることができる。また、上部構造部14の振動が、減衰装置80の設置数を抑えつつ短時間で収束する。
つぎに、上述した減衰装置80はダンパー100の伸縮方向(矢印S方向)の以外の方向の下部構造部12と上部構造部14との相対的な振動(変位)に対しても、減衰性能を発揮することについて、図5と図6とを用いて具体的に説明する。
図5に示すように、下部構造部12に対して上部構造部14がX方向右側(図5における右側)に相対移動した場合、減衰装置80A、80Dの第一アーム92A、92Dの一端部92AM、92DMと上部構造部14に連結された第二アーム94A、94Dの一端部94AM、94DMとの間隔が広がり(角度θA、θDが大きくなり)、ダンパー100が伸張し、減衰効果を発揮する。
また、減衰装置80B、80Cの第一アーム92B、92Cの一端部92BM、92CMと上部構造部14に連結された第二アーム94B、94Cの一端部94BM、94CMとの間隔が狭くなり(角度θB、θCが小さくなり)、ダンパー100が収縮し、減衰効果を発揮する。
図6に示すように、下部構造部12に対して上部構造部14がY方向上側(図6における上側であって実際の上下方向ではない)に相対移動した場合、減衰装置80A、80Bの第一アーム92A、92Bの一端部92AM、92BMと上部構造部14に連結された第二アーム94A、94Bの一端部94AM、94BMとの間隔が広がり(角度θA、θBが大きくなり)、ダンパー100が伸張し、減衰効果を発揮する。
また、減衰装置80C、80Dの第一アーム92C、92Dの一端部92CM、92DMと上部構造部14に連結された第二アーム94C、94Dの一端部94CM、94DMとの間隔が狭くなり(角度θC、θDが小さくなり)、ダンパー100が収集し、減衰効果を発揮する。
このように、減衰装置80はダンパー100の伸縮方向(矢印S方向)の以外の方向の下部構造部12と上部構造部14との相対的な振動(変位)に対しても減衰性能を発揮することができる。
(減衰装置の設置数の低減)
前述した本発明を適用することで、免震装置50を構成する減衰装置80の設置数を抑えつつ、減衰性能を向上させることができる(上部構造部14の振動が減衰装置80の設置数を抑えつつ短時間で収束すること)について、より詳しく説明する。
本実施形態のダンパー100は、軸方向の相対的な直線変位を質量体120及び回転体110の軸回りの回転変位に変換する機構を有する所謂ダイナミック・マス・ダンパーである。そして、本実施形態のダンパー100の回転慣性質量(ダイナミック・マス)による入力低減効果によって、下部構造部12と上部構造部14との相対変位量が抑制される。
具体的には、ダンパー100のシャフト102が軸方向に移動すると、前述したように、回転体110が軸回りに回転し、更に質量体120が軸回りに回転する(回転体110と質量体120とが一体となって回転する)。すなわち、質量体120の回転慣性力により、構造物10に対して質量体120が、その場から大きく移動することなく、地震などの振動の入力を低減させることができる(入力低減効果)。
より詳しく説明すると、本実施形態の減衰装置80の振動モデルの振動方程式から、
m’=β ・β ・mf
η=m/(m+m’)<1
となる。
なお、mは建物の質量、mは質量体120の質量、m’は回転慣性質量、βtはトグル機構の変位増幅率、βは回転機構の変位増幅率、ηは入力低減係数である。
このように、地震動の入力をη倍する入力低減効果があることが判る。
よって、例えば、回転慣性質量(m’)が構造物10の質量(m)と同じ質量(m’=m)を得ることができれば、
η=m/(m+m)=1/2=0.5
となり、地震動の入力を0.5倍にすることができる。
ここで、超巨大地震に対応するために、下部構造部12と上部構造部14との相対変位の限界変位量(積層ゴム60(アイソレータ)の限界変形量)を大きくすることは困難とされている。また、超巨大地震に対応するために、免震層16(免震装置)の剛性を大きくして、下部構造部12と上部構造部14との相対変位量を抑制することが考えられるが、この場合、免震効果が低減する。したがって、本実施形態の地震動の入力低減効果を有する減衰装置80を備える免震装置50を免震層16に設けることで、免震層16(免震装置)の剛性を大きくすることなく、下部構造部12と上部構造部14との相対変位量が抑制される。
また、前述したように、減衰装置80は、第一アーム92と第二アーム94とでトグル機構を構成している。よって、下部構造部12と上部構造部14との相対変位は、幾何学的な特性から第一アーム92の他端部92Nと第二アーム94の他端部94Nとの連結部位の大きな変形に増幅され、ダンパー100シャフト102の移動量が増幅されて大きくなる。
仮に回転慣性質量を1000tonとし、
トグル機構の変位増幅率β=2(前述の[m’=β ・β ・mf]より)
とすると、
1000ton×2=4000ton
となり、4000tonの質量を付加することと同等の減衰効果を得ることができる。したがって、4000ton必要であれば、減衰装置80は1/4の設置数で同等の作用を得ることができる。つまり、減衰装置80の設置数を抑えることができる。
なお、本実施形態のように、図3及び図4に示すダンパー100のホルダー104の連結部105が、図2に示す上部構造部14の下面部15に設けられた上側架台86に回転自在に連結されている場合におけるトグル機構の変位増幅率βtは、X方向の変位とY方向の変位とで異なる。
図9のグラフは、W:Hを1:1の場合における倍率(変位増幅率βt)と、X方向の変位及びY方向の変位と、の関係を示すグラフである。このように、X方向には2倍の倍率(変位増幅率βt)を得ても、Y方向には1.3倍の倍率(変位増幅率βt)しか得ることができない。よって、回転慣性質量の増幅効果は、X方向は2倍の2乗の4倍となり、Y方方向は1.3倍の2乗の1.69倍となる。したがって、X方向とY方向とで略同じ減衰効果を得る場合には、X方向の減衰装置80の設置数とY方向の減衰装置80の設置数との比率を、4:1.69とすればよい。
なお、図7に示す減衰装置81のように、ダンパー100のホルダー104の連結部105が、下部構造部12の底部13に設けられた上側架台87に回転自在に連結されると、図9のグラフのX方向とY方向とが逆になる。つまり、例えば、X方向は1.3倍の倍率(変位増幅率βt)となり、Y方向は2.0倍の倍率(変位増幅率βt)となる。したがって、図2に示すダンパー100のホルダー104の連結部105が上部構造部14に連結された減衰装置80と、図7に示すダンパー100のホルダー104の連結部105が上部構造部14に連結された減衰装置81と、をX方向とY方向とに同数設置することで、X方向とY方向とが略同じ減衰効果が得られる。
なお、図9のグラフは、本実施形態の減衰装置80の配置の場合の倍率である。つまり、前述したように、平面視において、図11に示すように、第一アーム92と第二アーム94との長さは同じとされ、ダンパー100の軸方向(伸縮方向)は、X方向(及びY方向)に対して45°の角度で配置され、そして、下側架台82と上側架台84と上側架台86とが正方形Jの角部に位置するように配置されている構成である。
(他の実施形態の例)
つぎに、他の実施形態の例について説明する。
図1及び図11(A)に示すように、本実施形態の減衰装置80では、第一アーム92及び第二アーム94はダンパー100と反対側に向かって延出するように配置され、ダンパー100と反対側の第一アーム92と第二アーム94との成す角度が角度θとされている。しかし、図11(B)に示す他の実施形態の減衰装置83ように、第一アーム92及び第二アーム94はダンパー100側に向かって延出するように配置され、ダンパー100側の第一アーム92と第二アーム94との成す角度が角度θとされていてもよい。
また、図11(B)に示す他の実施形態の減衰装置83を図12に示すように配置してもよい。或いは、図12の減衰装置83を、図1及び図11(A)に示す減衰装置80、81に置き換えてもよい。
なお、図12のようにX方向に4基の減衰装置83を設置した構成では、トグル機構を用いない場合、前述したトグル機構の変位増幅効果が得られないので、同等の減衰効果を得るためには、図13のようにX方向に沿ってダンパー100を4倍の16基並べて設置する必要がある。
<第二実施形態>
本発明の第二実施形態に係る構造物について説明する。
(構造)
本実施形態の構造物は、第一実施形態と減衰装置以外の装置や構造は同様であるので、減衰装置についてのみ説明する。また、第一実施形態と同一の部材には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図8に示すように、第二実施形態の減衰装置280は、第一連結部222で回転可能に連結された一対の第一アーム212及び第一アーム214と、第二連結部226で回転可能に連結された一対の第二アーム216及び第二アーム218を有している。第一連結部222には、第一アーム212と第一アーム214とが回転自在に連結されている。同様に第二連結部226には、第二アーム216と第二アーム218とが回転自在に連結されている。
第一アーム212の第一連結部222側の端部は、第一連結部222を構成する貫通孔が設けられている。第一アーム212の先端部は貫通孔を中心にして内側に向けてL字状に折り曲げられ、折り曲げられた先端部236にはピン接合用の貫通孔が設けられている。
同様に、第二アーム218の第二連結部226側の端部も、第二連結部226を構成する貫通孔が設けられている。第二アーム218の先端部は貫通孔を中心にして内側に向けてL字状に折り曲げられ、折り曲げられた先端部238にはピン接合用の貫通孔が設けられている。
第一アーム212及び第二アーム218の他端部同士は、第一取付金具221にそれぞれ回転可能にピン接合220されている。また、第一アーム214及び第二アーム216の他端部同士は、第二取付金具225にそれぞれ回転可能にピン接合224されている。そして、第一取付金具221は上部構造部14の下面部15(図2、図7を参照)に取り付けられ、第二取付金具225は下部構造部12の底部13(図2、図7を参照)に取り付けられている。
第一連結部222と第二連結部226との間には、第一連結部222と第二連結部226とが外側に押し広げられ外側に折り曲げられた状態で、ダンパー100が取り付けられている。ダンパー100の一方の端部は、第一アーム212の先端部236と貫通孔を利用してピン237で回転自在にピン接合されている。同様に、ダンパー100の他方の端部は、第二アーム218の先端部238と貫通孔を利用してピン239で回転自在にピン接合されている。
これにより、第一アーム212及び第一アーム214と第二アーム216及び第二アーム218とで、平面視において、略菱形の枠体230が形成されている。
このように、枠体230が平面視において略菱形とされていることから、上部構造部14の下面部15(図2、図7を参照)に取り付けられた第一取付金具221と、下部構造部12の底部13(図2、図7を参照)に取り付けられた第二取付金具225と、の相対位置が変化すると、第一連結部222と第二連結部226との距離が変化する。そして、第一連結部222と第二連結部226との相対位置が変化することで、ダンパー100の質量体120及び回転体110(回転慣性質量)が回転する。
(作用及び効果)
つぎに、本実施形態の作用及び効果について説明する。
地震などの外乱が作用すると、積層ゴム60が上部構造部14の固有振動数を長くする免震効果を発揮する。また、下部構造部12と上部構造部14との相対的な水平方向の振動(変位)を減衰装置280が減衰させる。
下部構造部12と上部構造部14とが相対的に水平方向に振動(変位)すると、減衰装置280における上部構造部14の下面部15に取り付けられた第一取付金具221と、下部構造部12の底部13に取り付けられた第二取付金具225と、の相対位置が変化し、第一連結部222と第二連結部226との距離が変化する。すなわち、枠体230が変形する。そして、枠体230が変形し、第一連結部222と第二連結部226との相対位置が変化することで、ダンパー100がS方向に伸縮し、質量体120及び回転体110(回転慣性質量)が回転し振動を減衰させる。
このとき、減衰装置280では、幾何学的な特性から第一取付金具221と第二取付金具225との相対位置の変化に対して、第一連結部222と第二連結部226との距離の変化は増幅される。つまり、下部構造部12と上部構造部14との相対変位が小さくても減衰装置280によって第一連結部222と第二連結部226と距離の大きな変形に増幅され、ダンパー100が大きなストロークを得る。よって、ダンパー100による減衰性能が向上する。
ここで、図8に示すように、本実施形態の減衰装置280は、第一取付金具221と第二取付金具225とを結ぶ線分がY方向(及びX方向)に対して45°となるように設置されている。そして、第一取付金具221と第二取付金具225とのY方向の距離をWとし、X方向の距離をHとする。
図10は、図8に示すように、W:Hを1:1で設置した場合におけるダンパー100の倍率と、X方向及びY方向の変位と、の関係を示すグラフである。このグラフを見ると判るように、本実施形態の減衰装置280では、X方向とY方向とにそれぞれ同じ倍率を得ることができる。つまり、X方向に変位した場合もY方向に変位にした場合も同じ倍率を得ることができる。
なお、減衰装置280の各部材の構成は、上記に限定されるものではない。例えば、一取付金具221と第二取付金具225とを結ぶ線分がY方向(及びX方向)に対して45°以外の角度で配置されていてもよい。
<その他>
尚、本発明は上記実施形態に限定されない。
前述したように、上記実施形態の免震装置(免震層)は、上部構造部を鉛直方向に支持しつつ水平方向に相対移動可能(水平方向に柔軟に変位可能)に支持する積層ゴム等のアイソレータを設置することで、上部構造部が下部構造部の動きに追随しない又は追従しにくくする装置全般が含まれる。下部構造部と上部構造部との間に、下部構造部に上部構造部を水平方向に相対移動可能に支持させる支持部材と減衰装置とを備える構造物全般に、本発明を適用することができる。
また、例えば、上記実施形態では、積層ゴム60が、構造物における下部構造部12と上部構造部14との間(免震層16)に設けられ免震効果を発揮したが、これに限定されない。積層ゴム以外の支持部材、例えば、滑り支承や転がり支承であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、ダンパー100は、回転慣性質量を利用した回転慣性質量ダンパーであったが、これに限定されない。例えば、オイルダンパーであってもよいし、摩擦ダンパーであってもよい。
更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
10 構造物
12 下部構造部
14 上部構造部
50 免震装置
60 積層ゴム(支持部材の一例)
80 減衰装置
93 減衰装置
92 第一アーム
94 第二アーム
100 ダンパー
212 第一アーム
214 第一アーム
216 第二アーム
218 第二アーム
221 第一取付金具(第一連結手段)
222 第一連結部
225 第二取付金具(第二連結手段)
226 第二連結部
280 減衰装置

Claims (4)

  1. 下部構造部と上部構造部との間に設けられ、前記下部構造部に前記上部構造部を水平方向に相対移動可能に支持させる支持部材と、
    一端部が前記下部構造部に回転自在に連結された第一アームと、一端部が前記上部構造部に回転自在に連結されると共に他端部が前記第一アームの他端部に回転自在に連結された第二アームと、一端部が前記上部構造部又は前記下部構造部に回転自在に連結されると共に他端部が前記第一アームの前記他端部と前記第二アームの前記他端部との連結部位に回転自在に連結されたダンパーと、を有する減衰装置と、
    を備える構造物。
  2. 平面視において、前記減衰装置を構成する前記第一アームと前記第二アームとの成す角度が鈍角となるように、前記第一アームと前記第二アームとが連結されている、
    請求項1に記載の構造物。
  3. 下部構造部と上部構造部との間に設けられ、前記下部構造部に前記上部構造部を水平方向に相対移動可能に支持させる支持部材と、
    一端部が第一連結部に回転可能に連結された一対の第一アームと、一端部が第二連結部に回転可能に連結された一対の第二アームと、一方の前記第一アームの他端部と一方の第二アームの他端部とを前記上部構造部に回転可能に連結する第一連結手段と、他方の前記第一アームの他端部と他方の第二アームの他端部とを前記下部構造部に回転可能に連結する第二連結手段と、前記第一連結部と前記第二連結部とが外側に折り曲げられた状態で前記第一連結部と前記第二連結部との間に連結されたダンパーと、を有する減衰装置と、
    を備える構造物。
  4. 前記減衰装置を構成する前記ダンパーは、前記ダンパーの一端部と他端部との軸方向の相対的な直線変位を回転慣性質量の軸回りの回転変位に変換する機構を有する、
    請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構造物。
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