JP2016079540A - 芯糸供給装置及び紡績機 - Google Patents

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理宏 秋元
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Abstract

【課題】芯糸の供給ミスを抑制できる芯糸供給装置及び紡績機を提供する。【解決手段】芯糸供給装置7は、芯糸Cを供給する芯糸供給装置7であって、芯糸Cに張力を付与する張力付与部71を備えている。張力付与部71は、芯糸Cの供給が停止されているときに芯糸Cに与える張力を、芯糸Cが供給されているときに芯糸Cに与える張力よりも低くする。【選択図】図8

Description

本発明は、芯糸供給装置及び紡績機に関する。
従来の芯糸供給装置として、例えば、特許文献1に記載された装置が知られている。特許文献1に記載の芯糸供給装置は、芯糸が供給されているときに芯糸に張力を付与する張力付与部を備えている。
特開2012−131591号公報
上述した芯糸供給装置では、張力付与部は、芯糸の供給が停止しているときにも芯糸に張力を付与する。このとき、芯糸には、張力が付与されることによって、不具合が生じることがある。芯糸に不具合が生じると、芯糸の供給を開始(再開)するときに、芯糸の供給にミスが生じるおそれがある。
本発明は、芯糸の供給ミスを抑制できる芯糸供給装置及び紡績機を提供することを目的とする。
本発明に係る芯糸供給装置は、芯糸を供給する芯糸供給装置であって、芯糸に張力を付与する張力付与部を備え、張力付与部は、芯糸の供給が停止されているときに芯糸に与える張力を、芯糸が供給されているときに芯糸に与える張力よりも低くする。
この構成により、芯糸の供給が停止されているときには、張力付与部による芯糸への張力の付与が抑制される。これにより、芯糸に張力が付与されることによる芯糸の不具合発生を抑制できる。その結果、芯糸の供給ミスを抑制できる。
一実施形態においては、張力付与部は、芯糸に張力を付与する張力付与状態と、芯糸に張力を付与しない張力非付与状態とに切り換えられ、芯糸が供給されているときには張力付与状態に保持され、芯糸の供給が停止されているときには張力非付与状態に保持されてもよい。この構成により、芯糸の供給が停止されているときには、張力付与部による芯糸への張力の付与を解除できる。
一実施形態においては、芯糸供給装置は、張力付与部よりも芯糸の供給方向の下流側において芯糸に弛みを付与する弛み付与部を備え、弛み付与部は、芯糸に弛みを付与する弛み付与状態と、芯糸に弛みを付与しない弛み非付与状態とに切り換えられ、張力付与部は、弛み付与部が弛み付与状態に切り換えられる前又は弛み付与状態に切り換えられると同時に、張力非付与状態に切り換えられて当該張力非付与状態に保持されてもよい。この構成により、芯糸の供給が停止されているときには、弛み付与部と張力付与部との両方に芯糸が引っ張られることが抑制される。これにより、芯糸の不具合発生を抑制できる。
一実施形態においては、芯糸供給装置は、弛み付与部よりも供給方向の下流側において芯糸をクランプするクランプ部を備え、クランプ部は、芯糸をクランプするクランプ状態と芯糸をクランプしない非クランプ状態とに切り換えられ、クランプ部がクランプ状態に保持されて芯糸の供給が停止されているときには、弛み付与部が弛み付与状態に保持されると共に、張力付与部が張力非付与状態に保持されてもよい。この構成により、クランプ部、弛み付与部、及び張力付与部によって芯糸が引っ張られることが抑制される。
一実施形態においては、張力付与部は、弛み付与部が弛み非付与状態に切り換えられると共にクランプ部が非クランプ状態に切り換えられた後に、張力付与状態に切り換えられて当該張力付与状態に保持されてもよい。この構成により、芯糸の供給が開始(再開)されるときに、張力付与部による芯糸への張力の付与が抑制される。これにより、芯糸の供給が開始(再開)されるときの芯糸の供給が容易となる。
一実施形態においては、芯糸供給装置は、芯糸が巻き付けられた芯糸パッケージを支持するパッケージ支持部を備え、張力付与部とパッケージ支持部との間に芯糸を拘束する機構が存在しなくてもよい。この構成により、芯糸の供給が停止されているときには、芯糸への張力の付与がより一層抑制される。
一実施形態においては、張力付与部は、芯糸を複数回屈曲させて芯糸に張力を付与する屈曲部を有してもよい。芯糸の種類によっては、芯糸が屈曲部に擦れると、芯糸は静電気を帯びることがある。これにより、芯糸の挙動に変化が生じて、芯糸の供給ミスが生じるおそれがある。この構成では、芯糸の供給が停止されているときには、屈曲部による芯糸への張力の付与が抑制される。したがって、芯糸が屈曲部に擦れることが抑制されるので、芯糸への静電気の帯電も抑制される。
本発明に係る紡績機は、上記の芯糸供給装置と、繊維束をドラフトするドラフト装置と、芯糸を芯として繊維束に撚りを与えて糸を生成する空気紡績装置と、糸を巻き取る巻取装置と、を備え、張力付与部は、空気紡績装置への芯糸の供給が停止しているときに芯糸に与える張力を、芯糸が空気紡績装置に供給されているときに芯糸に与える張力よりも低くする。
この構成により、空気紡績装置への芯糸の供給が停止しているときには、張力付与部による芯糸への張力の付与が抑制される。これにより、張力が付与されることによる芯糸の不具合発生を抑制できる。その結果、芯糸の空気紡績装置への供給ミスを抑制できる。
本発明によれば、芯糸の供給ミスを抑制できる。
本発明の一実施形態に係る紡績機の正面図である。 図1の紡績機における紡績ユニットの側面図である。 図2の紡績ユニットにおける芯糸供給装置の斜視図である。 図3の芯糸供給装置における張力付与機構の側面図である。 図3の芯糸供給装置における芯糸送出機構の部分断面図である。 クランプ部周辺の部分断面図である。 芯糸が供給されているときの芯糸供給装置を示す図である。 芯糸の供給が停止されているときの芯糸供給装置を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、紡績糸(糸)Yを生成し、当該紡績糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。ある紡績ユニット2で紡績糸Yが切断されたり、何らかの理由で紡績糸Yが切れたりした場合、糸継台車3は、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2の各部において空気の旋回流等を発生させるための空気供給源及び/又は紡績ユニット2の各部において吸引流を発生させるための吸引源等が収容されている。
第2エンドフレーム5には、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータ等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置Eと、表示部Dと、入力キーKと、が設けられている。機台制御装置Eは、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。表示部Dは、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが入力キーKを用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
以下の説明では、スライバS、繊維束F及び紡績糸Yの走行経路において、スライバSが供給される側を上流側といい、紡績糸Yが巻き取られる側を下流側という。糸継台車3に対して紡績糸Yが走行する側を前側といい、その反対側を後側という。本実施形態では、複数の紡績ユニット2の配列方向に延在する作業通路(図示省略)が紡績機1の前側に設けられている。オペレータは、作業通路から各紡績ユニット2の操作及び監視等を行うことができる。
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、上流側から順に、ドラフト装置6及び芯糸供給装置7と、空気紡績装置8と、紡績糸監視装置9と、テンションセンサ10と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備えている。これらの装置は、上流側が機台高さ方向において上側となるように(すなわち、下流側が機台高さ方向において下側となるように)、機台フレームによって直接的に又は間接的に支持されている。
ユニットコントローラ15は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。ユニットコントローラ15は、機台制御装置Eから出力される情報(信号)に基づいて、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、スライバSをドラフトする。ドラフト装置6は、スライバSの走行方向において上流側から順に、バックローラ対16と、サードローラ対17と、ミドルローラ対18と、フロントローラ対19と、を有している。各ローラ対16,17,18,19は、ボトムローラと、トップローラと、を有している。ボトムローラは、第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ又は各紡績ユニット2に設けられた駆動モータにより回転駆動される。ミドルローラ対18のトップローラに対しては、エプロンベルト18aが設けられている。ミドルローラ対18のボトムローラに対しては、エプロンベルト18bが設けられている。
芯糸供給装置7は、芯糸パッケージCPから芯糸Cを解舒して、ドラフト装置6に芯糸Cを供給する。具体的には、芯糸供給装置7は、ミドルローラ対18とフロントローラ対19との間から、繊維束Fの走行経路上に芯糸Cを供給する。これにより、芯糸Cは、繊維束Fと共に空気紡績装置8に供給される。
空気紡績装置8は、芯糸Cを芯として、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに空気の旋回流によって撚りを与えて紡績糸Yを生成する。紡績糸監視装置9は、空気紡績装置8と糸貯留装置11との間において、走行する紡績糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。紡績糸監視装置9は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ15に送信する。紡績糸監視装置9は、糸欠陥として、例えば、紡績糸Yの太さ異常及び/又は紡績糸Yに含有されている異物を検出する。紡績糸監視装置9は、糸切れ等も検出する。
テンションセンサ10は、空気紡績装置8と糸貯留装置11との間において、走行する紡績糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ15に送信する。紡績糸監視装置9及び/又はテンションセンサ10の検出結果に基づきユニットコントローラ15が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、紡績糸Yが切断される。具体的には、空気紡績装置8への空気の供給が停止されて、紡績糸Yの生成が中断されることにより、紡績糸Yが切断される。或いは、別途設けられたカッターにより紡績糸Yが切断されるようにしてもよい。
ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置13との間において、紡績糸Yにワックスを付与する。
糸貯留装置11は、空気紡績装置8と巻取装置13との間において、紡績糸Yの弛みを取る。糸貯留装置11は、空気紡績装置8から紡績糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置8から送り出される紡績糸Yを滞留させて紡績糸Yが弛むのを防止する機能、及び糸貯留装置11よりも下流側の紡績糸Yのテンションの変動が空気紡績装置8に伝わるのを防止する機能を有している。
巻取装置13は、紡績糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置13は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバースガイド23と、を有している。クレードルアーム21は、ボビンBを回転可能に支持する。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、ボビンBの表面又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ(図示省略)が、複数の紡績ユニット2の巻取ドラム22を一斉に駆動する。これにより、各紡績ユニット2において、ボビンB又はパッケージPが巻取方向に回転させられる。
各紡績ユニット2のトラバースガイド23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25に設けられている。第2エンドフレーム5の駆動モータがシャフト25を巻取ドラム22の回転軸方向に往復駆動することによって、回転するボビンB又はパッケージPに対してトラバースガイド23が紡績糸Yを所定幅でトラバースする。
糸継台車3は、ある紡績ユニット2において紡績糸Yが切断されたり、何らかの理由で紡績糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2まで走行して、糸継動作を行う。糸継台車3は、糸継装置26と、サクションパイプ27と、サクションマウス28と、を有している。サクションパイプ27は、支軸27aによって回動可能に支持されており、空気紡績装置8からの紡績糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。サクションマウス28は、支軸28aによって回動可能に支持されており、巻取装置13からの紡績糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。糸継装置26は、案内された紡績糸Y同士の糸継ぎを行う。糸継装置26は、空気を用いる糸継装置、種糸を用いるピーサー、又は紡績糸Yを機械的に継ぐノッター等である。
続いて、芯糸供給装置7について詳細に説明する。図2に示されるように、芯糸供給装置7は、パッケージ支持部50と、芯糸供給ユニット51と、芯糸案内部52と、を備えている。
パッケージ支持部50は、芯糸パッケージCPの中心線が水平且つ前後方向に延在した状態で、芯糸パッケージCPを保持する。芯糸パッケージCPは、芯糸ボビンCBに芯糸Cが巻き付けられて形成されている。芯糸Cとしては、本実施形態では、マルチフィラメント糸の芯糸Cが用いられている。マルチフィラメント系の芯糸Cは、複数のフィラメント単糸を束にして形成されている。この芯糸Cは、芯糸パッケージCPから解舒され、芯糸Cを案内するガイドローラ53を介して、芯糸供給ユニット51に供給される。
芯糸供給ユニット51は、供給された芯糸Cに張力を付与する機能、当該芯糸Cに弛みを付与する機能、及び当該芯糸C(当該芯糸Cの糸端)を送出する機能を有している。芯糸案内部52は、芯糸Cをドラフト装置6に案内する筒状の部材である。
図3に示されるように、芯糸供給ユニット51は、ユニットベース60と、張力付与機構70と、弛み付与機構80と、芯糸監視装置90と、芯糸送出機構100と、を備えている。以下の説明では、芯糸供給ユニット51における芯糸Cの走行経路において、芯糸パッケージCP側を上流側といい、芯糸案内部52側を下流側という。
ユニットベース60は、芯糸Cの供給方向の上流側から順に、張力付与機構70、弛み付与機構80、芯糸監視装置90及び芯糸送出機構100を支持している。ユニットベース60の最上流側には、芯糸Cを案内する芯糸ガイド61が設けられている。
張力付与機構70は、芯糸ガイド61よりも芯糸Cの供給方向の下流側において、芯糸Cに張力を付与する。図4に示されるように、張力付与機構70は、張力付与部71と、保持部72と、を有している。
張力付与部71は、図4(a)に示されるように、固定片(屈曲部)73と、可動片(屈曲部)74と、を有している。張力付与部71は、固定片73及び可動片74に芯糸Cを交互に掛けることにより、芯糸Cを複数回屈曲させる。芯糸Cを屈曲させる回数は、例えば20回以下(好ましくは、2回〜10回)とする。
固定片73は、ユニットベース60に固定されている。可動片74は、固定片73に設けられた支軸(図示省略)に支持され、固定片73に対して開閉(回動)可能である。可動片74は、固定片73に設けられたバネ(図示省略)によって、固定片73に対して開く方向に付勢されている。
より具体的な構成として、固定片73には、複数のシャフト73aが芯糸Cの供給方向において所定の間隔をあけて設けられている。可動片74には、固定片73側に突出した複数の突起74aが設けられている。この各突起74aは、固定片73に対して可動片74が閉じると(図4(b)の状態)、芯糸Cの供給方向において、各シャフト73aと交互に位置する。各突起74aの先端部分には、芯糸Cが通される孔74bが形成されている。芯糸Cは、各シャフト73aと各孔74bとに対して、交互に掛けられている。
図4(a)に示されるように、固定片73に対して可動片74が開くと、芯糸Cは複数回屈曲させられる。これにより、芯糸Cに張力が付与される。このときの張力付与部71の状態を、張力付与状態とする。図4(b)に示されるように、固定片73に対して可動片74が閉じると、芯糸Cが略直線状となる。これにより、芯糸Cに張力が付与されなくなる。このときの張力付与部71の状態を、張力非付与状態とする。
保持部72は、固定片73に対して可動片74を開閉させる。図4(a)及び図4(b)に示されるように、保持部72は、保持部材75と、エアシリンダ76と、を有している。
保持部材75は、エアシリンダ76によって、可動片74に対して当接及び離間させられる。より具体的には、保持部材75には、固定片73の反対側から可動片74に当接する先端部75aが設けられている。先端部75aは、エアシリンダ76に空気が供給されると、下側(固定片73に対して可動片74が閉じる方向)に移動させられる。先端部75aは、エアシリンダ76への空気の供給が停止されると、可動片74から離間して上側(固定片73に対して可動片74が開く方向)に移動させられる。
先端部75aが下側に移動すると、可動片74は先端部75aに押圧されて固定片73に対して閉じる。このため、張力付与部71は張力非付与状態となる。先端部75aが上側に移動すると、可動片74はバネの付勢力によって固定片73に対して開く。このため、張力付与部71は張力付与状態となる。
弛み付与機構80は、張力付与機構70よりも芯糸Cの供給方向の下流側において、芯糸Cに弛みを付与する。図3に示されるように、弛み付与機構80は、弛み付与部81と、エアシリンダ82と、を有している。弛み付与部81は、ユニットベース60に取り付けられた支軸81cによって回動可能に支持されたアームである。この弛み付与部81は、エアシリンダ82によって回動させられる。
より具体的な構成として、弛み付与部81の先端部分には、芯糸Cが通る孔部83が設けられている。孔部83は、エアシリンダ82に空気が供給されると、芯糸Cの走行経路から離れた位置(図3における二点鎖線の位置)に移動させられる。孔部83は、エアシリンダ82への空気の供給が停止されると、芯糸Cの走行経路(図3における実線の位置)に移動させられる。
孔部83が芯糸Cの走行経路(図3における実線の位置)から芯糸Cの走行経路から離れた位置(図3における二点鎖線の位置)に移動させられると、芯糸Cは孔部83の縁に掛かりながら上側に引き上げられる。引き上げられた分だけ芯糸パッケージCPから芯糸Cが解舒されるので、芯糸Cには弛みが付与される。このように、芯糸Cの走行経路から孔部83が離れて位置するときの弛み付与部81の状態(図3における二点鎖線の状態)を、弛み付与状態とする。芯糸Cの走行経路に孔部83が位置するときの弛み付与部81の状態(図3における実線の状態)を、弛み非付与状態とする。
芯糸監視装置90は、弛み付与機構80よりも芯糸Cの供給方向の下流側において、芯糸Cの有無を検出する。芯糸監視装置90の上流側及び下流側のそれぞれには、芯糸Cを案内する芯糸ガイド62及び63が配置されている。
芯糸送出機構100は、芯糸監視装置90よりも芯糸Cの供給方向の下流側において、ドラフト装置6に芯糸C(芯糸Cの糸端)を送出する。図5に示されるように、芯糸送出機構100は、芯糸送出部101と、クランプカッター102と、を有している。
芯糸送出部101は、空気の作用によって、芯糸Cをドラフト装置6に送出する。芯糸送出部101は、芯糸送出ノズルブロック103と、芯糸送出ノズル104と、管体105と、を有している。芯糸送出ノズル104及び管体105は、芯糸送出ノズルブロック103の内部に配置され、芯糸Cの走行経路を構成している。芯糸Cの走行経路には、ノズル103aを介して外部から空気が噴射される。これにより、芯糸送出部101は、噴射された当該空気によって、芯糸送出ノズル104及び管体105内に位置する芯糸Cをドラフト装置6に送出する。
ここで、「芯糸Cを送出する」とは、芯糸Cの供給開始(再開)時において、芯糸送出部101が芯糸C(芯糸Cの糸端)をドラフト装置6に送出する動作をいう。「芯糸Cを供給する」とは、芯糸Cの供給開始(再開)後において、芯糸供給装置7が芯糸Cをドラフト装置6に連続的に供給する動作(すなわち、紡績糸Yの紡績中における動作)をいう。
クランプカッター102は、芯糸送出部101よりも芯糸Cの供給方向の下流側において、芯糸Cをクランプし且つ切断する。図5に示されるように、クランプカッター102は、クランプ部106と、カッター部107と、エアシリンダ108と、を有している。
クランプ部106は、芯糸C(芯糸Cの糸端)をクランプする。クランプ部106は、クランプピン106aと、クランプブロック106bと、を有している。
図6に示されるように、クランプブロック106bは、エアシリンダ108によって、クランプピン106aに対して相対移動させられる。より具体的には、エアシリンダ108への空気の供給が停止されると、クランプブロック106bは、芯糸Cの走行領域を挟んでクランプピン106aと反対側に離間させられる(図6(a)の状態)。エアシリンダ108に空気が供給されると、クランプブロック106bは、芯糸Cの走行領域を横切ってクランプピン106aに接近させられる(図6(b)の状態)。これにより、クランプ部106は、芯糸Cをクランプする。このときのクランプ部106の状態(図6(b)の状態)をクランプ状態とする。クランプブロック106bがクランプピン106aに対して離間しているときのクランプ部106の状態(図6(a)の状態)を、非クランプ状態とする。
カッター部107は、クランプ部106よりも芯糸Cの供給方向の下流側において、芯糸Cを切断する。カッター部107は、エアシリンダ108によって、クランプ部106と連動して可動させられる。カッター部107は、クランプ部106が非クランプ状態からクランプ状態に切り換えられるときに、芯糸Cを切断する。
図4に示されるように、芯糸供給ユニット51は、第1空気供給管54と、第2空気供給管55と、中継基板56と、多芯ケーブル57と、を更に備えている。
第1空気供給管54は、第1エンドフレーム4の空気供給源に接続された空気供給管(図示省略)と、各エアシリンダ76,82,108のそれぞれに対応して接続された複数の配管(図示省略)と、を接続している。これにより、第1空気供給管54を介して、第1エンドフレーム4から各エアシリンダ76,82,108に空気が供給される。
第1空気供給管54には、第1電磁弁(図示省略)が取り付けられている。第1電磁弁は、第1エンドフレーム4から各エアシリンダ76,82,108に供給される空気の供給と停止を制御する。第1電磁弁が開かれると、各エアシリンダ76,82,108に空気が供給される。第1電磁弁が閉じられると、各エアシリンダ76,82,108への空気の供給が停止される。
第1電磁弁が開かれると、張力付与部71は張力非付与状態となり、弛み付与部81は弛み付与状態となり、クランプ部106はクランプ状態となる。第1電磁弁が閉じられると、張力付与部71は張力付与状態となり、弛み付与部81は弛み非付与状態となり、クランプ部106は非クランプ状態となる。
張力付与部71、弛み付与部81、及びクランプ部106の状態が切り換わるタイミングは、それぞれ異なる。すなわち、第1電磁弁が開閉してから各エアシリンダ76,82,108が動作を開始するまでの時間は、それぞれ異なる。
具体的には、第1電磁弁が開かれると、まず、クランプ部106がクランプ状態に切り換えられ、次いで、張力付与部71が張力非付与状態に切り換えられ、その後、弛み付与部81が弛み付与状態に切り換えられる。第1電磁弁が閉じられると、まず、クランプ部106が非クランプ状態に切り換えられ、次いで、張力付与部71が張力付与状態に切り換えられ、その後、弛み付与部81が弛み非付与状態に切り換えられる。このような構成は、例えば、各エアシリンダ76,82,108のそれぞれに対応して接続される各配管のサイズ(体積及び/又は長さ)に差を設けることで実現される。
第2空気供給管55は、第1エンドフレーム4の空気供給源に接続された空気供給管(図示省略)と、芯糸送出部101と、を接続している。これにより、第2空気供給管55を介して、第1エンドフレーム4から芯糸送出部101に空気が供給される。第2空気供給管55には、第2電磁弁(図示省略)が取り付けられている。第2電磁弁は、第1エンドフレーム4から芯糸送出部101に供給される空気の供給と停止を制御する。第2電磁弁が閉じられると、芯糸送出部101から芯糸Cが送出されない。第2電磁弁が開かれると、芯糸送出部101から芯糸Cが送出される。
中継基板56は、ユニットベース60に支持されている。中継基板56は、複数の配線(図示省略)を介して、第1電磁弁、第2電磁弁、及び芯糸監視装置90のそれぞれと電気的に接続されている。
多芯ケーブル57は、中継基板56と、ユニットコントローラ15と接続された多芯ケーブル(図示省略)と、を接続している。これにより、第1電磁弁、第2電磁弁、及び芯糸監視装置90が、ユニットコントローラ15によって制御可能である。
続いて、芯糸供給装置7の動作について説明する。まず、図7を用いて、芯糸Cが供給されているとき(すなわち、紡績中)の芯糸供給装置7の動作について説明する。
芯糸Cが供給されているときには、第1電磁弁は閉じられている。したがって、張力付与部71は張力付与状態に保持され、弛み付与部81は弛み非付与状態に保持され、クランプ部106は非クランプ状態に保持されている。これにより、芯糸供給装置7は、張力を付与しながらドラフト装置6に芯糸Cを供給する。このとき、第2電磁弁は閉じられており、芯糸送出部101に空気は供給されていない。
次に、図8を用いて、芯糸Cの供給が停止されるとき(すなわち、紡績停止又は中断時)の芯糸供給装置7の動作について説明する。
紡績糸監視装置9、テンションセンサ10、及び/又は芯糸監視装置90によって糸欠陥が検出されると、ユニットコントローラ15は、第1電磁弁を開かせる。第1電磁弁が開かれると、まず、クランプ部106がクランプ状態に切り換えられて、芯糸Cの供給が停止される。このとき、クランプ部106に連動してカッター部107が動作し、クランプ部106より下流側の芯糸Cが切断される。次いで、張力付与部71が張力非付与状態に切り換えられ、その後、弛み付与部81が弛み付与状態に切り換えられる。上記のように状態が切り換えられた張力付与部71、弛み付与部81、及びクランプ部106は、当該状態で保持される。
弛み付与部81が弛み付与状態に切り換えられた後、張力付与部71が張力非付与状態に切り換えられると、以下の状態が生じる。芯糸Cに弛みが付与されるときには、クランプ部106が芯糸Cをクランプし、張力付与部71が芯糸Cに張力を付与している。すなわち、クランプ部106及び張力付与部71の間に位置する芯糸Cは、クランプ部106及び張力付与部71によって拘束されている。弛み付与部81による芯糸Cへの弛みの付与は、このように拘束された芯糸Cを無理に上側に引っ張ることで行われる。
このため、芯糸Cは、弛みが付与されるときに、張力付与部71の固定片73及び可動片74、及び、孔部83の縁に強く擦られる。強く擦られた芯糸Cは、静電気を帯びて分繊することがある(すなわち、束ねられた芯糸Cがバラバラに分裂する)。この状態の芯糸Cを芯糸送出部101で送出すると、送出ミス(供給ミス)が生じるおそれがある。
本実施形態では、芯糸Cに弛みが付与されるときに、張力付与部71による芯糸Cへの張力が解除されているので、芯糸Cが張力付与部71の固定片73及び可動片74、及び、孔部83の縁に強く擦られることが抑制される。したがって、芯糸Cの分繊(芯糸Cの品質の低下)が抑制されて、送出ミスも抑制される。
芯糸Cの供給再開時には、ユニットコントローラ15は、第1電磁弁を閉じさせる。第1電磁弁が閉じられると、まず、クランプ部106が非クランプ状態に切り換えられ、次いで、張力付与部71が張力付与状態に切り換えられ、その後、弛み付与部81が弛み非付与状態に切り換えられる。上記のように状態に切り換えられた張力付与部71、弛み付与部81、及びクランプ部106は、当該状態で保持される。その後、第2電磁弁が開かれて、芯糸送出部101によって芯糸Cがドラフト装置6に送出される。これにより、芯糸Cの供給が再開される。
以上説明したように、本実施形態に係る紡績機1及び芯糸供給装置7では、空気紡績装置8への芯糸Cの供給が停止されているときには、張力付与部71による芯糸Cへの張力の付与を解除できる。これにより、張力が付与されることによる芯糸Cの不具合発生を抑制できる。その結果、芯糸Cの供給ミスを抑制できる。このため、例えばオペレータが手作業で芯糸Cを供給する手間も省かれる。
本実施形態では、クランプ部106がクランプ状態に保持されて芯糸Cの供給が停止されているときには、弛み付与部81が弛み付与状態に保持されると共に、張力付与部71が張力非付与状態に保持される。これにより、芯糸Cの供給が停止されているときに、クランプ部106及び張力付与部71の間に位置する芯糸Cが、クランプ部106及び張力付与部71によって拘束されることが抑制される。このため、弛み付与部81によって当該芯糸Cに弛みが付与されても、芯糸Cが無理に引っ張られることが抑制される。その結果、芯糸Cの不具合発生が抑制される。芯糸Cの不具合としては、芯糸Cが、弛みが付与されるときに張力付与部71の固定片73及び可動片74、及び、孔部83の縁に強く擦られて、静電気を帯びて分繊し、芯糸Cの供給ミスが生じることがある。本実施形態によれば、張力付与部71に強く擦られることが抑制され、その結果、芯糸Cの分繊が抑制される。また、芯糸Cの不具合の他の例としては、例えば、無理に引っ張られたことによって芯糸Cが伸びて、所望の弛み長さを確保できず、芯糸Cの供給ミスが生じることがある。本実施形態によれば、芯糸Cの所望の弛み長さを確保できる。
本実施形態では、張力付与部71とパッケージ支持部50との間に芯糸Cを拘束する機構が存在しない。すなわち、芯糸Cを案内するガイドローラ53及び芯糸ガイド61が存在するのみで、張力付与部71のように、芯糸Cに対して積極的に張力を付与する機構が存在しない。これにより、芯糸Cの供給が停止されているときに、芯糸Cへの張力の付与がより一層抑制される。
本実施形態では、張力付与部71は、芯糸Cを複数回屈曲させて芯糸Cに張力を付与する固定片73及び可動片74を有している。これにより、芯糸Cが供給されるときには、芯糸Cを複数回屈曲させるので、芯糸Cに安定して張力が付与される。芯糸Cの供給が停止されているときには、固定片73及び可動片74の間に位置する芯糸Cは、略直線状となり、屈曲しない。したがって、弛み付与部81によって芯糸Cが上側に引き上げられるときに、各シャフト73a及び各突起74aに芯糸Cが擦れることが抑制される。その結果、芯糸Cへの静電気の帯電が抑制される。
本発明は、上記実施形態に限定されない。上記実施形態では、張力付与部71は、芯糸Cの供給が停止されているときには、芯糸Cに張力を付与しない(すなわち、張力が限りなくゼロに近い状態である)が、これに限られない。張力付与部71は、芯糸Cの供給が停止されているときに芯糸Cに与える張力を、芯糸Cが供給されているときに芯糸Cに与える張力よりも低くしてもよい(すなわち、張力がゼロより高くてもよい)。この場合でも、張力が付与されることによる芯糸Cの不具合発生を十分に抑制できる。
上記実施形態では、張力付与部71は、弛み付与部81が弛み付与状態に切り換えられる前に、張力非付与状態に切り換えられて当該張力非付与状態に保持されるが、これに限られない。張力付与部71は、弛み付与部81が弛み付与状態に切り換えられると同時に、張力非付与状態に切り換えられて当該張力非付与状態に保持されてもよい。この場合でも、張力が付与されることによる芯糸Cの不具合発生を十分に抑制できる。また、上記実施形態では、張力付与部71、弛み付与部81、及びクランプ部106の状態が切り換わるタイミングは、それぞれ異なるが、すべて同時であってもよい。また、芯糸送出部101による芯糸Cの送出タイミングは、張力付与部71、弛み付与部81、及びクランプ部106の状態が切り換わるタイミングと同時であってもよい。
上記実施形態では、マルチフィラメント系の芯糸Cを一例に説明したが、これに限られない。例えば、芯糸Cは、伸縮性の高い加工系(弾性系)又はモノフィラメント系の糸でもよい。従来の芯糸供給装置において加工系の芯糸Cを用いた場合、芯糸Cに弛みが付与されるときに芯糸Cが無理に上側に引き上げられて、芯糸Cが弾性変形する(芯糸Cが伸びる)。弾性変形した芯糸Cは、所定以上の長さに伸ばされた時点で、元に戻ろうとする力でクランプ部106から外れることがある。上記実施形態では、芯糸Cに弛みが付与されるときには、芯糸Cへの張力の付与が解除されているので、クランプ部106から芯糸Cが外れることが抑制される。なお、芯糸Cとしては、マルチフィラメント系及び加工系以外の芯糸Cが用いられてもよい。
上記実施形態では、各エアシリンダ76,82,108への空気の供給は第1電磁弁によって一括管理されていたが、これに限られない。例えば、各エアシリンダ76,82,108のそれぞれに対応して複数(例えば3つ)の電磁弁が個別に設けられてもよい。この場合、張力付与部71、弛み付与部81、及びクランプ部106の状態を個別に切り換えることができる。
具体的な例として、上記実施形態では、芯糸Cの供給再開時において、張力付与部71は、弛み付与部81が弛み非付与状態に切り換えられる前に、張力付与状態に切り換えられていた。電磁弁を各エアシリンダ76,82,108に対して個別に設けることで、張力付与部71は、弛み付与部81が弛み非付与状態に切り換えられると共にクランプ部106が非クランプ状態に切り換えられた後に、張力付与状態に切り換えられることが可能となる。これにより、芯糸Cの供給再開時(すなわち、芯糸送出部101による芯糸Cの送出時)において、張力付与部71による芯糸Cへの張力の付与が抑制される。その結果、芯糸Cの送出の妨げとなる力が緩和されるので、芯糸Cの送出ミスも抑制される。
上記実施形態では、芯糸供給装置7は弛み付与部81を備えていたが、芯糸供給装置7は弛み付与部81を備えていなくてもよい。この場合、張力付与部71が張力非付与状態に切り換えられるタイミングは、芯糸Cの供給が停止されるとき(すなわち、クランプ部106がクランプ状態に切り換えられるとき)の前後のいずれのタイミングであってもよい。
上記実施形態では、張力付与部71は、固定片73及び可動片74を有する、いわゆるゲート式テンサーであったが、ディスクテンサーであってもよい。
上記紡績機1では、機台高さ方向において、上側で供給された紡績糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていた。しかし、下側で供給された糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。
上記紡績機1では、ドラフト装置6のボトムローラの少なくとも一つ及びトラバースガイド23が、第2エンドフレーム5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていた。しかし、紡績ユニット2の各部(例えば、ドラフト装置6、空気紡績装置8、及び巻取装置13等)が紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
紡績糸Yの走行経路において、テンションセンサ10が紡績糸監視装置9の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ15は、1つの紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ10及び紡績糸監視装置9は、省略されてもよい。巻取装置13は、紡績ユニット2ごとに設けられた駆動モータによって駆動されてもよい。
図1では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているがコーン形状のパッケージを巻き取ることも可能である。コーン形状のパッケージの場合、糸のトラバースにより糸の弛みが発生するが、当該弛みは、糸貯留装置11で吸収することができる。
1…紡績機、6…ドラフト装置、7…芯糸供給装置、8…空気紡績装置、13…巻取装置、15…ユニットコントローラ、50…パッケージ支持部、71…張力付与部、73…固定片(屈曲部)、74…可動片(屈曲部)、81…弛み付与部、106…クランプ部、Y…紡績糸(糸)。

Claims (8)

  1. 芯糸を供給する芯糸供給装置であって、
    前記芯糸に張力を付与する張力付与部を備え、
    前記張力付与部は、前記芯糸の供給が停止されているときに前記芯糸に与える張力を、前記芯糸が供給されているときに前記芯糸に与える張力よりも低くする、芯糸供給装置。
  2. 前記張力付与部は、
    前記芯糸に張力を付与する張力付与状態と、前記芯糸に張力を付与しない張力非付与状態とに切り換えられ、
    前記芯糸が供給されているときには前記張力付与状態に保持され、前記芯糸の供給が停止されているときには前記張力非付与状態に保持される、請求項1記載の芯糸供給装置。
  3. 前記張力付与部よりも前記芯糸の供給方向の下流側において前記芯糸に弛みを付与する弛み付与部を備え、
    前記弛み付与部は、前記芯糸に弛みを付与する弛み付与状態と、前記芯糸に弛みを付与しない弛み非付与状態とに切り換えられ、
    前記張力付与部は、前記弛み付与部が前記弛み付与状態に切り換えられる前又は前記弛み付与状態に切り換えられると同時に、前記張力非付与状態に切り換えられて当該張力非付与状態に保持される、請求項2記載の芯糸供給装置。
  4. 前記弛み付与部よりも前記供給方向の下流側において前記芯糸をクランプするクランプ部を備え、
    前記クランプ部は、前記芯糸をクランプするクランプ状態と前記芯糸をクランプしない非クランプ状態とに切り換えられ、
    前記クランプ部が前記クランプ状態に保持されて前記芯糸の供給が停止されているときには、前記弛み付与部が前記弛み付与状態に保持されると共に、前記張力付与部が前記張力非付与状態に保持される、請求項3記載の芯糸供給装置。
  5. 前記張力付与部は、前記弛み付与部が前記弛み非付与状態に切り換えられると共に前記クランプ部が前記非クランプ状態に切り換えられた後に、前記張力付与状態に切り換えられて当該張力付与状態に保持される、請求項4記載の芯糸供給装置。
  6. 前記芯糸が巻き付けられた芯糸パッケージを支持するパッケージ支持部を備え、
    前記張力付与部と前記パッケージ支持部との間に前記芯糸を拘束する機構が存在しない、請求項1〜5の何れか一項記載の芯糸供給装置。
  7. 前記張力付与部は、前記芯糸を複数回屈曲させて前記芯糸に張力を付与する屈曲部を有する、請求項1〜6の何れか一項記載の芯糸供給装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項記載の芯糸供給装置と、
    繊維束をドラフトするドラフト装置と、
    前記芯糸を芯として前記繊維束に撚りを与えて糸を生成する空気紡績装置と、
    前記糸を巻き取る巻取装置と、を備え、
    前記張力付与部は、前記空気紡績装置への前記芯糸の供給が停止しているときに前記芯糸に与える張力を、前記芯糸が前記空気紡績装置に供給されているときに前記芯糸に与える張力よりも低くする、紡績機。
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