JP2016078634A - サイドミラー装置 - Google Patents

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【課題】製造および組み立てが容易であり、かつ、空力特性に優れたサイドミラー装置を提供する。【解決手段】上カバー21の外表面21aおよび下カバー22の外表面22aの形状を鏡像対称にする。車両の左側のサイドミラー装置の上カバー21は、車両の右側のサイドミラー装置の下カバー22と同一形状となり、また、車両の左側のサイドミラー装置の下カバー22は、車両の右側のサイドミラー装置の上カバー21と同一形状となる。金型も2種類だけでよくなり、サイドミラー装置の製造コストを低減することができる。また、サイドミラー装置の組立時においても、組立工程を簡略化して製造コストを低減することができる。【選択図】図3

Description

この発明は、車両のサイドミラー装置の構造に関するものである。
車両の車幅方向の両側面には、後方確認用のサイドミラー装置が設けらている。こうしたサイドミラー装置は、ミラーと、このミラーを保持するハウジング(筐体)とを備えている。ハウジングは、車両走行時の空気の流れを考慮して、前側から後ろ側に向かって上下方向が広がる形状を成している。こうしたハウジングは、一般的に樹脂など用いて金型成形することによって形成され、成型や組み立ての容易性から2分割以上に分割された部材を組み合わせて構成される。
例えば、特許文献1には、バイザーの前方に上ハウジング部材と下ハウジング部材とを取り付けてなるサイドミラー装置が開示されている。このサイドミラー装置では、互いに異なる形状の上ハウジング部材と下ハウジング部材とを組み合わせることによって、サイドミラー装置のハウジングを構成している。
特許第4673913号公報
ところで、特許文献1に示されたサイドミラー装置においては、上ハウジング部材と下ハウジング部材とが、互いに異なる形状を成している。このため、車両の車幅方向の右側面と左側面のそれぞれに適合するサイドミラー装置を製造するためには、右側面側の上ハウジング部材および下ハウジング部材と、これと鏡像対称となる左側面側の上ハウジング部材および下ハウジング部材の合計4種類の形状のハウジング構成部材を用意する必要がある。そして、4種類の形状のハウジング構成部材を製造するためには、4種類の形状の金型も必要であり、サイドミラー装置の組立工程が複雑化し、製造コストの低減の妨げとなっていた。
また、上ハウジング部材と下ハウジング部材との形状が異なることから、車両走行時において、上ハウジング部材側の外表面に沿って流れる空気と、下ハウジング部材側の外表面に沿って流れる空気との間で流速に差が生じてしまう。こうした空気の流速の差によって、サイドミラー装置のハウジングの後方で乱流が発生し、空力抵抗が増加するとともに、不快な風切り音が生じる原因となっていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、製造および組み立てが容易であり、かつ、空力特性に優れたサイドミラー装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係るサイドミラー装置は、ミラー(例えば、実施形態におけるミラー26)と、該ミラーを保持するハウジング(例えば、実施形態におけるハウジング24)と、該ハウジングを車両に連結するミラーベース(例えば、実施形態におけるミラーベース27)と、を備え、前記ハウジングは、互いに対向して配される上カバー(例えば、実施形態における上カバー21)および下カバー(例えば、実施形態における下カバー22)とを有し、前記上カバーおよび前記下カバーは、それぞれの外表面の形状が互いに鏡像対称を成すことを特徴とする。
(2)上記(1)に記載のサイドミラー装置では、前記ミラーベースは、前記ハウジングと係合される係合領域が前記上カバーと前記下カバーとの間に配され、前記ミラーベースは、前記係合領域が前記上カバーおよび前記下カバーに対して直接対面することを特徴とする。
(3)上記(1)または(2)に記載のサイドミラー装置では、前記上カバーおよび前記下カバーの外表面は、車両の上下方向に沿って前記ミラーベースから離れるほど、車両の後方に向かって傾斜する形状に形成されることを特徴とする。
(4)上記(1)から(3)の何れか1つに記載のサイドミラー装置では、前記上カバーと前記下カバーとの間には、前記ミラーベースの前記係合領域から車幅方向に沿って外側に向けて連続して延びる中央カバー(例えば、実施形態における中央カバー23)が設けられ、該中央カバーは、前記上カバーおよび前記下カバーの間で挟まれることを特徴とする。
(5)上記(4)に記載のサイドミラー装置では、前記ミラーベースの前記係合領域および前記中央カバーは、少なくとも互いの接続部分において、車両の上下方向に沿った幅が略同一になるように形成されることを特徴とする。
(6)上記(4)または(5)に記載のサイドミラー装置では、前記ハウジングは、前記上カバー、前記下カバー、および前記中央カバーで囲まれた内部空間に配される内部ハウジング(例えば、実施形態における内部ハウジング25)を備え、前記内部ハウシングと前記中央カバーとの間には所定の隙間が保たれ、前記隙間には、前記上カバーまたは前記下カバーの少なくとも一方と前記内部ハウジングとを接続する接続部材(例えば、実施形態における接続部材32)が配されることを特徴とする。
(7)上記(4)から(6)の何れか1つに記載のサイドミラー装置では、前記上カバーまたは前記下カバーの少なくとも一方の外周縁部には、前記内部ハウシングの外周縁部および前記中央カバーの外周縁部と係合可能な凹部(例えば、実施形態における凹部21C,22C)が形成されていることを特徴とする。
(8)上記(7)に記載のサイドミラー装置では、前記中央カバーの車幅方向外側端部には、前記内部ハウジングと係合する爪部(例えば、実施形態における爪部23p1)が形成されていることを特徴とする。
(9)上記(6)から(8)の何れか1つに記載のサイドミラー装置では、前記内部ハウジングの車幅方向外側端部に、前記中央カバーの車幅方向外側端部が当接する当接部(例えば、実施形態における当接部25e)を設けたことを特徴とする。
(10)上記(9)に記載のサイドミラー装置では、前記中央カバーの車幅方向内側端部を前記内部ハウジングに対して係合爪(例えば、実施形態における係合爪23p2)を介して係合させることを特徴とする。
(1)に記載した発明によれば、上カバーの外表面および下カバーの外表面の形状を鏡像対称にすると、車両の左側のサイドミラー装置の上カバーは、車両の右側のサイドミラー装置の下カバーと同一形状となり、また、車両の左側のサイドミラー装置の下カバーは、車両の右側のサイドミラー装置の上カバーと同一形状となる。これによって、上カバーと下カバーをそれぞれ1種類、合計で2種類用意するだけで、車両の右側と左側のサイドミラー装置のハウジングを形成することができる。従って、上カバーと下カバーを成型する金型も2種類だけでよく、サイドミラー装置の製造コストを低減することができる。また、サイドミラー装置の組立時においても、ハウジングを構成する部品の種類を減らすことができ、組立工程を簡略化して製造コストを低減することができる。
またハウジングを構成する上カバーおよび下カバーのそれぞれの外表面の形状が互いに鏡像対称を成すように形成することによって、車両走行時において、上カバーの外表面に沿って流れる空気と、下カバーの外表面に沿って流れる空気との間で流速が等しくなり、ハウジングの後方での乱流の発生を効果的に抑制し、空力抵抗を減少させることができる。また、乱流による走行中の不快な風切り音の発生も防止することが可能になる。
(2)に記載した発明によれば、ミラーベースの係合領域を上カバーと下カバーとの間に配し、この係合領域を上カバーおよび下カバーに対して直接対面させることで、上カバーと下カバーとが鏡像対称形状を保ったまま、上カバーおよび下カバーの上下方向に沿ったサイズを最大限大きくすることができる。これにより、視認性に優れた大型のミラーを支持することが可能になる。
また、ミラーベースの係合領域を上カバーおよび下カバーに対して直接対面させることでミラーとハウジングとの一体感を向上させ、優れたデザイン性を持つサイドミラー装置を実現することができる。
(3)に記載した発明によれば、車両の走行時にサイドミラー装置に当たる走行風は、ミラーベースを中心として上下方向に分かれてほぼ等しい風速で後方に向かって流れる。これにより、より一層確実にハウジングの上下で流速の差異が生じることを防止でき、ハウジングの後部での乱流の発生を抑制して、空力抵抗や走行中の不快な風切り音を低減することができる。
(4)に記載した発明によれば、上カバーと下カバーとの間には、ミラーベースの係合領域から車幅方向に沿って外側に向けて連続して延びる中央カバーを形成し、この中央カバーを上カバーと下カバーとの間で挟まれるように配したので、ハウジングの前側において、上カバーの外表面から中央カバーの表面を介して下カバーの外表面まで、凹凸の少ない一続きの連続面として視認することができる。これによって、ハウジングの外観上の一体感を向上させ、優れたデザイン性を持つサイドミラー装置を実現することができる。
(5)に記載した発明によれば、ミラーベースの係合領域および中央カバーを、少なくとも互いの接続部分において、車両の上下方向に沿った幅が略同一になるように形成することで、上カバーの下端および下カバーの上端を直線状に形成することができる。これによって、上カバーおよび下カバーの水平方向での位置ズレによるミラーベースと中央カバーとの干渉を防止することができ、また、ミラーベースと中央カバーとの一体感を向上させて、優れたデザイン性を持つサイドミラー装置を実現することができる。
(6)に記載した発明によれば、上カバー、下カバー、および中央カバーで囲まれた内部空間に配される内部ハウジングを設け、この内部ハウシングと中央カバーとの間に所定の隙間を保つとともに、この隙間に上カバーまたは下カバーの少なくとも一方と内部ハウジングとを接続する接続部材32を設けた。これによって、上カバーおよび下カバーの内側ではなく、中央カバーの内側で内部ハウジングと係合される構成となり、上カバーおよび下カバーの外表面を内部ハウジングにより一層近接させて配置することができる。そして、上カバーおよび下カバーの外表面が中央カバーに接する前側の傾斜角度をより一層鋭角(急角度)にすることができ、ハウシングの外形をコンパクトにして、小型で優れたデザイン性を持つサイドミラー装置を実現することができる。
(7)に記載した発明によれば、上カバーの端部、下カバーの端部に凹部を形成し、この凹部に内部ハウシングの外周縁部および中央カバーの外周縁部を係合させたので、上カバーや下カバーと内部ハウジングとを係合させる凹部を中央カバーとの係合にも用いることができ、取付構造を簡略化してサイドミラー装置の製造コストを低減することが可能になる。
(8)に記載した発明によれば、中央カバーの車幅方向外側端部に内部ハウジングと係合する爪部を形成したので、サイドミラー装置の組立時において、中央カバーの外周縁部が上カバー、下カバーの凹部に差し込まれていない状態であっても、中央カバーのガタつきを防止し、全体の剛性を高めることができる。
(9)に記載した発明によれば、中央カバーの車幅方向外側端部を内部ハウジングの当接部に当接させることによって、中央カバーの車幅方向に沿った位置ずれを防止でき、上カバーと下カバーとの取付作業性を向上させることができる。
(10)に記載した発明によれば、中央カバーの車幅方向内側端部を内部ハウジングに対して係合爪を介して係合させているので、サイドミラー装置の組立時において、中央カバーの外周縁部が上カバー、下カバーの凹部に差し込まれていない状態であっても、中央カバーのガタつきを防止し、全体の剛性を高めることができる。また、中央カバーの車幅方向外側端部に内部ハウジングと係合する爪部が形成されていれば、中央カバーが車幅方向外側端部と内側端部の両端で支持されるので、中央カバーの支持剛性をより一層向上させることが可能になる。
車両を斜め前方から見た時の車両前部付近を示す斜視図である。 車両のドア付近を示す平面図である。 サイドミラー装置を前側から見た時の外観斜視図である。 サイドミラー装置のハウジングを除いた状態を示す外観斜視図である。 図3のAーA’線に沿ったサイドミラー装置の断面を示す断面図である。 サイドミラー装置を後側から見た時の外観斜視図である。 ハウジングの上カバーおよび下カバーを示す斜視図である。 内部ハウジングに中央カバーを係合させた状態を示す斜視図である。 サイドミラー装置の上カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。 サイドミラー装置の中央カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。 サイドミラー装置の上カバーおよび下カバーを除いた状態で斜め上から見た時の斜視図である。 (a)は、中央カバーの外面側を示す平面図である。また、(b)は、中央カバーの内面側を示す平面図である。 内部ハウジングと中央カバーとの係合の様子を示す斜視図である。 ミラーベースとハウジングとの係合部分を示す要部拡大断面図である。
以下、図面を参照して、本発明のサイドミラー装置について説明する。なお、以下に示す実施形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。また、以下の説明で用いる図面は、本発明の特徴をわかりやすくするために、便宜上、要部となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
なお、以下の説明においては、車両の進行方向(前後方向)前側を単に前側、進行方向後側を単に後側、前側及び後側に沿った方向を進行方向、上下方向(重力方向)上側を単に上側、上下方向下側を単に下側、上側及び下側に沿った方向を上下方向、進行方向および上下方向に対して直角な車体の幅方向を単に車幅方向と称して説明する。また、参照する各図面においては、進行方向をL、上下方向をH、車幅方向をWとして矢印で示す。
図1は、車両を斜め前方から見た時の車両前部付近を示す斜視図である。また、図2は、車両のドア付近を示す平面図である。
本実施形態のサイドミラー構造を備えた車両1は、例えば、車体2を構成するフロントピラー3とリアピラー4との間のルーフ部分が開閉可能な2ドアのオープンカー(コンパーチブル、カブリオレ)である。車体2の進行方向Lに沿った両側面には、それぞれドア10,10が開閉可能に取り付けられている。また、フロントピラー3には、フロントガラス5が取り付けられている。
ドア10は、ドア本体11と、このドア本体11に対して上下動可能に取り付けられたドアガラス12と、アウタハンドル13とを備えている。そして、ドア本体11の前側におけるフロントピラー3との接続部分には、サイドミラー装置20が形成されている。
なお、サイドミラー装置20は、車両1の前側から見て右側のドア10と左側のドア10のそれぞれに形成されているが、以下の説明においては、車両1の前側から見て左側のドア10に形成された左側のサイドミラー装置20に着目して説明する。従って、右側のドア10に形成された右側のサイドミラー装置20も、左側のサイドミラー装置20と同様の構成である。
図3は、サイドミラー装置を前側から見た時の外観斜視図である。図4は、サイドミラー装置のハウジングを除いた状態を示す外観斜視図である。図5は、図3のAーA’線に沿ったサイドミラー装置の断面を示す断面図である。図6は、サイドミラー装置を進行方向の前側に向かって見た時の外観斜視図である。
本実施形態のサイドミラー装置20は、ミラー26、このミラー26を保持するミラー保持凹部29を備えた内部ハウジング25、この内部ハウジング25を覆うカバー28を備えたハウジング24と、内部ハウジング25を介してハウジング24を回動可能に支持するミラーベース27と、を有する。
内部ハウジング25は、ハウジング24の骨格を成す部材であり、車両1の進行方向Lに沿った後側にミラー26を保持するミラー保持凹部29が形成される。ミラー26は、このミラー保持凹部29に収容され、反射面(鏡面)26aが後側に向いて露呈される。このミラー26は、内部ハウジング25に形成されたミラー可動機構35によって、反射面26aが任意の向き(角度)に調節可能なように取り付けられている。
内部ハウジング25の車体2寄りには、回動装置(軸受機構)31が形成されている。内部ハウジング25は、この回動装置31を介して、ミラーベース27に対して回動可能に取り付けられている。回動装置31は、例えば、ミラー開閉スイッチ(図示略)の操作によって、ミラー26の反射面26aが車体2の側面に対面する収納位置と、ミラー26の反射面が車体2の後方に向く使用位置との間で、ハウジング24を回動させる。
なお、本実施形態におけるサイドミラー装置20の各方向の記載は、この使用位置における方向を基準にしている。
ミラーベース27は、下端がドア本体11に固定され、上下方向に沿って広がる板状の垂直部27aと、この垂直部の中央付近から略水平に車幅方向Wに突出する板状の水平部27bとが一体に形成されてなる。こうしたミラーベース27の水平部27bが内部ハウジング25の回動装置31に対して回動自在に軸着される。
カバー28は、サイドミラー装置20の輪郭(外郭)を構成する外表面を成し、ミラー26が形成された後側およびミラー26から遠ざかる前側との間に広がる。こうしたカバー28は、内部ハウジング25の外側を覆うよう設けられ、カバー28の内部に内部ハウジング25を収容する空間が形成される。
カバー28は、上カバー(上部カバー)21、下カバー(下部カバー)22、および中央カバー23から構成されている。上カバー21は、サイドミラー装置10の上下方向Hに沿った中心よりも上側領域を覆うように形成されている。また、下カバー22は、サイドミラー装置10の上下方向Hに沿った中心よりも下側領域を覆うように形成されている。更に、中央カバー23は、サイドミラー装置10の上下方向Hに沿った中心部分において、上カバー21と下カバー22との隙間を塞ぐように形成されている。
こうした構成のカバー28は、カバー28の後側に形成された内巻凹部21h,22hからカバー28の前側に向かって、アンダーカット形状を介在させない形状の外表面となるように形成されている。即ち、カバー28は、内巻凹部21h,22hからカバー28の前側に向かう方向とは逆となる、カバー28の前側から内巻凹部21h,22hに向かう方向の成分を含まない外表面となるように形成されている。
上カバー21、および下カバー22は、中央カバー23を介して互いに対向して配され、全体が例えば、樹脂材料の金型成形によって形成されている。上カバー21の外表面21aの形状と、下カバー22の外表面22aの形状とは、互いの対向面を介して鏡像対称形状となるように形成されている(図7参照)。
このように、上カバー21の外表面21aの形状と、下カバー22の外表面22aの形状とが鏡像対称形状であるので、車両1の左側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する上カバー21は、車両1の右側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する下カバー22と同一形状であり、同一の部材である。
また、車両1の左側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する下カバー22は、車両1の右側のサイドミラー装置20のハウジング24を構成する上カバー21と同一形状であり、同一の部材である。
上カバー21の外表面21aおよび下カバー22の外表面22aは、上カバー21aおよび下カバー22aのそれぞれの外表面21a,22aが、車両1の上下方向Hに沿ってミラーベース27から離れるほど、車両1の後方に向かって傾斜する形状に形成される。また、上カバー21aおよび下カバー22aは、車両1の進行方向Lに沿ってミラーベース27から後側に向けて遠ざかるほど、それぞれの外表面21a,22aの傾斜が水平方向に近づく形状に成形されている。
より具体的には、図5に示すように、カバー28を構成する上カバー21の外表面21aおよび下カバー22の外表面22aは、進行方向Lの前側で中央カバー23に接し、この中央カバー23に接した部分から後側に向かって約45°程度で斜め上方向、斜め下方向にそれぞれ広がっていく。そして、上カバー21の外表面21aおよび下カバー22の外表面22aは、後側に向かうほど徐々に水平方向に近づくように傾斜が緩やかになり、内巻凹部21h,22hの手前では、ほぼ水平になるような形状にされている。
また、カバー28の前側の端部は、サイドミラー装置20の輪郭(外郭)を構成する外表面のうち、最も前側となる部分を構成している。具体的には、図5に示すように、上カバー21の進行方向Lに沿った前側の端部21e1、下カバー22の進行方向Lに沿った前側の端部22e1、および前側の端部21e1と前側の端部22e1との間に配された中央カバー23によって、サイドミラー装置20の輪郭(外郭)の最も前側となる部分が構成されている。
カバー28の進行方向Lにおける後側の端部には、ミラー26の反射面26aを後側に向けて露呈させる開口縁部28eが形成されている。この開口縁部28eは、カバー28を構成する上カバー21の後側の端部21e2の近傍、および下カバー22の後側の端部22e2の近傍を、それぞれミラー26に向けて約180°程度屈曲させた(折り返した)内巻凹部21h,22hからなる。この内巻凹部21h,22hは、それぞれの端部21e2,22e2の折り返し部分(凹状部分)に、内部ハウジング25の後側の端部25eの厚み程度の隙間が形成される。
こうした内巻凹部21hと内巻凹部22hとは、それぞれの端部が互いに隙間なく接し、進行方向Lの後側から見た時に、ミラー26の周縁を取り巻く略楕円形の開口縁部28eを構成する。
そして、この内巻凹部21h,22hには、内部ハウジング25の後側の端部25eが差し込まれる。内部ハウジング25の後側の端部25eは、例えば、ミラー保持凹部29の周壁の後側の端部であればよい。
内部ハウジング25の後側の端部25eは、内巻凹部21h,22hに差し込まれた状態でかしめられて(圧着されて)固定されている。こうした構成によって、上カバー21および下カバー22の後側と、内部ハウジング25の後側とが係合される。
内巻凹部21h,22hによってミラー26側に向けられた上カバー21の後側の端部21e2および下カバー22の後側の端部22e2は、ミラー26の反射面26aよりも、進行方向Lの後側に位置する。
ミラーベース27は、下端がドア本体11に固定され、上下方向に沿って広がる板状の垂直部27aと、この垂直部の中央付近から略水平に車幅方向Wに突出する板状の水平部27bとが一体に形成されてなる。こうしたミラーベース27の水平部27bにおいて、突出方向の端部が係合領域E1とされ、この係合領域E1で内部ハウジング25が回動可能に軸着される。
ミラーベース27は、進行方向Lの前側において、係合領域E1の上側では上カバー21に直接対面し、係合領域E1の下側では下カバー22に直接対面する。即ち、この係合領域E1では、ミラーベース27は他の部材、例えば中央カバー23等を介在させずに上カバー21の前端および下カバー22の前端との間に配置される。
ハウジング24を構成する中央カバー23は、ミラーベース27の水平部27bの端部に連なり、ミラーベース27の係合領域E1から車幅方向Wに沿って外側に向けて連続して延びる形状を成す(図8参照)。
より具体的には、進行方向Lの前側において、中央カバー23は、ミラーベース27の係合領域E1との接続部分における上下方向Hに沿った幅(厚み)が、ミラーベース27の水平部27bの上下方向Hに沿った幅(厚み)と略同一になるように形成されている。
そして、進行方向Lの前側において、上カバー21の前端および下カバー22前端との隙間を閉塞し、上カバー21および下カバー22との間で挟まれる形状をなす。
内部ハウジング25は、上カバー21、下カバー22、および中央カバー23で囲まれた内部空間E2に設けられている。内部ハウジング25は、車体2寄りに形成された回動装置(軸受機構)31を介して、ミラーベース27の水平部27bの係合領域E1に対して回動可能に取り付けられている。回動装置31は、例えば、ミラー開閉スイッチ(図示略)の操作によって、ミラー26の反射面が車体2の側面に対面する収納位置と、ミラー26の反射面が車体2の後方に向く使用位置との間で、ハウジング24を回動させる。
なお、本実施形態でのサイドミラー装置20の各方向の記載は、この使用位置における方向としている。
また、内部ハウジング25は、進行方向Lの後側において、ミラー26を回動可能に支持する。ミラー26は、ミラー可動機構(図示略)によって、任意の向きに調節可能に取り付けられている。
次に、ハウジング24を構成する各部材どうしの係合構造を説明する。
図9は、サイドミラー装置の上カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。また、図10は、サイドミラー装置の中央カバー部分における車幅方向に沿った断面図である。
上カバー21と下カバー22のそれぞれの外周縁部には、内部ハウシング25における進行方向Lの後側の外周縁部25C、および中央カバー23における外周縁部23Cと係合可能な凹部21C,22Cが形成されている。
即ち、この凹部21C,22Cは、上カバー21および下カバー22の進行方向Lの後側の外周縁部を内側に折り返すことで形成され、この折り返し部分(リム部)である凹部21C,22Cに、内部ハウシング25の外周縁部25Cおよび中央カバー23の外周縁部23Cが差し込まれる。これによって、ハウジング24の後側において、上カバー21および下カバー22と、内部ハウシング25および中央カバー23とが係合される。
ここで、従来は、内部ハウジング25の外周縁部を外側に折り返す形で、ハウジングのリム部を構成することが一般的であった。これは、従来のカバーは、内部ハウジングを覆うカバーが一体、または上下非対称に形成されているので、必ずしもカバーの外周縁部がカバー全体における最大突出部にならず、カバー側にリム部を設けてしまうと、金型の構造上、離型ができなくなるからである。しかしながら、本実施形態では、上カバー21および下カバー22が上下対称で、これらカバー21,22の外周縁部がカバー全体の大突出部となる。このため、各カバー21,22側にリム部を設けた場合であっても、離型が可能である。
図11は、サイドミラー装置の上カバーおよび下カバーを除いた状態で斜め上から見た時の斜視図である。
内部ハウシング25と中央カバー23との間には所定の隙間E3が形成され、この隙間には、上カバー21および下カバー22と、内部ハウジング25とを接続する接続部材32が形成されている。この接続部材32は、上カバー21および下カバー22の内面側にそれぞれ形成された係合孔21h,22h(図7参照)と、内部ハウシング25の上側および下側にそれぞれ形成された係合突起25p(図4参照)とからなる。
このような構成により、内部ハウシング25の上側および下側にそれぞれ形成された係合突起25pが、上カバー21の係合孔21h、および下カバー22の係合孔22hにそれぞれ係止される。これによって、ハウジング24の前側において、上カバー21および下カバー22と、内部ハウシング25とが係合される。
図12(a)は、中央カバーの外面側を示す平面図である。また、図12(b)は、中央カバーの内面側を示す平面図である。
中央カバー23の車幅方向Wに沿った外側縁部には、内部ハウジング25と係合する爪部23p1が形成されている。また、中央カバー23の車幅方向Wに沿った内側縁部には、内部ハウジング25と係合する係合爪23p2が形成されている。
爪部23p1は、内部ハウジング25に形成された爪係合部25r1に係合する。一方、係合爪23p2は、内部ハウジング25に形成された爪係合孔25r2に係合する。
こうした爪部23p1および係合爪23p2によって、中央カバー23は、車幅方向Wに沿った外側縁部と内側縁部とで、それぞれ内部ハウジング25に係合される。
図13に示すように、中央カバー23は、車幅方向Wに沿った外側縁部23eにおいて、内部ハウジング25の当接部25eに当接している。具体的には、中央カバー23は、車幅方向Wに沿った外側縁部23eは、内部ハウジング25の車幅方向Wに沿った外側縁部である当接部25eと接触している。
図14は、ミラーベースとハウジングとの係合部分を示す要部拡大断面図である。
ミラーベース27とハウジング24との係合部分において、ハウジング24の内部に回動装置(軸受機構)31および可倒機構36が形成されている。可倒機構36は、使用位置Q2においてハウジング24に予め設定された値を超える応力が、進行方向Lの後側に向けて印加された際に、収納位置Q1に向けてハウジング24を回動させる。これによって、サイドミラー装置20の破損を防止する。
回動装置(軸受機構)31と可倒機構36とは、回動装置31の回動軸線に沿って、ミラーベース27を挟んで互いに対向するように形成されている。具体的には、回動装置(軸受機構)31は、板状に形成されたミラーベース27の水平部27bの上側に形成され、上カバー21によって覆われている。また、可倒機構36は、板状に形成されたミラーベース27の水平部27bの下側に形成され、下カバー22によって覆われている。
回動装置(軸受機構)31は、ミラーベース27の水平部27bから上方に突出する内筒部51と、ハウジング24を構成する内部ハウジング25に形成され、内筒部51を覆う外筒部52とを備えている。ミラーベース27を介して車体2に対して固定された内筒部51の周囲を、内部ハウジング25に固定された外筒部52が回動することによって、ハウジング24を収納位置Q1と使用位置Q2との間で回動可能にする。
回動装置(軸受機構)31を構成する内筒部51の上面51aの少なくとも一部と、外筒部52の内面52aの一部とは、互いに重なるように形成されている。具体的には、本実施形態では、内筒部51のうち、外筒部52の内側にある上面51aと、この上面51aに対向する外筒部52の内面52aとが、互いに摺動可能なように接している。
可倒機構36は、図13中の点線で囲まれた領域の部材であり、ミラーベース27の水平部27bの下面と係合する係合部材55と、この係合部材55をミラーベース27に向けて付勢するスプリング56と、回動装置(軸受機構)31の回動軸線に沿って延び、スプリング56に挿入されるスプリングシャフト57とを備えている。こうした可倒機構36全体は、ミラーベース27の水平部27bの下面よりも下方に位置している。
可倒機構36は、ハウジング24の前側から後側に向けて過剰な応力が加わると、スプリング56によってミラーベース27の水平部27bに押し付けられている係合部材55が、スプリング56の付勢力に抗してミラーベース27に対して回動する。これによって、ハウジング24が収納位置Q1に向けて回動される。
可倒機構36の下側には、ハーネス59が配されている。このハーネス59は、ミラー26の向きを調節するミラー可動機構35(図5参照)を車両1から制御するための制御線であり、車両1からミラーベース27を介してハウシング24に引き込まれる。
本実施形態では、こうしたハーネス59は、ミラーベース27の水平部27bから下方向に延び、スプリングシャフト57の下側を経由してミラー可動機構35に延びている。
以上のような構成の本実施形態におけるサイドミラー装置の作用を説明する。本実施形態のサイドミラー装置20では、ハウジング24を構成する上カバー21および下カバー22のそれぞれの外表面21a,22aの形状が互いに鏡像対称を成すように形成することによって、組立工程を簡素化して製造コストを低減することができる。
即ち、上カバー21の外表面21aおよび下カバー22の外表面22aの形状を鏡像対称にすると、車両1の左側のサイドミラー装置20の上カバー21は、車両1の右側のサイドミラー装置20の下カバー22と同一形状となり、また、車両1の左側のサイドミラー装置20の下カバー22は、車両1の右側のサイドミラー装置20の上カバー21と同一形状となる。
これによって、上カバー21と下カバー22をそれぞれ1種類、合計で2種類用意するだけで、車両1の右側と左側のサイドミラー装置20のハウジング24を形成することができる。従って、上カバー21と下カバー22を成型する金型も2種類だけでよく、サイドミラー装置20の製造コストを低減することができる。また、サイドミラー装置20の組立時においても、ハウジング24を構成する部品の種類を減らすことができ、組立工程を簡略化して製造コストを低減することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、ハウジング24を構成する上カバー21および下カバー22のそれぞれの外表面21a,22aの形状が互いに鏡像対称を成すように形成することによって、ハウジングの後方で乱流が発生することを防止できる。
即ち、上カバー21の外表面21aの形状と、下カバー22の外表面22aの形状とは、互いの対向面を介して鏡像対称形状であるので、車両走行時において、上カバー21の外表面21aに沿って流れる空気と、下カバー22の外表面22aに沿って流れる空気との間で流速が等しくなる。ハウジング24周りの空気の流速の差を抑制することによって、ハウジング24の後方での乱流の発生を効果的に抑制し、空力抵抗を減少させることができる。また、乱流による走行中の不快な風切り音の発生も防止することが可能になる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、ミラーベース27の係合領域E1を上カバー21と下カバー22との間に配し、この係合領域E1を上カバー21および下カバー22に対して直接対面させることで、上カバー21と下カバー22とが鏡像対称形状を保ったまま、上カバー21および下カバー22の上下方向Hに沿ったサイズを最大限大きくすることができる。例えば、ハウジング24の略二分の一程度のサイズまで大きくすることができ、視認性に優れた大型のミラー26を支持することが可能になる。
また、ミラーベース27の係合領域E1を上カバー21および下カバー22に対して直接対面させることでミラー26とハウジング24との一体感が向上し、優れたデザイン性を持つサイドミラー装置20を実現することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、上カバー21および下カバー22の外表面21a,22aの傾斜を、車両1の進行方向Lに沿ってミラーベース27から後側に向けて遠ざかるほど水平方向に近づけるように形成したので、ミラーベース27を中心として上下方向Hに走行風をより一層等しく流すことができる。これにより、ハウジングの後側での乱流の発生をより一層確実に抑制し、空力抵抗や走行中の不快な風切り音を低減することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、上カバー21と下カバー22との間には、ミラーベース27の係合領域E1から車幅方向Wに沿って外側に向けて連続して延びる中央カバー23を形成し、この中央カバー23を上カバー21と下カバー22との間で挟まれるように配したので、ハウジング24の前側において、上カバー21の外表面21aから中央カバー23の表面を介して下カバー22の外表面22aまで、凹凸の少ない一続きの連続面として視認することができる。これによって、ハウジング24の外観上の一体感を向上させ、優れたデザイン性を持つサイドミラー装置20を実現することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、ミラーベース27の係合領域E1および中央カバー23を、少なくとも互いの接続部分において、車両1の上下方向Hに沿った幅が略同一になるように形成することで、上カバー21の下端および下カバー22の上端を直線状に形成することができる。これによって、上カバー21および下カバー22の水平方向での位置ズレによるミラーベース27と中央カバー23との干渉を防止することができ、また、ミラーベース27と中央カバー23との一体感を向上させて、優れたデザイン性を持つサイドミラー装置20を実現することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、上カバー21、下カバー22、および中央カバー23で囲まれた内部空間E2に配される内部ハウジング25を設け、この内部ハウシング25と中央カバー23との間に所定の隙間E3を保つとともに、この隙間E3に上カバー21または下カバー22の少なくとも一方と内部ハウジング25とを接続する接続部材32を設けた。
これによって、上カバー21および下カバー22の内側ではなく、中央カバー23の内側で内部ハウジング25と係合される構成となり、上カバー21および下カバー22の外表面21a,22aを内部ハウジング25により一層近接させて配置することができる。これにより、上カバー21および下カバー22の外表面21a,22aが中央カバー23に接する前側の傾斜角度をより一層鋭角(急角度)にすることができ、ハウシング25の外形をコンパクトにして、小型で優れたデザイン性を持つサイドミラー装置20を実現することができる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、上カバー21の外周縁部と下カバー22の外周縁部にそれぞれ凹部21C,22Cを形成し、この凹部21C,22Cに内部ハウシング25の外周縁部25Cおよび中央カバー23の外周縁部23Cを係合させた。こうした構成によって、上カバー21や下カバー22と内部ハウジング25とを係合させる凹部21C,22Cを中央カバー23との係合にも用いることができ、取付構造を簡略化してサイドミラー装置20の製造コストの低減を可能にする。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、中央カバー23の車幅方向外側端部に内部ハウジング25と係合する爪部23p1を形成し、また、中央カバー23の車幅方向内側端部を内部ハウジング25に対して係合爪23p2を介して係合させている。
これによって、サイドミラー装置20の組立時において、中央カバー23の外周縁部23Cが上カバー21、下カバー22の凹部21C,22Cに差し込まれていない状態であっても、中央カバー23のガタつきを防止し、全体の剛性を高めることができる。また、中央カバー23が車幅方向Wに沿った車幅方向外側端部と車幅方向内側端部の両端で支持されるので、中央カバー23の支持剛性を向上させることが可能になる。
また、本実施形態のサイドミラー装置20では、中央カバー23の車幅方向Wに沿った車幅方向外側端部を内部ハウジング25の当接部25eに当接させることによって、中央カバー25の車幅方向Wに沿った位置ずれを防止でき、上カバー21と下カバー22との取付作業性を向上させることができる。
以上、本発明のサイドミラー装置の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上述した実施形態では、サイドミラー装置20を車両のドア10に設けた構成、即ちドアミラーを例示したが、サイドミラー装置20を車両のフロントフェンダに設けた構成、即ちフェンダミラーにも適用可能である。
また、例えば、上述した実施形態では、上カバー21と下カバー22との間に中央カバー23を設けているが、こうした中央カバー23を特に設けずに、上カバー21の外周縁部と下カバー22の外周縁部とを直接接続した構成であってもよい。
なお、上述した実施形態では、サイドミラー装置20を適用する車両1として、フロントピラー3とリアピラー4との間のルーフ部分が開閉可能な2ドアのオープンカー(コンパーチブル、カブリオレ)を例示しているが、車両1はこうしたオープンカーに限定されるものでは無く、各種形状の車体を持つ車両に対しても、サイドミラー装置20を全く同様に適用することができる。
1 車両
2 車体
10 ドア
20 サイドミラー装置
21 上カバー
22 下カバー
23 中央カバー
24 ハウジング
25 内部ハウジング
26 ミラー
27 ミラーベース
E1 係合領域

Claims (10)

  1. 車両の車幅方向に沿った両側の外面に取り付けられるミラーと、該ミラーを保持するハウジングと、該ハウジングを車両に連結するミラーベースと、を備え、
    前記ハウジングは、互いに対向して配される上カバーおよび下カバーとを有し、
    前記上カバーおよび前記下カバーは、それぞれの外表面の形状が互いに鏡像対称を成すことを特徴とするサイドミラー装置。
  2. 前記ミラーベースは、前記ハウジングと係合される係合領域が前記上カバーと前記下カバーとの間に配され、前記ミラーベースは、前記係合領域が前記上カバーおよび前記下カバーに対して直接対面することを特徴とする請求項1記載のサイドミラー装置。
  3. 前記上カバーおよび前記下カバーの外表面は、車両の上下方向に沿って前記ミラーベースから離れるほど、車両の後方に向かって傾斜する形状に形成されることを特徴とする請求項2記載のサイドミラー装置。
  4. 前記上カバーと前記下カバーとの間には、前記ミラーベースの前記係合領域から車幅方向に沿って外側に向けて連続して延びる中央カバーが設けられ、該中央カバーは、前記上カバーおよび前記下カバーの間で挟まれることを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項記載のサイドミラー装置。
  5. 前記ミラーベースの前記係合領域および前記中央カバーは、少なくとも互いの接続部分において、車両の上下方向に沿った幅が略同一になるように形成されることを特徴とする請求項4記載のサイドミラー装置。
  6. 前記ハウジングは、前記上カバー、前記下カバー、および前記中央カバーで囲まれた内部空間に配される内部ハウジングを備え、
    前記内部ハウシングと前記中央カバーとの間には所定の隙間が保たれ、
    前記隙間には、前記上カバーまたは前記下カバーの少なくとも一方と前記内部ハウジングとを接続する接続部材が配されることを特徴とする請求項4または5記載のサイドミラー装置。
  7. 前記上カバーまたは前記下カバーの少なくとも一方の外周縁部には、前記内部ハウシングの外周縁部および前記中央カバーの外周縁部と係合可能な凹部が形成されていることを特徴とする請求項4ないし6いずれか一項記載のサイドミラー装置。
  8. 前記中央カバーの車幅方向外側端部には、前記内部ハウジングと係合する爪部が形成されていることを特徴とする請求項7記載のサイドミラー装置。
  9. 前記内部ハウジングの車幅方向外側端部に、前記中央カバーの車幅方向外側端部が当接する当接部を設けたことを特徴とする請求項6ないし8いずれか一項記載のサイドミラー装置。
  10. 前記中央カバーの車幅方向内側端部を前記内部ハウジングに対して係合爪を介して係合させることを特徴とする請求項9記載のサイドミラー装置。
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