JP2016078546A - 操作受付システム、操作受付装置、無線送信器及びコンピュータプログラム - Google Patents

操作受付システム、操作受付装置、無線送信器及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】車両の運転者による操作を禁止し、同乗者による操作を受け付けることができる操作受付システム、操作受付装置、無線送信器及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】ユーザは無線通信器30を指に装着して操作装置9に対する操作を行う。制御装置10は、無線通信器30からの無線信号を2つの無線受信部にて受信すると共に、それぞれの受信強度に基づいて無線通信器30が存在する方向を判定する。無線通信器30は、振動発電素子が発電した電力により所定の無線送信期間に亘る無線送信を行う。制御装置10は、無線通信器30からの無線信号を受信しており、且つ、この無線信号を送信する無線通信器30が助手席3側に存在する場合に、操作装置9に対する操作受付を許可する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載された電子機器に対するユーザの操作を受け付ける操作受付システム、並びに、このシステムを構成する操作受付装置、無線送信器及びコンピュータプログラムに関する。
従来、車両内にはオーディオ装置及びカーナビゲーション装置等の電子機器が搭載されている。これら電子機器を操作するためのボタン又はスイッチ等は、例えば車両のセンターパネル又はインストルメントパネル等のように、運転席に着座した運転者及び助手席に着座した同乗者の両者が操作可能な個所に配設される。
特許文献1には、ステアリングホイールの所定部位に運転者が両手で触れている場合には、車両が走行中であってもスイッチに対する操作入力を受け付け、運転者が所定部位に触れていない場合には操作入力を受け付けない構成の車両用情報表示装置が記載されている。
特開2012−153329号公報
しかしながら特許文献1に記載の車両用情報表示装置では、運転者が片手をステアリングホイールから離した状態で車両を運転している場合には助手席の同乗者が電子機器の操作を行うことができないという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、車両の運転者による操作を禁止し、同乗者による操作を受け付けることができる操作受付システム、並びに、このシステムを構成する操作受付装置、無線送信器及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係る操作受付システムは、車両に設けられた操作部に対する操作を受け付ける操作受付システムにおいて、操作者に装着され、無線信号を送信する無線送信器と、該無線送信器が送信する無線信号を受信する無線受信部、該無線受信部が受信した無線信号の送信元の方向を判定する方向判定部、及び、該方向判定部の判定結果に応じて前記操作部に対する操作の受け付けを禁止する禁止部を有する操作受付装置とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付システムは、前記方向判定部が、前記無線信号の送信元が前記車両の運転席側又は助手席側のいずれであるかを判定するようにしてあり、前記禁止部は、前記方向判定部が判定した方向が運転席側である場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを禁止し、前記方向判定部が判定した方向が助手席側である場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを許可するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付システムは、前記無線送信器が、振動により発電を行う振動発電部と、該振動発電部が発電した電力により動作して前記無線信号を送信する無線送信部とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付システムは、前記無線送信器が、前記振動発電部が発電を行った場合に、無線送信部にて所定期間に亘る無線信号の送信を行うようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付システムは、前記禁止部が、前記無線受信部が無線信号を受信しており、且つ、前記方向判定部が判定した方向が助手席側である場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを許可するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付システムは、前記無線送信器が、指輪型であることを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付システムは、前記禁止部が、前記無線受信部が無線信号を受信してから前記所定期間よりも長い第2所定期間が経過するまでの間であり、且つ、前記方向判定部が判定した方向が助手席側である場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを許可するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付システムは、前記無線送信器が、腕輪型であることを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付システムは、前記助手席への着座を検知する着座検知部を更に備え、前記禁止部は、前記着座検知部が着座を検知していない場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを禁止するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付システムは、前記車両の車速を検知する車速検知部を更に備え、前記禁止部は、前記車速検知部が検知した車速が所定速度を超える場合に、前記方向判定部の判定結果に応じて前記操作部に対する操作の受け付けを禁止するようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係る操作受付装置は、車両に設けられた操作部に対する操作を受け付ける操作受付装置において、無線送信器が送信する無線信号を受信する無線受信部と、該無線受信部が受信した無線信号の送信元の方向を判定する方向判定部と、該方向判定部の判定結果に応じて前記操作部に対する操作の受け付けを禁止する禁止部とを備えることを特徴とする。
また、本発明に係る無線送信器は、操作部に対する操作を行う操作者に装着され、振動により発電を行う振動発電部と、該振動発電部が発電した電力により動作して無線信号を送信する無線送信部とを備え、前記振動発電部が発電を行った場合に、前記無線送信部にて所定期間に亘る無線信号の送信を行うようにしてあることを特徴とする。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、無線送信器からの無線信号を受信する無線受信部を備えるコンピュータを、該無線受信部が受信した無線信号の送信元の方向を判定する方向判定手段と、該方向判定手段の判定結果に応じて前記操作部に対する操作の受け付けを禁止する禁止手段として動作させることを特徴とする。
本発明においては、車両内のセンターパネルなど、運転席及び助手席から操作可能な位置に配設された操作部に対して操作を行う際には、操作者が無線送信器を指又は腕に装着して操作しなければならない構成とする。操作部に対する操作を受け付けて処理を行う操作受付装置は、無線送信器からの無線信号を受信すると共に、無線信号の送信元の方向を判定する。操作受付装置は、方向の判定結果に応じて操作者が運転者又は同乗者のいずれであるかを判断し、操作者が運転者である場合に操作部に対する操作の受け付けを禁止することができる。
また本発明においては、操作受付装置は受信した無線信号の送信元が車両の運転席側又は助手席側のいずれに存在するかを判定する。無線信号の送信元が運転席側である場合、操作受付装置は、操作者が運転者であると判断し、操作部に対する操作の受け付けを禁止する。逆に、無線信号の送信元が助手席側である場合、操作受付装置は、操作者が同乗者であると判断し、操作部に対する操作の受け付けを許可する。これにより車両の運転者による操作部の操作を禁止し、同乗者による操作を許可することができる。
また本発明においては、無線送信器が振動発電部を備え、振動発電部が発電した電力により無線信号の送信を行う。これにより、無線送信器を指又は腕に装着したユーザが操作部に対して行う操作の動作により振動が発生し、この振動により発電がなされ、発電された電力により無線信号の送信がなされる。よって無線送信器には電池又はバッテリ等を備える必要がない。
また本発明においては、振動による発電が行われた場合、発電された電力を利用して、無線送信器は所定期間に亘って無線信号の送信を行う。これにより操作受付装置は、所定期間に亘る無線信号を受信することができ、少なくともこの所定期間に亘って操作の受け付けを許可することが可能となる。
また本発明においては、無線送信器からの無線信号を受信しており、且つ、この無線信号の送信元が助手席側である場合に、操作受付装置は操作受付を許可する。反対に、無線送信器からの無線信号を受信していないか、又は、受信した無線信号の送信元が運転席側である場合には、操作受付装置は操作受付を禁止する。無線送信器は、操作の動作に伴う振動に応じて無線信号を所定期間に亘って送信するため、操作受付装置はこの所定期間に亘って同乗者からの操作を受け付けることができる。
無線送信器が指輪型である場合、操作部に対する操作を行うことによって無線送信器には振動が生じ、無線送信器から無線信号が送信される。よって同乗者が無線送信器を指に装着して操作を行っている場合に、操作受付装置は無線信号を受信して操作受付を許可することができる。
無線送信器が腕輪型である場合、操作のために操作部に対してユーザが手を伸ばした際に無線送信器に振動が生じるが、その後にユーザが継続的に操作を行っている際には振動が発生し難い。そこで操作受付装置は、無線送信器からの無線信号を受信してから第2所定期間(>無線送信器が無線送信を行う所定期間)が経過するまでの間は、同乗者による操作を受け付ける。
また本発明においては、助手席に対する同乗者の着座を検知する着座検知部を設ける。助手席に同乗者が着座していない場合には同乗者が操作を行うことはないため、圧力検知部の検知結果に関わらず、操作受付を禁止することができる。
また本発明においては、車両の走行速度(車速)を検知する車速検知部を設ける。車速が所定速度を超えない場合には、例えば車両が停車しているか又は低速走行しているため、運転者が操作を行うことを許可する。反対に、車速が所定速度を超える場合、上述のように圧力検知部の検知結果に応じた操作受付の禁止を行う。
本発明による場合は、操作者が装着した無線送信器からの無線信号を操作受付装置が受信し、この無線信号の送信元の方向に応じて操作部に対する操作の受け付けを禁止する構成とすることにより、車両の運転者による操作を禁止し、同乗者による操作を受け付けることができる。
本実施の形態に係る操作受付システムの構成を示す模式図である。 制御装置の構成を示すブロック図である。 無線通信器の構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係る操作受付システムによる操作受付禁止機能を説明するための模式図である。 無線通信器が行う処理の手順を示すフローチャートである。 制御装置が行う操作禁止許可制御処理の手順を示すフローチャートである。 制御装置が行う操作受付処理の手順を示すフローチャートである。 変形例に係る無線通信器の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る操作受付システムの構成を示す模式図である。 実施の形態2に係る操作受付システムによる操作受付禁止機能を説明するための模式図である。 実施の形態2に係る制御装置が行う操作禁止許可制御処理の手順を示すフローチャートである。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態に係る操作受付システムの構成を示す模式図である。図において1は、車両である。なお図1においては、図の上側を車両1の前側とし、図の下側を車両1の後側として説明を行う。車両1内の右前側には運転席2が設けられ、左前側には助手席3が設けられ、後部には後部座席4が設けられている。本実施の形態に係る車両1は右側に運転席2及びステアリングホイール5が設けられた、いわゆる右ハンドル車である。ただし本技術は、左側に運転席2及びステアリングホイール5が設けられた車両1についても同様に適用することが可能である。
車両1内には、運転席2に着座した運転者及び助手席3に着座した同乗者が操作可能な位置、例えば車両1内のセンターパネル7などに、表示装置8及び操作装置9が配されている。表示装置8及び操作装置9は、例えばカーナビゲーション装置が有するもの、又は、カーナビゲーション装置と他の装置とが共有するものであってよい。表示装置8は、例えば液晶ディスプレイなどを用いて構成される。操作装置9は、一又は複数のボタン又はスイッチ等を有し、車両1に搭載された各種の電子機器に対する操作を行うためのものである。なお操作装置9は、表示装置8の表示面にタッチパネルを設けて実現されるものであってもよい。表示装置8及び操作装置9は、センターパネル7の内部などに設けられた制御装置10に接続されている。
制御装置10は、操作装置9に対してなされた操作を受け付け、受け付けた操作に応じて車両1内の各種の電子機器の動作を制御する装置である。例えば制御装置10は、車両1に搭載されたカーナビゲーション装置、オーディオ装置、照明装置又は通信装置等の動作を制御する。制御装置10は、ユーザが装着する無線通信器30、助手席3に設けられた着座センサ41、及び、車両1の走行速度を検知する車速センサ42等から得られる情報に基づいて、操作装置9による操作受付処理及び電子機器の制御処理等を行う。
本実施の形態において、操作を行うユーザは無線通信器30を装着する必要がある。無線通信器30は指輪型をなしており、例えばユーザは人差指など操作装置9に設けられたボタン又はスイッチ等に触れて操作する指に無線通信器30を装着する。制御装置10は、車両1の走行中において、助手席3に着座したユーザ(同乗者)が無線通信器30を装着して操作装置9に対する操作を行った場合にはこの操作を受け付けるが、これ以外の場合には操作を受け付けない。
図2は、制御装置10の構成を示すブロック図である。制御装置10は、制御部11、記憶部12、操作信号入力部13、画像出力部14、2つの無線受信部15a及び15b、センサ信号入力部16、車内通信部17並びにタイマ18等を備えて構成されている。制御部11は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro-Processing Unit)等の演算処理装置を用いて構成されている。制御部11は、記憶部12に記憶された操作受付プログラム90を含む種々の制御プログラムを読み出して実行することにより、操作装置9による操作の受け付け処理及び車両1に搭載された電子機器の制御処理等を行う。記憶部12は、フラッシュメモリ又はハードディスク等の記憶装置を用いて構成されている。記憶部12は、制御部11が実行する各種のプログラムと、実行に必要なデータとを記憶する。また記憶部12は、制御部11の処理過程にて生成されたデータを記憶する。
操作信号入力部13は、操作装置9が接続されている。操作信号入力部13は、ユーザが行った操作に応じて操作装置9が出力する電気信号が入力される。操作信号入力部13は、入力された電気信号をサンプリングしてデジタルのデータに変換し、このデータを制御部11へ与える。画像出力部14は、表示装置8に接続されている。制御部11は、表示装置8に表示する画像を生成する処理を行い、生成した画像を画像出力部14へ与える。画像出力部14は、制御部11から与えられた画像を、表示装置8の表示に適した画像信号に変換し、変換した画像信号を表示装置8へ出力する。表示装置8は、制御装置10から与えらえた画像信号に基づいて画像表示を行う。
無線受信部15a及び15bは、ユーザが装着する無線通信器30が送信する無線信号を受信する処理を行う。詳細は後述するが、本実施の形態に係る無線通信器30は、これを装着したユーザによる操作の動作に応じて無線信号を送信する機能を有している。無線受信部15a及び15bは、操作動作に応じて無線通信器30から送信された無線信号をそれぞれ受信する。また2つの無線受信部15a及び15bは、少なくともアンテナなどが、車両1内の異なる位置に配されている。例えば一方の無線受信部15aはセンターパネル7の運転席2寄りの位置に配され、他方の無線受信部15bは助手席3寄りの位置に配されている。各無線受信部15a及び15bは、無線通信器30からの無線信号を受信した場合に、受信した無線信号の強度を算出して制御部11へそれぞれ通知する。制御部11は、2つの無線受信部15a及び15bからそれぞれ通知された無線信号の受信強度に基づいて、無線通信器30が無線受信部15a又は15bのいずれに近い場所に存在しているか判定する。即ち制御部11は、無線通信器30が存在する方向が運転席2又は助手席3のいずれであるかを判定し、無線通信器30を装着した操作者が運転者又は同乗者のいずれであるかを判定する。
センサ信号入力部16は、着座センサ41及び車速センサ42等のセンサに接続されている。着座センサ41は、助手席3の座部などに埋設され、助手席3にユーザが着座しているか否かを示す電気信号を出力する。車速センサ42は、車両1の走行速度を検知し、走行速度に応じた電気信号を出力する。センサ信号入力部16は、これらのセンサから入力される信号をサンプリングしてデジタルのデータに変換し、このデータを制御部11へ与える。なお車速センサ42は、走行速度に応じたデジタルのデータを出力する構成としてもよく、この場合にセンサ信号入力部16は入力されたデジタルのデータを制御部11へ与える。
車内通信部17は、車両1の車内ネットワーク50を介して種々の車載機器51との通信を行う。車内通信部17は、例えばCAN(Controller Area Network)又はLIN(Local Interconnect Network)等のプロトコルに従って車載機器51との通信を行う構成とすることができる。これにより制御装置10は、操作装置9に対してなされた操作に応じて、車内通信部17から車載機器51へ動作命令などを送信し、車載機器51の動作を制御することができる。
タイマ18は、計時を行うものであり、制御部11の処理において時間の判定などに用いられる。タイマ18は、制御部11の制御に応じて計時のスタート、ストップ及びリセット等を行う。
図3は、無線通信器30の構成を示すブロック図である。無線通信器30は、振動発電素子31、電源回路32、制御回路33及び無線送信部34等を備えて構成されている。振動発電素子31は、加えられる振動(加速度及びその変化等)に応じた電力(電圧又は電流)を発生する素子である。指輪型の無線通信器30をユーザが指に装着して操作装置9に対する操作を行った場合、操作の動作に伴って無線通信器30には振動が発生し、この振動によって振動発電素子31が発電を行う。振動発電素子31が発電した電力は、電源回路32へ与えられる。
電源回路32は、例えば整流回路又はレギュレータ等の回路を用いて構成される。電源回路32は、振動発電素子31が発電した電力を、所定の電圧値/電流値の電力に変換して制御回路33及び無線送信部34へ供給する。制御回路33は、電源回路32から供給される電力に基づいて動作し、無線送信部34の動作制御を行う。無線送信部34は、電源回路32から供給される電力に基づいて動作し、制御回路33の制御に応じて所定の無線信号を送信する。よって無線通信器30は、これを装着したユーザの操作動作により発生する振動に基づいて振動発電素子31が発電した電力を電源回路32が制御回路33及び無線送信部34へ供給し、この電力により動作した制御回路33の制御に応じて無線送信部34が所定の無線信号を送信する。無線通信器30が送信した無線信号は、制御装置10の2つの無線受信部15a及び15bにて受信され、各無線受信部15a及び15bでの受信強度に応じて制御部11は無線通信器30が運転席2側又は助手席3側のいずれに存在するかを判定することができる。
本実施の形態に係る操作受付システムは、操作装置9に対してなされた操作を制御装置10が受け付け、受け付けた操作に応じた表示装置8にによる画像表示又は車載機器51の動作の制御等の処理を行うシステムである。ただし本実施の形態に係る操作受付システムは、例えば車両1の走行中に運転者による操作の受け付けを禁止する機能を備えている。この機能は、制御装置10の制御部11が記憶部12に記憶された操作受付プログラム90を実行することによって実現される。以下、本実施の形態に係る操作受付システムの操作受付禁止機能について説明する。
図4は、本実施の形態に係る操作受付システムによる操作受付禁止機能を説明するための模式図である。本実施の形態に係る操作受付システムにおいて、制御装置10の制御部11は、基本的に、車両1の走行中は操作装置9による操作の受け付けを禁止している。制御部11は、車両1が走行中であるか否かを、車速センサ42が検知する車速が0km/hを超えるか否かに基づいて判断することができる。ただし制御部11は、特定の条件が成立している期間について操作受付を許可し、この期間中に操作装置9に対してなされた操作を受け付ける。
制御部11が操作受付を許可する条件は、以下の条件1〜3である。これら3つの条件が全て成立する場合に、制御部11は操作受付を許可する。
条件1:無線通信器30からの無線信号を受信していること。
条件2:無線通信器30の位置が助手席3側であること。
条件3:助手席3に同乗者が着座していること。
無線通信器30を指に装着したユーザが操作装置9に対する操作を行った場合、この操作動作による振動に応じて無線通信器30の振動発電素子31が発電を行う。無線通信装置30は、振動発電素子31が発電電力により、無線送信部34による所定の無線信号の送信が開始される。無線送信部34による無線送信は、振動発電素子31が発電した電力を消費するまでの所定の無線送信期間に亘って行われる。この無線送信期間は、振動発電素子31が発電した電力量に応じて増減する期間であってよいが、制御回路33の制御により定められる一定の期間としてもよい。無線通信器30は、無線信号の送信開始から所定の無線送信期間が経過した場合に、無線送信を終了する。なお無線送信期間は、ユーザが操作装置9のボタン又はスイッチ等の1つを操作するのに有する程度の時間があれば十分である。例えば無線送信期間は、数マイクロ秒〜数秒程度とすることができる。
制御装置10は、無線通信器30からの無線信号を2つの無線受信部15a及び15bにてそれぞれ受信する。制御装置10の制御部11は、各無線受信部15a及び15bでの無線信号の受信強度を比較し、無線通信器30が存在する方向を判定する。制御部11は、受信強度が高い無線受信部15a又は15bが配されている方向が運転席2側であるか又は助手席3側であるかを判定し、受信強度が高い側を無線通信器30が存在する方向と判定することができる。無線通信器30が助手席側に存在すると判定した場合、制御部11は、この無線信号の受信を終了するまでの期間を操作受付期間とし、操作装置9に対する操作の受け付けを許可する。
例えば助手席3の同乗者が無線通信器30を指に装着して操作装置9の複数のボタン又はスイッチ等に対して連続的に操作を行った場合であっても、同乗者の指は各ボタン又はスイッチ等に対する操作の都度振動する。無線通信器30は各ボタン又はスイッチ等に対する操作の都度無線信号を送信し、制御装置10は無線信号を受信して各ボタン又はスイッチ等に対する操作の都度受け付けを許可する。よって操作装置9に対して連続的に行われた操作は全て制御装置10にて受け付けられ、制御部10は受け付けた操作に応じた処理を行うことができる。
なお制御装置10の制御部11は、上記の条件1〜3のいずれか1つでも成立しない場合には、操作装置9に対する操作受付を許可せず、操作装置9に対する操作がなされた場合であってもこの操作に応じた処理を行わない。ただし制御部11は、車両1が停車している場合、即ち車速センサ42が検知する車速が0km/hである場合には、条件1〜3が成立するか否かに関わらず、操作装置9に対する操作受付を許可する。
図5は、無線通信器30が行う処理の手順を示すフローチャートである。無線通信器30は、ユーザの操作動作による振動が発生した場合に、振動発電素子31による振動発電を開始する(ステップS1)。次いで無線通信器30は、発電された電力により制御回路33及び無線送信部34が動作開始し、無線送信部34による無線信号の送信を開始する(ステップS2)。
その後、ユーザによる操作が終了して振動が停止した場合に無線通信器30は振動発電素子31による振動発電を終了する(ステップS3)。次いで無線通信器30は、振動発電による電力を消費し切るか、又は、制御回路33が所定時間の経過を計時するかにより、所定の無線送信時間が経過して無線送信部34による無線送信を終了し(ステップS4)、処理を終了する。
図6は、制御装置10が行う操作禁止許可制御処理の手順を示すフローチャートである。制御装置10の制御部11は、センサ信号入力部16に入力された車速センサ42の検知結果に基づいて、車両1の車速が0km/hであるか否かを判定する(ステップS11)。車速が0km/hである場合(S11:YES)、制御部11は、操作装置9による操作受付を許可し(ステップS12)、ステップS11へ処理を戻す。これに対して、車速が0km/hでない場合(S11:NO)、即ち車両1が走行状態である場合、制御部11は、操作装置9による操作受付を禁止する(ステップS13)。
次いで制御部11は、センサ信号入力部16に入力された着座センサ41の検知結果に基づいて、助手席3に同乗者が着座しているか否かを判定する(ステップS14)。助手席3に同乗者が着座していない場合(S14:NO)、制御部11は、ステップS11へ処理を戻す。助手席3に同乗者が着座している場合(S14:YES)、制御部11は、無線通信器30からの無線信号を2つの無線受信部15a及び15bにて受信したか否かを判定する(ステップS15)。無線信号を受信していない場合(S15:NO)、制御部11は、ステップS11へ処理を戻す。無線信号を受信した場合(S15:YES)、制御部11は、各無線受信部15a及び15bにて受信した無線信号の強度に基づいて、無線通信器30の位置が助手席3の方向であるか否かを判定する(ステップS16)。無線通信器30の位置が運転席2の方向である場合(S16:NO)、制御部11は、ステップS11へ処理を戻す。
無線通信器30の位置が助手席3の方向である場合(S16:YES)、制御部11は、操作装置9による操作受付を許可する(ステップS17)。その後、制御部11は、無線通信器30からの無線信号の受信が終了したか否かを判定する(ステップS18)。無線信号の受信が終了していない場合(S18:NO)、制御部11は、ステップS17へ処理を戻し、操作受付の許可を維持する。無線信号の受信が終了した場合(S18:YES)、制御部11は、ステップS11へ処理を戻し、上述の処理を繰り返して行う。
図7は、制御装置10が行う操作受付処理の手順を示すフローチャートである。制御装置20の制御部11は、操作信号入力部13へ入力された信号に基づいて、操作装置9に対する操作がなされたか否かを判定する(ステップS21)。操作がなされていない場合(S21:NO)、制御部11は、操作がなされるまで待機する。操作がなされた場合(S21:YES)、制御部11は、操作装置9に対する操作受付が禁止されているか否かを判定する(ステップS22)。操作受付が禁止されていない場合(S22:NO)、制御部11は、操作装置9に対してなされた操作を受け付けて、受け付けた操作に応じた処理を行い(ステップS23)、処理を終了する。操作受付が禁止されている場合(S22:YES)、制御部11は、操作装置9に対してなされた操作を受け付けずに、処理を終了する。
以上の構成の操作受付システムは、車両1内のセンターパネル7など、運転席2及び助手席3から操作可能な位置に配設された操作装置9に対して操作を行う際には、ユーザが無線通信器30を指に装着して操作しなければならない。操作装置9に対する操作を受け付けて処理を行う制御装置10は、無線通信器30からの無線信号を無線受信部15a及び15bにて受信すると共に、それぞれの受信強度に基づいて無線通信器30が存在する方向を判定する。制御装置10は、方向の判定結果に応じて操作者が運転者又は同乗者のいずれであるかを判断し、操作者が運転者である場合には操作装置9に対する操作の受け付けを禁止し、同乗者である場合には操作の受け付けを許可する。
また制御装置10は、受信した無線信号の送信元である無線通信器30が車両1の運転席2側又は助手席3側のいずれに存在するかを判定する。無線通信器30が運転席2側に存在する場合、制御装置10は、操作者が運転者であると判断し、操作装置9に対する操作の受け付けを禁止する。逆に、無線通信器30が助手席3側に存在する場合、制御装置10は、操作者が同乗者であると判断し、操作装置9に対する操作の受け付けを許可する。これにより制御装置10は、車両1の運転者による操作装置9の操作を禁止し、同乗者による操作を許可することができる。
また無線通信器30は、振動発電素子31を備え、振動発電素子31が発電した電力により無線送信部34の無線送信を行う。これにより、無線送信器31を装着したユーザが操作装置9に対して行う操作の動作により振動が発生し、この振動によって振動発電素子31にて発電がなされ、発電された電力により無線送信がなされる。よって無線通信器30は、電池又はバッテリ等を備える必要がない。
また無線通信器30は、振動発電素子31による発電が行われた場合、発電された電力を利用して無線送信部34が所定の無線送信期間に亘って無線信号の送信を行う。これにより制御装置10は、無線送信期間に亘る無線信号を無線受信部15a及び15bにて受信することができ、少なくともこの無線送信期間に亘って操作装置9に対する操作の受け付けを許可することが可能となる。
また制御装置10は、無線通信器30からの無線信号を受信しており、且つ、この無線信号を送信する無線通信器30が助手席3側に存在する場合に、操作装置9に対する操作受付を許可する。反対に、無線通信器30からの無線信号を受信していないか、又は、受信した無線信号を送信する無線通信器30が運転席2側である場合には、制御装置10は、操作装置9に対する操作受付を禁止する。無線通信器30を指輪型とすることによって、これを装着したユーザが操作装置9に対する操作を行う都度、無線通信器30には振動が生じ、振動発電素子31により発電が行われて無線信号の送信が行われる。よって同乗者が無線通信器30を指に装着して操作を行っている場合に、制御装置10は、無線信号を受信して操作受付を許可することができる。
また本実施の形態に係る操作受付システムでは、車両1の助手席3に着座センサ41を設ける。助手席3に同乗者が着座していない場合には同乗者が操作を行うことはないため、無線通信器30からの無線信号の受信の有無などに関わらず、制御装置10は、操作装置9に対する操作受付を禁止することができる。また本実施の形態に係る操作受付システムでは、車速センサ42が検知する車両1の車速に基づき、例えば車速が0km/hである場合には、車両1が停車しているため、運転者による操作装置9に対する操作受付を許可する。反対に、車速が0km/hでない場合、制御装置10は、上述のような無線通信器30からの無線信号の受信に基づく操作受付の禁止/許可の制御を行う。
なお本実施の形態においては、無線通信器30が振動発電素子31にて発電された電力により動作する構成としたが、これに限るものではない。無線通信器30は、例えば電池又はバッテリ等を搭載し、これらに蓄積された電力により動作する構成であってもよい。また制御装置10は、例えば車両1に搭載された例えばボディECU(Electronic Control Unit)などのECUの1つとして実現されるものであってよく、また例えば車両1に搭載されたゲートウェイなどの通信装置として実現されるものであってよく、また例えば表示装置8及び操作装置9を有するカーナビゲーション装置又はディスプレイ装置等の装置として実現されるものであってよく、また例えば操作装置9と一体の装置として実現される構成であってもよく、これら以外の構成であってもよい。
また制御装置10は、着座センサ41の検知結果に応じた制御、及び/又は、車速センサ42の検知結果に応じた制御を行わない構成であってもよい。また本実施の形態において制御装置10は、車速センサ42が検知する車速が0km/hである場合に、無線通信器30からの無線信号の受信結果に関わらず操作装置9による操作受付を許可する構成としたが、車速の条件はこれに限らない。制御装置10は、例えば車速が所定速度として10km/hを超えない場合に操作受付を許可するなどの構成としてもよい。
また制御装置10は、2つの無線受信部15a及び15bにて受信した無線信号の強度に基づいて、無線通信器30が存在する方向を判定する構成としたが、これに限るものではない。制御装置10は、例えば2つの無線受信部15a及び15bによる無線信号の受信時刻の差に基づいて、無線通信器30が存在する方向を判定する構成としてもよい。また制御装置10は、3つ以上の無線受信部を備え、各無線通信部にて受信した無線信号の強度に基づいて、無線通信器30の方向又は位置等をより精度よく判断する構成としてもよい。
(変形例)
図8は、変形例に係る無線通信器130の構成を示すブロック図である。変形例に係る無線通信器130は、振動センサ131、電池132、電源回路32、制御回路133及び無線通信部34等を備えて構成されている。変形例に係る無線通信器130は、振動発電素子31が発電した電力により動作するのではなく、電池132が蓄積した電力により動作する構成である。電池132が蓄積した電力は電源回路32へ与えられ、電源回路32はこれを所定の電圧値又は電流値の電力に変換して制御回路133及び無線送信部34等へ供給する。制御回路133及び無線送信部34等は、電源回路32から供給される電力に基づいて動作する。
振動センサ131は、振動に応じた電気信号を出力するセンサであり、図3に示した振動発電素子31と同様のものであってもよく、これとは別のセンサであってもよい。制御回路133は、振動センサ131による振動の検知結果を取得し、例えば閾値以上の振動が検知された場合に無線送信部34へ無線信号の送信指示を与える。無線通信器130の無線送信部34が送信した無線信号は、制御装置110にて受信される。変形例に係る制御装置110の構成及び動作等は、上述の制御装置10のものと同様であってよい。
また変形例に係る無線通信器130は、電池132を備えているため、振動が発生していない場合であっても動作することができる。そこで変形例に係る操作受付システムでは、無線通信器130及び制御装置110が周期的に無線通信を行い、無線通信器130が存在する方向及び位置等を制御装置110が周期的に判定する構成としてもよい。これにより制御装置110は、無線通信器130を利用しているのが運転席2の運転者であるか又は助手席3の同乗者であるかをより精度よく判定することが可能となる。
なお図8に示した変形例においては、無線通信器130に電源として電池132を搭載する構成を示したが、これに限るものではない。電池132に代えて、例えば太陽光により発電を行う太陽光発電部を無線通信器130に搭載してもよい。また例えば、熱エネルギーを電力に変換する熱電発電部を無線通信器130に搭載してもよい。また例えば、車両1内に電力を無線で送信する無線送電部を設け、送信された電力を受信する無線受電部を無線通信器130に搭載してもよい。またこれら以外の電源を無線通信器130に搭載してもよい。
(実施の形態2)
図9は、実施の形態2に係る操作受付システムの構成を示す模式図である。実施の形態2に係る操作受付システムは、無線通信器230を腕輪型とした構成である。腕輪型の無線通信器230は、操作装置9を操作するユーザの腕(例えば手首など)に装着される。なお腕輪型の無線通信器230の内部構成は、図3に示した指輪型の無線通信器30の構成と略同じであってよい。
例えば助手席3に乗車した同乗者が無線通信器230を腕に装着して操作装置9に対する操作を行う場合、操作のために操作装置9へ腕を伸ばした際に無線通信器230が振動する。無線通信器230は、この振動により振動発電素子31が発電を行い、発電された電力に基づいて無線送信部34が無線送信を行う。無線通信器230からの無線信号を受信した制御装置210は、無線通信器230が存在する方向の判定を行い、判定結果に応じて操作装置9に対する操作の受け付けの禁止/許可を決定する。
ただし腕輪型の無線通信器230の場合、ユーザが操作のために操作装置9へ腕を伸ばした際には振動が発生するが、その後に腕を伸ばした状態を維持して操作装置9に対する操作を行い続けた場合には振動が発生しないか又は発生する振動が少ない可能性がある。そこで実施の形態2に係る制御装置210は、無線通信器230からの無線信号を受信している間のみでなく、無線信号を受信してから所定期間が経過するまでの間は操作受付を許可する。
図10は、実施の形態2に係る操作受付システムによる操作受付禁止機能を説明するための模式図である。実施の形態2に係る操作受付システムにおいて、制御装置210は、基本的に、車両1の走行中は操作装置9による操作の受け付けを禁止している。ただし制御装置210は、特定の条件が成立している期間について操作受付を許可し、この期間中に操作装置9に対してなされた操作を受け付ける。制御装置210が操作受付を許可する条件は、以下の条件1〜3である。
条件1:無線通信器230からの無線信号を受信してから所定の操作受付期間内であること。
条件2:無線通信器230の位置が助手席3側であること。
条件3:助手席3に同乗者が着座していること。
無線通信器230を腕に装着したユーザが操作装置9に対する操作を行った場合、この操作動作による振動に応じて無線通信器230から所定の無線信号が送信される。制御装置210は、無線通信器230からの無線信号を2つの無線受信部15a及び15bにてそれぞれ受信し、無線信号の受信強度に応じて無線通信器230が存在する方向を判定する。無線通信器230が助手席側に存在すると判定した場合、制御装置210は、タイマ18による計時を開始し、所定の操作受付期間が経過するまでの間、操作装置9に対する操作の受け付けを許可する。なお操作受付期間は、ユーザが一連の操作を行うのに必要な時間を確保できる期間であればよく、例えば数秒〜数十秒程度とすることができる。この操作受付期間内であれば、制御装置210は、操作装置9に対する操作が複数回行われた場合であっても、これら複数回の操作全てを受け付け、受け付けた操作に応じた処理を行う。
なお制御装置210は、上記の条件1〜3のいずれか1つでも成立しない場合には、操作装置9に対する操作受付を許可せず、操作装置9に対する操作がなされた場合であってもこの操作に応じた処理を行わない。ただし制御装置210は、車両1が停車している場合、即ち車速センサ42が検知する車速が0km/hである場合には、条件1〜3が成立するか否かに関わらず、操作装置9に対する操作受付を許可する。
図11は、実施の形態2に係る制御装置210が行う操作禁止許可制御処理の手順を示すフローチャートである。実施の形態2に係る制御装置210の制御部11は、センサ信号入力部16に入力された車速センサ42の検知結果に基づいて、車両1の車速が0km/hであるか否かを判定する(ステップS31)。車速が0km/hである場合(S31:YES)、制御部11は、操作装置9による操作受付を許可し(ステップS32)、ステップS31へ処理を戻す。これに対して、車速が0km/hでない場合(S31:NO)、即ち車両1が走行状態である場合、制御部11は、操作装置9による操作受付を禁止する(ステップS33)。
次いで制御部11は、センサ信号入力部16に入力された着座センサ41の検知結果に基づいて、助手席3に同乗者が着座しているか否かを判定する(ステップS34)。助手席3に同乗者が着座していない場合(S34:NO)、制御部11は、ステップS31へ処理を戻す。助手席3に同乗者が着座している場合(S34:YES)、制御部11は、無線通信器230からの無線信号を2つの無線受信部15a及び15bにて受信したか否かを判定する(ステップS35)。無線信号を受信していない場合(S35:NO)、制御部11は、ステップS31へ処理を戻す。無線信号を受信した場合(S35:YES)、制御部11は、各無線受信部15a及び15bにて受信した無線信号の強度に基づいて、無線通信器230の位置が助手席3の方向であるか否かを判定する(ステップS36)。無線通信器230の位置が運転席2の方向である場合(S36:NO)、制御部11は、ステップS31へ処理を戻す。
無線通信器230の位置が助手席3の方向である場合(S36:YES)、制御部11は、操作装置9による操作受付を許可する(ステップS37)。その後、制御部11は、タイマ18による計時に基づいて、所定時間(操作受付期間)が経過したか否かを判定する(ステップS38)。所定時間が経過していない場合(S38:NO)、制御部11は、ステップS37へ処理を戻し、操作受付の許可を維持する。所定時間が経過した場合(S38:YES)、制御部11は、ステップS31へ処理を戻し、上述の処理を繰り返して行う。
以上の構成の実施の形態2に係る操作受付システムは、指輪型の無線通信器30と比較して振動が発生し難い腕輪型の無線通信器230を用いる場合に、制御装置210が無線通信器230からの無線信号を受信してから所定の操作受付期間が経過するまでの間、同乗者による操作装置9に対する操作を受け付ける構成としたものである。これにより腕輪型の無線通信器230を用いる構成であっても、操作受付システムは、無線通信器230を用いた操作受付の禁止/許可の制御を行うことができる。
なお実施の形態1においては無線通信器30を指輪型とし、実施の形態2においては無線通信器230を腕輪型としたが、無線通信器の形状はこれらに限るものではなく、その他の種々の形状であってよい。例えば、無線通信器を手袋型としてもよい。また無線通信器をユーザの指又は腕に装着するのではなく、体の他の部位に装着する形状、例えば帽子型又は眼鏡型等としてもよい。また例えば、操作装置9をタッチパネルとした場合に、タッチ操作を行うためのタッチペンなどを無線通信器としてもよい。
1 車両
2 運転席
3 助手席
4 後部座席
5 ステアリングホイール
7 センターパネル
8 表示装置
9 操作装置(操作部)
10 制御装置(操作受付装置)
11 制御部(方向判定部、禁止部)
12 記憶部
13 操作信号入力部
14 画像出力部
15a、15b 無線受信部
16 センサ信号入力部
17 車内通信部
18 タイマ
30 無線通信器(無線送信器)
31 振動発電素子(振動発電部)
32 電源回路
33 制御回路
34 無線送信部
41 着座センサ(着座検知部)
42 車速センサ(車速検知部)
50 車内ネットワーク
51 車載機器
90 操作受付プログラム
130 無線通信器(無線送信器)
131 振動センサ
132 電池
133 制御回路
210 制御装置(操作受付装置)
230 無線通信器(無線送信器)

Claims (13)

  1. 車両に設けられた操作部に対する操作を受け付ける操作受付システムにおいて、
    操作者に装着され、無線信号を送信する無線送信器と、
    該無線送信器が送信する無線信号を受信する無線受信部、該無線受信部が受信した無線信号の送信元の方向を判定する方向判定部、及び、該方向判定部の判定結果に応じて前記操作部に対する操作の受け付けを禁止する禁止部を有する操作受付装置と
    を備えること
    を特徴とする操作受付システム。
  2. 前記方向判定部は、前記無線信号の送信元が前記車両の運転席側又は助手席側のいずれであるかを判定するようにしてあり、
    前記禁止部は、
    前記方向判定部が判定した方向が運転席側である場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを禁止し、
    前記方向判定部が判定した方向が助手席側である場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを許可するようにしてあること
    を特徴とする請求項1に記載の操作受付システム。
  3. 前記無線送信器は、
    振動により発電を行う振動発電部と、
    該振動発電部が発電した電力により動作して前記無線信号を送信する無線送信部と
    を有すること
    を特徴とする請求項2に記載の操作受付システム。
  4. 前記無線送信器は、前記振動発電部が発電を行った場合に、無線送信部にて所定期間に亘る無線信号の送信を行うようにしてあること
    を特徴とする請求項3に記載の操作受付システム。
  5. 前記禁止部は、前記無線受信部が無線信号を受信しており、且つ、前記方向判定部が判定した方向が助手席側である場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを許可するようにしてあること
    を特徴とする請求項4に記載の操作受付システム。
  6. 前記無線送信器は、指輪型であること
    を特徴とする請求項5に記載の操作受付システム。
  7. 前記禁止部は、前記無線受信部が無線信号を受信してから前記所定期間よりも長い第2所定期間が経過するまでの間であり、且つ、前記方向判定部が判定した方向が助手席側である場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを許可するようにしてあること
    を特徴とする請求項4に記載の操作受付システム。
  8. 前記無線送信器は、腕輪型であること
    を特徴とする請求項7に記載の操作受付システム。
  9. 前記助手席への着座を検知する着座検知部を更に備え、
    前記禁止部は、前記着座検知部が着座を検知していない場合に、前記操作部に対する操作の受け付けを禁止するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1つに記載の操作受付システム。
  10. 前記車両の車速を検知する車速検知部を更に備え、
    前記禁止部は、前記車速検知部が検知した車速が所定速度を超える場合に、前記方向判定部の判定結果に応じて前記操作部に対する操作の受け付けを禁止するようにしてあること
    を特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1つに記載の操作受付システム。
  11. 車両に設けられた操作部に対する操作を受け付ける操作受付装置において、
    無線送信器が送信する無線信号を受信する無線受信部と、
    該無線受信部が受信した無線信号の送信元の方向を判定する方向判定部と、
    該方向判定部の判定結果に応じて前記操作部に対する操作の受け付けを禁止する禁止部と
    を備えること
    を特徴とする操作受付装置。
  12. 操作部に対する操作を行う操作者に装着され、
    振動により発電を行う振動発電部と、
    該振動発電部が発電した電力により動作して無線信号を送信する無線送信部と
    を備え、
    前記振動発電部が発電を行った場合に、前記無線送信部にて所定期間に亘る無線信号の送信を行うようにしてあること
    を特徴とする無線送信器。
  13. 無線送信器からの無線信号を受信する無線受信部を備えるコンピュータを、
    該無線受信部が受信した無線信号の送信元の方向を判定する方向判定手段と、
    該方向判定手段の判定結果に応じて前記操作部に対する操作の受け付けを禁止する禁止手段
    として動作させること
    を特徴とするコンピュータプログラム。
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