JP2016078307A - デジタル印刷機 - Google Patents

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靖博 鈴木
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Abstract

【課題】搬送胴の回転位相を個別に変えることができるとともに、この回転位相を容易に基準位相に合わせることが可能なデジタル印刷機を提供する。【解決手段】第1のエンコーダと、第2のエンコーダと、目標位相設定用の操作手段と、制御装置と、動作形態切替用の切替スイッチとを備える。制御装置は、第1の動作形態と第2の動作形態との2つの動作形態で第1および第2の駆動用モータの動作を制御する。第1の動作形態は、第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21の位相がシート4を搬送可能な基準位相となる形態である。第2の動作形態は、操作手段によって設定された目標とする位相と現在の位相とを一致させデジタル印刷機1のメンテナンスを行う形態である。制御装置は、第2の動作形態が採られている状態で切替スイッチが操作された場合、第1の動作形態に移行するように、該当する搬送胴の駆動用モータを動作させる。【選択図】図1

Description

本発明は、2つの駆動用モータを有するデジタル印刷機に関するものである。
従来、デジタル印刷機としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示されたデジタル印刷機は、印刷胴によって搬送されたシートに複数のインクジェットノズルヘッドによって印刷を施すものである。また、このデジタル印刷機は、シートの裏面にも印刷を施すために、シートの表裏を反転させる反転スイング装置を備えている。
シートは、印刷胴から複数の搬送胴を介して反転スイング装置の近傍に送られる。シートを上流側の搬送胴から下流側の搬送胴に渡すにあたっては、シートの搬送方向の前端部をくわえる爪を有するくわえ爪装置が用いられている。
反転スイング装置は、シートの搬送方向の後端部をくわえて揺動するアームを備えている。このアームは、シートの後端部を搬送胴から離して印刷胴に接近させる。以下においては、このようにシートがアームに渡される搬送胴を反転前倍胴と呼称する。
シートの後端部は、このアームによって印刷胴の外周面の近傍に送られ、表面が印刷胴と対向する状態で印刷胴のくわえ爪装置にくわえられる。すなわち、シートは、裏面が露出する状態で印刷胴に渡され、印刷胴の回転に伴ってインクジェットノズルヘッドと対向する位置に送られる。
反転前倍胴の回転速度は、シートの搬送方向の長さに応じて変えられる。この理由は、印刷胴と連動して動作するアームにシートの後端部の位置を合わせるためである。相対的に長いシートが使用される場合は、反転前倍胴がシートを上流側の搬送胴から受け取った後に反転前倍胴の回転速度が上昇する。一方、相対的に短いシートが使用される場合には、反転前倍胴がシートを上流側の搬送胴から受け取った後に反転前倍胴の回転速度が低下する。
反転前倍胴の回転速度を搬送胴に対して変えるにあたっては、専用の駆動用モータが用いられている。すなわち、このデジタル印刷機は、印刷胴および反転前倍胴以外の搬送胴を駆動するための主駆動モータと、反転前倍胴を駆動するための副駆動モータとを備えている。
このように複数の駆動用モータを備えたデジタル印刷機においては、搬送胴と反転前倍胴とを個別に回転させ、メンテナンス時に作業し易い位置に位置付けることができる。この作業し易い位置としては、例えば、清掃具や工具などをくわえ爪装置に他の装置によって妨げられることなく接近させることが可能な位置がある。
くわえ爪装置は、搬送胴や反転前倍胴を回転自在に支持するフレームに設けられている駆動用カムと、搬送胴や反転前倍胴に設けられているカムフォロアとを有している。この駆動用カムがメンテナンス時に着脱された場合は、この駆動用カムの位置決めピンを視認し易い位置に搬送胴や反転前倍胴が位置付けられる。
搬送胴や反転前倍胴のメンテナンスは、このように回転位相を初期の基準位相に対して変えて行われることが多い。
この基準位相とは、搬送胴のくわえ爪装置によって保持されているシートを反転前倍胴のくわえ爪装置が受け取ることが可能な位相である。印刷時には、搬送胴と反転前倍胴の位相が共に基準位相と一致していなければならない。
このため、搬送胴や反転前倍胴の回転位相は、メンテナンスが終了した後に基準位相に戻される。搬送胴や反転前倍胴の回転位相を基準位相に合わせる位相合わせ作業は、作業者が主駆動モータや副駆動モータを人為的に動作させ、各モータの動作量を調整して行われている。この調整は、搬送胴や反転前倍胴を目視しながらあるいは位相検出器の出力値を見ながら実施されている。
特開2013−241266号公報
特許文献1に示すデジタル印刷機では、メンテナンスを行った後に搬送胴や反転前倍胴の回転位相を基準位相に合わせる位相合わせ作業が煩雑であるという問題があった。この理由は、作業者がモータの動作量を調節して位相を合わせなければならないからである。なお、搬送胴や反転前倍胴の回転位相を個別に変えることができない構成を採ることにより、このような不具合は解消することができる。しかし、メンテナンスが困難になるから、搬送胴や反転前倍胴の回転位相を個別に変える機能は必要である。
本発明はこのような問題を解消するためになされたもので、搬送胴の回転位相を個別に変えることができるとともに、この回転位相を容易に基準位相に合わせることが可能なデジタル印刷機を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明に係るデジタル印刷機は、シートの先端部を保持する第1のくわえ爪装置を有し、回転することによりシートを搬送する第1の搬送胴と、前記第1の搬送胴によって搬送されたシートを受け取る第2のくわえ爪装置を有し、回転することによりシートを搬送する第2の搬送胴と、前記第1の搬送胴を駆動する第1の駆動用モータと、前記第1の搬送胴の現在の位相を特定可能な検出データを出力する第1の検出器と、前記第2の搬送胴を駆動する第2の駆動用モータと、前記第2の搬送胴の現在の位相を特定可能な検出データを出力する第2の検出器と、前記第1の搬送胴と第2の搬送胴とのうち少なくともいずれか一方の搬送胴の目標とする位相を設定するための操作手段と、前記第1のくわえ爪装置によって保持されているシートを前記第2のくわえ爪装置が受け取ることが可能な基準位相と前記現在の位相とが一致するように、前記第1の駆動用モータと第2の駆動用モータとのうち少なくともいずれか一方の駆動用モータが動作する第1の動作形態と、前記操作手段によって設定された前記目標とする位相と前記現在の位相とを一致させデジタル印刷機のメンテナンスを行う第2の動作形態との2つの動作形態で第1の駆動用モータおよび第2の駆動用モータの動作を制御する制御装置と、前記制御装置の動作形態を前記第1の動作形態に切替える切替スイッチとを備え、前記制御装置は、前記第2の動作形態が採られている状態で前記切替スイッチが操作された場合、前記第1の動作形態に移行するように、該当する搬送胴の駆動用モータを動作させるものであることを特徴とするものである。
本発明は、前記発明において、前記切替スイッチは、印刷動作を開始させる機能をさらに有するものであり、前記制御装置は、前記第2の動作形態で前記切替スイッチが操作されると、印刷開始前に前記第1の搬送胴の現在の位相と前記第2の搬送胴の現在の位相とが前記基準位相と一致するように、該当する搬送胴の駆動用モータを動作させるものであることを特徴とする。
本発明は、前記発明において、印刷動作を開始させる印刷開始スイッチと、作業者に警告を行う警告装置とをさらに備え、前記警告装置は、前記第1の搬送胴の現在の位相と前記第2の搬送胴の現在の位相とが前記基準位相と一致していない状態で前記印刷開始スイッチが操作された場合に作動するものであることを特徴とする。
本発明によれば、メンテナンスを行うときに操作手段を操作することにより、第1の搬送胴と第2の搬送胴とのうち少なくともいずれか一方の搬送胴を目標位相となる位置に位置付けることができる。目標位相としては、例えばメンテナンスを行い易い位相とすることができる。
また、本発明に係るデジタル印刷機においては、メンテナンス時に第1の搬送胴と第2の搬送胴の位相が変えられたとしても、メンテナンスが終了した後に切替スイッチによって制御装置の動作形態を第1の動作形態とすることにより、これらの搬送胴の位相が制御装置によって自動で基準位相に合わせられる。
したがって、本発明によれば、搬送胴の回転位相を個別に変えることができるとともに、この回転位相を容易に基準位相に合わせることが可能なデジタル印刷機を提供することができる。
本発明に係るデジタル印刷機の構成を示す側面図である。 各胴の駆動系を説明するためのブロック図である。 第1の実施の形態による制御装置の構成を示すブロック図である。 第1の搬送胴または第2の搬送胴の位相を目標位相に合わせる動作を説明するためのフローチャートである。 第1の動作形態に切替えられた制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。 第2の実施の形態による制御装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態による制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明に係るデジタル印刷装置の一実施の形態を図1〜図5によって詳細に説明する。
図1に示すデジタル印刷機1は、図1において最も右に位置するフィーダー部2から印刷ユニット3にシート4を搬送し、この印刷ユニット3においてシート4の片面または両面に印刷を施すものである。印刷ユニット3において印刷が施されたシート4は、デリバリー部5に送られ、デリバリーパイル6に排出される。
フィーダー部2は、シート4をフィーダーパイル11からサッカー12によってフィーダーボード13に移し替える構造のものである。サッカー12は、間欠給紙バルブ14に接続されており、シート4が連続的に送られる形態と、シート4が間欠的に送られる形態とのうちいずれか一方の形態で動作する。シート4の表面のみに印刷が施される場合は、サッカー12がシート4を連続的にフィーダーボード13に送る。一方、シート4の表面と裏面とに印刷が施される場合は、サッカー12がシート4を間欠的にフィーダーボード13に送る。
印刷ユニット3は、フィーダー部2から供給されたシート4が給紙側スイング装置15によって搬送される給紙側渡胴16と、この給紙側渡胴16からシート4が送られる印刷胴17と、印刷後のシート4を送る複数の搬送胴18〜21とを備えている。また、印刷ユニット3は、供給側渡胴16より搬送方向の下流側に位置する紙有無検知センサー22と、この紙有無検知センサー22より搬送方向の下流側に位置する第1〜第4のインクジェットノズルヘッド23〜26と、第4のインクジェットノズルヘッド26より搬送方向の下流側に位置するインキ乾燥ランプ27とを備えている。
紙有無検知センサー22は、印刷胴17に送られたシート4の有無を検出し、検出結果を後述する制御装置28(図3参照)に検出データとして送る。
第1〜第4のインクジェットノズルヘッド23〜26は、シート4にインキを噴射して塗布するためのものである。
インキ乾燥ランプ27は、第1〜第4のインクジェットノズルヘッド23〜26によってシート4に塗布されたインキを硬化させるためのものである。
上述した複数の搬送胴は、印刷胴17からシート4を受け取る第1の排紙側渡胴18と、この第1の排紙側渡胴18からシート4を受け取る第2の排紙側渡胴19と、この第2の排紙側渡胴19からシート4を受け取る紙取胴20および反転前倍胴21である。裏面に印刷が施されるシート4は、第2の排紙側渡胴19から反転前倍胴21に搬送される。表面のみに印刷が施されるシート4や、表裏両面に印刷が施されたシート4は、第2の排紙側渡胴19から紙取胴20に送られ、デリバリーベルト29を介してデリバリーパイル6に送られる。
これらの給紙側渡胴16と、印刷胴17と、第1の排紙側渡胴18と、第2の排紙側渡胴19と、紙取胴20と、反転前倍胴21は、シート4の受け渡しを行うために、それぞれくわえ爪装置31〜36を備えている。これらのくわえ爪装置31〜36は、シート4の送り方向の前端部をくわえて保持する従来周知の構造のものである。印刷胴17のくわえ爪装置32は、印刷胴17の外周面を3等分する位置にそれぞれ設けられている。
反転前倍胴21と給紙側渡胴16との間には、シート4を反転前倍胴21から印刷胴17に送るための反転スイング装置37が配置されている。この反転スイング装置37は、反転前倍胴21によって送られたシート4の送り方向の後端部を把持し、このシート4を表面が印刷胴17と対向する状態で印刷胴17に送る。
この印刷ユニット3を構成する複数の胴16〜21と2つのスイング装置15,37は、図2に示す主駆動装置41と副駆動装置42とによって駆動される。主駆動装置41は、第1の駆動用モータ43と、この第1の駆動用モータ43の動力を複数の胴とスイング装置とに伝達する歯車式伝動機構44とを備えている。歯車式伝動機構44は、給紙側スイング装置15と、給紙側渡胴16と、印刷胴17と、第1の排紙側渡胴18と、第2の排紙側渡胴19と、紙取胴20と、反転スイング装置37とに第1の駆動用モータ43の動力を伝達する。
この歯車式伝動機構44に接続された各胴とスイング装置は、くわえ爪装置31〜35によってシート4の受け渡しを行うことが可能な周期で同期して動作する。第1の駆動用モータ43は、回転軸(図示せず)の回転角を検出する第1のエンコーダ45を備えている。この第1のエンコーダ45は、後述する制御装置28に検出データを送る。第1の駆動用モータ43の動作は、第1のエンコーダ45の出力データに基づいて制御装置28によって制御される。この実施の形態においては、第1のエンコーダ45が本発明でいう「第1の検出器」に相当する。
副駆動装置42は、第2の駆動用モータ46と、この第2の駆動用モータ46の動力を反転前倍胴21に伝達する伝動部材47とを備えている。第2の駆動用モータ46は、回転軸(図示せず)の回転角を検出する第2のエンコーダ48を備えている。この第2のエンコーダ48は、後述する制御装置28に検出データを送る。第2の駆動用モータ46の動作は、第2のエンコーダ48の出力データに基づいて制御装置28によって制御される。この実施の形態においては、第2のエンコーダ48が本発明でいう「第2の検出器」に相当する。
このように反転前倍胴21が専用の副駆動装置42によって駆動される理由は、送り方向の長さが異なるシート4を使用するときに反転前倍胴21の回転速度を変えるためである。反転前倍胴21の回転速度は、特許文献1に記載されているデジタル印刷機と同様に、使用するシート4の長さに応じて変えられる。この反転前倍胴21の回転速度は、制御装置28によって制御される。
制御装置28は、このデジタル印刷機1の動作を制御するためのもので、図3に示すように、動作形態設定部51と、ノズルヘッド駆動部52と、現在位相検出部53と、目標位相設定部54と、モータ駆動部55とを有している。また、制御装置28には、人為的に操作される切替スイッチ56と操作手段57とが接続されている。切替スイッチ56は、制御装置28の後述する動作形態を切替えるときに操作者(図示せず)が操作するものである。
操作手段57は、第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21とのうち少なくともいずれか一方の搬送胴の目標とする位相を設定するときに、操作者が操作するものである。この操作手段57は、例えばメンテナンス時に第2の排紙側渡胴19や反転前倍胴21をメンテナンス作業が容易になる位置に回転させるために操作される。この場合の目標とする位相としては、メンテナンスを行い易い位相である。
この実施の形態においては、第2の排紙側渡胴19が本発明でいう「第1の搬送胴」に相当し、反転前倍胴21が本発明でいう「第2の搬送胴」に相当する。また、この実施の形態においては、第2の排紙側渡胴19のくわえ爪装置34が本発明でいう「第1のくわえ爪装置」に相当し、反転前倍胴21のくわえ爪装置36が本発明でいう「第2のくわえ爪装置」に相当する。
動作形態設定部51は、この制御装置28の動作形態を切替える機能を有している。制御装置28の動作形態とは、このデジタル印刷機1によってシート4に印刷が施されるときの第1の動作形態と、デジタル印刷機1のメンテナンスを行う第2の動作形態である。制御装置28の動作形態が第1の動作形態に切替えられることによって、後述するモータ駆動部55が第1の駆動用モータ43と第2の駆動用モータ46とを所定の印刷速度で動作させるとともに、ノズルヘッド駆動部52が第1〜第4のインクジェットノズルヘッド23〜26およびインキ乾燥ランプ27を動作させ、シート4の片面あるいは両面に印刷が施される。
操作手段57を使用して第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21とのうち少なくともいずれか一方に目標とする位相を設定すると、制御装置28の動作形態が第2の動作形態となり、第1の駆動用モータ43と第2の駆動用モータ46とがそれぞれ人為的に操作可能になる。
現在位相検出部53は、第2の排紙側渡胴19の現在の位相を第1のエンコーダ45の出力データに基づいて検出するとともに、反転前倍胴21の現在の位相を第2のエンコーダ48の出力データに基づいて検出する。
目標位相設定部54は、操作手段57によって指示された第2の排紙側渡胴19の目標とする位相および反転前倍胴21の目標とする位相を設定する。
モータ駆動部55は、第1の動作形態が採られているときと、第2の動作形態が採られているときのそれぞれにおいて、第1の駆動用モータ43と第2の駆動用モータ46の動作を制御する。
このモータ駆動部55は、第1の動作形態が採られている場合は、第2の排紙側渡胴19の現在の位相および反転前倍胴21の現在の位相が予め定めた基準位相と一致するように、第1の駆動用モータ43と第2の駆動用モータ46とのうち少なくともいずれか一方の駆動用モータを動作させる。ここでいう基準位相とは、第2の排紙側渡胴19のくわえ爪装置34によって保持されているシート4を反転前倍胴21のくわえ爪装置36が受け取ることが可能な位相である。シート4に印刷を施す印刷動作は、第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21の現在の位相と基準位相とが一致する状態から開始される。
モータ駆動部55は、第2の動作形態が採られている場合は、操作手段57によって設定された目標とする位相と現在の位相とが一致するように、該当する搬送胴の駆動用モータを動作させる。すなわち、操作手段57が操作されて第2の排紙側渡胴19の目標とする位相が設定された場合は、第2の排紙側渡胴19の現在の位相と目標とする位相とが一致するまで、モータ駆動部55が第1の駆動用モータ43を動作させる。また、操作手段57が操作されて反転前倍胴21の目標とする位相が設定された場合は、反転前倍胴21の現在の位相と目標とする位相とが一致するまで、モータ駆動部55が第2の駆動用モータ46を動作させる。このため、第2の動作形態が採られている時には、第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21を、メンテナンス作業が容易に行える位置に回転させることができる。
また、モータ駆動部55は、第2の動作形態が採られている状態で操作手段57が操作されて第2の排紙側渡胴19または反転前倍胴21の現在の位相が変化した場合であって、切替スイッチ56が操作された場合、現在の位相が基準位相と一致するように、該当する搬送胴の駆動用モータを動作させる。例えば、メンテナンス時に反転前倍胴21の位相が基準位相に対して変えられた場合は、切替スイッチ56によって第2の動作形態から第1の動作形態に切替えられると、モータ駆動部55が反転前倍胴21の現在の位相と基準位相とが一致するように第2の駆動用モータ46を動作させる。このため、この実施の形態による切替スイッチ56は、第2の排紙側渡胴19または反転前倍胴21の現在の位相を基準位相に一致させる位相合わせスイッチとしても機能するものである。
次に、制御装置28の動作を図4と図5とに示すフローチャートを用いて説明する。ここでは先ず、第2の動作形態の場合の動作を図4によって説明する。
制御装置28の動作形態が第2の動作形態の場合は、先ず、図4のフローチャートのステップS1において、制御装置28が第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21の目標とする位相を操作手段57によって設定された位相に設定する。次に、ステップS2において、制御装置28が第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21の現在の位相を検出し、ステップS3において、現在の位相と、目標とする位相とが一致しているか否かを判別する。
現在の位相と目標とする位相とが一致していない場合は、ステップS4に進み、制御装置28が第1の駆動用モータ43と第2の駆動用モータ46とのうち該当する駆動用モータを現在の位相と目標位相との位相差が0になるように動作させる。この駆動用モータによる位相合わせ動作は、位相差が0がなるまで行われる。
現在の位相と目標とする位相とが一致している場合は、ステップS1に戻り、操作手段57が新たに操作されるまで制御装置28の動作が実質的に停止する。
メンテナンスが終了して印刷を開始するときには、操作者が切替スイッチ56を操作することにより、制御装置28の動作形態が第2の動作形態から第1の動作形態に切替えられる。制御装置28の動作形態が第1の動作形態に切替えられた状態においては、図5のフローチャートのステップP1において、制御装置28が第2の排紙側渡胴19の現在の位相と、反転前倍胴21の現在の位相とを検出する。
そして、ステップP2において、制御装置28が現在の位相と基準位相とを比較し、これらの位相が一致しているか否かを判別する。
現在の位相と基準位相とが一致していない場合は、ステップP3に進み、制御装置28が第1の駆動用モータ43と第2の駆動用モータ46とのうち該当する駆動用モータを現在の位相と基準位相との位相差が0になるように動作させる。この駆動用モータによる位相合わせ動作は、ステップP3からステップP1に戻ることにより、現在の位相と基準位相とが一致するまで実施される。
ステップP2において、現在の位相と基準位相とが一致している場合は、ステップP4に進み、印刷動作が実施される。
このように構成されたデジタル印刷機1においては、メンテナンスを行うときに制御装置28の動作形態が第2の動作形態となり、第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21とのうち少なくともいずれか一方の搬送胴を操作手段57によって設定された目標位相となる位置に位置付けることができる(図4のステップS1〜ステップS4参照)。このときの目標位相としては、例えばメンテナンスを行い易い位相とすることができる。
また、このデジタル印刷機1においては、メンテナンス時に第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21の位相が変えられたとしても、メンテナンスが終了した後に切替スイッチ56によって制御装置28の動作形態を第1の動作形態とすることにより、これらの搬送胴の位相が制御装置28によって自動で基準位相に合わせられる(図5のステップP1〜P3参照)。
したがって、この実施の形態によれば、搬送胴の回転位相を個別に変えることができるとともに、この回転位相を容易に基準位相に合わせることが可能なデジタル印刷機を提供することができる。
この実施の形態による切替スイッチ56は、制御装置28に印刷動作を開始させる機能を有している。この実施の形態において、第2の排紙側渡胴19の現在の位相と反転前倍胴21の現在の位相とが基準位相と一致していない状態で切替スイッチ56が操作されて印刷動作が開始される場合は、制御装置28が印刷開始前に第2の排紙側渡胴19の現在の位相と反転前倍胴21の現在の位相とが基準位相と一致するように、該当する搬送胴の駆動用モータを動作させる(図5のステップP1〜P4参照)。
このため、この実施の形態によれば、メンテナンスが終了した後に切替スイッチ56を操作することによって、第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21の位相が基準位相と一致した後に印刷動作が開始される。
したがって、この実施の形態によれば、専ら位相を合わせるために行うスイッチ操作が不要になり、メンテナンス終了時に位相を合わせるスイッチ操作を行った後に印刷開始用スイッチを操作する場合と較べると、メンテナンスを容易に行うことが可能なデジタル印刷機1を提供することができる。
(第2の実施の形態)
本発明に係るデジタル印刷機の制御装置は、図6および図7に示すように構成することができる。図6および図7において、図1〜図5によって説明したものと同一もしくは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明を適宜省略する。この実施の形態によるデジタル印刷機1は、本発明の請求項3に記載されているものである。
図6に示す制御装置28は、図3に示す制御装置28とは異なり、後述する印刷前動作実行部61を備えているとともに、印刷開始スイッチ62と警告装置63とが接続されている。
この実施の形態による制御装置28は、動作形態が切替スイッチ56によって第1の動作形態に切替えられたときに位相合わせ動作のみを行う構成が採られている。この位相合わせ動作とは、第2の排紙側渡胴19および反転前倍胴21の現在の位相と基準位相とを一致させる動作である。この制御装置28は、印刷開始スイッチ62が接続されており、この印刷開始スイッチ62がオン操作されたときに所定の印刷前動作を実施し、その後、印刷動作を開始する。印刷前動作は、制御装置28の後述する印刷前動作実行部61によって行われる。
警告装置63は、表示部64を有するディスプレイ装置65と、スピーカ66を有する音発生装置67とによって構成されている。なお、警告装置63は、ディスプレイ装置65と音発生装置67とのいずれか一方の装置によって構成することもできる。
この警告装置63は、制御装置28の印刷前動作実行部61から制御信号が送られることにより予め定めた警告情報をディスプレイ装置65に表示させるとともに、警告音を音発生装置67によって発生させる。すなわち、警告装置63は、作業者(図示せず)に警告を行うものである。
印刷前動作実行部61は、第2の排紙側渡胴19の現在の位相と反転前倍胴21の現在の位相とが基準位相と一致していない状態で印刷開始スイッチ62がオン操作された場合に警告装置63に制御信号を送る。この制御信号が送られた警告装置63は、第1の動作形態が採られるように切替スイッチ56の操作を促すメッセージをディスプレイ装置65に表示させるとともに、切替スイッチ56の操作を促す音を音発生装置67によって発生させる。
次に、この実施の形態による制御装置28の動作を図7に示すフローチャートを使用して説明する。図7に示すフローチャートのステップS100において、印刷開始スイッチ62がオン操作されると、ステップS101において、制御装置28が第2の排紙側渡胴19の現在の位相と、反転前倍胴21の現在の位相とを検出する。そして、ステップ102において、制御装置28が現在の位相と基準位相とを比較し、現在の位相が基準位相と一致しているか否かを判別する。
現在の位相と基準位相とが一致している場合は、ステップS103に進み、制御装置28が印刷動作を開始する。一方、現在の位相と基準位相とが一致していない場合は、ステップS104に進み、印刷前動作実行部61が制御信号を警告装置63に送る。現在の位相と基準位相とが一致していない場合とは、制御装置28の動作形態が第2の動作形態となっている状態で印刷開始スイッチ62がオン操作された場合である。
警告装置63に制御信号が送られると、警告装置63において、切替スイッチ56の操作を操作者に促すようなメッセージが表示されるとともに、この切替スイッチ56の操作を促すような音が発生する。
その後、ステップS105において操作者が切替スイッチ56を操作して制御装置28の動作形態が第1の動作形態に切替えられると、ステップS106において、制御装置28が第2の排紙側渡胴19と反転前倍胴21の現在の位相を検出する。そして、ステップS107において、制御装置28が現在の位相と基準位相とを比較し、現在の位相が基準位相と一致しているか否かを判別する。
現在の位相が基準位相と一致していない場合は、制御装置28が第1の駆動用モータ43と第2の駆動用モータ46とのうち該当する駆動用モータを現在の位相と基準位相との位相差が0になるように動作させる。この駆動用モータによる位相合わせ動作は、位相差が0になるまで行われる。
そして、制御装置28は、現在の位相と基準位相とが一致した後、ステップS103に進み、印刷動作を開始する。
この実施の形態によるデジタル印刷機1は、印刷動作を開始させる印刷開始スイッチ62と、ディスプレイ装置65および音発生装置67を有する警告装置63とを備えている。
警告装置63は、第2の排紙側渡胴19の現在の位相と反転前倍胴21の現在の位相とが基準位相と一致していない状態で印刷開始スイッチ62がオン操作された場合に、第1の動作形態が採られるように切替スイッチ56の操作を促す。
この実施の形態においては、第2の排紙側渡胴19または反転前倍胴21の位相を変えてメンテナンスが行われた後に切替スイッチ56が操作されていない状態で印刷開始スイッチ62がオン操作されたことを、警告装置63によって操作者に知らせることができる。この警告装置63の動作は、メンテナンスが終了しているか否かを確認する作業と実質的に同一である。
このため、この実施の形態によれば、操作者によるメンテナンスの終了を確認する作業が簡略化あるいは省略できるから、メンテナンスをより一層容易に行うことが可能なデジタル印刷機1を提供することができる。
1…デジタル印刷機、4…シート、19…第2の排紙側渡胴(第1の搬送胴)、21…反転前倍胴(第2の搬送胴)、28…制御装置、31〜36…くわえ爪装置、43…第1の駆動用モータ、45…第1のエンコーダ(第1の検出器)、46…第2の駆動用モータ、48…第2のエンコーダ(第2の検出器)、56…切替スイッチ、57…操作手段、62…印刷開始スイッチ、63…警告装置64…表示部、65…ディスプレイ装置、66…スピーカ、67…音発生装置。

Claims (3)

  1. シートの先端部を保持する第1のくわえ爪装置を有し、回転することによりシートを搬送する第1の搬送胴と、
    前記第1の搬送胴によって搬送されたシートを受け取る第2のくわえ爪装置を有し、回転することによりシートを搬送する第2の搬送胴と、
    前記第1の搬送胴を駆動する第1の駆動用モータと、
    前記第1の搬送胴の現在の位相を特定可能な検出データを出力する第1の検出器と、
    前記第2の搬送胴を駆動する第2の駆動用モータと、
    前記第2の搬送胴の現在の位相を特定可能な検出データを出力する第2の検出器と、
    前記第1の搬送胴と第2の搬送胴とのうち少なくともいずれか一方の搬送胴の目標とする位相を設定するための操作手段と、
    前記第1のくわえ爪装置によって保持されているシートを前記第2のくわえ爪装置が受け取ることが可能な基準位相と前記現在の位相とが一致するように、前記第1の駆動用モータと第2の駆動用モータとのうち少なくともいずれか一方の駆動用モータが動作する第1の動作形態と、
    前記操作手段によって設定された前記目標とする位相と前記現在の位相とを一致させデジタル印刷機のメンテナンスを行う第2の動作形態との2つの動作形態で第1の駆動用モータおよび第2の駆動用モータの動作を制御する制御装置と、
    前記制御装置の動作形態を前記第1の動作形態に切替える切替スイッチとを備え、
    前記制御装置は、
    前記第2の動作形態が採られている状態で前記切替スイッチが操作された場合、前記第1の動作形態に移行するように、該当する搬送胴の駆動用モータを動作させるものであることを特徴とするデジタル印刷機。
  2. 請求項1記載のデジタル印刷機において、
    前記切替スイッチは、印刷動作を開始させる機能をさらに有するものであり、
    前記制御装置は、
    前記第2の動作形態で前記切替スイッチが操作されると、印刷開始前に前記第1の搬送胴の現在の位相と前記第2の搬送胴の現在の位相とが前記基準位相と一致するように、該当する搬送胴の駆動用モータを動作させるものであることを特徴とするデジタル印刷機。
  3. 請求項1記載のデジタル印刷機において、
    印刷動作を開始させる印刷開始スイッチと、
    作業者に警告を行う警告装置とをさらに備え、
    前記警告装置は、
    前記第1の搬送胴の現在の位相と前記第2の搬送胴の現在の位相とが前記基準位相と一致していない状態で前記印刷開始スイッチが操作された場合に作動するものであることを特徴とするデジタル印刷機。
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