JP2017121985A - 被加工物供給装置 - Google Patents

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勇樹 高木
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秀昭 大友
章 谷口
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章 谷口
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Abstract

【課題】紙継ぎ処理後の意匠のズレに起因して廃棄される被加工物の量を削減することができる被印刷物供給装置を提供する。【解決手段】被加工物供給装置10は、加工装置40へ供給される第1被加工物P1に対して、第2被加工物P2をつないで加工装置40へ供給する装置であり、第1被加工物P1の見当マークMを検出する第1検出部20Aと、ロール部14Bと、第2被加工物P2が巻き取られたロール部14Bを回転させる駆動部15Bと、第2被加工物P2の見当マークMを検出する第2検出部20Bと、第1被加工物P1と第2被加工物P2とをつなぐ接着部17と、制御部21とを備え、制御部21は、駆動部15Bを制御して、接着部17における第1被加工物P1の見当マークM及び第2被加工物P2の見当マークMの通過のタイミングを略一致させた後に、第1被加工物P1及び第2被加工物P2を接着することを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、被加工物を加工装置に供給する被加工物供給装置に関するものである。
従来、絵柄等の意匠が施された加工物は、加工装置により帯状の被加工物に連続して意匠が等間隔に施されることによって、複数が同時に作成されている。この加工物を大量に製造する場合、加工装置の手前に被加工物の供給装置を設け、加工装置へ供給中の帯状の被加工物がなくなる前に、新しい帯状の被加工物を、供給中の被加工物に対して接着してつなぐ、いわゆる紙継ぎ処理を行い、加工装置の加工処理を止めることなく、継続して被加工物の加工処理が行われている。
また、このような加工物は、意匠性を向上させるために、特定の意匠が施された後に更に別な意匠を施す加工処理を加える、いわゆる追い刷りが行われる場合がある。
この追い刷りの手法により別な意匠を施す場合、加工装置へ供給中の被加工物に対して新しい被加工物を紙継ぎ処理するときに、供給中の被加工物(旧被加工物)に施された意匠と、紙継ぎ処理され、新しく供給された被加工物(新被加工物)に施された意匠とがずれた状態で、旧被加工物と新被加工物とが接着されてしまう場合があった。この場合、各被加工物に等間隔に施された意匠の間隔が、旧被加工物及び新被加工物間において等間隔でなくなってしまい、新被加工物に対して施される別な意匠が、既に施された意匠に対してずれた状態で施されてしまい、加工物の意匠性が低下してしまう場合があった。
このように旧被加工物及び新被加工物間に生じる意匠のずれを抑制するために、様々な技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の発明は、被加工物の供給装置により紙継ぎ処理を終えた後の新被加工物の意匠の絵柄のズレを修正する調整機構を加工装置側に設けている。しかし、このように加工装置側に調整機構を設けた場合、紙継ぎ処理後、調整機構によってズレが修正されるまでの間に搬送された被加工物については、意匠のズレを修正することができず、その部分は製品とならず、廃棄されてしまう場合があった。
特開2015−111692号公報
本発明の課題は、紙継ぎ処理後の意匠のズレに起因して廃棄される被加工物の量を削減することができる被印刷物供給装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、複数の見当マーク(M)が等間隔に設けられ、加工装置(40)へ供給される帯状の第1被加工物(P1)に対して、複数の前記見当マークが等間隔に設けられた帯状の第2被加工物(P2)をつなぎ合わせて前記加工装置へ供給する被加工物供給装置(10)であって、前記加工装置に供給される前記第1被加工物の前記見当マークを検出する第1検出部(20A)と、前記第2被加工物を巻き出すロール部(14B)と、前記第2被加工物が巻き取られた前記ロール部を回転させる駆動部(15B)と、前記駆動部により回転する前記第2被加工物の前記見当マークを検出する第2検出部(20B)と、前記第2被加工物を前記第1被加工物に接着して、前記第1被加工物と前記第2被加工物とをつなぎ合わせる接着部(17)と、前記第1検出部及び前記第2検出部の検出情報に基づいて、前記駆動部の駆動と、前記接着部の駆動とを制御する制御部(21)とを備え、前記制御部は、前記駆動部を制御して、前記接着部における前記第1被加工物の前記見当マーク及び前記第2被加工物の前記見当マークの通過のタイミングを略一致させた後に、前記接着部を駆動させて前記第1被加工物及び前記第2被加工物を接着すること、を特徴とする被加工物供給装置である。
第2の発明は、第1の発明の被加工物供給装置(10)において、前記制御部(21)は、前記接着部(17)を駆動させて前記第1被加工物(P1)及び前記第2被加工物(P2)を接着する場合に、前記駆動部(15B)を制御して、前記ロール部(14B)に巻き取られた前記第2被加工物の周側面の周方向の速度を、前記第1被加工物の搬送速度に一致させること、を特徴とする被加工物供給装置である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の被加工物供給装置(10)において、前記第2検出部(20B)は、前記ロール部(14B)の回転量を検出し、検出した回転量に基づいて前記第2被加工物(P2)の前記見当マーク(M)の位置を検出すること、を特徴とする被加工物供給装置である。
本発明によれば、紙継ぎ処理後の意匠のズレに起因して廃棄される被加工物の量を削減することができる。
実施形態の印刷システムの全体構成を示す図である。 実施形態の供給装置の詳細を示す図である。 実施形態の供給装置のブロック図である。 実施形態の供給装置の紙継ぎ処理時の動作を説明する図である。 実施形態の供給装置の紙継ぎ処理後の動作を説明する図である。
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、実施形態の印刷システム1の全体構成を説明する図である。
図2は、実施形態の供給装置10の詳細を示す図である。
図3は、実施形態の供給装置10のブロック図である。
なお、図1、図2及び以下の説明では、説明を明確にするために、XYZの直交座標系を用いて印刷システム1の鉛直方向をZ方向とし、印刷システム1の奥行き方向をY方向とし、印刷システム1の鉛直方向及び奥行き方向に直交する前後方向をX方向とする。ここで、鉛直方向のうち鉛直上側を+Z側とし、鉛直下側を−Z側とし、また、奥行き方向のうち奥側を+Y側とし、手前側を−Y側とし、更に、前後方向のうち前側を−X側とし、後側を+X側とする。
以下の説明では、被加工物に加工を施す加工装置として、被加工物に印刷を施す印刷装置の例で説明するが、これに限定されるものでなく、エンボス等の穴形状(窪み)を被加工物に施す加工装置等であってもよい。
印刷システム1は、商品の包装等の被加工物の印刷に用いられる。本実施形態では、被加工物として帯状に形成された樹脂シートPである例を示すが、これに限定されるものでなく、被加工物は、帯状に形成された紙等であってもよい。
本実施形態の印刷システム1は、既に別な印刷装置等で特定の絵柄が印刷された樹脂シートPに対して、更に別な絵柄や、文字等を印刷、すなわち追い刷りするために使用される。
印刷システム1は、図1に示すように、供給装置(被加工物供給装置)10、インフィード機構部30、アウトフィード機構部31、4台の印刷装置40(40A〜40D)、巻取装置50等から構成されている。
供給装置10は、印刷システム1の最も前側(−X側)に配置され、印刷装置40に対して樹脂シート(被加工物)Pを供給する装置である。また、供給装置10は、樹脂シートP1を印刷装置40に供給しながら、新しい樹脂シートP2を供給中の樹脂シートP1に接着する、いわゆる紙継ぎ処理を行うことができる。
供給装置10は、図2及び図3に示すように、フレーム部11、保持部材12、保持部材駆動部13、ロール部14、ロール駆動部15、送りロール16、接着部17、切断部18、搬送ロール19、検出部20、制御部21等から構成されている。
フレーム部11は、供給装置10の基礎となる枠状の部材であり、保持部材12が回転可能に取り付けられている。
保持部材12は、ロール部14を回転可能に保持する部材である。本実施形態の保持部材12は、4本のアーム部材12A〜12Dから構成されており、各アーム部材12A〜12Dが十文字状に配置されている。保持部材12は、その十文字状の中心に保持部材駆動部13が設けられており、フレーム部11に対して回転可能に保持されている。
アーム部材12Aは、その端部にロール駆動部15Aが設けられており、ロール駆動部15Aを介してロール部14Aが回転可能に保持されており、ロール部14Aがアーム部材12Aに対して回転することができる(図2の矢印A参照)。
アーム部材12Bは、その端部にロール駆動部15Bが設けられており、ロール駆動部15Bを介してロール部14Bが回転可能に保持されており、ロール部14Bがアーム部材12Bに対して回転することができる(図2の矢印B参照)。アーム部材12Bは、保持部材駆動部13を挟むようにしてアーム部材12Aに対向する位置に配置されている。
アーム部材12C及びアーム部材12Dは、それぞれ、その端部に送りロール16が回転可能に保持されている。アーム部材12C及びアーム部材12Dは、保持部材駆動部13を挟むようにして互いに対向しており、隣り合うアーム部材12A、アーム部材12Bに対して直角になるように配置されている。
保持部材駆動部13は、保持部材12をフレーム部11に対して回転可能に保持する部分であり、不図示の回転モータ等から構成されている。保持部材駆動部13は、図3に示すように、制御部21に接続されており、制御部21から出力される駆動信号に基づいて保持部材12をフレーム部11に対して回転させることができる(図2の矢印C参照)。
ロール部14は、図2に示すように、被加工物である帯状の樹脂シートPを巻き取った円柱状の部材であり、上述したように、ロール駆動部15により保持部材12に対して回転することができる。本実施形態では、ロール部14は、2つ、すなわちロール部14A及びロール部14Bが設けられている。
ロール部14Aは、アーム部材12Aに回転可能に保持されており、その円柱状の周側面上に樹脂シートP1が巻き取られている。図1及び図2においては、ロール部14Aに巻き取られた樹脂シートP1が印刷装置40側へ巻き出されている。
ロール部14Bは、アーム部材12Bに回転可能に保持されており、その円柱状の周側面上に樹脂シートP2が巻き取られている。ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2は、樹脂シートP1の次に印刷装置40側に巻き出される樹脂シートである。樹脂シートP2は、その巻き終わり部分に接着層Nが設けられており、印刷装置40側に巻き出されている樹脂シートP1がロール部14Aから巻き出し終わる前に、樹脂シートP1に対して接着層Nにより接着されることによって、印刷装置40側へと巻き出される(詳細は、後述する)。
樹脂シートP1及び樹脂シートP2には、すでに特定の絵柄が等間隔に連続して印刷されており、その絵柄に合わせて別な絵柄や文字等が印刷システム1によって印刷(追い刷り)される。また、樹脂シートP1及び樹脂シートP2には、すでに印刷された絵柄毎に、絵柄の位置を確認する見当マークMが等間隔に印刷されている(図4参照)。
ロール駆動部15は、保持部材12に対してロール部14を回転させる部分であり、回転モータにより構成されている。本実施形態のロール駆動部15は、2台、すなわちロール駆動部15A、ロール駆動部15Bが設けられており、それぞれがロール部14A、ロール部14Bの回転軸に配置されている。各ロール駆動部15A、15Bは、図3に示すように、それぞれ制御部21に接続されており、制御部21から出力される駆動信号に基づいて各ロール部14A、14Bを回転させることができる。
送りロール16は、図2に示すように、ロール部14から巻き出された樹脂シートPの接着部17側への送り出しを補助する円柱状のロールである。本実施形態では、送りロール16は、アーム部材12C、アーム部材12Dのそれぞれに設けられている。
接着部17は、印刷装置40側に供給中の樹脂シートP1を、新しい樹脂シートP2の巻き終わり部分に設けられた接着層Nに対して押し当てて、樹脂シートP1及び樹脂シートP2を接着する、いわゆる紙継ぎ処理を行う部分である。
本実施形態の接着部17は、ロール部14から巻き出された樹脂シートP1の鉛直上側(+Z側)に配置されている。接着部17は、円柱状のニップロール17aと、ニップロール17aを鉛直下側(−Z側、図2に示すロール部14B側)に駆動するニップロール駆動部17bとから構成されている。このニップロール17aは、フレーム部11よりも後側(+X側)に配置されるロール部14(図2ではロール部14B)に対向するようにして配置されている。ニップロール駆動部17bは、例えば、空圧式シリンダや、油圧式シリンダが用いられる。
切断部18は、供給中の樹脂シートP1に新しい樹脂シートP2が接着された後に、供給中の樹脂シートP1を切断する部分である。切断部18は、保持部材12に保持される送りロール16よりも後側(+X側)であって、接着部17よりも前側(−X側)の位置に配置されている。また、切断部18は、ロール部14から巻き出された樹脂シートPよりも鉛直上側に配置されている。
切断部18は、カッター18aと、カッター18aを鉛直下側に駆動するカッター駆動部18bとから構成されており、カッター駆動部18bを駆動させてカッター18aを鉛直下側に移動させることにより樹脂シートPを切断することができる。カッター駆動部18bは、例えば、空圧式シリンダや、油圧式シリンダが用いられる。
搬送ロール19は、ロール部14から巻き出された樹脂シートPを、供給装置10に隣接するインフィード機構部30へ送り出すために設けられた円柱状の補助ロールである。
検出部20は、樹脂シートPに設けられた見当マークMを検出するセンサであり、例えば、光電センサ等が用いられる。本実施形態の検出部20は、2台設けられており、一方の検出部20Aは、ロール部14から巻き出された樹脂シートP1の見当マークMを検出するために設けられ、他方の検出部20Bは、次の印刷に備えてロール部14Bに巻き付けられた樹脂シートP2の最表面に表出する見当マークMを検出するために設けられている。
本実施形態の検出部20Aは、接着部17よりも後側(+X側)であって、搬送ロール19よりも前側(−X側)に配置されており、検出部20Bは、ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2よりも後側に配置されている。
制御部21は、図3に示すように、保持部材駆動部13、ロール駆動部15(15A、15B)、ニップロール駆動部17b、カッター駆動部18b、検出部20(20A、20B)等が接続されており、検出部20の検出情報等に基づいて供給装置10の各駆動部を統括制御する制御回路であり、例えばCPU等から構成される。制御部21は、不図示の記憶部に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、前述したハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
インフィード機構部30は、図1に示すように、供給装置10から送り出された樹脂シートPを印刷装置40Aに搬送する装置である。インフィード機構部30は、樹脂シートPを搬送する複数のロールが設けられており、供給装置10における紙継ぎ処理等において生じる樹脂シートPの張力の変動を印刷装置40側に影響しないように調節している。
アウトフィード機構部31は、印刷装置40Dから送り出された樹脂シートPを巻取装置50へ搬送する装置である。アウトフィード機構部31は、樹脂シートPを搬送する複数のロールが設けられており、巻取装置50の巻き取り処理等において生じる樹脂シートPの張力の変動を印刷装置40側に影響しないように調節している。
印刷装置40は、上述したように、本実施形態では4台、すなわち印刷装置40A〜40Dが設けられている。各印刷装置のうち印刷装置40Aが、印刷システム1の最も前側(−X側、樹脂シートPが供給されてくる側)に配置され、印刷装置40B、印刷装置40Cの順で後側へ並んで配置され、印刷装置40Dが最も後側(+X側、樹脂シートPが巻き取られる側)に配置されている。以下、印刷装置40Aについて説明するが、印刷装置40B〜40Dについても同様である。
印刷装置40Aは、樹脂シートPに対して特定の絵柄や、文字等を所定の色で印刷するグラビア印刷機である。印刷装置40Aは、複数の搬送ロール41A、版胴42A、圧胴43A、乾燥部44A、クーリングロール45A等から構成されている。
搬送ロール41Aは、インフィード機構部30から送り出された樹脂シートPが、印刷装置40Aから送り出されるまでの間における樹脂シートPの搬送方向を規制する円柱状のロールである。
版胴42Aは、樹脂シートPに所定の絵柄等を印刷する円柱状のロール版であり、その周側面上に絵柄に対応した複数のセル(微少穴、不図示)が設けられている。各セルにインキが充填された版胴42Aに、樹脂シートPが圧胴43Aにより押圧されることによって、樹脂シートPに所定の絵柄が印刷される。
圧胴43Aは、版胴42Aに対して樹脂シートPを挟み込んで、所定の圧力を加える円柱状のロールである。
乾燥部44Aは、版胴42Aによって印刷された樹脂シートPに付着したインキを加熱して溶剤を蒸発させる炉である。
クーリングロール45Aは、乾燥部44Aによって温められた樹脂シートPを冷却する円柱状の中空ロールであり、その内部に冷却水を循環させている。
巻取装置50は、印刷システム1の最も後側(−X側)に配置され、アウトフィード機構部31から送り出される樹脂シートPを巻き取る装置である。
巻取装置50は、2つのロール部51A、51B、接着部52、切断部53等から構成されている。巻取装置50は、アウトフィード機構部31から送り出される樹脂シートPを、一方のロール部51(図1ではロール部51A)により巻き取り、所定の長さが巻き取られたら、他方のロール部に樹脂シートPを接着、切断等して連続的に巻き取らせることができる。
以上の構成により、印刷システム1は、供給装置10から供給された樹脂シートPを、図1に示すように、インフィード機構部30を介して印刷装置40側へ送り出し、4台の印刷装置40A〜40Dにより所定の絵柄等が印刷された後に、アウトフィード機構部31を介して巻取装置50へと送る。そして、巻取装置50において、所定の長さの樹脂シートPをロール部51に巻き取らせ、印刷処理が完了となる。
ここで、供給装置10には、図1及び図2に示すように、樹脂シートPに対する印刷(追い刷り)を継続できるように、供給中の樹脂シートP1とは別に、次の印刷に備えた樹脂シートP2がロール部14Bに巻き付けられた状態で配置されている。そして、供給中の樹脂シートP1が少なくなってきた場合に、供給装置10により、樹脂シートP2を樹脂シートP1に接着する、いわゆる紙継ぎ処理が行われる。
ここで、従来の供給装置では、追い刷りにおいて、印刷装置に供給中の樹脂シートに既に印刷された絵柄に対して、新たに供給される樹脂シートに既に印刷された絵柄がずれた状態で紙継ぎ処理が行われてしまう場合があった。この場合、各樹脂シートに等間隔に印刷された絵柄の間隔が、樹脂シートP1及び樹脂シートP2間において等間隔でなくなってしまい、樹脂シートP2に対して印刷される別な絵柄等が、既に印刷された絵柄に対してずれた状態で印刷されてしまい、製品の意匠性が低下してしまう場合があった。このずれを修正するために、調整機構を印刷装置内に設ける等の対応を取ることも考えられるが、紙継ぎ処理後、調整機構によってずれが修正されるまでの間に搬送された樹脂シートについては、絵柄のずれを修正することができず、その部分は製品とならず、廃棄されてしまう場合があった。
そこで、本実施形態の供給装置10は、紙継ぎ処理において、供給中の樹脂シートの絵柄の位置と、新しく供給される樹脂シートの絵柄の位置とを調節しながら、両樹脂シートをつなぎ、上述のように絵柄等のズレが起因となって廃棄される樹脂シートの量を削減している。以下に、本実施形態の供給装置10の紙継ぎ処理の詳細について説明する。
図4は、供給装置10の紙継ぎ処理時の動作を説明する図である。図4の各図は、供給装置10のロール部14Bの近傍を示す図であり、フレーム部11、保持部材12、保持部材駆動部13、ロール部14A、ロール駆動部15A、送りロール16、搬送ロール19等の図示は省略している。
図5は、供給装置10の紙継ぎ処理後の動作を説明する図であり、図2に対応する図である。なお、図5の各図において、接着部17、切断部18、検出部20の図示は省略している。
供給装置10の制御部21は、図2に示すように、ロール駆動部15Aを回転させて、ロール部14Aから樹脂シートP1を巻き出して、印刷装置40側へと送り出す。
ロール部14Aに巻き残った樹脂シートP1の残量が少なくなってきたら、制御部21は、図4(a)に示すように、ロール駆動部15Bを駆動させて、樹脂シートP2が巻き取られたロール部14Bを回転させる(プリドライブ)。このとき、制御部21は、ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2の周側面上における周方向の速度が、印刷装置40側へ供給される樹脂シートP1の送り速度と同等になるように、ロール駆動部15Bを駆動させる。
ロール駆動部15Bを回転させたら、制御部21は、検出部20Aにより樹脂シートP1の見当マークMを検出するとともに、検出部20Bにより樹脂シートP2の見当マークMを検出する。そして、各樹脂シートに設けられた見当マークMが、ロール部14Bと接着部17とが互いに対向する位置S(ニップロール17aの回転中心と、ロール部14Bの回転中心とを結んだ線上(図4(a)の破線部))を通過するタイミングを確認する。
位置Sにおける樹脂シートP1に設けられた見当マークMと、樹脂シートP2に設けられた見当マークMの通過のタイミングが、図4(a)に示すように、相違している場合、
制御部21は、ロール駆動部15Bの駆動速度を制御して、ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2の周側面における周方向の速度を変化させて、図4(b)に示すように、位置Sにおける樹脂シートP1の見当マークMと、樹脂シートP2の見当マークMとの通過のタイミングを略一致させる。
ここで、位置Sにおける樹脂シートP1の見当マークMと、樹脂シートP2の見当マークMとの通過のタイミングを略一致させるとは、位置Sにおける各見当マークMの通過のタイミングのズレ量をゼロにする、すなわち各見当マークMの通過のタイミングを完全に一致させる場合だけでなく、各見当マークMの通過のタイミングのズレ量が5mmの範囲内である場合も含むものをいう。なお、タイミングのズレ量は、樹脂シートPに既に印刷された絵柄や、印刷システム1において印刷される絵柄等の大きさや、細かさ等に応じて、適宜設定することができる。
位置Sにおける樹脂シートP1の見当マークMと、樹脂シートP2の見当マークMとの通過のタイミングが略一致したら、制御部21は、ロール駆動部15Bを制御して、ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2の周側面における周方向の速度を、位置Sにおける各樹脂シートの見当マークMを略一致の状態に維持する速度にして待機する。
なお、検出部20A及び検出部20Bは、後述する樹脂シートP1の見当マークMと、樹脂シートP2の見当マークMとの接着部17(位置S)における通過のタイミングをより円滑に略一致させる観点から、接着部17の近傍に配置されるのが望ましい。
続いて、ロール部14Aに巻き取られた樹脂シートP1の残量が規定量となったら、制御部21は、ロール駆動部15Bを制御して、ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2の周側面における周方向の速度を、供給中の樹脂シートP1の送り速度と同等になるように戻し、図4(c)に示すように、接着部17のニップロール駆動部17bを制御して、樹脂シートP2に設けられた接着層Nが位置S上を通過するタイミングでニップロール17aをロール部14B側へと移動させ、接着層Nを介して樹脂シートP1と樹脂シートP2とを接着する。
これにより、樹脂シートP1及び樹脂シートP2は、それぞれに設けられた見当マークMのタイミングが略一致した状態で互いに接着されることとなり、各樹脂シート間において絵柄の間隔を他の部分とほぼ同等の間隔にすることができる。そのため、供給装置10は、紙継ぎ処理後の印刷処理において印刷される絵柄が、既に印刷されている絵柄に対してずれた状態で印刷されてしまうのを極力抑制することができ、絵柄等のズレが起因となって廃棄される樹脂シートの量を削減することができる。
また、樹脂シートP2の周側面における周方向の速度を、供給中の樹脂シートP1の送り速度と同等にした上で接着部17による紙継ぎ処理を行っているので、樹脂シートP1と樹脂シートP2との相対速度をゼロにすることができ、破れや、皺等を生じさせることなく各樹脂シートを円滑に接触させて接着することができる。
なお、接着層Nの位置の検出は、検出部20Bにより検出させるようにしてもよく、また、別途、検出部を設けて検出させるようにしてもよい。
続いて、制御部21は、切断部18のカッター駆動部18bを制御して、カッター18aを樹脂シートP1側へ移動させ、樹脂シートP1を切断する。
以上により、図4(d)に示すように、樹脂シートP1と樹脂シートP2との紙継ぎ処理が完了し、樹脂シートP1に接着された樹脂シートP2が、印刷装置40側へと巻き出され始める。
樹脂シートP1が巻き取られていたロール部14Aは、保持部材12のアーム部材12Aから取り外され、アーム部材12Aには、次の印刷に備えて新しい樹脂シートP1が巻き取られたロール部14Aが取り付けられる。
続いて、制御部21は、図5(a)に示すように、保持部材駆動部13を制御して、保持部材12を矢印Dの方向(図5(a)においては反時計周り)に少しずつ回転させて、180度回転させる。
保持部材12を180度回転させることによって、樹脂シートP2を巻き取ったロール部14Bは、図5(b)に示すように、フレーム部11の後側(+X側)から前側(−X側)へ移動し、樹脂シートP2は、送りロール16に当接して、印刷装置40側へと送り出される。
そして、ロール部14Bから巻き出している樹脂シートP2の残量が少なくなってきた場合に、上述の動作を行い、再び紙継ぎ処理を行う。
以上より、本実施形態の供給装置10は、ロール部14Bの回転速度を制御して、接着部17において通過する樹脂シートP1の見当マークMと樹脂シートP2の見当マークMとのタイミングを略一致させた後に、接着部17を駆動させて樹脂シートP1及び樹脂シートP2を接着している。これにより、紙継ぎ処理後の追い刷り処理において印刷される絵柄が、既に印刷されている絵柄に対してずれた状態で印刷されてしまうのを極力抑制することができ、絵柄等のズレが起因となって廃棄される樹脂シートの量を削減することができる。
また、本実施形態の供給装置10は、接着部17を駆動させて樹脂シートP1及び樹脂シートP2を接着する場合に、ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2の周側面における周方向の速度を、樹脂シートP1の送り速度に一致させている。これにより、破れや、皺等を生じさせることなく各樹脂シートを円滑に接触させて接着することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)上述の実施形態において、検出部20Bは、光電センサにより構成され、樹脂シートP2に設けられた見当マークMを直接読み取って見当マークの位置を検出する例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、検出部20Bは、樹脂シートP2を巻き取ったロール部14Bの回転軸の回転量を検出し、その回転量に基づいて、ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2の最表面の見当マークMの位置を検出するようにしてもよい。
このように検出部を構成した場合、例えば、樹脂シートP2が透明なシートである場合に特に有効である。具体的には、樹脂シートP2が透明なシートである場合、上述の実施形態のように光電センサにより見当マークMを検出させるようにすると、ロール部14Bに巻き付けられた樹脂シートP2の下層に位置する見当マークMを誤って検出したり、最表面の見当マークMと下層の見当マークMとが重なって適正に検出できなくなったりする場合がある。そのため、上述のように、ロール部14Bの回転量に基づいて最表面の見当マークMの位置を検出するようにすれば、上記問題を回避することができる。なお、ロール部の回転量の検出には、例えば、ロータリーエンコーダを使用することができる。
(2)上述の実施形態において、制御部21は、ロール駆動部15Bを構成する回転モータの駆動速度を制御して、ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2の周側面の周方向の速度を変更する例を示したが、これに限定されるものでない。ロール部14Bに巻き取られた樹脂シートP2の周側面の周方向の速度は、例えば、ロール駆動部15Bに減速機構を設け、制御部21が、その減速機構を作動させることによって変更されるようにしてもよい。
(3)上述の実施形態において、加工装置として、4台の印刷装置40A〜40Dから構成される例を示したが、これに限定されるものでなく、4台以外の台数で構成されるようにしてもよい。また、印刷装置40の代わりにエンボス等の凹凸を加工するエンボス加工装置を適用したり、印刷装置とエンボス加工装置とが混在するようにしたりしてもよい。
1 印刷システム
10 供給装置
11 フレーム部
12 保持部材
13 保持部材駆動部
14 ロール部
15 ロール駆動部
16 送りロール
17 接着部
18 切断部
19 搬送ロール
20 検出部
21 制御部
30 インフィード機構部
31 アウトフィード機構部
40 印刷装置
50 巻取装置
P 樹脂シート

Claims (3)

  1. 複数の見当マークが等間隔に設けられ、加工装置へ供給される帯状の第1被加工物に対して、複数の前記見当マークが等間隔に設けられた帯状の第2被加工物をつなぎ合わせて前記加工装置へ供給する被加工物供給装置であって、
    前記加工装置に供給される前記第1被加工物の前記見当マークを検出する第1検出部と、
    前記第2被加工物を巻き出すロール部と、
    前記第2被加工物が巻き取られた前記ロール部を回転させる駆動部と、
    前記駆動部により回転する前記第2被加工物の前記見当マークを検出する第2検出部と、
    前記第2被加工物を前記第1被加工物に接着して、前記第1被加工物と前記第2被加工物とをつなぎ合わせる接着部と、
    前記第1検出部及び前記第2検出部の検出情報に基づいて、前記駆動部の駆動と、前記接着部の駆動とを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記駆動部を制御して、前記接着部における前記第1被加工物の前記見当マーク及び前記第2被加工物の前記見当マークの通過のタイミングを略一致させた後に、前記接着部を駆動させて前記第1被加工物及び前記第2被加工物を接着すること、
    を特徴とする被加工物供給装置。
  2. 請求項1に記載の被加工物供給装置において、
    前記制御部は、前記接着部を駆動させて前記第1被加工物及び前記第2被加工物を接着する場合に、前記駆動部を制御して、前記ロール部に巻き取られた前記第2被加工物の周側面の周方向の速度を、前記第1被加工物の搬送速度に一致させること、
    を特徴とする被加工物供給装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の被加工物供給装置において、
    前記第2検出部は、前記ロール部の回転量を検出し、検出した回転量に基づいて前記第2被加工物の前記見当マークの位置を検出すること、
    を特徴とする被加工物供給装置。
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