JP2016077882A - 係合具 - Google Patents

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Hiroshi Osumi
洋 大隅
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Abstract

【課題】本発明は、ボタンに係合することができる係合具に関する。
【解決手段】衣服その他の生地に取り付けられたボタンに係合する係合具であって、前記生地に固定するための糸を通す一又は複数の挿通孔11が形成され、弾性変形可能な本体部10と、前記本体部10の一の面から立ち上がるように形成され、前記ボタンを収納する収納部20Sを区画する被覆部20と、前記被覆部20の端部から突出するように形成され、前記収納部20Sに収納された前記ボタンに係合する係合爪部30とからなり、前記被覆部20は、係合された前記ボタンを覆うように配置され、内形形状が前記ボタンの外形形状に合わせて形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、係合具に関する。さらに詳しく説明すると、本発明は、ボタンに係合することができる係合具に関する。
衣類には、一の生地と他の生地を固定するための留め具として、ボタンが利用されている。例えば、ワイシャツのような衣類は、一の前立てに紐やボタンホールが形成され、他の前立てにボタンが取り付けられている。着衣者は、ボタンを紐やボタンホールに係合することで、一の前身頃と他の前身頃をとめて、ワイシャツを着ることができる。
また、衣類には、一の生地と他の生地を固定するための留め具として、スナップボタンも利用されている。例えば、作業着のような衣類は、一の前立てに雌スナップが取り付けられ、他の前立てに雄スナップが取り付けられている。着衣者は、雄スナップを雌スナップに係合することで、一の前身頃と他の前身頃をとめて、作業着を着ることができる。
ボタンホールは、ミシンで生地に形成されることが多いが、縫製に手間がかかる。そして、ボタンホールを形成するミシンには、ボタンの大きさに応じて縫い長さを変える設定が必要になる。ボタンホールは、生地に形成されてしまうと、その位置を変えることは難しい。つまり、ボタンホールを形成する位置を誤ると、その生地は使えなくなるおそれがある。
スナップボタンは、打ち具やプライヤーで生地に取り付けられることが多い。例えば、雄スナップは、2つの部材を生地の表面と裏面とから圧着固定することで形成されている。このように、スナップボタンは、いったん取り付けてしまうと生地から取り外すことはできない。つまり、スナップボタンの取り付ける位置を誤ると、その生地は使えなくなるおそれがある。これらのことから、ボタンホールやスナップボタンには、さまざまな提案がなされているが、特許文献を基に、従来の技術を説明する。
はめこみ式であり、容易に取り付けることができるボタンホールに関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。衣料等を打抜き可能で、かしめ衝撃強度と引裂き強度とに優れ、且つアイロンの熱で溶融せず、ホルムアルデヒドが発生しない高強度プラスチックホック成形体に関する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。雄、雌スナップの弾性嵌合により、開閉可能な縁部を閉止するスナップ機能を備えたボタンの技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2000−64113号公報 特開2014−19791号公報 実用新案登録第3189872号公報
しかし、特許文献1に示されたボタンホールは、取り付け作業に手間がかかる上に、生地に取り付けてしまうと位置を変更できないという問題点があった。特許文献2に示されたプラスチックホック成形体も、生地に取り付けた後に位置を変えられないという問題点があった。特許文献3に示されたスナップ機能を備えたボタンは、一組の雄、雌スナップを製造しなければならず経済的負担が大きい。
本発明は、このような社会的、技術的背景に基づいたものであり、次のような目的を達成する。本発明の目的は、脱着可能でボタンに係合する位置を変更することができる係合具を提供することにある。また、本発明の目的は、ボタンに係合することができる係合具を提供することができる。
本発明は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本発明1のボタン係合具は、衣服その他の生地に取り付けられたボタンに係合する係合具であって、前記生地に固定するための糸を通す一又は複数の挿通孔が形成され、弾性変形可能な本体部と、前記本体部の一の面から立ち上がるように形成され、前記ボタンを収納する収納部を区画する被覆部と、前記被覆部の端部から突出するように形成され、前記収納部に収納された前記ボタンに係合する係合爪部とからなり、前記被覆部は、係合された前記ボタンを覆うように配置され、内形形状が前記ボタンの外形形状に合わせて形成されていることを特徴とする。
本発明2のボタン係合具は、本発明1において、前記被覆部は、前記本体部の外形縁に形成され、等間隔に複数並べられていることを特徴とする。
本発明3のボタン係合具は、本発明2において、前記本体部には、前記被覆部と隣り合わせの他の前記被覆部との間を切り欠いた切欠が形成されていることを特徴とする。
本発明4のボタン係合具は、本発明3において、前記本体部は、他の面側に突出するように湾曲していることを特徴とする。
本発明5のボタン係合具は、本発明1〜4のいずれかにおいて、前記本体部には、他の部分より厚みが薄い薄肉部が形成されていることを特徴とする。
本発明6のボタン係合具は、本発明5において、薄肉部は、前記ボタンの外形形状に合わせて環状に形成されていることを特徴とする。
本発明7のボタン係合具は、本発明5又は6において、前記薄肉部は、一の前記被覆部と他の前記被覆部の間に形成されていることを特徴とする。
本発明8のボタン係合具は、本発明1〜7のいずれかにおいて、前記挿通孔は、既存の前記ボタンの糸穴に合わせて前記本体部に形成されていることを特徴とする。
本発明9のボタン係合具は、本発明1〜8のいずれかにおいて、前記本体部、前記被覆部及び前記係合爪部は、合成樹脂を射出して一体に形成されていることを特徴とする。
本発明10のボタン係合具は、本発明1〜9のいずれかにおいて、前記挿通孔は複数形成され、本体部の中心より離れた被覆部側に形成されていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明のボタン係合具は、脱着可能でボタンに係合する位置を変更することができる。また、本発明のボタン係合具は、既存のボタンに係合することができる。
図1は、本発明の実施の形態1のボタン係合具1を示す図であって、ボタンBに取り付けて使用できる状態を示す外観図である。 図2は、ボタン係合具1をボタンBに係合する状態を示す外観図である。 図3は、ボタン係合具1をボタンBに係合する状態を示す断面図である。 図4は、図3(b)のR部分を拡大した状態を示す拡大図である。
図5は、本発明の実施の形態2のボタン係合具101を示す外観図である。 図6は、本発明の実施の形態3のボタン係合具201を示す外観図である。 図7は、ボタン係合具201をボタンBに係合する状態を示す断面図である。 図8は、ボタンBが前側溝214fに引っ掛かり、後側係合爪部230bに載置されている状態を示す参考図である。 図9は、本発明の実施の形態4のボタン係合具301を表面側からみた外観図である。 図10は、ボタン係合具301の断面図である。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の形態1を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態1のボタン係合具1を示す図であって、ボタンBに取り付けて使用できる状態を示す外観図である。図2は、ボタン係合具1をボタンBに取り付ける状態を示す外観図である。図3は、ボタン係合具1をボタンBに係合する状態を示す断面図である。
図4は、図3(b)のR部分を拡大した状態を示す拡大図である。なお、ボタン係合具1は、第一生地C1に取り付けられている側の面を裏面とし、その反対面を表面として説明する。また、ボタンBは、第二生地C2に取り付けられている側の面を裏面とし、その反対面を表面として説明する。
図1に示すように、第一生地C1には、ボタン係合具1が取り付けられ、第二生地C2には、ボタンBが取り付けられている。ボタン係合具1は、ボタンBに係合して、第一生地C1と第二生地C2とをとめる部材である。図2(a)に示すように、ボタン係合具1は、本体部10、被覆部20及び係合爪部30から形成されている。
本体部10、被覆部20及び係合爪部30は、射出成形機によってポリアセタールを射出することで一体に形成されている。ボタン係合具1は、着色されていても良いし、金属片、ビーズ、宝石及びラメ等を入れて意匠性を向上させても良い。また、ボタン係合具1は、内部を見ることができるように透明又は半透明に形成されても良い。
〔本体部10〕
図1に示すように、本体部10は、第一生地C1に取り付けられる部分であり、曲げることができるように、弾性変形可能なポリアセタールで形成されている。本体部10は、外形形状がボタンBと同一又は略同一の円形形状に形成されている。本例において、使用されるボタンBは外径が12mmであり、本体部10は、それにあわせた大きさに形成されている。
〔挿通孔11〕
図1に示すように、本体部10には、その略中心に糸thを挿通する4つの挿通孔11が形成されている。挿通孔11は、既存のボタンBの糸穴に合わせて形成されている。このため、ボタン係合具1は、既存のミシンで第一生地C1に縫い付けることができる。つまり、既存のミシンは、既存のボタンBの糸穴に合わせて縫い付ける機能を有するものが良い。
この既存のミシンの機能を利用して、ボタン係合具1も第一生地C1に縫い付けることができる。ボタン係合具1は、4つの挿通孔11に糸thが複数回挿通され、第一生地C1に縫い付けられて固定されている。なお、ボタン係合具1と第一生地C1との間には、糸thを巻き付けて糸足をつくらなくて良い。つまり、ボタン係合具1と第一生地C1との間には、隙間が形成されていなくても良い。
〔被覆部20〕
図2(a)及び3(a)に示すように、本体部10の表面の外周縁から立ち上がるように被覆部20が形成されている。被覆部20は、ボタンBを収納する収納部20Sを区画するように環状に形成されている。被覆部20は、その内形形状がボタンBの外形形状と同一又は略同一の環状である。本例において、図3(a)に示すように、使用されるボタンBは外径寸法edが12mmであり、被覆部20は、それにあわせて第一内径寸法id1が12mmに形成されている。
図2(a)に示すように、収納部20Sは、ボタンBを収納するために本体部10の表面上に位置し、被覆部20で区画される空間である。収納部20Sは、円形形状の本体部10と略同一中心線上に形成されている略円柱形状の空間である。図2(a)及び図3(a)に示すように、被覆部20は、その一部が切り欠かれて切欠21が形成されている。本例において、切欠21は、被覆部20を等間隔に8箇所に形成されている。被覆部20は、切欠21が形成されていることで、本体部10の外周縁上に等間隔に8つ並べられた山状に形成されている。
〔係合爪部30〕
図2(a)及び図3(a)に示すように、山状に形成された被覆部20の先端部には、それぞれ係合爪部30が形成されている。係合爪部30は、収納部20Sに収納されたボタンBに係合し、収納されたボタンBが抜け落ちるのを規制する部材である。係合爪部30は、被覆部20の先端部より、収納部20Sの中心軸cに向かって突出するように形成されている。
図3(a)に示すように、係合爪部30は、断面視で所定の角度、所定の寸法の傾斜、円弧又は方物線等の面に形成されている。係合爪部30は、8つの被覆部20にそれぞれ形成されていることで、等間隔に8つ並べられて形成されている。一の係合爪部30と中心軸cを挟んで対向する位置にある他の係合爪部30との距離である第二内径寸法id2は、11mmである。つまり、第二内径寸法id2は、ボタンBの外径寸法edより小径である。
〔ボタンB〕
図1に示すように、ボタンBは、本体部BBに4つの糸穴に糸thが複数回挿通され、第二生地C2に縫い付けられて固定されている。ボタンBの表面の外周縁には、環状の周縁部BEが形成されている。図3に示すように、周縁部BEの厚み寸法ehは、ボタンBの強度を向上させるため本体部BBの厚み寸法ihより肉厚に形成されている。なお、ボタンBと第二生地C2との間には、糸thを巻き付けて糸足をつくらなくて良い。つまり、ボタンBと第二生地C2との間には、隙間が形成されていなくても良い。
〔実施の形態1のボタン係合具1の使用方法〕
ボタン係合具1にボタンBを係合する動作について、図2乃至図4に基づいて説明する。なお、図2乃至図4においては、図1に記載されている糸th、第一生地C1及び第二生地C2は記載されていない。しかし、図2乃至図4においても図1と同様に、ボタン係合具1は第一生地C1に糸thで縫い付けられており、ボタンBは第二生地C2に糸thで縫い付けられていることを前提に説明する。
まず、図2(a)及び図3(a)に示すように、ボタン係合具1とボタンBとを対向する位置に合わせる。次に、図2(b)、図3(b)及び図4(a)に示すように、8つの係合爪部30にボタンBの表面の周縁部BEを接触させる。この状態でボタンBをボタン係合具1の本体部10側に押圧する。所定の以上の力でボタンBを係合爪部30に押圧すると、図4(b)に示すように、ボタン係合具1は弾性変形する。つまり、ボタン係合具1は、被覆部20と係合爪部30とが外側方向に広がるように弾性変形する。
さらにボタンBを押圧すると、ボタンBは係合爪部30を通過し、図2(c)及び図3(c)に示すように、収納部20Sに収納される。そして、ボタンBが収納部20Sに収納されると、ボタン係合具1の弾性変形が解除される。つまり、ボタン係合具1の広がっていた被覆部20と係合爪部30とが、元の位置に戻る。
図2(c)及び図3(c)に示すように、係合爪部30がボタンBを覆い、ボタンBがボタン係合具1に係合された係合状態となる。そして、ボタン係合具1とボタンBとが係合状態になると、第一生地C1と第二生地C2とが取り付けられる。係合爪部30は8つ形成されており、8箇所で係合するため、装着時又は装着状態時にずれを生じたり、簡単に外れたりすることがない。
次に、ボタン係合具1からボタンBを外す動作について説明する。ボタンBは、第一生地C1から第二生地C2を引っ張ることでボタン係合具1から外すことができる。つまり、第一生地C1から第二生地C2を引き離す方向に引っ張ると、ボタンBをボタン係合具1から引き離される。所定の以上の力でボタンBをボタン係合具1から引っ張ると、ボタン係合具1は弾性変形する(図4(b)参照)。
つまり、ボタン係合具1は、被覆部20と係合爪部30とが外側方向に広がるように弾性変形する。このとき、被覆部20と係合爪部30は、本体部10の外周縁上に等間隔に形成されているため、ボタンBの引っ張り力が均等に係合爪部30にかかる。このため、少ない引っ張り力で被覆部20と係合爪部30を弾性変形させることができる。さらにボタンBを引っ張ると、ボタンBは係合爪部30を通過し、図2(a)及び図3(a)に示すように、ボタン係合具1から引き離される。
ボタン係合具1は、ボタンBを外すとき、被覆部20に切欠21が形成されているため、被覆部20と係合爪部30とが外側方向に広がるように弾性変形する。このため、係合爪部30は、ボタンBに擦れにくく、その摩耗が少なくてすむ。ボタンBは、第一生地C1を通過することなくボタン係合具1に取り付けられるため、第一生地C1の厚みに相当する糸足を設ける必要がない。ボタン係合具1は、既存のミシンで第一生地C1に縫い付けることができる。また、ボタン係合具1は、第一生地C1に縫い付けられて取り付けられているため、糸thを外せば、何度でも付ける位置を変えることができる。
〔実施の形態2〕
本発明の実施の形態2を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態2のボタン係合具101は、前述した実施の形態1のボタン係合具1とほぼ同様の構成であるため詳細な説明は省略する。図5(a)は、本発明の実施の形態2のボタン係合具101を表面側からみた外観図であり、図5(b)は、裏面側からみた外観図である。
〔本体部110〕
図5(a)に示すように、本体部110は、実施の形態1の本体部10とほぼ同様の構成であり、その外周縁に被覆部120が形成されている。図5(a)及び(b)に示すように、本体部110は、その一部が切り欠かれて切欠112が形成されている。本体部110は、切欠112が形成されていることで、撓みやすくなる。切欠112は、一の被覆部120と隣り合わせの他の被覆部120との間に形成されている。
図5(a)に示すように、切欠112は、本体部110の外周縁から本体部110の中心に向かうように形成されている。本例において、切欠112は、本体部110の外周縁を等間隔に5箇所切り欠いて形成されている。図5(a)及び(b)に示すように、本体部110には、その表面から裏面を貫通する貫通孔113が5つ形成されている。貫通孔113は、射出成形で成形後に金型から取り出すために使用される孔である。
〔係合爪部130〕
図5(a)及び図5(b)に示すように、被覆部120の先端部には、それぞれ係合爪部130が形成されている。係合爪部130は、被覆部120の先端部より、収納部120Sの中心軸c’に向かって突出するように形成されている。図5(a)に示すように、係合爪部130は、断面視で所定の矩形の面に形成された略直方体である。
係合爪部130の表面には、ボタンBを載置するための載置部131が形成されている。載置部131は、5つの係合爪部130の表面にボタンBが載置できるように、係合爪部130の縁の部分を凹ませて形成されている。5つの載置部131によって形成される載置面は、載置するボタンBの外径寸法edと同一又は略同一の外径である。
実施の形態2のボタン係合具101は、係合爪部130に載置部131が形成されているため、実施の形態1のボタン係合具1と比較して、ボタンBの係合が容易になる。つまり、ボタンBを5つの載置部131によって形成される載置面に載置することができる。この状態でボタンBをボタン係合具101の本体部110側に押圧する。
このとき、被覆部120と係合爪部130は、本体部110の外周縁上に等間隔に形成されているため、ボタンBの押圧力が均等に係合爪部130にかかる。このため、少ない押圧力で被覆部120と係合爪部130を弾性変形させ、ボタンBをボタン係合具101に係合させることができる。
また、実施の形態2のボタン係合具101は、本体部110に切欠112が形成されているため、実施の形態1のボタン係合具1と比較して、ボタンBを取り外すことが容易になる。ボタンBは、実施の形態1と同様に、第一生地C1から第二生地C2を引っ張ることでボタン係合具1から外すことができる。つまり、第一生地C1から第二生地C2を引き離す方向に引っ張ると、ボタンBをボタン係合具101から引き離される。
所定の以上の力でボタンBをボタン係合具101から引っ張ると、ボタン係合具101は弾性変形する(図4(b)参照)。つまり、ボタン係合具101は、被覆部120と係合爪部130とが外側方向に広がるように弾性変形し、あわせて本体部110が撓む。ボタン係合具101は、被覆部120と係合爪部130を弾性変形させるだけではなく、本体部110も撓むため、より少ない引っ張り力でボタンBを引き離すことができる。
〔実施の形態3〕
本発明の実施の形態3を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態3のボタン係合具201は、前述した実施の形態1のボタン係合具1とほぼ同様の構成であるため詳細な説明は省略する。図6(a)は、本発明の実施の形態3のボタン係合具201を表面側からみた外観図であり、図6(b)は、裏面側からみた外観図である。図7は、ボタン係合具201をボタンBに係合する状態を示す断面図である。図8は、ボタンBが前側溝214fに引っ掛かり、後側係合爪部230bに載置されている状態を示す参考図である。
〔本体部210〕
図6(a)に示すように、本体部210は、実施の形態1の本体部10とほぼ同様の構成であり、その外周縁に被覆部220が形成されている。被覆部220の先端部には、それぞれ係合爪部230が形成されている。係合爪部230は、被覆部220の先端部より、収納部220Sの中心軸c’’に向かって突出するように形成されている。
図6(a)及び図6(b)に示すように、本体部210は、表面側から裏面側に向かって、底が円形に突出するように湾曲した椀形状に形成されている。本体部210は、椀形状に形成されていることにより撓みやすくなる。図6(a)に示すように、本体部210は、その一部が切り欠かれて切欠212が形成されている。本体部210には、その表面から裏面を貫通する貫通孔213が4つ形成されている。
図6(a)に示すように、本体部210には、その表面を凹ませた溝214が形成されている。例えば、溝214は、ボタンBの外径に合わせた円弧に形成されている。溝214は、本体部210の他の部分と比較して肉薄に形成されている。溝214は、一の被覆部220と隣り合わせの他の被覆部220との間を切欠212を跨いで形成されている。本体部210は、溝214が形成されていることにより、ボタンBの一部を引っ掛けることができる。また、本体部210は、溝214の部分が肉薄に形成されているため撓みやすくなっている。
実施の形態3のボタン係合具201は、溝214が形成されているため、実施の形態1のボタン係合具1と比較して、ボタンBの係合が容易になる。つまり、図7及び図8に示すように、ボタンBの一部を前側溝214fに引っ掛けて、後側係合爪部230bに載置することができる。この状態でボタンBをボタン係合具201の本体部210側に押圧する。このとき、ボタンBの一部は、前側溝214fに引っ掛かっているため、ボタンBの押圧力が均等に載置された後側係合爪部230bにかかる。
このため、安定した状態でボタンBが載置された後側係合爪部230bと後側被覆部220bを弾性変形させ、ボタンBをボタン係合具201に係合させることができる。また、実施の形態3のボタン係合具201は、本体部210が椀形状に形成されているため撓みやすく、実施の形態1のボタン係合具1と比較して、ボタンBを取り外すことが容易になる。また、本体部210が椀形状に形成されているため、係合状態のとき、ボタン係合具201を第一生地C1に縫い付けている糸thと、ボタンBを第二生地C2に縫い付けている糸thとが接触しづらい。このため、糸th同志が擦れて摩耗することを防ぐ。
〔実施の形態4〕
本発明の実施の形態4を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態4のボタン係合具301は、前述した実施の形態1のボタン係合具1とほぼ同様の構成であるため詳細な説明は省略する。図9は、本発明の実施の形態4のボタン係合具301を表面側からみた外観図である。図10は、ボタン係合具301の断面図である。
〔薄肉部340〕
図9に示すように、本体部310には、その表面を凹ませた薄肉部340が形成されている。例えば、薄肉部340は、ボタンBの周縁部BEの外径に合わせた環状に形成されている。図10(a)に示すように、薄肉部340は、本体部310の他の部分と比較して肉薄に形成されている。本体部310は、薄肉部340の部分が肉薄に形成されているため撓みやすくなっている。
図10(b)に示すように、薄肉部340には、周縁部BEを嵌め込めることができるため、ボタン係合具301は、実施の形態1のボタン係合具1と比較して厚みを肉薄にすることができる。つまり、実施の形態1の収納部20Sは、周縁部BEの厚み寸法ehと同一又は略同一の高さが必要であるが、実施の形態3の収納部320Sは、本体部BBの厚み寸法ihと同一又は略同一の高さでたりる。このため、ボタン係合具301の厚みは、ボタン係合具1と比較して肉薄になり、ボタンBとの係合状態でも肉薄になる。
ボタン係合具301は、ボタン係合具1と比較して、ボタンBとの係合状態の厚みが肉薄なので、ボタン係合具1と比較して目立たない。ボタン係合具301は、ボタン係合具1と比較して、ボタンBとの係合状態のとき、第一生地C1と第二生地C2の間の隙間が減る。このため、例えば、衣服にボタン係合具301が使用された場合、着衣者は、ボタン係合具301の存在や衣服の生地の間に生じる隙間を気にすることなく着用することができる。
〔挿通孔311〕
図9に示すように、本体部310には、その略中心に糸thを挿通する4つの挿通孔311が形成されている。挿通孔311は、実施の形態1の挿通孔11と比較して、その間隔が広げられて形成されている。つまり、挿通孔11は、中心軸cを囲むような位置に形成されているが、挿通孔311は、中心軸c’’’より離れて被覆部320側の付近に位置するように形成されている。
4つの挿通孔311は、中心軸c’’’から等間隔に位置するように本体部310に形成される(図示せず)。ボタン係合具301は、挿通孔311の間隔が広範囲に亘って糸thで第一生地C1に縫い付けられて固定されている。このため、係合状態のボタン係合具301からボタンBを外す作業が楽になる。つまり、ボタン係合具301は、挿通孔311の間隔が広範囲に亘って糸thで第一生地C1に縫い付けられているので、第一生地C1から第二生地C2を引き離す方向に引っ張ったとき、その引っ張る力がボタン係合具301に伝わりやすい。
また、ボタン係合具1と異なり、ボタン係合具301は中心軸c’’’から離れて取り付けられているため、第一生地C1は傷みにくい。つまり、ボタン係合具1は、中心軸c付近で取り付けられているため、第一生地C1から第二生地C2を引き離す方向に引っ張ったとき、引っ張る力が第一生地C1に集中する。一方、ボタン係合具301は、中心軸c’’’付近から離れて取り付けられているため、第一生地C1から第二生地C2を引き離す方向に引っ張ったとき、引っ張る力が第一生地C1に集中せず分散する。このため、ボタン係合具301は、ボタン係合具1と比較して、第一生地C1が傷みにくい。
以上、本発明の実施の形態の説明を行ったが、本発明は、この実施の形態に限定されることはなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内で変更ができる。実施の形態1のボタン係合具1は、ボタンBの形状に合わせて収納部20Sを円柱形状に形成しているが、ボタンBの形状に合わせて様々な形状に形成しても良いことはいうまでもない。例えば、四角いボタンBに対応して収納部20Sを形成しても良い。
また、本体部10には、糸thを通すための4つの挿通孔11が形成されているが、既存のミシンで生地に縫い付けることができれば、どのようなものでも良い。例えば、本体部10に糸thを通すための2つの挿通孔11であっても良いし、本体部10に足をつけて、それに挿通孔11を1つ形成されるものであっても良い。
さらに、本実施の形態のボタン係合具は、被覆部が本体部の外周縁に形成されている。しかし、被覆部は、本体部の外周縁以外の部分から立ち上がるように形成しても良いことはいうまでもない。本実施の形態では、ボタン係合具は、ポリアセタールで説明を行ったが、弾性変形可能な部材であれば、他の部材でも良いことはいうまでもない。例えば、射出成形できる熱可塑性のABS等の合成樹脂で形成されても良いし、金属製の部材で形成されても良い。
1 :ボタン係合具
10 :本体部
11 :挿通孔
20 :被覆部
20S :収納部
21 :切欠
30 :係合爪部
101 :ボタン係合具
110 :本体部
112 :切欠
113 :貫通孔
120 :被覆部
120S :収納部
130 :係合爪部
131 :載置部
201 :ボタン係合具
210 :本体部
212 :切欠
213 :貫通孔
214 :溝
220 :被覆部
220S :収納部
230 :係合爪部
B :ボタン
C1 :第一生地
C2 :第二生地
th :糸

Claims (10)

  1. 衣服その他の生地に取り付けられたボタンに係合する係合具であって、
    前記生地に固定するための糸を通す一又は複数の挿通孔が形成され、弾性変形可能な本体部(10、110、210、310)と、
    前記本体部の一の面から立ち上がるように形成され、前記ボタンを収納する収納部を区画する被覆部(20、120、220、320)と、
    前記被覆部の端部から突出するように形成され、前記収納部に収納された前記ボタンに係合する係合爪部(30、130、230、330)とからなり、
    前記被覆部は、係合された前記ボタンを覆うように配置され、内形形状が前記ボタンの外形形状に合わせて形成されている
    ことを特徴とする係合具。
  2. 請求項1に記載された係合具は、
    前記被覆部は、前記本体部の外形縁に形成され、等間隔に複数並べられている
    ことを特徴とする係合具。
  3. 請求項2に記載された係合具は、
    前記本体部(110、210)には、前記被覆部(120、220)と隣り合わせの他の前記被覆部との間を切り欠いた切欠(112、212)が形成されている
    ことを特徴とする係合具。
  4. 請求項3に記載された係合具は、
    前記本体部(210)は、他の面側に突出するように湾曲している
    ことを特徴とする係合具。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載された係合具において、
    前記本体部には、他の部分より厚みが薄い薄肉部(214、340)が形成されている
    ことを特徴とする係合具。
  6. 請求項5に記載された係合具において、
    薄肉部は、前記ボタンの外形形状に合わせて環状に形成されている
    ことを特徴とする係合具。
  7. 請求項5又は6に記載された係合具において、
    前記薄肉部(214)は、一の前記被覆部と他の前記被覆部の間に形成されている
    ことを特徴とする係合具。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載された係合具において、
    前記挿通孔は、既存の前記ボタンの糸穴に合わせて前記本体部(10、110、210、310)に形成されている
    ことを特徴とする係合具。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載された係合具において、
    前記本体部(10、110、210、310)、前記被覆部(20、120、220、320)及び前記係合爪部(30、130、230、330)は、合成樹脂を射出して一体に形成されている
    ことを特徴とする係合具。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載された係合具において、
    前記挿通孔(311)は複数形成され、前記本体部の中心より離れた被覆部側に形成されている
    ことを特徴とする係合具。
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