JP2016077454A - 眼科装置 - Google Patents

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達也 田中
俊弥 藤森
Toshiya Fujimori
俊弥 藤森
和田 学
Manabu Wada
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Abstract

【課題】走査時間の短縮を図ることでき、更に、装置のコストを抑えた光干渉断層装置を提供する。
【解決手段】測定光を被検眼に対して走査する走査手段と、前記走査手段によって第1の走査方向に走査された前記測定光の前記被検眼からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とが干渉した干渉光に基づいて前記被検眼の観察用の断層像を取得する第1取得手段と、前記走査手段によって第2の走査方向に走査された前記測定光の前記被検眼からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とが干渉した干渉光に基づいて得られた複数の断層像に基づいて前記被検眼の観察用の正面画像を取得する第2取得手段と、前記走査手段を制御することで前記第2の走査方向と前記第1の走査方向とを略一致させる制御手段とを備える。
【選択図】図2

Description

開示の技術は、眼科装置に関する。
光コヒーレンストモグラフィ(Optical Coherence Tomography)装置として断層像を撮像するOCT光学系と眼底像撮影専用のSLO(Scanning laser Ophthalmoscope)光学系とを有する装置が知られている。
また、近年では複数の断層像から眼底像を生成する技術(特許文献1)を用いたSLO光学系を有さないOCT装置も登場している。
OCT装置の撮影画面では、本撮影に先立ち被検者の眼底像プレビューおよび断層像プレビュー(OCTプレビュー)が行われる。このプレビューにより、検者は走査範囲および本撮影によって得られる断層像などを予め確認することが可能となる。
断層像を撮像するOCT光学系と眼底像撮影専用のSLO光学系とを有するOCT装置では、これらの光学系が独立してOCTプレビューおよび眼底像プレビューのために被検眼に対して光を走査するこができる。従って、OCT光学系の走査方向とSLO光学系の走査方向とが異なっていても同時に走査を行うことが可能である。
特開2012−161426号公報
しかしながら、SLO光学系を搭載していないOCT装置において、眼底像プレビュー表示のための走査方向とOCTプレビュー表示のための走査方向(OCT本撮影の走査方向)とが異なる場合、異なる時間に別々に走査を行う必要がある。そのため、プレビューの為の走査に時間がかかるという課題がある。
1つの側面では眼底像と断層像とのプレビューに必要な走査時間の短縮を図ることを目的の1つとして位置付けることができる。
なお、前記目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的の1つとして位置付けることができる。
上記の目的を達成するため、本眼科装置は測定光を被検眼に対して走査する走査手段と、
前記走査手段によって第1の走査方向に走査された前記測定光の前記被検眼からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とが干渉した干渉光に基づいて前記被検眼の観察用の断層像を取得する第1取得手段と、前記走査手段によって第2の走査方向に走査された前記測定光の前記被検眼からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とが干渉した干渉光に基づいて得られた複数の断層像に基づいて前記被検眼の観察用の正面画像を取得する第2取得手段と、前記走査手段を制御することで前記第2の走査方向と前記第1の走査方向とを略一致させる制御手段とを備える。
開示の技術によれば、眼底像と断層像とのプレビューに必要な走査時間の短縮を図ることが可能である。
眼科装置の構成の一例を示す図である。 データ取得部100の構成の一例を示す図である。 画像処理部101及び表示部102の構成の一例を示す図である。 表示部102に表示される前眼観察像401、眼底像プレビュー402、OCTプレビュー403の一例を示す図である。 Aスキャン画像の輝度情報の一例を示す図、及び輝度情報の並べ替えの一例を示す図である。 OCT断層像取得エリア601および眼底像取得エリア602の一例を示す図である。 OCT断層像取得のための本走査パターン及びプレビュー表示に必要なプレ走査パターンの一例を示す図である。 OCTプレビュー表示に必要なプレ走査で得られる断層像の一例を示す図である。
以下、図を参照して本眼科装置に係る実施の形態を説明する。なお、以下の実施例においては眼を撮像対象として説明するが、撮像対象は眼以外の皮膚等にも適用可能である。
図1は本実施形態による眼科装置(光干渉断層撮影装置)の構成の一例を示す図である。
光干渉断層撮影装置は、データ取得部100、画像処理部101および表示部102を備える。なお、図1においてデータ取得部100、画像処理部101および表示部102はそれぞれ別体として示しているが構成はこれに限定されるものではない。例えば、画像処理部101および表示部102の少なくとも一方がデータ取得部100に含まれる構成であってもよい。
データ取得部100は、測定光を被検眼上で走査及び撮像することにより画像データを取得する。
画像処理部101は、データ取得部100で取得された画像データから被検眼の断層画像を構成する。
表示部102は、画像処理部101で構成された被検眼の断層画像を表示する。
まずデータ取得部100の構成について説明する。
図2はデータ取得部100の構成の一例を示したものである。被検眼Erに対向して対物レンズ1が設置され、対物レンズ1の光軸上に第1ダイクロックミラー2および第2ダイクロイックミラー3が配置されている。これらのダイクロイックミラーによってOCT光学系の光路L1、被検眼Erの固視を促す為の固視灯用光路L2、および前眼観察用の光路L3に波長帯域ごとに分岐される。
固視灯用の光路L2には、レンズ4および5、固視灯6が配置されている。レンズ4は固視灯の焦点合わせの為、不図示のモータによって駆動される。固視灯6は可視光を発生して被検者の固視を促すものである。更に、固視灯6は点滅可能であり、被検眼Er上の任意の位置に任意の形状を作り、被検者の固視を促す。
前眼部観察用の光路L3には、レンズ7、スプリットプリズム8、レンズ9、前眼部観察用のCCD10が配置されている。このCCD10は、不図示の前眼観察用光源の波長(例えば970nm付近)に感度を持つものである。
スプリットプリズム8は、被検眼Erの瞳孔と共役な位置に配置されており、前眼部像を分割する。この分割された前眼部像同士のズレ量は被検眼Erとデータ取得部100のZ方向(前後方向)の距離を示す。したがって、分割された前眼部像同士のズレ量を検出することで、被検眼Erとデータ取得部100のZ方向(前後方向)の距離を検出することができる。
被検眼Erの画像データを撮像する為のOCT光学系の光路L1には、XYスキャナ11、フォーカスレンズ12、13が配置されている。XYスキャナ11はOCT光源14からの光を被検眼Er上で走査するためのものである。すなわち、XYスキャナ11は測定光を被検眼に対して走査する走査手段の一例に相当する。XYスキャナ11は簡単のため1枚のミラーとして図示してあるが、実際はXY2軸方それぞれの向の走査を行うガルバノミラーを備える。なお、XYスキャナ11はデータ取得部100が備える不図示の制御部により制御される。例えば、制御部はCPUにより実現される。なお、データ取得部100のCPUは後述する画像処理部101のCPUと共通であってもよいし、別であってもよい。
レンズ13は、ファイバー15から出射するOCT光源14からの光を被検眼Erに焦点合わせするためのものであり、不図示のモータによって駆動される。この焦点合わせによって、被検眼Erからの戻り光は同時にファイバー15の先端に、スポット状に結像されて入射されることとなる。
OCT光源14から出射された光は、測定光と参照光に光カプラー19にて分割される。測定光は光ファイバー15、OCT光学系の光路L1から対物レンズ1までを通じて被検眼Erに向けて出射される。この被検眼Erに向けて出射された測定光は被検眼Erにて反射散乱し、同じ光路を通じて光カプラー19に達する。
一方参照光は光ファイバー17を通じてレンズ20、分散補償用ガラス21を通じて参照ミラー22に向けて出射される。参照ミラー22から反射した参照光は同じ光路を通じて光カプラー19に達する。
このように光カプラー19に達した測定光と参照光は合波され干渉光となる。ここで、測定光の光路長と参照光の光路長がほぼ同一となったときに干渉を生じる。参照ミラー22は、不図示のモータおよび駆動機構によって光軸方向に調整可能に保持され、被検眼Erによって変わる測定光の光路長に参照光の光路長を合わせることが可能である。干渉光は光ファイバー18を介して分光器23に導かれる。
分光器23はレンズ24、26、回折格子25、ラインセンサ27から構成される。光ファイバー18から出射された干渉光はレンズ24を介して平行光となった後、回折格子25で分光され、レンズ26によってラインセンサ27に結像される。
本実施形態では干渉系としてマイケルソン干渉系を用いたが、マッハツェンダー干渉系を用いても良い。測定光と参照光との光量差に応じて、光量差が大きい場合にはマッハツェンダー干渉系を、光量差が比較的小さい場合にはマイケルソン干渉系を用いることが望ましい。
次に画像処理部101及び表示部102の構成について説明する。
図3は画像処理部101及び表示部102の構成の一例を示したものである。画像処理部101は画像生成部31、記憶部32を備える。ここで、画像処理部101はCPU等の処理装置および処理装置と接続されたメモリを備える。なお、処理装置およびメモリは複数備えられていても良い。すなわち、画像処理部101は少なくとも1つの処理装置と少なくとも1つのメモリを備え、少なくとも1つの処理装置が少なくとも1つのメモリに記憶されたプログラムを実行することで、少なくとも1つの処理装置は画像生成部31として機能する。なお、当該プログラムを記憶するメモリは記憶部32に含まれるものであってもよいし、記憶部32と別に設けられることとしてもよい。
画像生成部31はデータ取得部100のラインセンサ27、画像処理部101内の記憶部32と接続されている。画像生成部31はOCT走査手段11を用いて被検眼ErをX方向、Y方向に走査した際にラインセンサ27から得られる複数のデータから、つまり複数の画像データから平面画像(眼底表面画像)を生成する。複数の断層像データから平面画像を生成する方向については後述する。
また画像生成部31は被検眼のある1点に光を照射した際にラインセンサ27から得られるデータをフーリエ変換し、変換されたデータを輝度或いは濃度情報にさらに変換することによって被検眼の深さ方向(Z方向)の画像を取得する。このようにして得られる断層像をAスキャン画像と呼ぶ。また、被検眼Erのある1点に光を照射することをAスキャンと呼ぶ。
このAスキャンを被検眼Erの所定の横方向にXYスキャナ11にて走査することによって複数のAスキャン画像を取得することができる。例えばX方向に走査すればXZ面における断層画像が得られ、Y方向に走査すればYZ面における断層画像が得られる。このように被検眼Erを所定の横断方向に走査する方式をBスキャン、得られる断層像をBスキャン画像と呼ぶ。すなわち、Bスキャン画像は複数のAスキャン画像を含む。
このBスキャンを被検眼Erの所定の方向にXYスキャナ11にて繰り返すことによって、複数のBスキャン画像を取得することができる。例えば、XZ面のBスキャンをY方向に繰り返すことで、XYZ空間の3次元情報を得ることができる。このような走査を3次元スキャンと呼び、得られた複数のBスキャン画像から成るデータを3次元データと呼ぶ。この画像生成部31は3次元データから後述する方法で被検眼Erの眼底の正面画像を生成することができる。
また、画像生成部31はCCD10と接続されておりCCD10の出力に基づいて前眼部画像を生成する。
記憶部32は画像生成部31、表示部102と接続されている。記憶部32は画像生成部31で生成された画像等の各種情報を記憶する。具体的には、記憶部32はBスキャン画像、3次元データ、平面画像を記憶する。
表示部102は記憶部32に記憶されたBスキャン画像、平面画像、及びCCD10により取得された前眼部画像を表示する。具体的には、画像処理部101が表示部102に上記の画像を表示させる。すなわち、画像処理部101は、観察用の断層像(OCTプレビュー)および前記観察用の正面画像(眼底像プレビュー)を表示手段に表示させる表示制御手段の一例に相当する。
図4に被検眼を観察している場合の表示部102に表示されるOCT撮影画面の一例を示す。表示されている断層像の枚数は例示であり図4の形態に限定されるものではない。表示部102に表示されるOCT撮影画面では、記憶部32に記憶された平面画像を眼底像プレビュー402として表示し、OCT断層像(Bスキャン画像)をOCTプレビュー403として表示し、CCD10により取得された前眼部画像401を表示する。これらのOCT撮影画面に表示されている画像は適宜更新される。なお、表示部102への画像の表示は画像生成部31の制御により行われる。すなわち、画像生成部31は表示制御手段の一例に相当する。
次に複数の断層データから平面画像を生成する方法の一例について図5(a)、(b)を用いて説明する。
Aスキャン画像は被検眼眼底上の一点における深さ方向の断層画像であり、図5(a)に示すように深さ方向の複数の輝度情報から構成されている。例えば本装置では2048の画素を持つラインセンサ27を用いており、フーリエ変換後のAスキャン画像Aiは1024個の輝度情報から構成されている。ここでP0は深さ方向の一番浅い部分の輝度情報を示しており、P1023は深さ方向の一番深い部分の輝度情報を示している。本光干渉断層撮影装置は、これら複数の輝度情報の中から一つの輝度情報を抽出することにより、被検眼眼底上の一点における代表的な強度信号を得る。以下にその方法を詳述する。
まず本光干渉断層撮影装置は、図5(b)に示すようにAスキャン画像の輝度情報を輝度の大きい順に並べ替えを行う。ここで、R0は最も明るい輝度情報を持つ画素であり、R1023は最も暗い輝度情報を持つ画素である。
そして本光干渉断層撮影装置は、所定順位の画素Rxを選択する。ここで所定順位の画素とは、輝度情報の大きい順に並べ替えた後、先頭からx番目に位置している画素のことである。網膜の断層像は殆どが暗い画素で構成されているため、xは総画素数の半分よりも高順位に位置している画素であることが望ましい。例えば総画素数1024のAスキャン画像を用いる場合、上位10%の位置に相当する先頭から102番目の画素を所定順位の画素Rxとして選択することで、強度画像に好適な輝度情報を得ることができる。
本光干渉断層撮影装置は所定順位の画素Rxの輝度情報を、そのAスキャンにおける強度情報として決定する。そして、全てのAスキャン画像に対して強度情報を決定することで、被検眼Erの異なる一点一点における強度情報を得ることができる。それらの強度情報を二次元画像として再構成することで平面画像を得ることができる。
この平面画像は、他の眼底カメラ、SLOで得られる眼底画像と類似した画像であり、疑似的に眼底表面を可視化することが可能である。また、複数の輝度情報の中から一つの輝度情報のみを選択的に取得するため、Aスキャン画像に含まれるノイズ成分に左右されることなく好適な平面画像を得ることが可能である。
なお、平面画像の生成方法はこれに限定されるものではなく、他の方法を用いることとしてもよい。例えば、各Aスキャン画像を積算し平均をとることでCスキャン画像(平面画像)を生成することとしてもよい。
以上説明したデータ取得部100、画像処理部101、表示部102を備える眼科装置を用いた観察から撮影までの動作を説明する。
まず、検者は患者情報(例えば患者ID、患者名、年齢、性別等)を入力する。次に表示部102に表示される撮影画面において、不図示の撮影モード設定用プルタブをクリックし、あらかじめ用意されている複数の撮影モードから被検者に好適な撮影モードを選択する。撮影モードを選択することで、測定光の走査範囲や走査方向、走査密度等の測定条件が自動的に設定される。すなわち、撮影モードには測定光の走査範囲や走査方向、走査密度等の測定条件が関連付けられている。
次に、被検眼とデータ取得部101の光軸中心の位置合わせを行う。対物レンズ1の正面に被検眼Erを位置させ、検者は前眼観察像401を見ながら被検眼Erとデータ取得部100とのXYZ方向の位置合わせを図示なきジョイスティックを用いて行う。XY方向の位置合わせは前眼観察部401の瞳孔中心が前眼観察像の表示されている画面の中心に位置するようにする。Z方向の位置合わせでは、Z方向の位置合わせが適切でない場合、点線404に沿って前眼観察像401がスプリットされるので、スプリットされないように位置合わせを行う。すなわち、スプリットされた前眼部像のずれが少なくなるように位置合わせを行う。
このようにして被検眼とデータ取得部100とのXYZ方向の位置合わせが完了するとOCT走査手段11のXY方向の走査により断層画像が生成される。更に複数の網膜断層画像データから上述したように眼底像402が生成され表示部102の眼底像プレビュー402に表示される。
また、得られた断層像がOCTプレビュー403に表示される。この前眼観察像401、眼底像プレビュー402、OCTプレビュー403は適宜更新される。なお、表示部102に表示されるプレビューは本発明の特徴であり、詳細は後述する。
次に撮影について説明する。検者により図示なき撮影開始ボタンが操作されると、データ取得部100及び画像生成部31は測定光を設定された走査パターンで走査し、Bスキャン画像を生成する。画像生成部31で生成されたBスキャン画像は記憶部32に記憶されるとともに表示部102に表示される。
以上説明した観察から撮影までを行う基本的な撮影フローに加えて、鮮明な断層像を得るための調整について説明する。
前眼観察像401を用いてデータ取得部100と被検眼Erとのの位置合わせ完了後、断層像調整の為に参照ミラー22の位置を調整する。更にフォーカスレンズ12を駆動させることで、鮮明な断層像を得ることが可能である。
なお、参照ミラー22の位置の調整は測定光の光路と参照光の光路とが一致する位置を調整することであり、フォーカスレンズ12の位置調整は干渉光の強度に基づいてフォーカスレンズ12を調整することである。
また、これらは自動調整されるように制御することも可能である。
例えば、不図示の制御部が参照ミラー22の自動調整を開始する。すなわち、光路長差が所定の範囲になるように制御することである。ここで、表示部102に断層画像を表示することが望ましい。この場合、光路長差(参照ミラー22の位置)に基づいて、断層画像の表示位置が決まる。このとき、該光路長差が所定の範囲にある場合とは、例えば、該光路長差に対応する表示位置が所定の表示位置にある場合や、断層画像の所定の層、例えば強度の大きい層が所定の表示位置にある場合である。
更に、不図示の制御部がフォーカスレンズ12の自動調整を開始する。すなわち、干渉光の強度に基づいて、該強度が大きくなるように、フォーカスレンズ12を制御することである。
上記で説明した調整を行うことで、鮮明な断層像を得ることが可能である。
[プレビューについて]
次に、本発明の特徴である眼底像プレビュー及びOCTプレビューについて説明する。ここで説明を容易にするための例として、撮影指示に基づいて診断に用いる断層画像を取得する断層撮影を本撮影と表現し、その際の測定光の走査を本走査と表記する。一方、眼底像プレビューおよびOCTプレビューのために行う断層撮影をプレ撮影と表現し、その際の測定光の走査をプレ走査と表記する。
まず、OCT撮影画面における表示について説明する。
OCT撮影画面では、図4に示すように前眼部観察像401、眼底像プレビュー402、OCTプレビュー403が表示されている。本実施例においてOCTプレビュー403に表示できる断層像は最大で、水平断層像3枚、垂直断層像3枚の計6枚である。OCTプレビュー403に表示される種類、及び枚数は撮影モードにより異なる。例えば、Glaucoma3Dモードの場合には、水平断面画像1枚と垂直断面像3枚を表示し、Disc3Dの場合には水平断面像3枚と垂直断面像1枚を表示する。
次に、プレビューに表示のための画像の取得方法について説明する。
まず、検者によって複数の撮影モードから、被検者に好適な撮影モードが選択される。この撮影モードの選択により、本撮影の条件(本走査範囲、本走査方向、本走査Aスキャン間隔等)が設定される。ここでは、Disc3Dモードの場合を例にとって説明する。Disc3Dモードの場合、本走査の条件は走査範囲6mm×6mm、本走査方向は水平方向である。なお、本撮影の指示はデータ取得部100が備える制御部により取得される。すなわち、データ取得部100が備える制御部は、検眼の断層像を撮影する撮影指示を取得する第3取得手段の一例に相当する。また、データ取得部100が備える制御部は、被検眼の断層像を撮影する複数のモードのうち選択されたモードに関連付けられている測定光の走査方向を取得する取得手段の一例に相当する。
また、本撮影の条件は、撮影指示により被検眼を撮影するための測定光の走査方向に関する情報の一例に相当する。なお、設定された撮影モードおよび本撮影の条件は、例えばデータ取得部100が備える制御部により取得される。すなわち、データ取得部100が備える制御部は、撮影指示により被検眼を撮影するための測定光の走査方向に関する情報を取得する第4取得手段の一例に相当する。従って、データ取得部100が備える制御手段は、前記第4取得手段が取得した走査方向に関する情報に基づいて第1の走査方向および第2の走査方向を決定する。
なお、データ取得部100が備える制御部が上記の情報を検者から直接取得する場合に限らず、データ取得部100が備える制御部が画像処理部101または表示部102を介して上記の情報を取得することとしてもよい。
図6に眼底全体と設定されたOCT断層像取得エリア601、眼底像取得エリア602の関係を示す。撮影画面の眼底像プレビュー上に本撮影で得られる断層像の取得範囲412を重畳表示するため、眼底像取得エリア602はOCT断層像取得エリア601よりも広く設定される。
図7(a)に本走査La1〜La10の一例を示す。本走査La1〜La10の走査方向は、検者によって選択される撮影モードにより設定される。Disc3Dモードの場合、走査方向は水平方向に設定される。図7(b)にプレ走査の一例を示す。ここで、Lb1〜Lb8はプレ走査の内、眼底像プレビューのみに使用する走査を表し、Lc1〜Lc3はプレ走査の内、眼底像プレビュー及びOCTプレビューに使用する走査を表している。すなわち、Lb1〜Lb8の一部であるLc1〜Lc3がOCTプレビューに使用される。これらのプレ走査の方向は、データ取得部100が備える制御部がXYスキャナ11を制御することによって、本走査の走査方向と一致または略一致するように設定される。つまり、OCTプレビューのための走査方向(第1の方向)と眼底像プレビューのための走査方向(第2の方向)とは、図7(a)と同じまたは略同じ走査方向に設定される。言い換えれば、OCTプレビューのための走査方向(第1の方向)は、眼底像プレビューのための走査方向(第2の方向)と一致または略一致している。ここで略一致とは完全一致の場合およびスキャナの精度問題による誤差がある場合を含む概念である。例えば、本走査の方向が垂直方向であれば、プレ走査の方向は垂直方向に設定される。次に、プレ走査の中でOCTプレビュー表示に使用する走査Lc1〜Lc3を決定する。OCTプレビュー表示に使用する走査Lc1〜Lc3は、撮影モードによって設定されるOCT断層像取得エリア601を通るプレ走査の中から任意に設定される。ここで、データ取得部100が備える制御部は、走査手段を制御することで第2の走査方向と第1の走査方向とを一致させる制御手段の一例に相当する。また、制御手段は、撮影指示に基づいて前記被検眼の断層像を撮影するための測定光の走査方向(本走査の走査方向)と第1の走査方向と第2の走査方向とを同一の走査方向としている。さらに、データ取得部100が備える制御部は、取得手段により取得した走査方向に基づいて、被検眼の観察用の正面画像の生成に用いられる複数の断層像を取得するための測定光の走査方向を制御する制御手段の一例に相当する。
上述のように、プレ走査Lc1〜Lc3により得られた干渉光に基づいて画像生成部31はプレビュー用のOCT画像を取得する。すなわち、画像生成部31は、走査手段によって第1の走査方向に走査された測定光の被検眼からの戻り光と測定光に対応する参照光とが干渉した干渉光に基づいて被検眼の観察用の断層像を取得する第1取得手段の一例に相当する。プレ走査Lc1〜Lc3は眼底像プレビューのためのプレ走査Lb1〜Lb8の一部であるため、第1取得手段は観察用の正面画像を取得するために用いた複数の断層像のうち一部の断層像を観察用の断層像として取得するといえる。
なお、プレ走査のAスキャン間隔は、プレビュー表示の為の走査時間短縮のため、本撮影のAスキャン間隔に比べ広く設定されている。このAスキャン間隔により取得される断層像をそのままOCTプレビューに使用すると、本撮影で取得される断層像に比べ解像度が低い断層像がプレビュー表示されることになる。OCTプレビュー表示されている断層像と本撮影により取得される断層像の解像度に乖離があると、検者が現在設定してある測定条件が適当であるかどうかの判断が困難となってしまう。
そのため、OCTプレビューに使用するプレ走査Lc1〜Lc3のAスキャン間隔は、本撮影のAスキャン間隔と等しく設定することが望ましい。すなわち、プレ走査Lc1〜Lc3はプレ走査Lb1に比べてAスキャン間隔が短く設定されている。言い換えれば、観察用の正面画像を取得するために用いる複数の断層像のうち観察用の断層像とする一部の断層像を取得する際の走査密度を他の断層像を取得する際の走査密度よりも高くしている。プレ走査Lc1〜Lc3のAスキャン間隔を本撮影の条件に合わせることで、本撮影で得られるものと同じ解像度の断層画像を表示することが可能となり、検者が現在設定してある測定条件が適当であるかどうかの判断が容易にできるようになる。
また、OCTプレビュー表示に用いる断層像は、プレ走査Lc1〜Lc3のそれぞれで取得される画像データとそれぞれの走査に隣接する二本のプレ走査によって取得される断層画像データを平均化処理したものを使用することとしてもよい。例えば、プレ走査Lc2で取得される断層像を使用する場合、この走査に隣接するプレ走査Lb4とLb5で取得される断層画像データを使用して平均化処理を行う。この平均化処理により、画像データに含まれるノイズ成分が低減され、より鮮明な断層画像を得ることが出来る。
図8(a)には、眼底像全体とOCT断層像取得エリア61、眼底像取得エリア62の関係を示しており、図8(b)にはプレ走査801で取得される断層像を示している。OCT断層像取得エリア61は眼底像取得エリア62よりも狭く設定してあるため、プレ走査801で取得される断層像は、OCTプレビュー表示を行う断層像よりも広い範囲(画角)で取得された断層画像である。すなわち、観察用の正面画像を取得するために用いる複数の断層像の画角は撮影指示に基づいて取得される断層像の画角よりも広い。そのため、プレ走査801で取得された断層画像からOCT断層像取得エリア61に対応しているX1とX2で囲まれた範囲A1の断層画像を抽出し、この断層画像をOCTプレビューとして表示する。すなわち、第1の取得手段は、正面画像を取得するために用いる複数の断層像のうち一部の断層像の影指示に基づいて取得される断層像の画角に対応する部分を観察用の断層像として取得する。
Disc3Dモードの場合、OCTプレビューには水平断層像3枚の他に垂直断層像1枚も表示している。上述したもので取得される断層像は水平断層像のみであり、別途垂直断層像を取得する必要がある。垂直断層像取得には、OCT断層像取得エリア601の任意な場所で縦方向に一回プレ走査を行い、断層像を取得する。この取得された断層像は垂直OCTプレビュー410に表示する。なお、垂直断層像を取得するか否かは任意であり必須のものではない。
眼底像プレビューは、プレ走査Lb1〜Lb8およびプレ走査Lc1〜Lc3で取得される断層像データから前述した平面画像生成手段により平面画像を再構成し、断層像プレビュー402を表示する。具体的には、プレ走査Lb1〜Lb8により得られた干渉光に基づいて画像生成部31はプレビュー用のOCT画像を取得する。すなわち、画像生成部31は、走査手段によって第2の走査方向に走査された測定光の被検眼からの戻り光と測定光に対応する参照光とが干渉した干渉光に基づいて得られた複数の断層像に基づいて被検眼の観察用の正面画像を取得する第2取得手段の一例に相当する。すなわち、第3取得手段が撮影指示を取得する前に、第1取得手段および第2取得手段は観察用(プレビュー用)の断層像および観察用の正面画像をそれぞれ取得する。
また、撮影モードとしてGlaucoma3Dモードが選択された場合には、本走査La1〜La10の走査方向は縦方向となり、本走査の走査方向に従ってプレ走査Lb1〜Lb8の走査方向も縦方向になる。
上述したように、撮影モードによって設定される本撮影の走査方向にプレ走査方向を一致させ、プレ走査で得られる断層画像から眼底像プレビュー画像及びOCTプレビュー画像を生成することで、プレビュー表示に必要な走査時間の短縮を図ることが可能となる。
〔その他〕
また、本件は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (10)

  1. 測定光を被検眼に対して走査する走査手段と、
    前記走査手段によって第1の走査方向に走査された前記測定光の前記被検眼からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とが干渉した干渉光に基づいて前記被検眼の観察用の断層像を取得する第1取得手段と、
    前記走査手段によって第2の走査方向に走査された前記測定光の前記被検眼からの戻り光と前記測定光に対応する参照光とが干渉した干渉光に基づいて得られた複数の断層像に基づいて前記被検眼の観察用の正面画像を取得する第2取得手段と、
    前記走査手段を制御することで前記第2の走査方向と前記第1の走査方向とを略一致させる制御手段と、
    を備えることを特徴とする眼科装置。
  2. 前記被検眼の断層像を撮影する撮影指示を取得する第3取得手段を更に備え、
    前記第3取得手段が撮影指示を取得する前に、前記第1取得手段および前記第2取得手段は前記観察用の断層像および前記観察用の正面画像をそれぞれ取得することを特徴とする請求項1記載の眼科装置。
  3. 前記撮影指示により前記被検眼を撮影するための前記測定光の走査方向に関する情報を取得する第4取得手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記第4取得手段が取得した前記走査方向に関する情報に基づいて前記第1の走査方向および前記第2の走査方向を決定する請求項2記載の眼科装置。
  4. 前記第1取得手段は、前記観察用の正面画像を取得するために用いた複数の断層像のうち一部の断層像を前記観察用の断層像として取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科装置。
  5. 前記制御手段は、前記観察用の正面画像を取得するために用いる複数の断層像のうち前記観察用の断層像とする一部の断層像を取得する際の走査密度を他の断層像を取得する際の走査密度よりも高くすることを特徴とする請求項4記載の眼科装置。
  6. 前記観察用の正面画像を取得するために用いる複数の断層像の画角は前記撮影指示に基づいて取得される断層像の画角よりも広く、
    前記第1の取得手段は、前記正面画像を取得するために用いる複数の断層像のうち一部の断層像の前記撮影指示に基づいて取得される断層像の画角に対応する部分を前記観察用の断層像として取得することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の眼科装置。
  7. 前記制御手段は、前記撮影指示に基づいて前記被検眼の断層像を撮影するための前記測定光の走査方向と前記第1の走査方向と前記第2の走査方向とを同一の走査方向とすることを特徴とする請求項3記載の眼科装置。
  8. 前記観察用の断層像および前記観察用の正面画像を表示手段に表示させる表示制御手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の眼科装置。
  9. 被検眼の断層像を撮影する複数のモードのうち選択されたモードに関連付けられている測定光の走査方向を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得した走査方向に基づいて、前記被検眼の観察用の正面画像の生成に用いられる複数の断層像を取得するための測定光の走査方向を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする眼科装置。
  10. 前記観察用の正面画像の生成に用いられる複数の断層像の一部を観察用の断層画像とすることを特徴とする請求項9記載の眼科装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018140006A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 キヤノン株式会社 撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム

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