JP2016077099A - 過電圧保護回路 - Google Patents

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大見山 隆志
Takashi Omiyama
隆志 大見山
伊藤 光男
Mitsuo Ito
光男 伊藤
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Abstract

【課題】本発明は、回路部への過電圧の入力を安価かつ確実に防止する。
【解決手段】過電圧保護回路1は、外部からIC30の信号入力端子T1に入力信号Vinの入力される信号線Lsに、該入力信号Vinの電圧をクランプ電圧Vkに抑制するクランプ回路10が接続されており、該クランプ回路10と信号入力端子T1との間に、制限回路20が接続されている。制限回路20は、分圧抵抗R1、R2を有し、クランプ電圧Vkに抑制される入力信号Vinを、分圧抵抗R1、R2で分圧して、IC30の許容する絶対最大規格値Vmaxの範囲内に制限する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、過電圧保護回路に関し、詳細には、回路部への過電圧の入力を防止する過電圧保護回路に関する。
プリンタ装置、複写装置、ファクシミリ装置、複合装置、コンピュータ等の電子装置は、複数の電気回路部、電子回路部(以下、単に、回路部という。)を搭載しており、回路部は、同じ電源部から電源電圧・電流(以下、単に、電源電圧という。)の供給される回路部もあれば、異なる電源部から電源電圧の供給される回路部もある。
回路部は、複数の回路部品によって構成されており、供給される電源電圧の供給下で動作して動作処理結果の信号を他の電子回路部に出力し、また、他の回路部から入力される信号に基づいて動作して動作処理結果を出力したり、発光動作、音声出力動作等の各種動作を行ったりする。
そして、回路部を構成する回路部品は、安定動作を行う電源電圧の奨励動作範囲が存在し、また、入力される信号によって回路が損傷したりすることなく適切に動作するための信号電圧値に対する絶対最大規格値が存在して、回路部品の仕様書等に記載されている。したがって、電子装置においては、回路部品に供給される電源電圧が奨励動作範囲となるように回路設計され、また、いかなる場合にも絶対最大規格値を超える信号が回路部に入力されない状態で動作するように回路設計して、回路部品の安全と誤動作の防止が図られている。
例えば、AD(Analog Digital)コンバータ等の回路部は、回路部に入力される信号の絶対最大規格値が、ADコンバータに供給される電源電圧を、Vcc(例えば、Vcc=5V)としたとき、Vcc+0.3Vのように規定されている。入力信号は、回路部が動作中(例えば、Vcc=5V)だけでなく、停止中(Vcc=0V)においても、絶対最大規格値を超えないようにする必要がある。
そこで、従来から、過電圧や過電流に対する対策として、過電圧保護回路を回路部の前段等に接続することが行われている。
例えば、従来、パワーダウンプロテクションに対応したIC(Integrated Circuit)を、過電圧保護回路として回路部の前段に配置することが行われているが、パワープロテクションに対応したICは、高価であり、過電圧保護回路が高価なものとなる。
また、従来、図3に示すようなクランプ回路100を、回路部であるIC101の入力部に接続して、過電圧保護を行う技術がある。
この従来のクランプ回路100を過電圧保護回路として用いた技術は、過電圧を防止する上で、不十分であった。
すなわち、図3の場合、クランプ回路100として、ダイオード100dが用いられ、このダイオード100dが、IC101への信号入力線と電源電圧Vccとの間に、信号入力線から電源電圧Vccに向かって順方向となる状態で接続されている。
したがって、このクランプ回路100は、IC101への入力電圧Vinが、0V〜Vccの範囲である間は、ダイオード101dには電流が流れず、入力電圧Vinが、そのままIC101の入力端子に入力される。
また、ダイオード100dは、順方向電圧(例えば、0.6V)を有しており、入力電圧Vinが、Vccよりも高い電圧になっても、ダイオード100dの順方向電圧を超える電圧になるまでは、ダイオード100dに電流が流れない。その結果、この場合、Vccを超えて、さらに、ダイオード100dの順方向電圧までの入力電圧Vinが、そのままIC101に入力される。
例えば、順方向電圧が、0.6Vであると、入力電圧Vinが、Vcc+0.6Vを超えるまでは、ダイオード100dには電流が流れず、IC101の入力端子にそのままの入力電圧Vinが印加される。
そして、入力電圧Vinが、ダイオード100dの順方向電圧である0.6Vを超える電圧(Vcc+0.6V)を超えると、ダイオード100dのアノード−カソード間に電流が流れ、Vcc+0.6Vを超える電圧分はカソード側に逃がすようになる。このとき、IC101の入力端子にはVcc+0.6Vの電圧が印加される。
したがって、例えば、IC101が、一般的な最大入力電圧値Vcc+0.3Vであると、最大入力電圧値Vcc+0.3Vを超えるVcc+0.6Vまでは、IC101へ入力されることになり、クランプ回路100は、過電圧保護回路としては、不十分である。
この場合、対応策としては、クランプ回路100のダイオード101dとして、順方向電圧が約0.3Vと低いショットキーダイオードに変更することが考えられるが、ショットキーダイオードはコストが高いという問題がある。
また、クランプ回路100は、Vccがオフの場合(Vcc=0V)に入力電圧Vinが印加された場合は、ダイオードの順方向電圧である約0.6Vまでの入力、すなわち、0〜0.6Vまでは、そのままの電圧0V〜0.6VがIC101の入力端子に印加される。そして、ダイオードの順方向電圧である0.6Vを超える電圧0.6V以上が、入力電圧Vinとして入力されると、0.6Vを超える電圧は電源電圧Vcc=0Vの方へ電圧を逃がすことができ、0.6VがIC101の入力端子に印加される。
したがって、この場合においても、IC101の仕様が、Vcc+0.3Vであれば、Vcc=0Vから入力端子に印加できるのは最大0.3Vであるが、0.6Vが印加されることになり、過電圧保護としては不十分である。
そして、従来、電子回路又は電子部品を、過電圧入力から保護する過電圧保護回路であって、第1及び第2のダイオードと抵抗器を有し、前記第1のダイオードは、前記過電圧入力の極性に対して順方向となるようにその一端が前記電子回路又は電子部品の入力端に、他端が前記抵抗器の一端に、それぞれ接続され、前記抵抗器の他端はグランドに接続される一方、前記第2のダイオードは、前記第1のダイオードに対して逆方向となるように、その一端が前記第1のダイオードと前記抵抗器の接続点に接続され、他端には、所望するクランプ電圧と同一の電圧が印加されるよう構成されてなる過電圧保護回路が提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、この従来技術は、2個のダイオードと、1個の電流設定用抵抗を用いたクランプ回路を過電圧保護回路として回路部の前段に配置して、過電圧保護を図っている。
しかしながら、上記公報記載の従来技術にあっては、安価にかつ消費電力を削減しつつ過電圧を保護する上で、改良の必要があった。
すなわち、公報記載の従来技術にあっては、2個のダイオードと1個の電流設定用抵抗でクランプ回路を構成しているため、過電圧を十分に保護することができないだけでなく、電源オンの間に常時電流消費が発生し、コストを低減し、かつ、消費電力を削減する上で、改良の必要があった。
そこで、本発明は、回路部の過電圧からの保護性を安価に向上させることを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1記載の過電圧保護回路は、外部から信号線を通して信号入力端子に信号の入力される回路部への該信号の電圧を所定電圧に抑制するクランプ回路と、前記クランプ回路と前記回路部の前記信号入力端子との間に接続され、該信号入力端子に入力される前記信号の電圧を分圧して所定の許容電圧に制限する制限回路と、を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、回路部の過電圧からの保護性を安価に向上させることができる。
本発明の第1実施例を適用した過電圧保護回路の一例を示す図。 本発明の第2実施例を適用した過電圧保護回路の一例を示す図。 従来のクランプ回路の一例を示す図。
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1は、本発明の過電圧保護回路の第1実施例を適用した過電圧保護回路1の回路構成図である。
図1において、過電圧保護回路1は、クランプ回路10と制限回路20を備えており、回路部であるIC30の入力端子T1への信号ラインLsに接続されている。
IC30は、ADコンバータ等の回路部であり、その入力端子T1に、入力信号Vinが過電圧保護回路1を通して、制限入力信号Vinaとして入力される。IC30は、制限入力信号Vinaに対して、あるいは、制限入力信号Vinaに基づいて、回路動作を行う。
IC30は、その入力端子T1に入力される制限入力信号Vinaとして許容可能な絶対最大規格値Vmaxが決まっており、絶対最大規格値Vmaxは、例えば、Vcc+0.3V等である。
クランプ回路10は、信号ラインLsとIC30の電源電圧Vccに対して順方向に接続された安価なダイオードD1で構成されており、ダイオードD1は、順方向電圧Vfを有している。すなわち、ダイオードD1は、そのアノードが信号ラインLsに接続され、そのカソードが電源電圧Vccに接続されている。そして、ダイオードD1は、カソードに対してアノードの電圧が順方向電圧Vfを超えると、オンして、順方向(信号ラインLsから電源電圧Vcc方向)に電流を流す。
したがって、クランプ回路10は、電源電圧Vccに対して信号ラインLsの電圧が、順方向電圧Vfを超えると、ダイオードD1がオンして、順方向電圧Vf以上の電圧が、IC30側に印加されることを抑制するクランプ動作を行う。その結果、クランプ回路10は、次式(1)で示すように、入力信号Vinを、最大であっても、電源電圧Vccに順方向電圧Vfを加算したクランプ電圧Vkに抑制して制限回路20へ出力する。
Vk=Vcc+Vf≦Vin・・・(1)
ここで、入力信号Vinとしては、0〜Vccの電圧の信号が入力される。
制限回路20は、クランプ回路10とIC30の入力端子T1との間に接続され、安価な2つの抵抗R1と抵抗R2からなる分圧抵抗を有している。抵抗R1は、クランプ回路10とIC30の入力端子T1との間に接続され、抵抗R2は、抵抗R1と入力端子T1の間の信号ラインLsと接地との間に接続されている。
制限回路20は、クランプ回路10の出力するクランプ電圧Vk以下に抑制される入力信号Vinを、次式(2)で示すように、絶対最大規格値Vmaxよりも低い電圧値の分圧電圧に抵抗分圧して、制限入力信号Vinaとして、IC30の入力端子T1へ出力する。
Vina=Vin/(R1+R2)×R2・・・(2)
すなわち、過電圧保護回路1は、電圧値が0〜Vccの間で変化する入力信号Vinの電圧値を、クランプ回路10で、入力信号Vinがクランプ電圧Vkを超える電圧であっても、クランプ電圧Vkに抑制する。そして、過電圧保護回路1は、制限回路20が、クランプ電圧Vk以下の電圧の入力信号Vinを、絶対最大規格値Vmaxよりも低い電圧値の制限入力信号Vinaに抵抗分圧して、IC30へ入力する。
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の過電圧保護回路1は、回路部であるIC30の過電圧からの保護性を安価に向上させる。
図1において、IC30は、入力端子T1に、制限入力信号Vinaが入力されることで、制限入力信号Vinaに対して、あるいは、制限入力信号Vinaに基づいて、回路動作を行う。
そして、IC30は、回路部であるIC30には、許容可能な絶対最大規格値Vmaxが決まっており、過電圧が入力されると、回路に損傷が発生したり、誤動作を発生することがある。
そこで、本実施例の過電圧保護回路1は、IC30の入力端子T1に、接続され、入力信号Vinを、安価にかつ確実に絶対最大規格値Vmax以下の制限入力信号Vinaに抑制かつ制限して、入力端子T1へ入力する。
すなわち、過電圧保護回路1は、IC30の入力端子T1に接続されている信号ラインLsに接続され、クランプ回路10と制限回路20を備えている。
クランプ回路10は、信号ラインLsから電源電圧Vccに向かって順方向のダイオードD1を備えており、式(1)に示したように、入力信号Vinを、電源電圧Vccに、ダイオードD1の順方向電圧Vfを加算した電圧値のクランプ電圧Vkに抑制する。
例えば、いま、電源電圧Vccがオンで、入力信号Vinが入力される場合、Vccが、3.30V、順方向電圧Vfが、0.6Vであるとすると、入力信号Vinは、式(1)から、次式(3)のように、クランプ電圧Vkに抑制される。
Vin=Vk=Vcc+Vf=3.30+0.6=3.90V・・・(3)
すなわち、クランプ回路10は、電源電圧Vcc+順方向電圧Vfを超える電圧の入力信号Vinが入力されると、ダイオードD1がオンとなって、入力信号Vinをクランプ電圧Vkに抑制する。
ところが、いま、IC30の絶対最大規格値Vmaxが、電源電圧Vcc+0.3Vであるとすると、クランプ電圧Vkは、次式(4)から分かるように、絶対最大規格値VmaxであるVcc+0.3Vを超えることになる。
Vmax=Vcc+0.3=3.30+0.3=3.6V・・・(4)
そして、過電圧保護回路1は、このクランプ電圧Vkが、制限回路20に入力され、制限回路20は、式(2)で示したように、クランプ電圧Vkを、分圧抵抗で分圧して、制限入力信号Vinaとして、IC30の入力端子T1に入力する。
いま、抵抗R1が、20kΩ、抵抗R2が、10kΩであるとすると、上記式(4)の場合、制限入力信号Vinaは、次式(5)のようにして求めることができる。
Vina=Vk/(R1+R2)×R2=3.6/(2+1)×1
=1.30V・・・(5)
したがって、過電圧保護回路1は、安価な制限回路20を追加するだけで、制限入力信号Vinaを、絶対最大規格値Vmaxである3.60V(式(4)参照)よりも小さい1.3Vとすることができ、IC30への過電圧を確実の保護することができる。
また、過電圧保護回路1は、電源電圧Vccが、オフのときに(Vcc=0V)、入力信号Vinが入力される場合、クランプ回路10が、式(1)から導かれる次式(6)に示すように、入力信号Vinをクランプ電圧Vkでクランプして制限回路20へ出力する。
Vk=Vcc+Vf=0+0.6=0.6V・・・(6)
すなわち、クランプ回路10は、入力信号Vinが、ダイオードD1の順方向電圧である約0.6V(0V〜0.6V)までの場合は、そのままの電圧0V〜0.6Vを制限回路20に出力する。また、クランプ回路10は、入力信号Vinが、0.6Vを超える場合は、ダイオードD1がオンとなって、入力信号VinをダイオードD1の順方向電圧Vfにクランプして、過電圧抑制した最大0.6Vを制限回路20へ出力する。
このクランプ回路10が過電圧抑制したクランプ電圧Vkは、上記IC30の絶対最大規格値Vmax(Vcc+0.3)を超える電圧である。
そして、過電圧保護回路1は、このクランプ電圧Vkに抑制された入力電圧Vinを、制限回路20に入力し、制限回路20は、式(2)で示したように、分圧抵抗で分圧して、制限入力信号Vinaとして、IC30の入力端子T1に入力する。
いま、抵抗R1が、上述のように、20kΩ、抵抗R2が、10kΩであるとすると、上記式(6)の場合、制限入力信号Vinaは、次式(7)のようにして求めることができる。
Vina=Vk/(R1+R2)×R2=0.6/(2+1)×1
=0.2V・・・(7)
したがって、過電圧保護回路1は、安価な制限回路20を追加するだけで、高価なショットキーダイオードを用いることなく、制限入力信号Vinaを、絶対最大規格値Vmaxである0.6V(式(5)参照)よりも小さい0.2Vとすることができる。その結果、IC30への過電圧を、安価に、かつ、確実の保護することができる。
このように、本実施例の過電圧保護回路1は、外部から信号線Lsを通して信号入力端子T1に入力信号(信号)Vinの入力される回路部であるIC30への該入力信号Vinの電圧を所定電圧であるクランプ電圧Vkに抑制するクランプ回路10と、クランプ回路10とIC30の信号入力端子T1との間に接続され、該信号入力端子T1に入力される入力信号Vinの電圧を分圧して所定の許容電圧である絶対最大規格値Vmaxの範囲内に制限する制限回路20と、を備えている。
したがって、ショットキーダイオード等の高価な部品を用いることなく、入力信号Vinをクランプ回路10でクランプ電圧Vkに抑制した後、制限回路20で回路部としてのIC30の絶対最大規格値Vmaxの範囲内に制限することができる。その結果、IC30の過電圧からの保護性を安価に向上させることができる。
また、本実施例の過電圧保護回路1は、前記制限回路20が、少なくとも2つの抵抗R1、R2を有し、一方の抵抗R1が、前記クランプ回路10と前記信号入力端子T1の間に接続され、他方の抵抗R2が、信号入力端子T1と接地との間に接続されている。
したがって、安価な抵抗R1、R2を利用して、クランプ電圧Vkに抑制された入力信号Vinを、IC30の絶対最大規格値Vmaxの範囲内に制限することができ、IC30の過電圧からの保護性をより一層安価に向上させることができる。
さらに、本実施例の過電圧保護回路1は、前記制限回路20の少なくとも2つの抵抗R1、R2が、IC30に印加されている電源電圧Vccがオフの場合においても、信号入力端子T1に入力される信号である制限入力信号Vinaの電圧を、絶対最大規格値Vmaxの範囲内に制限する抵抗比を有している。
したがって、電源電圧Vccがオフの場合にも、入力信号Vinを、IC30の絶対最大規格値Vmaxの範囲内に制限することができ、IC30の過電圧からの保護性を確実にかつより一層安価に向上させることができる。
図2は、本発明の過電圧保護回路の第2実施例を適用した過電圧保護回路40の回路構成図である。
なお、本実施例の過電圧保護回路40は、第1実施例の過電圧保護回路1に増幅回路50を備えたものであり、本実施例の説明においては、第1実施例の構成と同様の構成部分には、同一の符号を付与して、その説明を簡略化、または、省略する。
図2において、過電圧保護回路40は、第1実施例のクランプ回路10と制限回路20に、さらに、増幅回路50を備えており、制限回路20と回路部であるIC30の入力端子T1との間の信号ラインLsに接続されている。
増幅回路50は、オペアンプOP1と3つの抵抗R3、R4、R5を備えており、オペアンプOP1に、電源電圧Vccが供給される。
オペアンプOP1は、そのプラス入力端子に、制限回路20の出力である制限入力信号Vinaが入力され、その出力端子が、抵抗R5を介して、IC30の入力端子T1に接続されている。
オペアンプOP1は、そのマイナス入力端子に、その出力を、帰還抵抗R3と分圧抵抗R4で分圧した帰還電圧が入力されている。
したがって、増幅回路50は、制限入力信号Vinaを、次式(8)に示すように、増幅率((R3+R4)/R4)で、増幅して、増幅制限入力信号VinbをIC30の入力端子T1へ出力する。
Vinb=Vina×((R3+R4)/R4)・・・(8)
次に、本実施例の作用を説明する。本実施例の過電圧保護回路40は、回路部であるIC30の過電圧からの保護性を安価に向上させるとともに、ADコンバータ等のIC30への入力信号を、絶対最大規格値Vmaxの範囲内で適切な電圧に増幅する。
すなわち、過電圧保護回路40は、第1実施例の過電圧保護回路1と同様に、クランプ回路10で、入力電圧∨inを、ダイオードD1の順方向電圧であるクランプ電圧Vkにクランプして、制限回路20へ出力する。制限回路20は、クランプ電圧Vkに制限される入力信号Vinを、式(2)に示したように抵抗分圧して、IC30の絶対最大規格値Vmaxの範囲内である制限入力信号Vinaに制限して、増幅回路50へ出力する。
そして、増幅回路50は、制限回路20から入力される制限入力信号Vinaを、上記式(8)で示したように、帰還抵抗R3と分圧抵抗R4で設定される増幅率((R3+R4)/R4)で増幅して、増幅制限入力信号VinbをIC30の入力端子T1へ出力する。
例えば、過電圧保護回路40は、電源電圧Vccがオンで、入力信号Vinが入力される場合には、クランプ回路10が、入力信号Vinを、式(1)に示したように、最大で、クランプ電圧Vk(=Vcc+Vf)にクランプする。そして、制限回路20は、この入力信号Vinを、抵抗分圧して制限入力信号Vinaに制限する。
具体的には、第1実施例の場合と同様に、Vccが、3.30V、順方向電圧Vfが、0.6Vであるとすると、入力信号Vinは、式(3)に示したように、クランプ電圧Vk=3.90Vとなり、制限入力信号Vinaは、式(5)に示したように、1.30Vとなる。
過電圧保護回路40は、この制限入力信号Vinaを増幅回路50に入力し、増幅回路50は、制限入力信号Vinaを、式(8)に示すように、上記増幅率((R3+R4)/R4)で、増幅して、増幅制限入力信号VinbをIC30の入力端子T1へ出力する。
すなわち、増幅回路50は、Vinb=Vina×((R3+R4)/R4)=1.30×((R3+R4)/R4)で求められる増幅制限入力信号VinbをIC30の入力端子T1へ出力する。
したがって、増幅回路50は、帰還抵抗R3、R4を適宜設定することで、制限入力信号Vinaを、絶対最大規格値Vmaxの範囲内で、ADコンバータ等のIC30に応じた適切な電圧値の信号に増幅することができる。その結果、増幅回路50は、制限入力信号Vinaを、絶対最大規格値Vmaxの範囲内で増幅して、増幅制限入力信号Vinbとして、IC30に入力することができる。
次に、過電圧保護回路40は、電源電圧Vccがオフで、入力信号Vinが入力される場合には、クランプ回路10が、入力信号Vinを、式(1)に示したように、最大で、クランプ電圧Vk(=Vcc+Vf)にクランプする。ところが、いま、Vcc=0であるので、制限回路20が、Vf=Vkの入力信号Vinを、抵抗分圧して制限入力信号Vinaに制限する。
具体的には、第1実施例の場合と同様に、Vccが、0V、順方向電圧Vfが、0.6Vであるとすると、クランプ電圧Vkは、式(6)に示したように、0.6Vとなり、制限入力信号Vinaは、式(7)に示したように、0.2Vとなる。
すなわち、クランプ回路10は、順方向電圧Vfを超える電圧の入力信号Vinが入力されると、ダイオードD1がオンとなって、入力信号Vinをクランプ電圧Vkに抑制し、この入力信号Vinを、制限回路20が、分圧して、制限入力信号Vinaとする。
過電圧保護回路40は、この制限入力信号Vinaを増幅回路50へ入力して、増幅回路50が上記増幅率で増幅するが、いま、電源電圧Vccが「0」であり、オペアンプOP1がオフしている。したがって、増幅回路50は、制限入力信号Vinaの如何にかかわらず、「0」の増幅制限入力信号VinbをIC30へ出力する。
そして、電源電圧Vccがオフのときには、IC30の動作も停止しているため、入力端子T1に0Vの信号が入力されることが適切である。
このように、本実施例の過電圧保護回路40は、前記制限回路20と前記信号入力端子T1との間に、増幅回路50が接続されている。
したがって、制限入力信号Vinaを適宜の増幅率で増幅することで、IC30の絶対最大規格値Vmaxの範囲内において、IC30が必要とする電圧の信号として、増幅制限入力信号VinbをIC30に入力することができる。その結果、IC30に過電圧が入力されることを安価にかつ確実に防止しつつ、IC30に適した電圧の信号を入力することができ、IC30の動作をより一層安全かつ適切化することができる。
また、本実施例の過電圧保護回路40は、前記増幅回路50が、前記回路部であるIC30の前記許容電圧範囲である絶対最大規格値Vmax内で制限回路20からの制限入力信号Vinaの電圧を増幅する。
したがって、IC30の絶対最大規格値Vmaxの範囲内において、IC30が必要とする電圧の信号として、増幅制限入力信号VinbをIC30に入力することができる。その結果、IC30に過電圧が入力されることを安価にかつ確実に防止しつつ、IC30に適した電圧の信号を入力することができ、IC30の動作をより一層安全かつ適切化することができる。
さらに、本実施例の過電圧保護回路40は、前記増幅回路50は、IC30の電源電圧Vccがオフであると、前記回路部であるIC30への信号の入力を遮断する。
したがって、電源電圧Vccがオフのときに、不用意に、過電圧がIC30に入力されることを防止することができ、IC30の安全性をより一層向上させることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
1 過電圧保護回路
10 クランプ回路
20 制限回路
30 IC
T1 入力端子
Ls 信号ライン
Vin 入力信号
Vina 制限入力信号
Vcc 電源電圧
D1 ダイオード
R1、R2 抵抗
40 過電圧保護回路
50 増幅回路
OP1 オペアンプ
R3、R4、R5 抵抗
Vinb 増幅制限入力信号
特開2010−220390号公報

Claims (5)

  1. 外部から信号線を通して信号入力端子に信号の入力される回路部への該信号の電圧を所定電圧に抑制するクランプ回路と、
    前記クランプ回路と前記回路部の前記信号入力端子との間に接続され、該信号入力端子に入力される前記信号の電圧を分圧して所定の許容電圧の範囲内に制限する制限回路と、
    を備えていることを特徴とする過電圧保護回路。
  2. 前記制限回路は、
    少なくとも2つの抵抗を有し、一方の抵抗が、前記クランプ回路と前記信号入力端子の間に接続され、他方の抵抗が、前記信号入力端子と接地との間に接続されていることを特徴とする請求項1記載の過電圧保護回路。
  3. 前記制限回路の少なくとも2つの抵抗は、
    前記回路部に印加されている電源電圧がオフの場合においても、前記信号入力端子に入力される前記信号の電圧を、前記許容電圧の範囲内に制限する抵抗比を有していることを特徴とする請求項2記載の過電圧保護回路。
  4. 前記過電圧保護回路は、
    前記制限回路と前記信号入力端子との間に、増幅回路が接続されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の過電圧保護回路。
  5. 前記増幅回路は、
    前記回路部の前記許容電圧範囲内で前記制限回路からの前記信号の電圧を増幅することを特徴とする請求項4記載の過電圧保護回路。
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