JP2016075023A - コンクリート構造体、コンクリート構造体の形成方法、構造物 - Google Patents

コンクリート構造体、コンクリート構造体の形成方法、構造物 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接後の収縮によるプレートの引張応力を低減できるコンクリート構造体等を提供する。【解決手段】プレキャストブロック10aは、コンクリートによる本体11に、鋼製のプレート12の一方の面を合わせて配置したものである。プレート12には、固定アンカー部20と可動アンカー部21が設けられており、これらが本体11のコンクリートに埋設される。固定アンカー部20は、プレート12の面の中央部付近に設けられる。可動アンカー部21は、プレート12の面において固定アンカー部20の外側に設けられ、プレート12が本体11に対し面方向に変位するのを許容する構造である。【選択図】図1

Description

本発明は、コンクリート部と鋼製のプレートを有するコンクリート構造体等に関する。
LNG(液化天然ガス)、LPG(液化石油ガス)などの液体を貯留する設備として、PC(プレストレストコンクリート)タンクがある。図7は、PCタンクとして、LNGを貯留するLNGタンク100の例を示したものである。図7のLNGタンク100は、地盤7中の杭4で支持された底版5上に防液堤2を設け、その内側に鋼板等による内槽3aと外槽3bを設置したものである。外槽3bの屋根部は鋼製または鉄筋コンクリート製であり、外槽3bの側部の内側は鋼製のライナープレートを防液堤2に貼り付けた形となっている。LNGは内槽3aにて貯留し、内槽3aと外槽3bの間に断熱材を配置して保冷を行う。
防液堤2は、内槽3aが破損した場合にLNGの外部への液漏れを防ぐために設けられるコンクリート製の側壁であり、通常円筒形である。防液堤2はLNGの液圧に耐え得る構造とする必要があり、そのため周方向および鉛直方向の緊張材(不図示)の緊張によりプレストレスが導入される。
防液堤2の構築を効率良く行うために、プレキャスト(PCa)部材を用いた方法が種々提案されている。例えばプレキャスト部材を組立てて防液堤2を構築すると、防液堤2のコンクリートの打設を省略することができる。また、プレキャスト部材に鋼製のプレートを予め取り付けておくことにより、外槽3bの側部を形成する防液堤2の施工手間を省くことができる。
図8は、プレキャスト部材の一例であるプレキャストブロック10(以下、ブロック10という)を示す図である。図8(a)はブロック10の鉛直方向の断面であり、図8(b)はプレート12上のアンカー配置を示す図である。図8(a)は図8(b)の線a−aに沿った位置の断面である。
このブロック10では、鋼製のプレート12の一方の面がコンクリートによるブロック本体11(以下、本体11という)に沿って配置される。本体11内には、緊張材を通すためのシース管(不図示)、鉄筋(不図示)なども設けられる。
プレート12には、固定アンカーとして多数の頭付きスタッド13が溶接して取り付けられ、これらの頭付きスタッド13が本体11に埋設される。頭付きスタッド13により、プレート12が本体11から離れたり、プレート12の面と平行な方向(以下、面方向という)に変位したりするのが防がれる。固定アンカーとしては、頭付きスタッド13の他、L形鋼等も用いることができる。
なお、特許文献1、2には、鋼材に頭付きスタッドを設け、頭付きスタッドをコンクリート部材に埋設する例が記載されている。特許文献1、2では、頭付きスタッドの軸部の周囲に硬化遅延型の合成樹脂モルタルを設けることで、コンクリートの硬化時の収縮等による変形に対し、鋼材がコンクリートを拘束することによる影響を小さくする。
防液堤2を構築するには、ブロック10を現地に搬入した後、図9に示すようにプレート12を内側としてブロック10を縦横に組立てる。こうして防液堤2を構築し、本体11内のシース管に緊張材(不図示)を通して緊張を行い、防液堤2にプレストレスを導入する。そして、隣り合うブロック10のプレート12の辺同士を溶接接続し、外槽3bの側部を形成する。
特開2001−11938号公報 特開2002−4475号公報
図10(a)は、プレート12の辺同士の溶接接続部14近傍の断面を示したものである。図10(b)は、溶接接続部14を、図8(b)と同様にプレート12上のアンカー配置とともに示したものである。
プレート12の溶接接続部14の近傍では、溶接時の熱によって一度1500℃程度の高温にさらされた後常温に戻ることとなり、温度低下時にプレート12の収縮が発生する。
プレート12の最外部の頭付きスタッド13は、プレート12の端部に配置され、溶接接続部14から近い位置にある。頭付きスタッド13の位置ではプレート12の面方向の変位が拘束されるので、上記の収縮が、両プレート12の最外部の頭付きスタッド13間の短い範囲D(例えば、25cm程度の範囲)内で発生し、この範囲Dのプレート12に大きな引張応力が発生する。
そのため、プレート12の外周部に大きな残留引張応力が残り、場合によってはプレート12の板厚を大きくするなどの対策が必要となる。また溶接ひび割れが発生することもある。特許文献1、2の方法は、このようなプレート溶接時の収縮の影響を考慮したものではなかった。
本発明は、溶接後の収縮によるプレートの引張応力を低減できるコンクリート構造体等を提供することを目的とする。
前述した課題を解決するための第1の発明は、コンクリート部と、前記コンクリート部に一方の面を合わせて配置した鋼製のプレートを有するコンクリート構造体であって、前記プレートに設けられた固定アンカー部と可動アンカー部が前記コンクリート部に埋設され、前記固定アンカー部は、前記面の中央部付近に設けられ、前記可動アンカー部は、前記面において前記固定アンカー部の外側に設けられ、前記プレートが前記コンクリート部に対し前記面と平行な方向に変位するのを許容する構造であることを特徴とするコンクリート構造体である。
前記可動アンカー部は、前記プレートに取付けたランナーをガイドレールの溝に挿入したものであることが望ましい。前記ガイドレールが、前記面の中央部付近から放射状に配置されることも望ましい。
あるいは、前記可動アンカー部は、前記プレートに取り付けた頭付きスタッドをハウジングの内部空間に挿入したものであり、前記頭付きスタッドの側面が、前記ハウジングの内側面から離隔して設けられることが望ましい。前記頭付きスタッドの側面に、リング状の弾性部材が設けられることも望ましい。
また、前記ガイドレールもしくは前記ハウジングの外側に、頭付きスタッドが設けられることが望ましい。
さらに、前記可動アンカー部は、前記プレートに取付けた頭付きスタッドの軸部の周囲に筒状の弾性部材を設けたものであることが望ましい。
第2の発明は、鋼製のプレートの一方の面上にコンクリートを打設して、前記プレートに設けられた固定アンカー部と可動アンカー部をコンクリート部に埋設し、前記固定アンカー部は、前記面の中央部付近に設けられ、前記可動アンカー部は、前記面において前記固定アンカー部の外側に設けられ、前記プレートが前記コンクリート部に対し前記面と平行な方向に変位するのを許容する構造であることを特徴とするコンクリート構造体の形成方法である。
第3の発明は、第1の発明のコンクリート構造体が用いられた筒状の構造物であって、前記プレートが内側に配置され、隣り合うプレートの辺同士が溶接により接合されたことを特徴とする構造物である。
本発明では、プレート同士の溶接後の温度低下時に、溶接接続部に近い位置にある可動アンカー部がプレートの変位を拘束しない。従って、プレートの温度低下時の収縮は、両プレートの中央部付近の固定アンカー部間の長距離の範囲内で発生することになり、単位長さあたりの収縮量が小さくなってプレートに発生する引張応力を大幅に緩和することができる。従って、プレートの外周部に大きな残留引張応力が残ることもなく、プレートの板厚を大きくするなどの対策も不要であり、プレートに溶接ひび割れが発生することも無い。
本発明により、溶接後の収縮によるプレートの引張応力を低減できるコンクリート構造体等を提供することができる。
ブロック10aを示す図 ブロック10aの製作について示す図 プレート12同士の溶接接続部14を示す図 ブロック10bを示す図 ブロック10cを示す図 プレキャスト型枠10d、防液堤2bを示す図 LNGタンク100を示す図 ブロック10を示す図 防液堤2を示す図 溶接接続部14を示す図
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係るコンクリート構造体であるプレキャストブロック10a(以下、ブロック10aという)を示す図である。図1(a)、(b)はブロック10aの鉛直方向の断面を示す図であり、図1(c)はプレート12上のアンカー配置を示す図である。図1(a)、(b)はそれぞれ図1(c)の線A−A、線B−Bに示す位置での断面を示したものである。
ブロック10aは、前記のブロック10(図8参照)と同様、コンクリートによる本体11(コンクリート部)に鋼製のプレート12の一方の面を合わせて配置したものである。本体11には、前記と同様、緊張材を通すためのシース管(不図示)、鉄筋(不図示)等も埋設される。ただし、本実施形態のブロック10aは、プレート12上のアンカー配置において前記のブロック10と異なっている。
すなわち、本実施形態では、プレート12の上記した面において、中央部付近に頭付きスタッド13による固定アンカー部20が設けられ、固定アンカー部20の外側に可動アンカー部21が設けられる。
可動アンカー部21は、プレート12が本体11に対し面方向に変位するのを許容する構造である。可動アンカー部21は、ランナー13a、ガイドレール15、頭付きスタッド16等を有する。
ランナー13aは、頭付きスタッド13と同様の形状であり、軸部と、軸部より幅の大きな頭部を有する。ランナー13aの軸部は溶接によりプレート12に取り付けられる。
ガイドレール15は、プレート12側に開口する断面略C字状の溝152を有する。ランナー13aはガイドレール15の溝152に挿入される。ランナー13aは、軸部が溝152の下面のスリット状の開口に通され、頭部が溝152内に配置される。頭部の幅は上記の開口の幅よりも大きい。ランナー13aは、矢印dに示すプレート12の面方向をガイドレール15に沿って移動可能である。
図1(c)に示すように、ガイドレール15はプレート12の中央部付近から放射状に複数配置され、各ガイドレール15に1または複数のランナー13aが挿入される。また、各ガイドレール15の外側には複数の頭付きスタッド16が取り付けられ、これによりガイドレール15が本体11のコンクリートにしっかりと固定される。
ブロック10aを工場で製作するには、図2(a)に示すように、一方の面の中央部付近に頭付きスタッド13による固定アンカー部20を設け、その外側にランナー13a、ガイドレール15、頭付きスタッド16による可動アンカー部21を設けたプレート12を配置する。
そして、図2(b)に示すように、プレート12の上記の面上に本体11のコンクリートを打設する。コンクリートには固定アンカー部20や可動アンカー部21が埋設される。また、シース管(不図示)なども本体11のコンクリートに埋設するようにしておく。こうしてブロック10aが製作される。
このブロック10aは、図9と同様、プレート12を内側に配置して縦横に組み立て、隣り合うブロック10aのプレート12の辺同士を溶接接続することにより、LNGタンク100の筒状の防液堤2(構造物)を外槽3bの側部として構築することができる。なお、防液堤2では周方向及び鉛直方向の緊張材が本体11内のシース管に通して配置され、緊張材の緊張によるプレストレスも導入される。
図3は、プレート12の辺同士の溶接接続部14を、前記の図10(b)と同様に示したものである。本実施形態では、前記のブロック10とは異なり、プレート12同士の溶接後の温度低下時に、溶接接続部14に近い位置にある可動アンカー部21(ランナー13a、ガイドレール15、頭付きスタッド16等)がプレート12の変位を拘束しない。
従って、プレート12の温度低下時の収縮は、両プレート12の中央部付近の固定アンカー部20(頭付きスタッド13)間の長距離の範囲D(例えば、2-3m程度の範囲)で発生することになり、単位長さあたりの収縮量が小さくなってプレート12に発生する引張応力を大幅に緩和することができる。
そのため、本実施形態では、プレート12の外周部に大きな残留引張応力が残ることもなく、プレート12の板厚を大きくするなどの対策も不要であり、プレート12に溶接ひび割れが発生することも無い。また、ブロック10aの現地組み立て後の作業はプレート12の溶接だけとなり、作業を大幅に短縮でき、防液堤2の構築時の工期短縮をはかることができる。また、頭付きスタッド16によりガイドレール15が本体11のコンクリートにしっかりと固定される。
しかしながら、本発明はこれに限ることはない。例えば本実施形態ではブロック10aによりLNGタンク100の防液堤2を構築したが、これに限ることはない。例えば各種タンクの側壁等の構築時にも用いることができる。
[第2の実施形態]
図4は、第2の実施形態に係るコンクリート構造体であるプレキャストブロック10b(以下、ブロック10bという)を示す図である。図4(a)、(b)はブロック10bの鉛直方向の断面を示す図であり、図4(c)はプレート12上のアンカー配置を示したものである。図4(a)、(b)はそれぞれ図4(c)の線C−C、線D−Dの位置における断面を示したものである。
本実施形態は、第1の実施形態と比較して可動アンカー部21aの構成が異なる。すなわち、本実施形態の可動アンカー部21aは、頭付きスタッド13b、16、ハウジング17等を有する。
頭付きスタッド13bは、頭付きスタッド13やランナー13aと同様、軸部と、軸部より幅の大きな頭部を有し、軸部が溶接によりプレート12に取り付けられる。
ハウジング17は内部空間172を有し、プレート12側の面に内部空間172に通じる孔171が設けられる。ハウジング17の内部空間172には、上記の頭付きスタッド13bが挿入される。頭付きスタッド13bの軸部は孔171に通され、頭部は内部空間172内に配置される。頭部の幅は、孔171の幅よりも大きい。
また、孔171と内部空間172の幅は、それぞれ、頭付きスタッド13bの軸部、頭部の幅よりも大きく、頭付きスタッド13bの頭部と軸部の側面は、それぞれ、ハウジング17の内部空間172と孔171の内側面から離隔している。内部空間172内の頭付きスタッド13bの頭部回りには、リング状の弾性部材であるゴムリング18が配置される。
ハウジング17の外側には、前記と同様頭付きスタッド16が設けられており、これによりハウジング17が本体11のコンクリートにしっかりと固定される。
第2の実施形態でも、頭付きスタッド13bが矢印dに示すプレート12の面方向に移動可能であり、可動アンカー部21aが、プレート12が本体11に対し面方向に変位するのを許容する構造となる。従って、第2の実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。
[第3の実施形態]
図5は、第3の実施形態に係るコンクリート構造体であるプレキャストブロック10c(以下、ブロック10cという)を示す図である。図5(a)、(b)はブロック10cの鉛直方向の断面を示す図であり、図5(c)はプレート12上のアンカー配置を示したものである。図5(a)、(b)はそれぞれ図5(c)の線E−E、線F−Fの位置における断面を示したものである。
本実施形態は、第1、2の実施形態と比較して、可動アンカー部21bの構成が異なる。すなわち、本実施形態において、可動アンカー部21bは、頭付きスタッド13cとゴム管19(筒状弾性部材)を有する。
頭付きスタッド13cは、頭付きスタッド13、13bやランナー13aと同様、軸部と、軸部より幅の大きな頭部を有し、軸部が溶接によりプレート12に取り付けられる。
ゴム管19は、頭付きスタッド13cの軸部の周囲に嵌められた筒状の弾性部材である。ゴム管19の肉厚は、例えば5mm程度である。ゴム管19の軸方向の一端は、プレート12に接している。
第3の実施形態では、頭付きスタッド13cの軸部がゴム管19の中で矢印dに示すプレート12の面方向にたわみ変形できることから、可動アンカー部21bが、プレート12が本体11に対し面方向に変位するのを許容する構造となる。従って、第3の実施形態でも第1の実施形態と同様の効果が得られる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態のコンクリート構造体は、コンクリート打設時のプレキャスト型枠である。図6(a)はこのプレキャスト型枠10dを示す図である。プレキャスト型枠10dは、コンクリートによる型枠本体11a(コンクリート部材)に、鋼製のプレート12の一方の面を合わせて配置したものである。
プレート12には、第1〜第3の実施形態のいずれかと同様に、固定アンカー部及び可動アンカー部が設けられ、型枠本体11aのコンクリートに埋設される。
図6(a)に示すように、本実施形態では、防液堤2aの構築時、プレキャスト型枠10dを、内側がプレート12となるように縦横に配置して、その外側に場所打ちコンクリート22を打設する。コンクリート22は、例えば高さ方向に数ロットに分けて打設される。
緊張材(不図示)によるプレストレスを防液堤2aの周方向及び鉛直方向に導入した後、隣り合うプレキャスト型枠10dのプレート12の辺同士を溶接して接続する。こうして、外槽3bの側部のプレート12を内側に形成した防液堤2aが構築される。
[第5の実施形態]
第5の実施形態のコンクリート構造体は、プレート12を残置型枠として用い、構築した防液堤である。図6(b)はこの防液堤2bを示す図である。
防液堤2bの構築時は、鋼製のプレート12を内側で縦横に配置して型枠とし、その外側に場所打ちコンクリート22を打設する。プレート12のコンクリート22(コンクリート部材)側の面には、第1〜第3の実施形態のいずれかと同様に、固定アンカー部及び可動アンカー部が設けられ、防液堤2bのコンクリート22に埋設される。コンクリート22は、例えば高さ方向に数ロットに分けて打設される。
緊張材(不図示)によるプレストレスを防液堤2bの周方向及び鉛直方向に導入し、縦横のプレート12の辺同士を溶接して接続すると、外槽3bの側部を内側に形成した防液堤2bが構築される。
以上の第4、5の実施形態でも、プレート12のアンカー配置が第1〜第3の実施形態のいずれかと同様であるから、第1の実施形態で説明したものと同様の効果が得られる。
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
2、2a、2b;防液堤
3a;内槽
3b;外槽
4;杭
5;底版
7;地盤
10、10a、10b、10c;プレキャストブロック
10d;プレキャスト型枠
11;ブロック本体
11a;型枠本体
12;プレート
13、13b、13c、16;頭付きスタッド
13a;ランナー
14;溶接接続部
15;ガイドレール
17;ハウジング
18;ゴムリング
19;ゴム管
20;固定アンカー部
21、21a、21b;可動アンカー部
22;場所打ちコンクリート

Claims (9)

  1. コンクリート部と、前記コンクリート部に一方の面を合わせて配置した鋼製のプレートを有するコンクリート構造体であって、
    前記プレートに設けられた固定アンカー部と可動アンカー部が前記コンクリート部に埋設され、
    前記固定アンカー部は、前記面の中央部付近に設けられ、
    前記可動アンカー部は、前記面において前記固定アンカー部の外側に設けられ、前記プレートが前記コンクリート部に対し前記面と平行な方向に変位するのを許容する構造であることを特徴とするコンクリート構造体。
  2. 前記可動アンカー部は、前記プレートに取付けたランナーをガイドレールの溝に挿入したものであることを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造体。
  3. 前記ガイドレールが、前記面の中央部付近から放射状に配置されたことを特徴とする請求項2記載のコンクリート構造体。
  4. 前記可動アンカー部は、前記プレートに取り付けた頭付きスタッドをハウジングの内部空間に挿入したものであり、
    前記頭付きスタッドの側面が、前記ハウジングの内側面から離隔して設けられることを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造体。
  5. 前記頭付きスタッドの側面に、リング状の弾性部材が設けられることを特徴とする請求項4記載のコンクリート構造体。
  6. 前記ガイドレールもしくは前記ハウジングの外側に、頭付きスタッドが設けられることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載のコンクリート構造体。
  7. 前記可動アンカー部は、前記プレートに取付けた頭付きスタッドの軸部の周囲に筒状の弾性部材を設けたものであることを特徴とする請求項1記載のコンクリート構造体。
  8. 鋼製のプレートの一方の面上にコンクリートを打設して、前記プレートに設けられた固定アンカー部と可動アンカー部をコンクリート部に埋設し、
    前記固定アンカー部は、前記面の中央部付近に設けられ、
    前記可動アンカー部は、前記面において前記固定アンカー部の外側に設けられ、前記プレートが前記コンクリート部に対し前記面と平行な方向に変位するのを許容する構造であることを特徴とするコンクリート構造体の形成方法。
  9. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のコンクリート構造体が用いられた筒状の構造物であって、
    前記プレートが内側に配置され、
    隣り合うプレートの辺同士が溶接により接合されたことを特徴とする構造物。

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