JP5966032B1 - タンク、タンクの構築方法 - Google Patents
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Abstract
Description
これにより、縦方向の緊張材を外側に偏心して配置するためのスペースを側壁の底部に確保でき、側壁の底部において効果的な補強を行うことが可能になる。
縦方向の緊張材の上端部は、側壁に生じる曲げモーメントに応じて様々な高さで定着され、例えば側壁の中間部で定着される。
これにより、側壁の底部において縦方向の緊張材を外側に偏心して配置できるようになり、底部の補強効果を高めることができる。
縦方向の緊張材は、側壁内の内側部分に配置される補強筋や、側壁内に配置される周方向の緊張材等との兼ね合いも考慮し、側壁を効果的に補強できる上記のような位置に配置される。
これにより、複数の縦方向の緊張材の定着位置まで側壁を構築した後、これら複数の緊張材の定着が一度にできるようになり、施工性が高まる。
縦方向の緊張材の形状は施工性や補強目的に応じて様々に定めることができる。例えば緊張材をU字状とすることで、少ない本数で充分な密度に緊張材を配置でき、施工の手間も省略できる。また、U字状の緊張材の間に直線状の縦方向の緊張材を別に配置することで、緊張材の密度を高めることもできる。
このように縦方向の緊張材を外側に偏心させることで、側壁の底部において高い補強効果が得られる。
縦方向の緊張材の下端部の位置も、前記と同様施工性や補強目的に応じて様々に定めることができ、例えば緊張材の下端部を底版に埋設したり、側壁の底部に埋設したりすることが可能である。
予め縦方向の緊張材によるプレストレスを導入したプレキャストブロックを用いることで、側壁の施工を容易に行うことができる。
これにより、側壁の頂部を補強することができる。
(1.LNGタンク1)
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係るLNGタンク1の一部を示す図であり、防液堤2の厚さ方向の断面構成を示す図である。図1(b)は防液堤2の底部21付近を示す図である。
図5(a)は、周方向PC鋼材11によるプレストレスによって防液堤2に生じる鉛直面内の曲げモーメントを示す図である。図の縦軸は底版5からの高さであり、図の横軸は曲げモーメントの大きさを示す。横軸は、右に行くほどタンク内側方向の曲げモーメントが大きく防液堤2の外側側面の引張応力が大きくなり、左へ行くほどタンク外側方向の曲げモーメントが大きく防液堤2の内側側面の引張応力が大きくなることを示す。
次に、図6を参照してLNGタンク1の構築方法について説明する。ここでは防液堤2の構築手順について主に説明する。
図7は第2の実施形態に係る防液堤2aの底部21近傍を外側から見た図であり、縦方向PC鋼材13、14の防液堤2aの周方向の配置を示したものである。
図8は第3の実施形態に係る防液堤2bの底部21近傍を外側から見た図であり、縦方向PC鋼材13、14aの防液堤2bの周方向の配置を示したものである。
図9は第4の実施形態に係る防液堤2cの底部21近傍を外側から見た図であり、縦方向PC鋼材13a、14aの防液堤2cの周方向の配置を示したものである。
図10は第5の実施形態に係る防液堤2dの底部21近傍を外側から見た図であり、縦方向PC鋼材13bの防液堤2dの周方向の配置を示したものである。
第6の実施形態は、第5の実施形態の防液堤2dの補強区間をプレキャストブロックにより構築する例である。図11はこのプレキャストブロック10(以下、ブロックということがある)を厚さ方向に見た図である。
図12は第7の実施形態に係るLNGタンク1aの防液堤2eを示す図である。第7の実施形態では、防液堤2e内に第1の実施形態と同様の周方向PC鋼材11が設けられるが、縦方向PC鋼材13cによる補強区間が短く、その上端部が防液堤2eの底部21内で定着されている。
図14は第8の実施形態に係るLNGタンク1bの防液堤2fを示す図である。第8の実施形態では、防液堤2f内に第1の実施形態と同様の周方向PC鋼材11と縦方向PC鋼材13が設けられるほか、防液堤2fの頂部23に縦方向PC鋼材17がさらに設けられる。これにより、防液堤2fの頂部23の耐力を高めることが可能である。
2、2a、2b、2c、2d、2e、2f、6;防液堤
21;底部
22;中間部
23;頂部
3a;内槽
3b;外槽
4;杭
5;底版
7;地盤
10;プレキャストブロック
11;周方向PC鋼材
13、13a、13b、13c、14、14a、17;縦方向PC鋼材
131、141;定着部
15、16;シース管
Claims (16)
- 底版と、前記底版上に形成されたコンクリート製の筒状の側壁とを備えたタンクであって、
前記側壁の底部に設けられた縦方向の緊張材と、
前記側壁に設けられた周方向の緊張材と、
を有し、
前記縦方向の緊張材の上端部が、前記周方向の緊張材によるプレストレスにより前記側壁に生じる鉛直面内の曲げモーメントによって前記側壁に発生する引張応力が、前記側壁のコンクリートの引張強度と同等となる箇所の高さ位置であって最も上にあり、且つ前記引張応力が前記側壁の内側側面近傍に生じている高さ位置の近傍において定着されたことを特徴とするタンク。 - 前記側壁の底部は、その上方にある前記側壁の中間部に対し外側に拡幅した形状となっていることを特徴とする請求項1に記載のタンク。
- 前記側壁の底部の外側側面は、下方に行くに従って外側へと向かうように直線状に傾斜することを特徴とする請求項2に記載のタンク。
- 前記縦方向の緊張材の上端部は、前記中間部で定着されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のタンク。
- 前記縦方向の緊張材は、前記側壁の中間部と前記側壁の底部の境界近傍で外側に屈曲していることを特徴とする請求項4に記載のタンク。
- 前記縦方向の緊張材の上端部は、前記中間部において、前記側壁の厚さ方向の中心に配置されることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のタンク。
- 前記縦方向の緊張材は、前記周方向の緊張材の内側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載のタンク。
- 複数の前記縦方向の緊張材の上端部が、略同じ高さで定着されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載のタンク。
- 前記縦方向の緊張材はU字状に折り返されることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のタンク。
- U字状に折り返された前記縦方向の緊張材の両端の間に、直線状の別の縦方向の緊張材が配置されることを特徴とする請求項9記載のタンク。
- 前記縦方向の緊張材は、前記側壁の底面において、前記側壁の厚さ方向の中心よりも外側に配置されることを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載のタンク。
- 前記縦方向の緊張材の下端部が前記底版に埋設されていることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載のタンク。
- 前記縦方向の緊張材の下端部は前記側壁の底部に埋設され、
前記別の縦方向の緊張材の下端部は前記底版に埋設され、
前記別の縦方向の緊張材の上端部が、前記縦方向の緊張材と高さ位置において重複することを特徴とする請求項10に記載のタンク。 - 前記側壁がプレキャストブロックを含み、
前記縦方向の緊張材の両端が前記プレキャストブロックに定着され、
前記縦方向の緊張材によるプレストレスが前記プレキャストブロックに導入されていることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載のタンク。 - 前記側壁の頂部に縦方向の緊張材が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれかに記載のタンク。
- 底版上にコンクリート製の筒状の側壁を形成するタンクの構築方法であって、
前記側壁の底部に縦方向の緊張材を設け、
前記側壁に周方向の緊張材を設け、
前記縦方向の緊張材の上端部を、前記周方向の緊張材によるプレストレスにより前記側壁に生じる鉛直面内の曲げモーメントによって前記側壁に発生する引張応力が、前記側壁のコンクリートの引張強度と同等となる箇所の高さ位置であって最も上にあり、且つ前記引張応力が前記側壁の内側側面近傍に生じている高さ位置の近傍において定着することを特徴とするタンクの構築方法。
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