JP2016074700A - 4−アミノキノリン−3−カルボニトリルを使用するイマチニブ耐性白血病の処置 - Google Patents

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Abstract

【課題】イマチニブ耐性白血病の処置のための方法の提供。【解決手段】治療上有効な量の下記式で表される、4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシ−フェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロポキシ]−3−キノリンカルボニトリルを含む医薬組成物。【選択図】なし

Description

(発明の分野)
本発明は、薬物耐性癌の処置のための方法に関する。特に、本発明は、イマチニブ耐性
BcrAbl陽性白血病を処置するための方法に関する。
(発明の背景)
イマチニブは、商品名グリベック(GleevacおよびGlivec)の下で販売さ
れており、多くの患者がほぼ90%の5年生存率を達成するのを助けることによって、慢
性骨髄性白血病の処置をまず間違いなく変容させてきた。イマチニブ(商品名グリベック
(GleevacおよびGlivec)の下で販売されている)に関する患者の部分集合
は、チロシンキナーゼにおけるbcrabl変異がしばしば原因で、上記薬物に対する耐
性を発生させる。イマチニブでの処置は、上記薬物が、上記チロシンキナーゼタンパク質
「BcrAbl」(白血病に特徴的な異常な白血球の過剰増殖を駆動する異常タンパク質
)をブロックするので、慢性骨髄性白血病(CML)を有する患者に、ほぼ90%の5年
生存率を経験させることを可能にした。しかし、多くの患者は、最終的にはこの処置に対
する耐性を発生させてしまう。なぜなら、彼らの癌細胞は、変異および適応することがで
き、彼らの疾患を再発させてしまうからである。
上記異常に活性化されたチロシンキナーゼBcrAbl(bcrabl遺伝子およびフ
ィラデルフィア染色体の生成物)は、慢性骨髄性白血病および急性リンパ性白血病の原因
となっている。BcrAblの構成的チロシンキナーゼ活性は、慢性骨髄性白血病(CM
L)細胞の増殖および生存を促進する。BcrAblチロシンキナーゼ活性の阻害もしく
はCML細胞においてBcrAblによって活性化されたシグナル伝達タンパク質は、増
殖をブロックし、そしてアポトーシス性の細胞死を引き起こす。選択的AbIキナーゼイ
ンヒビターであるSTI−571(グリベック(Gleevec)として売買されている
)は、培養物中のCML細胞に対して毒性であり、ヌードマウスにおけるCML腫瘍の退
縮を引き起こし、CML患者を処置するために現在使用されている。造血性幹細胞におけ
るBcrAblの発現は、形質転換を促進し、白血病誘発において早期に作用する。ST
I−571でのこのキナーゼの阻害は、上記疾患の慢性相におけるCMLを効率的に制御
するが、より進行した患者は、STI−571治療に際しても頻繁に進行してしまう。S
TI−571耐性のインビトロモデルおよび耐性患者由来の臨床的標本は、他のキナーゼ
の過剰発現もしくは別個のシグナル伝達経路の活性化が、BcrAbl非依存性と関連し
ていることを実証した。上記BcrAblのチロシンキナーゼ活性の阻害は、STI−5
71の臨床的有効性によって実証されるように、CMLを標的とするための有効なストラ
テジーである。他の分子(Srcファミリーキナーゼを含む)は、BcrAblからの下
流シグナル伝達においてある役割を果たし、よって、STI−571耐性疾患の処置のた
めの潜在的な治療標的である。LynおよびHckを含むSrcファミリーキナーゼは、
BcrAblからの下流シグナル伝達に結果として影響を与えてきた。
上記選択的AblキナーゼインヒビターであるSTI−571は有効でありかつ、慢性
ステージのCMLにある大部分の患者が十分に許容する(tolerate)が、上記疾
患の加速したかつ危機的な重大局面の段階(blast
crises stage)にある患者は、応答性が低い傾向にある。結論として、後期
段階の疾患において有効である代替の薬剤が必要である。CML耐性患者におけるbcr
/abl変異の頻度は、42%(Cancer
Cell,Vol 2.(2),August 2002,Pages 117−125)
から90%(Hochhausら.Leukemia
2004)にまで増大していた。イマチニブは、新たに診断されたCML患者についての
最も重要な治療として承認されている。しかし、bcr/abl遺伝子における点変異に
起因する、イマチニブに対する耐性は、CML患者の治療におけるハードルとして認識さ
れている。非特許文献1および非特許文献2。
Kantarijianらは、ニロチニブ(nilotinob)が、患者がBcrA
blにおけるアミノ酸変異T315Iを有する場合にはCMLに対して有効ではないこと
を実証した(N
Engl J Med.2006
Jun 15;354(24):2594−6)。
Talpazらは、イマチニブ耐性フィラデルフィア染色体陽性白血病(New
England J Med.2006:354:2531−2541)におけるダサチニ
ブがまた、上記T315I変異に対して効果がないことを示した。この参考文献はまた、
ダサチニブが、血液毒性および浮腫を引き起こし得ることを実証した。
Branfordらは、イマチニブで処置されたCMLを有する患者におけるBcrA
bl変異は、実質的に常に、臨床的耐性を付随し、ATPホスフェート結合ループ(P−
loop)における変異が乏しい予後と関連することを報告した。Blood,1
July 2003,Vol.102,No.1,pp.276−283。
特許文献1は、抗腫瘍薬剤としておよび多発性嚢胞腎疾患の処置において有用な、置換
された3−シアノキノリンを開示している。特許文献2は、SKI−606の治療上有効
な量を被験体に提供することによって、CMLを処置、予防もしくは阻害するための方法
を開示している。
特許文献2は、CMLの処置のための以下の構造式を有する化合物:

の使用を具体的に開示している。この化合物はまた、ボスチニブ(bosutinib)
もしくはSKI−606として公知であり、化学名4−[(2,4−ジクロロ−5−メト
キシ−フェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル
)プロポキシ]−3−キノリンカルボニトリルを有する。
Soveriniらは、F317Vを有する患者のダサチニブに対する耐性を実証した
(J
Clin Oncol.2006 Nov
20;24(33):e51−2)。
Puttiniらは、SKI−606(新規なSrc−Ablインヒビター)が、イマ
チニブ耐性と関連する特定の変異を有するイマチニブ耐性CML細胞株の複製を減少させ
ることにおいて有効であることを示した。Cancer
Res.2006;66(23):Dec 1,2006。
米国特許第6,297,258号明細書 米国特許出願公開第2005/0101780号明細書
Gore,Science2001;293(5531):876 −880 Lecoutre,Blood2000;95(5):1758− 66
非常に多くのイマチニブ耐性患者が、SKI−606である(4−[(2,4−ジクロ
ロ−5−メトキシ−フェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[3−(4−メチル−1−
ピペラジニル)プロポキシ]−3−キノリンカルボニトリル)での処置に対して都合良く
応答することが発見された。
イマチニブに対する耐性と関連する公知の点変異を有する非常に多くの患者が、SK−
606での処置に対して都合良く応答することもまた、発見された。従って、一実施形態
において、本発明は、BcrAbl陽性白血病に罹患している被験体を処置するための方
法を提供し、上記白血病は、イマチニブでの処置に耐性であり、上記方法は、以下の式の
化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩の治療上有効な量を上記被験体に投与する工程
を包含する:

ここで
nは、1、2もしくは3であり;
Xは、NもしくはCHであるが、ただしXがNである場合、nは、2もしくは3であり

Rは、1〜3個の炭素原子のアルキルであり;
は、2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル;2,4−ジクロロフェニル;3,
4,5−トリメトキシフェニル;2−クロロ−5−メトキシフェニル;2−メチル−5−
メトキシフェニル;2,4−ジメチルフェニル;2,4−ジメチル−5−メトキシフェニ
ル;および2,4−ジクロロ−5−エトキシフェニルからなる群よりされ;そして
は、1〜2個の炭素原子のアルキルである。
一実施形態において、上記方法は、白血病に罹患している患者を処置する工程を包含し
、いくつかの実施形態において、上記白血病は、CMLおよび急性リンパ性白血病(AM
L)から選択される。
いくつかの実施形態において、本発明は、上記イマチニブ耐性被験体が、1052T>
C;1075T>G;1187A>C;1295T>C;1457T>C;730A>G
;742C>S;749G>A;757T>C;758A>T;763G>A;787A
>G;817T>A;944C>T;944C>T;949T>C;および992A>G
からなる群より選択される、bcrabl遺伝子における1つ以上の核酸変異を有する処
置の方法を提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、上記イマチニブ耐性被験体が、M351T;
F359V;H396P;I432T;F486S;M244V;L248V;G250
E;Y253H;Y253F;E255K;K263E;L273M;T315I;F3
17L;およびN331Sからなる群より選択される、BcrAblにおける1つ以上の
アミノ酸変異を有する処置の方法を提供する。
一実施形態において、本発明の組成物は、約100〜約1000mg、約200〜約8
00mg、約300〜約700mg、約400〜約600mgおよびこれら範囲内に含ま
れる任意の間隔もしくは有理数から選択される濃度において投与される。一実施形態にお
いて、上記化合物は、400〜600mg/日の間の濃度で投与される。一実施形態にお
いて、上記化合物は、約500mg/日の濃度で投与される。
別の実施形態において、本発明は、BcrAbl陽性白血病に罹患している被験体を処
置するための方法を提供し、ここで上記白血病は、イマチニブでの処置に耐性であり、上
記方法は、治療上有効な量の以下の式の化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩を上記
被験体に投与する工程を包含する:

ここで
XはNもしくはCHであり;
nは3であり;
およびRはメチルである。
別の実施形態において、本発明は、BcrAbl陽性白血病に罹患している被験体を処
置するための方法を提供し、ここで上記白血病は、イマチニブでの処置に耐性であり、上
記方法は、治療上有効な量の以下の式の化合物を上記被験体に投与する工程を包含する:

別の実施形態において、本発明は、イマチニブ耐性癌の処置のための医薬の製造におけ
る使用のための、以下の式の化合物もしくはその薬学的に受容可能な塩の使用を提供する

ここで
nは、1、2もしくは3であり;
Xは、NもしくはCHであるが、ただしXがNである場合、nは、2もしくは3であり

Rは、1〜3個の炭素原子のアルキルであり;
は、2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル;2,4−ジクロロフェニル;3,
4,5−トリメトキシフェニル;2−クロロ−5−メトキシフェニル;2−メチル−5−
メトキシフェニル;2,4−ジメチルフェニル;2,4−ジメチル−5−メトキシフェニ
ル;および2,4−ジクロロ−5−エトキシフェニルからなる群より選択され;
は、1〜2個の炭素原子のアルキルである。
別の実施形態において、本発明は、イマチニブ耐性白血病の処置のための医薬の製造に
おける使用のための、以下の式によって表される組成物もしくはその薬学的に受容可能な
塩の使用を提供する:

。上記組成物はまた、SKI−606およびボスチニブとして公知であり、化学名4−[
(2,4−ジクロロ−5−メトキシ−フェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[3−(
4−メチル−1−ピペラジニル)プロポキシ]−3−キノリンカルボニトリルを有する。
図1は、応答のまとめ、SKI−606での処置の後の血液学的応答および 細胞遺伝学的応答を示す。 図2は、bcrabl遺伝子の発現のレベルを示す。
(発明の詳細な説明)
(一般的方法)
自動化された完全な血液数、鑑別数(異常の手動による確認を伴う)、骨髄形態、およ
び細胞遺伝学を使用して、処置に対する応答を決定する。
骨髄形態を使用して、疾患の相を定義するために、芽球および未成熟骨髄細胞数を決定
する。
標準的細胞遺伝学を使用して、フィラデルフィア染色体の存在および骨髄におけるその
存在%を決定する。20以上の中期が、この決定のために計数されるべきである。FIS
H(蛍光インサイチュハイブリダイゼーション)分析を使用して、BcrAbl融合生成
物の存在を確認し得る。
BcrAblコピー数についての逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)を
、末梢血に対して行う。
本明細書において使用される場合、用語「BcrAbl陽性白血病」とは、bcrab
l遺伝子の発現と関連する白血病をいう。
処置に対する細胞遺伝学的応答。本明細書において使用される場合、「処置に対する細
胞遺伝学的応答」とは、存在するフィラデルフィア染色体陽性細胞のパーセンテージによ
って決定される場合、処置した被験体における上記フィラデルフィア染色体の相対的消失
を示す。上記応答は、最小限、微小、部分的もしくは完全であり得る。「陰性の」細胞遺
伝学的応答は、処置後に、フィラデルフィア染色体について約95.5%の細胞が陽性で
あることを表す。「最小限の応答」とは、上記フィラデルフィア染色体について約66〜
95%の細胞が陽性であることを示す。「微小な」細胞遺伝学的応答は、上記フィラデル
フィア染色体について36〜65%の細胞が陽性であることを示す。「部分的な」応答は
、上記PCについて1〜35%の細胞が陽性であることを示す。完全な応答とは、上記フ
ィラデルフィア染色体について0%の細胞が陽性であることを示す。%陽性についてのこ
れら計算は、20の中期(被験体あたり?)の分析に基づいている。蛍光インサイチュハ
イブリダイゼーション(FISH)に基づくアッセイは、不十分な中期が入手できるか否
かの応答を定量するために使用され得る。
処置に対する血液学的応答。本明細書において使用される場合、「処置に対する血液学
的応答」とは、血液中の顕微鏡で観察される白血病細胞の除去を示す。
本発明の化合物は、イマチニブ耐性白血病を処置、予防もしくは阻害するために使用さ
れ得る。好ましい実施形態において、上記化合物は、薬学的組成物の一部として使用され
る。
薬学的に受容可能な塩は、以下のような有機酸および無機酸から得られるものである:
酢酸、乳酸、カルボン酸、クエン酸、桂皮酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン
酸、マンデル酸、リンゴ酸、シュウ酸、プロピオン酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸
、硫酸、グリコール酸、ピルビン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンス
ルホン酸、サリチル酸、安息香酸、および類似の公知の受容可能な酸。
用語「アルキル」とは、飽和脂肪族基のラジカルをいい、直鎖アルキル基、分枝鎖アル
キル基、シクロアルキル(脂環式)基、アルキル置換されたシクロアルキル基、およびシ
クロアルキル置換されたアルキル基が挙げられる。好ましい実施形態において、直鎖もし
くは分枝鎖のアルキルは、その骨格中に3個以下の炭素原子を有する。
化合物は、経口的に、病変部内の注射によって、腹腔内注射、筋肉内注射、もしくは静
脈内注射;注入;リポソーム媒介性送達;局所送達、鼻内送達、肛門送達、膣送達、舌下
送達、尿道(uretheral)送達、経皮的送達、鞘内送達、眼への送達もしくは耳
への送達によって提供され得る。本発明の化合物を提供することにおいて一貫性を得るた
めに、本発明の化合物は、単位用量の形態において存在することが好ましい。
適切な単位用量形態としては、錠剤、カプセル剤および小袋もしくはバイアル中の散剤
が挙げられる。このような単位用量形態は、イマチニブ耐性白血病を処置するために、0
.1〜1000mgの本明細書に記載される化合物、および好ましくは、400〜600
mgの本明細書に記載される化合物を含み得る。別の実施形態において、上記単位用量形
態は、500mgの本発明の化合物を含む。
一実施形態において、上記一日用量は、400〜600mg/日の間である。なお別の
実施形態において、上記化合物は、500mgを含む単位用量形態において投与され得る
本発明の化合物は、経口的に投与され得る。このような化合物は、1日に1〜6回、よ
り通常には、1日に1〜4回、投与され得る。有効な量は、当業者に知られる;それはま
た、上記化合物の形態に依存する。当業者は、バイオアッセイにおいて上記化合物の生体
活性を決定するために、経験的活性試験を慣用的に行い得、従って、どのような投与量が
投与されるかを決定する。
本発明の化合物は、従来の賦形剤(例えば、充填剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、矯味矯
臭剤、着色添加物、もしくはキャリア)とともに処方され得る。上記キャリアは、例えば
、希釈剤、エアロゾル、局所キャリア、水溶液、非水溶液もしくは固体キャリアであり得
る。上記キャリアは、ポリマーであってもよいし、練り歯磨きであってもよい。本発明に
おけるキャリアは、標準的な薬学的に受容されるキャリア(例えば、リン酸緩衝化生理食
塩水溶液、酢酸緩衝化生理食塩水溶液、水、エマルジョン(例えば、油/水エマルジョン
もしくはトリグリセリドエマルジョン)、種々のタイプの湿潤剤、錠剤、被覆錠剤および
カプセル剤のいずれかを包含する。
経口的にもしくは局所的に提供される場合、このような化合物は、異なるキャリア中で
の送達によって、被験体に提供される。代表的には、このようなキャリアは、賦形剤(例
えば、デンプン、ミルク、糖、特定のタイプの粘土、ゼラチン、ステアリン酸、タルク、
植物性脂肪もしくは油、ガム、もしくはグリコール)を含む。上記特定のキャリアは、望
ましい送達法に基づいて選択される必要があり、例えば、リン酸緩衝化生理食塩水(PB
S)は、静脈内送達もしくは全身送達のために使用され得、そして植物性脂肪、クリーム
、軟膏(salve)、軟膏(ointment)もしくはゲルは、局所送達のために使
用され得る。
本発明の化合物は、適切な希釈剤、保存剤、可溶化剤、乳化剤、アジュバントおよび/
もしくは新生物の処置もしくは予防において有用なキャリアと一緒に送達され得る。この
ような組成物は、液体であるか、凍結乾燥されているか、もしくは他の方法で乾燥された
処方物であり、種々の緩衝成分(例えば、Tris−HCl、酢酸塩、リン酸塩)の希釈
剤、pHおよびイオン強度、添加物(例えば、表面への吸収を防止するためのアルブミン
もしくはゼラチン)、界面活性剤(例えば、TWEEN
20、TWEEN 80、PLURONIC F68、胆汁酸塩)、可溶化剤(例えば、グ
リセロール、ポリエチレングリコール)、抗酸化剤(例えば、アスコルビン酸、メタ重硫
酸ナトリウム)、保存剤(例えば、チメロサール、ベンジルアルコール、パラベン)、増
量物質(bulking
substance)もしくは張度改変剤(例えば、ラクトース、マンニトール)、ポリ
マー(例えば、ポリエチレングリコール)の共有結合、金属イオンとの錯化、もしくはヒ
ドロゲルもしくはリポソームの粒状調製物の中もしくはその上への上記化合物の組み込み
、ミクロエマルジョン、ミセル、非ラメラ型もしくはマルチラメラ型小胞、赤血球ゴース
ト、またはスフェロブラスト(spheroblast)が挙げられる。このような組成
物は、物理的状態、溶解度、安定性、インビボ放出の速度、および上記化合物もしくは組
成物のインビボクリアランスの速度に影響を及ぼす。組成物の選択は、新生物を処置もし
くは予防できる化合物の物理的特性および化学的特性に依存する。
本発明の化合物は、ある期間にわたって上記化合物の除法を可能にするカプセルを介し
て局所的に送達され得る。制御放出組成物もしくは徐放性組成物は、親油性デポー(例え
ば、脂肪酸、ワックス、油)中の処方物を含む。
本発明は、CMLを処置、予防もしくは阻害するための活性な治療物質として使用する
ために、本発明の化合物をさらに提供する。
本発明は、ヒトにおけるCMLを処置するための方法をさらに提供し、上記方法は、有
効量の本発明の化合物もしくは薬学的組成物を上記感染個体に投与する工程を包含する。
上記患者に提供される用量は、何が投与されているか、投与の目的、投与様式などに依存
して変動する。「治療上有効な量」とは、CMLの症状を治癒もしくは改善するに十分な
量である。
本発明の化合物は、単独で、もしくはCMLを処置するために使用される他の化合物と
組み合わせて、送達され得る。このような化合物としては、グリベック(GLEEVEC
)、ヒドロキシウレア、IFN−α、細胞傷害性薬剤、17−(アリルアミノ)−17−
デメトキシゲルダナマイシンもしくはその誘導体、またはワートマニンが挙げられるが、
これらに限定されない。
本発明の化合物を、以下から調製した:(a)市販の出発物質、(b)文献の手順に記
載されるように調製され得る既知の出発物質、もしくは(c)本明細書に記載されるスキ
ームおよび実験手順に記載される新たな中間体。本発明に含まれる化合物は、米国特許第
6,002,008号および同第6,780,996号に開示される合成経路に従って調
製され得、このような手順は、本明細書に参考として援用される。
反応を、使用されかつ行われる変換(transformation)に適切な試薬お
よび物質に適した溶媒中で行われる。上記分子上に存在する種々の官能基が、提唱される
化学的変換と一致しなければならないことは、有機合成の当業者によって理解される。特
定されない場合、合成工程の順番、保護基の選択、および脱保護条件は、当業者に容易に
明らかである。さらに、いくつかの場合において、上記出発物質上の置換基は、特定の反
応条件と不適合であり得る。所定の置換基に適した制限は、当業者によって明らかである
。反応を、適切な場合、不活性雰囲気下で行った。
式Iの化合物の調製は、文献中に報告されてきた[Boschelli,D.H.ら,
J.Med.Chem.,44,3965(2001)]、Boschelli,D.H
.ら,J
Med.Chem.,44,822(2001)、Boschelli,D.H.ら,B
ioorg.Med.Chem.Lett.,13,3797(2003)、Bosch
elli,D.H.ら,J.Med.Chem.,47,1599(2004)、および
Ye,F.ら,221th
National Meeting of the
American Chemical Society,San Diego,Calif
.(April,2001)]。
本発明は、イマチニブでの処置に応答しなかった患者におけるCMLを処置、予防もし
くは阻害するための活性な治療物質として使用するために、本発明の化合物をさらに提供
する。
本発明は、イマチニブでの処置に応答しなかったヒト患者におけるCMLを処置するた
めの方法をさらに提供し、上記方法は、置換された3−シアノキノリンである、有効量の
化合物もしくは薬学的組成物を、上記感染個体に投与する工程を包含する。一実施形態に
おいて、上記置換された3−シアノキノリンは、SK606(SKI−606もしくはボ
スチニブとしても公知)である。この化合物の化学名は、4−[(2,4−ジクロロ−5
−メトキシ−フェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[3−(4−メチル−1−ピペラ
ジニル)プロポキシ]−3−キノリンカルボニトリルである。上記患者に提供される用量
は、何が投与されているか、投与の目的、投与様式などに依存して変動する。「治療上有
効な量」は、CMLの症状を治癒もしくは改善するに十分な量である。一実施形態におい
て、イマチニブに耐性の被験体におけるBcrAbl陽性白血病を処置するための方法は
、治療上有効な量の4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシ−フェニル)アミノ]−6
−メトキシ−7−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロポキシ]−3−キノリン
カルボニトリルを上記被験体に投与する工程を包含し、ここで上記被験体は、M351T
;F359V;H396P;I432T;F486S;M244V;L248V;G25
0E;Y253H;Y253F;E255K;K263E;L273M;T315I;F
317L;およびN331Sから選択される、BcrAblにおける少なくとも1つの変
異を有する。
本発明の化合物は、単独で、もしくはCMLを処置するために使用される他の化合物と
組み合わせて送達されうる。このような化合物としては、グリベック(GLEEVEC)
、ヒドロキシウレア、IFN−α細胞傷害性薬剤、17−(アリルアミノ)−17−デメ
トキシゲルダナマイシンもしくはその誘導体、またはワートマニンが挙げられるが、これ
らに限定されない。
本発明の化合物およびより具体的には、実施例2〜23において以下に記載される化合
物を、以下から調製するかもしくは調製した:(a)市販の出発物質、(b)文献の手順
に記載されるように調製されうる既知の出発物質、もしくは(c)本明細書に記載される
スキームおよび実験手順に記載される新たな中間体。本発明に含まれる化合物は、米国特
許第6,002,008号および同第6,780,996号に開示される合成経路に従っ
て調製され得、このような手順は、本明細書に参考として援用される。
(実施例1)
イマチニブに対する耐性と関連することが公知の変異は、bcr/abl遺伝子に位置
し、以下の通りである。ヌクレオチド位置およびヌクレオチド変化は、対応するアミノ酸
変化が括弧に入れて示されかつ括弧に入れて続く:1052T>C(M351T);10
75T>K(F359V);1187A>M(H396P);1295T>Y(I432
T);1457T>C(F486S);730A>G(M244V);742C>S(L
248V);749G>R(G250E);757T>C(Y253H);758A>T
(Y253F);763G>R(E255K);787A>R(K263E);817T
>A(L273M);944C>T(T315I);949T>C(F317L);およ
び992A>G(N331S)。
骨髄吸引サンプルを、SKI−606を投与する前に、慢性骨髄性白血病のイマチニブ
処置に失敗した被験体から回収した。上記ベースラインbcr/abl遺伝子を配列決定
し、そして点変異を記録した。次いで、上記患者に、SKI
606を投与し、最良の細胞遺伝学を追跡し、血液応答を確認した。用量は、平均400
mg〜600mg/患者/日の間であった。SKI−606処置が、bcr/abl遺伝
子の19個の毒有の点変異のうちの少なくとも1つを有する患者において細胞遺伝学的応
答もしくは血液学的応答を生じることを確認した。これら点変異は、イマチニブでの処置
に対する耐性と関連する。処置時間は、1週間から1年超まで変動させた。
公知のBcrAbl耐性関連変異を有するイマチニブ耐性ヒト被験体の処置の結果を、
表1に示す。合計66名のイマチニブに耐性の患者を、個々の被験体あたり1週間〜1年
超の間で変化する期間にわたって、SKI−606で処置した。これら66名の患者のう
ち、42名は、イマチニブ耐性と関連することが公知の1つ以上の変異を有していた。さ
らに、上記公知の耐性関連変異うちの1つを有さないいくらかの患者はまた、処置に都合
良く応答した。
以下のさらなる実施例2〜23は、本発明の方法において有用な化合物を記載し、以下
を使用して合成される:(a)市販の出発物質、(b)文献の手順に記載されるように調
製されうる既知の出発物質、もしくは(c)本明細書に記載されるスキームおよび実験手
順に記載される新たな中間体。本発明に含まれる化合物は、米国特許第6,002,00
8号および同第6,780,996号に開示される合成経路に従って調製され得、このよ
うな手順は、本明細書に参考として援用される。

(実施例2)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[
3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロポキシ]−3−キノリンカルボニトリル
mp 116−120℃.;MS(ES) m/z 530.2,
532.2(M+1)。
(実施例3)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−7−[3−(4−エチ
ル−1−ピペラジニル)プロポキシ]−6−メトキシ−3−キノリンカルボニトリル;
mp 102−104℃.;MS(ES) m/z 544.3,
546.4(M+1)。
(実施例4)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[
2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エトキシ]−3−キノリンカルボニトリル
mp 165−167℃.;MS(ES) m/z 516.0,
518.2(M+1)。
(実施例5)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−7−[2−(4−エチ
ル−1−ピペラジニル)エトキシ−]−6−メトキシ−3−キノリンカルボニトリル
mp 101−105℃.; MS
(ES) m/z 530.4,
532.4 (M+1)。
(実施例6)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[
(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]−3−キノリンカルボニトリル
mp 200−202℃.,MS 501.3(M+H)+,
2526Cl−0.8HOについての分析,
計測値:C,58.21; H,5.39; N,10.86, 実測値:
C,58.19; H,5.23; N,10.67。
(実施例7)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[
2−(1−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ]−3−キノリンカルボニトリル
mp 190−191℃.,MS 515.19
(M+H)+, C2628Cl−1.0HOについての分析,
計算値:C,58.53; H,5.67; N,10.50, 実測値:
C,58.65; H,5.57; N,10.34。
(実施例8)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[
3−(1−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp 144−145℃.;質量分析 529.2 (ES+)。
(実施例9)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−7−[(1−エチルピ
ペリジン−4−イル)メトキシ]−6−メトキシキノリン−3−カルボニトリル
mp 192−195℃.;質量分析 515.2 (ES+)。
(実施例10)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−エトキシ−7−[
3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp 137−138℃.,MS 542.0
(M−H)−, C2731Cl−−0.6HOについての分析,
計算値: C,58.40; H,5.84;
N,12.61, 実測値: C,58.31;
H,5.71; N,12.43。
(実施例11)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−エトキシ−7−[
(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp 182−186℃.,MS 513.0
(M−H)−, C2628Cl−−1.4HOについての分析
計算値: C,57.76; H,5.74;
N,10.36, 実測値: C,57.65;
H,5.43; N,10.15。
(実施例12)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−エトキシ−7−[
3−(4−エチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp 127−130℃., MS
558.3 (M+H)+, C2833Cl−−1.5HOについての分
析,
計算値: C,57.44; H,6.20;
N,11.96, 実測値: C,57.44;
H,6.24; N,11.79。
(実施例13)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−エトキシ−7−[
3−(1−メチルピペリジン−4−イル)プロポキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp 148−151℃. 543.2(M+H)+,
Analysis for C2832Cl−3−−1.8HO,
計算値: C,58.39; H,6.23;
N,9.73, 実測値: C,58.40;
H,6.16; N,9.64。
(実施例14)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−エトキシ−7−[
2−(4−メチル−1−ピペラジニル)エトキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp 141−143℃.,MS 530.2
(M+H)+, C2629Clについての分析,
計算値: C,58.87; H,5.51;
N,13.20, 実測値: C,58.48;
H,5.45; N,12.95。
(実施例15)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−エトキシ−7−[
2−(1−メチルピペリジン−4−イル)エトキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp 174−176℃.,MS 529.1(M+H)+,
2730Clについての分析,
計算値: C,61.25; H,5.71;
N,10.58, 実測値: C,61.40;
H,5.84; N,10.35。
(実施例16)
4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[
3−(4−プロピル−1−ピペラジニル)プロポキシ]−3−キノリンカルボニトリル
1℃.; MS (ES)
m/z 558.2, 560.2
(M+1)。
(実施例17)
4−[(2,4−ジクロロフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[(1−メチルピ
ペリジン−4−イル)メトキシ−]−3−キノリンカルボニトリル
mp 224−225℃.,MS 469.0
(ES−)。
(実施例18)
6−メトキシ−7−[(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]−4−[(3,
4,5−トリメトキシフェニル)アミノ]キノリン−3−カルボニトリル
mp>245℃.; HRMS (M+H)+
計算値 493.24455, 実測値
493.24311。
(実施例19)
4−[(2−クロロ−5−メトキシフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[(1−
メチルピペリジン−4−イル)m−エトキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp 106−108℃., MS
467.2(ES+)。
(実施例20)
6−メトキシ−4−[(5−メトキシ−2−メチルフェニル)アミノ]−7−[(1−
メチルピペリジン−4−イル)m−エトキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp>250℃.,MS 445.2 (ES−)。
(実施例21)
4−[(2,4−ジメチルフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[(1−メチルピ
ペリジン−4−イル)メトキシ−]キノリン−3−カルボニトリル
mp 190−191℃.,MS 429.2
(ES−)。
(実施例22)
6−メトキシ−4−[(5−メトキシ−2,4−ジメチルフェニル)アミノ]−7−[
(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]キノリン−3−カルボニトリル
mp 160−162℃.,MS 461.3
(ES+)。
(実施例23)
4−[(2,4−ジクロロ−5−エトキシフェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[
(1−メチルピペリジン−4−イル)メトキシ]キノリン−3−カルボニトリル
(実施例24)
BcrAbl陽性白血病に罹患しかつイマチニブでの処置に対して耐性のヒト患者の群を
、SKI−606で、1週間〜1年超の間に及ぶ期間にわたって処置した。
図1は、患者の血液学適応答および細胞遺伝学的応答を数(N)および%によって示し
、慢性白血病と進行性白血病との間で鑑別した。
図2は、SKI−606で処置した慢性相のイマチニブ耐性患者におけるメジアンbc
rabl
対 abl遺伝子発現の比を示す。
(実施例25)
表2は、表1で上記に記載される変異に対するさらなる応答者について集めた追跡デー
タ、ならびにさらなるbcrabl変異に対する応答者および非応答者を表す。

Claims (6)

  1. 治療上有効な量の4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシ−フェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロポキシ]−3−キノリンカルボニトリルを含む、イマチニブに耐性の被験体におけるBcrAbl陽性白血病を処置するための医薬組成物であって、該被験体は、I432T;F486S;G250E;K263E;L273M;F317L;およびN331Sから選択される、bcrablタンパク質における少なくとも1つの変異を有する、医薬組成物。
  2. 治療上有効な量の4−[(2,4−ジクロロ−5−メトキシ−フェニル)アミノ]−6−メトキシ−7−[3−(4−メチル−1−ピペラジニル)プロポキシ]−3−キノリンカルボニトリルを含む、イマチニブに耐性の被験体におけるBcrAbl陽性白血病を処置するための医薬組成物であって、該被験体は、1295T>C;1457T>C;749G>A;787A>G;817T>A;949T>C;および992A>Gからなる群より選択される、bcrabl遺伝子における耐性関連核酸変異を有する、医薬組成物。
  3. 前記白血病は、慢性骨髄性白血病である、請求項1または2に記載の医薬組成物。
  4. 前記白血病は、急性リンパ性白血病である、請求項1または2に記載の医薬組成物。
  5. BcrAbl陽性白血病を処置するために使用される1種以上の他の化合物と組み合わせて、被験体に投与される、請求項1または2に記載の医薬組成物。
  6. 前記1種以上の他の化合物は、イマチニブを含む、請求項5に記載の医薬組成物。
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