JP2016074532A - 油圧エレベータの電磁弁脱着治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】電磁弁の脱着作業に際して、この電磁弁に付設された固定絞りの落下を防ぐことができる油圧エレベータの電磁弁脱着治具の提供。
【解決手段】本発明に係る油圧エレベータの電磁弁脱着治具は、油圧ユニットに対する取り付け部1bと、この取り付け部1bの近傍に固定絞り2が挿入される凹部1cとを有する電磁弁1を挟持する第1側板3b及び第2側板3cから成る挟持部と、電磁弁1に付設された固定絞り2を覆うように突出させた突出板3eから成る突出部と、この突出部に連設され、電磁弁1の取り付け部1bを露出させる切り欠き部3aとを備え、1枚の金属板材を折り曲げ形成した金属枠3によって構成してある。
【選択図】図2
【解決手段】本発明に係る油圧エレベータの電磁弁脱着治具は、油圧ユニットに対する取り付け部1bと、この取り付け部1bの近傍に固定絞り2が挿入される凹部1cとを有する電磁弁1を挟持する第1側板3b及び第2側板3cから成る挟持部と、電磁弁1に付設された固定絞り2を覆うように突出させた突出板3eから成る突出部と、この突出部に連設され、電磁弁1の取り付け部1bを露出させる切り欠き部3aとを備え、1枚の金属板材を折り曲げ形成した金属枠3によって構成してある。
【選択図】図2
Description
本発明は、油圧エレベータに備えられ、乗かごを昇降させる油圧ジャッキを作動制御する主弁を制御し、固定絞りが付設された電磁弁の脱着に際して用いられる油圧エレベータの電磁弁脱着治具に関する。
油圧エレベータには、乗かごと、この乗かごを昇降させる油圧ジャッキと、この油圧ジャッキの昇降を制御する主弁と、この主弁の作動制御に用いられる電磁弁と、この電磁弁に付設され、主弁の背室の油をタンクに導くことが可能な固定絞りとを備えたものがある。この種の従来技術は、例えば特許文献1に開示されている。
図7は、本発明の脱着対象である固定絞りが設けられた電磁弁を示す正面図、図8は、図7に示す電磁弁に設けられる固定絞りを示す正面図である。
図7に示すように、前述した主弁の作動制御に用いられる電磁弁1は、正面部1aに、所定の部位、例えば油圧ユニットにこの電磁弁1を取り付けるボルトが挿入される取り付け部1bと、この取り付け部1bの近傍に設けられた凹部1cとを有している。1d,1eは側面部、1fは底部である。この電磁弁1の凹部1cには、図8にも示すように、中心部に油圧ジャッキを作動制御する主弁の背室の油をタンクに導くことが可能な孔2aを有する円板状の固定絞り2が挿入されている。通常、この固定絞り2は、電磁弁1の凹部1cに取り出し可能に配置されている。
電磁弁1に固渋による故障が生じた際などには、電磁弁1の交換等のために固定絞りが付設された状態で油圧ユニットから電磁弁1が取り外される。新たに交換された電磁弁1が油圧ユニットに取り付けられるが、この新たに交換された電磁弁1の凹部1cには、例えば交換前の電磁弁1に付設されていた固定絞り2が再び挿入されて使用されることが多い。
ところで、油圧ユニットから固定絞り2が付設された状態の電磁弁1を取り外す作業、あるいは新たな電磁弁1を固定絞り2が付設された状態で油圧ユニット等に取り付ける作業が行われる電磁弁1の脱着作業空間は、油圧エレベータにあっては一般に限られた狭い空間となることから、電磁弁1の脱着作業が煩雑な作業となりやすい。また、電磁弁1に油が付着することから、固定絞り2が付設された電磁弁1を油圧ユニット等に対して脱着させる際に、固定絞り2が電磁弁1の凹部1cからタンク内等に落下してしまうことがある。このような電磁弁1の凹部1cからの固定絞り2の落下は、凹部1cが下向き、あるいは横向きとなる電磁弁1の形態となる場合に起こりやすい。
前述したように例えば固定絞り2がタンク内に落下したときなどは、固定絞り2を探す煩雑な手間と時間を要し、電磁弁1の脱着作業能率が低下する。また、固定絞り2が落下して紛失してしまったときなどにあっては、油圧エレベータが長時間停止し、油圧エレベータの利用者に多大の迷惑をかけてしまう。
また仮に、電磁弁1の凹部1cから固定絞り2が落下してしまったことに気付かずに新たな電磁弁1が油圧ユニットに取り付けられ、この状態でエレベータが稼働された場合には、乗かごが停止する際に急停止してショックが発生するなど、乗かごの乗り心地が著しく劣化する。
本発明は、前述した従来技術における実情からなされたもので、その目的は、電磁弁の脱着作業に際して、この電磁弁に付設された固定絞りの落下を防ぐことができる油圧エレベータの電磁弁脱着治具を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る油圧エレベータの電磁弁脱着治具は、油圧エレベータに備えられる乗かごを昇降させる油圧プランジャを作動制御する主弁の動きを制御する電磁弁を、所定の部位に対して脱着する際に用いられ、前記電磁弁は、前記所定の部位に対する取り付け部と、この取り付け部の近傍に設けた凹部と、この凹部に挿入され、中央に前記主弁の背室の油が通過する孔が形成された円板状の固定絞りが付設されたものから成る油圧エレベータの電磁弁脱着治具において、前記電磁弁を挟持する挟持部と、前記電磁弁に付設された前記固定絞りを覆うように突出させた突出部と、この突出部に連設され、前記電磁弁の前記取り付け部を露出させる切り欠き部とを備えたことを特徴としている。
本発明に係る油圧エレベータの電磁弁脱着治具は、所定の部位に対して電磁弁を脱着するに際し、挟持部によって電磁弁を挟持し、この状態において突出部で電磁弁に付設された固定絞りを覆うようにすることができる。また、所定の部位に対して電磁弁を取り付ける取り付け部を露出させる切り欠き部を備えていることから、電磁弁の脱着時に支障なく電磁弁を所定の部位に対して着脱させることができる。
すなわち本発明は、電磁弁の脱着作業に際して、従来懸念されていた電磁弁に付設されている固定絞りの落下を確実に防ぐことができ、これにより電磁弁の脱着作業能率を向上させることができる。したがって電磁弁の脱着作業に伴うエレベータの停止時間を短時間に抑えることができる。また、電磁弁に固定絞りが付設されていない状態における油圧エレベータの稼動を防止できるので、当該油圧エレベータの安定した走行性能の確保に貢献する。
以下、本発明に係る油圧エレベータの電磁弁脱着治具の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明に係る電磁弁脱着治具は、油圧エレベータに備えられる乗かごを昇降させる油圧ジャッキを作動制御する主弁の動きを制御する前述した図7に示す電磁弁1を、所定の部位、例えば油圧ユニットに対して脱着する際に用いられるものである。前述したように本発明の脱着対象である図7に示す電磁弁1は、前面部1aに図示しない油圧ユニットに対する取り付け部1bと、この取り付け部1bの近傍に設けられた凹部1cを有している。電磁弁1の凹部1cには、図7,8に示したように中央部に主弁の背室の油が通過する孔2aが形成された円板状の固定絞り2が挿入されるようになっている。すなわち、本発明に係る電磁弁脱着治具が用いられる脱着対象は、固定絞り2が付設された電磁弁1である。
図1は、本発明に係る油圧エレベータの電磁弁脱着治具の第1実施形態を示す斜視図、図2は、第1実施形態に係る電磁弁脱着治具を、固定絞りが設けられた電磁弁に装着した状態を示す正面図である。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係る電磁弁脱着治具は、電磁弁1を挟持する挟持部と、この挟持部に連設され、電磁弁1に付設された固定絞り2を覆うように突出させた突出部と、この突出部に連設され、電磁弁1の取り付け部1bを露出させる切り欠き部3aとを備えている。この第1実施形態は、例えば1枚の金属板材を折り曲げ形成した金属枠3から成っている。
本発明の第1実施形態に係る電磁弁脱着治具は、電磁弁1を挟持する挟持部と、この挟持部に連設され、電磁弁1に付設された固定絞り2を覆うように突出させた突出部と、この突出部に連設され、電磁弁1の取り付け部1bを露出させる切り欠き部3aとを備えている。この第1実施形態は、例えば1枚の金属板材を折り曲げ形成した金属枠3から成っている。
この第1実施形態を構成する金属枠3は、電磁弁1の前面部1aに対向して配置される前面板3dを有している。前述した挟持部は、金属枠3の前面板3dからそれぞれ折り曲げられ、電磁弁1の両側面部1d,1eに圧接される第1側板3bと第2側板3cとから成っている。前述した突出部は、金属枠3の前面板3dに連設され、図2においてこの前面板3dの下端3d1に設けた突出板3eから成っている。
金属枠3の第1側板3bと第2側板3cは、前面板3dから折り曲げ形成されることに伴って、それぞれ電磁弁1の両側面部1d,1eの対応するものに圧接されるばね力を有するものとなっている。
この第1実施形態に係る電磁弁脱着治具を構成する金属枠3は、図2に示す状態にあって、電磁弁1の上方部分に、この金属枠3を電磁弁1に対して着脱させることが可能な作業空間を確保できる場合に有効である。
この金属枠3を用いて、所定の部位、例えば図示しない油圧ユニットに図2に示す状態で取り付けられている固定絞り2を有する電磁弁1を、交換等のために取り外す離脱作業に際しては、まず図2に示す電磁弁1の取り付け部1bに挿入されている図示しない取り付けボルトをわずかに緩めることが行われる。
これによって電磁弁1の前面部1aと取り付けボルトとの間に隙間が形成される。この隙間に金属枠3の突出板3e、及び前面板3dの下端を挿入させるようにして、金属枠3の突出板3eで電磁弁1に付設されている固定絞り2を覆う。また、金属枠3の第1側板3bをこの第1側板3bの保有するばね力を利用して電磁弁1の側面部1dに圧接させ、金属枠3の第2側板3cをこの第2側板3cの保有するばね力を利用して電磁弁1の側面部1eに圧接させ、この金属枠3を電磁弁1に挟持させる。
この状態で電磁弁1を支えながら、電磁弁1の取り付け部1bに挿入されている取り付けボルトを完全に緩め、この取り付けボルトを取り付け部1bから抜き取る。これにより、固定絞り2の脱落を生じさせることなく、電磁弁1を油圧ユニットから離脱させることができる。
また、金属枠3を用いて、図2に示す状態に取り付けられている固定絞り2が付設された電磁弁1を、油圧ユニットに取り付ける装着作業に際しては、電磁弁1の取り付け前に、前述と同様に、金属枠3の突出板3eで電磁弁1に付設されている固定絞り2を覆うようにして、第1側板3b、第2側板3cを介して金属枠3を電磁弁1に挟持させる。
この状態で、電磁弁1の取り付け部1bに図示しない取り付けボルトを挿入し、この取り付けボルトで電磁弁1を油圧ユニットに対して仮締めする。このとき、ボルトの頭部と電磁弁1の前面部1bとの間に金属枠3の抜き取りが可能となる隙間が形成される程度に取り付けボルトを緩めておく。
この仮締めの後、金属枠3を上方へ抜き取り、その後取り付けボルトをさらに締め付けて電磁弁1を油圧ユニットに固定する。これにより、固定絞り2の脱落を生じさせることなく、電磁弁1を油圧ユニットに装着させることができる。
このように構成した第1実施形態に係る電磁弁脱着治具、すなわち金属枠3によれば、電磁弁1の脱着に際し、挟持部を構成する第1側板3bと第2側板3cとによって電磁弁1の側面部1dと側面部1eとを圧接して電磁弁1を挟持し、この状態において突出部を構成する突出板3eで電磁弁1に付設された固定絞り2を覆うようにすることができ、この突出板3eによって固定絞り2の落下を防ぐことができる。また、電磁弁1の取り付け部1bを露出させる切り欠き部3aを備えていることから、油圧ユニットに対する電磁弁1の取り付け、取り外し時の取り付け部1bに対する図示しない取り付けボルトの着脱作業を支障なく実施することができる。
すなわちこの第1実施形態は、電磁弁1の脱着作業に際して、電磁弁1に付設された固定絞り2の落下を確実に防ぐことができ、これにより電磁弁1の脱着作業能率を向上させることができる。したがって電磁弁1の脱着作業に伴うエレベータの停止時間を短時間に抑えることができる。また、電磁弁1に固定絞り2が付設されていない状態における油圧エレベータの稼動を防止できるので、当該油圧エレベータの安定した走行性能の確保に貢献する。
また、第1実施形態に係る電磁弁脱着治具は、挟持部を構成する側板3b,3cと、突出部を構成する突出板3eと、切り欠き部3aとを有する金属枠3から成ることから、形状が簡単で、部品数が少なくて済み、製作費を安く抑えることができる。
また、この第1実施形態によれば、1枚の金属板材を切り欠き部3aと、前面板3dと、側板3b,3cと、突出板3eとを有する形状に切断した後、前面板3dから側板3b,3cを折り曲げ形成して金属枠3を製作することができる。すなわち、この第1実施形態は、製作が容易で実用性に富む。
[第2実施形態]
図3は、本発明の第2実施形態を示す平面図である。
図3は、本発明の第2実施形態を示す平面図である。
この図3に示すように、第2実施形態は、第1実施形態の構成に加えて、電磁弁脱着治具である金属枠3の前面板3dの内面側に例えば板状のマグネット4を設け、前面板3dの表面側、第1側板3bの表面側、及び第2側板3cの表面側を覆うように、シール状の滑り止め5を貼着させた構成にしてある。その他の構成は、第1実施形態と同等である。
このように構成した第2実施形態は、前述した第1実施形態と同等の作用効果を奏する他、電磁弁1の前面部1aに吸着されるマグネット4を設けたことから、電磁弁1からの脱落を生じさせることなく、当該第2実施形態に係る電磁弁脱着治具を構成する金属枠3を電磁弁1に保持させることができ、電磁弁1の脱着作業の能率向上に貢献する。
また、金属枠3を電磁弁1に対して装着、または離脱させるに際し、滑り止め5を把持して金属枠3を電磁弁1に対して着脱させることにより、電磁弁1に付着する油による滑りを抑えながら金属枠1を電磁弁1に対して着脱させることができる。これによっても電磁弁1の脱着作業の能率向上に貢献する。
[第3実施形態]
図4は、本発明の第3実施形態を示す平面図、図5は、第3実施形態に係る電磁弁脱着治具を、固定絞りが設けられた電磁弁に装着した状態を示す正面図である。
図4は、本発明の第3実施形態を示す平面図、図5は、第3実施形態に係る電磁弁脱着治具を、固定絞りが設けられた電磁弁に装着した状態を示す正面図である。
これらの図4,5に示すように、第3実施形態は基本的には第1実施形態と同様の構成を備えている。すなわち、この第3実施形態も、電磁弁1を挟持する挟持部と、この挟持部に連設され、電磁弁1に付設された固定絞り2を覆うように突出させた突出部と、この突出部に連設され、電磁弁1の取り付け部1bを露出させる切り欠き部10aを備えている。また、例えば1枚の金属板材を折り曲げ形成した金属枠10から成っている。これらの点については、第1実施形態と同等である。
この第3実施形態を構成する金属枠10は、電磁弁1の底部1fに対向して配置される底板10dを有している。前述した挟持部は、金属枠10の底板10dからそれぞれ折り曲げられ、電磁弁1の両側面部1d,1eのうちの対応するものに圧接される第1側板10bと第2側板10cとから成っている。また、前述した突出部は、金属枠10の底板10dから折り曲げられ、底板10dの位置から図5,6の状態で上方に向って突出する突出板10eから成っている。
第1実施形態におけるのと同様に、金属枠10の第1側板10bと第2側板10cは、底部10dから折り曲げ形成されることに伴って、それぞれ電磁弁1の両側面部1d,1eの対応するものに圧接されるばね力を有するものとなっている。
この第3実施形態に係る電磁弁脱着治具を構成する金属枠10は、図5に示す状態にあって、電磁弁1の下方部分に、この金属枠10を電磁弁1に対して着脱させることが可能な作業空間を確保できる場合に有効である。
この金属枠10を用いて、例えば図示しない油圧ユニットに、図5に示す状態で取り付けられている固定絞り2が付設された電磁弁1を、交換等のために取り外す離脱作業に際しては、まず、図2に示す電磁弁1の取り付け部1bに挿入されている図示しない取り付けボルトをわずかに緩めることが行われる。
これによって、電磁弁1の前面部1aと取り付けボルトの頭部との間に隙間が形成される。この隙間に金属枠10の突出板10eを挿入させるようにして、金属枠10の突出板10eで電磁弁1に付設されている固定絞り2を覆う。また、金属枠10の第1側板10bをこの第1側板10bのばね力を利用して電磁弁1の側面部1dに圧接させ、金属枠10の第2側板10cをこの第2側板10cのばね力を利用して電磁弁10の側面部1eに圧接させ、この金属枠10を電磁弁11に挟持させる。
この状態で金属枠10及び電磁弁1を支えながら、電磁弁1の取り付け部1bに挿入されている取り付けボルトを完全に緩め、この取り付けボルトを取り付け部1bから抜き取る。これにより、固定絞り2の脱落を生じさせることなく、電磁弁1を油圧ユニットから離脱させることができる。
また、金属枠10を用いて、例えば図示しない油圧ユニットに、図5に示す状態に取り付けられるようになっている固定絞り2が付設された電磁弁1を、油圧ユニットに取り付ける装着作業に際しては、電磁弁1の取り付け前に、前述と同様に金属枠10の突出板10eで電磁弁1に付設されている固定絞り2を覆うようにして、第1側板10b、第2側板10cを介して金属枠10を電磁弁1に保持させる。
この状態で、電磁弁1の取り付け部1bに図示しない取り付けボルトを挿入し、この取り付けボルトで電磁弁1を油圧ユニットに対して仮締めする。このとき、取り付けボルトの頭部と電磁弁1の前面部1aとの間に金属枠10の抜き取りが可能となる隙間が形成される程度に取り付けボルトを締めておく。
この仮締めの後、金属枠10を下方へ抜き取り、その後取り付けボルトをさらに締め付けて電磁弁1を油圧ユニットに固定する。これにより、固定絞り2の脱落を生じさせることなく電磁弁1を油圧ユニットに装着させることができる。このように構成した第3実施形態も、前述した第1実施形態と同等の作用効果が得られる。
また、このように構成した第3実施形態によれば、1枚の金属板材を切り欠き部10aと、側板10b,10cと、底板10dと、突出板10eとを有する形状に切断した後、底板10dから側板10b,10c、及び突出板10eを折り曲げ形成して金属枠10を製作することができる。すなわち、この第3実施形態も第1実施形態と同様に製作が容易で実用性に富む。
[第4実施形態]
図6は、本発明の第4実施形態を示す平面図である。
図6は、本発明の第4実施形態を示す平面図である。
図6に示すように、第4実施形態は、第3実施形態の構成に加えて、電磁弁脱着治具を構成する金属枠10の底板10dの内面側に、例えば板状のマグネット11を設け、底板10dの表面側が、第1側板10bの表面側、及び第2側板10cの表面側を覆うように、シール状の滑り止め12を設けた構成にしてある。その他の構成は第3実施形態と同等である。
このように構成した第4実施形態は、前述した第3実施形態と同等の作用効果を奏する他、電磁弁1の前面部1aに吸着されるマグネット11を設けたことから、電磁弁1からの脱落を生じさせることなく、当該第2実施形態に係る電磁弁脱着治具を構成する金属枠3を電磁弁1に保持させることができ、電磁弁1の脱着作業の能率向上に貢献する。
また、金属枠3を電磁弁1に対して装着、または離脱させるに際し、滑り止め12を把持して金属枠3を電磁弁1に対して着脱させることにより、電磁弁1に付着する油による滑りを抑えながら金属枠1を電磁弁1に対して着脱させることができる。これによっても電磁弁1の脱着作業の能率向上に貢献する。
1 電磁弁
1a 前面部
1b 取り付け部
1c 凹部
1d 側面部
1e 側面部
1f 底部
2 固定絞り
2a 孔
3 金属枠
3a 切り欠き部
3b 第1側板(挟持部)
3c 第2側板(挟持部)
3d 前面板
3d1 下端
3e 突出板(突出部)
4 マグネット
5 滑り止め
10 金属枠
10a 切り欠き部
10b 第1側板(挟持部)
10c 第2側板(挟持部)
10d 底板
10e 突出板(突出部)
11 マグネット
12 滑り止め
1a 前面部
1b 取り付け部
1c 凹部
1d 側面部
1e 側面部
1f 底部
2 固定絞り
2a 孔
3 金属枠
3a 切り欠き部
3b 第1側板(挟持部)
3c 第2側板(挟持部)
3d 前面板
3d1 下端
3e 突出板(突出部)
4 マグネット
5 滑り止め
10 金属枠
10a 切り欠き部
10b 第1側板(挟持部)
10c 第2側板(挟持部)
10d 底板
10e 突出板(突出部)
11 マグネット
12 滑り止め
Claims (6)
- 油圧エレベータに備えられる乗かごを昇降させる油圧プランジャを作動制御する主弁の動きを制御する電磁弁を、所定の部位に対して脱着する際に用いられ、
前記電磁弁は、前記所定の部位に対する取り付け部と、この取り付け部の近傍に設けた凹部と、この凹部に挿入され、中央に前記主弁の背室の油が通過する孔が形成された円板状の固定絞りが付設されたものから成る油圧エレベータの電磁弁脱着治具において、
前記電磁弁を挟持する挟持部と、前記電磁弁に付設された前記固定絞りを覆うように突出させた突出部と、この突出部に連設され、前記電磁弁の前記取り付け部を露出させる切り欠き部とを備えたことを特徴とする油圧エレベータの電磁弁脱着治具。 - 請求項1に記載の油圧エレベータの電磁弁脱着治具において、
1枚の金属板材を折り曲げ形成した金属枠から成ることを特徴とする油圧エレベータの電磁弁脱着治具。 - 請求項2に記載の油圧エレベータの電磁弁脱着治具において、
前記電磁弁に吸着されるマグネットを備えたことを特徴とする油圧エレベータの電磁弁脱着治具。 - 請求項2に記載の油圧エレベータの電磁弁脱着治具において、
把持して前記電磁弁に対して脱着する際の滑り止めを備えたことを特徴とする油圧エレベータの電磁弁脱着治具。 - 請求項2〜4のいずれか1項に記載の油圧エレベータの電磁弁脱着治具において、
前記金属枠は、前記電磁弁の前面部に対向して配置される前面板を有し、
前記挟持部は、前記金属枠の前記前面板からそれぞれ折り曲げられ、前記電磁弁の両側面部のうちの対応するものに圧接される第1側板と第2側板とから成り、
前記突出部は、前記前面板に連設され、この前面板の下端に設けた突出板から成ることを特徴とする油圧エレベータの電磁弁脱着治具。 - 請求項2〜4のいずれか1項に記載の油圧エレベータの電磁弁脱着治具において、
前記金属枠は、前記電磁弁の底部に対向して配置される底板を有し、
前記挟持部は、前記金属枠の底板からそれぞれ折り曲げられ、前記電磁弁の両側面部のうちの対応するものに圧接される第1側板と第2側板とから成り、
前記突出部は、前記底板から折り曲げられ、前記底板位置から上方に向って突出する突出板から成ることを特徴とする油圧エレベータの電磁弁脱着治具。
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JP2014207550A JP2016074532A (ja) | 2014-10-08 | 2014-10-08 | 油圧エレベータの電磁弁脱着治具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018193192A (ja) * | 2017-05-18 | 2018-12-06 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 油圧エレベータ制御用バルブの配管脱着作業治具、配管取り外し方法、及び配管結合方法 |
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- 2014-10-08 JP JP2014207550A patent/JP2016074532A/ja active Pending
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JP2018193192A (ja) * | 2017-05-18 | 2018-12-06 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 油圧エレベータ制御用バルブの配管脱着作業治具、配管取り外し方法、及び配管結合方法 |
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