JP6331957B2 - エレベーター用レール固定装置 - Google Patents

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Description

この発明はエレベーター用レール固定装置に関する。
エレベーターの昇降路内には、かご及びつり合いおもりの昇降をそれぞれ案内する一対のガイドレールが、かご及びつり合いおもりの昇降範囲の全長に渡り設置される。このガイドレールは、レール固定装置であるレールクリップ、固定板、ボルト及びナットによって、昇降路内壁に複数保持されている。また、レール固定装置は、終点スイッチ、ガバナロープ振れ止め等の機器をガイドレールに取付ける際にも使用される。
ところで、昇降路内に設置されるガイドレールのレールサイズは複数種類あり、レール固定装置の一つであるレールクリップは、各レールサイズに特化して設計される。そのため、レールサイズの種類の分だけ、レールクリップの種類も必要とされる。そこで、レールクリップの種類を減らすため、同一種類のレールクリップで2種類の異なるレールサイズのガイドレールに適用可能なレールクリップが知られている(例えば特許文献1)。
特開2008―214058号公報(第3―4頁、第1図)
しかしながら、3種類以上のレールサイズのガイドレールに対応するためには、特許文献1に記載のレールクリップであっても、複数種類を必要とする。また、レールクリップのサイズによって、締結に使われるボルト及びナットのサイズも異なる。ボルトのサイズが大きくなると、その締結力も大きくなる。固定板は、ボルトの締結力に耐え得る強度を必要とされるため、ボルトの種類の分だけ、固定板の種類を準備するか、締結力の小さいボルトを使用する場合であっても、強度の高い固定板を使用する必要がある。このように、3種類以上のレールサイズのガイドレールに対応するためには、レールクリップを複数種類用意する必要があり、さらには、固定板、ボルト及びナットと言ったレール固定装置の種類も増加していた。
また、一般に、終点スイッチ、ガバナロープ振れ止め等の機器をガイドレールに取付けるために必要な保持力は、ガイドレールを昇降路内壁に固定するために必要な力よりも小さいことが多い。そのため、レールサイズの大きいガイドレールに前述の機器を取付ける場合には、機器を保持する力に関わらず、締結力の強いボルトと、このボルトの締結力に耐え得る強度の固定板を使用する必要があった。
この発明に係るエレベーター用レール固定装置は、第1のレールサイズのガイドレールの基部の底面及び基部の厚み寸法が前記第1のレールサイズのガイドレールよりも大きい第2のレールサイズのガイドレールの基部の底面にそれぞれ当接する、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅寸法よりも広い幅寸法の固定板と、前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の厚み寸法に相当する高さ寸法の係合部と前記係合部を前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部に係合させた場合に前記固定板に当接する当接部を有するレールクリップと、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部と前記レールクリップの係合部とを係合させた場合に、前記レールクリップの当接部と前記固定板とに挟持されるスペーサとを備え、前記スペーサの厚み寸法は、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の厚み寸法と前記レールクリップの係合部の高さ寸法との差に相当するようにしたものである
また、第1のレールサイズのガイドレールの基部の底面及び基部の厚み寸法が前記第1のレールサイズのガイドレールよりも大きい第2のレールサイズのガイドレールの基部の底面にそれぞれ当接する、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅寸法よりも広い幅寸法の固定板と、前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の厚み寸法に相当する高さ寸法の係合部と前記係合部を前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部に係合させた場合に前記固定板に当接する当接部を有するレールクリップと、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部と前記レールクリップの係合部とを係合させた場合に、前記レールクリップの当接部と前記固定板とに挟持されるスペーサとを備え、前記固定板は、ボルトが挿通する1つの長穴を有し、前記長穴の長径寸法は、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅寸法に、2つ分の前記ボルトの軸の直径を合わせた寸法よりも長く、前記固定板は、長辺方向の両端部を前記第1及び前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の両端部より外側へ突出して設けられるようにしたものである。
この発明に係るエレベーター用レール固定装置は、第1のレールサイズのガイドレールの基部の底面及び基部の厚み寸法が前記第1のレールサイズのガイドレールよりも大きい第2のレールサイズのガイドレールの基部の底面にそれぞれ当接する、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅寸法よりも広い幅寸法の固定板と、前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の厚み寸法に相当する高さ寸法の係合部と前記係合部を前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部に係合させた場合に前記固定板に当接する当接部を有するレールクリップと、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部と前記レールクリップの係合部とを係合させた場合に、前記レールクリップの当接部と前記固定板とに挟持されるスペーサとを備える。
この発明によれば、同一種類のレールクリップ、固定板、ボルト及びナットで、複数種類のレールサイズのガイドレールを固定できるので、レール固定装置の部品の種類を削減できる。
エレベーターの昇降路の概略図である。 ガイドレールを昇降路に固定するレール固定装置の概略図である。 この発明の実施の形態1を示す固定板の斜視図である。 この発明の実施の形態1を示すレールクリップの正面図である。 この発明の実施の形態1を示すレールクリップの平面図である。 この発明の実施の形態1を示すスペーサの斜視図である。 この発明の実施の形態1を示すレール固定装置を用いて第1のレールサイズのガイドレールを固定した状態を示す正面図である。 図7の断面図である。 この発明の実施の形態1を示すレール固定装置を用いて第2のレールサイズのガイドレールを固定した状態を示す正面図である。 図9の断面図である。 この発明の実施の形態2を示すスペーサの斜視図である。 この発明の実施の形態2を示すレール固定装置を用いて第2のレールサイズのガイドレールを固定した状態を示す正面図である。 図12の断面図である。 この発明の実施の形態2を示すスペーサの第2の形状を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2を示すスペーサの第3の形状を示す斜視図である。 この発明の実施の形態2を示すスペーサの第4の形状を示す斜視図である。
実施の形態1.
図1は、エレベーターの昇降路1の概略図である。昇降路1内において、かご2及びつり合いおもり3は、滑車5を介してロープ4に釣支されている。ガイドレール6は、対になっており、かご2及びつり合いおもり3をそれぞれ挟み込むようにして、かご2及びつり合いおもり3の昇降範囲の全長に渡り設置される。なお、ガイドレール6は、それぞれ複数のガイドレール6が、かご2及びつり合いおもり3の昇降範囲の全長に渡り、列に並べて固定される。
図2は、ガイドレール6を昇降路1に固定するレール固定装置の概略図である。複数種類のレールサイズのガイドレール6のうち、基部6aの幅方向の端部における厚み寸法が最も小さいガイドレール6を固定する場合、レール固定装置のうち、固定板7、レールクリップ8、ボルト10及びナット12を使用する。ガイドレール6は、基部6aと、基部6aの中央位置から垂直方向に延びる摺動部6bとを備え、断面形状がT字型を成している。ガイドレール6は、基部6aが昇降路1内壁側に、摺動部6bがかご2またはつり合いおもり3側に配置される。ガイドレール6は、以下で構成されるレール固定装置により締結され、昇降路1内壁に固定される。
レール固定装置は、固定板7、レールクリップ8、スペーサ9、ボルト10及びナット12で構成される。固定板7は、ガイドレール6の基部6aの昇降路1の内壁側を向く底面に当接する。レールクリップ8は、ガイドレール6の基部6aの幅方向の両端部にそれぞれ係合する。ボルト10及びナット12は、ガイドレール6を固定する際に、レールクリップ8と固定板7とで基部6aの幅方向の端部を挟持した状態でレールクリップ8と固定板7とを締結するために使われる。固定板7の、基部6aと当接する面を表面と称する。なお、この発明におけるレールクリップ8は、複数種類のレールサイズのガイドレール6のうち、基部6aの幅方向の端部における厚み寸法が最も小さいガイドレール6に特化して設計されたものを使用する。ここで、ガイドレール6のレールサイズとは、基部6aの幅寸法及び幅方向の端部における厚み寸法を指す。前記レールサイズの厚み寸法が最も小さいガイドレール6以外のガイドレール6を固定する際、レールクリップ8と固定板7とで基部6aの幅方向の端部を挟持すると、レールクリップ8と固定板7との間に隙間が生じる。スペーサ9は、この隙間に設けられ、レールクリップ8及び固定板7に当接する。
図3は、この発明の実施の形態1を示す固定板7の斜視図である。固定板7は、矩形を成し、長辺寸法は、前記レールサイズの幅寸法が最も長いガイドレール6の基部6aの幅寸法よりも長い。固定板7は、短手方向の中央位置にボルト穴7aを備える。ボルト穴7aは、長穴であり、短径が固定板7の短手方向に、長径が固定板7の長手方向にくるよう設けられる。ボルト穴7aの長径寸法は、前記レールサイズの幅寸法が最も長いガイドレール6の基部6aの幅寸法に、2つ分のボルト10の軸の直径を合わせた寸法よりも長い。ボルト穴7aの短径寸法は、ボルト10の頭部の直径よりも短い。固定板7は、例えば鉄板等の磁性体から成る。
図4は、この発明の実施の形態1を示すレールクリップ8の正面図、図5は、レールクリップ8の平面図である。レールクリップ8は、ガイドレール6の固定時にガイドレール6の基部6aの幅方向の端部に当接する係合部8a、ガイドレール6の固定時に固定板7または後述するスペーサ9に当接する当接部8b、及びボルト穴8cを備える。係合部8aは、前記レールサイズの厚み寸法が最も小さいガイドレール6の、基部6aの幅方向の端部の形状に沿って切り欠かれている。当接部8bは、矩形を成している。ボルト穴8cは、レールクリップ8の上面から下面までを貫通している。レールクリップ8の上面における、ボルト穴8cの周囲には、締結のためのボルト10の頭部が係合する六角形の凹部が形成されている。この凹部により、ボルト10の締結後に、ボルト10が回転するのを防ぎ、締結が外れないようにする。
ここで、図4におけるAが示す、係合部8aの高さ寸法は、前記レールサイズの厚み寸法が最も小さいガイドレール6の、基部6aの幅方向の端部の厚み寸法に相当する。
図6は、この発明の実施の形態1を示すスペーサ9の斜視図である。前記レールサイズの厚み寸法が最も小さいガイドレール6以外のガイドレール6を固定する際、固定板7の表面とレールクリップ8の当接部8bとの間には隙間が生じる。スペーサ9は、この間隙に設けられる。スペーサ9は、矩形を成す硬質板9aと矩形を成す磁石9bとを当接させて、一体的に成形される。硬質板9aは、鋼板等から成る。ガイドレール6の固定時において、スペーサ9の硬質板9aは、レールクリップ8の当接部8bに、磁石9bは固定板7の表面に、それぞれ当接する。硬質板9aの長辺寸法及び短辺寸法は、それぞれ、レールクリップ8の当接部8bの長辺寸法及び短辺寸法よりも長い。スペーサ9を形成する磁石9bの長辺寸法及び短辺寸法は、硬質板9aの長辺寸法及び短辺寸法に相当する。また、スペーサ9の厚み寸法は、硬質板9aの厚み寸法と磁石9bの厚み寸法を合わせた寸法に相当し、固定するガイドレール6の基部6aの幅方向の端部の厚み寸法とレールクリップ8の係合部8aの高さ寸法Aとの差に相当する。なお、硬質板9a及び磁石9bは、矩形を成すとしたが、これに限らない。
図7は、この発明の実施の形態1を示すレール固定装置を用いて第1のレールサイズのガイドレール6を固定した状態を示す正面図、図8は、図7の断面図である。ここで、第1のレールサイズのガイドレール6とは、前記レールサイズの厚み寸法が最も小さいガイドレール6を指す。
固定板7は、長辺が水平に、短辺が鉛直に配置され、ガイドレール6の基部6aの底面に、表面を当接する。ここで、固定板7の長辺方向の両端部は、それぞれガイドレール6の基部6aの幅方向の両端部より外側に突出するよう設けられる。レールクリップ8は、ガイドレール6の基部6aの幅方向の一端部に係合部8aを係合し、固定板7の表面に、当接部8bを当接する。この状態で、ボルト10の軸を、レールクリップ8のボルト穴8c、固定板7のボルト穴7a、バネ座11の順に挿通し、ナット12で締結する。同様に、ガイドレール6の基部6aの幅方向の他端部においても、レールクリップ8を配置し、ボルト10及びナット12で締結する。このようにして、第1のレールサイズのガイドレール6は、レール固定装置によって固定される。
図9は、この発明の実施の形態1を示すレール固定装置を用いて第2のレールサイズのガイドレール6を固定した状態を示す正面図、図10は、図9の断面図である。ここで、第2のレールサイズのガイドレール6とは、前記レールサイズの厚み寸法が、第1のレールサイズよりも大きいガイドレール6を指す。
固定板7は、第1のレールサイズのガイドレール6を固定する際と同様に、長辺が水平に、短辺が鉛直に配置され、ガイドレール6の基部6aの底面に、表面を当接する。ここで、固定板7の長辺方向の両端部は、それぞれガイドレール6の基部6aの幅方向の両端部より外側に突出するよう設けられる。スペーサ9は、1枚の固定板7に対し2枚使用される。一方のスペーサ9は、固定板7の表面において、基部6aの幅方向の一端部からボルト10の軸の直径の分だけ離して配置される。他方のスペーサ9は、固定板7の表面において、基部6aの幅方向の他端部からボルト10の軸の直径の分だけ離して配置される。このとき、スペーサ9の磁石9b側の面を固定板7の表面に当接すると、固定板7とスペーサ9は、磁石9bの磁力により固定される。よって、スペーサ9は、固定板7に対して設置位置がずれず、ガイドレール6の固定作業が容易になる。レールクリップ8は、ガイドレール6の基部6aの幅方向の一端部に係合部8aを係合し、スペーサ9の硬質板9aに当接部8bを当接する。この状態で、ボルト10の軸を、レールクリップ8のボルト穴8c、固定板7のボルト穴7a、バネ座11の順に挿通し、ナット12で締結する。同様に、ガイドレール6の基部6aの幅方向の他端部においても、レールクリップ8を配置し、ボルト10及びナット12で締結する。このようにして、第2のレールサイズのガイドレール6の基部6aの端部の厚みに合ったスペーサ9を、固定板7及びレールクリップ8に挟持させることにより、第1のレールサイズのガイドレール6の固定に使用したものと同種の固定板7、レールクリップ8、ボルト10及びナット12を使って、第2のレールサイズのガイドレール6を固定できる。
前記レールサイズが第1のレールサイズよりも大きく第2のレールサイズよりも小さいガイドレール6を固定する場合であっても、スペーサ9の厚み寸法を、固定板7とレールクリップ8との間に生じる隙間に合わせて設計することで、第2のレールサイズのガイドレール6と同様に固定できる。前記レールサイズが第2のレールサイズよりも大きいガイドレール6を固定する場合であっても、同様である。
ここで、固定板7のボルト穴7aは、1つの長穴から成る。そのため、前記レールサイズの幅寸法が異なる場合であっても、ボルト穴7aにおける、当該基部6aの幅方向の両端部の位置に合わせて固定できる。そのため、前記レールサイズの幅寸法の異なるガイドレール6であっても、同一種類の固定板7を適用でき、レール固定装置の部品の種類の削減につながる。
以上述べたように、この実施の形態におけるレール固定装置にあっては、固定するガイドレール6の基部6aの幅方向の端部の厚み寸法に応じたスペーサ9を、固定板7及びレールクリップ8の当接部8bとの間隙に設けることにより、基部6aの幅方向の端部の厚み寸法の異なるガイドレール6であっても、同一種類のレールクリップ8で固定できる。さらに、レールクリップ8が同一種類であれば、固定板7、ボルト10及びナット12も同じ種類のものを使用できるので、レール固定装置の部品の種類が減り、生産効率の向上を図ることができる。さらに、レール固定装置の部品の種類を削減できるので、工場から据付現場への出荷の際に、誤った部品の出荷の防止につながる。また、レールクリップ8は、複数種類のレールサイズのガイドレール6のうち、前記レールサイズの厚み寸法が最も小さいガイドレール6に特化して設計されたものを使用する。このため、終点スイッチ、ガバナロープ振れ止め等の機器をガイドレール6に取付ける際には、ガイドレール6のレールサイズに関わらず、機器を保持するのに十分な強度のレール固定装置を使用できる。
また、この実施の形態におけるレール固定装置にあっては、第1のレールサイズのガイドレール6の基部6aの底面及び基部6aの厚み寸法が第1のレールサイズのガイドレール6よりも大きい第2のレールサイズのガイドレール6の基部6aの底面にそれぞれ当接する、第2のレールサイズのガイドレール6の基部6aの幅寸法よりも広い幅寸法の固定板7と、第1のレールサイズのガイドレール6の基部6aの厚み寸法に相当する高さ寸法の係合部8aと係合部8aを第1のレールサイズのガイドレール6の基部6aの幅方向の端部に係合させた場合に固定板7に当接する当接部8bを有するレールクリップ8と、第2のレールサイズのガイドレール6の基部6aの幅方向の端部とレールクリップ8の係合部8aとを係合させた場合に、レールクリップ8の当接部8bと固定板7とに挟持されるスペーサ9とを備える。これにより、第2のレールサイズのガイドレール6を固定する際に、スペーサ9は、レールクリップ8及び固定板7の間隙に設けられるので、同一種類のレールクリップ8で、複数種類の異なる前記レールサイズのガイドレール6を固定できる。このため、レール固定装置の部品の種類を削減でき、生産性を向上できるとともに、工場から据付現場へ、誤った種類の部品を出荷してしまうことを防止できる。
また、この実施の形態におけるレール固定装置にあっては、スペーサ9の厚み寸法は、第2のレールサイズのガイドレール6の基部6aの厚み寸法とレールクリップ8の係合部8aの高さ寸法との差に相当する。これにより、固定するガイドレール6の前記レールサイズの厚み寸法に合わせて設計されたスペーサ9を、レールクリップ8及び固定板7の間隙に設けるので、同一種類のレールクリップ8で、複数種類の前記レールサイズのガイドレール6を固定できる。
また、この実施の形態におけるレール固定装置にあっては、固定板7は磁性体からなり、スペーサ9は磁石9bを有する。これにより、スペーサ9は、磁石9bの磁力により固定板7に固定され、固定板7に対して設置位置がずれないので、ガイドレール6の固定作業が容易になる。
また、この実施の形態におけるレール固定装置にあっては、固定板7は、ボルト10が挿通する1つの長穴を有する。これにより、前記レールサイズの幅寸法が異なるガイドレール6であっても、同一種類の固定板7を適用できる。
また、この実施の形態におけるレール固定装置にあっては、固定板7の長穴の長径寸法は、第2のレールサイズのガイドレール6の基部6aの幅寸法に、2つ分のボルト10の軸の直径を合わせた寸法よりも長く、固定板7は、長辺方向の両端部を第1及び第2のレールサイズのガイドレール6の基部6aの幅方向の両端部より外側へ突出して設けられる。これにより、基部6aの幅寸法が異なるガイドレール6であっても、レールクリップ8の当接部8bまたはスペーサ9を固定板7に当接し、ガイドレール6を固定できる。
なお、固定板7のボルト穴7aは1つの長穴としたが、これに限らず、2つの長穴としても良い。この場合でも、前記レールサイズの幅寸法が異なるガイドレール6であっても、同一種類の固定板7を適用でき、レール固定装置の部品の種類削減につながる。
実施の形態2.
実施の形態1では、1枚の固定板7に対し、スペーサ9を、2枚使用したが、2枚のスペーサ9を連結させ、一体化させても良い。図11は、この発明の実施の形態2を示すスペーサ9の斜視図である。スペーサ9は、2つの被挟持部9cと、この被挟持部9cを連結する薄板形状の連結部9dと、2つのボルト穴9eを備える。被挟持部9cの長手寸法及び短手寸法は、それぞれ、レールクリップ8の当接部8bの長辺寸法及び短辺寸法よりも長い。被挟持部9cの厚み寸法は、固定するガイドレール6の基部6aの幅方向の端部の厚み寸法とレールクリップ8の係合部8aの高さ寸法Aとの差に相当する。
一方の被挟持部9cは、連結部9dの一の面の一端部に接着剤で接着される、または、溶接される。他方の被挟持部9cは、連結部9dの一の面の他端部に接着材で接着される、または、溶接される。ここで、2つの被挟持部9c間の寸法は、固定するガイドレール6の基部6aの幅寸法に、2つ分のボルト10の軸の直径を合わせた寸法に相当する。ボルト穴9eは、連結部9dに設けられる正円穴または長穴である。
なお、この実施の形態において、固定板7、レールクリップ8、ボルト10及びナット12は、それぞれ、実施の形態1と同形状である。
図12は、この発明の実施の形態2を示すレール固定装置を用いて第2のレールサイズのガイドレール6を固定した状態を示す正面図、図13は、図12の断面図である。
スペーサ9は、被挟持部9cがガイドレール6側を向くように、連結部9dをガイドレール6の基部6aの底面に当接する。固定板7は、スペーサ9の昇降路1内壁側に当接する。レールクリップ8は、ガイドレール6の基部6aの幅方向の一端部に係合部8aを係合し、スペーサ9の被挟持部9cに当接部8bを当接する。この状態で、ボルト10の軸を、レールクリップ8のボルト穴8c、スペーサ9のボルト穴9e、固定板7のボルト穴7a、バネ座11、の順に挿通し、ナット12で締結する。同様に、ガイドレール6の基部6aの幅方向の他端部においても、レールクリップ8を配置し、ボルト10及びナット12で締結する。このようにして、この実施の形態においても、第2のレールサイズのガイドレール6の基部6aの端部の厚みに合った被挟持部9cを有するスペーサ9を、固定板7及びレールクリップ8に挟持させることにより、第1のレールサイズのガイドレール6の固定に使用したものと同種の固定板7及びレールクリップ8を使って、第2のレールサイズのガイドレール6を固定できる。
前記レールサイズが第1のレールサイズよりも大きく第2のレールサイズよりも小さいガイドレール6を固定する場合であっても、スペーサ9の被挟持部9cの厚み寸法を、固定板7とレールクリップ8との間に生じる隙間に合わせて設計することで、第2のレールサイズのガイドレール6と同様に固定できる。前記レールサイズが第2のレールサイズよりも大きいガイドレール6を固定する場合であっても、同様である。
なお、この実施の形態において、スペーサ9の被挟持部9cは、連結部9dの一の面の両端にそれぞれ接着剤で接着される、または、溶接されるとしたが、これに限らず、例えば一枚の板材から形成しても良い。図14に示すように、板材の両端を残して中央部を削っても良い。または、図15に示すように、板材の両端部を同じ方向に折り曲げ、中央に連結部9dを形成し、折り曲げた先を連結部9dと水平になるまで外側へ折り曲げて被挟持部9cを形成しても良い。または、図16に示すように、板材の両端部をエンボス加工し、被挟持部9cを形成しても良い。
以上述べたように、この実施の形態におけるレール固定装置にあっても、固定するガイドレール6の基部6aの端部の厚み寸法に応じた被挟持部9cを有するスペーサ9を、固定板7及びレールクリップ8の当接部8bに挟持させることにより、基部6aの端部の厚み寸法の異なるガイドレール6であっても、1種類のレールクリップ8で固定できる。さらに、レールクリップ8の種類が1種類であれば、固定板7、ボルト10、バネ座11及びナット12も同じ種類のものを使用できるので、ガイドレール6の固定に使用する部品の種類が減り、生産性の向上を図ることができる。また、この実施の形態におけるレール固定装置にあっては、固定板7が非磁性体から成る場合であっても、容易に取付けることができる。さらに、レール固定装置の部品の種類を削減できるので、工場から据付現場への出荷の際に、誤った部品の出荷の防止につながるまた、レールクリップ8は、複数種類のレールサイズのガイドレール6のうち、前記レールサイズの厚み寸法が最も小さいガイドレール6に特化して設計されたものを使用する。このため、終点スイッチ、ガバナロープ振れ止め等の機器をガイドレール6に取付ける際には、ガイドレール6のレールサイズに関わらず、機器を保持するのに十分な強度のレール固定装置を使用できる。
また、この実施の形態におけるレール固定装置にあっては、レールクリップ8はボルト穴8cを備え、スペーサ9は、2つの被挟持部9cと2つの被挟持部9cを連結し2つのボルト穴9eを有する連結部9dを備え、2つの被挟持部9cは、レールクリップ8の当接部8bに当接し、連結部9dは、第2のレールサイズのガイドレール6の基部6aの底面及び固定板7に当接する。これにより、ガイドレール6の基部6aの幅方向の端部の厚み寸法に応じた被挟持部9cを有するスペーサ9を、非磁性体から成る固定板7に対して容易に設置でき、また、同一種類のレールクリップ8で、複数種類の異なるレールサイズのガイドレール6を固定できる。
また、この実施の形態におけるレール固定装置にあっては、2つの被挟持部9cと連結部9dは、1枚の板材から成る。これにより、2つの被挟持部9cの相対位置がずれる恐れがないので、非磁性体から成る固定板7に対し、スペーサ9を容易に設置でき、さらに、2つの被挟持部9cをそれぞれレールクリップ8と固定板7に挟持させることで、ガイドレール6を固定できる。
1 昇降路、2 かご、3 つり合いおもり、4 ロープ、5 滑車、6 ガイドレール、6a 基部、6b 摺動部、7 固定板、7a ボルト穴、8 レールクリップ、8a 係合部、8b 当接部、8c ボルト穴、9 スペーサ、9a 硬質板、9b 磁石、9c 被挟持部、9d 連結部、9e ボルト穴、10 ボルト、11 バネ座、12 ナット

Claims (7)

  1. 第1のレールサイズのガイドレールの基部の底面及び基部の厚み寸法が前記第1のレールサイズのガイドレールよりも大きい第2のレールサイズのガイドレールの基部の底面にそれぞれ当接する、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅寸法よりも広い幅寸法の固定板と、
    前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の厚み寸法に相当する高さ寸法の係合部と前記係合部を前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部に係合させた場合に前記固定板に当接する当接部を有するレールクリップと、
    前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部と前記レールクリップの係合部とを係合させた場合に、前記レールクリップの当接部と前記固定板とに挟持されるスペーサとを備え、
    前記スペーサの厚み寸法は、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の厚み寸法と前記レールクリップの係合部の高さ寸法との差に相当する
    エレベーター用レール固定装置。
  2. 前記固定板は磁性体からなり、前記スペーサは磁石を有する
    請求項1に記載のエレベーター用レール固定装置。
  3. 前記レールクリップはボルト穴を備え、
    前記スペーサは、2つの被挟持部と前記2つの被挟持部を連結し2つのボルト穴を有する連結部を備え、
    前記2つの被挟持部は、前記レールクリップの当接部に当接し、前記連結部は、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の底面及び前記固定板に当接する
    請求項1または請求項2に記載のエレベーター用レール固定装置。
  4. 前記2つの被挟持部と前記連結部は、1枚の板材から成る
    請求項3に記載のエレベーター用レール固定装置。
  5. 前記固定板は、ボルトが挿通する1つの長穴を有する
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のエレベーター用レール固定装置。
  6. 前記固定板の長穴の長径寸法は、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅寸法に、2つ分の前記ボルトの軸の直径を合わせた寸法よりも長く、
    前記固定板は、長辺方向の両端部を前記第1及び前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の両端部より外側へ突出して設けられる
    請求項に記載のエレベーター用レール固定装置。
  7. 第1のレールサイズのガイドレールの基部の底面及び基部の厚み寸法が前記第1のレールサイズのガイドレールよりも大きい第2のレールサイズのガイドレールの基部の底面にそれぞれ当接する、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅寸法よりも広い幅寸法の固定板と、
    前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の厚み寸法に相当する高さ寸法の係合部と前記係合部を前記第1のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部に係合させた場合に前記固定板に当接する当接部を有するレールクリップと、
    前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の端部と前記レールクリップの前記係合部とを係合させた場合に、前記レールクリップの前記当接部と前記固定板とに挟持されるスペーサとを備え、
    前記固定板は、ボルトが挿通する1つの長穴を有し、
    前記長穴の長径寸法は、前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅寸法に、2つ分の前記ボルトの軸の直径を合わせた寸法よりも長く、
    前記固定板は、長辺方向の両端部を前記第1及び前記第2のレールサイズのガイドレールの基部の幅方向の両端部より外側へ突出して設けられ
    エレベーター用レール固定装置。
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