JP2016074527A - ボビン分離装置、玉揚台車、及び、糸巻取機 - Google Patents
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Abstract
【課題】分離するボビンの形状に応じてボビンを適切に分離する。【解決手段】ボビン分離装置100は、ストックボビン9Bにおける配列方向の下流側の部位に接触可能な第1爪部102と、第1爪部102を支持すると共に、第1爪部102がストックボビン9Bから離間した位置である待機位置と、第1爪部102がストックボビン9Bの下流側の部位に接触して目標ボビン9Aとストックボビン9Bとを分離する位置である分離位置との間を移動する支持部101と、第1爪部102を支持部101に対して移動させる駆動機構104とを備える。【選択図】図10
Description
本発明の一側面は、ボビン分離装置、玉揚台車、及び、糸巻取機に関する。
それぞれがボビンに糸を巻き取ってパッケージを形成する複数の巻取ユニットと、複数の巻取ユニットに対して移動可能な玉揚台車と、を備える糸巻取機がある。玉揚台車は、巻取ユニットにおいてパッケージが満巻となった場合に、当該巻取ユニットまで移動し、満巻となったパッケージを玉揚げする。玉揚台車は、当該巻取ユニットに対して、新しいボビンを供給する。詳細には、糸巻取機には、巻取ユニットごとに複数のボビンをストックするボビンストッカーが設けられている。玉揚台車には、ボビンを把持可能な把持装置が設けられている。把持装置は、ボビンストッカーにストックされた複数のボビンの中から、取出し位置に位置するボビンを把持し、把持したボビンを巻取ユニットに供給する。このような玉揚台車が、例えば、特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載された玉揚台車は、ボビンを分離するボビン分離装置を備えている。ボビン分離装置は、把持装置がボビンを把持し易くなるように、ボビンストッカーの取出し位置に位置するボビンと他のボビンとを分離する。
ここで、1つの糸巻取機の異なる巻取ユニットにおいて、異なる形状(例えば、直径等)のボビンが用いられることがある。異なる巻取ユニットにおいて用いられるボビンの形状が異なっていても、ボビン分離装置は、取出し位置に位置するボビンと他のボビンとを適切に分離することが求められている。
そこで、本発明の一側面は、分離するボビンの形状に応じてボビンを適切に分離可能なボビン分離装置、玉揚台車、及び、糸巻取機を提供することを目的とする。
本発明の一側面は、目標位置に対して配列された2以上のボビンのうち、目標位置に位置する目標ボビンと、目標位置に対して配列される配列方向において目標ボビンよりも配列方向の上流側に位置するストックボビンとを分離するボビン分離装置であって、ストックボビンにおける配列方向の下流側の部位に接触可能な接触部と、接触部を支持すると共に、接触部がストックボビンから離間した位置である待機位置と、接触部がストックボビンの下流側の部位に接触して目標ボビンとストックボビンとを分離する位置である分離位置との間を移動する支持部と、接触部を、支持部に対して移動させる駆動機構と、を備える。
このボビン分離装置は、駆動機構を備えているので、ボビンの形状に合わせて接触部を支持部に対して移動させることができる。従って、ボビン分離装置は、支持部を分離位置に移動させることにより、目標ボビンとストックボビンとの間に接触部を適切に挿入することができる。このように、ボビン分離装置は、分離するボビンの形状に応じてボビンを適切に分離することができる。
駆動機構は、アクチュエーターを備えていてもよい。この場合、駆動機構は、アクチュエーターを用いて接触部を容易に移動させることができる。
アクチュエーターは、エアシリンダーであってもよい。この場合、駆動機構は、エアシリンダーを用いて接触部を容易に移動させることができる。
駆動機構は、支持部に対して予め定められた少なくとも2つの位置に接触部を移動可能であると共に、移動させた位置で接触部を保持可能であってもよい。この場合、ボビン分離装置は、形状の異なる少なくとも2種類以上のボビンの形状に合うように、接触部を移動させることができる。これにより、ボビン分離装置は、形状の異なる2種類以上のボビンを、適切に分離することができる。
接触部は、第1接触部と第2接触部とを有し、第1接触部と第2接触部とは、ストックボビンの軸方向において互いに異なる位置でストックボビンに接触し、駆動機構は、第1接触部及び第2接触部のうち少なくとも一つを移動させてもよい。この場合には、第1接触部及び第2接触部のうちの少なくとも一つを、ボビンの形状に合わせて移動させることができる。これにより、第1接触部及び第2接触部によって、ボビンを適切に分離することができる。
駆動機構は、第1接触部を直線移動させてもよい。第1接触部が蛇行等しながら移動することが無いため、駆動機構は、小さなスペース内において第1接触部を移動させることができる。
ボビン分離装置は、支持部を回動させることにより、支持部を待機位置と分離位置との間で移動させる移動機構を更に備えていてもよい。この場合、ボビン分離装置は、支持部を回動させることによって、ボビンを適切に分離することができる。
本発明の他の一側面に係る玉揚台車は、上記のボビン分離装置と、ストックボビンから分離された目標ボビンを把持する把持装置と、を備える。
この玉揚台車は、上記のボビン分離装置を備えているので、分離するボビンの形状に応じてボビンを適切に分離することができる。把持装置は、ボビン分離装置によってストックボビンから分離された目標ボビンを、適切に把持することができる。
本発明の更に他の一側面に係る糸巻取機は、上記の玉揚台車と、それぞれがボビンに糸を巻き取る複数の巻取ユニットと、を備え、複数の巻取ユニットは、ボビンに巻かれる糸のトラバース幅を調整可能なトラバース装置をそれぞれ備える。
トラバース装置が糸のトラバース幅を調整可能であるため、各巻取ユニットは、互いに異なる糸の巻き方を行うことができる。糸巻取機は、異なる巻取ユニットにおいて、糸の巻き方に合わせて異なる形状のボビンを用いることがある。この場合であっても、ボビン分離装置は、ボビンの形状に合わせて接触部を移動させることにより、分離するボビンの形状に応じてボビンを適切に分離することができる。
本発明の種々の一側面によれば、分離するボビンの形状に応じてボビンを適切に分離することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1及び図2に示すように、自動ワインダ(糸巻取機)1は、複数の巻取ユニット2、給糸ボビン供給装置3、玉揚台車6、搬送装置12、及び制御装置8を含んで構成されている。複数の巻取ユニット2は、一列に並べて配置されている。給糸ボビン供給装置3は、各巻取ユニット2に対して給糸ボビンBを供給する。玉揚台車6は、各巻取ユニット2においてパッケージPの玉揚作業を行う。搬送装置12は、玉揚台車6によって玉揚げされたパッケージPを搬送する。制御装置8は、各巻取ユニット2及び玉揚台車6等、自動ワインダ1内の各装置を制御する。また、制御装置8は、各巻取ユニット2において糸Yを巻き取る際に用いるボビン9の種類を管理している。
図2に示すように、巻取ユニット2は、給糸ボビンBから解舒された糸Yを、ボビン9に巻き取ってパッケージPを形成する。巻取ユニット2は、クレードルアーム21、ドラム22、及びトラバース装置29を備えている。クレードルアーム21は、給糸ボビンBの上方の位置において、ボビン9を回転自在に支持する。ドラム22は、ボビン9の周面又はパッケージPの周面に接触した状態で回転可能である。パッケージPは、ドラム22が回転することによって従動回転する。これにより、パッケージPに糸Yが巻き取られる。糸Yの巻き取り開始時において、ボビン9は、ドラム22が回転することによって従動回転する。これにより、ボビン9に糸Yが巻き取られる。なお、ボビン9(パッケージP)を回転させることにより、ドラム22を従動回転させてもよい。
図2に示すように、クレードルアーム21は、巻取位置(図2の実線で示す位置)と、取外位置(図2の二点鎖線で示す位置)との間を移動可能である。巻取位置は、パッケージP(巻き取り開始時はボビン9)がドラム22に接触する位置である。取外位置は、玉揚台車6によってパッケージPが取り外される位置である。また、クレードルアーム21は、ボビン9を保持するための一対のボビンホルダ23(図4参照)を有している。一対のボビンホルダ23のうち、一方のボビンホルダ23は、ドラム22の軸方向に移動可能となっている。これにより、クレードルアーム21は、ボビンホルダ23間においてボビン9を保持又は保持を解除することができる。
図2に示すように、ドラム22は、駆動モータ25によって回転させられる。駆動モータ25は、ユニット制御部24によって制御される。なお、ユニット制御部24は、所定数の巻取ユニット2ごとに設けられていてもよく、各巻取ユニット2にそれぞれ設けられていてもよい。ユニット制御部24は、制御装置8と通信可能に接続されている。ユニット制御部24は、制御装置8から、パッケージPが満巻となる条件(長さ又は径等の情報)を取得することができる。また、ユニット制御部24は、制御装置8から、巻取ユニット2が糸Yを巻き取る際に用いるボビン9の種類を取得する。
トラバース装置29は、ドラム22よりも糸Yの移動方向の上流側の位置に配置されている。トラバース装置29は、ボビン9又はパッケージPに巻かれる糸Yのトラバース幅を調整することができる。本実施形態において、トラバース装置29は、アーム式トラバース装置である。トラバース装置29は、トラバースアーム29a、及び駆動モータ29bを有している。トラバースアーム29aの基端部は、駆動モータ29bに連結されている。駆動モータ29bは、トラバースアーム29aの先端部に糸Yが案内された状態で、トラバースアーム29aの先端部を揺動させる。これにより、トラバース装置29は、ボビン9又はパッケージPに巻かれる糸Yをトラバースすることができる。トラバース装置29は、駆動モータ29bがトラバースアーム29aの先端部を揺動させる幅を調整することにより、トラバース幅を調整することができる。駆動モータ29bがトラバースアーム29aの先端部を揺動させる幅は、ユニット制御部24によって制御される。ユニット制御部24は、例えば、ボビン9の種類(例えば、長さ)に応じてトラバースアーム29aの先端部を揺動させる幅を制御する。なお、ユニット制御部24がトラバース装置29を制御することに限定されない。例えば、トラバース装置29を制御するため専用のトラバース制御部によって、トラバース装置29の制御が行われてもよい。
巻取ユニット2は、糸継装置26、糸監視装置27、下糸捕捉部(図示せず)、及び上糸捕捉部(図示せず)を備えている。糸継装置26、及び糸監視装置27は、トラバース装置29よりも糸Yの移動方向の上流側の位置に設けられている。糸監視装置27は、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸欠陥を検出した場合、糸監視装置27は、糸切断部27aによって糸Yを切断する。給糸ボビンB側の糸YとパッケージP側の糸Yとを糸継ぎする場合、下糸捕捉部は、切断された給糸ボビンB側の糸Yの端部を吸引捕捉する。そして、下糸捕捉部は、吸引捕捉した給糸ボビンB側の糸Yを糸継装置26へ案内する。また、上糸捕捉部は、切断されたパッケージP側の糸Yの端部を吸引捕捉する。そして、上糸捕捉部は、吸引捕捉したパッケージP側の糸Yを糸継装置26へ案内する。糸継装置26は、上糸捕捉部及び下糸捕捉部によって案内された糸Y同士の糸継ぎを行う。
図1及び図2に示すように、各巻取ユニット2には、それぞれ複数のボビン9をストックするボビンストッカー65が設けられている。ボビンストッカー65は、巻取ユニット2の上方の位置において機台61に固定されている。
図3に示すように、ボビンストッカー65は、載置部65a、及び一対の支持爪65cを備えている。載置部65aには、複数のボビン9が載置可能である。図3は、ボビン9が1つだけ載置されている状態を示している。載置部65aは、図2に示すように、玉揚台車6側の端部が他方側の端部よりも下となるように水平方向に対して傾斜している。なお、玉揚台車6側とは、玉揚台車6が走行する側である。以下の説明において、向きを示す場合、ボビンストッカー65に対して玉揚台車6側を「前側」、玉揚台車6に対してボビンストッカー65側を「後ろ側」と呼ぶ。
図2及び図3に示すように、載置部65aの前側の位置には、最も玉揚台車6側(前側)に位置するボビン9を下方向に抜き取るための取出口65dが設けられている。一対の支持爪65cは、載置部65aに取り付けられている。支持爪65cは、取出口65d内に延びている。支持爪65cは、コイルばね(図示せず)によって上方向に付勢されている。支持爪65cは、ボビン9が載置部65aから取出口65dを介して落下しないように、ボビン9を下方側から支持する。
載置部65aに載置される複数のボビン9のうち、最も玉揚台車6側に位置するボビン9を目標ボビン9Aと呼ぶ。目標ボビン9Aとは、支持爪65cによって支持されたボビンである。載置部65aにおいて、目標ボビン9Aの位置を目標位置と呼ぶ。載置部65aに載置された複数のボビン9は、目標位置に対して一列に配列されている。載置部65aに載置されたボビン9のうち、目標ボビン9A以外のボビン9をストックボビン9Bと呼ぶ。ストックボビン9Bとは、目標位置に対して配列される配列方向において目標ボビン9Aよりも配列方向の上流側に位置するボビン9である。ボビン9の配列方向とは、載置部65aに載置されたボビン9が目標位置に向かう方向(図2において矢印Wで示す方向)である。
図2及び図4に示すように、玉揚台車6は、自動ワインダ1の機台61に配置されたレール7に沿って、巻取ユニット2の上方を走行する。玉揚台車6は、巻取ユニット2のパッケージPが満巻になると、満巻になったパッケージPを有する巻取ユニット2に対して定められた所定位置で停止して玉揚作業を行う。玉揚作業後、玉揚台車6は、巻取ユニット2に対して新たなボビン9を供給する。より詳細には、玉揚台車6は、糸把持装置62、オープナー63、把持装置66、及びボビン分離装置100を備えている。
オープナー63は、玉揚作業時に、クレードルアーム21を開閉させる。オープナー63は、オープンレバー63b、及びオープンハンド63cを有している。オープンレバー63bは、回動軸63aを中心に回動する。オープンハンド63cは、オープンレバー63bの先端部に取り付けられている。オープンハンド63cは、オープンレバー63bが回動させられることによって、クレードルレバー21aに当接する。オープンハンド63cがクレードルアーム21に当接した状態でオープンレバー63bが回動することで、クレードルアーム21は、巻取位置と取外位置との間を移動する。
把持装置66は、ボビンストッカー65にストックされた目標ボビン9Aを把持し、把持した目標ボビン9Aをクレードルアーム21に搬送する。より詳細には、把持装置66は、ボビンストッカー65にストックされた目標ボビン9Aを把持し、目標ボビン9Aを下方側に移動させる。このとき、把持装置66は、支持爪65cを付勢するコイルばねの付勢力よりも強い力で、目標ボビン9Aを下方側に移動させる。これにより、支持爪65cの位置が変化し、目標ボビン9Aは取出口65dを通過することができる。取出口65dを通過してボビンストッカー65から取り出されたボビン9は、把持装置66によってクレードルアーム21のボビンホルダ23間に配置される。
糸把持装置62は、伸縮及び回動等することにより、給糸ボビンBから解舒された糸Yを、ボビンホルダ23に新たに設置されたボビン9へ案内する。
ボビン分離装置100は、ボビンストッカー65の上方に設けられている(図2参照)。把持装置66が目標ボビン9Aを把持する際、ボビン分離装置100は、目標ボビン9Aとストックボビン9Bとを分離する。すなわち、把持装置66は、ストックボビン9Bから分離された目標ボビン9Aを把持する。
より詳細には、ボビン分離装置100は、図5及び図6に示すように、支持部101、第1爪部(接触部、第1接触部)102、第2爪部(接触部、第2接触部)103、及び駆動機構104を含んで構成されている。支持部101は、第1支軸105によって回動可能に支持されている。第1支軸105は、玉揚台車6の筐体69に固定されている。第1爪部102及び、第2爪部103は、支持部101の前側の端部である前側端部101aに取り付けられている。第1爪部102の先端部及び第2爪部103の先端部は、下方側に向かって延びている。支持部101と第1爪部102とは、ストックボビン9Bの軸方向において互いに異なる位置でストックボビン9Bに接触可能である。図6に示すように、支持部101の後ろ側の端部である後側端部101bには、ばね106の一端が取り付けられている。ばね106の他端は、筐体69に固定されている。後側端部101bは、ばね106によって、上方向に引っ張られている。
駆動機構104は、第1爪部102を支持部101に対して移動させる。本実施形態において駆動機構104は、アクチュエーターとしてエアシリンダーを備えている。より詳細には、図7に示すように、駆動機構104は、本体部104a、およびロッド部104bを備えている。駆動機構104は、空気供給源20から本体部104a内に供給された空気の圧力によって、ロッド部104bを本体部104aに対して移動させる。すなわち、本体部104a及びロッド部104bは、エアシリンダーを構成している。ロッド部104bは、例えば、本体部104a内に空気が供給させることにより、空気の圧力によって本体部104aから飛び出す方向に移動する。ロッド部104bは、例えば、本体部104a内への空気の供給が停止されると、空気が供給された場合に飛び出す方向とは反対の方向に移動する。
駆動機構104のロッド部104bは、ロッド部104bの飛び出し方向において、予め定められた2つの位置の間を直線移動する。また、駆動機構104は、当該予め定められた2つの位置でロッド部104bの位置を保持することができる。
本実施形態において、空気供給源20は、駆動機構104に空気を供給するために玉揚台車6に設けられた空気供給源である。玉揚台車6に設けられた台車制御部50は、空気供給源20を制御して、駆動機構104への空気の供給及び供給の停止を制御する。或いは、空気供給源20として、例えば、巻取ユニット2と並べて設けられると共に、複数の巻取ユニット2に対して空気を供給する空気供給源を用いてもよい。この場合、台車制御部50は、バルブ等を制御して、空気供給源20から駆動機構104への空気の供給及び供給の停止を制御する。このように、台車制御部50は、駆動機構104が行う第1爪部102の移動を制御する。なお、台車制御部50は、第1爪部102の移動の制御以外にも、制御装置8からの指示に基づいて玉揚台車6の走行の制御、及び/又は玉揚台車6の各部の動作の制御を行ってもよい。台車制御部50は、物理的には、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
本体部104aは、支持部101の上面に固定されている。支持部101には、スリット状のガイド孔101cが設けられている。第1爪部102は、支持部101の下面に当接されている。すなわち、支持部101は、第1爪部102と駆動機構104とによって挟まれている。第1爪部102と連結金具104cとは、ボルト104dによって互いに連結されている。ボルト104dは、支持部101のガイド孔101cを通っている。ガイド孔101cは、駆動機構104のロッド部104bの移動方向に沿って直線状に延びている。これにより、第1爪部102は、駆動機構104のロッド部104bの移動に伴って直線移動する。
第1爪部102の移動方向を、図5及び図7において矢印X1で示す。駆動機構104は、第1爪部102を、第1支軸105の軸線X2から離れる方向又は軸線X2に近づく方向に移動させる。すなわち、第1爪部102の移動方向(矢印X1の方向)と、第1支軸105の軸線X2とは、第1爪部102の移動方向及び軸線X2に直交する方向から見て、互いに直交している。
上述したように、ロッド部104bは予め定められた2つの位置の間を直線移動する。第1爪部102は、ロッド部104bに連結されている。すなわち、駆動機構104は、支持部101に対して予め定められた2つの位置に第1爪部102を直線移動させることができる。また、駆動機構104は、支持部101に対して予め定められた2つの位置で第1爪部102を保持することができる。なお、支持部101に対して予め定められた2つの位置のうち、他方よりも前側に第1爪部102が突出している側の位置を第1位置と呼び、他方の位置を第2位置と呼ぶ。すなわち、駆動機構104は、第1爪部102を、第1位置と第2位置との間で直線移動させる。
玉揚台車6は、図5及び図6に示すように、規制レバー71、押付レバー72、及び第1リンク68を備えている。規制レバー71の基端部71bは、第2支軸73によって回動可能に支持されている。第2支軸73は、玉揚台車6の筐体69に固定されている。規制レバー71は、ボビン分離装置100の支持部101上に載置されている。規制レバー71は、支持部101の回動に伴って回動する。押付レバー72の基端部72bは、第2支軸73によって回動可能に支持されている。押付レバー72は、ボビン分離装置100の支持部101上に載置されている。押付レバー72は、支持部101の回動に伴って回動する。規制レバー71の先端部71a、及び押付レバー72の先端部72aは、把持装置66が目標ボビン9Aを把持する際に、目標ボビン9Aの両端部にそれぞれ当接することによって目標ボビン9Aを位置決めする。
図6に示すように、第1リンク68は、揺動軸68cによって揺動可能に支持されている。第1リンク68には、揺動軸68cよりも後ろ側の位置に突起部68gが設けられている。突起部68gには、ばね68fの一端が取り付けられている。ばね68fの他端は、玉揚台車6の筐体69に固定されている。第1リンク68の後ろ側の端部である後側端部68bは、ばね68fによって、上方向に引っ張られている。
把持装置66による目標ボビン9Aの把持動作の前において、第1リンク68の後側端部68bは、カム67によって下方向に押されている。ボビン分離装置100における後側端部101bは、後側端部68bによって下方向に押されている。後側端部101bが後側端部68bによって押された状態で、支持部101の回動は停止している。この状態において、第1爪部102及び第2爪部103は、ストックボビン9Bから離間している。第1リンク68によって押されて支持部101の回動が停止している状態における支持部101の位置を、待機位置と呼ぶ。
カム67は、駆動手段67aによって回転させられる。また、第1リンク68とカム67とが当接する箇所には、カム従動子68eが設けられている。第1リンク68の前側の端部である前側端部68aは、第2リンク68dを介して把持装置66に連結されている。第1リンク68の後側端部68bがカム67によって下方向に押されている状態において、第1リンク68は、第2リンク68dによって、把持装置66の把持部66aを上方に引き上げている。
次に、ボビン分離装置100によって行われるボビン9の分離動作、及び把持装置66によるボビン9の把持動作について、図6及び図8を用いて説明する。図6は、分離動作及び把持動作の前の状態を示している。把持装置66による把持動作の際、カム67が回転することによって、カム67による後側端部68bの付勢が解除される。これにより、後側端部68bは、ばね68fの引張力によって上方に移動し、後側端部101bは、ばね106の引張力によって上方に移動する。すなわち、支持部101は、後側端部101bが上方に移動するように回動する。この回動により、第1爪部102及び第2爪部103は、目標ボビン9Aとストックボビン9Bとの間に挿入される。そして、ばね106の引張力によって更に支持部101が回動することにより、ボビン分離装置100は、図8に示すように、ストックボビン9Bを後ろ側に移動させる。ボビン分離装置100が目標ボビン9Aとストックボビン9Bとを分離した状態における支持部101の位置を、分離位置と呼ぶ。
支持部101の回動に伴って規制レバー71及び押付レバー72は、第2支軸73を軸として、それぞれ、先端部71a及び先端部72aが下方に移動するように自重によって回動する。これにより、規制レバー71及び押付レバー72は、目標ボビン9Aの両端部にそれぞれ当接し、目標ボビン9Aを位置決めする。
把持装置66は、第1リンク68の前側端部68aが下方向に揺動することにより、把持部66aが下方側に移動するように回動し、目標ボビン9Aを把持する。そして、把持装置66は、目標ボビン9Aを把持した状態で更に回動することにより、取出口65dを介してボビンストッカー65から目標ボビン9Aを下方側に取り出す。把持装置66は、当該目標ボビン9Aを、巻取ユニット2のクレードルアーム21に配置する。
このように、後側端部101bに取り付けられたばね106は、支持部101を待機位置から分離位置へ移動させる移動機構として機能する。後側端部101bが後側端部68bによって下方向に押されることにより、後側端部101bが下方側へ移動するように回動する。すなわち、第1リンク68は、支持部101を分離位置から待機位置へ移動させる移動機構として機能する。
次に、駆動機構104によって行われる第1爪部102の移動について説明する。ボビン分離装置100は、目標ボビン9Aとストックボビン9Bとを分離する際に、図9(a)に示すように、目標ボビン9Aとストックボビン9Bとの間に第1爪部102及び第2爪部103を挿入することが好ましい。これにより、第1爪部102及び第2爪部103は、ストックボビン9Bにおける配列方向(矢印Wの方向)の下流側の部位に接触する。支持部101が更に回動することにより、ボビン分離装置100は、図8及び図9(b)に示すように、第1爪部102及び第2爪部103をストックボビン9Bにおける配列方向の下流側の部位に接触させた状態で、目標ボビン9Aとストックボビン9Bと分離することができる。すなわち、ボビン分離装置100は、ストックボビン9Bを目標ボビン9Aから離れる方向に移動させる。なお、ストックボビン9Bにおける配列方向の下流側の部位とは、目標ボビン9Aに隣接するストックボビン9Bの外周面のうち、目標ボビン9A側の部分である。
自動ワインダ1に設けられた複数の巻取ユニット2において、異なる形状のボビン9を用いることがある。この場合であっても、目標ボビン9Aとストックボビン9Bとの間に適切に第1爪部102及び第2爪部103を挿入することが好ましい。
本実施形態では、図10に示すように、コーン形状のボビン9を用いる巻取ユニット2と、円筒形状のボビンを用いる巻取ユニット2とが混在している場合を例に説明する。コーン形状のボビン9とは、両端部の径が互いに異なるボビンである。円筒形状のボビンとは、両端部の径が互いに同一のボビンである。コーン形状のボビン9の大径部分の径と、円筒形状のボビン9の径とは、略同一とする。コーン形状のボビン9の向きは、第1爪部102及び第2爪部103がボビン9に当接した時に、小径側が第1爪部102に当接し、大径側が第2爪部103に当接する向きとする(図10参照)。
この場合、台車制御部50は、ユニット制御部24から、玉揚作業の対象となる巻取ユニット2が用いるボビン9の種類を取得する。台車制御部50は、取得したボビン9の種類によって把握されるボビン9の形状に応じて、目標ボビン9Aとストックボビン9Bとの間に第1爪部102が挿入される位置に第1爪部102を移動させる。
具体的には、台車制御部50は、図10に示すようにコーン形状のボビン9を分離する場合、第1爪部102を第1位置に移動させる。なお、第1爪部102が第1位置に位置する時に、第1爪部102の先端部が目標ボビン9Aとストックボビン9Bとの間に挿入されるように、駆動機構104の取り付け位置、及びロッド部104bの移動量等が予め設定されている。第2爪部103は、目標ボビン9Aとストックボビン9Bとの間に挿入されるように取り付け位置が調整されている。
台車制御部50は、図11に示すように円筒形状のボビン9を分離する場合、第1爪部102を第2位置に移動させる。なお、第1爪部102が第2位置に位置する時に、第1爪部102の先端部が目標ボビン9Aとストックボビン9Bとの間に挿入されるように、駆動機構104の取り付け位置、及びロッド部104bの移動量等が予め設定されている。本実施形態において、コーン形状のボビン9の大径部分の径と円筒形状のボビン9の径とは略同一であるため、第2爪部103は、円筒形状のボビン9を用いた場合であっても、目標ボビン9Aとストックボビン9Bとの間に挿入される。
台車制御部50は、玉揚作業の対象となる巻取ユニット2に対して定められた所定位置に玉揚台車6が到着した後、把持装置66が目標ボビン9Aを把持する前に、ボビン9の形状に応じて第1爪部102を移動させる。或いは、台車制御部50は、玉揚作業の対象となる巻取ユニット2に向かって玉揚台車6が走行している途中で、ボビン9の形状に応じて第1爪部102を移動させてもよい。
本実施形態は以上のように構成され、ボビン分離装置100は、駆動機構104を備えているので、ボビン9の形状に合わせて第1爪部102を移動させることができる。従って、ボビン分離装置100は、支持部101を分離位置に移動させることにより、目標ボビン9Aとストックボビン9Bとの間に第1爪部102及び第2爪部103を適切に挿入することができる。このように、ボビン分離装置100は、分離するボビン9の形状に応じてボビン9を適切に分離することができる。
駆動機構104は、アクチュエーターとしてエアシリンダー(本体部104a及びロッド部104b)を備えている。この場合、駆動機構104は、エアシリンダーを用いて第1爪部102を容易に移動させることができる。
駆動機構104は、第1爪部102を第1位置と第2位置との間で移動させる。駆動機構104は、第1爪部102の位置を第1位置及び第2位置で保持する。これにより、ボビン分離装置100は、形状の異なる2種類のボビン9の形状に合うように、第1爪部102部を移動させることができる。これにより、ボビン分離装置100は、形状の異なる2種類のボビン9を、適切に分離することができる。
駆動機構104は、第1爪部102を、第1位置と第2位置との間で直線移動させる。この場合、第1爪部102が第1位置と第2位置との間で蛇行しながら移動すること等が無いため、駆動機構104は、小さなスペース内において第1爪部102を移動させることができる。
ばね106は、支持部101を回動させて待機位置から分離位置へ移動させる移動機構として機能する。第1リンク68は、支持部101を回動させて分離位置から待機位置へ移動させる移動機構として機能する。これにより、ボビン分離装置100は、支持部101を回動させることによって、ボビン9を適切に分離することができる。
ボビン分離装置100がボビン9を適切に分離することにより、把持装置66は、ボビン分離装置100によって分離された目標ボビン9Aを適切に把持することができる。
巻取ユニット2は、糸Yのトラバース幅を調整可能なトラバース装置29を備えている。このため、各巻取ユニット2は、互いに異なる糸Yの巻き方を行うことができる。自動ワインダ1は、異なる巻取ユニット2において、糸Yの巻き方に合わせて異なる形状のボビン9を用いることがある。この場合であっても、ボビン分離装置100は、ボビン9の形状に合わせて第1爪部102を移動させることにより、分離するボビン9の形状に応じてボビン9を適切に分離することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されない。例えば、アクチュエーターを備える駆動機構104によって第1爪部102を移動させたが、アクチュエーターを備えない駆動機構によって第1爪部102を移動させてもよい。この場合、例えば、駆動機構は、支持部101の回動に伴って作動するカム機構等によって第1爪部102を移動させる機構であってもよい。また、駆動機構104は、エアシリンダー以外のアクチュエーターを備えていてもよい。例えば、駆動機構104は、アクチュエーターとして、モータ、ソレノイド、或いは油圧シリンダー等を用いてもよい。なお、軽量のアクチュエーターが好ましい。アクチュエーターが軽量である場合、ボビン分離装置100は、支持部101を素早く動作させることができる。これにより、ボビン分離装置100は、ボビン9の分離を素早く行うことができる。
駆動機構104は、第1位置と第2位置とに第1爪部102を移動させて、第1位置及び第2位置で第1爪部102を保持した。これに限定されず、駆動機構104は、3以上の位置に第1爪部102を移動させて、3以上の位置で第1爪部102を保持してもよい。この場合、ボビン分離装置100は、形状の異なる3種類以上のボビン9の形状に合うように、第1爪部102部を移動させることができる。これにより、ボビン分離装置100は、形状の異なる3種類以上のボビン9を、適切に分離することができる。
ボビン分離装置100は、第2爪部103を有しているが、移動可能な第1爪部102を有していれば、第2爪部103を有していなくてもよい。ボビン分離装置100は、第1爪部102と同様に、第2爪部103についても駆動機構104によって移動させてもよい。第1爪部102及び第2爪部103の両方を移動させる場合、ボビン9の形状に合わせて、ボビンを適切に分離することができる。なお、ボビン分離装置100は、第1爪部102のように移動可能な爪部を3つ以上有していてもよい。
第1爪部102の移動方向は、矢印X1で示す方向に限定されない。第1爪部102は、支持部101に対して矢印X1以外の方向に移動してもよい。すなわち、第1爪部102の移動方向は、第1爪部102の移動方向及び軸線X2に直交する方向から見て、直交以外の角度で交差してもよい。駆動機構104は、第1爪部102を直線移動させることに限定されない。例えば、駆動機構104は、第1爪部102の移動軌跡が円弧状となるように第1爪部102を移動させてもよい。
支持部101は、移動機能として機能するばね106及び第1リンク68によって、待機位置と分離位置との間を移動させられる。これに限定されず、支持部101は、モータ等の駆動源によって移動させられてもよい。支持部101は、第1支軸105を軸として回動することによって待機位置と分離位置との間を移動することに限定されない。例えば、支持部101は、待機位置と分離位置との間を直線移動してもよい。
台車制御部50は、玉揚作業の対象となる巻取ユニット2が用いるボビン9の種類を、ユニット制御部24以外から取得してもよい。例えば、台車制御部50は、制御装置8から、玉揚作業の対象となる巻取ユニット2が用いるボビン9の種類を取得してもよい。
台車制御部50は、ユニット制御部24或いは制御装置8から取得したボビン9の種類に基づいて、第1爪部102の移動を制御することに限定されない。例えば、自動ワインダ1は、使用するボビン9の種類に応じて巻取ユニット2をグループ分けする。台車制御部50は、玉揚作業の対象となる巻取ユニット2が属するグループに基づいて、第1爪部102の位置を制御してもよい。巻取ユニット2が属するグループの情報は、例えば、ユニット制御部24又は制御装置8から取得することができる。
トラバース装置29として、アーム式トラバース装置を用いることに限定されない。トラバース装置29として、例えば、ベルト式トラバース装置、羽根トラバース装置、ロッドトラバース装置を用いてもよい。また、巻取ユニット2は、アーム式トラバース装置等を用いる代わりに、綾振り溝が形成されたドラムによってボビン9に巻かれる糸をトラバースしてもよい。
自動ワインダ1は、当該自動ワインダ1が有する巻取ユニット2の数に応じて、複数の玉揚台車6を備えていてもよい。実施形態において自動ワインダ1は、玉揚作業及びボビン9の設置の両方を行う玉揚台車6を備える場合について説明した。これに限定されず、自動ワインダ1は、ボビン9の分離作業を含むボビン9の設置作業を行う台車と、玉揚作業を行う台車とを別々に備えていてもよい。
ボビン分離装置100及び玉揚台車6を、自動ワインダ1に用いることに限定されない。例えば、ボビン分離装置100及び玉揚台車6を、糸が下から上に移動するように糸道が形成された他の糸巻取機(例えば、エアジェット精紡機、オープンエンド精紡機など)に用いてもよい。
1…自動ワインダ(糸巻取機)、2…巻取ユニット、6…玉揚台車、9…ボビン、9A…目標ボビン、9B…ストックボビン、29…トラバース装置、66…把持装置、68…第1リンク(移動機構)、100…ボビン分離装置、101…支持部、102…第1爪部(接触部、第1接触部)、103…第2爪部(接触部、第2接触部)、104…駆動機構(アクチュエーター、エアシリンダー)、106…ばね(移動機構)。
Claims (9)
- 目標位置に対して配列された2以上のボビンのうち、目標位置に位置する目標ボビンと、前記目標位置に対して配列される配列方向において前記目標ボビンよりも前記配列方向の上流側に位置するストックボビンとを分離するボビン分離装置であって、
前記ストックボビンにおける前記配列方向の下流側の部位に接触可能な接触部と、
前記接触部を支持すると共に、前記接触部が前記ストックボビンから離間した位置である待機位置と、前記接触部が前記ストックボビンの前記下流側の部位に接触して前記目標ボビンと前記ストックボビンとを分離する位置である分離位置との間を移動する支持部と、
前記接触部を、前記支持部に対して移動させる駆動機構と、
を備えるボビン分離装置。 - 前記駆動機構は、アクチュエーターを備える、請求項1に記載のボビン分離装置。
- 前記アクチュエーターは、エアシリンダーである、請求項2に記載のボビン分離装置。
- 前記駆動機構は、前記支持部に対して予め定められた少なくとも2つの位置に前記接触部を移動可能であると共に、移動させた位置で前記接触部を保持可能である、請求項1から3のいずれか一項に記載のボビン分離装置。
- 前記接触部は、第1接触部と第2接触部とを有し、
前記第1接触部と前記第2接触部とは、前記ストックボビンの軸方向において互いに異なる位置で前記ストックボビンに接触可能であり、
前記駆動機構は、前記第1接触部及び前記第2接触部のうち少なくとも一つを移動させる、請求項1から4のいずれか一項に記載のボビン分離装置。 - 前記駆動機構は、前記第1接触部を直線移動させる、請求項5に記載のボビン分離装置。
- 前記支持部を回動させることにより、前記支持部を前記待機位置と前記分離位置との間で移動させる移動機構を更に備える、請求項1から6のいずれか一項に記載のボビン分離装置。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載のボビン分離装置と、
前記ストックボビンから分離された前記目標ボビンを把持する把持装置と、
を備える、玉揚台車。 - 請求項8に記載された玉揚台車と、
それぞれが前記ボビンに糸を巻き取る複数の巻取ユニットと、
を備え、
前記複数の巻取ユニットは、前記ボビンに巻かれる糸のトラバース幅を調整可能なトラバース装置をそれぞれ備える、糸巻取機。
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